(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023155178
(43)【公開日】2023-10-20
(54)【発明の名称】メッセージ提供システム、メッセージ提供方法及びメッセージ提供プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20231013BHJP
G06Q 50/32 20120101ALI20231013BHJP
【FI】
G06Q30/0601 330
G06Q50/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023048433
(22)【出願日】2023-03-24
(62)【分割の表示】P 2022064190の分割
【原出願日】2022-04-08
(71)【出願人】
【識別番号】513040384
【氏名又は名称】株式会社マネーフォワード
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】久保田 祥平
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB67
5L049CC46
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザの利用状況に応じたメッセージを提供することが可能なメッセージ提供システム、メッセージ提供方法及びメッセージ提供プログラムを提供する。
【解決手段】ユーザが利用するサービスにおいて、ユーザによるサービスの利用状況に関する利用状況情報と、サービスの料金プランに含まれる複数の項目のうち、ユーザが優先する優先項目に関する優先項目情報と、を含むユーザ情報を、ユーザのユーザ端末から取得するユーザ情報取得部と、少なくとも1つのサービスについての複数の料金プランを記憶するプラン記憶部を参照して、ユーザ情報に基づいて、複数の料金プランのうち、少なくとも1つの料金プランを抽出するプラン抽出部と、ユーザ情報及び少なくとも1つの料金プランに対応するメッセージを、ユーザ端末に提供するメッセージ提供部と、を備えるメッセージ提供システム。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが利用するサービスにおいて、前記ユーザによる前記サービスの利用状況に関す
る利用状況情報と、前記サービスの料金プランに含まれる複数の項目のうち、前記ユーザ
が優先する優先項目に関する優先項目情報と、を含むユーザ情報を、前記ユーザのユーザ
端末から取得するユーザ情報取得部と、
少なくとも1つのサービスについての複数の料金プランを記憶するプラン記憶部を参照
して、前記ユーザ情報に基づいて、前記複数の料金プランのうち、少なくとも1つの料金
プランを抽出するプラン抽出部と、
前記ユーザ情報及び前記少なくとも1つの料金プランに対応するメッセージを、前記ユ
ーザ端末に提供するメッセージ提供部と、
を備えるメッセージ提供システム。
【請求項2】
前記メッセージは、前記ユーザに対し、前記利用状況情報に対応する料金プランから、
前記プラン抽出部によって抽出された前記少なくとも1つの料金プランへ変更することを
推奨する度合に関するメッセージである、請求項1に記載のメッセージ提供システム。
【請求項3】
前記メッセージ提供部は、前記ユーザに対して料金プランを変更することを推奨する度
合が各々異なる複数のメッセージを記憶するメッセージ記憶部を参照して、前記複数のメ
ッセージのうち、前記ユーザ情報及び前記少なくとも1つの料金プランに対応するメッセ
ージを抽出して提供する、請求項2に記載のメッセージ提供システム。
【請求項4】
前記ユーザが利用するサービスは、情報端末を通信可能にするサービスであり、
前記複数の料金プランの各々は、前記サービスを提供する事業者に関する事業者情報、
前記ユーザが利用可能な通信量に対応する料金に関する料金情報を含み、
前記ユーザ情報取得部は、前記利用状況において、前記ユーザに前記サービスを提供す
る事業者に関する契約先情報、前記ユーザが支払う料金に関する支払料金情報、及び、前
記ユーザが利用する通信量に関する利用容量情報を、前記利用状況情報として取得し、
前記ユーザ情報取得部は、前記サービスにおける料金に対応する料金項目及び通信状況
の質に対応する通信品質項目のうち、前記ユーザが優先する項目を、前記優先項目情報と
して取得する、
請求項1~3のいずれか一項に記載のメッセージ提供システム。
【請求項5】
前記メッセージ提供部は、前記支払料金情報が示す料金に対する、前記少なくとも1つ
の料金プランの料金情報に基づいて算出される料金の削減額が所定の第1の条件を満たす
場合、前記第1の条件に対応する第1のメッセージを提供し、前記削減額が前記第1の条
件とは異なる所定の第2の条件を満たす場合、前記第2の条件に対応する、前記第1のメ
ッセージとは異なる第2のメッセージを提供する、請求項4に記載のメッセージ提供シス
テム。
【請求項6】
前記メッセージ提供部は、前記サービスを提供する事業者に応じた通信品質に関する条
件に基づいて、前記少なくとも1つの料金プランの前記事業者情報に対応する通信品質が
前記契約先情報に対応する通信品質と比べて高品質であると判断される場合、前記少なく
とも1つの料金プランへ変更することを推奨するメッセージを提供する、請求項4に記載
のメッセージ提供システム。
【請求項7】
前記メッセージ提供部は、前記支払料金情報が示す料金が、前記少なくとも1つの料金
プランの料金情報に基づいて算出される料金以下であり、かつ、前記少なくとも1つの料
金プランの前記事業者情報に対応する通信品質が前記契約先情報に対応する通信品質と比
べて高品質でないと判断される場合、前記少なくとも1つの料金プランへ変更することを
推奨しないメッセージを提供する、請求項4に記載のメッセージ提供システム。
【請求項8】
前記ユーザ情報及び前記少なくとも1つの料金プランに基づいて、前記少なくとも1つ
の料金プランに関する抽出プラン情報を、前記ユーザ端末に提供する抽出プラン情報提供
部をさらに備える、請求項1に記載のメッセージ提供システム。
【請求項9】
前記抽出プラン情報提供部は、前記抽出プラン情報を表示する前記ユーザ端末に対する
前記ユーザの操作に関する操作情報にさらに基づいて、前記抽出プラン情報を前記ユーザ
端末に提供する、請求項8に記載のメッセージ提供システム。
【請求項10】
前記利用状況情報は、前記利用状況において、前記ユーザが支払う料金に関する支払料
金情報を含み、
前記抽出プラン情報提供部は、前記ユーザ情報及び前記少なくとも1つの料金プランに
基づいて、前記支払料金情報が示す料金と、前記少なくとも1つの料金プランに対応する
少なくとも1つの料金と、を示す図形を前記ユーザ端末に表示する、請求項8又は9に記
載のメッセージ提供システム。
【請求項11】
前記抽出プラン情報提供部は、前記利用状況情報及び前記少なくとも1つの料金プラン
に基づいて算出される、前記ユーザが前記少なくとも1つの料金プランに乗り換える際の
乗換費用に関する情報を、前記ユーザ端末に提供する、請求項8又は9に記載のメッセー
ジ提供システム。
【請求項12】
前記抽出プラン情報提供部は、前記少なくとも1つの料金プランを説明する説明文を前
記ユーザ端末に提供する、請求項8又は9に記載のメッセージ提供システム。
【請求項13】
前記優先項目は、前記複数の項目のうち、前記料金プランの料金よりも優先する優先項
目を含み、
前記プラン抽出部は、前記料金よりも優先する優先項目に関する優先項目情報に基づい
て、前記複数の料金プランのうち、前記少なくとも1つの料金プランを抽出する、
請求項1~3のいずれか一項に記載のメッセージ提供システム。
【請求項14】
前記プラン記憶部に記憶された前記複数の料金プランに含まれる料金プランが更新され
るまたは新たな料金プランが前記プラン記憶部に追加される場合であって、前記プラン抽
出部が、前記ユーザ情報に基づいて、更新された前記料金プランまたは追加される前記料
金プランを、前記ユーザに通知すべきと判定した場合には、更新された前記料金プランま
たは追加される前記料金プランを前記ユーザ端末に通知する通知部を備える、
請求項1~3のいずれか一項に記載のメッセージ提供システム。
【請求項15】
コンピュータが、
ユーザが利用するサービスにおいて、前記ユーザによる前記サービスの利用状況に関す
る利用状況情報と、前記サービスの料金プランに含まれる複数の項目のうち、前記ユーザ
が優先する優先項目に関する優先項目情報と、を含むユーザ情報を、前記ユーザのユーザ
端末から取得し、
少なくとも1つのサービスについての複数の料金プランを記憶するプラン記憶部を参照
