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特開2023-154541給油システム、給油方法、及び給油プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023154541
(43)【公開日】2023-10-20
(54)【発明の名称】給油システム、給油方法、及び給油プログラム
(51)【国際特許分類】
   B67D 7/06 20100101AFI20231013BHJP
   B67D 7/08 20100101ALI20231013BHJP
   B67D 7/22 20100101ALI20231013BHJP
   B67D 7/24 20100101ALI20231013BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20231013BHJP
【FI】
B67D7/06 D
B67D7/08 B
B67D7/22 A
B67D7/24 B
G07G1/12 361Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022063918
(22)【出願日】2022-04-07
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】篠田 達弥
【テーマコード(参考)】
3E083
3E142
【Fターム(参考)】
3E083AA02
3E083AB20
3E083AC27
3E142AA06
3E142DA07
3E142FA03
3E142FA05
(57)【要約】
【課題】安価なコストでETCを利用した給油を行うことが可能な給油システム、給油方法、及び給油プログラムを提供すること。
【解決手段】給油システムは、車載器情報を取得する第1取得処理部と、給油レーンに対応する車両のユーザー情報を取得する第2取得処理部と、前記第1取得処理部により取得される前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記第2取得処理部により取得される前記ユーザー情報とが一致する場合に、前記ユーザー情報に関連付けられた決済情報に基づいて、前記第2取得処理部により取得される前記ユーザー情報に対応する前記給油レーンにおける前記給油の決済処理を実行する決済処理部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の給油レーンを備える給油所において車両に給油を行う給油システムであって、
前記車両に搭載された車載器を識別する車載器情報を取得する第1取得処理部と、
前記給油レーンに対応する前記車両のユーザーを識別するユーザー情報を取得する第2取得処理部と、
複数の車載器情報と複数のユーザー情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部を参照して、前記第1取得処理部により取得される前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記第2取得処理部により取得される前記ユーザー情報とが一致するか否かを判定する判定処理部と、
前記第1取得処理部により取得される前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記第2取得処理部により取得される前記ユーザー情報とが一致する場合に、前記ユーザー情報に関連付けられた決済情報に基づいて、前記第2取得処理部により取得される前記ユーザー情報に対応する前記給油レーンにおける前記給油の決済処理を実行する決済処理部と、
を備える給油システム。
【請求項2】
前記第1取得処理部は、前記給油所に設置された通信装置が前記車両から前記車載器情報を受信した場合に、前記通信装置を介して前記車載器情報を取得する、
請求項1に記載の給油システム。
【請求項3】
前記ユーザー情報は、ユーザーを特定するための特徴情報を含むユーザー個別の情報であって、
前記第2取得処理部は、前記給油レーンに配置された読取部が前記ユーザー情報を読み取った場合に、前記読取部から前記ユーザー情報を取得する、
請求項1に記載の給油システム。
【請求項4】
前記各給油レーンには、ユーザーの給油操作を受け付ける操作端末が設置されており、
前記各操作端末には、前記読取部が対応付けて設置されている、
請求項3に記載の給油システム。
【請求項5】
前記読取部は、前記操作端末において前記ユーザーの給油操作が受け付けられた場合に前記ユーザー情報を読み取る、
請求項4に記載の給油システム。
【請求項6】
前記第1取得処理部は、前記給油所における決済処理が完了した場合に前記車載器情報を削除させる、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の給油システム。
【請求項7】
複数の給油レーンを備える給油所において車両に給油を行う給油システムであって、
前記車両に搭載された車載器を識別する車載器情報を取得する第1取得処理部と、
前記給油レーンに対応する前記車両を識別する車両情報を取得する第2取得処理部と、
複数の車載器情報と複数の車両情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部を参照して、前記第1取得処理部により取得される前記車載器情報に関連付けられた車両情報と、前記第2取得処理部により取得される前記車両情報とが一致するか否かを判定する判定処理部と、
前記第1取得処理部により取得される前記車載器情報に関連付けられた車両情報と、前記第2取得処理部により取得される前記車両情報とが一致する場合に、前記車両情報に関連付けられた決済情報に基づいて、前記第2取得処理部により取得される前記車両情報に対応する前記給油レーンにおける前記給油の決済処理を実行する決済処理部と、
を備える給油システム。
【請求項8】
前記車両情報は前記車両の車両番号であって、
前記第2取得処理部は、前記給油レーンを含む所定エリアを撮像可能な撮像部が前記給油レーンに停車した前記車両の前記車両番号を撮像した場合に、前記撮像部から前記車両番号を取得する、
請求項7に記載の給油システム。
【請求項9】
複数の給油レーンを備える給油所において車両に給油を行う給油方法であって、
一又は複数のプロセッサーが、
前記車両に搭載された車載器を識別する車載器情報を取得する第1取得ステップと、
前記給油レーンに対応する前記車両のユーザーを識別するユーザー情報を取得する第2取得ステップと、
複数の車載器情報と複数のユーザー情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部を参照して、前記第1取得ステップにおいて取得される前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記第2取得ステップにおいて取得される前記ユーザー情報とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記第1取得ステップにおいて取得される前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記第2取得ステップにおいて取得される前記ユーザー情報とが一致する場合に、前記ユーザー情報に関連付けられた決済情報に基づいて、前記第2取得ステップにおいて取得される前記ユーザー情報に対応する前記給油レーンにおける前記給油の決済処理を実行する決済ステップと、
を実行する給油方法。
【請求項10】
複数の給油レーンを備える給油所において車両に給油を行う給油プログラムであって、
前記車両に搭載された車載器を識別する車載器情報を取得する第1取得ステップと、
前記給油レーンに対応する前記車両のユーザーを識別するユーザー情報を取得する第2取得ステップと、
