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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023155205
(43)【公開日】2023-10-20
(54)【発明の名称】イメージセンサ
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20231013BHJP
【FI】
H01L27/146 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023061673
(22)【出願日】2023-04-05
(31)【優先権主張番号】10-2022-0043143
(32)【優先日】2022-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 淨 惠
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA09
4M118CA03
4M118CA22
4M118CA34
4M118CB13
4M118DD04
4M118DD09
4M118FA06
4M118FA27
4M118FA28
4M118FA38
4M118GA02
4M118GA08
4M118GA09
4M118GB09
4M118GC08
4M118GC09
4M118GC14
4M118GC20
4M118GD04
4M118GD07
4M118HA22
4M118HA25
4M118HA30
(57)【要約】
【課題】性能及び信頼性が向上したイメージセンサを提供する。
【解決手段】本発明によるイメージセンサは、互いに対向する第1面及び第2面を含み、第1面に配置される活性領域を含む第1基板と、第1基板の第1面上で、光電変換層を含む複数のピクセル領域と、第1基板の第1面に垂直な方向に複数のピクセル領域を定義するピクセル分離パターンと、複数のピクセル領域それぞれに対応する第1~第3トランジスタと、を有し、第1~第3トランジスタは、活性領域内で一つのソース/ドレイン領域を共有する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向する第1面及び第2面を含み、前記第1面に配置される活性領域を含む第1基板と、
前記第1基板の第1面上で、光電変換層を含む複数のピクセル領域と、
前記第1基板の第1面に垂直な方向に前記複数のピクセル領域を定義するピクセル分離パターンと、
前記複数のピクセル領域それぞれに対応する第1~第3トランジスタと、を有し、
前記第1~第3トランジスタは、前記活性領域内で一つのソース/ドレイン領域を共有することを特徴とするイメージセンサ。
【請求項2】
前記共有ソース/ドレイン領域は、隣接した前記複数のピクセル領域の間に配置され、
平面的な観点で、前記共有ソース/ドレイン領域は、前記第1基板内で放射状に形成された前記活性領域により互いに接続されることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記共有ソース/ドレイン領域は、前記複数のピクセル領域の間のピクセル分離パターンと前記垂直な方向にオーバーラップしないことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記第1基板の第1面上に配置される第1配線構造体をさらに有し、
前記第1トランジスタの非共有ソース/ドレイン領域は、前記第1配線構造体と第1ソース/ドレインコンタクトを介して接続され、
前記第2トランジスタの非共有ソース/ドレイン領域は、前記第1配線構造体と第2ソース/ドレインコンタクトを介して接続され、
前記共有ソース/ドレイン領域は、前記第1配線構造体と共有ソース/ドレインコンタクトを介して接続されることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記第1基板の第1面に、前記光電変換層により生成された電荷を保存するフローティング拡散領域をさらに有し、
前記第1~第3トランジスタは、前記第1配線構造体を介して前記フローティング拡散領域と接続されることを特徴とする請求項4に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記第1基板の第1面上に、前記フローティング拡散領域と接続される、リセットトランジスタ、選択トランジスタ、及びデュアル変換トランジスタをさらに有することを特徴とする請求項5に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記リセットトランジスタは、前記共有ソース/ドレイン領域と接続されることを特徴とする請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
素子分離領域及び活性領域を含む基板と、
前記基板に、光電変換層、フローティング拡散領域、前記フローティング拡散領域と電気的に接続される転送トランジスタ、及び第1~第3ソースフォロワトランジスタを含む複数のピクセル領域と、
前記基板を貫通して、前記複数のピクセル領域それぞれの領域を定義するピクセル分離パターンと、を有し、
前記第1~第3ソースフォロワトランジスタそれぞれは、第1~第3ソースコンタクトとそれぞれ接続される第1~第3ソース領域、及び一つのドレインコンタクトと接続される共有ドレイン領域を含むことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項9】
平面的な観点で、前記第1~第3ソースフォロワトランジスタそれぞれのゲートコンタクトは、三角形形状をなすことを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記ドレインコンタクトは、前記複数のピクセル領域の間のピクセル分離パターンとオーバーラップしないことを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサに関し、特に性能及び信頼性が向上したイメージセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンシング装置(image sensing device)は、光学情報を電気信号に変換させる半導体素子の一つである。
このようなイメージセンシング装置は、電荷結合型(Charge Coupled Device:CCD)イメージセンシング装置とシーモス型(Complementary Metal-Oxide Semiconductor:CMOS)イメージセンシング装置を含む。
CMOS型イメージセンサは、CIS(CMOS image sensor)と略称することができる。
CISは、2次元的に配列された複数個のピクセルを備える。
ピクセルそれぞれは、例えば、フォトダイオード(photodiode、PD)を含む。
フォトダイオードは、入射した光を電気信号に変換する役割をする。
【0003】
近年では、コンピュータ産業と通信産業の発達につれてデジタルカメラ、カムコーダ、スマートフォン、ゲーム機器、警備用カメラ、医療用マイクロカメラ、ロボットなど多様な分野で性能が向上して小型化されたイメージセンシング装置の需要が増加している。
そのため、イメージセンシング装置内の高度にスケーリングされた高集積半導体素子に対する研究が課題となって進められており、半導体素子のパターンは、微細な幅を有して微細なピッチで離隔されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-191623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来のイメージセンサにおける課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、性能及び信頼性が向上したイメージセンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、互いに対向する第1面及び第2面を含み、前記第1面に配置される活性領域を含む第1基板と、前記第1基板の第1面上で、光電変換層を含む複数のピクセル領域と、前記第1基板の第1面に垂直な方向に前記複数のピクセル領域を定義するピクセル分離パターンと、前記複数のピクセル領域それぞれに対応する第1~第3トランジスタと、を有し、前記第1~第3トランジスタは、前記活性領域内で一つのソース/ドレイン領域を共有することを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、素子分離領域及び活性領域を含む基板と、前記基板に、光電変換層、フローティング拡散領域、前記フローティング拡散領域と電気的に接続される転送トランジスタ、及び第1~第3ソースフォロワトランジスタを含む複数のピクセル領域と、前記基板を貫通して、前記複数のピクセル領域それぞれの領域を定義するピクセル分離パターンと、を有し、前記第1~第3ソースフォロワトランジスタそれぞれは、第1~第3ソースコンタクトとそれぞれ接続される第1~第3ソース領域、及び一つのドレインコンタクトと接続される共有ドレイン領域を含むことを特徴とする。
