(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023155041
(43)【公開日】2023-10-20
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/08 20120101AFI20231013BHJP
B25F 5/00 20060101ALN20231013BHJP
【FI】
G06Q50/08
B25F5/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022064770
(22)【出願日】2022-04-08
(71)【出願人】
【識別番号】000006301
【氏名又は名称】マックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】岩城 幸三
(72)【発明者】
【氏名】長井 教博
(72)【発明者】
【氏名】橋本 孝博
(72)【発明者】
【氏名】荒引 靖久
(72)【発明者】
【氏名】武内 貞良
【テーマコード(参考)】
3C064
5L049
【Fターム(参考)】
3C064AA02
3C064AA03
3C064AA06
3C064AA08
3C064AA09
3C064AA10
3C064AA20
3C064AB03
3C064AC02
3C064BA22
3C064BB58
3C064BB89
3C064CA03
3C064CA07
3C064CA26
3C064CA53
3C064CA80
3C064CB17
3C064CB22
3C064CB25
3C064CB62
3C064CB71
3C064CB95
3C064EA02
3C064EA04
3C064EA05
5L049CC07
(57)【要約】
【課題】電動工具の稼働状況を容易に把握することを可能にする情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る情報処理装置は、複数の電動工具に含まれる各電動工具から、該電動工具の位置情報と、該電動工具が作動したことを示す作動情報とを取得する手段と、作動情報に基づいて、該電動工具の稼働の状況を示す稼働情報を生成する手段と、領域の指定を受け付ける手段と、複数の電動工具のうち、指定された領域に位置情報が含まれる電動工具を抽出する手段と、抽出された電動工具の稼働情報を表示装置に表示させるための表示データを生成する手段と、表示データを出力する手段と、を備える。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電動工具に含まれる各電動工具から、該電動工具の位置情報と、該電動工具が作動したことを示す作動情報とを取得する手段と、
前記作動情報に基づいて、該電動工具の稼働の状況を示す稼働情報を生成する手段と、
領域の指定を受け付ける手段と、
前記複数の電動工具のうち、指定された前記領域に前記位置情報が含まれる電動工具を抽出する手段と、
前記抽出された電動工具の前記稼働情報を表示装置に表示させるための表示データを生成する手段と、
前記表示データを出力する手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記領域の指定を受け付ける手段は、前記領域を画定する形状の指定を受け付ける、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記形状は、円形、四角形、又は多角形である、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記位置情報は、前記電動工具の高度を示す情報を含み、
指定された前記領域は、高度の指定を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記稼働情報に基づいて所定の効率を示す指標を算出する手段、を更に備え、
前記表示データは、前記所定の指標を表示装置に表示させるための表示データを含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記所定の効率は、前記複数の電動工具の稼働に関する効率、複数の作業者に対する前記複数の電動工具の割当に関する効率、及び前記複数の電動工具を利用する工程の進捗に関する効率、の少なくともいずれかを含む、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記所定の効率に基づいて、前記複数の電動工具に関する提案を生成する手段、を更に備える、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
現場の指定を受け付ける手段と、
指定された現場に対応付けられた現場情報を取得する手段と、を更に備え、
前記表示データは、前記抽出された電動工具の前記稼働情報と、前記抽出された前記現場情報と、を表示装置に表示させるための表示データである、請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
1つ又は複数のコンピュータが、
複数の電動工具に含まれる各電動工具から、該電動工具の位置情報と、該電動工具が作動したことを示す作動情報とを取得するステップと、
前記作動情報に基づいて、該電動工具の稼働の状況を示す稼働情報を生成するステップと、
領域の指定を受け付けるステップと、
前記複数の電動工具のうち、指定された前記領域に前記位置情報が含まれる電動工具を抽出するステップと、
前記抽出された電動工具の前記稼働情報を表示装置に表示させるための表示データを生成するステップと、
前記表示データを出力するステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項10】
1つ又は複数のコンピュータに、
複数の電動工具に含まれる各電動工具から、該電動工具の位置情報と、該電動工具が作動したことを示す作動情報とを取得するステップと、
前記作動情報に基づいて、該電動工具の稼働の状況を示す稼働情報を生成するステップと、
領域の指定を受け付けるステップと、
前記複数の電動工具のうち、指定された前記領域に前記位置情報が含まれる電動工具を抽出するステップと、
前記抽出された電動工具の前記稼働情報を表示装置に表示させるための表示データを生成するステップと、
前記表示データを出力するステップと、
を実行させるプログラム。
【請求項11】
地図上において所定の領域を指定する操作を受け付ける手段と、
前記所定の領域を示す情報を、他の情報処理装置に送信する手段と、
前記他の情報処理装置から、位置情報が前記所定の領域に含まれる少なくとも1つの電動工具の稼働の状況を示す稼働情報を取得する手段と、
前記稼働情報を表示する手段と、
を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
建設作業等が行われる現場では、電動工具に故障が発生した際、作業工程の遅延につながるため、迅速な修理が求められる。この課題に対し、建設用機器や電動工具の位置を地図上に表示し、その状態を地図上のマークの色や形状等で表示することで、機器の状態管理を行う装置が知られている。例えば、特許文献1には、集中管理ステーションにデータを伝送可能で且つ集中管理ステーションから制御可能な装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の表示処理は、問題が発生した際に取得される機器のエラー情報などに基づいて行われるため、管理者が異常を認識した段階で、すでに何等かの故障が発生しており、作業工程に影響を与える可能性を回避できないものであった。電動工具の状況をよりきめ細やかに管理し、現場で機器を即座に使える状態を維持するためには、電動工具の稼働状況をタイムリーに管理する必要がある。
【0005】
そこで、本発明は、電動工具の稼働状況を容易に把握することを可能にする情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、複数の電動工具に含まれる各電動工具から、該電動工具の位置情報と、該電動工具が作動したことを示す作動情報とを取得する手段と、作動情報に基づいて、該電動工具の稼働の状況を示す稼働情報を生成する手段と、領域の指定を受け付ける手段と、複数の電動工具のうち、指定された領域に位置情報が含まれる電動工具を抽出する手段と、抽出された電動工具の稼働情報を表示装置に表示させるための表示データを生成する手段と、表示データを出力する手段と、を備える。
【0007】
この態様によれば、指定された領域に位置情報が含まれる電動工具が抽出された上で、抽出された電動工具の作動情報に基づいて生成される稼働情報を表示装置に表示させる表示データが生成され、これら出力される。そのため、電動工具の稼働状況を容易に把握することが可能となる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電動工具の稼働状況を容易に把握することを可能にする情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る機器管理システム1の概略構成の一例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る鉄筋結束機10の斜視図である。
【
図3】本実施形態に係る鉄筋結束機10の断面図である。
【
図4】本実施形態に係る鉄筋結束機10の電気回路構成を示すブロック図である。
【
図5】コンピュータ1000のハードウェア構成の一例を示す概略図である。
【
図6】本実施形態に係る管理サーバ50の機能構成の一例を示す図である。
【
図7】本実施形態に係るユーザ端末60の機能構成の一例を示す図である。
