(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023156108
(43)【公開日】2023-10-24
(54)【発明の名称】集塵フード
(51)【国際特許分類】
B08B 15/04 20060101AFI20231017BHJP
【FI】
B08B15/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022065777
(22)【出願日】2022-04-12
(71)【出願人】
【識別番号】522148271
【氏名又は名称】株式会社シマダ
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100206151
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 惇志
(74)【代理人】
【識別番号】100218187
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 治子
(72)【発明者】
【氏名】田中 一郎
(57)【要約】
【課題】発生した粉塵を効率よく収集する。
【解決手段】容器Sに粉末試料を入れる際に発生する粉塵Wの飛散を抑制する集塵フード10であって、容器Sの上部開口部S1の少なくとも一部を覆う上部カバー部111と、容器Sの側面の少なくとも一部の形状に沿って形成されるとともに、上部カバー部111の下方に位置する側面カバー部112とを有するカバー体11と、側面カバー部112に設けられ、上部開口部S1から飛散した粉塵Wが入り込む粉塵吸入口121を有するとともに、吸引機に接続される吸引部12と、側面カバー部112に設けられるとともに、粉塵吸入口121の前方に位置して粉塵吸入口121を覆う仕切板13とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に粉末試料を入れる際に発生する粉塵の飛散を抑制する集塵フードであって、
前記容器の上部開口部の少なくとも一部を覆う上部カバー部と、前記容器の側面の少なくとも一部の形状に沿って形成されるとともに、前記上部カバー部の下方に位置する側面カバー部とを有するカバー体と、
前記側面カバー部に設けられ、前記上部開口部から飛散した粉塵が入り込む粉塵吸入口を有するとともに、吸引機に接続される吸引部と、
前記側面カバー部に設けられるとともに、前記粉塵吸入口の前方に位置して前記粉塵吸入口を覆う仕切板とを備える集塵フード。
【請求項2】
前記側面カバー部の少なくとも一部、および、前記粉塵吸入口は、前記上部開口部の上方に位置する請求項1記載の集塵フード。
【請求項3】
設置面から所定高さに前記カバー体を支持するカバー体支持部をさらに備える請求項1記載の集塵フード。
【請求項4】
設置面から所定高さに前記カバー体を支持するカバー体支持部が、容器を載置する容器載置部をさらに備える請求項1記載の集塵フード。
【請求項5】
前記カバー体、前記吸引部、および、前記仕切板は、耐水性の材質から形成されている、請求項1記載の集塵フード。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一項に記載の集塵フードを備える集塵装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集塵フードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
工場又は現場等において、例えばセメント、石灰といった粉末材料を容器に入れる際又はその粉末材料を混合する際に、粉末材料の一部が容器の上部開口部から飛散することによって粉塵が発生する。従来、この粉塵を収集するために、集塵機の吸引ホースに接続して用いる集塵フードを粉塵の発生場所に向けて設置することで、粉塵の収集を図ってきた。
【0003】
例えば、特許文献1に示す集塵フードは、粉塵の発生場所から離間して設置されて、発生した粉塵を収集するものである。具体的に、特許文献1に示す集塵フードは、粉塵の発生場所から一定距離に離れた位置に設置され、粉塵の発生場所に対して開口部を向ける構成である。この結果、集塵機が起動すると、発生した粉塵が開口部から集塵フード内へと導かれ、粉塵が収集される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【0005】
しかしながら、上記のような集塵フードは、粉塵の発生場所から集塵フードの設置される位置との間に空間が生じるので、集塵フードに収集されずにその空間から周囲へと飛散する粉塵を生じてしまう。この結果、上記のような集塵フードでは、発生した粉塵を効率よく収集することができない。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、発生した粉塵を効率よく収集することをその主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明に係る集塵フードは、容器に粉末試料を入れる際に発生する粉塵の飛散を抑制する集塵フードであって、前記容器の上部開口部の少なくとも一部を覆う上部カバー部と、前記容器の側面の少なくとも一部の形状に沿って形成されるとともに、前記上部カバー部の下方に位置する側面カバー部とを有するカバー体と、前記側面カバー部に設けられ、前記上部開口部から飛散した粉塵が入り込む粉塵吸入口を有するとともに、吸引機に接続される吸引部と、前記側面カバー部に設けられるとともに、前記粉塵吸入口の前方に位置して前記粉塵吸入口を覆う仕切板とを備えることを特徴とする。
