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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023154987
(43)【公開日】2023-10-20
(54)【発明の名称】電磁弁マニホールド
(51)【国際特許分類】
   F16K 27/02 20060101AFI20231013BHJP
   F16K 31/06 20060101ALI20231013BHJP
【FI】
F16K27/02
F16K31/06 305B
F16K31/06 305K
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022064676
(22)【出願日】2022-04-08
(71)【出願人】
【識別番号】000106760
【氏名又は名称】CKD株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】羽田野 寿
(72)【発明者】
【氏名】小杉 光弘
(72)【発明者】
【氏名】林 濃男
【テーマコード(参考)】
3H051
3H106
【Fターム(参考)】
3H051AA01
3H051BB02
3H051CC01
3H051CC11
3H051CC14
3H106DC02
3H106EE34
3H106EE35
3H106GA06
3H106GB04
3H106GC27
(57)【要約】
【課題】電磁弁マニホールドの組み付け性の向上を図ること。
【解決手段】電磁弁11には、第1凸部56及び第2凸部66が設けられている。ベース部30には、第1凸部56を案内する第1凹部87、及び第2凸部66を案内する第2凹部97が設けられている。第1電磁弁側コネクタ部55は、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、ベース部30における第1挿入口43の周囲に干渉することなく第1挿入口43に挿入されて、第1ベース側コネクタ部80に接続される。また、第2電磁弁側コネクタ部65は、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、ベース部30における第2挿入口44の周囲に干渉することなく第2挿入口44に挿入されて、第2ベース側コネクタ部90に接続される。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソレノイド部を有する電磁弁と、
前記電磁弁の駆動を制御する回路基板を有する制御部と、
前記制御部を有するベース部と、を備え、
前記電磁弁は、前記ソレノイド部に電気的に接続される電磁弁側コネクタ部を有し、
前記ベース部には、前記電磁弁側コネクタ部が接続されるとともに前記電磁弁側コネクタ部と前記回路基板とを電気的に接続するベース側コネクタ部が設けられており、
前記ベース部は、前記ベース側コネクタ部を内側に配置するとともに前記電磁弁側コネクタ部が挿入される挿入口を有している電磁弁マニホールドであって、
前記電磁弁及び前記ベース部の一方には、凸部が設けられ、
前記電磁弁及び前記ベース部の他方には、前記電磁弁側コネクタ部における前記挿入口に対する挿入方向と同一方向へ前記凸部を案内する凹部が設けられ、
前記電磁弁側コネクタ部は、前記凸部が前記凹部に案内されることに伴い、前記ベース部における前記挿入口の周囲に干渉することなく前記挿入口に挿入されて、前記ベース側コネクタ部に接続されることを特徴とする電磁弁マニホールド。
【請求項2】
前記電磁弁側コネクタ部は、
前記ソレノイド部に電気的に接続される導電部材と、
前記導電部材を囲繞するとともに前記ベース側コネクタ部が内側に挿入される筒状部と、を有し、
前記筒状部は、前記凸部が前記凹部に案内されることに伴い、前記ベース側コネクタ部に干渉することなく前記挿入口に挿入されて、前記導電部材が前記ベース側コネクタ部に接続されることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁マニホールド。
【請求項3】
前記凹部は、前記凸部における前記凹部に対する挿入方向の奥側よりも口元が広くなっており、
前記電磁弁側コネクタ部は、前記凸部が前記凹部に対して前記口元よりも奥側に案内されたときに、前記筒状部が前記ベース側コネクタ部に干渉しない位置に位置決めされることを特徴とする請求項2に記載の電磁弁マニホールド。
【請求項4】
前記凸部は、前記凹部に対する挿入方向の先端部が、前記先端部よりも基端側の部分よりも細くなっており、
前記電磁弁側コネクタ部は、前記凸部における前記先端部よりも基端側の部分が前記凹部に対して案内されたときに、前記筒状部が前記ベース側コネクタ部に干渉しない位置に位置決めされることを特徴とする請求項2に記載の電磁弁マニホールド。
【請求項5】
前記電磁弁は、前記ベース部に対してボルトにより固定されており、
前記電磁弁には、前記ボルトが挿通されるボルト挿通孔が形成されており、
前記ベース部には、前記ボルトがねじ込まれる雌ねじ孔が形成されており、
前記電磁弁と前記ベース部との間には、ガスケットが介在されており、
前記凸部が前記凹部に案内されることに伴い、前記ボルト挿通孔と前記雌ねじ孔との相対位置が一致することを特徴とする請求項1に記載の電磁弁マニホールド。
【請求項6】
前記凹部は、前記凸部を保持する保持部を有していることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁マニホールド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁弁マニホールドに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に開示されているように、電磁弁マニホールドは、電磁弁と、制御部と、ベース部と、を備えている。電磁弁は、ソレノイド部を有している。電磁弁は、電磁弁側コネクタ部を有している。電磁弁側コネクタ部は、ソレノイド部に電気的に接続されている。制御部は、回路基板を有している。回路基板は、電磁弁の駆動を制御する。ベース部は、制御部を有している。ベース部には、ベース側コネクタ部が設けられている。ベース側コネクタ部は、電磁弁側コネクタ部が接続されるとともに電磁弁側コネクタ部と回路基板とを電気的に接続する。ベース部は、挿入口を有している。挿入口は、ベース側コネクタ部を内側に配置するとともに電磁弁側コネクタ部が挿入される。そして、挿入口に挿入される電磁弁側コネクタ部がベース側コネクタ部に接続されることにより、電磁弁側コネクタ部と回路基板とがベース側コネクタ部を介して電気的に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-186781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このような電磁弁マニホールドにおいては、電磁弁側コネクタ部をベース側コネクタ部に接続する際に、電磁弁側コネクタ部がベース部における挿入口の周囲に干渉してしまう場合がある。したがって、電磁弁マニホールドの組み付け性の向上を図ることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する電磁弁マニホールドは、ソレノイド部を有する電磁弁と、前記電磁弁の駆動を制御する回路基板を有する制御部と、前記制御部を有するベース部と、を備え、前記電磁弁は、前記ソレノイド部に電気的に接続される電磁弁側コネクタ部を有し、前記ベース部には、前記電磁弁側コネクタ部が接続されるとともに前記電磁弁側コネクタ部と前記回路基板とを電気的に接続するベース側コネクタ部が設けられており、前記ベース部は、前記ベース側コネクタ部を内側に配置するとともに前記電磁弁側コネクタ部が挿入される挿入口を有している電磁弁マニホールドであって、前記電磁弁及び前記ベース部の一方には、凸部が設けられ、前記電磁弁及び前記ベース部の他方には、前記電磁弁側コネクタ部における前記挿入口に対する挿入方向と同一方向へ前記凸部を案内する凹部が設けられ、前記電磁弁側コネクタ部は、前記凸部が前記凹部に案内されることに伴い、前記ベース部における前記挿入口の周囲に干渉することなく前記挿入口に挿入されて、前記ベース側コネクタ部に接続される。
