(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023154451
(43)【公開日】2023-10-20
(54)【発明の名称】広告入りパン及び広告入りパンの製造方法
(51)【国際特許分類】
G09F 23/00 20060101AFI20231013BHJP
A21D 13/00 20170101ALI20231013BHJP
【FI】
G09F23/00 Z
A21D13/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022063731
(22)【出願日】2022-04-07
(71)【出願人】
【識別番号】522140220
【氏名又は名称】福 桂
(74)【代理人】
【識別番号】100211719
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 和真
(72)【発明者】
【氏名】福 桂
【テーマコード(参考)】
4B032
【Fターム(参考)】
4B032DB02
4B032DP71
4B032DP80
(57)【要約】
【課題】視覚だけでなく、その他の人の感覚にも働きかけることで、有効に広告機能を発揮する。
【解決手段】本開示の広告入りパン1は、人の五感に働きかける広告機能を有するパンである。この広告入りパン1は、人に食されるパン本体部10と、パン本体部10が有する所定の面部11に印刷され、所定の組織の広告を視覚的に表す広告部20と、を備える。そして、パン本体部10が、上記の組織が販売する商品のうちの人の味覚に働きかける所定の商品の味、又は上記の組織の所在地の地域特産品のうちの人の味覚に働きかける所定の特産品の味に味付けされていることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の五感に働きかける広告機能を有する広告入りパンであって、
人に食されるパン本体部と、
前記パン本体部が有する所定の面部に印刷され、所定の組織の広告を視覚的に表す広告部と、
を備え、
前記パン本体部が、前記組織が販売する商品のうちの人の味覚に働きかける所定の商品の味、又は前記組織の所在地の地域特産品のうちの人の味覚に働きかける所定の特産品の味に味付けされていることを特徴とする、
広告入りパン。
【請求項2】
前記パン本体部は、複数枚のスライス食パンを組み合わせたスライス食パンセットであって、
前記広告部は、前記複数枚のスライス食パン夫々の前記面部に印刷され、
前記複数枚のスライス食パン夫々の前記面部について、該スライス食パンの外相部近傍の部分に貫通穴が形成され、
前記複数枚のスライス食パン夫々の前記貫通穴にリング状の連結部材が纏めて通されることで、該複数枚のスライス食パンが連結される、
請求項1に記載の広告入りパン。
【請求項3】
前記複数枚のスライス食パン夫々について、別々の味付けがされていることを特徴とする、
請求項2に記載の広告入りパン。
【請求項4】
人の五感に働きかける広告機能を有する広告入りパンの製造方法であって、
人に食されるパン本体部が有する所定の面部に対して、所定の組織の広告を視覚的に表す広告部を印刷する印刷ステップと、
前記パン本体部に対して、前記組織が販売する商品のうちの人の味覚に働きかける所定の商品の味、又は前記組織の所在地の地域特産品のうちの人の味覚に働きかける所定の特産品の味に味付けする味付けステップと、
を有する、広告入りパンの製造方法。
【請求項5】
前記パン本体部は、複数枚のスライス食パンを組み合わせたスライス食パンセットであって、
前記印刷ステップでは、前記複数枚のスライス食パン夫々の前記面部に前記広告部が印刷され、
前記味付けステップでは、前記複数枚のスライス食パン夫々について、別々の味付けがされ、
更に、
前記複数枚のスライス食パン夫々を個別に包装するステップと、
包装された前記複数枚のスライス食パン夫々に形成された貫通穴にリング状の連結部材を纏めて通すことで、該包装された複数枚のスライス食パンを連結するステップと、を有する、
請求項4に記載の広告入りパンの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告入りパン及び広告入りパンの製造方法に関し、詳しくは、人の五感に働きかける広告機能を有する広告入りパン及び広告入りパンの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パンに対する消費者の需要は増加していて、パンを販売する専門店のみならずコンビニエンスストアやスーパー等でも簡単に手に入れることができる。そして、このようなパンについて、高い意匠性で消費者を楽しませることを目的に、焼き上げた後に各種の成形加工がなされることがある。例えば、焼成した積層パンをロール状に巻きあげることで意匠性が高められ得る。
【0003】
このように、食品は、その見た目により、消費者に視覚的な効果を与えることができる。そして、食品に文字を刻印することによって、その食品の外観だけでなくその文字を見ることによっても視覚が刺激されることが知られている。
【0004】
