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特開2023-156590情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023156590
(43)【公開日】2023-10-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0242 20230101AFI20231018BHJP
【FI】
G06Q30/02 382
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022066046
(22)【出願日】2022-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】504307744
【氏名又は名称】株式会社イルグルム
(74)【代理人】
【識別番号】100158850
【弁理士】
【氏名又は名称】明坂 正博
(72)【発明者】
【氏名】中山 みなみ
(72)【発明者】
【氏名】ボーロン アントワーヌ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】作業負担を軽減できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】ネットワークを介して通信可能に接続されたサーバと、複数のユーザ端末とを備える情報処理システムにおいて、情報処理装置であるサーバ2は、広告を配信する媒体サーバから、広告の配信結果を含む第1情報と広告へのアクセス情報を含む第2情報とを取得する取得部と、取得部が取得した第1情報及び第2情報を統合する統合部と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告を配信する媒体サーバから、前記広告の配信結果を含む第1情報と媒体横断の効果測定情報を含む第2情報とを取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記第1情報及び前記第2情報を統合する統合部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部は、
前記媒体サーバから前記広告の識別子を取得し、
前記統合部は、
前記広告の識別子に基づいて、前記第1情報及び前記第2情報を統合する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1情報は、
前記広告の表示回数及びコストの少なくとも一方を含む、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記広告媒体のサーバとAPI又はRPAにより連携する連携部を備え、
前記取得部は、
前記連携部により前記第1情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記広告へのアクセス情報を取得するための情報を生成する生成部、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記生成部が生成する前記広告へのアクセス情報を取得するための情報には、前記広告の識別子の少なくとも一部が含まれる、
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記統合部が統合した情報を出力する出力部、を備える、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
取得部が、広告を配信する媒体サーバから、前記広告の配信結果を含む第1情報と前記広告へのアクセス情報を含む第2情報とを取得する工程と、
統合部が、前記取得部が取得した前記第1情報及び前記第2情報を統合する工程と、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
広告を配信する媒体サーバから、前記広告の配信結果を含む第1情報と前記広告へのアクセス情報を含む第2情報とを取得する取得部、
前記取得部が取得した前記第1情報及び前記第2情報を統合する統合部、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットなどのネットワークを介して契約や決済などを行うeコマース(EC)が盛んになっており、インターネット上の仮想店舗において商品・サービスを購入することは珍しいことではなくなっている。一方で、インターネット上に多数の仮想店舗が開設されており、競争は激しい。このため、各店舗は販売促進(以下、販促ともいう)のためインターネット上に広告を出稿している。
【0003】
このようなインターネット上の広告の出稿方法の一例として、例えば、リスティング広告がある。リスティング広告は、検索キーワード及び入札価格の条件に応じて優先的に表示される順位付けが変動し得るようになされており、この表示優先順位が上位になるほど他のリスティング広告よりも優先して表示され、不特定多数のユーザに閲覧される可能性が高くなり、高い広告効果を得ることができる(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-26624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなインターネット上への広告の出稿は、その広告の出稿の効果を確認し、問題点をフィードバックして次回出稿する必要がある(このような一連の流れを広告運用ともいう)。このような広告運用においては、通常、広告出稿の効果や改善点を確認する必要があるが、広告出稿の効果や改善点を確認するためのデータが広告媒体やシステムごとに離散していることがある。このようにデータが離散している場合、手作業でデータを統合する作業が発生するため非常に大きな負担となっている。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、作業負担を軽減できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決すべく、本発明の情報処理装置は、広告を配信する媒体サーバから、広告の配信結果を含む第1情報と媒体横断の効果測定情報を含む第2情報とを取得する取得部と、取得部が取得した第1情報及び第2情報を統合する統合部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、作業負担を軽減できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る情報処理システムの概略構成図である。
