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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023156660
(43)【公開日】2023-10-25
(54)【発明の名称】IoT化装置及びIoT化システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/00 20060101AFI20231018BHJP
   G16Y 10/25 20200101ALI20231018BHJP
   G16Y 40/35 20200101ALI20231018BHJP
   G16Y 20/30 20200101ALI20231018BHJP
   A23L 7/10 20160101ALI20231018BHJP
【FI】
G06F3/00 Q
G16Y10/25
G16Y40/35
G16Y20/30
A23L7/10 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022066158
(22)【出願日】2022-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】592246565
【氏名又は名称】株式会社日本システムプロジェクト
(74)【代理人】
【識別番号】100119758
【弁理士】
【氏名又は名称】菊地 保宏
(72)【発明者】
【氏名】勝山 徹
【テーマコード(参考)】
4B023
【Fターム(参考)】
4B023LE17
4B023LP20
4B023LT27
4B023LT60
4B023LT67
(57)【要約】
【課題】飲食店において既に導入されている既存の装置を簡単にIoT化することができる。
【解決手段】通信ネットワークを介して情報管理装置と通信可能なIoT化装置は、所定の機器と電源コードを介して接続される第一の接続部と、第一の接続部から入力される電流を計測する電流計測部と、電流計測部が計測する電流に基づいて所定の機器が稼働しているか否かを判定する判定部と、判定部により所定の機器が稼働していると判定された場合、所定の機器の稼働に関する情報(以下、稼働情報という)を計数する計数部と、計数部により計数された稼働情報を情報管理装置に送信する通信部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを介して情報管理装置と通信可能なIoT化装置であって、
所定の機器と電源コードを介して接続される第一の接続部と、
前記第一の接続部から入力される電流を計測する電流計測部と、
前記電流計測部が計測する電流に基づいて前記所定の機器が稼働しているか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記所定の機器が稼働していると判定された場合、前記所定の機器の稼働に関する情報(以下、稼働情報という)を計数する計数部と、
前記計数部により計数された前記稼働情報を前記情報管理装置に送信する通信部と、
を備えることを特徴とするIoT化装置。
【請求項2】
前記判定部は、前記電流計測部が計測する電流の大きさが所定の閾値以上であるか否かに基づいて前記所定の機器が稼働しているか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項1記載のIoT化装置。
【請求項3】
前記判定部は、前記電流計測部が計測する電流の波形に基づいて前記所定の機器が稼働しているか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項1記載のIoT化装置。
【請求項4】
前記計数部は、前記所定の機器が所定の時間において稼働している回数を計数する、
ことを特徴とする請求項2又は3記載のIoT化装置。
【請求項5】
通信ネットワークを介して情報管理装置と通信可能なIoT化装置であって、
寿司のシャリ玉を生産する寿司ロボットの電源コードが接続される第一の接続部と、
前記第一の接続部を介して入力される電流を計測する電流計測部と、
前記電流計測部が計測する電流に基づいて前記寿司ロボットが前記シャリ玉を生産しているか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記寿司ロボットが前記シャリ玉を生産していると判定された場合、所定の時間に生産された前記シャリ玉の個数を計数する計数部と、
前記計数部により計数された前記シャリ玉の個数に関する情報を前記情報管理装置に送信する通信部と、
を備えることを特徴とするIoT化装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記電流計測部が計測する電流の大きさが所定の閾値以上であるか否かに基づいて前記寿司ロボットが前記シャリ玉を生産しているか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項5記載のIoT化装置。
