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特開2023-154965スライド式切換弁および冷凍サイクルシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023154965
(43)【公開日】2023-10-20
(54)【発明の名称】スライド式切換弁および冷凍サイクルシステム
(51)【国際特許分類】
   F16K 3/02 20060101AFI20231013BHJP
   F16K 11/065 20060101ALI20231013BHJP
   F16K 31/06 20060101ALI20231013BHJP
   F25B 41/26 20210101ALI20231013BHJP
【FI】
F16K3/02 A
F16K11/065 Z
F16K31/06 305L
F16K31/06 305M
F25B41/26 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022064641
(22)【出願日】2022-04-08
(71)【出願人】
【識別番号】000143949
【氏名又は名称】株式会社鷺宮製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100213757
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 詩人
(72)【発明者】
【氏名】濱田 正吾
(72)【発明者】
【氏名】村田 雅弘
(72)【発明者】
【氏名】三留 陵
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 秀剛
(72)【発明者】
【氏名】岡田 聡
(72)【発明者】
【氏名】剱持 大一郎
【テーマコード(参考)】
3H053
3H067
3H106
【Fターム(参考)】
3H053AA22
3H053AA25
3H053AA26
3H053BA04
3H053BA11
3H053BB02
3H053BB11
3H053BC01
3H067AA15
3H067CC23
3H067CC32
3H067CC33
3H067DD02
3H067DD05
3H067DD12
3H067DD32
3H067EA16
3H067EA21
3H067EB07
3H067EB12
3H067EC25
3H067EC27
3H067ED02
3H067ED11
3H067FF12
3H067GG02
3H067GG23
3H067GG24
3H106DA08
3H106DA23
3H106DB02
3H106DB12
3H106DB23
3H106DB32
3H106DC12
3H106DC18
3H106DD07
3H106EE30
3H106EE34
3H106GB02
3H106GB06
3H106GB15
3H106GC02
3H106KK23
(57)【要約】
【課題】不具合を抑制することができるスライド式切換弁及び冷凍サイクルシステムを提供する。
【解決手段】スライド式切換弁1は、弁本体2と、弁座部3と、弁体4と、電磁駆動部5と、継手部材61~64と、を有する。プランジャ51が閉塞部22に当接して移動が規制されることで、弁座部3およびその周囲に生じる損傷を抑制することができ、追加的にストッパを設ける必要がない。弁本体2のうち筒部21が弁室形成部とプランジャ収容部とを構成することで、これらが別体の部材によって構成される場合に生じ得る相対位置の誤差を抑制することができる。これにより、弁体4によって弁ポート32A~32Cを正常に開閉しやすく、不具合を抑制することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁室を形成する弁本体と、少なくとも1つの弁ポートが形成された弁座面を有するとともに前記弁室内に設けられる弁座部と、前記弁座面に対して摺動することで前記弁ポートを弁室に対して開閉する弁体と、前記弁体を前記弁座面に沿ったスライド方向に移動させる電磁駆動部と、を備えたスライド式切換弁あって、
前記電磁駆動部は、前記スライド方向に沿って延びるとともに前記弁体が接続されるプランジャと、前記プランジャに対して前記スライド方向の一方側に配置される吸引子と、前記吸引子を励磁するコイルと、前記プランジャを前記スライド方向の他方側に付勢する付勢手段と、を有し、通電状態となることで前記プランジャを前記一方側に移動させるように構成され、
前記弁本体は、前記弁室を形成する弁室形成部と、前記プランジャを収容して前記スライド方向に案内するとともに前記吸引子が設けられるプランジャ収容部と、を一体に有し、
前記プランジャは、前記電磁駆動部が非通電状態となった際に、前記弁室形成部において前記他方側から前記弁室を閉塞する閉塞部に対して当接することで、前記他方側への移動が規制されることを特徴とするスライド式切換弁。
【請求項2】