【0008】
また、上記目的を達成するためになされた本発明のいくつかの実施形態によるイメージセンサは、互いに対向する第1面及び第2面を含み、第1面に活性領域が形成された第1基板、第1基板内に、光電変換層、フローティング拡散領域及び光電変換層とフローティング拡散領域を電気的に接続する転送トランジスタを含むピクセル、第1基板を貫通して、それぞれのピクセルを分離するピクセル分離パターン、第1基板の第2面上に配置されるマイクロレンズ、第1基板の第1面上に配置され、第1面と向かい合う第4面及び第4面と対向する第3面を含む第2基板、及び第2基板の第4面上に、フローティング拡散領域と接続された、複数のソースフォロワトランジスタ、第2基板の第3面上に配置される第3基板、及び第3基板上に、複数のソースフォロワトランジスタを制御する複数のロジック回路を含み、複数のソースフォロワトランジスタは活性領域内で一つのドレイン領域を共有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るイメージセンサによれば、ピクセル分離パターンを微細な幅を有して微細なピッチで離隔するイメージセンサの性能及び信頼性が向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態によるイメージセンサの例示的な概略構成を示すブロック図である。
図2図1のピクセルアレイ、ロジック回路、及びADCを説明するためのブロック図である。
図3図1のピクセルアレイの単位ピクセル領域を説明するための回路図である。
図4】本発明の実施形態によるイメージセンサの例示的な概略構成を示す平面図である。
図5図4のA-A’線、B-B’線及びC-C’線に沿って切断した断面図である。
図6】本発明の実施形態によるイメージセンサの単位ピクセル領域を概略的に示すレイアウト図である。
図7図6のD-D’線に沿って切断した断面図である。
図8a図6のE-E’線に沿って切断した断面図である。
図8b】本発明の実施形態によるイメージセンサを示す図であり、図6のE-E’線に沿って切断した断面図である。
図9】本発明の他の実施形態によるイメージセンサの例示的なブロック図である。
図10】本発明の他の実施形態によるイメージセンサの単位ピクセル領域を概略的に示すレイアウト図である。
図11図10のF-F’線に沿って切断した断面図である。
図12図10のG-G’線に沿って切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明に係るイメージセンサを実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
図1図8を参照して、本発明の実施形態によるイメージセンサについて説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態によるイメージセンサの例示的な概略構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサは、第1半導体チップ100及び第2半導体チップ200を含む。
【0013】
第1半導体チップ100及び第2半導体チップ200は、平面的な観点で、互いに重なるように配置される。
第1半導体チップ100及び第2半導体チップ200は、垂直方向に積層される。
第1半導体チップ100は上板、第2半導体チップ200は下板と称することができる。
この場合、後述する図6の光電変換層PDと転送トランジスタTX、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSX、選択トランジスタAX、及びデュアル変換トランジスタDCXは、第1半導体チップ100に形成される。
第1半導体チップ100は、ピクセルアレイ10を含む。
第2半導体チップ200は、ロジック回路30及びADC(Analog Digital Converter)35を含む。
【0014】
ピクセルアレイ10は、ピクセルアレイ10に入ってくる光の量に比例して電荷を生成する。
また、ピクセルアレイ10は、ロジック回路30の制御に応じて光信号を電気的信号、すなわち、アナログ信号に変換する。
ピクセルアレイ10は、アナログ信号をADC35に出力する。
ADC35は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。
ADC35は、デジタル信号に基づくデータを提供する。
図に示していないが、一実施形態によるイメージセンサは、第2半導体チップ200にメモリセルアレイをさらに含み得る。
メモリセルアレイは、デジタル信号に基づくデータを保存する。
【0015】
データは、フレーム単位で生成されるイメージデータである。
データのビットの個数は、ADC35の解像度(resolution)に基づいて決定される。
データのビットの個数は、イメージセンサがサポートするHDR(High Dynamic Range)に基づいて決定される。
また、データのビットは、データの生成位置、データの情報などを示す少なくとも一つの拡張ビットをさらに含むこともできる。
【0016】
一実施形態で、第2半導体チップ200は、ピクセルアレイ10から出力されるデータを処理するISP(image signal processor)、DSP(digital signal processor)などのような内蔵型プロセッサをさらに含み得る。
プロセッサは、イメージデータのノイズを改善するか、イメージを補正するか、又はピクセルアレイ10から出力されたイメージと関連する後続作業を行う。
【0017】
図2は、図1のピクセルアレイ、ロジック回路、及びADCを説明するためのブロック図である。
図2を参照すると、ピクセルアレイ10は、第1半導体チップ100で具現され、ADC35だけでなくロジック回路30の部分であるロウドライバ21とタイミングコントローラ22は、第2半導体チップ200で具現される。
【0018】
ピクセルアレイ10は、入射した光を変換して電気的信号を生成する。
ピクセルアレイ10は、ロウ方向とカラム方向に沿ってマトリックス状に配置される単位ピクセル領域を含む。
ピクセルアレイ10は、ロジック回路30の制御に応じて駆動する。
具体的には、ロジック回路30は、ピクセルアレイ10に含まれた複数のトランジスタを制御する。
【0019】
ロジック回路30は、ピクセルアレイ10から効率的にデータを受信してイメージフレームを生成する。
例えば、ロジック回路30は、単位ピクセル領域全体が同時に感知されるグローバルシャッタ方式、単位ピクセル領域全体が同時に感知される露出時間を調節するフラッタシャッタ方式、行単位で単位ピクセル領域を制御するローリングシャッタ方式又は符号化ローリングシャッタ方式などを用いることができる。
【0020】
第2半導体チップ200は、ロウドライバ(Row Driver、21)とタイミングコントローラ(Timing Controller)を含むロジック回路30及びADC35を含む。
ロウドライバ21は、タイミングコントローラ22の制御に応じてロウ単位でピクセルアレイ10を制御する。
ロウドライバ21は、ロウアドレスによりピクセルアレイ10のロウの少なくとも一つのロウを選択する。
ロウドライバ21は、ロウアドレスをデコードし、選択トランジスタAX、リセットトランジスタRX、及びソースフォロワトランジスタSXと接続される。
ピクセルアレイ10は、ロウドライバ21から受信したピクセル選択信号、リセット信号、及び電荷転送信号のような複数の駆動信号により駆動される。
【0021】
ADC35は、カラムラインCOLを介してピクセルアレイ10と接続される。
ADC35は、ピクセルアレイ10からカラムラインCOLを介して受信されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
ADC35の個数は、一つのロウに沿って配置される単位ピクセル領域の個数及びカラムラインCOLの個数に基づいて決定される。
ADC35は、少なくとも一つ以上であるが、これに限定されるものではない。
例えば、ADC35は、基準信号生成器REF、比較器CMP、カウンタCNT、及びバッファBUFを含む。
【0022】
基準信号生成器REFは、特定の傾きを有するランプ信号を生成し、ランプ信号を比較器の基準信号として提供する。
比較器CMPは、アナログ信号と基準信号生成器REFのランプ信号を比較して有効な信号成分によるそれぞれの遷移時点を有する比較信号を出力する。
カウンタCNTは、カウンティング動作を行ってカウンティング信号を生成し、カウンティング信号をバッファBUFに提供する。
