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  • 特開-ドア制御用センサ装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023155215
(43)【公開日】2023-10-20
(54)【発明の名称】ドア制御用センサ装置
(51)【国際特許分類】
   B66B 13/14 20060101AFI20231013BHJP
【FI】
B66B13/14 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023062835
(22)【出願日】2023-04-07
(31)【優先権主張番号】22167239
(32)【優先日】2022-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】508030084
【氏名又は名称】セデス アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】マーティン レンディ
(72)【発明者】
【氏名】マンフレッド ノーバート シュタイン
【テーマコード(参考)】
3F307
【Fターム(参考)】
3F307AA02
3F307EA29
(57)【要約】      (修正有)
【課題】待ち時間を短縮すること、エレベータをより効率的に操作すること。
【解決手段】通路にドア移動スペースを有し、前方の、ドア移動スペースの前の床の上に、空間領域が配置されている、エレベータ用のセンサ装置であって、センサ装置は、ドア移動スペースにある物体と、前方空間領域にある物体とを、別々に検出するよう構成され、連続的な検出パスを実行するよう構成される、検出装置と、評価装置とを備え、評価装置は、メモリを有し、検出パスの間に物体が検出されたか否かに関する情報を、少なくとも一時的にメモリに保存するよう構成され、検出パスの間に物体が検出されず、かつ、物体が検出されたという情報が、以前の検出パスについて、特に特定の以前の検出パスについて、特に直前の検出パスについて、メモリに保存されている場合、エレベータドアを閉じるための、早期閉扉信号を出力するよう構成される、センサ装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通路にドア移動スペースを有し、前方の、前記ドア移動スペースの前の床の上に、前方空間領域が配置されている、エレベータドアを有するかごを有するエレベータ用のセンサ装置であって、
前記センサ装置は、
検出装置であって、
前記ドア移動スペースにある物体と、前記前方空間領域にある物体とを、別々に検出するよう構成され、
連続的な検出パスを実行するよう構成される
検出装置と、
評価装置と、
を備え、
前記評価装置は、
メモリを有し、
検出パスの間に物体が検出されたか否かに関する情報を、少なくとも一時的に前記メモリに保存するよう構成され、
検出パスの間に物体が検出されず、かつ、物体が検出されたという情報が、以前の検出パスについて、特に特定の以前の検出パスについて、特に直前の検出パスについて、前記メモリに保存されている場合、前記エレベータドアを閉じるための、早期閉扉信号を出力するよう構成される、
ことを特徴とする、センサ装置。
【請求項2】
前記評価装置は、前記ドア移動スペースで物体が検出される場合、前記エレベータドアを開くための、開扉信号を出力するよう構成される、
ことを特徴とする、請求項1に記載のセンサ装置。
【請求項3】
前記評価装置は、前記ドア移動スペースで物体が検出されなかった場合、前記エレベータドアの条件付き閉扉のための、条件付き閉扉信号を出力するよう構成され、
条件付き閉扉とは、同時に、前記ドアを開くための開扉信号から、特定の時間が経過していた場合に、前記エレベータドアを閉じることが意図されることを意味する、
ことを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載のセンサ装置。
【請求項4】
前記評価装置は、
タイムスイッチを有し、
前記ドア移動スペースでの物体の検出と同時に、前記タイムスイッチを開始するよう構成され、