前記弁室形成部は、筒状の部分における側面に取付開口部が形成され、
前記弁座部は、前記弁本体とは別体に形成され、前記取付開口部の内径よりも外径が小さい小径部と、前記取付開口部の内径よりも外径が大きく且つ前記小径部に対して前記弁座面とは反対側に設けられる大径部と、を有し、前記小径部が前記取付開口部に挿通されるとともに前記大径部によって挿通が規制されることを特徴とする請求項1に記載のスライド式切換弁。
【請求項3】
前記弁室形成部は、筒状の部分における側面に取付開口部が形成され、
前記弁座部は、前記弁本体とは別体に形成されるとともに前記取付開口部に挿通されることで前記弁本体に取り付けられ、
前記弁座部における前記他方側の端部と前記一方側の端部とのうち一方が、前記取付開口部の内周面に接触し、他方が、前記内周面との間に間隙部を形成し、該間隙部に固定材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライド式切換弁。
【請求項4】
前記プランジャは、前記他方側に平坦な端面を有し、該端面において前記閉塞部に対して面状に接触することを特徴とする請求項1又は2に記載のスライド式切換弁。
【請求項5】
前記プランジャは、前記弁座面側に開口した凹状の保持部を有し、
前記弁体は、前記保持部内に配置されて保持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライド式切換弁。
【請求項6】
前記弁室形成部に接続される管部を備え、
前記弁室形成部は、前記弁ポートと対向する位置に、前記弁室の外側に向かって突出するとともに前記管部の内側に挿通される筒状の突出接続部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のスライド式切換弁。
【請求項7】
前記弁座面には、少なくとも3つの前記弁ポートが形成され、
前記少なくとも3つの弁ポートのうち2つは、冷凍サイクルシステムに設けられる四方切換弁においてスライド弁を移動させるピストンを挟む空間のそれぞれに連通し、
前記電磁駆動部が前記プランジャを移動させることにより、前記ピストンを挟む空間の一方に高圧流体が導入されることで、差圧によって前記スライド弁を移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライド式切換弁。
【請求項8】
流体である冷媒を圧縮する圧縮機と、冷却モード時に凝縮器として機能する第一熱交換器と、冷却モード時に蒸発器として機能する第二熱交換器と、前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との間にて冷媒を膨張させて減圧する膨張手段と、請求項7に記載のスライド式切換弁と、前記四方切換弁と、を備えたことを特徴とする冷凍サイクルシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライド式切換弁および冷凍サイクルシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ソレノイドコイルを有する電磁駆動部によって弁体を移動させることにより、弁座面に形成された弁ポートを開閉して流体の流路を切り換える切換弁が知られている。このような切換弁として、冷凍サイクルシステムにおいて四方切換弁を駆動するためのパイロット弁として構成されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された切換弁では、電磁駆動部において電磁コイルが通電されると、プランジャが吸引子に向かって移動し、通電が遮断されると、コイルばねの付勢力によってプランジャが吸引子から離れるように移動し、通電と非通電との切り換えによって流路が切り換えられるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-42882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように通電が遮断された状態において弁体が正常にポートを開閉するためには、プランジャが吸引子から離れるように移動する際に、この移動を一定の位置で規制する必要がある。プランジャが弁座部材(弁ポートが形成された部材)に対して当接することで移動が規制される構成では、弁体と弁ポートとの相対位置を正確なものとしやすい一方で、衝突によって弁座部材に変形や摩耗が生じたり、弁座部材と弁本体(プランジャチューブ)との間の接合部に負荷が加わったりすると、動作に不具合が生じる可能性があるため、より強固な接合とする必要があった。
【0005】
一方、弁座部材以外にストッパを追加する場合、ストッパの取付位置や形成位置の誤差によって、弁体とポートとの相対位置に誤差が生じる可能性がある。即ち、部品点数や構成部分の増加によって精度が低下する可能性がある。弁体とポートとの相対位置に誤差が生じると、弁体が正常にポートを開閉することができず、動作に不具合が生じる可能性がある。このように、プランジャを弁座部材によって規制する場合および追加の部材によって規制する場合のいずれにおいても、切換弁の不具合を抑制することは困難であった。