複数の車載器情報と複数のユーザー情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部を参照して、前記第1取得ステップにおいて取得される前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記第2取得ステップにおいて取得される前記ユーザー情報とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記第1取得ステップにおいて取得される前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記第2取得ステップにおいて取得される前記ユーザー情報とが一致する場合に、前記ユーザー情報に関連付けられた決済情報に基づいて、前記第2取得ステップにおいて取得される前記ユーザー情報に対応する前記給油レーンにおける前記給油の決済処理を実行する決済ステップと、
を一又は複数のプロセッサーに実行させるための給油プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給油システム、給油方法、及び給油プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザー自身が給油レーンに設置された操作端末において支払方法(決済方法)、油種、給油量(数量)などを選択する操作を行って車両に給油する給油所が普及している。また、給油所においてETC(自動料金収受システム)を利用して決済を行うシステムも提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-022836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、給油所においてETCを利用する場合、給油レーンに停車した車両を確実に特定するために、各給油レーンに通信装置(ETCアンテナ)を設置したり、各給油レーンに入退場用のゲートを設置したりしなければならないため、導入コストが増大する問題が生じる。
【0005】
本発明の目的は、安価なコストでETCを利用した給油を行うことが可能な給油システム、給油方法、及び給油プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態に係る給油システムは、複数の給油レーンを備える給油所において車両に給油を行う給油システムであって、前記車両に搭載された車載器を識別する車載器情報を取得する第1取得処理部と、前記給油レーンに対応する前記車両のユーザーを識別するユーザー情報を取得する第2取得処理部と、複数の車載器情報と複数のユーザー情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部を参照して、前記第1取得処理部により取得される前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記第2取得処理部により取得される前記ユーザー情報とが一致するか否かを判定する判定処理部と、前記第1取得処理部により取得される前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記第2取得処理部により取得される前記ユーザー情報とが一致する場合に、前記ユーザー情報に関連付けられた決済情報に基づいて、前記第2取得処理部により取得される前記ユーザー情報に対応する前記給油レーンにおける前記給油の決済処理を実行する決済処理部と、を備える。
【0007】
本発明の実施形態に係る給油システムは、複数の給油レーンを備える給油所において車両に給油を行う給油システムであって、前記車両に搭載された車載器を識別する車載器情報を取得する第1取得処理部と、前記給油レーンに対応する前記車両を識別する車両情報を取得する第2取得処理部と、複数の車載器情報と複数の車両情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部を参照して、前記第1取得処理部により取得される前記車載器情報に関連付けられた車両情報と、前記第2取得処理部により取得される前記車両情報とが一致するか否かを判定する判定処理部と、前記第1取得処理部により取得される前記車載器情報に関連付けられた車両情報と、前記第2取得処理部により取得される前記車両情報とが一致する場合に、前記車両情報に関連付けられた決済情報に基づいて、前記第2取得処理部により取得される前記車両情報に対応する前記給油レーンにおける前記給油の決済処理を実行する決済処理部と、を備える。
【0008】
本発明の実施形態に係る給油方法は、複数の給油レーンを備える給油所において車両に給油を行う給油方法であって、一又は複数のプロセッサーが、前記車両に搭載された車載器を識別する車載器情報を取得する第1取得ステップと、前記給油レーンに対応する前記車両のユーザーを識別するユーザー情報を取得する第2取得ステップと、複数の車載器情報と複数のユーザー情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部を参照して、前記第1取得ステップにおいて取得される前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記第2取得ステップにおいて取得される前記ユーザー情報とが一致するか否かを判定する判定ステップと、前記第1取得ステップにおいて取得される前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記第2取得ステップにおいて取得される前記ユーザー情報とが一致する場合に、前記ユーザー情報に関連付けられた決済情報に基づいて、前記第2取得ステップにおいて取得される前記ユーザー情報に対応する前記給油レーンにおける前記給油の決済処理を実行する決済ステップと、を実行する給油方法である。
【0009】
本発明の実施形態に係る給油プログラムは、複数の給油レーンを備える給油所において車両に給油を行う給油プログラムであって、前記車両に搭載された車載器を識別する車載器情報を取得する第1取得ステップと、前記給油レーンに対応する前記車両のユーザーを識別するユーザー情報を取得する第2取得ステップと、複数の車載器情報と複数のユーザー情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部を参照して、前記第1取得ステップにおいて取得される前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記第2取得ステップにおいて取得される前記ユーザー情報とが一致するか否かを判定する判定ステップと、前記第1取得ステップにおいて取得される前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記第2取得ステップにおいて取得される前記ユーザー情報とが一致する場合に、前記ユーザー情報に関連付けられた決済情報に基づいて、前記第2取得ステップにおいて取得される前記ユーザー情報に対応する前記給油レーンにおける前記給油の決済処理を実行する決済ステップと、を一又は複数のプロセッサーに実行させるための給油プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、安価なコストでETCを利用した給油を行うことが可能な給油システム、給油方法、及び給油プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の実施形態1に係る給油システムが導入される給油所の一例を示す図である。
図2図2は、本発明の実施形態1に係る給油システムの概略構成を示す機能ブロック図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係る給油システムにおいて利用されるユーザー情報の一例を示す図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係る給油操作端末の表示画面の一例を示す図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係る給油操作端末の表示画面の一例を示す図である。