【0006】
上記電磁弁マニホールドにおいて、前記電磁弁側コネクタ部は、前記ソレノイド部に電気的に接続される導電部材と、前記導電部材を囲繞するとともに前記ベース側コネクタ部が内側に挿入される筒状部と、を有し、前記筒状部は、前記凸部が前記凹部に案内されることに伴い、前記ベース側コネクタ部に干渉することなく前記挿入口に挿入されて、前記導電部材が前記ベース側コネクタ部に接続されるとよい。
【0007】
上記電磁弁マニホールドにおいて、前記凹部は、前記凸部における前記凹部に対する挿入方向の奥側よりも口元が広くなっており、前記電磁弁側コネクタ部は、前記凸部が前記凹部に対して前記口元よりも奥側に案内されたときに、前記筒状部が前記ベース側コネクタ部に干渉しない位置に位置決めされるとよい。
【0008】
上記電磁弁マニホールドにおいて、前記凸部は、前記凹部に対する挿入方向の先端部が、前記先端部よりも基端側の部分よりも細くなっており、前記電磁弁側コネクタ部は、前記凸部における前記先端部よりも基端側の部分が前記凹部に対して案内されたときに、前記筒状部が前記ベース側コネクタ部に干渉しない位置に位置決めされるとよい。
【0009】
上記電磁弁マニホールドにおいて、前記電磁弁は、前記ベース部に対してボルトにより固定されており、前記電磁弁には、前記ボルトが挿通されるボルト挿通孔が形成されており、前記ベース部には、前記ボルトがねじ込まれる雌ねじ孔が形成されており、前記電磁弁と前記ベース部との間には、ガスケットが介在されており、前記凸部が前記凹部に案内されることに伴い、前記ボルト挿通孔と前記雌ねじ孔との相対位置が一致するとよい。
【0010】
上記電磁弁マニホールドにおいて、前記凹部は、前記凸部を保持する保持部を有しているとよい。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、電磁弁マニホールドの組み付け性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態における電磁弁マニホールドを示す断面図である。
図2】電磁弁とベース部とを示す分解斜視図である。
図3】電磁弁マニホールドの一部分を拡大して示す断面図である。
図4】コネクタ部材がベース部に取り付けられている状態を示す断面図である。
図5】電磁弁及びベース部の一部分を拡大して示す分解斜視図である。
図6】ベース部の一部分を示す平面図である。
図7】電磁弁及びベース部の一部分を拡大して示す断面図である。
図8】電磁弁がベース部に組み付けられる前の状態を示す断面図である。
図9】電磁弁がベース部に組み付けられる前の状態を示す断面図である。
図10】別の実施形態における電磁弁及びベース部の一部分を拡大して示す断面図である。
図11】別の実施形態における電磁弁及びベース部の一部分を拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、電磁弁マニホールドを具体化した一実施形態を図1図9にしたがって説明する。
<電磁弁マニホールドの基本構成>
図1に示すように、電磁弁マニホールド10は、電磁弁11を備えている。電磁弁11は、主弁部12と、第1パイロット電磁弁50と、第2パイロット電磁弁60と、を備えている。電磁弁11は、ダブルソレノイドタイプのパイロット形電磁弁である。また、電磁弁マニホールド10は、制御部40と、ベース部30と、を備えている。
【0014】
主弁部12は、バルブケーシング13を有している。バルブケーシング13は、長四角ブロック状である。バルブケーシング13は、バルブボディ14と、第1連結ブロック15と、第2連結ブロック16と、を有している。バルブボディ14は、長四角ブロック状である。第1連結ブロック15は、バルブボディ14の長手方向の第1端に連結されている。第2連結ブロック16は、バルブボディ14の長手方向の第2端に連結されている。バルブボディ14は、ベース部30に対向する本体対向面14aを有している。
【0015】
バルブケーシング13は、スプール弁孔17を有している。スプール弁孔17は、バルブボディ14に形成されている。スプール弁孔17は、円孔状である。スプール弁孔17は、バルブボディ14の長手方向に延びている。スプール弁孔17の第1端は、バルブボディ14の長手方向の第1端面に開口している。スプール弁孔17の第2端は、バルブボディ14の長手方向の第2端面に開口している。よって、スプール弁孔17は、バルブボディ14を長手方向に貫通している。
【0016】
電磁弁11は、スプール弁18を有している。スプール弁18は、スプール弁孔17内に収容されている。スプール弁18は、スプール弁18の軸方向がスプール弁孔17の軸方向に一致した状態でスプール弁孔17内に収容されている。スプール弁18は、スプール弁孔17内を往復動可能に収容されている。
【0017】
電磁弁11は、供給ポートP、第1出力ポートA、第2出力ポートB、第1排出ポートR1、及び第2排出ポートR2を有している。したがって、本実施形態の電磁弁11は、5ポート電磁弁である。供給ポートP、第1出力ポートA、第2出力ポートB、第1排出ポートR1、及び第2排出ポートR2は、バルブボディ14に形成されている。供給ポートP、第1出力ポートA、第2出力ポートB、第1排出ポートR1、及び第2排出ポートR2は、スプール弁孔17にそれぞれ連通している。
【0018】
第1排出ポートR1、第1出力ポートA、供給ポートP、第2出力ポートB、第2排出ポートR2は、バルブボディ14の長手方向の第1端から第2端に向かうにつれて、この順に並んでバルブボディ14に形成されている。供給ポートP、第1出力ポートA、第2出力ポートB、第1排出ポートR1、及び第2排出ポートR2それぞれの第1端はスプール弁孔17に連通している。供給ポートP、第1出力ポートA、第2出力ポートB、第1排出ポートR1、及び第2排出ポートR2それぞれの第2端は、バルブボディ14の本体対向面14aに開口している。
【0019】
電磁弁11は、第1ピストン19と、第2ピストン20と、を有している。第1ピストン19は、円板状である。第1ピストン19は、スプール弁18の第1端に連結されている。第1ピストン19は、スプール弁18と一体的に移動する。第2ピストン20は、円板状である。第2ピストン20は、スプール弁18の第2端に連結されている。第2ピストン20は、スプール弁18と一体的に移動する。
【0020】
第1連結ブロック15には、円孔状の第1ピストン収容凹部21が形成されている。第1ピストン収容凹部21には、第1ピストン19が往復動可能に収容されている。そして、第1ピストン収容凹部21と第1ピストン19とによって、第1パイロット圧作用室22が区画されている。第1パイロット圧作用室22には、パイロット流体が給排される。
【0021】
第2連結ブロック16には、円孔状の第2ピストン収容凹部23が形成されている。第2ピストン収容凹部23には、第2ピストン20が往復動可能に収容されている。そして、第2ピストン収容凹部23と第2ピストン20とによって、第2パイロット圧作用室24が区画されている。第2パイロット圧作用室24には、パイロット流体が給排される。
【0022】
ベース部30は、マニホールドブロック31を有している。マニホールドブロック31は、長四角ブロック状である。マニホールドブロック31は、載置面31aを有している。載置面31aには、電磁弁11が搭載されている。マニホールドブロック31の長手方向は、バルブケーシング13の長手方向に一致している。
【0023】
