(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023155086
(43)【公開日】2023-10-20
(54)【発明の名称】おもちゃ容器
(51)【国際特許分類】
B65D 81/36 20060101AFI20231013BHJP
A63H 33/00 20060101ALI20231013BHJP
A63H 33/08 20060101ALI20231013BHJP
【FI】
B65D81/36 D
A63H33/00 301Z
A63H33/08 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022064836
(22)【出願日】2022-04-08
(71)【出願人】
【識別番号】000140775
【氏名又は名称】株式会社 カワダ
(74)【代理人】
【識別番号】100154634
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 みさ子
(72)【発明者】
【氏名】磐上 俊介
(72)【発明者】
【氏名】兒玉 遥
【テーマコード(参考)】
2C150
3E013
【Fターム(参考)】
2C150AA05
2C150BA23
2C150DD15
2C150EH09
2C150EH16
3E013CA01
3E013CB06
3E013CB15
3E013CC04
(57)【要約】
【課題】本発明は、使い勝手の向上させ得るおもちゃ容器を実現できる。
【解決手段】本発明は、取り外し可能な蓋部をリバーシブルに取り付け可能に構成し、一面側は収納時用、他面側にブロックベースとして使用可能なブロック玩具用の円柱突起を形成した。これにより、収納時には収納用の面を外側にして収納する一方、ブロック玩具の使用時にはおもちゃ容器をブロックベースとして使ってブロック玩具で遊ぶことができ、おもちゃ容器としての使い勝手を向上させることができる。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロック玩具を収納し、底板と側壁から構成される収納箱部と、
前記収納箱部の収納開口部を覆う天板を有し、前記天板の一面である第1の天面を外側にして前記収納箱部に配置する第1の配置部と、前記天板の他面である第2の天面を外側にして前記収納箱部に配置する第2の配置部とを有する蓋部を備え、
前記第2の天面には、
ブロック玩具と嵌合する複数の円柱突起からなるブロックベース領域が形成されている
ことを特徴とするおもちゃ容器。
【請求項2】
前記蓋部は、前記天板を囲む周縁壁部を有し、
前記周縁壁部は、前記天板の垂直線から、前記第2の天面へ向けて広がるように4~10°傾斜しており、前記周縁壁部は、前記第2の天面側の端部が前記収納開口部より大きく、前記第1の天面側の端部が前記収納開口部より小さい
ことを特徴とする請求項1に記載のおもちゃ容器。
【請求項3】
前記第1の配置部は、
前記周縁壁部における第2面側の端部であり、
前記側壁における端部近傍に形成され、前記側壁から外側へ突出する周縁突出部上に載置されることにより、前記第1の天面を外側にして前記収納箱部に前記蓋部を配置する
ことを特徴とする請求項2に記載のおもちゃ容器。
【請求項4】
前記蓋部は、
前記第2面側において、前記周縁壁部と前記ブロックベース領域の間に溝部が形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載のおもちゃ容器。
【請求項5】
前記収納箱部において、前記底板と前記側壁が連接する底側連接部には、前記収納開口部の長径又は長軸の長さに対して10-20%のRが形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のおもちゃ容器。
【請求項6】
前記収納箱部における前記側壁は、前記収納開口部へ向けて広がるように1~5°傾斜した凹部を形成しており、
前記蓋部は、前記天板と、前記天板に接続され前記第1の天面から突出する周縁壁部とを有し、
前記第1の天面は、前記底側連接部のR形状に合わせた形状で凹部が形成され、前記凹部に対して前記底面近傍が嵌合する
ことを特徴とする請求項5に記載のおもちゃ容器。
【請求項7】
前記収納箱部は、
全体として多角柱形状を有し、前記側壁の端部に外側に向けて突出して厚くなる外側凸部が形成されており、
前記側壁の少なくとも一面には、他の面における前記外側凸部と接続するスロープ部が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のおもちゃ容器。
【請求項8】