バッファBUFは、カラムラインCOLとそれぞれ接続されたラッチ(latch)回路を含み、比較信号の遷移に応答してカウンタCNTから出力されるカウンティング信号を各カラムごとにラッチして、ラッチされたカウンティング信号をデータとして出力する。
【0023】
一実施形態で、ロジック回路30は、単位ピクセル領域のリセット状態を示す基準電圧と入射する光に相応する信号成分を示す出力電圧の差異を求めて相関二重サンプリングを行って、有効な信号成分に相応するアナログサンプリング信号を出力する相関二重サンプリング(Correlated Double Sampling:CDS)回路をさらに含むこともできる。
相関二重サンプリング回路は、カラムラインCOLと接続される。
【0024】
タイミングコントローラ22は、ロウドライバ21及びADC35の動作タイミングを制御する。
タイミングコントローラ22は、ロウドライバ21及びADC35にタイミング信号及び制御信号を提供する。
より詳細には、タイミングコントローラ22は、ADC35を制御し、ADC35はタイミングコントローラ22の制御に応じてデータをロジック回路30に提供する。
また、タイミングコントローラ22は、ADC35のデータがメモリセルアレイに保存されるようにロジック回路30に、要請、命令、又はアドレスを提供する回路をさらに含むことができる。
【0025】
図3は、図1のピクセルアレイの単位ピクセル領域を説明するための回路図である。
図3を参照すると、ピクセルアレイは、光電変換層PD、転送トランジスタTX、フローティング拡散領域(Floating Diffusion region:FD)、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSX、選択トランジスタAX、及びデュアル変換トランジスタDCXを含む。
図3及び図6を参照すると、単位ピクセル領域は、並列接続された8個の光電変換層PDを含む複数の第1~第8ピクセル領域(PX1~PX8)を含む。
転送トランジスタTXは、並列接続された複数の第1~第8転送トランジスタ(TX1~TX8)を含む。
ただし、光電変換層の個数、ピクセル領域の個数、及びトランジスタの個数は、これに制限されるものではない。
【0026】
光電変換層PDは、外部から入射される光の量に比例して電荷を生成する。
光電変換層PDは、n型不純物領域とp型不純物領域を含むフォトダイオードである。
光電変換層PDは、生成され蓄積された電荷をフローティング拡散領域FDに転送する転送トランジスタTXとカップリングされる。
フローティング拡散領域FDは、電荷を電圧に切り替える領域であり、寄生キャパシタンスを有しているので電荷が累積的に保存される。
一実施形態で、フローティング拡散領域FDは、光電変換層PDにより共有される第1フローティング拡散領域FD1及びデュアル変換トランジスタDCXと接続されて合成静電容量を調節する第2フローティング拡散領域FD2を含む。
【0027】
転送トランジスタTXの一端は、光電変換層PDと接続され、転送トランジスタTXの他端は、フローティング拡散領域FDと接続される。
転送トランジスタTXは、所定のバイアス、例えば、転送信号により駆動されるトランジスタで形成される。
転送信号は、転送ゲートTGを介して印加される。
すなわち、転送トランジスタTXは、光電変換層PDから生成された電荷を転送信号に応じてフローティング拡散領域FDに転送する。
【0028】
ソースフォロワトランジスタSXは、光電変換層PDから電荷の伝達を受けたフローティング拡散領域FDの電気的ポテンシャルの変化を増幅し、これを出力ラインVOUTに出力する。
ソースフォロワトランジスタSXがターンオン(turn-on)すると、ソースフォロワトランジスタSXのドレインに提供される所定の電気的ポテンシャル、例えば、電源電圧VDDが選択トランジスタAXのドレイン領域に伝達される。
ソースフォロワトランジスタSXの複数のソースフォロワゲート(SF1、SF2、SF3)は、フローティング拡散領域FDと接続される。
【0029】
選択トランジスタAXは、行単位で読み出す単位ピクセル領域を選択する。
選択トランジスタAXは、所定のバイアス、例えば、行選択信号を印加する選択線により駆動されるトランジスタからなる。
行選択信号は、選択ゲートSELを介して印加される。
【0030】
リセットトランジスタRXは、フローティング拡散領域FDを周期的にリセットさせる。
リセットトランジスタRXは、所定のバイアス、例えば、リセット信号を印加するリセットラインにより駆動されるトランジスタからなる。
リセット信号は、リセットゲートRGを介して印加される。
リセット信号によってリセットトランジスタRXがターンオンすると、リセットトランジスタRXのドレインに提供される所定の電気的ポテンシャル、例えば、電源電圧VDDがフローティング拡散領域FDに伝達される。
【0031】
デュアル変換トランジスタDCXは、変換利得を調節する。
例えば、変換利得は、デュアル変換トランジスタDCXのデュアル変換ゲートにロジックハイレベルのデュアルゲイン信号を印加するか、ロジックローレベルのデュアルゲイン信号を印加することによって調節される。
デュアル変換トランジスタDCXは、第1フローティング拡散領域FD1と第2フローティング拡散領域FD2との間に配置される。
デュアル変換トランジスタDCXを駆動するか否かによって第1及び第2フローティング拡散領域(FD1、FD2)に相応する合成静電容量の調節がなされることによって変換利得が調節される。
【0032】
後述する配線構造体が転送ゲートTG、ソースフォロワゲートSF、デュアル変換ゲートDCG、リセットゲートRG、及び選択ゲートSELの少なくとも一つと電気的に接続される。
配線構造体は、リセットトランジスタRXのドレイン又はソースフォロワトランジスタSXのドレインに電源電圧VDDを印加するように構成される。
配線構造体は、選択トランジスタAXと接続されたカラムラインを含む。
【0033】
図3において、8個の光電変換層(PD1~PD8)が一つのフローティング拡散領域FD1を電気的に共有する形態を例示しているが、本発明の技術的思想はこれに限定されるものではない。
すなわち、一つのフローティング拡散領域FD1を電気的に共有する光電変換層(PD1~PD8)の個数は、本発明に示すものに限定されるものではない。
【0034】
図4は、本発明の実施形態によるイメージセンサの例示的な概略構成を示す平面図であり、図5は、図4のA-A’線、B-B’線、及びC-C’線に沿って切断した断面図である。
図4を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサは、センサアレイ領域SAR及びパッド領域PRを含む。
【0035】
センサアレイ領域SARは、図1図2の第1ピクセルアレイ10及び第2ピクセルアレイ20に対応する領域を含む。
例えば、センサアレイ領域SAR内には2次元的に(例えば、行列形態で)配列される複数の単位ピクセルが形成される。
センサアレイ領域SARは、受光領域APS及び遮光領域OBを含む。
【0036】
受光領域APSには光の提供を受けてアクティブ(active)信号を生成するアクティブピクセルが配列される。
遮光領域OBには光が遮断されてオプティカルブラック(optical black)信号を生成するオプティカルブラックピクセルが配列される。
遮光領域OBは、例えば、受光領域APSの周辺に沿って形成されるが、これは例示的なものだけである。
一実施形態で、図面に示していないが、遮光領域OBに隣接する受光領域APSにダミーピクセルが形成することもできる。
ダミーピクセルは、アクティブ信号を生成しないピクセルである。
【0037】
パッド領域PRは、センサアレイ領域SARの周辺に形成される。
パッド領域PRは、本発明の実施形態によるイメージセンサの縁に隣接して形成され得るが、これは例示的なものだけである。
パッド領域PRは、外部装置などと接続され、本発明の実施形態によるイメージセンサと外部装置の間の電気的信号を送受信するように構成される。
【0038】
図5を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサは、第1基板110、ピクセル分離パターン120、表面絶縁膜150、第1カラーフィルタ170、グリッドパターン160、マイクロレンズ180、第2基板210、第1パッドパターン455、及び第2パッドパターン555を含む。
【0039】
第1基板110は、半導体基板である。
例えば、第1基板110は、バルクシリコン又はSOI(silicon-on-insulator)である。
第1基板110は、シリコン基板であり得、又は他の物質、例えば、シリコンゲルマニウム、アンチモン化インジウム、鉛テルル化合物、インジウム砒素、インジウムリン化物、ガリウム砒素、又はアンチモン化ガリウムを含み得る。
又は、第1基板110は、ベース基板上にエピ層が形成されたものであってもよい。
第1基板110は、互いに対向する第1面110a及び第2面110bを含む。