マニホールドブロック31は、供給流路32、第1出力流路33、第2出力流路34、第1排出流路35、及び第2排出流路36を有している。供給流路32、第1出力流路33、第2出力流路34、第1排出流路35、及び第2排出流路36は、載置面31aに開口している。
【0024】
供給流路32における載置面31a側の端部は、供給ポートPに連通している。第1出力流路33における載置面31a側の端部は、第1出力ポートAに連通している。第2出力流路34における載置面31a側の端部は、第2出力ポートBに連通している。第1排出流路35における載置面31a側の端部は、第1排出ポートR1に連通している。第2排出流路36における載置面31a側の端部は、第2排出ポートR2に連通している。
【0025】
供給流路32における載置面31aとは反対側の端部は、例えば、配管等を介して、図示しない流体供給源に接続されている。第1出力流路33における載置面31aとは反対側の端部、及び第2出力流路34における載置面31aとは反対側の端部は、例えば、配管等を介して、図示しない流体圧機器にそれぞれ接続されている。第1排出流路35における載置面31aとは反対側の端部、及び第2排出流路36における載置面31aとは反対側の端部は、例えば、配管等を介して大気に連通している。
【0026】
電磁弁マニホールド10は、環状のガスケット37を備えている。ガスケット37は、例えば、薄板状である。ガスケット37は、電磁弁11のバルブボディ14とマニホールドブロック31との間に介在されている。したがって、電磁弁11とベース部30との間には、ガスケット37が介在されている。ガスケット37は、電磁弁11のバルブボディ14とマニホールドブロック31との間をシールしている。
【0027】
図2に示すように、電磁弁11は、ベース部30に対してボルト38により固定されている。電磁弁11のバルブケーシング13には、ボルト38が挿通されるボルト挿通孔38hが形成されている。バルブケーシング13には、ボルト挿通孔38hが2つ形成されている。なお、図2では、図示の都合上、ボルト挿通孔38hを1つだけ図示している。
【0028】
ベース部30には、雌ねじ孔39が形成されている。雌ねじ孔39には、ボルト38がねじ込まれる。雌ねじ孔39は、マニホールドブロック31の載置面31aに2つ形成されている。各雌ねじ孔39は、マニホールドブロック31の載置面31aにおけるガスケット37の周囲に形成されている。そして、各ボルト挿通孔38hに挿通された各ボルト38が、各雌ねじ孔39にねじ込まれることにより、電磁弁11が載置面31aに載置された状態でベース部30に固定されている。
【0029】
図1に示すように、制御部40は、マニホールドブロック31の内部に内蔵されている。したがって、ベース部30は、制御部40を有している。制御部40は、回路基板41を有している。回路基板41には、例えば、図示しないプログラマブルロジックコントローラ(PLC)等の外部制御機器からの電力が供給される。回路基板41は、マニホールドブロック31の内部に内蔵されている。回路基板41は、第1パイロット電磁弁50及び第2パイロット電磁弁60それぞれの駆動を制御する。したがって、回路基板41は、電磁弁11の駆動を制御する。
【0030】
電磁弁11は、ソレノイド部としての第1ソレノイド部51及び第2ソレノイド部61を有している。第1パイロット電磁弁50は、第1ソレノイド部51を有している。第1パイロット電磁弁50は、第1パイロット圧作用室22に対してパイロット流体を給排する。第1パイロット電磁弁50は、回路基板41から第1ソレノイド部51への電圧の印加が行われると、図示しない流体供給源からの圧縮された流体を第1パイロット圧作用室22へパイロット流体として供給する。一方、第1パイロット電磁弁50は、回路基板41から第1ソレノイド部51への電圧の印加が停止されると、流体供給源からの圧縮された流体における第1パイロット圧作用室22への供給を停止する。そして、第1パイロット電磁弁50は、第1パイロット圧作用室22内のパイロット流体を大気へ排出する。
【0031】
第2パイロット電磁弁60は、第2ソレノイド部61を有している。第2パイロット電磁弁60は、第2パイロット圧作用室24に対してパイロット流体を給排する。第2パイロット電磁弁60は、回路基板41から第2ソレノイド部61への電圧の印加が行われると、流体供給源からの圧縮された流体を第2パイロット圧作用室24へパイロット流体として供給する。一方、第2パイロット電磁弁60は、回路基板41から第2ソレノイド部61への電圧の印加が停止されると、流体供給源からの圧縮された流体における第2パイロット圧作用室24への供給を停止する。そして、第2パイロット電磁弁60は、第2パイロット圧作用室24内のパイロット流体を大気へ排出する。
【0032】
スプール弁18は、第1位置と、第2位置と、に切り換え可能である。例えば、回路基板41から第1ソレノイド部51への電圧の印加が行われているとともに、回路基板41から第2ソレノイド部61への電圧の印加が停止されているとする。すると、第1パイロット電磁弁50によって、流体供給源からの圧縮された流体が第1パイロット圧作用室22にパイロット流体として供給される。一方で、第2パイロット電磁弁60によって、第2パイロット圧作用室24内のパイロット流体が大気へ排出される。これにより、スプール弁18が第2ピストン収容凹部23に向けて移動する。その結果、スプール弁18は、供給ポートPと第1出力ポートAとを連通し、且つ第2出力ポートBと第2排出ポートR2とを連通する第1位置に切り換わる。また、スプール弁18が第1位置に切り換わると、供給ポートPと第2出力ポートBとの間が遮断されるとともに、第1出力ポートAと第1排出ポートR1との間が遮断される。これにより、供給ポートPに供給されている流体は、第1出力ポートA及び第1出力流路33を介して流体圧機器に出力される。そして、流体圧機器からの圧力流体が、第2出力流路34、第2出力ポートB、及び第2排出ポートR2を介して第2排出流路36から外部へ排出される。
【0033】
また、例えば、回路基板41から第1ソレノイド部51への電圧の印加が停止されているとともに、回路基板41から第2ソレノイド部61への電圧の印加が行われているとする。すると、第2パイロット電磁弁60によって、流体供給源からの圧縮された流体が第2パイロット圧作用室24にパイロット流体として供給される。一方で、第1パイロット電磁弁50によって、第1パイロット圧作用室22内のパイロット流体が大気へ排出される。これにより、スプール弁18が第1ピストン収容凹部21に向けて移動する。その結果、スプール弁18は、供給ポートPと第2出力ポートBとを連通し、且つ第1出力ポートAと第1排出ポートR1とを連通する第2位置に切り換わる。また、スプール弁18が第2位置に切り換わると、供給ポートPと第1出力ポートAとの間が遮断されるとともに、第2出力ポートBと第2排出ポートR2との間が遮断される。これにより、供給ポートPに供給されている流体は、第2出力ポートB及び第2出力流路34を介して流体圧機器に出力される。そして、流体圧機器からの圧力流体が、第1出力流路33、第1出力ポートA、及び第1排出ポートR1を介して第1排出流路35から外部へ排出される。
【0034】
このように、第1パイロット電磁弁50における第1パイロット圧作用室22に対するパイロット流体の給排、及び第2パイロット電磁弁60における第2パイロット圧作用室24に対するパイロット流体の給排が行われる。これにより、スプール弁18が第1位置と第2位置との間でスプール弁孔17内を往復動する。そして、スプール弁18が第1位置と第2位置とに切り換わることにより、各ポート間の連通が切り換えられる。したがって、主弁部12は、第1パイロット圧作用室22及び第2パイロット圧作用室24それぞれに対してパイロット流体が給排されることにより複数のポート間の連通を切り換える。なお、図1では、スプール弁18が第2位置に位置している状態を示している。
