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  • 特開-磁化水生成器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023156552
(43)【公開日】2023-10-25
(54)【発明の名称】磁化水生成器
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/48 20230101AFI20231018BHJP
【FI】
C02F1/48 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022065976
(22)【出願日】2022-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】522060353
【氏名又は名称】株式会社はるこころ
(74)【代理人】
【識別番号】100173521
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 淳司
(72)【発明者】
【氏名】内藤 晴輔
【テーマコード(参考)】
4D061
【Fターム(参考)】
4D061DA03
4D061DB06
4D061EA18
4D061EC05
4D061EC08
4D061EC19
(57)【要約】
【課題】
高い水質に対するニーズを満足する浄水器、特に磁化水生成器を提供する。
【解決手段】
課題は、蓋部(2)、及びシリンダー部(3)からなる磁化水生成器(1)であって、蓋部(2)に、原水を取り込むための流入口(4)と、磁化された水、つまり磁化水を吐出するための吐出口(5)が設けられており、蓋部(2)には、蓋部(2)からシリンダー部(3)内へと伸びる導入筒(6)が設けられている磁化水生成器(1)において、シリンダー部(3)内に、磁石と、当該磁石を取り囲む磁鉄鉱石(9)が収納されており、流入口(4)、導入筒(6)、シリンダー部(3)内部へと導かれる原水が、シリンダー部(3)内の磁石及び磁鉄鉱石(9)の作用により磁化された磁化水として吐出口(5)より吐出されることにより解決される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋部(2)、及びシリンダー部(3)からなる磁化水生成器(1)であって、
蓋部(2)に、原水を取り込むための流入口(4)と、磁化された水、つまり磁化水を吐出するための吐出口(5)が設けられており、
蓋部(2)には、蓋部(2)からシリンダー部(3)内へと伸びる導入筒(6)が設けられている磁化水生成器(1)において、
シリンダー部(3)内に、磁石と、当該磁石を取り囲む磁鉄鉱石(9)が収納されており、
流入口(4)、導入筒(6)、シリンダー部(3)内部へと導かれる原水が、シリンダー部(3)内の磁石及び磁鉄鉱石(9)の作用により磁化された磁化水として吐出口(5)より吐出されることを特徴とする磁化水生成器(1)。
【請求項2】
導入筒(6)に複数の小孔(8)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁化水生成器(1)。
【請求項3】
シリンダー部(3)内に設けられる磁石が、それぞれ円筒状に形成され、かつ導入筒(6)に平行に配置された一対の磁石対(7)であり、当該磁石対(7)の極性が、一方の磁石は蓋部(2)に近い側にN極が配置され、他方の磁石は蓋部(2)に近い側にS極が配置されるよう構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の磁化水生成器(1)。
【請求項4】
導入筒(6)に設けられる複数の小孔(8)が、シリンダー部(3)内に設けられる磁石近傍の領域にのみ設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の磁化水生成器(1)。
【請求項5】
シリンダー部(3)内に設けられる磁石が、複数の磁石の積層体からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の磁化水生成器(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋部、及びシリンダー部からなる磁化水生成器であって、蓋部に、原水を取り込むための流入口と、磁化された水、つまり磁化水を吐出するための吐出口が設けられており、蓋部には、蓋部からシリンダー部内へと伸びる導入筒が設けられている磁化水生成器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、水道水の品質に対しては高い要求が存在する。例えば特許文献1に記載の発明は、近年の水道水は、その多くが汚染の進んだ河川や湖沼の水を原料としており、水質が劣化していることに着目し、その水質を向上することを課題として複数の浄化槽を設けるなどする浄水器を提供する。
【0003】
しかし、そのような浄水器によっても人々の水質に対する要求を満足することは困難であり、さらなる高品質の水を水道水から簡単に生成できる浄水器に対しては、今なお高いニーズが存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4631073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明は、そのような高い水質に対するニーズを満足する浄水器、特に磁化水生成器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、蓋部、及びシリンダー部からなる磁化水生成器であって、蓋部に、原水を取り込むための流入口と、磁化された水、つまり磁化水を吐出するための吐出口が設けられており、蓋部には、蓋部からシリンダー部内へと伸びる導入筒が設けられている磁化水生成器において、シリンダー部内に、磁石と、当該磁石を取り囲む磁鉄鉱石が収納されており、流入口、導入筒、シリンダー部内部へと導かれる原水が、シリンダー部内の磁石及び磁鉄鉱石の作用により磁化された磁化水として吐出口より吐出されることにより解決される。
