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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023156321
(43)【公開日】2023-10-24
(54)【発明の名称】通話方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/72409 20210101AFI20231017BHJP
   H04M 1/72448 20210101ALI20231017BHJP
   H04M 1/72484 20210101ALI20231017BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20231017BHJP
【FI】
H04M1/72409
H04M1/72448
H04M1/72484
G06F3/16 530
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023118158
(22)【出願日】2023-07-20
(62)【分割の表示】P 2022511004の分割
【原出願日】2020-08-06
(31)【優先権主張番号】201910774468.9
(32)【優先日】2019-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ、フシェン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ、シェンフェン
(72)【発明者】
【氏名】ユ、イ
(72)【発明者】
【氏名】ユアン、ウェイ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】通話プロセスにおけるユーザエクスペリエンスを改善させる通話方法および装置を開示する。
【解決手段】通話方法において、ユーザが音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてオーディオデバイスをアクティブに選択しない場合、別の電子デバイスへの通話接続を確立した後に、電子デバイスは、利用可能なオーディオデバイスから、ユーザの期待を満たすオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通話方法であって、
第1の電子デバイスを第1の外部オーディオデバイスに接続する段階と、
前記第1の外部オーディオデバイスで第1の操作を受信したことに応じて、前記第1の外部オーディオデバイスを使用することによって前記第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間で第1の通話プロセスを実行する段階であって、前記第1の外部オーディオデバイスは、前記第1の通話プロセスにおいて、前記第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、前記第2の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、
前記第1の通話プロセスを終了する段階と、
前記第1の電子デバイスに入力された第2の操作を検出する段階であって、前記第2の操作は、第3の電子デバイスによって開始される通話要求を受信するために使用され、または、前記第2の操作は、前記第3の電子デバイスに対する通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、
前記第2の操作に応じて、前記第1の外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合に、前記第1の外部オーディオデバイスを使用することによって前記第1の電子デバイスと前記第3の電子デバイスとの間で第2の通話プロセスを実行する段階であって、前記第1の外部オーディオデバイスは、前記第2の通話プロセスにおいて、前記第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、前記第3の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、
を備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年8月21日に中国特許庁に出願された、「CALL METHOD AND APPARATUS」と題する中国特許出願第201910774468.9号に対する優先権を主張し、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本願は、端末技術の分野、特に、通話方法および装置に関連する。
【背景技術】
【0003】
通話の間、携帯電話またはタブレットコンピュータなどの電子デバイスは、両方の側のユーザが互いに正常に通話を行うことができるように、オーディオデバイスを使用することによってローカルユーザの音声を収集し、ピアユーザの音声を再生する必要がある。電子技術の発達によって、ますます多くのタイプのオーディオデバイスが存在している。オーディオデバイスは、電子デバイスに外部接続された電子デバイス、有線ヘッドセット、および無線ヘッドセット上に構成されたイヤピース/受信器(receiver)、スピーカ(speaker)、およびマイク(microphone)などを含み得る。
【0004】
複数のオーディオデバイスが利用可能であるとき、ユーザは、通話中に、電子デバイスが、ローカルユーザの音声を収集し、ピアユーザの音声を再生するのに適切なオーディオデバイスを選択し得ることを想定する。したがって、現在、ユーザの期待を満たし、ユーザエクスペリエンスを改善するために、通話中に、電子デバイスが、ローカルユーザの音声を収集し、ピアユーザの音声を再生するのに適切なオーディオデバイスを選択し得るように、技術的解決手段を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0005】
本願は、通話方法および装置を提供する。通話方法において、電子デバイスは、ユーザエクスペリエンスを改善するために、ユーザの期待を満たすオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択し得る。
【0006】
第1の態様によれば、本願尾一実施形態は通話方法を提供する。本方法は、第1の電子デバイスに適用される。本方法は、第1の電子デバイスを第1の外部オーディオデバイスに接続する段階と、第1の外部オーディオデバイスで第1の操作を受信したことに応じて、第1の外部オーディオデバイスを使用することによって第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間で第1の通話プロセスを実行する段階であって、第1の外部オーディオデバイスは、第1の通話プロセスにおいて、第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、第2の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、第1の通話プロセスを終了する段階と、第1の電子デバイスに入力された第2の操作を検出する段階であって、第2の操作は、第3の電子デバイスによって開始される通話要求を受信するために使用され、または、第2の操作は、第3の電子デバイスに対する通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、記第2の操作に応じて、第1の外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合に、第1の外部オーディオデバイスを使用することによって第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間で第2の通話プロセスを実行する段階であって、第1の外部オーディオデバイスは、第2の通話プロセスにおいて、第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、第3の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、を含む。
【0007】
第1の態様における方法によれば、ユーザは、ピアユーザへの通話を行うために、アクティブに選択された外部オーディオデバイスを使用し得る。これにより、ユーザの期待が満たされ、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0008】
第1の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、ダイアルボタンまたは応答ボタンが第1の外部オーディオデバイス上に配置され、第1の操作が、ダイアルボタンに対して実行される操作、または応答ボタンに対して実行される操作を含む。
【0009】
第2の態様によれば、本願の一実施形態は通話方法を提供する。本方法は、第1の電子デバイスに適用される。本方法は、第1の電子デバイスが、第1のオーディオデバイスを使用することによって第1の電子デバイスと第4の電子デバイスとの間で第3の通話プロセスを実行する段階であって、第1のオーディオデバイスは、第3の通話プロセスにおいて、第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、第4の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、第2のオーディオデバイスに切り替えるのに使用された第3の操作を検出する段階と、第3の操作に応じて、第2のオーディオデバイスを使用することによって第3の通話プロセスを実行し続ける段階であって、第2のオーディオデバイスは、第3の通話プロセスにおいて、第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し続け、第4の電子デバイスの周囲で音声を再生し続けるように構成される、実行し続ける段階と、第3の通話プロセスを終了する段階と、第1の電子デバイスに入力された第2の操作を検出する段階であって、第2の操作は、第3の電子デバイスによって開始された通話要求を受信するために使用され、または、第2の操作は、第3の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、第2の操作に応じて、第2のオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合に、第2のオーディオデバイスを使用することによって第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間で第2の通話プロセスを実行する段階であって、第2のオーディオデバイスは、第2の通話プロセスにおいて、第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、第3の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、を含む。
【0010】
第2の態様における方法によれば、ユーザは、通話プロセスにおいてユーザがピアユーザに通話を行うための切り替えを実行するのに使用したオーディオデバイスを使用し、切り替えの後に依然として、使用したオーディオデバイスを使用して次の通話プロセスにおいてピアユーザへの通話を行い得る。これにより、ユーザの期待が満たされ、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0011】
第2の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、第1のオーディオデバイスを使用することによって第1の電子デバイスによって実行される第1の電子デバイスとの第4の電子デバイスとの間の第3の通話プロセスにおいて、第2のオーディオデバイスに切り替えるために使用された第3の操作を検出する段階の前に、第1の電子デバイスは、第1のユーザインタフェースを表示する段階であって、第1のユーザインタフェースは、オーディオデバイスを切り替えるための制御手段を含む、表示する段階と、オーディオデバイスを切り替えるための制御手段上で検出された操作に応じて、1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションを表示する段階であって、1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションは、第1の電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスのオプションと、第1の電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスのオプションとを含み、1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションは、第2のオーディオデバイスのオプションを含む、表示する段階と、をさらに実行し得、第2のオーディオデバイスに切り替えるために使用される上記第3の操作は、上記第2のオーディオデバイスの上記オプションに対して実行される操作を含む。
【0012】
第1の態様または第2の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間で第2の通話プロセスを実行した後に、第1の電子デバイスは、第2の通話プロセスを終了する段階と、第1の電子デバイスを第2の外部オーディオデバイスに接続する段階と、第1の電子デバイス上に入力された第4の操作を検出する段階であって、第4の操作は、第5の電子デバイスによって開始された通話要求を受信するために使用され、または、第4の操作は、第5の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、第4の操作に応じて、第2の外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合に、第2の外部オーディオデバイスを使用することによって第1の電子デバイスと第5の電子デバイスとの間で第4の通話プロセスを実行する段階であって、第2の外部オーディオデバイスは、第4の通話プロセスにおいて、第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、第5の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、をさらに実行し得る。このように、ユーザは、電子デバイスに最後に接続された外部オーディオデバイスを使用して、ピアユーザに通話を行い得る。これによりユーザの期待が満たされ、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0013】
第1の態様または第2の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間で第2の通話プロセスを実行した後に、第1の電子デバイスは、第2の通話プロセスを終了する段階と、第5の操作を検出する段階であって、第5の操作は、第6の電子デバイスによって開始される通話要求を受信するために使用され、または、第5の操作は、第6の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、第5の操作に応じて、1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションと、OK制御手段とを表示する段階であって、1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションが、第1の電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスのオプションと、第1の電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスのオプションとを含み、1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションは、第3のオーディオデバイスのオプションを含む、表示する段階と、第3のオーディオデバイスのオプションを選択する操作を検出した後に、OK制御手段に対して実行される第6の操作を検出する段階と、第6の操作に応じて、第3のオーディオデバイスを使用することによって第1の電子デバイスと第6の電子デバイスとの間で第5の通話プロセスを実行する段階であって、第3のオーディオデバイスが、第5の通話プロセスにおいて、第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、第6の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、第5の通話プロセスを終了する段階と、第1の電子デバイスに入力される第7の操作を検出する段階であって、第7の操作は、第7の電子デバイスによって開始される通話要求を受信するために使用され、または、第7の操作は、第7の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、第7の操作に応じて、第3のオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合に、第3のオーディオデバイスを使用することによって第1の電子デバイスと第7の電子デバイスとの間で第6の通話プロセスを実行する段階であって、第3のオーディオデバイスは、第6の通話プロセスにおいて、第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、第7の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、をさらに実行し得る。このように、ユーザは、通話の前にオーディオデバイスを切り替え、切り替えの後に依然として、使用したオーディオデバイスを使用して、次の通話プロセスにおいてピアユーザに通話を行うことができる。これによりユーザの期待が満たされ、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0014】
第1の態様または第2の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス上に入力された第2の操作を検出する前に、第1の電子デバイスはさらに、第3の電子デバイスによって開始された通話要求を受信し、通話要求に応じて第2のユーザインタフェースを表示し得、第2のユーザインタフェースは、応答制御手段とハングアップ制御手段とを含み、第2の操作は、応答制御手段に対して実行される操作を含む。この場合、第1の電子デバイスは、第3の電子デバイスへの通話接続を確立し、第2の通話プロセスを実行するために、第3の電子デバイスによって開始された通話要求を受信し、第2の操作に応じて通話要求を受け入れる側として機能する。
【0015】
第1の態様または第2の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス上に入力された第2の操作を検出する前に、第1の電子デバイスはさらに、第3のユーザインタフェースを表示し得、第3のユーザインタフェースは、第3の電子デバイスに関連付けられた識別子とダイヤル制御手段とを含み、第2の操作は、ダイヤル制御手段に対して実行される操作を含む。この場合、第2の操作に応じて、第1の電子デバイスは第3の電子デバイスへの通話要求を開始し、第3の電子デバイスが通話要求を受け入れた後に、第3の電子デバイスへの通話接続を確立し、第2の通話プロセスを実行する。
【0016】
第1の態様または第2の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の電子デバイスはさらに、第1の電子デバイスによって実行される、第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間の第2の通話プロセスにおける新たな第3の外部オーディオデバイスに接続し得る。新たな第3の外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合、第1の電子デバイスは第3の外部オーディオデバイスを直ちに使用して、第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間で第2の通話プロセスを実行する。
【0017】
第1の態様または第2の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の電子デバイスは、1つまたは複数のオーディオデバイスの1つまたは複数の優先度を格納し、1つまたは複数のオーディオデバイスは、第1の電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスと、第1の電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスとを含み、最も高い優先度を有するオーディオデバイスは、第1の電子デバイスと別の電子デバイスとの間で通話プロセスを実行するように構成される。第1の電子デバイスは、以下のいくつかのポリシを参照して、すべてのオーディオデバイスの優先度を更新し得る。
【0018】
(1)ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択するとき、電子デバイスは、スタック内でユーザによってアクティブに選択されたオーディオデバイスの優先度を直ちに最も高く調節し、スタック内の他のオーディオデバイスは優先度の高い順である。ユーザによってアクティブに選択されたオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合、調節操作は継続的に効果を有する。ユーザによってアクティブに選択されたオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスでない場合、調節操作は現在の通話プロセス中にのみ効果を有する。現在の通話が終了した後、電子デバイスは、スタック内のユーザによってアクティブに選択されたオーディオデバイスの優先度を、すべてデフォルトのオーディオデバイスの優先度の後の優先度に調節する。
【0019】
例えば、第1の態様の方法において、第1の電子デバイスは、第1の外部オーディオデバイス上で受信した第1の操作に応じて、第1の外部オーディオデバイスの優先度を最も高く調節し得る。
【0020】
(2)ユーザがオーディオデバイスを切り替え、切り替えの後に使用されたオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして使用するとき、電子デバイスは、スタック内の切り替えの後に使用されたオーディオデバイスの優先度を直ちに最も高く調節し、スタック内の他のオーディオデバイスは優先度の高い順である。ユーザが切り替えを実行した後に使用されたオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合、調節操作は継続的に効果を有する。ユーザが切り替えを実行した後に使用されたオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスでない場合、調節操作は現在の通話プロセス中にのみ効果を有する。現在の通話が終了した後、電子デバイスは、スタック内のユーザが切り替えを実行した後に使用されたオーディオデバイスの優先度を、すべてのデフォルトのオーディオデバイスの優先度の後の優先度に調節する。
【0021】
例えば、第2の態様の方法において、第1の電子デバイスは、第3の操作に応じて、第2のオーディオデバイスの優先度を最も高く調節し得る。
【0022】
別の例について、前述の任意の実施形態では、第1の電子デバイスは、第6の操作に応じて、第3のオーディオデバイスの優先度を調節し得る。
【0023】
(3)電子デバイスが外部オーディオデバイスに新しく接続されるとき、電子デバイスが新しく接続される外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合、電子デバイスは、スタック内の新しく接続される外部オーディオデバイスの優先度を最も高く調節し、スタック内の他のオーディオデバイスは優先度が高い順である。電子デバイスが新しく接続される外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスでない場合、スタック内の新しく接続される外部オーディオデバイスの優先度は、スタック内のすべてのデフォルトのオーディオデバイスの優先度よりも低い。
【0024】
例えば、前述の任意の実施形態では、第1の電子デバイスが第2の外部オーディオデバイスに接続された後、第2の外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合、第1の電子デバイスは、第2の外部オーディオデバイスの優先度を最も高く調節し得る。
【0025】
第1の態様または第2の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、デフォルトのオーディオデバイスは、音声再生中に存在する最大デシベル値が閾値未満であるオーディオデバイスを含む。このように、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合、電子デバイスは、デフォルトのオーディオデバイスのみから、ユーザの期待を満たすオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択し、その結果、ユーザプライバシーが開示されることを防止することができ、他の周りのユーザに対する影響を低減することができる。
【0026】
第3の態様によれば、本願尾一実施形態は電子デバイスを提供する。電子デバイスは、第1の態様による通話方法を実行するように構成される。電子デバイスは、1つまたは複数のプロセッサと、メモリと、表示装置とを含む。メモリは1つまたは複数のプロセッサに連結され、メモリはコンピュータプログラムコードを格納するように構成され、コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、1つまたは複数のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、電子デバイスが第1の態様のいずれか1つ、または第1の態様の考えられる実装形態に記載の方法を実行することを可能にする。第3の態様に記載の電子デバイスによって実行される操作、および電子デバイスによって達成される有益な効果については、第1の態様のいずれか1つ、または第1の態様の考えられる実装形態に記載の関連する説明を参照されたい。本明細書において詳細を改めて説明しない。
【0027】
第4の態様によれば、本願の一実施形態は電子デバイスを提供する。電子デバイスは、第2の態様に記載の通話方法を実行するように構成される。電子デバイスは、1つまたは複数のプロセッサと、メモリと、表示装置とを含む。メモリは1つまたは複数のプロセッサに連結され、メモリはコンピュータプログラムコードを格納するように構成され、コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、1つまたは複数のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、電子デバイスが第2の態様のいずれか1つ、または第2の態様の考えられる実装形態に記載の方法を実行することを可能にする。第4の態様に記載の電子デバイスによって実行される操作、および電子デバイスによって達成される有益な効果については、第2の態様のいずれか1つ、または第2の態様の考えられる実装形態に記載の関連する説明を参照されたい。本明細書において詳細を改めて説明しない。