して、前記ユーザ情報に基づいて、前記複数の料金プランのうち、少なくとも1つの料金
プランを抽出し、
前記ユーザ情報及び前記少なくとも1つの料金プランに対応するメッセージを、前記ユ
ーザ端末に提供する、
メッセージ提供方法。
【請求項16】
コンピュータに、
ユーザが利用するサービスにおいて、前記ユーザによる前記サービスの利用状況に関す
る利用状況情報と、前記サービスの料金プランに含まれる複数の項目のうち、前記ユーザ
が優先する優先項目に関する優先項目情報と、を含むユーザ情報を、前記ユーザのユーザ
端末から取得するユーザ情報取得部と、
少なくとも1つのサービスについての複数の料金プランを記憶するプラン記憶部を参照
して、前記ユーザ情報に基づいて、前記複数の料金プランのうち、少なくとも1つの料金
プランを抽出するプラン抽出部と、
前記ユーザ情報及び前記少なくとも1つの料金プランに対応するメッセージを、前記ユ
ーザ端末に提供するメッセージ提供部と、
を実現させるためのメッセージ提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メッセージ提供システム、メッセージ提供方法及びメッセージ提供プログラ
ムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザから取得する情報に基づいて、ユーザに最安なプランを提案するシステム
が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載されているシステムでは、ユーザが選択可能な複数の料金プ
ランの利用料金のうち、ユーザの利用実績に応じて算出される利用料金が最も安くなる最
安のプランをユーザに通知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されているシステムでは、最安のプランがユーザに通
知されるにすぎず、現在ユーザが利用している料金プランや、ユーザが利用しようとして
いる料金プランに対応するメッセージの提供はなされない。
【0006】
そこで、本発明は、ユーザの利用状況に応じたメッセージを提供することが可能なメッ
セージ提供システム、メッセージ提供方法及びメッセージ提供プログラムを提供すること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るメッセージ提供システムは、ユーザが利用するサービスにおいて
、ユーザによるサービスの利用状況に関する利用状況情報と、サービスの料金プランに含
まれる複数の項目のうち、ユーザが優先する優先項目に関する優先項目情報と、を含むユ
ーザ情報を、ユーザのユーザ端末から取得するユーザ情報取得部と、少なくとも1つのサ
ービスについての複数の料金プランを記憶するプラン記憶部を参照して、ユーザ情報に基
づいて、複数の料金プランのうち、少なくとも1つの料金プランを抽出するプラン抽出部
と、ユーザ情報及び少なくとも1つの料金プランに対応するメッセージを、ユーザ端末に
提供するメッセージ提供部と、を備える。
【0008】
本発明の一態様に係るメッセージ提供方法は、コンピュータが、ユーザが利用するサー
ビスにおいて、ユーザによるサービスの利用状況に関する利用状況情報と、サービスの料
金プランに含まれる複数の項目のうち、ユーザが優先する優先項目に関する優先項目情報
と、を含むユーザ情報を、ユーザのユーザ端末から取得し、少なくとも1つのサービスに
ついての複数の料金プランを記憶するプラン記憶部を参照して、ユーザ情報に基づいて、
複数の料金プランのうち、少なくとも1つの料金プランを抽出し、ユーザ情報及び少なく
とも1つの料金プランに対応するメッセージを、ユーザ端末に提供する。
【0009】
本発明の一態様に係るメッセージ提供プログラムは、コンピュータに、ユーザが利用す
るサービスにおいて、ユーザによるサービスの利用状況に関する利用状況情報と、サービ
スの料金プランに含まれる複数の項目のうち、ユーザが優先する優先項目に関する優先項
目情報と、を含むユーザ情報を、ユーザのユーザ端末から取得するユーザ情報取得部と、
少なくとも1つのサービスについての複数の料金プランを記憶するプラン記憶部を参照し
て、ユーザ情報に基づいて、複数の料金プランのうち、少なくとも1つの料金プランを抽
出するプラン抽出部と、ユーザ情報及び少なくとも1つの料金プランに対応するメッセー
ジを、ユーザ端末に提供するメッセージ提供部と、を実現させる。
【0010】
なお、本発明において、「部」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「
部」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や装
置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や
装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザの利用状況に応じたメッセージを提供することが可能なメッセ
ージ提供システム、メッセージ提供方法及びメッセージ提供プログラムを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態であるメッセージ提供システム100の構成を示す図である。
【
図2】ユーザがユーザ情報を提供する際にユーザ端末200に表示される画面の例を示す図である。
【
図3】ユーザ情報記憶部112に記憶される情報の例を示す図である。
【
図4】プラン記憶部121に記憶される情報の例を示す図である。
【
図5】メッセージ記憶部131に記憶される情報の例を示す図である。
【
図6A】ユーザの利用状況を6つのパターンに分類する方法の例を示す図である。
【
図6B】ユーザの利用状況を6つのパターンに分類する方法の例を示すフローチャートである。
【
図7】メッセージ提供部132による提供に基づいてユーザ端末200に表示される画面の例を示す図である。
【
図8】抽出プラン情報提供部142による提供に基づいてユーザ端末200に表示される画面の例を示す図である。
【
図9】抽出プラン情報提供部142による提供に基づいてユーザ端末200に表示される画面の例を示す図である。
【
図10】メッセージ提供システム100における処理の例を示すフローチャートである。
【
図11】コンピュータ1100のハードウェア構成の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1は、本発明の一
実施形態であるメッセージ提供システム100の構成を示す図である。メッセージ提供シ
ステム100は、ユーザ端末200と、インターネット等のネットワークを介して通信可
能に接続されるシステムである。
【0014】
メッセージ提供システム100は、ユーザから取得するユーザ情報に基づいて、ユーザ
が利用するサービスにおいて、料金プランを評価するシステムである。メッセージ提供シ
ステム100は、例えば、ユーザが利用しているサービスにおける利用状況に応じて、ユ
ーザに、現在の料金プランの継続を提案したり、料金プランの乗り換えを促したり、また
、料金プランを選択するユーザの知識や能力を評価したりするメッセージを提供すること
ができる。なお、ここで、利用状況は、ユーザが今後利用しようとしている料金プランの
利用状況であってもよい。
【0015】
具体的には、メッセージ提供システム100は、ユーザによるサービスの利用状況に関
する情報及びプランの評価において優先する項目に関する情報を含むユーザ情報に基づい
て、少なくとも1つの料金プランを抽出し、ユーザ情報及び抽出される少なくとも1つの
料金プランに対応するメッセージをユーザ端末に提供する。メッセージ提供システム10
0の詳細については、後述する。
【0016】
なお、ユーザの利用状況に対応するサービスを提供している提供事業者と、ユーザの利
用状況に応じたメッセージに対応するサービスを提供する提供事業者は、同一の提供事業
者であってもよく、また、異なる提供事業者であってもよい。すなわち、メッセージ提供
システム100は、ユーザの利用状況に対応するサービスを提供している提供事業者とは
異なる事業者が提供する料金プランへの乗り換えを促すメッセージを提供することができ
る。
【0017】
なお、以下では、本発明の好適な実施形態として、ユーザが利用するサービスが情報端
末(例えば、スマートフォン)を通信可能にするサービスであり、メッセージ提供システ
ム100が、ユーザが利用する通信料金プラン(例えば、情報端末の通信料金プラン)を
評価する場合について、説明する。
【0018】
ユーザ端末200は、ユーザが利用するコンピュータであり、スマートフォン、タブレ