【
図8】本実施形態に係る機器管理システム1が実行する動作処理の一例を示す動作シーケンスである。
【
図9】本実施形態に係る位置情報画面の一例を示す図である。
【
図10】本実施形態に係る稼働情報画面の一例を示す図である。
【
図11】本実施形態に係る機器管理画面の一例を示す図である。
【
図12】本実施形態に係る現場管理画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。(なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。)
【0011】
[第1実施形態]
(1)機器管理システム1
図1に示すとおり、本実施形態に係る機器管理システム1は、通信ネットワークNを介して情報を互いに送受信可能に接続された、鉄筋結束機10と、管理サーバ50と、ユーザ端末60と、を有する。鉄筋結束機10は、電動工具の一例である。なお、本発明は、鉄筋結束機10に限らず、通信機能を有し、かつ、電動機(モータ)を用いて作業を行う電動工具に広く適用可能であり、例えば、ドリル、インパクトドライバ、ネイラ、グラインダ、レシプロソー、ポリッシャー等に適用可能である。なおモータは、ブラシレスモータでも、ブラシ付きモータでもよい。また、本発明の「電動工具」は、動力源として電気を利用する、機械加工その他の工作に用いる道具のことをいい、本発明の「電動工具」は、単体で使用される製品の他、他の装置の一部を構成する部品乃至モジュールを含む。例えば本発明の「電動工具」は、ロボットアーム等の設備機器に取り付けられるモジュールであってもよい。また本発明の「電動工具」は、複数の機能を有する工作機械の一部を構成する部品であってもよい。
【0012】
管理サーバ50は、鉄筋結束機10に関する各種の情報を管理するための情報処理装置の一例であり、鉄筋結束機10から各種の情報等を取得して所定の記憶部にこれを記憶し、ユーザ端末60からの要求に応じて各種の情報等に基づいた各種のデータを生成し、これをユーザ端末60に供給する。機器管理システム1は、複数のユーザ端末60を有していてもよい。また、機器管理システム1は、複数の鉄筋結束機10を有していてもよい。
【0013】
(2)鉄筋結束機10
図2~
図4を参照して、鉄筋結束機10について説明する。
【0014】
図2は本実施形態に係る電動工具である鉄筋結束機10の斜視図であり、
図3は鉄筋結束機10を左右方向Yに垂直な断面で電動工具を切断した断面図である。なお、便宜上、
図3における紙面左右方向を前後方向X、特に紙面左方向を前方X1、紙面右方向を後方X2と呼び、紙面上下方向を上下方向Z、特に紙面上方向を上方Z1、紙面下方向を下方Z2と呼び、前後方向X及び上下方向Zに垂直な方向を左右方向Y、特に前方X1を向いたときに右方向を右方Y1、左方向を左方Y2と呼ぶ場合がある。これらは相対的な方向関係を説明する目的で使用され、絶対的な方向を示すものではない。
【0015】
本実施形態に係る鉄筋結束機10は、ワイヤWを前方X1の端部から外方に送り出すことにより、二本又は三本以上の鉄筋RBを結束可能に構成されている。
【0016】
具体的には鉄筋結束機10は、作業者が把持するためのハンドル10Hと、ワイヤWを収容するためのマガジン10Mと、ワイヤWを前方X1の端部から外方に送り出すためのワイヤ送り部12と、鉄筋RBの周囲にワイヤWを巻き回すためのワイヤWの進行経路を構成するカール形成部14と、鉄筋RBに巻き付けられたワイヤWを切断するための切断部16と、鉄筋RBに巻き付けられたワイヤWを捩じるための結束部18と、ワイヤ送り部12及び結束部18がそれぞれ備える送りモータ12M及び結束モータ18Mを制御するための駆動制御部22を含む工具制御部と、鉄筋結束機10が外部と通信するための通信機32及び通信機32を制御するための通信制御部34とを備える通信部30とを備える。
【0017】
本実施形態の鉄筋結束機10においてカール形成部14、切断部16、結束部18、工具制御部及び通信部30は、鉄筋結束機10の本体部10Bを構成する。マガジン10Mは、本体部10Bの前方X1の下部から下方Z2に延在して設けられる。ハンドル10Hは、本体部10Bの後方X2の下部から下方Z2に延在して設けられる。よってマガジン10Mは、ハンドル10Hに対して前方X1に設けられ、ハンドル10Hは、マガジン10Mに対して後方X2に設けられる。さらにマガジン10Mの下部とハンドル10Hの下部とは接続されている。以下、各構成について説明する。
【0018】
鉄筋結束機10は、本体部10Bから下方Z2に延在するハンドル10Hを備える。ハンドル10Hは、作業者が鉄筋結束機10を把持する部分に相当する。ハンドル10Hの下端は、メインのバッテリ10BPが着脱可能に取り付け可能に形成されている。ハンドル10Hの前方X1を向いた面には、トリガ10HTが設けられる。鉄筋結束機10は、作業者がトリガ10HTを後方X2に押下すると後述するように工具制御部が制御動作を開始し、結束作業が始まるように構成されている。
【0019】
マガジン10Mは、線状のワイヤWが巻回されたリールRLを回転可能、かつ、着脱可能に収納する。ここでリールRLは、1本、または、複数本のワイヤWを同時に送り出し可能に構成される。なおワイヤWは、長尺に形成された可塑性を有する金属線(被覆されたものを含む)その他の鉄筋RBを結束するために適した線状体である。
【0020】
ワイヤ送り部12は、ワイヤWを挟んだ状態で互いに異なる方向に回転することによりワイヤWを進行可能に構成される一対のギア12Gと、ギア12Gを駆動する送りモータ12M(「電動機」の一例)とを備えている。送りモータ12Mは回転子と固定子とを備えている。ワイヤ送り部12は、送りモータ12Mの回転子を正方向に回転させることによりワイヤWを外方に送り出すとともに、逆方向に回転させることにより、ワイヤWを引き戻し可能に構成されている。ワイヤ送り部12の送りモータ12Mを制御する工具制御部については後述する。
【0021】
カール形成部14は、ワイヤ送り部12により送られるワイヤWを湾曲させて巻き癖をつけるカールガイド14Aと、カールガイド14Aにより巻き癖を付けられたワイヤWを結束部18に誘導するための誘導ガイド14Bとを備える。カールガイド14Aは、内壁面に沿ってワイヤWを進行させることによりループ状にワイヤWを湾曲可能に構成されている。このため、カールガイド14Aと誘導ガイド14Bとの間の空間に複数の鉄筋RBが左右方向Yに延伸するように配置された状態でワイヤWを送り出すことにより、ワイヤWを鉄筋RBの周囲に巻き回させることが可能となる。
【0022】
切断部16は、固定刃と、固定刃との協働でワイヤWを切断する可動刃と、結束部18の動作を可動刃に伝達する伝達機構16Aを備える。切断部16は、固定刃を支点軸とした可動刃の回転動作でワイヤWを切断可能に構成されている。伝達機構16Aは、結束部18の動作を可動刃に伝達し、結束部18による結束動作と連動して可動刃部を回転させるように構成されている。このため、伝達機構16Aは、結束部18の動作と連動して可動刃を回転動作させることにより、後述するように所定のタイミングにおいてワイヤWを切断可能に構成されている。
【0023】
結束部18は、ワイヤWを挟持するために開閉可能に構成された一対のフック18Hと、一対のフック18Hを、前後方向Xを回転軸として回転させるための回転シャフトと、回転シャフトを回転軸方向(前後方向X)に移動させ、かつ、前方X1に移動した回転シャフトを回転させるための減速機及び回転軸AXを基準に回転可能に構成された結束モータ18Mとを備える。
【0024】
結束部18の回転シャフトは、結束モータ18Mの正方向への回転により正回転に回転する。回転シャフトの周囲には摺動部が設けられ、摺動部は回転シャフトが正回転することで前方X1に移動可能に構成される。一対のフック18Hが開いた状態において送りモータ12Mによって送り出されたワイヤWは、カールガイド14A及び誘導ガイド14Bの内壁面に沿って湾曲しながら進行し、ワイヤWの先端が開いている一対のフック18Hの間隙を通過するように構成されている。この状態で結束モータ18Mが正方向に回転して回転シャフトが正回転に回転すると摺動部が前方X1に移動して、一対のフック18Hは閉じるように構成されている。このため一対のフック18HはワイヤWを挟持可能に構成されている。さらに結束モータ18Mが正方向に回転して回転シャフトが正方向に回転することで摺動部が前方X1に移動すると、伝達機構16Aにより可動刃が回転してワイヤWを切断する。さらに結束モータ18Mが正方向に回転すると、一対のフック18HがワイヤWを挟持した状態で、結束部18は、切断されたワイヤWの先端を折り曲げる。さらに結束モータ18Mが正方向に回転すると、回転シャフトは摺動部と共に、前後方向Xを回転軸として回転するように構成されている。一対のフック18HがワイヤWを挟持した状態で、回転シャフトが回転することにより、一対のフック18Hは、ワイヤWを捩じるように構成されている。
【0025】
図4は、本実施形態に係る鉄筋結束機10の電気回路構成を示すブロック図である。
図4には、鉄筋結束機10が備える構成として、本体部10Bと、本体部10Bに接続される第2配線基板42PCBとが示されている。
【0026】
本体部10Bは、バッテリ10BP(「駆動用バッテリ」と呼ばれる場合がある。)から電力(電圧)の供給を受けるためのバッテリ接続部40CNと、バッテリ接続部40CNから供給される電力(電圧)の供給をオン乃至オフするための電源スイッチ40Sと、電源スイッチ40Sを介してバッテリ10BPから電力(電圧)の供給を受け、バッテリ10BPから供給される第1電源電圧に基づいて、駆動制御部22を動作させるための第1動作電圧を供給する第1電力制御部41PCと、第1動作電圧に基づいて動作して、送りモータ12Mを制御するための制御信号を生成する駆動制御部22と、駆動制御部22により生成された制御信号に基づいて送りモータ12Mの固定子に流す電流を制御するモータ制御部24と、駆動制御部22により生成された制御信号に基づいて結束モータ18Mの固定子に流す電流を制御するモータ制御部26とを備える。