前記ブロックベース領域と前期側壁との間には、溝部が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のおもちゃ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロック玩具を収納するおもちゃ容器に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、
図1に示すようなブロック玩具が広く知られている(例えば、特許文献1参照)。このブロック玩具101では、底面が開口した直方体形状を有する本体部103と、当該本体部103から円柱状に突出する円柱突起102からなり、円柱突起102を本体部103の開口部に嵌合させることにより組立て可能になされている。
【0003】
このブロック玩具101では、円柱突起の数が異なるブロックを適宜組み合わせ、ブロック玩具101を下から上へ向けて組み上げていくことにより、種々の形象を形作ることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
かかる構成のブロック玩具では、単純な箱形状の収納ボックスに収納されるのが一般的であり、ブロック玩具を収納するおもちゃ容器として使い勝手を向上させることが要望されていた。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、使い勝手を向上させ得るおもちゃ容器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するため、本願発明の玩具用ブロックにおいては、ブロック玩具を収納し、底板と側壁から構成される収納箱部と、前記収納箱部の収納開口部を覆う天板を有し、前記天板の一面である第1の天面を外側にして前記収納箱部に配置する第1の配置部と、前記天板の他面である第2の天面を外側にして前記収納箱部に配置する第2の配置部とを有する蓋部を備え、前記第2の天面には、ブロック玩具と嵌合する複数の円柱突起からなるブロックベース領域が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、玩具用ブロックは、使い勝手を向上させ得るおもちゃ容器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】ブロック玩具における1単位ブロックの説明に供する略線図である。
【
図2】本実施の形態におけるおもちゃ容器の(A)は斜視図、(B)は正面図である。
【
図3】本実施の形態における収納箱部の(A)は斜視図、(B)は側面図である。
【
図4】本実施の形態における収納箱部の断面図である。
【
図5】本実施の形態における周縁突出部とスロープ部との関係の説明に供する略線図である。
【
図6】本実施の形態における蓋部の(A)は斜視図、(B)は断面図である。
【
図7】本実施の形態における蓋部の(A)は底面図、(B)は正面図、(C)は背面図である。
【
図8】本実施の形態における蓋部の(A)は平面図(B)は斜視図である。
【
図9】本実施の形態における使用形態の説明に供する略線図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<実施の形態>
図2における1は、全体として本発明のおもちゃ容器を示している。おもちゃ容器1は、全体として直方体形状を有しており、収納箱部2と、蓋部3と、取手11とを有している。
【0011】
おもちゃ容器1は、ABS(Acrylonitrile-Butadiene- Styrene共重合)樹脂や、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、プリプロピレン樹脂など、高弾性(25℃における弾性率が1.0×10の8乗Pa・s以上)の熱可塑性樹脂が使用されることが好ましい。
【0012】
図3に示すように収納箱部2は、ブロック玩具を収納する箱であり、4面の側壁21と、底板22とから構成されており、上部が収納開口部23として開口している。底板22は略正方形状であり、全体として直方体形状を有している。
【0013】
側壁21同士を接続する側壁連接部21Aと、側壁21及び底板22とを接続する底側連接部21Bには、収納開口部23の長軸または長辺の10~20%の直径を有するR(丸み)が形成されている。また、側壁21は、底板22に対して垂直から上部へ向けて広がるように1~5°の傾斜を有している。
【0014】
例えば、Rがない場合の底板22の一辺は23.8cmであり、Rが4cm、底板22の直線部分が15.8cmに構成される。また、側壁21の底板に対する傾斜角度は、2°に設定される。