【0006】
本発明の目的は、不具合を抑制することができるスライド式切換弁及び冷凍サイクルシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のスライド式切換弁は、弁室を形成する弁本体と、少なくとも1つの弁ポートが形成された弁座面を有するとともに前記弁室内に設けられる弁座部と、前記弁座面に対して摺動することで前記弁ポートを弁室に対して開閉する弁体と、前記弁体を前記弁座面に沿ったスライド方向に移動させる電磁駆動部と、を備えたスライド式切換弁あって、前記電磁駆動部は、前記スライド方向に沿って延びるとともに前記弁体が接続されるプランジャと、前記プランジャに対して前記スライド方向の一方側に配置される吸引子と、前記吸引子を励磁するコイルと、前記プランジャを前記スライド方向の他方側に付勢する付勢手段と、を有し、通電状態となることで前記プランジャを前記一方側に移動させるように構成され、前記弁本体は、前記弁室を形成する弁室形成部と、前記プランジャを収容して前記スライド方向に案内するとともに前記吸引子が設けられるプランジャ収容部と、を一体に有し、前記プランジャは、前記電磁駆動部が非通電状態となった際に、前記弁室形成部において前記他方側から前記弁室を閉塞する閉塞部に対して当接することで、前記他方側への移動が規制されることを特徴とする。
【0008】
以上のような本発明によれば、プランジャが弁室形成部の閉塞部に当接して移動が規制されることで、弁座部に衝突しない構成とすることができ、弁座部およびその周囲に生じる損傷を抑制することができる。また、閉塞部は、弁室を形成するために必要な部分であり、追加的にストッパを設ける必要がない。例えばプランジャを他方側に延長することで閉塞部に当接させたり、閉塞部を厚く形成してプランジャに当接させたりすれば、ストッパを追加的に配置する場合と比較して、弁ポートと弁体との相対位置の誤差を低減することができる。これにより、弁体によって弁ポートを正常に開閉しやすく、不具合を抑制することができる。
【0009】
また、弁本体のうち弁室を形成する弁室形成部と、プランジャを収容するプランジャ収容部と、が一体であることで、これらが別体である場合に生じ得る相対位置の誤差を抑制することができる。即ち、プランジャと吸引子との相対位置の誤差を抑制し、磁力によってプランジャを正常に駆動させやすくすることができる。以上のように、部品点数および追加的な構成の増加を抑制しつつ、弁座部及びその周囲の損傷を抑制することにより、スライド式切換弁の不具合を抑制することができる。
【0010】
この際、本発明のスライド式切換弁では、前記弁室形成部は、筒状の部分における側面に取付開口部が形成され、前記弁座部は、前記弁本体とは別体に形成され、前記取付開口部の内径よりも外径が小さい小径部と、前記取付開口部の内径よりも外径が大きく且つ前記小径部に対して前記弁座面とは反対側に設けられる大径部と、を有し、前記小径部が前記取付開口部に挿通されるとともに前記大径部によって挿通が規制されることが好ましい。
【0011】
このような構成によれば、大径部によって弁座部の挿通が規制されることで、挿通方向における弁本体と弁座部との相対位置の誤差を抑制することができる。即ち、挿通方向において、弁室内における弁座面の位置の誤差を抑制し、弁座面に対して弁体を正常に摺動させやすくすることができる。
【0012】
また、本発明のスライド式切換弁では、前記弁室形成部は、筒状の部分における側面に取付開口部が形成され、前記弁座部は、前記弁本体とは別体に形成されるとともに前記取付開口部に挿通されることで前記弁本体に取り付けられ、前記弁座部における前記他方側の端部と前記一方側の端部とのうち一方が、前記取付開口部の内周面に接触し、他方が、前記内周面との間に間隙部を形成し、該間隙部に固定材が設けられていることが好ましい。
【0013】
このような構成によれば、取付開口部の内周面のうちスライド方向のいずれかの端部を基準として弁座部を固定することができ、スライド方向における弁本体と弁座部との相対位置の誤差を抑制することができる。上記のようにプランジャが弁本体の一部に当接し、スライド方向における弁本体とプランジャとの相対位置の誤差が抑制されている。従って、スライド方向において、プランジャと弁座部との相対位置の誤差を抑制することができ、弁体と弁ポートとの相対位置の誤差を抑制し、スライド式切換弁の不具合を抑制することができる。
【0014】
また、本発明のスライド式切換弁では、前記プランジャは、前記他方側に平坦な端面を有し、該端面において前記閉塞部に対して面状に接触することが好ましい。このような構成によれば、接触面積を大きくすることで衝突時の荷重を分散させ、衝突による変形や損傷を抑制し、スライド式切換弁の不具合を抑制することができる。
【0015】