例えば、特許文献1には、祝事用の文字を刻印した小豆が開示されている。この技術では、文字を刻印した小豆ともち米とを一緒に炊き上げ、該文字を膨張させることで、文字を視認させることを容易にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在、企業や地域の魅力を発信する広告が至るところで見られるようになっている。そのため、消費者がこのような広告を目にする機会が増加し、広告を見た消費者に該広告の印象を残すことが困難になっている。一方、パンは、それが有する種々の意匠性によって、消費者に視覚的な効果を与えることができる。したがって、パンの見た目に広告機能を付与することが考えられる。
【0007】
ここで、食品の外観による人への視覚刺激を高める技術として、特許文献1によれば、小豆に刻印された文字を組み合わせることで、広告に関する所定のメッセージを発信できるようにも思われる。しかしながら、このようなメッセージは、あくまで文字という人の視覚のみに働きかけるものであって、その他の人の感覚に働きかけるものではない。このように、人の五感に働きかけることで広告機能を有効に発揮させる技術については、未だ改良の余地を残すものである。
【0008】
本開示の目的は、視覚だけでなく、その他の人の感覚にも働きかけることで、有効に広告機能を発揮することができる、広告入りパン及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の広告入りパンは、人の五感に働きかける広告機能を有するパンである。この広告入りパンは、人に食されるパン本体部と、前記パン本体部が有する所定の面部に印刷され、所定の組織の広告を視覚的に表す広告部と、を備える。そして、前記パン本体部が、前記組織が販売する商品のうちの人の味覚に働きかける所定の商品の味、又は前記組織の所在地の地域特産品のうちの人の味覚に働きかける所定の特産品の味に味付けされていることを特徴とする。
【0010】
このように、本開示の広告入りパンでは、パン本体部が、上記の組織が販売する商品のうちの人の味覚に働きかける所定の商品の味、又は上記の組織の所在地の地域特産品のうちの人の味覚に働きかける所定の特産品の味に味付けされる。これにより、広告部による人の視覚に対する働きかけだけでなく、その他の人の感覚にも働きかけることで、有効に広告機能を発揮することが可能になる。
【0011】
ここで、本開示の広告入りパンでは、上記の構成において、前記パン本体部が、複数枚のスライス食パンを組み合わせたスライス食パンセットであってもよい。この場合、前記広告部は、前記複数枚のスライス食パン夫々の前記面部に印刷され、前記複数枚のスライス食パン夫々の前記面部について、該スライス食パンの外相部近傍の部分に貫通穴が形成され、前記複数枚のスライス食パン夫々の前記貫通穴にリング状の連結部材が纏めて通されることで、該複数枚のスライス食パンが連結されてもよい。これによれば、消費者は、スライス食パンを1枚1枚めくりながら、各スライス食パンに印刷された広告を確認することができる。そうすると、絵本のようなストーリー性を用いて、消費者に広告を認識させることができる。更に、この場合、前記複数枚のスライス食パン夫々について、別々の味付けがされていてもよい。
【0012】
また、本開示は、広告入りパンの製造方法の側面から捉えることができる。すなわち、本開示の広告入りパンの製造方法は、人の五感に働きかける広告機能を有する広告入りパンの製造方法であって、人に食されるパン本体部が有する所定の面部に対して、所定の組織の広告を視覚的に表す広告部を印刷する印刷ステップと、前記パン本体部に対して、前記組織が販売する商品のうちの人の味覚に働きかける所定の商品の味、又は前記組織の所在地の地域特産品のうちの人の味覚に働きかける所定の特産品の味に味付けする味付けステップと、を有する。そして、このような製造方法において、前記パン本体部が、複数枚のスライス食パンを組み合わせたスライス食パンセットである場合、前記印刷ステップでは、前記複数枚のスライス食パン夫々の前記面部に前記広告部が印刷され、前記味付けステップでは、前記複数枚のスライス食パン夫々について、別々の味付けがされてもよい。更に、この製造方法では、前記複数枚のスライス食パン夫々を個別に包装するステップと、包装された前記複数枚のスライス食パン夫々に形成された貫通穴にリング状の連結部材を纏めて通すことで、該包装された複数枚のスライス食パンを連結するステップと、を有してもよい。
【発明の効果】
【0013】
本開示によれば、視覚だけでなく、その他の人の感覚にも働きかけることで、有効に広告機能を発揮することができる、広告入りパン及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】第1実施形態における広告入りパンの概略構成を示す図である。
【
図2】第1実施形態に係る広告入りパンの製造方法のフローを示すフローチャートである。
【
図3】第2実施形態における広告入りパンの概略構成を示す図である。
【
図4】第2実施形態において、個別に包装された複数枚のスライス食パンを例示する図である。
【
図5】第2実施形態に係る広告入りパンの製造方法のフローを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
【0016】
<第1実施形態>
第1実施形態における広告入りパンの概要について、
