(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023155503
(43)【公開日】2023-10-20
(54)【発明の名称】管理方法、電子機器、及び管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20230101AFI20231013BHJP
【FI】
G06Q10/08
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023142926
(22)【出願日】2023-09-04
(62)【分割の表示】P 2021110983の分割
【原出願日】2018-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100132045
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 伸
(74)【代理人】
【識別番号】100195534
【弁理士】
【氏名又は名称】内海 一成
(72)【発明者】
【氏名】田辺 茂輝
(72)【発明者】
【氏名】上野 泰弘
(72)【発明者】
【氏名】森田 英樹
(72)【発明者】
【氏名】益池 功
(72)【発明者】
【氏名】山内 浩太郎
(72)【発明者】
【氏名】佐久間 学
(72)【発明者】
【氏名】島田 健史
(57)【要約】
【課題】様々な無駄を削減しうる検出機器、管理方法、及び通信装置を提供する。
【解決手段】検出機器10は、第1センサ11と、第1センサ11の消費電力よりも小さい消費電力で動作する第2センサ12と、コントローラ13とを備える。コントローラ13は、第1センサ11を停止させつつ、第2センサ12から検出結果を取得する。コントローラ13は、第2センサ12の検出結果が第1条件を満たした場合、第1センサ11を動作させ、第1センサ11から検出結果を取得する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1センサと、前記第1センサの消費電力よりも小さい消費電力で動作する第2センサと、コントローラとを備え、
前記コントローラは、
前記第1センサを停止させつつ、前記第2センサから検出結果を取得し、
前記第2センサの検出結果が第1条件を満たした場合、前記第1センサを動作させ、前記第1センサから検出結果を取得する
検出機器。
【請求項2】
前記第1センサは、前記コントローラによって出力される情報を検出結果として取得する、請求項1に記載の検出機器。
【請求項3】
前記第1センサは、収容部の内部の状態を検出する、請求項1又は2に記載の検出機器。
【請求項4】
通信部をさらに備え、
前記コントローラは、前記第1センサによって検出された前記収容部の内部の状態に関する情報を、前記通信部によって外部の装置へ送信する、請求項3に記載の検出機器。
【請求項5】
前記コントローラは、前記第1センサが検出を終了した場合、前記第1センサを停止させる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検出機器。
【請求項6】
配送対象の物品の大きさに関する情報を第1情報として取得し、
配送先の収容部の空き容量を第2情報として取得し、
前記第1情報及び前記第2情報に基づき、前記配送対象の物品を前記配送先に配送するか否か判定する
管理方法。
【請求項7】
前記配送先の収容部が空である時点における前記配送先の収容部の空き容量を前記第2情報として取得し、
前記第1情報及び前記第2情報に基づき、前記配送対象の物品を配送するか否か判定する、請求項6に記載の管理方法。
【請求項8】
前記配送対象の物品の配送依頼を受け付けた時点における前記配送先の収容部の空き容量を前記第2情報として取得し、
前記第1情報及び前記第2情報に基づき、前記配送対象の物品を配送するか否か判定する、請求項6に記載の管理方法。
【請求項9】
前記配送対象の物品を前記配送先に配送すると判定し、
前記配送対象の物品の配送開始時及び配送中の少なくとも一方の時点における前記配送先の収容部の空き容量を前記第2情報として取得し、
前記第1情報及び前記第2情報に基づき、前記配送対象の物品の配送を続けるか否か判定する、請求項6乃至8のいずれか一項に記載の管理方法。
【請求項10】
前記配送先の収容部に前記配送対象の物品とは異なる他の物品が収容されたか検出し、
前記配送先の収容部に前記配送対象の物品とは異なる他の物品が収容されたと検出した時点における前記配送先の収容部の空き容量を前記第2情報として取得し、
前記第1情報及び前記第2情報に基づき、前記配送対象の物品を配送するか否か判定する、請求項6乃至8のいずれか一項に記載の管理方法。
【請求項11】
前記配送対象の物品を前記配送先に配送する場合に前記配送先を訪問する時刻を決定し、
決定した時刻における前記配送先の収容部の空き容量を前記第2情報として取得し、
前記第1情報及び前記第2情報に基づき、前記配送対象の物品を配送するか否か判定する、請求項6乃至8のいずれか一項に記載の管理方法。
【請求項12】
少なくとも2つの配送先へ配送される物品それぞれの大きさに関する情報を第1情報として取得し、
前記各配送先の収容部の空き容量を第2情報として取得し、
前記第1情報及び前記第2情報に基づき、前記各配送先の配送順を決定する、請求項6乃至11のいずれか一項に記載の管理方法。
【請求項13】
少なくとも2つの配送先へ配送される物品それぞれの大きさに関する情報を第1情報として取得し、
前記各配送先の収容部の空き容量を第2情報として取得し、
前記第1情報及び前記第2情報に基づき、前記各配送先の配送時刻を決定する、請求項6乃至12のいずれか一項に記載の管理方法。
【請求項14】
物品を所定の配送先へ配送する依頼を受け付け、
前記物品の配送を完了するまでのタイミングで、前記配送先の収容部の空き容量を取得する
管理方法。
【請求項15】
前記物品の配送を完了するまでのタイミングで、前記取得した前記空き容量に基づいて前記物品を配送するか否か判定する、請求項14に記載の管理方法。
【請求項16】
不在通知に含まれる情報を検出する検出部と、
前記検出部が前記不在通知に含まれる情報を検出した場合、前記不在通知に含まれる情報を外部の装置へ送信する通信部と
を備える
通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、検出機器、管理方法、及び通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、検出機器が検出したデータを、サーバに収集するシステムが知られている。例えば、特許文献1は、測定装置が測定したデータを、端末によってサーバに出力するシステムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
モノのインターネット(Internet of Things(IoT))技術の普及によって、検出機器とIoTユニットとが組み合わせられうる。検出機器におけるデータの検出、及び、データを利用した管理において、様々な無駄の削減が求められている。
【0005】
本開示の目的は、様々な無駄を削減しうる検出機器、管理方法、及び通信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る検出機器は、第1センサと、前記第1センサの消費電力よりも小さい消費電力で動作する第2センサと、コントローラとを備える。前記コントローラは、前記第1センサを停止させつつ、前記第2センサから検出結果を取得する。前記コントローラは、前記第2センサの検出結果が第1条件を満たした場合、前記第1センサを動作させ、前記第1センサから検出結果を取得する。
【0007】
本開示の一実施形態に係る管理方法は、配送対象の物品の大きさに関する情報を第1情報として取得する。前記管理方法は、配送先の収容部の空き容量を第2情報として取得する。前記管理方法は、前記第1情報及び前記第2情報に基づき、前記配送対象の物品を前記配送先に配送するか否か判定する。