また、本発明のスライド式切換弁では、前記プランジャは、前記弁座面側に開口した凹状の保持部を有し、前記弁体は、前記保持部内に配置されて保持されていることが好ましい。このような構成によれば、プランジャによって弁体を直接的に保持することができ、保持のための専用部品が必要ない。これにより、専用部品によって生じ得る寸法誤差や相対位置の誤差を抑制し、スライド式切換弁の不具合を抑制することができる。
【0016】
また、本発明のスライド式切換弁では、前記弁室形成部に接続される管部を備え、前記弁室形成部は、前記弁ポートと対向する位置に、前記弁室の外側に向かって突出するとともに前記管部の内側に挿通される筒状の突出接続部を有することが好ましい。このような構成によれば、突出接続部によって弁室形成部と管部との接触面積を確保することができ、例えばろう付けによって接合する際に、固定強度を向上させることができる。このとき、接触面積を確保するために別部品を用いる必要がなく、部品点数の増加を抑制することができる。
【0017】
また、本発明のスライド式切換弁では、前記弁座面には、少なくとも3つの前記弁ポートが形成され、前記少なくとも3つの弁ポートのうち2つは、冷凍サイクルシステムに設けられる四方切換弁においてスライド弁を移動させるピストンを挟む空間のそれぞれに連通し、前記電磁駆動部が前記プランジャを移動させることにより、前記ピストンを挟む空間の一方に高圧流体が導入されることで、差圧によって前記スライド弁を移動させてもよい。このような構成によれば、上記のように不具合を抑制することにより、四方切換弁を正常に作動させることができる。
【0018】
本発明の冷凍サイクルシステムは、流体である冷媒を圧縮する圧縮機と、冷却モード時に凝縮器として機能する第一熱交換器と、冷却モード時に蒸発器として機能する第二熱交換器と、前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との間にて冷媒を膨張させて減圧する膨張手段と、上記のスライド式切換弁と、前記四方切換弁と、を備えたことを特徴とする。本発明の冷凍サイクルシステムによれば、上記のようにスライド式切換弁の不具合を抑制し、サイクル全体の不具合を抑制することができる。
【0019】
本発明のスライド式切換弁は、弁室を形成する弁本体と、少なくとも1つの弁ポートが形成された弁座面を有するとともに前記弁室内に設けられる弁座部と、前記弁座面に対して摺動することで前記弁ポートを弁室に対して開閉する弁体と、前記弁体を前記弁座面に沿ったスライド方向に移動させる電磁駆動部と、を備えたスライド式切換弁あって、前記弁本体は、前記スライド方向に沿って延びるとともに前記弁座部が設けられる筒状部を有し、前記筒状部は、前記弁ポートに対向する位置に、前記弁室の外側に向かって筒状に突出するとともに管部の内側に挿通されることで当該管部に接続される突出接続部を有する。
【0020】
以上のような本発明によれば、突出接続部によって弁本体と管部との接触面積を確保することができ、例えばろう付けによって接合する際に、固定強度を向上させることができる。このとき、接触面積を確保するために別部品を用いる必要がなく、部品点数の増加を抑制することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明のスライド式切換弁及び冷凍サイクルシステムによれば、不具合を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一例である実施形態にかかるスライド式切換弁が設けられた冷凍サイクルの概略構成図である。
図2】前記スライド式切換弁を示す断面図である。
図3】前記スライド式切換弁の弁座部を示す底面図である。
図4】前記スライド式切換弁の要部を拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態のスライド式切換弁1は、例えば冷凍サイクル100に設けられるものである。冷凍サイクル100は、ルームエアコン、パッケージエアコン、マルチエアコン等の空気調和機に利用されるものであって、流体としての冷媒を圧縮する圧縮機102と、冷却モード時に凝縮器として機能する第一熱交換器としての室外熱交換器103と、冷却モード時に蒸発器として機能する第二熱交換器としての室内熱交換器104と、室外熱交換器103と室内熱交換器104との間にて冷媒を膨張させて減圧する膨張手段としての膨張弁105と、四方切換弁10と、四方切換弁10の流路を切換え制御するパイロット電磁弁であるスライド式切換弁1と、を備え、これらが冷媒配管によって連結されている。なお、膨張手段としては、膨張弁105に限らず、キャピラリでもよい。
【0024】
