(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023155112
(43)【公開日】2023-10-20
(54)【発明の名称】立体パズル
(51)【国際特許分類】
A63F 9/08 20060101AFI20231013BHJP
【FI】
A63F9/08 502A
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022102267
(22)【出願日】2022-06-24
(31)【優先権主張番号】202220802196.6
(32)【優先日】2022-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522255432
【氏名又は名称】淦源智能科技(広東)有限公司
【氏名又は名称原語表記】GAN CUBE Inc.
【住所又は居所原語表記】Room 101,Building 2,CIMC High-Tech Industrial Development Zone,No.3 Chanxing 1st Road,Chencun Town,Foshan,Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】江淦源
(57)【要約】 (修正有)
【課題】磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブを提供する。
【解決手段】1つの軸芯部材、6個のセンターピース3、8個のコーナーピース1および12個のエッジピース2を含み、コーナーピース1およびエッジピース2の内側面にいずれも磁性部が設けられ、磁性部内にいずれも磁気部品が取り付けられ、センターピース3と軸芯部材の間の弾力は、センターピース3内に設けられたギア調節部材により調節可能である。コーナーピース1とエッジピース2内に特殊な磁性部を設けることで、磁気部品の設置位置の安定性を確保し、組立精度を高め、かつ使用中の磁気部品の落下やずれなどが発生しないように確保することができ、また、センターピース3内に特殊なギア調節部材を設けることで、センターピース3と軸芯部材との間の弾力を迅速かつ容易に調節することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの軸芯部材、6個のセンターピース、8個のコーナーピース、および12個のエッジピースを含み、6個のセンターピースはそれぞれ軸芯部材の一端軸に接続され、隣接するコーナーピースおよびエッジピースは、コーナーピースおよびエッジピースに設けられた係止具により、移動可能にセンターピースに接続され、軸芯部材は、6個のセンターピース、8個のコーナーピースおよび12個のエッジピースと正六面体として接合される磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブであって、前記コーナーピースおよびエッジピースの内側面にいずれも磁性部が設けられ、磁性部内にいずれも磁気部品が取り付けられ、センターピースと軸芯部材の間の弾力は、センターピース内に設けられたギア調節部材により調節可能であることを特徴とする、磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブ。
【請求項2】
前記センターピースは、トップカバー、ギア調節台、ギア調節部材、弾力調節ネジおよび圧力調節バネを含み、そのうち、トップカバーは、ギア調節台の頂部にカバーされ、ギア調節部材は、ギア調節台の上方に取り付けられ、弾力調節ネジの下部は、ギア調節部材およびギア調節台を長手方向に貫通して軸芯部材に接続され、圧力調節バネは、弾力調節ネジとギア調節部材との間に嵌着されることを特徴とする、請求項1に記載の磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブ。
【請求項3】
前記ギア調節台は、調節台本体を含み、前記調節台本体の中央部に中央ポストが設けられ、前記中央ポストの中央部には、中央ポストを貫通する中央穴が設けられ、前記中央ポストの外周には鋸歯状ギアブロックが設けられ、鋸歯状ギアブロックの外周にはギア指示リングが設けられ、前記ギア指示リングには、鋸歯状ギアブロックに対応するギア数が設けられることを特徴とする、請求項2に記載の磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブ。
【請求項4】
前記ギア調節部材は、調節部材本体を含み、前記調節部材本体の下部に鋸歯状調節部が設けられ、前記鋸歯状調節部は、ギア調節台における鋸歯状ギアブロックと配合し、前記調節部材本体の頂部には、上方に突出した2つのギア調節トグルが対称的に設けられ、調節部材本体の頂部における2つのギア調節トグルの中央位置において、ギアを指示するためのギア指示矢印が設けられることを特徴とする、請求項3に記載の磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブ。
【請求項5】
前記ギア調節台の頂部には、開閉可能なトップカバーが設けられ、前記トップカバーはトップカバー本体を含み、前記トップカバー本体の下部には、ギア調節台と係合可能な複数の位置合わせ係合溝が設けられ、トップカバー本体の頂部側壁には、ギア調節台と突き合せることができる複数の係合ブロックが設けられることを特徴とする、請求項4に記載の磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブ。
【請求項6】
前記コーナーピースは、同一構造のコーナーピースベースを3つ接合してなるものであり、前記3つのコーナーピースベースの間に磁石固定装置が取り付けられ、前記磁石固定装置は、磁性部アセンブリおよび磁石固定アセンブリを含み、磁石固定アセンブリは、磁性部アセンブリの上方に積み重ねて取り付けられ、磁性部アセンブリに3つの磁性部が設けられ、3つの磁性部は、3つのコーナーピースベースが接合する端縁突合せ部にそれぞれクランプされ、3つの磁性部内にいずれも磁石が取り付けられ、各磁石は、いずれも磁石固定アセンブリに対応して設けられた磁石押圧ベースによって押圧され、磁性部は、透明な可視磁性部であることを特徴とする、請求項1に記載の磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブ。
【請求項7】
前記磁性部アセンブリは、正三角形に分布する磁性部ベースを含み、磁性部ベースの各端角にはいずれも磁性部が設けられ、各磁性部内には磁石が配置され、磁性部ベースの中心には第1中央位置合わせ穴が開設され、第1中央位置合わせ穴の周囲には複数の係合穴が設けられ、前記磁石固定アセンブリは固定台本体を含み、前記固定台本体には、磁性部アセンブリにおける磁性部に対応する3つの磁石押圧ベースが設けられ、各磁石押圧ベースの一方の側にはいずれもコーナーピース突合せホルダが設けられ、固定台本体は、コーナーピース突合せホルダを介してコーナーピースベースに係合され、固定台本体の下部には、磁性部ベースの係合穴と適合する複数の係合ポストが設けられ、固定台本体と磁性部ベースは、係合ポストと係合穴を介して突き合せられ、前記固定台本体の中央部には、磁性部ベースの中央の第1中央位置合わせ穴と適合する第2中央位置合わせ穴が設けられ、第2中央位置合わせ穴の周囲には、コーナーピースベースと突き合せることができる複数のコーナーピース突合せ穴が設けられ、前記コーナーピースベースは外部ハウジングを含み、前記外部ハウジング内には、内側に突出した接合位置合わせベースが設けられ、外部ハウジングの突合せ端縁には磁性部係止溝が設けられ、磁性部は当該磁性部係止溝内にクランプされ得、前記外部ハウジングの下部には、コーナーピース係止具が一体成型して設けられることを特徴とする、請求項6に記載の磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブ。
【請求項8】
前記エッジピースは、エッジピースシェル左半体、エッジピースシェル右半体および磁性部アセンブリを含み、そのうち、磁性部アセンブリは、エッジピースシェル左半体とエッジピースシェル右半体との間にクランプされ、エッジピースシェル左半体とエッジピースシェル右半体は対称的に一体に係合され、前記磁性部アセンブリは横方向ポストを含み、横方向ポストの左右両端にはいずれもエッジピース磁性部が設けられ、磁気部品は前記エッジピース磁性部内に配置され、前記エッジピース磁性部の外端側面に開閉可能な透明なエンドキャップが設けられることを特徴とする、請求項1に記載の磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブ。
【請求項9】
前記横方向ポストの中央部には制限用突合せブロックが設けられ、前記制限用突合せブロックの前後両端面には、いずれも外に突出した係合ブロックが設けられ、横方向ポストは、制限用突合せブロックの係合ブロックを介してエッジピースシェル左半体およびエッジピースシェル右半体と突き合せられ、前記エッジピースシェル左半体およびエッジピースシェル右半体は同じ構造を有し、いずれもハウジングを含み、ハウジングの下端には係止具が一体成型して設けられ、ハウジング内側には、ハウジング突合せポストとハウジング突合せ穴が設けられ、エッジピースシェル左半体とエッジピースシェル右半体を突き合せる場合、ハウジング突合せポストを対応するハウジング突合せ穴に差し込むことにより係合接続が実現されることを特徴とする、請求項8に記載の磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブ。
【請求項10】