【0028】
第5の態様によれば、本願の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品が電子デバイス上で実行されると、電子デバイスは、第1の態様のいずれか1つ、または第1の態様の考えられる実装形態に記載の方法を実行することが可能となる。
【0029】
第6の態様によれば、本願の一実施形態は、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体を提供する。命令が電子デバイス上で実行されると、電子デバイスは、第1の態様のいずれか1つまたは第1の態様の考えられる実装形態に記載の方法を実行することが可能となる。
【0030】
第7の態様によれば、本願の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品が電子デバイス上で実行されると、電子デバイスは、第2の態様のいずれか1つ、または第2の態様の考えられる実装形態に記載の方法を実行することが可能となる。
【0031】
第8の態様によれば、本願の一実施形態は、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体を提供する。命令が電子デバイス上で実行されると、電子デバイスは、第2の態様のいずれか1つ、または第2の態様の考えられる実装形態に記載の方法を実行することが可能となる。
【0032】
本願の実施形態に提供される技術的解決手段によれば、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しないとき、別の電子デバイスへの通話接続を確立した後に、ユーザエクスペリエンスを改善するために、電子デバイスは、利用可能なオーディオデバイスから、ユーザの期待を満たすオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1A】従来技術による、iOS(登録商標)ソフトウェアシステムに基づく電子デバイスが音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択する概略フローチャートである。
【0034】
図1B】従来技術による、Android(登録商標)ソフトウェアシステムに基づく電子デバイスが音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択する概略フローチャートである。
【0035】
図2A】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
図2B】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
図3】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
図4a】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
図4b】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
図5A】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
図5B】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
図5C】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
図5D】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
図6A】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
図6B】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
図6C】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
図6D】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
図6E】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
図6F】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
図6G】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
図6H】本願の一実施形態による、ヒト-コンピュータ間相互作用の概略図である。
【0036】
図7A】本願の一実施形態によるスタック更新の概略図である。
図7B】本願の一実施形態によるスタック更新の概略図である。
図7C】本願の一実施形態によるスタック更新の概略図である。
図7D】本願の一実施形態によるスタック更新の概略図である。
図7E】本願の一実施形態によるスタック更新の概略図である。
【0037】
図8】本願の一実施形態による通話方法の概略フローチャートである。
【0038】
図9】本願の一実施形態による別の通話方法の概略フローチャートである。
【0039】
図10A】本願の一実施形態による電子デバイスの構造の概略図である。
【0040】
図10B】本願の一実施形態による電子デバイスのソフトウェアアーキテクチャのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下では、本願の実施形態における添付の図面を参照して、本願の実施形態における技術的解決手段を説明する。
【0042】
本願の実施形態の説明において、別段の定めが無い限り、「/」は「または」を意味する。例えば、A/BはAまたはBを表し得る。本明細書では、「および/または」は、関連付けられた物体間の対応関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する、AおよびBの両方が存在する、および、Bのみが存在するという場合を表し得る。加えて、本願の実施形態の説明では、「複数」とは2または2より多くを意味する。
【0043】
以下の用語、すなわち、「第1」および「第2」は単に、説明の目的を意図するものであり、相対的な重要性の指示もしくは示唆、または、指示された技術的機能の数の黙示的な指示として理解されるべきでない。したがって、「第1」または「第2」によって限定される特徴は、1つまたは複数の特徴を明示的または黙示的に含み得る。本願の実施形態の説明において、別段の定めが無い限り、「複数」は2または2より多くを意味する。
【0044】
電子デバイスが別の電子デバイスへの通話接続を確立した後、電子デバイスは、通話接続に基づいて電子デバイスと別の電子デバイスとの間で通話プロセスを実行し得る。電子デバイスと別の電子デバイスとの間の通話プロセスは以下を含み、すなわち、電子デバイスはローカルの音声を収集し、ローカルの音声を別の電子デバイスに送信し、別の電子デバイスのピアオーディオを受信し、ピアオーディオを再生する。通話プロセスにより、複数のユーザが互いに正常に通話を行うことが可能となる。電子デバイスへの通話接続を確立する1つまたは複数の他の電子デバイスがあってもよい。
【0045】
通話プロセスにおいて、ローカルの音声を収集するように構成されたオーディオデバイスは音声収音デバイスと称され得、ピアオーディオを再生するように構成されたオーディオデバイスは音声再生デバイスと称され得る。
【0046】
ローカル音声は、電子デバイスの周囲の環境音を含み、環境音は、ローカルユーザの音声を含み得る。ピアオーディオは、電子デバイスへの通話接続を確立する別の電子デバイスの周囲の環境音を含み、環境音は、ピアユーザの音声を含み得る。
【0047】
図1Aは、従来技術による、iOS(登録商標)ソフトウェアシステムに基づく電子デバイスが音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択する概略フローチャートである。
【0048】
図1Aに示されるように、別の電子デバイスからの通話要求を受信するとき、電子デバイスは、ディスプレイ上の応答制御手段に対して実行されるタップ操作またはディスプレイ上のスライド操作に応じて、別の電子デバイスへの通話接続を確立し得る。通話接続を確立した後、有線ヘッドセットが電子デバイスに接続されている場合、電子デバイスは、有線ヘッドセットを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。有線ヘッドセットが電子デバイスに接続されていない場合、電子デバイスは、電子デバイス上に構成されたマイクを音声収音デバイスとして選択し、電子デバイス上に構成されたイヤピース(受信機)を音声再生デバイスとして選択する。
【0049】
図1Aに示される、電子デバイスが音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択する方式は、ユーザの期待を満たさず、したがって、ユーザエクスペリエンスに影響を及ぼしている。例えば、ユーザは常に無線ヘッドセットを着用し、無線ヘッドセットを使用することによって通話を行うことを想定する。しかしながら、ディスプレイ上の応答制御手段に対してユーザによって入力されるタップ操作を受信した後に、電子デバイスは、無線ヘッドセットを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択せず、接続された有線ヘッドセットを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【0050】
図1Bは、従来技術による、Android(登録商標)ソフトウェアシステムに基づく電子デバイスが音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択する概略フローチャートである。
【0051】
図1Bに示されるように、別の電子デバイスから通話要求を受信するとき、電子デバイスは、ディスプレイ上の応答制御手段に対して実行されるタップ操作またはディスプレイ上のスライド操作に応じて、別の電子デバイスへの通話接続を確立し得る。通話接続を確立した後、電子デバイスは、電子デバイス上に構成された無線ヘッドセット、有線ヘッドセット、ならびにマイクおよびイヤピース(受信機)の順で音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択する。
【0052】
図1Bに示される、電子デバイスが音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択する方式は、ユーザの期待を満たさず、したがって、ユーザエクスペリエンスに影響を及ぼしている。例えば、ユーザは常に有線ヘッドセットを着用し、有線ヘッドセットを使用することによって通話を行うことを想定する。しかしながら、ディスプレイ上の応答制御手段に対してユーザによって入力されたタップ操作を受信した後に、電子デバイスは、有線ヘッドセットを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択せず、接続された無線ヘッドセットを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【0053】
従来技術のデメリットに基づいて、本願の一実施形態は通話方法および装置を提供する。ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合、別の電子デバイスへの通話接続を確立した後に、電子デバイスは、利用可能なオーディオデバイスから、ユーザの期待を満たすオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。本願の本実施形態に提供される技術的解決手段によれば、ユーザが通話を行うとき、電子デバイスは、利用可能なオーディオデバイスから、ローカル音声を収集してピアオーディオを再生するようにユーザの期待を満たすオーディオデバイスを選択して、ユーザエクスペリエンスを改善し得る。
【0054】
本願の以下の実施形態では、電子デバイスは、確立された通話接続に基づいて音声通話またはビデオ通話を行い得る。音声通話は、通話接続に基づいて電子デバイスが音声を互いに送信することを意味し、ビデオ通話は、通話接続に基づいて電子デバイスが音声およびリアルタイム画像を互いに送信することを意味する。本願の以下の実施形態では、電子デバイス間で確立された通話接続は、以下を含み得るがこれらに限定されない。
【0055】
1.電子デバイスは電話アプリケーションと、別の電子デバイスの加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)番号を使用することによって電子デバイスと別の電子デバイスとの間で確立された通話接続、すなわち、オペレータによって提供される電話サービスに基づいて確立された通話接続とを実行する。
【0056】
2.電子デバイスは、インスタントメッセージングアプリケーションと、電子デバイスと別の電子デバイスとの間で確立された通話接続、すなわち、ネットワークベースの通話接続とを実行する。インスタントメッセージングアプリケーションは、FaceTime(登録商標)、Skype、WeChat(登録商標)(WeChat(登録商標))、またはQQなどを含み得る。例えば、電子デバイスは、WeChat(登録商標)(WeChat(登録商標))が別の電子デバイスへの音声通話またはビデオ通話を開始するときに確立される接続を実行する。
【0057】
本願のいくつかの実施形態では、電子デバイスは、通話要求を開始する側であり得る。通話要求を受信する別の電子デバイスが通話要求を受け入れた後、電子デバイス間で通話接続が正常に確立される。本願のいくつかの他の実施形態では、電子デバイスは、代替的に、別の電子デバイスによって開始される通話要求を受信する側であり得る。電子デバイスが別の電子デバイスによって開始された通話要求を受け入れた後、電子デバイス間で通話接続が正常に確立される。
【0058】
本願の以下の実施形態では、電子デバイスによって選択され得る音声収音デバイスおよび音声再生デバイス、すなわち、電子デバイスに利用可能な音声収音デバイスおよび音声再生デバイスは、以下のタイプを含み得る。
【0059】
1.電子デバイス上に構成されたオーディオデバイス。
【0060】
(1)電子デバイス上に構成された1つまたは複数のマイク(microphone)、例えば、携帯電話の下部に配置されたプライマリマイクまたは携帯電話の上部に配置されたマイクであって、マイクは音声収音デバイスである。
【0061】
(2)電子デバイス上に構成されたイヤピース(受信機)であって、イヤピースは受信機とも称され得、イヤピースは音声再生デバイスである。
【0062】
(3)電子デバイス上に構成されたスピーカ(speaker)であって、スピーカは音声再生デバイスである。
【0063】
本願の本実施形態では、電子デバイスがイヤピースを音声再生デバイスとして使用する場合、電子デバイスはまた、マイクを音声収音デバイスとして使用する。同様に、電子デバイスがスピーカを音声再生デバイスとして使用する場合、電子デバイスはまた、マイクを音声収音デバイスとして使用する。
【0064】
2.電子デバイスが有線方式で接続される外部オーディオデバイス
【0065】
電子デバイスは、電子デバイス上に配置されたデータインタフェース(例えば、タイプCインタフェース、USBインタフェース、3.5mmヘッドセットインタフェース、または2.5mmヘッドセットインタフェース)を通じて外部オーディオデバイスへの有線接続を確立し得る。電子デバイスが有線方式で接続される外部オーディオデバイスは、タイプC有線ヘッドセット、3.5mm有線ヘッドセット、2.5mm有線ヘッドセット、USB有線スピーカ、または別のオーディオデバイスなどを含み得る。
【0066】
いくつかの実施形態では、マイクおよびスピーカなどの装置は、電子デバイスが有線方式で接続される外部オーディオデバイス上に構成され得る。したがって、電子デバイスが有線方式で接続される外部オーディオデバイスは、音声再生デバイスおよび音声収音デバイスの両方として使用され得る。
【0067】
電子デバイスが有線方式で接続される外部オーディオデバイスは1つまたは複数あり得ることが理解され得る。
【0068】
本願の本実施形態では、電子デバイスは、有線方式で接続される外部オーディオデバイスを音声収音デバイスとして使用する場合、外部オーディオデバイスは、具体的には、ローカル音声を収集し、ローカル音声を有線方式で電子デバイスに送信するように構成される。電子デバイスが、有線方式で接続された外部オーディオデバイスを音声再生デバイスとして使用する場合、外部オーディオデバイスは、具体的には、電子デバイスによって送信されたピアオーディオを有線方式で受信し、ピアオーディオを再生するように構成される。
【0069】
3.電子デバイスが無線方式で接続される外部オーディオデバイス
【0070】
電子デバイスは、Bluetooth(登録商標)技術を使用することによって外部オーディオデバイスへの無線接続を確立し得るか、または、赤外線方式、Wi-Fi(登録商標)方式、または別の方式で外部オーディオデバイスへの無線接続を確立し得る。電子デバイスが無線方式で接続される外部オーディオデバイスは、無線ヘッドセット(例えば、Bluetooth(登録商標)ヘッドセット)、無線スピーカ(例えば、Bluetooth(登録商標)スピーカまたはWi-Fi(登録商標)スピーカ)、スマートウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチまたはスマートバンド)、車載デバイス、またはスマートテレビなどを含み得るがこれらに限定されない。
【0071】
いくつかの実施形態では、マイクおよびスピーカなどの装置は、電子デバイスが無線方式で接続される外部オーディオデバイス上に構成され得る。したがって、電子デバイスが無線方式で接続される外部オーディオデバイスは、音声再生デバイスおよび音声収音デバイスの両方として使用され得る。
【0072】
電子デバイスが無線方式で接続される外部オーディオデバイスは1つまたは複数あり得ることが理解され得る。
【0073】
本願の本実施形態では、電子デバイスは、無線方式で接続される外部オーディオデバイスを音声収音デバイスとして使用する場合、外部オーディオデバイスは、具体的には、ローカル音声を収集し、ローカル音声を無線方式で電子デバイスに送信するように構成される。電子デバイスが、無線方式で接続された外部オーディオデバイスを音声再生デバイスとして使用する場合、外部オーディオデバイスは、具体的には、電子デバイスによって送信されたピアオーディオを無線方式で受信し、ピアオーディオを再生するように構成される。
【0074】
本願の以下の実施形態では、電子デバイスは、有線方式および無線方式の両方で1つまたは複数の外部オーディオデバイスに接続され得る。
【0075】
以下では、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択する場合、ならびに、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合について説明する。
【0076】
本願の以下の実施形態では、電子デバイスが別の電子デバイスへの通話接続を確立する前、または確立するとき、ユーザは、オーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択し得る。本願の実施形態では、ユーザによって音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択されるオーディオデバイスは、電子デバイスに接続される外部オーディオデバイスである。
【0077】
本願の実施形態では、ユーザは、以下の2つの場合において、オーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択し得る。
【0078】
1.電子デバイスが通話要求を開始する側として機能する場合、ユーザは、電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスに対してユーザ操作を入力して、外部オーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択し得る。
【0079】
具体的には、ユーザは、電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスに対してユーザ操作を入力し得る。ユーザ操作を検出した後、外部オーディオデバイスは、信号を電子デバイスに送信し得、この信号は、外部オーディオデバイスがユーザ操作を検出することを示すために使用される。信号を受信した後、電子デバイスは、ユーザ操作に応じて、別の電子デバイスへの通話要求を開始し得る。別の電子デバイスが通話要求を受け入れた後、電子デバイスは別の電子デバイスへの通話接続を確立する。通話接続を確立した後、電子デバイスは、ユーザ操作を受信する外部オーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして使用する。本明細書では、ユーザ操作を受信する外部オーディオデバイスは、電子デバイスが有線方式で接続される外部オーディオデバイスであり得るか、または、電子デバイスが無線方式で接続される外部オーディオデバイスであり得る。
【0080】
電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスに対してユーザによって入力されるユーザ操作は、オーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択するのに使用される操作と見なされ得る。
【0081】
ケース1では、電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスに対してユーザによって入力されるユーザ操作は、外部オーディオデバイス(例えば、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットもしくは有線ヘッドセット)のダイアルボタンに対して入力される操作(例えば、ダブルタップ操作もしくはタッチアンドホールド操作)、または外部オーディオデバイスに対して入力される、通話要求を開始するよう電子デバイスをトリガするための使用されるジェスチャもしくは音声命令を含み得るがこれらに限定されない。ダイアルボタンは、物理的ボタンまたは仮想ボタンであり得る。
【0082】
図2Aは、電子デバイスが、有線方式で有線ヘッドセットに接続され、かつ無線方式でBluetooth(登録商標)ヘッドセットに接続されるシナリオの概略図の一例を示す。いくつかの実施形態では、ユーザは、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットのダイアルボタンに対してダブルタップ操作を入力し得、電子デバイスは、その操作に応じて、通話接続を最後に開始した別の電子デバイスへの通話接続を開始し、その操作に応じて、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択し得る。いくつかの他の実施形態では、ユーザは、有線ヘッドセットのダイアルボタンに対してダブルタップ操作を入力し得、電子デバイスは、その操作に応じて、通話接続を最後に開始した別の電子デバイスへの通話接続を開始し、その操作に応じて、有線ヘッドセットを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択し得る。図2Aは、有線ヘッドセットのダイアルボタンに対してユーザによって入力されたダブルタップ操作に応じて、電子デバイスが有線ヘッドセットを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択するシナリオを示していることが理解され得る。
【0083】
2.電子デバイスが通話要求を受信する側として機能する場合、ユーザは、電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスに対してユーザ操作を入力して、外部オーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択し得る。
【0084】
具体的には、電子デバイスが別の電子デバイスから通話要求を受信するとき、ユーザは、電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスに対してユーザ操作を入力し得る。ユーザ操作を検出した後、外部オーディオデバイスは、電子デバイスに信号を送信し得、この信号は、外部オーディオデバイスがユーザ操作を検出することを示すために使用される。信号を受信した後、電子デバイスは、ユーザ操作に応じて通話要求を受け入れて、別の電子デバイスへの通話接続を確立し得る。通話接続を確立した後、電子デバイスは、ユーザ操作を受信する外部オーディオデバイスを使用することによって、ユーザの音声を収集し、ピアユーザの音声を再生する。本明細書では、ユーザ操作を受信する外部オーディオデバイスは、電子デバイスが有線方式で接続される外部オーディオデバイスであり得るか、または、電子デバイスが無線方式で接続される外部オーディオデバイスであり得る。
【0085】
ケース2では、電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスに対してユーザによって入力されるユーザ操作は、外部オーディオデバイス(例えば、Bluetooth(登録商標)ヘッドセット、有線ヘッドセット、スマートウォッチ、もしくはスマートバンド)の応答ボタンに対して入力される操作(例えば、タッチ操作もしくはタップ操作)、または外部オーディオデバイスに対して入力される、通話要求を受け入れるよう電子デバイスをトリガするための使用されるジェスチャもしくは音声命令を含み得るがこれらに限定されない。応答ボタンは、物理的ボタンまたは仮想ボタンであり得る。
【0086】
図2Bは、電子デバイスが、有線方式で有線ヘッドセットに接続され、かつ無線方式でBluetooth(登録商標)ヘッドセットに接続されるシナリオの概略図の一例を示す。いくつかの実施形態では、電子デバイスが別の電子デバイスから通話要求を受信すると、ユーザは、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットの応答ボタンに対してタップ操作を入力し得、電子デバイスは、その操作に応じて通話要求を受け入れ、その操作に応じて、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択し得る。いくつかの他の実施形態では、電子デバイスが別の電子デバイスから通話要求を受信すると、ユーザは、有線ヘッドセットの応答ボタンに対してタップ操作を入力し得、電子デバイスは、その操作に応じて通話要求を受け入れ、その操作に応じて、有線ヘッドセットを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択し得る。図2Bは、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットの応答ボタンに対してユーザによって入力されたタップ操作に応じて、電子デバイスがBluetooth(登録商標)ヘッドセットを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択するシナリオを示していることが理解され得る。