図2】実施形態に係るサーバのハード構成の一例を示す図である。
図3】実施形態に係るサーバの記憶装置に蓄積されるログの一例を示す図である。
図4】実施形態に係るサーバの機能構成の一例を示す図である。
図5】実施形態に係るサーバの統合部による第2情報の解釈の一例を示す図である。
図6】実施形態に係るユーザ端末のハード構成の一例を示す図である。
図7】実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。
図8】実施形態に係る情報処理システムによる情報処理の一例を示すフローチャートである。
図9】実施形態に係る情報処理システムによる情報処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0011】
(実施形態)
初めに、図1を参照して情報処理システム1の構成について説明する。情報処理システム1は、ネットワーク4を介して通信可能に接続されたサーバ2(情報処理装置)と、ユーザ端末3とを備える。また、ネットワーク4には、他のサーバ(不図示)、例えば、広告プラットフォーマ(例えば、「Facebook・Instagram(登録商標)」「Google(登録商標)」「LINE(登録商標)」「Twitter(登録商標)」「Yahoo! JAPAN(登録商標)」など)のサーバ(以下、媒体サーバとも称する)などが通信可能に接続されている。なお、ネットワーク4は、どのような通信網で構成されていてもかまわない。また、情報処理システム1が備えるサーバ2及びユーザ端末3の数は任意である。
【0012】
(サーバ2)
図2は、実施形態に係るサーバ2の構成図である。図2は、サーバ2の主なハード構成を示しており、サーバ2は、通信IF200A、記憶装置200B、CPU200Cがバスを介して接続された構成を備える。なお、サーバ2は、その他、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力装置、及び液晶モニタや有機ELモニタなどの表示装置を備えていてもよい。
【0013】
通信IF200Aは、例えば、ユーザ端末3や媒体サーバと通信するためのインターフェースである。
【0014】
記憶装置200Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)である。記憶装置200Bには、例えば、後述する取得部204が取得した情報(例えば、マスタ情報(例えば、広告の識別子と広告の内容とが関連付けられた情報)や広告へのアクセス情報(例えば、トラッキングURLに基づいて取得されるログ(例えば、アクセスログ)など))が蓄積される。
【0015】
図3は、記憶装置200Bに蓄積されるログの一例を示す図である。図3に示すように、記憶装置200Bには、日時(タイムスタンプ)、どのリンク先URLを経由してきたかのログ(アクセスログ)などが蓄積される。また、媒体の配信結果では、媒体A及び媒体BのそれぞれでCV(Conversion)が計測されることにより別個のCV(2回分のCV)であるかのようにカウントされてしまうのであるが、図3に示すように、本実施形態のサーバ2には、どのリンク先URLを経由してきたかのログ(アクセスログ)が蓄積されているため、媒体A→媒体B→Cという経路による1回のCVとしてカウントすることが可能となる。
【0016】
なお、本実施形態では、図2に示すように、サーバ2が記憶装置200Bを備える構成となっているが、サーバ2とネットワーク4を介して接続された他の装置が備えていてもよい。また、情報処理プログラムをサーバ2とネットワーク4を介して接続された他の装置からダウンロード可能に構成されていてもよい。
【0017】
CPU200Cは、例えば、実施形態に係るサーバ2を制御するものであり、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
【0018】
図4は、実施形態に係るサーバ2の機能ブロック図である。図4に示すように、サーバ2は、受信部201、送信部202(出力部)、記憶装置制御部203、取得部204、統合部205、生成部206、連携部207などの機能を備える。なお、図4に示す機能は、サーバ2のROM(不図示)に記憶された情報処理プログラムをCPU200Cが実行することにより実現される。
【0019】
受信部201は、例えば、ユーザ端末3や媒体サーバからの情報を受信する。
【0020】
送信部202は、例えば、ユーザ端末3へ情報を送信する。送信部202は、例えば、統合部205が統合した統合結果をユーザ端末3へ送信(出力)する。
【0021】
記憶装置制御部203は、記憶装置200Bを制御する。具体的には、記憶装置制御部203は、記憶装置200Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。
【0022】