この冷凍サイクル100は、図1に実線矢印で示す冷却モード(冷房運転)において、圧縮機102、四方切換弁10、室外熱交換器103、膨張弁105、室内熱交換器104、四方切換弁10及び圧縮機102の順に冷媒が流れる冷房サイクルを構成する。一方、破線矢印で示す加温モード(暖房運転)において、圧縮機102、四方切換弁10、室内熱交換器104、膨張弁105、室外熱交換器103、四方切換弁10及び圧縮機102の順に冷媒が流れる暖房サイクルを構成する。この暖房サイクルと冷房サイクルとの切換えは、スライド式切換弁1による四方切換弁10の切換え動作によって行われる。
【0025】
四方切換弁10は、周知のものであり、円筒状の弁本体11と、弁本体の内部にスライド自在に設けられたスライド弁12と、圧縮機102の吐出口に連通する高圧側導管(D継手)13と、圧縮機102の吸込口に連通する低圧側導管(S継手)14と、室内熱交換器104に連通する室内側導管(E継手)15と、室外熱交換器103に連通する室外側導管(C継手)16と、を備えて構成されている。弁本体11は、その軸方向両端部を塞ぐ栓体17,18を有することにより、全体に密封されたシリンダーとして構成され、スライド弁12を移動させるピストン19を軸方向から挟む空間A11,A12が形成されている。
【0026】
本実施形態のスライド式切換弁1は、四方切換弁の構成を有するものであり、図2に示すように、弁本体2と、弁座部3と、弁体4と、電磁駆動部5と、継手部材(管部)61~64と、を有し、弁体4が所定のスライド方向に沿って移動することで流体の流路が切り換えられるものである。以下では、弁体4のスライド方向をX方向とし、X方向に直交するとともに互いに直交する2方向をY方向及びZ方向とし、Z方向における上下は図1を基準とする。
【0027】
弁本体2は、例えば黄銅やステンレス等により形成された弁ハウジングであって、その内側に弁室2Rを有している。弁本体2は、X方向に沿って延びる(X方向を軸方向とする)円筒状の筒部21と、筒部21を閉塞するように設けられる円板状の閉塞部22と、を有して有底筒状となっており、この内側の空間が弁室2Rとなる。筒部21と閉塞部22とは、例えば金属薄板の深絞り加工等によって、一体成形されたものであり、一部品として構成されている。弁本体2のうち筒部21と閉塞部22とが、弁室2Rを形成する弁室形成部となる。筒部21のうち開放された側(図2における右側)をX方向の一方側とし、閉塞部22によって閉塞された側(図2における左側)をX方向の他方側とし、以下ではこれらを単に一方側及び他方側と呼ぶことがある。
【0028】
筒部21(即ち弁本体2の側面部)には、Z方向の一方側(図2いおける下側)に取付開口部211が形成され、Z方向の他方側(図2における上側)に突出接続部212が形成されている。突出接続部212は、ポート212Aを有するとともに、後述するように継手部材61が接続される。
【0029】
弁座部3は、弁本体2とは別体に構成されたものであって、ステンレス等の適宜な金属によってZ方向に延びる全体円柱状に形成されている。弁座部3は、取付開口部211に挿通されるとともにろう付けによって固定され、その上面である弁座面31が弁室2R内に配置される。弁座部3には、図3にも示すように、弁座面31において開口した3つの弁ポート32A~32Cと、弁ポート32A~32Cのそれぞれに連通する取付孔33A~33Cと、が形成されている。弁座面31は、XY平面に沿って延びる平面状の摺接面である。
【0030】
取付孔33A~33Cは、それぞれZ方向に沿って延びる貫通孔であって、継手部材62~64のそれぞれが接続される。弁ポート32A~32CがX方向に沿って直線状に並んでいるのに対し、取付孔33A~33Cは、XY平面において三角形状に配置されている。従って、取付孔33A~33Cは、弁ポート32A~32Cに対してXY平面内で(特にY方向に)若干オフセットしつつ接続されている。
【0031】
弁座部3は、図4に示すように、小径部としての本体部36と、本体部36に対して下側(弁座面31とは反対側)に設けられる大径部としてのフランジ部37と、を有する。本体部36及びフランジ部37の外周面は、いずれも円筒状となっている。本体部36の外径は、取付開口部211の内径よりも小さく、フランジ部37の外径は、取付開口部211の内径よりも大きい。従って、弁座部3は、本体部36が取付開口部211に挿通され、フランジ部37の上面が取付開口部211周囲の下面に当接することによって挿通が規制される。
【0032】
弁体4は、例えば合成樹脂によって構成されたスライド弁であって、弁座面31側を向いて開口した椀状(ドーム状)に形成されている。弁体4の内部には連通空間4Rが形成されており、この連通空間4Rは、中央の弁ポート32Bと一方側の弁ポート32Aとを連通させて他方側の弁ポート32Cを連通させないか、又は、中央の弁ポート32Bと他方側の弁ポート32Cとを連通させて一方側の弁ポート32Aを連通させないようになっている。
【0033】
電磁駆動部5は、プランジャ51と、吸引子52と、コイルと、付勢手段としてのコイルばね53と、を有し、弁体4をX方向に沿ってスライド移動させるものである。
【0034】