【0027】
バッテリ10BPは、少なくとも駆動制御部22、モータ制御部24、26、送りモータ12M及び結束モータ18M、後述する通信制御部34、無線通信機32及び位置情報取得部36を動作させるための電力を供給可能に構成される。バッテリ10BPは、例えば、充電可能に構成されるリチウムイオン二次電池であり、所定の定格容量、定格電圧及び定格電流を有する。例えばバッテリ10BPは、5.0Ahの定格容量を有し、定格が14.4Vの直流電圧を供給可能に構成されている。ただし後述するように、バッテリ10BPから供給される直流電圧は、バッテリ10BPの電力消費に伴って次第に低下する。
【0028】
バッテリ接続部40CNは、バッテリ10BPから直流電圧の供給を受けて、第1電力制御部41PCに供給する。本体部10Bは、バッテリ接続部40CNと第1電力制御部41PCとを接続する第1電圧線41を備え、バッテリ10BPから供給される直流の第1電源電圧は、この第1電圧線41に印加される。
【0029】
電源スイッチ40Sは、鉄筋結束機10の主電源スイッチ(不図示)の操作に従って、バッテリ接続部40CNを介してバッテリ10BPから第1電力制御部41PCに供給される電力(電圧)の供給をオン乃至オフする。したがって作業者が主電源スイッチをオフにすると、電源スイッチ40Sはバッテリ10BPから第1電力制御部41PCへの電力(電圧)の供給を遮断(オフ)し、オンにすると、電源スイッチ40Sはバッテリ10BPから第1電力制御部41PCへの電力(電圧)の供給を許可(オン)する。
【0030】
第1電力制御部41PCは、バッテリ10BPから供給される第1電源電圧に基づいて駆動制御部22を含む各回路素子を動作させるための電圧を生成し各回路素子等に供給する。例えば、バッテリ10BPから供給される14.4Vの第1電源電圧に基づいて駆動制御部22の動作電圧である3.3Vの電圧を生成し駆動制御部22に供給し、また、第1電源電圧(14.4V)をそのままモータ制御部24、26及びモータの固定子に供給可能に構成される。ここで、電圧を供給することは、電圧を生成して供給することと、電圧を生成することなくパススルーしてそのまま供給することを含む。第1電力制御部41PCは、第1動作電圧より大きく第1電源電圧より小さい中間電圧をさらに生成し、異なる回路素子に供給可能に構成されている。なお、第1電力制御部41PCは、第1電源電圧より大きい電圧を生成し、異なる回路素子に供給可能な昇圧回路を備えてもよい。
【0031】
駆動制御部22は、集積回路(IC)により実現される単一、又は、複数個のプロセッサと、このプロセッサにより実行され、本実施形態に記載される各処理を実行するコンピュータ命令を含むファームウェアを格納するメモリ(非一時的(Non-transitory)に情報を記憶する不揮発性半導体メモリを含む)から構成されてよい。駆動制御部22は、ASIC、FPGA、マイクロコントローラ等と呼ばれるICから実現される場合もある。なお、駆動制御部22は工具制御部の一部としても機能する。駆動制御部22は、例えば3.3Vの電圧に基づいて動作してよい。
【0032】
駆動制御部22は、鉄筋結束機10の各種の機能部・部材を統括的に制御する。駆動制御部22は、例えば、送りモータ12Mを制御するための制御信号を生成し、モータ制御部24に供給する。また、駆動制御部22は、例えば、結束モータ18Mを制御するための制御信号を生成し、モータ制御部26に供給する。なお、結束モータ18Mを制御するための制御信号を生成し、モータ制御部26に供給する駆動制御部は、同一の半導体チップ内において駆動制御部22とは別に設けられてもよい。また駆動制御部22は、鉄筋結束機10の他のアクチュエータ等を制御可能に構成されている。さらに駆動制御部22は、第1電力制御部41PCから供給された第1電源電圧をモータ制御部24、26(の例えば正極電源線)に供給する。駆動制御部22は、さらに、トリガ10HTが押下されたことを検出する信号を受信し、これに基づいてモータの制御動作を開始可能に構成されている。くわえて駆動制御部22は、サーミスタから電動工具(鉄筋結束機10)の温度を示す信号を受信し、これに基づいて送りモータ12Mを制御するように構成されてよい。例えば駆動制御部22は、電動工具が相対的に高温の場合と、低温の場合で、異なる制御信号を生成してモータ制御部24に供給してもよい。
【0033】
駆動制御部22は、更に、鉄筋結束機10が作動した場合に、鉄筋結束機10が作動したことを示す作動情報を生成する。具体的には、作動情報は、鉄筋結束機10が結束を実行したことを示す情報であってよい。駆動制御部22は、作動情報に、作動が行われた時刻を示すタイムスタンプや、他のメタ情報を付加してもよい。駆動制御部22は、更に、結束の動作時間、結束中の電流値、結束中のモータ回転数等の管理サーバ50が有する各種のDBによって管理される情報を生成し、作動情報にこれを含めてもよい。これら情報は、鉄筋結束機10が備えるセンサにより検知された信号等に基づいて駆動制御部22により生成されてもよい。駆動制御部22は、後述するケーブル40CBを通る通信線を介して通信制御部34に接続されており、生成した作動情報(付加された各種の情報を含む)を、当該通信線を介して通信制御部34に供給可能に構成される。
【0034】
モータ制御部24は、駆動制御部22により生成された制御信号に基づいて送りモータ12Mの固定子に流す電流を制御する。例えばモータ制御部24は、正極の電源線と、負極となるグランド(基準電位)の電源線との間に三相ブリッジ接続された複数個(例えば6個)の半導体素子と、各半導体素子のゲート(又はベース)にゲート信号(又はベース信号)を生成して供給するためのドライバ回路を備えてよい。モータ制御部26は、モータ制御部24と同様に構成されてもよい。
【0035】
なお本実施形態における電動機である送りモータ12Mは、例えば、モータ制御部24の三相の出力に接続された三相の巻線から構成される固定子と、固定子の巻線に電流が流れることによって生じる回転磁界に従って正方向及び逆方向のいずれの方向にも回転可能に構成された回転子とを備える。送りモータ12Mはさらに回転子の位置を検出するための例えばホール素子を備え、駆動制御部22は、ホール素子からの位置信号を受信し、これに基づいて制御信号を生成可能に構成されてよい。結束モータ18Mは、送りモータ12Mと同様に構成されてもよい。
【0036】
本体部10Bはさらに、少なくとも第1電力制御部41PC、駆動制御部22及びモータ制御部24、26が搭載される第1配線基板41PCBを備える。第1配線基板41PCBには、後述する第2配線基板42PCBとケーブル40CBを介して接続するための第1接続部41CNが設けられる。
図3に示されるとおり、第1電圧線41は、バッテリ接続部40CNと第1電力制御部41PCを接続する第1配線部41Aと、この第1配線部41Aから分岐して第1接続部41CNに接続する第2配線部41Bを備える。さらに本体部10Bは、第1電力制御部41PCによって生成される第1動作電圧(3.3V)が印加可能に構成され、第1電力制御部41PCと第1接続部41CNとを接続する第2電圧線42を備える。なお
図3において第1配線基板41PCBは、概念的に描かれているが実際の第1配線基板41PCBは平行な2つの長辺と長辺の端部同士を接続する平行な2つの短辺を有する矩形状に形成される。
【0037】
以上のような構成により、電動工具としての機能を実現するための電力の供給が可能となる。次いで電動工具の通信機能に関する構成について説明する。
【0038】
同じく
図4に示されるように第2配線基板42PCBは、通信用の第2バッテリ42BP(「通信用バッテリ」と呼ばれる場合もある。)と、メインのバッテリ10BPから供給される第1電源電圧に基づいて通信制御部34を動作させるための第2動作電圧を供給可能に構成され、かつ、メインのバッテリ10BPが外されたとき等には第2バッテリ42BPから供給される第2電源電圧に基づいて通信制御部34を動作させるための第2動作電圧を供給可能に構成される第2電力制御部42PCと、第2電力制御部42PCから供給される第2動作電圧に基づいて無線通信機32(「通信機32」の一例)及び位置情報取得部36を制御する通信制御部34とを備える。
【0039】
さらに電動工具は、通信部30として電動工具の位置情報を取得して通信制御部34に供給する位置情報取得部36と、外部機器と無線で情報の送受信を行うための無線通信機32とを備える。
【0040】
位置情報取得部36は、例えば、GPS(又はGLONASSその他のGNSS)の測位衛星からの信号を受信可能に構成されているアンテナと、アンテナが受信した信号に基づいて電動工具の位置情報を取得する受信回路を備えている。また、位置情報取得部36は、例えば、測位衛星からの信号の強度等に基づいて、位置情報の精度(データ精度)を示す情報を生成してもよい。
【0041】
無線通信機32は、例えば、LPWA技術に基づいてライセンスバンド乃至アンライセンスバンドの周波数帯を用いて所定の規格に基づいて、遠隔にある基地局と情報を送受信可能に構成されているアンテナと、アンテナが受信したアナログ信号を復調してベースバンドICに供給し、かつ、ベースバンドICから供給された信号をアナログ信号に変調してアンテナから送信させるためのRFICと、RFICから取得した信号を規格に規定されるプロトコルに従ってデコード乃至エンコード処理して情報を送受信するベースバンドICとを備えている。なお、通信機32は、Bluetooth(登録商標)又は無線LAN等の近距離無線通信方式に対応していてもよい。