【0087】
本願の実施形態では、ユーザは、以下の2つの場合において、オーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合がある。
【0088】
1.電子デバイスに対してユーザによって入力される操作に応じて、電子デバイスは、別の電子デバイスへの通話要求を開始する側として機能する。別の電子デバイスが通話要求を受け入れた後、電子デバイスは別の電子デバイスへの通話接続を確立する。この場合、ユーザは、オーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない。通話接続を確立した後、電子デバイスは、利用可能なオーディオデバイスから、ユーザの期待を満たすオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する必要がある。
【0089】
本明細書では、電子デバイスに対してユーザによって入力される操作は、電子デバイスのディスプレイに対して入力される操作(例えば、タップ操作もしくはタッチ操作)、または通話要求を開始するのに使用される入力音声命令もしくはジェスチャなどを含み得るがこれらに限定されない。
【0090】
図3は、電子デバイスによってディスプレイ上に表示されるユーザインタフェース31の一例を示す。ユーザインタフェース31は、電子デバイスにインストールされた電話アプリケーションによって提供され得る。図3に示されるように、ユーザインタフェース31は、ダイヤルパッドとダイヤル制御手段301とを含む。ユーザは、ダイヤルパッドを使用することによって、ユーザが通話することを想定しているユーザの電話番号(例えば、「1521518XXXX」)を入力し、次に、ダイヤル制御手段301に対して操作(例えば、タップ操作またはタッチ操作)を入力し得る。ダイヤル制御手段301に対してユーザによって入力される操作に応じて、電子デバイスは、その電話番号に対応する別の電子デバイスへの通話要求を開始する。
【0091】
図3に示されるユーザインタフェース31に加えて、電子デバイスはさらに、電話アプリケーションによって提供される別のユーザインタフェース上で検出される操作に応じて別の電子デバイスへの通話要求を開始してもよい。別のユーザインタフェースは、例えば、通話記録を表示するのに使用されるインタフェース、または連絡先の詳細を表示するのに使用されるインタフェースなどを含み得る。
【0092】
図3に示される電話アプリケーションに加えて、電子デバイスはさらにインスタントメッセージングアプリケーションを実行してもよく、対応するユーザインタフェース、例えば、別の連絡先との通信のステータスを表示するのに使用されるインタフェースを提供してもよい。ユーザは、ユーザインタフェースにおいて操作を入力してもよく、電子デバイスは、その操作に応じて、別の連絡先に対応する別の電子デバイスへの通話要求を開始し得る。
【0093】
2.電子デバイスが通話要求を受信する側として機能する場合、電子デバイスに対して入力される操作に応じて、電子デバイスは、別の電子デバイスによって開始された通話要求を受け入れて、別の電子デバイスへの通話接続を確立し得る。この場合、ユーザは、オーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない。通話接続を確立した後、電子デバイスは、利用可能なオーディオデバイスから、ユーザの期待を満たすオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する必要がある。
【0094】
本明細書では、電子デバイスに対して入力される操作は、電子デバイスのディスプレイに対して入力される操作、または通話要求を受け入れるのに使用される入力音声命令もしくはジェスチャなどを含み得るがこれらに限定されない。
【0095】
図4aおよび図4bは各々、電子デバイスによってディスプレイ上に表示されるユーザインタフェースの一例を示す。
【0096】
図4aに示されるユーザインタフェース41は、電子デバイスがスクリーンロック状態において、オペレータによって提供される電話サービスに基づいて別の電子デバイスによって開始された通話要求を受信したときに表示されるインタフェースである。この図に示されるように、ユーザは、ユーザインタフェース41においてスライド操作を入力し得る。スライド操作の軌跡については、図に示される軌跡を参照されたい。このスライド操作に応じて、電子デバイスは、別の電子デバイスによって開始された通話要求を受け入れて、別の電子デバイスへの通話接続を確立する。
【0097】
図4bに示されるユーザインタフェース42は、電子デバイスがロック解除状態において、オペレータによって提供される電話サービスに基づく別の電子デバイスによって開始された通話要求を受信したときに表示されるインタフェースである。この図に示されるように、ユーザは、ユーザインタフェース42における応答制御手段401に対して操作(例えば、タップ操作またはタッチ操作)を入力し得る。この操作に応じて、電子デバイスは、別の電子デバイスによって開始された通話要求を受け入れて、別の電子デバイスへの通話接続を確立する。
【0098】
図4aおよび図4bに示される、オペレータによって提供される電話サービスに基づいて開始される通話要求に加えて、ネットワークベースの通話要求を受信するとき、電子デバイスはさらに、電子デバイスに対して入力された操作に応じて、別の電子デバイスによって開始された通話要求を受け入れて、別の電子デバイスへの通話接続を確立し得る。ネットワークベースの通話要求は、例えば、インスタントメッセージングアプリケーションを使用することによって別の電子デバイスによって開始される通話要求を含み得る。
【0099】
ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合、すなわち、電子デバイスが図3ならびに図4aおよび図4bに示される方式で別の電子デバイスへの通話接続を確立した後、以下の実施形態では、ユーザの期待を満たすオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてどのように選択するかについて詳細に説明する。
【0100】
本願の実施形態では、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合、ユーザプライバシーを開示することを回避し、他の周りのユーザへの影響を低減するために、電子デバイスは、デフォルトのオーディオデバイスからのみ、ユーザの期待を満たすオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【0101】
例えば、デフォルトのオーディオデバイスは、電子デバイス上に構成されたイヤピース(受信機)、ならびに、電子デバイスに接続された有線ヘッドセット(例えば、タイプC有線ヘッドセット、3.5mm/2.5mm有線ヘッドセット)、Bluetooth(登録商標)ヘッドセット、Bluetooth(登録商標)スピーカ、およびBluetooth(登録商標)車載デバイスなどを含み得る。デフォルトでないオーディオデバイスは、電子デバイス上に構成されたスピーカ(speaker)、ならびに、電子デバイスに接続されたUSBスピーカ、Wi-Fi(登録商標)スピーカ、Wi-Fi(登録商標)セットトップボックス、Wi-Fi(登録商標)テレビ、Bluetooth(登録商標)ウォッチ、およびBluetooth(登録商標)バンドなどを含み得る。
【0102】
以下では、前述の例における各オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスまたはデフォルトでないオーディオデバイスと見なされるかの理由について、および、電子デバイスがデフォルトのオーディオデバイスとデフォルトでないオーディオデバイスとを識別する方式について詳細に説明する。
【0103】
1.特定の実装形態では、ユーザプライバシーを開示することを回避し、他の周りのユーザへの影響を低減するために、音声再生中に存在する最大デシベル値が閾値未満であるオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスとして使用され得る。イヤピース(受信機)が音声を再生するときに存在する最大デシベル値は閾値未満である。したがって、イヤピース(受信機)はデフォルトのオーディオデバイスである。スピーカ(speaker)が音声を再生するときに存在する最大デシベル値は閾値未満である。したがって、スピーカ(speaker)はデフォルトでないオーディオデバイスである。
【0104】
2.Bluetooth(登録商標)を通じて電子デバイスに接続されるBluetooth(登録商標)ヘッドセット、Bluetooth(登録商標)スピーカ、およびBluetooth(登録商標)車載デバイスは、デフォルトのオーディオデバイスであり、Bluetooth(登録商標)を通じて電子デバイスに接続されるBluetooth(登録商標)ウォッチおよびBluetooth(登録商標)バンドはデフォルトでないオーディオデバイスである。
【0105】
具体的には、Bluetooth(登録商標)を通じて電子デバイスが外部オーディオデバイスに接続された後、Bluetooth(登録商標)技術の関連プロトコルは、外部オーディオデバイスが電子デバイスに外部オーディオデバイスのデバイスタイプ(例えば、ヘッドセット、スピーカ、または車載デバイス)を通知する必要があることを指定していないため、電子デバイスが外部オーディオデバイスのタイプをアクティブに問い合わせなければ、電子デバイスは外部オーディオデバイスのタイプを判断することができない。
【0106】
いくつかの実施形態では、Bluetooth(登録商標)を通じて電子デバイスが何らかの外部オーディオデバイス(例えば、Bluetooth(登録商標)ヘッドセット、Bluetooth(登録商標)スピーカ、およびBluetooth(登録商標)車載デバイス)に接続された後、電子デバイスと外部オーディオデバイスとの間のインタラクションは単純であり、例えば、音声送信のみを伴う。この場合、電子デバイスは通常、接続された外部オーディオデバイスのタイプを認識することはない。Bluetooth(登録商標)ヘッドセットが音声を再生するときに存在する最大デシベル値は閾値未満であり、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットは使用の多いオーディオデバイスである。Bluetooth(登録商標)ヘッドセットはまた、ユーザプライバシーを開示することを回避し、他の周りのユーザへの影響を低減するために、デフォルトのオーディオデバイスとして使用され得る。デフォルトのオーディオデバイスがBluetooth(登録商標)ヘッドセットを含むことを保証するために、Bluetooth(登録商標)ヘッドセット、Bluetooth(登録商標)スピーカ、およびBluetooth(登録商標)車載デバイスはすべてデフォルトのオーディオデバイスに含まれ得る。
【0107】
いくつかの他の実施形態では、Bluetooth(登録商標)を通じて電子デバイスが何らかの外部オーディオデバイス(例えば、Bluetooth(登録商標)ウォッチおよびBluetooth(登録商標)バンド)に接続された後、電子デバイスと外部オーディオデバイスとの間のインタラクションは複雑であり、例えば、音声送信およびデータ交換を伴う。この場合、電子デバイスは、外部オーディオデバイスとインタラクトすることによって外部オーディオデバイスのタイプを判断し、接続された外部オーディオデバイスがBluetooth(登録商標)ウォッチであるかBluetooth(登録商標)バンドであるかを認識し得る。Bluetooth(登録商標)ウォッチまたはBluetooth(登録商標)バンドが音声を再生するときに存在する最大デシベル値が大きいため、Bluetooth(登録商標)ウォッチまたはBluetooth(登録商標)バンドはいずれもデフォルトのオーディオデバイスではない。
【0108】
3.タイプC有線ヘッドセットおよび3.5mm/2.5mm有線ヘッドセットはデフォルトのオーディオデバイスであり、USBスピーカはデフォルトでないオーディオデバイスである。
【0109】
有線方式で外部オーディオデバイスに接続された後、電子デバイスは、接続インタフェースを通じて外部オーディオデバイスと通信し得る。電子デバイスは、インタフェースを通じて外部オーディオデバイスのタイプを判断し得る。通常、タイプCインタフェースを通じて電子デバイスに接続される外部オーディオデバイスはタイプCヘッドセットであり、USBポートを通じて電子デバイスに接続される外部オーディオデバイスはUSBスピーカであり、3.5mmヘッドセットインタフェースまたは2.5mmヘッドセットインタフェースを通じて電子デバイスに接続される外部オーディオデバイスはヘッドセットである。ヘッドセットが音声を再生するときに存在する最大デシベル値は閾値未満であるため、タイプCインタフェース、3.5mmヘッドセットインタフェース、または2.5mmヘッドセットインタフェースを通じて電子デバイスに接続されるヘッドセットはデフォルトのオーディオデバイスである。USBスピーカが音声を再生するときに存在するデシベル値は大きいため、USBスピーカはデフォルトでないオーディオデバイスである。
【0110】
4.Wi-Fi(登録商標)スピーカ、Wi-Fi(登録商標)セットトップボックス、およびWi-Fi(登録商標)テレビはデフォルトでないオーディオデバイスである。
【0111】
Wi-Fi(登録商標)を通じて電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスは、Wi-Fi(登録商標)スピーカ、Wi-Fi(登録商標)セットトップボックス、またはWi-Fi(登録商標)テレビなどを含み得る。Wi-Fi(登録商標)スピーカ、Wi-Fi(登録商標)セットトップボックス、およびWi-Fi(登録商標)テレビなどはWi-Fi(登録商標)を通じて1つまたは複数の電子デバイスに接続されてもよく、1つのみの電子デバイスによって制御されない。したがって、ユーザプライバシーが開示されることを回避するために、Wi-Fi(登録商標)スピーカ、Wi-Fi(登録商標)セットトップボックス、およびWi-Fi(登録商標)テレビはデフォルトでないオーディオデバイスである。特定の実装形態では、電子デバイスは、Wi-Fi(登録商標)を通じて接続されたすべてのデバイスをデフォルトでないオーディオデバイスと見なし得る。
【0112】
ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合、以下では、電子デバイスが、デフォルトのオーディオデバイスから、ユーザの期待を満たすオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択するときに使用されるいくつかのポリシについて詳細に説明する。
【0113】
(1)外部オーディオデバイスが接続されていない場合、電子デバイスは、電子デバイス上に構成されたイヤピース(受信機)を音声再生デバイスとして選択し、電子デバイス上に構成されたマイクを音声収音デバイスとして選択する。
【0114】
(2)外部オーディオデバイスが接続されている場合、電子デバイスは、最後に接続された、かつデフォルトのオーディオデバイスである外部オーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【0115】
電子デバイスが外部オーディオデバイスに最後に接続された機会は、本願の本実施形態では限定されない。電子デバイスは、別の電子デバイスへの通話接続を確立する前、別の電子デバイスへの通話接続を確立した後、または、電子デバイスと別の電子デバイスとの間の通話プロセス中に外部オーディオデバイスに接続され得る。
【0116】
例えば、図5Aを参照されたい。図5Aに示されるユーザインタフェース51は、電子デバイスがスクリーンロック状態において、別の電子デバイスによって開始された通話要求を受信したときに表示される画像である。図5Bは、電子デバイスが通話要求を受信するときにBluetooth(登録商標)ヘッドセットに新しく接続されるシナリオの概略図である。図5Cおよび図5Dを参照されたい。ユーザインタフェース51において検出されたスライド操作に応じて、電子デバイスは、通話要求を開始する別の電子デバイスへの通話接続を確立し、最後に接続されたBluetooth(登録商標)ヘッドセットを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択し得る。
【0117】
図5Dを参照されたい。図5Dに示されるユーザインタフェース52は、電子デバイスが別の電子デバイスへの通話接続を確立した後に表示される画像である。図5Dに示されるように、ユーザインタフェース52は、電子デバイスによって現在使用されている音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを示すのに使用されるアイコン501を含み得る。例えば、アイコン501はBluetooth(登録商標)アイコンであってよく、電子デバイスによって現在使用されている音声収音デバイスおよび音声再生デバイスがBluetooth(登録商標)デバイスであることを示すのに使用される。図5Dに示されるアイコンに加えて、電子デバイスはさらに、別の視覚要素を使用することによって、電子デバイスにより現在使用されている音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを示し得、例えば、テキストを使用することによって、電子デバイスにより現在使用されている音声収音デバイスおよび音声再生デバイスをさらに示し得る。
【0118】
図5Aから図5Dに示される、電子デバイスが通話要求を受信する側として機能するシナリオの一例に加えて、電子デバイスが通話要求を開始する側として機能するとき、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合、電子デバイスはまた、ポリシ(2)を使用することによって音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択し得る。
【0119】
ポリシ(2)に従って、ユーザは、電子デバイスに最後に接続された外部オーディオデバイスを使用して、ピアユーザへの通話を行い得る。これによりユーザの期待が満たされ、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0120】
(3)ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しており、ユーザによって最後にアクティブに選択されたオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合、電子デバイスは、オーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【0121】
具体的には、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択する場合について、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。
【0122】
例えば、電子デバイスが以前に通話要求を受信する場合、ユーザは、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットの応答ボタンをタップする。この場合、電子デバイスは、通話要求を開始する別の電子デバイスへの通話接続を確立し、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットを以前の通話プロセスにおける音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして使用する。Bluetooth(登録商標)ヘッドセットはデフォルトのオーディオデバイスである。
【0123】
電子デバイスが以前の通話プロセスを終了した後、ユーザが図3に示される方式で別の電子デバイスへの通話要求を開始する場合、または、ユーザが図4aおよび図4bに示される方式で別の電子デバイスによって開始された通話要求を受け入れる場合、電子デバイスは、ユーザによって最後にアクティブに選択されたBluetooth(登録商標)ヘッドセットを現在の通話プロセスにおける音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして使用する。
【0124】
ポリシ(3)に従って、ユーザは、アクティブに選択された外部オーディオデバイスを使用して、ピアユーザへの通話を行い得る。これによりユーザの期待が満たされ、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0125】
(4)ユーザがオーディオデバイスを調節して音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして使用する場合、調節の後に使用されたオーディオデバイス、およびユーザが最後に調節を実行した後に使用されたオーディオデバイスはデフォルトのオーディオデバイスであり、電子デバイスは、オーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【0126】
ユーザは、以下の2つの方式でオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして調節し得る。
【0127】
(1)ユーザは、通話プロセスにおいて現在使用されている音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを調節または切り替え得る。
【0128】
図6Aから図6Cは、ユーザが、通話プロセスにおいて現在使用されている音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを調節または切り替えるシナリオの概略図である。
【0129】
図6Aは、以前の通話プロセスにおいて電子デバイスによって表示されたユーザインタフェース61を示す。この図に示されるように、ユーザインタフェース61は、電子デバイスおよび制御手段602によって使用される音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを示すのに使用されるアイコン601を含む。
【0130】
アイコン601および制御手段602は両方とも、現在利用可能なオーディオデバイスを閲覧するのに使用される操作(例えば、タッチ操作)を聞き取るのに使用され得る。図6Bを参照されたい。アイコン601または制御手段602上で受信した操作に応じて、電子デバイスは、電子デバイスが現在利用可能なオーディオデバイスのリスト603をユーザインタフェース61に表示し、このリスト603は、電子デバイス上に構成されたオーディオデバイス(例えば、スピーカおよびイヤピース)のアイコンおよび/またはテキスト、ならびに、電子デバイスに接続された外部オーディオデバイス(例えば、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットおよび有線ヘッドセット)のアイコンおよび/またはテキストを含む。
【0131】
リスト603内のアイコンおよび/またはテキストは、ユーザ操作(例えば、タッチ操作)を聞き取るために使用され得る。ユーザ操作に応じて、電子デバイスは、アイコンおよび/またはテキストに対応するオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして使用する。
【0132】
図6Cを参照されたい。図6Bに示されるリスト603内の有線ヘッドセットのテキスト上で検出された操作に応じて、電子デバイスは、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットから有線ヘッドセットに音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを切り替える。図6Aから図6Cに示される切り替え方式に加えて、ユーザはさらに、別の方式で音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを切り替えてもよい。例えば、電子デバイスはさらに、ユーザによって入力される音声命令に応じて音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを切り替えてもよい。
【0133】
図6Dを参照されたい。図6Aから図6Cに示される通話プロセスが終了した後、次の通話プロセスにおいて、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合、電子デバイスは、ユーザが最後に切り替えを実行した後に使用されたオーディオデバイス(すなわち、有線ヘッドセット)を音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【0134】
(2)電子デバイスが別の電子デバイスへの通話接続を確立する前に、ユーザは、通話プロセスにおいて電子デバイスによって使用される音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを調節または切り替えてよい。
【0135】
図6Eから図6Hは、電子デバイスが別の電子デバイスへの通話要求を開始する前に、ユーザが通話プロセスにおいて電子デバイスによって使用される音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを調節または切り替えるシナリオの概略図である。
【0136】
図6Eは、電子デバイスによってディスプレイ上に表示されるユーザインタフェース61を示す。ユーザインタフェース61は、図3に示されるユーザインタフェース31と同じである。詳細については、関連する説明を参照されたい。
【0137】
図6Fを参照されたい。いくつかの実施形態では、電子デバイスが、ユーザインタフェース31内の制御手段301に対して入力された操作(例えば、タップ操作またはタッチ操作)を受信する場合、電子デバイスは、電子デバイスが現在利用可能なオーディオデバイスのリスト604をユーザインタフェース31に表示し得、このリスト604は、電子デバイス上に構成されたオーディオデバイス(例えば、スピーカおよびイヤピース)のアイコンおよび/またはテキスト、電子デバイスに接続された外部オーディオデバイス(例えば、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットおよび有線ヘッドセット)のアイコンおよび/またはテキスト、ならびに制御手段604Aを含む。
【0138】
