(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023155539
(43)【公開日】2023-10-23
(54)【発明の名称】壁点検口、壁点検口の施工方法
(51)【国際特許分類】
E04F 19/08 20060101AFI20231016BHJP
【FI】
E04F19/08 101C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022064912
(22)【出願日】2022-04-11
(71)【出願人】
【識別番号】598088723
【氏名又は名称】株式会社カイダーベースボード工業
(74)【代理人】
【識別番号】100167117
【弁理士】
【氏名又は名称】打越 佑介
(72)【発明者】
【氏名】木曽 利彦
(57)【要約】 (修正有)
【課題】壁材の意匠性を伴い、壁材の表側や裏側からの外力に対する耐久性に優れた壁点検口及び壁点検口の施工方法を提供すること。
【解決手段】壁材Wの開口Hの開口縁に相当する枠材1と、開口Hを開閉自在な金属板2と、金属板2の表面に貼り付けられるマグネットシート3とを備え、枠材1は、開口縁に沿って周状に形成された枠材段差部11を有し、金属板2は、枠材段差部11に収まって取り付けられ、マグネットシート3は、枠材1の表面と略面一になる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁材の開口の開口縁に相当する枠材と、
開口を開閉自在な金属板と、
金属板の表面に貼り付けられるマグネットシートとを備え、
枠材は、開口縁に沿って周状に形成された枠材段差部を有し、
金属板は、枠材段差部に収まって取り付けられ、
マグネットシートは、枠材の表面と面一になる
ことを特徴とする壁点検口。
【請求項2】
金属板は、枠材段差部と向き合うように形成された金属板段差部を介して取り付けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の壁点検口。
【請求項3】
金属板は、表面に形成された貫通孔を有し、
マグネットシートは、金属板と貼り付く面から突出するように形成された突起部を有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の壁点検口。
【請求項4】
壁材の開口の開口縁に相当する枠材を壁材に取り付け、
開口縁に沿って周状に形成された枠材の枠材段差部に開口を開閉自在な金属板を収め、
枠材段差部と向き合うように形成された金属板の金属板段差部を介して金属板を取り付け、
金属板の表面に形成された貫通孔に、マグネットシートの金属板と貼り付く面から突出するように形成された突起部を収め、
金属板段差部を覆って金属板の表面にマグネットシートを貼り付け、
枠材の表面及びこれと面一になっているマグネットシートの表面に壁材の壁紙を貼り付ける
ことを含む壁点検口の施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば集合住宅の壁点検口に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば集合住宅や商業施設といった建築物では、壁材の裏に配設された配線・配管等を保守・点検するために、壁材に形成された開口に装着される壁点検口がある。一般的な壁点検口は、枠幅が広めな額縁タイプや狭めな目地タイプであり、アルミやスチールといった金属製で、上記開口に設けられる外枠と、外枠の内側に収まる内枠とを備え、内枠の内側には上記開口の形成時に切り出した壁材や別途準備した石膏ボードが嵌められている。
【0003】
また、例えば非特許文献1に開示されている壁点検口は、目地のないタイプであり、壁下地に固定された壁材の開口の開口縁に相当する枠材と、枠材より開口側で壁下地に固定された鋼板と、鋼板に貼り付くマグネットを有するボードとを備えており、ボードは枠材を含む壁材と面一になっている。このような構成によれば、壁材の意匠性を低下させにくく、ボードによる開口の開閉性も向上する効果を期待できる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】カイダー・ベースボード工業カタログ MJK型マグネット点検口(壁付用)<インターネット>https://www.kaider.co.jp/catalog/catalog_01/?pNo=56
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1の壁点検口は、素手で着脱できる程度の磁力でボードが貼り付いている上に、マグネットと鋼板との接触面積が開口面積と比べて小さいため、壁材の表側や裏側からの風圧等により振動してしまう場合もあることから、所定の外力に対する耐久性を期待しにくいおそれがある。このことから、目地のないタイプの実現にマグネットの活用は有効であるものの、外力に対する耐久性のさらなる向上が必要であることに、発明者は辿り着いた。