【0035】
第1パイロット電磁弁50と第2パイロット電磁弁60とは互いに一体化された状態で並設されている。具体的には、第1パイロット電磁弁50及び第2パイロット電磁弁60は、第1連結ブロック15におけるバルブボディ14とは反対側に位置している。第1パイロット電磁弁50及び第2パイロット電磁弁60は、第1連結ブロック15に対して並設されている。第1パイロット電磁弁50及び第2パイロット電磁弁60は、第1連結ブロック15に一体化されている。したがって、第1パイロット電磁弁50及び第2パイロット電磁弁60は、主弁部12に一体的に設けられている。
【0036】
電磁弁11は、突出部25を有している。突出部25は、電磁弁11において、第1パイロット電磁弁50の一部、及び第2パイロット電磁弁60の一部が、バルブボディ14の本体対向面14aよりもベース部30側へ突出した部分である。
【0037】
図2に示すように、突出部25は、第1側面25a及び第2側面25bを有している。第1側面25a及び第2側面25bは、突出部25における第1パイロット電磁弁50及び第2パイロット電磁弁60の並設方向にそれぞれ位置する側面である。第1側面25aは、第1パイロット電磁弁50側の側面である。第2側面25bは、第2パイロット電磁弁60側の側面である。第1側面25a及び第2側面25bは、本体対向面14aよりもベース部30側へ突出している。
【0038】
<電磁弁側コネクタ部>
図3に示すように、電磁弁11は、電磁弁側コネクタ部としての第1電磁弁側コネクタ部55及び第2電磁弁側コネクタ部65を有している。第1パイロット電磁弁50は、第1電磁弁側コネクタ部55を有している。第1電磁弁側コネクタ部55は、導電部材としての第1導電部材52と、筒状部としての第1筒状部53と、を有している。第1導電部材52は、第1ソレノイド部51に電気的に接続されている。第1パイロット電磁弁50は、第1導電部材52を2つ有している。2つの第1導電部材52の一方は、正極ラインを構成するとともに、2つの第1導電部材52の他方は、負極ラインを構成している。各第1導電部材52は、例えば、柱状である。
【0039】
第1筒状部53は、2つの第1導電部材52を囲繞している。具体的には、第1筒状部53は、2つの第1導電部材52における第1ソレノイド部51とは反対側の端部である先端部を囲繞している。第1筒状部53は、円筒状である。各第1導電部材52の先端は、第1筒状部53の内側に位置している。第1筒状部53の軸方向は、各第1導電部材52の先端部の延在方向と同一方向である。第1パイロット電磁弁50は、第1筒状部53の開口がベース部30側を向くようにベース部30に対して配置されている。したがって、各第1導電部材52の先端部は、ベース部30側を向いている。各第1導電部材52及び第1筒状部53は、突出部25の先端面から突出している。
【0040】
第1筒状部53の外周面には、第1装着溝53aが形成されている。第1装着溝53aは、環状である。第1装着溝53aには、第1リップパッキン54が装着されている。第1リップパッキン54は、ゴム製である。第1リップパッキン54は、円環状である。
【0041】
第2パイロット電磁弁60は、第2電磁弁側コネクタ部65を有している。第2電磁弁側コネクタ部65は、導電部材としての第2導電部材62と、筒状部としての第2筒状部63と、を有している。第2導電部材62は、第2ソレノイド部61に電気的に接続されている。第2パイロット電磁弁60は、第2導電部材62を2つ有している。2つの第2導電部材62の一方は、正極ラインを構成するとともに、2つの第2導電部材62の他方は、負極ラインを構成している。各第2導電部材62は、例えば、柱状である。
【0042】
第2筒状部63は、2つの第2導電部材62を囲繞している。具体的には、第2筒状部63は、2つの第2導電部材62における第2ソレノイド部61とは反対側の端部である先端部を囲繞している。第2筒状部63は、円筒状である。各第2導電部材62の先端は、第2筒状部63の内側に位置している。第2筒状部63の軸方向は、各第2導電部材62の先端部の延在方向と同一方向である。第2パイロット電磁弁60は、第2筒状部63の開口がベース部30側を向くようにベース部30に対して配置されている。したがって、各第2導電部材62の先端部は、ベース部30側を向いている。各第2導電部材62及び第2筒状部63は、突出部25の先端面から突出している。
【0043】
第2筒状部63の軸方向は、第1筒状部53の軸方向と同一方向である。そして、各第2導電部材62の先端部の延在方向は、各第1導電部材52の先端部の延在方向と同一方向である。第1筒状部53及び第2筒状部63は、第1パイロット電磁弁50及び第2パイロット電磁弁60の並設方向に並んで配置されている。したがって、第1電磁弁側コネクタ部55及び第2電磁弁側コネクタ部65の並設方向は、第1パイロット電磁弁50及び第2パイロット電磁弁60の並設方向に一致している。
【0044】
第2筒状部63の外周面には、第2装着溝63aが形成されている。第2装着溝63aは、環状である。第2装着溝63aには、第2リップパッキン64が装着されている。第2リップパッキン64は、ゴム製である。第2リップパッキン64は、円環状である。
【0045】
<ベース側コネクタ部>
電磁弁マニホールド10は、コネクタ部材70を備えている。コネクタ部材70は、ベース部30に設けられている。コネクタ部材70は、基部71を有している。また、コネクタ部材70は、ベース側コネクタ部としての第1ベース側コネクタ部80及び第2ベース側コネクタ部90を有している。したがって、ベース部30には、ベース側コネクタ部としての第1ベース側コネクタ部80及び第2ベース側コネクタ部90が設けられている。コネクタ部材70は、第1ベース側コネクタ部80及び第2ベース側コネクタ部90が基部71に一体化されてなる。
【0046】
図4に示すように、基部71は、平板状である。基部71は、薄板状である。基部71は、樹脂製である。基部71は、平面視すると、長四角板状である。基部71は、貫通孔72を有している。貫通孔72は、基部71を厚み方向に貫通している。貫通孔72は、基部71の中央部に位置している。貫通孔72は、平面視すると、長四角孔形状である。貫通孔72の長手方向は、基部71の長手方向に一致している。
【0047】
図3に示すように、第1ベース側コネクタ部80は、第1端子収容部81と、第1接続端子82と、を有している。第1端子収容部81は、基部71から突出する筒状である。第1端子収容部81は、第1端子収容室83を2つ有している。各第1端子収容室83は、第1端子収容部81の軸方向に対して直交する方向に並んで配置されている。両第1端子収容室83は、第1端子収容部81の一部である第1隔壁84によって隔たれている。各第1端子収容室は、基部71に形成された各第1端子挿通孔85を介して基部71における第1端子収容部81とは反対側の面に開口している。また、第1端子収容部81の先端面には、第1導電部材挿通孔86が2つ形成されている。各第1端子収容室83は、各第1導電部材挿通孔86を介して第1端子収容部81の先端面に開口している。
【0048】
第1ベース側コネクタ部80は、第1接続端子82を2つ有している。各第1接続端子82は、各第1端子収容室83にそれぞれ収容されている。各第1接続端子82には、各第1導電部材挿通孔86を介して各第1端子収容室83内に挿入された各第1導電部材52が挿入接続可能である。したがって、各第1接続端子82は、各第1導電部材挿通孔86を介して各第1端子収容室83内に挿入された各第1導電部材52が挿入接続可能となるように、各第1端子収容室83に収容されている。このように、各第1導電部材52が第1ベース側コネクタ部80に接続される。
【0049】