一実施形態で、第1基板110の第2面110bは、光が入射される受光面である。
すなわち、本発明の実施形態によるイメージセンサは、裏面照射型(BSI)イメージセンサである。
【0040】
受光領域APS及び遮光領域OBの第1基板110内には複数のピクセル領域PXが形成される。
それぞれのピクセル領域PXは、光電変換層PDを含む。
遮光領域OBの第1基板110内には光電変換層PDを含まないダミーピクセル領域を含むが、これに限定されるものではない。
ダミーピクセル領域で発生した信号は、以後工程ノイズを除去する情報として使用することができる。
【0041】
光電変換層PDは、受光領域APS及び遮光領域OBの第1基板110内に形成される。
光電変換層PDは、外部から入射される光の量に比例して電荷を生成する。
光電変換層PDは、生成され蓄積された電荷をフローティング拡散領域FDに伝送する。
【0042】
フローティング拡散領域FDは、受光領域APS及び遮光領域OBの第1基板110内に形成される。
フローティング拡散領域FDは、第1基板110の第1面110a内に形成される。
フローティング拡散領域FDに転送された電荷は、図3の複数のソースフォロワゲート(SF1、SF2、SF3)に印加される。
【0043】
転送トランジスタTXは、第1基板110上に配置される。
転送トランジスタTXの一端は、光電変換層PDと接続され、転送トランジスタTXの他端は、フローティング拡散領域FDと接続される。
転送トランジスタTXは、光電変換層PDから生成された電荷をフローティング拡散領域FDに伝送する。
転送トランジスタTXは、転送ゲート、ゲート絶縁膜、及びゲートスペーサを含む。
具体的に図に示していないが、転送ゲートは、第1基板110内に埋め込まれる部分を含む。
ゲート絶縁膜は、転送ゲートと第1基板110の間に配置される。
ゲートスペーサは、転送ゲートの両側壁上に配置される。
【0044】
ピクセル分離パターン120は、第1基板110内に形成される。
ピクセル分離パターン120は、第1基板110がパターニングされて形成された深いトレンチ内に絶縁物質が埋め込まれて形成される。
ピクセル分離パターン120は、第1基板110を第3方向DR3に貫通する。
例えば、ピクセル分離パターン120は、第1面110aから第2面110bまで延長される。
このようなピクセル分離パターン120は、FDTI(frontside deep trench isolation)である。
具体的に図に示していないが、ピクセル分離パターン120は、複数のピクセル領域PXとダミーピクセル領域を定義する。
ピクセル分離パターン120は、平面的な観点で、格子状に形成されて複数のピクセル領域PX及び前述したダミーピクセル領域を互いに分離する。
【0045】
一実施形態で、素子分離パターン105が提供される。
素子分離パターン105は、第1基板110内に配置される。
例えば、素子分離パターン105は、第1基板110の一部がリセスされたトレンチ内に配置される。
トレンチは、第1基板110の第1面110aからリセスされる。
素子分離パターン105は、浅い素子分離(shallow trench isolation:STI)膜である。
【0046】
素子分離パターン105の第2方向DR2への幅は、第1基板110の第1面110aで第2面110bに向かうにつれて徐々に減少する。
素子分離パターン105は、ピクセル分離パターン120と第2方向DR2又は第1方向DR1に重畳する。
ピクセル分離パターン120は、素子分離パターン105を第3方向DR3に貫通する。
素子分離パターン105は、絶縁物質を含む。
素子分離パターン105は、例えば、シリコン窒化物、シリコン酸化物、及びシリコン酸窒化物の少なくとも一つを含み得る。
【0047】
図5を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサは、第1配線絶縁膜140、コンタクト(141、144)、第1配線パターン(145、146、147、148)及びビア149を含む第1配線構造体IS1を含む。
【0048】
第1配線絶縁膜140は、第1基板110の第1面110a上に形成される。
例えば、第1配線絶縁膜140は、第1基板110の第1面110aを覆う。
第1基板110及び第1配線絶縁膜140は、第1半導体チップ100を構成する。
図5において、第1配線絶縁膜140は、1個の層に分離される場合を示しているが、これに限定されるものではない。
第1配線絶縁膜140の層数等は、例示的なものである。
第1配線絶縁膜140は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、及びシリコン酸化物より誘電率が低い低誘電率(low-k)物質の少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0049】
第1配線絶縁膜140内に、コンタクト(141、144)と第1配線パターン(145、146、147、148)及び第1配線パターン(145、146、147、148)を接続するビア149が提供される。
コンタクト(141、144)は、第1トランジスタTR1及びフローティング拡散領域FDと第1配線パターン(145、146、147、148)を電気的に接続する。
第1配線パターン(145、146、147、148)の一部は、第1接続構造体450と接続されるが、これに限定されるものではない。
第1配線パターン(145、146、147、148)、コンタクト(141、144)及びビア149それぞれは、例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、及びこれらの合金の少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0050】
第2基板210は、バルクシリコン又はSOI(silicon-on-insulator)である。
第2基板210は、シリコン基板であり得、又は他の物質、例えば、シリコンゲルマニウム、アンチモン化インジウム、鉛テルル化合物、インジウム砒素、インジウムリン化物、ガリウム砒素、又はアンチモン化ガリウムを含み得る。
又は、第2基板210は、ベース基板上にエピ層が形成されたものであってもよい。
第2基板210は上面と下面を含む。
第2基板210の上面210aは、第1半導体チップ100と向かい合う面である。
【0051】
第2基板210の上面210a上に、複数の第2トランジスタTR2が形成される。
第2トランジスタTR2は、例えば、ロジック回路である。
第2トランジスタTR2は、転送トランジスタTX、リセットトランジスタRX、選択トランジスタAX、ソースフォロワトランジスタSX、及びデュアル変換トランジスタDCXを制御する。
【0052】
第2基板210上に第2配線絶縁膜240、コンタクト241、第2配線パターン(245、246)及びビア249を含む第2配線構造体IS2が形成される。
第2配線絶縁膜240は、第2基板210の上面210aを覆う。
第2基板210及び第2配線絶縁膜240は、第2半導体チップ200を構成する。
第2配線絶縁膜240は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、及びシリコン酸化物より誘電率が低い低誘電率(low-k)物質の少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0053】
第2配線絶縁膜240内に、第2配線パターン(245、246)が配置される。
第2配線パターン(245、246)は、コンタクト241を介してそれぞれ第2トランジスタTR2と接続され、第1半導体チップ100のフローティング拡散領域FDと接続され得る。
第2配線パターン(245、246)の一部は、第1接続構造体450と接続される。
また、第2配線パターン(245、246)の他の一部は、第2接続構造体550と接続される。
ただし、本発明の技術的思想はこれに限定されるものではない。
第2配線パターン(245、246)、コンタクト241、及びビア249それぞれは、例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、及びこれらの合金の少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0054】
表面絶縁膜150は、第1基板110の第2面110b上に形成される。
表面絶縁膜150は、第1基板110の第2面110bに沿って延長される。
一実施形態で、表面絶縁膜150の少なくとも一部は、ピクセル分離パターン120と接触する。
表面絶縁膜150は絶縁物質を含む。
例えば、表面絶縁膜150は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
表面絶縁膜150は、反射防止膜として機能して、第1基板110に入射される光の反射を防止することによって光電変換層PDの受光率を向上させることができる。
