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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023154977
(43)【公開日】2023-10-20
(54)【発明の名称】電気接続箱
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/16 20060101AFI20231013BHJP
   H01R 13/46 20060101ALI20231013BHJP
   H01H 85/20 20060101ALI20231013BHJP
   B60R 16/02 20060101ALN20231013BHJP
【FI】
H02G3/16
H01R13/46 B
H01H85/20 B
B60R16/02 610A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022064663
(22)【出願日】2022-04-08
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】李 虹辰
【テーマコード(参考)】
5E087
5G361
5G502
【Fターム(参考)】
5E087EE11
5E087FF19
5E087QQ04
5E087RR04
5G361BB01
5G361BC01
5G502AA01
5G502CC42
5G502CC48
5G502CC51
5G502HH04
(57)【要約】
【課題】スローブローヒューズの配設のための構造を採用することに伴う大型化を抑えることを可能とした電気接続箱を提供する。
【解決手段】電気部品(24)を収容するハウジング(21)を備えた電気接続箱(20)であって、ハウジングの外壁(34)に設けられて、スローブローヒューズ(25)を収容可能に構成された主収容部(40)を有するヒューズケース(22)を備える。主収容部は、外壁に沿う第1方向(X)に間隔を置く態様で外壁から突出する第2方向(Y)に延びる一対の第1壁部(47,48)と、第2方向に間隔を置く態様で、且つ、一対の第1壁部の端部同士を繋ぐ態様で第1方向に延びる一対の第2壁部(49,50)と、を有して環状をなす主環状壁部(45)を含む。主環状壁部は、第1壁部を構成する部分の内面における第2方向の長さが第2壁部を構成する部分の内面における第1方向の長さよりも短くなっている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気部品を収容するハウジングを備えた電気接続箱であって、
前記ハウジングの外壁に設けられて、スローブローヒューズに接続される接続端子と該接続端子に接続される態様で前記スローブローヒューズを収容可能に構成された主収容部とを有するヒューズケースを備え、
前記主収容部は、前記外壁に沿う第1方向に間隔を置く態様で前記外壁から突出する第2方向に延びる一対の第1壁部と、前記第2方向に間隔を置く態様で、且つ、前記一対の第1壁部の端部同士を繋ぐ態様で前記第1方向に延びる一対の第2壁部と、を有して環状をなす主環状壁部を含み、
前記主環状壁部は、前記第1壁部を構成する部分の内面における前記第2方向の長さが前記第2壁部を構成する部分の内面における前記第1方向の長さよりも短くなっている、電気接続箱。
【請求項2】
前記外壁に設けられて、予備のスローブローヒューズである予備ヒューズを収容可能に構成された副収容部を有する予備ケースを備え、
前記副収容部は、前記第1方向に間隔を置く態様で前記外壁から突出する第3方向に延びる一対の第3壁部と、前記第3方向に間隔を置く態様で、且つ、前記一対の第3壁部の端部同士を繋ぐ態様で前記第1方向に延びる一対の第4壁部と、を有して環状をなす副環状壁部を含み、
前記副環状壁部は、前記第3壁部を構成する部分の内面における前記第3方向の長さが前記第4壁部を構成する部分の内面における前記第1方向の長さよりも短くなっている、請求項1に記載の電気接続箱。
【請求項3】
前記ヒューズケースおよび前記予備ケースは、前記主収容部に収容された前記スローブローヒューズと前記副収容部に収容された前記予備ヒューズとが同一の姿勢で平行に並ぶ態様で、且つ、前記第2方向と前記第3方向とが同一になる態様で配置されている、請求項2に記載の電気接続箱。
【請求項4】
前記副収容部は、底壁部を有し、前記予備ヒューズの端子が前記底壁部の側に位置する態様で前記副環状壁部の内部に前記予備ヒューズを収容可能に構成されており、
前記副環状壁部は、前記底壁部とは反対側の端部における互いに対向する位置に設けられた一対の切り欠きを有する、請求項2または請求項3に記載の電気接続箱。
【請求項5】