【0015】
側壁21の対向する2面には、取手11を取り付けるための取付孔(図示せず)が形成されており、取手11の内側から突出する突出部11Aが挿入されることにより、収納箱部2に対して取手11が装着される。
【0016】
側壁21の上端近傍、すなわち収納開口部23の周縁近傍には、外側へ向けて突出する周縁突出部24が形成されている。
図5に示すように、周縁突出部24は、収納開口部23の周縁から3~10mm程度(例えば5mm)下がった位置から4~10mm(例えば6mm)の幅で、側壁21から1~3cm程度(例えば2.4cm)突出しており、収納箱部2の強度を増大させると共に、蓋部3を載置する機能を有している。
【0017】
図4に示すように、底板22の中心領域には、底面から突出する突出領域26が形成されている。突出領域26は、底面のRが終了したすぐ内側に形成されており、約15cm角で形成され、ている。突出領域26が存在することにより、収納箱部2としての強度を保つと共に、突出領域26に指を引っ掛けて底板22を持ちやすくできる。
【0018】
また、側壁21のうち、取手11の取り付けられない他の対向する2面には、スロープ部25が形成されている。スロープ部25は、周縁突出部24と外側における同位置から、5~10°(例えば7)の傾斜が形成されている。スロープ部25は、周縁突出部24を除く側壁21の厚さ(例えば1.5mm)と同程度の厚みを有しており、スロープ部25の内側面は側壁21の内側面よりも外側へ突出している。言い換えると、スロープ部25は、側壁21から外側へ突出する傾斜であり、スロープ部25の全体に亘って周縁突出部24のように厚く形成された領域はない。
【0019】
スロープ部25は、側壁21においてRの形成されていない直線部分のほぼ全域に形成されている。スロープ部25の幅に制限はないが、使い勝手を向上させるため、直線部分の70~100%に形成されることが好ましい。また、スロープ部25の外側の上端25Aは、緩やかなカーブを描いて収納開口部23に接続している。
【0020】
したがって、収納箱部2をスロープ部25が下になるように横向けた状態で載置すると、スロープ部25の外側面が床に接地する。ユーザが薄い板の上にブロック玩具をかき込むような感覚でスロープ部25に対してブロック玩具を載せた後、収納箱部2を収納開口部23を上向きにすることにより、簡単にブロック玩具を収納箱部2内に収納することができる。また、突出領域26に指を引っ掛けて底板22を持つと、上端25Aの傾斜に沿って収納箱部2を傾けることができる。
【0021】
図6及び
図7に示すように、蓋部3は、四方を囲むフタ側壁31と、フタ側壁31に対して略垂直に接続された天面板部32とを有している。天面板部32は、表面32A側(表面側/上側)から見て、フタ側壁31の上端からなだらかに凹む傾斜部33Aと、平坦な中心領域33Bがフタ側壁31と垂直な凹部33を有している。凹部33の形状は、収納箱部2の底面付近と略同一であり、凹部33の周縁部のRが4cmに設定されている。すなわち、凹部33は収納箱部2の底板22を収納することができる。
【0022】
したがって、複数のおもちゃ容器1があった場合に、一のおもちゃ容器1の蓋部3に対して他のおもちゃ容器1の収納箱部2の底近傍がすっぽりと嵌まるため、複数のおもちゃ容器1を積み重ねてスタッキングすることができる。また、表面32Aは縁が上がって物が落ちにくいため、表面32Aを利用してベーゴマなど様々な遊びをすることも可能である。
【0023】
フタ側壁31は、天面板部32に対して垂直な方向から裏面32B側へ向けて広がるように4~10°(例えば6°)傾斜している。フタ側壁31は、裏面側の端部において最も広幅であり、フタ側壁31の長軸(正方形のため一辺)の長さは、収納箱部2における周縁突出部24の長軸(正方形のため一辺)の長さと略同一である。したがって、表面32Aを上にした状態で蓋部3を収納箱部2に載置すると、周縁突出部24上にフタ側壁31の裏面側の端部が載り、蓋部3が収納箱部2の上に配置される。
【0024】
一方で、フタ側壁31は、表面側の端部において最も狭幅であり、フタ側壁31の長軸(正方形のため一辺)の長さは、収納箱部2における収納開口部23(フタ側壁31の内側)の長軸(正方形のため一辺)の長さよりも小さい。また上述したようにフタ側壁31は、裏面側の端部において最も広幅であり、収納開口部23の長軸の長さよりも大きい。
【0025】
このため、
図8に示すように、裏面32Bを上にした状態で蓋部3を収納箱部2に載置すると、フタ側壁31の途中で収納箱部2の側壁21に係止され、収納箱部2の上に蓋部3を配置することができる。
【0026】