【0008】
本開示の一実施形態に係る管理方法は、物品を所定の配送先へ配送する依頼を受け付ける。前記管理方法は、前記物品の配送を完了するまでのタイミングで、前記配送先の収容部の空き容量を取得する。
【0009】
本開示の一実施形態に係る通信装置は、不在通知に含まれる情報を検出する検出部を備える。前記通信装置は、前記検出部が前記不在通知に含まれる情報を検出した場合、前記不在通知に含まれる情報を外部の装置へ送信する通信部を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一実施形態に係る検出機器、管理方法、及び通信装置によれば、様々な無駄が削減されうる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】一実施形態に係る検出機器の構成例を示すブロック図である。
【
図2】物品が収容されている収容部の構成例を示す斜視図である。
【
図3】検出機器が実行する手順の一例を示すフローチャートである。
【
図4】一実施形態に係る管理システムの概略の構成例を示す図である。
【
図6】物品の配送を管理する手順の一例を示すフローチャートである。
【
図7】配送先の検出機器からの情報に基づいて物品の配送を管理する手順の一例を示すフローチャートである。
【
図8】一実施形態に係る通信装置の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の一実施形態が、図面を参照して説明される。本実施形態に係る検出機器10(
図1参照)は、IoT(Internet of Things)向けに用いられうる。検出機器10は、IoT向けに限定されず、他の種々の用途でも用いられうる。
【0013】
図1に示されるように、一実施形態に係る検出機器10は、第1センサ11と、第2センサ12と、制御部13とを備える。検出機器10は、収容部20と接続されてよい。検出機器10は、収容部20と一体に構成されてよいし、収容部20と別体として構成されてもよい。
【0014】
第1センサ11及び第2センサ12は、収容部20と接続される場合、収容部20に関する種々の情報を検出しうる。
図1のブロック図における第1センサ11及び第2センサ12と収容部20との接続は、第1センサ11及び第2センサ12が収容部20と電気的に接続されていたり、通信可能に接続されていたりすることを表していてよい。この接続は、第1センサ11及び第2センサ12が収容部20に取り付けられていることを表していてよいし、第1センサ11及び第2センサ12が収容部20に対して所定の位置関係で設けられていることを表していてもよい。
【0015】
第1センサ11及び第2センサ12は、所定の対象に関する情報を検出する。第1センサ11及び第2センサ12が情報を検出する対象は、検出対象ともいう。第1センサ11は、第2センサ12より詳細な情報を検出する。一方で、第1センサ11の消費電力は、第2センサ12の消費電力よりも大きい。言い換えれば、第2センサ12は、第1センサ11より簡略な情報を検出するものの、第1センサ11の消費電力よりも小さい消費電力で動作する。
【0016】
第1センサ11は、例えば、カメラ等の撮像素子、又は、ToF(Time of Flight)センサ等の測距センサ、近接センサ、若しくはジャイロセンサ等のセンサであってよい。第2センサ12は、例えば、加速度センサ、照度センサ、近接センサ、気圧センサ、温度センサ、湿度センサ、地磁気センサ、ジャイロセンサ、又はガスセンサ等のセンサであってよい。
【0017】
制御部13は、検出機器10の各構成部に制御指示を出力したり、各構成部から種々の情報を取得したりする。制御部13は、記憶部を有してよい。記憶部は、半導体メモリ又は磁気メモリ等を含んでよい。記憶部は、各種情報及び制御部13で実行されるプログラム等を格納する。記憶部は、制御部13のワークメモリとして機能してよい。検出機器10は、制御部13とは別個の構成として記憶部を備えてもよい。
【0018】
制御部13は、コントローラともいう。制御部13は、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。プロセッサは、コントローラとして機能しうる。プロセッサは、制御部13の種々の機能を実現するプログラムを実行しうる。プロセッサは、単一の集積回路として実現されてよい。集積回路は、IC(Integrated Circuit)ともいう。プロセッサは、複数の通信可能に接続された集積回路及びディスクリート回路として実現されてよい。プロセッサは、他の種々の既知の技術に基づいて実現されてよい。
【0019】
検出機器10は、通信部14をさらに備えてよい。通信部14は、無線通信をはじめとする各種の機能を実現することができる。通信部14は、LPWA(Low Power Wide Area)技術に基づく通信を実現してよい。通信部14は、LAN(Local Area Network)等の通信インターフェースを備えてよい。通信部14は、赤外線通信又はNFC(Near Field communication)通信等の非接触通信の通信インターフェースを備えてよい。通信部14は、4G又はLTE(Long Term Evolution)等の種々の通信方式による通信を実現してよい。通信部14は、アンテナを介して、外部機器と無線通信してよい。
【0020】
通信部14は、GNSS(Global Navigation Satellite System)技術等に基づいて、検出機器10の位置情報を取得してよい。つまり、検出機器10は、自機の位置情報を取得可能であってよい。GNSS技術は、GPS(Global Positioning System)、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS:Quasi-Zenith Satellite System)等の衛星測位システムを含んでよい。検出機器10の位置情報は、緯度、経度、高度情報を含んでよい。
【0021】
検出機器10は、報知部15をさらに備えてよい。報知部15は、制御部13から取得した制御指示に基づく情報を、ユーザに対して報知する。報知部15は、表示デバイスを備えてよい。表示デバイスは、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ又は無機ELディスプレイ等であってよいが、これらに限られず、他のデバイスであってもよい。報知部15は、制御部13から取得した制御指示に基づいて、表示デバイスに文字又は画像等を表示し、情報を周囲に報知してよい。
【0022】
報知部15は、LED(Light Emission Diode)又はハロゲンランプ等の光源を備えてよい。報知部15は、制御部13から取得した制御指示に基づいて、光源を点灯又は点滅させ、情報を周囲に報知してよい。報知部15は、圧電ブザー若しくは電磁ブザー等のブザー、又は、所定の音声を発するスピーカ等を備えてよい。報知部15は、制御部13から取得した制御指示に基づいて、ブザーを鳴動させたり、スピーカから音声を発生させたりし、情報を周囲に報知してよい。
【0023】
収容部20は、例えば、一般消費者の自宅等に設けられているポストであってよいし、宅配ボックスであってもよい。収容部20は、これらに限られず、物品30を収容可能な種々の容器であってもよい。以下の説明において、収容部20は、一般消費者の自宅等に設けられている宅配ボックスであるものとする。
【0024】
図2に示されるように、収容部20は、物品30を収容しうる。収容部20が宅配ボックスである場合、物品30は、配送対象として配送され、配送先の収容部20に収容される。収容部20は、扉22を有してよい。一実施形態に係る検出機器10の第1センサ11及び第2センサ12は、収容部20の内部又は外部に取り付けられていてよいし、扉22に取り付けられていてもよい。第1センサ11及び第2センサ12は、収容部20の周囲に設けられていてもよいし、収容部20に対して所定の位置関係で設けられていてもよい。