【請求項7】
前記寿司ロボットにおいて前記シャリ玉を生産する部位の温度を計測する温度センサと接続された第三の接続部を備え、
前記通信部は、前記第三の接続部から取得された温度情報を前記情報管理装置に送信する、
ことを特徴とする請求項5又は6記載のIoT化装置。
【請求項8】
所定の機器と接続されたIoT化装置と、該IoT化装置と通信ネットワークを介して通信可能な情報管理装置と、を備えたIoT化システムであって、
前記IoT化装置は、
前記所定の機器と電源コードを介して接続される第一の接続部と、
前記第一の接続部から入力される電流を計測する電流計測部と、
前記電流計測部が計測する電流に関する情報(以下、電流情報という)を前記情報管理装置に送信する第一の通信部と、
を備え、
前記情報管理装置は、
前記IoT化装置から送信された前記電流情報を受信する第二の通信部と、
前記第二の通信部が受信した前記電流情報に基づいて、前記所定の機器が稼働しているか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記所定の機器が稼働していると判定された場合、稼働に関する情報(以下、稼働情報という)を計数する計数部と、
前記計数部により計数された前記稼働情報を記憶する記憶部と、
を備えることを特徴とするIoT化システム。
【請求項9】
寿司のシャリ玉を生産する寿司ロボットと接続されたIoT化装置と、該IoT化装置と通信ネットワークを介して通信可能な情報管理装置と、を備えたIoT化システムであって、
であって、
前記IoT化装置は、
前記寿司ロボットの電源コードが接続される第一の接続部と、
前記第一の接続部を介して入力される電流を計測する電流計測部と、
前記電流計測部が計測する電流に関する情報(以下、電流情報という)を前記情報管理装置に送信する第一の通信部と、
を備え、
前記情報管理装置は、
前記IoT化装置から送信された前記電流情報を受信する第二の通信部と、
前記第二の通信部が受信した前記電流情報に基づいて、前記寿司ロボットが前記シャリ玉を生産しているか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記寿司ロボットが前記シャリ玉を生産していると判定された場合、前記寿司ロボットが所定の時間に生産した前記シャリ玉の個数を計数する計数部と、
前記計数部により計数された前記シャリ玉の個数を時間情報とともに記憶する記憶部と、
を備えることを特徴とするIoT化システム。
【請求項10】
前記判定部は、前記第二の通信部が受信した前記電流情報の電流の大きさが所定の閾値以上であるか否かに基づいて前記寿司ロボットが前記シャリ玉を生産しているか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項9記載のIoT化システム。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食店に導入されている装置をIoT(Internet of Things)化する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、飲食店業界においてもIoT技術が導入されている。例えば、特許文献1には、クラウド上のサーバと注文データのやり取りが可能な券売機が開示されている。今後、飲食店の店舗には、種々のIoT技術に対応した装置や機器が導入されることが予想される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-026602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、既に飲食店の店舗に導入されている、IoTされていない既存の装置をIoT化するには、例えば、装置内の基板を交換したり、部品を追加したりするなど、既存の装置に対して改修作業が必要となるという問題がある。
【0005】
本発明は上記の事情を鑑みてなされたものであり、その課題は、飲食店において既に導入されている既存の装置を簡単にIoT化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明は、その一態様として、
通信ネットワークを介して情報管理装置と通信可能なIoT化装置であって、
所定の機器と電源コードを介して接続される第一の接続部と、
前記第一の接続部から入力される電流を計測する電流計測部と、
前記電流計測部が計測する電流に基づいて前記所定の機器が稼働しているか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記所定の機器が稼働していると判定された場合、前記所定の機器の稼働に関する情報(以下、稼働情報という)を計数する計数部と、
前記計数部により計数された前記稼働情報を前記情報管理装置に送信する通信部と、