図6図6は、本発明の実施形態1に係る給油システムにおいて実行される給油処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図7図7は、本発明の実施形態2に係る給油システムが導入される給油所の一例を示す図である。
図8図8は、本発明の実施形態2に係る給油システムにおいて実行される給油処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
【0013】
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る給油システム10が導入される給油所GS1の模式図である。図2は、本発明の実施形態1に係る給油システム10の概略構成を示す機能ブロック図である。
【0014】
給油システム10は、複数の給油レーンを備える給油所GS1において、給油レーンに配置された給油操作端末1に入力されるユーザーの給油操作に基づいて車両に給油を行うシステムである。給油システム10は、給油操作端末1と、給油機2と、店内に設置される給油管理サーバー3(セルフサービスコンソール)とを含んでいる。給油システム10は、例えばユーザーの給油操作に基づいて車両に給油を行うセルフ給油所(以下「給油所」と称する。)に適用される。
【0015】
給油所GS1には、車両の給油スペースとして、8個の給油レーンR1~R8が設置されており、各給油レーンには当該給油レーンに停車した車両に給油を行うための給油操作端末1及び給油機2が設置されている。なお、給油操作端末1及び給油機2を含んで「給油装置」と称する。図1では、給油レーンR1と給油レーンR2との間に設置された給油装置1a、給油レーンR3と給油レーンR4との間に設置された給油装置1b、給油レーンR5と給油レーンR6との間に設置された給油装置1c、給油レーンR7と給油レーンR8との間に設置された給油装置1dを示している。例えば給油装置1aは、給油レーンR1に停車した車両及び給油レーンR2に停車した車両の給油を行うことが可能である。給油操作端末1は、本発明の操作端末の一例である。
【0016】
また、給油所GS1には、5個のETC通信装置T1~T5が設置されている。ETC通信装置T1~T5は、各通信エリア内の車両に搭載されたETC車載器4(図2参照)と通信を行って、ETC車載器4から車載器情報を受信する。前記車載器情報は、車載器固有の識別情報であり、例えば車載器番号である。ETC通信装置T1~T5は、給油所GS1の全エリアをカバーするように配置されている。ETC通信装置T1~T5は、本発明の通信装置の一例である。
【0017】
また、給油所GS1には各種手続き等を行うための店舗(事務所)が設置されており、店舗内には店舗端末1eが設置されている。店舗端末1eは、店内で販売する商品の決済を行う機能を備えている。
【0018】
給油装置1a~1d及び店舗端末1eは、ネットワークを介して給油管理サーバー3に接続されている。また、給油管理サーバー3は、ETC管理サーバー5、決済サーバー6、データサーバーDSにネットワークを介して接続されている(図2参照)。ETC管理サーバー5は、各ETC通信装置T1~T5にネットワークを介して接続されており、各ETC通信装置T1~T5から前記車載器情報を取得して管理する。また、ETC管理サーバー5は、各ETC通信装置T1~T5から取得した前記車載器情報を給油管理サーバー3に送信する。決済サーバー6は、給油の決済を行うサーバーであり、例えば決済事業者に設置される。給油管理サーバー3は、給油が完了すると決済サーバー6に決済要求を送信し、決済サーバー6は、前記決済要求に応じて決済処理を実行する。前記各ネットワークは、例えばSS-LAN、有線LAN、無線LANなどである。
【0019】
データサーバーDSには、給油所GS1を利用するユーザー及び車両に関するユーザー情報DS1が記憶されている。図3はユーザー情報DS1の一例である。
【0020】
ユーザー情報DS1(図3参照)には、車載器番号、ユーザー名、車両番号(車番)、油種、決済情報(支払方法)、特徴情報などが含まれる。前記車載器番号は、車両の搭載されたETC車載器4の識別情報である。前記ユーザー名は、ユーザーの名前である。前記車両番号は、車両の番号(ナンバープレートの番号)である。前記油種は、車両に対応する燃料の種類であり、レギュラー、ハイオク、軽油などである。前記決済情報は、ユーザーが利用する支払方法に関する情報であり、例えばクレジットカードの情報である。前記特徴情報は、ユーザーの認証処理に利用される情報であって、ユーザーを特定するための情報(認証情報)である。例えば、前記特徴情報は、顔、静脈、指紋、声紋などの生体情報である。また、前記特徴情報は、ICカード、スマートフォンなどの機器に登録されたユーザー情報(ユーザー名、ユーザーIDなど)であってもよい。給油所GS1を利用する各ユーザーは、事前にユーザー情報DS1を登録する。このように、ユーザー情報DS1は、ユーザーを特定するための特徴情報を含むユーザー個別の情報である。なお、ユーザー情報DS1には、車検証に記載の全ての情報が含まれてもよい。また、前記特徴情報は、他の情報とは異なるデータサーバーに登録されてもよい。
【0021】
[給油管理サーバー3]
図2に示すように、給油管理サーバー3は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信部34などを備える。給油管理サーバー3は、例えばパーソナルコンピュータのような情報処理装置であってもよい。給油管理サーバー3は、給油所GS1内に設置されてもよいし、給油所GS1の外に設置されてもよい。例えば、給油管理サーバー3は、複数の給油所のそれぞれにネットワークを介して接続されるサーバー(クラウドサーバー)で構成されてもよい。
【0022】
通信部34は、給油管理サーバー3を有線又は無線で前記ネットワークに接続し、前記ネットワークを介して給油装置1a~1d、データサーバーDS、ETC管理サーバー5、決済サーバー6などとの間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0023】
操作表示部33は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるタッチパネル、マウス、又はキーボードなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0024】
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。記憶部32には、制御部31に後述の給油処理(図6等参照)を実行させるための給油プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記給油プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録され、給油管理サーバー3が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部32に記憶される。なお、前記給油プログラムは、クラウドサーバーから配信されて記憶部32に記憶されてもよい。また、前記方法で制御プログラムを記憶されたマスターの記憶媒体を、デュプリケーターなどでコピーして記憶部32に記憶してもよい。
【0025】
なお、記憶部32に、データサーバーDSのデータ(ユーザー情報DS1(図3参照))が記憶されてもよい。
【0026】
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより給油管理サーバー3を制御する。
【0027】
具体的に、制御部31は、第1取得処理部311、第2取得処理部312、判定処理部313、給油処理部314、決済処理部315などの各種の処理部を含む。なお、制御部31は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部31に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記制御プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0028】
