(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023156120
(43)【公開日】2023-10-24
(54)【発明の名称】MEMS圧力センサ
(51)【国際特許分類】
G01L 9/00 20060101AFI20231017BHJP
H01L 29/84 20060101ALI20231017BHJP
B81B 3/00 20060101ALI20231017BHJP
【FI】
G01L9/00 307
G01L9/00 305Z
H01L29/84 Z
B81B3/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022065797
(22)【出願日】2022-04-12
(71)【出願人】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100197561
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 三喜男
(72)【発明者】
【氏名】ヘラー,マーティン ウィルフリード
【テーマコード(参考)】
2F055
3C081
4M112
【Fターム(参考)】
2F055AA40
2F055BB20
2F055CC51
2F055DD05
2F055EE25
2F055FF11
2F055GG12
3C081AA01
3C081BA01
3C081BA07
3C081BA12
3C081BA22
3C081BA29
3C081BA32
3C081BA44
3C081BA48
3C081BA53
3C081BA74
3C081CA02
3C081CA13
3C081CA23
3C081DA03
3C081DA27
3C081DA30
3C081EA03
4M112AA01
4M112AA10
4M112BA08
4M112CA42
4M112CA46
4M112CA51
4M112CA56
4M112EA03
4M112EA06
4M112FA20
(57)【要約】
【課題】センサの信頼性を向上させることができるMEMS圧力センサを提供する。
【解決手段】MEMS圧力センサ1は、空洞11を有する基板10と、基板10に設けられて空洞11内に振動可能に配置される振動体部30と、基板10に設けられて空洞11内において振動体部30の両側に接続される一対のバネ部40と、基板10に形成されて圧力に応じて変形可能な曲線部57を有して一対のバネ部40に接続される一対の圧力管部50とを有する。振動体部30は、圧力に応じた一対の圧力管部50の変形に伴って一対の圧力管部50によって一対のバネ部40を介して押圧されて振動体部30の共振周波数が変化する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に空洞の一部が露出する空洞を有する基板と、
前記基板に設けられて前記空洞内に所定方向に振動可能に配置される振動体部と、
前記基板に設けられて前記空洞内において前記振動体部の前記所定方向の両側に接続される一対のバネ部と、
前記基板に形成されて圧力に応じて前記所定方向に変形可能な曲線部を有して前記一対のバネ部に接続される一対の圧力管部とを有し、
前記振動体部は、圧力に応じた前記一対の圧力管部の変形に伴って前記一対の圧力管部によって前記一対のバネ部を介して前記所定方向の両側から押圧されて前記振動体部の共振周波数が変化する、
MEMS圧力センサ。
【請求項2】
前記振動体部を前記所定方向に振動させる電圧を印加する駆動電極部と、
前記振動体部の共振周波数を検出する検出電極部とを有している、
請求項1に記載のMEMS圧力センサ。
【請求項3】
前記一対の圧力管部はそれぞれ、平面視でC字状に形成された前記曲線部を有している、
請求項1に記載のMEMS圧力センサ。
【請求項4】
前記一対の圧力管部は、前記所定方向に対称に形成された前記曲線部を有している、
請求項1に記載のMEMS圧力センサ。
【請求項5】
前記曲線部は、前記所定方向に直交する方向に対称に配置される一対の曲線部を有している、
請求項1に記載のMEMS圧力センサ。
【請求項6】
前記基板に、前記振動体部、前記一対のバネ部及び前記一対の圧力管部を支持する一対の支持部が設けられている、
請求項1に記載のMEMS圧力センサ。
【請求項7】
前記振動体部は、前記所定方向の両側からそれぞれ前記振動体部の中央側に窪む一対の切欠き部を有し、
前記一対の支持部は、平面視で前記一対の切欠き部内にそれぞれ配置されている、
請求項1に記載のMEMS圧力センサ。
【請求項8】
前記一対の圧力管部はそれぞれ、前記空洞内に配置される空洞側管部と、前記基板の前記空洞を除く部分に配置される基板側管部とを有し、
前記空洞側管部は、前記曲線部と前記基板側管部とを連結する連結部を有し、
前記連結部の基板側管部側に、前記所定方向に伸縮可能であるバネ部が設けられている、
請求項1に記載のMEMS圧力センサ。
【請求項9】