前記ハウジング内には、磁性部アセンブリにおける制限用突合せブロックと適合する制限用係合ベースが設けられ、制限用突合せブロックは、制限用係合ベース内に係合され、ハウジングの端縁には、エッジピース磁性部と適合する磁性部係止溝が設けられ、エッジピース磁性部は、磁性部係止溝内に係合されることを特徴とする、請求項9に記載の磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルービックキューブの技術分野に関し、具体的には磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、従来のルービックキューブは弾力に富んだ硬いプラスチックで作られた正六面体である。コアは軸であり、26個のピースで構成される。26個のピースには、センターピースが6個あり、不動に固定され、一面のみに色が付いている。8個のコーナーピースは、回転可能である。12個のエッジピースも、回転可能である。この玩具は、立方体の各面が同じ色になるようにピースを配列して販売される。大きな立方体のある面を並進して回すと、その隣接する各面の単一の色が乱れ、新しい模様の立方体が構成され、引き続き回すと再び変化し、異なる色のピースで形成される各面となる。遊び方は、乱れた立方体を回すことで、できるだけ早く6面が単一の色になるように揃えることである。
【0003】
ルービックキューブは世に出て以来、人間にとって非常に知的な機能を持っているため、一時は世界的な人気を博し、ルービックキューブはわかりやすく変化に富んでいて柔軟性に優れ、それをうまくプレイするためには、プレイヤーは精神を集中し、絶えず考え、焦らずにプレイすることが必要であり、ある意味では、ルービックキューブは、特殊な知力開発用玩具、及びプレイヤーの知力のレベルと成熟度を評価するための玩具となっており、そのため、多くのプレイヤーを引きつけてくる。
【0004】
ルービックキューブ大会では通常、比較的複雑なルービックキューブを競技道具として採用しており、競技中、ルービックキューブの再配列を最短の時間内で完了するために、参加選手はピースを素早く回す必要がある。従来のルービックキューブでは、回す時に、ピースがうまく回らないように、毎回90度回す必要があり、これによりプレイヤーの高精度回しが求められるが、磁気位置決めピースを備えるルービックキューブでは、磁気的吸引力によって、ピースが90度回ると磁気的に吸着され、位置決めがより正確になる。
【0005】
しかし、既存の磁気ルービックキューブには次のような欠点がある。
【0006】
(1)既存のルービックキューブには、センターピースの弾力を調節できないものがある。プレイヤーの様々なニーズに対応することができない。所望の弾力を求める場合は、鉄軸のネジ全体を緩めて、別のバネに交換するしかできない。調節には非常に面倒で、付属品も追加される。また、ネジの埋め込み深さを調節することでルービックキューブの弾力を変えるものもあるが、この場合、弾力の調節に工具が必要で、非常に面倒な上、調節時にギアマークが見えないため、利用者は所望の弾力の位置に正確に調節できず、顧客体験が悪い。
【0007】
(2)既存の磁気ルービックキューブでは、コーナーピースとエッジピースは、通常接着剤で磁石をエッジピースの内壁に接着するものに過ぎず、実際に組み立てる際にルービックキューブ全体を分解し、接着剤などの化学物質によって磁石をコーナーピースとエッジピースの内壁に貼り付ける必要があり、磁石の組立位置を管理できず、しかも接着剤の使用は環境に優しくないだけでなく、組立精度も悪く、また、高速回転中に磁石が内壁から落下しやすい。コーナーピースとエッジピース内の磁石が見えないため、通常の使用中に磁石を観察することができず、磁石が正確に組み立てられているか、脱落しているかは把握できない。
【発明の概要】
【0008】
従来の技術的欠点を解決するために、本発明は、磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブを提案し、コーナーピースとエッジピース内に特殊な磁性部を設けることで、磁気部品の設置位置の安定性を確保し、組立精度を高め、かつ使用中の磁気部品の落下やずれなどが発生しないように確保することができ、また、センターピース内に特殊なギア調節部材を設けることで、センターピースと軸芯部材との間の弾力を迅速かつ容易に調節することができる。
【0009】
上記の技術的解決手段を実現するために、本発明は、磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブを提供し、1つの軸芯部材、6個のセンターピース、8個のコーナーピース、および12個のエッジピースを含み、6個のセンターピースはそれぞれ軸芯部材の一端軸に接続され、隣接するコーナーピースおよびエッジピースは、コーナーピースおよびエッジピースに設けられた係止具により、移動可能にセンターピースに接続され、軸芯部材は、6個のセンターピース、8個のコーナーピースおよび12個のエッジピースと正六面体として接合され、前記コーナーピースおよびエッジピースの内側面にいずれも磁性部が設けられ、磁性部内にいずれも磁気部品が取り付けられ、センターピースと軸芯部材の間の弾力は、センターピース内に設けられたギア調節部材により調節可能である。
【0010】
好ましくは、前記センターピースは、トップカバー、ギア調節台、ギア調節部材、弾力調節ネジおよび圧力調節バネを含み、そのうち、トップカバーは、ギア調節台の頂部にカバーされ、ギア調節部材は、ギア調節台の上方に取り付けられ、弾力調節ネジの下部は、ギア調節部材およびギア調節台を長手方向に貫通して軸芯部材に接続され、圧力調節バネは、弾力調節ネジとギア調節部材との間に嵌着される。
【0011】
好ましくは、前記ギア調節台は、調節台本体を含み、前記調節台本体の中央部に中央ポストが設けられ、前記中央ポストの中央部には、中央ポストを貫通する中央穴が設けられ、前記中央ポストの外周には鋸歯状ギアブロックが設けられ、鋸歯状ギアブロックの外周にはギア指示リングが設けられ、前記ギア指示リングには、鋸歯状ギアブロックに対応するギア数が設けられる。
【0012】
好ましくは、前記ギア調節部材は、調節部材本体を含み、前記調節部材本体の下部に鋸歯状調節部が設けられ、前記鋸歯状調節部は、ギア調節台における鋸歯状ギアブロックと配合し、前記調節部材本体の頂部には、上方に突出した2つのギア調節トグルが対称的に設けられ、調節部材本体の頂部における2つのギア調節トグルの中央位置において、ギアを指示するためのギア指示矢印が設けられる。
【0013】
好ましくは、前記ギア調節台の頂部には、開閉可能なトップカバーが設けられ、前記トップカバーはトップカバー本体を含み、前記トップカバー本体の下部には、ギア調節台と係合可能な複数の位置合わせ係合溝が設けられ、トップカバー本体の頂部側壁には、ギア調節台と突き合せることができる複数の係合ブロックが設けられる。
【0014】
好ましくは、前記コーナーピースは、同一構造のコーナーピースベースを3つ接合してなるものであり、前記3つのコーナーピースベースの間に磁石固定装置が取り付けられ、前記磁石固定装置は、磁性部アセンブリおよび磁石固定アセンブリを含み、磁石固定アセンブリは、磁性部アセンブリの上方に積み重ねて取り付けられ、磁性部アセンブリに3つの磁性部が設けられ、3つの磁性部は、3つのコーナーピースベースが接合する端縁突合せ部にそれぞれクランプされ、3つの磁性部内にいずれも磁石が取り付けられ、各磁石は、いずれも磁石固定アセンブリに対応して設けられた磁石押圧ベースによって押圧され、磁性部は、透明な可視磁性部である。
【0015】
好ましくは、前記磁性部アセンブリは、正三角形に分布する磁性部ベースを含み、磁性部ベースの各端角にはいずれも磁性部が設けられ、各磁性部内には磁石が配置され、磁性部ベースの中心には第1中央位置合わせ穴が開設され、第1中央位置合わせ穴の周囲には複数の係合穴が設けられ、前記磁石固定アセンブリは固定台本体を含み、前記固定台本体には、磁性部アセンブリにおける磁性部に対応する3つの磁石押圧ベースが設けられ、各磁石押圧ベースの一方の側にはいずれもコーナーピース突合せホルダが設けられ、固定台本体は、コーナーピース突合せホルダを介してコーナーピースベースに係合され、固定台本体の下部には、磁性部ベースの係合穴と適合する複数の係合ポストが設けられ、固定台本体と磁性部ベースは、係合ポストと係合穴を介して突き合せられ、前記固定台本体の中央部には、磁性部ベースの中央の第1中央位置合わせ穴と適合する第2中央位置合わせ穴が設けられ、第2中央位置合わせ穴の周囲には、コーナーピースベースと突き合せることができる複数のコーナーピース突合せ穴が設けられ、前記コーナーピースベースは外部ハウジングを含み、前記外部ハウジング内には、内側に突出した接合位置合わせベースが設けられ、外部ハウジングの突合せ端縁には磁性部係止溝が設けられ、磁性部は当該磁性部係止溝内にクランプされ得、前記外部ハウジングの下部には、コーナーピース係止具が一体成型して設けられる。
【0016】
好ましくは、前記エッジピースは、エッジピースシェル左半体、エッジピースシェル右半体および磁性部アセンブリを含み、そのうち、磁性部アセンブリは、エッジピースシェル左半体とエッジピースシェル右半体との間にクランプされ、エッジピースシェル左半体とエッジピースシェル右半体は対称的に一体に係合され、前記磁性部アセンブリは横方向ポストを含み、横方向ポストの左右両端にはいずれもエッジピース磁性部が設けられ、磁気部品は前記エッジピース磁性部内に配置され、前記エッジピース磁性部の外端側面に開閉可能な透明なエンドキャップが設けられる。
【0017】
好ましくは、前記横方向ポストの中央部には制限用突合せブロックが設けられ、前記制限用突合せブロックの前後両端面には、いずれも外に突出した係合ブロックが設けられ、横方向ポストは、制限用突合せブロックの係合ブロックを介してエッジピースシェル左半体およびエッジピースシェル右半体と突き合せられ、前記エッジピースシェル左半体およびエッジピースシェル右半体は同じ構造を有し、いずれもハウジングを含み、ハウジングの下端には係止具が一体成型して設けられ、ハウジングの内側には、ハウジング突合せポストとハウジング突合せ穴が設けられ、エッジピースシェル左半体とエッジピースシェル右半体を突き合せる場合、ハウジング突合せポストを対応するハウジング突合せ穴に差し込むことにより係合接続が実現される。