図1を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態における広告入りパンの概略構成を示す図である。本実施形態に係る広告入りパン1は、人の五感に働きかける広告機能を有するパンである。この広告入りパン1は、人に食されるパン本体部10と、該パン本体部10に印刷された広告部20と、を備える。ここで、本実施形態のパン本体部10は、スライスされた1枚の食パンである。
【0017】
そして、広告部20は、パン本体部10が有する所定の面部、本実施形態では、食パンの内相部分の平面11に印刷される。この広告部20は、所定の組織の広告を視覚的に表すものであって、例えば、
図1(a)に示すような農園の広告や、
図1(b)に示すような観光施設の広告である。なお、上記の組織はこれらに限定されず、企業や地方公共団体などであってもよい。
【0018】
このような広告部20は、例えば、インクジェットプリンタによって印刷され得る。この場合、インクには食用可食性インクを用いることができる。ただし、広告部20の印刷はこれに限定されず、周知のフードプリンタを用いたものや、チョコレート等によるデコレーションを用いたものであってもよい。
【0019】
そして、このようにした広告部20の印刷によれば、パンを用いて広告に関する所定のメッセージを発信できるようにも思われる。しかしながら、このようなメッセージは、あくまで文字という人の視覚のみに働きかけるものであって、その他の人の感覚に働きかけるものではない。そのため、消費者に一定の視覚的な効果を与えることができるものの、やはり、広告を見た消費者に該広告の印象を残すことが困難になる事態が生じ得る。
【0020】
そこで、本開示の広告入りパンでは、パン本体部10が、上記の組織が販売する商品のうちの人の味覚に働きかける所定の商品の味、又は上記の組織の所在地の地域特産品のうちの人の味覚に働きかける所定の特産品の味に味付けされる。これにより、視覚だけでなく、その他の人の感覚にも働きかけることで、有効に広告機能を発揮することを可能にする。
【0021】
例えば、本実施形態では、
図1(a)に示すように、農園が販売するみかんについての広告が印刷された広告入りパン1について、そのパン本体部10がみかん味に味付けされる。これにより、消費者は、広告部20によって、農園の広告を視覚的に認識できるとともに、パン本体部10を食することで、該農園が販売する商品(みかん)を味覚からも認識することができる。
【0022】
また、
図1(b)に示すように、所定の地域(例えば、奄美大島)の観光施設についての広告が印刷された広告入りパン1について、そのパン本体部10が、該観光施設の所在地(奄美大島)の地域特産品であるたんかん味に味付けされる。これにより、消費者は、広告部20によって、観光施設の広告を視覚的に認識できるとともに、パン本体部10を食することで、該観光施設を特徴づけるイメージ(例えば、奄美大島に所在する施設であって、そこの地域特産品であるたんかんのように甘い体験ができるなど)を味覚からも認識することができる。
【0023】
なお、上述したようなパン本体部10への味付けは、例えば、食パンの生地に、みかんやたんかんの果汁を添加して混錬することで実現され得る。このように、焼き上げる前の食パンの生地に、上記の組織が販売する商品や上記の組織の所在地の地域特産品の味付けがされてもよいし、焼き上げた後の食パンにこれらの味付けがされてもよい。
【0024】
ここで、
図2は、上記の広告入りパン1の製造方法のフローを示すフローチャートである。
【0025】
本フローでは、先ず、S101において、食パンの生地の混錬と味付けを行うステップが実行される。S101のステップでは、例えば、食パンの生地に対して、上述した商品や特産品の味の原料が添加されて、これらで味付けがされた生地が混錬される。
【0026】
次に、S102において、成型・発酵・焼き上げを行うステップが実行される。このS102のステップは、周知の食パンの製造方法と同様である。
【0027】
そして、S103において、焼き上げられた食パンをスライスするステップが実行される。このS103のステップも、周知の食パンの製造方法と同様であって、例えば、1斤のパンが5枚または6枚にスライスされる。
【0028】
次に、S104において、スライスされた食パンの内相部分の平面11に広告を印刷するステップが実行される。この広告は、上述したように、所定の組織の広告を視覚的に表すものであって、例えば、食用可食性インクによって印刷され得る。
【0029】
このようにして製造された広告入りパン1では、S104のステップで印刷された広告部20によって、消費者に対して、所定の組織の広告を視覚的に認識させることができる。更に、S101のステップによる味付けによって、消費者に対して、所定の組織の商品やイメージを味覚からも認識させることができる。
【0030】
そして、以上に述べた広告入りパンによれば、視覚だけでなく、その他の人の感覚にも働きかけることで、有効に広告機能を発揮することができる。
【0031】
<第2実施形態>
第2実施形態に係る広告入りパンについて、
図3から
図5に基づいて説明する。
図3は、本実施形態における広告入りパンの概略構成を示す図である。本実施形態に係る広告入りパン100は、複数枚のスライス食パンを組み合わせたスライス食パンセットである。