【0042】
以上のような構成により通信制御部34は、例えば、位置情報取得部36が取得した位置情報やその精度を示す情報を、無線通信部30を介して送信することによりこれら情報を外部に提供可能に構成されている。なお、位置情報は、鉄筋結束機10が有する加速度センサ等が検知したデータに基づいて補正されてもよい。また、位置情報は、鉄筋結束機10が有する高度センサに基づいて測定された高度情報を含んでもよい。また、更に、通信制御部34は、例えば、本体部10Bの駆動制御部22から取得した作動情報を、無線通信部30を介して送信することにより電動工具の作動情報を外部に提供可能に構成されている。通信制御部34は、作動情報に、作動が行われた時刻を示すタイムスタンプを付加してもよい。
【0043】
第2配線基板42PCBには、第1配線基板41PCBとケーブル40CBを介して接続するための第2接続部42CNが設けられる。
図4に示されるとおり、第1電圧線41の第1配線部41Aと第2配線部41Bとは第1配線基板41PCB上に形成される一方で、第1配線部41A及び第2配線部41Bとコネクタを介して電気的に接続される第3配線部41Cは第2配線基板42PCB上に形成される。また、第2電圧線42の第1接続部41CNと第1電力制御部41PCを接続する配線部は第1配線基板41PCB上に形成される一方で、この配線部とコネクタを介して電気的に接続されて第2電力制御部42PCに接続する配線部は第2配線基板42PCB上に形成される。
【0044】
第2バッテリ42BPは、少なくとも通信制御部34、無線通信機32及び位置情報取得部36を動作させるための電力を供給する。第2バッテリ42BPは、例えば、充電可能に構成されるリチウムイオン二次電池であり、所定の定格容量、定格電圧及び定格電流を有する。例えば第2バッテリ42BPは、メインのバッテリ10BPよりも小さい定格容量を有し、定格が3.6Vの直流電圧を供給可能に構成されている。加えて第2バッテリ42BPは、電動工具の本体部10Bを構成する筐体内に収納されているため、メインのバッテリ10BPと異なり、容易に着脱可能には設けられておらず、第2配線基板42PCBと一体的に固定されている。なお、第2バッテリ10BPは、第2配線基板42PCBと一体的に固定されず、着脱可能に設けられてもよい。
【0045】
第2電力制御部42PCは、バッテリ10BPから供給される電源電圧に基づいて通信制御部34及び駆動制御部22を含む各回路素子を動作させるための電圧を生成し各回路素子等に供給可能に構成される。例えば、バッテリ10BPから供給される14.4Vの電源電圧に基づいて通信制御部34を動作電圧である3.3Vの電圧を生成し、第2電力制御部42PCと通信制御部34とを接続する第3電圧線43によって通信制御部34に供給し、かつ、同様に所定の動作電圧を生成して位置情報取得部36及び無線通信部30に供給する。
【0046】
加えて第2電力制御部42PCは、第2バッテリ42BPから供給される第2電源電圧に相当する3.6Vの直流電圧に基づいて、各回路素子等を動作させるための動作電圧を生成し、通信制御部34及び駆動制御部22を含む各回路素子等に供給可能に構成されている。ここで第2電力制御部42PCは、アンテナを動作させるために、第2電源電圧より大きい電圧を生成可能な昇圧回路を備えている。
【0047】
以上のような構成により第2電力制御部42PCは、メインのバッテリ10BPが外されたときは、第2バッテリ42BPから供給される第2電源電圧に基づいて駆動制御部22、通信制御部34、位置情報取得部36及び無線通信部30を動作させることにより、外部機器と無線で情報の送受信を実行可能に構成されている。従って通信制御部34は、メインのバッテリ10BPが外されているときであっても、位置情報取得部36が取得した位置情報及び/又は駆動制御部22から供給された稼働情報を、無線通信部30を介して送信することにより電動工具の位置情報及び/又は稼働情報を外部に提供可能に構成され、また、無線通信部30を介して受信した駆動制御部22のファームウェアを更新するための更新データを、駆動制御部22を構成する例えば不揮発性半導体メモリに格納可能に構成されている。
【0048】
さらに第2電力制御部42PCは、メインのバッテリ10BPから供給される電源電圧に基づいて第2バッテリ42BPを充電するための充電電圧を生成し、第2バッテリ42BPを充電可能に構成されている。従って本実施形態に係る鉄筋結束機10は、バッテリ10BPが取り付けられているときは、バッテリ10BPから供給される電力に基づいて、駆動制御部22、モータ制御部24、26、モータ(送りモータ12M及び結束モータ18M)、通信制御部34、位置情報取得部36及び無線通信部30を動作可能に、かつ、第2バッテリ42BPを充電可能に構成され、メインのバッテリ10BPが外されたときは、第2バッテリ42BPから供給される電力に基づいて駆動制御部22、通信制御部34、位置情報取得部36及び無線通信部30を動作可能に構成されている。なお上述したとおり、電圧を供給することは、電圧を生成することなくパススルーしてそのまま供給することを含むから、第2バッテリ42BPからの出力電圧が印加される配線を、直接、通信制御部34等の電源端子に接続することにより電源となる電圧を通信制御部34等に供給してもよいし、第2電力制御部42PCからの出力電圧が印加される配線を直接、駆動制御部22等の電源端子に接続することにより電源となる電圧を駆動制御部22等に供給してもよい。
【0049】
鉄筋結束機10は、例えば、ユーザ等により予め指定された特定の領域(工具情報DB512等に登録されてもよい)内に位置しているか否かを判定し、判定結果を出力してもよい。なお、当該判定においては、例えば、所定回数以上連続して、領域外にいると判定された場合に、領域外にいることが最終的な判定結果として出力されてもよい。例えば、鉄筋結束機10は、予め当該領域に関する情報を任意の記憶部(メモリやストレージ)に記憶していてもよい。そして、鉄筋結束機10は、位置情報取得部36が取得した位置情報が、上述した記憶部に記憶された領域内に含まれているか否かを判定する判定部を備えていてもよい。当該判定部は、例えば、第1配線基板41PCBや第2配線基板42PCBに設けられていてもよいし、駆動制御部22や通信制御部34が当該判定部を含んでもよい。上述した判定結果の出力の態様は特に限定されないが、所定の表示装置に表示してもよいし、所定の光源を発光させてもよいし、所定のスピーカに警告音等の音声を出力させてもよい。
【0050】
鉄筋結束機10は、鉄筋結束機10を管理するためのアプリケーションがインストールされたスマートフォン等の端末(任意の情報処理装置により構成されてもよく、ユーザ端末60であってもよい)と、無線通信等で接続可能に構成されてもよい。当該端末は、管理サーバ50や鉄筋結束機10から所定の情報を受信し、これを表示してもよい。当該情報は、例えば、鉄筋結束機10のステータス(修理中、輸送中、作業中、返送準備中等)を含んでもよい。
【0051】
(3)管理サーバ50及びユーザ端末60
(3-1)ハードウェア構成
図5を参照して、機器管理システム1が有する管理サーバ50及びユーザ端末60それぞれのハードウェア構成について説明する。これらはそれぞれ、1台又は複数台のコンピュータ1000によって情報処理装置として構成することができる。
図5は、コンピュータ1000のハードウェア構成の一例を示す概略図である。なお、管理サーバ50及びユーザ端末60はそれぞれ、
図5に示す構成の一部を有していなくてもよいし、
図5に示されない構成を有していてもよい。
【0052】
図5に示すように、コンピュータ1000は、プロセッサ1001、メモリ1002、記憶装置1003、入力I/F部1004、データI/F部1005、通信I/F部1006、及び表示装置1007を含む。
【0053】
プロセッサ1001は、メモリ1002に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ1000における様々な処理を制御する。例えば、管理サーバ50の制御部52が有する各種の機能部、及びユーザ端末60の制御部62が有する各種の機能部は、メモリ1002に一時記憶された上で、主にプロセッサ1001上で動作するプログラムとして実現可能である。
【0054】
メモリ1002は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。メモリ1002は、プロセッサ1001によって実行されるプログラムのプログラムコードや、プログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
【0055】
記憶装置1003は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体である。記憶装置1003は、オペレーティングシステムや、上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。この他、記憶装置1003は、各種のデータベース(DB)等を記憶することも可能である。このようなプログラムやデータベースは、必要に応じてメモリ1002にロードされることにより、プロセッサ1001から参照される。
【0056】