【0018】
好ましくは、前記ハウジング内には、磁性部アセンブリにおける制限用突合せブロックと適合する制限用係合ベースが設けられ、制限用突合せブロックは、制限用係合ベース内に係合され、ハウジングの端縁には、エッジピース磁性部と適合する磁性部係止溝が設けられ、エッジピース磁性部は、磁性部係止溝内に係合される。
【0019】
本発明によって提供された磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブの有益な効果は以下のとおりである。
【0020】
1)本磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブは、コーナーピースとエッジピース内に特殊な磁性部を設けることで、磁気部品の設置位置の安定性を確保し、組立精度を高め、かつ使用中の磁気部品の落下やずれなどが発生しないように確保することができ、また、センターピース内に特殊なギア調節部材を設けることで、センターピースと軸芯部材との間の弾力を迅速かつ容易に調節することができる。
【0021】
2)本磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブは、コーナーピース内に磁石固定装置を設けるコーナーピースの構造設計により、コーナーピース内の3つの側面に対して安定した磁石取付位置を提供し、磁石の組立精度を高め、かつ使用中の磁石の落下やずれなどが発生しないように確保することができる。
【0022】
3)本磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブは、エッジピース内に磁性部アセンブリを設けるエッジピースの構造設計により、磁気部品取付位置の安定性を確保し、組立精度を高め、かつ使用中の磁気部品の落下やずれなどが発生しないように確保することができ、しかも接着剤などの化学物質によって磁石をエッジピースの内壁に貼り付ける必要がなく、安全で環境に優しい。
【0023】
4)本磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブは、センターピース内に特殊なギア調節部材を設けるセンターピースの構造設計により、ギア調節部材をひねるだけで圧力調節バネの弾力を様々な程度に圧縮できるようにし、弾力の調節が非常に容易になる。実際の調節には、ギア調節部材をひねるだけでよく、ギア調節部材とギア調節台の協動により、圧力調節バネの様々な弾性圧縮を実現することができ、また、圧力調節バネの圧力を調節することにより、ギア調節台と軸芯との間の突合せ圧力および軸距離を調節してルービックキューブを回すのに必要なトルクを変えることができ、ギア調節台と軸芯との間の突合せ圧力が大きいほど、ルービックキューブを回すのに必要なトルクが大きくなり、ギア調節台と軸芯との間の突合せ圧力が小さいほど、ルービックキューブを回すのに必要なトルクが小さくなり、それによって、利用者は自分の好みに応じて素早く適切なトルクに調節することができ、顧客体験が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図3】本発明における軸芯部材と6個のセンターピースの組立構造を示す斜視図である。
【
図4】本発明におけるセンターピースの構造を示す分解斜視図である。
【
図5】本発明におけるセンターピースの内部組立構造を示す分解模式図である。
【
図6】本発明におけるコーナーピースの構造を示す斜視図である。
【
図7】本発明におけるコーナーピースの構造を示す分解斜視図である。
【
図8】本発明におけるコーナーピースのコーナーピースベースと磁石固定装置の組立構造を示す斜視図である。
【
図9】本発明におけるコーナーピースの磁石固定装置の組立構造を示す斜視図である。
【
図10】本発明におけるコーナーピースの磁石固定装置の構造を示す分解斜視図である。
【
図11】本発明におけるコーナーピースのコーナーピースベースの内部構造を示す模式図である。
【
図12】本発明におけるエッジピースの構造を示す斜視図である。
【
図13】本発明におけるエッジピースの構造を示す分解斜視図である。
【
図14】本発明におけるエッジピースシェル左半体の内部構造を示す模式図である。
【
図15】本発明におけるエッジピースの磁性部アセンブリの構造を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施例における図面と合わせて、本発明の実施例における技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。なお、説明した実施例は、本発明の実施例の一部に過ぎず、その全てではないことは明らかである。創造的な労力なしに当業者が得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0026】
実施例:磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブである。
【0027】
図1乃至
図3に示すように、磁性部が見えるデュアルモード・ダブル調節式ルービックキューブであって、1つの軸芯部材4、6個のセンターピース3、8個のコーナーピース1および12個のエッジピース2を含み、6個のセンターピース3はそれぞれ軸芯部材4の一端軸に接続され、隣接するコーナーピース1およびエッジピース2は、コーナーピース1およびエッジピース2に設けられた係止具により、移動可能にセンターピース3に接続され、軸芯部材4は、6個のセンターピース3、8個のコーナーピース1および12個のエッジピース2と正六面体として接合される。
【0028】
図4および
図5に示すように、前記センターピース3は、トップカバー31、ギア調節台32、ギア調節部材34、弾力調節ネジ35および圧力調節バネ36を含み、そのうち、トップカバー31は、ギア調節台32の頂部にカバーされ、ギア調節部材34は、ギア調節台32の上方に取り付けられ、弾力調節ネジ35の下部は、ギア調節部材34およびギア調節台32を長手方向に貫通して軸芯部材4に接続され、圧力調節バネ36は、弾力調節ネジ35とギア調節部材34との間に嵌着され、圧力調節バネ36の頂部は、弾力調節ネジ35のネジ頭に接触し、圧力調節バネ36の下部はギア調節部材4の下部内輪に接触し、前記圧力調節バネ36の下部とギア調節部材34の下部内輪との接触部にはワッシャ37が取り付けられ、ワッシャ37を設けることにより、圧力調節バネ36とギア調節部材34との間の安定した接触を向上させることができる。
【0029】
ギア調節台32は、調節台本体321を含み、前記調節台本体321の中央部に中央ポスト322が設けられ、前記中央ポスト322の中央部には、中央ポスト322を貫通する中央穴が設けられ、前記中央ポスト322の外周には鋸歯状ギアブロック323が設けられ、鋸歯状ギアブロック323の外周にはギア指示リング324が設けられ、前記ギア指示リング324には、鋸歯状ギアブロック323に対応するギア数325が設けられ、実際の組立には、弾力調節ネジ35は、中央ポスト322の中央穴を長手方向に貫通して軸芯部材4内に挿入され、弾力調節ネジ35の下部は、ネジ山によって軸芯部材4に接続され、鋸歯状ギアブロック323は、表面における異なる高さの鋸歯を利用して、ギア調節部材34と協働して圧力調節バネ36への異なる高さによるプレスをかけることができ、それによって、圧力調節バネ36の圧力調節を実現することができ、ギア指示リング324のギア数325は、調節時に圧力調節バネ36の圧力がどのギアにあるかを視覚的に示すことができるため、利用者の操作が容易にされ、調節台本体321の頂部には、トップカバー31を取り外すための位置を提供する複数のノッブスロット326が設けられる。
【0030】
ギア調節部材34は、調節部材本体341を含み、前記調節部材本体341の下部に鋸歯状調節部342が設けられ、前記鋸歯状調節部342は、ギア調節台32における鋸歯状ギアブロック323と配合し、前記調節部材本体341の頂部には、上方に突出した2つのギア調節トグル343が対称的に設けられ、調節部材本体341の頂部には、2つのギア調節トグル343の中央位置において、ギアを指示するためのギア指示矢印344が設けられる。実際の組立には、調節部材本体341の下部に設けられた鋸歯状調節部342とギア調節台32の鋸歯状ギアブロック323との間の協働により、調節部材本体341をひねると、鋸歯状調節部342と鋸歯状ギアブロック323が協働して、圧力調節バネ36への異なる高さによるプレスをかけることができ、それによって圧力調節バネ36の圧力調節が実現され、また、利用者は、突出したギア調節トグル343を設けることによって、ギア調節部材34を容易に動かすことができ、ギア指示矢印344とギア指示リング324に設けられたギア数325との協働によって、ギア調節部材34をひねる時にどのギアを扱っているかを明確にすることができる。
【0031】
トップカバー31はトップカバー本体311を含み、前記トップカバー本体311の下部には、ギア調節台と係合可能な複数の位置合わせ係合溝312が設けられ、トップカバー本体311の頂部側壁には、ギア調節台と突き合せることができる複数の係合ブロック313が設けられ、トップカバー31は、ギア調節台32内の各組立部品を保護するために使用され、トップカバー31の迅速な組立・分解を容易にするために、位置合わせ係合溝312と係合ブロック313のような係合形態で突合せを行う。
【0032】