【0032】
そして、広告部20は、複数枚のスライス食パン夫々の内相部分の平面11に印刷される。例えば、
図3(a)に示すように、スライス食パン1Aにおいては、パン本体部10の内相部分の平面11に、広告部20として、農園が販売するみかんについての広告が印刷される。そして、スライス食パン1Bにおいては、パン本体部10の内相部分の平面11に、広告部20として、所定の地域(例えば、奄美大島)の観光施設についての広告が印刷される。
【0033】
更に、スライス食パン1Aは、上述した第1実施形態と同様に、パン本体部10がみかん味に味付けされ、スライス食パン1Bは、上述した第1実施形態と同様に、パン本体部10がたんかん味に味付けされる。なお、図示しないスライス食パン1Cについて、上記観光施設の所在地(奄美大島)の地域特産品である黒糖味に味付けされてもよい。
【0034】
このように、本実施形態に係る広告入りパン100では、複数枚のスライス食パン夫々について、別々の味付けがされる。
【0035】
そして、本実施形態では、複数枚のスライス食パン夫々の内相部分の平面11について、該スライス食パンの外相部近傍の部分に貫通穴30が形成される。そして、
図3(b)に示すように、複数枚のスライス食パン夫々の貫通穴30にリング状の連結部材200が纏めて通されることで、該複数枚のスライス食パンが連結される。
【0036】
このような広告入りパン100では、消費者は、スライス食パンを1枚1枚めくりながら、各スライス食パンに印刷された広告を確認することができる。これによれば、絵本のようなストーリー性を用いて、消費者に広告を認識させることができる。
【0037】
なお、このような広告入りパン100において、複数枚のスライス食パン夫々が個別に包装されてもよい。
図4は、個別に包装された複数枚のスライス食パンを例示する図である。
図4に示すように、広告が印刷され且つ味付けされ更に貫通穴30が形成されたスライス食パン夫々が、包装材300によって包装される。この場合、包装材300に対しても、パン本体部10に設けられた貫通穴30と対応する位置に貫通孔が形成されてもよい。これにより、個別に包装された複数枚のスライス食パンを連結部材200で纏めることができる。そして、このように個別に包装されることによれば、味付けされた複数枚のスライス食パンが纏められたときに味移りが生じてしまう事態を抑制することができる。
【0038】
ここで、
図5は、本実施形態に係る広告入りパン100の製造方法のフローを示すフローチャートである。
【0039】
本フローでは、先ず、S201において、食パンの生地の混錬を行うステップが実行される。このS201のステップは、周知の食パンの製造方法と同様である。
【0040】
次に、S102において、成型・発酵・焼き上げを行うステップが実行される。このS102のステップは、上記の第1実施形態と同様である。
【0041】
そして、S103において、焼き上げられた食パンをスライスするステップが実行される。このS103のステップも、上記の第1実施形態と同様である。
【0042】
次に、S204において、広告入りパン100のパン本体部10、つまり、スライスされた食パン夫々について、味付けを行うステップが実行される。このS204のステップでは、例えば、パン本体部10に味付けの原料(みかんやたんかんの果汁や黒糖など)が添加されることで、味付けされる。この場合、複数枚のスライス食パン夫々について、別々の味付けがされ得る。
【0043】
そして、S205において、味付けされた複数枚のスライス食パン夫々の内相部分の平面11に広告を印刷するステップが実行される。この広告は、上述したように、所定の組織の広告を視覚的に表すものであって、例えば、食用可食性インクによって印刷され得る。
【0044】
更に、
図5に例示する製造フローでは、S206において、上記の複数枚のスライス食パン夫々が個別に包装される。そして、個別に包装された各スライス食パンが、S207において、リング状の連結部材200を用いて連結される。
【0045】
このようにして製造された広告入りパン100では、S205のステップで印刷された広告部20によって、消費者に対して、絵本のようなストーリー性を用いて、所定の組織の広告を視覚的に認識させることができる。更に、S204のステップによる味付けによって、消費者に対して、所定の組織の商品やイメージを味覚からも認識させることができる。
【0046】
そして、以上に述べた広告入りパンによっても、視覚だけでなく、その他の人の感覚にも働きかけることで、有効に広告機能を発揮することができる。
【0047】
<その他の変形例>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。例えば、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0048】
例えば、本開示の広告入りパンにおいて、上記の実施形態では食パンを例にして説明したが、本開示の広告入りパンは、デニッシュやロールパンの所定の面部に広告が印刷され、且つ上述したように味付けされたものであってもよい。
【符号の説明】
【0049】
1・・・・・広告入りパン
10・・・・パン本体部
11・・・・面部
20・・・・広告部