ット端末、パーソナルコンピュータ等である。なお、
図1では、ユーザ端末200が1つ
しか示されていないが、複数のユーザ端末200が設けられてもよい。この場合、複数の
ユーザ端末200は、複数のユーザにそれぞれ対応してもよい。
【0019】
ユーザは、ユーザ端末200を通じて、メッセージ提供システム100の処理に必要な
ユーザ情報をメッセージ提供システム100に提供することができる。また、ユーザは、
ユーザ端末200を通じて、メッセージ提供システム100の処理結果を受けることがで
きる。
【0020】
続いて、メッセージ提供システム100の詳細について、説明する。メッセージ提供シ
ステム100は、ユーザ情報取得部111、ユーザ情報記憶部112、プラン記憶部12
1、プラン抽出部122、メッセージ記憶部131、メッセージ提供部132、抽出プラ
ン情報生成部141、抽出プラン情報提供部142、通知部151を備える。メッセージ
提供システム100を構成するコンピュータは、プロセッサ及び記憶領域を備える。
図1
に示す各部は、例えば、記憶領域を用いたり、記憶領域に格納されたプログラムをプロセ
ッサが実行したりすることにより実現することができる。
【0021】
ユーザ情報取得部111は、ユーザによるサービスの利用状況に関する利用状況情報と
、サービスの料金プランに含まれる複数の項目のうち、ユーザが優先する優先項目に関す
る優先項目情報と、を含むユーザ情報を、ユーザ端末200から取得し、ユーザ情報記憶
部112に格納する。
【0022】
ここで、利用状況情報は、ユーザによるサービスの利用状況に関する情報である。利用
状況は、ユーザが現在利用している料金プランの状況であってもよく、また、ユーザが今
後利用しようとしている(すなわち、現在検討中の)料金プランの状況であってもよい。
利用状況情報は、例えば、ユーザが利用している料金プランの契約先を示す契約先情報、
ユーザがサービスの利用に際して支払っている支払料金を示す支払料金情報、ユーザが利
用する通信量に関する利用容量情報を含む。なお、通信量は、例えば、ユーザが契約する
通信料金プランにおいて利用するデータ通信量である。
【0023】
契約先情報は、例えば、契約先の事業者名を示す情報であってもよく、また、契約先の
事業者を所定の条件でグループ化した際のグループを示す情報であってもよい。ここで、
所定の条件は、例えば、契約先事業者が、大手の事業者か否か、または、MNO(Mobile
Network Operator)かMVNO(Mobile Virtual Network Operator)かに関する条件で
あってもよい。すなわち、グループを示す情報は、例えば、「大手キャリア」、「大手キ
ャリア低価格プラン」、「大手キャリアサブブランド」、「MVNO」であってもよい。
【0024】
支払料金情報は、例えば、ユーザが月々支払っている料金であってもよい。なお、支払
料金情報は、ユーザが月々支払っている料金の一部(例えば、通話料を除いた料金)であ
ってもよい。また、支払料金情報は、実際にユーザが月々支払っている料金であってもよ
く、また、実際にユーザが月々支払っている料金の概算の値や平均の値であってもよい。
すなわち、支払料金情報は、実際にユーザが月々支払っている料金の水準を示す情報であ
ってもよい。
【0025】
利用容量情報は、ユーザが利用する通信量自体を示す情報であってもよく、また、所定
の通信量に対応する、ユーザの利用頻度や利用方法を示す情報であってもよい。ここで、
ユーザの利用頻度や利用方法を示す情報は、例えば、「動画を頻繁に視聴する」や「メー
ルでの利用がほとんど」等であってもよい。すなわち、メッセージ提供システム100は
、例えば、事前に、利用頻度や利用方法と、通信量との対応関係を記憶する。対応関係は
、例えば、利用方法「メールでの利用がほとんど」に通信量「3GB」が対応付けられて
いる。そして、メッセージ提供システム100は、当該対応関係及びユーザから取得する
利用方法「メールでの利用がほとんど」を示す情報に基づいて、当該ユーザが利用する通
信量を「3GB」として、続く処理を行ってもよい。
【0026】
なお、利用容量情報は、ユーザが実際に利用している通信量(例えば、前月に利用した
通信量)に関する情報であってもよく、また、ユーザが利用しようとする通信量(例えば
、今後の利用頻度に応じた通信量)に関する情報であってもよい。
【0027】
優先項目情報は、サービスの料金プランに含まれる複数の項目のうち、ユーザが優先す
る優先項目に関する情報である。優先項目は、後述するプラン抽出部122によるプラン
抽出処理において、優先的に考慮される項目である。
【0028】
具体的には、サービスの料金プランに含まれる複数の項目には、例えば、「料金」及び
「通信品質」が含まれる。すなわち、優先項目が「料金」であり、「料金」が「通信品質
」よりも優先される優先項目である場合、プラン抽出部122は、「料金」を優先的に考
慮して、例えば、最安の料金プランを抽出する。また、優先項目が「通信品質」であり、
「通信品質」が「料金」よりも優先される優先項目である場合、プラン抽出部122は、
「通信品質」を優先的に考慮して、例えば、所定の通信品質を備える複数の料金プランの
うち、最安の料金プランを抽出する。
【0029】
ここで、通信品質は、通信状況の質に対応する情報であり、例えば、ネットワークへの
繋がりやすさや通信速度を示す情報を含む。通信品質は、例えば、通信速度を測定するこ
とによって評価することができる。
【0030】
なお、ユーザ情報は、利用状況情報及び優先項目情報に加え、ユーザの連絡先を示す連
絡先情報を含んでもよく、また、その他の情報を含んでもよい。
【0031】
また、ユーザ情報取得部111は、複数の利用状況(例えば、複数の回線)に対応する
ユーザ情報を取得してもよい。この場合、ユーザ情報取得部111は、同一のユーザに対
応する複数のユーザ情報を取得してもよく、また、異なるユーザ(例えば、家族)に対応
する複数のユーザ情報を取得してもよい。
【0032】
ユーザ情報取得部111は、例えば、ユーザ端末200に表示される画面に応じてユー
ザによって提供される情報を、ユーザ情報として取得することができる。
【0033】
図2は、ユーザがユーザ情報を提供する際にユーザ端末200に表示される画面の例を
示す図である。ユーザは、例えば、文字の入力や所定の領域の選択によって、ユーザ情報
を提供する。
【0034】
図2に示す画面は、契約先情報を提供するための領域201、支払料金情報を提供する
ための領域202、利用容量情報を提供するための領域203、優先項目情報を提供する
ための領域204、及び、ユーザ情報の提供を終え、続く処理を希望する旨の情報を提供
するための領域205を含む。
【0035】
ユーザは、それぞれの領域に、文字を入力することによってユーザ情報を提供してもよ
く、また、所定の選択肢を選択することでユーザ情報を提供してもよい。すなわち、例え
ば、領域201及び204のように、表示される複数の選択肢の中から対応する選択肢を
選択して、ユーザ情報を提供してもよく、また、領域202及び203のように、所定の
入力欄に入力して、ユーザ情報を提供してもよい。表示される複数の選択肢の中から対応
する選択肢を選択した場合、選択された選択肢が強調されて(例えば、領域201及び2
04のように、太枠で囲われることによって強調されて)表示されてもよい。
【0036】
なお、
図2に示した画面の例は、ユーザがユーザ情報を提供する際にユーザ端末200
に表示される画面の一例であり、ユーザからユーザ情報の提供を受けるインターフェース
はこれに限られない。
【0037】
図3は、ユーザ情報記憶部112に記憶される情報の例を示す図である。ユーザ情報記
憶部112に記憶される情報は、例えば、ユーザID、利用状況情報、優先項目情報を含
み、利用状況情報は、例えば、契約先情報、支払料金情報、利用容量情報を含む。ユーザ
IDは、メッセージ提供システム100を利用するユーザを識別するユーザ識別情報であ
る。
【0038】
なお、ユーザ情報記憶部112は、複数の優先項目に関する優先項目情報を記憶しても
よい。この場合、ユーザ情報記憶部112は、優先される順番と対応付けて、複数の優先
項目に関する優先項目情報を記憶してもよい
【0039】
メッセージ提供システム100は、少なくとも1つのサービスについての複数の料金プ
ランに関する情報を、プラン記憶部121に記憶する。
図4は、プラン記憶部121に記
憶される情報の例を示す図である。プラン記憶部121に記憶される情報は、例えば、プ
ランID、事業者情報、料金情報、通信品質情報を含む。
【0040】
プランIDは、プラン記憶部121に記憶される料金プランを識別する情報である。事