前記駆動電極部は、前記基板に固定される駆動固定電極部と、前記振動体部に設けられる駆動可動電極部とを備え、
前記検出電極部は、前記基板に固定される検出固定電極部と、前記振動体部に設けられる検出可動電極部とを備えている、
請求項2に記載のMEMS圧力センサ。
【請求項10】
前記駆動固定電極部及び前記駆動可動電極部は、櫛歯状に形成され、
前記検出固定電極部及び前記検出可動電極部は、櫛歯状に形成されている、
請求項9に記載のMEMS圧力センサ。
【請求項11】
前記駆動電極部は、前記検出電極部を兼ねている、
請求項2に記載のMEMS圧力センサ。
【請求項12】
前記基板は、シリコン基板であり、
前記一対の圧力管部はそれぞれ、酸化シリコンを有している、
請求項1に記載のMEMS圧力センサ。
【請求項13】
前記基板に前記空洞を覆うように接合されるカバー部材を有している、
請求項1に記載のMEMS圧力センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、MEMS圧力センサに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、半導体微細加工技術を用いて製造されるMEMS(Micro Electro Mechanical System)圧力センサが開示されている。前記圧力センサは、半導体基板に、圧力に基づいて変形する曲線部を有する圧力導管と、圧力導管の変形とともに変形可能な容量構造を有するトランスデューサとを形成し、トランスデューサの容量構造の変形を検出することにより圧力を検出するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1に記載されるように、圧力に基づいて変形する曲線部を有する圧力導管と圧力導管の変形とともに変形可能な容量構造を有するトランスデューサとを基板に形成してトランスデューサの容量構造の変形を検出するMEMS圧力センサでは、基板に加速度が作用する場合、加速度によってもトランスデューサの容量構造が変形することから、加速度が圧力検出に悪影響を及ぼし、センサの信頼性が低下するおそれがある。
【0005】
本開示は、センサの信頼性を向上させることができるMEMS圧力センサを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、表面に空洞の一部が露出する空洞を有する基板と、前記基板に設けられて前記空洞内に所定方向に振動可能に配置される振動体部と、前記基板に設けられて前記空洞内において前記振動体部の前記所定方向の両側に接続される一対のバネ部と、前記基板に形成されて圧力に応じて前記所定方向に変形可能な曲線部を有して前記一対のバネ部に接続される一対の圧力管部とを有し、前記振動体部は、圧力に応じた前記一対の圧力管部の変形に伴って前記一対の圧力管部によって前記一対のバネ部を介して前記所定方向の両側から押圧されて前記振動体部の共振周波数が変化する、MEMS圧力センサを提供する。
【0007】
本開示によれば、MEMS圧力センサは、基板の空洞内に振動可能に配置される振動体部と、振動体部の両側に接続される一対のバネ部と、圧力に応じて変形可能な曲線部を有して一対のバネ部に接続される一対の圧力管部とを有する。振動体部は、圧力に応じた一対の圧力管部の変形に伴って一対の圧力導管によって一対のバネ部を介して押圧されて振動体部の共振周波数が変化される。これにより、圧力に応じて変化する振動体部の共振周波数を検出することで圧力を検出することができるので、基板に加速度が作用する場合においても、加速度が圧力検出に影響することを抑制することができ、センサの信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本開示の第1実施形態に係るMEMS圧力センサの斜視図である。
【
図2】
図2は、MEMS圧力センサの平面図である。
【
図4】
図4は、
図2のIV-IV線に沿うMEMS圧力センサの断面図である。
【
図5】
図5は、
図3のV-V線に沿う第1基板の断面図である。
【
図6】
図6は、
図3に示す第1基板の一部の要部拡大図である。
【
図7】
図7は、第1基板の製造方法を説明する図である。
【
図8】
図8は、第1基板の製造方法を説明する図である。
【
図9】
図9は、第1基板の製造方法を説明する図である。
【
図10】
図10は、本開示の第2実施形態に係るMEMS圧力センサの第1基板の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1は、本開示の第1実施形態に係るMEMS圧力センサの斜視図である。
図2は、MEMS圧力センサの平面図である。
図1及び
図2に示すように、本開示の第1実施形態に係るMEMS圧力センサ1は、センサ素子2として共振型圧力センサ素子2を有する共振型圧力センサである。MEMS圧力センサ1は、センサ素子2を有する第1基板10と、第1基板10に接合される第2基板20とを備えている。MEMS圧力センサ1は、半導体微細加工技術を用いて第1基板10及び第2基板20を加工して製造される。