【0025】
第1センサ11及び第2センサ12は、収容部20に関する種々の情報を検出する。この場合、収容部20は、第1センサ11及び第2センサ12の検出対象である。制御部13は、第1センサ11及び第2センサ12から検出結果を取得する。仮に、第1センサ11が常時又は高い頻度で情報を検出する場合、制御部13は、第1センサ11から、詳細且つ大量の検出結果を取得する。しかし、第1センサ11の検出対象の状態が変化していない場合、第1センサ11の詳細且つ大量の検出結果は、冗長なデータでありうる。つまり、第1センサ11の検出対象の状態が変化していない場合に第1センサ11に情報を検出させることによって、第1センサ11の検出結果が無駄になりうる。第1センサ11が動作したことが無駄になりうるともいえる。第1センサ11の動作によって消費した電力が無駄になりうるともいえる。
【0026】
本実施形態において、制御部13は、第1センサ11を停止させつつ、第2センサ12から検出結果を取得する。制御部13は、第2センサ12の検出結果が第1条件を満たしている場合、第1センサ11を動作させ、第1センサ11から検出結果を取得する。第1条件は、第2センサ12の検出結果が第1センサ11の検出対象の状態の変化を表していることであってよい。第1条件は、第2センサ12の検出結果が第1センサ11の検出対象の状態が変化した可能性があることを表していることであってもよい。制御部13が第2センサ12の検出結果に基づいて第1センサ11を動作させることで、第1センサ11の検出結果が無駄になりにくくなるとともに、第1センサ11の動作頻度が低減されうる。第1センサ11の動作頻度が低減されることによって、検出機器10全体としての消費電力量が低減されうる。結果として、無駄が削減されうる。第2センサ12の検出結果に基づいて第1センサ11を動作させる場合、第1センサ11を動作させる頻度を単に低減する場合と比較して、検出機器10は、検出対象の状態の変化をタイムリーに検出しうるとともに、変化を見逃しにくくなる。
【0027】
制御部13は、第1センサ11の検出結果に基づくデータをユーザに対して出力する。制御部13は、通信部14に、外部の装置に対してデータを送信させてよいし、報知部15に、ユーザに対してデータを報知させてよい。制御部13がユーザに対して出力するデータは、第1センサ11の検出結果に基づいて構成されうるものの、第2センサ12の検出結果だけに基づいて構成されない。第1センサ11は、制御部13によってユーザに対して出力されるデータを、検出結果として取得しうるセンサともいえる。第2センサ12は、少ない消費電力で動作し、制御部13がユーザに対して出力するデータを構成しない簡略な情報を検出しうる。一方で、第2センサ12の検出結果は、第1センサ11を動作させるか判定するための条件として用いられる。
【0028】
制御部13は、第1センサ11の検出結果に基づくデータとして、収容部20の内部の状態に関する情報を出力してよい。つまり、第1センサ11は、収容部20の内部の状態を検出してよい。制御部13は、収容部20に物品30が収容されたことを表す情報を出力してよい。制御部13は、収容部20の空き容量が所定容量未満となっている、又は、所定容量以上となっていることを表す情報を出力してもよい。第1センサ11が収容部20の内部の状態を検出対象として検出する場合、第2センサ12の検出結果は、収容部20の内部の状態が変化した可能性があるか否かを表してよい。第1センサ11が収容部20の内部の状態を検出する場合、制御部13は、第2センサ12の検出結果に基づいて第1センサ11を動作させることによって、収容部20の内部の状態の変化をタイムリーに取得しうるとともに、変化を見逃しにくくなる。
【0029】
制御部13は、第2センサ12の検出結果に基づいて第1センサ11を動作させた後、第1センサ11が検出を終了した場合、第1センサ11を停止させてよい。制御部13は、第1センサ11の検出結果に基づいて、第1センサ11が検出を終了したか判定してよい。制御部13は、第1センサ11の検出結果に含まれるデータの量が所定量以上となった場合に、第1センサ11が検出を終了したと判定してよい。制御部13は、第1センサ11が検出結果を所定時間以上検出した場合に、第1センサ11が検出を終了したと判定してよい。制御部13は、第1センサ11の検出結果がエラーに該当しない場合、第1センサ11が検出を終了したと判定してよい。第1センサ11が検出を終了した場合、第1センサ11が再度停止されることによって、検出機器10全体としての消費電力量が低減されうる。結果として、無駄が削減されうる。
【0030】
第1センサ11は、収容部20が物品30を収容しているか否かにかかわらず、収容部20の内部の状態を検出しうる。収容部20の内部の状態は、収容部20の内部に物品30が存在するか否かを含んでよい。収容部20の内部の状態は、収容部20の内部の空間の容積を含んでよいし、空間の形状及び寸法を含んでもよい。制御部13は、第1センサ11の検出結果に基づいて、収容部20の内部に収容可能な物品30の大きさを取得してよい。制御部13は、第1センサ11の検出結果に基づいて、収容部20の内部に収容可能な物品30の容積、又は、形状及び寸法を取得してよい。
【0031】
第1センサ11が測距センサ11aである場合、測距センサ11aは、矢印付の破線で例示されている経路で、物品30までの距離を検出しうる。測距センサ11aが収容部20の上面に位置する場合、測距センサ11aは、物品30の上面から収容部20の上面までの距離を検出しうる。仮に収容部20が物品30を収容しておらず空の状態である場合、測距センサ11aは、矢印付きの一点鎖線で例示されている経路で、収容部20の底面までの距離を検出しうる。制御部13は、測距センサ11aが検出した距離に基づいて、収容部20の内部の状態を取得しうる。制御部13は、測距センサ11aが検出した距離に基づいて、物品30が収容部20に収容されていることを検出しうる。
【0032】
第1センサ11がカメラ等の撮像素子11bである場合、撮像素子11bは、矢印付きの二点鎖線で例示されている視点で、収容部20の内部を撮像しうる。制御部13は、撮像素子11bによって撮像された収容部20の内部の画像に基づいて、収容部20の内部の状態を取得しうる。制御部13は、撮像素子11bによって撮像された収容部20の内部の画像に基づいて、物品30が収容部20に収容されていることを検出しうる。
【0033】
第1センサ11が近接センサ11cである場合、近接センサ11cは、収容部20の内部の各面に位置してよい。近接センサ11cは、収容部20の底面に位置する場合、物品30が収容されていることを検出しうる。近接センサ11cは、収容部20の側面において所定の高さに位置する場合、所定の高さ以上の物品30が収容されていることを検出しうる。近接センサ11cは、収容部20の上面に位置する場合、収容部20の内部が物品30で満たされていることを検出しうる。制御部13は、近接センサ11cの位置とその検出結果とに基づいて、収容部20の内部の状態を取得しうる。
【0034】
第1センサ11がジャイロセンサ11dである場合、ジャイロセンサ11dは、収容部20の扉22に位置してよい。ジャイロセンサ11dは、扉22が開閉されたことを検出しうる。制御部13は、ジャイロセンサ11dが検出した扉22の動きに関する情報に基づいて、収容部20の内部の状態を取得しうる。制御部13は、ジャイロセンサ11dが検出した扉22の動きに関する情報に基づいて、物品30が収容部20に収容されていることを検出しうる。
【0035】
第1センサ11は、例示されてきたデバイスに限られず、種々のデバイスによって構成されてよいし、複数の種類のデバイスの組合せによって構成されてもよい。