業者情報は、料金プランの契約先となる事業者を示す情報である。
【0041】
料金情報は、料金プランの料金に関する情報である。料金情報は、通信量に応じて料金
が算出される情報であればよく、例えば、基本料金を示す情報と、従量料金やオブション
料金を示す情報を含む。また、料金情報は、複数の回線を契約した場合の割引(例えば、
家族割引)に関する情報を含んでもよい。
【0042】
通信品質情報は、料金プランにおける通信品質を示す情報であり、例えば、通信品質に
対応するグレードを示す情報であってもよい。また、通信品質情報は、事業者情報に対応
付けられる情報であってもよい。すなわち、例えば、事業者情報が示す事業者がMVNO
である場合、所定の通信品質(例えば、低い通信品質)を示す通信品質情報が対応付けら
れてもよい。
【0043】
プラン記憶部121は、例えば、メッセージ提供システム100のシステム管理者によ
って設定されてもよい。また、プラン記憶部121は、例えば、新たな料金プランが追加
される場合や、既存の料金プランが改定されて更新された場合に、再度設定されてもよい
。
【0044】
プラン抽出部122は、プラン記憶部121を参照して、ユーザ情報に基づいて、複数
の料金プランのうち、少なくとも1つの料金プランを抽出する。
【0045】
プラン抽出部122は、例えば、ユーザ情報に含まれる利用容量情報に基づいて、少な
くとも1つの料金プランを抽出することができる。
【0046】
具体的には、まず、プラン抽出部122は、例えば、ユーザ情報に含まれる利用容量情
報及びプラン記憶部121に記憶される料金情報に基づいて、プラン記憶部121に記憶
される複数の料金プランのそれぞれについて、当該利用容量情報が示す通信量に応じた料
金を算出する。そして、プラン抽出部122は、複数の料金プランのそれぞれの料金に基
づいて、料金の安さの順に、所定の数(例えば、3つ)の料金プランを抽出する。これに
より、プラン抽出部122は、料金が最安となる料金プランを抽出することができる。
【0047】
別の言い方をすれば、例えば、ユーザによって、「料金」、すなわち、安さを優先する
ことが設定された場合、プラン抽出部122は、プラン記憶部121に記憶されている全
ての料金プランから、利用容量情報が示す通信量に応じた料金が安い順に、料金プランを
抽出することができる。
【0048】
また、プラン抽出部122は、例えば、ユーザ情報に含まれる優先項目情報に基づいて
、少なくとも1つの料金プランを抽出することができる。この場合、プラン抽出部122
は、例えば、優先項目情報(例えば、「通信品質」)に対応する情報(例えば、「通信品
質情報」)と対応付けられているプラン記憶部121を参照して、優先項目情報に対応す
る条件(例えば、「通信品質がグレード3以上」)を満たす少なくとも1つの料金プラン
のうち、利用容量情報が示す通信量に応じた料金が安い順に、所定の数の少なくとも1つ
の料金プランを抽出することができる。
【0049】
具体的には、優先項目情報に「料金」よりも優先する「通信品質」が設定されている場
合、例えば、優先項目「通信品質」に対応する条件「通信品質がグレード3以上」を満た
す少なくとも1つの料金プランを、プラン記憶部121に記憶される複数の料金プランの
うちから抽出する。続いて、抽出された、当該条件を満たす少なくとも1つの料金プラン
のそれぞれについて、当該利用容量情報が示す通信量に応じた料金を算出する。そして、
プラン抽出部122は、複数の料金プランのそれぞれの料金に基づいて、料金の安さの順
に、所定の数(例えば、3つ)の料金プランを抽出する。これにより、プラン抽出部12
2は、優先項目に対応する条件を満たす料金プランのうちから、料金が最安となる料金プ
ランを抽出することができる。
【0050】
別の言い方をすれば、例えば、ユーザによって、「通信品質」(例えば、通信速度の速
さ)を優先することが設定された場合、プラン抽出部122は、プラン記憶部121に記
憶されている全ての料金プランのうち、料金プランを提供する事業者がMVNOである料
金プランを除いた料金プランの中から、利用容量情報が示す通信量に応じた料金が安い順
に、料金プランを抽出することができる。
【0051】
また、ユーザ情報取得部111が、複数の利用状況に対応するユーザ情報をユーザから
取得した場合、プラン抽出部122は、複数の利用状況に含まれる利用状況ごとに、料金
プランを抽出してもよく、また、複数の利用状況全体を評価して、料金プランを抽出する
ことができる。すなわち、プラン抽出部122は、例えば、プラン記憶部121に記憶さ
れる料金情報に基づいて、複数の回線を契約した場合の割引(例えば、家族割引)を考慮
して、利用容量情報が示す通信量に応じた料金が安い順に、料金プランを抽出することが
できる。
【0052】
メッセージ提供システム100は、後述するメッセージ提供部132によってユーザ端
末200に提供される、ユーザ情報及びプラン抽出部122によって抽出される少なくと
も1つの料金プランに対応するメッセージを、メッセージ記憶部131に記憶する。
図5
は、メッセージ記憶部131に記憶される情報の例を示す図である。メッセージ記憶部1
31に記憶される情報は、例えば、メッセージID、メッセージ内容情報、パターン情報
を含む。
【0053】
メッセージIDは、ユーザ端末200に提供されるメッセージを識別するメッセージ識
別情報である。パターン情報は、メッセージが提供される場合のパターンを示す情報であ
る。パターン情報の詳細については、後述する。
【0054】
メッセージ内容情報は、メッセージの内容を示す情報である。メッセージ内容情報は、
ユーザの利用状況を評価して、例えば、ユーザに、料金プランの乗り換えを促すメッセー
ジ(例えば、「いますぐ乗り換えなきゃ損です!」)であってもよく、また、現在の料金
プランの継続を提案し料金プランへの乗り換えを促さないメッセージ(例えば、「乗り換
える必要なし!」)であってもよい。また、メッセージ内容情報は、料金プランを選択す
るユーザの知識や能力を評価するメッセージ(例えば、「料金プラン選択のプロです!」
)であってもよい。
【0055】
このように、メッセージ提供システム100が提供するメッセージは、ユーザに対し、
利用状況情報に対応する料金プラン(すなわち、例えば、ユーザが現在利用している料金
プラン)から、プラン抽出部122によって抽出される少なくとも1つの料金プランへ変
更することを推奨する度合に関するメッセージを含む。すなわち、例えば、メッセージ「
いますぐ乗り換えなきゃ損です!」は、料金プランの変更を推奨するメッセージであり、
また、メッセージ「乗り換える必要なし!」は、料金プランの変更を推奨しないメッセー
ジである。すなわち、メッセージ記憶部131は、ユーザに対して料金プランを変更する
ことを推奨する度合が各々異なる複数のメッセージを記憶してもよい。
【0056】
なお、メッセージ提供システム100が提供するメッセージは、料金プランの変更を直
接的に推奨するメッセージ(例えば、メッセージ「乗り換えるべき!」)であってもよく
、また、より適した料金プランを示すことで、ユーザ対し間接的に料金プランの変更を推
奨するメッセージ(例えば、メッセージ「オトクなプランもあります!」)であってもよ
い。
【0057】
メッセージ提供部132は、ユーザ情報及びプラン抽出部122によって抽出される少
なくとも1つの料金プランに基づいて、少なくとも1つのメッセージを、ユーザ端末20
0に提供する。
【0058】
メッセージ提供部132は、例えば、メッセージ記憶部131を参照して、メッセージ
記憶部131に記憶される複数のメッセージのうち、少なくとも1つのメッセージを抽出
してユーザ端末200に提供することができる。この場合、メッセージ提供部132は、
例えば、ユーザ情報及びプラン抽出部122によって抽出される少なくとも1つの料金プ
ランに基づく所定の方法によって、ユーザの利用状況を所定の複数のパターンのうちいず
れかのパターンに分類する。そして、メッセージ提供部132は、メッセージ記憶部13
1に含まれるパターン情報に基づいて、当該分類されたパターンに対応するメッセージを
、ユーザ端末200に提供してもよい。
【0059】
メッセージ提供部132は、事前に設定される条件に基づいて、少なくとも1つのメッ
セージを抽出してユーザ端末200に提供することができる。メッセージ提供部132は
例えば、支払料金情報が示す料金に対する、抽出される少なくとも1つの料金プランの料
金情報に基づいて算出される料金の削減額が所定の第1の条件を満たす場合、第1の条件
に対応する第1のメッセージを提供し、削減額が第1の条件とは異なる所定の第2の条件