また、表面絶縁膜150は、平坦化膜として機能して、後述する第1カラーフィルタ170及びマイクロレンズ180の高さを均一に形成する。
【0055】
第1カラーフィルタ170は、受光領域APSの表面絶縁膜150上に形成される。
一実施形態で、第1カラーフィルタ170は、それぞれのピクセル領域PXに対応するように配列される。
例えば、複数の第1カラーフィルタ170は、2次元的に(例えば、行列形態で)配列される。
第1カラーフィルタ170は、ピクセル領域PXによって多様なカラーフィルタを有する。
例えば、第1カラーフィルタ170は、赤色(red)カラーフィルタ、緑色(green)カラーフィルタ、及び青色(blue)カラーフィルタを含むベイヤーパターン(bayer pattern)で配列される。
しかし、これは例示的なものであり、第1カラーフィルタ170は、イエローフィルタ(yellow filter)、マゼンタフィルタ(magenta filter)及びシアンフィルタ(cyan filter)を含むこともでき、ホワイトフィルタ(white filter)をさらに含むこともできる。
【0056】
グリッドパターン160は、表面絶縁膜150上に形成される。
グリッドパターン160は、平面的な観点で、格子状に形成されて複数の第1カラーフィルタ170の間に介在する。
グリッドパターン160は、シリコン(Si)より屈折率が低い低屈折率(low refractive index)物質を含む。
例えば、グリッドパターン160は、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
低屈折率物質を含むグリッドパターン160は、イメージセンサに斜めに入射する光を屈折又は反射させることによってイメージセンサの品質を向上される。
【0057】
一実施形態で、表面絶縁膜150及びグリッドパターン160上に第1保護膜165が形成される。
第1保護膜165は、表面絶縁膜150と第1カラーフィルタ170との間及びグリッドパターン160と第1カラーフィルタ170との間に介在する。
例えば、第1保護膜165は、表面絶縁膜150の上面、グリッドパターン160の側面及び上面のプロファイルに従って延長される。
第1保護膜165は、例えば、アルミニウム酸化物を含むが、これに制限されるものではない。
第1保護膜165は、表面絶縁膜150及びグリッドパターン160の損傷を防止する。
【0058】
マイクロレンズ180は、第1カラーフィルタ170上に形成される。
マイクロレンズ180は、それぞれのピクセル領域PXに対応するように配列される。
例えば、マイクロレンズ180は、平面で2次元的に(例えば、行列形態で)配列される。
マイクロレンズ180は、膨らんだ形状を有し、所定の曲率半径を有する。
そのため、マイクロレンズ180は、光電変換層PDに入射される光を集光される。
マイクロレンズ180は、例えば、光透過性樹脂を含むが、これに制限されるものではない。
【0059】
一実施形態で、マイクロレンズ180上に第2保護膜185が形成される。
第2保護膜185は、マイクロレンズ180の表面に沿って延長される。
第2保護膜185は、例えば、無機物酸化膜を含む。
例えば、第2保護膜185は、シリコン酸化物、チタン酸化物、ジルコニウム酸化物、ハフニウム酸化物、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
一実施形態で、第2保護膜185は、低温酸化物(low temperature oxide:LTO)を含む。
第2保護膜185は、外部からマイクロレンズ180を保護する。
例えば、第2保護膜185は、無機物酸化膜を含むことによって、有機物質を含むマイクロレンズ180を保護する。
また、第2保護膜185は、マイクロレンズ180の集光能力を向上される。
例えば、第2保護膜185は、マイクロレンズ180の間の空間を埋めることによって、マイクロレンズ180の間の空間に到達する入射光の反射、屈折、散乱などを減少される。
【0060】
一実施形態によるイメージセンサは、第1接続構造体450及び第2接続構造体550をさらに含む。
第1接続構造体450は、遮光領域OB内に形成される。
第1接続構造体450は、遮光領域OBの表面絶縁膜150上に形成される。
第1接続構造体450は、ピクセル分離パターン120と接触する。
例えば、遮光領域OBの第1基板110及び表面絶縁膜150内に、ピクセル分離パターン120を露出させる第1トレンチが形成される。
第1接続構造体450は、第1トレンチ内に形成されて遮光領域OB内のピクセル分離パターン120と接触する。
第1接続構造体450は、第1トレンチの側面及び底面のプロファイルに従って延長される。
第1接続構造体450は、第1分離パターン120と電気的に接続される。
例えば、第1接続構造体450は、第1分離パターン120と電気的に接続される。
第1接続構造体450は、例えば、順に積層されるチタン(Ti)膜、チタン窒化物(TiN)膜、及びタングステン(W)膜を含む。
【0061】
一実施形態で、第1接続構造体450上に、第1トレンチを埋める第1パッドパターン455が形成される。
第1パッドパターン455は例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)及びこれらの合金の少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
一実施形態で、第1保護膜165は、第1接続構造体450及び第1パッドパターン455を覆う。
例えば、第1保護膜165は、第1接続構造体450及び第1パッドパターン455のプロファイルに従って延長される。
【0062】
一実施形態で、第1接続構造体450上に第2カラーフィルタ170Cが形成される。
例えば、第2カラーフィルタ170Cは、遮光領域OB内の第1保護膜165の一部を覆うように形成される。
第2カラーフィルタ170Cは、例えば、青色(blue)カラーフィルタを含むが、これに制限されるものではない。
一実施形態で、第2カラーフィルタ170C上に第3保護膜480が形成される。
一実施形態で、第2保護膜185は、第3保護膜480の表面に沿って延長される。
第3保護膜480は、例えば、光透過性樹脂を含むが、これに制限されるものではない。
一実施形態で、第3保護膜480は、マイクロレンズ180と同じ物質を含み得る。
【0063】
第2接続構造体550は、パッド領域PRに形成される。
第2接続構造体550は、パッド領域PRの表面絶縁膜150上に形成される。
第2接続構造体550は、外部装置などと電気的に接続される。
例えば、パッド領域PRの第1半導体チップ100及び第2半導体チップ200内に、第2配線パターン243を露出させる第2トレンチが形成される。
第2接続構造体550は、第2トレンチ内に形成されて第2配線パターン243と接触する。
また、パッド領域PRの第1基板110内に、第3トレンチが形成される。
第2接続構造体550は、第3トレンチ内に形成されて露出される。
一実施形態で、第2接続構造体550は、第2トレンチ及び第3トレンチの側面及び底面のプロファイルに従って延長される。
一実施形態で、第2接続構造体550上に、第2トレンチを埋める充填絶縁膜560が形成される。
充填絶縁膜560は、例えば、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0064】
一実施形態で、第2接続構造体550上に、第3トレンチを埋める第2パッドパターン555が形成される。
第2パッドパターン555は、例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、及びこれらの合金の少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
第2接続構造体550は、第2トレンチ内に順に積層されるチタン(Ti)膜、チタン窒化物(TiN)膜、及びタングステン(W)膜を含む。
【0065】
一実施形態で、第2保護膜185及び第3保護膜580は、第2パッドパターン555を露出される。
例えば、第2保護膜185及び第3保護膜580内に、第2パッドパターン555を露出させる露出開口ERが形成される。
そのため、第2パッドパターン555は、外部装置などと接続され、本発明の実施形態によるイメージセンサと外部装置の間の電気的信号を送受信するように構成され得る。
【0066】
図6は、本発明の実施形態によるイメージセンサの単位ピクセル領域を概略的に示すレイアウト図であり、図7は、図6のD-D’線に沿って切断した断面図であり、図8aは図6のE-E’線に沿って切断した断面図である。
以下では、図6図8aを参照して、本発明の実施形態によるイメージセンサについてより詳しく説明する。
【0067】
図6図8aを参照すると、第1基板110内で、素子分離パターン105は、活性領域ACTを定義する。