【0036】
第2センサ12は、収容部20の内部だけでなく、収容部20の外部又は周囲等の種々の状態を検出しうる。制御部13は、第2センサ12の検出結果に基づいて、収容部20の内部の状態が変化した可能性があるか判定する。制御部13は、収容部20の内部の状態が変化した可能性がない場合、第1センサ11を停止させておく。制御部13は、収容部20の内部の状態が変化した可能性がある場合、第1センサ11を動作させる。
【0037】
第2センサ12が加速度センサ12cである場合、加速度センサ12cは、収容部20の動きを検出しうる。加速度センサ12cは、例えば収容部20に物品30が収容される際の振動を検出しうる。制御部13は、加速度センサ12cが検出した収容部20の動きに基づいて、収容部20の内部の状態が変化した可能性があるか判定してよい。例えば、制御部13は、加速度センサ12cの検出結果が所定時間以内に所定値以上変化したことに基づいて、収容部20に動きが生じたと判定し、収容部20に動きが生じたことに基づいて、収容部20の内部の状態が変化した可能性と判定してよい。また、例えば、制御部13は、加速度センサ12cの検出結果に基づいて、扉22の開閉が発生したと判定し、扉22の開閉が発生したと判定したことに基づいて、収容部20の内部の状態が変化した可能性があると判定してよい。加速度センサ12cは、
図2に例示されているように扉22に取り付けられていてもよいし、収容部20の他の部分に取り付けられていてもよい。加速度センサ12cは、動きを検出していない間、ほとんど電力を消費しない。よって、加速度センサ12cの消費電力は比較的小さい。
【0038】
第2センサ12が照度センサ12aである場合、照度センサ12aは、収容部20の内部の照度の変化を検出しうる。収容部20が扉22を有する場合、扉22の開閉によって、収容部20の内部の照度が変化しうる。制御部13は、照度センサ12aが検出した収容部20の内部の照度の変化に基づいて、扉22の開閉が発生した可能性があるか判定してよい。制御部13は、扉22の開閉が発生した可能性に基づいて、収容部20の内部の状態が変化した可能性があるか判定してよい。照度センサ12aは、
図2に例示されているように収容部20の収容空間の背面に取り付けられていてもよいし、収容部20の内部の他の部分に取り付けられていてもよい。
【0039】
第2センサ12が気圧センサである場合、気圧センサは、収容部20の内部の圧力の変化を検出しうる。収容部20が扉22を有する場合、扉22の開閉によって、収容部20の内部の圧力が変化しうる。制御部13は、気圧センサが検出した収容部20の内部の圧力の変化に基づいて、扉22の開閉が発生した可能性があるか判定してよい。制御部13は、扉22の開閉が発生した可能性に基づいて、収容部20の内部の状態が変化した可能性があるか判定してよい。気圧センサは、収容部20の内部に取り付けられていてよい。
【0040】
第2センサ12が温度センサである場合、温度センサは、収容部20の内部の温度の変化を検出しうる。収容部20が扉22を有する場合、扉22の開閉によって、収容部20の内部の温度が変化しうる。制御部13は、温度センサが検出した収容部20の内部の温度の変化に基づいて、扉22の開閉が発生した可能性があるか判定してよい。制御部13は、扉22の開閉が発生した可能性に基づいて、収容部20の内部の状態が変化した可能性があるか判定してよい。温度センサは、収容部20の内部に取り付けられていてよい。
【0041】
第2センサ12が近接センサ12bである場合、近接センサ12bは、扉22の開閉状態を検出しうる。近接センサ12bは、例えば、扉22が閉じている状態で扉22に近接するように位置してよい。近接センサ12bは、例えば収容部20に物品30が収容される際の扉22の開閉を検出しうる。制御部13は、近接センサ12bが検出した扉22の開閉の動きに基づいて、収容部20の内部の状態が変化した可能性があるか判定してよい。近接センサ12bは、
図2に例示されているように閉じた扉22の近傍に取り付けられていてもよいし、収容部20の他の部分に取り付けられていてもよい。
【0042】
第2センサ12が地磁気センサである場合、地磁気センサは、扉22の開閉状態を検出しうる。扉22が一辺を回転軸として回転する場合、地磁気センサの向きは、扉22の回転に伴って変化しうる。地磁気センサは、自機の向きに対する地磁気の方向を検出することによって、扉22の回転角度を検出してよい。制御部13は、地磁気センサが検出した扉22の回転角度に基づいて、扉22の開閉が発生した可能性があるか判定してよい。制御部13は、扉22の開閉が発生した可能性に基づいて、収容部20の内部の状態が変化した可能性があるか判定してよい。地磁気センサは、扉22に取り付けられていてよい。
【0043】
第2センサ12がジャイロセンサである場合、ジャイロセンサは、扉22の開閉状態を検出しうる。扉22が一辺を回転軸として回転する場合、ジャイロセンサの向きは、扉22の回転に伴って変化しうる。ジャイロセンサは、自機の向きを検出することによって、扉22の回転角度を検出してよい。制御部13は、ジャイロセンサが検出した扉22の回転角度に基づいて、扉22の開閉が発生した可能性があるか判定してよい。制御部13は、扉22の開閉が発生した可能性に基づいて、収容部20の内部の状態が変化した可能性があるか判定してよい。ジャイロセンサは、扉22に取り付けられていてよい。
【0044】
第2センサ12がガスセンサである場合、ガスセンサは、収容部20の内部のガスを検出することによって、収容部20の内部の状態が変化した可能性があるか判定してよい。例えば、ガスセンサは、収容部20に物品30として段ボール箱が収容された場合、そのにおいをガスセンサで検出してよい。ガスセンサは、収容部20の内部のガスを検出することによって、物品30の経時的な変化を検出しうる。ガスセンサは、収容部20の内部に取り付けられていてよい。
【0045】
第2センサ12は、例示されてきたデバイスに限られず、種々のデバイスによって構成されてよいし、複数の種類のデバイスの組合せによって構成されてもよい。
【0046】
一実施形態に係る検出機器10は、
図3に例示されるフローチャートの手順に沿って、検出対象の情報を検出してよい。
【0047】
制御部13は、第1センサ11を停止させ、第2センサ12を動作させる(ステップS1)。比較的小さい消費電力で動作する第2センサ12だけが動作することによって、検出機器10全体としての消費電力が低減されうる。
【0048】
制御部13は、第2センサ12から検出結果を取得する(ステップS2)。
【0049】
制御部13は、第2センサ12の検出結果が第1条件を満たしているか判定する(ステップS3)。検出対象が収容部20である場合、制御部13は、収容部20の内部の状態が変化した可能性があるか判定してよい。制御部13は、第2センサ12の検出結果が第1条件を満たしていない場合(ステップS3:NO)、ステップS2の手順に戻る。
【0050】
制御部13は、第2センサ12の検出結果が第1条件を満たしている場合(ステップS3:YES)、第1センサ11を動作させる(ステップS4)。
【0051】
制御部13は、第1センサ11から検出結果を取得する(ステップS5)。
【0052】
制御部13は、第1センサ11が検出を終了したか判定する(ステップS6)。制御部13は、第1センサ11が検出を終了していない場合(ステップS6:NO)、ステップS5の手順に戻る。
【0053】
制御部13は、第1センサ11が検出を終了した場合(ステップS6:YES)、第1センサ11を停止させる(ステップS7)。第1センサ11が停止されることによって、検出機器10全体としての消費電力が低減されうる。制御部13は、ステップS7の後、
図3のフローチャートの手順を終了する。
【0054】