を満たす場合、第2の条件に対応する、第1のメッセージとは異なる第2のメッセージを
提供することができる。
【0060】
また、メッセージ提供部132は、サービスを提供する事業者に応じた通信品質に関す
る条件に基づいて、抽出される少なくとも1つの料金プランの事業者情報に対応する通信
品質が契約先情報に対応する通信品質と比べて高品質であると判断される場合、抽出され
る少なくとも1つの料金プランへ変更することを推奨するメッセージを提供することがで
きる。
【0061】
また、メッセージ提供部132は、支払料金情報が示す料金が、抽出される少なくとも
1つの料金プランの料金情報に基づいて算出される料金以下であり、かつ、抽出される少
なくとも1つの料金プランの事業者情報に対応する通信品質が契約先情報に対応する通信
品質と比べて高品質でないと判断される場合、抽出される少なくとも1つの料金プランへ
変更することを推奨しないメッセージを提供することができる。
【0062】
以下、
図6A及び
図6Bを参照して、具体的に、メッセージ提供部132が、ユーザ情
報及びプラン抽出部122によって抽出される少なくとも1つの料金プランに基づいて、
対応するメッセージを抽出する処理について、説明する。メッセージ提供部132は例え
ば、ユーザ情報及びプラン抽出部122によって抽出される少なくとも1つの料金プラン
に基づいて、ユーザの利用状況を6つのパターンのいずれかに分類して、対応するメッセ
ージを抽出することができる。
【0063】
図6Aは、ユーザの利用状況を6つのパターンのいずれかに分類する方法の例を示す図
である。
図6Aに示す図は、条件IDのそれぞれに、条件の内容を示す条件情報及びパタ
ーン情報が対応付けられている。ここで、条件IDは、メッセージ提供部132が処理す
る条件を識別する条件識別情報である。
図6Aに示す条件は、ユーザの利用状況を6つの
パターンのいずれかに分類する基準を示す条件である。
【0064】
条件ID1に対応する条件は、例えば、「削減額が1,000円以上」である。すなわ
ち、支払料金情報が示す料金に対する、抽出される少なくとも1つの料金プランの料金情
報に基づいて算出される料金の削減額が1,000円以上である場合、条件ID1に対応
する条件が満たされる。この場合、メッセージ提供部132は、パターン情報Aに対応す
るメッセージを提供することができる。
【0065】
また、条件ID2に対応する条件は、例えば、「削減額が1円以上333円未満、かつ
、利用状況情報に対応する料金プランの通信品質が低い、かつ、抽出される料金プランの
通信品質が高い」である。すなわち、削減額が1円以上333円未満であり、かつ、抽出
される少なくとも1つの料金プランの事業者情報に対応する通信品質が契約先情報に対応
する通信品質と比べて高品質であると判断される場合、条件ID2に対応する条件が満た
される。この場合、メッセージ提供部132は、パターン情報Bに対応するメッセージを
提供することができる。
【0066】
また、条件ID6に対応する条件は、例えば、「削減額が0円以下、かつ、条件ID4
を満たさない」である。すなわち、支払料金情報が示す料金が、抽出される少なくとも1
つの料金プランの料金情報に基づいて算出される料金以下であり、かつ、抽出される少な
くとも1つの料金プランの事業者情報に対応する通信品質が契約先情報に対応する通信品
質と比べて高品質でないと判断される場合、条件ID6に対応する条件が満たされる。こ
の場合、メッセージ提供部132は、パターン情報Fに対応するメッセージを提供するこ
とができる。このとき、メッセージ提供部132が提供するメッセージは、抽出される少
なくとも1つの料金プランへ変更することを推奨しないメッセージであってもよい。
【0067】
なお、条件情報は、優先項目情報に関する条件を含んでもよい。すなわち、優先項目情
報が「通信品質」である場合に、条件ID2及びID4が満たされうることとし、優先項
目情報が「料金」である場合に、条件ID2及びID4が満たされえないこととしてもよ
い。これにより、ユーザは、自身が優先する項目に対応するメッセージの提供を受けるこ
とができる。また、複数の条件IDが満たされる場合は、所定の優劣(例えば、IDの数
字が小さいものが優先される等)にしたがって分類されてもよい。また、
図6Aに示す条
件は、一例であり、その他の条件にしたがって分類が行われてもよい。
【0068】
図6Bは、ユーザの利用状況を6つのパターンのいずれかに分類する方法の例を示すフ
ローチャートである。
【0069】
6つのパターンのうち、パターンAは、例えば、抽出される料金プランが、料金が大幅
に安くなる料金プランである場合に、該当する。具体的には、例えば、抽出される料金プ
ランの料金が、支払料金情報が示す支払料金と比べ、所定の第1の額以上安くなる場合、
パターンAに該当してもよい(S601:YES)。パターンBは、例えば、抽出される
料金プランが、料金が安くなり、かつ、通信品質が向上する料金プランである場合に、該
当する。具体的には、例えば、抽出される料金プランの通信品質情報が、契約先情報に対
応する通信品質よりも向上し、かつ、支払料金情報が示す料金よりも安くなり、かつ、パ
ターンAに該当しない場合に、パターンBに該当してもよい(S602:YES)。
【0070】
パターンCは、例えば、抽出される料金プランが、料金が一定程度安くなるプランであ
る場合に、該当する。具体的には、例えば、抽出される料金プランの料金が、支払料金情
報が示す料金よりも所定の第2の額(第1の額よりも小さい額)以上安くなり、かつ、パ
ターンA及びBに該当しない場合に、該当してもよい(S603:YES)。パターンD
は、例えば、抽出される料金プランが、通信品質が向上する料金プランである場合に、該
当する。具体的には、抽出される料金プランの通信品質情報が、契約先情報に対応する通
信品質よりも向上し、かつ、パターンA~Cに該当しない場合に、パターンDに該当して
もよい(S604:YES)。
【0071】
パターンEは、例えば、抽出される料金プランが、料金が安くなるプランである場合に
、該当する。具体的には、例えば、抽出される料金プランの料金が、支払料金情報が示す
料金よりも所定の第3の額(第2の額よりも小さい額)以上安くなり、かつ、パターンA
~Dに該当しない場合に、該当してもよい(S605:YES)。パターンFは、例えば
、抽出される料金プランが、現在よりも料金が高くなり、かつ、通信品質が悪化するプラ
ンである場合に、該当する。具体的には、例えば、抽出される料金プランの料金が、支払
料金情報が示す料金よりも高くなり、かつ、通信品質情報が、契約先情報に対応する通信
品質よりも悪化する場合に、該当してもよい(S605:NO)。
【0072】
メッセージ提供部132は、例えば、ユーザ情報及びプラン抽出部122によって抽出
される少なくとも1つの料金プランに基づいて、抽出される料金プランが、料金が大幅に
安くなる料金プランである場合に、ユーザの利用状況をパターンAに分類する。そして、
メッセージ提供部132は、メッセージ記憶部131を参照して、パターンAに対応する
メッセージを、ユーザ端末200に提供する。
【0073】
また、メッセージ提供部132は、ユーザ情報に含まれる優先項目情報に基づいて、ユ
ーザの利用状況を6つのパターンのいずれかに分類してもよい。具体的には、メッセージ
提供部132は、例えば、優先項目情報が「通信品質」である場合、通信品質に関するメ
ッセージに対応するパターン(例えば、パターンB及びD)を抽出する。そして、メッセ
ージ提供部132は、例えば、抽出される料金プランの料金と、支払料金情報が示す支払
料金との差額に応じて、通信品質に関するメッセージに対応するパターンのうちから、1
つのパターンを抽出してもよい。これにより、メッセージ提供システム100は、ユーザ
が希望する優先項目に応じたメッセージを、ユーザ端末200に提供することができる。
【0074】
なお、
図6A及び
図6Bを参照して説明した分類の数及び方法は、あくまで一例であり
、メッセージ提供部132がメッセージ記憶部131に記憶される複数のメッセージのう
ちから少なくとも1つのメッセージを抽出する方法は、これに限られない。
【0075】
プラン記憶部121に記憶される情報が再度設定された場合、プラン抽出部122は、
改めて、ユーザ情報に基づいて、複数の料金プランのうち、少なくとも1つの料金プラン
を抽出してもよい。プラン記憶部121に記憶される情報の再度の設定は、例えば、新た
な料金プランが追加される場合や既存の料金プランが改定され更新される場合に行われて
もよい。すなわち、プラン抽出部122は、更新された複数の料金プラン又は追加された
複数の料金プランのうち、少なくとも1つの料金プランを抽出してもよい。