【0008】
このような集塵フードであれば、カバー体が、粉塵の発生場所である容器の上部開口部の少なくとも一部を覆う上部カバー部を有しているので、粉塵の上方への飛散を抑制することができる。また、カバー体が、上部カバー部の下方に位置する側面カバー部をさらに有しているので、上部カバー部と容器の上部開口部との間から飛散する粉塵を収集することができる。そして、側面カバー部が、容器の側面の少なくとも一部の形状に沿って形成されるとともに、粉塵吸入口の前方が仕切板に覆われるので、粉塵を含む流体が側面カバー部の形状に沿って粉塵吸入口へと流れる。その結果、容器の上部開口部からの粉塵を広範囲に集塵することができる。
【0009】
ここで、前記集塵フードは、前記側面カバー部の少なくとも一部、および、前記粉塵吸入口が前記上部開口部の上方に位置することが望ましい。
【0010】
このような集塵フードであれば、側面カバー部の少なくとも一部および粉塵吸入口が容器の上部開口部よりも上方に位置するので、容器の上部開口部の上方へと拡散した粉塵を広範囲に収集することができる。
【0011】
そして、前記集塵フードは、設置面から所定高さに前記カバー体を支持するカバー体支持部をさらに備えるものでもよい。
【0012】
このカバー体支持部が設置面から所定高さにカバー体を支持するので、自立して集塵フードを設置することができる。この結果、容器の入れ替え等の際に、ユーザが集塵フードを容器から移動させる必要がないので、作業性を向上させることができる。
【0013】
さらに、前記集塵フードにおいて、前記カバー体支持部が容器を載置する容器載置部をさらに備えるものであってもよい。
【0014】
このような集塵フードであれば、容器載置部に容器が載置されると、その容器の重量により集塵フードを安定して設置することができる。
【0015】
また、前記集塵フードは、前記カバー体、前記吸引部、および、前記仕切板が、例えばステンレス鋼等の耐水性の材質から形成されているものも挙げられる。
【0016】
このような集塵フードであれば、各部材が耐水性の材質から形成されているので、集塵フードを水で洗浄することができる。
【0017】
その上、本発明の集塵装置は、前記集塵フードを備えることを特徴とする。
【0018】
このような集塵装置であれば、粉塵の発生場所である容器の上記開口部の上方及び側面方向の一部を覆う集塵フードを備えているので、粉塵の周囲への飛散を抑制することができる。また、集塵フードの仕切板が粉塵吸入口の前方に位置し、粉塵吸入口を覆う構成であるので、粉塵を含む流体は、そのまま粉塵吸入口へと吸引されず、カバー体の形状に沿って吸引される。その結果、この集塵装置は、容器の上部開口部における粉塵を広範囲に収集することができる。
【発明の効果】
【0019】
このように構成した本発明によれば、発生した粉塵を効率よく収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施形態に係る集塵装置の斜視図である。
【
図3】同実施形態の集塵フードのA―A’断面図である。
【
図5】変形実施形態に係る集塵フードの正面図である。
【
図6】変形実施形態に係る集塵フードの側面図である。
【
図7】変形実施形態に係る集塵フードの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、本発明に係る集塵装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に示すいずれの図についても、わかりやすくするために、適宜省略し又は誇張して模式的に描かれている。同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
【0022】
<装置の基本構成>
本実施形態の集塵装置100は、容器Sに粉末材料を入れる際または粉末材料を混合する際に発生する粉塵Wを集塵するものである。ここで、粉末材料とは、例えばセメント、石灰等が挙げられるがこれに限定されない。
【0023】
具体的に、本実施形態の集塵装置100は、
図1に示すように、粉塵Wを収集する集塵フード10と、流体中の粉塵Wを分離するサイクロン20と、粉塵Wを吸引して捕集する集塵機30とを備えている。
【0024】
集塵フード10は、容器Sの上部開口部S1から発生した粉塵Wを効率よく収集するものである。より詳細な構成は後述する。
【0025】
サイクロン20は、集塵フード10において収集された粉塵Wを流体中から分離するものである。具体的には、サイクロン20は、例えば円筒状の形状からなるものである。また、サイクロン20は、集塵フード10で捕集された粉塵Wを含む流体を円筒内で回転させて生じた遠心力により、粉塵Wをその流体中から分離する。サイクロン20で分離されなかった粉塵Wを含む流体は、集塵機30へと送られる。
【0026】