【0011】
以下では、第1基板10及び第2基板20の表面に沿う所定方向をX方向とするとともにX方向と直交する方向をY方向とし、X方向及びY方向と直交する第1基板10及び第2基板20の厚さ方向をZ方向とする。
図1及び
図2では、第1基板10に形成される配線を省略して示している。
【0012】
第1基板10は、所定方向としてX方向に振動可能に配置される振動体部30と、振動体部30のX方向の両側に接続される一対のバネ部40とを有している。第1基板10には、一対のバネ部40に振動体部30とはX方向反対側に接続される一対の圧力管部(ブルドン管部)50が形成されている。振動体部30は、圧力に応じた一対の圧力管部50の変形に伴って一対の圧力管部50によって一対のバネ部40を介してX方向両側から対称に押圧されて振動体部30の共振周波数が変化するようになっている。
【0013】
第1基板10は、表面である第1主面10aと、第1主面10aの反対側の裏面である第2主面10bとを有している。第1基板10は、平面視で略矩形状に形成されている。第1基板10として、シリコン基板が用いられ、不純物をドーピングして導電性を付与した単結晶シリコン基板が用いられる。
【0014】
第1基板10は、第1主面10aに一部が露出する空洞11を有している。空洞11は、第1主面10aから第1基板10の厚さ方向に略直方状に窪んで形成され、底壁部11aと底壁部11aから第1基板10の厚さ方向に延在する側壁部11bとを有している。
【0015】
振動体部30、一対のバネ部40及び一対の圧力管部50は、第1基板10の一部によって所定厚さを有するように形成され、空洞11内に浮いた状態で第1基板10に支持されている。第1基板10は、振動体部30、一対のバネ部40及び一対の圧力管部50を支持する一対の支持部60を有している。
【0016】
第2基板20は、
図1に示すように、表面である第1主面20aと、第1主面20aの反対側の裏面である第2主面20bとを有している。第2基板20は、平面視で略矩形状に形成されている。第2基板20として、シリコン基板が用いられる。
【0017】
第2基板20は、第1主面20aから第2基板20の厚さ方向に略直方状に窪む空洞21を有している。空洞21は、底壁部21aと底壁部21aから第2基板20の厚さ方向に延在する側壁部21bとを有している。第2基板20は、空洞11を覆うように第1基板10に接合されている。空洞11及び空洞21は、圧力を計測する外部環境の圧力より圧力が低くなるように、例えば真空状態に密閉される。第2基板20は、空洞11を覆うように第1基板10に接合されるカバー部材として機能する。
【0018】
圧力管部50は、
図2に示すように、第1基板10の空洞11内に配置される空洞側管部55と、第1基板10の空洞11を除く部分に配置される基板側管部56とを有している。空洞側管部55は、一端側に曲線部57を有し、他端側に基板側管部56に接続される連結部58を有している。基板側管部56は、一端側が空洞側管部55に接続され、他端側が第1基板10の外部に開放されて圧力を計測する外部環境に連通されている。
【0019】
第1基板10は、振動体部30をX方向に振動させる電圧を印加する駆動電極部70と、振動体部30の共振周波数を検出する検出電極部80とを有している。第1基板10には、駆動電極部70及び検出電極部80が設けられるとともに外部の電子部品と接続される複数、具体的には5つのパッド部3と、駆動電極部70及び検出電極部80とパッド部3とをそれぞれ接続する配線とが形成されている。
【0020】
MEMS圧力センサ1について、
図3から
図6を参照してさらに説明する。
図3は、第1基板の平面図である。
図4は、
図2のIV-IV線に沿うMEMS圧力センサの断面図である。
図5は、
図3のV-V線に沿う第1基板の断面図である。
図6は、
図3に示す第1基板の一部の要部拡大図である。
図6では、
図3のA部を拡大して示している。
【0021】
図3に示すように、第1基板10に、前述したように、振動体部30と一対のバネ部40とが設けられるとともに一対の圧力管部50が形成されている。振動体部30、一対のバネ部40及び一対の圧力管部50は、一対の支持部60に支持されている。
【0022】
振動体部30は、平面視でX方向に直線状に延在する複数の第1直線部分31と、平面視でY方向に直線状に延在する複数の第2直線部分32とを有し、平面視で略矩形状に形成されている。複数の第1直線部分31及び複数の第2直線部分32とは、格子状に設けられている。
【0023】
一対のバネ部40は、振動体部30のX方向の両側に接続されている。一対のバネ部40は、X方向一方側に配置される第1バネ部40aとX方向他方側に配置される第2バネ部40bとを備えている。バネ部40は、振動体部30に接続されてX方向に直線状に延びる第1接続部分41と、第1接続部分41に接続されてY方向を長手方向とする略方形状に形成されたバネ部分42と、バネ部分42に接続されるとともに支持部60に接続されてX方向に直線状に延びる第2接続部分43とを有している。バネ部40は、バネ部分42がX方向に伸縮可能に構成されている。