第1取得処理部311は、車両に搭載された車載器を識別する車載器情報を取得する。具体的には、第1取得処理部311は、給油所GS1に設置されたETC通信装置Tが車両から車載器情報を受信した場合に、ETC通信装置Tを介して前記車載器情報を取得する。
【0029】
例えば図1に示す給油所GS1において、車両が出入口1の左側から給油所GS1内に進入してくると、ETC通信装置T1は車両のETC車載器4と通信を行ってETC車載器4から車載器情報(例えば車載器番号)を受信する。ETC通信装置T1は前記車載器番号を受信すると、前記車載器番号をETC管理サーバー5に送信する。ETC管理サーバー5は、ETC通信装置T1から受信した前記車載器番号を自身の記憶部(不図示)に記憶する。ETC管理サーバー5は、ETC通信装置T1~T5のそれぞれから車載器番号を取得するごとに前記車載器番号を前記記憶部に記憶する。前記記憶部には、前記車載器情報(車載器番号)、前記車載器情報を受信した日時、ETC通信装置Tの識別情報などが記憶される。また、前記記憶部には、前記車載器番号に対応するユーザー情報DS1(図3参照)が記憶されてもよい。
【0030】
また、ETC管理サーバー5は、ETC通信装置T1から前記車載器番号を取得すると、前記車載器番号を給油管理サーバー3に送信する。第1取得処理部311は、ETC管理サーバー5から前記車載器番号を取得する。
【0031】
第2取得処理部312は、給油レーンに対応する車両のユーザーを識別するユーザー情報を取得する。具体的には、第2取得処理部312は、給油レーンに配置された読取部14(図2参照)が前記ユーザー情報を読み取った場合に、読取部14から前記ユーザー情報を取得する。例えば、給油レーンR1に停車した車両のユーザーが給油装置1aの給油操作端末1において給油操作を開始すると、読取部14(例えばカメラ)がユーザーの特徴情報として顔画像を撮像する。読取部14が前記ユーザーの顔画像を撮像すると給油操作端末1は給油管理サーバー3に顔画像データを送信する。これにより、第2取得処理部312は、給油レーンR1に対応する読取部14から、給油レーンR1に停車した車両のユーザーの顔画像を取得する。前記顔画像データには、給油レーン(ここでは給油レーンR1)の識別情報が関連付けられている。
【0032】
判定処理部313は、複数の車載器情報(車載器番号)と複数のユーザー情報とを互いに関連付けて記憶するデータサーバーDSを参照して、第1取得処理部311により取得される前記車載器番号に関連付けられたユーザー情報と、第2取得処理部312により取得されるユーザー情報とが一致するか否かを判定する認証処理を実行する。
【0033】
例えば、判定処理部313は、ユーザー情報DS1(図3参照)を参照して、第1取得処理部311が取得した前記車載器番号に関連付けられた特徴情報(顔画像)を特定する。そして、判定処理部313は、前記特定した顔画像と、第2取得処理部312が読取部14から取得した顔画像とを比較して、両者が一致するか否かを判定する。判定処理部313は、前記両顔画像が一致すると判定した場合に前記ユーザーを認証し、前記両顔画像が一致しないと判定した場合に前記ユーザーを拒否(非認証)する。
【0034】
給油処理部314は、ユーザーから給油操作を受け付けて給油処理を実行する。例えば、判定処理部313がユーザーを認証すると、給油処理部314は、前記顔画像データに関連付けられた給油レーンR1に対応する給油操作端末1において、当該ユーザーに対応する給油操作画面を表示させて給油操作を受け付ける。例えば、給油処理部314は、給油操作端末1において、前記ユーザーが予め登録した油種、決済情報(図3参照)などを表示させて確認を促す(図4の(b)及び(c)参照)。この場合、ユーザーは、支払方法を選択する操作、油種を選択する操作を省略することができる。
【0035】
一方、判定処理部313がユーザーを拒否(非認証)すると、給油処理部314は、給油操作端末1において通常の給油操作画面を表示させて給油操作を受け付ける。例えば、給油処理部314は、給油操作端末1において、支払方法(現金、クレジットカード、プリペイドカードなど)を選択する画面、油種(レギュラー、ハイオク、軽油など)を選択する画面などを表示させて、ユーザーの選択操作を受け付ける(図5参照)。
【0036】
また、前記ユーザーが給油機2の給油ノズル23を取り上げると、給油機2が給油許可の要求を給油管理サーバー3に出力する。給油処理部314は、給油機2から前記給油要求を取得すると、スタッフによる給油許可を受け付けて、給油機2に給油許可を送信する。これにより、ユーザーによる給油作業が許可される。
【0037】
決済処理部315は、判定処理部313がユーザーを認証した場合に、前記ユーザー情報に関連付けられた決済情報に基づいて、第2取得処理部312により取得される前記ユーザー情報に対応する給油レーンにおける給油の決済処理を実行する。例えば、決済処理部315は、給油レーンR1に停車した車両のユーザーのユーザー情報に関連付けられたクレジットカード(図3参照)により、当該車両に対する給油の決済処理を実行する。決済処理部315は、給油が完了すると決済要求を決済サーバー6に送信する。決済サーバー6は、決済要求に応じて認証処理を行って決済を完了する。決済サーバー6は決済を完了すると、完了通知を給油管理サーバー3に送信する。
【0038】
第1取得処理部311は、前記決済処理が完了した場合に、ETC管理サーバー5に記憶された前記車載器情報を削除させる。具体的には、第1取得処理部311は、給油レーンR1に停車した車両に対する給油の決済処理が完了した場合に、当該車両に対応する車載器番号を削除する削除指示をETC管理サーバー5に送信する。また、ユーザーが給油の他に、給油所GS1において他のサービス(洗車、商品の購入など)を利用した場合には、第1取得処理部311は、前記給油の決済処理と、前記他のサービスに関する決済処理とが完了した場合に、前記車載器情報を削除させてもよい。また、第1取得処理部311は、車両が給油所GS1内に進入してから所定時間(例えば1時間)が経過した後に、前記車載器情報を削除させてもよい。また、第1取得処理部311は、給油所GS1における決済が完了して車両が給油所GS1から退出した場合に、前記車載器情報を削除させてもよい。ETC管理サーバー5は、前記削除指示を取得すると、対応する前記車載器番号を前記記憶部から削除する。なお、ETC管理サーバー5は、ETC通信装置Tから前記車載器番号を受信してから所定時間経過した時点で前記車載器番号を削除してもよい。これにより、ETC管理サーバー5のリソースを節約することができる。
【0039】
[給油機2]
図2に示すように、給油機2は、制御部21、記憶部22、給油ノズル23、ノズルセンサー24、給油ポンプ25、及び通信部26などを備える。
【0040】
通信部26は、給油機2を有線又は無線でネットワークに接続し、ネットワークを介して給油操作端末1及び給油管理サーバー3との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0041】
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD、SSD、又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。記憶部22には、制御部21に各種処理を実行させるための制御プログラムが記憶されている。例えば、前記制御プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録され、給油機2が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。なお、前記制御プログラムは、クラウドサーバーから配信されて記憶部22に記憶されてもよい。また、前記方法で制御プログラムを記憶されたマスターの記憶媒体を、デュプリケーターなどでコピーして記憶部22に記憶してもよい。
【0042】
給油ノズル23は、車両の給油口に挿入され、車両に給油を行うノズルである。例えば給油ポンプ25が稼働してユーザーが給油ノズル23のレバーを押すと、給油ノズル23からガソリンが車両に給油される。ノズルセンサー24は、給油機2の給油ノズル23を収容する収容部から給油ノズル23が取り外されたことを検出するセンサーである。