また、各第1接続端子82における第1導電部材52とは反対側の端部は、各第1端子挿通孔85を介して回路基板41に電気的に接続されている。よって、各第1接続端子82は、各第1導電部材52と回路基板41とを電気的に接続している。したがって、第1ベース側コネクタ部80は、第1電磁弁側コネクタ部55が接続されるとともに第1電磁弁側コネクタ部55と回路基板41とを電気的に接続する。
【0050】
第2ベース側コネクタ部90は、第2端子収容部91と、第2接続端子92と、を有している。第2端子収容部91は、基部71から突出する筒状である。第2端子収容部91は、第2端子収容室93を2つ有している。各第2端子収容室93は、第2端子収容部91の軸方向に対して直交する方向に並んで配置されている。両第2端子収容室93は、第2端子収容部91の一部である第2隔壁94によって隔たれている。各第2端子収容室は、基部71に形成された各第2端子挿通孔95を介して基部71における第2端子収容部91とは反対側の面に開口している。また、第2端子収容部91の先端面には、第2導電部材挿通孔96が2つ形成されている。各第2端子収容室93は、各第2導電部材挿通孔96を介して第2端子収容部91の先端面に開口している。
【0051】
第2ベース側コネクタ部90は、第2接続端子92を2つ有している。各第2接続端子92は、各第2端子収容室93にそれぞれ収容されている。各第2接続端子92には、各第2導電部材挿通孔96を介して各第2端子収容室93内に挿入された各第2導電部材62が挿入接続可能である。したがって、各第2接続端子92は、各第2導電部材挿通孔96を介して各第2端子収容室93内に挿入された各第2導電部材62が挿入接続可能となるように、各第2端子収容室93に収容されている。このように、各第2導電部材62が第2ベース側コネクタ部90に接続される。
【0052】
また、各第2接続端子92における第2導電部材62とは反対側の端部は、各第2端子挿通孔95を介して回路基板41に電気的に接続されている。よって、各第2接続端子92は、各第2導電部材62と回路基板41とを電気的に接続している。したがって、第2ベース側コネクタ部90は、第2電磁弁側コネクタ部65が接続されるとともに第2電磁弁側コネクタ部65と回路基板41とを電気的に接続する。
【0053】
図2に示すように、ベース部30は、嵌合凹部47を有している。嵌合凹部47は、載置面31aに形成されている。嵌合凹部47には、突出部25が嵌合可能になっている。嵌合凹部47は、底面47aと、第1内側面47bと、第2内側面47cと、を有している。底面47aは、平坦面状である。底面47aは、載置面31aに平行に延びている。第1内側面47b及び第2内側面47cは、底面47aに対して直交する方向に延びている。第1内側面47b及び第2内側面47cは、底面47aから延びている。第1内側面47b及び第2内側面47cは、載置面31aに連続している。第1内側面47b及び第2内側面47cは、底面47aと載置面31aとを接続している。第1内側面47bは、突出部25の第1側面25aと対向している。第2内側面47cは、突出部25の第2側面25bと対向している。
【0054】
図3に示すように、ベース部30は、取付壁部42を有している。取付壁部42には、コネクタ部材70が取り付けられている。取付壁部42の外面は、嵌合凹部47の底面47aである。取付壁部42の内面は、嵌合凹部47の底面47aとは反対側の面であって、コネクタ部材70が取り付けられる取付面42bである。取付面42bは、平坦面状である。
【0055】
ベース部30は、挿入口としての第1挿入口43を有している。第1挿入口43は、取付壁部42を貫通している。第1挿入口43は、嵌合凹部47の底面47aに開口している。第1挿入口43は、第1端子収容部81を内側に配置する。したがって、第1挿入口43は、第1ベース側コネクタ部80を内側に配置する。第1挿入口43には、第1筒状部53が挿入されている。したがって、第1挿入口43には、第1電磁弁側コネクタ部55が挿入されている。第1筒状部53の内側には、第1端子収容部81が挿入されている。したがって、第1筒状部53には、第1ベース側コネクタ部80が内側に挿入される。第1リップパッキン54は、第1筒状部53の外周面と第1挿入口43の内周面との間に設けられている。第1リップパッキン54は、第1筒状部53と第1挿入口43との間をシールする。
【0056】
ベース部30は、挿入口としての第2挿入口44を有している。第2挿入口44は、取付壁部42を貫通している。第2挿入口44は、嵌合凹部47の底面47aに開口している。第1挿入口43及び第2挿入口44は、第1パイロット電磁弁50及び第2パイロット電磁弁60の並設方向に並んで配置されている。したがって、第1挿入口43及び第2挿入口44の並設方向は、第1パイロット電磁弁50及び第2パイロット電磁弁60の並設方向に一致している。
【0057】
第2挿入口44は、第2端子収容部91を内側に配置する。したがって、第2挿入口44は、第2ベース側コネクタ部90を内側に配置する。第2挿入口44には、第2筒状部63が挿入されている。したがって、第2挿入口44には、第2電磁弁側コネクタ部65が挿入されている。第2筒状部63の内側には、第2端子収容部91が挿入されている。したがって、第2筒状部63には、第2ベース側コネクタ部90が内側に挿入される。第2リップパッキン64は、第2筒状部63の外周面と第2挿入口44の内周面との間に設けられている。第2リップパッキン64は、第2筒状部63と第2挿入口44との間をシールする。
【0058】
ベース部30は、突出壁45を有している。突出壁45は、柱状である。突出壁45は、取付壁部42から突出している。図4に示すように、突出壁45は、平面視すると、長四角形状である。ベース部30は、一対の係止突起46を有している。各係止突起46は、突出壁45からそれぞれ突出している。一対の係止突起46には、基部71における貫通孔72の周囲が係止可能になっている。
【0059】
基部71は、一対の係止突起46が貫通孔72の内側に挿入される際に弾性変形可能になっている。具体的には、一対の係止突起46が貫通孔72の内側に挿入される際に、基部71における貫通孔72の周囲が、基部71の短手方向に弾性変形し易くなっている。そして、貫通孔72が一対の係止突起46を乗り越えると、基部71における貫通孔72の周囲が弾性変形する前の原形状に復帰して、基部71における貫通孔72の周囲が、一対の係止突起46に係止する。
【0060】
このように、コネクタ部材70は、基部71における貫通孔72の周囲が一対の係止突起46に係止されることにより、ベース部30に取り付けられている。なお、コネクタ部材70は、ベース部30に取り付けられた状態において、基部71の長手方向及び基部71の短手方向それぞれへの僅かな移動が許容されている。
【0061】
図3に示すように、第1筒状部53が第1挿入口43の内側に挿入されると、各第1導電部材52が、各第1導電部材挿通孔86を介して各第1端子収容室83内に挿入されて、各第1接続端子82に挿入接続される。このようにして、第1電磁弁側コネクタ部55が第1ベース側コネクタ部80に接続される。また、第2筒状部63が第2挿入口44の内側に挿入されると、各第2導電部材62が、各第2導電部材挿通孔96を介して各第2端子収容室93内に挿入されて、各第2接続端子92に挿入接続される。このようにして、第2電磁弁側コネクタ部65が第2ベース側コネクタ部90に接続される。
【0062】
第1電磁弁側コネクタ部55における第1挿入口43に対する挿入方向と、第2電磁弁側コネクタ部65における第2挿入口44に対する挿入方向とは同一方向である。なお、以下の説明では、「第1電磁弁側コネクタ部55における第1挿入口43に対する挿入方向」及び「第2電磁弁側コネクタ部65における第2挿入口44に対する挿入方向」のことを、単に「挿入方向Z1」と記載する場合もある。
【0063】
<凸部及び凹部>