説明の便宜上、表面絶縁膜150、グリッドパターン160、第1保護膜165、第1カラーフィルタ170、マイクロレンズ180、及び第2保護膜185については説明を省略する。
平面的な観点で、活性領域ACTは、第2方向DR2に延長されるライン形状を有する。
しかし、活性領域ACTの形状は、図6に示す形状に限定されるものではなく、多様に変更され得る。
【0068】
図3及び図6を参照すると、活性領域ACT上に、第1及び第2フローティング拡散領域(FD1、FD2)、第1~第8転送トランジスタ(TX1~TX8)及び選択トランジスタAX、リセットトランジスタRX、第1~第3ソースフォロワトランジスタ(SX1、SX2、SX3)及びデュアル変換トランジスタDCXが提供される。
第1~第8転送トランジスタ(TX1~TX8)は、第1~第8転送ゲート(TG1~TG8)を含み、選択トランジスタAXは、選択ゲートSELを含み、第1~第3ソースフォロワトランジスタ(SX1、SX2、SX3)は、第1~第3ソースフォロワゲート(SF1、SF2、SF3)を含み、デュアル変換トランジスタDCXは、デュアル変換ゲートDCGを含む。
ただし、ピクセル領域PXに含まれるトランジスタの配置及び個数は、図3及び図6に示す場合に制限されるものではない。
【0069】
図6において、第1~第8転送ゲート(TG1~TG8)の一側に第1フローティング拡散領域FD1が提供される。
第1~第8転送ゲート(TG1~TG8)それぞれと第1フローティング拡散領域FD1は、第2方向DR2に向かい合うように配置される。
第1フローティング拡散領域FD1は、第1基板110と反対の導電型を有する。
例えば、第1フローティング拡散領域FD1内には、n型不純物がドープされる。
ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0070】
図3及び図6を参照すると、第1~第3ピクセル領域(PX1、PX2、PX3)それぞれは、第1~第3転送トランジスタ(TX1、TX2、TX3)、第1フローティング拡散領域FD1、及び第1~第3ソースフォロワトランジスタ(SX1、SX2、SX3)を含む。
図6及び図7を参照すると、第1~第3ソースフォロワトランジスタ(SX1、SX2、SX3)は、活性領域ACT内で一つのソース/ドレイン領域(S_S/D)を共有する。
共有ソース/ドレイン領域(S_S/D)は、隣接した複数のピクセル領域PXの間に配置される。
平面的な観点で、第1~第3ソースフォロワトランジスタ(SX1、SX2、SX3)の共有ソース/ドレイン領域(S_S/D)は、第1基板110内で放射状に形成された活性領域ACTにより互いに接続される。
一方、共有ソース/ドレイン領域(S_S/D)は、素子分離パターン105により第4ピクセル領域PX4とは電気的に接続されなくてもよい。
ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0071】
一実施形態で、ピクセル分離パターン120は、ピクセル領域PXを定義する。
例えば、ピクセル分離パターン120は、ピクセル領域PXの間に提供される。
平面的な観点で、ピクセル分離パターン120は、格子構造を有する。
平面的な観点で、ピクセル分離パターン120は、それぞれのピクセル領域PXを完全に囲む。
ピクセル分離パターン120は、第1方向DR1及び第2方向DR2に延長される格子構造である。
ピクセル分離パターン120は、第1基板110を、第1基板110の第1面及び第2面(110a、110b)と垂直な第3方向DR3に貫通する。
【0072】
ただし、図6及び図7を参照すると、共有ソース/ドレイン領域(S_S/D)は、複数のピクセル領域PXの間のピクセル分離パターン120と第3方向DR3にオーバーラップしない。
これは、共有ソース/ドレイン領域(S_S/D)が形成される領域のピクセル分離パターン120を除去することに起因する構造である。
共有ソース/ドレイン領域(S_S/D)は、ピクセル分離パターン120が除去された領域で活性領域ACTによりマージ(merge)される。
【0073】
図7を参照すると、一実施形態で、ピクセル分離パターン120は、ライナ膜120L、第1導電層120F、及びキャッピング膜120Cを含む。
ライナ膜120Lは、ピクセル分離トレンチt1の側壁及び底面に沿って配置される。
第1導電層120Fは、ライナ膜120L上に配置される。
キャッピング膜120Cは、第1導電層120F上に配置される。
【0074】
ライナ膜120Lは、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
第1導電層120Fは、導電物質を含む。
第1導電層120Fは、ポリシリコン(poly Si)を含み得るが、これに制限されるものではない。
キャッピング膜120Cは、絶縁物質を含む。
キャッピング膜120Cは、シリコン系絶縁物質及び高誘電物質を含み得る。
【0075】
一実施形態で、イメージセンサは、それぞれのピクセル領域PXのトランジスタのゲートと接続されるゲートコンタクト141及びそれぞれのトランジスタのソース/ドレイン領域と接続されるソース/ドレインコンタクト(142、143)を含む。
ゲートコンタクト141及びソース/ドレインコンタクト(142、143)は、前述した上板に配置される。
【0076】
図6及び図7を参照すると、第1ソースフォロワトランジスタSX1のソース/ドレイン領域S/Dは、第1配線構造体IS1の第1配線パターン145と第1ソース/ドレインコンタクト142aを介して接続される。
第2ソースフォロワトランジスタSX2のソース/ドレイン領域S/Dは、第1配線構造体IS1の第1配線パターン145と第2ソース/ドレインコンタクト142bを介して接続される。
共有ソース/ドレイン領域(S_S/D)は、第1配線構造体IS1の第1配線パターン145と一つの共有ソース/ドレインコンタクト143を介して接続される。
この場合、第1~第3ソースフォロワトランジスタ(SX1、SX2、SX3)それぞれの一側には非共有ソース/ドレイン領域S/Dが配置され、それぞれの他側には共有ソース/ドレイン領域(S_S/D)が配置される。
【0077】
一実施形態によれば、複数のトランジスタを含むイメージセンサにおいて、トランジスタのソース領域とドレイン領域の内の一つは、トランジスタの間に互いに共有される。
結果、ソース領域又はドレイン領域と接続されるコンタクトの個数を減らすことができ、トランジスタの面積を確保し、かつ性能が向上したイメージセンサを提供することができる。
【0078】
図6を参照すると、平面的な観点で、第1~第3ソースフォロワトランジスタ(SX1、SX2、SX3)それぞれのゲートコンタクト(141a、141b、141c)は、四角形形状を有する。
しかし、実施形態はこれに制限されず、ゲートコンタクトはこれと異なる形状、例えば三角形形状をなすことができる。
また、第1ソースフォロワトランジスタSX1のゲートコンタクト141aと共有ソース/ドレインコンタクト143の間の距離は、第2ソースフォロワトランジスタSX2のゲートコンタクト141bと共有ソース/ドレインコンタクト143との間の距離及び第3ソースフォロワトランジスタSX3のゲートコンタクト141cと共有ソース/ドレインコンタクト143との間の距離と同一である。
【0079】
ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではなく、第1~第3ソースフォロワトランジスタ(SX1、SX2、SX3)のそれぞれのゲートコンタクト(141a、141b、141c)と共有ソース/ドレインコンタクト143の間の距離は、互いに異なる。
また、平面的な観点で、活性領域ACTの内の第1~第3ソースフォロワトランジスタ(SX1、SX2、SX3)それぞれの非共有ソース/ドレイン領域S/Dが形成された領域の幅は、活性領域ACTの内の共有ソース/ドレイン領域(S_S/D)と接続される領域の幅と異なる。
【0080】
例えば、図6を参照すると、活性領域ACTの内の第1ソースフォロワトランジスタSX1の共有ソース/ドレイン領域(S_S/D)が形成された領域の幅W1は、活性領域ACTの内の非共有ソース/ドレイン領域S/Dと接続される領域の幅W2より大きい。
この場合、それぞれのソースフォロワトランジスタ(SX1、SX2、SX3)において、非共有ソース/ドレイン領域S/Dと共有ソース/ドレイン領域(S_S/D)は、非対称に形成される。
ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0081】
図6及び図8aを参照すると、第1~第3ソースフォロワトランジスタ(SX1、SX2、SX3)は、第1配線構造体IS1を介して第1フローティング拡散領域FD1と接続される。
第1ピクセル領域PX1に配置された第1フローティング拡散領域FD1と、第2ピクセル領域PX2に配置された第1フローティング拡散領域FD1、及び第3ピクセル領域PX3に配置された第1フローティング拡散領域FD1は、第1配線構造体IS1を介して互いに電気的に接続される。