本実施形態に係る検出機器10は、比較的大きい消費電力で動作する第1センサ11の動作頻度を低減させることによって、検出機器10全体としての消費電力量を減らしうる。検出機器10は、比較的小さい消費電力で動作する第2センサ12の動作頻度を高くし、第2センサ12の検出結果に基づいて第1センサ11を動作させることによって、検出対象の状態の変化をタイムリーに検出しうるとともに、変化を見逃しにくくなる。
【0055】
検出機器10は、収容部20の内部の状態を高精度で取得するために、第1センサ11にキャリブレーションを実行させてよい。検出機器10は、キャリブレーションとして、収容部20が空の状態であるときに、第1センサ11に収容部20の内部の状態を検出させてよい。検出機器10は、ユーザの操作に基づいて、収容部20が空の状態であることを認識してよい。検出機器10は、他の検出手段を備えることによって、収容部20が空の状態であることを認識してもよい。このようにすることで、検出機器10は、収容部20に物品30が収容された場合に、収容部20の内部の状態をより高い精度で取得しうる。検出機器10は、キャリブレーションとして、所定のタイミングで第1センサ11に収容部20の内部の状態を検出させ、収容部20が空の状態であるか確認してもよい。このようにすることで、実際には収容部20の内部の状態が変化しているにもかかわらず、第2センサ12の検出結果に基づいて状態の変化の可能性があると判定されなかった場合でも、検出対象の状態の変化が見逃されにくい。
【0056】
図4及び
図5に示されるように、一実施形態に係る管理システム1は、検出機器10と、第1端末機器40とを備える。検出機器10と第1端末機器40とは、互いに通信可能に接続されている。検出機器10と第1端末機器40とは、インターネット等のネットワークを経由して互いに接続されていてよい。
【0057】
管理システム1は、第2端末機器50をさらに備えてもよい。第2端末機器50は、検出機器10及び第1端末機器40と通信可能に接続されている。管理装置60は、検出機器10及び第1端末機器40とネットワークを経由して接続されていてよい。
【0058】
管理システム1は、管理装置60をさらに備えてもよい。管理装置60は、検出機器10及び第1端末機器40と通信可能に接続されている。管理システム1が第2端末機器50を備える場合、管理装置60は、第2端末機器50と通信可能に接続されていてよい。管理装置60は、検出機器10、第1端末機器40及び第2端末機器50とネットワークを経由して接続されていてよい。管理装置60は、サーバ等であってよい。
【0059】
本実施形態において、管理システム1は、物品30の配送を管理するものとする。物品30は、配送業者42によって、配送先である顧客52のもとに配送されるものとする。第1端末機器40は、配送業者42によって所持されている。第2端末機器50は、顧客52によって所持されている。管理システム1又は第1端末機器40若しくは管理装置60は、物品30の配送の管理方法に係る手順を実行しうる。
【0060】
収容部20は、宅配ボックスであるものとする。収容部20は、顧客52の自宅若しくは勤務先等の居所、又は、駅若しくは店舗等の立ち寄り先等に設けられているものとする。収容部20は、顧客52の所有物であってよいし、顧客52が利用契約を結んでいるものであってもよい。収容部20は、配送先である顧客52と関係づけられている場合、配送先の収容部20ともいう。検出機器10は、収容部20と接続されており、収容部20の内部の状態に関する情報を取得する。
【0061】
配送業者42は、配送対象の物品30に関する配送依頼を受け付ける。配送業者42は、第1端末機器40又は管理装置60が配送依頼を取得することによって、配送依頼を受け付けてよい。配送業者42は、窓口等における手作業で配送依頼を受け付けてよい。配送業者42は、手作業で配送依頼を受け付けた場合、配送依頼を第1端末機器40又は管理装置60に入力してよい。配送業者42は、配送依頼を受け付けるとともに、配送対象の物品30そのものを受け取ってよい。配送業者42は、配送対象の物品30そのものを受け取った場合、配送対象の物品30の大きさに関する情報を、第1端末機器40又は管理装置60に入力してよい。配送対象の物品30の大きさに関する情報は、第1情報ともいう。第1端末機器40又は管理装置60は、第1情報を配送依頼とともに取得してよい。第1端末機器40は、管理装置60から配送依頼と第1情報とを取得してよい。管理装置60は、第1端末機器40から配送依頼と第1情報とを取得してよい。
【0062】
検出機器10は、配送先の収容部20における物品30を収容可能な空間の大きさに関する情報を取得する。物品30を収容可能な空間の大きさは、空き容量ともいう。空き容量は、配送先の収容部20の空間の容積を含んでよいし、空間の形状及び寸法を含んでもよい。配送先の収容部20の空き容量を表す情報は、第2情報ともいう。検出機器10は、種々のタイミングで第2情報を取得しうる。検出機器10がキャリブレーションを実行することによって取得する、配送先の収容部20の空き容量を表す情報は、第3情報ともいう。第3情報は、配送先の収容部20が空である時点における配送先の収容部20の空き容量を表す情報である。つまり、第3情報は、配送先の収容部20の空き容量のスペックを表す。第3情報は、第2情報に含まれる。収容部20に物品30が収容されているか否か不明である場合に検出機器10が取得する、配送先の収容部20の空き容量を表す情報は、第4情報ともいう。第4情報は、第2情報に含まれる。
【0063】
検出機器10は、第2情報を第1端末機器40又は管理装置60に出力する。第1端末機器40又は管理装置60は、配送依頼を取得した場合に、検出機器10に対して、第2情報の出力を要求してよい。検出機器10は、第1端末機器40又は管理装置60からの要求に基づいて、第2情報を取得してよい。第1端末機器40は、第2情報を、検出機器10から直接取得してよいし、管理装置60を経由して間接的に取得してもよい。管理装置60は、第2情報を、検出機器10から直接取得してよいし、第1端末機器40を経由して間接的に取得してもよい。
【0064】
第1端末機器40又は管理装置60は、第1情報と第2情報とに基づいて、配送対象の物品30を配送先に配送してよいか否か判定してよい。第1端末機器40又は管理装置60は、例えば、配送対象の物品30の大きさと、配送先の収容部20の空き容量とを比較してよい。第1端末機器40又は管理装置60は、配送対象の物品30の大きさが配送先の収容部20の空き容量より小さい、又は、空き容量と同じである場合、配送対象の物品30を配送してよいと判定してよい。第1端末機器40又は管理装置60は、配送対象の物品30の大きさが配送先の収容部20の空き容量より大きい場合、配送対象の物品30を配送しないと判定してよい。第1端末機器40は、判定結果を管理装置60に出力してよい。管理装置60は、判定結果を第1端末機器40に出力してよい。配送業者42は、第1端末機器40又は管理装置60が配送対象の物品30を配送先に配送してよいと判定した場合、配送対象の物品30を配送先に配送する。配送業者42は、第1端末機器40又は管理装置60が配送対象の物品30を配送先に配送しないと判定した場合、配送対象の物品30を配送先に配送しない。配送業者42は、第1端末機器40によって配送の可否に関する判定結果を認識してよい。
【0065】
一実施形態に係る第1端末機器40は、
図6に例示されるフローチャートの手順に沿って、配送対象の物品30の配送可否を管理してよい。
図6のフローチャートの手順は、管理装置60によって実行されてもよい。
【0066】
第1端末機器40は、配送依頼及び第1情報を取得する(ステップS11)。
【0067】
第1端末機器40は、第2情報を取得する(ステップS12)。第1端末機器40が取得する第2情報は、第3情報であってよいし、第4情報であってよい。
【0068】