入力I/F部1004は、操作者が入力する操作を受け付けるためのデバイスである。入力I/F部1004の具体例としては、キーボードやマウス、タッチパネル、各種センサ、ウェアラブル・デバイス等が挙げられる。入力I/F部1004は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを介してコンピュータ1000に接続されても良い。
【0057】
データI/F部1005は、コンピュータ1000の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F部1005の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置等がある。データI/F部1005は、コンピュータ1000の外部に設けられることも考えられる。その場合、データI/F部1005は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ1000へと接続される。
【0058】
通信I/F部1006は、コンピュータ1000の外部の装置と有線又は無線により、インターネット等の通信ネットワークNを介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信I/F部1006は、コンピュータ1000の外部に設けられることも考えられる。その場合、通信I/F部1006は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ1000に接続される。
【0059】
表示装置1007は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置1007の具体例としては、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイ等が挙げられる。表示装置1007は、コンピュータ1000の外部に設けられても良い。その場合、表示装置1007は、例えばディスプレイケーブル等を介してコンピュータ1000に接続される。
【0060】
(3-2)管理サーバ50の機能構成
図6は、本実施形態に係る管理サーバ50の機能構成の一例を示す図である。
図6に示すとおり、管理サーバ50は、例えば、記憶部51と、制御部52とを有する。制御部52は、機能部として、送受信部521と、DB管理部522と、表示データ生成部523とを有する。これらは、コンピュータ1000が有するプロセッサ1001、メモリ1002、記憶装置1003、入力I/F部1004、データI/F部1005、通信I/F部1006、及び表示装置1007の協働により実現される。
【0061】
記憶部51は、例えば、プログラム511と、工具情報DB512と、位置情報DB513と、稼働情報DB514と、現場情報DB515とを記憶する。
【0062】
プログラム511がプロセッサ1001により実行されることで、制御部52が有する各種の機能部(送受信部521、DB管理部522、及び表示データ生成部523等)が実現される。当該プログラム511は、記憶媒体に格納することができる。当該プログラム511を格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0063】
工具情報DB512は、鉄筋結束機10の工具情報(仕様等に関する情報)等を管理するデータベースである。工具情報DB512には、鉄筋結束機10に対応付けて、工具の仕様等に関する情報が登録される。工具情報DB512には、例えば、ユーザ端末60を介してユーザにより入力された情報が登録されてもよいし、或いは、鉄筋結束機10から管理サーバ10が取得した情報が登録されてもよい。工具情報DB512に登録される情報の一例を、以下の表1に示す。
【0064】
【0065】
「本体シリアルナンバー」は、鉄筋結束機10に割り当てられたシリアルナンバーである。「電池電圧(V)」は、鉄筋結束機10が備えるバッテリ(駆動用バッテリ10BP及び/又は通信用バッテリ42BP等)の電圧を示す情報である。「バッテリ識別情報」は、鉄筋結束機10が備えるバッテリを識別するための識別情報(ID)である。「基板温度(℃)」は、鉄筋結束機10が備える基板(第1配線基板41PCB及び/又は第2配線基板42PCB等)の温度に関する情報(所定のセンサにより検知された基板自体の温度や、基板に固有の耐熱性等を示す温度等であってよい)である。「ソフトウェア・バージョン情報」は、鉄筋結束機10にインストールされているソフトウェアのバージョンを示す情報である。「ファームウェア・バージョン情報」は、鉄筋結束機10にインストールされているファームウェアのバージョンを示す情報である。「エラー情報」は、鉄筋結束機10に関するエラー情報であって、例えば、後述する位置情報DB513が含むエラー情報や、稼働情報DB514が含むエラー情報を含んでもよい。「通信情報」は、鉄筋結束機10から管理サーバ10へ位置情報や稼働情報が送信される際の通信の履歴等を示す情報である。「使用者情報」は、鉄筋結束機10の使用者を示す情報(氏名等の属性情報の他、使用者に割り当てられた識別情報等であってもよい。)である。「劣化情報」は、鉄筋結束機10の劣化状態を示す情報である。また、工具情報DB512は、ユーザ等が任意に設定した鉄筋結束機10の名称を含んでもよい。
【0066】
位置情報DB513は、鉄筋結束機10の位置情報等を管理するデータベースである。位置情報DB513には、鉄筋結束機10に対応付けて、位置情報や他の関連する情報が登録される。位置情報DB513には、例えば、ユーザ端末60を介してユーザにより入力された情報が登録されてもよいし、或いは、鉄筋結束機10から管理サーバ10が取得した情報が登録されてもよい。位置情報DB513に登録される情報の一例を、以下の表1に示す。
【0067】
【0068】
「時刻情報」は、位置情報に対応付けられる時刻に関する情報であって、例えば、鉄筋結束機10が位置情報を取得した際のタイムスタンプ等の情報であってもよいし、或いは管理サーバ10が鉄筋結束機10から位置情報を取得した際のタイムスタンプ等の情報であってもよい。「位置情報」は、鉄筋結束機10の位置を示す情報であって、例えば、鉄筋結束機10の位置情報取得部36によって取得された位置情報であってよい。位置情報は、例えば、緯度及び経度として表されてもよい。なお、高度情報が所定閾値以上などの異常値を示す場合は、例えばDB管理部522によって当該高度情報は除去されてもよい。「データ精度」は、位置情報の精度を示す情報であって、例えば、鉄筋結束機10の位置情報取得部36によって取得された情報であってよい。「移動情報」は、鉄筋結束機10の移動を示す情報、すなわち、位置情報の経時的な変化を示す情報である。なお、「移動情報」には、移動速度、機械角度、加速度等を示す情報が含まれてもよい。「エラー情報」は、位置情報に関するエラーを示す情報であって、例えば、鉄筋結束機10から管理サーバ10へ位置情報が送信される際に発生したエラーの履歴等を示す情報を含んでもよい。
【0069】
稼働情報DB514は、鉄筋結束機10の稼働情報等を管理するデータベースである。稼働情報DB514には、鉄筋結束機10に対応付けて、稼働情報や他の関連する情報が登録される。後述するように、稼働情報は、例えば、管理サーバ10が鉄筋結束機10から取得した作動情報に基づいて、DB管理部522等が生成してもよい。稼働情報DB514には、例えば、ユーザ端末60を介してユーザにより入力された情報が登録されてもよいし、或いは、鉄筋結束機10から管理サーバ10が取得した情報が登録されてもよい。稼働情報DB514に登録される情報の一例を、以下の表3に示す。
【0070】
【0071】
「作動情報」は、例えば、鉄筋結束機10が作動したこと(結束を実行したこと)を示す情報である。「作動情報」は、鉄筋結束機10の位置情報や、所定の時刻情報を含んでもよい。時刻情報は、例えば、鉄筋結束機10が作動した(結束を実行した)時刻(作動時刻)や、鉄筋結束機10が作動したこと(結束を実行したこと)を示す情報を、鉄筋結束機10が管理サーバ50に対して送信した時刻(送信時刻)や、管理サーバ50が鉄筋結束機10から、鉄筋結束機10が作動したこと(結束を実行したこと)を示す情報を受信した時刻(受信時刻)であってもよい。なお、受信時刻は、作動時刻と比較することにより、作動時(結束時)とのタイムラグが把握され、これにより鉄筋結束機10の通信環境を把握することが可能となる。また、作動情報に含まれる位置情報により、通信環境を位置毎に把握することが可能となる。これにより、例えば、管理サーバ50の表示データ生成部523は、通信環境に応じて、表示データの内容を変えることが可能となる。「結束回数」は、例えば、所定の期間において鉄筋結束機10が行った結束の回数である。「結束回数」は、例えば、DB管理部522が、鉄筋結束機10から取得された作動情報を集計することにより生成され、稼働情報DB514に登録されてもよい。具体的には、「結束回数」は、当該所定の期間における作動情報に含まれる結束数を合計することにより生成された情報であってもよい。所定の期間は、任意に設定されてもよいし、或いは、所定のリセット操作が実行されてから起算される期間であってもよい。また、「結束回数」は、鉄筋結束機10が過去に行った総結束回数であってもよい。「消耗品情報」は、消耗品としてのワイヤWに関する情報であり、より具体的には例えば、形状等のワイヤWの種類を示す情報や、ワイヤWの残量を示す情報等であってよい。「自動電源オフ発生情報」は、操作が所定時間行われなかった場合等に、鉄筋結束機10の電源が自動的にオフになった場合の履歴情報である。「結束動作間隔」は、結束が行われる間隔(結束が行われてから次の結束が行われるまでの時間間隔)である。 「動作時間」は、結束に要する動作時間であり、例えば、結束に要する動作時間として設定された値であってもよいし、或いは、実際に個々の結束に要した個々の動作時間やその積算値であってもよい。「電流値」は、結束時に鉄筋結束機10に生じる電流値であり、例えば、電流値として設定された値であってもよいし、或いは、実際に個々の結束に要した個々の電流値であってもよい。「モータ回転数」は、結束時に鉄筋結束機10に生じるモータ回転数であり、例えば、モータ回転数として設定された値であってもよいし、或いは、実際に個々の結束に要した個々のモータ回転数であってもよい。「エラー情報」は、鉄筋結束機10の稼働情報に関するエラーを示す情報であって、例えば、鉄筋結束機10の結束動作の失敗を示す情報や、鉄筋結束機10から管理サーバ10へ稼働情報が送信される際に発生したエラーの履歴等を示す情報を含んでもよい。その他に、稼働情報DB514は、鉄筋結束機10の結束に関する各種の設定値(締め付け力、作動時の回転力、鉄筋結束機10に接続されている機械の情報、可動部情報等)や、特定動作が発生したことを示すフラグ等を含んでもよい。