を備えることを基本的構成(以下、第一の基本的構成という。)とする。
【0007】
第一の基本的構成によれば、所定の機器をIoT化装置に接続するだけで、情報管理装置は所定の機器の稼働情報を取得することができるので、IoT化されていない既存の装置を簡単にIoT化することができる。
【0008】
また、第一の基本的構成において、前記判定部は、前記電流計測部が計測する電流の大きさが所定の閾値以上であるか否かに基づいて前記所定の機器が稼働しているか否かを判定することを好適な構成(以下、好適な構成1という。)とする。
【0009】
好適な構成1によれば、所定の機器に流れる電流の大きさに基づいて所定の機器が稼働しているか否かを判定することができるので、IoT化されていない既存の装置の稼働状況を簡単に把握することができる。
【0010】
同様に、第一の基本的構成において、前記判定部は、前記電流計測部が計測する電流の波形に基づいて前記所定の機器が稼働しているか否かを判定することを好適な構成(以下、好適な構成2という。)とする。
【0011】
好適な構成2によれば、所定の機器に流れる電流の波形に基づいて所定の機器が稼働しているか否かを判定することができるので、IoT化されていない既存の装置の稼働状況を簡単に把握することができる。
【0012】
また、好適な構成1又は好適な構成2において、前記計数部は、前記所定の機器が所定の時間において稼働している回数を計数することが好適な構成(以下、好適な構成3という。)とする。
【0013】
好適な構成3によれば、所定の機器が稼働している回数を簡単に把握することができるので、例えば、IoT化されていない既存の装置により製造される飲食物の個数を把握することができる。
【0014】
また、本発明は、別の一態様として、
通信ネットワークを介して情報管理装置と通信可能なIoT化装置であって、
寿司のシャリ玉を生産する寿司ロボットの電源コードが接続される第一の接続部と、
前記第一の接続部を介して入力される電流を計測する電流計測部と、
前記電流計測部が計測する電流に基づいて前記寿司ロボットが前記シャリ玉を生産しているか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記寿司ロボットが前記シャリ玉を生産していると判定された場合、所定の時間に生産された前記シャリ玉の個数を計数する計数部と、
前記計数部により計数された前記シャリ玉の個数に関する情報を前記情報管理装置に送信する通信部と、
を備えることを基本的構成(以下、第二の基本的構成という。)とする。
【0015】
第二の基本的構成によれば、既存の寿司ロボットをIoT化装置に接続するだけで、情報管理装置は寿司ロボットにより生産されるシャリ玉の個数に関する情報を取得することができるので、IoT化されていない寿司ロボットを簡単にIoT化することができる。
【0016】
また、第二の基本的構成において、前記判定部は、前記電流計測部が計測する電流の大きさが所定の閾値以上であるか否かに基づいて前記寿司ロボットが前記シャリ玉を生産しているか否かを判定することを好適な構成(以下、好適な構成4という。)とする。
【0017】
好適な構成4によれば、寿司ロボットに流れる電流の大きさに基づいて寿司ロボットがシャリ玉を生産しているか否かを判定することができるので、IoT化されていない寿司ロボットの稼働状況を簡単に把握することができる。
【0018】
第二の基本的構成又は好適な構成4において、
前記寿司ロボットにおいて前記シャリ玉を生産する部位の温度を計測する温度センサと接続された第三の接続部を備え、
前記通信部は、前記第三の接続部から取得された温度情報を前記情報管理装置に送信することを好適な構成(以下、好適な構成5という。)とする。
【0019】
好適な構成5によれば、寿司ロボット内の温度情報も取得することができるので、IoT化されていない寿司ロボットの稼働状況をさらに詳細に把握することができる。また、シャリ玉の品質も管理することができる。
【0020】
また、本発明は、別の一態様として、
所定の機器と接続されたIoT化装置と、該IoT化装置と通信ネットワークを介して通信可能な情報管理装置と、を備えたIoT化システムであって、
前記IoT化装置は、
前記所定の機器と電源コードを介して接続される第一の接続部と、
前記第一の接続部から入力される電流を計測する電流計測部と、
前記電流計測部が計測する電流に関する情報(以下、電流情報という)を前記情報管理装置に送信する第一の通信部と、
を備え、
前記情報管理装置は、
前記IoT化装置から送信された前記電流情報を受信する第二の通信部と、
前記第二の通信部が受信した前記電流情報に基づいて、前記所定の機器が稼働しているか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記所定の機器が稼働していると判定された場合、稼働に関する情報(以下、稼働情報という)を計数する計数部と、
前記計数部により計数された前記稼働情報を記憶する記憶部と、
