(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023155789
(43)【公開日】2023-10-23
(54)【発明の名称】仮設防護壁構造体
(51)【国際特許分類】
E01F 15/08 20060101AFI20231016BHJP
【FI】
E01F15/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022065333
(22)【出願日】2022-04-11
(71)【出願人】
【識別番号】511088623
【氏名又は名称】株式会社ナフサ
(74)【代理人】
【識別番号】100167690
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 直
(72)【発明者】
【氏名】菊池 直也
(72)【発明者】
【氏名】毛利 明博
【テーマコード(参考)】
2D101
【Fターム(参考)】
2D101CA07
2D101DA04
2D101DA05
2D101EA07
2D101FA02
2D101FA27
2D101FB21
(57)【要約】
【課題】
本発明は、車が衝突しても安全であって、できる限り設置作業を簡便とし、軽量且つコンパクトに保管できる仮設防護壁構造体を提供することにある。
【解決手段】
内部に水を貯留する空間を設けた筐体と、防護壁単体を連結する連結部(20a・20b)と、を備え、連結部は、筐体との間に挟み込まれ、締結手段を挿入可能な貫通孔(45)と、 連結部の端部に設けられた孔である挿入孔(44)と、防護壁単体を連結可能であって挿入孔よりも大きな頭を持ち、挿入孔に挿入可能な円柱状の胴体を設けた連結ピン(46)と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体を注入可能な中空状の一対のブロック体を締結手段で一体に組付けられた防護壁単体であり、そのブロック体同士の合わせ面に挟み込まれるように補強材があり、その補強材は両端に連結構造を持ち、前記補強材同士が長手方向に連結することによって、前記防護壁単体同士も連結することを特徴とする仮設防護壁構造体。
【請求項2】
媒体を注入可能な中空状の一対のブロック体を締結手段で一体に組付けられた防護壁単体であり、そのブロック体同士の合わせ面に挟み込まれるように補強材があり、その補強材は前記締結手段をもって前記防護壁単体に一体に固定され、前記補強材は両端に連結構造を持ち、前記補強材同士が長手方向に連結することによって、前記防護壁単体同士も連結することを特徴とする仮設防護壁構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の通行を規制する防護体を路面へ簡単に敷設が可能な仮設防護壁構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から高速道路等の道路での工事の際に、簡易的に車線の規制やバリゲードを設ける場合があり、工期の短縮等を考慮すると設置及び撤去がし易い装置が提案されている。また車両が衝突しても安全であって且つ軽量な仮設防護壁構造体が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、設置面に設置されるレールと、複数のブロック体と、前記レール及び各ブロック体と別体に形成された連結部材とを備え、前記各ブロック体は、前記レールと着脱可能に係合する第一の係合部と、前記連結部材と着脱可能に係合する第二の係合部とを備え、前記ブロック体は前記第一の係合部と前記レールとの係合によって該レールの幅方向への移動が規制され、前記ブロック体は該ブロック体に隣接して設置された他のブロック体によって前記レールの長手方向への移動が規制され、前記ブロック体は該ブロック体の第二の係合部に係合された前記連結部材を介して他のブロック体へ連結されると共に、該他のブロック体への連結によって前記レールの長手方向に対する垂直方向への移動が規制されていることを特徴とするブロック装置が開示されている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、水バラストが備えられた成形プラスチック障壁システムが障壁部分を組み入れており、そのおのおのの部分は鋸歯反射設計を採用し、当該鋸歯反射設計は車両のタイヤが前記障壁部分の側部を乗り上がるのを防止する。隣接する障壁部分は、突起ピン接続システムを有するインターロックナックル設計を用いて取り付けられる。ワイヤロープケーブル部分は各障壁部分内部に成形されて、頑強なケーブルフェンスを生成する。当該ワイヤロープケーブル組立体はスチールブッシングを備えており、該スチールブッシングはインターロックナックル内で成形されて、前記障壁システムをさらに強化する防護壁の発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6946165号公報
