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特開2023-155055リモコン装置、及び、リモコンプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023155055
(43)【公開日】2023-10-20
(54)【発明の名称】リモコン装置、及び、リモコンプログラム
(51)【国際特許分類】
   G10K 15/04 20060101AFI20231013BHJP
【FI】
G10K15/04 302D
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022064800
(22)【出願日】2022-04-08
(71)【出願人】
【識別番号】396004833
【氏名又は名称】株式会社エクシング
(74)【代理人】
【識別番号】100157118
【弁理士】
【氏名又は名称】南 義明
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 美絵
(72)【発明者】
【氏名】松原 史和
(72)【発明者】
【氏名】大原 巧
(72)【発明者】
【氏名】神谷 友樹
【テーマコード(参考)】
5D208
【Fターム(参考)】
5D208CA06
5D208CA08
5D208CB05
5D208CG06
(57)【要約】
【課題】コンテンツの指定を容易、かつ、選択の観点拡大を図ることを目的とする。
【解決手段】本発明に係るリモコン装置は、ユーザの操作指示に基づき、カラオケ装置にて再生させるコンテンツを指定する指示をカラオケ装置に送信するコンテンツ指定処理と、有効利用期間が設けられているコンテンツに関する履歴について、有効利用期間が超過していないコンテンツと、有効利用期間が超過しているコンテンツに関する履歴と、を異なる形態で表示する履歴表示処理と、を実行可能とする。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラオケ装置に対して指示可能なリモコン装置であって、
カラオケ装置は、有効利用期間内において再生可能なコンテンツを再生し、
リモコン装置は、コンテンツ指示処理と、履歴表示処理と、を実行可能とし、
コンテンツ指示処理は、ユーザの操作指示に基づき、カラオケ装置にて再生させるコンテンツに関する指示をカラオケ装置に送信し、
履歴表示処理は、有効利用期間が設けられているコンテンツに関する履歴について、有効利用期間が超過していないコンテンツと、有効利用期間が超過しているコンテンツに関する履歴と、を異なる形態で表示する
リモコン装置。
【請求項2】
履歴表示処理は、有効利用期間が超過したコンテンツに関する履歴を表示させない
請求項1に記載のリモコン装置。
【請求項3】
履歴表示処理は、表示したコンテンツに関する履歴の内、ユーザが操作指示したコンテンツの有効利用期間が超過しているコンテンツである場合、当該コンテンツに関連するコンテンツの表示を可能とする
請求項1に記載のリモコン装置。
【請求項4】
履歴表示処理は、表示したコンテンツに関する履歴の内、ユーザが操作指示したコンテンツの有効利用期間が超過しているコンテンツである場合、当該コンテンツに関連するコンテンツを指示するためのボタンを表示させる
請求項1または請求項3に記載のリモコン装置。
【請求項5】
履歴表示処理は、リモコン装置の記憶部に予め記憶された有効利用期間に基づいてコンテンツに関する履歴を表示する
請求項1または請求項3の何れか1項に記載のリモコン装置。
【請求項6】
情報処理装置で実行され、カラオケ装置に対して指示可能なリモコンプログラムであって、
カラオケ装置は、有効利用期間内において再生可能なコンテンツを再生し、
リモコン装置は、コンテンツ指示処理と、履歴表示処理と、を実行可能とし、
コンテンツ指示処理は、ユーザの操作指示に基づき、カラオケ装置にて再生させるコンテンツに関する指示をカラオケ装置に送信し、
履歴表示処理は、有効利用期間が設けられているコンテンツに関する履歴について、有効利用期間が超過していないコンテンツと、有効利用期間が超過しているコンテンツに関する履歴と、を異なる表示形態で表示する
リモコンプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔操作を行うためのリモコン装置、及び、各種情報処理装置で実行可能なリモコンプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
楽曲の演奏に合わせて歌唱を楽しむカラオケでは、リモコン装置を使用して歌唱する楽曲を指定することが一般的になっている。リモコン装置では、カラオケ装置で演奏可能な楽曲のデータベースを使用し、画面に楽曲名、アーティスト名を表示させて楽曲を選曲することが可能である。また、このようなリモコン装置では、選曲履歴を記憶しておき、選曲履歴を表示することで、過去に選曲した楽曲を再度、選曲する履歴機能を備えたものがある。
【0003】
特許文献1には、カラオケ装置の歌唱履歴から、歌唱者本人と選曲の傾向が似ている歌唱者を特定し、その歌唱者が歌唱していて本人が歌唱していない楽曲を「あなたと選曲傾向が似ている人の歌った曲で、あなたが歌っていない曲はこれだ!」として、その歌唱者に通知するカラオケシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-11080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カラオケボックス等では、カラオケにおける歌唱履歴は、自分あるいは集ったグループが再度、同じ楽曲を歌唱する際に使用することが考えられるが、このような使用以外に、以前に使用した顧客が、どのような楽曲を歌唱したかといった、リアルタイムでの流行を追うために使用されることがある。
