(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023155179
(43)【公開日】2023-10-20
(54)【発明の名称】表示灯
(51)【国際特許分類】
F21V 13/02 20060101AFI20231013BHJP
F21V 7/00 20060101ALI20231013BHJP
F21V 7/09 20060101ALI20231013BHJP
F21V 5/00 20180101ALI20231013BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20231013BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20231013BHJP
【FI】
F21V13/02 100
F21V7/00 320
F21V7/09 510
F21V5/00 510
F21S2/00 663
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023048566
(22)【出願日】2023-03-24
(31)【優先権主張番号】P 2022063846
(32)【優先日】2022-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000229405
【氏名又は名称】日本ドライケミカル株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】597125586
【氏名又は名称】藤倉電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(72)【発明者】
【氏名】太田 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】小林 洋
(72)【発明者】
【氏名】森 重男
(57)【要約】
【課題】グローブ全体を発光させることができるとともに、グローブから特定の方向に光を強く発することができる表示灯を提供する。
【解決手段】ベース体7と、光が透過しベース体7に設置されることでベース体7とともに内部空間14を形成するグローブ9と、内部空間14に設けられ複数の発光体15で構成されているとともにグローブ9の外面の全面が発光するように一部の光をグローブ9に向けて発する発光部11と、内部空間14に設けられ発光部11が発した光の残りを反射面17によって反射し、この反射した光を、指向性をもって横方向に進ませてグローブ9の所定の部位に到達させるリフレクタ13とを有する表示灯1である。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース体と、
光が透過し、前記ベース体に設置されることで前記ベース体とともに内部空間を形成するグローブと、
前記内部空間に設けられ、複数の発光体で構成されているとともに、前記グローブの外面の全面が発光するように、一部の光を前記グローブに向けて発する発光部と、
前記内部空間に設けられ、前記発光部が発した光の残りを反射面によって反射し、この反射した光を、指向性をもって横方向に進ませて前記グローブの所定の部位に到達させるリフレクタと、
を有する表示灯。
【請求項2】
前記リフレクタの反射面は一対で設けられており、
前記リフレクタの一対の反射面のうちの一方の反射面である第1のリフレクタの反射面と、前記リフレクタの一対の反射面のうちの他方の反射面である第2のリフレクタの反射面とは、横方向に並んでおり、
前記発光部を構成している複数の発光体は、第1群の発光体と、第2群の発光体と、第3群の発光体とを備えて構成されており、
前記第1群の発光体は、前記リフレクタを間にして前記第2のリフレクタの反射面とは反対側に配置されており、前記第1群の発光体が発した光が前記第1のリフレクタの反射面で反射されて横方向の一方の側に向かって進み、
前記第2群の発光体は、前記リフレクタを間にして第1のリフレクタの反射面とは反対側に配置されており、前記第2群の発光体が発した光が前記第2のリフレクタの反射面で反射されて横方向の他方の側に向かって進み、
前記第3群の発光体は、前記第1のリフレクタの反射面と前記第2のリフレクタの反射面との間に配置されている請求項1に記載の表示灯。
【請求項3】
縦方向で見て、前記第1のリフレクタの反射面は円弧状に形成されており、前記第1群の発光体は、前記第1のリフレクタの反射面の円弧に沿って並んでおり、
縦方向で見て、前記第2のリフレクタの反射面も円弧状に形成されており、前記第2群の発光体も、前記第2のリフレクタの反射面の円弧に沿って並んでいる請求項2に記載の表示灯。
【請求項4】
前記ベース体は、平板状部を備えて構成されており、
前記グローブ、前記リフレクタは、前記ベース体の平板状部の厚さ方向の一方の側で、前記ベース体に支持されており、
前記発光部も、前記ベース体の平板状部の厚さ方向の一方の側で、前記ベース体に支持されており、前記発光部は、前記ベース体の平板状部の厚さ方向の一方の側に向けて光を発するようになっており、
前記リフレクタの反射面で反射された光は、前後方向で見て前記ベース体の平板状部の厚さ方向の一方の面に対して平行に進むか、もしくは、前記ベース体の平板状部から離れる方向に進むように構成されている請求項2に記載の表示灯。
【請求項5】
前記ベース体は、平板状部を備えて構成されており、
前記グローブ、前記リフレクタは、前記ベース体の平板状部の厚さ方向の一方の側で、前記ベース体に支持されており、
前記発光部も、前記ベース体の平板状部の厚さ方向の一方の側で、前記ベース体に支持されており、前記発光部は、前記ベース体の平板状部の厚さ方向の一方の側に向けて光を発するようになっており、
前記リフレクタの反射面で反射された光は、前後方向で見て前記ベース体の平板状部の厚さ方向の一方の面に対して平行に進むか、もしくは、前記ベース体の平板状部から離れる方向に進むように構成されている請求項3に記載の表示灯。
【請求項6】
平板状に形成されている平板状部を備え、厚さ方向で見て前記平板状部の外周が円周になっているとともに、中央に貫通孔が形成されているベース体と、
平板状に形成されており、厚さ方向が前記ベース体の平板状部に厚さ方向と一致し前記ベース体の平板状部の貫通孔を塞ぐようにして前記ベース体の平板状部に設置されている基板と、
光が透過する材料で構成されており、円錐台側面状の側板部とこの側板部の一端を塞いでいる円板状の上板部とを備えて円錐台な枡状に形成されており、側板部の他端の開口部が、前記ベース体の平板状部と前記基板とで塞がれていることで、前記ベース体の平板状部と前記基板とともに内部空間を形成するグローブと、
前記内部空間で前記基板の厚さ方向の一方の面に設けられている複数の発光体を備えて構成されているとともに、前記グローブの外面の全面が発光するように、複数の発光体のうちの一部の発光体である第1群の発光体および第2群の発光体が発した光のうちの一部の光と、複数の発光体のうちの残りの発光体である第3群の発光体が発したほぼ総ての光とを前記グローブに向けて発する発光部と、
前記内部空間で前記ベース体の平板状部の一方の面に設けられ、前記第1群の発光体および前記第2群が発した光のうちの残りの光を反射面によって反射し、この反射した光を、指向性をもって横方向に進ませて前記グローブの所定の部位に到達させるリフレクタと、
を有する表示灯。
【請求項7】
縦方向で見て、前記第1のリフレクタの反射面は、上下方向の両端の部位が直線状になっているにもかかわらず全体的には円弧状に形成されており、前記第1群の発光体は、前記第1のリフレクタの反射面の円弧に沿って並んでおり、
縦方向で見て、前記第2のリフレクタの反射面も、上下方向の両端の部位が直線状になっているにもかかわらず全体的には円弧状に形成されており、前記第2群の発光体は、前記第1のリフレクタの反射面の円弧に沿って並んでいる請求項2に記載の表示灯。
【請求項8】
前記第1のリフレクタの反射面は、上下方向で中央に配置されている第1の中央部位と、上下方向で上側に配置されている第1の上側部位と、上下方向で下側に配置されている第1の下側部位とを備えて構成されており、
縦方向で見て、前記第1の中央部位は円弧状に形成されており、前記第1の上側部位は、前記第1の中央部位側の端が前記第2のリフレクタの反射面よりの側に位置し前記第1の中央部位とは反対側の端が前記第2のリフレクタの反射面から離れた側に位置している直線状に形成されており、前記第1の下側部位は、前記第1の中央部位側の端が前記第2のリフレクタの反射面よりの側に位置し前記第1の中央部位とは反対側の端が前記第2のリフレクタの反射面から離れた側に位置している直線状に形成されており、
前記第1群の発光体は、前記第1の中央部位の円弧に沿って並んでおり、
前記第2のリフレクタの反射面は、上下方向で中央に配置されている第2の中央部位と、上下方向で上側に配置されている第2の上側部位と、上下方向で下側に配置されている第2の下側部位とを備えて構成されており、
縦方向で見て、前記第2の中央部位は円弧状に形成されており、前記第2の上側部位は、前記第2の中央部位側の端が前記第1のリフレクタの反射面よりの側に位置し、前記第2の中央部位とは反対側の端が前記第1のリフレクタの反射面から離れた側に位置している直線状に形成されており、前記第2の下側部位は、前記第2の中央部位側の端が前記第1のリフレクタの反射面よりの側に位置し、前記第2の中央部位とは反対側の端が前記第1のリフレクタの反射面から離れた側に位置している直線状に形成されており、
前記第2群の発光体は、前記第2の中央部位の円弧に沿って並んでいる請求項2に記載の表示灯。
【請求項9】