を備えることを基本的構成(以下、第三の基本的構成という。)とする。
【0021】
第三の基本的構成によれば、所定の機器をIoT化装置に接続するだけで、情報管理装置は所定の機器の稼働情報を取得することができるので、IoT化されていない既存の装置を簡単にIoT化することができる。また、IoT化装置を簡単な構成とすることができる。
【0022】
また、本発明は、別の一態様として、
寿司のシャリ玉を生産する寿司ロボットと接続されたIoT化装置と、該IoT化装置と通信ネットワークを介して通信可能な情報管理装置と、を備えたIoT化システムであって、
であって、
前記IoT化装置は、
前記寿司ロボットの電源コードが接続される第一の接続部と、
前記第一の接続部を介して入力される電流を計測する電流計測部と、
前記電流計測部が計測する電流に関する情報(以下、電流情報という)を前記情報管理装置に送信する第一の通信部と、
を備え、
前記情報管理装置は、
前記IoT化装置から送信された前記電流情報を受信する第二の通信部と、
前記第二の通信部が受信した前記電流情報に基づいて、前記寿司ロボットが前記シャリ玉を生産しているか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記寿司ロボットが前記シャリ玉を生産していると判定された場合、前記寿司ロボットが所定の時間に生産した前記シャリ玉の個数を計数する計数部と、
前記計数部により計数された前記シャリ玉の個数を時間情報とともに記憶する記憶部と、
を備えることを基本的構成(以下、第四の基本的構成という。)とする。
【0023】
第四の基本的構成によれば、寿司ロボットをIoT化装置に接続するだけで、情報管理装置は寿司ロボットにより生産されるシャリ玉の個数に関する情報を算出することができるので、IoT化されていない寿司ロボットを簡単にIoT化することができる。
【0024】
第四の基本的構成において、前記判定部は、前記第二の通信部が受信した前記電流情報の電流の大きさが所定の閾値以上であるか否かに基づいて前記寿司ロボットが前記シャリ玉を生産しているか否かを判定することを好適な構成(以下、好適な構成6という。)とする。
【0025】
好適な構成6によれば、寿司ロボットに流れる電流の大きさに基づいて寿司ロボットがシャリ玉を生産しているか否かを判定することができるので、IoT化されていない寿司ロボットの稼働状況を簡単に把握することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、飲食店において既に導入されている既存の装置を簡単にIoT化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の第1の実施の形態に係るIoT化システムの概略構成図である。
図2】(a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るIoT化システムの一具体例を示す模式図である。
図3】本発明の第1の実施の形態に係るIoT化システムで計数された稼働情報の一例を示す表である。
図4】本発明の第1の実施の形態の変形例に係るIoT化システムの概略構成図である。
図5】(a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態の変形例に係るIoT化システムの一具体例を示す模式図である。
図6】本発明の第1の実施の形態の変形例に係るIoT化システムで計測されたセンサ情報の一例を示す表である。
図7】本発明の第2の実施の形態に係るIoT化システムの概略構成図である。
図8】本発明の第2の実施の形態の変形例に係るIoT化システムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0029】
[第1の実施の形態]
<IoT化システムの構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るIoT化システム100の概略構成図である。IoT化システム100は、IoT化されていない既存の所定の機器(以下、単に「所定の機器」と略記する。)1をIoT化装置2に接続することにより、所定の機器1をIoT化する情報処理システムである。IoT化システム100は、所定の機器1に接続されたIoT化装置2と、IoT化装置2と通信ネットワーク4を介して接続された情報管理装置5と、を備える。
【0030】
所定の機器1は、飲食店の店舗や厨房に設置され、飲食物を製造する機器であり、所定の機器1自体は、スタンドアローン型の装置である。所定の機器1は、例えば、寿司のシャリ玉を生産する寿司ロボット、海苔巻きを生産する海苔巻きロボット、おむすびを生産するおむすびロボット、ご飯を盛り付けるご飯盛り付けロボットなどが想定される。
【0031】