【0043】
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより給油機2を制御する。
【0044】
具体的に、制御部21は、受付処理部211、要求処理部212などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部21に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記制御プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0045】
受付処理部211は、ユーザーの給油操作を受け付ける。具体的には、受付処理部211は、ユーザーが給油ノズル23を前記収容部から取り外す操作を受け付ける。例えば受付処理部211は、ノズルセンサー24の検出信号を取得することにより前記給油操作を受け付ける。例えば受付処理部211は、給油ノズル23が前記収容部に格納されているときはノズルセンサー24からオン信号を受信し、給油ノズル23が前記収容部から取り外されたときにノズルセンサー24からオフ信号を受信する。受付処理部211は、前記オフ信号を受信した場合に、ユーザーによる給油ノズル23の取り外し操作を受け付ける。
【0046】
要求処理部212は、前記給油許可の要求を出力する。具体的には、要求処理部212は、受付処理部211がユーザーの前記取り外し操作を受け付けた場合に、前記給油許可の要求を出力する。例えば、要求処理部212は、受付処理部211がユーザーによる給油ノズル23の取り外し操作を受け付けた場合に、前記給油許可の要求を給油管理サーバー3に出力する。なお、要求処理部212は、前記給油許可の要求を給油操作端末1に出力してもよい。
【0047】
また、制御部21は、前記給油許可の要求に対してスタッフにより給油許可が与えられた場合(給油管理サーバー3から給油許可を取得した場合)に、給油ポンプ25を稼働させてユーザーによる給油作業を許可する。制御部21は、ユーザーが給油作業を終えて給油ノズル23を前記収容部に格納したことによりノズルセンサー24から前記オン信号を検出すると、給油処理を終了する。給油機2は、周知の構成であってもよい。
【0048】
なお、スタッフは、ユーザーの給油作業の安全を確認して前記給油許可を与える資格を有する。また、前記資格を有するスタッフが限定されてもよい。
【0049】
[給油操作端末1]
図2に示すように、給油操作端末1は、制御部11、記憶部12、操作表示部13、読取部14、及び通信部15などを備える。給油操作端末1は、例えばパーソナルコンピュータのような情報処理装置であってもよい。給油操作端末1は、各給油レーンに設置されており、各給油操作端末1には読取部14が対応付けて設置されている。
【0050】
通信部15は、給油操作端末1を有線又は無線でネットワークに接続し、ネットワークを介して給油機2及び給油管理サーバー3との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。また通信部15は、ネットワークを介して決済サーバー(不図示)との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行可能であってもよい。
【0051】
操作表示部13は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるタッチパネル、マウス、又はキーボードなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0052】
読取部14は、ユーザー情報を読み取る機器である。例えば、読取部14は、撮像部(カメラ)で構成され、給油操作を行うユーザーの顔画像を撮像する。また、例えば読取部14は、給油操作端末1においてユーザーの給油操作が受け付けられた場合にユーザーの顔画像を撮像する。例えば、読取部14は、ユーザーが給油操作画面をタッチする操作、給油操作画面に手を翳す操作などを行った場合に、ユーザーの顔画像を撮像する。これらの操作は、本発明の給油操作の一例である。他の例として、読取部14は、静脈、指紋などの生体情報を読み取る機器で構成され、給油操作を行うユーザーの生体情報を読み取ってもよい。本実施形態では、読取部14がユーザーの顔画像を読み取る構成の場合を例に挙げて説明する。なお、読取部14が生体情報(静脈情報、指紋情報、声紋情報など)を読み取る構成の場合には、当該生体情報がユーザー情報DS1(図3参照)の特徴情報として予め登録される。また他の例として、読取部14は、ユーザー情報(ユーザー名、ユーザーIDなど)が登録された媒体(ICカード、スマートフォンなど)を読み取る機器で構成され、給油操作を行うユーザーのユーザー情報を読み取ってもよい。
【0053】
記憶部12は、各種の情報を記憶するHDD、SSD、又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。記憶部12には、制御部11に各種処理を実行させるための制御プログラムが記憶されている。例えば、前記制御プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録され、給油操作端末1が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部12に記憶される。なお、前記制御プログラムは、クラウドサーバーから配信されて記憶部12に記憶されてもよい。また、前記方法で制御プログラムを記憶されたマスターの記憶媒体を、デュプリケーターなどでコピーして記憶部12に記憶してもよい。
【0054】
また記憶部12には、支払方法(決済種別)及び油種に応じた価格情報などのデータが記憶されている。前記価格情報には、決済種別ごとに、レギュラー、ハイオク、軽油の各油種の価格(1リットル当たりの単価)が記憶されている。また、前記決済種別として、「現金」、「クレジットカード」、「プリペイドカード」が登録されている。
【0055】
制御部11は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部11は、前記ROM又は記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより給油操作端末1を制御する。
【0056】
制御部11は、ユーザーの給油操作を受け付けて、受け付けた各種情報を給油管理サーバー3に送信する。給油管理サーバー3は、給油操作端末1から取得する前記各種情報に基づいて給油許可を給油機2に送信する。給油機2は、給油管理サーバー3から前記給油許可を取得すると給油ポンプ25を稼働させてユーザーによる給油作業を許可する。
【0057】
制御部11は、表示処理部111、受付処理部112などの各種の処理部を含む。なお、制御部11は、前記CPUで前記給油プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部11に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記給油プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0058】
表示処理部111は、給油処理に関する各種情報を操作表示部13に表示させる。例えば、給油管理サーバー3においてユーザーが認証された場合、表示処理部111は、図4に示すように、支払方法及び油種を確認する確認画面(図4の(b)及び(c)参照)、数量を選択する画面(図4の(d)参照)などを操作表示部13に表示させる。なお、ユーザーは、前記確認画面において、支払方法及び油種を変更する操作を行うことが可能である。
【0059】
一方、例えば、給油管理サーバー3においてユーザーが拒否(非認証)された場合、表示処理部111は、図5に示すように、支払方法、油種、数量のそれぞれを選択する画面などを操作表示部13に表示させる。