前記第1の中央部位と前記第1の上側部位との境界部のところには切り欠きが設けられており、
前記第1の中央部位と前記第1の下側部位との境界部のところには切り欠きが設けられており、
前記第2の中央部位と前記第2の上側部位との境界部のところには切り欠きが設けられており、
前記第2の中央部位と前記第2の下側部位との境界部のところには切り欠きが設けられている請求項8に記載の表示灯。
【請求項10】
前記第1の中央部位は、縦方向の基端側の部位である第1の中央基端側部位と、縦方向の先端側の部位である第1の中央先端側部位とを備えて構成されており、
前記第1の中央基端側部位は、円柱状の立体の側面の一部で形成されており、前記第1の中央先端側部位は、球状の立体の表面の一部もしくは円柱状の立体の側面の一部で構成されており、
前記第1の上側部位は、縦方向の基端側の部位である第1の上側基端側部位と、縦方向の先端側の部位である第1の上側先端側部位とを備えて構成されており、
前記第1の上側基端側部位は、平面状に形成されており、前記第1の上側先端側部位も、平面状に形成されており、
前記第1の下側部位は、縦方向の基端側の部位である第1の下側基端側部位と、縦方向の先端側の部位である第1の下側先端側部位とを備えて構成されており、
前記第1の下側基端側部位は、平面状に形成されており、前記第1の下側先端側部位も、平面状に形成されており、
前記第2の中央部位は、縦方向の基端側の部位である第2の中央基端側部位と、縦方向の先端側の部位である第2の中央先端側部位とを備えて構成されており、
前記第2の中央基端側部位は、円柱状の立体の側面の一部で形成されており、前記第2の中央先端側部位は、球状の立体の表面の一部もしくは円柱状の立体の側面の一部で構成されており、
前記第2の上側部位は、縦方向の基端側の部位である第2の上側基端側部位と、縦方向の先端側の部位である第2の上側先端側部位とを備えて構成されており、
前記第2の上側基端側部位は、平面状に形成されており、前記第2の上側先端側部位も、平面状に形成されており、
前記第2の下側部位は、縦方向の基端側の部位である第2の下側基端側部位と、縦方向の先端側の部位である第2の下側先端側部位とを備えて構成されており、
前記第2の下側基端側部位は、平面状に形成されており、前記第2の下側先端側部位も、平面状に形成されている請求項9に記載の表示灯。
【請求項11】
前記第1群の発光体は、前記第1のリフレクタの反射面の両端を結ぶ仮想ラインよりも外側に配置され、前記第2群の発光体は、前記第2のリフレクタの反射面の両端を結ぶ仮想ラインよりも外側に配置されている請求項2~請求項10のいずれか1項に記載の表示灯。
【請求項12】
請求項11に記載の表示灯を備えた消火栓。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示灯に係り、消火栓の筐体等に設置されて使用されるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、灯具ボディと前面レンズとによって灯体を構成し、灯体の内部に円筒状のリフレクタとLEDを配置してなる車両用マーカーランプが知られている(特許文献1参照)。車両用マーカーランプは、リフレクタの先端側が外側に広がる円錐部になっている。そして、リフレクタの外側に配置されているLEDから出た光が、円錐部の外周面にあたって、車両用マーカーランプの軸線と直交する方向に反射し、灯体(前面レンズ)の側方を照射する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の車両用マーカーランプでは、前面レンズの側方が強く光るので、車両の運転席からの視認性が向上し、上記車両から離れている人による上記車両の位置確認が容易にされる。
【0005】
例えば、
図3、
図4で示すように、高速道路等のトンネル5内に設置されている消火栓3用の表示灯に、この車両用マーカーランプの構造を採用した場合、全方位に平均的に前面レンズ(グローブ)から光を放射できる。
【0006】
しかしながら、全方位から平均的に前面レンズ(グローブ)を視認することができるが、特定の方向に光を強く発光させ、十分な光量を得ることは期待できない。特にトンネル内の壁面に設置された消火栓3の表示灯は、事故や火災が発生した場合、すぐに消火栓3を見つけることができ、確実に認識させるものでなければならない。
【0007】
また、従来の凸型表示灯は、損壊のリスクや設置された場所によっては、人や物が移動する際に邪魔になることもあり、現在、消火栓3の表示灯は、薄型表示灯が主流である。そこで、本案は、薄型表示灯であってもトンネル5内で特定の方向に光を強く発光させることを特徴とする表示灯である。
【0008】
本発明は、グローブ全体を発光させることができるとともに、グローブから特定の方向に光を強く発することができる表示灯を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の態様に係る表示灯は、ベース体と、光が透過し、前記ベース体に設置されることで前記ベース体とともに内部空間を形成するグローブと、前記内部空間に設けられ、複数の発光体で構成されているとともに、前記グローブの外面の全面が発光するように、一部の光を前記グローブに向けて発する発光部と、前記内部空間に設けられ、前記発光部が発した光の残りを反射面によって反射し、この反射した光を、指向性をもって横方向に進ませて前記グローブの所定の部位に到達させるリフレクタとを有する表示灯である。
【0010】
本発明の態様に係る表示灯では、前記リフレクタの反射面が一対で設けられており、前記リフレクタの一対の反射面のうちの一方の反射面である第1のリフレクタの反射面と、前記リフレクタの一対の反射面のうちの他方の反射面である第2のリフレクタの反射面とが、横方向に並んでおり、前記発光部を構成している複数の発光体が、第1群の発光体と、第2群の発光体と、第3群の発光体とを備えて構成されており、前記第1群の発光体が、前記リフレクタを間にして前記第2のリフレクタの反射面とは反対側に配置されており、前記第1群の発光体が発した光が前記第1のリフレクタの反射面で反射されて横方向の一方の側に向かって進み、前記第2群の発光体が、前記リフレクタを間にして第1のリフレクタの反射面とは反対側に配置されており、前記第2群の発光体が発した光が前記第2のリフレクタの反射面で反射されて横方向の他方の側に向かって進み、前記第3群の発光体が、前記第1のリフレクタの反射面と前記第2のリフレクタの反射面との間に配置されている。
【0011】
本発明の態様に係る表示灯では、縦方向で見て、前記第1のリフレクタの反射面は円弧状に形成されており、前記第1群の発光体は、前記第1のリフレクタの反射面の円弧に沿って並んでおり、縦方向で見て、前記第2のリフレクタの反射面も円弧状に形成されており、前記第2群の発光体も、前記第2のリフレクタの反射面の円弧に沿って並んでいる。
【0012】
本発明の態様に係る表示灯では、前記ベース体が、平板状部を備えて構成されており、前記グローブ、前記リフレクタが、前記ベース体の平板状部の厚さ方向の一方の側で、前記ベース体に支持されており、前記発光部も、前記ベース体の平板状部の厚さ方向の一方の側で、前記ベース体に支持されており、前記発光部が、前記ベース体の平板状部の厚さ方向の一方の側に向けて光を発するようになっており、前記リフレクタの反射面で反射された光が、前後方向で見て前記ベース体の平板状部の厚さ方向の一方の面に対して平行に進むか、もしくは、前記ベース体の平板状部から離れる方向に進むように構成されている。
【0013】
本発明の態様に係る表示灯は、平板状に形成されている平板状部を備え、厚さ方向で見て前記平板状部の外周が円周になっているとともに、中央に貫通孔が形成されているベース体と、平板状に形成されており、厚さ方向が前記ベース体の平板状部に厚さ方向と一致し前記ベース体の平板状部の貫通孔を塞ぐようにして前記ベース体の平板状部に設置されている基板と、光が透過する材料で構成されており、円錐台側面状の側板部とこの側板部の一端を塞いでいる円板状の上板部とを備えて円錐台な枡状に形成されており、側板部の他端の開口部が、前記ベース体の平板状部と前記基板とで塞がれていることで、前記ベース体の平板状部と前記基板とともに内部空間を形成するグローブと、前記内部空間で前記基板の厚さ方向の一方の面に設けられている複数の発光体を備えて構成されているとともに、前記グローブの外面の全面が発光するように、複数の発光体のうちの一部の発光体である第1群の発光体および第2群の発光体が発した光のうちの一部の光と、複数の発光体のうちの残りの発光体である第3群の発光体が発したほぼ総ての光とを前記グローブに向けて発する発光部と、前記内部空間で前記ベース体の平板状部の一方の面に設けられ、前記第1群の発光体および前記第2群が発した光のうちの残りの光を反射面によって反射し、この反射した光を、指向性をもって横方向に進ませて前記グローブの所定の部位に到達させるリフレクタとを有する表示灯である。
【0014】
本発明の態様に係る表示灯では、縦方向で見て、前記第1のリフレクタの反射面が、上下方向の両端の部位が直線状になっているにもかかわらず全体的には円弧状に形成されており、前記第1群の発光体が、前記第1のリフレクタの反射面の円弧に沿って並んでおり、縦方向で見て、前記第2のリフレクタの反射面も、上下方向の両端の部位が直線状になっているにもかかわらず全体的には円弧状に形成されており、前記第2群の発光体が、前記第1のリフレクタの反射面の円弧に沿って並んでいる。
【0015】