【0076】
通知部151は、更新された複数の料金プラン又は追加された複数の料金プランのうち
から抽出される少なくとも1つの料金プランをユーザ端末200に通知する。この場合、
プラン抽出部122が、抽出される少なくとも1つの料金プランをユーザに通知すべきと
判定し、通知部151が、プラン抽出部122による判定に応じて、対応する少なくとも
1つの料金プランをユーザ端末200に通知してもよい。このとき、プラン抽出部122
は、抽出された少なくとも1つの料金プランが、更新された料金プラン又は追加された料
金プランである場合に、ユーザに通知すべきと判定してもよい。これにより、ユーザは、
更新された料金プラン又は追加された料金プランが、ユーザにとって適切なプランである
場合に、対応するメッセージの提供を受けることができる。
【0077】
なお、メッセージ提供部132は、ユーザ情報取得部111が取得した連絡先情報に基
づいて、少なくとも1つのメッセージを提供してもよい。すなわち、メッセージ提供部1
32は、連絡先情報が示す連絡先に、少なくとも1つのメッセージを提供してもよい。こ
れにより、ユーザは、料金プランが更新又は追加された場合に、後日、対応するメッセー
ジの提供を受けることができる。
【0078】
抽出プラン情報生成部141は、ユーザ情報及びプラン抽出部122によって抽出され
る少なくとも1つの料金プランに基づいて、当該少なくとも1つの料金プランに関する抽
出プラン情報を生成する。ここで、抽出プラン情報は、例えば、プラン抽出部122によ
って抽出される少なくとも1つの料金プランの詳細や特徴を示す情報である。
【0079】
抽出プラン情報は、例えば、ユーザの利用状況に対応する料金(例えば、支払料金情報
が示す料金)と、プラン抽出部122によって抽出される少なくとも1つの料金プランに
おいて、利用容量情報に基づいて算出される少なくとも1つの料金と、を示す図形であっ
てもよい。抽出プラン情報は、例えば、ユーザが現在支払っている料金と、抽出される料
金プランに乗り換えた場合に支払う料金とを直感的に理解することが可能な棒グラフであ
ってもよい。
【0080】
また、抽出プラン情報は、利用状況情報及びプラン抽出部122によって抽出される少
なくとも1つの料金プランに基づいて算出される、ユーザが、プラン抽出部122によっ
て抽出される少なくとも1つの料金プランに乗り換える際に必要となる乗換費用に関する
情報であってもよい。ここで、乗換費用は、例えば、乗り換え時の初期費用及び解約手数
料を含んでもよい。乗換費用に関する情報は、乗換費用自体を示す情報であってもよく、
また、乗換費用を回収するために必要な期間を示す情報であってもよい。
【0081】
また、乗換費用は、料金プランを運営する事業者によって事前に提示される情報に基づ
いて、例えば、利用状況情報に含まれる契約先情報が示す事業者(すなわち、乗り換え元
の事業者)と、プラン抽出部122によって抽出される少なくとも1つの料金プランに含
まれる事業者情報が示す事業者(すなわち、乗り換え先の事業者)に対応して算出される
情報であってもよい。なお、料金プランを運営する事業者によって事前に提示される情報
は、メッセージ提供システム100において記憶されてもよく、また、メッセージ提供シ
ステム100が必要に応じて外部の情報処理システムから取得してもよい。
【0082】
また、抽出プラン情報は、プラン抽出部122によって抽出される少なくとも1つの料
金プランを説明する説明文を示す情報であってもよい。説明文は、例えば、料金プランご
と又は事業者ごとに、メッセージ提供システム100において事前に設定されていればよ
い。説明文は、例えば、料金プランごと又は事業者ごとに、料金プランのメリット、デメ
リット、所定の項目(例えば、データ量や通信方式)ごとの詳細、料金プランの契約先と
なる事業者の特徴を示す内容であってもよい。
【0083】
抽出プラン情報提供部142は、抽出プラン情報生成部141によって生成される抽出
プラン情報をユーザ端末200に提供する。すなわち、抽出プラン情報生成部141は、
ユーザ情報及びプラン抽出部122によって抽出される少なくとも1つの料金プランに基
づいて、抽出プラン情報をユーザ端末200に提供する。
【0084】
また、抽出プラン情報提供部142は、ユーザによるユーザ端末200を通じた操作に
関する操作情報に基づいて、当該操作に応じて再度生成される抽出プラン情報を、ユーザ
端末200に提供することができる。ここで、操作情報は、例えば、ユーザによる、ユー
ザ端末200へ所定の情報を入力する入力操作や、ユーザ端末200に表示される情報を
選択する選択操作を含む。
【0085】
具体的には、例えば、抽出プラン情報提供部142によって提供される抽出プラン情報
のうち、ユーザの利用状況に対応する料金と、プラン抽出部122によって抽出される少
なくとも1つの料金プランに対応する少なくとも1つの料金と、を示す図形を参照して、
ユーザが、ユーザ端末200を操作する。ここで、ユーザは、例えば、ユーザ情報のうち
、利用容量情報の入力操作や優先項目情報の選択操作を行う。
【0086】
続いて、抽出プラン情報生成部141が、入力又は選択された利用容量情報又は優先項
目情報に基づいて、抽出プラン情報(例えば、料金を示す図形)を再度生成する。そして
、抽出プラン情報提供部142が、再度生成される抽出プラン情報(例えば、料金を示す
図形)を、ユーザ端末200に提供する。これにより、ユーザは、抽出プラン情報(例え
ば、料金を示す図形)を参照しながら利用容量情報や優先項目情報を調整して、プラン抽
出部122によって抽出された少なくとも1つの料金プランの料金を検討することができ
る。
【0087】
なお、この場合、プラン抽出部122が、入力又は選択された利用容量情報又は優先項
目情報に基づいて、再度、少なくとも1つの料金プランを抽出し、抽出プラン情報生成部
141が、再度抽出された少なくとも1つの料金プランの抽出プラン情報を生成してもよ
い。これにより、ユーザは、利用容量情報や優先項目情報を調整して、再度、料金プラン
の抽出を受けることができ、幅広い料金プランの中から適切な料金プランを検討すること
ができる。
【0088】
また、抽出プラン情報提供部142は、ユーザによるユーザ端末200を通じた操作に関
する操作情報に基づいて、プラン抽出部122によって抽出されてユーザ端末200に表
示される複数の料金プランのうち、当該操作によって選択される少なくとも1つの料金プ
ランに関する抽出プラン情報を、ユーザ端末200に提供することができる。
【0089】
具体的には、ユーザが、例えば、利用状況に対応する料金と、プラン抽出部122によ
って抽出される少なくとも1つの料金プランに対応する少なくとも1つの料金と、を示す
図形に含まれる少なくとも1つの料金プランに対応する図形や、当該図形に対応するラベ
ルを選択する操作を行う。そして、抽出プラン情報提供部142は、選択された料金プラ
ンに対応する抽出プラン情報(例えば、乗換費用や説明文)を表示する。
【0090】
また、例えば、抽出プラン情報提供部142が、複数の利用状況に対応する複数の料金
プランに関する抽出プラン情報を提供する場合、ユーザは、複数の料金プランのうち、ユ
ーザ端末200に表示される少なくとも1つの料金プランを選択する操作を行う。抽出プ
ラン情報提供部142は、選択された料金プランに対応する抽出プラン情報(例えば、乗
換費用や説明文)を表示する。
【0091】
図7は、メッセージ提供部132による提供に基づいてユーザ端末200に表示される
画面の例を示す図である。
【0092】
図7に示す画面は、例えば、少なくとも1つのメッセージを表示する領域701及び領
域702、抽出される少なくとも1つの料金プランに関する情報を表示する領域703、
抽出される少なくとも1つの料金プランに関するさらに詳細な情報の表示を希望する場合
にユーザによって選択される領域704を含む。
【0093】
少なくとも1つのメッセージを表示する領域では、例えば、領域701のように、ユー
ザに対し乗り換えを促すメッセージが表示されてもよく、また、現在の料金プランの継続
を提案したり、また、料金プランを選択するユーザの知識や能力を評価したりするメッセ
ージが表示されてもよい。また、領域702のように、乗り換えた場合の効果(例えば、
1年間で削減される料金)を示すメッセージが表示されてもよい。
【0094】
抽出される少なくとも1つの料金プランに関する情報を表示する領域では、例えば、領
域703のように、抽出される少なくとも1つの料金プランの事業者情報、料金情報、通
信品質情報に対応する情報が表示されてもよい。
【0095】
領域704がユーザによって選択された場合、例えば、抽出プラン情報がユーザ端末2