【特許文献2】特表2012-516957号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の防護壁単体は、特に高速道路に敷設する場合は、遠くからでも視認できるようにするために、色違いの配列によって防護壁単体を整列させることがあった。そのため、これら色違いの防護壁単体を2色以上を備えている必要があるので、最低2セット1組として揃える必要があり、多くの防護壁単体を必要とした。
また、従来の防護壁単体は、倉庫等に保管する際に成形体をそのまま積んで保管していたために、軽量であっても保管する体積を必要とし保管場所を広く必要としていた。
【0007】
従来のバリケードブロックの連結構造はプラスチック部の連結の為、強度的に十分ではなく、車両衝突時に突破される恐れがある。
また、特許文献2のようにワイヤーケーブルをプラスチック容器内部の内蔵した技術があるが、錆の発生リスクや製造上の複雑さがある。
また、特許文献1等は、道路の形状に合わせた不陸の対応や曲線施工の対応が困難であった。
【0008】
本発明は、上記した何れかの課題を解決するために、車が衝突しても安全である強度を保ち、できる限り設置作業を簡便とし、軽量且つコンパクトに保管できる仮設防護壁構造体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
媒体を注入可能な中空状の一対のブロック体を締結手段で一体に組付けられた防護壁単体であり、そのブロック体同士の合わせ面に挟み込まれるように補強材があり、その補強材は両端に連結構造を持ち、前記補強材同士が長手方向に連結することによって、前記防護壁単体同士も連結することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
以上の特徴により、本発明の仮設防護壁構造体は、防護壁単体を連結するので、道路の形状に合わせた施工や自由な曲線施工ができる。また、路面に固定しない為、設置撤去が容易であり、仮設的に使用しやすい。防護壁単体に補強材を一体化させ、高強度の補強材同士を連結することにより、高い連結強度が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態の防護壁単体を配列した仮防護壁構造体の概要図である。
【
図2】実施形態の防護壁単体の概要を示す概要図である。
【
図3】実施形態の防護壁単体の主な構成部品を示す分解概要図である。
【
図4】実施形態の防護壁単体の一部を背面側から視た斜視図である。
【
図5】実施形態の防護壁単体の一部を正面側から視た斜視図である。
【
図6】実施形態の防護壁単体の補強部を示す斜視図である。
【
図7】実施形態の防護壁単体の別例を示す概要図である。
【
図8】実施形態の防護壁単体を配列した仮防護壁構造体の配置図である。
【
図9】実施形態の防護壁単体の別例を示す概要図である。
【
図10】実施形態の防護壁単体の別例を示す概要図である。
【
図11】実施形態の防護壁単体の別例を示す概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明にかかる仮防護壁構造体について、図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態及び図面は、本発明の実施形態の一部を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。
【0013】
防護壁単体10の構成について
図1から
図6を参照し説明する。
図1は、実施形態の防護壁単体10を配列した仮防護壁構造体1の斜視図である。
図2は、実施形態の防護壁単体10の概要を示す斜視図である。
図3は、実施形態の防護壁単体10の主な構成部品を示す分解斜視図である。
図4は、実施形態の防護壁単体10の一部を背面側から視た斜視図である。
図5は、実施形態の防護壁単体10の一部を正面側から視た斜視図である。
図6は、実施形態の防護壁単体10の連結部40を構成する補強部41を示す斜視図である。
【0014】
図1は、複数の防護壁単体10を連結部40にて連結し、道路上に配置した直線状の仮防護壁構造体1を示す図である。仮防護壁構造体1は、直線に限らず防護壁単体10の連結時に角度を付けて連結することによって、緩やかなカーブ状や鋸波状に配置することも可能である。
【0015】
図2から
図6を参照し、防護壁単体10を説明する。防護壁単体10は、主に分割した一対のブロック体20a、20bと連結部40を備えている。
先ず、ブロック体20a、20bを
図2から
図5を参照して説明する。ブロック体20a、20bは、色違いの樹脂によって成形されている。
【0016】
例えば、ブロック体20a・20bは、20aが赤色、20bが白色の樹脂により形成し、注入口29から水を入れることができるように内部を空洞状にしている。注入口29は、蓋付きの直径90mmの大口径に略半分を突出して形成し、大口径のホースを挿入可能に形成している。
【0017】
ブロック体20a、20bの中心を対称に、注入口29の突出した部分を嵌合可能な形状にし、注入口29を収納する注入口収納部28を備えている。
また、ブロック体20a・20bは、下方の側面に蓋付きの排出口33を備え、搬送時に排出口33からブロック体20a・20b内部に貯められた水を排出する。
【0018】