本発明の態様に係る表示灯では、前記第1のリフレクタの反射面が、上下方向で中央に配置されている第1の中央部位と、上下方向で上側に配置されている第1の上側部位と、上下方向で下側に配置されている第1の下側部位とを備えて構成されており、縦方向で見て、前記第1の中央部位は円弧状に形成されており、前記第1の上側部位は、前記第1の中央部位側の端が前記第2のリフレクタの反射面よりの側に位置し前記第1の中央部位とは反対側の端が前記第2のリフレクタの反射面から離れた側に位置している直線状に形成されており、前記第1の下側部位は、前記第1の中央部位側の端が前記第2のリフレクタの反射面よりの側に位置し前記第1の中央部位とは反対側の端が前記第2のリフレクタの反射面から離れた側に位置している直線状に形成されており、前記第1群の発光体は、前記第1の中央部位の円弧に沿って並んでおり、前記第2のリフレクタの反射面が、上下方向で中央に配置されている第2の中央部位と、上下方向で上側に配置されている第2の上側部位と、上下方向で下側に配置されている第2の下側部位とを備えて構成されており、縦方向で見て、前記第2の中央部位は円弧状に形成されており、前記第2の上側部位は、前記第2の中央部位側の端が前記第1のリフレクタの反射面よりの側に位置し、前記第2の中央部位とは反対側の端が前記第1のリフレクタの反射面から離れた側に位置している直線状に形成されており、前記第2の下側部位は、前記第2の中央部位側の端が前記第1のリフレクタの反射面よりの側に位置し、前記第2の中央部位とは反対側の端が前記第1のリフレクタの反射面から離れた側に位置している直線状に形成されており、前記第2群の発光体は、前記第2の中央部位の円弧に沿って並んでいる。
【0016】
本発明の態様に係る表示灯では、前記第1の中央部位と前記第1の上側部位との境界部のところには切り欠きが設けられており、前記第1の中央部位と前記第1の下側部位との境界部のところには切り欠きが設けられており、前記第2の中央部位と前記第2の上側部位との境界部のところには切り欠きが設けられており、前記第2の中央部位と前記第2の下側部位との境界部のところには切り欠きが設けられている。
【0017】
本発明の態様に係る表示灯では、前記第1の中央部位が、縦方向の基端側の部位である第1の中央基端側部位と、縦方向の先端側の部位である第1の中央先端側部位とを備えて構成されており、前記第1の中央基端側部位は、円柱状の立体の側面の一部で形成されており、前記第1の中央先端側部位は、球状の立体の表面の一部もしくは円柱状の立体の側面の一部で構成されており、前記第1の上側部位は、縦方向の基端側の部位である第1の上側基端側部位、縦方向の先端側の部位である第1の上側先端側部位とを備えて構成されており、前記第1の上側基端側部位は、平面状に形成されており、前記第1の上側先端側部位も、平面状に形成されており、前記第1の下側部位は、縦方向の基端側の部位である第1の下側基端側部位と、縦方向の先端側の部位である第1の下側先端側部位とを備えて構成されており、前記第1の下側基端側部位は、平面状に形成されており、前記第1の下側先端側部位も、平面状に形成されており、前記第2の中央部位が、縦方向の基端側の部位である第2の中央基端側部位と、縦方向の先端側の部位である第2の中央先端側部位とを備えて構成されており、前記第2の中央基端側部位は、円柱状の立体の側面の一部で形成されており、前記第2の中央先端側部位は、球状の立体の表面の一部もしくは円柱状の立体の側面の一部で構成されており、前記第2の上側部位は、縦方向の基端側の部位である第2の上側基端側部位と、縦方向の先端側の部位である第2の上側先端側部位とを備えて構成されており、前記第2の上側基端側部位は、平面状に形成されており、前記第2の上側先端側部位も、平面状に形成されており、前記第2の下側部位、縦方向の基端側の部位である第2の下側基端側部位と、縦方向の先端側の部位である第2の下側先端側部位とを備えて構成されており、前記第2の下側基端側部位は、平面状に形成されており、前記第2の下側先端側部位も、平面状に形成されている。
【0018】
本発明の態様に係る消火栓は、前記表示灯を備えて構成される。
【0019】
本発明の態様に係る表示灯では、前記第1群の発光体が、前記第1のリフレクタの反射面の両端を結ぶ仮想ラインよりも外側に配置され、前記第2群の発光体が、前記第2のリフレクタの反射面の両端を結ぶ仮想ラインよりも外側に配置されている。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、グローブ全体を発光させることができるとともに、グローブから特定の方向に光を強く発することができる表示灯を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施形態に係る表示灯が設置されている消火栓の正面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る表示灯が設置されている消火栓の側面図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る表示灯が設置されている消火栓のトンネルでの設置状態を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る表示灯が設置されている消火栓のトンネルでの設置状態を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る表示灯の斜視図である。
【
図6】
図5におけるVI-VI断面を示す図である。
【
図7】
図5におけるVII-VII断面を示す図である。
【
図8】
図5で示す表示灯からグローブを取り去った状態を示す図である。
【
図12】
図8で示したものを別の角度で見た図である。
【
図13】(a)は、本発明の実施形態に係る表示灯での光の進み方を示す図であり、(b)は、比較例に係る表示灯での光の進み方を示す図である。
【
図14】1つ目の変形例に係る表示灯のグローブの斜視図である。
【
図15】2つ目の変形例に係る表示灯のグローブの斜視図である。
【
図16】
図14、
図15で示すグローブに設けられている溝及び凸状部の断面形状を示す図である。
【
図18】
図17で示す表示灯からグローブを取り去った状態を示す図である。
【
図19】
図18で示す表示灯を、前後方向で前側から見た図である。
【
図20】
図17で示す表示灯の断面図(上下方向に対して直交し表示灯の中心を含む平面による断面図)を示す図である。
【
図21】
図17で示す表示灯の断面図(横方向に対して直交し表示灯の中心を含む平面による断面図)を示す図である。
【
図22】(a)は本発明の実施形態に係る表示灯のリフレクタを示す図であり、(b)は(a)におけるXXIIB矢視図であり、(c)は(a)におけるXXIIC矢視図であり、(d)は(a)におけるXXIID-XXIID断面を示す図である。
【
図23】(a)は
図22におけるXXIIIA矢視図であり、(b)は
図22におけるXXIIIB-XXIIIB断面を示す図である。
【
図24】(a)は変形例に係る表示灯のリフレクタを示す図であり、(b)は(a)におけるXXIVB矢視図であり、(c)は(a)におけるXXIVC矢視図である。
【
図25】(a)は
図24におけるXXVA矢視図であり、(b)は
図24におけるXXVBXXVB断面を示す図である。
【
図26】(a)は
図24におけるXXVIA-XXVIA断面を示す図であり、(b)は
図24におけるXXVIB-XXVIB断面を示す図である。
【
図27】変形例に係る表示灯におけるリフレクタの反射の態様を示す図である。
【
図28】変形例に係る表示灯におけるリフレクタの反射の態様を示す図である。
【
図29】変形例に係る表示灯におけるリフレクタの反射の態様を示す図である。
【
図30】変形例に係る表示灯におけるリフレクタの反射の態様を示す図である。
【
図31】本発明の実施形態に係る表示灯、および、変形例に係る表示灯の明るさの測定のしかたを説明する図である。
【
図32】本発明の実施形態に係る表示灯、および、変形例に係る表示灯の明るさの測定結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施形態に係る表示灯1は、
図1、
図2で示すように、消火栓3に設置されて使用される。表示灯1が設置され、トンネル5内で事故や火災が発生した場合、表示灯1が発光することで消火栓3を遠方からでも、すぐに運転者(当事者)が見つけることができる。
【0023】
ここで、説明の便宜のために、表示灯1における水平な所定の一方向を横方向(左右方向)とし、横方向に対して直交する水平な所定の一方向を縦方向(前後方向)とし、横方向と縦方向とに対して直交する方向を上下方向とする。
【0024】
表示灯1は、
図5から
図12で示すように、ベース体7とグローブ9と発光部11とリフレクタ(反射板)13とを備えて構成されている。グローブ9は光が透過する。グローブ9は、ベース体7に設置されることでベース体7とともに内部空間14を形成する。
【0025】
発光部11は、内部空間14でベース体7に設けられ、所定の立体角で光を発する複数の発光体(たとえばLED)15を備えて構成されている。発光部11は、グローブ9の外面の全面が(ほぼ均一の明るさで)発光するように、一部の光をグローブ9に向けて発する。
【0026】
複数の発光体15は、第1群の複数の発光体15Aと第2群の複数の発光体15Bと第3群の複数の発光体15Cとに分けることができる。第1群の発光体15Aおよび第2群の発光体15Bが発した光のうちの一部の光と、第3群の発光体15Cが発したほぼ総ての光とが、グローブ9に向かって進む。
【0027】
すなわち、第1群の発光体および第2群の発光体が発した光のうちの一部の光と、第3群の発光体が発したほぼ総ての光とは、内部空間14内の空気中を進んで、グローブ9に直接到達する(グローブ9を直接照射する)。そして、指向性をほとんど持つことなくグローブ9の外面から出射(放射)される。