IoT化装置2は、所定の機器1に流れる電流を計測し、計測した電流に関する情報(以下、「電流情報」という。)に基づいて所定の機器1が稼働しているか否か(具体的には、飲食物を製造しているか否か)を判定し、稼働していると判定した場合には、所定の機器1の稼働に関する情報(以下、「稼働情報」という。)を計数し、計数した稼働情報を情報管理装置5に送信するように構成されている。ここで、電流情報とは、例えば、電流の波形に関する情報、電流の大きさに関する情報などであり、稼働情報とは、例えば、稼働している回数、具体的には、飲食物が製造された個数を意味する。
【0032】
IoT化装置2は、詳しくは、第一の接続部21と、第二の接続部22と、電流計測部23と、判定部24と、計数部25と、通信部26と、を具備する構成である。
【0033】
第一の接続部21は、所定の機器1と接続される接続端子(インターフェース)である。詳しくは、第一の接続部21は、所定の機器1の電源コードを介して所定の機器1と接続される。
【0034】
第二の接続部22は、外部電源3と電源コードを介して接続される接続端子(インターフェース)である。第二の接続部22は、第一の接続部21とも接続されているため、所定の機器1及びIoT化装置2は、外部電源3から電源を供給されるようになっている。
【0035】
電流計測部23は、所定の機器1に流れる電流を計測する。詳しくは、電流計測部23は、第一の接続部21を介して入力された電流を計測するように構成されている。
【0036】
判定部24は、電流計測部23が計測した電流情報に基づいて、所定の機器1が稼働しているか否か(具体的には、飲食物を製造しているか否か)を判定する。例えば、所定の機器1が稼働しているとき(具体的には、所定の機器1が飲食物を製造しているとき)には、所定の機器1に流れる電流の大きさが所定の閾値以上となる一方、所定の機器1が稼働していないとき(具体的には、所定の機器1が飲食物を製造していない、アイドリングの状態のとき)には、所定の機器1に流れる電流の大きさが所定の閾値に達しないという現象が存在する場合には、電流計測部23が計測する電流の大きさが所定の閾値以上であるか否かに基づいて所定の機器1が稼働しているか否かを判定するようにしてもよい。また、例えば、所定の機器1が稼働しているとき(具体的には、所定の機器1が飲食物を製造しているとき)の電流の波形と、所定の機器1が稼働していないとき(具体的には、所定の機器1が飲食物を製造していない、アイドリングの状態のとき)の電流の波形と、が異なる場合には、電流の波形に基づいて所定の機器1が稼働しているか否かを判定するようにしてもよい。
【0037】
計数部25は、判定部24により所定の機器1が稼働していると判定された場合、所定の機器1の稼働情報を計数する。例えば、所定の機器1に流れる電流の大きさに基づいて所定の機器1が稼働しているか否かを判定する場合には、所定の機器1に流れる電流の大きさが所定の閾値以上になった回数を計数すれば、稼働している回数(具体的には、飲食物が製造された個数)を把握することができる。また、例えば、所定の機器1に流れる電流の波形に基づいて所定の機器1が稼働しているか否かを判定する場合には、所定の機器1に流れる電流の波形が、所定の機器1が稼働しているときの電流の波形と一致した回数を計数すれば、稼働している回数(具体的には、飲食物が製造された個数)を把握することができる。
【0038】
通信部26は、通信ネットワーク4を介して情報管理装置5とデータの送受信を行うように構成されている。本実施の形態の通信部26は、具体的には、計数部25が所定の期間(例えば、1時間など)に計数した稼働情報を情報管理装置5に送信するように構成されている。なお、稼働情報は、所定の機器1を一意に識別可能な識別情報(例えば、シリアル番号など)と対応付けて情報管理装置5に送信されるようにしてもよい。
【0039】
通信ネットワーク4は、IoT化装置2と情報管理装置5をそれぞれ相互に通信可能とする通信ネットワークである。通信ネットワーク4は、例えば、インターネット網、公衆回線網、専用通信網、LAN(Local Area Network)などの構内網、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信、NFC(Near field communication)などの近距離無線通信網などから構成されている。通信ネットワーク4は、有線又は無線のいずれの通信ネットワークでもよく、また、有線と無線が混在した通信ネットワークでもよい。
【0040】
情報管理装置5は、IoT化システム100のデータサーバであり、所定の機器1の稼働情報を収集する。情報管理装置5は、IoT化装置2から送信された稼働情報を受信し、受信した稼働情報を記憶部51に記憶する。
【0041】
記憶部51は、計数部25が計数した稼働情報を記憶する。例えば、記憶部51は、所定の機器1を一意に識別可能な情報、時間情報と対応付けて稼働情報を記憶するようにしてもよい。
【0042】