取得部204は、例えば、媒体サーバから広告の配信結果を含む第1情報と、媒体横断の効果測定情報(例えば、CVなどの指標)を含む第2情報とを取得する。また、取得部204は、例えば、媒体サーバから広告の識別子と、広告の内容とが関連付けられたマスタ情報を取得する。本実施形態では、取得部204は、後述の連携部207により第1情報やマスタ情報などを取得する。また、取得部204は、後述の生成部206が生成した広告へのアクセス情報を取得するための情報に基づいて第2情報を取得する。
【0023】
本実施形態では、第1情報には、例えば、広告の表示回数及びコストの少なくとも一方が含まれる。本実施形態では、マスタ情報には、広告の識別子(広告ID(広告単位で発行する識別子であり、例えば、広告のURLなどの情報を識別子として利用する))、広告の内容(例えば、広告の媒体(例えば、「Facebook・Instagram(登録商標)」「Google(登録商標)」「LINE(登録商標)」「Twitter(登録商標)」「Yahoo! JAPAN(登録商標)」など)、広告名、キャンペーン、キャンペーン名、広告グループ名、広告種別、マッチタイプなどの情報が含まれる。
【0024】
統合部205は、取得部204が取得した第1情報及び第2情報を統合する。統合部205は、例えば、第1情報に含まれる広告の配信結果(例えば、表示回数及びコスト)及び第2情報に含まれるアクセス情報から取得可能な情報(例えば、クリック数、CV数(Conversion:コンバージョン(最終的な成果)数)など)を広告の識別子に基づいて統合する。また、統合部205は、必要に応じてCTR(Click Through Rate:広告がクリック(あるいはタップ)された回数を表示回数で割ったもの)、CPC(Cost Per Click:クリックやタップ一回あたりの料金)、CVR(Conversion Rate:コンバージョン数をクリック数やインプレッション数で割ったもの)、CPA(Cost Per Acquisition:広告単価の指標で顧客一人を獲得するため費用、または、何らかの成果や問い合わせを一件獲得するための費用)など、広告を評価するための指標の値を算出し、統合結果に加えるようにしてもよい。
【0025】
また、統合部205は、広告の識別子に基づいて、第2情報(ログ)を解釈する。図5は、統合部205による第2情報の解釈の一例を示す図である。図5に示す例では、統合部205は、広告の識別子に基づいて、広告IDが「aaaaa」が「白ワイン」の広告、広告IDが「bbbbb」が「赤ワイン」の広告であると解釈する。
【0026】
生成部206は、例えば、広告へのアクセス情報を取得するための情報を生成する。具体的には、生成部206は、媒体サーバで採番された広告の識別子が動的に付与される媒体変数を組み込んだ情報を生成する。ここで、アクセス情報は、ログを取得するための情報であり、例えば、トラッキングURLなどである。このアクセス情報を取得するための情報には、広告の識別子の少なくとも一部が含まれる。なお、アクセス情報は、トラッキングURLに限られず、広告の媒体によって異なる。
【0027】
連携部207は、媒体サーバとAPI又はRPA(Robotic Process Automation)により連携する機能を有する。取得部204は、該連携部207により媒体サーバから第1情報及びマスタ情報を取得する。
【0028】
(ユーザ端末3)
図6は、ユーザ端末3のハード構成の一例を示す図である。ユーザ端末3は、PC(Personal Computer)や携帯端末(例えば、スマートフォンやタブレット端末)などである。ユーザ端末3は、図6に示すように、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、CPU300Eがバスを介して接続された構成を備える。
【0029】
通信IF300Aは、サーバ2と通信するためのインターフェースである。
【0030】
記憶装置300Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD: Solid State Drive)である。記憶装置300Bには、ユーザ端末3の識別子(端末ID)が記憶されている。この端末IDは、サーバ2が各ユーザ端末3に対して決定・付与してもよいし、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを端末IDとして利用してもよい。
【0031】
入力装置300Cは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどであり、ユーザは、入力装置300Cを操作して、広告運用に必要な設定、情報などを入力する。
【0032】
表示装置300Dは、例えば、液晶モニタや有機ELモニタなどである。表示装置300Dは、サーバ2から送信される情報に基づいて画面を表示する。
【0033】
CPU300Eは、ユーザ端末3を制御するものであり、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
【0034】
図7は、ユーザ端末3の機能構成の一例を示す図である。図7に示すように、ユーザ端末3は、受信部301、送信部302、記憶装置制御部303、入力装置制御部304、表示装置制御部305などの機能を備える。なお、図7に示す機能は、ユーザ端末3のROM(不図示)に記憶された情報処理プログラムをCPU300Eが実行することにより実現される。
【0035】
受信部301は、サーバ2から送信される情報を受信する。
【0036】
送信部302は、サーバ2へ情報を送信する。
【0037】
記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御する。具体的には、記憶装置制御部303は、記憶装置300Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。
【0038】