【0028】
リフレクタ13は、内部空間14でベース体7に設けられている。リフレクタ13は、発光部11が発した光の残り(第1群の発光体15Aおよび第2群の発光体15Bが発した光のうちの残りの光)を反射面17によって反射する(ほぼ全反射する)。この反射した光は、縦方向には進むことなく、指向性をもって横方向に進み、グローブ9の横方向に両側の所定の部位に到達する。
【0029】
すなわち、第1群の発光体15Aおよび第2群の発光体15Bが発した光のうちの残りの光は、内部空間14内の空気中を進んでリフレクタ13に到達しリフレクタ13の反射面17で全反射される。リフレクタ13の反射面17で反射された光は、内部空間14内の空気中を進んで、グローブ9に直接到達する(グローブ9を直接照射する)。そして、指向性をもって(所定の立体角をもって)グローブ9の外面(表面)から横方向に出射(放射)される。
【0030】
また、表示灯1は、中心面(横方向中心面)に対して概ね対称に形成されている。横方向中心面とは、表示灯1の中心を含み横方向に対して直交している平面である。また、表示灯1は、中心面(上下方向中心面)に対しても概ね対称に形成されている。上下方向中心面とは、表示灯1の中心を含み上下方向に対して直交している平面である。
【0031】
グローブ9は、赤色の合成樹脂あるいは赤色のガラスで構成されており、発光部11が発した光が透過する。発光部11が発光することでグローブ9が赤色で発光する。表示灯1を赤色表示灯と呼んでもよい。
【0032】
縦方向や上下方向で見ると、リフレクタ13の反射面17で反射されグローブ9の表面(外面)から指向性を持って横方向に放射される光は、平行光線に近い態様でグローブ9から離れる横方向に進んでいく。たとえば、グローブ9の表面から指向性を持って横方向に放射される光を縦方向や上下方向で見ると、横方向に対してたとえば30°の角度で示される範囲内を進んでいく。
【0033】
図6を参照してさらに説明する。上下方向で見ると、グローブ9の表面から指向性を持って横方向に放射される光は、
図6で示す一点鎖線L6aと一点鎖線L6bとの間の角度θ61で示される範囲で進む。角度θ61は、15°程度の角度であるが、角度θ61が、15°~30°程度の角度であってもよい。
【0034】
図9を参照してさらに説明する。縦方向で見ると、グローブ9の表面から指向性を持って横方向に放射される光は、一点鎖線L9aと一点鎖線L9bとの間の角度θ9で示される範囲で進む。角度θ9は、30°程度の角度であるが、角度θ9が、15°~60°程度の角度であってもよい。
【0035】
なお、第1群の発光体15Aおよび第2群の発光体15Bが発した光のうちの一部の光と、第3群の発光体15Cが発したほぼ総ての光とは、
図6で示す一点鎖線L6cと一点鎖線L6dとの間の角度θ62で示される範囲で進む。角度θ62は180°程度の角度である。
【0036】
リフレクタ13の反射面17は、
図6、
図10等で示すように、一対で設けられている。第1のリフレクタの反射面(第1の反射面)17Aと、第2のリフレクタの反射面(第2の反射面)17Bとは、横方向で所定の間隔を空けて横方向に並んでいる。第1のリフレクタの反射面17Aは、リフレクタ13の一対の反射面17のうちの一方の反射面である。第2のリフレクタの反射面17Bは、リフレクタ13の一対の反射面17のうちの他方の反射面である。
【0037】
発光部11を構成している複数の発光体15は、上述したように、第1群の発光体15Aと第2群の発光体15Bと第3群の発光体15Cとを備えて構成されている。
【0038】
第1群の発光体15Aは、リフレクタ13を間にして第2のリフレクタの反射面17Bとは反対側に配置されている。第1群の発光体15Aが発した光が第1のリフレクタの反射面17Aで反射されて横方向の一方の側(
図6では左側)に向かって進む。
【0039】
第2群の発光体15Bは、リフレクタ13を間にして第1のリフレクタの反射面17Aとは反対側に配置されている。第2群の発光体15Bが発した光が第2のリフレクタの反射面17Bで反射されて横方向の他方の側(
図6では右側)に向かって進む。
【0040】
第3群の発光体15Cは、リフレクタ13の存在によって第1群の発光体15Aおよび第2群の発光体15Bが発した光が遮られることでリフレクタ13の外面に暗い箇所が生じることを防止するために、設けられている。第3群の発光体15Cは、第1のリフレクタの反射面17Aと第2のリフレクタの反射面17Bとの間に配置されている。なお、
図7に参照符号A7で示す扇形の領域は、第3群の発光体15Cが発した光が進行する領域である。
【0041】
図9で示すように、表示灯を縦方向で見るとリフレクタ13の反射面17Aは円弧状に形成され、第1のリフレクタの反射面17Aは、完全な球ではない球状の物体の表面の一部を切り取った形状に形成されている。
【0042】
そして、第1のリフレクタの反射面17Aは、横方向の一方の側(
図9の右側)で、表示灯の中心からも僅かに離れている。また、第1のリフレクタの反射面17Aの円弧の中心は、横方向の一方の側(
図9の右側)で、表示灯1の中心から離れている。なお、
図6で示すように、第1のリフレクタの反射面17Aはこの断面の形状(上下方向に対して直交する平面による断面の形状)が円弧状に形成されている。
【0043】
また、第1群の発光体15Aは、第1のリフレクタの反射面17Aと第1のリフレクタの反射面17Aの円弧の中心との間に配置されている。第1群の発光体15Aは、第1のリフレクタの反射面17Aから離れ、反射面17Aの円弧の中心側(
図9の右側)に配置され、反射面17Aの円弧に沿い、複数列(たとえば2列)に並んでいる。さらに、2列の第1群の発光体15Aは、千鳥状に並んでいる。
【0044】
さらに、
図9で示すように、前後方向で見ると、第1群の発光体15Aが、第1のリフレクタの反射面17Aの両端(上下方向での上端と下端)を結ぶ直線状の仮想ラインRLよりも外側(右側;仮想ラインRLを間にして第1のリフレクタの反射面17Aの反対側)に配置されている。また、第2群の発光体15Bが、第2のリフレクタの反射面17Bの両端(上下方向での上端と下端)を結ぶ直線状の仮想ラインLLよりも外側(左側;仮想ラインLLを間にして第2のリフレクタの反射面17Bの反対側)に配置されている。
【0045】
2列の第1群の発光体15Aが千鳥状になって並んでいる態様についてさらに説明する。2列の第1群の発光体15Aのうちの第1のリフレクタの反射面17A側の1列の第1群の発光体15Aaを1つ目の第1群の発光体とする。2列の第1群の発光体15Aのうちの第1のリフレクタの反射面17Aから離れている側の1列の第1群の発光体15Abを2つ目の第1群の発光体とする。
【0046】
縦方向で見たとすると、
図9で示すように、1つ目の第1群の発光体15Aaが上下方向で所定の間隔を空けて並んでいる。また、2つ目の第1群の発光体15Abも下方向で所定の間隔を空けて並んでいる。ただし、上下方向で、1つ目の第1群の発光体15Aaの間に、2つ目の第1群の発光体15Abが位置するようにして、1つ目の第1群の発光体15Aaと2つ目の第1群の発光体15Abが交互に千鳥状に並んでいる。よって、発光体(15Aa、15Ab)の光が重なることを避け、光を効率的にリフレクタの反射面17Aに照射できる。
【0047】
縦方向で見ると、
図9で示すように、第2のリフレクタの反射面17Bも円弧状に形成される。第2群の発光体15Bは、第2のリフレクタの反射面17Bから離れ、反射面17Bの円弧の中心側(
図9の左側)に配置される。また、第1群の複数の発光体15Bも、反射面17Bの円弧に沿って並んでいる。
【0048】
すでに理解されるように、第2のリフレクタの反射面17Bおよび第2群の発光体15B(15Ba、15Bb)は、中心面(横方向中心面)に対して、第1のリフレクタの反射面17Aおよび第1群の発光体15Aと対称に配置される。
【0049】
図8で示すように、ベース体7は、厚さ方向が前後方向になっている平板状部(平板状の部位)19を備えて構成されている。グローブ9、リフレクタ13は、ベース体7の平板状部19の厚さ方向の一方の側(前側)で、ベース体7に支持(設置)される。
【0050】
発光部11(発光体15)は、ベース体7の平板状部19の厚さ方向の一方の側で、ベース体7に基板21を介して支持(設置)される。発光部11は、ベース体7の平板状部19の厚さ方向の一方の側に向けて光を発する。
【0051】
図13(a)で示す本案のリフレクタ13の高さ寸法の値(縦方向における寸法の値)は、
図13(b)で示す従来のリフレクタ13の高さ寸法の値(縦方向における寸法の値)よりも小さくなっている。
【0052】
比較例のリフレクタ13aは、
図13(b)で示すように、発光体15の上に被さるように設けられる。リフレクタ13の反射面17で反射された光は、上下方向で見て、ベース体7の平板状部19に近づく方向(
図13(b)の矢印A13bで示す方向)や平板状部19に照射されてしまう。
【0053】
これに対して、本案のリフレクタ13は、
図13(a)で示すように、高さ寸法の値を比較例のものよりも低くして、発光体15に被らないようにしている。すなわち、リフレクタ13の反射面17で反射された光は、上下方向で見て、横方向であってグローブ9を透過しグローブ9から離れる方向に照射される。
【0054】
さらに、反射面17で反射された光は、ベース体7の平板状部19の厚さ方向の一方の面に対して平行に進むか、もしくは、ベース体7の平板状部19から離れる方向(横方向に対して若干斜めになっている方向)に照射される(