表面32Aと反対側の裏面32B側から見たとき、天面板部32はフタ側壁31の縁からなだらかなRを形成しながらせり上がり、外側にフタ溝部36、中心部分に平坦な形状の中心領域33Bを形成している。中心の中心領域33Bには、ほぼ全面に亘って複数の円柱突起35が形成されており、円柱突起35の先端はフタ側壁31の裏側端部より内側(表側)に位置している。例えば、円柱突起の数は、20行×20列=400個形成されている。
【0027】
図1に示したように、本実施の形態におけるブロック玩具用の1単位ブロック101Aでは、直方体形状の本体部103から突出する円柱突起102が形成されている。1単位ブロック101Aの本体部103は、概ね縦×横×高さ=d1×d1×d2=8.0×8.0×12.2mmに形成されており、このサイズを1単位サイズとする。
【0028】
また、天井面103Aから突出する円柱突起102は、概ね直径d3が5.0mm、高さd4が3.5mmに形成されている。1単位ブロック101Aを天井面103Aとは逆方向の底面側から示す
図1(C)のように、側壁103Bの壁厚d5は、その方向に関わらず同一であり、d5=1.5mmである。
【0029】
1単位ブロック101Aの開口部104Aのサイズは、3.5m×3.5mmであり、円柱突起102の直径とほぼ同一であり、側壁103Bに囲まれた開口部104Aに対して円柱突起102が挿入されると、側壁103Bの内側が円柱突起102に当接することにより嵌合する。すなわち、開口部104Aが全体として円柱突起102と嵌合する嵌合部として作用する。
【0030】
おもちゃ容器1における蓋部3の円柱突起35は、このブロック玩具101を嵌合できるよう、概ね直径が5.0mm、高さが3.5mm、円柱突起の中心間距離が8.0mmである。したがって、おもちゃ容器1では、円柱突起35に対してブロック玩具101を嵌合することができ、裏面32Bをベースにしてブロック玩具101を組み立てることができる。
【0031】
また、ブロックベースとして使用できる中心領域33Bの周囲には、フタ溝部36が形成されている。このため、フタ溝部36に組み立て前のブロック玩具を載置したり、紙やプラスチック板を差し込んで背景として飾ったり、組立図を立てて見ながらブロック玩具を組み立てたりなどすることができる。
【0032】
<動作及び効果>
以下、上記した実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて課題及び効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。また、各特徴に記載した用語の意味や例示等は、同一の文言にて記載した他の特徴に記載した用語の意味や例示として適用しても良い。
【0033】
本発明のおもちゃ容器では、
ブロック玩具(ブロック玩具101)を収納し、底板(底板22)と側壁(側壁21)から構成される収納箱部(収納箱部2)と、
前記収納箱部の収納開口部(収納開口部23)を覆う天板(天面板部32)を有し、前記天板の一面である第1の天面(表面32A)を外側にして前記収納箱部に配置する第1の配置部(周縁突出部24)と、前記天板の他面である第2の天面(裏面32B)を外側にして前記収納箱部に配置する第2の配置部(フタ側壁31)とを有する蓋部とを備え、
前記第2の天面には、前記ブロック玩具と嵌合する複数の円柱突起(円柱突起35)からなるブロックベース領域(中心領域33B)が形成されていることを特徴とする。
【0034】
これにより、通常時には第1の天面を外側にして収納箱部にフタをする一方、ブロック玩具を使用する際には第2の天面を外側にし、ブロックベース領域をブロックのベースとして使用することができ、おもちゃ容器としての使い勝手を向上できる。
【0035】
おもちゃ容器において、前記蓋部は、
前記天板と、前記天板を囲む周縁壁部(フタ側壁31)とを有し、
前記周縁壁部は、前記天板の垂直線から、前記第2の天面へ向けて広がるように4~10°傾斜しており、前記周縁壁部は、前記第2の天面側の端部が前記収納開口部より大きく、前記第1の天面側の端部が前記収納開口部より小さいことを特徴とする。
【0036】
これにより、第1の天面を収納箱部に対向させた状態で蓋部を収納箱部の上に載置すると、端部は収納箱部の内部に入りこむものの、側壁の途中で収納箱部に係止され、第2の天面を上にした状態で収納箱部上に蓋部が配置される。
【0037】
おもちゃ容器において、前記第1の配置部は、
前記周縁壁部における第2面側の端部であり、
記側壁における端部近傍に形成され、前記側壁から外側へ突出する周縁突出部(周縁突出部24)上に載置されることにより、第1の天面を外側にして前記収納箱部に前記蓋部を配置することを特徴とする