【0006】
近年、カラオケ装置は、歌唱を行うためのカラオケ機能のみならず、映画、ドラマ、コンサートといった各種コンテンツを再生することが可能である。このようなコンテンツについては、従来のカラオケ楽曲との扱いは異なるものとされていることが一般的である。したがって、特許文献1に記載されるような歌唱履歴は、カラオケにおいてのみ使用することが可能である。
【0007】
本発明はこのような状況を考慮したものであって、カラオケのみならず、各種コンテンツを利用可能なカラオケ装置において、コンテンツの指定を容易、かつ、選択の観点拡大を図ることを1つの目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのため、本発明に係るリモコン装置は、以下の構成を採用するものである。
カラオケ装置に対して指示可能なリモコン装置であって、
カラオケ装置は、有効利用期間内において再生可能なコンテンツを再生し、
リモコン装置は、コンテンツ指示処理と、履歴表示処理と、を実行可能とし、
コンテンツ指示処理は、ユーザの操作指示に基づき、カラオケ装置にて再生させるコンテンツに関する指示をカラオケ装置に送信し、
履歴表示処理は、有効利用期間が設けられているコンテンツに関する履歴について、有効利用期間が超過していないコンテンツと、有効利用期間が超過しているコンテンツに関する履歴とを異なる形態で表示する。
【0009】
さらに本発明に係るリモコン装置において、
履歴表示処理は、有効利用期間が超過したコンテンツに関する履歴を表示させない。
【0010】
さらに本発明に係るリモコン装置において、
履歴表示処理は表示されたコンテンツに関する履歴の内、ユーザが操作指示したコンテンツの有効利用期間が超過しているコンテンツである場合、当該コンテンツに関連するコンテンツの表示を可能とする。
【0011】
さらに本発明に係るリモコン装置において、
履歴表示処理は、表示したコンテンツに関する履歴の内、ユーザが操作指示したコンテンツの有効利用期間が超過しているコンテンツである場合、当該コンテンツに関連するコンテンツを指示するためのボタンを表示させる。
【0012】
さらに本発明に係るリモコン装置において、
履歴表示処理は、リモコン装置の記憶部に予め記憶された有効利用期間に基づいてコンテンツに関する履歴を表示する。
【0013】
また本発明に係るリモコンプログラムは、
情報処理装置で実行され、カラオケ装置に対して指示可能なリモコンプログラムであって、
カラオケ装置は、有効利用期間内において再生可能なコンテンツを再生し、
リモコン装置は、コンテンツ指示処理と、履歴表示処理と、を実行可能とし、
コンテンツ指示処理は、ユーザの操作指示に基づき、カラオケ装置にて再生させるコンテンツに関する指示をカラオケ装置に送信し、
履歴表示処理は、有効利用期間が設けられているコンテンツに関する履歴について、有効利用期間が超過していないコンテンツと、有効利用期間が超過しているコンテンツに関する履歴とを異なる表示形態で表示する。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係るリモコン装置、リモコンプログラムによれば、コンテンツの履歴から所望のコンテンツを選択可能とすることで、コンテンツの指定を容易、かつ、選択の観点拡大を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態に係るカラオケシステムの構成を示す図。
図2】本実施形態に係るリモコン装置のトップ画面を示す図
図3】本実施形態に係るリモコン装置の予約確認画面を示す図
図4】本実施形態に係るリモコン装置の予約確認画面を示す図
図5】本実施形態に係るリモコン装置の予約確認画面を示す図
図6】本実施形態に係るリモコン装置の予約確認画面を示す図
図7】本実施形態に係る履歴書き込み処理を示すフロー図
図8】本実施形態に係る履歴表示処理及び履歴指定処理を示すフロー図
図9】本実施形態に係る履歴管理デーブルの例を示す図
図10】本実施形態に係る履歴管理テーブルの例を示す図
図11】本実施形態に係る履歴選択画面を示す図
図12】本実施形態に係る履歴選択画面を示す図
図13】他の実施形態に係る履歴選択画面を示す図
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本実施形態のカラオケシステムの構成を示す図である。本実施形態におけるカラオケシステムは、カラオケ装置2(コマンダと呼ぶこともある)と、リモコン装置1を含んで構成されている。カラオケ装置2とリモコン装置1は、LAN100及びアクセスポイント140を利用してネットワークを形成するように通信接続されている。
【0017】
カラオケボックスなどの店舗に設置されるカラオケ装置2は、楽曲を演奏するための演奏部として音響制御部25を備えている。また、カラオケ装置2は、ユーザからの各種入力を受け付ける操作部21を備える。カラオケ装置2は、操作部21からの入力を解釈してCPU30に伝達する操作処理部22を備える。また、カラオケ装置2は、各種情報を記憶する記憶部としてのハードディスク32を備える。カラオケ装置2は、LAN100に接続してネットワークに加入する通信手段としてのLAN通信部24aを備えている。また、本実施形態のカラオケ装置2は、無線LAN通信部24bも備えており、LAN通信部24aを使用した有線によるネットワーク接続に代え、無線LAN通信部24bを使用した無線によるネットワーク接続を行うことも可能である。
【0018】