本実施例では、センターピース3内に特殊なギア調節部材34を設けることで、ギア調節部材34をひねるだけで圧力調節バネ36の弾力を様々な程度に圧縮できるようにし、弾力の調節が非常に容易になる。実際の調節には、ギア調節部材34をひねるだけでよく、ギア調節部材34とギア調節台32の協動により、圧力調節バネ36の様々な弾性圧縮を実現することができ、また、圧力調節バネ36の圧力を調節することにより、ギア調節台32と軸芯部材4との間の突合せ圧力および軸距離を調節してルービックキューブを回す時のトルクを変えることができ、ギア調節台32と軸芯部材4との間の突合せ圧力が大きいほど、ルービックキューブを回すのに必要なトルクが大きくなり、ギア調節台32と軸芯部材4との間の突合せ圧力が小さいほど、ルービックキューブを回すのに必要なトルクが小さくなり、それによって、利用者は自分の好みに応じて素早く適切なトルクに調節することができ、顧客体験が向上する。
【0033】
図6乃至
図11に示すように、前記コーナーピース1は、同一構造のコーナーピースベース11を3つ接合したものであり、前記コーナーピースベース11は外部ハウジング111を含み、前記外部ハウジング111内には、内側に突出した接合位置合わせベース113が設けられ、接合位置合わせベース113は、3つのコーナーピースベース11を接合する時に内部制限として機能し、外部ハウジング111の突合せ端縁には磁性部係止溝112が設けられ、実際の組立には、磁性部1212は当該磁性部係止溝112内にクランプされ得、磁性部1212が磁性部係止溝112にクランプされた場合、磁性部1212の位置が安定することを確保することができ、前記外部ハウジング111内には、さらに磁石固定材係止部114が設けられ、前記磁石固定材係止部114は、磁石固定アセンブリ122におけるコーナーピース突合せホルダ1222と係合可能であり、磁石固定アセンブリ122と外部ハウジング111との間の安定した突合せが確保され、前記外部ハウジング111の下部には、エッジピース2とセンターピース3の可動接続を容易にするためのコーナーピース係止具115が一体成型して設けられる。
【0034】
3つのコーナーピースベース11の間には磁石固定装置12が取り付けられ、前記磁石固定装置12は、磁性部アセンブリ121および磁石固定アセンブリ122を含み、磁石固定アセンブリ122は、磁性部アセンブリ121の上方に積み重ねて取り付けられ、前記磁性部アセンブリ121は、正三角形に分布する磁性部ベース1211を含み、磁性部ベース1211の各端角にはいずれも磁性部1212が設けられ、各磁性部1212内にはいずれもコーナーピース用磁石13が配置され、磁性部ベース1211の中心には第1中央位置合わせ穴1214が開設され、第1中央位置合わせ穴1214の周囲には、正三角形に分布する3つの係合穴1213が設けられ、正三角形に分布する磁性部ベース1211を設けることで、3つのコーナーピースベース11を接合する時の対応する3つの内側面に対応させることができ、各内側面に磁石を設けることは、コーナーピース1とエッジピース2およびセンターピース3との間の磁気吸着による高速位置決めに寄与し、前記磁性部1212が透明な可視磁性部なので、磁性部1212内の磁石の作動状態を容易に観察できる。
【0035】
前記磁石固定アセンブリ122は固定台本体1221を含み、前記固定台本体1221には、磁性部アセンブリ121における磁性部1212に対応する3つの磁石押圧ベース1223が設けられ、各磁石押圧ベース1223の一方の側にはいずれもコーナーピース突合せホルダ1222が設けられ、固定台本体1221は、コーナーピース突合せホルダ1222を介してコーナーピースベース11における磁石固定材係止部114に係合され、固定台本体1221の下部には、磁性部ベース1211の係合穴1213と適合する3つの係合ポスト1224が設けられ、固定台本体1221と磁性部ベース1211は、係合ポスト1224と係合穴1213を介して突き合せられる。実際の組立には、固定台本体1221の下部に設けられた係合ポスト1224を磁性部ベース1211に設けられた係合穴1213に挿入することにより、磁石固定アセンブリ121と磁性部アセンブリ122を容易に積み重ねて係合することができ、組立が非常に簡単になり、組立後、磁石押圧ベース1223は、ちょうど磁性部1212内のコーナーピース用磁石13を押圧しすることができ、コーナーピース用磁石13の安定した位置が確保される。前記固定台本体1221の中央部には、磁性部ベース1211の中央の第1中央位置合わせ穴1214と適合する第2中央位置合わせ穴1226が設けられ、第2中央位置合わせ穴1226の周囲には、コーナーピースベース11と突き合せることができる3つのコーナーピース突合せ穴1225が設けられる。第1中央位置合わせ穴1214と第2中央位置合わせ穴1226を位置合わせることにより、磁石固定アセンブリ122と磁性部アセンブリ121との間の位置合わせが迅速に実現され得る。
【0036】
本実施例では、コーナーピース1内に磁石固定装置12を設けることで、コーナーピース内の3つの側面に対して安定した磁石取付位置を提供することができ、これにより磁石の組立精度が高まり、かつ使用中の磁石の落下やずれなどが発生しないように確保される。実際の組立には、磁性部アセンブリ121に設けられた3つの磁性部1212内に磁石を配置し、磁石固定アセンブリ122に対応して設けられた磁石押圧ベース1223によって押圧し、そして磁性部アセンブリ121と磁石固定アセンブリ122からなる磁石固定装置12を3つのコーナーピースベース11に挟み込むだけでよく、組立が容易であり、また、コーナーピース内に磁石固定装置12を設けることで、コーナーピース内の3つの側面に対して安定した磁石取付位置を提供することができ、これにより磁石組立精度が高まり、かつ使用中の磁石の落下やずれなどが発生しないように確保され、しかも接着剤などの化学物質によって磁石をエッジピースの内壁に貼り付ける必要がなく、安全で環境に優しく、磁性部1212が透明な可視磁性部なので、磁性部1212内の磁石の作動状態を容易に観察できる。
【0037】
図12乃至
図15に示すように、前記エッジピース2は、エッジピースシェル左半体21、エッジピースシェル右半体22および磁性部アセンブリ23を含み、そのうち、磁性部アセンブリ23は、エッジピースシェル左半体21とエッジピースシェル右半体22との間にクランプされ、エッジピースシェル左半体21とエッジピースシェル右半体22は対称的に一体に係合され、前記エッジピースシェル左半体21およびエッジピースシェル右半体22は同じ構造を有し、いずれもハウジング211を含み、ハウジング211の下端には係止具212が一体成型して設けられ、前記係止具212の内側には、係止具用突合せポスト213および係止具用突合せ穴214が設けられ、エッジピースシェル左半体21とエッジピースシェル右半体22の係止具212は、係止具用突合せポスト213と係止具用突合せ穴214を介して一体に係合され、係止具212の間の安定的かつ迅速な組立を容易にし、ハウジング211内側の四つの端角には、それぞれ第1ハウジング突合せポスト215、第2ハウジング突合せポスト216、第1ハウジング突合せ穴217および第2ハウジング突合せ穴218が設けられ、エッジピースシェル左半体21とエッジピースシェル右半体22を突き合せる場合、各々の第1ハウジング突合せポスト215、第2ハウジング突合せポスト216を相手の対応する第1ハウジング突合せ穴217および第2ハウジング突合せ穴218に挿入すれば係合接続が実現され、これにより、エッジピースシェル左半体21とエッジピースシェル右半体22との間の迅速な組立および分解を容易にする。
【0038】
前記磁性部アセンブリ23は横方向ポスト231を含み、横方向ポスト231の左右両端にはいずれもエッジピース磁性部234が設けられ、磁気部品は前記エッジピース磁性部234内に配置され、本実施例における磁気部品は、磁石24であり、前記エッジピース磁性部234の外端側面に開閉可能な透明なエンドキャップ235が設けられ、透明なエンドキャップ235を設けることにより、エッジピース磁性部234内の磁石24の組み立てが容易になるとともに、エッジピース磁性部234内の磁気部品の位置および状態を観察することもでき、磁石24全体を可視化することが可能となる。前記横方向ポスト231の中央部には制限用突合せブロック232が設けられ、前記制限用突合せブロック232の前後両端面には、いずれも外に突出した係合ブロック233が設けられ、横方向ポスト231は、制限用突合せブロック232の係合ブロック233を介してエッジピースシェル左半体21およびエッジピースシェル右半体22と突き合せられ、これにより、横方向ポスト231の組立時の迅速な位置決めが容易になり、エッジピースシェル左半体21およびエッジピースシェル右半体22における横方向ポスト231の安定した取付位置が確保される。エッジピースシェル左半体21およびエッジピースシェル右半体22のハウジング211内には、いずれも磁性部アセンブリ23における制限用突合せブロック232と適合する制限用係合ベース219が設けられ、制限用突合せブロック232は、制限用係合ベース219内に係合され、ハウジング211の端縁には、エッジピース磁性部234と適合する磁性部係止溝2110が設けられ、エッジピース磁性部234は、磁性部係止溝2110内に係合され、これにより、エッジピース磁性部234および横方向ポスト231の安定した取付位置が確保される。
【0039】
本実施例では、エッジピース内に磁性部アセンブリ23を設けることで、磁気部品の取付位置の安定性を確保し、組立精度を高め、かつ使用中の磁気部品の落下やずれなどが発生しないように確保することができる。エッジピースシェル左半体21とエッジピースシェル右半体22との組立は係合形態が使用されることにより、エッジピースシェル左半体21とエッジピースシェル右半体22の組立および分解を容易にし、また、磁性部アセンブリ23をエッジピースシェル左半体21とエッジピースシェル右半体22の間にクランプし、かつ磁気部品を磁性部アセンブリ23の特殊なエッジピース磁性部234内に配置することにより、磁気部品の取付位置の安定性を確保し、組立精度を高め、かつ使用中の磁気部品の落下やずれなどが発生しないように確保することができ、しかも接着剤などの化学物質によって磁石をエッジピースの内壁に貼り付ける必要がなく、安全で環境に優しく、また、透明なエッジピース磁性部234構造を用いることで、エッジピース磁性部内の磁気部品の位置および状態を観察することができる。