ブロック体20a・20bは、正面にボルト連結口31を複数箇所備えている。ボルト連結口31は、入り口をすり鉢状に形成し、また背面に貫通したボルト通過口25を形成している。
ブロック体20a・20bは、ボルト連結口31及びボルト通過口25の孔によってボルト6及びナット7により複数箇所において締結が可能である。
【0019】
また、その際に、後述する連結部40により強度を保ちつつ一対のブロック体20a・20bをボルト6及びナット7締結し、防護壁単体10を形成している。また、ブロック体20a・20bは、背面に後述する補強部41の厚み分の溝である溝部21を上下に形成している。
【0020】
ブロック体20a・20bは、正面に反射板51を収納可能なガイド32を備えている。ガイド32は、20度から45度程度の内側に向かう傾斜を一対備えている。反射板51は、進行方向を気にすることなく、道路を通行する車の運転手に向かって反射する位置に一対設けられている。
【0021】
ブロック体20a・20bは、下方にフォークリフトの爪が挿入可能なように切り欠いた一対の切欠部24を設けている。防護壁単体10は、切欠部24を備えることによって保管時、組み立て撤去時にフォークリフトを使用して安定して運搬が可能となる。
【0022】
ブロック体20a・20bは、柵等の支柱を挿入可能な半円の切欠きである支柱挿入部26を形成している。防護壁単体10は、ブロック体20a・20bを一対組み合わせることによって、支柱挿入部26はデリネータ等の視線誘導標の支柱を挿入可能な穴を形成する。
【0023】
次に、
図2、
図3又は
図6を参照し、連結部40を説明する。連結部40は、補強部41と連結ピン46とにより構成する。
補強部41は、厚みのある平板状の片42に、ボルト6を通過可能な孔である通し孔45を三箇所備えている。
【0024】
また、補強部41は、片42の両端にその片42と直交するピンガイド部43を備えている。ピンガイド部43は、中心に連結ピン46を挿入可能な通し孔であるピン挿入口44を設けている。片42は、車の衝突時に衝突を緩和すると共に強度を保つ金属で構成している。
【0025】
連結ピン46は、ピン挿入口44よりも大きな形状の頭部47と、ピン挿入口44よりも小さい円柱状の支柱部48を備えている。防護壁単体10は、ブロック体20a・20bの間に挟まれた補強部41をボルト6及びナット7によって締結し、他の防護壁単体10の補強部41のピン挿入口44と共に連結ピン46を挿入することによって他の防護壁単体10と連結する。連結部40同士を連結ピンによって連結することに
図1に示すような数珠繋ぎの防護壁単体10は、仮防護壁構造体1を形成する。
【0026】
次に、防護壁単体10の他の例を
図7を参照し説明する。上述した同じ箇所には同じ符号を記載し、同じ符号の箇所の説明は省略する。
図7は、防護壁単体10に防護柵等を上方に装着可能なアタッチメント70を挿入した図である。
【0027】
アタッチメント70は、上方に柵等の支柱を挿入することができる通し孔を持つ円柱状の支柱保持部74を設けている。また、アタッチメント70は、下方には断面コ字状の筐体部72を備えている。
【0028】
防護壁単体10は、ブロック体20a・20bの上方の正面側に突出した突出部35を備えており、断面コ字状の筐体部72によりアタッチメント70は、防護壁単体10の突出部35と嵌合するので外れることはない。
更にビス等でアタッチメント70を防護壁単体10の突出部35に強固に固定することも可能である。
【0029】
防護壁単体10は、アタッチメント70を突出部35に側方からスライド挿入し、柵の長さに応じて突出部35上にスライドすることが可能であるため、どのような長さの柵であっても取付が可能である。
【0030】
次に、防護壁単体10を使用した仮防護壁構造体1の例を
図8を参照し説明する。
図8(A)は、例えば、ブロック体20a・20bは、20aが赤色、20bが白色の樹脂により形成し、市松模様のように配置が可能である。ブロック体20a・20bは、色違いの形成体を背中合わせに組み合わせることが可能であるため、1つの防護壁単体10で正面と背面とで色違いの組合せが可能である。このように、半面の単位で組合せが可能であるため、色の在庫を一組単位で持つ必要がなく、半面毎の組合せによって色の変化をさせることが可能である。
【0031】
例えば、
図8(B)に示すようにブロック体20a・20bは、20aが赤色、20bが白色の樹脂により形成し、三つ飛びで半面の色違いの配置が可能である。また、
図8(B)に示すようにブロック体20a・20bは、従来のような一色毎に色違いの両面の配置も可能である。このように、この防護壁単体10を使用し仮防護壁構造体1の色の配置を自由にレイアウトすることは可能である。
【0032】
尚、防護壁単体10は、ブロック体20a・20bをボルト6及びナット7で締結固定する方法で説明したが、ブロック体20を両方から挟み込んで固定するクリップやピン止め等手段であっても良く、ブロック体20を挟み込んで着脱可能に固定できる方法であれば他の方法の採用も可能である。
【0033】
次に、防護壁単体10の他の例を