また、カラオケ装置2は、モニタ41に対して歌詞映像、背景映像を表示させる映像再生手段を備える。この映像再生手段は、映像情報に基づいて映像を再生する映像再生部29、再生する映像を一時的に蓄積するビデオRAM28、再生された映像に対する歌詞テロップの重畳、映像効果の付与等を行う映像制御部31を備えて構成される。
【0019】
さらに、このカラオケ装置2では、外部に接続されるモニタ41以外に、タッチパネルモニタ33に対して各種情報を表示することを可能としている。タッチパネルモニタ33は映像制御部31から入力された映像情報を表示する表示部35と、タッチ入力された位置を操作処理部22に出力するタッチパネル34が重畳されて構成されている。このタッチパネルモニタ33は、カラオケ装置2の筐体前面等に配置され、カラオケ装置2の操作部21、あるいは、リモコン装置1のタッチパネルモニタ11などと同様、入力部として機能する。ユーザは、タッチパネルモニタ33にて楽曲を指示することで、直接カラオケ装置2に予約させる等、カラオケ装置2に対する各種操作指示を行うことが可能である。
【0020】
さらに、カラオケ装置2は、各構成を統括して制御するためのCPU30、各種プログラムを実行するにあたって必要となる情報を一時記憶するためのメモリ27を含んだ制御部を備えて構成されている。
【0021】
このような構成にてカラオケ装置2は、各種処理を実行することとなるが、カラオケ装置2の主な機能として、楽曲予約処理、楽曲再生処理などのカラオケ機能を実行可能としている。楽曲予約処理は、ユーザからの操作指示に基づいて楽曲を指定、予約するための処理であってリモコン装置1と連携して実行される。リモコン装置1のコンテンツ指示処理で形成された楽曲IDを含む予約情報は、カラオケ装置2に送信される。カラオケ装置2は、受信した予約情報をメモリ27中の予約テーブルに登録する。楽曲再生処理は、予約テーブルに登録された予約情報に基づき楽曲を再生させる処理であって、楽曲演奏処理と歌詞表示処理とが同期して実行される処理である。
【0022】
楽曲演奏処理は、予約テーブルに登録された予約情報に基づき楽曲情報を読み出し、楽曲情報に含まれる演奏情報に基づき、音響制御部25に演奏を実行させる処理である。音響制御部25にて演奏された楽曲は、マイクロホン43a、43bから入力される歌唱音声と一緒にスピーカー42から放音される。歌詞表示処理は、楽曲情報に含まれる歌詞情報をモニタ41に表示させることで歌唱補助を行う処理である。この歌詞表示処理で表示される歌詞に、背景映像を重畳させて表示させる背景映像表示処理を実行することとしてもよい。
【0023】
また、本実施形態のカラオケ装置2は、上述するカラオケ機能の他、各種アプリ(アプリケーションソフト)によるアプリ機能を実行することが可能である。アプリとしては、例えば、コンサート等のライブ配信、そして、ライブ配信されたコンテンツを事後的にアーカイブとして配信するライブ配信アプリ、映画やドラマ等をダウンロード、ストリーム配信、プログレッシブダウンロードなどする動画視聴アプリが考えられる。このような動画アプリの他、各種ゲームを楽しむことのできるゲームアプリ、また、カラオケ機能を補助するためのカラオケ補助アプリ等、様々なアプリをカラオケ装置2で利用することが可能となっている。
【0024】
一方、リモコン装置1は、ユーザからの操作指示に基づいて楽曲を検索し、指定、予約の指示のあった楽曲について予約情報をカラオケ装置2に送信するコンテンツ指示処理、また、ユーザの希望するアプリを起動する操作指示を行うアプリ指示処理等を実行可能としている。また、リモコン装置1は、カラオケ装置2あるいはインターネット上に接続されたサーバ装置6から各種情報を受信し、各種処理を実行することが可能である。本実施形態では、ユーザから各種操作指示を受け付けるユーザインターフェイスとして、操作部17と、タッチパネルモニタ11を備えている。タッチパネルモニタ11は、表示部11aとタッチパネル11bを有して構成され、表示部11aに各種インターフェイスを表示するとともに、ユーザからのタッチ入力を受付可能としている。
【0025】
さらにリモコン装置1は、コンテンツ指示処理に必要とされるデータベース、各種プログラム、並びに、プログラム実行に伴って発生する各種情報を記憶する記憶部として、メモリ14、そして、これら構成を統括して制御するためのリモコン側制御部を備えて構成される。リモコン側制御部には、CPU15、タッチパネルモニタ11に対して表示する映像を形成する映像制御部13、表示する映像情報を一時的に蓄えるビデオRAM12、タッチパネルモニタ11あるいは操作部17からの入力を解釈してCPU15に伝える操作処理部18が含まれている。
【0026】
リモコン装置1は、無線LAN通信部16によって、アクセスポイント140と無線接続されることで、LAN100によって構成されるネットワークに接続される。なお、各リモコン装置1は、特定のカラオケ装置2に対して任意のタイミングで対応付けされる。リモコン装置1から出力される各種命令は、対応付けされたカラオケ装置2にて受信されることとなる。
【0027】
このようなリモコン装置1の構成により、ユーザからの各種入力をタッチパネルモニタ11、あるいは、操作部17から受付けるとともに、映像情報をタッチパネルモニタ11の表示により各種情報を提供することで、カラオケ装置2に対して出力する予約情報を送信するコンテンツ指示処理など、各種処理を行うことが可能となっている。
【0028】
前述したように、本実施形態のカラオケ装置2では、通常のカラオケ機能のみならず、各種アプリ(アプリケーションソフト)によるアプリ機能を実行可能としており、各種動画の視聴、ゲーム、カラオケ補助等の拡張機能を備えたものとなっており、カラオケ店舗を訪れたユーザにカラオケ以外の拡張機能を提供することが可能となっている。