【0007】
有利には、導入筒には複数の小孔が設けられている。
【0008】
別の実施形では、シリンダー部内に設けられる磁石が、それぞれ円筒状に形成され、かつ導入筒に平行に配置された一対の磁石対であり、当該磁石対の極性が、一方の磁石は蓋部に近い側にN極が配置され、他方の磁石は蓋部に近い側にS極が配置されるよう構成されている。
【0009】
更に別の実施形では、導入筒に設けられる複数の小孔が、シリンダー部内に設けられる磁石近傍の領域にのみ設けられている。また、シリンダー部内に設けられる磁石は、複数の磁石の積層体からなっていることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明にかかる磁化水生成器の全体図
図2】本発明にかかる磁化水生成器のシリンダー部を斜め上方から見下ろした図。
図3】シリンダー部内に伸びる導入筒及び一対の磁石対の図
図4】本発明にかかる磁化水生成器の断面図
図5】シリンダー部内に設けられる一対の磁石、磁鉄鉱石、及び磁場の様子を表す図
図6】磁鉄鉱石によりいわゆるゼロ磁場が実現される様子を表す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明にかかる磁化水生成器1の全体図を表す。図1に示されるように、本発明にかかる磁化水生成器1は、主として蓋部2とシリンダー部3からなる。蓋部2には、流入口4及び吐出口5が設けられているのが見て取れる。
【0012】
この図では、内部の視認性の観点から、シリンダー部3が透過的に描かれている。実際には、シリンダー部3は、必ずしも透明・透過性の部材で作成されていなくても良い。シリンダー部3の内部に、後述する導入筒6、及び磁石が設けられているのが見て取れる。
【0013】
図2は、本発明にかかる磁化水生成器1のシリンダー部3を斜め上方から見下ろした状態の図である。ここでは蓋部2は表されておらず、蓋部2から伸びる導入筒6のみが描かれている。この図から推察されるように、導入筒6は蓋部2からシリンダー部3の内部にむかって伸びている。
【0014】
図3は、シリンダー部3内に伸びる導入筒6及び一対の磁石対7の図である。この図に見て取れるように導入筒6、磁石対7は、互いに平行に設けられている。これら磁石はフェライト磁石であることが可能である。導入筒6に複数の小孔8が設けられているのが見て取れる。
【0015】
図4は、本発明にかかる磁化水生成器1の断面図を示す。図は鉛直方向断面の図である。主にシリンダー部3と、その内部に伸びる導入筒6、導入筒6と平行に設けられる磁石対7、及び磁石対7の周りに配置されて磁鉄鉱石9が表されている。
【0016】
磁石対7は、この実施例では複数の磁石を積層した構成となっているのが図4からわかる。この実施例では5つの磁石が積層され、導入筒6の左右に配置されている。
【0017】
図4には完全には表されていないが、本発明にかかる磁化水生成器1の蓋部2の導入筒は、蓋部2からシリンダー部3の内部に伸び、最終的にはシリンダー部3の底部に設けられる突起部に到達するよう構成されている。更に、導入筒6には複数の小孔8が設けられている。
【0018】
シリンダー部3内の磁石、及び導入筒6以外の部分には磁鉄鉱石9が配されている。図4に見て取れるように、磁鉄鉱石9はシリンダー内全体に配されていることが可能である。その際、磁鉄鉱石9の各粒子のサイズは任意である。
【0019】
図5に表されているように、シリンダー部3内に配置される一対の磁石対7の極性が互いに異なるよう、磁石対7は構成されていることが可能である。図5の例では、左側に表される磁石は上側(蓋部2側)にN極が、そしてシリンダー部3の底部側にS極が配置されている。これに対して図の右側に表される磁石は下側(シリンダー部3の底部側)にN極が、そして蓋部2側にS極が配置されている。
【0020】
最後に図6に基づいて、「ゼロ磁場」について説明する。本発明にかかる磁化水生成器1の内部、具体的にはシリンダー部3の内部には、2つのフェライト磁石からなる磁石対7を取り囲む形で磁鉄鉱石9が配されている。フェライト磁石のS極、N極は互いに逆方向に向けられており、これにより図5に表されるような磁界が形成される。この磁界は、図6に表されるように、磁鉄鉱石9の各粒子によって様々な方向へと向けられることとなる。様々な方向へ向かう磁界が、図6に表されるよう、水の流れにたいして垂直な状態で、S極とN極のエネルギーが互いに均衡が取れた状態となるとき、いわゆるゼロ磁場と呼ばれる事象が発生する。
【0021】
これにより流入口4より取り込まれ、導入筒6によってシリンダー部3内に導入された水が、ゼロ磁場状態の磁界によって磁化され磁化水となる。磁化された磁化水は吐出口5より吐出可能となる。
【0022】
なお、この実施例では互いに平行な一対の磁石対7を用いて本発明を説明したが、磁石及び磁石対の配置及び数量はこれに限定されない。いわゆるゼロ磁場状態を実現可能な任意の数量の磁石により本発明は実現可能である。
【符号の説明】
【0023】
1 磁化水生成器
2 蓋部
3 シリンダー部
4 流入口
5 吐出口
6 導入筒
7 磁石対
8 小孔
9 磁鉄鉱石
図1
図2
図3
図4
図5
図6