プランジャ51は、磁性体によって全体としてX方向に沿って延びる柱状に形成され、円柱部511と、円柱部511から他方側に突出した突出部512と、を一体に有する。プランジャ51は、弁本体2の筒部21に収容されており、筒部21がプランジャ収容部として機能する。従って、弁本体2は、弁室形成部(筒部21及び閉塞部22)とプランジャ収容部(筒部21)とを一体に有する。円柱部511の外径は、筒部21の内径と同等又は若干小さく、プランジャ51が筒部21によってX方向に案内される。
【0035】
円柱部511の一方側の端部には、コイルばね53を収容するための凹部513が形成されている。また、円柱部511には、X方向の両端部に亘る均圧孔511Aが形成されており、プランジャ51のX方向の両側の空間に圧力差が生じないようになっている。
【0036】
突出部512は、円柱部511よりも外径が小さく、筒部21の内周面から離隔している。突出部512には、図4にも示すように、弁座面31側に開口した凹状の保持部514が形成され、弁体4が保持部514内に配置されることで直接的に保持されている。弁体4と保持部514との間には、弁体4を弁座面31に向けて付勢するコイルばね54が設けられている。突出部512は、X方向の他方側に、YZ平面に沿って延びる平坦な端面515を有する。
【0037】
吸引子52は、磁性体によって円柱状に形成され、弁本体2の筒部21におけるX方向の一方側の開口を塞ぐように設けられる。即ち、吸引子52は、プランジャ51に対してX方向の一方側に配置されている。吸引子52は、一方側の端部が例えば溶接によって筒部21に接合される。コイルは、X方向において吸引子52に対応するように筒部21の外側に設けられ、通電状態と非通電状態とが切り換えられる。これにより、コイルが通電状態となると吸引子52が励磁され、磁性体であるプランジャ51が吸引子52に吸引され、コイルばね53の後述する付勢力に逆らって一方側に移動するようになっている。
【0038】
コイルばね53は、一端側が吸引子52に接触し、他端側が凹部513に収容されることで、プランジャ51と吸引子52との間に設けられる。これにより、コイルばね53はプランジャ51を他方側に付勢する。コイルが非通電状態となると、吸引子52による吸引力が生じなくなり、プランジャ51はコイルばね53の付勢力によって他方側に移動する。このように、電磁駆動部5は、コイルの通電状態と非通電状態との切り換えによってプランジャ51をX方向に移動させ、プランジャ51に接続された弁体4を移動させるように構成されている。
【0039】
一方側の取付孔33Aに接続される継手部材64は、四方切換弁10の一方の空間A11に接続され、中央の取付孔33Bに接続される継手部材63は、四方切換弁10の低圧側導管14に接続され、他方側の取付孔33Cに接続される継手部材62は、四方切換弁10の他方の空間A12に接続され、突出接続部212に接続される継手部材61は、四方切換弁10の高圧側導管13に接続される。
【0040】
図2に示すように弁体4がX方向他方側に位置して弁ポート32Bと弁ポート32Cとが連通している場合には、弁ポート32B及び弁ポート32Cが弁体4によって弁室2Rに対して閉塞され、弁ポート32Aが弁室2Rに対して開放されている。このとき、ポート212Aから弁室2Rに流入した高圧の流体は、弁ポート32Aを通過して四方切換弁10の空間A11に向かう。弁ポート32Bは低圧側導管14に接続されており、弁ポート32Cに接続された空間A12は低圧となる。従って、空間A11の方が空間A12よりも高圧となり、この差圧によって四方切換弁10のピストン19及びスライド弁12が空間A11側に向かって移動する。
【0041】
弁体4がX方向一方側に位置して弁ポート32Bと弁ポート32Aとが連通している場合には、弁ポート32B及び弁ポート32Aが弁体4によって弁室2Rに対して閉塞され、弁ポート32Cが弁室2Rに対して開放されている。このとき、ポート212Aから弁室2Rに流入した高圧の流体は、弁ポート32Cを通過して四方切換弁10の空間A12に向かう。弁ポート32Bは低圧側導管14に接続されており、弁ポート32Aに接続された空間A11は低圧となる。従って、空間A12の方が空間A11よりも高圧となり、この差圧によって四方切換弁10のスライド弁12及びピストン19が空間A12側に向かって移動する。
【0042】
ここで、スライド式切換弁1の要部について説明する。プランジャ51は、上記のように電磁駆動部5のコイルが非通電状態となってX方向他方側に移動する際、端面515が閉塞部22に対して当接することで、他方側への移動が規制される。このとき、端面515及び閉塞部22のうちX方向一方側を向いた面は平坦に形成されており、これらは面状に接触する。このようにプランジャ51が閉塞部22に当接した状態において、弁体4によって弁ポート32Bと弁ポート32Cとが連通するようになっている。
【0043】
尚、電磁駆動部5のコイルが通電状態となってプランジャ51がX方向一方側に移動する際、プランジャ51の一方側の端面が吸引子52に当接することで移動が規制されればよい。このとき、弁体4によって弁ポート32Bと弁ポート32Aとが連通するようになっている。