【0029】
図2は、本実施形態に係るリモコン装置1のトップ画面を示す図である。本実施形態のカラオケ装置2は、カラオケ機能、アプリを使用したアプリ機能を備えた装置であって、リモコン装置1は、カラオケ装置2に対して、カラオケ機能、アプリ機能に関する各種指示を行うことが可能である。
【0030】
リモコン装置1のトップ画面は、第1表示欄111、第2表示欄112に分けて構成されている。第1表示欄111には、ホームボタン、予約確認ボタン、カラオケ機能に関する各種操作ボタン(キー変更、速度変更、一時停止、演奏停止、原曲キー、歌い直し)が表示されている。また、第1表示欄111には、第1履歴ボタン111aが表示されている。
【0031】
第2表示欄112には、カラオケ機能に関する各種操作、アプリ機能に関する各種操作を行うことが可能である。まず、カラオケ機能に関する各種操作について説明する。
【0032】
第2表示欄112には、カラオケ機能に関する操作のため、カラオケ楽曲選択欄113が設けられている。カラオケ楽曲選択欄113には、カラオケ機能において楽曲の指定を行うための各種ボタンが表示されている。「歌手名」と表記されたボタンは、歌手名を検索キーとして楽曲を検索するためのボタンであり、このボタンを操作した場合、第2表示欄112は、歌手名を使用して検索する楽曲検索画面に遷移する。「曲名」と表記されたボタンは、曲名を検索キーとして楽曲を検索するためのボタンであり、このボタンを操作した場合、第2表示欄112は、曲名を使用して検索する楽曲検索画面に遷移する。
【0033】
カラオケ楽曲選択欄113には、この他、「ランキング」、「ジャンル」、「本人映像」、「あのとき」、「りれき」等、各種検索を行うためのボタンが設けられている。このうち、「りれき」と表記されたボタンは、第2履歴ボタン113aであって、これまでに指示された楽曲から再度、指示を行うためのボタンである。
【0034】
ユーザは、カラオケ楽曲選択欄113に設けられた各種ボタンを操作し、各検索方式に従って、所望の楽曲を指定する。楽曲が指定された場合、確認のための予約確認画面に遷移する。
【0035】
本実施形態では、指定可能な楽曲について、有効利用期間が設けられていない楽曲、有効利用期間が設けられた楽曲がある。本実施形態のカラオケシステムでは、ユーザが自作した楽曲をカラオケ楽曲として投稿することが可能である。このような投稿された楽曲については、有効利用期間が設けられている。ユーザは、この有効利用期間内において、投稿された楽曲をカラオケ装置2で再生することが可能である。
【0036】
このような2種類の楽曲について、予約確認画面を説明する。図3は、本実施形態に係るリモコン装置1の予約確認画面(有効利用期間なし)を示す図である。第2表示欄112には、指定された楽曲について楽曲詳細表示欄116が表示される。楽曲詳細表示欄には、歌手名、曲名、ジャンル等、指定された楽曲についての各種情報が表示される。ユーザは、楽曲詳細表示欄116に基づき、予約する楽曲の確認を行う。
【0037】
また、第2表示欄112には、キー設定欄117が設けられており、ユーザは、キー設定欄117に設けられた変更ボタンを操作することで、歌唱する楽曲のキー(音程)を変更することが可能である。ユーザは予約ボタン119を操作することで、楽曲詳細表示欄116に表示されている楽曲を、カラオケ装置2に指示することが可能である。予約ボタン119が操作された場合、楽曲詳細表示欄116に表示されている楽曲の楽曲IDを含む予約情報が、カラオケ装置2に送信される。カラオケ装置2は、受信した予約情報を予約テーブルに追加する。
【0038】
第2表示欄112には、戻るボタン118が設けられており、ユーザが戻るボタン118を操作した場合、図2に示されるトップ画面、または予約確認画面の前に表示されていた画面に戻る。
【0039】
図4は、本実施形態に係るリモコン装置1の予約確認画面(有効利用期間あり)を示す図である。有効利用期間が設けられている楽曲の予約確認画面の楽曲詳細表示欄116には、有効利用期間に基づく有効期限が表示されている。ユーザは、表示されている有効期限に基づき、利用可能な期間を確認することが可能である。なお、本実施形態では、ユーザにより投稿された楽曲について期限を設けているため、図3の楽曲詳細表示欄116では「歌手名」と表示されていた箇所が、「投稿者」となっている。
【0040】
次に、図2に示されるトップ画面中、アプリ機能に関する各種操作について説明する。第2表示欄112には、アプリ機能に関する操作を行うため、アプリ選択画面遷移ボタン114、アプリ選択ボタン114a~114e、動画選択ボタン115a~115d等が表示さられている。
【0041】
アプリ選択画面遷移ボタン114を操作した場合、第2表示欄112は、アプリ選択画面(図示せず)に遷移する。アプリ選択画面では、第2表示欄112には、カラオケ装置2で実行可能なアプリのアプリ選択ボタンが表示される。ユーザは、アプリ選択ボタンを操作指示することで、所望のアプリを起動させることが可能である。
【0042】
また、図2のトップ画面に示されるアプリ選択ボタン114a~114eは、利用推奨されるアプリであって、このアプリ選択ボタン114a~114eを操作指示することで、アプリ選択画面に表示されるアプリ選択ボタンを操作指示した場合と同様、カラオケ装置2に対してアプリに関するアプリID、動画コンテンツID、ゲームコンテンツIDなどを含む予約情報を送信することが可能となっている。
【0043】
また、図2のトップ画面に表示される動画選択ボタン115a~115dは、動画視聴アプリにおいて、推奨される動画コンテンツを指定するためのボタンであって、動画コンテンツのタイトル等が表示されている。動画選択ボタン115a~115dが操作指示された場合、当該動画選択ボタン115a~115dに対応する動画視聴アプリについて、動画コンテンツの予約確認画面が表示される。