【0072】
現場情報DB515は、現場情報等を管理するデータベースである。現場情報DB515には、鉄筋結束機10に対応付けて、稼働情報や他の関連する情報が登録される。現場情報DB515には、例えば、ユーザ端末60を介してユーザにより入力された情報が登録されてもよいし、或いは、鉄筋結束機10から管理サーバ10が取得した情報が登録されてもよい。現場情報DB515に登録される情報の一例を、以下の表4に示す。
【0073】
【0074】
「現場名」は、現場の名称や略称等を示す情報である。「現場所在地」は、例えば、現場の所在地を示す情報であって、例えば、住所等であってもよいし、或いは、経度及び緯度等の領域として表される情報であってもよい。また、現場所在地は、現場の高度を示す情報を含んでもよい。「現場範囲」は、現場の領域を示す情報である。「画像」は、現場を撮像することにより得られる画像を示す情報である。「施主」は、当該現場で行われている建設に関する施主を示す情報である。「工期」は、当該現場で行われている施工の工期であり、例えば、工事開始日や終了日が含まれていてもよい。「発注者」は、当該現場で行われている建設に関する発注者を示す情報である。「元請」は、当該現場で行われている建設に関する元請を示す情報である。「作業者」は、当該現場に割り当てられた作業者に関する情報であり、例えば、作業者の総数や、各作業者に関する属性情報(氏名、所属、部署等)が含まれてもよい。その他に、取付鉄筋トン数(予測される結束数を算出して、工期を予測することに用いられてもよい)、鉄筋の組み合わせ径、ジオフェンスの設定、位置情報の最終確認日時、延べ床面積、施工される構造物の構造等の情報が含まれてもよい。
【0075】
制御部52は、例えば、送受信部521と、DB管理部522と、表示データ生成部523と、を有する。
【0076】
送受信部521は、送信部及び受信部としての機能を有し、各種のデータを他の情報処理装置との間で送受信する。例えば、送受信部521は、ユーザ端末60から、ユーザの操作に応じた操作情報を受信する。操作情報が示す操作は、例えば、各種画面の遷移の指定、各種選択部の選択、任意の情報の入力等の他、地図上における領域の指定等を含んでもよい。また、例えば、送受信部521は、表示データ生成部523が生成した表示データを、ユーザ端末60に送信する。表示データは、各種画面の表示データ、鉄筋結束機10に関する各種の情報(工具情報、及び稼働情報等)、現場に関する各種の情報(現場情報)等を含んでもよい。
【0077】
DB管理部522は、管理サーバ50が有する各種のDB(工具情報DB512、位置情報DB513、稼働情報DB514、及び現場情報DB515)を管理する。DB管理部522は、例えば、任意のユーザが入力した情報を、工具情報DB512、位置情報DB513、稼働情報DB514、及び現場情報DB515等に登録してもよい。また、DB管理部522は、例えば、鉄筋結束機10が結束を行った場合等に送信される結束情報を管理サーバ10が受信した場合、当該結束情報を稼働情報DB514等に登録してもよい。また、DB管理部522は、任意のタイミングにおいて、作動情報に基づいて稼働情報を生成し、当該稼働情報を稼働情報DB514等に登録してもよい。
【0078】
表示データ生成部523は、任意の表示装置に表示させるための各種の表示データを生成する。表示データの生成においては、例えば、表示データ生成部523は、管理サーバ50が有する各種のDB(工具情報DB512、位置情報DB513、稼働情報DB514、及び現場情報DB515等)から必要な情報を抽出してもよい。表示データ生成部523は、例えば、ユーザ端末60の表示装置に表示させるための、各種の画面(後述する位置情報画面、稼働情報画面、機器管理画面、及び現場管理画面等)を表示するための表示データを生成してもよい。特に、表示データ生成部523は、特定の鉄筋結束機10の稼働情報に係る表示データを生成してもよい。ここで、特定の鉄筋結束機10は、例えば、後述する様にユーザがユーザ端末60において指定した指定領域(高度を含んでもよい)に位置情報が含まれる鉄筋結束機10であってもよい。表示データ生成部523は、例えば、ユーザ端末60から取得された表示データの要求に当該指定領域の情報が含まれる場合、まず工具情報DB512等を参照することにより、位置情報が当該指定領域に含まれる鉄筋結束機10を抽出する。そして、抽出された鉄筋結束機10に対応する所望の期間の稼働情報を、稼働情報DB514から抽出し、抽出された稼働情報を合計して、表示データに含める。
【0079】
また、表示データ生成部523は、例えば、稼働情報に基づいて、鉄筋結束機10に関する所定の効率を算出し、当該効率の表示データを生成してもよい。効率は、稼働情報に基づくものであれば特に限定されないが、例えば、(a)鉄筋結束機10の稼働に関する効率、(b)作業者に対する鉄筋結束機10の割当に関する効率、及び(c)鉄筋結束機10を利用する工程の進捗に関する効率等を含んでもよい。
【0080】
(a)鉄筋結束機10の稼働に関する効率は、具体的は、複数の鉄筋結束機10の総数(ユーザが保有する総数であってもよいし、所定の現場に割り当てられた鉄筋結束機10の総数であってもよい)に対する、現在稼働している鉄筋結束機10の数の割合等として規定されてもよい。これにより、稼働していない鉄筋結束機10の余剰状態を容易に把握することが可能となる。
【0081】
(b)作業者に対する鉄筋結束機10の割当に関する効率は、例えば、作業者の総数(所定の現場に割り当てられた作業者の総数であってもよいし、任意の作業者の総数であってもよい)に対する、鉄筋結束機10が割り当てられた作業者の数の割合等として規定されてもよい。これにより、鉄筋結束機10が割り当てられていない作業者の余剰状態を容易に把握することが可能となる。
【0082】
(c)鉄筋結束機10を利用する工程の進捗に関する効率は、例えば、鉄筋結束機10を利用する工事において設定された結束数に対する、現時点での結束数の総数の割合等として規定されてもよい。これにより、鉄筋結束機10を利用する工事の進捗状況を容易に把握することが可能となる。
【0083】
更に、表示データ生成部523は、上述した各種の効率に基づいて、鉄筋結束機10に関する各種の提案の表示データを生成してもよい。当該提案は、鉄筋結束機10に関するものであれば特に限定されず、上述した各種の効率を改善するための提案であってよく、例えば、(a′)鉄筋結束機10の稼働に関する提案、(b′)作業者に対する鉄筋結束機10の割当に関する提案、及び(c′)鉄筋結束機10を利用する工程の進捗に関する提案等を含んでもよい。また、当該提案は、例えば、鉄筋結束機10の現場への再配置の提案や、鉄筋結束機10のメンテナンスの提案を含んでもよい。
【0084】
管理サーバ50は、結束回数等に基づいて、鉄筋結束機10による結束に要する費用(工事原価等)を計算し、これを出力(例えば、ユーザ端末60に送信)してもよい。当該費用は、例えば、結束回数に、ワイヤW等の結束に用いられる消耗品の単価を乗じることにより算出可能である。
【0085】
(3-3)ユーザ端末60の機能構成
図7は、本実施形態に係るユーザ端末60の機能構成の一例を示す図である。
図7に示すとおり、ユーザ端末60は、例えば、記憶部61と、制御部62とを有する。制御部62は、機能部として、操作受付部621と、送受信部622と、表示制御部623と、を有する。これらは、コンピュータ1000が有するプロセッサ1001、メモリ1002、記憶装置1003、入力I/F部1004、データI/F部1005、通信I/F部1006、及び表示装置1007の協働により実現される。
【0086】
記憶部61は、例えば、プログラム611を記憶する。プログラム611は、ユーザ端末60が有するプロセッサ1001により実行されることで、制御部62が有する各種の機能部(操作受付部621、送受信部622、及び表示制御部623等)が実現される。当該プログラム611は、記憶媒体に格納することができる。当該プログラム611を格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0087】
制御部62は、例えば、操作受付部621と、送受信部622と、表示制御部623と、を有する。
【0088】
操作受付部621は、操作者による各種の操作を受け付け、当該操作を示す操作情報を生成する。操作受付部621は、例えば、鉄筋結束機10の稼働情報等を確認するための各種の画面(位置情報画面、稼働情報画面、機器管理画面、及び現場管理画面等)における各種の操作を受け付ける。操作は、例えば、各種画面の遷移の指定、各種選択部の選択、任意の情報の入力等の他、地図上における領域(高度を含んでもよい)の指定等を含んでもよい。領域の指定の操作は、例えば、領域を画定する形状(円形、四角形、及び多角形等)を指定する操作であってよい。