【0060】
受付処理部112は、ユーザーから各種の給油操作を受け付ける。例えば、受付処理部112は、ユーザーから確認操作、支払方法、油種、数量のそれぞれを選択する選択操作などを受け付ける。
【0061】
制御部11は、上述の処理に加えて、決済処理を実行することが可能であってもよい。例えば、制御部11は、図5に示す操作画面においてクレジットカードが選択された場合に、クレジットカードのカード情報をカード読取部(不図示)から取得する。制御部11は、取得した前記カード情報を含む決済要求を決済サーバー6に送信する。決済サーバー6は、決済要求に応じて認証処理を行って決済を完了する。決済サーバー6は決済を完了すると、完了通知を給油管理サーバー3に送信する。
【0062】
[実施形態1に係る給油処理]
以下、図6を参照しつつ、実施形態1に係る給油システム10において実行される給油処理の手順の一例について説明する。
【0063】
給油システム10は、ETC通信装置T1~T5のそれぞれを介して車載器番号を取得する処理に応じて前記給油処理を並行して実行することが可能である。なお、本発明は、前記給油処理に含まれる一又は複数のステップを実行する給油方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記給油処理に含まれる一又は複数のステップが適宜省略されてもよい。なお、前記給油処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは給油管理サーバー3の制御部31が前記給油処理における各ステップを実行する場合を例に挙げて説明するが、一又は複数のプロセッサーが当該給油処理における各ステップを分散して実行する給油方法も他の実施形態として考えられる。
【0064】
ステップS11において、給油管理サーバー3の制御部31は、給油所GS1に進入してきた車両の車載器番号を取得したか否かを判定する。例えば車両が給油所GS1の出入口1の左側から給油所GS1内に進入してくると、ETC通信装置T1は車両のETC車載器4と通信を行ってETC車載器4から車載器番号を受信する。ETC通信装置T1は前記車載器番号を受信すると、前記車載器番号をETC管理サーバー5に送信する。ETC管理サーバー5は、ETC通信装置T1から受信した前記車載器番号を、自身の記憶部に記憶するとともに給油管理サーバー3に送信する。制御部31は、ETC管理サーバー5から送信される前記車載器番号を取得する。
【0065】
制御部31は、前記車載器番号を取得すると(S11:Yes)、処理をステップS12に移行させる。一方、制御部31は、前記車載器番号を取得しない場合(S11:No)、処理をステップS111に移行させる。例えば車両がETC車載器4を搭載していない場合、制御部31は、前記車載器番号を取得できないため、処理をステップS111に移行させる。
【0066】
ステップS12において、制御部31は、ユーザーの顔画像を取得したか否かを判定する。例えば、給油レーンR1に停車した車両のユーザーが給油装置1aの給油操作端末1において給油操作を開始すると、読取部14(カメラ)がユーザーの顔画像を撮像する。他の例として、給油操作端末1の読取部14は、給油レーンR1に停車した車両のユーザーを検知した場合に、当該ユーザーの顔画像を撮像してもよい。読取部14が前記ユーザーの顔画像を撮像すると給油操作端末1は給油管理サーバー3に顔画像データを送信する。これにより、制御部31は、給油レーンR1に対応する読取部14から、給油レーンR1に停車した車両のユーザーの顔画像を取得する。なお、前記顔画像データには、給油レーンR1の識別情報が関連付けられている。
【0067】
制御部31は、前記顔画像を取得すると(S12:Yes)、処理をステップS13に移行させる。一方、制御部31は、前記顔画像を取得しない場合(S12:No)、処理をステップS111に移行させる。
【0068】
ステップS13において、制御部31は、顔画像によるユーザーの認証処理を実行する。具体的には、制御部31は、ユーザー情報DS1(図3参照)を参照して、ステップS11において取得した前記車載器番号に関連付けられた特徴情報(顔画像)を特定する。制御部31は、前記特定した顔画像と、ステップS12において取得した顔画像とに基づいて認証処理を実行する。
【0069】
ステップS14において、制御部31は、前記特定した顔画像と、ステップS12において取得した顔画像とを比較して、両者が一致するか否かを判定する。制御部31は、両顔画像が一致すると判定した場合(S14:Yes)、ユーザーを認証して処理をステップS15に移行させる。一方、制御部31は、両顔画像が一致しないと判定した場合(S14:No)、ユーザーを拒否(非認証)して処理をステップS111に移行させる。
【0070】
ステップS15において、制御部31は、給油操作の確認画面を給油操作端末1に表示させる。ここでは、制御部31は、前記顔画像データに関連付けられた給油レーンR1に対応する給油操作端末1に、当該ユーザーに対応する給油操作画面(確認画面)を表示させる。例えば、制御部31は、前記ユーザーが予め登録した決済情報(クレジットカード情報)、油種(図3参照)などを表示させる(図4の(b)及び(c)参照)。ステップS15の処理が終了すると、制御部31は、処理をステップS16に移行させる。
【0071】
これに対して、ステップS111では、制御部31は、通常の給油操作画面を表示させる。例えば、制御部31は、給油操作端末1において、支払方法(現金、クレジットカード、プリペイドカードなど)を選択する画面、油種(レギュラー、ハイオク、軽油など)を選択する画面などを表示させて、ユーザーの選択操作を受け付ける。ステップS111の処理が終了すると、制御部31は、処理をステップS16に移行させる。
【0072】
ステップS16において、制御部31は、給油が開始されたか否かを判定する。制御部31は、給油機2において給油ノズル23が収容部から取り外されたことを検知し、その後にスタッフによる給油許可を受け付けると給油が開始されたと判定する。制御部31は、給油が開始されると(S16:Yes)、処理をステップS17に移行させる。制御部31は、給油が開始されるまで待機する(S16:No)。
【0073】
ステップS17において、制御部31は、給油が終了されたか否かを判定する。制御部31は、給油機2において給油ノズル23が収容部に格納されたことを検知すると給油が終了されたと判定する。制御部31は、給油が終了されると(S17:Yes)、処理をステップS18に移行させる。制御部31は、給油が終了されるまで待機する(S17:No)。
【0074】
ステップS18において、制御部31は、給油の決済処理を実行する。例えば、制御部31は、前記ユーザーを認証した場合に(S14:Yes)、前記ユーザー情報に関連付けられた決済情報に基づいて、前記顔画像データに関連付けられた給油レーンR1における給油の決済処理を実行する。例えば、制御部31は、給油レーンR1に停車した車両のユーザーのユーザー情報に関連付けられたクレジットカード(図3参照)により、当該車両に対する給油の決済処理を実行する。制御部31は、決済要求を決済サーバー6に送信し、決済サーバー6は、決済要求に応じて認証処理を行って決済を完了する。決済サーバー6は決済を完了すると、完了通知を給油管理サーバー3に送信する。
【0075】
また、制御部31は、前記ユーザーを拒否(非認証)した場合に(S14:No)、ステップS111においてユーザーが選択した支払方法(図5の(b)参照)により、決済処理を実行する。
【0076】
制御部31は、以上のようにして、前記給油処理を実行する。
【0077】