図5に示すように、電磁弁11には、凸部としての第1凸部56及び第2凸部66が設けられている。第1凸部56及び第2凸部66は、突出部25に設けられている。第1凸部56は、突出部25の第1側面25aから突出している。第2凸部66は、突出部25の第2側面25bから突出している。第1凸部56及び第2凸部66は、挿入方向Z1に延びる四角柱状である。第1凸部56及び第2凸部66におけるベース部30側の端面は、突出部25の先端面よりも突出している。
【0064】
図5及び図6に示すように、ベース部30には、凹部としての第1凹部87及び第2凹部97が設けられている。第1凹部87は、第1内側面47bに形成されている。第1凹部87は、第1内側面47b及び載置面31aに開口している。第1凹部87には、第1凸部56が挿入される。第1凸部56における第1凹部87に対する挿入方向は、挿入方向Z1と同一方向である。第1凹部87は、挿入方向Z1と同一方向へ第1凸部56を案内する。
【0065】
第2凹部97は、第2内側面47cに形成されている。第2凹部97は、第2内側面47c及び載置面31aに開口している。第2凹部97には、第2凸部66が挿入される。第2凸部66における第2凹部97に対する挿入方向は、挿入方向Z1と同一方向である。第2凹部97は、挿入方向Z1と同一方向へ第2凸部66を案内する。
【0066】
図7に示すように、第2凹部97は、底面97a、第1直線面97b、第1テーパ面97c、第2直線面97d、及び第2テーパ面97eを有している。底面97aは、第2凹部97において、第2凸部66における第2凹部97に対する挿入方向の最も奥に位置する面である。底面97aは、嵌合凹部47の底面47aに連続している。底面97aは、嵌合凹部47の底面47aと同一平面上に位置している。
【0067】
第1直線面97bは、底面97aに連続している。第1直線面97bは、底面97aに対して直交する方向に延びている。第1直線面97bは、第2凸部66の側面に沿って延びている。第1テーパ面97cは、第1直線面97bにおける底面97aとは反対側の縁部に連続している。第1テーパ面97cは、第1直線面97bから離れるにつれて第2凹部97が広くなるように傾斜する面である。第2直線面97dは、第1テーパ面97cにおける第1直線面97bとは反対側の縁部に連続している。第2直線面97dは、第1直線面97bに平行に延びている。
【0068】
第2テーパ面97eは、第2直線面97dにおける第1テーパ面97cとは反対側の縁部に連続している。第2テーパ面97eは、第2直線面97dから離れるにつれて第2凹部97が広くなるように傾斜している。第2テーパ面97eは、載置面31aに連続している。よって、第2テーパ面97eは、第2凹部97において、第2凸部66における第2凹部97に対する挿入方向の最も口元に位置する面である。このように、第2凹部97は、第2凸部66における第2凹部97に対する挿入方向の奥側よりも口元が広くなっている。
【0069】
なお、第1凸部56と第1凹部87との関係は、第2凸部66と第2凹部97との関係とほぼ同じである。したがって、第1凹部87も、第2凹部97と同様に、第1凸部56における第1凹部87に対する挿入方向の奥側よりも口元が広くなっている。図7では、同一符号を付すなどして、第1凸部56と第1凹部87との関係の詳細な説明を省略する。なお、第1凹部87は、第1凸部56における第1凹部87に対する挿入方向の奥側よりも口元が広くなっていればよく、本実施形態の第1凹部87は、例えば、図5に示すように、第1テーパ面97c及び第2直線面97dが省略された構成になっている。
【0070】
図8及び図9に示すように、電磁弁11をベース部30に組み付ける際には、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに、第2凸部66が第2凹部97に案内される。第1凸部56が第1凹部87の口元に挿入されるとともに第2凸部66が第2凹部97の口元に挿入されたとき、第1筒状部53は第1挿入口43にはまだ挿入されておらず、第2筒状部63も第2挿入口44にはまだ挿入されていない。したがって、第1凸部56及び第2凸部66は、第1筒状部53及び第2筒状部63が第1挿入口43及び第2挿入口44それぞれに挿入される前に、第1凹部87及び第2凹部97それぞれに挿入されるように設計されている。そして、第1凸部56が第1凹部87に対して口元よりも奥側に案内され、且つ第2凸部66が第2凹部97に対して口元よりも奥側に案内されたときに、第1筒状部53が第1挿入口43に挿入されるとともに第2筒状部63が第2挿入口44に挿入される。
【0071】
図9に示すように、例えば、第2凸部66が第2凹部97に当接している状態では、第1凸部56は第1凹部87に当接していない。このとき、第1筒状部53は、ベース部30における第1挿入口43の周囲に干渉することなく第1挿入口43に挿入されるとともに、第2筒状部63は、ベース部30における第2挿入口44の周囲に干渉することなく第2挿入口44に挿入される。また、例えば、第1凸部56が第1凹部87に当接している状態では、第2凸部66は第2凹部97に当接していない。このときも、第1筒状部53は、ベース部30における第1挿入口43の周囲に干渉することなく第1挿入口43に挿入されるとともに、第2筒状部63は、ベース部30における第2挿入口44の周囲に干渉することなく第2挿入口44に挿入される。
【0072】
第1筒状部53は、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、第1端子収容部81に干渉することなく第1挿入口43に挿入される。そして、各第1導電部材52が各第1導電部材挿通孔86を介して各第1端子収容室83内に挿入されて、各第1接続端子82に挿入接続される。このように、第1筒状部53は、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、第1ベース側コネクタ部80に干渉することなく第1挿入口43に挿入される。そして、各第1導電部材52が第1ベース側コネクタ部80に接続される。
【0073】
第2筒状部63は、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、第2端子収容部91に干渉することなく第2挿入口44に挿入される。そして、各第2導電部材62が各第2導電部材挿通孔96を介して各第2端子収容室93内に挿入されて、各第2接続端子92に挿入接続される。このように、第2筒状部63は、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、第2ベース側コネクタ部90に干渉することなく第2挿入口44に挿入される。そして、各第2導電部材62が第2ベース側コネクタ部90に接続される。
【0074】
したがって、第1電磁弁側コネクタ部55は、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、ベース部30における第1挿入口43の周囲に干渉することなく第1挿入口43に挿入される。そして、第1電磁弁側コネクタ部55は、第1ベース側コネクタ部80に接続される。また、第2電磁弁側コネクタ部65は、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、ベース部30における第2挿入口44の周囲に干渉することなく第2挿入口44に挿入される。そして、第2電磁弁側コネクタ部65は、第2ベース側コネクタ部90に接続される。
【0075】
第1電磁弁側コネクタ部55は、第1凸部56が第1凹部87に対して口元よりも奥側に案内され、且つ第2凸部66が第2凹部97に対して口元よりも奥側に案内されたときに、第1筒状部53が第1ベース側コネクタ部80に干渉しない位置に位置決めされる。第2電磁弁側コネクタ部65は、第1凸部56が第1凹部87に対して口元よりも奥側に案内され、且つ第2凸部66が第2凹部97に対して口元よりも奥側に案内されたときに、第2筒状部63が第2ベース側コネクタ部90に干渉しない位置に位置決めされる。