【0089】
送受信部622は、送信部及び受信部としての機能を有し、各種のデータを他の情報処理装置との間で送受信する。例えば、送受信部622は、管理サーバ50から所定の表示データを受信する。表示データは、各種画面の表示データ、鉄筋結束機10に関する各種の情報(工具情報、及び稼働情報等)、現場に関する各種の情報(現場情報)等を含んでもよい。また、例えば、送受信部622は、管理サーバ50に、操作受付部621が生成した操作情報を送信する。操作情報が示す操作は、例えば、各種画面の遷移の指定、各種選択部の選択、任意の情報の入力等の他、地図上における領域の指定等を含んでもよい。
【0090】
表示制御部123は、各種の画面を、ユーザ端末60の出力装置に表示させる機能を有する。表示制御部123は、例えば、管理サーバ50から受信した表示データに基づいて、各種の画面(位置情報画面、稼働情報画面、機器管理画面、及び現場管理画面等)を出力装置に表示させる。
【0091】
(4)動作シーケンス
図8は、本実施形態に係る機器管理システム1が実行する動作処理の一例を示す動作シーケンスである。
【0092】
(S10)作動情報の送信
まず、鉄筋結束機10は、所定のタイミングで、鉄筋結束機10が結束を行ったことを示す作動情報(付加された情報を含む)を管理サーバ50に送信する。
例えば、鉄筋結束機10は、操作者の操作に応じて結束が行われる毎に、当該結束が行われたことを示す作動情報を管理サーバ50に送信してもよい。
なお、例えば、鉄筋結束機10は、通信環境が劣悪な場合等において、結束が行われる毎に作動情報を送信することができない場合は、作動情報をバッファリングしておき、通信環境が改善されたときにそれまでにバッファリングされている作動情報を管理サーバ50に送信してもよい。
【0093】
(S11)稼働情報DB514の更新
管理サーバ50のDB管理部522は、鉄筋結束機10からステップS10の作動情報を受信すると、当該作動情報に基づいて、稼働情報DB514を更新する。例えば、DB管理部522は、作動情報に基づいて稼働情報DB514の「結束回数」を更新する。また、DB管理部522は、作動情報に付加されている情報に基づいて、稼働情報DB514を更新してもよい。例えば、DB管理部522は、作動情報に付加されている情報に基づいて、稼働情報DB514の「消耗品情報」、「自動電源オフ発生情報」、「結束動作間隔」、「動作時間」、「電流値」、「モータ回転数」、「エラー情報」等を更新してもよい。
【0094】
(S12)操作の受付
ユーザ端末60の操作受付部621は、ユーザによる各種の操作を受け付ける。操作受付部621は、例えば、各種画面の遷移の指定、各種選択部の選択、任意の情報の入力等の他、地図上における領域(高度を含んでもよい)の指定等を受け付ける。領域の指定の操作の場合は、操作受付部621は、例えば、地図上において領域を画定する形状(円形、四角形、及び多角形等)を指定する操作を受け付ける。
【0095】
(S13)操作情報の送信
ユーザ端末60の送受信部622は、ステップS12において操作受付部621が受け付けた操作に応じた情報(操作情報)を、管理サーバ50に送信する。管理サーバ50の送受信部521は、当該操作情報をユーザ端末60から受信する。操作情報が示す操作は、例えば、各種画面の遷移の指定、各種選択部の選択、任意の情報の入力等の他、地図上における領域(高度を含んでもよい)の指定等を含んでもよい。
【0096】
(S14)表示データの生成
管理サーバ50の表示データ生成部523は、ステップS13で受信された操作情報に応じた所定の表示データを生成する。表示データは、例えば、各種画面を表示するための表示データであってもよいし、或いは、各種画面に含まれる所定の項目を表示するための表示データであってもよい。表示データ生成部523は、表示データを、各種DB(工具情報DB512、位置情報DB513、稼働情報DB514、及び現場情報DB515)に含まれるデータ(工具情報、位置情報、稼働情報、及び現場情報等)に基づいて生成してもよい。表示データ生成部523は、特定の鉄筋結束機10の稼働情報に係る表示データを生成してもよい。ここで、特定の鉄筋結束機10は、例えば、後述する様にユーザがユーザ端末60において指定した指定領域に位置情報(高度情報を含んでもよい)が含まれる鉄筋結束機10であってもよい。また、表示データ生成部523は、例えば、稼働情報に基づいて、鉄筋結束機10に関する所定の効率を算出し、当該効率の表示データを生成してもよい。更に、表示データ生成部523は、上述した各種の効率に基づいて、鉄筋結束機10に関する各種の提案の表示データを生成してもよい。
【0097】
(S15)表示データの送信
管理サーバ50の送受信部521は、ステップS14において生成された表示データを、ユーザ端末60に送信する。ユーザ端末60の送受信部622は、管理サーバ50から当該表示データを受信する。
【0098】
(S16)表示制御
ユーザ端末60の表示制御部623は、ステップS15において受信した表示データに基づいて、当該表示データに応じた各種の画面及び項目等を、表示装置1007に表示させる。なお、表示データの一部は、ユーザ端末60が生成したものであってもよい。
【0099】
(5)画面
図9~12を参照して、本実施形態に係るユーザ端末60が表示する各種の画面について説明する。これら各種の画面を表示するための表示データは、例えば、上述したステップS14において管理サーバ50が生成した表示データや、ユーザ端末60が生成した表示データを含んで構成されてもよい。そして、これら各種画面は、当該表示データに基づいて、上述したステップS16等において、ユーザ端末60の表示制御部623によって、表示装置1007に表示されてもよい。より具体的には、これら各種の画面は、例えば、ユーザ端末60にインストールされた鉄筋結束機10を管理するためのアプリや、管理サーバ50によってユーザ端末60に提供される鉄筋結束機10を管理するためのポータルサイトにおける画面として表示されてもよい。
【0100】
(5-1)位置情報画面
【0101】
図9は、本実施形態に係る位置情報画面の一例を示す図である。位置情報画面は、例えば、鉄筋結束機10の位置情報等を表示するための図である。
図9には、位置情報画面の一例として、画面G1が示されている。画面G1は、例えば、領域R11~R15を含む。
【0102】
領域R11には、地図が表示される。当該地図は、例えば、予めユーザ端末60の記憶部61に記憶された地図データに基づいて表示されるものであってもよいし、或いは、ユーザ端末60が管理サーバ50等の外部から取得した地図データに基づいて表示されるものであってもよい。ユーザは、ユーザ端末60を操作することによって、領域R11において所望の領域(指定領域)を指定することができる。指定領域は、当該指定領域内にある鉄筋結束機10の稼働情報を表示するための領域であってよい。
図9には、一例として、四角形の指定領域T1が示されている。指定領域の形状は、特に限定されないが、例えば、円形(楕円形を含む)、四角形(正方形、長方形等)、多角形等を含んでもよい。ユーザは、領域R11の地図上において、円形であれば中心位置及び半径等を、四角形や多角形であれば頂点位置等を、それぞれ指定することにより所望の領域を規定することができる。
【0103】
指定領域T1の内部や外部の任意の位置には、当該位置にある鉄筋結束機10に対応付けられたアイコン等のオブジェクトが表示されてもよい。特に、
図9には、一例として、指定領域T1内に、それぞれ特定の鉄筋結束機10に対応付けられた2つのアイコンD1、D2が表示されている。当該アイコンを選択(クリックや、カーソルをアイコンに重ねる操作等)することにより、当該アイコンに対応する鉄筋結束機10に関する各種の情報(工具情報や稼働情報等)が例えばポップアップ等の態様で表示されてもよい。また、当該アイコンを選択することにより、当該アイコンに対応する鉄筋結束機10に関する稼働情報等の詳細を表示するための画面に遷移してもよい。なお、鉄筋結束機10に対応するオブジェクトとして、例えば位置情報の精度が低い場合には、比較的広い面積を有する予測円等を表示してもよい。また、領域R11内や指定領域T1内には、鉄筋結束機10の位置情報に基づいて、当該鉄筋結束機10の移動軌跡や、移動平均(速度の平均や、加速度の平均等であってよい)を表示してもよい。また、鉄筋結束機10の表示(鉄筋結束機10に対応するオブジェクト等の表示)は、例えば、鉄筋結束機10の位置情報に基づいてフィルタリング可能であってよい。例えば、衛星情報から計算される鉄筋結束機10の速度に基づいてフィルタリング可能であってもよいし、位置情報生成のために使用された衛星の種類によってフィルタリング可能であってもよい。
【0104】
領域R12には、領域R11内や指定領域T1内の鉄筋結束機10の稼働情報が示される。特に、領域R12には、稼働情報として、指定領域T1等の任意の指定領域に含まれる全ての鉄筋結束機10の作動情報を合計した結束数が表示されてもよい。
図9には、一例として、日付毎の合計の結束数がグラフで領域R12内に示されている。当該グラフは、1つの鉄筋結束機10の結束数を示すものであってもよいし、2つ以上の鉄筋結束機10(特に、指定領域T1内に含まれる全ての鉄筋結束機10)の結束数の合計に対応するものであってもよい。領域R13には、領域R12において表示されるグラフの各種の設定値が示される。当該設定値は、特に限定されないが、例えば、グラフの表示期間、横軸の単位、更新頻度等を含んでもよい。
【0105】
領域R14には、指定領域T1内に含まれる現場に関する現場情報が示される。現場情報は、管理サーバ50が管理する現場情報DB515に含まれる情報等であってもよい。