電子デバイスは、別のユーザに対して行われる通話のプロセスにおいて電子デバイスによって使用される音声収音デバイスおよび音声再生デバイスによってユーザをプロンプトし得る。図6Fを参照されたい。電子デバイスは、電子デバイスが別のユーザに対して行われる通話のプロセスにおいてBluetooth(登録商標)ヘッドセットを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして使用すべきであることをユーザに通知するために、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットのアイコンおよび/またはテキストの右側に円を太線で表示し得る。
【0139】
電子デバイスが別のユーザに対して行われる通話のプロセスにおいてBluetooth(登録商標)ヘッドセットを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして使用すべきであることを認識した後、ユーザは、要件に基づいて、別のユーザに対して行われる通話のプロセスにおいて電子デバイスによって使用される音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを調節し得る。図6Fおよび図6Gに示されるように、図6Fに示されるリスト604内の有線ヘッドセットのテキスト上で検出された操作に応じて、電子デバイスは、別のユーザに対して行われる通話のプロセスにおいて使用される音声収音デバイスおよび音声再生デバイスをBluetooth(登録商標)ヘッドセットから有線ヘッドセットに調節する。
【0140】
図6Gを参照されたい。制御604A上で検出された操作(例えば、タッチ操作)に応じて、電子デバイスは、ユーザインタフェース31に示される電話番号に対応する別の電子デバイスへの通話要求を開始する。図6Hを参照されたい。ユーザインタフェース31に示される電話番号に対応する別の電子デバイスが通話要求を受け入れた後、電子デバイスは、接続された有線ヘッドセットを現在の通話プロセスにおける音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【0141】
電子デバイスが別の電子デバイスへの通話要求を開始する前に、通話プロセスにおいて電子デバイスによって使用され、かつ図6Eから図6Hに示される音声収音デバイスおよび音声再生デバイスをユーザが調節するまたは切り替えるシナリオに加えて、電子デバイスが別の電子デバイスによって開始された通話要求を受信した後、ユーザはさらに、通話プロセスにおいて電子デバイスによって使用される音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを調節または切り替えてもよいことが理解され得る。例えば、別の電子デバイスによって開始された通話要求を受信した後、電子デバイスは、図6Fに示されるリスト604をディスプレイ上に表示し得る。ユーザがリストからオーディオデバイスを選択した後、電子デバイスは通話要求を受け入れ、ユーザによって選択されたオーディオデバイスを通話プロセスにおいて音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして使用する。
【0142】
図6Eから図6Hに示される通話プロセスが終了した後、次の通話プロセスにおいて、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合、電子デバイスは、ユーザが最後の切り替えを実行した後に使用されたオーディオデバイス(すなわち、有線ヘッドセット)を音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【0143】
ポリシ(4)に従って、ユーザは、ユーザが切り替えを実行した後に使用されたオーディオデバイスを使用して、ピアユーザに通話を行い得る。これによりユーザの期待が満たされ、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0144】
(5)複数のケースが同時に発生する場合、電子デバイスは、時系列において、オーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択し得る。
【0145】
複数のケースは、以下のうちにいずれか2つ以上を含む。すなわち、電子デバイスが外部オーディオデバイスに接続されている、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択している、ならびに、ユーザが通話プロセスにおいてオーディオデバイスを切り替え、切り替えの後に使用されたオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして使用する。
【0146】
例えば、電子デバイスは第1の時点で外部オーディオデバイス1に接続され、ユーザは第2の時点でオーディオデバイス2を音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択し、ユーザが第3の時点で音声収音デバイスおよび音声再生デバイスをオーディオデバイス3に切り替え、オーディオデバイス1、オーディオデバイス2、およびオーディオデバイス3はデフォルトのオーディオデバイスであることが想定される。この場合、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合、第4の時点で別の電子デバイスへの通話接続を確立した後、電子デバイスは、第4の時点に最も近い時点で音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択する。第1の時点が第4の時点に最も近い場合、電子デバイスは、オーディオデバイス1を音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。第2の時点が第4の時点に最も近い場合、電子デバイスは、オーディオデバイス2を音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。第3の時点が第4の時点に最も近い場合、電子デバイスは、オーディオデバイス3を音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【0147】
ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合、電子デバイスが、ポリシ(1)から(5)のいずれか1つを使用することによってオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択した後、電子デバイスは、確立された通話接続に基づいて別の電子デバイスに通話を行い得る。加えて、電子デバイスによって選択されるオーディオデバイスはユーザの期待を満たし、その結果、ユーザエクスペリエンスが改善され得る。
【0148】
前述の実施形態では、電子デバイスが通話プロセスを終了するとは、通話プロセスが基づいている通話接続を電子デバイスがアクティブに断つこと、または電子デバイスへの通話を行う別の電子デバイスが通話接続を断つことを意味する。電子デバイスは、以下のいずれか1つの場合に通話接続をアクティブに断ち得る。すなわち、ディスプレイに表示されたハングアップ制御手段に対して実行された操作(例えば、タッチ操作もしくはタップ操作)を受信した場合、音量ボタンに対して実行されたダブルタップ操作を受信した場合、または、外部音声収音デバイス/音声再生デバイス上の通話終了ボタンに対して実行された操作(例えば、タッチ操作もしくはタップ操作)を受信した場合である。
【0149】
本願のいくつかの実施形態では、電子デバイスと別の電子デバイスとの間の通話プロセスにおいて、現在使用されている音声収音デバイスおよび音声再生デバイスは電子デバイスから切断され得る。具体的には、電子デバイスによって使用される音声収音デバイスおよび音声再生デバイスが電子デバイスに接続された外部オーディオデバイスである場合、外部オーディオデバイスは電子デバイスから切断され得る。例えば、外部オーディオデバイスと電子デバイスとの間の有線接続が断たれる、または、外部オーディオデバイスと電子デバイスとの間の無線接続が断たれる。現在使用されている音声収音デバイスおよび音声再生デバイスが電子デバイスから切断された後、電子デバイスは、ポリシ(1)から(5)のいずれか1つに従って、現在利用可能なオーディオデバイスから再び新たな音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択する。これにより、通話プロセスが中断されないことが保証でき、新しく選択された音声収音デバイスおよび音声再生デバイスがユーザの期待を満たす。
【0150】
本願のいくつかの実施形態では、電子デバイスと別の電子デバイスとの間の通話プロセスにおいて、新たな外部オーディオデバイスは有線または無線方式で電子デバイスに接続され得る。新たな外部オーディオデバイスが電子デバイスに接続された後、新たな外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合、電子デバイスは、新たな外部オーディオデバイスを現在使用している音声収音デバイスおよび音声再生デバイスに切り替える、または、新たな外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスでない場合、電子デバイスは、現在使用している音声収音デバイスおよび音声再生デバイスをそのままにする。
【0151】
本願のいくつかの実施形態では、電子デバイスと別の電子デバイスとの間の通話プロセスにおいて、ユーザは、オーディオデバイスを新たなオーディオデバイスに切り替え、新たなオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして使用し得る。すなわち、ユーザは、現在使用している音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを変更または調節し得る。本明細書では、ユーザがオーディオデバイスを新たなオーディオデバイスに切り替え、新たなオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして使用する特定の操作については、ポリシ(4)における関連する説明を参照されたい。
【0152】
本願の実施形態では、電子デバイスがオーディオデバイスを音声再生デバイスとして選択した後、オーディオデバイスが音声再生デバイスとして使用されていた場合、オーディオデバイスがピアオーディオを再生する音量は、音声再生デバイスとして最後に使用されたオーディオデバイスがピアオーディオを再生する音量と同じである。具体的には、電子デバイスは、音声再生デバイスとして使用される各オーディオデバイスがピアオーディオを再生する音量を記録する。音量は、次に音声再生デバイスとして使用されるオーディオデバイスがピアオーディオを再生する音量を判断するために、ユーザによって設定または調節された音量であり得る。このように、ユーザの習慣を保持することができ、ユーザエクスペリエンスが改善され得る。
【0153】
本願の実施形態では、電子デバイスがオーディオデバイスを音声再生デバイスとして選択した後、オーディオデバイスが初めて音声再生デバイスとして使用される場合、オーディオデバイスがピアオーディオを再生する音量はデフォルト値であり得る。具体的には、電子デバイスは、オーディオデバイスの各タイプについてデフォルトの音声再生音量を格納し得るか、または、すべてのオーディオデバイスについて同じデフォルトの音声再生音量を格納し得る。これは本願の本実施形態に限定されない。
【0154】
本願のいくつかの実施形態では、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択するかどうかにかかわらず、電子デバイスは、スタックから、オーディオデバイスを通話プロセスにおける音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択し得る。具体的には、電子デバイスは、電子デバイスが利用可能なオーディオデバイスを含むスタックを格納し得、スタック内のオーディオデバイスは優先度に基づいて分類されている。電子デバイスは、電子デバイスの動作ステータスに基づいてスタックを維持または更新する。電子デバイスが別の電子デバイスへの通話接続を確立した後、かつ、電子デバイスと別の電子デバイスとの間の通話プロセスにおいて、電子デバイスは、格納されたスタックから、最も高い優先度を有するオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。電子デバイスは、以下のいくつかのポリシを使用することによってスタックを維持または更新し得る。
【0155】
(1)外部オーディオデバイスが接続されていない場合、電子デバイスは、スタック内の電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスの優先度を最も高く調節する。デフォルトのオーディオデバイスの優先度はデフォルトでないオーディオデバイスの優先度よりも高く、すなわち、イヤピース(受信機)の優先度はスピーカ(speaker)の優先度よりも高い。
【0156】
図7Aは、電子デバイスがポリシ(1)を使用することによってスタックを更新した後に取得したスタックを示す。優先度が高い順に、図7Aに示されるスタックは、イヤピース(受信機)およびスピーカ(speaker)を順次含む。
【0157】
電子デバイスがポリシ(1)を使用することによってスタックを更新した後、すなわち、電子デバイスが図7Aに示されるスタックを格納する場合、別の電子デバイスへの通話接続を確立した後、電子デバイスは、スタック内で最も高い優先度を有するイヤピース(受信機)を通話プロセスにおける音声再生デバイスとして選択し、マイクを通話プロセスにおける音声収音デバイスとして選択する。これは、前述の実施形態では音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択するために電子デバイスによって使用されるポリシ(1)と同じである。詳細については、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。
【0158】
(2)電子デバイスが外部オーディオデバイスに新しく接続される場合、電子デバイスは、新しく接続された外部オーディオデバイスをスタックに追加する。電子デバイスが新しく接続される外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合、電子デバイスは、スタックにおける新しく接続された外部オーディオデバイスの優先度を最も高く調節し、スタック内の他のオーディオデバイスは優先度が高い順である。電子デバイスが新しく接続される外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスではない場合、スタックにおける新しく接続された外部オーディオデバイスの優先度は、スタック内のすべてのデフォルトのオーディオデバイスの優先度よりも低い。
【0159】
図7Bは、電子デバイスがポリシ(2)を使用することによってスタックにおける各オーディオデバイスの優先度を調節している考えられる概略図である。
【0160】
優先度が高い順に、図7Bに示される第1のスタックは、イヤピース(受信機)およびスピーカ(speaker)を順次含む。図7Bに示される第2のスタックを参照すると、電子デバイスによって初めて新しくアクセスされた外部オーディオデバイスは有線ヘッドセットであり、電子デバイスは有線ヘッドセットをスタックに追加する。有線ヘッドセットはデフォルトのオーディオデバイスであるため、有線ヘッドセットはスタックにおいて最も高い優先度を有する。
【0161】
図7Bに示される第3のスタックおよび第4のスタックを参照すると、電子デバイスによって2回目に新しくアクセスされた外部オーディオデバイスはスマートバンドであり、電子デバイスはスマートバンドをスタックに追加する。スマートバンドはデフォルトのオーディオデバイスではないため、スタックにおけるスマートバンドの優先度は、スタック内のすべてのデフォルトのオーディオデバイス(例えば、有線ヘッドセットおよびイヤピース)の優先度よりも低い。いくつかの実施形態では,第3のスタックを参照すると、デフォルトのオーディオデバイスではないオーディオデバイスはスタックにおいて同じ優先度を有する。例えば、スピーカ(speaker)およびスマートバンドはスタックにおいて最も低く、同じ優先度を有する。いくつかの他の実施形態では、第4のスタックを参照すると、スタック内でデフォルトのオーディオデバイスではないオーディオデバイスの優先度は、オーディオデバイスが電子デバイスに接続されている時系列で配置され、より遅い時点が最も高い優先度を示す。例えば、スマートバンドの優先度はスピーカ(speaker)の優先度よりも高い。
【0162】
電子デバイスがポリシ(2)を使用することによってスタックを更新した後、別の電子デバイスへの通話接続を確立した後に、電子デバイスは、スタック内で最も高い優先度を有するオーディオデバイスを通話プロセスにおける音声再生デバイスとして選択する。これは、前述の実施形態では音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択するために電子デバイスによって使用されるポリシ(2)と同じである。詳細については、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。
【0163】
(3)電子デバイスが外部オーディオデバイスから切断されると、電子デバイスは、スタックから外部オーディオデバイスを削除し、スタック内の他のオーディオデバイスの優先度はそのままとなる。
【0164】
図7Cは、電子デバイスがポリシ(3)を使用することによってスタックにおける各オーディオデバイスの優先度を調節している考えられる概略図である。
優先度が高い順に、図7Cに示される第1のスタックは、有線ヘッドセット、イヤピース(受信機)およびスピーカ(speaker)を順次含む。有線ヘッドセットが電子デバイスから切断された後、電子デバイスはスタックから有線ヘッドセットを削除し、イヤピース(受信機)とスピーカ(speaker)との間の優先関係はそのままとなる。
【0165】
(4)ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択するとき、電子デバイスは、スタック内のユーザによってアクティブに選択されたオーディオデバイスの優先度を直ちに最も高く調節し、スタック内の他のオーディオデバイスは優先度が高い順である。
ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択する方式については、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。
【0166】
具体的には、ユーザによってアクティブに選択されたオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合、調節操作は継続的に効果を有する。ユーザによってアクティブに選択されたオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスでない場合、調節操作は現在の通話プロセス中にのみ効果を有する。現在の通話が終了した後、電子デバイスは、スタック内のユーザによってアクティブに選択されたオーディオデバイスの優先度を、すべてデフォルトのオーディオデバイスの優先度の後の優先度に調節する。これにより、次の通話プロセスにおいてユーザプライバシーが開示されることを回避することができ、他の周りのユーザへの影響が低減される。
【0167】
図7Dは、電子デバイスがポリシ(4)を使用することによってスタックにおける各オーディオデバイスの優先度を調節している考えられる概略図である。
【0168】
優先度が高い順に、図7Dに示される第1のスタックは、イヤピース(受信機)、有線ヘッドセット、スピーカ(speaker)、およびスマートバンドを順次含む。
【0169】
図7Dの第1の分岐に示されるように、電子デバイスが通話要求を受信するとき、ユーザが有線ヘッドセットの応答ボタンをタップした場合、電子デバイスは、スタック内の有線ヘッドセットの優先度を最も高く調節する。有線ヘッドセットはデフォルトのオーディオデバイスであるため、現在の通話が終了した後、調節操作は継続的に効果を有し、すなわち、有線ヘッドセットは依然としてスタック内で最も高い優先度を有する。
【0170】
図7Dの第2の分岐に示されるように、電子デバイスが通話要求を受信するとき、ユーザがスマートバンドの応答ボタンをタップした場合、電子デバイスは、スタック内のスマートバンドの優先度を最も高く調節する。スマートバンドはデフォルトのオーディオデバイスではないため、調節操作は現在の通話プロセスにおいてのみ効果を有する。現在の通話が終了した後、スマートバンドの優先度は、すべてのデフォルトのオーディオデバイス(例えば、イヤピース(受信機)および有線ヘッドセット)の優先度の後に優先度が下がる。スマートバンドの優先度は、スタック内の別のデフォルトでないオーディオデバイス(例えば、スピーカ(speaker))の優先度よりも高くてもよく、または、スタック内の別のデフォルトでないオーディオデバイス(例えば、スピーカ(speaker))の優先度と同じであってもよい。
【0171】
電子デバイスがポリシ(4)を使用することによってスタックを更新した後、別の電子デバイスへの通話接続を確立した後に、電子デバイスは、スタック内の最も高い優先度を有するオーディオデバイスを通話プロセスにおける音声再生デバイスとして選択し得る。これは、前述の実施形態では音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択するために電子デバイスによって使用されたポリシ(3)と同じである。詳細については、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。
【0172】
(5)ユーザがオーディオデバイスを切り替え、切り替えの後に使用されたオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして使用するとき、電子デバイスは、スタック内の切り替えの後に使用されたオーディオデバイスの優先度を直ちに最も高く調節し、スタック内の他のオーディオデバイスは優先度の高い順である。本明細書では、ユーザが音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを切り替える方式については、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。本明細書において詳細を改めて説明しない。
【0173】
具体的には、ユーザが切り替えを実行した後に使用されたオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合、調節操作は継続的に効果を有する。ユーザが切り替えを実行した後に使用されたオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスでない場合、調節操作は現在の通話プロセス中にのみ効果を有する。現在の通話が終了した後、電子デバイスは、スタック内のユーザが切り替えを実行した後に使用されたオーディオデバイスの優先度を、すべてのデフォルトのオーディオデバイスの優先度の後の優先度に調節する。これにより、次の通話プロセスにおいてユーザプライバシーが開示されることを回避することができ、他の周りのユーザへの影響が低減される。
【0174】
例えば、図7Eは、電子デバイスがポリシ(5)を使用することによってスタックにおける各オーディオデバイスの優先度を調節している考えられる概略図である。
【0175】
優先度が高い順に、図7Eに示される第1のスタックは、有線ヘッドセット、イヤピース(受信機)スピーカ(speaker)、およびスマートバンドを順次含む。
【0176】
図7Eの第1の分岐に示されるように、通話プロセスにおいて、ユーザがイヤピース(受信機)を音声再生デバイスに切り替える場合、電子デバイスは、スタック内のイヤピース(受信機)の優先度を最も高く調節し、イヤピース(受信機)を通話プロセスにおける音声再生デバイスとして使用する。イヤピース(受信機)はデフォルトのオーディオデバイスであるため、現在の通話が終了した後、調節操作は継続的に効果を有し、すなわち、イヤピース(受信機)は依然としてスタック内で最も高い優先度を有する。
【0177】
図7Eの第2の分岐に示されるように、通話プロセスにおいて、ユーザがスピーカ(speaker)を音声再生デバイスに切り替える場合、電子デバイスは、スタック内のスピーカ(speaker)の優先度を最も高く調節し、スピーカ(speaker)を通話プロセスにおける音声再生デバイスとして使用する。スピーカ(speaker)はデフォルトのオーディオデバイスではないため、調節操作は現在の通話プロセスにおいてのみ効果を有する。現在の通話が終了した後、スピーカ(speaker)の優先度は、すべてのデフォルトのオーディオデバイス(例えば、イヤピース(受信機)および有線ヘッドセット)の優先度の後に優先度が下がる。スピーカ(speaker)の優先度は、スタック内の別のデフォルトでないオーディオデバイス(例えば、スマートバンド)の優先度よりも高くてもよく、または、スタック内の別のデフォルトでないオーディオデバイス(例えば、スマートバンド)の優先度と同じであってもよい。
【0178】
電子デバイスがポリシ(5)を使用することによってスタックを更新した後、別の電子デバイスへの通話接続を確立した後に、電子デバイスは、スタック内で最も高い優先度を有するオーディオデバイスを通話プロセスにおける音声再生デバイスとして選択する。これは、前述の実施形態では音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択するために電子デバイスによって使用されるポリシ(4)と同じである。詳細については、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。
【0179】
スタック方式において、電子デバイスが別の電子デバイスへの通話接続を確立した後、かつ電子デバイスと別の電子デバイスとの通話プロセスにおいて、電子デバイスは、スタックから、最も高い優先度を有するオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択し得る。これは簡便であり、管理を容易にする。
【0180】
上述のスタックは単に考えられるデータ形態であることが理解され得る。いくつかの他の実施形態では、電子デバイスはさらに、電子デバイスが利用可能なオーディオデバイスのリスト、または別の形態のデータを格納し得る。電子デバイスは、前述のポリシに従ってリストまたは別の形態のデータを更新し得、電子デバイスが別の電子デバイスへの通話接続を確立した後、かつ電子デバイスと別の電子デバイスとの間の通話プロセスにおいて、電子デバイスは、リストまたは別の形態のデータから、最も高い優先度を有するオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【0181】
前述の実施形態は、電子デバイスによって提供されるヒト-コンピュータ間相互作用の概略図を参照しながら、本願において提供される通話方法を詳細に説明している。以下では、本願の実施形態では提供される方法フロー図を参照しながら通話方法を説明する。
【0182】