【0024】
一対の支持部60は、一対のバネ部40のX方向の両側にそれぞれ接続されている。一対の支持部60は、X方向一方側に配置される第1支持部60aとX方向他方側に配置される第2支持部60bとを備えている。支持部60は、平面視で略四角形状に形成され、空洞11の底壁部11aから第1基板10の厚さ方向に第1基板10の第1主面10aまで略四角柱状に延在するように形成されている。
【0025】
第1基板10に、前述したように、駆動電極部70と検出電極部80とが設けられている。駆動電極部70は、X方向一方側に配置される第1駆動電極部70aとX方向他方側に配置される第2駆動電極部70bとを備えている。第1駆動電極部70aは、振動体部30のY方向一方側及びY方向他方側にそれぞれY方向に対称に設けられている。第2駆動電極部70bについても、振動体部30のY方向一方側及びY方向他方側にそれぞれY方向に対称に設けられている。駆動電極部70は、
図6に示すように、第1基板10に固定される駆動固定電極部71と、振動体部30に設けられる駆動可動電極部75とを備えている。
【0026】
駆動固定電極部71は、第1基板10の空洞11の側壁部11bからY方向に直線状に延在する第1直線部分72と、第1直線部分72からそれぞれX方向に直線状に延在するとともにY方向に等間隔に離間して配置される複数の第2直線部分73とを有し、櫛歯状に形成されている。
【0027】
駆動可動電極部75は、振動体部30からY方向に直線状に延在する第1直線部分76と、第1直線部分76からそれぞれX方向に直線状に延在するとともにY方向に等間隔に離間して配置される複数の第2直線部分77とを有し、櫛歯状に形成されている。駆動可動電極部75の第2直線部分77は、駆動固定電極部71の第2直線部分73と互いに接触しない状態でX方向位置が重なるように配置され、駆動可動電極部75は、駆動固定電極部71と互いに噛み合うように配置されている。
【0028】
第1駆動電極部70aと第2駆動電極部70bとはそれぞれ、駆動固定電極部71と駆動可動電極部75とを備え、駆動固定電極部71が第1直線部分72及び複数の第2直線部分73を有し、駆動可動電極部75が第1直線部分76及び複数の第2直線部分77を有している。
【0029】
検出電極部80は、駆動電極部70と略同様に形成され、X方向一方側に配置される第1検出電極部80aとX方向他方側に配置される第2検出電極部80bとを備えている。第1検出電極部80aは、振動体部30のY方向一方側及びY方向他方側にそれぞれY方向に対称に設けられている。第2検出電極部80bについても、振動体部30のY方向一方側及びY方向他方側にそれぞれY方向に対称に設けられている。検出電極部80は、第1基板10に固定される検出固定電極部81と、振動体部30に設けられる検出可動電極部85とを備えている。
【0030】
検出固定電極部81は、第1基板10の空洞11の側壁部11bからY方向に直線状に延在する第1直線部分82と、第1直線部分82からそれぞれX方向に直線状に延在するとともにY方向に等間隔に離間して配置される複数の第2直線部分83とを有し、櫛歯状に形成されている。
【0031】
検出可動電極部85は、振動体部30からY方向に直線状に延在する第1直線部分86と、第1直線部分86からそれぞれX方向に直線状に延在するとともにY方向に等間隔に離間して配置される複数の第2直線部分87とを有し、櫛歯状に形成されている。検出可動電極部85の第2直線部分87は、検出固定電極部81の第2直線部分83と互いに接触しない状態でX方向位置が重なるように配置され、検出可動電極部85は、検出固定電極部81と互いに噛み合うように配置されている。
【0032】
第1検出電極部80aと第2検出電極部80bとはそれぞれ、検出固定電極部81と検出可動電極部85とを備え、検出固定電極部81が第1直線部分82及び複数の第2直線部分83を有し、検出可動電極部85が第1直線部分86及び複数の第2直線部分87を有している。
【0033】
第1基板10には、第1主面10a上に絶縁膜として酸化シリコン膜15が形成され、駆動電極部70及び検出電極部80を構成する第1基板10の第1主面10a上にも酸化シリコン膜15が形成されている。
図6に示すように、駆動固定電極部71には、駆動固定電極部71とパッド部3とを電気的に接続する配線71aがコンタクト71bを介して接続されている。駆動固定電極部71は、酸化シリコンによって形成される分離部14によって第1基板10と電気的に分離されている。
【0034】
検出固定電極部81には、検出固定電極部81とパッド部3とを電気的に接続する配線81aがコンタクト81bを介して接続されている。検出固定電極部81は、酸化シリコンによって形成される分離部14によって第1基板10と電気的に分離されている。