00に表示されてもよく、また、外部のウェブサイト(例えば、抽出される少なくとも1
つの料金プランの事業者が運営するウェブサイト)へ遷移してもよい。
【0096】
図8は、抽出プラン情報提供部142による提供に基づいてユーザ端末200に表示さ
れる画面の例を示す図である。
【0097】
図8に示す画面は、例えば、利用状況に対応する料金と、プラン抽出部122によって
抽出される少なくとも1つの料金プランに対応する少なくとも1つの料金と、を示す図形
を表示する領域801、ユーザからユーザ情報の入力を受け付ける領域802、抽出され
る少なくとも1つの料金プランに関するさらに詳細な情報の表示を希望する場合にユーザ
によって選択される領域803を含む。
【0098】
領域801では、例えば、利用状況に対応する料金として、ラベル「現在のプラン」に
対応する棒グラフが表示され、プラン抽出部122によって抽出される少なくとも1つの
料金プランに対応する少なくとも1つの料金として、ラベル「プランXXX」、「プラン
YYY」、「プランZZZ」にそれぞれ対応する棒グラフが表示される。
【0099】
ユーザは、領域802において、例えば、利用容量情報を入力する操作、または、優先
項目情報を選択する操作を行うと、抽出プラン情報提供部142は、入力及び選択された
利用容量情報及び優先項目情報に基づいて、領域801に表示される、料金を示す図形を
更新する。
【0100】
また、ユーザが、領域801に表示されている図形やラベルを選択すると、選択された
図形やラベルに対応する料金プランの抽出プラン情報が表示されてもよい。すなわち、例
えば、ユーザが、領域801に表示されているラベル「プランYYY」や、ラベル「プラ
ンYYY」に対応する図形(例えば、棒グラフ)を選択すると、プランYYYの抽出プラ
ン情報が、ユーザ端末200に表示されてもよい。なお、この場合に表示される抽出プラ
ン情報は、
図8に示す画面の下に表示されてもよく、また、別の画面に表示されてもよい
。
【0101】
図9は、抽出プラン情報提供部142による提供に基づいてユーザ端末200に表示さ
れる画面の例を示す図である。
【0102】
図9に示す画面は、例えば、表示する抽出プラン情報に対応する料金プランを選択する
領域901、抽出される料金プランの説明文を表示する領域902及び903、抽出され
る料金プランに乗り換える際に必要となる乗換費用を表示する領域904、抽出される料
金プランに関するさらに詳細な情報の表示を希望する場合にユーザによって選択される領
域905を含む。
【0103】
ユーザが、領域901に表示される複数の料金プランのいずれかを選択すると、選択し
た料金プランに対応して、領域902~904の表示が切り替わってもよい。この場合、
具体的には、抽出プラン情報生成部141が、選択された料金プランに対応する抽出プラ
ン情報を生成し、抽出プラン情報提供部142が、生成された抽出プラン情報をユーザ端
末200に提供してもよい。
【0104】
抽出プラン情報提供部142がユーザ端末200に提供する説明文は、例えば、領域9
02に示されるように、料金プランのメリット、デメリット、所定の項目(例えば、デー
タ量や通信方式)ごとの詳細を示す説明文であってもよく、また、領域903に示される
ように、料金プランの契約先となる事業者の特徴を示す説明文であってもよい。
【0105】
また、領域904では、乗換費用の額(例えば、「3,000円」)及び当該乗換費用
を回収するために必要な期間(例えば、「6か月」)を示す情報が表示されてもよい。
【0106】
なお、
図7~9に示した画面の例は、メッセージ提供部132及び抽出プラン情報提供
部142による提供に基づいて表示される画面の一例であり、メッセージ提供部132及
び抽出プラン情報提供部142による提供のインターフェースはこれらに限られない。
【0107】
また、ユーザ情報取得部111が複数の利用状況に関する利用状況情報をユーザから取
得した場合には、
図7~9において、複数の利用状況ごとに、ユーザ端末200に表示す
るメッセージ及び抽出プラン情報に対応する利用状況を選択する領域が設けられてもよい
。すなわち、ユーザは、当該領域を選択して、利用状況ごとに、表示されるメッセージ及
び抽出プラン情報を切り替えることができる。この場合、利用状況それぞれに対応するメ
ッセージ及び抽出プラン情報が表示されることに加え、複数の利用状況を統合して評価(
例えば、家族割引を考慮して評価)されるメッセージ及び抽出プラン情報が表示されても
よい。
【0108】
図10は、メッセージ提供システム100における処理の例を示すフローチャートであ
る。
【0109】
まず、ユーザ情報取得部111が、ユーザ端末200から、利用状況情報及び優先項目
情報を含むユーザ情報を取得する(S1001)。プラン抽出部122が、ユーザ情報に
基づいて、プラン記憶部121に記憶される複数の料金プランのうち、少なくとも1つの
料金プランを抽出する(S1002)。
【0110】
続いて、メッセージ提供部132が、ユーザ情報及び抽出された少なくとも1つの料金
プランに対応する少なくとも1つのメッセージをユーザ端末200に提供する(S100
3)。抽出プラン情報生成部141が、ユーザ情報及び抽出された少なくとも1つの料金
プランに基づいて、抽出プラン情報(例えば、料金に関する図形、乗換費用、説明文)を
生成する(S1004)。抽出プラン情報提供部142が、抽出プラン情報をユーザ端末
200に提供する(S1005)。
【0111】
次に、
図11を参照して、メッセージ提供システム100をコンピュータ1100によ
り実現する場合のハードウェア構成の一例について説明する。
図11は、コンピュータ1
100のハードウェア構成の例を示す図である。
【0112】
図11に示すように、コンピュータ1100は、例えば、プロセッサ1101、メモリ
1102、記憶装置1103、入力I/F部1104、データI/F部1105、通信I
/F部1106、及び表示装置1107を含む。
【0113】
コンピュータ1100は、例えば、クラウドコンピュータ、サーバコンピュータ、パー
ソナルコンピュータ(例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレット等)、メディア
コンピュータプラットフォーム(例えば、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタ
ルビデオレコーダ等)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(例えば、PDA、電子メー
ルクライアント等)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラット
フォームであってもよい。
【0114】
プロセッサ1101は、メモリ1102に記憶されているプログラムを実行することに
よりコンピュータ1100における各種の処理を制御する制御部である。
【0115】
メモリ1102は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。メモ
リ1102は、プロセッサ1101によって実行されるプログラムのプログラムコードや
、プログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
【0116】
記憶装置1103は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等
の不揮発性の記憶媒体である。記憶装置1103は、オペレーティングシステムや、上記
各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。
【0117】
入力I/F部1104は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力
I/F部1104は、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル、各種センサ、ウェア
ラブル・デバイス等である。入力I/F部1104は、例えばUSB(Universal Serial
Bus)等のインターフェースを介してコンピュータ1100に接続されてもよい。
【0118】
データI/F部1105は、コンピュータ1100の外部からデータを入力するための
デバイスである。データI/F部1105は、例えば、各種記憶媒体に記憶されているデ
ータを読み取るためのドライブ装置等である。データI/F部1105は、コンピュータ
1100の外部に設けられてもよい。データI/F部1105がコンピュータ1100の