第1ピクセル領域PX1の第1フローティング拡散領域FD1と第1ソースフォロワトランジスタSX1は、それぞれのコンタクト(144、141a)を介して第1配線パターン145と互いに電気的に接続される。
【0082】
第1ピクセル領域PX1の第1ソースフォロワトランジスタSX1と第2ピクセル領域PX2の第2ソースフォロワトランジスタSX2はそれぞれのゲートコンタクト(141a、141b)を介して第1配線パターン145と互いに電気的に接続される。
第2ピクセル領域PX2の第1フローティング拡散領域FD1と第2ソースフォロワトランジスタSX2は、それぞれのコンタクト(144、141b)を介して第1配線パターン145と互いに電気的に接続される。
第2ピクセル領域PX2の第1フローティング拡散領域FD1と第4ピクセル領域PX4の第1フローティング拡散領域FD1は、第1配線構造体IS1を介して互いに電気的に接続される。
【0083】
第1ソースフォロワトランジスタSX1のソース/ドレイン領域S/D、第2ソースフォロワトランジスタSX2のソース/ドレイン領域S/D、及び第3ソースフォロワトランジスタSX3のソース/ドレイン領域S/Dは、第1配線構造体IS1を介して互いに電気的に接続される。
この場合、それぞれのソース/ドレイン領域S/Dは、第1配線構造体IS1の内の第1配線パターン145と他の層に位置した配線パターンによって電気的に接続される。
ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0084】
リセットトランジスタRXと共有ソース/ドレイン領域(S_S/D)は、共有ソース/ドレインコンタクト143及び第1配線構造体IS1を介して互いに電気的に接続される。
この場合、リセットトランジスタRXのドレイン領域と共有ソース/ドレイン領域(S_S/D)は、活性領域ACTを介して互いに接続される。
第2フローティング拡散領域FD2は、リセットトランジスタRXとデュアル変換トランジスタDCXとの間に配置されてこれらと電気的に接続される。
第2フローティング拡散領域FD2は、前述した合成静電容量の調節のために第1キャパシタC1と接続される。
この場合、第2フローティング拡散領域FD2は、デュアル変換トランジスタDCX、リセットトランジスタRX、及び第1キャパシタC1と活性領域ACTを介して接続される。
ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0085】
一実施形態で、第1ソースフォロワトランジスタSX1のソース/ドレイン領域S/D、第2ソースフォロワトランジスタSX2のソース/ドレイン領域S/D、及び第3ソースフォロワトランジスタSX3のソース/ドレイン領域S/Dそれぞれは、ソース領域であり、共有ソース/ドレイン領域(S_S/D)は、ドレイン領域である。
ただし、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではなく、第1ソースフォロワトランジスタSX1のソース/ドレイン領域S/D、第2ソースフォロワトランジスタSX2のソース/ドレイン領域S/D、及び第3ソースフォロワトランジスタSX3のソース/ドレイン領域S/Dそれぞれは、ドレイン領域であり、共有ソース/ドレイン領域(S_S/D)がソース領域であり得る。
【0086】
図8bは、本発明の実施形態によるイメージセンサを示す図であり、図6のE-E’線に沿って切断した断面図である。
説明の便宜上、図1図8aを用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
図8bを参照すると、ピクセル分離パターン120aは、基板110の第2面110bを貫通して、第1面110aとは離隔する。
このようなピクセル分離パターン120aは、BDTI(backside deep trench isolation)である。
【0087】
ピクセル分離パターン120aは、第1絶縁層120a1、第2絶縁層120a2、及び第3絶縁層120a3を含む。
第1絶縁層120a1は、第1基板110の第2面110b、例えば、光電変換層PDに光が入射する面上にコンフォーマルに形成される。
第1絶縁層120a1は、ハフニウム酸化物(HfO)、ハフニウムシリコン酸化物(HfSi)層、チタン酸化物(TiO)、ジルコニウム酸化物(ZrO)、マグネシウム酸化物(MgO)、タンタル酸化物(Ta)、スカンジウム酸化物(Sc)、ルテニウム酸化物(Lu)、イットリウム酸化物(Y)、ランタン酸化物(La)のような高誘電率(high-k)を有する金属酸化物を含み得る。
【0088】
第2絶縁層120a2は、第1絶縁層120a1の上面及び側面、及びピクセル分離トレンチt1aの側壁及び底面に沿ってコンフォーマルに形成される。
ピクセル分離トレンチt1aは、第1基板110の第2面110bから光電変換層PDの間に延長されて光電変換層PDを定義(define)する。
例えば、第2絶縁層120a2は、アルミニウム酸化物(Al)のような電子が豊富な(electron-rich)金属酸化物を含む。
第1及び第2絶縁層(120a1、120a2)は、固定電荷膜である。
この場合、暗電流(dark current)、ダークレベル欠陥、白点(white spot)欠陥などが防止されて光電変換層PDの光電変換特性が向上することができる。
また、第1絶縁層120a1は、反射防止層であり得る。
この場合、第1絶縁層120a1により光電変換層PDに入射する光が第1基板110の表面から反射することが防止されることができる。
【0089】
第3絶縁層120a3は、第2絶縁層120a2上に形成され、ピクセル分離トレンチt1aを埋める。
第3絶縁層120a3は、第1及び第2絶縁層(120a1、120a2)より厚い。
第3絶縁層120a3は、シリコン酸化物(SiO)のような絶縁物質を含む。
第3絶縁層120a3は、第1及び第2絶縁層(120a1、120a2)より低い誘電率及び優れたフィリング特性を有する。
第3絶縁層120a3上に第1カラーフィルタ170及びマイクロレンズ180が形成される。
【0090】
図9は、本発明の他の実施形態によるイメージセンサの例示的な概略構成を示すブロック図であり、図10は、本発明の他の実施形態によるイメージセンサの単位ピクセル領域を概略的に示すレイアウト図であり、図11は、図10のF-F’線に沿って切断した断面図であり、図12は、図10のG-G’線に沿って切断した断面図である。
説明の便宜上図1図8を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
説明の便宜上素子分離パターン105については説明を省略する。
【0091】
図9を参照すると、本発明の他の実施形態によるイメージセンサは、第1半導体チップ100、第2半導体チップ200、及び第3半導体チップ300を含む。
第1半導体チップ100、第2半導体チップ200、及び第3半導体チップ300は、平面的な観点で互いに重なるように配置される。
第1半導体チップ100、第2半導体チップ200、及び第3半導体チップ300は、順次に垂直方向に積層される。
第1半導体チップ100は上板、第2半導体チップ200は中板、第3半導体チップ300は下板に称することができる。
図とは異なり、第1半導体チップ100と第2半導体チップ200は、一つのチップに形成することができる。
ピクセルアレイを含む半導体チップと、ロジック回路を含む半導体チップが互いにスタックされる。
【0092】
一実施形態によるイメージセンサは、第1ピクセルアレイ10と第2ピクセルアレイ20を含み、第1ピクセルアレイ10及び第2ピクセルアレイ20は、互いに異なるチップに形成され積層された3stackイメージセンサを意味する。
図9の第1及び第2ピクセルアレイ(10、20)は、第1及び第2半導体チップ(100、200)として具現され得、ロジック回路30は、第3半導体チップ300で具現され得る。
この場合、図10の光電変換層PDと転送トランジスタTXが第1半導体チップ100に形成され、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSX、選択トランジスタAX、及びデュアル変換トランジスタDCXは、第2半導体チップ200に形成される。
第1半導体チップ100と第2半導体チップ200が整列して単位ピクセルを構成する。
【0093】
図11及び図12を参照すると、第1転送トランジスタTX1は、第1配線構造体IS1の第1配線パターン145とゲートコンタクト141aを介して接続される。
第2転送トランジスタTX2は、第1配線構造体IS1の第1配線パターン145とゲートコンタクト141bを介して接続される。
第1ボンディングパッドBP1は、第1配線絶縁膜140内に配置される。
第1配線絶縁膜140上で、第1ボンディングパッドBP1の一面が露出する。