【0035】
駆動可動電極部75及び検出可動電極部85は、振動体部30に設けられ、振動体部30には、
図3に示すように、バネ部40及び支持部60を通じて駆動可動電極部75及び検出可動電極部85とパッド部3とを電気的に接続する配線16aがコンタクト16bを介して接続されている。
【0036】
配線71a,81a,16aは、酸化シリコン膜15上に形成されたアルミニウムなどの金属配線として形成され、コンタクト71b,81b,16bは、酸化シリコン膜15に形成されたコンタクト孔にタングステンなどの金属が埋め込まれた金属コンタクトとして形成されている。
【0037】
駆動電極部70は、第1駆動電極部70aと第2駆動電極部70bとに交流電圧を周波数変化させて印加し、静電気力によって振動体部30をX方向に振動させるように構成されている。検出電極部80は、第1駆動電極部70aと第2駆動電極部70bとの静電容量の変化を検出することで、振動体部30を所定周波数でX方向に振動させたときに振動体部30の固有振動数と共振する振動体部30の共振周波数を検出するように構成されている。
【0038】
一対の圧力管部50は、一対のバネ部40のX方向の両側にそれぞれ接続されている。一対の圧力管部50は、X方向一方側に配置される第1圧力管部50aとX方向他方側に配置される第2圧力管部50bとを備えている。圧力管部50は、空洞側管部55と基板側管部56とを有している。基板側管部56は、一端側が空洞側管部55に接続され、他端側が第1基板10の外部に開放されている。
【0039】
空洞側管部55は、曲線部57と連結部58とを有している。曲線部57は、平面視でC字状に形成されている。曲線部57は、一端側がバネ部40のX方向における反振動体部側に接続され、他端側が連結部58に接続されている。空洞側管部55は、Y方向に対称に配置される一対の曲線部57を有している。連結部58は、平面視でT字状に形成され、一端側が曲線部57に接続され、他端側が基板側管部56に接続されている。
【0040】
圧力管部50は、
図4及び
図5に示すように、閉断面状に断面略三角形状に形成されている。空洞側管部55及び基板側管部56は略同一断面を有している。曲線部57は、先端側が密閉されており圧力管部50内の圧力が高くなると曲線部57が直線状に変形しようとX方向に変形し、圧力に応じて略比例してX方向に変形可能に形成されている。
【0041】
図5に示すように、曲線部57は、空洞11内に浮いた状態で変形可能に支持され、連結部58は、一部が支持部60に固定して支持されている。圧力管部50は、酸化シリコンを有し、絶縁膜である酸化シリコン膜15によって形成されている。
【0042】
第1圧力管部50aと第2圧力管部50bとはそれぞれ、X方向に対称に形成され、第1圧力管部50aの曲線部57aと第2圧力管部50bの曲線部57bとは、X方向に対称に形成されている。曲線部57aと曲線部57bとはそれぞれ、Y方向に対称に配置される一対の曲線部57を有し、一対の曲線部57についてもX方向に対称に形成されている。
【0043】
これにより、振動体部30は、圧力に応じた一対の圧力管部50、具体的には曲線部57の変形に伴って一対の圧力管部50によって一対のバネ部40を介してX方向の両側から対称に押圧されて振動体部30の共振周波数が変化するようになっている。振動体部30の共振周波数は、駆動電極部70と検出電極部80とを用いて検出できるようになっている。
【0044】
MEMS圧力センサ1では、圧力と振動体部30の共振周波数との関係を示す特性データを予め取得することで、振動体部30の共振周波数を検出することで、圧力と振動体部30の共振周波数との関係を示す特性データを用いて圧力を検出することができる。
【0045】
次に、MEMS圧力センサ1の製造方法について説明する。
図7から
図9は、第1基板の製造方法を説明する図である。
図7から
図9は、
図2のIV-IV線に沿う第1基板10の断面を示している。MEMS圧力センサ1の製造では、シリコン基板である第1基板10及び第2基板20が準備される。
【0046】
第1基板10には、フォトリソグラフィ及びエッチングなどによって第1基板10における圧力管部50及び分離部14に対応する部分が除去されてトレンチ17が形成される。圧力管部50に対応する部分に形成されるトレンチ17は、酸化シリコン膜によって圧力管部50が形成されるように断面略三角形状に形成される。
【0047】
次に、熱酸化法によってトレンチ17及び第1基板10の第1主面10a全体が熱酸化され、
図8に示すように、第1基板10に酸化シリコン膜15によって圧力管部50及び分離部14が形成されるとともに第1基板10の第1主面10a上に酸化シリコン膜15が形成される。
【0048】
そして、酸化シリコン膜15がパターニングされ、酸化シリコン膜15におけるコンタクト71b,81b,16bに対応する部分が開口され、タングステンなどの金属が埋め込まれてコンタクト71b,81b,16bが形成される。コンタクト71b、81b、16bの形成後には配線71a,81a,16a及びパッド部3が形成される。