【0040】
上記は本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は、当該実施例および図面に開示された内容に限定されるべきではなく、本発明に開示された精神から逸脱することなく行われるいかなる同等のものまたは変更も、全て本発明の保護範囲内に入るものとする。
【符号の説明】
【0041】
1、コーナーピース;11、コーナーピースベース;111、外部ハウジング;112、磁性部係止溝;113、接合位置合わせベース;114、磁石固定材係止部;115、コーナーピース係止具;12、磁石固定装置;121、磁性部アセンブリ;1211、磁性部ベース;1212、磁性部;1213、係合穴;1214、第1中央位置合わせ穴;122、磁石固定アセンブリ;1221、固定台本体;1222、コーナーピース突合せホルダ;1223、磁石押圧ベース;1224、係合ポスト;1225、コーナーピース突合せ穴;1226、第2中央位置合わせ穴;13、コーナーピース用磁石;
2、エッジピース;21、エッジピースシェル左半体;211、ハウジング;212、係止具;213、係止具用突合せポスト;214、係止具用突合せ穴;215、第1ハウジング突合せポスト;216、第2ハウジング突合せポスト;217、第1ハウジング突合せ穴;218、第2ハウジング突合せ穴;219、制限用係合ベース;2110、磁性部係止溝;22、エッジピースシェル右半体;23、磁性部アセンブリ;231、横方向ポスト;232、制限用突合せブロック;233、係合ブロック;234、エッジピース磁性部;235、エンドキャップ;24、磁石;
3、センターピース;31、トップカバー;311、トップカバー本体;312、位置合わせ係合溝;313、係合ブロック;32、ギア調節台;321、調節台本体;322、中央ポスト;323、鋸歯状ギアブロック;324、ギア指示リング;325、ギア数;326、ノッブスロット;34、ギア調節部材;341、調節部材本体;342、鋸歯状調節部;343、ギア調節トグル;344、ギア指示矢印;35、弾力調節ネジ;36、圧力調節バネ;37、ワッシャ;4、軸芯部材。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの軸芯部材、6個のセンターピース、8個のコーナーピース、および12個のエッジピースを含み、6個のセンターピースはそれぞれ軸芯部材の一端軸に接続され、隣接するコーナーピースおよびエッジピースは、コーナーピースおよびエッジピースに設けられた係止具により、移動可能にセンターピースに接続され、軸芯部材は、6個のセンターピース、8個のコーナーピースおよび12個のエッジピースと正六面体として接合される立体パズルであって、前記コーナーピースおよびエッジピースの内側面にいずれも磁性部が設けられ、磁性部内にいずれも磁気部品が取り付けられ、センターピースと軸芯部材の間の弾力は、センターピース内に設けられたギア調節部材により調節可能であり、
前記センターピースは、トップカバー、ギア調節台、ギア調節部材、弾力調節ネジおよび圧力調節バネを含み、そのうち、トップカバーは、ギア調節台の頂部にカバーされ、ギア調節部材は、ギア調節台の上方に取り付けられ、弾力調節ネジの下部は、ギア調節部材およびギア調節台を長手方向に貫通して軸芯部材に接続され、圧力調節バネは、弾力調節ネジとギア調節部材との間に嵌着され、
前記ギア調節台は、調節台本体を含み、前記調節台本体の中央部に中央ポストが設けられ、前記中央ポストの中央部には、中央ポストを貫通する中央穴が設けられ、前記中央ポストの外周には鋸歯状ギアブロックが設けられ、鋸歯状ギアブロックの外周にはギア指示リングが設けられ、前記ギア指示リングには、鋸歯状ギアブロックに対応するギア数が設けられることを特徴とする、立体パズル。
【請求項2】
前記ギア調節部材は、調節部材本体を含み、前記調節部材本体の下部に鋸歯状調節部が設けられ、前記鋸歯状調節部は、ギア調節台における鋸歯状ギアブロックと配合し、前記調節部材本体の頂部には、上方に突出した2つのギア調節トグルが対称的に設けられ、調節部材本体の頂部における2つのギア調節トグルの中央位置において、ギアを指示するためのギア指示矢印が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の立体パズル。
【請求項3】
前記ギア調節台の頂部には、開閉可能なトップカバーが設けられ、前記トップカバーはトップカバー本体を含み、前記トップカバー本体の下部には、ギア調節台と係合可能な複数の位置合わせ係合溝が設けられ、トップカバー本体の頂部側壁には、ギア調節台と突き合せることができる複数の係合ブロックが設けられることを特徴とする、請求項2に記載の立体パズル。
【請求項4】
前記コーナーピースは、同一構造のコーナーピースベースを3つ接合してなるものであり、前記3つのコーナーピースベースの間に磁石固定装置が取り付けられ、前記磁石固定装置は、磁性部アセンブリおよび磁石固定アセンブリを含み、磁石固定アセンブリは、磁性部アセンブリの上方に積み重ねて取り付けられ、磁性部アセンブリに3つの磁性部が設けられ、3つの磁性部は、3つのコーナーピースベースが接合する端縁突合せ部にそれぞれクランプされ、3つの磁性部内にいずれも磁石が取り付けられ、各磁石は、いずれも磁石固定アセンブリに対応して設けられた磁石押圧ベースによって押圧され、磁性部は、透明な可視磁性部であることを特徴とする、請求項1に記載の立体パズル。
【請求項5】
前記磁性部アセンブリは、正三角形に分布する磁性部ベースを含み、磁性部ベースの各端角にはいずれも磁性部が設けられ、各磁性部内には磁石が配置され、磁性部ベースの中心には第1中央位置合わせ穴が開設され、第1中央位置合わせ穴の周囲には複数の係合穴が設けられ、前記磁石固定アセンブリは固定台本体を含み、前記固定台本体には、磁性部アセンブリにおける磁性部に対応する3つの磁石押圧ベースが設けられ、各磁石押圧ベースの一方の側にはいずれもコーナーピース突合せホルダが設けられ、固定台本体は、コーナーピース突合せホルダを介してコーナーピースベースに係合され、固定台本体の下部には、磁性部ベースの係合穴と適合する複数の係合ポストが設けられ、固定台本体と磁性部ベースは、係合ポストと係合穴を介して突き合せられ、前記固定台本体の中央部には、磁性部ベースの中央の第1中央位置合わせ穴と適合する第2中央位置合わせ穴が設けられ、第2中央位置合わせ穴の周囲には、コーナーピースベースと突き合せることができる複数のコーナーピース突合せ穴が設けられ、前記コーナーピースベースは外部ハウジングを含み、前記外部ハウジング内には、内側に突出した接合位置合わせベースが設けられ、外部ハウジングの突合せ端縁には磁性部係止溝が設けられ、磁性部は当該磁性部係止溝内にクランプされ、前記外部ハウジングの下部には、コーナーピース係止具が一体成型して設けられることを特徴とする、請求項4に記載の立体パズル。
【請求項6】
前記エッジピースは、エッジピースシェル左半体、エッジピースシェル右半体および磁性部アセンブリを含み、そのうち、磁性部アセンブリは、エッジピースシェル左半体とエッジピースシェル右半体との間にクランプされ、エッジピースシェル左半体とエッジピースシェル右半体は対称的に一体に係合され、前記磁性部アセンブリは横方向ポストを含み、横方向ポストの左右両端にはいずれもエッジピース磁性部が設けられ、磁気部品は前記エッジピース磁性部内に配置され、前記エッジピース磁性部の外端側面に開閉可能な透明なエンドキャップが設けられることを特徴とする、請求項1に記載の立体パズル。
【請求項7】
前記横方向ポストの中央部には制限用突合せブロックが設けられ、前記制限用突合せブロックの前後両端面には、いずれも外に突出した係合ブロックが設けられ、横方向ポストは、制限用突合せブロックの係合ブロックを介してエッジピースシェル左半体およびエッジピースシェル右半体と突き合せられ、前記エッジピースシェル左半体およびエッジピースシェル右半体は同じ構造を有し、いずれもハウジングを含み、ハウジングの下端には係止具が一体成型して設けられ、ハウジング内側には、ハウジング突合せポストとハウジング突合せ穴が設けられ、エッジピースシェル左半体とエッジピースシェル右半体を突き合せる場合、ハウジング突合せポストを対応するハウジング突合せ穴に差し込むことにより係合接続が実現されることを特徴とする、請求項6に記載の立体パズル。
【請求項8】
前記ハウジング内には、磁性部アセンブリにおける制限用突合せブロックと適合する制限用係合ベースが設けられ、制限用突合せブロックは、制限用係合ベース内に係合され、ハウジングの端縁には、エッジピース磁性部と適合する磁性部係止溝が設けられ、エッジピース磁性部は、磁性部係止溝内に係合されることを特徴とする、請求項7に記載の立体パズル。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立体パズルの技術分野に関し、具体的には立体パズルに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、従来の立体パズルは弾力に富んだ硬いプラスチックで作られた正六面体である。コアは軸であり、26個のピースで構成される。26個のピースには、センターピースが6個あり、不動に固定され、一面のみに色が付いている。8個のコーナーピースは、回転可能である。12個のエッジピースも、回転可能である。この玩具は、立方体の各面が同じ色になるようにピースを配列して販売される。大きな立方体のある面を並進して回すと、その隣接する各面の単一の色が乱れ、新しい模様の立方体が構成され、引き続き回すと再び変化し、異なる色のピースで形成される各面となる。遊び方は、乱れた立方体を回すことで、できるだけ早く6面が単一の色になるように揃えることである。
【0003】