集塵機30は、サイクロン20から送られてきた粉塵Wを含む流体を吸引および粉塵Wをさらに分離するものである。具体的には、集塵機30は、モーターを起動させることにより、サイクロン20から送られてきた粉塵Wを含む流体を吸引し、その流体がフィルタを通過することで、サイクロン20で分離されなった粉塵Wをさらに捕集する。
【0027】
<集塵フードの具体的構成>
そして、集塵フード10は、容器Sの上部開口部S1から発生した粉塵Wを効率よく収集するものである。具体的には、
図2および
図3に示すように、集塵フード10は、粉塵Wが容器Sの外へと飛散することを抑制するカバー体11と、サイクロン20に接続される吸引部12と、カバー体11に設けられる仕切板13と、カバー体11を支持するカバー体支持部14とを備える。なお、これら各部材の材質は、耐水性の材質で形成されていることが好ましく、例えば、ステンレス鋼またはプラスチック製樹脂等が挙げられるが、これに限定されない。
【0028】
カバー体11は、容器Sの上部開口部S1から発生した粉塵Wが容器Sの外へと飛散することを抑制するものである。具体的には、
図2に示すように、カバー体11は、容器Sの上部開口部S1の少なくとも一部を覆う上部カバー部111と、上部カバー部111の下方に設けられる側面カバー部112とを有する。
【0029】
上部カバー部111は、容器Sの上部開口部S1の少なくとも一部を覆うことで、粉塵Wの上方への飛散を抑制するものである。具体的には、
図2および
図3に示すように、上部カバー部111は、容器Sの上部開口部S1の上方に位置し、上部開口部S1の上方へと飛散する粉塵Wを収集する。また、
図4に示すように、上部カバー部111は、容器S内の粉末材料を混合する際の作業性を考慮して、上部開口部S1の一部、例えば上部開口部S1の約4分の1程度の面積を覆うが、これに限られない。
【0030】
側面カバー部112は、容器Sの側面の少なくとも一部の形状に沿って形成されるとともに、上部カバー部111の下方に位置することで、上部カバー部111と上部開口部S1との間の空間からの粉塵Wの飛散を抑制するものである。具体的には、
図2および
図3に示すように、側面カバー部112の上端部は、上部カバー部111に接続され、側面カバー部112の下端部は、上部開口部S1よりも下方に位置する。
【0031】
また、
図4に示すように、側面カバー部112は、平面視において、円筒状の容器Sの側面に沿った形状である円弧状に形成されている。その結果、
図4に示すように、側面カバー部112の内側側面112aは、容器Sの側面の一部に接した構成となっている。
【0032】
吸引部12は、サイクロン20に接続され、集塵フード10が収集した粉塵Wを含む流体をサイクロン20へと送るものである。具体的には、
図1~
図3に示すように、吸引部12は、側面カバー部112の略中央部分で側面カバー部112と接続されるとともに、例えば中空円筒状の形状からなる。また、吸引部12は、側面カバー部112に形成され、容器Sの上部開口部S1から飛散した粉塵Wが入り込む粉塵吸入口121を有している。粉塵吸入口121は、
図2および
図3に示すように、容器Sの上部開口部S1よりも上方に位置する。
【0033】
そして、仕切板13は、側面カバー部112に設けられるとともに、粉塵吸入口121の前方に位置して粉塵吸入口121を覆うものである。具体的には、
図2および
図3に示すように、仕切板13は、側面カバー部112に接続される接続仕切部131と粉塵吸入口121を覆う吸入口仕切部132とからなる。
【0034】
接続仕切部131は、吸入口仕切部132と側面カバー部112とを接続するものである。具体的には、
図2および
図3に示すように、接続仕切部131は、側面カバー部112の略中央部に設けられ、粉塵吸入口121の下方に位置する。また、
図2に示すように、正面視において、接続仕切部131は、粉塵吸入口121の外径よりも長く構成されている。
【0035】
吸入口仕切部132は、粉塵吸入口121よりも前方に位置し、粉塵吸入口121を覆うものである。具体的には、
図2および
図3に示すように、吸入口仕切部132の下部は、接続仕切部131に接続されて、粉塵吸入口121よりも前方に位置する。また、
図1および
図2に示すように、吸入口仕切部132は、例えば略直方体の形状からなり、正面視において粉塵吸入口121を覆うことで、粉塵吸入口121は、容器Sの上部開口部S1に対して露出しない構成としている。
【0036】
カバー体支持部14は、カバー体11を設置面から所定の高さに支持するものである。具体的には、
図2~
図4に示すように、カバー体支持部14は、カバー体11を設置面から所定の高さとするカバー体接続部141と、カバー体11およびカバー体接続部141を支持する土台部142とを有する。
【0037】
カバー体接続部141は、その一部が側面カバー部112に設けられ、カバー体11を設置面から所定の高さとするものである。具体的には、
図2および
図3に示すように、カバー体接続部141の上部は、吸引部12の下方に位置するとともに、側面カバー部112の外側側面112bに接続される。また、カバー体接続部141は、粉塵吸入口121が容器Sの上部開口部S1よりも上方に位置する高さとなるように構成される。そして、カバー体接続部141は、