第1端末機器40は、第1情報と第2情報とに基づいて、配送対象の物品30を配送先に配送してよいか否か判定する(ステップS13)。第1端末機器40は、第2情報として第3情報を取得した場合、第1情報と第3情報とに基づいて、配送対象の物品30を配送先に配送してよいか否か判定する。この場合、第1端末機器40は、配送先の収容部20の空き容量のスペックに基づいて、配送対象の物品30を配送先に配送してよいか否か判定する。第1端末機器40は、第2情報として第4情報を取得した場合、第1情報と第4情報とに基づいて、配送対象の物品30を配送先に配送してよいか否か判定する。この場合、第1端末機器40は、現時点における配送先の収容部20の空き容量に基づいて、配送対象の物品30を配送先に配送してよいか否か判定する。
【0069】
第1端末機器40は、配送対象の物品30を配送先に配送してよいと判定した場合(ステップS13:YES)、配送業者42に対して、配送対象の物品30を配送する指示を出力する(ステップS14)。第1端末機器40は、ステップS14の後、
図6のフローチャートの手順を終了する。管理装置60がステップS14の手順を実行する場合、管理装置60は、物品30を配送する指示を第1端末機器40に対して出力することによって、配送業者42に物品30を配送する指示を認識させてよい。
【0070】
第1端末機器40は、配送対象の物品30を配送先に配送しないと判定した場合(ステップS13:NO)、配送業者42に対して、配送対象の物品30を配送しない指示を出力する(ステップS15)。第1端末機器40は、ステップS15の後、
図6のフローチャートの手順を終了する。管理装置60がステップS15の手順を実行する場合、管理装置60は、物品30を配送しない指示を第1端末機器40に対して出力することによって、配送業者42に物品30を配送する指示を認識させてよい。
【0071】
本実施形態に係る管理システム1によれば、配送業者42は、配送先の状況を確認した上で物品30を配送できる。このようにすることで、配送先への訪問によって、配送を完了できる確率が高められうる。配送先に訪問したにもかかわらず、配送先の顧客52が不在であったり、収容部20の空き容量が不足していたりする場合、訪問が無駄になりうる。配送先の状況を確認できることによって、配送先への訪問回数が削減されうる。結果として、無駄が削減されうる。ここで、管理装置60は、配送業者42によって所持されていてよい。また、管理装置60は、インターネットによる顧客52からの物品30の購入の注文を受け付け、物品30の配送を配送業者42に依頼する、インターネット通信販売業者によって所持されてもよい。第1端末機器40又は管理装置60は、物品30の購入の注文を検出すると、物品30の大きさに関する第1情報と、物品30の注文者に紐付いて登録等されている配送先の収容部20の空き容量を表す第2情報と、を取得してよい。第1端末機器40又は管理装置60は、第1情報と第2情報とに基づいて、物品30の配送先に配送してよいか否か判定してもよい。判定の結果、物品30の配送先に配送しないと判定した場合、第1端末機器40は、物品30を配送できない旨の情報を、ユーザに対して出力してもよい。或いは、判定の結果、物品30の配送先に配送しないと判定した場合、第1端末機器40は、物品30の購入の注文を中止又は無効にし、注文を受け付けることができない旨の情報を、ユーザに対して出力してもよい。
【0072】
一実施形態に係る管理システム1において、第1端末機器40又は管理装置60は、配送業者42が配送対象の物品30の配送を開始してから配送を完了するまでの間に、所定のタイミングで、配送対象の物品30を配送先に配送してよいか否か判定してよい。つまり、第1端末機器40又は管理装置60は、配送開始時及び配送中の少なくとも一方の時点において、配送対象の物品30を配送先に配送してよいか否か判定してよい。このようにすることで、配送業者42が配送を開始してから実際に訪問するまでに、配送先の状況が変化して物品30の配送ができなくなった場合に、無駄な訪問が避けられうる。結果として、無駄が削減されうる。
【0073】
検出機器10は、収容部20の内部の状態が変化したことを検出した場合、状態が変化したことを第1端末機器40又は管理装置60に対して通知してよい。例えば、検出機器10は、収容部20に配送対象の物品30とは異なる他の物品30が収容されたことを、第1端末機器40又は管理装置60に対して通知してよい。第1端末機器40又は管理装置60は、物品30を配送してよいと判定した後に通知を取得した場合、検出機器10から第2情報を改めて取得してよい。第1端末機器40又は管理装置60は、改めて取得した第2情報に基づいて、物品30の配送を続けてよいか判定してよい。
【0074】
第1端末機器40は、
図7に例示されるフローチャートの手順に沿って、配送中である配送対象の物品30について、配送を続けるか否か判定してよい。
図7のフローチャートの手順は、管理装置60によって実行されてもよい。
【0075】
第1端末機器40は、検出機器10から、収容部20の内部の状態が変化したことを表す通知を取得する(ステップS21)。
【0076】
第1端末機器40は、検出機器10からの通知に基づいて、検出機器10から第2情報を改めて取得する(ステップS22)。
【0077】
第1端末機器40は、第1情報と、改めて取得した第2情報とに基づいて、配送対象の物品30を配送先に配送してよいか否か判定する(ステップS23)。第1端末機器40は、
図6のステップS13の手順と同一又は類似の手順を実行してよい。
【0078】
第1端末機器40は、配送対象の物品30を配送先に配送してよいと判定した場合(ステップS23:YES)、配送業者42に対して、配送対象の物品30を配送する指示を出力する(ステップS24)。つまり、第1端末機器40は、配送業者42に配送の継続を指示する。第1端末機器40は、ステップS24の後、
図7のフローチャートの手順を終了する。管理装置60がステップS24の手順を実行する場合、管理装置60は、物品30を配送する指示を第1端末機器40に対して出力することによって、配送業者42に物品30を配送する指示を認識させてよい。
【0079】
第1端末機器40は、配送対象の物品30を配送先に配送しないと判定した場合(ステップS23:NO)、配送業者42に対して、配送対象の物品30を配送しない指示を出力する(ステップS25)。つまり、第1端末機器40は、配送業者42に配送の中止を指示する。第1端末機器40は、ステップS25の後、
図7のフローチャートの手順を終了する。管理装置60がステップS15の手順を実行する場合、管理装置60は、物品30を配送しない指示を第1端末機器40に対して出力することによって、配送業者42に物品30を配送する指示を認識させてよい。
【0080】
本実施形態に係る管理システム1によれば、配送業者42は、配送先の状況の変化を確認しつつ物品30を配送できる。このようにすることで、配送先への訪問によって、配送を完了できる確率が高められうる。結果として、無駄が削減されうる。
【0081】
一実施形態に係る管理システム1において、第1端末機器40又は管理装置60は、少なくとも2つの配送先への配送依頼を取得してよい。第1端末機器40又は管理装置60は、配送依頼の内容に基づいて、各配送依頼に係る配送対象の物品30を配送するために配送先を訪問する順番を決定してよい。第1端末機器40又は管理装置60は、各配送先について、配送対象の物品30を配送するか否か判定してよい。第1端末機器40又は管理装置60は、各配送先への配送可否の判定結果に基づいて、配送先を訪問する順番を決定してよい。第1端末機器40又は管理装置60は、配送先の位置、又は、配送先の周辺の交通状況等にさらに基づいて、配送先を訪問する順番を決定してもよい。配送先を訪問する順番は、配送順ともいう。
【0082】