【0044】
図5は、本実施形態に係るリモコン装置1の予約確認画面を示す図である。本実施形態では、映画やドラマといった動画コンテンツを視聴可能な動画アプリの他、コンサート等のライブ配信、およびライブ配信されたコンテンツを事後的にアーカイブとして配信するライブ配信アプリを利用することが可能である。
【0045】
図5に示される予約確認画面は、ライブ配信アプリにおいて、ライブ配信コンテンツを指定した場合の予約確認画面である。第2表示欄112には、指定されたライブ配信コンテンツについてコンテンツ詳細表示欄123が表示される。コンテンツ詳細表示欄123には、コンテンツのタイトル、アーティスト名、有効利用期間に基づく配信期限が表示されている。有効利用期間は、ライブ配信コンテンツの場合、ライブ配信を行っている期間を有効利用期間とする、あるいは、ライブ配信を行っている期間から所定期間までを有効利用期間とすることが考えられる。
【0046】
その他、ゲームアプリについて配信期限を設けること、あるいは、ライブ配信後、ライブ配信コンテンツを編集、再配信するアーカイブコンテンツについても配信期限を設けること、映画やドラマ等についても版権元との契約等に基づき配信期限を設けることとしてもよい。
【0047】
ライブ配信コンテンツは、有効利用期間の終了後、アーカイブコンテンツに移行する場合がある。ライブ配信の有効利用期間を過ぎたライブ配信コンテンツの場合であっても、ユーザは、当該ライブ配信コンテンツをアーカイブコンテンツとして視聴することが可能である。アーカイブコンテンツは、ライブ配信コンテンツをそのまま使用する場合もあるが、編集を行った後、配信する場合もある。そのような場合、アーカイブコンテンツIDは、ライブ配信コンテンツIDとは異なって設定されることになる。
【0048】
図6は、本実施形態に係るリモコン装置1の予約確認画面を示す図であって、図5で説明したライブ配信コンテンツのアーカイブコンテンツである。ライブ配信コンテンツの有効利用期間経過後、ユーザはそのアーカイブコンテンツを利用することが可能である。アーカイブコンテンツについても、図2のトップ画面で説明したアプリ選択ボタン114a~114e、動画選択ボタン115a~115d等を使用して指定することが可能である。
【0049】
図7は、本実施形態に係る履歴書き込み処理を示すフロー図である。本実施形態では、カラオケ装置2で、カラオケの楽曲等に関する各種コンテンツに関する予約情報を受信した場合、履歴情報を形成する。形成された履歴情報は、後で説明する履歴指定処理に使用され、ユーザは、履歴情報に基づく操作指示を行うことが可能となる。
【0050】
図3図6で説明した各種予約確認画面において、楽曲、動画、ゲームなどの各種コンテンツの予約が行われた場合(S101:Yes)、カラオケ装置2は、予約情報に含まれる楽曲ID、ゲームコンテンツID、動画コンテンツのアーカイブコンテンツIDまたはライブ配信コンテンツID等のコンテンツIDを参照し、履歴対象であるか否かを判定する(S102)。コンテンツによっては、履歴を残す必要の無いコンテンツ、あるいは、ユーザが履歴に残したくない、履歴を閲覧されたくないコンテンツが存在する場合がある。本実施形態では、このような状況を鑑み、履歴対象となるコンテンツではない場合(S102:No)、履歴管理テーブルへの書き込みを行わないこととしている。
【0051】
一方、履歴対象となるコンテンツの場合(S102:Yes)、対象となるコンテンツに有効利用期間が設定されているか否かを確認する(S103)。有効利用期間が設定されているコンテンツとは、図4の予約確認画面で説明した楽曲、あるいは、図5の予約確認画面で説明したライブ配信コンテンツが相当する。なお、有効利用期間の確認は、各コンテンツIDに基づき、カラオケ装置2等で管理するデータベースを参照することで行われる。
【0052】
有効利用期間が設定されていない場合(S103:No)、コンテンツ指示処理によって指示されたコンテンツIDを履歴情報として履歴管理テーブルに書き込む(S104)。一方、有効利用期間が設定されている場合(S103:Yes)、関連コンテンツがあるか否かが判定される(S105)。関連コンテンツとは、例えば、図6の予約確認画面で説明したアーカイブコンテンツが、図5の予約確認画面で説明したライブ配信コンテンツに対する関連コンテンツに相当する。関連コンテンツの確認は、コンテンツIDに基づき、カラオケ装置2等で管理するデータベースを参照することで行われる。
【0053】
関連コンテンツが設定されていない場合(S105:No)、コンテンツ指示処理によって指示されたコンテンツID、有効利用期間を履歴情報として履歴管理テーブルに書き込む(S106)。一方、関連コンテンツが設定されている場合(S105:Yes)、コンテンツ指示処理によって指示されたコンテンツID、有効利用期間、関連コンテンツID(関連コンテンツのコンテンツID)を履歴情報として履歴管理テーブルに書き込む(S107)。
【0054】
図9は、本実施形態に係る履歴情報によって構成された履歴管理テーブル示す図である。本実施形態の各履歴情報は、コンテンツID、有効利用期間、関連コンテンツIDによって構成され、履歴管理テーブルにおいて時系列順で管理される。なお、各履歴情報において、「-」で示される箇所は、当該項目の情報が書き込まれていないことを示している。
【0055】