【0076】
また、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、各ボルト挿通孔38hと各雌ねじ孔39との相対位置が一致するようになっている。
【0077】
[実施形態の作用]
次に、本実施形態の作用について説明する。
第1電磁弁側コネクタ部55を第1ベース側コネクタ部80に接続するとともに第2電磁弁側コネクタ部65を第2ベース側コネクタ部90に接続する際に、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内される。これに伴い、第1電磁弁側コネクタ部55がベース部30における第1挿入口43の周囲に干渉することなく第1挿入口43に挿入される。具体的には、第1筒状部53がベース部30における第1挿入口43の周囲に干渉することなく第1挿入口43に挿入される。さらに、第1筒状部53が第1ベース側コネクタ部80に干渉することなく第1挿入口43に挿されて、各第1導電部材52が第1ベース側コネクタ部80に接続される。
【0078】
また、第2電磁弁側コネクタ部65がベース部30における第2挿入口44の周囲に干渉することなく第2挿入口44に挿入される。具体的には、第2筒状部63がベース部30における第2挿入口44の周囲に干渉することなく第2挿入口44に挿入される。さらに、第2筒状部63が第2ベース側コネクタ部90に干渉することなく第2挿入口44に挿入されて、各第2導電部材62が第2ベース側コネクタ部90に接続される。したがって、第1電磁弁側コネクタ部55が第1ベース側コネクタ部80にスムーズに接続されるとともに、第2電磁弁側コネクタ部65が第2ベース側コネクタ部90にスムーズに接続される。
【0079】
なお、各第1導電部材52が第1ベース側コネクタ部80に接続されるとともに、各第2導電部材62が第2ベース側コネクタ部90に接続される際、コネクタ部材70における基部71の長手方向及び基部71の短手方向それぞれへの僅かな移動が許容される。これにより、各第1導電部材52における第1ベース側コネクタ部80に対する接続、及び各第2導電部材62における第2ベース側コネクタ部90に対する接続が行い易くなっている。
【0080】
[実施形態の効果]
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)電磁弁11には、第1凸部56及び第2凸部66が設けられている。ベース部30には、第1凸部56を案内する第1凹部87、及び第2凸部66を案内する第2凹部97が設けられている。第1電磁弁側コネクタ部55は、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、ベース部30における第1挿入口43の周囲に干渉することなく第1挿入口43に挿入される。そして、第1電磁弁側コネクタ部55は、第1ベース側コネクタ部80に接続される。また、第2電磁弁側コネクタ部65は、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、ベース部30における第2挿入口44の周囲に干渉することなく第2挿入口44に挿入される。そして、第2電磁弁側コネクタ部65は、第2ベース側コネクタ部90に接続される。したがって、第1電磁弁側コネクタ部55を第1ベース側コネクタ部80にスムーズに接続することができるとともに、第2電磁弁側コネクタ部65を第2ベース側コネクタ部90にスムーズに接続することができる。よって、電磁弁マニホールド10の組み付け性の向上を図ることができる。
【0081】
(2)第1筒状部53は、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、第1ベース側コネクタ部80に干渉することなく第1挿入口43に挿入される。そして、各第1導電部材52が第1ベース側コネクタ部80に接続される。第2筒状部63は、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、第2ベース側コネクタ部90に干渉することなく第2挿入口44に挿入される。そして、各第2導電部材62が第2ベース側コネクタ部90に接続される。これによれば、第1電磁弁側コネクタ部55を第1ベース側コネクタ部80にスムーズに接続することができるとともに、第2電磁弁側コネクタ部65を第2ベース側コネクタ部90にスムーズに接続することができる。よって、電磁弁マニホールド10の組み付け性の向上をさらに図ることができる。
【0082】
(3)第1凹部87は、第1凸部56における第1凹部87に対する挿入方向の奥側よりも口元が広くなっている。これによれば、第1凸部56を第1凹部87に対して挿入し易くすることができる。第2凹部97は、第2凸部66における第2凹部97に対する挿入方向の奥側よりも口元が広くなっている。これによれば、第2凸部66を第2凹部97に対して挿入し易くすることができる。第1電磁弁側コネクタ部55は、第1凸部56が第1凹部87に対して口元よりも奥側に案内され、且つ第2凸部66が第2凹部97に対して口元よりも奥側に案内されたときに、第1筒状部53が第1ベース側コネクタ部80に干渉しない位置に位置決めされる。第2電磁弁側コネクタ部65は、第1凸部56が第1凹部87に対して口元よりも奥側に案内され、且つ第2凸部66が第2凹部97に対して口元よりも奥側に案内されたときに、第2筒状部63が第2ベース側コネクタ部90に干渉しない位置に位置決めされる。したがって、第1凹部87及び第2凹部97それぞれの口元が広くなっていても、第1筒状部53が第1ベース側コネクタ部80に干渉することなく第1挿入口43に挿入される。そして、各第1導電部材52を第1ベース側コネクタ部80に接続することができる。また、第1凹部87及び第2凹部97それぞれの口元が広くなっていても、第2筒状部63が第2ベース側コネクタ部90に干渉することなく第2挿入口44に挿入される。そして、各第2導電部材62を第2ベース側コネクタ部90に接続することができる。よって、電磁弁マニホールド10の組み付け性の向上をさらに図ることができる。
【0083】
(4)第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、各ボルト挿通孔38hと各雌ねじ孔39との相対位置が一致する。これによれば、各ボルト挿通孔38hに挿通された各ボルト38を各雌ねじ孔39にねじ込む際に、各ボルト38がガスケット37に干渉してしまうといった問題を回避することができる。
【0084】
[変更例]
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0085】
図10に示すように、第2凹部97は、保持部97fを有していてもよい。保持部97fは、第2凸部66を保持する。保持部97fは、例えば、第2凹部97の第1直線面97bにおいて、互いに対向する一対の面からそれぞれ突出する突起であり、各保持部97fは、第2凹部97に挿入された第2凸部66を挟み込むようにして保持する。
【0086】
これによれば、第2凸部66が保持部97fにより保持される。このため、第1電磁弁側コネクタ部55が第1ベース側コネクタ部80に接続されるとともに第2電磁弁側コネクタ部65が第2ベース側コネクタ部90に接続された後、電磁弁11がベース部30から離脱してしまうことを抑制することができる。なお、第1凹部87も保持部97fを有していてもよい。第1凹部87の保持部97fは、第1凸部56を保持する。
【0087】
図11に示すように、例えば、第2凹部97が、第2凸部66における第2凹部97に対する挿入方向の奥側よりも口元が広くなっていなくてもよい。そして、第2凸部66は、第2凹部97に対する挿入方向の先端部66aが、先端部66aよりも基端側の部分よりも細くなっていてもよい。