図13(a)の矢印A13a参照)。
【0055】
したがって、本案のリフレクタ13は、無駄な光の反射を抑え、指向性をもって効率よく光を横方向に照射できる。また、リフレクタ13の高さを低くできることにより、グローブ9の縦方向(前後方向)の寸法の値を小さくして、突出高さを低くできる。
【0056】
図6で示すように、ベース体7は、光が透過しない合成樹脂で構成されている。ベース体7の平板状部19は、概ね円板状になっている。平板状部19の厚さ方向(縦方向)で見ると、平板状部19の外周が円周になっているとともに、中央に円形状の貫通孔23が形成されている。
【0057】
ベース体7は、円筒枡状の部位25を備えて構成されている。平板状部19に設けられている貫通孔23の縁と、円筒枡状の部位25の開口部の縁とが互いに合うようにして、円筒枡状の部位25が平板状部19から、縦方向(グローブ9とは反対側;後側)に突出している。なお、
図6に参照符号27で示すものは配線部品である。
【0058】
基板21は、矩形な平板状に形成されている。基板21は、この厚さ方向がベース体7の平板状部19の厚さ方向と一致しベース体7の平板状部19の貫通孔23を塞ぐようにしてベース体7の平板状部19に設置されている。
【0059】
グローブ9は、上述したように光が透過する材料で構成されている。グローブ9は、円錐台側面状の側板部29とこの側板部29の一端を塞いでいる円板状の上板部31とを備えて円錐台な枡状に形成されている。側板部29の他端の開口部は、ベース体7の平板状部19と基板21とで塞がれている。これにより、グローブ9が、ベース体7の平板状部19と基板21とともに内部空間14を形成する。
【0060】
また、グローブ9の内面(枡における内面)には、ベース体7を固定するネジの抜け止め用リブ39と、光を拡散等させるための凹凸部41とが設けられている。
【0061】
発光部11を構成する複数の発光体15のそれぞれは、小さい所定形状(たとえば矩形状)の薄板状に形成されており、厚さ方向が基板21の厚さ方向と一致するようにして、内部空間14で基板21の厚さ方向の一方の面に設けられている。また、発光体15は、厚さ方向の一方の面が発光し、厚さ方向の他方の面が基板21側に位置するようにして、基板21に設けられている。
【0062】
複数の発光体15のうちの一部の発光体である第1群の発光体15Aおよび第2群の発光体15Bが発した光のうちの一部の光と、複数の発光体15のうちの残りの発光体である第3群の発光体15Cが発したほぼ総ての光とが、グローブ9に直接到達する。この構成は、反射面17で反射された光の総てが、仮に、グローブ9に到達しないとした場合において、グローブ9の外面の全面をほぼ均一の明るさで発光させるために、採用されている。
【0063】
リフレクタ13は、内部空間14でベース体7の平板状部19の一方の面に設けられる。第1群の発光体15Aおよび第2群の発光体15Bが発した光のうちの残りの光が、反射面17によって反射される。この反射された光が、縦方向には進むことなく、上述したように、指向性をもって横方向に進み、グローブ9の横方向の所定の部位に到達する。
【0064】
図8、
図9で示すように、リフレクタ13は、一対の反射面形成部33と、反射面支持部35とを備えて構成されている。反射面支持部35は上下方向に長い矩形な平板状に形成されており、厚さ方向が基板21の厚さ方向と一致し、また基板21に被さるようにして、ベース体7の平板状部19に一体的に設けられる。また、反射面支持部35はこの長手方向の両端部で、平板状部19に係合しボルト等の締結具37によって、平板状部19に一体的に設けられる(
図7参照)。
【0065】
一対の反射面形成部33のそれぞれは、湾曲した板状に形成されている。一対の反射面形成部33のそれぞれには、反射面17が形成されている。一対の反射面形成部33のそれぞれは、反射面支持部35から、縦方向で突出している(
図8参照)。
【0066】
また、一対の反射面形成部33それぞれは、これらの背面(反斜面17とは反対側の面)の一部(上下方向の中央部;反射面支持部35の長手方向の中央部)で互いが接合されている。一対の反射面形成部33それぞれは、反射面支持部35の長手方向の両端部では、互いが離れている。
【0067】
前後方向で見ると、第3群の複数の発光体15Cは、たとえば、2つ設けられている。2つの発光体15Cそれぞれが発する光は、反射面支持部35の長手方向の両端部に設けられている貫通孔43を通って、グローブ9に直接到達する。リフレクタ13の先端(グローブ9の上板部31側の端)は、前後方向に対して直交する平面によって切断された形態になっている(
図7参照)。
【0068】
図1に示すように、消火栓3は、外形形状が直方体状になっている筐体45を備えている。筐体45には開閉自在な扉47が設けられている。筐体45の内部には、消火器49、先端部に放水するためのノズル51が設置されているホース53等が収容されている。表示灯1及び火災報知器は、筐体45の前面(扉47が設けられている面)に設けられており、前面から主に表示灯1のグローブ9が前側に突出している。
【0069】
消火栓3は、
図3、
図4で示すようにして、トンネル5内に複数設置される。消火栓3は、前側がトンネル5の中央側を向くようにしてトンネル5内に設置される。また、消火栓3は、トンネル5の延伸方向で間隔(たとえば50m)を空けて並んでいる。消火栓3に設置されている表示灯1の横方向は、トンネル5の延伸方向(長手方向)になっている。
【0070】
図6で示す角度θ61の範囲の光の強度が強くなっていることで、消火栓3から50m離れているところで、事故や火災が発生した場合でも、運転者(当事者)が、消火栓3の表示灯1を容易に視認することができる。
【0071】
また、
図9で示す角度θ9の範囲の光の強度が強くなっていることで、車両の運転者の視点が運転している車両の種類(大型車両など)によって垂直方向で変化しても、運転者(当事者)が、消火栓3の表示灯1を容易に視認することができる。さらに説明すると、トンネル5の道路55が複数車線55A、55B、55Cになっている場合において、いずれの車線で事故や火災が発生しても運転者(当事者)は、消火栓3の表示灯1を容易に視認することができる。
【0072】
次に、表示灯1の動作について説明する。
【0073】
図6で示すように、第1群の発光体15Aが発した光の一部が、グローブ9の左側の部位の概ね全体に直接照射される。第1群の発光体15Aが発した光の残りが、リフレクタ13の反射面17Aで反射されて、グローブ9の側板部29の左側の所定の部位に照射される。
【0074】
第2群の発光体15Bが発した光の一部が、グローブ9の右側の部位の概ね全体に直接照射される。第2群の発光体15Bが発した光の残りが、リフレクタ13の反射面17Bで反射されて、グローブ9の側板部29の右側の所定の部位に照射される。
【0075】
図7で示すように、第3群の発光体15Cが発した光のほぼ総てが、グローブ9の中央の部位の概ね全体に直接照射される。
図6のリフレクタ中央の部位は、横方向である程度の幅なっているとともに、上下方向でグローブ9(表示灯1)の全体にわたって延びている(
図9参照)。
【0076】
表示灯1は、ベース体7とグローブ9と発光部11とリフレクタ13とを備えて構成されている。グローブ9は、ベース体7に設置されることでベース体7とともに内部空間14を形成する。発光部11は、複数の発光体15で構成されているとともに、グローブ9の外面のほぼ全面が均一の明るさで発光するように、一部の光をグローブ9に向けて光を発する。リフレクタ13は、発光部11が発した光の残りを反射面17によって反射し、この反射した光を、指向性をもって横方向に進ませる。
【0077】
表示灯1が上述したように構成されていることで、グローブ9全体を発光させることができるとともに、グローブ9から特定の方向(横方向)に光を強く発することができる。
【0078】
表示灯1が設置されている消火栓3を、車両用のトンネル5内に設置した場合、表示灯1が横方向に光を強く発する。これにより、表示灯1の横方向をトンネル5の延伸方向と一致させれば、トンネル内で事故や火災が発生した場合、表示灯1が発光することで消火栓3を遠方からでも、すぐに運転者(当事者)が見つけることができる。
【0079】
表示灯1では、第1のリフレクタの反射面17Aで反射された光が横方向の一方の側(右側)に向かって進み、第2のリフレクタの反射面17Bで反射された光が横方向の他方の側(左側)に向かって進む。これにより、表示灯1が、横方向の両側に強く発光するようになり、トンネル5内で事故や火災が発生した場合、表示灯1が発光することで消火栓3を遠方からでも、すぐに運転者(当事者)が見つけることができる。すなわち、表示灯1が運転者の前方にある場合だけでなく、後方にあっても、表示灯1を容易に見つけることができる。
【0080】
また、表示灯1では、縦方向で見て、第1のリフレクタの反射面17Aが円弧状に形成されており、第1群の発光体15Aが第1のリフレクタの反射面17Aの円弧に沿って並んでいる。また、第2のリフレクタの反射面17B、第2群の発光体15Bも、第1のリフレクタの反射面17A、第1群の発光体15Aと同様に形成され配置されている。
【0081】
これにより、第1群の発光体15A(第2群の発光体15B)が第1のリフレクタの反射面17A(第2のリフレクタの反射面17B)で的確に反射され、表示灯1における横方向の両側にムラの少ない強い光を発することができる。
【0082】
また、表示灯1では、リフレクタ13の反射面17で反射された光が横方向に進むか、もしくは、ベース体7の平板状部19の厚さ方向の一方の面から離れる方向(横方向に対して若干斜めになっている方向)に進むようになっている。