立体パズルは世に出て以来、人間にとって非常に知的な機能を持っているため、一時は世界的な人気を博し、立体パズルはわかりやすく変化に富んでいて柔軟性に優れ、それをうまくプレイするためには、プレイヤーは精神を集中し、絶えず考え、焦らずにプレイすることが必要であり、ある意味では、立体パズルは、特殊な知力開発用玩具、及びプレイヤーの知力のレベルと成熟度を評価するための玩具となっており、そのため、多くのプレイヤーを引きつけてくる。
【0004】
立体パズル大会では通常、比較的複雑な立体パズルを競技道具として採用しており、競技中、立体パズルの再配列を最短の時間内で完了するために、参加選手はピースを素早く回す必要がある。従来の立体パズルでは、回す時に、ピースがうまく回らないように、毎回90度回す必要があり、これによりプレイヤーの高精度回しが求められるが、磁気位置決めピースを備える立体パズルでは、磁気的吸引力によって、ピースが90度回ると磁気的に吸着され、位置決めがより正確になる。
【0005】
しかし、既存の磁気立体パズルには次のような欠点がある。
【0006】
(1)既存の立体パズルには、センターピースの弾力を調節できないものがある。プレイヤーの様々なニーズに対応することができない。所望の弾力を求める場合は、鉄軸のネジ全体を緩めて、別のバネに交換するしかできない。調節には非常に面倒で、付属品も追加される。また、ネジの埋め込み深さを調節することで立体パズルの弾力を変えるものもあるが、この場合、弾力の調節に工具が必要で、非常に面倒な上、調節時にギアマークが見えないため、利用者は所望の弾力の位置に正確に調節できず、顧客体験が悪い。
【0007】
(2)既存の磁気立体パズルでは、コーナーピースとエッジピースは、通常接着剤で磁石をエッジピースの内壁に接着するものに過ぎず、実際に組み立てる際に立体パズル全体を分解し、接着剤などの化学物質によって磁石をコーナーピースとエッジピースの内壁に貼り付ける必要があり、磁石の組立位置を管理できず、しかも接着剤の使用は環境に優しくないだけでなく、組立精度も悪く、また、高速回転中に磁石が内壁から落下しやすい。コーナーピースとエッジピース内の磁石が見えないため、通常の使用中に磁石を観察することができず、磁石が正確に組み立てられているか、脱落しているかは把握できない。
【発明の概要】
【0008】
従来の技術的欠点を解決するために、本発明は、立体パズルを提案し、コーナーピースとエッジピース内に特殊な磁性部を設けることで、磁気部品の設置位置の安定性を確保し、組立精度を高め、かつ使用中の磁気部品の落下やずれなどが発生しないように確保することができ、また、センターピース内に特殊なギア調節部材を設けることで、センターピースと軸芯部材との間の弾力を迅速かつ容易に調節することができる。
【0009】
上記の技術的解決手段を実現するために、本発明は、立体パズルを提供し、1つの軸芯部材、6個のセンターピース、8個のコーナーピース、および12個のエッジピースを含み、6個のセンターピースはそれぞれ軸芯部材の一端軸に接続され、隣接するコーナーピースおよびエッジピースは、コーナーピースおよびエッジピースに設けられた係止具により、移動可能にセンターピースに接続され、軸芯部材は、6個のセンターピース、8個のコーナーピースおよび12個のエッジピースと正六面体として接合され、前記コーナーピースおよびエッジピースの内側面にいずれも磁性部が設けられ、磁性部内にいずれも磁気部品が取り付けられ、センターピースと軸芯部材の間の弾力は、センターピース内に設けられたギア調節部材により調節可能である。
【0010】
好ましくは、前記センターピースは、トップカバー、ギア調節台、ギア調節部材、弾力調節ネジおよび圧力調節バネを含み、そのうち、トップカバーは、ギア調節台の頂部にカバーされ、ギア調節部材は、ギア調節台の上方に取り付けられ、弾力調節ネジの下部は、ギア調節部材およびギア調節台を長手方向に貫通して軸芯部材に接続され、圧力調節バネは、弾力調節ネジとギア調節部材との間に嵌着される。
【0011】
好ましくは、前記ギア調節台は、調節台本体を含み、前記調節台本体の中央部に中央ポストが設けられ、前記中央ポストの中央部には、中央ポストを貫通する中央穴が設けられ、前記中央ポストの外周には鋸歯状ギアブロックが設けられ、鋸歯状ギアブロックの外周にはギア指示リングが設けられ、前記ギア指示リングには、鋸歯状ギアブロックに対応するギア数が設けられる。
【0012】
好ましくは、前記ギア調節部材は、調節部材本体を含み、前記調節部材本体の下部に鋸歯状調節部が設けられ、前記鋸歯状調節部は、ギア調節台における鋸歯状ギアブロックと配合し、前記調節部材本体の頂部には、上方に突出した2つのギア調節トグルが対称的に設けられ、調節部材本体の頂部における2つのギア調節トグルの中央位置において、ギアを指示するためのギア指示矢印が設けられる。
【0013】
好ましくは、前記ギア調節台の頂部には、開閉可能なトップカバーが設けられ、前記トップカバーはトップカバー本体を含み、前記トップカバー本体の下部には、ギア調節台と係合可能な複数の位置合わせ係合溝が設けられ、トップカバー本体の頂部側壁には、ギア調節台と突き合せることができる複数の係合ブロックが設けられる。
【0014】
好ましくは、前記コーナーピースは、同一構造のコーナーピースベースを3つ接合してなるものであり、前記3つのコーナーピースベースの間に磁石固定装置が取り付けられ、前記磁石固定装置は、磁性部アセンブリおよび磁石固定アセンブリを含み、磁石固定アセンブリは、磁性部アセンブリの上方に積み重ねて取り付けられ、磁性部アセンブリに3つの磁性部が設けられ、3つの磁性部は、3つのコーナーピースベースが接合する端縁突合せ部にそれぞれクランプされ、3つの磁性部内にいずれも磁石が取り付けられ、各磁石は、いずれも磁石固定アセンブリに対応して設けられた磁石押圧ベースによって押圧され、磁性部は、透明な可視磁性部である。
【0015】
好ましくは、前記磁性部アセンブリは、正三角形に分布する磁性部ベースを含み、磁性部ベースの各端角にはいずれも磁性部が設けられ、各磁性部内には磁石が配置され、磁性部ベースの中心には第1中央位置合わせ穴が開設され、第1中央位置合わせ穴の周囲には複数の係合穴が設けられ、前記磁石固定アセンブリは固定台本体を含み、前記固定台本体には、磁性部アセンブリにおける磁性部に対応する3つの磁石押圧ベースが設けられ、各磁石押圧ベースの一方の側にはいずれもコーナーピース突合せホルダが設けられ、固定台本体は、コーナーピース突合せホルダを介してコーナーピースベースに係合され、固定台本体の下部には、磁性部ベースの係合穴と適合する複数の係合ポストが設けられ、固定台本体と磁性部ベースは、係合ポストと係合穴を介して突き合せられ、前記固定台本体の中央部には、磁性部ベースの中央の第1中央位置合わせ穴と適合する第2中央位置合わせ穴が設けられ、第2中央位置合わせ穴の周囲には、コーナーピースベースと突き合せることができる複数のコーナーピース突合せ穴が設けられ、前記コーナーピースベースは外部ハウジングを含み、前記外部ハウジング内には、内側に突出した接合位置合わせベースが設けられ、外部ハウジングの突合せ端縁には磁性部係止溝が設けられ、磁性部は当該磁性部係止溝内にクランプされ得、前記外部ハウジングの下部には、コーナーピース係止具が一体成型して設けられる。
【0016】
好ましくは、前記エッジピースは、エッジピースシェル左半体、エッジピースシェル右半体および磁性部アセンブリを含み、そのうち、磁性部アセンブリは、エッジピースシェル左半体とエッジピースシェル右半体との間にクランプされ、エッジピースシェル左半体とエッジピースシェル右半体は対称的に一体に係合され、前記磁性部アセンブリは横方向ポストを含み、横方向ポストの左右両端にはいずれもエッジピース磁性部が設けられ、磁気部品は前記エッジピース磁性部内に配置され、前記エッジピース磁性部の外端側面に開閉可能な透明なエンドキャップが設けられる。
【0017】
好ましくは、前記横方向ポストの中央部には制限用突合せブロックが設けられ、前記制限用突合せブロックの前後両端面には、いずれも外に突出した係合ブロックが設けられ、横方向ポストは、制限用突合せブロックの係合ブロックを介してエッジピースシェル左半体およびエッジピースシェル右半体と突き合せられ、前記エッジピースシェル左半体およびエッジピースシェル右半体は同じ構造を有し、いずれもハウジングを含み、ハウジングの下端には係止具が一体成型して設けられ、ハウジングの内側には、ハウジング突合せポストとハウジング突合せ穴が設けられ、エッジピースシェル左半体とエッジピースシェル右半体を突き合せる場合、ハウジング突合せポストを対応するハウジング突合せ穴に差し込むことにより係合接続が実現される。
【0018】
好ましくは、前記ハウジング内には、磁性部アセンブリにおける制限用突合せブロックと適合する制限用係合ベースが設けられ、制限用突合せブロックは、制限用係合ベース内に係合され、ハウジングの端縁には、エッジピース磁性部と適合する磁性部係止溝が設けられ、エッジピース磁性部は、磁性部係止溝内に係合される。
【0019】
本発明によって提供された立体パズルの有益な効果は以下のとおりである。
【0020】
1)本立体パズルは、コーナーピースとエッジピース内に特殊な磁性部を設けることで、磁気部品の設置位置の安定性を確保し、組立精度を高め、かつ使用中の磁気部品の落下やずれなどが発生しないように確保することができ、また、センターピース内に特殊なギア調節部材を設けることで、センターピースと軸芯部材との間の弾力を迅速かつ容易に調節することができる。
【0021】
2)本立体パズルは、コーナーピース内に磁石固定装置を設けるコーナーピースの構造設計により、コーナーピース内の3つの側面に対して安定した磁石取付位置を提供し、磁石の組立精度を高め、かつ使用中の磁石の落下やずれなどが発生しないように確保することができる。
【0022】
3)本立体パズルは、エッジピース内に磁性部アセンブリを設けるエッジピースの構造設計により、磁気部品取付位置の安定性を確保し、組立精度を高め、かつ使用中の磁気部品の落下やずれなどが発生しないように確保することができ、しかも接着剤などの化学物質によって磁石をエッジピースの内壁に貼り付ける必要がなく、安全で環境に優しい。