前記ドア移動スペースで物体が検出されず、かつ、同時に、前記タイムスイッチの特定の時間が経過していた場合に、前記エレベータドアを閉じるための、閉扉信号を出力するよう構成される、
ことを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載のセンサ装置。
【請求項5】
前記条件付き閉扉信号及び前記開扉信号は、
互いに逆であり、
特に、前記2つの信号のうちの一方の信号が、他方の信号の不存在によって与えられ、
特に、前記条件付き閉扉信号が、前記開扉信号の不存在によって定義され、又は、その逆であり、
特に、前記開扉信号は高状態であり、前記条件付き閉扉信号は、同一の信号線の低状態である、
ことを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載のセンサ装置。
【請求項6】
前記条件付き閉扉信号と前記早期閉扉信号とは、
互いに異なり、
特に、互いに同じに、かつ/又は、互いに逆に、与えられることはなく、
特に、異なる信号線を経由して伝送される、
ことを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載のセンサ装置。
【請求項7】
通路にドア移動スペースを有し、前方の、前記ドア移動スペースの前の床の上に、前方空間領域が配置されている、エレベータドアを有するかごを有するエレベータ用の制御システムであって、
前記制御システムは、
検出装置であって、
前記ドア移動スペースにある物体と、前記前方空間領域にある物体とを、別々に検出するよう構成され、
連続的な検出パスを実行するよう構成される
検出装置と、
システムコントローラであって、
前記ドア移動スペースで物体が検出される場合、前記エレベータドアを開き、
前記エレベータドアの開扉と同時に、タイムスイッチを開始し、
前記ドア移動スペースで物体が検出されず、かつ、同時に、前記タイムスイッチの特定の時間が経過していた場合に、前記エレベータドアを閉じるよう構成される
システムコントローラと、
を備え、
前記システムコントローラは、
メモリを有し、
検出パスの間に物体が検出されたか否かに関する情報を、少なくとも一時的に前記メモリに保存するよう構成され、
検出パスの間に物体が検出されず、かつ同時に、物体が検出されたという情報が、以前の検出パスについて、特に直前の検出パスについて、前記メモリに保存されている場合、前記エレベータドアを閉じるよう構成される、
ことを特徴とする、制御システム。
【請求項8】
前記ドア移動スペースは、かごのドアと、シャフトのドアの間の面に実質的に相当し、特に、従来のライトグリッドの検出面に相当する、
ことを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載のセンサ装置又は制御システム。
【請求項9】
前記タイムスイッチの持続時間は5秒である、
ことを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載のセンサ装置又は制御システム。
【請求項10】
前記物体は人間である、
ことを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載のセンサ装置又は制御システム。
【請求項11】
前記検出装置は、
前記通路の横木に設けられ、かつ/又は、
筐体に囲まれ、特に、前記評価装置と共に筐体に囲まれ、かつ/又は、
3Dセンサ、特にTOF 3Dセンサを備え、かつ/又は、
センサマトリクスを有し、前記センサマトリクスの一つの領域は、前記ドア移動スペースでの検出に割り当てられ、前記センサマトリクスの別の一つの領域は、前記前方空間領域での検出に割り当てられる、
ことを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載のセンサ装置又は制御システム。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、エレベータかごへの通路、及び、エレベータかごの前方空間領域の検出に応じて、エレベータのエレベータドアを制御するセンサ装置に関する。
【0002】
上記のタイプのセンサ装置は、先行技術から公知である。
【0003】
本発明の目的は、より便利な使用特性を有するセンサ装置を提供することにある。
【0004】