前記副環状壁部の内壁面において部分的に突出する形状をなすとともに、前記副環状壁部の内部に収容される前記予備ヒューズの形状に応じて潰し変形される潰しリブを有する、請求項2に記載の電気接続箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電気接続箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車や二輪車などの車両において、リレーボックスやヒューズボックス、ジャンクションボックスなどの電気接続箱が用いられている。特許文献1の電気接続箱では、各種電気部品をハウジング内に集中して配設することにより、交換などのメンテナンス性の向上が図られている。
【0003】
電気接続箱に配設される電気部品として、大電流ヒューズ、いわゆるスローブローヒューズ(slow blow fuse)が採用されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-235654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スローブローヒューズを電気接続箱に設ける場合には、例えばハウジングの外壁にケースを設けるとともに同ケースの内部にスローブローヒューズを収容するといったように、スローブローヒューズをハウジングの外部に設けることが考えられる。この場合、単にケースおよびスローブローヒューズを設けると、それらケースおよびスローブローヒューズが外方に突出する分だけ、電気接続箱の大型化を招いてしまう。
【0006】
そこで、スローブローヒューズの配設のための構造を採用することに伴う大型化を抑えることを可能とした電気接続箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の電気接続箱は、電気部品を収容するハウジングを備えた電気接続箱であって、前記ハウジングの外壁に設けられて、スローブローヒューズに接続される接続端子と該接続端子に接続される態様で前記スローブローヒューズを収容可能に構成された主収容部とを有するヒューズケースを備え、前記主収容部は、前記外壁に沿う第1方向に間隔を置く態様で前記外壁から突出する第2方向に延びる一対の第1壁部と、前記第2方向に間隔を置く態様で、且つ、前記一対の第1壁部の端部同士を繋ぐ態様で前記第1方向に延びる一対の第2壁部と、を有して環状をなす主環状壁部を含み、前記主環状壁部は、前記第1壁部を構成する部分の内面における前記第2方向の長さが前記第2壁部を構成する部分の内面における前記第1方向の長さよりも短くなっている。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、スローブローヒューズの配設のための構造を採用することに伴う大型化を抑えることを可能とした電気接続箱を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態の電気接続箱を斜め上側から見た斜視図である。
図2図2は、同形態の電気接続箱を斜め上側から見た分解斜視図である。
図3図3は、同形態の電気接続箱の下面図である。
図4図4は、同形態の電気接続箱におけるハウジング係止部の正面図である。
図5図5は、同形態の電気接続箱におけるハウジング係止部の側面図である。
図6図6は、同形態の電気接続箱におけるヒューズケースの斜視図である。
図7図7は、同形態の電気接続箱におけるヒューズケースの断面図(図6中の7-7線断面図)である。
図8図8は、同形態の電気接続箱におけるハウジング係止部およびケース係止部の断面図である。
図9図9は、同形態の電気接続箱における予備ケースの斜視図である。
図10図10は、同形態の電気接続箱における予備ケースの断面図(図9中の10-10線断面図)である。
図11図11は、同形態の電気接続箱における予備ケースの平面図(図9中の11矢視平面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
本開示の電気接続箱は、
[1]電気部品を収容するハウジングを備えた電気接続箱であって、前記ハウジングの外壁に設けられて、スローブローヒューズに接続される接続端子と該接続端子に接続される態様で前記スローブローヒューズを収容可能に構成された主収容部とを有するヒューズケースを備え、前記主収容部は、前記外壁に沿う第1方向に間隔を置く態様で前記外壁から突出する第2方向に延びる一対の第1壁部と、前記第2方向に間隔を置く態様で、且つ、前記一対の第1壁部の端部同士を繋ぐ態様で前記第1方向に延びる一対の第2壁部と、を有して環状をなす主環状壁部を含み、前記主環状壁部は、前記第1壁部を構成する部分の内面における前記第2方向の長さが前記第2壁部を構成する部分の内面における前記第1方向の長さよりも短くなっている。
【0011】