例えば、「楽曲a」については有効利用期間、関連コンテンツIDが書き込まれていない。また、「楽曲b」については、有効利用期間は書き込まれているが、関連コンテンツIDは書き込まれていない。そして、「ライブ配信コンテンツf」については有効利用期間、関連コンテンツIDが書き込まれている。また、「ライブ配信コンテンツg」については、有効利用期間は書き込まれているが、関連コンテンツIDは書き込まれていない。
【0056】
次に、履歴書き込み処理で形成された履歴情報の利用形態である履歴表示処理および履歴指示処理について説明する。履歴表示処理および履歴指示処理は、履歴情報に基づいて行われる処理であり、特に、本実施形態では、過去に予約した楽曲等の各種コンテンツを再度、予約することが可能となっている。例えば、カラオケ店舗を利用するユーザの場合、自分で行った予約のみならず、過去、カラオケ店舗に訪れた他のユーザが行った予約を参照し、予約を行うことが可能となる。
【0057】
また、本実施形態のカラオケシステムのように、カラオケ機能の履歴情報のみならず、アプリ機能を使用した各種コンテンツについても、同様に過去の履歴を利用して予約可能とすることが可能となっている。したがって、ユーザは、カラオケ楽曲のトレンドのみならず、アプリ、あるいは、アプリで指定可能なコンテンツについても、そのトレンドを把握することが可能となる。
【0058】
本実施形態では。図2に示されるリモコン装置1のトップ画面には、第1表示欄111に表示される第1履歴ボタン111a、第2表示欄112中、カラオケ楽曲選択欄113に表示される第2履歴ボタン113aが設けられている。ユーザは第1履歴ボタン111aもしくは第2履歴ボタン113aを操作指示することで、履歴選択画面を表示させ、過去に指示されたコンテンツを確認、指定することが可能となっている。
【0059】
図8は、本実施形態に係る履歴表示処理及び履歴指示処理を示すフロー図である。履歴表示処理及び履歴指示処理は、履歴表示処理と履歴指示処理を含んで構成されている。
【0060】
履歴表示処理は、少なくとも有効利用期間が設けられているコンテンツの再生に関する履歴について、有効利用期間が超過していないコンテンツに関する履歴と、有効利用期間が超過しているコンテンツの再生に関する履歴と、を異なる形態で表示する。なお、本実施形態では、有効利用期間が設けられていないコンテンツの利用も可能としており、履歴表示処理では、このような有効利用期間が設けられていないコンテンツについては、有効利用期間が超過していないコンテンツに関する履歴と同様の表示形態で表示を行うこととしている。
【0061】
履歴指示処理は、履歴表示処理によって表示されたコンテンツの再生に関する履歴の中からユーザが操作指示したコンテンツに関するついての指示を可能とする処理である。
【0062】
履歴表示処理及び履歴指示処理は、リモコン装置1において、第1履歴ボタン111aもしくは、第2履歴ボタン113a(第1履歴ボタン111a、第2履歴ボタン113aを総称して「履歴ボタン」と称する)が操作されることで開始される。なお、履歴表示処理及び履歴指定処理は、リモコン装置1のみならず、カラオケ装置2のタッチパネルモニタ33を使用した操作、もしくは、ユーザが所持する携帯端末で実行されるリモコンプログラム等で行われることとしてもよい。
【0063】
履歴ボタンが操作指示された場合(S201:Yes)、リモコン装置1は、カラオケ装置2から履歴管理テーブルに書き込まれた1つの履歴情報を取得する(S202)。本実施形態では、リモコン装置1は、無線LAN通信部16を使用して、カラオケ装置2から履歴情報を受信することで、履歴情報の表示を行う。
【0064】
そして、取得した履歴情報について有効利用期間に基づき、期限切れか否かの判定を行う(S203)。本判定では、有効利用期間とリモコン装置1が計時する現在日時に基づいて期限切れか否かの判定が行われる。なお、有効利用期間を有していない履歴情報については、期限切れではないと判定する。
【0065】
判定の結果、期限切れではない場合(S203:Yes)、取得した履歴情報は、表示対象に設定される(S206)。一方、期限切れの場合(S203:Yes)、履歴情報中に関連コンテンツIDがあるか否かが判定される(S204)。関連コンテンツIDがある場合(S204:Yes)、関連コンテンツIDに対応する関連コンテンツを表示対象とする(S206)。一方、関連コンテンツIDがない場合(S204:No)、履歴情報を非表示対象にする(S205)。
【0066】
S202~S207の処理は、表示対象の履歴情報が1ページ分(本実施形態では8個)となるまで繰り返し実行される。表示対象の履歴情報が1ページ分となった場合(S208:Yes)、リモコン装置1は、履歴選択画面において、1ページ分の履歴情報を表示する(S209)。なお、本実施形態では、1つの履歴情報を取得している(S202)が、複数の履歴情報を取得し、各履歴情報についてS203~S207の処理を行い、履歴情報を表示することとしてもよい。
【0067】
図11には、本実施形態に係る履歴選択画面が示されている。履歴確認画面では、履歴情報に基づいて、履歴選択ボタン130が複数表示されている。図11に示される履歴選択画面は、図9の履歴管理テーブルに書き込まれた履歴情報に基づいて形成された画面であって、(A)2022/03/29 20:00時点での画面となっている。図10(A)には、図9の履歴管理テーブルに書き込まれた履歴情報について、表示対象となるコンテンツID、関連コンテンツIDに斜線を引いたものである。なお、斜線の無い履歴情報は非表示対象である。
【0068】
図10(A)から分かるように、有効利用期間が設定されていない履歴情報は、コンテンツIDに対応するコンテンツが表示対象となる。また、有効利用期間が設定されている履歴情報については、有効利用期間を過ぎていない場合(ライブ配信コンテンツf)、コンテンツIDに対応するコンテンツが表示対象となる。一方、有効利用期間を過ぎている場合、関連コンテンツIDが設定されている場合(ライブ配信コンテンツi)、関連コンテンツIDに対応する関連コンテンツ(アーカイブコンテンツi)が表示対象となる。そして、関連コンテンツIDが設定されていない場合(ライブ配信コンテンツg)、非表示対象となる。