図8は、本願の一実施形態による通話方法の概略フローチャートである。図8に示される通話方法において、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合、電子デバイスは、ポリシ(3)を使用することによって音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択する。詳細については、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。
【0183】
図8を参照されたい。通話方法は以下のステップを含む。
【0184】
ステップS110:第1の電子デバイスを第1の外部オーディオデバイスに接続する。
【0185】
第1の外部オーディオデバイスは、第1の電子デバイスの外部に接続されたオーディオデバイスである。第1の電子デバイスは、有線方式または無線方式で第1の外部オーディオデバイスに接続され得る。第1の外部オーディオデバイスのタイプは本願の本実施形態では限定されない。第1のオーディオデバイスの考えられるタイプについては、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。
【0186】
ステップS120:第1の外部オーディオデバイス上で受信した第1の操作に応じて、第1の外部オーディオデバイスを使用することによって第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間で第1の通話プロセスを実行し、第1の外部オーディオデバイスは、第1の通話プロセスにおいて、第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、第2の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される。
【0187】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイスが第2の電子デバイスへの通話要求を開始する側として機能する場合、ユーザは、第2の電子デバイスへの通話要求を開始するために、電子デバイスが接続される第1の外部オーディオデバイスに対して第1の操作を入力し得、第1の外部オーディオデバイスを、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間の通話プロセスにおける音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択し得る。本明細書では、第1の操作は、第1の外部オーディオデバイスのダイアルボタンに対して実行される操作(例えば、ダブルタップ操作もしくはタッチアンドホールド操作)、または、第1の外部オーディオデバイスに対して入力され、通話要求を開始するよう電子デバイスをトリガするために使用されるジェスチャもしくは音声命令を含み得る。
【0188】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイスが、第2の電子デバイスによって開始された通話要求を受信する側として機能する場合、ユーザは、第2の電子デバイスによって開始された通話要求を受け入れるために、電子デバイスが接続される第1の外部オーディオデバイスに対して第1の操作を入力し得、第1の外部オーディオデバイスを、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間の通話プロセスにおける音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択し得る。本明細書では、第1の操作は、第1の外部オーディオデバイスの応答ボタンに対して実行される操作(例えば、タップ操作もしくはタッチ操作)、または、第1の外部オーディオデバイスに対して入力され、通話要求を受け入れるよう第1の電子デバイスをトリガするために使用されるジェスチャもしくは音声命令を含み得る。
【0189】
第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間の通話プロセスは以下を含み得る。すなわち、第1の電子デバイスが、第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、第1の電子デバイスの周囲の音声を第2の電子デバイスに送信する。第1の電子デバイスは、第2の電子デバイスによって送信された第2の電子デバイスの周囲の音声を受信し、第2の電子デバイスの周囲の音声を再生する。説明を容易にするために、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間の通話プロセスは第1の通話プロセスと称され得る。
【0190】
本明細書では、ステップS120について、図2Aおよび図2B、ならびに、ユーザがオーディオデバイスを通話プロセスにおける音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択することの、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。
【0191】
ステップS130:第1の電子デバイスが第1の通話プロセスを終了する。
【0192】
第1の電子デバイスが第1の通話プロセスを終了するとは、第1の電子デバイスが第1の通話プロセスがベースとしている通話接続をアクティブに断つこと、または、第2の電子デバイスが第1の通話プロセスを終了することを選び、通話接続を断つことを意味する。第1の電子デバイスが通話接続をアクティブに断つ方式については、前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。
【0193】
ステップS140:第1の電子デバイスに対して入力された第2の操作を検出し、第2の操作は、第3の電子デバイスによって開始された通話要求を受信するために使用され、または、第2の操作は、第3の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される。
【0194】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイスが第3の電子デバイスへの通話要求を開始する側として機能する場合、ユーザは、第3の電子デバイスへの通話要求を開始するために、第1の電子デバイスに対して第2の操作を入力し得る。本明細書では、第2の操作は、電子デバイスのディスプレイ画面に対して入力される操作(例えば、タップ操作もしくはタッチ操作)、または通話要求を開始するのに使用される入力音声命令もしくはジェスチャなどを含み得る。電子デバイスのディスプレイに対して入力される操作は、図3に示されるユーザインタフェース内のダイヤル制御手段301に対して入力される操作を含み得る。本明細書では、図3に示されるユーザインタフェースは、第3のユーザインタフェースと称され得る。
【0195】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイスが第3の電子デバイスによって開始された通話要求を受信する側として機能する場合、ユーザは、第3の電子デバイスによって開始された通話要求を受け入れるために、第1の電子デバイスに対して第2の操作を入力し得る。本明細書では、第2の操作は、電子デバイスのディスプレイに対して入力される操作、または通話要求を受け入れるのに使用される入力音声命令もしくはジェスチャなどを含み得る。電子デバイスのディスプレイに対して入力される操作は、図4aに示されるユーザインタフェース41内の応答制御手段に対して入力されるスライド操作、または、図4bに示されるユーザインタフェース42内の応答制御手段に対して入力されるタップ操作もしくはタッチ操作などを含み得る。本明細書では、図4aまたは図4bに示されるユーザインタフェースは第2のユーザインタフェースと称され得る。
【0196】
本明細書では、ユーザが第1の電子デバイスに対して第2の操作を入力する場合、すなわち、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合については、図3および図4aおよび図4bの実施形態における関連する説明を参照されたい。
【0197】
ステップS150:第2の操作に応じて、第1の外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合、第1の外部オーディオデバイスを使用することによって第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間で第2の通話プロセスを実行し、第1の外部オーディオデバイスは、第2の通話プロセスにおいて、第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、第3の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される。
【0198】
第1の通話プロセスを終了した後、通話要求を開始する側または通話要求を受信する側として、第1の電子デバイスは、ユーザによって第1の電子デバイスに対して入力された第2の操作に応じて、第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間で通話プロセスを実行し得る。
【0199】
第1の外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合、第1の電子デバイスは、第2の操作に応じて、第1の外部オーディオデバイスを第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間の通話プロセスにおける音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【0200】
第1の外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスでない場合、第1の電子デバイスは、第2の操作に応じて、前述のスタックから最も高い優先度を有する現在のオーディオデバイスを第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間の通話プロセスにおける音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【0201】
第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間の通話プロセスは以下を含み得る。すなわち、第1の電子デバイスが、第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、第1の電子デバイスの周囲の音声を第3の電子デバイスに送信する。第1の電子デバイスは、第3の電子デバイスによって送信された第3の電子デバイスの周囲の音声を受信し、第3の電子デバイスの周囲の音声を再生する。説明を容易にするために、第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間の通話プロセスは第2の通話プロセスと称され得る。
【0202】
図9は、本願の一実施形態による別の通話方法の概略フローチャートである。図9に示される通話方法において、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合、電子デバイスは、ポリシ(4)における方式(1)で音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択する。詳細については、図6Aから図6Dの実施形態および関連する説明を参照されたい。
【0203】
図9を参照されたい。通話方法は以下のステップを含む。
【0204】
ステップS210:第1の電子デバイスは、第1のオーディオデバイスを使用することによって第1の電子デバイスと第4の電子デバイスとの間で第3の通話プロセスを実行し、第1のオーディオデバイスは、第3の通話プロセスにおいて、第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、第4の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される。
【0205】
第1のオーディオデバイスは、第1の電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスであり得るか、または、第1のオーディオデバイスが接続される外部オーディオデバイスであり得る。第1のオーディオデバイスが第1の電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスである場合、第1のオーディオデバイスは複数のオーディオデバイスを含み得る。例えば、第1のオーディオデバイスは、マイクおよびイヤピース(受信機)を含み得るか、または、第1のオーディオデバイスはマイクおよびスピーカ(speaker)を含み得る。
【0206】
第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間の通話プロセスは以下を含み得る。すなわち、第1の電子デバイスが、第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、第1の電子デバイスの周囲の音声を第4の電子デバイスに送信する。第1の電子デバイスは、第4の電子デバイスによって送信された第4の電子デバイスの周囲の音声を受信し、第4の電子デバイスの周囲の音声を再生する。説明を容易にするために、第1の電子デバイスと第4の電子デバイスとの間の通話プロセスは第3の通話プロセスと称され得る。
【0207】
ステップS220:第2のオーディオデバイスに切り替えるのに使用された第3の操作を検出する。
【0208】
第1の電子デバイスが第3の通話プロセスにおいてオーディオデバイスを切り替える方式については、図6Aから図6Cの前述の実施形態における関連する説明を参照されたい。図6Aに示されるユーザインタフェースは第1のユーザインタフェースと称され得、アイコン601または制御手段602は、オーディオデバイスを切り替えるのに使用された制御手段と称され得、リスト603内のアイコンおよび/またはテキストは、オーディオデバイスのオプションと称され得る。第3の操作は、第3のオーディオデバイスのオプションに対して実行され、かつ、リスト603内にある操作(例えば、タップ操作)を含み得る。
【0209】
第2のオーディオデバイスは、第1のオーディオデバイスと類似しており、第1の電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスであり得るか、または、第1のオーディオデバイスが接続される外部オーディオデバイスであり得る。代替的に、第2のオーディオデバイスは、第1のオーディオデバイスとは異なる。
【0210】
ステップS230:第3の操作に応じて、第2のオーディオデバイスを使用することによって第3の通話プロセスを実行し続け、第2のオーディオデバイスは、第3の通話プロセスにおいて、第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し続け、第4の電子デバイスの周囲で音声を再生し続けるように構成される。
【0211】
ユーザが第2のオーディオデバイスに切り替えた後、第1の電子デバイスは、第2のオーディオデバイスを使用することによって直ちに第3の通話プロセスを実行し続ける。
【0212】
ステップS240:第3の通話プロセスを終了する。
【0213】
第1の電子デバイスが第3の通話プロセスを終了する方式は、図8に示される方法におけるステップS130と類似している。詳細については、関連する説明を参照されたい。
【0214】
ステップS250:第1の電子デバイスに対して入力された第2の操作を検出し、第2の操作は、第3の電子デバイスによって開始された通話要求を受信するために使用される、または、第2の操作は、第3の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される。
【0215】
ステップS250は、図8に示される方法におけるステップS140と同じである。詳細については、関連する説明を参照されたい。
【0216】
ステップS260:第2の操作に応じて、第2のオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合、第2のオーディオデバイスを使用することによって第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間で第2の通話プロセスを実行し、第2のオーディオデバイスは、第2の通話プロセスにおいて、第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、第3の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される。
【0217】
第3の通話プロセスを終了した後、通話要求を開始する側または通話要求を受信する側として、第1の電子デバイスは、ユーザによって第1の電子デバイスに対して入力された第2の操作に応じて、第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間で通話プロセスを実行し得る。
【0218】
第2のオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合、第1の電子デバイスは、第2の操作に応じて、第2のオーディオデバイスを第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間の通話プロセスにおける音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【0219】
第2のオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスでない場合、第1の電子デバイスは、第2の操作に応じて、前述のスタックから最も高い優先度を有する現在のオーディオデバイスを第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間の通話プロセスにおける音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。
【0220】
第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間の通話プロセスについては、図8に示される方法における関連する説明を参照されたい。
【0221】
いくつかの実施形態では、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合、第1の電子デバイスはさらに、ポリシ(2)を使用することによって音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択し得る。具体的には、図8および図9に示される通話方法において、第1の電子デバイスは、第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間で第2の通話プロセスを実行し、第2の通話プロセスを終了した後、第1の電子デバイスはさらに第2の外部オーディオデバイスに接続され得る。第1の電子デバイスが第1の電子デバイスに対して入力された第4の操作を検出した場合、第4の操作に応じて、第2の外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合、第1の電子デバイスは、第2の外部オーディオデバイスを使用することによって第1の電子デバイスと第5の電子デバイスとの間で第4の通話プロセスを実行し、または、第2の外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスでない場合、第1の電子デバイスは、前述のスタックから最も高い優先度を有する現在のオーディオデバイスを第1の電子デバイスと第5の電子デバイスとの間の通話プロセスにおける音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。第4の操作は、第5の電子デバイスによって開始された通話要求を受信するために使用される、または、第4の操作は、第5の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される。
【0222】
第1の電子デバイスは、有線方式または無線方式で第2の外部オーディオデバイスに接続され得る。第2の外部オーディオデバイスは、第1の外部オーディオデバイスと類似している。詳細については、関連する説明を参照されたい。代替的に、第2の外部オーディオデバイスは第1の外部オーディオデバイスとは異なっている。第4の操作は第2の操作と類似しており、第4の通話プロセスは第1の通話プロセスと類似している。詳細については、関連する説明を参照されたい。
【0223】
いくつかの実施形態では、ユーザがオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとしてアクティブに選択しない場合、第1の電子デバイスはさらに、ポリシ(4)の方式(2)で音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択し得る。詳細については、図6Eから図6Hの実施形態における関連する説明を参照されたい。具体的には、図8および図9に示される通話方法において、第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間で第2の通話プロセスを実行した後、第1の電子デバイスはさらに以下のステップを実行し得る。すなわち、第2の通話プロセスを終了する段階と、第5の操作を検出する段階であって、第5の操作は、第6の電子デバイスによって開始された通話要求を受信するために使用される、または、第5の操作は、第6の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、第5の操作に応じて、1つまたは複数のオーディオデバイスオプションとOK制御手段とを表示する段階であって、1つまたは複数のオーディオデバイスオプションは、第1の電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスのオプションと、第1の電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスのオプションとを含み、1つまたは複数のオーディオデバイスオプションは、第3のオーディオデバイスのオプションを含む、表示する段階と、第3のオーディオデバイスのオプションを選択する操作を検出した後、OK制御手段に対して実行される第6の操作を検出し、第6の操作に応じて、第3のオーディオデバイスを使用することによって第5の通話プロセスを実行する段階と、第5の通話プロセスを終了する段階と、第1の電子デバイスに対して入力された第7の操作を検出する段階であって、第7の操作は、第7の電子デバイスによって開始された通話要求を受信するために使用される、または、第7の操作は、第7の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、第7の操作に応じて、第3のオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合、第3のオーディオデバイスを使用することによって第1の電子デバイスと第7の電子デバイスとの間で第6の通話プロセスを実行する段階、または、第2の外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスでない場合、第1の電子デバイスが前述のスタックから最も高い優先度を有する現在のオーディオデバイスを第1の電子デバイスと第7の電子デバイスとの間の通話プロセスにおける音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する段階と、である。
【0224】
第5の操作は第2の操作と類似しており、第5の通話プロセスは第1の通話プロセスと類似している。詳細については、関連する説明を参照されたい。
【0225】
第5の操作に応じて表示される1つまたは複数のオーディオデバイスオプションおよびOK制御手段については、図6Gに示されるユーザインタフェースにおける各オーディオデバイスオプションおよびOK制御手段604Aを参照されたい。第6の操作は、具体的には、OK制御手段604に対して実行されるタップ操作またはタッチ操作であり得る。
【0226】
第7の操作は第2の操作と類似しており、第6の通話プロセスは第1の通話プロセスと類似している。詳細については、関連する説明を参照されたい。
【0227】
上述の第2の電子デバイス、第3の電子デバイス、第4の電子デバイス、第5の電子デバイス、第6の電子デバイス、および第7の電子デバイスは、同じであっても異なっていてもよいことが理解され得る。これは本願に限定されない。
【0228】
上述の第2の電子デバイス、第3の電子デバイス、第4の電子デバイス、第5の電子デバイス、第6の電子デバイス、および第7の電子デバイスが1つまたは複数あってもよい。これは本願に限定されない。
【0229】
図8および図9に示される前述の通話方法において言及されるデフォルトのオーディオデバイスについては、前述のヒト-コンピュータ間相互作用の実施形態におけるデフォルトのオーディオデバイスについての関連する説明を参照されたい。本明細書において詳細を改めて説明しない。
【0230】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイスは、1つまたは複数のオーディオデバイスの1つまたは複数の優先度を格納し、1つまたは複数のオーディオデバイスは、電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスと、電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスとを含み、最も高い優先度を有するオーディオデバイスは、第1の電子デバイスと別の電子デバイスとの間で通話プロセスを実行するように構成される。第1の電子デバイスが各オーディオデバイスの優先度を格納および更新する方式については、図7Aから図7Eの実施形態におけるスタックについての関連する説明を参照されたい。
【0231】
本願の一実施形態は、前述の実施形態では提供される通話方法を実行するための対応する装置を提供する。以下では、本願の実施形態では提供される電子デバイスについて説明する。
【0232】
図10Aは、本願の一実施形態による電子デバイス100の構造の概略図である。
【0233】
図10Aは、電子デバイス100の構造の概略図である。
【0234】
電子デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリインタフェース120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus 、USB)ポート130、充電管理モジュール140、電源管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイク170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、ボタン190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、および加入者識別モジュール(subscriber identification module 、SIM)カードインタフェース195などを含んでよい。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光学式近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、環境光センサ180L、骨伝導センサ180Mなどを含み得る。