以上説明したように、実施形態1に係る給油システム10は、複数の給油レーンを備える給油所において車両に給油を行うシステムである。また、給油システム10は、車両に搭載されたETC車載器4を識別する車載器情報を取得し、前記給油レーンに対応する前記車両のユーザーを識別するユーザー情報(例えば顔画像)を取得する。また給油システム10は、複数の車載器情報と複数のユーザー情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部(データサーバーDS)を参照して、前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記給油レーンに対応する前記ユーザー情報とが一致するか否かを判定する。そして、給油システム10は、前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記給油レーンに対応する前記ユーザー情報とが一致する場合に、前記ユーザー情報に関連付けられた決済情報に基づいて、前記給油レーンにおける前記給油の決済処理を実行する。
【0078】
上記構成によれば、給油レーンに停車した車両を確実に特定して、当該車両における給油の決済処理を実行することができる。また、上記構成によれば、給油レーンごとに通信装置を設置したり、各給油レーンに入退場用のゲートを設置したりする必要もない。よって、安価なコストでETCを利用した給油を行うことが可能となる。
【0079】
[実施形態2]
上述の実施形態1では、ユーザーのユーザー情報(顔画像、生体情報など)に基づいて、給油レーンに停車した車両を特定している。本発明はこれに限定されない。本発明の実施形態2として、制御部31は、車両の車両情報(車両番号など)に基づいて、給油レーンに停車した車両を特定してもよい。
【0080】
図7は、実施形態2に係る給油システム10が導入される給油所GS1の模式図である。図7に示す給油所GS1では、給油レーンR1~R8に対応する撮像部Ca~Cdが設置されている。なお、撮像部Caは、給油装置1aの読取部14に対応し、撮像部Cbは、給油装置1bの読取部14に対応し、撮像部Ccは、給油装置1cの読取部14に対応し、撮像部Cdは、給油装置1dの読取部14に対応する。
【0081】
撮像部Caは、給油レーンR1、R2に停車した車両の車両情報(車両番号(ナンバープレートの車番))を撮像可能であり、撮像部Cbは、給油レーンR3、R4に停車した車両の車両情報を撮像可能であり、撮像部Ccは、給油レーンR5、R6に停車した車両の車両情報を撮像可能であり、撮像部Cdは、給油レーンR7、R8に停車した車両の車両情報を撮像可能である。
【0082】
具体的には、第2取得処理部312は、給油レーンに対応する車両を識別する車両情報を取得する。具体的には、第2取得処理部312は、前記給油レーンを含む所定エリアを撮像可能な撮像部(図7参照)が前記給油レーンに停車した車両の車両番号を撮像した場合に、前記撮像部から前記車両番号を取得する。例えば、給油レーンR1に車両が停車した場合に、撮像部Caが当該車両の車両番号を撮像する。撮像部Caが前記車両番号を撮像すると給油操作端末1は給油管理サーバー3に車両番号の画像データを送信する。これにより、第2取得処理部312は、給油レーンR1に対応する撮像部Caから、給油レーンR1に停車した車両の車両番号の画像を取得する。なお、撮像部Caが撮像した撮像画像内の車両画像の位置に基づいて、車両が停車した給油レーンを特定することが可能である。前記画像データには、給油レーン(ここでは給油レーンR1)の識別情報が関連付けられている。
【0083】
判定処理部313は、複数の車載器情報(車載器番号)と複数の車両情報とを互いに関連付けて記憶するデータサーバーDSを参照して、第1取得処理部311により取得される前記車載器番号に関連付けられた車両情報(車両番号)と、第2取得処理部312により取得される車両情報(車両番号)とが一致するか否かを判定する認証処理を実行する。
【0084】
例えば、判定処理部313は、ユーザー情報DS1(図3参照)を参照して、第1取得処理部311が取得した前記車載器番号に関連付けられた車両番号を特定する。そして、判定処理部313は、前記特定した車両番号の画像と、第2取得処理部312が読取部14から取得した車両番号の画像とを比較して、両者が一致するか否かを判定する。判定処理部313は、前記画像が一致する場合に前記車両を認証し、前記両顔画像が一致しない場合に前記車両を拒否(非認証)する。
【0085】
判定処理部313が前記車両を認証すると、給油処理部314は、前記車両番号に関連付けられた給油レーンR1に対応する給油操作端末1において、当該車両に対応する給油操作画面を表示させて給油操作を受け付ける。例えば、給油処理部314は、給油操作端末1において、ユーザーが予め登録した前記車両の決済情報、油種(図3参照)などを表示させて確認を促す(図4の(b)及び(c)参照)。
【0086】
一方、判定処理部313が前記車両を拒否(非認証)すると、給油処理部314は、給油操作端末1において通常の給油操作画面を表示させて給油操作を受け付ける。例えば、給油処理部314は、給油操作端末1において、支払方法を選択する画面、油種を選択する画面などを表示させて、ユーザーの選択操作を受け付ける(図5参照)。
【0087】
決済処理部315は、判定処理部313が前記車両を認証した場合に、前記ユーザー情報に関連付けられた決済情報に基づいて、第2取得処理部312により取得される前記車両番号に対応する給油レーンにおける給油の決済処理を実行する。例えば、決済処理部315は、給油レーンR1に停車した車両の車両番号に関連付けられたクレジットカード(図3参照)により、当該車両に対する給油の決済処理を実行する。決済処理部315は、決済要求を決済サーバー6に送信する。決済サーバー6は、決済要求に応じて認証処理を行って決済を完了する。決済サーバー6は決済を完了すると、完了通知を給油管理サーバー3に送信する。
【0088】
[実施形態2の給油処理]
以下、図8を参照しつつ、実施形態2に係る給油システム10において実行される給油処理の手順の一例について説明する。以下では、実施形態1に係る給油処理(図6参照)との相違点について説明し、実施形態1に係る給油処理と同一の処理については説明を省略する。
【0089】
ステップS22において、制御部31は、車両の車両番号を取得したか否かを判定する。例えば、給油レーンR1に車両が停車すると、撮像部Caが車両の車両番号を撮像する。撮像部Caが前記車両番号を撮像すると給油操作端末1は給油管理サーバー3に車両番号の画像データを送信する。これにより、制御部31は、給油レーンR1に対応する撮像部Caから、給油レーンR1に停車した車両の車両番号を取得する。なお、前記画像データには、給油レーンR1の識別情報が関連付けられている。
【0090】
制御部31は、前記車両番号の画像を取得すると(S22:Yes)、処理をステップS23に移行させる。一方、制御部31は、前記車両番号の画像を取得しない場合(S22:No)、処理をステップS211に移行させる。
【0091】
ステップS23において、制御部31は、前記車両番号により車両の認証処理を実行する。具体的には、制御部31は、ユーザー情報DS1(図3参照)を参照して、ステップS21において取得した前記車載器番号に関連付けられた車両番号を特定する。制御部31は、前記特定した車両番号と、ステップS22において取得した車両番号とに基づいて認証処理を実行する。
【0092】
ステップS24において、制御部31は、前記特定した車両番号と、ステップS22において取得した車両番号とを比較して、両者が一致するか否かを判定する。制御部31は、両車両番号が一致すると判定した場合(S24:Yes)、車両を認証して処理をステップS25に移行させる。一方、制御部31は、両車両番号が一致しないと判定した場合(S24:No)、車両を拒否(非認証)して処理をステップS211に移行させる。
【0093】
ステップS25において、制御部31は、給油操作の確認画面を給油操作端末1に表示させる。ここでは、制御部31は、前記車両番号に関連付けられた給油レーンR1に対応する給油操作端末1に、当該車両番号に対応する給油操作画面(確認画面)を表示させる。例えば、制御部31は、前記車両番号に対応する車両のユーザーが予め登録した決済情報、油種(図3参照)などを表示させる(図4の(b)及び(c)参照)。
【0094】