【0069】
このように、履歴表示処理に基づき、図11に示されるように表示対象となったコンテンツ、あるいは、関連コンテンツについて履歴選択ボタン130が表示される。履歴選択ボタン130には、「カラオケ」、「ライブ」、「動画」といった種別130a、コンテンツ名130b、アーティスト名130cが表示されている。これら履歴選択ボタン130に表示される各種情報は、履歴情報中に含まれる楽曲ID(コンテンツID)に基づいて、リモコン装置1あるいはカラオケ装置2が記憶するデータベースを参照して表示される。
【0070】
図12に示される履歴選択画面は、図9の履歴管理テーブルに書き込まれた履歴情報に基づいて形成された画面であって、(B)2022/03/31 20:00時点での画面となっている。図10(B)には、図9の履歴管理テーブルに書き込まれた履歴情報について、表示対象となるコンテンツID、関連コンテンツIDに斜線を引いたものである。
【0071】
図10(A)と比較して分かるように、2日後の2022/03/31 20:00時点においては、「ライブ配信コンテンツf」は有効利用期間を超過したため、関連コンテンツIDに対応する「アーカイブコンテンツf」が表示対象に変更されている。また、「楽曲b」、「動画コンテンツl」は、有効利用期間を超過したため、非表示対象になる。
【0072】
図11もしくは図12に示す履歴選択画面には、ページ変更ボタン129a、129bが表示されている。ユーザが、ページ変更ボタン129a、129bを操作指示した場合(S211:Yes)、S202~S209の処理を実行することで、履歴選択ボタン130を前ページ、もしくは、後ページに切り換えることが可能である。
【0073】
一方、履歴選択画面において、何れかの履歴選択ボタン130が操作指示された場合(S210:Yes)、選択された履歴選択ボタン130に対応する予約確認画面(図4図6)が表示される(S212)。ユーザは、予約確認画面を使用してコンテンツの指示行うことが可能となる。
【0074】
なお、本実施形態の履歴選択画面には、チェックボックス125が設けられており、カラオケのコンテンツ(楽曲)に限定して、履歴選択ボタン130を表示させることが可能となっている。
【0075】
以上、本実施形態に係るカラオケシステムについて説明したが、以下に各種変形例について説明する。
【0076】
[第1の変形例]
図13は、他の実施形態に係る履歴選択画面を示す図である。図11図12の履歴選択画面では、有効利用期間を超過したコンテンツについては、非表示、あるいは、関連コンテンツを表示させる表示形態としていた。図13に示す履歴選択画面では、履歴情報中のコンテンツIDに基づき、履歴選択ボタン130を表示する形態を採用しており、図11図12の履歴選択画面において、非表示としていた履歴情報、あるいは、関連コンテンツを表示させていた履歴選択ボタン130を、異なる表示形態で表示させたものとなっている。
【0077】
図13の履歴選択画面は、図12の履歴選択画面と同じ履歴情報を使用した例となっている。例えば、図12中、関連コンテンツとして「アーカイブコンテンツf」を表示させていた履歴選択ボタン130については、「ライブ配信コンテンツf」を表示させている。その際、履歴選択ボタン130の背景を縦線で表示することで、関連コンテンツが存在することを示している。この背景が縦線で表示された履歴選択ボタン130が操作指示された場合、関連コンテンツである「アーカイブコンテンツf」の予約確認画面が表示される。
【0078】
背景が縦線で表示された履歴選択ボタン130が操作指示された場合、予約確認画面を表示することに代え、関連コンテンツを指定するための新たなボタンを表示させることとしてもよい。ユーザは、指定した履歴選択ボタン130のコンテンツの有効利用期間が超過していること、そして、当該コンテンツに代わる関連コンテンツが推奨されていることを確認することが可能となる。関連コンテンツを指定するための新たなボタンが選択操作された場合には、当該関連コンテンツの予約確認画面が表示されることになる。
【0079】
また、図12の履歴選択画面では、有効利用期間を超過しているため表示されていなかった「動画コンテンツI」について、その履歴選択ボタン130が表示されている。その際、履歴選択ボタン130の背景を斜線で表示することで、当該コンテンツが選択できないことを示している。この背景が斜線で表示された履歴選択ボタン130が操作指示された場合、操作指示に反応しない、あるいは、当該コンテンツの有効利用期間が超過している旨のメッセージが表示される。
【0080】
このように、履歴選択画面では、前述の実施形態のように非表示、あるいは、関連コンテンツを表示させる表示形態とすることに代え、各種表示形態を採用することが可能である。
【0081】
[第3の変形例]
前述の実施形態における履歴選択処理では、リモコン装置1は、カラオケ装置2から履歴情報を取得する形態となっていた。このような形態に代え、リモコン装置1は、記憶部としてのメモリ14に、履歴管理テーブルに履歴情報を記憶させておいてもよい。その際、履歴情報には有効利用期間を含ませておくことで、有効利用期間に基づく判定を迅速に行うことが可能となる。
【0082】
[第4の変形例]
前述の実施形態では、履歴管理テーブルに履歴情報を形成する履歴書き込み処理は、カラオケ装置2において予約情報を受信した際、すなわち、コンテンツに関する指示が行われた時点で行うこととしていた。履歴情報の形成は、このような形態のみならず、以下に示す各種形態を採用することができる。