【0083】
これにより、リフレクタ13の反射面17で反射された光が、ベース体7の平板状部19側に向かうことがほぼ無くなり、表示灯1における横方向の両側での発光を効率良くさせることができる。また、リフレクタ13の、ベース体7の平板状部19からの突出量を少なくすることができ、グローブ9の縦方向の寸法の値を小さくすることができる。
【0084】
本案のような表示灯1は、屋外に晒されているため、雨やホコリ、車による泥はねなどにより表示灯1の表面(グローブ9の表面)が汚損するおそれがある。そのため、グローブ9の外側面に
図14、
図15で示すように、横方向の光放射部を避けて、雨水など導く水切り用の溝57を設けてもよい。また、溝57ではなく、堰(凸状部)58でも構わない。
【0085】
ホコリを含んだ雨水等は、この水切り溝57や堰58に沿って流れることにより、横方向の光放射部分を避けて排水される。したがって、横方向の光放射部の光量が汚損などによって減ずることなく、視認性の良い光量を確保することができる。
【0086】
図14で示す溝57は、円環状部位63と、この円環状部位から延びている複数の直線状部位65とで形成されている。
図14で示すグローブ9では、横方向の両端にある部位(溝57で仕切られた部)59がより明るく光る。
【0087】
図15で示す溝57は、一対の円弧状部位67とで形成されている。
図15で示すグローブ9では、横方向の両端にある部位(溝57で仕切られた部)61がより明るく光る。
【0088】
溝57の断面形状(溝57の延伸方向に対して直交する平面による断面の形状)として、
図16(a)から(d)で示す様々な形態のものを掲げることができる。凸状部58の断面形状(凸状部58延伸方向に対して直交する平面による断面の形状)として、
図16(e)から(h)で示す様々な形態のものを掲げることができる。
【0089】
次に、変形例に係る表示灯1aについて、
図17~
図32を参照しつつ説明する。変形例に係る表示灯1aは、
図18~
図21、
図24~
図26等で示すように、リフレクタ71の構成、発光部11の発光体15の構成等が、本発明の実施形態に係る表示灯1とは異なる。変形例に係る表示灯1aのその他の点は、表示灯1と同様に構成されており、表示灯1と同様に使用される。また変形例に係る表示灯1aでは、本発明の実施形態に係る表示灯1と同様な変形が可能である。たとえば、グローブ9について、
図14~
図16で示すような変更が可能である。
【0090】
図19、
図24~
図26等で示すように、変形例に係る表示灯1aの第1のリフレクタの反射面73Aは、第1の中央部位75と第1の上側部位77と第1の下側部位79とを備えて構成される。第1の中央部位75は、上下方向で中央に配置される。第1の上側部位77は上下方向で上側に配置される。第1の下側部位79は、上下方向で下側に配置される。
【0091】
図19、
図24(a)等で示すように、第1の中央部位75は、縦方向で見て所定の長さの円弧状に形成される。第1の上側部位77は、縦方向で見て所定の長さの直線状に形成される。第1の上側部位77は、縦方向で見て第1の中央部位75側の端(下端)が第2のリフレクタの反射面73Bよりの側(
図24(a)では左側)に位置する。第1の上側部位77は、縦方向で見て第1の中央部位75とは反対側の端(上端)が第2のリフレクタの反射面73Bから離れた側(
図24(a)で右側)に位置する。
【0092】
すなわち、縦方向で見て、横方向における第1の上側部位77の下端とリフレクタ71の中心との間の距離の値が、横方向における第1の上側部位77の上端とリフレクタ71の中心との間の距離の値よりも小さくなる。なお、縦方向で見て、第1の上側部位77の下端と第1の中央部位75の上端とは、横方向で互いがほぼ同じところに位置する。
【0093】
第1の下側部位79も、縦方向で見て所定の長さの直線状に形成される。第1の下側部位79は、縦方向で見て第1の中央部位75側の端(上端)が第2のリフレクタの反射面73Bよりの側(
図24(a)では左側)に位置する。第1の下側部位79は、縦方向で見て第1の中央部位75とは反対側の端(下端)が第2のリフレクタの反射面73Bから離れた側(
図24(a)で右側)に位置する。
【0094】
すなわち、縦方向で見て、横方向における第1の下側部位79の上端とリフレクタ71の中心との間の距離の値が、横方向における第1の下側部位79の下端とリフレクタ71の中心との間の距離の値よりも小さくなる。なお、縦方向で見て、第1の下側部位79の上端と第1の中央部位75の下端とは、横方向で互いがほぼ同じところに位置する。なお、
図19で示すように、第1群の発光体15Aは、第1の中央部位75の円弧に沿って並ぶ。
【0095】
図19、
図24~
図26等で示すように、変形例に係る表示灯1aの第2のリフレクタの反射面73Bは、第1のリフレクタの反射面73Aと同様に形成される。すなわち、第2のリフレクタの反射面73Bは、第2の中央部位81と第2の上側部位83と第2の下側部位85とを備えて構成される。第2の中央部位81は、上下方向で中央に配置される。第2の上側部位83は上下方向で上側に配置される。第2の下側部位85は、上下方向で下側に配置される。
【0096】
図19、
図24(a)等で示すように、第2の中央部位81は、縦方向で見て所定の長さの円弧状に形成される。第2の上側部位83は、縦方向で見て所定の長さの直線状に形成される。第2の上側部位83は、縦方向で見て第2の中央部位81側の端(下端)が第1のリフレクタの反射面73Aよりの側(
図24(a)では右側)に位置する。第2の上側部位83は、縦方向で見て第2の中央部位81とは反対側の端(上端)が第1のリフレクタの反射面73Aから離れた側(
図24(a)で左側)に位置する。
【0097】
すなわち、縦方向で見て、横方向における第2の上側部位83の下端とリフレクタ71の中心との間の距離の値が、横方向における第2の上側部位83の上端とリフレクタ71の中心との間の距離の値よりも小さくなる。なお、縦方向で見て、第2の上側部位83の下端と第2の中央部位81の上端とは、横方向で互いがほぼ同じところに位置する。
【0098】
第2の下側部位85も、縦方向で見て所定の長さの直線状に形成される。第2の下側部位85は、縦方向で見て第2の中央部位81側の端(上端)が第1のリフレクタの反射面73Aよりの側(
図24(a)では右側)に位置する。第2の下側部位85は、縦方向で見て第2の中央部位81とは反対側の端(下端)が第1のリフレクタの反射面73Aから離れた側(
図24(a)で左側)に位置する。
【0099】
すなわち、縦方向で見て、横方向における第2の下側部位85の上端とリフレクタ71の中心との間の距離の値が、横方向における第2の下側部位85の下端とリフレクタ71の中心との間の距離の値よりも小さくなる。なお、縦方向で見て、第2の下側部位85の上端と第2の中央部位81の下端とは、横方向で互いがほぼ同じところに位置する。なお、
図19で示すように、第2群の発光体15Bは、第2の中央部位81の円弧に沿って並ぶ。
【0100】
図19、
図24(a)等で示すように、変形例に係る表示灯1aでは、第1の中央部位75と第1の上側部位77との境界部のところには切り欠き(第1の上側切り欠き)87が設けられる。第1の中央部位75と第1の下側部位79との境界部のところにも切り欠き(第1の下側切り欠き)89が設けられる。第2の中央部位81と第2の上側部位83との境界部のところにも切り欠き(第2の上側切り欠き)91が設けられる。第2の中央部位81と第2の下側部位85との境界部のところにも切り欠き(第2の下側切り欠き)93が設けられる。各切り欠き87、89、91、93は、反射面形成部33に形成される。
【0101】
図24~
図26等を参照してさらに説明する。表示灯1aの第1のリフレクタの反射面73Aの第1の中央部位75は、縦方向の基端側(前後方向の後側)の部位である第1の中央基端側部位95と、縦方向の先端側(前後方向の前側)の部位である第1の中央先端側部位97とを備えて構成される。第1の中央基端側部位95は、円柱状の立体の側面の一部で形成されており、第1の中央先端側部位97は、球状の立体の表面の一部もしくは円柱状の立体の側面の一部で構成される。
【0102】
第1の中央基端側部位95に対応した円柱状の立体の円柱の中心軸は、縦方向に延びる。第1の中央基端側部位95に対応した円柱状の立体の円柱の中心軸は、横方向では、第1のリフレクタの反射面73Aを間にして第2のリフレクタの反射面73Bとは反対側に位置する。第1の中央基端側部位95に対応した円柱状の立体の円柱の中心軸は、上下方向では、第1の中央基端側部位95の中央のところに位置する。
【0103】
第1の中央先端側部位97が球状の立体の表面の一部で構成される態様では、第1の中央先端側部位97に対応した球状の立体の中心は、上下方向で第1の中央基端側部位95の中央のところに位置する。第1の中央先端側部位97に対応した球状の立体の中心は、前後方向で第1の中央基端側部位95の基端よりも後側に位置する。第1の中央先端側部位97に対応した球状の立体の中心は、横方向で第1のリフレクタの反射面73Aを間にして第2のリフレクタの反射面73Bとは反対側に位置する。
【0104】
第1の中央先端側部位97が円柱状の立体の側面の一部で構成される態様では、第1の中央先端側部位97に対応した円柱状の立体の中心軸は、上下方向に対して直交する。また、円柱状の立体の中心軸は、前後方向の前側が第1のリフレクタの反射面73Aから離れ前後方向の後側が第1のリフレクタの反射面73A側になるようにして縦方向や横方向に対して交差する方向に延びる。また、第1の中央先端側部位97に対応した円柱状の立体の中心軸は、横方向で第1のリフレクタの反射面73Aを間にして第2のリフレクタの反射面73Bとは反対側に位置する。第1の中央先端側部位97に対応した円柱状の立体の円柱の中心軸は、上下方向では、第1の中央先端側部位97の中央のところに位置する。