第1端末機器40又は管理装置60は、配送順に基づいて、配送先を訪問する時刻を決定してよい。配送先を訪問する時刻は、配送時刻ともいう。第1端末機器40又は管理装置60は、配送時刻における配送先の収容部20の空き容量を推定してよい。第1端末機器40又は管理装置60は、例えば、収容部20の内部の状態の変化の実績に基づいて、収容部20の空き容量を推定してよい。この場合、検出機器10は、収容部20の内部の状態の変化の実績を格納しておき、第1端末機器40又は管理装置60に出力してよい。第1端末機器40又は管理装置60は、配送先の収容部20の内部の状態の変化の実績を格納していてもよい。第1端末機器40又は管理装置60は、推定結果に基づいて、配送時刻において配送先への配送可否を判定してよい。第1端末機器40又は管理装置60は、判定結果に基づいて、配送順又は配送時刻を変更してもよい。
【0083】
本実施形態に係る管理システム1によれば、配送業者42は、配送先を効率よく訪問できるとともに、配達を完了するまでの訪問回数を低減しうる。結果として、無駄が削減されうる。
【0084】
一実施形態に係る管理システム1において、検出機器10は、配送業者42の配送順又は配送時刻を取得してよい。検出機器10は、配送順又は配送時刻に基づいて、収容部20の空き容量の変化を推定し、推定結果を第1端末機器40又は管理装置60に出力してよい。このようにすることで、複数の配送業者42が同じ配送先の収容部20に配送対象の物品30を配送する場合に、異なる配送業者42による配送の重複が避けられうる。
【0085】
検出機器10は、収容部20の内部の状態に関する情報を、第2端末機器50に出力してよい。顧客52は、第2端末機器50を通じて、収容部20の内部の状態に関する情報を知りうる。収容部20の内部の状態が配送対象の物品30が収容されている状態である場合、顧客52は、第2端末機器50を通じて、配送対象の物品30が配送されたことを知りうる。顧客52は、配送対象の物品30が配送されたことを知ることによって、いつ配送されるか気にしたり、いつ配送されるか問い合わせたりせずにすむ。結果として、無駄が削減されうる。
【0086】
図8に示されるように、一実施形態に係る通信装置70は、通信部72と、検出部74とを備える。通信装置70は、収容部20に設けられ、収容部20と接続してよい。一実施形態に係る管理システム1は、通信装置70をさらに備えてよい。管理システム1は、検出機器10の代わりに通信装置70を備えてもよい。
【0087】
通信部72は、検出部74による検出結果を外部の装置等に送信しうる。通信部72は、通信部14と同一又は類似に構成されてよい。
【0088】
検出部74は、収容部20と接続され、収容部20の内部の状態に関する情報を検出しうる。検出部74は、検出機器10と同一又は類似に構成されてよい。
【0089】
配送業者42は、配送先において配送対象の物品30の配送を完了できない場合、顧客52の不在又は収容部20の空き容量不足等に起因して、配送を完了できなかったことを顧客52に対して通知してよい。配送を完了できなかったことを表す通知は、不在通知ともいう。不在通知は、配送できなかった物品30に関する情報、又は、再配達に関する案内等の配送に関する種々の情報を含んでよい。
【0090】
不在通知は、配送に関する種々の情報が文字で記載されている伝票等であってよい。不在通知は、配送に関する種々の情報がバーコード又は二次元コード等で記載されている伝票等であってよい。不在通知は、配送に関する種々の情報を格納しているICチップ等を含む伝票等であってよい。
【0091】
配送業者42は、不在通知を収容部20に収容してよい。収容部20は、宅配ボックスであってよいし、ポストであってもよい。不在通知が収容部20に収容された場合、検出部74は、収容部20の内部の状態の変化を検出し、不在通知が収容されたことを検出してよい。検出部74は、第1センサ11及び第2センサ12を備える場合、第2センサ12によって不在通知が収容された可能性があることを検出し、第1センサ11によって不在通知が収容部20に収容されたことを検出してもよい。検出部74は、第1センサ11によって不在通知に含まれている情報を取得してよい。不在通知が文字で記載されている情報又はバーコード若しくは二次元コード等で記載されている情報を含む場合、検出部74は、不在通知を撮像してよい。検出部74は、不在通知の撮像画像に基づいて、不在通知に記載されている情報を通信部72に出力してよい。不在通知がICチップ等に格納されている情報を含む場合、検出部74は、ICチップ等から情報を読み取り、通信部72に出力してよい。配送業者42は、第1端末機器40に、検出部74に対して不在通知を直接出力させてもよい。検出部74は、不在通知に含まれる情報を通信部72に出力してよい。
【0092】
通信部72は、不在通知に記載されていたり格納されていたりする情報を顧客52の第2端末機器50に送信してよい。このようにすることで、顧客52は、不在通知を早めに受け取りうる。顧客52は、不在通知を早めに受け取ることによって、再配達の依頼等のアクションをしやすくなる。顧客52は、不在通知に含まれる情報に基づいて、第2端末機器50から第1端末機器40又は管理装置60へ再配達の依頼に関する情報を出力してよい。第1端末機器40又は管理装置60は、再配達の依頼に関する情報に基づいて、配送順又は配送時刻を変更してよい。
【0093】
比較例として、顧客52が収容部20に収容されている不在通知を、収容部20から取り出してはじめて確認すると仮定する。この場合、顧客52が不便を感じることがある。例えば、不在通知を確認した時刻が配送業者42の営業時間外であったり、再配達の受付の締め切り時刻以降であったりする場合、顧客52は、再配達を依頼する機会を失いうる。一方、本実施形態に係る通信装置70によれば、顧客52は、不在通知を早めに確認しうる。顧客52は、不在通知を早めに確認することによって、再配達を早めに依頼しうる。配送業者42は、再配達の依頼を早めに受け付けることによって、配送のスケジュールを見直しやすい。つまり、配送効率が向上しうる。結果として、無駄が削減されうる。
【0094】
通信部72は、第1端末機器40又は第2端末機器50が近づいた際に、これらと直接通信してよい。通信部72は、収容部20に物品30が収容されているか否かに関する情報を、第1端末機器40又は第2端末機器50に直接送信してよい。例えば、顧客52が収容部20の前を通過する際、物品30が収容されていることを表す情報が第2端末機器50に送信されることによって、顧客52は、収容部20が空の場合に収容部20を開けずにすむ。例えば、配送業者42が収容部20に近づいた際、物品30が収容されていることを表す情報が第1端末機器40に送信されることによって、配送業者42は、収容部20の空き容量が無い場合に、収容部20を開けずにすむ。結果として種々の無駄が削減されうる。通信部72は、公知の種々の技術によって通信装置70に第1端末機器40又は第2端末機器50が近づいたことを検出してよい。例えば、通信部72は、通信装置70が備える人感センサによって、通信装置70に第1端末機器40又は第2端末機器50が近づいたことを検出してよい。例えば、通信部72は、第1端末機器40又は第2端末機器50との近距離無線通信の自動接続が成功したことに基づいて通信装置70に第1端末機器40又は第2端末機器50が近づいたことを検出してよい。通信装置70は、検出機器10が備える報知部15と同等或いは類似の報知部15を備え、第1端末機器40又は第2端末機器50が近づいた際に、収容部20に物品30が収容されているか否かに関する情報を、報知部15によって出力させてもよい。通信装置70は、第1端末機器40又は第2端末機器50が近づいた際に、収容部20に物品30が収容されている場合には、報知部15による報知動作を行ってもよい。また、収容部20に物品30が収容されているか否かの判定が、測距センサ11a、撮像素子11b、または近接センサ11cの検出結果に基づいて行われる例を示したがこれに限定されない。収容部20に物品30が収容されているか否かの判定は、温度センサ又は湿度センサの検出結果に基づいて行われてよい。また、収容部20を施錠および解錠可能にし、通信装置70は、第1端末機器40又は第2端末機器50が近づいた際に、収容部20を施錠された状態から解錠された状態に遷移させてもよい。収容部20が施錠された状態とは、例えば、扉22が開閉不可能な状態であってよい。収容部20が解錠された状態とは、例えば、扉22が開閉可能な状態であってよい。通信装置70は、例えば、第1端末機器40又は第2端末機器50と通信部72との近距離無線通信の自動接続が成功したことに基づいて通信装置70に第1端末機器40又は第2端末機器50が近づいたと判定してよい。