【0038】
これにより、周縁壁部の第1の天面側とフタ側壁とを同サイズにし、第2の天面側に向けて小さくすることにより、第1及び第2の天面を外側にして蓋部を収納箱部に設置するリバーシブル構成が実現できる。
【0039】
おもちゃ容器において、前記蓋部は、
前記第2面側において、前記周縁壁部と前記ブロックベース領域の間に溝部(フタ溝部36)が形成されていることを特徴とする。
【0040】
これにより、溝部にブロックを置いたり、平面状の紙やプラスチック板などを置いて背景にしたりでき、ブロック玩具で遊ぶ楽しみを増大させることができる。
【0041】
おもちゃ容器の前記収納箱部において、前記底板と前記側壁が連接する底側連接部(底側連接部21B)には、前記収納開口部の長径又は長軸の長さに対して10-20%のRが形成されていることを特徴とする。
【0042】
これにより、底と床の間に手を入れ易くできるとともに、おもちゃ容器を可愛らしい丸い造形とすることができる。
【0043】
おもちゃ容器において、
前記収納箱部における前記側壁は、前記収納開口部へ向けて広がるように1~5°傾斜しており、
前記蓋部は、前記第1の天面及び前記第2の天面を構成する天板と、前記天板に接続され、前記第1の天面から突出する周縁壁部とを有し、
前記第1の天面は、前記底面連接部のR形状に合わせた形状で凹部が形成され、前記凹部に対して前記底面近傍が嵌合することを特徴とする。
【0044】
これにより、底面を天面より小さく構成でき、収納箱部と略同一サイズの蓋部を使用して、蓋部に形成された凹部に収納箱部をすっぽり嵌めることができ、複数のおもちゃ容器を積み重ねることが可能となる。
【0045】
おもちゃ容器において、前記収納箱部は、
全体として多角柱形状を有し、
前記側壁の少なくとも一面には、前記周縁突出部と接続するスロープ部が形成されていることを特徴とする。
【0046】
これにより、スロープ部が床に接地することができ、収納箱部を倒して塵取りのようにブロック玩具をかき入れることができる。
【0047】
おもちゃ容器において、前記ブロックベース領域と前期側壁との間には、溝部(フタ溝部36)が形成されていることを特徴とする。
【0048】
これにより、溝を活用しながらブロックベース領域を使ってブロック玩具で遊ぶことができる。
【0049】
以上の構成によれば、取り外し可能な蓋部をリバーシブルに取り付け可能に構成し、一面側は収納時用、他面側にブロックベースとして使用可能なブロック玩具用の円柱突起を形成したことにより、おもちゃ容器を使ってブロック玩具で遊ぶことができ、おもちゃ容器としての使い勝手を向上させることができる。
【0050】
上述実施形態では、底側連接部や側壁間に大きなRが形成されていたが、本発明はこれに限られない。大きなRは必須ではない。また、表面32A及び裏面32Bを外側にして固定する方法、他のおもちゃ容器とのスタッキング方法は、公知の種々の手段を選択して使用することができる。
【0051】
上述実施形態では、スロープ部25が形成されていたが、本発明はこれに限られず、スロープ部25は必須ではない。例えば、全面的に縁のない形状に構成しても良い。
【0052】
上述実施形態では、使用するブロック玩具の単位サイズが8.0×8.0×12.0mmであるようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々のサイズの単位ブロックを収納するおもちゃ容器に本発明を適用可能である。例えば、ナノブロック(登録商標)、ダイヤブロック(登録商標)、レゴブロック(登録商標)など、種々のブロック玩具を収納するおもちゃ容器として本発明を適用可能である。
【0053】
上述実施形態では、収納箱部としての収納箱部2と、蓋部としての蓋部3とからおもちゃ容器としてのおもちゃ容器1を構成したが、本発明はこれに限らず、その他種々の構成による収納箱部と、蓋部とによって本発明のおもちゃ容器を構成することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、組み立て可能な各種玩具用ブロックを収納するおもちゃ容器に利用することができる。
【符号の説明】
【0055】
1:容器,2:収納箱部,3:蓋部,3A:天井面,11:取手,11A:突出部,21:側壁,21A:側壁連接部,21B:底側連接部,22:底板,23:収納開口部,24:周縁突出部,25:スロープ部,25A:上端,26:突出領域,31:フタ側壁,32:天面板部,32A:表面,32B:裏面,33:凹部,33A:傾斜部,33B:中心領域,35:円柱突起,36:フタ溝部,101:ブロック玩具