【0006】
そこで、本発明の目的は、壁材の意匠性を伴い、壁材の表側や裏側からの外力に対する耐久性に優れた壁点検口及び壁点検口の施工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明における壁点検口は、壁材の開口の開口縁に相当する枠材と、開口を開閉自在な金属板と、金属板の表面に貼り付けられるマグネットシートとを備え、枠材は、開口縁に沿って周状に形成された枠材段差部を有し、金属板は、枠材段差部に収まって取り付けられ、マグネットシートは、枠材の表面と略面一になることを特徴としている。
【0008】
この構成によれば、金属板が枠材段差部に収まることにより、金属板を壁材の表面を越えないよう枠材に取り付けられ、マグネットシートが枠材の表面と略面一になることにより、マグネットシートを金属板の形状や表面を含む意匠に関わらず壁材の表面と同化するように装飾できるため、目地もなく壁材の見た目を損ねず、壁材の表側や裏側からの風圧の影響を受けにくくする効果を期待できる。
【0009】
また、金属板は、枠材段差部と向き合うように形成された金属板段差部を介して取り付けられると望ましい。この構成によれば、枠材に取り付けるネジやビスの頭が金属板段差部に収まることから、凸部分のない平坦な金属板の表面にマグネットシートを貼り付けやすく、かつマグネットシートで金属板段差部を覆ってネジやビスの頭を目立たなくする効果を期待できる。
【0010】
また、金属板は、表面に形成された貫通孔を有し、マグネットシートは、金属板と貼り付く面から突出するように形成された突起部を有すると望ましい。この構成によれば、金属板の貫通孔とマグネットシートの突起部とを基準にして金属板の表面に対するマグネットシートの位置を決めやすくなることから、マグネットシートの貼り付けミスを回避できるのみならず、マグネットシートの貼り直しもしやすい効果を期待できる。
【0011】
本発明における壁点検口の施工方法は、壁材の開口の開口縁に相当する枠材を壁材に取り付け、開口縁に沿って周状に形成された枠材の枠材段差部に開口を開閉自在な金属板を収め、枠材段差部と向き合うように形成された金属板の金属板段差部を介して金属板を取り付け、金属板の表面に形成された貫通孔に、マグネットシートの金属板と貼り付く面から突出するように形成された突起部を収め、金属板段差部を覆って金属板の表面にマグネットシートを貼り付け、枠材の表面及びこれと面一になっているマグネットシートの表面に壁材の壁紙を貼り付けることを含む。
【0012】
この構成によれば、所定の寸法及び形状に加工した枠材と金属板とマグネットシートとを事前に準備でき、壁材の表面材を設置する前に下地材等に枠材を打ち付けて点検口の位置を決定でき、枠材段差部を介して枠材に対する金属板の取り付け位置を特定でき、金属板段差部にネジやビスの頭を収めて金属板の表面から突出しないようにでき、金属板の貫通孔とマグネットシートの突起部との組み合わせでマグネットシートの貼り付け位置を微調整でき、枠材及び金属板を覆ったマグネットシートを壁材と同化させて目立たせなくできる効果を期待できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、壁材の意匠性を伴い、壁材の内側や外側からの外力に対する耐久性に優れた壁点検口及び壁点検口の施工方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態における壁点検口の平面図(a)と、(a)のX1-X1部分端面図(b)である。
【
図2】
図1の平面図のX2-X2部分端面図(a)と、(a)のY部分拡大図(b)である。
【
図3】上記壁点検口の施工方法を示す概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、
図1~
図3を参照しつつ、本発明の一実施形態における壁点検口(以下「本壁点検口」ともいう。)及び本壁点検口の施工方法について説明する。これらの図において、複数個存在する同一の部位については、一つの部位のみに符番した部分もある。説明の便宜上、所定の部位やこの部位の引き出し線をかくれ線(破線)や想像線(二点鎖線)で示した部分もある。説明において、上、下、縦、横、垂直方向等の向きを示す用語は、基本的に通常の建築物を基準とし、これ以外を基準にする場合は適宜説明する。
【0016】
<本壁点検口の概要>
図1に示すように、本壁点検口は、壁材Wの裏側に配設された配線・配管等の保守・点検用として壁材Wに形成されるものであり、壁材Wの開口Hの開口縁に相当する枠材1と、開口Hを開閉自在な金属板2と、金属板2の表面に貼り付けらえるマグネットシート3とを備えている。換言すると、本壁点検口は、外枠として枠材1を備え、枠材1に収まるのは内枠ではなく金属板2及びマグネットシート3であることから、従来の額縁タイプや目地タイプと異なる。
【0017】