外部に設けられる場合、データI/F部1105は、例えば、USB等のインターフェー
スを介してコンピュータ1100に接続される。
【0119】
通信I/F部1106は、コンピュータ1100の外部の装置と有線又は無線により、
インターネット等のネットワークを介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信
I/F部1106は、コンピュータ1100の外部に設けられてもよい。通信I/F部1
106がコンピュータ1100の外部に設けられる場合、通信I/F部1106は、例え
ば、USB等のインターフェースを介してコンピュータ1100に接続される。
【0120】
表示装置1107は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置1107は
、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、ウェ
アラブル・デバイスのディスプレイ等である。表示装置1107は、コンピュータ110
0の外部に設けられてもよい。表示装置1107がコンピュータ1100の外部に設けら
れる場合、表示装置1107は、例えば、ディスプレイケーブル等を介してコンピュータ
1100に接続される。また、入力I/F部1104としてタッチパネルが採用される場
合には、表示装置1107は、入力I/F部1104と一体化して構成されてもよい。
【0121】
以上、本発明の一実施形態について説明した。メッセージ提供システム100は、利用
状況情報及び優先項目情報を含むユーザ情報に基づいて、複数の料金プランのうち少なく
とも1つの料金プランを抽出し、ユーザ情報及び抽出される少なくとも1つの料金プラン
に対応するメッセージをユーザ端末200に提供することができる。これにより、メッセ
ージ提供システム100は、ユーザの利用状況に応じたメッセージを提供することでき、
また、ユーザは、例えば、別の料金プランへの乗り換えや現状の料金プランの継続を検討
することができる。
【0122】
また、メッセージ提供システム100は、前記ユーザに対し、利用状況情報に対応する
料金プランから、抽出される少なくとも1つの料金プランへ変更することを推奨する度合
に関するメッセージを提供することができる。これにより、ユーザは、例えば、別の料金
プランへの乗り換えや現状の料金プランの継続を検討することができる。
【0123】
また、メッセージ提供システム100は、ユーザに対して料金プランを変更することを
推奨する度合が各々異なる複数のメッセージを記憶するメッセージ記憶部131を参照し
て、メッセージ記憶部131に記憶される複数のメッセージのうち、少なくとも1つのメ
ッセージを抽出して提供することができる。
【0124】
また、メッセージ提供システム100は、支払料金情報が示す料金に対する、抽出され
る少なくとも1つの料金プランの料金情報に基づいて算出される料金の削減額が所定の第
1の条件を満たす場合、第1の条件に対応する第1のメッセージを提供し、削減額が第1
の条件とは異なる所定の第2の条件を満たす場合、第2の条件に対応する、第1のメッセ
ージとは異なる第2のメッセージを提供することができる。これにより、ユーザは、料金
プランの変更による削減額を把握して、例えば、別の料金プランへの乗り換えや現状の料
金プランの継続を検討することができる。
【0125】
また、メッセージ提供システム100は、サービスを提供する事業者に応じた通信品質
に関する条件に基づいて、抽出される少なくとも1つの料金プランの事業者情報に対応す
る通信品質が契約先情報に対応する通信品質と比べて高品質であると判断される場合、抽
出される少なくとも1つの料金プランへ変更することを推奨するメッセージを提供するこ
とができる。これにより、ユーザは、料金プランの変更によって通信品質が向上するか否
かを把握して、例えば、別の料金プランへの乗り換えや現状の料金プランの継続を検討す
ることができる。
【0126】
また、メッセージ提供システム100は、支払料金情報が示す料金が、抽出される少な
くとも1つの料金プランの料金情報に基づいて算出される料金以下であり、かつ、抽出さ
れる少なくとも1つの料金プランの事業者情報に対応する通信品質が契約先情報に対応す
る通信品質と比べて高品質でないと判断される場合、抽出される少なくとも1つの料金プ
ランへ変更することを推奨しないメッセージを提供することができる。これにより、ユー
ザは、客観的な情報に基づいて、例えば、別の料金プランへの乗り換えや現状の料金プラ
ンの継続を検討することができる。
【0127】
また、メッセージ提供システム100は、ユーザ情報及び抽出される少なくとも1つの
料金プランに基づいて、抽出される少なくとも1つの料金プランに関する抽出プラン情報
を、ユーザ端末200に提供することができる。これにより、ユーザは、抽出される料金
プランの詳細に関する情報を参照して、例えば、別の料金プランへの乗り換えや現状の料
金プランの継続を検討することができる。
【0128】
また、メッセージ提供システム100は、抽出プラン情報を表示するユーザ端末200
に対するユーザの操作に関する操作情報に基づいて、抽出プラン情報をユーザ端末200
に提供することができる。これにより、ユーザは、抽出プラン情報を取得した上で、ユー
ザ端末200に表示される情報を選択したり、ユーザ情報を再度提供したりして、料金プ
ランや抽出プラン情報を検討することができる。
【0129】
また、メッセージ提供システム100は、ユーザ情報及び抽出される少なくとも1つの
料金プランに基づいて、利用状況に対応する料金と、抽出される少なくとも1つの料金プ
ランに対応する少なくとも1つの料金と、を示す図形をユーザ端末200に表示すること
ができる。これにより、ユーザは、抽出される料金プランの料金をより直感的に把握する
ことができ、例えば、別の料金プランへの乗り換えや現状の料金プランの継続を検討する
ことができる。
【0130】
また、メッセージ提供システム100は、利用状況情報及び抽出される少なくとも1つ
の料金プランに基づいて算出される、抽出される少なくとも1つの料金プランに乗り換え
る際の乗換費用に関する情報を、ユーザ端末200に提供することができる。これにより
、ユーザは、乗り換えに必要な費用を把握することができ、例えば、別の料金プランへの
乗り換えや現状の料金プランの継続を検討することができる。
【0131】
また、メッセージ提供システム100は、抽出される少なくとも1つの料金プランを説
明する説明文を、ユーザ端末200に提供することができる。これにより、ユーザは、抽
出される料金プランの詳細を把握することができ、例えば、別の料金プランへの乗り換え
や現状の料金プランの継続を検討することができる。
【0132】
また、メッセージ提供システム100は、料金よりも優先する優先項目に関する優先項
目情報に基づいて、複数の料金プランのうち、少なくとも1つの料金プランを抽出するこ
とができる。これにより、ユーザは、自身が優先する項目に対応する料金プランのうち、
最安の料金プランを把握することができる。
【0133】
また、メッセージ提供システム100は、プラン記憶部121に記憶される複数の料金
プランが更新されるまたは新たな料金プランがプラン記憶部121に追加される場合、更
新又は追加された複数の料金プランのうち、少なくとも1つの料金プランを抽出し、抽出
される少なくとも1つの料金プランをユーザ端末200に通知することができる。これに
より、ユーザは、料金プランの更新又は追加によりユーザに適した料金プランが現れた場
合に、当該料金プランに対応するメッセージの通知を受けることができ、ユーザは、例え
ば、別の料金プランへの乗り換えや現状の料金プランの継続を検討することができる。
【0134】
なお、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して
解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され
得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【符号の説明】
【0135】
100 メッセージ提供システム、111 ユーザ情報取得部、112 ユーザ情報記憶
部、121 プラン記憶部、122 プラン抽出部、131 メッセージ記憶部、132
メッセージ提供部、141 抽出プラン情報生成部、142 抽出プラン情報提供部、
151 通知部、200 ユーザ端末、1100 コンピュータ、1101 プロセッサ
、1102 メモリ、1103 記憶装置、1104 入力I/F部、1105 データ
I/F部、1106 通信I/F部、1107 表示装置