【0235】
本願の本実施形態に示された構造が、電子デバイス100に対する何らかの特定の限定とはならないことが理解され得る。本願のいくつかの他の実施形態では、電子デバイス100は、図に示されているより多くのまたはより少ないコンポーネントを含んでもよく、または、いくつかのコンポーネントを組み合わせてもよく、または、いくつかのコンポーネントを分割してもよく、または、異なるコンポーネントの配置を有してもよい。図に示されるコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせを使用することにより実装され得る。
【0236】
プロセッサ110は1つまたは複数の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサ、および/またはニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit、NPU)を含み得る。異なる処理ユニットは、独立したコンポーネントであり得る、または、1つまたは複数のプロセッサに統合され得る。
【0237】
コントローラは、命令動作コードおよび時系列信号に基づいて、動作制御信号を生成し、命令読み出しおよび命令実行を制御してよい。
【0238】
メモリはさらにプロセッサ110に配置され得、命令およびデータを格納するように構成される。いくつかの実施形態では、プロセッサ110内のメモリは、キャッシュメモリである。メモリは、使用されたばかりの、または、プロセッサ110によって周期的に使用される命令またはデータを格納し得る。プロセッサ110が命令またはデータを再び使用する必要がある場合、プロセッサ110は、命令またはデータをメモリから直接呼び出し得る。これにより、アクセスの反復が回避され、プロセッサ110の待機時間を低減し、システム効率を改善する。
【0239】
いくつかの実施形態では、プロセッサ110は1つまたは複数のインタフェースを含み得る。このインタフェースは、集積回路間(inter-integrated circuit 、I2C)インタフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound 、I2S)インタフェース、パルス符号変調(pulse code modulation 、PCM)インタフェース、汎用非同期式受信機/送信器(universal asynchronous receiver /transmitter 、UART)インタフェース、モバイルインダストリプロセッサインタフェース(mobile industry processor interface 、MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input /output 、GPIO)インタフェース、加入者識別モジュール(subscriber identification module 、SIM)インタフェース、および/またはユニバーサルシリアルバス(universal serial bus 、USB)インタフェースなどを含んでよい。
【0240】
I2Cインタフェースは、双方向同期シリアルバスであり、シリアルデータライン(serial data line、SDA)およびシリアルクロックライン(derial clock line、SCL)を含む。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、複数のグループのI2Cバスを含み得る。プロセッサ110は、異なるI2Cバスインタフェースを介して、タッチセンサ180K、充電器、フラッシュライト、カメラ193などに個別に連結され得る。例えば、プロセッサ110は、I2Cインタフェースを介してタッチセンサ180Kに連結され得、その結果、プロセッサ110は、I2Cバスインタフェースを介してタッチセンサ180Kと通信し、電子デバイス100のタッチ機能を実装し得る。
【0241】
I2Sインタフェースは、オーディオ通信を実行するように構成され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は複数のグループのI2Sバスを含み得る。プロセッサ110は、I2Sバスを介してオーディオモジュール170に連結され、プロセッサ110とオーディオモジュール170との間の通信を実装し得る。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、I2Sインタフェースを通じてオーディオ信号を無線通信モジュール160へ転送し、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットを使用することによって通話に応答する機能を実装し得る。
【0242】
PCMインタフェースはまた、オーディオ通信を実行し、アナログ信号をサンプリング、量子化、および符号化するように構成され得る。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、PCMバスインタフェースを通じて無線通信モジュール160に連結され得る。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は代替的に、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットを使用することによって通話に応答する機能を実装するために、PCMインタフェースを通じてオーディオ信号を無線通信モジュール160へ転送し得る。I2SインタフェースおよびPCMインタフェースの両方は、オーディオ通信を実行するように構成され得る。
【0243】
UARTインタフェースは、ユニバーサルシリアルデータバスであり、非同期通信を実行するように構成される。バスは、双方向通信バスであり得る。バスは、送信対象データをシリアル通信と並列通信との間で変換する。いくつかの実施形態では、UARTインタフェースは通常、プロセッサ110を無線通信モジュール160に接続するように構成される。例えば、プロセッサ110は、UARTインタフェースを通じて無線通信モジュール160におけるBluetooth(登録商標)モジュールと通信し、Bluetooth(登録商標)機能を実装する。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットを使用することによって音楽再生機能を実装するために、UARTインタフェースを介して無線通信モジュール160にオーディオ信号を転送し得る。
【0244】
MIPIインタフェースは、プロセッサ110をディスプレイ194またはカメラ193などの周辺コンポーネントに接続するように構成され得る。MIPIインタフェースは、カメラシリアルインタフェース(camera serial interface ,CSI)、およびディスプレイシリアルインタフェース(display serial interface ,DSI)などを含む。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、電子デバイス100の撮影機能を実装するために、CSIを介してカメラ193と通信する。プロセッサ110は、DSIインタフェースを通じてディスプレイ194と通信し、電子デバイス100の表示機能を実装する。
【0245】
GPIOインタフェースは、ソフトウェアを使用することによって構成され得る。GPIOインタフェースは、制御信号またはデータ信号として構成され得る。いくつかの実施形態では、GPIOインタフェースは、カメラ193、ディスプレイ194、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、センサモジュール180、および同様のものにプロセッサ110を接続するように構成され得る。GPIOインタフェースは、代替的に、I2Cインタフェース、I2Sインタフェース、UARTインタフェース、またはMIPIインタフェースなどとして構成され得る。
【0246】
USBポート130は、USB標準仕様に準拠したポートであり、具体的には、ミニUSBポート、マイクロUSBポート、またはUSBタイプCポートなどであってもよい。USBポート130は、電子デバイス100を充電するために充電器に接続するように構成され得るか、または、電子デバイス100と周辺デバイスとの間でデータを送信するように構成され得る。USBポート130は、代替的に、ヘッドセットに接続して、ヘッドセットを使用することによって音声を再生するように構成され得る。代替的に、ポートは、別の電子デバイス、例えばARデバイスに接続するように構成され得る。
【0247】
本願の本実施形態に示すモジュール間のインタフェース接続関係は単に説明のための一例として使用され、電子デバイス100の構造に対する制限にはならないことが理解され得る。本願のいくつかの他の実施形態では、電子デバイス100は代替的に、前述の実施形態とは異なるインタフェース接続方式を使用し得、または、複数のインタフェース接続方式の組み合わせを使用し得る。
【0248】
充電管理モジュール140は、充電器から充電入力を受信するように構成される。充電器は、無線充電器または有線充電器であり得る。有線充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140はUSBポート130を通じて有線充電器から充電入力を受信し得る。無線充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、電子デバイス100の無線充電コイルを通じて無線充電入力を受信し得る。充電管理モジュール140はさらに、バッテリ142が充電される間に電源管理モジュール141を使用することによって電子デバイスに電力を供給し得る。
【0249】
電源管理モジュール141は、バッテリ142および充電管理モジュール140をプロセッサ110に接続するように構成される。電源管理モジュール141は、バッテリ142の入力および/または充電管理モジュール140の入力を受信し、プロセッサ110、内部メモリ121、ディスプレイ194、カメラ193、無線通信モジュール160などに電力を供給する。電源管理モジュール141はさらに、バッテリ容量、バッテリサイクル数、およびバッテリの健康状態(漏電またはインピーダンス)などのパラメータを監視するように構成され得る。いくつかの他の実施形態では、電源管理モジュール141は代替的に、プロセッサ110に配置され得る。いくつかの他の実施形態では、電源管理モジュール141および充電管理モジュール140は代替的に、同一のデバイスに配置され得る。
【0250】
電子デバイス100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、およびベースバンドプロセッサなどを介して実装され得る。
【0251】
アンテナ1およびアンテナ2は、電磁波信号を送信および受信するように構成される。電子デバイス100における各アンテナは、1つまたは複数の通信帯をカバーするように構成されてよい。異なるアンテナはさらに、アンテナ利用率を改善するために多重化され得る。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワーク内のダイバーシティアンテナとして多重化され得る。いくつかの他の実施形態では、アンテナは、調整スイッチと組み合わせて使用され得る。
【0252】
モバイル通信モジュール150は、2G、3G、4G、または5Gなどを含み、かつ、電子デバイス100適用される、無線通信の解決策を提供することができる。モバイル通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、および、低雑音増幅器(low noise amplifier、LNA)などを含み得る。モバイル通信モジュール150は、アンテナ1を通じて電磁波を受信してよく、受信した電磁波に対するフィルタリングおよび増幅などの処理を実行してよく、処理した電磁波を復調のためにモデムプロセッサへ送信してよい。モバイル通信モジュール150はさらに、モデムプロセッサによって変調された信号を増幅し、アンテナ1を通じた放射のために信号を電磁波に変換し得る。いくつかの実施形態では、モバイル通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110に配置され得る。いくつかの実施形態では、モバイル通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールと、プロセッサ110の少なくともいくつかのモジュールとは、同じデバイス内に配置され得る。
【0253】
モデムプロセッサは、変調器および復調器を含み得る。変調器は、送信予定の低周波数ベースバンド信号を中または高周波信号に変調するように構成される。復調器は、受信された電磁波信号を低周波数ベースバンド信号に復調するように構成される。次に、復調器は、復調を通じて取得された低周波数ベースバンド信号を処理のためにベースバンドプロセッサへ送信する。低周波数ベースバンド信号は、ベースバンドプロセッサによって処理され、次に、アプリケーションプロセッサへ送信される。アプリケーションプロセッサは、オーディオデバイス(スピーカ170A、受信機170B、または同様のものに限定されることはない)を通じて音信号を出力する、または、ディスプレイ194を通じて画像またはビデオを表示し得る。いくつかの実施形態では、モデムプロセッサは、独立したコンポーネントであり得る。いくつかの他の実施形態では、モデムプロセッサは、プロセッサ110から独立してよく、モバイル通信モジュール150または別の機能モジュールと同一のデバイスに配置される。
【0254】
無線通信モジュール160は、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks 、WLAN)(例えば、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi(登録商標))ネットワーク)、Bluetooth(登録商標)(Bluetooth(登録商標)、BT)、全球測位衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulatio、FM)、近距離無線通信(near field communication、NFC)、赤外線(infrared、IR)技術または同様のものを含む、電子デバイス100に適用される無線通信の解決策を提供し得る。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信プロセッサモジュールを統合した1つまたは複数のコンポーネントであり得る。無線通信モジュール160は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、この電磁波信号に対して周波数変調およびフィルタリング処理を実行し、処理した信号をプロセッサ110に送信する。無線通信モジュール160はさらに、送信対象信号をプロセッサ110から受信し、信号に対して周波数変調および増幅を実行し、アンテナ2を通じた放射のために処理された信号を電磁波に変換し得る。
【0255】
いくつかの実施形態では、電子デバイス100におけるアンテナ1およびモバイル通信モジュール150は連結され、電子デバイス100におけるアンテナ2および無線通信モジュール160は連結され、その結果、電子デバイス100は、無線通信技術を使用することによって、ネットワークおよび別のデバイスと通信し得る。無線通信技術は、移動体通信のためのグローバルシステム(global system for mobile communications、GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(general packet radio servic、GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple acces、WCDMA(登録商標))、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access、TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術および/または同様のものを含み得る。GNSSは、グローバルポジショニングシステム(global positioning system、GPS)、全球測位衛星システム(global navigation satellite system、GLONASS)、北斗衛星導航系統(BeiDou navigation satellite system、BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system、QZSS)、および/または静止衛星型衛星航法補強システム(satellite based augmentation system、SBAS)を含み得る。
【0256】
電子デバイス100は、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ等を使用して表示機能を実装する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194およびアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、数学的計算および幾何学的計算を実行し、画像をレンダリングするように構成される。プロセッサ110は、プログラム命令を実行して表示情報を生成または変更する1つまたは複数のGPUを含み得る。
【0257】
ディスプレイ194は、画像およびビデオなどを表示するように構成される。ディスプレイ194は表示パネルを含む。表示パネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリクス有機発光ダイオードまたはアクティブマトリクス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flex light-emitting diode、FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes、QLED)または同様のものであり得る。いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、1またはN個のディスプレイ194を含み得、Nは1より大きい正の整数である。
【0258】
電子デバイス100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサなどを使用することによって撮影機能を実装し得る。
【0259】
ISPは、カメラ193によってフィードバックされたデータを処理するように構成される。例えば、撮影の間、シャッタが押下され、レンズを介してカメラの感光素子に光が伝送され、光信号は電気信号に変換され、カメラの感光素子は、処理のために電気信号をISPに伝送して、可視画像へ電気信号を変換する。ISPはさらに、画像のノイズ、明るさ、および、色に対してアルゴリズム最適化を実行し得る。ISPはさらに、撮影シナリオの露光および色温度などのパラメータを最適化し得る。いくつかの実施形態では、ISPはカメラ193に配置され得る。
【0260】
カメラ193は、静止画像またはビデオを撮像するように構成される。対象物の光学画像は、レンズを介して生成され、感光素子に投影される。感光素子は、電荷結合素子(charge coupled device、CCD)または相補型金属酸化物半導体(complementary metal-oxide-semiconductor、CMOS)フォトトランジスタであってよい。感光素子は、光信号を電気信号に変換し、次に、電気信号をデジタル画像信号に変換するために電気信号をISPに伝送する。ISPは、処理のためにデジタル画像信号をDSPに出力する。DSPは、デジタル画像信号をRGB形式またはYUV形式などの標準形式の画像信号に変換する。いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、1つまたはN個のカメラ193を含んでよく、Nは、1より大きい正の整数である。
【0261】
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成され、上記デジタル画像信号に加えて別のデジタル信号を処理してよい。例えば、電子デバイス100が周波数を選択するとき、デジタル信号プロセッサは周波数エネルギーに対してフーリエ変換などを実行するように構成される。
【0262】
ビデオコーデックは、デジタル映像を圧縮または展開するように構成される。電子デバイス100は1つまたは複数のビデオコーデックをサポートし得る。したがって、電子デバイス100は、複数の符号化形式、例えば、ムービングピクチャエキスパーツグループ(moving picture experts group、MPEG)-1、MPEG-2、MPEG-3、およびMPEG-4でビデオを再生または録画してよい。
【0263】
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network、NN)コンピューティングプロセッサである。NPUは、生体神経回路の構造を参照にすることにより、例えば、人間の脳神経細胞間の転送モードを参照することにより、入力情報を迅速に処理し、さらに、自己学習を継続的に実行し得る。NPUは、電子デバイス100のインテリジェントコグニションなどのアプリケーション、例えば、画像認識、顔認識、音声認識、およびテキスト理解を実装し得る。
【0264】
外部メモリインタフェース120は、外部ストレージカード、例えばマイクロSDカードに接続され、電子デバイス100のストレージ能力を拡張するように構成され得る。外部ストレージカードは、外部メモリインタフェース120を通じてプロセッサ110と通信し、データストレージ機能を実装する。例えば、音楽およびビデオなどのファイルを外部ストレージカードに格納する。
【0265】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを格納するように構成され得る。実行可能プログラムコードは命令を含む。内部メモリ121は、プログラムストレージ領域およびデータストレージ領域を含み得る。プログラムストレージ領域は、オペレーティングシステム、および少なくとも1つの機能(例えば、音再生機能または画像再生機能)に必要なアプリケーションなどを格納し得る。データストレージ領域は、電子デバイス100の使用の間に作成されたデータ(例えば、音声データおよび電話帳など)などを格納し得る。加えて、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含み得るか、または、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス、または汎用フラッシュストレージ(universal flash storage、 UFS)を含み得る。プロセッサ110は、内部メモリ121に格納された命令、および/または、プロセッサに配置されたメモリに格納された命令を実行し、電子デバイス100の様々な機能アプリケーションおよびデータ処理を実行する。
【0266】
電子デバイス100は、例えば、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイク170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサなどを使用することによって、音楽再生および録音などのオーディオ機能を実装し得る。
【0267】
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報をアナログオーディオ信号出力に変換するように構成されており、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するようにも構成されている。オーディオモジュール170はさらに、オーディオ信号を符号化および復号するように構成され得る。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、プロセッサ110に配置され得る、または、オーディオモジュール170のいくつかの機能モジュールはプロセッサ110に配置される。
【0268】
「ラウドスピーカ」とも称されるスピーカ170Aは、オーディオ電気信号を音信号に変換するように構成される。電子デバイス100は、スピーカ170A上で、音楽を聴くか、または、ハンズフリーモードで通話に応答するために使用され得る。
【0269】
「イヤピース」とも称される受信機170Bは、電気音声信号を音信号に変換するように構成される。電子デバイス100を使用することによって通話に応答があるか、または、音声情報が聞き取られると、受信機170Bは、声を聞き取るために、人間の耳の近くに配置され得る。
【0270】
「マイク(mike)」または「マイク(mic)」とも称されるマイクロフォン170Cは、音信号を電気信号に変換するように構成される。通話を行う、または、音声情報を送信するとき、ユーザは、音信号をマイク170Cに入力するために、マイク170Cの近くで人間の口を動かすことによって音を発生させ得る。少なくとも1つのマイク170Cが電子デバイス100に配置され得る。いくつか他の実施形態では、2つのマイクロフォン170Cが電子デバイス100に配置されて、音信号を収集し得、ノイズ低減機能を実装し得る。いくつかの他の実施形態では、指向性録音機能などを実装するべく、代替的に3つ、4つ、またはそれより多くのマイク170Cを電子デバイス100内に配置して、音信号の収集、ノイズ低減の実装、および、音源の識別を行い得る。
【0271】
ヘッドセットジャック170Dは有線ヘッドセットに接続するように構成される。ヘッドセットジャック170Dは、USBポート130であってもよく、または、3.5mmのオープンモバイル端末プラットフォーム(open mobile terminal platform、OMTP)標準インタフェースまたは米国セルラー通信工業会(cellular telecommunications industry association of the USA、CTIA)標準インタフェースであってもよい。
【0272】
圧力センサ180Aは、圧力信号を検知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換し得る。いくつかの実施形態では、圧力センサ180Aは、ディスプレイ194上に配置されてよい。複数のタイプの圧力センサ180A、例えば、抵抗式圧力センサ、誘導式圧力センサ、静電容量式圧力センサがある。静電容量式圧力センサは、導電材料で作られた少なくとも2つの平行なプレートを含み得る。電極間の静電容量は、圧力センサ180Aに力が適用されるときに変化する。電子デバイス100は、静電容量の変化に基づいて、圧力強度を決定する。タッチ操作がディスプレイ194に実行される場合、電子デバイス100は、圧力センサ180Aを使用することによってタッチ操作の強度を検出する。電子デバイス100は、圧力センサ180Aの検出信号に基づいて、タッチ位置を計算してもよい。いくつかの実施形態では、同一のタッチ位置で実行されるが、異なるタッチ操作強度を有するタッチ操作は、異なる操作命令に対応し得る。例えば、タッチ操作強度が第1の圧力閾値より小さいタッチ操作がメッセージアイコンに対して実行されるとき、SMSメッセージを閲覧するための命令が実行される。タッチ操作強度が第1の圧力閾値以上であるタッチ操作がメッセージアイコンに対して実行されるとき、新しいSMSメッセージを作成するための命令が実行される。