図9には、一例として、現場名、所在地、施主、工期、発注者等の情報が示されている。領域R15には、指定領域T1内に含まれる現場の画像が示される。当該画像は、例えば、管理サーバ50が管理する現場情報DB515から取得されたものであってもよい。
【0106】
(5-2)稼働情報画面
図10は、本実施形態に係る稼働情報画面の一例を示す図である。稼働情報画面は、例えば、鉄筋結束機10の稼働情報等を表示するための画面である。
図10には、稼働情報画面の一例として、画面G2が示されている。画面G2は、例えば、領域R21~R27を含む。
【0107】
領域R21には、例えばユーザが指定した現場の名称が示されている。領域R21の下部には、当該現場に対応付けられた鉄筋結束機10(現在及び/又は過去の位置情報が当該現場内に含まれる鉄筋結束機10の他、ユーザにより任意に対応付けられた鉄筋結束機10を含んでもよい)の各種の情報が表示される。具体的には、領域R22には、ユーザが任意に設定可能な鉄筋結束機10の機器ニックネームが示される。なお、領域R22には、機器ニックネームに限らず、機種名や、製造番号等が表示されてもよい。
【0108】
領域R23には、例えば、稼働情報が示される。
図10には、一例として、「本日の結束数」、「今週の結束数」、「この現場での結束数」が示されている。「本日の結束数」には個々の鉄筋結束機10の当日における結束数が、「今週の結束数」には個々の鉄筋結束機10の当日を含む週における結束数が、「この現場での結束数」は個々の鉄筋結束機10の当該現場における通算の結束数が、それぞれ示されている。各結束数の表示態様は、数値であってもよいし、棒グラフ等のオブジェクトであってもよい。また、結束数等に応じて色分け等がなされてもよい。
【0109】
領域R24には、例えば、直近のエラーに関する情報が示される。当該情報は、ワイヤW等の消耗品に関するエラーや、過放電等の動作に関するエラーに関するものであってもよい。領域R25には、機種名が示される。機種名は、品番や型番等であってもよいし、個体に固有の製造番号等であってもよい。領域R26には、現在のステータスに関する情報が示される。当該情報は、例えば、工具情報DB512から抽出されてもよく、例えば、稼働中か否かを示す情報であってもよい。「お知らせ」は、例えば、各鉄筋結束機10に関するユーザへの通知情報である。当該情報は、管理サーバ50やユーザ端末60が任意に生成した情報であってもよく、例えば、鉄筋結束機10の異常、エラー、消耗品(ワイヤW等)の交換等に関するものであってもよい。
【0110】
(5-3)機器管理画面
図11は、本実施形態に係る機器管理画面の一例を示す図である。機器管理画面は、例えば、保有している鉄筋結束機10の管理を行うための画面である。
図11には、機器管理画面の一例として、画面G3が示されている。画面G3は、例えば、領域R31~R35を含む。
【0111】
領域R31には、鉄筋結束機10の機器ニックネーム、機種名、使用者、現在の所在地等が示される。現在の所在地の欄には、現場の名称が示されてもよいし、位置情報が示されてもよい。なお、領域R31には、鉄筋結束機10に関する他の情報(例えば、工具情報DB512から抽出される情報等)が含まれてもよい。
【0112】
領域R32には、鉄筋結束機10の稼働情報が表示される。特に、
図11に示すように、領域R32には、複数の日付が示されており、各日付の下部には各鉄筋結束機10に対応する結束数を示すセルが示されている。各日付に対応するセルの表示態様は、
図11に示すように、結束数に応じて色や大きさや形状等が異なっていてもよい。
【0113】
領域R33には、各鉄筋結束機10の、結束数の合計が示されている。特に、
図11では、領域R33の左側には通算の結束数が示され、領域R33の右側には任意のリセット時点からの結束数の合計が示されている。また、結束数の表示態様は、数値であってもよいし、
図11に示すようなバー形状であってもよい。また、結束数の順(昇順又は降順)によって、鉄筋結束機10をソート可能であってもよい。
【0114】
領域R34には、稼働率が示される。ここで、稼働率は、例えば、ユーザが保有している鉄筋結束機10の総数に対する、現在稼働中の鉄筋結束機10の数の割合である。
図11には、一例として、ユーザが保有している鉄筋結束機10の総数が21台であり、このうち9台が稼働している場合を示す稼働率として、「9/21」との分数表記や、「42.8%」との百分率表記や、当該稼働率に対応する円グラフが含まれている。
【0115】
領域R35には、当該ユーザが保有している鉄筋結束機10がある現場の名称が示されている。また、現場の名称に対応するオブジェクトは現場ごとに色付けされていてもよい。また、領域R35の右側には、鉄筋結束機10を新規に登録するための選択部や、既存の鉄筋結束機10についての情報を編集するための選択部が示されている。
【0116】
(5-4)現場管理画面
図12は、本実施形態に係る現場管理画面の一例を示す図である。現場管理画面は、例えば、鉄筋結束機10が使用される現場を管理するための画面である。
図12には、現場管理画面の一例として、画面G4が示されている。画面G4は、例えば、領域R41~R44を含む。
【0117】
領域R41には、「倉庫/待機リスト」と、「現場稼働台数」とが示されている。「倉庫/待機リスト」には、ユーザが保有している鉄筋結束機10に対する、現在稼働していない鉄筋結束機10の数の割合が表示される。
図12には、一例として、ユーザが保有している鉄筋結束機10の総数が21台であり、このうち12台が稼働していない場合を示す稼働率として、「12/21」との分数表記が含まれている。また、「現場稼働台数」は、ユーザが保有している鉄筋結束機10の総数に対する、現在稼働中の鉄筋結束機10の数の割合である。
図12には、一例として、ユーザが保有している鉄筋結束機10の総数が21台であり、このうち9台が稼働している場合を示す稼働率として、「9/21」との分数表記や、「42.8%」との百分率表記が含まれている。
【0118】
領域R42には、複数の現場の名称が示されている。現場管理画面では、例えば、各現場の名称の右側に、当該現場に関する現場情報が、領域R43に示すような簡易表示で示されてもよい。領域R43の簡易表示には、当該現場に割り当てられている鉄筋結束機10の稼働率や、結束数(本日の結束数、最近7日の結束数、総結束数)等が示されている。更に、領域R43には、符号T41で示すように運転効率(
図12の例では、鉄筋結束機10毎の使用頻度のバラツキを評価した指標)が示されている。なお、現場管理画面は、当該運転効率に限らず、他の効率を含んでもよく、具体的には、(a)鉄筋結束機10の稼働に関する効率、(b)作業者に対する鉄筋結束機10の割当に関する効率、及び(c)鉄筋結束機10を利用する工程の進捗に関する効率等を含んでもよい。また、現場管理画面においていずれかの現場が選択された場合に、領域R44に示すような現場情報の詳細表示が展開されてもよい。
図12に示す例では、領域R44には、鉄筋結束機10の機器ニックネーム、機種名、現在の状態、結束数(本日の結束数、直近7日の結束数、総結束数等)、直近のエラー等が含まれている。更に、領域R44には、所定の提案T42が含まれている。提案T42には、鉄筋結束機10の使用に関する各種のアドバイスが含まれていてもよい。
図12に示す例では、「運転効率向上のアドバイス」として、鉄筋結束機10毎の使用頻度のバラツキを抑えるように使用することの提案が含まれている。提案の内容は、これに限らず、例えば、鉄筋結束機10の稼働に関する提案、作業者に対する鉄筋結束機10の割当に関する提案、及び鉄筋結束機10を利用する工程の進捗に関する提案等を含んでもよい。また、当該提案は、例えば、鉄筋結束機10の現場への再配置の提案や、鉄筋結束機10のメンテナンスの提案を含んでもよい。
【0119】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0120】
1…機器管理システム、10…鉄筋結束機、10H…ハンドル、10HT…トリガ、10M…マガジン、10B…本体部、10BP…バッテリ(バッテリパック)、12…ワイヤ送り部、12G…ギア、12M…送りモータ、14…カール形成部、14A…カールガイド、14B…誘導ガイド、16…切断部、16A…伝達機構、18…結束部、18H…フック、18M…結束モータ(電動機)、22……駆動制御部、24…モータ制御部、26…モータ制御部、30…通信部、32……通信機、34……通信制御部、36……位置情報取得部、40…電源装置、40CB…ケーブル、40CN…バッテリ接続部、40D…ダイオード(逆流防止回路)、40S…電源スイッチ、41…第1電圧線、41A……第1配線部、41B……第2配線部、41C……第3配線部、41PCB…第1配線基板、41PC…第1電力制御部、41CN…第1接続部、42…第2電圧線、42PC…第2電力制御部、43…第3電圧線、42PCB…第2配線基板、42BP…第2バッテリ、………ケーブル、RL…リール、…W…ワイヤ、RB…鉄筋、50…管理サーバ、51…記憶部、511…プログラム、512…工具情報DB、513…位置情報DB、514…稼働情報DB、515…現場情報DB、52…制御部、521…送受信部、522…DB管理部、523…表示データ制御部、60…ユーザ端末、61…記憶部、611…プログラム、62…制御部、621…操作受付部、622…送受信部、623…表示制御部、1000…コンピュータ、1001…プロセッサ、1002…メモリ、1003…記憶装置、1004…入力I/F部、1005…データI/F部、1006…通信I/F部、1007…表示装置