この構成によれば、ハウジングの外壁にスローブローヒューズ用のヒューズケースが設けられる。とはいえ、ハウジングの外壁からヒューズケースが突出する方向と主収容部の長手方向とが一致する態様で当該ヒューズケースが配置される場合と比較して、ハウジングの外壁からのヒューズケースの突出量を小さくすることができる。したがって、スローブローヒューズの配設のための構造を採用することに伴う大型化を抑えることができる。
【0012】
[2]前記外壁に設けられて、予備のスローブローヒューズである予備ヒューズを収容可能に構成された副収容部を有する予備ケースを備え、前記副収容部は、前記第1方向に間隔を置く態様で前記外壁から突出する第3方向に延びる一対の第3壁部と、前記第3方向に間隔を置く態様で、且つ、前記一対の第3壁部の端部同士を繋ぐ態様で前記第1方向に延びる一対の第4壁部と、を有して環状をなす副環状壁部を含み、前記副環状壁部は、前記第3壁部を構成する部分の内面における前記第3方向の長さが前記第4壁部を構成する部分の内面における前記第1方向の長さよりも短くなっている。
【0013】
この構成によれば、ハウジングの外壁から予備ケースが突出する方向と副収容部の長手方向とが一致する態様で当該予備ケースが配置される場合と比較して、ハウジングの外壁からの予備ケースの突出量を小さくすることができる。したがって、予備ヒューズの配設のための構造を採用することに伴う大型化を抑えることができる。
【0014】
[3]前記ヒューズケースおよび前記予備ケースは、前記主収容部に収容された前記スローブローヒューズと前記副収容部に収容された前記予備ヒューズとが同一の姿勢で平行に並ぶ態様で、且つ、前記第2方向と前記第3方向とが同一になる態様で配置されている。
【0015】
この構成によれば、ヒューズケースおよび予備ケースが配設される構造を採用することに伴う大型化を好適に抑えることができる。しかも、両ヒューズが同一の姿勢で並ぶ構造になるため、電気接続箱を使い易い構造にすることができる。
【0016】
[4]前記副収容部は、底壁部を有し、前記予備ヒューズの端子が前記底壁部の側に位置する態様で前記副環状壁部の内部に前記予備ヒューズを収容可能に構成されており、前記副環状壁部は、前記底壁部とは反対側の端部における互いに対向する位置に設けられた一対の切り欠きを有する。
【0017】
この構成によれば、副環状壁部の端部に設けられた切り欠きを利用することで、副環状壁部の内部に収容された状態の予備ヒューズにおける端子とは反対の部分を摘まみ易くなる。そのため、予備ヒューズを取り外す作業を容易に行うことができる。
【0018】
[5]前記副環状壁部の内壁面において部分的に突出する形状をなすとともに、前記副環状壁部の内部に収容される前記予備ヒューズの形状に応じて潰し変形される潰しリブを有する。
【0019】
この構成によれば、副収容部において予備ヒューズを好適に保持することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の電気接続箱の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。また、本明細書における「平行」や「直交」は、厳密に平行や直交の場合のみでなく、本実施形態における作用ならびに効果を奏する範囲内で概ね平行や概ね直交の場合も含まれる。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0020】
また、図面中の互いに直交するXYZ軸におけるX軸は、電気接続箱20の長手方向Xを表し、Y軸は電気接続箱20の幅方向Yを表し、Z軸は電気接続箱20の高さ方向Zを表している。なお、以下の説明では、便宜上、電気接続箱20の高さ方向Zの一方側を「上」、他方側を「下」として表現するとともに、電気接続箱20の幅方向Yの一方側を「前」、他方側を「後」として表現する。電気接続箱20の上面が天方向に向く姿勢で車両に搭載されるという意味ではなく、上記表現は車両への電気接続箱20の搭載姿勢を限定するものではない。
【0021】
図1に示す電気接続箱20は、例えば二輪自動車や四輪自動車などの車両に搭載されるヒューズボックスである。電気接続箱20は車体側の例えばステーなどに固定される。
図1および図2に示すように、電気接続箱20は、ハウジング21と、ヒューズケース22と、予備ケース23とを備えている。ハウジング21は、電気部品としてのブレード型のヒューズ24を収容可能に構成されている。ヒューズケース22は、スローブローヒューズ(slow blow fuse、以下SBFという)25を収容可能に構成されている。予備ケース23は、SBF25と同様の構成を有する予備ヒューズ26を収容可能に構成されている。予備ヒューズ26は、予備のスローブローヒューズである。
【0022】
<ハウジング21>