図9を参照し説明する。上述した同じ箇所には同じ符号を記載し、同じ符号の箇所の説明は省略する。上述の実施例から変更されたのは連結部40の補強部41aは、片42の代わりにパイプ状に形成されている。これにより補強部41aの強度を向上させることが可能である。
【0034】
連結部40は、一対の補強部41aを備え、その補強部41aは、パイプ部分と直交するピンガイド部43aを備えている。ピンガイド部43aは、中心に連結ピン46を挿入可能な通し孔であるピン挿入口44aを設けている。補強部41aは、ボルト6を通過可能な孔である通し孔45aを三箇所備えている。
また、ブロック体20a・20bは、補強部41aの形状と同一形状の半円状の溝部21を備えている。
【0035】
次に、防護壁単体10の他の例を
図10を参照し説明する。上述した同じ箇所には同じ符号を記載し、同じ符号の箇所の説明は省略する。上述の実施例から変更されたのは連結部40の補強部41bは、輪状のワイヤーで構成されている。ワイヤーは金属性に限らず、繊維状の強度のある例えばアラミド繊維やカーボンファイバーの束で形成しても良い。これにより引っ張り強度等に優れた防護壁単体10を構成することが可能である。補強部41bの連結は、図示しない金具やボルト等により連結することが可能である。
また、ブロック体20a・20bは、補強部41bのワイヤーの形状と同一形状の半円状の溝部21を備えている。
【0036】
次に、防護壁単体10の他の例を
図11を参照し説明する。上述した同じ箇所には同じ符号を記載し、同じ符号の箇所の説明は省略する。上述の実施例から変更されたのは連結部40の補強部41cは、略四角形状の金属の板の内部に切欠きを設け、強度の向上を図っている。補強部41cは、ボルト6を通過可能な孔である通し孔45cを6箇所備えている。
【0037】
また、補強部41cは4隅に貫通した孔である連結孔44cを備えている。この連結孔44c同士を合わせ、図示しないボルト、ピンとナット等で連結し且つ連結部40を固定することが可能である。ブロック体20a・20bは、補強部41cの四角形状と同一形状の四角形状に切り欠いた溝部21を備えている。
【0038】
尚、本発明では、水を注入してブロック体20a・20bの重さを調整しているが、水に限らず流体状となる不凍液や粒子状のビーズ等であっても良く、内部に収納して容易に排出できる媒体であれば水に限る必要はない。また、本発明では、ブロック体20aと20bとで重さを異ならして道路上に配置できるので、防護壁単体10はあらゆる傾斜地においてバランスを取ることは可能である。
【0039】
(技術的特徴)
以下に本実施形態の技術的特徴点の一例を括弧に内に示すが、特に限定するものでもなく例示しているものであり、これら特徴から考えられる効果についても記載する。
【0040】
<第1の特徴点>
媒体を注入可能な中空状の一対のブロック体(例えば、主にブロック体20a・20b)を締結手段(例えば、主にボルト6・ナット7)で一体に組付けられた防護壁単体(例えば、主に防護壁単体10)であり、そのブロック体同士の合わせ面に挟み込まれるように補強材(例えば、主に連結部40、補強部41、41a、41b、41c)があり、その補強材は両端に連結構造を持ち、前記補強材同士が長手方向に連結することによって、前記防護壁単体同士も連結することを特徴とする。
【0041】
以上の特徴により、本発明の仮設防護壁構造体は、防護壁単体を連結するので、道路の形状に合わせた施工や自由な曲線施工ができる。また、路面に固定しない為、設置撤去が容易であり、仮設的に使用しやすい。防護壁単体に補強材を一体化させ、高強度の補強材同士を連結することにより、高い連結強度が実現できる。
【0042】
<第2の特徴点>
媒体を注入可能な中空状の一対のブロック体(例えば、主にブロック体20a・20b)を締結手段(例えば、主にボルト6・ナット7)で一体に組付けられた防護壁単体(例えば、主に防護壁単体10)であり、そのブロック体同士の合わせ面に挟み込まれるように補強材(例えば、主に連結部40、補強部41、41a、41b、41c)があり、その補強材は前記締結手段をもって前記防護壁単体に一体に固定され、前記補強材は両端に連結構造を持ち、前記補強材同士が長手方向に連結することによって、前記防護壁単体同士も連結することを特徴とする。
【0043】
以上の特徴により、本発明の仮設防護壁構造体は、防護壁単体を連結するので、道路の形状に合わせた施工や自由な曲線施工ができる。また、路面に固定しない為、設置撤去が容易であり、仮設的に使用しやすい。防護壁単体に補強材を一体化させ、高強度の補強材同士を連結することにより、高い連結強度が実現できる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、高速道路での使用を中心に説明したが、一般道路での利用や工場や企業等の敷地内での防護壁としての利用も応用が可能である。
【符号の説明】
【0045】
1…仮設防護壁構造体、6…ボルト、7…ナット、10…防護壁単体、
20a、b…ブロック体、25…ボルト通過口、31…ボルト連結口、
40…連結部、41…補強部、42…片、44…ピン挿入口、46…連結ピン、
45…通し孔、
51…反射板。