【0095】
一実施形態に係る管理システム1において、配送業者42は、物品30を所定の配送先へ配送する依頼を受け付ける。第1端末機器40又は管理装置60は、配送業者42に対する配送の依頼を取得する。第1端末機器40又は管理装置60は、配送業者42が物品30の配送を完了するまでのタイミングで、配送先の収容部20の空き容量を取得する。このようにすることで、配送業者42は、物品30を配送するまでのタイミングで収容部20の空き容量を確認できる。その結果、配送を完了させるための訪問回数が低減されうる。つまり、無駄な訪問が削減されうる。また、第1端末機器40又は管理装置60は、配送業者42が物品30の配送を完了するまでのタイミングで、取得した空き容量に基づいて物品30を配送するか否か判定してもよい。この場合、第1端末機器40又は管理装置60は、物品30を配送するか否か判定するための閾値を予め記憶しており、当該閾値と取得した空き容量との比較結果に基づいて物品30を配送するか否か判定してもよい。
【0096】
一実施形態に係る管理システム1において、収容部20は、公園等に設けられているごみ箱等であってよい。収容部20がごみ箱である場合、検出機器10は、例えば近接センサ又は測距センサ等によってごみ箱に溜まっているごみの量を検出してよい。検出機器10は、例えばごみ箱にごみが捨てられる際の振動を加速度センサで検出し、加速度センサの検出結果に基づいて、近接センサ又は測距センサ等を動作させてよい。検出機器10は、第1センサ11と第2センサ12とを種々のセンサで構成してよい。
【0097】
ごみを収集する係員は、第1端末機器40を所持してよい。検出機器10によって検出されたごみの量に関する情報は、第1端末機器40に送信されてよい。係員は、第1端末機器40によってごみの量を確認し、ごみを回収するタイミングを決定してよい。第1端末機器40は、ごみの量に基づいて、ごみを回収するタイミングを決定し、係員に指示してもよい。このようにすることで、ごみ箱にごみが溜まっていないときに係員がごみを回収に行く可能性が低減されうる。結果として、無駄が削減されうる。
【0098】
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能である。複数の機能部等は、1つに組み合わせられたり、分割されたりしてよい。上述した本開示に係る各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施されうる。
【0099】
本開示において「第1」及び「第2」等の記載は、当該構成を区別するための識別子である。本開示における「第1」及び「第2」等の記載で区別された構成は、当該構成における番号を交換することができる。例えば、第1情報は、第2情報と識別子である「第1」と「第2」とを交換することができる。識別子の交換は同時に行われる。識別子の交換後も当該構成は区別される。識別子は削除してよい。識別子を削除した構成は、符号で区別される。本開示における「第1」及び「第2」等の識別子の記載のみに基づいて、当該構成の順序の解釈、小さい番号の識別子が存在することの根拠に利用してはならない。
【符号の説明】
【0100】
1 管理システム
10 検出機器
11 第1センサ
11a 測距センサ
11b 撮像素子
11c 近接センサ
11d ジャイロセンサ
12 第2センサ
12a 照度センサ
12b 近接センサ
12c 加速度センサ
13 制御部(コントローラ)
14 通信部
15 報知部
20 収容部
22 扉
30 物品
40 第1端末機器
42 配送業者
50 第2端末機器
52 配送先の顧客
60 管理装置
70 通信装置
72 通信部
74 検出部
【手続補正書】
【提出日】2023-09-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器が、
配送対象の物品の大きさに関する情報を第1情報として取得し、
配送先の収容部に前記配送対象の物品とは異なる他の物品が収容された時点における前記配送先の収容部の内部の状態に関する情報を第2情報として取得し、
前記第1情報及び前記第2情報に基づき、前記配送対象の物品を配送するか否か判定する、
管理方法。
【請求項2】
通信部を備える検出機器が、前記配送先の収容部に前記配送対象の物品とは異なる他の物品が収容されたか検出し、
前記電子機器は、前記検出機器から前記第2情報を取得する、請求項1に記載の管理方法。
【請求項3】
収容部の空き容量を検出するセンサを備える宅配ボックスと通信する通信部と、前記空き容量を前記通信部を介して取得する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記宅配ボックスへの配送対象の物品の大きさに関する情報である第1情報、及び前記収容部の内部の状態に関する情報である第2情報に基づき、前記配送対象の物品を前記宅配ボックスに配送するか否か判定し、
前記宅配ボックスに前記配送対象の物品とは異なる他の物品が収容された時点における前記宅配ボックスの内部の状態に関する情報を前記第2情報として取得し、
前記第1情報及び前記第2情報に基づき、前記配送対象の物品を配送するか否か判定する、
電子機器。
【請求項4】
電子機器と、前記電子機器と通信可能な検出機器と、を備える管理システムであって、
前記検出機器が、
配送先の収容部に配送対象の物品とは異なる他の物品が収容されたか検出し、
前記配送先の収容部に前記配送対象の物品とは異なる他の物品が収容された時点における前記配送先の収容部の内部の状態に関する情報を検出し、
前記電子機器が、
前記配送対象の物品の大きさに関する情報を第1情報として取得し、
前記配送先の収容部に前記配送対象の物品とは異なる他の物品が収容された時点における前記配送先の収容部の内部の状態に関する情報を第2情報として取得し、
前記第1情報及び前記第2情報に基づき、前記配送対象の物品を配送するか否か判定する、
管理システム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
第1端末機器40は、配送対象の物品30を配送先に配送しないと判定した場合(ステップS13:NO)、配送業者42に対して、配送対象の物品30を配送しない指示を出力する(ステップS15)。第1端末機器40は、ステップS15の後、
図6のフローチャートの手順を終了する。管理装置60がステップS15の手順を実行する場合、管理装置60は、物品30を配送しない指示を第1端末機器40に対して出力することによって、配送業者42に物品30を配送
しない指示を認識させてよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0079】
第1端末機器40は、配送対象の物品30を配送先に配送しないと判定した場合(ステップS23:NO)、配送業者42に対して、配送対象の物品30を配送しない指示を出力する(ステップS25)。つまり、第1端末機器40は、配送業者42に配送の中止を指示する。第1端末機器40は、ステップS25の後、
図7のフローチャートの手順を終了する。管理装置60がステップS15の手順を実行する場合、管理装置60は、物品30を配送しない指示を第1端末機器40に対して出力することによって、配送業者42に物品30を配送
しない指示を認識させてよい。