【0105】
第1の中央基端側部位95の基端を含む平面は縦方向に対して直交しており、第1の中央基端側部位95の先端を含む平面も縦方向に対して直交する。第1の中央先端側部位97の基端を含む平面も縦方向に対して直交しており、第1の中央先端側部位97の先端を含む平面も縦方向に対して直交する。さらに、第1の中央基端側部位95の先端と第1の中央先端側部位97の基端とは、互いが同じところに位置しており、第1の中央先端側部位97が第1の中央基端側部位95とつながる。
【0106】
また、すでに理解されるように、縦方向で見て、円弧状の第1の中央基端側部位95および第1の中央先端側部位97は、第2のリフレクタの反射面73B側に凸になる。
【0107】
表示灯1aの第1のリフレクタの反射面73Aの第1の上側部位77は、縦方向の基端側(前後方向の後側)の部位である第1の上側基端側部位99と、縦方向の先端側(前後方向の前側)の部位である第1の上側先端側部位101とを備えて構成される。第1の上側基端側部位99は、平面状に形成されており、第1の上側先端側部位101も、平面状に形成される。
【0108】
第1の上側基端側部位99の平面は、縦方向に対して直交する平面に対して直交する。縦方向で見て、第1の上側基端側部位99の平面の下端(上下方向での下端)は、第2のリフレクタの反射面73Bよりの側に位置する。縦方向で見て、第1の上側基端側部位99の平面の上端(上下方向での上端)は、第2のリフレクタの反射面73Bから離れた側に位置する。
【0109】
第1の上側基端側部位99の基端を含む平面は縦方向に対して直交しており、第1の上側基端側部位99の先端を含む平面も縦方向に対して直交する。第1の上側先端側部位101の基端を含む平面も縦方向に対して直交しており、第1の上側先端側部位101の先端を含む平面も縦方向に対して直交する。第1の上側基端側部位99の先端と第1の上側先端側部位101の基端とは互いが一致しており、第1の上側先端側部位101が第1の上側基端側部位99とつながる。
【0110】
第1の上側部位77の延伸方向で見ると、
図26(a)(b)で示すように、第1の上側先端側部位101の平面は、第1の上側基端側部位99の平面に対して交差する。また、第1の上側先端側部位101の平面の後側(縦方向の基端側;第1の上側基端側部位99側)の箇所が第2のリフレクタの反射面73Bよりの側(
図26(b)の左斜め下側)に位置する。さらに、第1の上側先端側部位101の平面の前側(縦方向の先端側)の箇所が第2のリフレクタの反射面73Bから離れた側(
図26(b)の右斜め上側)に位置する。
【0111】
図24(a)等で示すように、表示灯1aの第1のリフレクタの反射面73Aの第1の下側部位79は、縦方向の基端側の部位である第1の下側基端側部位103と、縦方向の先端側の部位である第1の下側先端側部位105とを備えて構成される。第1の下側基端側部位103は、平面状に形成されており、第1の下側先端側部位105も、平面状に形成される。なお、縦方向の基端側は、前後方向で表現すると後側となる。縦方向の先端側は、前後方向で表現すると前側となる。
【0112】
第1の下側基端側部位103の平面は、縦方向に対して直交する平面に対して直交する。縦方向で見て、第1の下側基端側部位103の平面の上端(上下方向での上端)は、第2のリフレクタの反射面73Bよりの側に位置する。縦方向で見て、第1の下側基端側部位103の平面の下端(上下方向での下端)は、第2のリフレクタの反射面73Bから離れた側に位置する。
【0113】
第1の下側基端側部位103の基端を含む平面は縦方向に対して直交しており、第1の下側基端側部位103の先端を含む平面も縦方向に対して直交する。第1の下側先端側部位105の基端を含む平面も縦方向に対して直交しており、第1の下側先端側部位105の先端を含む平面も縦方向に対して直交する。第1の下側基端側部位103の先端と第1の下側先端側部位105の基端とは互いが一致しており、第1の下側先端側部位105が第1の下側基端側部位103とつながる。
【0114】
第1の下側部位79の延伸方向で見ると、第1の上側部位77と同様にして、第1の下側先端側部位105の平面は、第1の下側基端側部位103の平面に対して交差する。また、第1の下側先端側部位105の平面の後側(縦方向の基端側;第1の下側基端側部位103側)の箇所が第2のリフレクタの反射面73Bよりの側(
図26(b)の左斜め下側)に位置する。さらに、第1の下側先端側部位105の平面の前側(縦方向の先端側)の箇所が第2のリフレクタの反射面73Bから離れた側に位置する。
【0115】
図24(a)等で示すように、表示灯1aの第2のリフレクタの反射面73Bの第2の中央部位81は、縦方向の基端側(前後方向の後側)の部位である第2の中央基端側部位107と、縦方向の先端側(前後方向の前側)の部位である第2の中央先端側部位109とを備えて構成される。第2の中央基端側部位107は、円柱状の立体の側面の一部で形成されており、第2の中央先端側部位109は、球状の立体の表面の一部もしくは円柱状の立体の側面の一部で構成される。
【0116】
第2の中央基端側部位107の基端を含む平面は縦方向に対して直交しており、第2の中央基端側部位107の先端を含む平面も縦方向に対して直交する。第2の中央先端側部位109の基端を含む平面は縦方向に対して直交しており、第2の中央先端側部位109の先端を含む平面も縦方向に対して直交する。さらに、第2の中央基端側部位107の先端と第2の中央先端側部位109の基端とは、互いが同じところに位置しており、第2の中央先端側部位109が第2の中央基端側部位107とつながる。
【0117】
また、すでに理解されるように、縦方向で見て、円弧状の第2の中央基端側部位107および第2の中央先端側部位109は、第1のリフレクタの反射面73A側に凸になる。
【0118】
表示灯1aの第2のリフレクタの反射面73Bの第2の上側部位83は、縦方向の基端側(前後方向の後側)の部位である第2の上側基端側部位111と、縦方向の先端側(前後方向の前側)の部位である第2の上側先端側部位113とを備えて構成される。第2の上側基端側部位111は、平面状に形成されており、第2の上側先端側部位113も、平面状に形成される。
【0119】
表示灯1aの第2のリフレクタの反射面73Bの第2の下側部位85は、縦方向の基端側の部位である第2の下側基端側部位115と、縦方向の先端側の部位である第2の下側先端側部位117とを備えて構成される。第2の下側基端側部位115は、平面状に形成されており、第2の下側先端側部位117も、平面状に形成される。
【0120】
なお、各図等からすでに理解されるように、表示灯1aは、表示灯1a(リフレクタ71)の中心を含み横方向に対して直交する平面に対して対称に形成される。また、表示灯1aは、表示灯1a(リフレクタ71)の中心を含み上下方向に対して直交する平面に対して対称に形成される。特に、リフレクタ71、グローブ9、発光部11は、対称に形成される。
【0121】
表示灯1aでは、第1の中央基端側部位95と第1の中央先端側部位97との境界、および、第2の中央基端側部位107と第2の中央先端側部位109との境界は、縦方向に対して直交する1つの平面(中央境界平面)119内に存在する(
図24(b)参照)。
【0122】
第1の上側基端側部位99と第1の上側先端側部位101との境界、および、第1の下側基端側部位103と第1の下側先端側部位105との境界は、縦方向に対して直交する1つの平面(上下境界平面)121内に存在する(
図24(b)参照)。また、第2の上側基端側部位111と第2の上側先端側部位113との境界、および、第2の下側基端側部位115と第2の下側先端側部位117との境界は、縦方向に対して直交する1つの平面(上下境界平面)121内に存在する(
図24(b)参照)。
【0123】
また、第1の中央先端側部位97の先端と第2の中央先端側部位109の先端とは、縦方向に対して直交する1つの平面(中央先端平面)123上に存在する(
図24(b)参照)。第1の上側先端側部位101の先端と第1の下側先端側部位105の先端と第2の上側先端側部位113の先端と第2の下側先端側部位117の先端とは、縦方向に対して直交する1つの平面(上下先端平面)125上に存在する(
図24(b)参照)。
【0124】
縦方向で、中央境界平面119は上下境界平面121よりも基端側(前後方向後側)に位置する。また、縦方向で、上下先端平面125は、中央先端平面123よりも基端側(前後方向後側)に位置する。さらに、縦方向で、上下境界平面121は、上下先端平面125よりも基端側(前後方向後側)に位置する。
【0125】
ところで、第1の上側切り欠き87は、上下方向で所定の僅かな幅を有する。第1の上側切り欠き87は、第1の中央先端側部位97や第1の上側先端側部位101の先端(前後方向の前端)のところから、第1の中央基端側部位95や第1の上側基端側部位99の中間部まで、縦方向で長く延びる。
【0126】
第1の下側切り欠き89は、上下方向で所定の僅かな幅を有する。第1の下側切り欠き89は、第1の中央先端側部位97や第1の下側先端側部位105の先端(前後方向の前端)のところから、第1の中央基端側部位95や第1の下側基端側部位103の中間部まで、縦方向で長く延びる。
【0127】
第2の上側切り欠き91は、上下方向で所定の僅かな幅を有する。第2の上側切り欠き91は、第2の中央先端側部位109や第2の上側先端側部位113の先端(前後方向の前端)のところから、第2の中央基端側部位107や第2の上側基端側部位111の中間部まで、縦方向で長く延びる。