導入部に記載したタイプのセンサ装置から進んで、請求項1のセンサ装置及び請求項7の制御システムによって、この目的は達成される。有利な実施形態は、さらなる従属クレームにおいて詳述される。
【0005】
本発明のセンサ装置は、通路にドア移動スペースを有し、前方の、ドア移動スペースの前の床の上に、前方空間領域が配置されている、エレベータドアを有するかごを有するエレベータ用のセンサ装置である。センサ装置は、検出装置を有し、検出装置は、ドア移動スペースにある物体と、前方空間領域にある物体とを、別々に検出するよう構成され、連続的な検出パスを実行するよう構成される。センサ装置は、メモリを有する評価装置を有する。センサ装置は、検出パスの間に物体が検出されたか否かに関する情報を、少なくとも一時的にメモリに保存するよう構成される。物体がドア移動スペースで検出されたか、前方空間領域で検出されたかは、ここでは重要ではない。検出パスの間に物体が検出されず、かつ、物体が検出されたという情報が、以前の検出パスについて、特に特定の以前の検出パスについて、特に直前の検出パスについて、メモリに保存されている場合、センサ装置は、エレベータドアを閉じるための、早期閉扉信号を出力するよう構成される。
【0006】
このセンサ装置により、早期閉扉信号によって、エレベータドアをより早く閉じることができるという利点が生じ得る。その結果、待ち時間を短縮すること、エレベータをより効率的に操作することが可能になる。
【0007】
しかし、早期閉扉信号が生じるのは、特殊な状況下のみ、即ち、エレベータドアの領域に、すなわち、ドア移動スペースと共に前方空間領域に、十分な期間、以前から誰も直接入っていないことが確実であるときのみである、という事実のおかげで、予期しない閉扉プロセスによって、人々を驚かせてしまうことを防ぐことができる。よって、操作利便性を向上させることが可能である。
【0008】
一般的に、エレベータドアはスライドドアである。エレベータドアは、片開き又は両開きのいずれのスライドドアでもよい。スライドドアは、固形のもの又は伸縮可能なもののいずれでもよい。
【0009】
ドア移動スペースとは、閉扉プロセスの間、エレベータドア又は複数のエレベータドアの前縁が横切るスペースである。
【0010】
別々に検出とは、物体の検出を、ドア移動スペースに、又は前方空間領域に、割り当て可能であることを意味する。
【0011】
本発明の意味するところのメモリとは、過去からの情報にアクセスすることができるあらゆる可能性を意味しており、ここでは、一般的に、単に一時的なメモリであっても、以前の特定期間を充分にモニタできる。これは、電子的にはいかなる形式でも実施可能であり、例えば、メインメモリ、RAM、レジスタに加えて、例えば、情報を一時的に保存可能な、フリップフロップ回路又は何らかの他の回路によっても、実施可能である。
【0012】
好ましくは、ドア移動スペースで物体が検出される場合、評価装置は、エレベータドアを開くための、開扉信号を出力するよう構成される。
【0013】
このことにより、閉扉プロセスの間、エレベータドアが、再度、不必要に開かれることがないという利点が生じ得る。このことにより、磨耗を減らし得る。
【0014】
好ましくは、評価装置は、ドア移動スペースで物体が検出されなかった場合、エレベータドアの条件付き閉扉のための、条件付き閉扉信号を出力するよう構成される。条件付き閉扉とは、同時に、ドアを開くための開扉信号から特定の時間が経過していた場合に、エレベータドアを閉じることが意図されている、ことを意味する。
【0015】
このことにより、エレベータドアが過度に早く閉じられることがない、という利点が生じ得る。このことにより、磨耗を減らし得る。乗り込んだ直後にドアが閉じることによって乗客を不快に驚かせてしまうことを、遅延によって防ぐこともできる。
【0016】
好ましくは、評価装置はタイムスイッチを有し、ドア移動スペースでの物体の検出と同時にタイムスイッチを開始するよう構成され、ドア移動スペースで物体が検出されず、かつ同時に、タイムスイッチの特定の時間が経過していた場合に、エレベータドアを閉じるための、閉扉信号を出力するよう構成される。
【0017】
このことにより、エレベータドアが確実に閉じられるという利点が生じ得る。
【0018】