【0049】
次に、CVD法によって、第1基板10上に酸化シリコン膜が形成され、フォトリソグラフィ及び異方性エッチングによって第1基板10がパターニングされ、
図3に示すように、振動体部30、バネ部40、圧力管部50の空洞側管部55、支持部60、駆動電極部70及び検出電極部80を残すようにトレンチが形成される。
【0050】
その後に、等方性エッチングによって前記トレンチが深く形成されるとともに、第1基板10の第1主面10aに平行な方向にエッチングされ、
図9に示すように、第1主面10aに一部が露出する空洞11が形成されるとともに空洞11内に振動体部30、バネ部40、圧力管部50の空洞側管部55、駆動電極部70及び検出電極部80が浮いた状態で配置される。
【0051】
このようにして、第1基板10に、振動体部30、バネ部40、圧力管部50、支持部60、駆動電極部70及び検出電極部80が形成される。第2基板20は、第1主面20aにフォトリソグラフィ及びエッチングなどによって空洞21が形成される。空洞21の形成後に、第2基板20は、空洞11を覆うように第1基板10に接合され、MEMS圧力センサ1が製造される。
【0052】
このようにして構成されるMEMS圧力センサ1は、第1基板10の空洞11内に振動可能に配置される振動体部30と、振動体部30の両側に接続される一対のバネ部40と、圧力に応じて変形可能な曲線部57を有して一対のバネ部40に接続される一対の圧力管部50とを有し、振動体部30は、圧力に応じた一対の圧力管部50の変形に伴って一対の圧力管部50によって一対のバネ部40を介して押圧されて振動体部30の共振周波数が変化される。
【0053】
これにより、圧力に応じて変化する振動体部30の共振周波数を検出することで圧力を検出することができるので、基板10に加速度が作用する場合においても、加速度が圧力検出に影響することを抑制することができ、センサの信頼性を向上させることができる。
【0054】
MEMS圧力センサ1は、振動体部30を所定方向に振動させる電圧を印加する駆動電極部70と、振動体部30の共振周波数を検出する検出電極部80とを有している。これにより、駆動電極部70によって振動体部30を振動させ、検出電極部80によって振動体部30の共振周波数を検出することで、圧力に応じて変化する振動体部30の共振周波数を検出することができる。
【0055】
図10は、本開示の第2実施形態に係るMEMS圧力センサの第1基板の平面図である。第2実施形態に係るMEMS圧力センサ101は、第1実施形態に係るMEMS圧力センサ1と、主として支持部及び圧力管部の連結部の構成が異なるものであり、同様の構成については説明を省略する。
【0056】
図10に示すように、MEMS圧力センサ101についても、第1基板10の空洞11内に振動可能に配置される振動体部30と、振動体部30の両側に接続される一対のバネ部40と、圧力に応じて変形可能な曲線部57を有して一対のバネ部40に接続される一対の圧力管部50とを有し、振動体部30は、圧力に応じた一対の圧力管部50の変形に伴って一対の圧力管部50によって一対のバネ部40を介して押圧されて振動体部30の共振周波数が変化する。
【0057】
MEMS圧力センサ101では、振動体部30は、X方向の両側からそれぞれ振動体部30の中央側に平面視で略矩形状に窪む一対の切欠き部33を有している。一対の切欠き部33は、X方向一方側に配置される第1切欠き部33aとX方向他方側に配置される第2切欠き部33bとを備えている。
【0058】
一対の支持部60は、平面視で一対の切欠き部33内にそれぞれ配置されている。一対の支持部60は、X方向一方側に配置される第1支持部160aとX方向他方側に配置される第2支持部160bとを備えている。支持部60は、平面視で切欠き部33内において略四角形状に形成され、空洞11の底壁部11aから第1基板10の厚さ方向に第1基板10の第1主面10aまで略四角柱状に延在するように形成されている。
【0059】
一対のバネ部40は、振動体部30のX方向の両側に接続されている。一対のバネ部40は、X方向一方側に配置される第1バネ部140aとX方向他方側に配置される第2バネ部140bとを備えている。バネ部40はそれぞれ、振動体部30に接続されてX方向に直線状に延びる第1接続部分141と、第1接続部分141に接続されてY方向を長手方向とする略長方形状に形成されたバネ部分142と、バネ部分142に接続されるとともに支持部60に接続されてX方向に直線状に延びる第2接続部分143とを有している。バネ部40は、バネ部分142がX方向に伸縮可能に構成されている。
【0060】