【0273】
ジャイロセンサ180Bは、電子デバイス100の動作姿勢を判定するように構成されてよい。いくつかの実施形態では、3軸(すなわち、X、Y、Z軸)の周りの電子デバイス100の角速度が、ジャイロセンサ180Bを使用することによって決定され得る。ジャイロセンサ180Bは、撮影中の手ぶれ補正を実行するように構成され得る。例えば、シャッタが押されるとき、ジャイロセンサ180Bは電子デバイス100がぶれる角度を検出し、角度に基づいて、レンズモジュールが補償する必要がある距離を計算し、逆の動きを通じて電子デバイス100のぶれをレンズが打ち消すことを可能にし、手ぶれ補正を実装する。ジャイロセンサ180Bはさらに、ナビゲーションシナリオおよびモーションセンシングゲームシナリオにおいて使用され得る。
【0274】
気圧センサ180Cは気圧を測定するように構成される。いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、測位およびナビゲーションを支援するために、気圧センサ180Cが測定した大気圧の値に基づいて標高を計算する。
【0275】
磁気センサ180Dはホールセンサを含む。電子デバイス100は、磁気センサ180Dを使用することによって、フリップカバーレザーケースの開閉を検出し得る。いくつかの実施形態では、電子デバイス100が折り畳み式携帯電話であるとき、電子デバイス100は、磁気センサ180Dを使用することによってフリップカバーの開閉を検出し得る。さらに、検出されたレザーケースの開閉状態または検出されたフリップカバーの開閉状態に基づいて、フリップカバーが開いた際の自動ロック解除などの機能が設定される。
【0276】
加速度センサ180Eは、電子デバイス100の様々な方向(通常は3軸)の加速度の大きさを検出し得、電子デバイス100が静止しているときの重力の大きさおよび方向を検出し得る。加速度センサ180Eはさらに、電子デバイスの姿勢を識別するように構成され得、横向きモードと縦向きモードとの間の切り替え、または歩数計などの用途に使用される。
【0277】
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成される。電子デバイス100は、赤外線方式またはレーザ方式で距離を測定し得る。いくつかの実施形態では、撮影シナリオにおいて、電子デバイス100は、高速ピント合わせを実装するために、距離センサ180Fを使用して距離を測定してよい。
【0278】
光学式近接センサ180Gは、例えば、発光ダイオード(LED)と、フォトダイオードなどの光学検出器とを含んでよい。発光ダイオードは赤外線発光ダイオードであり得る。電子デバイス100は、発光ダイオードを使用することにより赤外光を放射する。電子デバイス100は、フォトダイオードを使用することによって近くの物体から反射された赤外線光を検出する。十分な反射光が検出されると、電子デバイス100は、電子デバイス100の近くに物体があると判定し得る。不十分な反射光が検出されると、電子デバイス100は、電子デバイス100の近くに物体がないと判定し得る。電子デバイス100は、光学式近接センサ180Gを使用することによって、ユーザが通話のために電子デバイス100を耳の近くに保持していることを検出して、電力節約のために画面を自動的にオフにし得る。光学式近接センサ180Gは、レザーケースモードまたはポケットモードにも使用され、画面を自動的にロック解除またはロックし得る。
【0279】
環境光センサ180Lは、環境光の明るさを検知するように構成される。電子デバイス100は、検知された環境光の明るさに基づいて、ディスプレイ194の明るさを適合的に調節し得る。環境光センサ180Lはまた、撮影の間、ホワイトバランスを自動的に調節するように構成され得る。環境光センサ180Lはさらに、光学式近接センサ180Gと連携して、電子デバイス100がポケットに入っているかどうかを検出し、偶発的なタッチを防止し得る。
【0280】
指紋センサ180Hは指紋を収集するように構成される。電子デバイス100は、収集された指紋についての特徴を使用して、指紋ベースのロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋ベース撮影、指紋ベース通話応答などを実装し得る。
【0281】
温度センサ180Jは、温度を検出するように構成される。いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、温度センサ180Jが検出した温度に基づいて温度処理ポリシーを実行する。例えば、温度センサ180Jが知らせる温度が閾値を超えた場合、電子デバイス100は温度センサ180Jの近くに位置するプロセッサの性能を低下させ、熱保護を実装するために電力消費を下げる。いくつかの他の実施形態では、温度が別の閾値未満である場合、電子デバイス100はバッテリ142を加熱して、電子デバイス100が低温によって異常にシャットダウンすることを防止する。いくつかの他の実施形態では、温度がさらに別の閾値より小さい場合、電子デバイス100は、バッテリ142の出力電圧を昇圧させ、低温による異常なシャットダウンを回避する。
【0282】
タッチセンサ180Kはまた、「タッチパネル」と称される。タッチセンサ180Kはディスプレイ194に配置され得、タッチセンサ180Kおよびディスプレイ194は、タッチスクリーンを形成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180K上またはその近くに対して実行されるタッチ操作を検出するように構成される。タッチセンサは、検出されたタッチ操作をアプリケーションプロセッサに転送し、タッチイベントのタイプを決定し得る。タッチ操作に関連する視覚的出力がディスプレイ194に提供され得る。いくつかの他の実施形態では、タッチセンサ180Kは、代替的に、ディスプレイ194と異なる位置における電子デバイス100の表面に配置され得る。
【0283】
骨伝導センサ180Mは振動信号を取得し得る。いくつかの実施形態では、骨伝導センサ180Mは、人の声帯部分の振動骨の振動信号を取得し得る。骨伝導センサ180Mはまた、人間の脈に接触し、血圧鼓動信号を受信し得る。いくつかの実施形態では、骨伝導センサ180Mは、代替的に、ヘッドセットに配置されて骨伝導ヘッドセットを実現し得る。オーディオモジュール170は、声帯部分の振動骨の振動信号であって、骨伝導センサ180Mにより取得される振動信号に基づく解析を介して音声信号を取得し、音声機能を実装し得る。アプリケーションプロセッサは、骨伝導センサ180Mにより取得される血圧鼓動信号に基づいて心拍数情報を解析し、心拍数検出機能を実装し得る。
【0284】
ボタン190は電源ボタン、音量ボタンなどを含む。ボタン190は機械的ボタンであり得る、または、タッチボタンであり得る。電子デバイス100は、キー入力を受信し、電子デバイス100のユーザ設定および機能制御に関連するキー信号入力を生成し得る。
【0285】
モータ191は振動プロンプトを生成し得る。モータ191は、着信振動プロンプトまたはタッチ振動フィードバックを提供するように構成されてよい。例えば、異なるアプリケーション(例えば、写真撮影および音声再生)で実行されるタッチ操作は、異なる振動フィードバック効果に対応してよい。モータ191はまた、ディスプレイ194の異なる領域上で実行されるタッチ操作に対して、異なる振動フィードバック効果に対応し得る。異なるアプリケーションシナリオ(例えば、時間リマインダ、情報受信、アラームクロック、およびゲーム)は、異なる振動フィードバック効果に対応していてもよい。タッチ振動フィードバック効果は、さらにカスタマイズされ得る。
【0286】
インジケータ192はインジケータライトであり得、充電ステータスおよび電力変化を示すように構成され得る、または、メッセージ、不在着信、通知などを示すように構成され得る。
【0287】
SIMカードインタフェース195は、SIMカードに接続されるように構成される。SIMカードは、電子デバイス100との接触または電子デバイス100からの分離を実装すべく、SIMカードインタフェース195に挿入されてもよく、または、SIMカードインタフェース195から取り外されてもよい。電子デバイス100は、1またはN個のSIMカードインタフェースをサポートし得る。ここで、Nは1より大きな正の整数である。SIMカードインタフェース195は、ナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカードなどをサポートし得る。複数のカードが同一のSIMカードインタフェース195に同時に挿入され得る。複数のカードは同一のタイプまたは異なるタイプであり得る。SIMカードインタフェース195はまた、異なるタイプのSIMカードと互換性があり得る。SIMカードインタフェース195は、外部ストレージカードと互換性があってもよい。電子デバイス100は、SIMカードを通じてネットワークとやり取りし、通話およびデータ通信などの機能を実装する。いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、eSIM、すなわち、組み込みSIMカードを使用する。eSIMカードは、電子デバイス100に組み込まれ得、電子デバイス100から分離されることはできない。
【0288】
本願のいくつかの実施形態では、ディスプレイ194は、別の電子デバイスへの通話要求を開始するのに使用された操作を検出するように構成され得る。この操作に応じて、プロセッサ110は、電子デバイス100が利用可能なオーディオデバイスから、ユーザの期待を満たすオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。本明細書において、ユーザの期待を満たすオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択するプロセッサ110の特定の操作については、前述の方法の実施形態における関連する説明を参照されたい。
【0289】
本願のいくつかの実施形態では、ディスプレイ194は、別の電子デバイスによって開始される通話要求を受信するのに使用された操作を検出するように構成され得る。この操作に応じて、プロセッサ110は、電子デバイス100に利用可能なオーディオデバイスから、ユーザの期待を満たすオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択する。本明細書において、ユーザの期待を満たすオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択するプロセッサ110の特定の操作については、前述の方法の実施形態における関連する説明を参照されたい。
【0290】
本願のいくつかの実施形態では、メモリ121は、電子デバイス100に利用可能なオーディオデバイスを含むスタックを格納するように構成され得る。スタックの詳細な説明については、前述の方法の実施形態における関連する説明を参照されたい。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、メモリ121に格納されたスタックから、最も高い優先度を有するオーディオデバイスを音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択し得る。
【0291】
電子デバイス100のソフトウェアシステムは、階層型アーキテクチャ、イベント駆動型アーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、またはクラウドアーキテクチャを使用し得る。本願の実施形態では、階層型アーキテクチャを有するAndroid(登録商標)システムが、電子デバイス100のソフトウェア構造を説明するための一例として使用される。
【0292】
図10Bは、本願の一実施形態による電子デバイス100のソフトウェア構造のブロック図である。
【0293】
階層型アーキテクチャにおいて、ソフトウェアは複数の層に分割され、各層は明確な役割およびタスクを有する。層はソフトウェアインタフェースを通じて互いに通信する。いくつかの実施形態では、Android(登録商標)システムは、4つの層、すなわち、上から下に、アプリケーション層、アプリケーションフレームワーク層、Android(登録商標)ランタイム(Android(登録商標) runtime)およびシステムライブラリ、ならびに、カーネル層に分割される。
【0294】
アプリケーション層は一連のアプリケーションパッケージを含み得る。
【0295】
図10Bに示されるように、アプリケーションパッケージは、カメラ、ギャラリー、カレンダー、電話、地図、ナビゲーション、WLAN、Bluetooth(登録商標)、音楽、ビデオ、およびメッセージなどのアプリケーションを含み得る。
【0296】
アプリケーションフレームワーク層は、アプリケーション層におけるアプリケーションのためのアプリケーションプログラミングインタフェース(application programming interface、API)およびプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションフレームワーク層は、いくつかの事前定義された機能を含む。
【0297】
図10Bに示すように、アプリケーションフレームワーク層は、ウィンドウマネージャ、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、電話マネージャ、リソースマネージャ、通知マネージャ、およびオーディオマネージャなどを含み得る。
【0298】
ウィンドウマネージャはウィンドウプログラムを管理するように構成される。ウィンドウマネージャは、ディスプレイのサイズの取得、ステータスバーがあるかどうかの判定、画面ロックの実行、およびスクリーンショットの撮影などを行い得る。
【0299】
コンテンツプロバイダは、データを格納および取得し、データがアプリケーションによってアクセスされることを可能にするように構成される。データは、ビデオ、画像、音声、発信通話および着信通話、閲覧履歴およびブックマーク、ならびに電話帳などを含んでよい。
【0300】
ビューシステムは、テキストを表示するための制御手段、および画像を表示するための制御手段などの視覚的な制御手段を含む。ビューシステムはアプリケーションを構築するように構成され得る。表示インタフェースは1つまたは複数のビューを含み得る。例えば、SMSメッセージ通知アイコンを含む表示インタフェースは、テキスト表示ビューおよびピクチャ表示ビューを含み得る。
【0301】
電話マネージャは、電子デバイス100の通信機能、例えば、電子デバイスの通話状況の管理(例えば、ダイヤル、応答、または終了)、電子デバイスに関する情報(例えば、デバイス情報、SIMカード情報、およびネットワーク情報)の取得、電子デバイスのステータス(例えば、信号強度)の聞き取りを提供するように構成される。
【0302】
本願の実施形態では、オーディオマネージャは、電子デバイス100に利用可能なオーディオデバイスから、ユーザの期待を満たすオーディオデバイスを電子デバイス100および通話プロセスにおける別の電子デバイスの音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択し得る。いくつかの実施形態では、オーディオマネージャは、電子デバイス100に利用可能なオーディオデバイスを含むスタックを格納するように構成され得る。さらに、オーディオマネージャは、格納されたスタックから、最も高い優先度を有するオーディオデバイスを電子デバイス100および通話プロセスにおける別の電子デバイスの音声収音デバイスおよび音声再生デバイスとして選択し得る。本明細書では、オーディオマネージャーに格納されたスタック、ならびにオーディオマネージャーが音声収音デバイスおよび音声再生デバイスを選択する特定の実装形態については、前述の方法の実施形態における関連する説明を参照されたい。本明細書において詳細を改めて説明しない。
【0303】
リソースマネージャは、ローカライズされた文字列、アイコン、画像、レイアウトファイル、および映像ファイルなどの様々なリソースをアプリケーションに提供する。
【0304】
通知マネージャは、アプリケーションが通知情報をステータスバーに表示するのを可能にし、通知型メッセージを伝達するように構成され得、表示される通知情報は、短い一時停止の後に、ユーザのインタラクションを必要とすることなく、自動的に消え得る。例えば、通知マネージャは、ダウンロード完了を通知すること、および、メッセージ通知を提供することなどを行うように構成される。代替的に、通知マネージャは、グラフまたはスクロールバーテキストの形式でシステムの上部ステータスバー上に現れる通知、例えば、バックグラウンドで実行されているアプリケーションの通知であってもよく、または、ダイアログウィンドウの形式で画面上に現れる通知であってもよい。例えば、テキスト情報がステータスバーにプロンプトされ、通知が生成され、電子デバイスが振動し、または、インジケータライトが点滅する。
【0305】
Android(登録商標)ランタイムは、コアライブラリおよび仮想マシンを含む。Android(登録商標)ランタイムは、Android(登録商標)システムのスケジューリングおよび管理を担う。
【0306】
コアライブラリは、2つの部分、すなわち、Java(登録商標)言語において呼び出される必要がある機能、および、Android(登録商標)のコアライブラリを含む。
【0307】
アプリケーション層およびアプリケーションフレームワーク層は仮想マシン上で実行する。仮想マシンは、アプリケーション層およびアプリケーションフレームワーク層のJava(登録商標)ファイルをバイナリファイルとして実行する。仮想マシンは、オブジェクトのライフサイクル管理、スタック管理、スレッド管理、セキュリティおよび例外管理、およびガベージコレクションなどの機能を実装するように構成される。
【0308】
システムライブラリは、複数の機能モジュール、例えば、サーフェスマネージャ(surface manager)、メディアライブラリ(media library)、3次元グラフィックス処理ライブラリ(例えば、OpenGL ES)、および2Dグラフィックスエンジン(例えば、SGL)を含み得る。
【0309】
サーフェスマネージャは、ディスプレイサブシステムを管理し、複数のアプリケーションについて、2D層および3D層の融合を提供するように構成される。
【0310】
メディアライブラリは、複数の共通に使用される音声およびビデオフォーマット、ならびに静止画像ファイルなどにおいて、再生および記録をサポートする。メディアライブラリは、複数の音声符号化形式およびビデオ符号化形式、例えば、MPEG-4、H.264、MP3、AAC、AMR、JPG、およびPNGなどをサポートし得る。
【0311】
3次元グラフィックス処理ライブラリは、3次元グラフィックス描画、画像レンダリング、合成、および層処理などを実装するように構成される。
【0312】
2Dグラフィックスエンジンは、2D描画のための描画エンジンである。
【0313】
カーネル層はハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、少なくともディスプレイドライバ、カメラドライバ、オーディオドライバ、およびセンサドライバを含む。
【0314】
以下では、写真撮影シナリオを参照して電子デバイス100のソフトウェアおよびハードウェアの動作手順の例を説明する。
【0315】
タッチセンサ180Kがタッチ操作を受信するとき、対応するハードウェア割り込みがカーネル層に送信される。カーネル層は、タッチ操作を処理して元の入力イベント(タッチ操作のタッチ座標およびタイムスタンプなどの情報を含む)にする。元の入力イベントはカーネル層に格納される。アプリケーションフレームワーク層は元の入力イベントをカーネル層から取得し、入力イベントに対応する制御を識別する。例えば、タッチ操作はシングルタップのタッチ操作であり、シングルタップ操作に対応する制御手段は、カメラアプリケーションアイコンの制御手段である。カメラアプリケーションは、アプリケーションフレームワーク層におけるインタフェースを呼び出し、その結果、カメラアプリケーションが開かれる。次に、カーネル層を呼び出すことによってカメラドライバが開始され、カメラ193を使用することによって静止画像またはビデオが撮像される。
【0316】
本願の実装形態は、異なる技術的効果を達成するためにランダムに組み合わされてよい。
【0317】
前述の実施形態の全部または一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを使用して実装されてよい。これらの実施形態を実装するためにソフトウェアが使用される場合は、当該実施形態は、コンピュータプログラム製品の形態で完全にまたは部分的に実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行される場合、本願による手順または機能がすべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよく、あるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタへ有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線)または無線(例えば、赤外線、電波、またはマイクロ波)方式で伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ、または、データストレージデバイス、例えば1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合するサーバもしくはデータセンタによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk)などであり得る。
【0318】
当業者であれば、前述の実施形態の方法の手順の全部または一部は、コンピュータプログラム命令関連ハードウェアによって実装され得ることを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。プログラムが実行されると、前述の実施形態における方法の手順が実行され得る。記憶媒体は、プログラムコードを格納することができる任意の媒体、例えば、ROM、ランダムアクセスメモリRAM、磁気ディスク、または光ディスクを含む。
【0319】
結論として、前述の説明は、単に本発明の技術的解決手段の実施形態であり、本発明の保護範囲を限定することを意図しない。本発明の開示に従って行われる任意の修正、同等な置き換え、または改善は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
[他の考えられる項目]
[項目1]
通話方法であって、
第1の電子デバイスを第1の外部オーディオデバイスに接続する段階と、
上記第1の外部オーディオデバイスで第1の操作を受信したことに応じて、上記第1の外部オーディオデバイスを使用することによって上記第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間で第1の通話プロセスを実行する段階であって、上記第1の外部オーディオデバイスは、上記第1の通話プロセスにおいて、上記第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、上記第2の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、
上記第1の通話プロセスを終了する段階と、
上記第1の電子デバイスに入力された第2の操作を検出する段階であって、上記第2の操作は、第3の電子デバイスによって開始される通話要求を受信するために使用され、または、上記第2の操作は、上記第3の電子デバイスに対する通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、
上記第2の操作に応じて、上記第1の外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合に、上記第1の外部オーディオデバイスを使用することによって上記第1の電子デバイスと上記第3の電子デバイスとの間で第2の通話プロセスを実行する段階であって、上記第1の外部オーディオデバイスは、上記第2の通話プロセスにおいて、上記第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、上記第3の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、
を備える、方法。
[項目2]
ダイアルボタンまたは応答ボタンが上記第1の外部オーディオデバイス上に配置され、上記第1の操作が、上記ダイアルボタンに対して実行される操作、または上記応答ボタンに対して実行される操作を含む、項目1に記載の方法。
[項目3]
上記第1の電子デバイスが、1つまたは複数のオーディオデバイスの1つまたは複数の優先度を格納し、上記1つまたは複数のオーディオデバイスは、上記第1の電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスと、上記第1の電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスとを含み、最も高い優先度を有するオーディオデバイスは、上記第1の電子デバイスと別の電子デバイスとの間で通話プロセスを実行するように構成され、上記方法が、
上記第1の外部オーディオデバイスで受信した上記第1の操作に応じて、上記第1の電子デバイスが上記第1の外部オーディオデバイスの優先度を最も高く調節する段階をさらに備える、
項目1または2に記載の方法。
[項目4]
通話方法であって、
第1の電子デバイスが、第1のオーディオデバイスを使用することによって上記第1の電子デバイスと第4の電子デバイスとの間で第3の通話プロセスを実行する段階であって、上記第1のオーディオデバイスは、上記第3の通話プロセスにおいて、上記第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、上記第4の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、
第2のオーディオデバイスに切り替えるのに使用された第3の操作を検出する段階と、
上記第3の操作に応じて、上記第2のオーディオデバイスを使用することによって上記第3の通話プロセスを実行し続ける段階であって、上記第2のオーディオデバイスは、上記第3の通話プロセスにおいて、上記第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し続け、上記第4の電子デバイスの周囲で音声を再生し続けるように構成される、実行し続ける段階と、