好ましくは、条件付き閉扉信号と開扉信号とは、互いに逆であって、特に、2つの信号のうちの一方の信号が、他方の信号の不存在によって与えられ、特に、条件付き閉扉信号が、開扉信号の不存在によって定義され、又は、その逆であり、特に、開扉信号は高状態であり、条件付き閉扉信号は、同一の信号線の低状態である。
【0019】
このことにより、1本の信号線しか必要としないという利点が生じ得る。このことにより、複雑さとコストを低減し得る。
【0020】
好ましくは、条件付き閉扉信号と早期閉扉信号とは、互いに異なり、特に、互いに同一に、かつ/又は、互いに逆に、与えられることはなく、特に、異なる信号線を経由して伝送される。
【0021】
このことにより、安全性が高まるという利点が生じ得る。
【0022】
本発明の制御システムは、通路にドア移動スペースを有し、前方の、ドア移動スペース前の床の上に、前方空間領域が配置されている、エレベータドアを有するかごを有するエレベータ用の制御システムである。制御システムは検出装置を有し、検出装置は、ドア移動スペースにある物体と、前方空間領域にある物体とを、検出するよう、特に、別々に検出するよう構成され、連続的な検出パスを実行するよう構成される。制御システムは、システムコントローラを有し、システムコントローラは、ドア移動スペースで物体が検出される場合、エレベータドアを開くよう構成され、エレベータドアの開扉と同時にタイムスイッチを開始するよう構成され、ドア移動スペースで物体が検出されず、かつ同時に、タイムスイッチの特定の時間が経過していた場合に、エレベータドアを閉じるよう構成される。システムコントローラはメモリを有し、検出パスの間に物体が検出されたか否かに関する情報を、少なくとも一時的に保存するよう構成され、検出パスの間に物体が検出されず、かつ同時に、物体が検出されたという情報が、以前の検出パスについて、特に直前の検出パスについて、メモリに保存されている場合、エレベータドアを閉じるよう構成される。
【0023】
本発明の制御システムは、本発明のセンサ装置を含み得る。
【0024】
このことにより、上述した利点は実現され得る。
【0025】
好ましくは、ドア移動スペースは、かごのドアとシャフトのドアの間の面に、特に、従来のライトグリッドの検出面に、実質的に相当する。
【0026】
このことにより、ライトグリッドを省略することができるという利点が生じ得る。このことにより、コストを低減し得る。
【0027】
好ましくは、タイムスイッチの持続時間は5秒である。
【0028】
このことにより、待ち時間と、驚かせることを回避した結果の利便性の両方が、乗客に最適と感じられるという利点が生じ得る。
【0029】
好ましくは、物体は人間である。
【0030】
好ましくは、検出装置は、通路の横木に設置され、かつ/又は、特に評価装置と共に、筐体に囲われる。好ましくは、検出装置は、3Dセンサ、特にTOF 3Dセンサを備え、特にセンサマトリクスを有する。センサマトリクスの一つの領域は、ドア移動スペースでの検出に割り当てられ、センサマトリクスの別の一つの領域は、前方空間領域での検出に割り当てられる。
【0031】
このことにより、記載された動作方法は、コスト効率よく、確実に、達成できるという利点が生じ得る。
【0032】
さらなる発明の特徴は、図面中で特定される。
【0033】
それぞれの場合に言及された利点は、言及されていない文脈における特徴の組み合わせによっても、実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
[図面の概要]
本発明の例示的な実施形態は図面に表されており、以下において、さらに詳しく説明される。この場合、個別の図面における同一の符号は、互いに対応する要素を示す。図面において、図1は、本発明のセンサ装置付き制御システムを示す。
[図面の詳細な説明]
図1図1は、本発明の制御システム10を示しており、制御システム10は、エレベータ用の、センサ装置10及びドアコントローラ40を備える。
【発明を実施するための形態】
【0035】