【0023】
4)本立体パズルは、センターピース内に特殊なギア調節部材を設けるセンターピースの構造設計により、ギア調節部材をひねるだけで圧力調節バネの弾力を様々な程度に圧縮できるようにし、弾力の調節が非常に容易になる。実際の調節には、ギア調節部材をひねるだけでよく、ギア調節部材とギア調節台の協動により、圧力調節バネの様々な弾性圧縮を実現することができ、また、圧力調節バネの圧力を調節することにより、ギア調節台と軸芯との間の突合せ圧力および軸距離を調節して立体パズルを回すのに必要なトルクを変えることができ、ギア調節台と軸芯との間の突合せ圧力が大きいほど、立体パズルを回すのに必要なトルクが大きくなり、ギア調節台と軸芯との間の突合せ圧力が小さいほど、立体パズルを回すのに必要なトルクが小さくなり、それによって、利用者は自分の好みに応じて素早く適切なトルクに調節することができ、顧客体験が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図3】本発明における軸芯部材と6個のセンターピースの組立構造を示す斜視図である。
【
図4】本発明におけるセンターピースの構造を示す分解斜視図である。
【
図5】本発明におけるセンターピースの内部組立構造を示す分解模式図である。
【
図6】本発明におけるコーナーピースの構造を示す斜視図である。
【
図7】本発明におけるコーナーピースの構造を示す分解斜視図である。
【
図8】本発明におけるコーナーピースのコーナーピースベースと磁石固定装置の組立構造を示す斜視図である。
【
図9】本発明におけるコーナーピースの磁石固定装置の組立構造を示す斜視図である。
【
図10】本発明におけるコーナーピースの磁石固定装置の構造を示す分解斜視図である。
【
図11】本発明におけるコーナーピースのコーナーピースベースの内部構造を示す模式図である。
【
図12】本発明におけるエッジピースの構造を示す斜視図である。
【
図13】本発明におけるエッジピースの構造を示す分解斜視図である。
【
図14】本発明におけるエッジピースシェル左半体の内部構造を示す模式図である。
【
図15】本発明におけるエッジピースの磁性部アセンブリの構造を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施例における図面と合わせて、本発明の実施例における技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。なお、説明した実施例は、本発明の実施例の一部に過ぎず、その全てではないことは明らかである。創造的な労力なしに当業者が得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0026】
実施例:立体パズルである。
【0027】
図1乃至
図3に示すように、
立体パズルであって、1つの軸芯部材4、6個のセンターピース3、8個のコーナーピース1および12個のエッジピース2を含み、6個のセンターピース3はそれぞれ軸芯部材4の一端軸に接続され、隣接するコーナーピース1およびエッジピース2は、コーナーピース1およびエッジピース2に設けられた係止具により、移動可能にセンターピース3に接続され、軸芯部材4は、6個のセンターピース3、8個のコーナーピース1および12個のエッジピース2と正六面体として接合される。
【0028】
図4および
図5に示すように、前記センターピース3は、トップカバー31、ギア調節台32、ギア調節部材34、弾力調節ネジ35および圧力調節バネ36を含み、そのうち、トップカバー31は、ギア調節台32の頂部にカバーされ、ギア調節部材34は、ギア調節台32の上方に取り付けられ、弾力調節ネジ35の下部は、ギア調節部材34およびギア調節台32を長手方向に貫通して軸芯部材4に接続され、圧力調節バネ36は、弾力調節ネジ35とギア調節部材34との間に嵌着され、圧力調節バネ36の頂部は、弾力調節ネジ35のネジ頭に接触し、圧力調節バネ36の下部はギア調節部材4の下部内輪に接触し、前記圧力調節バネ36の下部とギア調節部材34の下部内輪との接触部にはワッシャ37が取り付けられ、ワッシャ37を設けることにより、圧力調節バネ36とギア調節部材34との間の安定した接触を向上させることができる。
【0029】
ギア調節台32は、調節台本体321を含み、前記調節台本体321の中央部に中央ポスト322が設けられ、前記中央ポスト322の中央部には、中央ポスト322を貫通する中央穴が設けられ、前記中央ポスト322の外周には鋸歯状ギアブロック323が設けられ、鋸歯状ギアブロック323の外周にはギア指示リング324が設けられ、前記ギア指示リング324には、鋸歯状ギアブロック323に対応するギア数325が設けられ、実際の組立には、弾力調節ネジ35は、中央ポスト322の中央穴を長手方向に貫通して軸芯部材4内に挿入され、弾力調節ネジ35の下部は、ネジ山によって軸芯部材4に接続され、鋸歯状ギアブロック323は、表面における異なる高さの鋸歯を利用して、ギア調節部材34と協働して圧力調節バネ36への異なる高さによるプレスをかけることができ、それによって、圧力調節バネ36の圧力調節を実現することができ、ギア指示リング324のギア数325は、調節時に圧力調節バネ36の圧力がどのギアにあるかを視覚的に示すことができるため、利用者の操作が容易にされ、調節台本体321の頂部には、トップカバー31を取り外すための位置を提供する複数のノッブスロット326が設けられる。
【0030】
ギア調節部材34は、調節部材本体341を含み、前記調節部材本体341の下部に鋸歯状調節部342が設けられ、前記鋸歯状調節部342は、ギア調節台32における鋸歯状ギアブロック323と配合し、前記調節部材本体341の頂部には、上方に突出した2つのギア調節トグル343が対称的に設けられ、調節部材本体341の頂部には、2つのギア調節トグル343の中央位置において、ギアを指示するためのギア指示矢印344が設けられる。実際の組立には、調節部材本体341の下部に設けられた鋸歯状調節部342とギア調節台32の鋸歯状ギアブロック323との間の協働により、調節部材本体341をひねると、鋸歯状調節部342と鋸歯状ギアブロック323が協働して、圧力調節バネ36への異なる高さによるプレスをかけることができ、それによって圧力調節バネ36の圧力調節が実現され、また、利用者は、突出したギア調節トグル343を設けることによって、ギア調節部材34を容易に動かすことができ、ギア指示矢印344とギア指示リング324に設けられたギア数325との協働によって、ギア調節部材34をひねる時にどのギアを扱っているかを明確にすることができる。
【0031】
トップカバー31はトップカバー本体311を含み、前記トップカバー本体311の下部には、ギア調節台と係合可能な複数の位置合わせ係合溝312が設けられ、トップカバー本体311の頂部側壁には、ギア調節台と突き合せることができる複数の係合ブロック313が設けられ、トップカバー31は、ギア調節台32内の各組立部品を保護するために使用され、トップカバー31の迅速な組立・分解を容易にするために、位置合わせ係合溝312と係合ブロック313のような係合形態で突合せを行う。
【0032】
本実施例では、センターピース3内に特殊なギア調節部材34を設けることで、ギア調節部材34をひねるだけで圧力調節バネ36の弾力を様々な程度に圧縮できるようにし、弾力の調節が非常に容易になる。実際の調節には、ギア調節部材34をひねるだけでよく、ギア調節部材34とギア調節台32の協動により、圧力調節バネ36の様々な弾性圧縮を実現することができ、また、圧力調節バネ36の圧力を調節することにより、ギア調節台32と軸芯部材4との間の突合せ圧力および軸距離を調節して立体パズルを回す時のトルクを変えることができ、ギア調節台32と軸芯部材4との間の突合せ圧力が大きいほど、立体パズルを回すのに必要なトルクが大きくなり、ギア調節台32と軸芯部材4との間の突合せ圧力が小さいほど、立体パズルを回すのに必要なトルクが小さくなり、それによって、利用者は自分の好みに応じて素早く適切なトルクに調節することができ、顧客体験が向上する。
【0033】
図6乃至
図11に示すように、前記コーナーピース1は、同一構造のコーナーピースベース11を3つ接合したものであり、前記コーナーピースベース11は外部ハウジング111を含み、前記外部ハウジング111内には、内側に突出した接合位置合わせベース113が設けられ、接合位置合わせベース113は、3つのコーナーピースベース11を接合する時に内部制限として機能し、外部ハウジング111の突合せ端縁には磁性部係止溝112が設けられ、実際の組立には、磁性部1212は当該磁性部係止溝112内にクランプされ得、磁性部1212が磁性部係止溝112にクランプされた場合、磁性部1212の位置が安定することを確保することができ、前記外部ハウジング111内には、さらに磁石固定材係止部114が設けられ、前記磁石固定材係止部114は、磁石固定アセンブリ122におけるコーナーピース突合せホルダ1222と係合可能であり、磁石固定アセンブリ122と外部ハウジング111との間の安定した突合せが確保され、前記外部ハウジング111の下部には、エッジピース2とセンターピース3の可動接続を容易にするためのコーナーピース係止具115が一体成型して設けられる。
【0034】