本実施形態では、一対のバネ部40にはそれぞれ、バネ部40のX方向における反振動体部側に、圧力管部50を固定して保持する保持部144がX方向に直線状に延びる接続部分145を介して接続されている。保持部144は、Y方向に直線状に延在する2つの第1直線部分144aとX方向に直線状に延在する複数の第2直線部分144bとを有して平面視で略矩形状に形成されている。保持部144は、バネ部40及び接続部分145とともに空洞11内に浮いた状態で支持部60に支持されている。
【0061】
一対の圧力管部50は、第1圧力管部50aと第2圧力管部50bとを備え、圧力管部50は、空洞側管部55と基板側管部56とを有している。基板側管部56は、一端側が空洞側管部55に接続され、他端側が第1基板10の外部に開放されている。
【0062】
圧力管部50の曲線部57は、空洞11内に浮いた状態で変形可能に支持され、圧力管部50の連結部58は、一部が保持部144に固定して支持されている。本実施形態では、連結部58の基板側管部側に、X方向に伸縮可能であるバネ部59が設けられている。圧力管部50は、酸化シリコンを有し、絶縁膜である酸化シリコン膜15によって形成されている。
【0063】
MEMS圧力センサ101においても、第1基板10の空洞11内に振動可能に配置される振動体部30と、振動体部30の両側に接続される一対のバネ部40と、圧力に応じて変形可能な曲線部57を有して一対のバネ部40に接続される一対の圧力管部50とを有し、振動体部30は、圧力に応じた一対の圧力管部50の変形に伴って一対の圧力管部50によって一対のバネ部40を介して押圧されて振動体部30の共振周波数が変化される。
【0064】
これにより、圧力に応じて変化する振動体部30の共振周波数を検出することで圧力を検出することができるので、第1基板10に加速度が作用する場合においても、加速度が圧力検出に影響することを抑制することができ、センサの信頼性を向上させることができる。
【0065】
MEMS圧力センサ101では、一対の支持部60は、平面視で一対の切欠き部33内にそれぞれ配置されている。これにより、一対の支持部60を振動体部30の中央側に近接して配置することができるので、基板10の変形による振動体部30への影響を抑制して圧力の検出精度を向上させることができる。
【0066】
また、空洞側管部55は、曲線部57と基板側管部56とを連結する連結部58を有し、連結部58の基板側管部側に、所定方向に伸縮可能であるバネ部59が設けられている。これにより、圧力管部50の曲線部57は、バネ部59を介して基板側管部56に接続されるので、バネ部59によって基板10の変形による曲線部57への影響を抑制して圧力の検出精度を向上させることができる。
【0067】
本実施形態では、圧力管部50の曲線部57は、平面視でC字状に形成されているが、平面視で半円形状などの湾曲形状に形成するようにしてもよい。曲線部57は、X方向に直交する方向に対称に配置される一対の曲線部を有しているが、1つの曲線部57のみを有するようにしてもよい。
【0068】
圧力管部50は、閉断面状に断面略三角形状に形成されているが、断面略矩形状又は断面略楕円形状などの他の断面形状に形成するようにしてもよい。圧力管部50は、酸化シリコン膜からなる酸化膜によって形成されているが、窒化シリコン膜からなる窒化膜によって形成するようにしてもよい。また、カバー部材として、シリコン基板からなる第2基板20を用いているが、他のカバー部材を用いるようにしてもよい。
【0069】
本実施形態では、駆動電極部70と検出電極部80とがそれぞれ形成されているが、駆動電極部70とは別に検出電極部80を設けることなく、駆動電極部70は、検出電極部を兼ねるようにしてもよい。駆動電極部70によって、振動体部30をX方向に振動させる電圧を印加し、その後に振動体部30の共振周波数を検出するようにしてもよい。
【0070】
このように、本実施形態に係るMEMS圧力センサ1,101は、基板10の空洞11内に振動可能に配置される振動体部30と、振動体部30の両側に接続される一対のバネ部40と、圧力に応じて変形可能な曲線部57を有して一対のバネ部40に接続される一対の圧力管部50とを有する。振動体部30は、圧力に応じた一対の圧力管部50の変形に伴って一対の圧力管部50によって一対のバネ部40を介して押圧されて振動体部30の共振周波数が変化される。
【0071】
これにより、圧力に応じて変化する振動体部30の共振周波数を検出することで圧力を検出することができるので、基板10に加速度が作用する場合においても、加速度が圧力検出に影響することを抑制することができ、センサの信頼性を向上させることができる。
【0072】
また、MEMS圧力センサ1,101は、振動体部30を所定方向に振動させる電圧を印加する駆動電極部70と、振動体部30の共振周波数を検出する検出電極部80とを有している。これにより、駆動電極部70によって振動体部30を振動させ、検出電極部80によって振動体部30の共振周波数を検出することで、圧力に応じて変化する振動体部30の共振周波数を検出することができる。
【0073】