エレベータは、1つ又は2つのエレベータドアを含むかごを有する。エレベータドアは、ドア移動スペースの通路内で動く。ドア移動スペースとは、本質的には、床からエレベータかごの内部に至る開かれた通路の隙間のスペースであって、閉扉の間、ドアの縁が横切るところである。ドア移動スペースの前には、床の上に前方空間領域がある。前方空間領域とは、本質的には、ドア移動スペースの前方にある、かごの外側の空間領域であって、検出装置により画定されると共に、ドア移動スペース前方の、例えば2メートルまで延在する。センサ装置20は、エレベータかごの、横木の領域に設置される。横木は、ドア通路の上部の水平領域である。ドアコントローラ40は、シャフト又は機械室に設置され、エレベータかごからのサスペンションケーブルを経由して、センサ装置に接続される。
【0036】
センサ装置20は、開扉信号31又は条件付き閉扉信号32のいずれかを、ドアコントローラ40に伝送する。条件付き閉扉信号32は、開扉信号31の不存在によって、与えられる。さらに、センサ装置20は、早期閉扉信号33を、ドアコントローラ40に伝送することができる。
【0037】
センサ装置20は、検出装置21を有する。後者は、3D TOFセンサであり、センサマトリクス、光学ユニット、赤外線照明設備から構成される。検出装置は、2つの領域をモニタするよう設計される。第1領域は、ドア移動スペースである。第2領域は、前方空間領域である。
【0038】
センサ装置20は、第1弁別器22、メモリ23、第2弁別器24、第3弁別器25を有する評価装置を含む。
【0039】
エレベータかごが停止位置に到着して、ドアが少なくとも部分的に開いた場合、センサ装置20は、フィルムカメラのように、定期的に検出パスを実行し、その際に、2つの領域を検出し、それぞれの場合における検出を評価する。それぞれの検出パスで、検出装置21は、ドア移動スペース及び前方空間領域の画像をキャプチャする。第1弁別器22は、検出装置21から、データ接続21aを経由して、データを受け入れ、評価し、ドア間スペースで物体が検出された場合、前記第1弁別器は開扉信号31を出力し、物体の検出をメモリ23に書き込む。ドア間スペースで物体が検出されなかった場合、第2弁別器24は、検出装置21のデータを評価し、前方空間領域で物体が検出された場合、前記第2弁別器は、条件付き閉扉信号32を出力し、物体の検出をメモリ23に書き込む。条件付き閉扉信号32とは、開扉信号の不存在である。メモリは、現在の検出パスで物体が検出されたか否かに関する事実を、次の検出パスまで、保存する。前方空間領域においても物体が検出されなかった場合、第3弁別器25は、メモリ23を評価して、メモリが、以前の検出パスで物品が検出されたという情報を含まない場合、同じように、条件付き閉扉信号32を伝送し、あるいは、メモリが、以前の検出パスで物品が検出されたという情報を含む場合、早期閉扉信号を伝送する。
【0040】
ドアコントローラ40は、センサ装置20より、開扉信号31、条件付き閉扉信号32、又は早期閉扉信号33を受信する。
【0041】
ドアコントローラ40が、接続31aを経由して開扉信号31を受信する場合、ドアコントローラは、エレベータドアを開くように仕向け、タイムスイッチ42を開始する。
【0042】
ドアコントローラ40が、接続32aを経由して条件付き閉扉信号32を受信する場合、弁別器43は、タイムスイッチ42の開始以降、特定の時間が経過したか否かを評価し、タイムスイッチ42の開始以降、特定の時間が経過した場合は、閉扉信号44を出力し、エレベータドアを閉じる。特定の時間は5秒であるが、長くも短くもできる。開扉信号31のための接続31aと、条件付き閉扉信号32のための接続32aは、同一の信号線である。条件付き閉扉信号とは、同一の信号線上の開扉信号の不存在である。
【0043】
ドアコントローラ40が、接続33aを経由して早期閉扉信号33を受信する場合、ドアコントローラ40は速やかにエレベータドアを閉じる。早期閉扉信号33は、開扉信号31及び条件付き閉扉信号32とは異なる信号線を経由して通信される。
【符号の説明】
【0044】
[参照符号一覧]
10…制御システム、20…センサ装置、21…検出装置、22…ドア間スペースの評価、23…メモリ、24…前方空間領域の評価、25…メモリの評価、31…開扉信号、32…条件付き閉扉信号、33…早期閉扉信号、40…ドアコントローラ、41…ドア開扉プロセス、42…タイマー開始、43…タイマー評価、44…閉扉信号、45…ドア閉扉プロセス
図1
【外国語明細書】