ハウジング21は、例えば合成樹脂材によって一体成形された樹脂成形品である。ハウジング21は、例えば略直方体をなす。ハウジング21は、例えば高さ方向Zから見て長手方向Xに延びる略長方形をなす。
【0023】
図1図3に示すように、ハウジング21は、複数の接続端子30と、複数のヒューズ収容部31と、複数のハウジング係止部32とを備えている。
図3に示すように、ハウジング21の下面側には、複数の接続端子30を収容する複数の端子収容部33が形成されている。複数の端子収容部33の各々は、1つの接続端子30を収容可能な空間をなしている。端子収容部33は、電気接続箱20に設けられる接続端子30の数だけ設けられている。本実施形態の電気接続箱20では、例えば10個の端子収容部33が設けられている。
【0024】
<接続端子30>
各接続端子30は、例えば金属板のプレス加工にて成形される金属部品である。各接続端子30は、ハウジング21の下面側から同ハウジング21に組み付けられる。1つの接続端子30を1つの端子収容部33に収容するといったように、複数の接続端子30は複数の端子収容部33に収容されている。各接続端子30の上端部分は、ハウジング21内において、ヒューズ24の端子に接続される。
【0025】
図1および図2に示すように、複数のヒューズ収容部31は、ハウジング21の上面側に設けられている。複数のヒューズ収容部31の各々は、1つのヒューズ24を収容可能な空間をなしている。ハウジング21は、例えば7つのヒューズ収容部31を有している。複数のヒューズ収容部31は、例えばハウジング21の長手方向Xにおいて一列に並ぶ態様で配置されている。ヒューズ収容部31にヒューズ24を収容することにより、同ヒューズ24の端子が接続端子30に接続された状態になる。このようにヒューズ収容部31は、接続端子30に接続される態様でヒューズ24を収容可能に構成されている。
【0026】
<ハウジング係止部32>
図2および図4に示すように、複数のハウジング係止部32はハウジング21の前方側の外壁である前壁部34に一体に設けられている。複数のハウジング係止部32は、同一の姿勢で長手方向Xにおいて間隔を置いて並ぶ態様で設けられている。本実施形態の電気接続箱20では、例えば2つのハウジング係止部32が設けられている。そして、前方側から見て左側のハウジング係止部32を利用してヒューズケース22がハウジング21に取り付けられるとともに、前方側から見て右側のハウジング係止部32を利用して予備ケース23がハウジング21に取り付けられる。
【0027】
図1に示すように、ヒューズケース22および予備ケース23は、ハウジング21の前壁部34からの突出方向および突出量が同一になる態様で配置される。また、ヒューズケース22に収容されるSBF25と予備ケース23に収容される予備ヒューズ26とが同一の姿勢で平行に並ぶ態様で、ヒューズケース22および予備ケース23は配置される。
【0028】
図4および図5に示すように、各ハウジング係止部32は同一の構造をなしている。各ハウジング係止部32は、ベース部35、一対の案内凸部36、一対のストッパ部37、中央凹部38、および係止凸部39を有している。
【0029】
ベース部35は、ハウジング21の前壁部34に一体に設けられている。ベース部35は、長手方向Xおよび高さ方向Zに延在する略長方形板状をなしている。ベース部35の上端部分は、上端に向かうに連れて長手方向Xにおける長さが短くなるテーパ形状をなしている。
【0030】
一対の案内凸部36は、ベース部35の前端部分における長手方向Xの両端から同長手方向Xに突出する形状をなす。各案内凸部36は、ベース部35の前端側の部分が長手方向Xに延長された形状をなす。各案内凸部36は、ベース部35の下側の部分において高さ方向Zに延びている。
【0031】
一対のストッパ部37は、案内凸部36の下端部分において、同案内凸部36の長手方向Xの端部から同長手方向Xに突出する形状をなす。各ストッパ部37は、案内凸部36が長手方向Xに延長された形状をなす。
【0032】
中央凹部38は、ベース部35の前面が凹んだ溝状をなしている。中央凹部38は、ベース部35の前面における長手方向Xの中央において、高さ方向Zの全長にわたって延びている。係止凸部39は、中央凹部38の内部において突出する形状をなしている。係止凸部39は、中央凹部38の高さ方向Zの途中に設けられる。係止凸部39の上側の部分は、上端に向かうに連れて中央凹部38の底からの突出量が小さくなる傾斜面をなしている。係止凸部39の下端は段差状をなしている。
【0033】
<ヒューズケース22>
図6および図7に示すように、ヒューズケース22は、主収容部40、複数の接続端子41、端子収容部43、およびケース係止部44を有している。主収容部40、端子収容部43、およびケース係止部44は、例えば合成樹脂材によって一体成形された樹脂成形品である。