なお、図1に示すIoT化システム100は、一例として、一つの所定の機器1をIoT化し、一つの所定の機器1の稼働情報を情報管理装置5に送信する構成を示したが、複数の所定の機器1のそれぞれにIoT化装置2を接続して、複数の所定の機器1をそれぞれIoT化し、複数の所定の機器1の稼働情報を情報管理装置5に送信する構成としてもよい。この場合には、情報管理装置5は、一又は複数の飲食店における複数の所定の機器1の稼働情報を収集することが可能となるので、複数の所定の機器1の稼働情報を一元的に管理することができる。例えば、複数の飲食店を飲食店チェーンとして展開している場合には、複数の飲食店の稼働情報を一元的に管理することができる。
【0043】
以上、IoT化システム100によれば、IoT化されていない既存の所定の機器1をIoT化装置2に接続するだけで、所定の機器1の稼働情報を取得することができるので、飲食店において既に導入されている既存の装置を簡単にIoT化することができる。
【0044】
<一具体例>
図2は、IoT化システム100の一具体例を示す模式図である。図2(a)は、所定の機器1とIoT化装置2の外観図であり、図2(b)は、図2(a)に示したIoT化装置2の内部構成図である。なお、図2は、所定の機器1を、寿司のシャリ玉を生産する寿司ロボット1とした場合を示している。
【0045】
図2に示すように、寿司ロボット1から延設された電源コードはIoT化装置2のソケットに接続されている。また、ソケットからは外部電源3に接続される電源コードも延設されている。つまり、ソケットは、図1で示した第一の接続部21及び第二の接続部22の機能を有している。また、IoT化装置2に内蔵されたマイコンは、ソケットと接続されており、マイコンは、図1で示した電流計測部23、判定部24、計数部25及び通信部26の機能を有している。また、IoT化装置2のマイコンに接続されたルータは、図1に示した通信部26の機能を有している。ここで、マイコンは、具体的には、寿司ロボット1に流れる電流を計測し、寿司ロボット1に流れている電流の大きさに基づいて寿司ロボット1がシャリ玉を生産しているか否かを判定する構成である。勿論、寿司ロボット1がシャリ玉を生産しているか否かをマイコンが判定する方法はこれに限定されない。例えば、マイコンが電流の波形に基づいて寿司ロボット1がシャリ玉を生産しているか否かを判定してもよい。
【0046】
このような具体的構成を採用することにより、図2に示すIoT化システム100は、既存の寿司ロボット1にIoT化装置2を接続するだけで、寿司ロボット1の稼働状況を把握することができる。具体的には、IoT化装置2が所定の期間に寿司ロボット1により生産されたシャリ玉の個数を算出して、算出したシャリ玉の個数を情報管理装置5に送信するので、情報管理装置5は、寿司ロボット1の稼働状況を把握することができる。
【0047】
図3は、図2に示したIoT化システム100の情報管理装置5により管理される稼働情報の一例である。図3に示す稼働情報は、複数の寿司店における複数の寿司ロボット1の稼働状況を示しており、具体的には、1時間の間に生産されたシャリ玉の個数(図3の表の「シャリ出力回数」)を示している。図3に示す表によれば、各店舗の寿司ロボット1ごとの実際の稼働状況を把握することができる。また、情報管理装置5が、例えば、POS(Point of Sales)情報などを別途管理している場合には、注文数と生産数とを比較することにより、寿司ロボット1の稼働状況が最適であるか否かを判断することができる。
【0048】
[第1の実施の形態の変形例]
<IoT化システムの構成>
図4は、本発明の第1の実施の形態の変形例に係るIoT化システム100Aの概略構成図である。IoT化システム100Aは、所定の機器1内にセンサ6が設置されている点がIoT化システム100と異なっている。そのため、IoT化システム100Aは、稼働情報に加えてセンサ6が検知した情報(以下、「センサ情報」という。)を把握することが可能となっている。なお、以下の変形例においては、第1の実施の形態と異なる構成、機能及び処理を中心に説明し、その他の構成、機能及び処理に関しては同一部位には同一符号を付して説明を省略する。
【0049】
センサ6は、所定の機器1内の所定の物理量(例えば、温度、色、圧力など)を検知するように構成されている。図4では、一つのセンサ6が設置されている場合を図示しているが、複数のセンサ6が設置されてもよい。この場合、IoT化システム100Aは、複数のセンサ情報を取得することが可能となる。
【0050】
第三の接続部27は、所定の機器1内に設けられたセンサ6から延設されたコードが接続される接続端子(インターフェース)であり、センサ情報を取得する。
【0051】
通信部26Aは、通信ネットワーク4を介して情報管理装置5とデータの送受信を行うように構成されている。本変形例の通信部26Aは、具体的には、計数部25が所定の期間(例えば、1時間など)に計数した稼働情報、及び第三の接続部27を介して取得されたセンサ情報を情報管理装置5Aに送信するように構成されている。なお、稼働情報及びセンサ情報は、所定の機器1を一意に識別可能な識別情報(例えば、シリアル番号など)と対応付けて情報管理装置5Aに送信されるようにしてもよい。