壁材Wは、例えば建築物、船舶や航空機といった乗物、その他構造上の壁を形成するものであればよく、樹脂製・木製・紙製・金属製・石膏製のいずれかの資材又は二種類以上の資材を組み合わせて形成されており、厚みや面積といった寸法を限定しない。建築物に採用される壁材Wは、例えば
図1に示すように、所定の間隔で複数本配置された細長い棒状の下地材W1と、下地材W1に図示しないビスで固定された板状の表面材W2とを備えている。壁材Wの開口Hは、枠材1を開口縁として壁材Wの所定の箇所に形成された貫通孔であり、縦横の寸法や形状を限定しない。
【0018】
なお、「建築物」とは、例えば集合住宅・戸建住宅・仮設住宅・学校・病院・高齢者施設・障害者施設・各種商業施設であり、鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造といった構造やサイズを限定しない。「建築物」が集合住宅の場合、間取り・サイズ・構造・施工方法といった本発明が実施される集合住宅内の居室の仕様は限定されない。
【0019】
以下、本壁点検口の概要を踏まえつつ、詳細に説明する。
【0020】
<壁材Wの詳細>
図1に示すように、壁材Wを構成する下地材W1は、樹脂製でも金属製でも木製でもよく、中空状であってもなくてもよい。表面材W2は、石膏ボード(プラスターボード)でも金属パネルでもよく、この表面に貼られる所定の色や模様の壁紙を含んでもよい。開口Hは、表面材S2のうち、好ましくは下地材W1に干渉しない箇所に形成される。寸法の一例として、下地材W1は40mm四方、表面材W2の厚みは9.5mmとする。
【0021】
<枠材1の詳細>
図1に示すように、枠材1は、本壁点検口の外枠に該当し、平面視正方形状であり、開口Hを伴うことから、壁材Wの開口Hの開口縁に相当する。枠材1は、加工性及び耐久性を考慮すると、好ましくは樹脂製である。枠材1は、下地材W1より居室Rの室内側に位置するように設置され、下地材W1に図示しないビスで固定される。枠材1は、表面材W2と隣接する部分にて表面材W2と面一になる形状であり、換言すると、表面材W2と隣接する部分にて表面材W2の厚さと同等の厚さを有する。
【0022】
枠材1は、端面視段差状であり、下地材W1に設置された状態で、少なくとも居室Rの室内側を向くように開口Hの開口縁に沿って周状に形成された枠材段差部11を有し、好ましくは下地材W1に設置しやすいように下地材W1の角部分と一致する付番しない別の枠材段差部を有し、換言すると、下地材W1より開口H側に位置する枠材段差部11と、枠材段差部11と干渉しない位置かつ下地材W1と面する別の枠材段差部を有する。
【0023】
<枠材段差部11の詳細>
図1に示すように、枠材段差部11は、金属板2を収めて取り付ける部位であり、平面視で金属板2と略同形状である。枠材段差部11は、金属板2が枠材1より居室Rの室内側にはみ出ないサイズであり、好ましくは平面視で金属板2の外径より1~3mm大きい内径であり、表面材W2の厚さより浅くても深くてもよいが少なくとも金属板2とマグネットシート3との合計の厚さと同等以上の深さであり、金属板2を固定するビスBのビス頭B1の幅と同等以上の幅である枠材段差平面部11aを有する。
【0024】
<金属板2の詳細>
図1に示すように、金属板2は、枠材段差部11に収まって開口Hを開閉自在に取り付けられる部材であり、マグネットシート3が貼り付けば鉄製でも鋼製でもよいが、好ましくは防錆性の高いステンレス(SUS-430)製である。金属板2は、枠材段差部11にビスBで取り付けられた状態で、居室Rの室内側又は壁材Wの裏側から風圧を受けても振動しない厚さ・強度・形状であればよい。金属板2は、枠材段差部11と向き合って枠材段差平面部11aと面するように形成された金属板段差部21と、表面に形成された貫通孔22とを有する。
【0025】
<金属板段差部21の詳細>
図1に示すように、金属板段差部21は、金属板2を固定するビスBのビス頭B1を収める部位であり、ビス頭1が金属板2の表面から突出しない深さである。金属板段差部21は、居室Rの室内側から壁材Wの裏側に向かって金属板2の表面が凹んで金属板2の裏面から突出するよう金属板2が帯状に折り曲げられて形成された部位であり、枠材段差平面部11aの幅と同等以下の幅である金属板段差平面部21aを有するが、帯状ではなくスポット状に加圧されて形成された部位でもよく、また、ビス頭B1より金属板2が厚ければ金属板2の裏面が突出しないで金属板段差平面部21aを有さず単に金属板2の表面が凹むように形成された部位でもよい。
【0026】
<貫通孔22の詳細>
図1及び
図2に示すように、貫通孔22は、金属板2の表面に対するマグネットシート3の貼付位置の基準となる部位であり、金属板2の表面のいずれに位置してもよいが、好ましくは金属板2の表面の縦方向の中心線上かつ上端側に位置することで、マグネットシート3の上端側の中央を基準にしてマグネットシート3の上端側の角部分、両端側、及び下端側の角部分を金属面3の表面と合致しやすくなる。貫通孔22は、例えば金属板2の表面をプレスで打ち抜いて形成されても、ボール盤で切削して形成されてもよく、限定しない。