【0034】
<主収容部40>
主収容部40は、ヒューズケース22の上部を構成している。主収容部40は、略四角筒状の主環状壁部45と、同主環状壁部45の下側の開口を塞ぐ底壁部46とを有している。主環状壁部45は、一対の第1壁部としての側壁47,48と、一対の第2壁部としての前壁49および後壁50を有している。側壁47,48は、幅方向Yおよび高さ方向Zに延在する形状をなしている。側壁47,48は長手方向Xに間隔を置いて平行に延びている。前壁49および後壁50は長手方向Xおよび高さ方向Zに延在する形状をなしている。前壁49および後壁50は幅方向Yに間隔を置いて平行に延びている。前壁49は、側壁47,48の前端同士を繋ぐ態様で延びている。後壁50は、側壁47,48の後端同士を繋ぐ態様で延びている。本実施形態の主環状壁部45では、側壁47,48を構成する部分の内面における幅方向Yの長さL1が、前壁49および後壁50を構成する部分の内面における長手方向Xの長さL2よりも短くなっている。
【0035】
主収容部40の内部には略直方体形状の空間が区画形成されている。本実施形態のヒューズケース22では、主収容部40の内部にSBF25を収容する際には、主環状壁部45の上側の開口を介してSBF25が主収容部40の内部に差し入れられる。ヒューズケース22は、SBF25の接続用端子が底壁部46の側に位置する態様で、同SBF25を主収容部40の内部に収容可能に構成されている。
【0036】
SBF25は、略直方体形状をなすヒューズ本体25aと、ヒューズ本体25aの上端において略四角板状をなすヒューズ頭部25bと、ヒューズ本体25aの下部に収容された接続用端子であるヒューズ端子25cとを有している。SBF25は、ヒューズ頭部25bの側から見た場合にヒューズ本体25aの長手方向がハウジング21の長手方向Xになる態様で、主収容部40の内部に収容される。これにより、図1に示すように、主収容部40の内部に収容された状態のSBF25をヒューズ頭部25bの側から見た場合には、SBF25の長手方向に直交する方向である短手方向と、SBF25の上記前壁部34からの突出方向である幅方向Yとが一致する。
【0037】
図6および図7に示すように、端子収容部43はヒューズケース22の下部を構成している。図3および図7に示すように、端子収容部43の内部には2つの収容空間51が形成されている。各収容空間51は、長手方向Xに間隔を置いて高さ方向Zに延びている。各収容空間51の下部は開口している。各収容空間51の上部は前記底壁部46によって塞がれている。2つの収容空間51の各々は、1つの接続端子41を収容可能な空間をなしている。
【0038】
複数の接続端子41は、例えば金属板のプレス加工にて成形される金属部品である。各接続端子41は、ヒューズケース22の下面側から同ヒューズケース22に組み付けられる。1つの接続端子41を1つの収容空間51に収容するといったように、2つの接続端子41は2つの収容空間51に収容されている。各接続端子41の上部は、底壁部46を貫通して主収容部40内まで延びている。これにより、各接続端子41の上部は主収容部40内において露出した状態になっている。そして、主収容部40にSBF25を収容することにより、SBF25の下部に各接続端子41の上部が突き刺された状態になる。これにより、各接続端子41はSBF25のヒューズ端子25cに接続される。
【0039】
<ケース係止部44>
図6および図7に示すように、ケース係止部44はヒューズケース22の後方側の部分を構成している。ケース係止部44は、一対の支持アーム52、係合片53、および係止凸部54を有している。
【0040】
一対の支持アーム52は、主環状壁部45の後壁50および端子収容部43の後方側の壁部から後方に向けて突出している。一対の支持アーム52は、幅方向Yおよび高さ方向Zにおいて延在する形状をなしている。一対の支持アーム52は、長手方向Xに間隔を置いて平行に延びている。各支持アーム52は案内溝55を有する。案内溝55は、一対の支持アーム52における互いに対向する対向面56にそれぞれ形成される。案内溝55は対向面56において高さ方向Zに延びている。各案内溝55の下部は支持アーム52の下端まで延びている。これにより、各案内溝55の下端は支持アーム52の下方に向けて開口している。一方、各案内溝55の上部は、支持アーム52の上端の手前まで延びている。したがって、各案内溝55の上端は支持アーム52の上方に向けて開口していない。
【0041】
係合片53は、長手方向Xおよび高さ方向Zに延在する板形状をなしている。係合片53の下端部分は、端子収容部43の後方側の壁部と一体になっている。係合片53の下端部分以外の部分は、端子収容部43の後方側の壁部および主環状壁部45の後壁50との間に幅方向Yに間隔を置いた状態で高さ方向Zに延びている。係合片53は、下端部分を中心に幅方向Yにおいて揺動可能に構成されている。