【0044】
図4に示すように、弁座部3は、上記のように本体部36が取付開口部211に挿通されることで弁本体2に取り付けられる。弁座部3の本体部36における外周面のうちX方向他方側の端部34が、取付開口部211の内周面211Aに対して接触するように、弁座部3が取付開口部211内に配置されている。このとき、取付開口部211の内径と本体部36の外径との寸法差により、弁座部3の本体部36における外周面のうちX方向他方側の端部35と、内周面211Aと、の間に間隙部7が形成されている。弁座部3は例えばろう付けによって弁本体2に固定されており、固定材としてのろう材8が間隙部7に設けられている。これに対し、端部34と内周面211Aとの間には、ろう材8は設けられていないか又はほとんど設けられていない。
【0045】
突出接続部212は、弁本体2から外側に向かって突出したバーリング状の部位であり、その先端部には、内周側に向かうことで縮径された縮径部212Bが形成されている。継手部材61は、キャピラリであって、内径及び外径が略一定の管状部611と、管状部611から先端側に向かうにしたがって内径及び外径が徐々に拡径された拡径先端部612と、を有し、拡径先端部612の内側に突出接続部212が配置される。拡径先端部612の内側かつ突出接続部212の外側には、異物除去用のストレーナ9が配置されている。このとき、ストレーナ9の外径は縮径部212Bの開口よりも小さく、ストレーナ9が弁室2R内に入り込むことが規制されている。また、ストレーナ9の外径は管状部611の内径よりも大きく、管状部611内に入り込まないようになっている。尚、突出接続部212と継手部材61とは、例えばろう付けによって固定されている。
【0046】
以上の本実施形態によれば、プランジャ51が閉塞部22に当接して移動が規制されることで、弁座部3に衝突しない構成とすることができ、弁座部3およびその周囲に生じる損傷を抑制することができる。また、閉塞部22は、弁室2Rを形成するために必要な部分であり、追加的にストッパを設ける必要がない。例えばプランジャ51を他方側に延長することで閉塞部22に当接させたり、閉塞部22を厚く形成してプランジャ51に当接させたりすれば、ストッパを追加的に配置する場合と比較して、弁ポート32A~32Cと弁体4との相対位置の誤差を低減することができる。これにより、弁体4によって弁ポート32A~32Cを正常に開閉しやすく、不具合を抑制することができる。
【0047】
また、弁座部3が本体部36とフランジ部37とを有し、フランジ部37によって挿通が規制されることで、挿通方向であるZ方向における弁本体2と弁座部3との相対位置の誤差を抑制することができる。即ち、挿通方向において、弁室2R内における弁座面31の位置の誤差を抑制し、弁座面31に対して弁体4を正常に摺動させやすくすることができる。
【0048】
また、弁本体2のうち筒部21が弁室形成部とプランジャ収容部とを構成することで、これらが別体の部材によって構成される場合に生じ得る相対位置の誤差を抑制することができる。即ち、プランジャ51と吸引子52との相対位置の誤差を抑制し、磁力によってプランジャ51を正常に駆動させやすくすることができる。以上のように、部品点数および追加的な構成の増加を抑制しつつ、弁座部3及びその周囲の損傷を抑制することにより、スライド式切換弁1の不具合を抑制することができる。また、プランジャ51と吸引子52との相対位置の誤差を抑制することで、吸引力を確保することができ、誤差に対応するために磁力を大きくする必要がないため、スライド式切換弁1の大型化を抑制することができる。
【0049】
また、弁座部3の他方側の端部34が取付開口部211の内周面211Aに接触し、一方側の端部35と内周面211Aとの間に間隙部7が形成され、間隙部7にろう材8が設けられていることで、取付開口部211の内周面211AのうちX方向他方側の端部を基準として弁座部3を固定することができ、X方向における弁本体2と弁座部3との相対位置の誤差を抑制することができる。上記のようにプランジャ51が弁本体2の一部に当接し、X方向における弁本体2とプランジャ51との相対位置の誤差が抑制されている。従って、X方向において、プランジャ51と弁座部3との相対位置の誤差を抑制することができ、弁体4と弁ポート32A~32Cとの相対位置の誤差を抑制し、スライド式切換弁1の不具合を抑制することができる。
【0050】
また、プランジャ51の他方側の平坦な端面515が閉塞部22に対して面状に接触することで、接触面積を大きくして衝突時の荷重を分散させ、衝突による変形や損傷を抑制し、スライド式切換弁1の不具合を抑制することができる。
【0051】
また、プランジャ51が凹状の保持部514を有し、弁体4が保持部514内に配置されて保持されていることで、プランジャ51によって弁体4を直接的に保持することができ、保持のための専用部品が必要ない。これにより、専用部品によって生じ得る寸法誤差や相対位置の誤差を抑制し、スライド式切換弁1の不具合を抑制することができる。