【0027】
<マグネットシート3の詳細>
図1に示すように、マグネットシート3は、金属板2の表面の全てを覆って表面材W2の見た目と同化させる部材であり、平面視で金属板2と同形かつ同寸法である。マグネットシート3は、居室Rの室内側から不意に加わる外力で剥がれない程度の磁力を有すればよい。マグネットシート3は、表面材W2を覆う壁紙と同じ壁紙を両面テープで直に貼り付けられるが、所定の接着剤で貼り付けたクラフト紙を介して上記壁紙を澱粉糊で貼り付けられてもよい。マグネットシート3は、表面材W2を覆う壁紙の変更に伴って交換されてもよい。マグネットシート3は、金属板2と貼り付く面から突出するように形成された突起部31を有する。
【0028】
<突起部31の詳細>
図1及び
図2に示すように、突起部31は、金属板2の貫通孔22と共にマグネットシート3の貼付位置の基準を確定させる部位であり、マグネットシート3を金属板2の表面に貼り付けた状態で金属板2に対する貫通孔22の位置と同等の位置にあり、金属板2の貫通孔22に嵌るサイズであればよく、樹脂製でも金属製でもよく、金属製の場合は磁石であってもよく、マグネットシート3に対して所定の接着剤で貼り付いていても、磁力で貼り付いていてもよい。
【0029】
<本壁点検口の作用効果>
したがって、
図1に示すように、金属板2が枠材段差部11に収まることにより、金属板2を壁材Wの表面を越えないよう枠材1に取り付けられ、マグネットシート3が枠材1の表面と略面一になることにより、マグネットシート3を金属板2の形状や表面を含む意匠に関わらず壁材Wの表面と同化するように装飾できるため、目地もなく壁材Wの見た目を損ねず、壁材Wの表側や裏側からの風圧の影響を受けにくくできる。
【0030】
さらに、枠材1に取り付けるビスのビス頭B1が金属板段差部21に収まることから、凸部分を有さず平坦な金属板2の表面にマグネットシート3を貼り付けやすく、かつマグネットシート3で金属板段差部21を覆ってビス頭B1を目立たなくでき、そして、金属板2の貫通孔22とマグネットシート3の突起部31とを基準にして金属板2の表面に対するマグネットシート3の位置を決めやすくなることから、マグネットシート3の貼り付けミスを回避できるのみならず、マグネットシート3の貼り直しもしやすくなる。
【0031】
<本壁点検口の施工方法>
図3に示すように、表面材W2が取り付けてあってもなくてもよいが、まず、下地材W1の角部分と一致するように組み立てた枠材1を図示しないビスで取り付ける。次に、枠材1の表面を越えないよう枠材段差部11に金属板2を収め、金属板2の金属板段差部21を介してビスBで取り付ける。このとき、枠材段差平面部11aに金属板段差平面部21aの全てが面し、ビスBのビス頭B1が金属板段差平面部21aに収まって金属板2の表面を越えない。
【0032】
その後、マグネットシート3を金属板2の表面に貼り付ける前に、金属板2の貫通孔22にマグネットシート3の突出部31を収め、金属板2の表面に対してマグネットシート3を貼り付ける位置の基準を決める。そして、金属板2の表面の角部分や端部分にマグネットシート3の角部分や端部分を合わせながら徐々にマグネットシート3を貼り付けると共に、金属板段差部21を覆って、マグネットシート3の表面と枠材1の表面とを面一にする。最後に、枠材1及びマグネットシート3の表面に表面材W2に貼る壁紙を貼り付ける。
【0033】
なお、本壁点検口から壁材Wの裏側の配線・配管等を保守・点検する場合、マグネットシート3を取り外し、ビスBを外して金属板2を取り外せばよい。また、壁材Wの壁紙を別の壁紙に変更する場合、マグネットシート3を取り外し、新たな壁紙を貼り付けた別のマグネットシートを金属板2に貼ればよい。
【0034】
<本壁点検口の施工方法の作用効果>
したがって、所定の寸法及び形状に加工した枠材1と金属板2とマグネットシート3とを事前に準備でき、壁材Wの表面材W2を設置する前に下地材W1に枠材1を打ち付けて点検口の位置を決定でき、枠材段差部11を介して枠材1に対する金属板2の取り付け位置を特定でき、金属板段差部21にビス頭B1を収めて金属板2の表面から突出しないようにでき、金属板2の貫通孔22とマグネットシート3の突起部31との組み合わせでマグネットシート3の貼り付け位置を微調整でき、枠材1及び金属板2を覆ったマグネットシート3を壁材W1と同化させて目立たせなくできる。
【0035】
なお、本実施形態は、上述した内容に限定されず、同等の効果を得られる限り、あらゆる、部位の位置・形状・寸法、部位同士の関係、施工の計画、他の施工との関係を含む。
【符号の説明】
【0036】
W 壁材
W1 下地材
W2 表面材
1 枠材
11 枠材段差部
11a 枠材段差平面部
2 金属板
21 金属板段差部
21a 金属板段差平面部
22 貫通孔
3 マグネットシート
31 突起部