【0042】
係止凸部54は、係合片53の後面から突出する形状をなしている。係止凸部54の下側の部分は、下端に向かうに連れて係合片53の後面からの突出量が小さくなる傾斜面をなしている。係止凸部54の上端は段差状をなしている。
【0043】
ハウジング21にヒューズケース22を取り付ける作業は次のように行われる。
先ず、図2および図6に示すように、ハウジング21のハウジング係止部32の一対の案内凸部36をヒューズケース22の一対の支持アーム52の案内溝55に差し込む態様で、ヒューズケース22が上方からハウジング21に嵌められる。案内凸部36が案内溝55によって案内されることにより、ヒューズケース22はハウジング21に対して下方に移動するようになる。
【0044】
その後、ハウジング係止部32の係止凸部39における上部の傾斜面が係合片53の係止凸部54における下部の傾斜面に当接すると、各傾斜面によって案内されることにより、係合片53が弾性変形してハウジング係止部32から離間する方向に揺動する。そして、図8に示すように、係合片53の係止凸部54がハウジング係止部32の係止凸部39を乗り越えると、係止凸部39の下部に係止凸部54の上部がスナップフィット構造によって係合される。このようにして、ヒューズケース22のケース係止部44がハウジング21のハウジング係止部32に係止される。
【0045】
<予備ケース23>
図9図11に示すように、予備ケース23は、副収容部60およびケース係止部64を有している。予備ケース23は、例えば合成樹脂材によって一体成形された樹脂成形品である。
【0046】
<副収容部60>
副収容部60は、予備ケース23の前部を構成している。副収容部60は、略四角筒状の副環状壁部65と、副環状壁部65の下側の開口を塞ぐ底壁部66とを有している。副環状壁部65は、一対の第3壁部としての側壁67,68と、一対の第4壁部としての前壁69および後壁70を有している。側壁67,68は幅方向Yおよび高さ方向Zに延在する形状をなしている。側壁67,68は長手方向Xに間隔を置いて平行に延びている。前壁69および後壁70は長手方向Xおよび高さ方向Zに延在する形状をなしている。前壁69および後壁70は幅方向Yに間隔を置いて平行に延びている。前壁69は、側壁67,68の前端同士を繋ぐ態様で延びている。後壁70は、側壁67,68の後端同士を繋ぐ態様で延びている。副環状壁部65では、側壁67,68を構成する部分の内面における幅方向Yの長さL3が、前壁69および後壁70を構成する部分の内面における長手方向Xの長さL4よりも短くなっている。
【0047】
副収容部60の内部には略直方体形状の空間が区画形成されている。本実施形態の予備ケース23では、副収容部60の内部に予備ヒューズ26を収容する際には、副環状壁部65の上側の開口を介して予備ヒューズ26が副収容部60の内部に差し入れられる。予備ケース23は、予備ヒューズ26の接続用端子が底壁部66の側に位置する態様で、同予備ヒューズ26を副収容部60の内部に収容可能に構成されている。
【0048】
予備ヒューズ26は、略直方体形状をなすヒューズ本体26aと、ヒューズ本体26aの上端において略四角板状をなすヒューズ頭部26bと、ヒューズ本体26aの下部に収容された接続用端子であるヒューズ端子26cとを有している。予備ヒューズ26は、ヒューズ頭部26bの側から見た場合にヒューズ本体26aの長手方向がハウジング21の長手方向Xになる態様で、副収容部60の内部に収容される。これにより、図1に示すように、副収容部60の内部に収容された状態の予備ヒューズ26をヒューズ頭部26bの側から見た場合には、予備ヒューズ26の短手方向と、予備ヒューズ26の上記前壁部34からの突出方向である幅方向Yとが一致する。
【0049】
図10および図11に示すように、底壁部66には複数の貫通孔77が設けられている。予備ヒューズ26の底部には、同予備ヒューズ26のヒューズ端子26cとヒューズケース22の接続端子41との接続に際して利用される開口部が形成されている。副収容部60の底壁部66は、同副収容部60に予備ヒューズ26が収容された状態において同予備ヒューズ26の開口部が対向する部分をなす。複数の貫通孔77は、上記予備ヒューズ26の開口部が対向する部分を避けた位置に設けられている。
【0050】
<切り欠き78>
一対の側壁67,68の上端における互いに対向する位置には切り欠き78が設けられている。各切り欠き78は、側壁67,68の上端部分が略長方形状に切り欠かれた形状をなしている。
【0051】
<潰しリブ79>