【0052】
情報管理装置5Aは、IoT化システム100Aのデータサーバであり、所定の機器1の稼働情報及びセンサ情報を収集する。情報管理装置5Aは、IoT化装置2Aから送信された稼働情報及びセンサ情報を受信し、受信した稼働情報及びセンサ情報を記憶部51Aに記憶する。
【0053】
記憶部51Aは、IoT化装置2Aから送信された稼働情報及びセンサ情報を記憶する。例えば、記憶部51Aは、稼働情報及びセンサ情報を、所定の機器1を一意に識別可能な識別情報(例えば、シリアル番号など)、時間情報と対応付けて記憶するようにしてもよい。
【0054】
以上、IoT化システム100Aによれば、IoT化されていない既存の所定の機器1をIoT化装置2に接続するだけで、所定の機器1の稼働情報を取得することができるので、飲食店において既に導入されている既存の装置を簡単にIoT化することができる。また、IoT化システム100Aによれば、稼働情報に加えてセンサ情報も取得することができるので、所定の機器1の稼働状況をより詳細に把握することができる。
【0055】
<一具体例>
図5は、IoT化システム100Aの一具体例を示す模式図である。図5(a)は、所定の機器1とIoT化装置2Aの外観図であり、図5(b)は、図5(a)に示したIoT化装置2Aの内部構成図である。なお、図5は、所定の機器1を、寿司のシャリ玉を生産する寿司ロボット1とし、センサ6を、温度センサ6とした場合を示している。
【0056】
図5に示すように、寿司ロボット1から延設された電源コードはIoT化装置2のソケットに接続されている。また、ソケットからは外部電源3に接続される電源コードも延設されている。つまり、ソケットは、図4で示した第一の接続部21及び第二の接続部22の機能を有している。また、IoT化装置2Aに内蔵されたマイコンは、ソケットと接続されており、また、センサ6から延設されたコードの接続口を有している。すなわち、マイコンは、図4で示した電流計測部23、判定部24、計数部25、通信部26A及び第三の接続部27の機能を有している。また、IoT化装置2Aのマイコンに接続されたルータは、図4に示した通信部26Aの機能を有している。ここで、マイコンは、具体的には、寿司ロボット1に流れる電流を計測し、寿司ロボット1に流れている電流の大きさに基づいて寿司ロボット1がシャリ玉を生産しているか否かを判定する構成である。勿論、寿司ロボット1がシャリ玉を生産しているか否かをマイコンが判定する方法はこれに限定されない。例えば、マイコンが電流の波形に基づいて寿司ロボット1がシャリ玉を生産しているか否かを判定してもよい。またマイコンは、具体的には、温度センサ6から温度情報を取得する構成である。
【0057】
このような具体的構成を採用することにより、図5に示すIoT化システム100Aは、寿司ロボット1にIoT化装置2Aを接続するだけで、寿司ロボット1の稼働状況及びセンサ情報を把握することができる。具体的には、IoT化装置2Aが所定の期間に寿司ロボット1により生産されたシャリ玉の個数を算出して、算出したシャリ玉の個数、及び寿司ロボット1内の温度を情報管理装置5に送信するので、情報管理装置5は、寿司ロボット1の稼働状況をより詳細に把握することができる。
【0058】
図6は、図5に示したIoT化システム100Aの情報管理装置5Aにより管理されるセンサ情報の一例である。図6に示すセンサ情報は、複数の寿司店における複数の寿司ロボット1内の温度推移を示しており、詳しくは、ホッパー内の温度(図6の表の「ホッパ」)及びシャリ表面の温度(図6の表の「シャリ」)を5分ごとに示している。図3に示す表によれば、各店舗の寿司ロボット1ごとの実際の稼働状況を把握することができる。また、ホッパー内の温度及びシャリ表面の温度に基づいて、生産されるシャリの品質を管理することができる。
【0059】
[第2の実施の形態]
<IoT化システムの構成>
図7は、本発明の第2の実施の形態に係るIoT化システム200の概略構成図である。IoT化システム200は、IoT化されていない既存の所定の機器(以下、単に「所定の機器」と略記する。)1をIoT化装置7に接続することにより、所定の機器1をIoT化する情報処理システムである。IoT化システム200は、所定の機器1に接続されたIoT化装置7と、IoT化装置7と通信ネットワーク4を介して接続された情報管理装置8と、を備える。なお、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態と異なる構成、機能及び処理を中心に説明し、その他の構成、機能及び処理に関しては同一部位には同一符号を付して説明を省略する。
【0060】
IoT化装置7は、所定の機器1に流れる電流を計測し、計測した電流に関する情報(以下、「電流情報」という。)を情報管理装置8に送信するように構成されている。ここで、電流情報とは、例えば、電流の波形に関する情報、電流の大きさに関する情報などである。