【0052】
また、弁本体2の筒部21が弁室2Rの外側に向かって突出する突出接続部212を有し、突出接続部212が継手部材61の内側に挿通されることで、突出接続部212によって弁本体2と継手部材61との接触面積を確保することができ、固定強度を向上させることができる。このとき、接触面積を確保するために別部品を用いる必要がなく、部品点数の増加を抑制することができる。
【0053】
また、スライド式切換弁1が、冷凍サイクル100における四方切換弁10の流路の切り換えに用いられることで、上記のようにスライド式切換弁1の不具合を抑制し、冷凍サイクル100を正常に作動させやすくすることができる。
【0054】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例えば、前記実施形態では、弁座部3の他方側の端部34が取付開口部211の内周面211Aに接触し、一方側の端部35と内周面211Aとの間に間隙部7が形成されるものとしたが、一方側の端部35が内周面211Aに接触し、他方側の端部34と内周面211Aとの間に間隙部が形成されてもよい。また、弁座部の外径と取付開口部の内径との寸法差が充分に小さい場合には、上記のような間隙部は形成されなくてもよい。また、弁座部の一方側の端部及び他方側の端部の両方が取付開口部の内周面に接触せず、両方に間隙部が形成されていてもよく、このような構成によれば、全周に亘って連続した接合部を形成しやすく、接合強度を向上させやすい。また、弁座部は弁本体と一体的に構成されていてもよい。
【0055】
また、前記実施形態では、大径部として外周面円筒状のフランジ部37が形成されているものとしたが、大径部の外径が、取付開口部の内径に対して部分的に大きくなっていてもよく、例えば、突起によって大径部が形成されていてもよい。また、他の方法によって挿通方向において弁座部が位置決めされてもよく、例えば弁座部の外周面に線などの印を付しておき、この印を用いて位置決めしてもよい。
【0056】
また、前記実施形態では、プランジャ51の端面515が閉塞部22に対して面状に接触するものとしたが、このような接触の態様に限定されない。例えば、プランジャの他方側の端面や閉塞部の一方側の面に多少の凹凸が形成されていてもよいし、プランジャから他方側に向かって延びる突起部が閉塞部に接触してもよいし、閉塞部から一方側に向かって延びる突起部がプランジャに接触してもよい。このように突起部を設ける場合、突起部の寸法を管理すればよく、ストッパを追加的に配置する場合と比較して、弁ポートと弁体との相対位置の誤差を低減しやすい。
【0057】
また、前記実施形態では、弁体4がプランジャ51の保持部514内に配置されて保持されるものとしたが、弁体及びプランジャの形状や寸法等に応じて、弁体が他の部品を介してプランジャに接続される構成としてもよい。
【0058】
また、前記実施形態では、弁本体2の筒部21が突出接続部212を有し、突出接続部212が継手部材61に接続されるものとしたが、弁本体の曲面状の側面に対して管部が直接的に接続されてもよいし、接続用の部品を介して管部が弁本体に接続されてもよい。
【0059】
また、前記実施形態では、弁座面31に3つの弁ポート32A~32Cが形成され、これらのうち2つが弁体4によって連通し(弁室2Rに対して閉塞され)、残り1つが弁室2Rに対して開放されるものとしたが、弁ポートの数は3に限定されず、弁体による弁ポートの開閉態様もこれに限定されない。即ち、弁体は、複数の弁ポートを連通させる機能を有していなくてもよく、単に弁ポートを開閉するだけの機能を有していてもよい。
【0060】
また、前記実施形態では、スライド式切換弁1が冷凍サイクル100における四方切換弁10の流路の切り換えに用いられるものとしたが、スライド式切換弁の用途はこれに限定されず、適宜な装置やサイクルに組み込まれて使用されればよい。
【0061】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0062】
1…スライド式切換弁、2…弁本体、21…筒部(弁室形成部、プランジャ収容部)、211…取付開口部、211A…内周面、212…突出接続部、22…閉塞部(弁室形成部)、2R…弁室、3…弁座部、31…弁座面、32A~32C…弁ポート、34…他方側の端部、35…一方側の端部、36…本体部(小径部)、37…フランジ部(大径部)、4…弁体、5…電磁駆動部、51…プランジャ、514…保持部、515…端面、52…吸引子、53…コイルばね(付勢手段)、61…継手部材(管部)、7…間隙部、8…ろう材(固定材)、10…四方切換弁、12…スライド弁、19…ピストン、A11,A12…空間、100…冷凍サイクル、102…圧縮機、103…室外熱交換器(第一熱交換器)、104…室内熱交換器(第二熱交換器)、105…膨張弁(膨張手段)
図1
図2
図3
図4