【0128】
第2の下側切り欠き93は、上下方向で所定の僅かな幅を有する。第2の下側切り欠き93は、第2の中央先端側部位109や第2の下側先端側部位117の先端(前後方向の前端)のところから、第2の中央基端側部位107や第2の下側基端側部位115の中間部まで、縦方向で長く延びる。
【0129】
図19で示すように、変形例に係る表示灯1aでは、発光部11の第1群の発光体15Aとして2つの発光体が採用される。この2つの発光体は、上下方向で僅かに離れており、横方向では、第1のリフレクタの反射面73Aから僅かに離れる。また、第2群の発光体15Bとして2つの発光体が採用される。この2つの発光体は、上下方向で僅かに離れており、横方向では、第2のリフレクタの反射面73Bから僅かに離れる。なお、第3群の発光体15Cは、表示灯1の場合と同様に配置される。
【0130】
ここで、第2群の発光体15Bが光を発し第2のリフレクタの反射面73Bで反射された光の照射について
図27~
図30を参照しつつ説明する。
図27~
図30に斜線で示した範囲を通って光が照射される。
【0131】
図27は、第2群の発光体15Bが発し第2の中央先端側部位109で反射された光の照射を示す図である。
図28は、第2群の発光体15Bが発し第2の中央基端側部位107で反射された光の照射を示す図である。
図29は、第2群の発光体15Bが発し第2の上側先端側部位113および第2の下側先端側部位117で反射された光の照射を示す図である。
図30は、第2群の発光体15Bが発し第2の上側基端側部位111および第2の下側基端側部位115で反射された光の照射を示す図である。変形例に係る表示灯1aでは、
図27~
図30に斜線で示した箇所を合せた範囲を通って光が照射される。これにより、グローブ9から特定の方向(横方向)に光を、表示灯1に比べて一層強く発することができる。
【0132】
なお、上述したように、第1群の発光体15A、第1のリフレクタの反射面73Aが、第2群の発光体15B、第2のリフレクタの反射面73Bと対称に形成される。これにより、第1群の発光体15Aが光を発し第1のリフレクタの反射面73Aで反射された光の照射も、第2群の発光体15B、第2のリフレクタの反射面73Bの場合と同様になる。
【0133】
次に、表示灯1aにおける光度の測定結果について説明する。
図31は、光度測定のやり方を示す平面図である。
図31に参照符号127で示すものは光度計である。
図31では、表示灯1aから光度計127を一定の距離だけ離しておき、平面視で、表示灯1aを中心にして所定の角度回動させた位置で表示灯1aの光度を測定する。
図3に示す状態では、角度が30°、50°の位置で光度を測定する。
【0134】
図32は、光度の測定結果を示す図である。
図32に線
図G1で示すものは、表示灯1における測定結果である。
図32に線
図G2、G3で示すものは、表示灯1aにおける測定結果である。線
図G3は、線
図G2よりも細かい角度で測定した結果である。この結果より、表示灯1aにおける横方向の光度が高まることがわかる。なお、第1群の発光体15A、第1のリフレクタの反射面73Aは、第2群の発光体15B、第2のリフレクタの反射面73Bと対称に形成されるので、線
図G1、G2、G3は、線
図CLに対して対称になる。
【0135】
表示灯1aでは、第1のリフレクタの反射面73Aが、第1の中央部位75と第1の上側部位77と第1の下側部位79とを備えて構成されており、第1の中央部位75が円弧状に形成されており、第1の上側部位77と第1の下側部位79が直線状に形成される。表示灯1aでは、第1群の発光体15Aが、第1の中央部位75の円弧に沿って並ぶ。また、表示灯1aでは、第2のリフレクタの反射面73Bが、第1のリフレクタの反射面73Aと同様に構成されており、第2群の発光体15Bが、第1群の発光体15Aと同様に配置される。表示灯1aでは、第2のリフレクタの反射面73Bと第2群の発光体15Bと、第1のリフレクタの反射面73Aと第1群の発光体15Aとが、縦方向で見て対称に配置される。
【0136】
表示灯1aが上述したように構成されることで、グローブ9全体を発光させることができるとともに、グローブ9から特定の方向(横方向)に光を、表示灯1に比べて一層強く発することができる。
【0137】
また、表示灯1aでは、第1の中央部位75と第1の上側部位77との境界部に第1の上側切り欠き87が設けられており、第1の中央部位75と第1の下側部位79との境界部に第1の下側切り欠き89が設けられる。また、表示灯1aでは、第2の中央部位81と第2の上側部位83との境界部に第2の上側切り欠き91が設けられており、第2の中央部位81と第2の下側部位85との境界部に第2の下側切り欠き93が設けられる。
【0138】
これにより、第1の中央部位75と、第1の中央部位75と形状が異なる第1の上側部位77や第1の下側部位79とを備えて構成される第1のリフレクタの反射面73Aの成形がしやすくなる。第1の上側部位77(第1の下側部位79)が第1の中央部位75から離れることで、第1の中央部位75と第1の上側部位77(第1の下側部位79)とがつながる場合に比べて、発光部11が発した光を正確に反射することができる。
【0139】
また、表示灯1aでは、第1の中央部位75が、第1の中央基端側部位95と第1の中央先端側部位97とを備えて構成される。第1の中央基端側部位95が、円柱状の立体の側面の一部で形成されており、第1の中央先端側部位97が、球状の立体の表面の一部で構成される。
【0140】
また、表示灯1aでは、第1の上側部位77が、第1の上側基端側部位99と第1の上側先端側部位101とを備えて構成されており、第1の上側基端側部位99が平面状に形成されており、第1の上側先端側部位101も平面状に形成される。さらに、表示灯1aでは、第1の下側部位79も第1の上側部位77と同様に構成される。また、第2のリフレクタの反射面73Bが第1のリフレクタの反射面73Aと同様に形成される。
【0141】
これにより、グローブ9全体を発光させることができるとともに、グローブ9から特定の方向(横方向)に光を、表示灯1に比べてさらに強く発することができる。
【0142】
なお、表示灯1aは、縦方向で見て、前記第1のリフレクタの反射面は、上下方向の両端の部位が所定の長さにわたって直線状になるにもかかわらず全体的には(すなわち大まかに見ると)円弧状に形成されており、前記第1群の発光体は、前記第1のリフレクタの反射面の円弧に沿って並んでおり、縦方向で見て、前記第2のリフレクタの反射面も、上下方向の両端の部位が所定の長さにわたって直線状になるにもかかわらず全体的には(すなわち大まかに見ると)円弧状に形成されており、前記第2群の発光体は、前記第2のリフレクタの反射面の円弧に沿って並ぶ表示灯の例である。
【0143】
さらに説明すると、縦方向で見て、第1のリフレクタの反射面73Aは、二等辺三角形における互いの長さが等しい2つの辺の形状であって、互いの長さが等しい2つの辺の挟角のところを円弧状の丸めた形状に形成される。2つの辺の挟角はたとえば鈍角になる。第2のリフレクタの反射面73Bも第1のリフレクタの反射面73Aと同様に形成される。
【0144】
変形例の表示灯1aにおいて、
図27乃至
図30で示す範囲へ光が照射されており、
図32で示す角度68°乃至85°の範囲の光の強度が強くなっていることで、消火栓3から50m離れているところで、事故や火災が発生した場合でも、運転者(当事者)が、消火栓3の表示灯1aを容易に視認することができる。
【0145】
また、
図27乃至
図30で示す範囲へ光が照射されることで、車両の運転者の視点が運転している車両の種類(大型車両など)によって垂直方向で変化しても、運転者(当事者)が、消火栓3の表示灯1aを容易に視認することができる。さらに説明すると、トンネル5の道路55が複数車線55A、55B、55Cになっている場合において、いずれの車線で事故や火災が発生しても運転者(当事者)は、消火栓3の表示灯1aを容易に視認することができる。
【0146】
図1に示すように、消火栓3は、筐体45の内部には、消火器49、先端部に放水するためのノズル51が設置されているホース53等の消火設備が収容されているが、消火設備として消火器49のみを収容する消火栓3であってもよい。
【0147】
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0148】
1 表示灯
7 ベース体
9 グローブ
11 発光部
13 リフレクタ
14 内部空間
15 発光体
15A 第1群の発光体
15B 第2群の発光体
15C 第3群の発光体
17 反射面
17A 第1のリフレクタの反射面
17B 第2のリフレクタの反射面
19 平板状部
21 基板
23 貫通孔
29 側板部
31 上板部
73A 第1のリフレクタの反射面
73B 第2のリフレクタの反射面
75 第1の中央部位
77 第1の上側部位
79 第1の下側部位
81 第2の中央部位
83 第2の上側部位
85 第2の下側部位
87 切り欠き(第1の上側切り欠き)
89 切り欠き(第1の下側切り欠き)
91 切り欠き(第2の上側切り欠き)
93 切り欠き(第2の下側切り欠き)
95 第1の中央基端側部位
97 第1の中央先端側部位
99 第1の上側基端側部位
101 第1の上側先端側部位
103 第1の下側基端側部位
105 第1の下側先端側部位
107 第2の中央基端側部位
109 第2の中央先端側部位
111 第2の上側基端側部位
113 第2の上側先端側部位
115 第2の下側基端側部位
117 第2の下側先端側部位