図9図11に示すように、前壁49の内壁面と後壁50の内壁面とにはそれぞれ潰しリブ79が設けられている。各潰しリブ79は、内壁面の長手方向Xの中央において同内壁面が部分的に突出する形状で高さ方向Zに延びている。各潰しリブ79は、副収容部60に予備ヒューズ26が収容されるときに、同予備ヒューズ26の外面によって潰し変形される。
【0052】
<ケース係止部64>
ケース係止部64は予備ケース23の後方側の部分を構成している。ケース係止部64は、図6および図7に示すケース係止部44と同一の構造をなしている。そのため、図9図11においてはケース係止部64の各構成を上記ケース係止部44の各構成と同一の符号を付して示すとともに、それら構成についての以下での詳細な説明は省略する。
【0053】
図9図11に示すように、ケース係止部64は、一対の支持アーム52、係合片53、および係止凸部54を有している。一対の支持アーム52は、副環状壁部65の後壁70から後方に向けて突出している。係合片53の下端部分は、副環状壁部65の後壁70と一体になっている。係合片53の下端部分以外の部分は、副環状壁部65の後壁70との間に幅方向Yに間隔を置いた状態で高さ方向Zに延びている。
【0054】
ハウジング21に予備ケース23を取り付ける作業は次のように行われる。
先ず、図2および図9に示すように、ハウジング21のハウジング係止部32の一対の案内凸部36を予備ケース23の一対の支持アーム52の案内溝55に差し込む態様で、予備ケース23が上方からハウジング21に嵌められる。案内凸部36が案内溝55によって案内されることにより、予備ケース23がハウジング21に対して下方に移動するようになる。
【0055】
その後、ハウジング係止部32の係止凸部39における上部の傾斜面が係合片53の係止凸部54における下部の傾斜面に当接すると、各傾斜面によって案内されることにより、係合片53が弾性変形してハウジング係止部32から離間する方向に揺動する。そして、係合片53の係止凸部54がハウジング係止部32の係止凸部39を乗り越えると、係止凸部39の下部に係止凸部54の上部がスナップフィット構造によって係合される(図8参照)。このようにして、予備ケース23のケース係止部64がハウジング21のハウジング係止部32に係止される。
【0056】
<効果>
本実施形態の効果について説明する。
(1)ヒューズケース22はSBF25を収容可能に構成された主収容部40を有する。ヒューズケース22はハウジング21の前壁部34に設けられる。主収容部40は、前壁部34から突出する第2方向である幅方向Yに延びる一対の側壁47,48と、前壁部34に沿う第1方向である長手方向Xに延びる前壁49および後壁50とを有して環状をなす主環状壁部45を備える。主環状壁部45においては、側壁47,48を構成する部分の内面における幅方向Yの長さL1が、前壁49および後壁50を構成する部分の内面における長手方向Xの長さL2よりも短くなっている。この構成によれば、ハウジング21の前壁部34にヒューズケース22が設けられる。とはいえ、ハウジング21の前壁部34からヒューズケース22が突出する方向と主収容部40の長手方向とが一致する態様で当該ヒューズケース22が配置される場合と比較して、前壁部34からのヒューズケース22の突出量を小さくすることができる。したがって、SBF25の配設のための構造を採用することに伴う電気接続箱20の大型化を抑えることができる。
【0057】
(2)予備ケース23は予備ヒューズ26を収容可能に構成された副収容部60を有する。予備ケース23はハウジング21の前壁部34に設けられる。副収容部60は、前壁部34から突出する第3方向である幅方向Yに延びる一対の側壁67,68と、長手方向Xに延びる前壁69および後壁70とを有して環状をなす副環状壁部65を備える。副環状壁部65においては、側壁67,68を構成する部分の内面における幅方向Yの長さL3が、前壁69および後壁70を構成する部分の内面における長手方向Xの長さL4よりも短くなっている。この構成によれば、ハウジング21の前壁部34から予備ケース23が突出する方向と副収容部60の長手方向とが一致する態様で当該予備ケース23が配置される場合と比較して、前壁部34からの予備ケース23の突出量を小さくすることができる。したがって、予備ヒューズ26の配設のための構造を採用することに伴う電気接続箱20の大型化を抑えることができる。
【0058】
(3)ヒューズケース22および予備ケース23は、主収容部40に収容されたSBF25と副収容部60に収容された予備ヒューズ26とが同一の姿勢で平行に並ぶ態様で、且つ、ハウジング21の前壁部34からの突出方向が同一になる態様で配置されている。この構成によれば、ヒューズケース22および予備ケース23が配設される構造を採用することに伴う電気接続箱20の大型化を好適に抑えることができる。しかも、SBF25と予備ヒューズ26とが同一の姿勢で並ぶ構造になるため、電気接続箱20を使い易い構造にすることができる。