第1ボンディングパッドBP1の下面は、第1配線絶縁膜140の下面と同一平面に位置する。
第1ボンディングパッドBP1は、後述する第2ボンディングパッドBP2とボンディングされる。
第1ボンディングパッドBP1と第2ボンディングパッドBP2を用いて第1配線絶縁膜140と第2配線絶縁膜240が互いにボンディングされる。
【0094】
第2基板210は、バルクシリコン又はSOI(silicon-on-insulator)である。
第2基板210は、シリコン基板であり得、又は他の物質、例えば、シリコンゲルマニウム、アンチモン化インジウム、鉛テルル化合物、インジウム砒素、インジウムリン化物、ガリウム砒素、又はアンチモン化ガリウムを含み得る。
又は、第2基板210は、ベース基板上にエピ層が形成されたものであってもよい。
第2基板210は、第3面210bと第4面210aを含む。
第2基板210の第4面210aは、第1半導体チップ100と向かい合う面であり得る。第2基板210の第3面210bは第2基板210の第4面210aと対向する面である。
第2基板210の第4面210a上に、ソースフォロワトランジスタSXが形成される。
ソースフォロワトランジスタSXは、第1半導体チップ100のフローティング拡散領域FDと電気的に接続される。
【0095】
第2配線構造体IS2は、第2基板210上に形成される。
例えば、第2配線構造体IS2は、第2基板210の第4面210aを覆う。
第2基板210及び第2配線構造体IS2は、第2半導体チップ200を構成する。
第2配線構造体IS2は、第1配線構造体IS1に付着する。
例えば、第2配線構造体IS2の上面は、第1配線構造体IS1の下面に付着する。
具体的には、第1配線絶縁膜140の下面と第2配線絶縁膜240の上面は、互いにボンディングされる。
第2配線構造体IS2は、第2配線絶縁膜240及び第2配線絶縁膜240内に配置される第2配線パターン245、コンタクト(241a、241b、243)、及び第2ボンディングパッドBP2を含む。
図11及び図12において、第2配線構造体IS2を構成する配線パターンの層数及びその配置などは、単なる例であり、これに制限されるものではない。
第2配線絶縁膜240は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、及びシリコン酸化物より誘電率が低い低誘電率(low-k)物質の少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0096】
一実施形態で、イメージセンサは、それぞれのピクセル領域PXのトランジスタのゲートと接続されるゲートコンタクト241及びそれぞれのトランジスタのソース/ドレイン領域と接続されるソース/ドレインコンタクト(242、243)を含む。
ゲートコンタクト241及びソース/ドレインコンタクト(242、243)は、前述した中板に配置される。
【0097】
図10を参照すると、第1~第3ソースフォロワトランジスタ(SX1、SX2、SX3)のそれぞれのソース/ドレイン領域S/Dは、第2基板210上に配置されたコンタクト(242a、242b、242c)と接続される。
図10及び図11を参照すると、第1ソースフォロワトランジスタSX1の第1ソースフォロワゲートSF1は、ゲートコンタクト241aを介して第2配線パターン245と接続される。
第2ソースフォロワトランジスタSX2の第2ソースフォロワゲートSF2は、ゲートコンタクト241bを介して第2配線パターン245と接続される。
第3ソースフォロワトランジスタSX3の第3ソースフォロワゲートSF3は、ゲートコンタクト241cを介して第2配線構造体IS2と電気的に接続される。
第1~第3ソースフォロワトランジスタ(SX1、SX2、SX3)は、複数のコンタクトと、複数の配線パターン及びボンディングパッドを用いてフローティング拡散領域FDと電気的に接続される。
【0098】
図11を参照すると、第1~第3ソースフォロワトランジスタ(SX1、SX2、SX3)は、活性領域ACT内で一つのソース/ドレイン領域(S_S/D)を共有する。
共有ソース/ドレイン領域S_S/Dは隣接した複数のピクセル領域PXの間に配置され得る。共有ソース/ドレイン領域S_S/Dは第2配線構造体IS2の第2配線パターン245と共有ソース/ドレインコンタクト243を介して接続される。
コンタクト(241a、241b、243)、第2配線パターン245、及びビア249は、それぞれ例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、及びこれらの合金の少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0099】
第2ボンディングパッドBP2は、第2配線絶縁膜240内に配置される。
第2配線絶縁膜240内で、第2ボンディングパッドBP2の一面が露出する。
第2ボンディングパッドBP2の上面は、第2配線絶縁膜240の上面と同一平面に位置する。
第2ボンディングパッドBP2は、第1ボンディングパッドBP1とボンディングされる。
第1ボンディングパッドBP1と第2ボンディングパッドBP2を用いて第1配線絶縁膜140と第2配線絶縁膜240が互いにボンディングされる。
第1及び第2ボンディングパッド(BP1、BP2)は、例えば、銅(Cu)を含み得るが、これに限定されるものではない。
【0100】
具体的に図に示していないが、第2配線パターン245の一部は、センサアレイ領域SARからパッド領域PRまで延長される。
第2配線パターン245の一部は、パッド領域PRと電気的に接続される。
第2配線パターン245の一部は、貫通ビアTSVを介して第3トランジスタTR3と接続される。
【0101】
図11を参照すると、第3基板310は、第2半導体チップ200と向かい合う上面310aを含む。
第3基板310の上面310a上に、第3トランジスタTR3が形成される。
第3トランジスタTR3は、例えば、図9のロジック回路である。
第3トランジスタTR3は、第2半導体チップ200のトランジスタと電気的に接続される。
【0102】
第3配線構造体IS3は、第3基板310上に形成される。
例えば、第3配線構造体IS3は、第3基板310の上面310aを覆う。
第3基板310及び第3配線構造体IS3は、第3半導体チップ300を構成する。
第3配線構造体IS3は、第2基板210に付着する。
例えば、第2基板210の第3面210bは、第3配線構造体IS3の上面310aと付着する。
第3配線構造体IS3は、第3配線絶縁膜340、コンタクト341、第3配線パターン345、及びビア349を含む。
【0103】
図11及び図12において、第3配線構造体IS3を構成する配線パターンの層数及びその配置などは、単なる例であり、これに制限されるものではない。
第3配線絶縁膜340は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、及びシリコン酸化物より誘電率が低い低誘電率(low-k)物質の少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
コンタクト341は、第3トランジスタTR3及び第3配線パターン345と接続される。
第3配線パターン345、コンタクト341、及びビア349は、それぞれ例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、及びこれらの合金の少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0104】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0105】
10 ピクセルアレイ
21 ロウドライバ
22 タイミングコントローラ
30 ロジック回路
35 ADC
100 第1半導体チップ
105 素子分離パターン
110 第1基板
120 ピクセル分離パターン
140 第1配線絶縁膜
141、144 コンタクト
141a、141b、141c ゲートコンタクト
142、143 ソース/ドレインコンタクト
142a、142b (第1、第2)ソース/ドレインコンタクト
143 共有ソース/ドレインコンタクト
145~148 第1配線パターン
149、249 ビア
150 表面絶縁膜
160 グリッドパターン
165 第1保護膜
170 第1カラーフィルタ
170C 第2カラーフィルタ
180 マイクロレンズ
185 第2保護膜
200 第2半導体チップ
210 第2基板
240 第2配線絶縁膜
241 コンタクト
245、246 第2配線パターン
450 第1接続構造体
455 第1パッドパターン
480 第3保護膜
550 第2接続構造体
555 第2パッドパターン
560 充填絶縁膜
580 第3保護膜
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8a
図8b
図9
図10
図11
図12