【0083】
予約されたカラオケ楽曲等のコンテンツがカラオケ装置2で再生された時点、あるいは、これらが再生開始から完了までの適宜時点で履歴情報を形成する。このようにコンテンツに関する指示がカラオケ装置2で実行されたことを条件としてもよい。
【0084】
このような形態によれば、実際にカラオケ楽曲等のコンテンツが再生されたことが履歴情報の形成条件となるため、予約されたものの、キャンセル等再生されなかったものを、履歴情報から排除することが可能となる。
【0085】
[第5の変形例]
前述の実施形態では、カラオケ装置2の記憶部としてのハードディスク32で履歴情報を記憶管理する形態としていた。リモコン装置1は、履歴選択画面を表示する際、カラオケ装置2から履歴管理テーブルに書き込まれた履歴情報を読み出す必要がある。このような形態に代え、履歴管理テーブルの履歴情報は、リモコン装置1で管理する形態であってもよい。その場合、履歴管理テーブルの履歴情報はリモコン装置1の記憶部としてのメモリ14で記憶管理される。
【0086】
このような場合、カラオケ装置2に複数のリモコン装置1を対応付けて使用する場合、各リモコン装置1で履歴情報が異なることが考えられる。そのため、複数のリモコン装置1は、形成された履歴情報を統合する統合処理を実行することとしてもよい。統合処理を実行することで、他のリモコン装置1で操作指示された楽曲、アプリに関するコンテンツの履歴が統合され、各リモコン装置1において、同じ履歴選択画面を表示することが可能となる。
【0087】
なお、統合処理は、複数のリモコン装置1間で行うのみならず、カラオケ装置2のタッチパネルモニタ33の操作に基づいて形成された履歴情報、あるいは、ユーザが所持する携帯端末の操作に基づいて形成された履歴情報を統合するものであってもよい。
【0088】
[第6の変形例]
前述の実施形態の履歴選択画面では、コンテンツの種別に関係なく、履歴選択ボタン130を表示させ、チェックボックス125の選択操作を行うことで、カラオケのコンテンツに絞って表示を行うこととしていた。
【0089】
図2で説明したトップ画面には、カラオケ楽曲選択欄113内に配置された第2履歴ボタン113aが設けられている。カラオケ楽曲選択欄113内での操作は、カラオケの選曲に関する操作である可能性が高い。そのため、第2履歴ボタン113aが操作指示された場合には、履歴選択画面において、チェックボックス125が選択された状態、すなわち、カラオケのコンテンツに絞られた履歴選択ボタン130を表示してもよい。一方、第1履歴ボタン111aが操作指示された場合には、チェックボックス125は選択されない状態、すなわち、カラオケのみならず全てのコンテンツの履歴情報の履歴選択ボタン130を表示する。
【0090】
このように、第2履歴ボタン113aが操作指示された場合、カラオケのコンテンツのみ表示することで、カラオケについて操作を行っている可能性が高いユーザの操作性の向上を図ることが可能となる。なお、第2履歴ボタン113aのようにカラオケのコンテンツに限って履歴選択ボタン130を表示する形態のみならず、ライブ、動画といったコンテンツに限られた履歴選択ボタン130を表示する履歴ボタンを適宜箇所に設けることとしてもよい。
【0091】
[第7の変形例]
前述の実施形態では、図9で説明したように、履歴情報として、コンテンツID、有効利用期間、関連コンテンツIDを含んで構成している。履歴情報としては、このような形態のみならず、少なくともコンテンツIDを含んで構成されることでよい。例えば、履歴表示処理で履歴情報を表示させる際、コンテンツIDに基づき、カラオケ装置2等に蓄積するデータベースを参照し、有効利用期間、関連コンテンツIDを取得し、前述の実施形態と同様の表示を行うことが可能である。
【0092】
以上、本実施形態のカラオケシステム、リモコン装置1について説明を行ったが、本発明はこのような形態に限らず、リモコン装置1で実行されるプログラム、あるいは、ユーザが所持する携帯端末で実行され、リモコン装置1と同様の機能を実現するプログラムについても本発明の範疇に属する。
【符号の説明】
【0093】
1:リモコン装置 35:表示部
2:カラオケ装置 41:モニタ
6:サーバ装置 42:スピーカー
11:タッチパネルモニタ 43a:マイクロホン
11a:表示部 43b:マイクロホン
11b:タッチパネル 111:第1表示欄
12:ビデオRAM 111a:第1履歴ボタン
13:映像制御部 112:第2表示欄
14:メモリ 113:カラオケ楽曲選択欄
15:CPU 113a:第2履歴ボタン
16:無線LAN通信部 114:アプリ選択画面遷移ボタン
17:操作部 114a~114e:アプリ選択ボタン
18:操作処理部 115a~115d:動画選択ボタン
21:操作部 116:楽曲詳細表示欄
22:操作処理部 117:キー設定欄
24a:LAN通信部 118:ボタン
24b:無線LAN通信部 119:予約ボタン
25:音響制御部 123:コンテンツ詳細表示欄
27:メモリ 125:チェックボックス
28:ビデオRAM 129a、120b:ページ変更ボタン
29:映像再生部 130:履歴選択ボタン
30:CPU 130a:種別
31:映像制御部 130b:コンテンツ名
32:ハードディスク 130c:アーティスト名
33:タッチパネルモニタ 140:アクセスポイント
34:タッチパネル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
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図13