【0059】
(4)予備ケース23の副収容部60は、副環状壁部65の下側の開口を塞ぐ底壁部66を有する。予備ケース23は、予備ヒューズ26のヒューズ端子26cが底壁部66の側に位置する態様で同予備ヒューズ26を副環状壁部65の内部に収容可能に構成されている。副環状壁部65は、側壁67,68の上端における互いに対向する位置に設けられた一対の切り欠き78を有する。この構成によれば、各側壁67,68の上端に設けられた切り欠き78を利用することで、副環状壁部65の内部に収容された状態の予備ヒューズ26におけるヒューズ端子26cとは反対の部分、すなわちヒューズ頭部26bを摘まみ易くなる。そのため、予備ヒューズ26を取り外す作業を容易に行うことができる。しかも、ヒューズ端子26cが側壁67,68の側に位置するように寝かせた状態で予備ヒューズ26が副環状壁部65に収容される場合と比較して、切り欠き78を介して副環状壁部65に進入する水分や埃がヒューズ端子26cに付着し難くすることができる。
【0060】
(5)副環状壁部65の内壁面において部分的に突出する形状をなすとともに、副環状壁部65の内部に収容される予備ヒューズ26の形状に応じて潰し変形される潰しリブ79を有する。この構成によれば、潰しリブ79の突端と予備ヒューズ26の外面とが接触する部分の面圧を高くすることができるため、副収容部60において予備ヒューズ26を好適に保持することができる。
【0061】
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0062】
・上記実施形態の電気接続箱20は、ハウジング21の前壁部34からのヒューズケース22の突出量と同前壁部34からの予備ケース23の突出量とが異なるように構成してもよい。
【0063】
・ヒューズケース22および予備ケース23の一方をハウジング21の前壁部34に設けるとともに他方をハウジング21の側壁部に設けるなど、ヒューズケース22および予備ケース23を、ハウジング21の外壁における異なる部分に設けるようにしてもよい。
【0064】
・上記実施形態の電気接続箱20では、ヒューズケース22および予備ケース23が同一姿勢で平行に並ぶ態様で配置される構成にしたが、これ以外に例えば、ヒューズケース22および予備ケース23を異なる姿勢で並ぶ態様で配置される構成にしてもよい。
【0065】
・潰しリブ79の形状は、例えば、半球状で突出する形状とするなど、適宜変更可能である。
・上記実施形態の副環状壁部65では、潰しリブ79が前壁69および後壁70に設けられる構成としたが、これ以外に例えば、潰しリブ79が側壁67,68に設けられる構成としてもよい。
【0066】
・上記実施形態の副環状壁部65は、潰しリブ79を省略した構成としてもよい。
・上記実施形態の電気接続箱20は、予備ケース23を省略した構成としてもよい。
・電気接続箱20に設けられるヒューズ収容部31の数、端子収容部33の数、ヒューズケース22の数、および予備ケース23の数は、上記実施形態に限定されるものではなく、求められる電気接続箱20の仕様に応じて適宜変更可能である。
【0067】
・上記実施形態では、ヒューズ24を収容するヒューズボックスをハウジング21とする構成にしたが、これ以外に例えば、リレーなどの電気部品を収容するリレーボックスや、ジャンクションボックスなどをハウジングとする構成にすることも可能である。
【符号の説明】
【0068】
20 電気接続箱
21 ハウジング
22 ヒューズケース
23 予備ケース
24 ヒューズ(電気部品)
25 SBF(スローブローヒューズ)
25a ヒューズ本体
25b ヒューズ頭部
25c ヒューズ端子(端子)
26 予備ヒューズ
26a ヒューズ本体
26b ヒューズ頭部
26c ヒューズ端子(端子)
30 接続端子
31 ヒューズ収容部
32 ハウジング係止部
33 端子収容部
34 前壁部(外壁)
35 ベース部
36 案内凸部
37 ストッパ部
38 中央凹部
39 係止凸部
40 主収容部
41 接続端子
43 端子収容部
44 ケース係止部
45 主環状壁部
46 底壁部
47 側壁(第1壁部)
48 側壁(第1壁部)
49 前壁(第2壁部)
50 後壁(第2壁部)
51 収容空間
52 支持アーム
53 係合片
54 係止凸部
55 案内溝
56 対向面
60 副収容部
64 ケース係止部
65 副環状壁部
66 底壁部
67 側壁(第3壁部)
68 側壁(第3壁部)
69 前壁(第4壁部)
70 後壁(第4壁部)
77 貫通孔
78 切り欠き
79 潰しリブ
X 電気接続箱の長手方向(第1方向)
Y 電気接続箱の幅方向(第2方向、第3方向)
Z 電気接続箱の高さ方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11