上記第3の通話プロセスを終了する段階と、
上記第1の電子デバイスに入力された第2の操作を検出する段階であって、上記第2の操作は、第3の電子デバイスによって開始された通話要求を受信するために使用され、または、上記第2の操作は、上記第3の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、
上記第2の操作に応じて、上記第2のオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合に、上記第2のオーディオデバイスを使用することによって上記第1の電子デバイスと上記第3の電子デバイスとの間で第2の通話プロセスを実行する段階であって、上記第2のオーディオデバイスは、上記第2の通話プロセスにおいて、上記第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、上記第3の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、
を備える、方法。
[項目5]
上記第1のオーディオデバイスを使用することによって上記第1の電子デバイスによって実行される上記第1の電子デバイスとの上記第4の電子デバイスとの間の上記第3の通話プロセスにおいて、第2のオーディオデバイスに切り替えるために使用された第3の操作を検出する上記段階の前に、上記方法は、
第1のユーザインタフェースを表示する段階であって、上記第1のユーザインタフェースは、オーディオデバイスを切り替えるための制御手段を含む、表示する段階と、
オーディオデバイスを切り替えるための上記制御手段上で検出された操作に応じて、1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションを表示する段階であって、上記1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションは、上記第1の電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスのオプションと、上記第1の電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスのオプションとを含み、上記1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションは、上記第2のオーディオデバイスのオプションを含む、表示する段階と、をさらに含み、
第2のオーディオデバイスに切り替えるために使用される上記第3の操作は、上記第2のオーディオデバイスの上記オプションに対して実行される操作を含む、
項目4に記載の方法。
[項目6]
上記第1の電子デバイスが、1つまたは複数のオーディオデバイスの1つまたは複数の優先度を格納し、上記1つまたは複数のオーディオデバイスは、上記第1の電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスと、上記第1の電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスとを含み、最も高い優先度を有するオーディオデバイスは、上記第1の電子デバイスと別の電子デバイスとの間で通話プロセスを実行するように構成され、上記方法が、
上記第3の操作に応じて、上記第1の電子デバイスが上記第2のオーディオデバイスの優先度を最も高く調節する段階をさらに備える、
項目4または5に記載の方法。
[項目7]
上記第1の電子デバイスが上記第1の電子デバイスと上記第3の電子デバイスとの間で第2の通話プロセスを実行する上記段階の後に、上記方法が
上記第2の通話プロセスを終了する段階と、
上記第1の電子デバイスを第2の外部オーディオデバイスに接続する段階と、
上記第1の電子デバイス上に入力された第4の操作を検出する段階であって、上記第4の操作は、第5の電子デバイスによって開始された通話要求を受信するために使用され、または、上記第4の操作は、上記第5の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、
上記第4の操作に応じて、上記第2の外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合に、上記第2の外部オーディオデバイスを使用することによって上記第1の電子デバイスと上記第5の電子デバイスとの間で第4の通話プロセスを実行する段階であって、上記第2の外部オーディオデバイスは、上記第4の通話プロセスにおいて、上記第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、上記第5の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、をさらに備える、
項目1から6のいずれか一項に記載の方法。
[項目8]
上記第1の電子デバイスが、1つまたは複数のオーディオデバイスの1つまたは複数の優先度を格納し、上記1つまたは複数のオーディオデバイスは、上記第1の電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスと、上記第1の電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスとを含み、最も高い優先度を有するオーディオデバイスは、上記第1の電子デバイスと別の電子デバイスとの間で通話プロセスを実行するように構成され、上記方法が、
上記第1の電子デバイスを第2の外部オーディオデバイスに接続する上記段階の後に、上記第2の外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合に、上記第2の外部オーディオデバイスの優先度を最も高く調節する段階をさらに備える、
項目7に記載の方法。
[項目9]
上記第1の電子デバイスが、上記第1の電子デバイスと上記第3の電子デバイスとの間で第2の通話プロセスを実行する上記段階の後に、上記方法が、
上記第2の通話プロセスを終了する段階と、
第5の操作を検出する段階であって、上記第5の操作は、第6の電子デバイスによって開始される通話要求を受信するために使用され、または、上記第5の操作は、上記第6の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、
上記第5の操作に応じて、1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションと、OK制御手段とを表示する段階であって、上記1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションが、上記第1の電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスのオプションと、上記第1の電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスのオプションとを含み、上記1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションは、第3のオーディオデバイスのオプションを含む、表示する段階と、
上記第3のオーディオデバイスの上記オプションを選択する操作を検出した後に、上記OK制御手段に対して実行される第6の操作を検出する段階と、
上記第6の操作に応じて、上記第3のオーディオデバイスを使用することによって上記第1の電子デバイスと上記第6の電子デバイスとの間で第5の通話プロセスを実行する段階であって、上記第3のオーディオデバイスが、上記第5の通話プロセスにおいて、上記第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、上記第6の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、
上記第5の通話プロセスを終了する段階と、
上記第1の電子デバイスに入力される第7の操作を検出する段階であって、上記第7の操作は、第7の電子デバイスによって開始される通話要求を受信するために使用され、または、上記第7の操作は、上記第7の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、
上記第7の操作に応じて、上記第3のオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合に、上記第3のオーディオデバイスを使用することによって上記第1の電子デバイスと上記第7の電子デバイスとの間で第6の通話プロセスを実行する段階であって、上記第3のオーディオデバイスは、上記第6の通話プロセスにおいて、上記第1の電子デバイスの周囲で音声を収集し、上記第7の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、をさらに備える、
項目1から6のいずれか一項に記載の方法。
[項目10]
上記第1の電子デバイスが、1つまたは複数のオーディオデバイスの1つまたは複数の優先度を格納し、上記1つまたは複数のオーディオデバイスは、上記第1の電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスと、上記第1の電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスとを含み、最も高い優先度を有するオーディオデバイスは、上記第1の電子デバイスと別の電子デバイスとの間で通話プロセスを実行するように構成され、上記方法が、
上記第6の操作に応じて、上記第3のオーディオデバイスの優先度を最も高く調節する段階をさらに備える、
項目9に記載の方法。
[項目11]
上記第1の電子デバイスに入力された第2の操作を検出する上記段階の前に、上記方法が、
上記第3の電子デバイスによって開始された上記通話要求を受信し、上記通話要求に応じて第2のユーザインタフェースを表示する段階であって、上記第2のユーザインタフェースは、応答制御手段とハングアップ制御手段とを含み、上記第2の操作は、上記応答制御手段に対して実行される操作を含む、段階、または、
第3のユーザインタフェースを表示する段階であって、上記第3のユーザインタフェースが、上記第3の電子デバイスに関連付けられた識別子とダイヤル制御手段とを含み、上記第2の操作は、上記ダイヤル制御手段に対して実行される操作を含む、段階、
をさらに備える、項目1から10のいずれか一項に記載の方法。
[項目12]
上記デフォルトのオーディオデバイスは、音声再生中に存在する最大デシベル値が閾値未満であるオーディオデバイスを含む、項目1から11のいずれか一項に記載の方法。
[項目13]
電子デバイスであって、上記電子デバイスは、1つまたは複数のプロセッサとメモリとを備え、上記メモリは、上記1つまたは複数のプロセッサに連結され、上記メモリはコンピュータプログラムコードを格納するように構成され、上記コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、上記1つまたは複数のプロセッサは、上記コンピュータ命令を呼び出して、上記電子デバイスが、
第1の外部オーディオデバイスに接続する段階と、
上記第1の外部オーディオデバイス上で受信した第1の操作に応じて、上記第1の外部オーディオデバイスを使用することによって上記電子デバイスと第2の電子デバイスとの間で第1の通話プロセスを実行する段階であって、上記第1の外部オーディオデバイスは、上記第1の通話プロセスにおいて、上記電子デバイスの周囲で音声を収集し、上記第2の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、
上記第1の通話プロセスを終了する段階と、
上記電子デバイス上に入力される第2の操作を検出する段階であって、上記第2の操作は、第3の電子デバイスによって開始される通話要求を受信するために使用され、または、上記第2の操作は、上記第3の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、
上記第2の操作に応じて、上記第1の外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合に、上記第1の外部オーディオデバイスを使用することによって上記電子デバイスと上記第3の電子デバイスとの間で第2の通話プロセスを実行する段階であって、上記第1の外部オーディオデバイスは、上記第2の通話プロセスにおいて、上記電子デバイスの周囲で音声を収集し、上記第3の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、
を実行することを可能にする、電子デバイス。
[項目14]
ダイアルボタンまたは応答ボタンが上記第1の外部オーディオデバイス上に配置され、上記第1の操作が、上記ダイアルボタンに対して実行される操作、または上記応答ボタンに対して実行される操作を含む、項目13に記載の電子デバイス。
[項目15]
上記メモリが、1つまたは複数のオーディオデバイスの1つまたは複数の優先度を格納するようにさらに構成され、上記1つまたは複数のオーディオデバイスは、上記電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスと、上記電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスとを含み、最も高い優先度を有するオーディオデバイスは、上記電子デバイスと別の電子デバイスとの間で通話プロセスを実行するように構成され、
上記1つまたは複数のプロセッサは、上記コンピュータ命令を呼び出して、上記電子デバイスが、
上記第1の外部オーディオデバイス上で受信した上記第1の操作に応じて、上記第1の外部オーディオデバイスの優先度を最も高く調節する段階
を実行することを可能にするようにさらに構成される、
項目13または14に記載の電子デバイス。
[項目16]
電子デバイスであって、上記電子デバイスは、1つまたは複数のプロセッサとメモリとを備え、上記メモリは、上記1つまたは複数のプロセッサに連結され、上記メモリはコンピュータプログラムコードを格納するように構成され、上記コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、上記1つまたは複数のプロセッサは、上記コンピュータ命令を呼び出して、上記電子デバイスが、
上記第1のオーディオデバイスを使用することによって上記電子デバイスと第4の電子デバイスとの間で第3の通話プロセスを実行する段階であって、上記第1のオーディオデバイスは、上記第3の通話プロセスにおいて、上記電子デバイスの周囲で音声を収集し、上記第4の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、
第2のオーディオデバイスに切り替えるために使用される第3の操作を検出する段階と、
上記第3の操作に応じて、上記第2のオーディオデバイスによって使用することによって上記第3の通話プロセスを実行し続ける段階であって、上記第2のオーディオデバイスは、上記第3の通話プロセスにおいて、上記電子デバイスの周囲で音声を収集し続け、上記第4の電子デバイスの周囲で音声を再生し続けるように構成される、実行し続ける段階と、
上記第3の通話プロセスを終了する段階と、
上記電子デバイス上に入力される第2の操作を検出する段階であって、上記第2の操作は、第3の電子デバイスによって開始される通話要求を受信するために使用され、または、上記第2の操作は、上記第3の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、
上記第2の操作に応じて、上記第2のオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合に、上記第2のオーディオデバイスを使用することによって上記電子デバイスと上記第3の電子デバイスとの間で第2の通話プロセスを実行する段階であって、上記第2のオーディオデバイスは、上記第2の通話プロセスにおいて、上記電子デバイスの周囲で音声を収集し、上記第3の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、
を実行することを可能にする、電子デバイス。
[項目17]
上記電子デバイスがディスプレイをさらに備え、上記1つまたは複数のプロセッサは、上記コンピュータ命令を呼び出して、上記電子デバイスが、
上記第1のオーディオデバイスを使用することによって実行される、上記電子デバイスと上記第4の電子デバイスとの間の上記第3の通話プロセスにおいて、第2のオーディオデバイスに切り替えるために使用される上記第3の操作を検出する前に、上記ディスプレイ上に第1のユーザインタフェースを表示する段階であって、上記第1のユーザインタフェースは、オーディオデバイスを切り替えるための制御手段を含む、表示する段階と、
オーディオデバイスを切り替えるための上記制御手段上で検出された操作に応じて、上記ディスプレイ上に1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションを表示する段階であって、上記1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションは、上記電子デバイス上に構成されるオーディオデバイスのオプションと、上記電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスのオプションとを含み、上記1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションは、上記第2のオーディオデバイスのオプションを含む、
を実行することを可能にするようにさらに構成され、
第2のオーディオデバイスに切り替えるために使用される上記第3の操作は、上記第2のオーディオデバイスの上記オプションに対して実行される操作を含む、
項目16に記載の電子デバイス。
[項目18]
上記メモリが、1つまたは複数のオーディオデバイスの1つまたは複数の優先度を格納するようにさらに構成され、上記1つまたは複数のオーディオデバイスは、上記電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスと、上記電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスとを含み、最も高い優先度を有するオーディオデバイスは、上記電子デバイスと別の電子デバイスとの間で通話プロセスを実行するように構成され、
上記1つまたは複数のプロセッサは、上記コンピュータ命令を呼び出して、上記電子デバイスが、
上記第3の操作に応じて、上記第2のオーディオデバイスの優先度を最も高く調節する段階
を実行することを可能にするようにさらに構成される、
項目16または17に記載の電子デバイス。
[項目19]
上記1つまたは複数のプロセッサは、上記コンピュータ命令を呼び出して、上記電子デバイスが
上記電子デバイスと上記第3の電子デバイスとの間で上記第2の通話プロセスを実行した後に上記第2の通話プロセスを終了する段階と、
第2の外部オーディオデバイスに接続する段階と、
上記電子デバイス上に入力された第4の操作を検出する段階であって、上記第4の操作は、第5の電子デバイスによって開始された通話要求を受信するために使用され、または、上記第4の操作は、上記第5の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、
上記第4の操作に応じて、上記第2の外部オーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合に、上記第2の外部オーディオデバイスを使用することによって上記電子デバイスと上記第5の電子デバイスとの間で第4の通話プロセスを実行する段階であって、上記第2の外部オーディオデバイスは、上記第4の通話プロセスにおいて、上記電子デバイスの周囲で音声を収集し、上記第5の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、を実行することを可能にするようにさらに構成される、
項目13から18のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目20]
上記メモリが、1つまたは複数のオーディオデバイスの1つまたは複数の優先度を格納するようにさらに構成され、上記1つまたは複数のオーディオデバイスは、上記電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスと、上記電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスとを含み、最も高い優先度を有するオーディオデバイスは、上記電子デバイスと別の電子デバイスとの間で通話プロセスを実行するように構成され、
上記1つまたは複数のプロセッサは、上記コンピュータ命令を呼び出して、上記電子デバイスが、
上記第2の外部オーディオデバイスに接続した後、上記第2の外部オーディオデバイスが上記デフォルトのオーディオデバイスである場合に、上記第2の外部オーディオデバイスの優先度を最も高く調節する段階
を実行することを可能にするようにさらに構成される、
項目19に記載の電子デバイス。
[項目21]
上記1つまたは複数のプロセッサが、上記コンピュータ命令を呼び出して、上記電子デバイスが、
上記電子デバイスと上記第3の電子デバイスとの間で上記第2の通話プロセスを実行した後に上記第2の通話プロセスを終了する段階と、
第5の操作を検出する段階であって、上記第5の操作は、第6の電子デバイスによって開始される通話要求を受信するために使用され、または、上記第5の操作は、上記第6の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、
上記第5の操作に応じて、1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションと、OK制御手段とを表示する段階であって、上記1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションが、上記電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスのオプションと、上記電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスのオプションとを含み、上記1つまたは複数のオーディオデバイスのオプションは、第3のオーディオデバイスのオプションを含む、表示する段階と、
上記第3のオーディオデバイスの上記オプションを選択する操作を検出した後に、上記OK制御手段に対して実行される第6の操作を検出する段階と、
上記第6の操作に応じて、上記第3のオーディオデバイスを使用することによって上記電子デバイスと上記第6の電子デバイスとの間で第5の通話プロセスを実行する段階であって、上記第3のオーディオデバイスが、上記第5の通話プロセスにおいて、上記電子デバイスの周囲で音声を収集し、上記第6の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、
上記第5の通話プロセスを終了する段階と、
上記電子デバイスに入力される第7の操作を検出する段階であって、上記第7の操作は、第7の電子デバイスによって開始される通話要求を受信するために使用され、または、上記第7の操作は、上記第7の電子デバイスへの通話要求を開始するために使用される、検出する段階と、
上記第7の操作に応じて、上記第3のオーディオデバイスがデフォルトのオーディオデバイスである場合に、上記第3のオーディオデバイスを使用することによって上記電子デバイスと上記第7の電子デバイスとの間で第6の通話プロセスを実行する段階であって、上記第3のオーディオデバイスは、上記第6の通話プロセスにおいて、上記電子デバイスの周囲で音声を収集し、上記第7の電子デバイスの周囲で音声を再生するように構成される、実行する段階と、
を実行することを可能にするようにさらに構成される、項目13から18のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目22]
上記メモリが、1つまたは複数のオーディオデバイスの1つまたは複数の優先度を格納するようにさらに構成され、上記1つまたは複数のオーディオデバイスは、上記電子デバイス上に構成されたオーディオデバイスと、上記電子デバイスが接続される外部オーディオデバイスとを含み、最も高い優先度を有するオーディオデバイスは、上記電子デバイスと別の電子デバイスとの間で通話プロセスを実行するように構成され、
上記1つまたは複数のプロセッサは、上記コンピュータ命令を呼び出して、上記電子デバイスが、
上記第6の操作に応じて、上記第3のオーディオデバイスの優先度を最も高く調節する段階
を実行することを可能にするようにさらに構成される、
項目21に記載の電子デバイス。
[項目23]
上記電子デバイスがディスプレイをさらに備え、上記1つまたは複数のプロセッサは、上記コンピュータ命令を呼び出して、上記電子デバイスが、
上記電子デバイス上に入力される上記第2の操作を検出する前に、上記第3の電子デバイスによって開始される上記通話要求を受信し、上記通話要求に応じて上記ディスプレイ上に第2のユーザインタフェースを表示する段階であって、上記第2のユーザインタフェースは、応答制御手段とハングアップ制御手段とを含み、上記第2の操作は、上記応答制御手段上で実行される操作を含む、段階、または、
上記電子デバイス上に入力される上記第2の操作を検出する前に、上記ディスプレイ上に第3のユーザインタフェースを表示する段階であって、上記第3のユーザインタフェースは、上記第3の電子デバイスに関連付けられる識別子とダイヤル制御手段とを含み、上記第2の操作は、上記ダイヤル制御手段上に実行される操作を含む、段階
を実行することを可能にするようにさらに構成される、項目13から22のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目24]
上記デフォルトのオーディオデバイスは、音声再生中に存在する最大デシベル値が閾値未満であるオーディオデバイスを含む、項目13から23のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目25]
命令を含むコンピュータプログラム製品であって、上記コンピュータプログラム製品が電子デバイス上で実行されると、上記電子デバイスは、項目1から12のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となる、コンピュータプログラム製品。
[項目26]
命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、上記命令が電子デバイス上で実行されると、上記電子デバイスは、項目1から12のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となる、コンピュータ可読記憶媒体。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4a
図4b
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図6H
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図8
図9
図10A
図10B
【外国語明細書】