3つのコーナーピースベース11の間には磁石固定装置12が取り付けられ、前記磁石固定装置12は、磁性部アセンブリ121および磁石固定アセンブリ122を含み、磁石固定アセンブリ122は、磁性部アセンブリ121の上方に積み重ねて取り付けられ、前記磁性部アセンブリ121は、正三角形に分布する磁性部ベース1211を含み、磁性部ベース1211の各端角にはいずれも磁性部1212が設けられ、各磁性部1212内にはいずれもコーナーピース用磁石13が配置され、磁性部ベース1211の中心には第1中央位置合わせ穴1214が開設され、第1中央位置合わせ穴1214の周囲には、正三角形に分布する3つの係合穴1213が設けられ、正三角形に分布する磁性部ベース1211を設けることで、3つのコーナーピースベース11を接合する時の対応する3つの内側面に対応させることができ、各内側面に磁石を設けることは、コーナーピース1とエッジピース2およびセンターピース3との間の磁気吸着による高速位置決めに寄与し、前記磁性部1212が透明な可視磁性部なので、磁性部1212内の磁石の作動状態を容易に観察できる。
【0035】
前記磁石固定アセンブリ122は固定台本体1221を含み、前記固定台本体1221には、磁性部アセンブリ121における磁性部1212に対応する3つの磁石押圧ベース1223が設けられ、各磁石押圧ベース1223の一方の側にはいずれもコーナーピース突合せホルダ1222が設けられ、固定台本体1221は、コーナーピース突合せホルダ1222を介してコーナーピースベース11における磁石固定材係止部114に係合され、固定台本体1221の下部には、磁性部ベース1211の係合穴1213と適合する3つの係合ポスト1224が設けられ、固定台本体1221と磁性部ベース1211は、係合ポスト1224と係合穴1213を介して突き合せられる。実際の組立には、固定台本体1221の下部に設けられた係合ポスト1224を磁性部ベース1211に設けられた係合穴1213に挿入することにより、磁石固定アセンブリ121と磁性部アセンブリ122を容易に積み重ねて係合することができ、組立が非常に簡単になり、組立後、磁石押圧ベース1223は、ちょうど磁性部1212内のコーナーピース用磁石13を押圧しすることができ、コーナーピース用磁石13の安定した位置が確保される。前記固定台本体1221の中央部には、磁性部ベース1211の中央の第1中央位置合わせ穴1214と適合する第2中央位置合わせ穴1226が設けられ、第2中央位置合わせ穴1226の周囲には、コーナーピースベース11と突き合せることができる3つのコーナーピース突合せ穴1225が設けられる。第1中央位置合わせ穴1214と第2中央位置合わせ穴1226を位置合わせることにより、磁石固定アセンブリ122と磁性部アセンブリ121との間の位置合わせが迅速に実現され得る。
【0036】
本実施例では、コーナーピース1内に磁石固定装置12を設けることで、コーナーピース内の3つの側面に対して安定した磁石取付位置を提供することができ、これにより磁石の組立精度が高まり、かつ使用中の磁石の落下やずれなどが発生しないように確保される。実際の組立には、磁性部アセンブリ121に設けられた3つの磁性部1212内に磁石を配置し、磁石固定アセンブリ122に対応して設けられた磁石押圧ベース1223によって押圧し、そして磁性部アセンブリ121と磁石固定アセンブリ122からなる磁石固定装置12を3つのコーナーピースベース11に挟み込むだけでよく、組立が容易であり、また、コーナーピース内に磁石固定装置12を設けることで、コーナーピース内の3つの側面に対して安定した磁石取付位置を提供することができ、これにより磁石組立精度が高まり、かつ使用中の磁石の落下やずれなどが発生しないように確保され、しかも接着剤などの化学物質によって磁石をエッジピースの内壁に貼り付ける必要がなく、安全で環境に優しく、磁性部1212が透明な可視磁性部なので、磁性部1212内の磁石の作動状態を容易に観察できる。
【0037】
図12乃至
図15に示すように、前記エッジピース2は、エッジピースシェル左半体21、エッジピースシェル右半体22および磁性部アセンブリ23を含み、そのうち、磁性部アセンブリ23は、エッジピースシェル左半体21とエッジピースシェル右半体22との間にクランプされ、エッジピースシェル左半体21とエッジピースシェル右半体22は対称的に一体に係合され、前記エッジピースシェル左半体21およびエッジピースシェル右半体22は同じ構造を有し、いずれもハウジング211を含み、ハウジング211の下端には係止具212が一体成型して設けられ、前記係止具212の内側には、係止具用突合せポスト213および係止具用突合せ穴214が設けられ、エッジピースシェル左半体21とエッジピースシェル右半体22の係止具212は、係止具用突合せポスト213と係止具用突合せ穴214を介して一体に係合され、係止具212の間の安定的かつ迅速な組立を容易にし、ハウジング211内側の四つの端角には、それぞれ第1ハウジング突合せポスト215、第2ハウジング突合せポスト216、第1ハウジング突合せ穴217および第2ハウジング突合せ穴218が設けられ、エッジピースシェル左半体21とエッジピースシェル右半体22を突き合せる場合、各々の第1ハウジング突合せポスト215、第2ハウジング突合せポスト216を相手の対応する第1ハウジング突合せ穴217および第2ハウジング突合せ穴218に挿入すれば係合接続が実現され、これにより、エッジピースシェル左半体21とエッジピースシェル右半体22との間の迅速な組立および分解を容易にする。
【0038】
前記磁性部アセンブリ23は横方向ポスト231を含み、横方向ポスト231の左右両端にはいずれもエッジピース磁性部234が設けられ、磁気部品は前記エッジピース磁性部234内に配置され、本実施例における磁気部品は、磁石24であり、前記エッジピース磁性部234の外端側面に開閉可能な透明なエンドキャップ235が設けられ、透明なエンドキャップ235を設けることにより、エッジピース磁性部234内の磁石24の組み立てが容易になるとともに、エッジピース磁性部234内の磁気部品の位置および状態を観察することもでき、磁石24全体を可視化することが可能となる。前記横方向ポスト231の中央部には制限用突合せブロック232が設けられ、前記制限用突合せブロック232の前後両端面には、いずれも外に突出した係合ブロック233が設けられ、横方向ポスト231は、制限用突合せブロック232の係合ブロック233を介してエッジピースシェル左半体21およびエッジピースシェル右半体22と突き合せられ、これにより、横方向ポスト231の組立時の迅速な位置決めが容易になり、エッジピースシェル左半体21およびエッジピースシェル右半体22における横方向ポスト231の安定した取付位置が確保される。エッジピースシェル左半体21およびエッジピースシェル右半体22のハウジング211内には、いずれも磁性部アセンブリ23における制限用突合せブロック232と適合する制限用係合ベース219が設けられ、制限用突合せブロック232は、制限用係合ベース219内に係合され、ハウジング211の端縁には、エッジピース磁性部234と適合する磁性部係止溝2110が設けられ、エッジピース磁性部234は、磁性部係止溝2110内に係合され、これにより、エッジピース磁性部234および横方向ポスト231の安定した取付位置が確保される。
【0039】
本実施例では、エッジピース内に磁性部アセンブリ23を設けることで、磁気部品の取付位置の安定性を確保し、組立精度を高め、かつ使用中の磁気部品の落下やずれなどが発生しないように確保することができる。エッジピースシェル左半体21とエッジピースシェル右半体22との組立は係合形態が使用されることにより、エッジピースシェル左半体21とエッジピースシェル右半体22の組立および分解を容易にし、また、磁性部アセンブリ23をエッジピースシェル左半体21とエッジピースシェル右半体22の間にクランプし、かつ磁気部品を磁性部アセンブリ23の特殊なエッジピース磁性部234内に配置することにより、磁気部品の取付位置の安定性を確保し、組立精度を高め、かつ使用中の磁気部品の落下やずれなどが発生しないように確保することができ、しかも接着剤などの化学物質によって磁石をエッジピースの内壁に貼り付ける必要がなく、安全で環境に優しく、また、透明なエッジピース磁性部234構造を用いることで、エッジピース磁性部内の磁気部品の位置および状態を観察することができる。
【0040】
上記は本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は、当該実施例および図面に開示された内容に限定されるべきではなく、本発明に開示された精神から逸脱することなく行われるいかなる同等のものまたは変更も、全て本発明の保護範囲内に入るものとする。
【符号の説明】
【0041】
1、コーナーピース;11、コーナーピースベース;111、外部ハウジング;112、磁性部係止溝;113、接合位置合わせベース;114、磁石固定材係止部;115、コーナーピース係止具;12、磁石固定装置;121、磁性部アセンブリ;1211、磁性部ベース;1212、磁性部;1213、係合穴;1214、第1中央位置合わせ穴;122、磁石固定アセンブリ;1221、固定台本体;1222、コーナーピース突合せホルダ;1223、磁石押圧ベース;1224、係合ポスト;1225、コーナーピース突合せ穴;1226、第2中央位置合わせ穴;13、コーナーピース用磁石;
2、エッジピース;21、エッジピースシェル左半体;211、ハウジング;212、係止具;213、係止具用突合せポスト;214、係止具用突合せ穴;215、第1ハウジング突合せポスト;216、第2ハウジング突合せポスト;217、第1ハウジング突合せ穴;218、第2ハウジング突合せ穴;219、制限用係合ベース;2110、磁性部係止溝;22、エッジピースシェル右半体;23、磁性部アセンブリ;231、横方向ポスト;232、制限用突合せブロック;233、係合ブロック;234、エッジピース磁性部;235、エンドキャップ;24、磁石;
3、センターピース;31、トップカバー;311、トップカバー本体;312、位置合わせ係合溝;313、係合ブロック;32、ギア調節台;321、調節台本体;322、中央ポスト;323、鋸歯状ギアブロック;324、ギア指示リング;325、ギア数;326、ノッブスロット;34、ギア調節部材;341、調節部材本体;342、鋸歯状調節部;343、ギア調節トグル;344、ギア指示矢印;35、弾力調節ネジ;36、圧力調節バネ;37、ワッシャ;4、軸芯部材。