入力装置制御部304は、入力装置300Cを制御する。具体的には、入力装置制御部304は、入力装置300Cで入力された情報を受け付ける。
【0039】
表示装置制御部305は、表示装置300Dを制御する。具体的には、表示装置制御部305は、サーバ2から送信される情報に基づいて表示装置300Dへ画面を表示させる。
【0040】
(サーバ2の処理)
図8及び図9は、実施形態に係るサーバ2の処理の一例を示すフローチャートである。以下、図8及び図9を参照して、実施形態に係るサーバ2の処理について説明するが、図1から図7を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0041】
(設定処理)
図8は、実施形態に係る情報処理システム1の設定処理を示すフローチャートである。以下、図8を参照して、情報処理システム1の設定処理について説明する。
【0042】
(ステップS101)
ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して媒体の情報、例えば、広告の媒体、アカウント情報などを登録する。入力された媒体の情報は、ユーザ端末3の送信部302によりネットワーク4を介してサーバ2へ送信される。サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3から送信された媒体の情報を受信する。サーバ2の記憶装置制御部203は、受信部201が受信した媒体の情報を記憶装置200Bへ記憶する。
【0043】
(ステップS102)
サーバ2の生成部206は、広告へのアクセス情報を取得するための情報(例えば、トラッキングURLなど)を生成する。
【0044】
(ステップS103)
ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して生成された広告へのアクセス情報を取得するための情報をアカウントに設定する。入力された設定の情報は、ユーザ端末3の送信部302によりネットワーク4を介してサーバ2へ送信される。サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3から送信された設定の情報を受信する。サーバ2の記憶装置制御部203は、受信部201が受信した設定の情報を記憶装置200Bへ記憶する。
【0045】
(計測処理)
図9は、実施形態に係る情報処理システム1の計測・結果出力処理を示すフローチャートである。以下、図9を参照して、情報処理システム1の計測・結果出力処理について説明する。
【0046】
(ステップS201)
広告が媒体サーバから出稿されると、サーバ2の取得部204は、生成部206が生成した広告へのアクセス情報を取得するための情報(例えば、登録されたトラッキングURL)に基づいて第2情報を取得する。サーバ2の記憶装置制御部203は、取得部204が取得する第2情報を記憶装置200Bへ蓄積する。
【0047】
(ステップS202)
サーバ2の取得部204は、媒体サーバから広告の配信結果を含む第1情報を取得する。なお、上述したように取得部204は、連携部207による連携(例えば、API又はRPAによる連携)により媒体サーバから第1情報を取得する。
【0048】
(ステップS203)
サーバ2の取得部204は、媒体サーバからマスタ情報を取得する。なお、上述したように取得部204は、連携部207による連携(例えば、API又はRPAによる連携)により媒体サーバからマスタ情報を取得する。
【0049】
(ステップS204)
統合部205は、取得部204が取得した第1情報及び第2情報を統合する。統合部205は、例えば、第2情報に含まれるログを広告の識別子に基づいて解釈する。また、上述したように、統合部205は、必要に応じて、CTR、CPC、CVR、CPAなど、広告を評価するための指標の値を算出し、統合結果に加えるようにしてもよい。
【0050】
(ステップS205)
送信部202は、統合部205が統合した統合結果をユーザ端末3へ送信(出力)する。
【0051】
なお、図9の説明では、第2情報、第1情報、マスタ情報の順に情報を取得しているが、第1情報、第2情報、マスタ情報の取得の順序は図9に示す例に限られず任意である。
【0052】
以上のように、実施形態に係るサーバ2は、広告を配信する媒体サーバから、広告の配信結果を含む第1情報と媒体横断の効果測定情報を含む第2情報とを取得する取得部204と、取得部204が取得した第1情報及び第2情報を統合する統合部205と、を備える。
このように、広告の配信結果を含む第1情報と媒体横断の効果測定情報を含む第2情報とを取得し、統合することができるので、手動で個々に情報を取得して情報をまとめる必要がなく、作業負担を軽減することができる。
【0053】
また、実施形態に係るサーバ2は、取得部204は、媒体サーバから広告の識別子を取得する。また、統合部205は、広告の識別子に基づいて、第1情報及び第2情報を統合する。
このように、媒体サーバから取得した広告の識別子に基づいて、第1情報及び第2情報を統合するので、統合部205が第1情報及び第2情報を統合する際に、第2情報がどの広告のものであるか特定することができる。
【0054】
また、実施形態に係る情報処理システムでは、第1情報は、広告の表示回数及びコストの少なくとも一方を含んでいる。
このため、統合部205は、必要に応じてCTR、CPC、CV数、CVR、CPAなど、広告を評価するための指標の値を算出し、統合結果に加えることができる。また、リアルタイムにこれら指標の値を算出することができ、利便性が高い。
【0055】
また、実施形態に係る情報処理システムは、広告媒体のサーバとAPI又はRPAにより連携する連携部207を備える。そして、取得部204は、連携部207により第1情報を取得する。
このようにAPI又はRPAによる連携により第1情報を取得するので、作業負担を軽減することができる。