ステップS28において、制御部31は、給油の決済処理を実行する。例えば、制御部31は、前記車両番号に関連付けられたユーザーの決済情報に基づいて、前記車両番号に関連付けられた給油レーンR1における給油の決済処理を実行する。例えば、制御部31は、給油レーンR1に停車した車両の車両番号に関連付けられたクレジットカード(図3参照)により、当該車両に対する給油の決済処理を実行する。制御部31は、決済要求を決済サーバー6に送信し、決済サーバー6は、決済要求に応じて認証処理を行って決済を完了する。決済サーバー6は決済を完了すると、完了通知を給油管理サーバー3に送信する。
【0095】
その他の処理は図6に示す給油処理と同一である。制御部31は、以上のようにして、実施形態2に係る前記給油処理を実行する。
【0096】
以上説明したように、実施形態2に係る給油システム10は、複数の給油レーンを備える給油所において車両に給油を行うシステムである。また、給油システム10は、車両に搭載されたETC車載器4を識別する車載器情報を取得し、前記給油レーンに対応する前記車両を識別する車両情報(車両番号)を取得する。また、給油システム10は、複数の車載器情報と複数の車両情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部(データサーバーDS)を参照して、前記車載器情報に関連付けられた車両情報と、前記給油レーンに対応する前記車両情報とが一致するか否かを判定する。そして、給油システム10は、前記車載器情報に関連付けられた車両情報と、前記給油レーンに対応する前記車両情報とが一致する場合に、前記車両情報に関連付けられた決済情報に基づいて、前記給油レーンにおける前記給油の決済処理を実行する。
【0097】
上記構成においても、給油レーンに停車した車両を確実に特定して、当該車両における給油の決済処理を実行することができる。また、給油レーンごとに通信装置を設置したり、各給油レーンに入退場用のゲートを設置したりする必要もない。よって、安価なコストでETCを利用した給油を行うことが可能となる。
【0098】
本発明の他の実施形態として、ETC通信装置Tは、給油所に1個設置されてもよいし、複数個設置されてもよい。また、実施形態2に係る構成(図7参照)では、撮像部は、給油所に1個設置されてもよいし、給油レーンごとに1個ずつ設置されてもよい。
【0099】
本発明の他の実施形態として、図1に示す構成では、給油管理サーバー3が、店舗内で商品を購入するユーザーを特定して決済処理を実行してもよい。例えば、制御部31は、ユーザーの車両の車載器番号を取得し、当該車載器番号に関連付けられた顔画像を取得する。また、前記ユーザーが車両を停めて店舗内に入店すると、購入商品の会計時に店舗端末1eの読取部14が、前記ユーザーの顔画像(又は生体情報)を取得する。給油管理サーバー3の制御部31は、前記車載器番号に関連付けられた顔画像と、読取部14から取得した顔画像とを比較して、両者が一致するか否かを判定し、前記両顔画像が一致する場合に前記ユーザーを認証する。制御部31は、前記ユーザーを認証すると前記ユーザーに関連付けられた決済情報に基づいて、購入商品の決済処理を実行する。
【0100】
本発明は、給油所の決済処理に限定されず、各種施設における決済処理に適用することが可能である。
【0101】
なお、本発明の給油システムは、給油管理サーバー3単体で構成されてもよい。また、給油操作端末1及び給油管理サーバー3が一体の機器(管理サーバー又はPOS端末)で構成されてもよい。
【0102】
[発明の付記]
以下、上述の実施形態から抽出される発明の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成及び各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
【0103】
<付記1>
複数の給油レーンを備える給油所において車両に給油を行う給油システムであって、
前記車両に搭載された車載器を識別する車載器情報を取得する第1取得処理部と、
前記給油レーンに対応する前記車両のユーザーを識別するユーザー情報を取得する第2取得処理部と、
複数の車載器情報と複数のユーザー情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部を参照して、前記第1取得処理部により取得される前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記第2取得処理部により取得される前記ユーザー情報とが一致するか否かを判定する判定処理部と、
前記第1取得処理部により取得される前記車載器情報に関連付けられたユーザー情報と、前記第2取得処理部により取得される前記ユーザー情報とが一致する場合に、前記ユーザー情報に関連付けられた決済情報に基づいて、前記第2取得処理部により取得される前記ユーザー情報に対応する前記給油レーンにおける前記給油の決済処理を実行する決済処理部と、
を備える給油システム。
【0104】
<付記2>
前記第1取得処理部は、前記給油所に設置された通信装置が前記車両から前記車載器情報を受信した場合に、前記通信装置を介して前記車載器情報を取得する、
付記1に記載の給油システム。
【0105】
<付記3>
前記ユーザー情報は、ユーザーを特定するための特徴情報を含むユーザー個別の情報であって、
前記第2取得処理部は、前記給油レーンに配置された読取部が前記ユーザー情報を読み取った場合に、前記読取部から前記ユーザー情報を取得する、
付記1又は付記2に記載の給油システム。
【0106】
<付記4>
前記各給油レーンには、ユーザーの給油操作を受け付ける操作端末が設置されており、
前記各操作端末には、前記読取部が対応付けて設置されている、
付記3に記載の給油システム。
【0107】
<付記5>
前記読取部は、前記操作端末において前記ユーザーの給油操作が受け付けられた場合に前記ユーザー情報を読み取る、
付記4に記載の給油システム。
【0108】
<付記6>
前記第1取得処理部は、前記給油所における決済処理が完了した場合に前記車載器情報を削除させる、
付記1から付記5のいずれかに記載の給油システム。
【0109】
<付記7>
複数の給油レーンを備える給油所において車両に給油を行う給油システムであって、
前記車両に搭載された車載器を識別する車載器情報を取得する第1取得処理部と、
前記給油レーンに対応する前記車両を識別する車両情報を取得する第2取得処理部と、
複数の車載器情報と複数の車両情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部を参照して、前記第1取得処理部により取得される前記車載器情報に関連付けられた車両情報と、前記第2取得処理部により取得される前記車両情報とが一致するか否かを判定する判定処理部と、
前記第1取得処理部により取得される前記車載器情報に関連付けられた車両情報と、前記第2取得処理部により取得される前記車両情報とが一致する場合に、前記車両情報に関連付けられた決済情報に基づいて、前記第2取得処理部により取得される前記車両情報に対応する前記給油レーンにおける前記給油の決済処理を実行する決済処理部と、
を備える給油システム。
【0110】
<付記8>
前記車両情報は前記車両の車両番号であって、
前記第2取得処理部は、前記給油レーンを含む所定エリアを撮像可能な撮像部が前記給油レーンに停車した前記車両の前記車両番号を撮像した場合に、前記撮像部から前記車両番号を取得する、
付記7に記載の給油システム。
【符号の説明】
【0111】
1 :給油操作端末
1a~1d:給油装置
2 :給油機
3 :給油管理サーバー
4 :ETC車載器
5 :ETC管理サーバー
6 :決済サーバー
10 :給油システム
11 :制御部
21 :制御部
31 :制御部
111 :表示処理部
112 :受付処理部
211 :受付処理部
212 :要求処理部
311 :第1取得処理部
312 :第2取得処理部
313 :判定処理部
314 :給油処理部
315 :決済処理部
Ca~Cd:撮像部
DS :データサーバー
DS1 :ユーザー情報
GS1 :給油所
R1~R8:給油レーン
T1~T5:ETC通信装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8