図4に示すように、平面視において略V字状の形状となっているが、この形状に限られない。
【0038】
土台部142は、
図2および
図3に示すように、カバー体接続部141の下部と接続され、カバー体11およびカバー体接続部141を支持するものである。なお、土台部142は、容器Sを載置する容器載置部143をさらに備える構成としてもよい。
【0039】
<本実施形態における粉塵の収集方法>
容器Sに粉末材料を入れる際または粉末材料を混合する際に、上部開口部S1から粉塵Wが発生する。発生した粉塵Wは、集塵機30の吸引力によって粉塵吸入口121へと向かう。この際、粉塵吸入口121の前方に仕切板13が位置し、その仕切板13は、粉塵吸入口121を覆っている。この構成により、
図3に示すように、発生した粉塵Wは、仕切板13により迂回して粉塵吸入口121へと吸引される。その結果、粉塵Wは、上部カバー部111および側面カバー部112の形状に沿って収集される。したがって、粉塵Wは、カバー体11の形状に沿って収集されるので、集塵フード10は、上部開口部S1で発生した粉塵Wを広範囲かつ均一に収集する。
【0040】
<本実施形態の効果>
本実施形態の集塵装置100によれば、カバー体11が、粉塵Wの発生場所である容器Sの上部開口部S1の少なくとも一部を覆う上部カバー部111を有しているので、粉塵Wの上方への飛散を抑制することができる。また、カバー体11が、上部カバー部111の下方に位置する側面カバー部112をさらに有しているので、上部カバー部111と容器Sの上部開口部S1との間から飛散する粉塵Wを収集することができる。そして、側面カバー部112が、容器Sの側面の少なくとも一部の形状に沿って形成されるとともに、仕切板13が粉塵吸入口121の前方を覆うので、粉塵Wを含む流体が側面カバー部112の形状に沿って粉塵吸入口121へと流れる。その結果、容器Sの上部開口部S1からの粉塵Wを広範囲に集塵することができる。したがって、このような本実施形態の集塵フード10を用いることで、容器Sの上部開口部S1から発生した粉塵Wを効率よく収集することができる。
【0041】
<その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
【0042】
前記実施形態では、上部カバー部111は、容器Sの上部開口部S1の約4分の1程度の面積を覆う構成であったが、上部カバー部111が上部開口部S1を覆う面積はこれに限られない。例えば、側面カバー部112が、容器S内の粉末材料を混合することができる高さを有している場合、上部カバー部111が容器Sの上部開口部S1の半分以上の面積を覆う構成であってもよい。
【0043】
前記実施形態では、吸引部12および粉塵吸入口121が1つ設けられる構成であったが、吸引部12および粉塵吸入口121は2以上設けられる構成としてもよい。これにより、集塵フード10が複数の吸引部12を備えるので、粉塵Wをより効率よく収集することができる。
【0044】
また、前記実施形態では、吸入口仕切部132が略直方体からなる構成であったが、吸入口仕切部132はこの形状に限られない。例えば、粉塵吸入口121と対向する吸入口仕切部132の面は、側面カバー部112に沿った形状としてもよい。この形状により、粉塵Wは、より側面カバー部112に沿って吸引されるようになる。
【0045】
さらに、前記実施形態では、カバー体接続部141が、粉塵吸入口121を設置面から所定の高さに位置させる構成であったが、カバー体接続部141によらずに粉塵吸入口121を設置面から所定の高さとしてもよい。例えば、側面カバー部112が接地面から所定高さを有するとともに、側面カバー部112の下部が土台部142に接続される構成としてもよい。この場合、側面カバー部112に設けられた粉塵吸入口121の位置は、側面カバー部112の高さによって規定される。この構成により、カバー体接続部141を設けることなく、側面カバー部112が粉塵吸入口121を設置面から所定の高さに位置させることができるので、集塵フード10の構造を簡単にすることができる。
【0046】
その上、前記実施形態では、カバー体接続部141が容器Sから離間して設けられる構成であったが、カバー体接続部141は容器Sに接して設けられていてもよい。例えば、
図5~
図7に示すように、カバー体接続部141は、容器Sの上端部、内側側面および外側側面の一部を覆う構成としてもよい。この構成により、カバー体接続部141が容器Sに接して設けられるので、カバー体11と容器Sとの間の距離がなくなる。この結果、カバー体11と容器Sとの間の空間から生じる粉塵Wの飛散をさらに抑制することができる。また、この構成により、集塵フード10は、土台部142を有する必要がないので、集塵フード10の構造を簡単にすることができる。
【0047】
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0048】
100・・・集塵装置
10 ・・・集塵フード
20 ・・・サイクロン
30 ・・・集塵機
11 ・・・カバー体
111・・・上部カバー部
112・・・側面カバー部
12 ・・・吸引部
13 ・・・仕切板
14 ・・・カバー体支持部