【0056】
また、実施形態に係る情報処理システムは、広告へのアクセス情報を取得するための情報を生成する生成部206を備えている。このように生成部206が広告へのアクセス情報を取得するための情報を生成するので、生成部206が生成した情報に基づいて、アクセスログを取得することができ、利便性が高い。
【0057】
また、実施形態に係る情報処理システムでは、生成部206が生成する広告へのアクセス情報を取得するための情報には、広告の識別子の少なくとも一部が含まれている。
このように、広告へのアクセス情報を取得するための情報に広告の識別子の少なくとも一部が含まれることで、第2情報がどの広告のものであるか特定することができ、利便性が高い。
【0058】
また、実施形態に係る情報処理システムでは、統合部205が統合した情報を送信(出力)する送信部202を備えている。
このように、統合部205が統合した情報を送信するのでユーザ端末3で結果を確認することができ、利便性が高い。
【0059】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない限りにおいて適宜に設計変更して具体化できる。例えば、上記実施形態では、サーバ2は、ユーザ端末3に表示されたWebブラウザに情報を表示させ、Webブラウザ上で入力された情報を取得する構成となっているが、ユーザ端末3にインストールされたアプリケーションソフトウェアを利用する形態であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は、広告の効果を計測するためのデータを取得する作業負担を軽減できるので、広告運用を行っている事業者等に好適である。
【符号の説明】
【0061】
1 :情報処理システム
2 :サーバ
3 :ユーザ端末
4 :ネットワーク
200A :通信IF
200B :記憶装置
200C :CPU
201 :受信部
202 :送信部
203 :記憶装置制御部
204 :取得部
205 :統合部
206 :生成部
207 :連携部
300A :通信IF
300B :記憶装置
300C :入力装置
300D :表示装置
300E :CPU
301 :受信部
302 :送信部
303 :記憶装置制御部
304 :入力装置制御部
305 :表示装置制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-08-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
告の配信結果を含む第1情報媒体横断の効果測定情報を含む第2情報、及び前記広告の識別子を取得する取得部と、
前記広告の識別子に基づいて、前記取得部が取得した前記第1情報及び前記第2情報を統合する統合部と、
前記広告へのアクセス情報を取得するための情報を生成する生成部と、
前記アクセス情報に基づいて取得される前記第2情報がどの広告リンク先URLを経由してコンバージョンに至ったかを示すアクセスログを記憶する記憶部と、を備え、
前記統合部は、
前記記憶部に記憶されたアクセスログに基づいて、前記第1情報が複数媒体の広告リンク先URLを経由したのち重複してコンバージョンに至っている場合に前記重複を除外する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1情報は、
前記広告の表示回数及びコストの少なくとも一方を含む、
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記広告媒体のサーバとAPI又はRPAにより連携する連携部を備え、
前記取得部は、
前記連携部により前記第1情報を取得する、
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記生成部が生成する前記広告へのアクセス情報を取得するための情報には、前記広告の識別子の少なくとも一部が含まれる、
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記統合部が統合した情報を出力する出力部、を備える、
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
取得部が、告の配信結果を含む第1情報媒体横断の効果測定情報を含む第2情報、及び前記広告の識別子を取得する工程と、
統合部が、前記広告の識別子に基づいて、前記取得部が取得した前記第1情報及び前記第2情報を統合する工程と、
生成部が、前記広告へのアクセス情報を取得するための情報を生成する工程と、
記憶部が、前記アクセス情報に基づいて取得される前記第2情報がどの広告リンク先URLを経由してコンバージョンに至ったかを示すアクセスログを記憶する工程と、を有し、
前記統合部は、
前記記憶部に記憶されたアクセスログに基づいて、前記第1情報が複数媒体の広告リンク先URLを経由したのち重複してコンバージョンに至っている場合に前記重複を除外する、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータを、
告の配信結果を含む第1情報媒体横断の効果測定情報を含む第2情報、及び前記広告の識別子を取得する取得部、
前記広告の識別子に基づいて、前記取得部が取得した前記第1情報及び前記第2情報を統合する統合部、
前記広告へのアクセス情報を取得するための情報を生成する生成部、
前記アクセス情報に基づいて取得される前記第2情報がどの広告リンク先URLを経由してコンバージョンに至ったかを示すアクセスログを記憶する記憶部、として機能させ、
前記統合部は、
前記記憶部に記憶されたアクセスログに基づいて、前記第1情報が複数媒体の広告リンク先URLを経由したのち重複してコンバージョンに至っている場合に前記重複を除外する、
ことを特徴とする情報処理プログラム。