また、一対の圧力管部50はそれぞれ、平面視でC字状に形成された曲線部57を有している。これにより、圧力に応じて変形可能な曲線部57を有する圧力管部50をブルドン管部として形成することができ、ブルドン管部を圧力に応じて所定方向に変形させて圧力に応じて振動体部30の共振周波数を変化させることができる。
【0074】
また、一対の圧力管部50は、所定方向に対称に形成された曲線部57を有している。これにより、一対の圧力管部50の曲線部57が所定方向に対称に形成されない場合に比して、振動体部30の共振周波数を精度良く検出することができる。
【0075】
また、曲線部57は、所定方向に直交する方向に対称に配置される一対の曲線部57を有している。これにより、圧力管部50の一対の曲線部57によって振動体部30を所定方向に安定して押圧することができ、センサの信頼性を向上させることができる。
【0076】
また、基板10に、振動体部30、一対のバネ部40及び一対の圧力管部50を支持する一対の支持部60が設けられている。これにより、振動体部30、バネ部40、圧力管部50がそれぞれ異なる支持部によって支持される場合に比して、基板10の変形による影響を抑制して圧力の検出精度を向上させることができる。
【0077】
また、振動体部30は、所定方向の両側からそれぞれ振動体部30の中央側に窪む一対の切欠き部33を有し、一対の支持部60は、平面視で一対の切欠き部33内にそれぞれ配置されている。これにより、一対の支持部60を振動体部30の中央側に近接して配置することができるので、一対の支持部60が振動体部30の両側に離間して配置される場合に比して、基板10の変形による振動体部30への影響を抑制して圧力の検出精度を向上させることができる。
【0078】
また、一対の圧力管部50はそれぞれ、空洞11内に配置される空洞側管部55と、基板10の空洞11を除く部分に配置される基板側管部56とを有し、空洞側管部55は、曲線部57と基板側管部56とを連結する連結部58を有し、連結部58の基板側管部側に、所定方向に伸縮可能であるバネ部59が設けられている。これにより、圧力管部50の曲線部57は、連結部58に設けられた伸縮可能であるバネ部59を介して基板側管部56に接続されるので、バネ部59によって基板10の変形による曲線部57への影響を抑制して圧力の検出精度を向上させることができる。
【0079】
また、駆動電極部70は、基板10に固定される駆動固定電極部71と、振動体部30に設けられる駆動可動電極部75とを備え、検出電極部80は、基板10に固定される検出固定電極部81と、振動体部30に設けられる検出可動電極部85とを備えている。これにより、駆動固定電極部71と駆動可動電極部75とを備えた駆動電極部70と、検出固定電極部81と検出可動電極部85とを備えた検出電極部80とを用いて、振動体部30を駆動させて振動体部30の共振周波数を検出することができる。
【0080】
また、駆動固定電極部71及び駆動可動電極部75は、櫛歯状に形成され、検出固定電極部81及び検出可動電極部85は、櫛歯状に形成されている。これにより、互いに噛み合うように配置された櫛歯状の駆動固定電極部71及び駆動可動電極部75と、互いに噛み合うように配置された櫛歯状の検出固定電極部81及び検出可動電極部85とを用いて、振動体部30を振動させて振動体部30の共振周波数を検出することができる。
【0081】
また、駆動電極部70は、検出電極部を兼ねている。これにより、駆動電極部と検出電極部とを兼用した電極部を用いることで、電極部を少なくすることができる。駆動電極部70を、所定時間、振動体部30を駆動させる駆動電極部として用い、所定時間、振動体部30の共振周波数を検出する検出電極部として用いることで、振動体部30を駆動させて共振周波数を検出することができる。
【0082】
また、基板10は、シリコン基板であり、一対の圧力管部50はそれぞれ、酸化シリコンを有している。これにより、シリコン基板10に圧力管部50に対応する部分にトレンチ17を形成して熱酸化膜などの酸化シリコン膜を形成することで、比較的容易に一対の圧力管部50を形成することができる。
【0083】
また、基板10に空洞11を覆うように接合されるカバー部材20を有している。これにより、基板10とカバー部材20とを接合して空洞11を密閉することができるので、空洞11内の圧力を一定として圧力管部50内の圧力に応じて曲線部57を変形させて振動体部30の共振周波数を変化させることができ、圧力の検出精度を向上させることができる。
【0084】
本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能である。
【符号の説明】
【0085】
1,101 MEMS圧力センサ
10 第1基板
11 第1基板の空洞
20 第2基板
30 振動体部
33 切欠き部
40 バネ部
50 圧力管部
55 空洞側管部
56 基板側管部
57 曲線部
58 連結部
60 支持部
70 駆動電極部
71 駆動固定電極部
75 駆動可動電極部
80 検出電極部
81 検出固定電極部
85 検出可動電極部