【0088】
これによれば、第2凸部66を第2凹部97に対して挿入し易くすることができる。第1電磁弁側コネクタ部55は、第2凸部66における先端部66aよりも基端側の部分が第2凹部97に対して案内されたときに、第1筒状部53が第1ベース側コネクタ部80に干渉しない位置に位置決めされる。第2電磁弁側コネクタ部65は、第2凸部66における先端部66aよりも基端側の部分が第2凹部97に対して案内されたときに、第2筒状部63が第2ベース側コネクタ部90に干渉しない位置に位置決めされる。したがって、第2凸部66における第2凹部97に対する挿入方向の先端部66aが、先端部66aよりも基端側の部分よりも細くなっていても、第1筒状部53が第1ベース側コネクタ部80に干渉することなく第1挿入口43に挿入される。そして、各第1導電部材52を第1ベース側コネクタ部80に接続することができる。また、第2凸部66における第2凹部97に対する挿入方向の先端部66aが、先端部66aよりも基端側の部分よりも細くなっていても、第2筒状部63が第2ベース側コネクタ部90に干渉することなく第2挿入口44に挿入される。そして、各第2導電部材62を第2ベース側コネクタ部90に接続することができる。よって、電磁弁マニホールド10の組み付け性の向上をさらに図ることができる。
【0089】
なお、第1凹部87も、第1凸部56における第1凹部87に対する挿入方向の奥側よりも口元が広くなっていなくてもよい。そして、第1凸部56も、第1凹部87に対する挿入方向の先端部が、先端部よりも基端側の部分よりも細くなっていてもよい。
【0090】
・実施形態において、例えば、ベース部30に凸部が設けられ、電磁弁11に挿入方向Z1と同一方向へ当該凸部を案内する凹部が設けられていてもよい。要は、電磁弁11及びベース部30の一方に、凸部が設けられ、電磁弁11及びベース部30の他方に、凹部が設けられていればよい。
【0091】
・実施形態において、第1電磁弁側コネクタ部55は、第1筒状部53を有していなくてもよい。また、第2電磁弁側コネクタ部65は、第2筒状部63を有していなくてもよい。この場合であっても、各第1導電部材52は、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、ベース部30における第1挿入口43の周囲に干渉することなく第1挿入口43に挿入されればよい。そして、各第1導電部材52が第1ベース側コネクタ部80に接続されればよい。また、各第2導電部材62は、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、ベース部30における第2挿入口44の周囲に干渉することなく第2挿入口44に挿入されればよい。そして、各第2導電部材62が第2ベース側コネクタ部90に接続されればよい。
【0092】
・実施形態において、第1凹部87は、第1テーパ面97c及び第2直線面97dが省略されておらず、第2凹部97のように、底面97a、第1直線面97b、第1テーパ面97c、第2直線面97d、及び第2テーパ面97eを有している構成であってもよい。
【0093】
・実施形態において、第2凹部97が、第1テーパ面97c及び第2直線面97dが省略された構成になっていてもよい。
・実施形態において、第1凹部87は、第1凸部56における第1凹部87に対する挿入方向の奥側よりも口元が広くなっていなくてもよい。また、第2凹部97は、第2凸部66における第2凹部97に対する挿入方向の奥側よりも口元が広くなっていなくてもよい。
【0094】
・実施形態において、第1凸部56が第1凹部87に案内されるとともに第2凸部66が第2凹部97に案内されることに伴い、各ボルト挿通孔38hと各雌ねじ孔39との相対位置が必ずしも一致しなくてもよい。
【0095】
・実施形態において、第1パイロット電磁弁50及び第2パイロット電磁弁60とベース部30との間に環状のガスケットが設けられていてもよい。そして、当該ガスケットにより、第1パイロット電磁弁50及び第2パイロット電磁弁60とベース部30との間がシールされていてもよい。この場合、電磁弁マニホールド10は、第1リップパッキン54及び第2リップパッキン64を備えていない構成であってもよい。
【0096】
このように、第1パイロット電磁弁50及び第2パイロット電磁弁60とベース部30との間にガスケットが設けられていても、第1電磁弁側コネクタ部55が、ガスケットに干渉することなく第1挿入口43に挿入される。また、第2電磁弁側コネクタ部65が、ガスケットに干渉することなく第2挿入口44に挿入される。したがって、第1パイロット電磁弁50及び第2パイロット電磁弁60とベース部30との間がシール不良になってしまうことが回避される。
【0097】
・実施形態において、例えば、電磁弁11には、凸部が1つだけ設けられており、ベース部30には、挿入方向Z1と同一方向へ凸部を案内する凹部が1つだけ設けられていてもよい。このとき、凸部が四角柱状である場合、凹部は、例えば、載置面31aに形成される四角孔状の凹みであるとよい。要は、第1電磁弁側コネクタ部55が、凸部が凹部に案内されることに伴い、ベース部30における第1挿入口43の周囲に干渉することなく第1挿入口43に挿入されて、第1ベース側コネクタ部80に接続されればよい。また、第2電磁弁側コネクタ部65が、凸部が凹部に案内されることに伴い、ベース部30における第2挿入口44の周囲に干渉することなく第2挿入口44に挿入されて、第2ベース側コネクタ部90に接続されればよい。
【0098】
・実施形態において、第1導電部材52の数は特に限定されるものではない。
・実施形態において、第2導電部材62の数は特に限定されるものではない。
・実施形態において、電磁弁11は、第1電磁弁側コネクタ部55及び第2電磁弁側コネクタ部65を有していたが、これに限らず、例えば、電磁弁側コネクタ部を1つだけ有している構成であってもよい。この場合、電磁弁側コネクタ部は、1つの筒状部と、第1ソレノイド部51に電気的に接続される導電部材と、第2ソレノイド部61に電気的に接続される導電部材と、を有している。そして、1つの筒状部は、各導電部材を囲繞している。そして、ベース部30には、ベース側コネクタ部が1つだけ設けられている。
【0099】
・実施形態において、電磁弁11は、シングルソレノイドタイプのパイロット形電磁弁であってもよい。この場合、電磁弁11は、電磁弁側コネクタ部を1つだけ有している。そして、ベース部30には、ベース側コネクタ部が1つだけ設けられている。
【0100】
・実施形態において、電磁弁11は、例えば、第2排出ポートR2を省略した4ポート電磁弁であってもよい。要は、電磁弁11は、少なくとも1つの排出ポートを有していればよい。また、電磁弁11は、供給ポート、出力ポート、及び排出ポートを有する3ポート電磁弁であってもよい。
【符号の説明】
【0101】
10…電磁弁マニホールド、11…電磁弁、30…ベース部、37…ガスケット、38…ボルト、38h…ボルト挿通孔、39…雌ねじ孔、40…制御部、41…回路基板、43…挿入口としての第1挿入口、44…挿入口としての第2挿入口、51…ソレノイド部としての第1ソレノイド部、52…導電部材としての第1導電部材、53…筒状部としての第1筒状部、55…電磁弁側コネクタ部としての第1電磁弁側コネクタ部、56…凸部としての第1凸部、61…ソレノイド部としての第2ソレノイド部、62…導電部材としての第2導電部材、63…筒状部としての第2筒状部、65…電磁弁側コネクタ部としての第2電磁弁側コネクタ部、66…凸部としての第2凸部、66a…先端部、80…ベース側コネクタ部としての第1ベース側コネクタ部、87…凹部としての第1凹部、97f…保持部、90…ベース側コネクタ部としての第2ベース側コネクタ部、97…凹部としての第2凹部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11