【0061】
IoT化装置7は、詳しくは、第一の接続部71と、第二の接続部72と、電流計測部73と、第一の通信部74と、を具備する構成である。
【0062】
第一の接続部71は、所定の機器1と接続される接続端子(インターフェース)である。詳しくは、第一の接続部71は、所定の機器1の電源コードを介して接続される。
【0063】
第二の接続部72は、外部電源3と電源コードを介して接続される接続端子(インターフェース)である。第二の接続部72は、第一の接続部71とも接続されているため、所定の機器1及びIoT化装置7は、外部電源3から電源が供給されるようになっている。
【0064】
電流計測部73は、所定の機器1に流れる電流を計測する。具体的には、電流計測部73は、第一の接続部71を介して入力された電流を計測するように構成されている。
【0065】
第一の通信部74は、通信ネットワーク4を介して情報管理装置8とデータの送受信を行うように構成されている。本実施の形態の第一の通信部74は、具体的には、電流計測部73が計測した電流情報を情報管理装置8に送信するように構成されている。なお、電流情報は、所定の機器1を一意に識別可能な識別情報(例えば、シリアル番号など)と対応付けて情報管理装置8に送信されるようにしてもよい。
【0066】
情報管理装置8は、IoT化システム200のデータサーバであり、所定の機器1の電流情報を収集する。情報管理装置8は、IoT化装置7から送信された電流情報に基づいて所定の機器1が稼働しているか否か(具体的には、飲食物を製造しているか否か)を判定し、所定の機器1が稼働していると判定した場合には、所定の機器1の稼働に関する情報(以下、「稼働情報」という。)を計数し、計数した稼働情報を記憶部84に記憶する。ここで、稼働情報とは、例えば、稼働している回数、具体的には、飲食物が製造された個数である。このようにIoT化システム200では、第1の実施の形態と異なり、情報管理装置8が所定の機器1の稼働状況を判定し、稼働情報を計数するように構成されている。
【0067】
情報管理装置8は、詳しくは、第二の通信部81と、判定部82と、計数部83と、記憶部84と、を具備する構成である。
【0068】
第二の通信部81は、通信ネットワーク4を介してIoT化装置7とデータの送受信を行うように構成されている。本実施の形態の第二の通信部81は、具体的には、電流計測部73が計測した電流情報をIoT化装置7から受信するように構成されている。
【0069】
判定部82は、電流計測部73が計測した電流情報に基づいて、所定の機器1が稼働しているか否か(具体的には、飲食物を製造しているか否か)を判定する。例えば、所定の機器1が稼働しているとき(具体的には、所定の機器1が飲食物を製造しているとき)には、所定の機器1に流れる電流の大きさは所定の閾値以上となる一方、所定の機器1が稼働していないとき(具体的には、所定の機器1が飲食物を製造していない、アイドリングの状態のとき)には、所定の機器1に流れる電流の大きさが所定の閾値に達しないという現象が存在する場合には、電流計測部73が計測する電流の大きさが所定の閾値以上であるか否かに基づいて所定の機器1が稼働しているか否かを判定するようにしてもよい。また、例えば、所定の機器1が稼働しているとき(具体的には、所定の機器1が飲食物を製造しているとき)の電流の波形と、所定の機器1が稼働していないとき(具体的には、所定の機器1が飲食物を製造していない、アイドリングの状態のとき)の電流の波形と、が異なる場合には、電流の波形に基づいて所定の機器1が稼働しているか否かを判定するようにしてもよい。
【0070】
計数部83は、判定部82により所定の機器1が稼働していると判定された場合、所定の機器1の稼働情報を計数する。例えば、所定の機器1に流れる電流の大きさに基づいて所定の機器1が稼働しているか否かを判定する場合には、所定の機器1に流れる電流の大きさが所定の閾値以上になった回数を計数すれば、稼働している回数(具体的には、飲食物が製造された個数)を把握することができる。また、例えば、所定の機器1に流れる電流の波形に基づいて所定の機器1が稼働しているか否かを判定する場合には、所定の機器1に流れる電流の波形が、所定の機器1が稼働しているときの電流の波形と一致した回数を計数すれば、稼働している回数(具体的には、飲食物が製造された個数)を把握することができる。
【0071】
記憶部84は、計数部83が計数した稼働情報を記憶する。例えば、記憶部84は、所定の機器1を一意に識別可能な識別情報(例えば、シリアル番号など)、時間情報と対応付けて稼働情報を記憶するようにしてもよい。
【0072】
なお、図7に示すIoT化システム200は、一例として、一つの所定の機器1をIoT化し、一つの所定の機器1の電流情報を情報管理装置8に送信する構成を示したが、複数の所定の機器1のそれぞれにIoT化装置7を接続して、複数の所定の機器1をそれぞれIoT化し、複数の所定の機器1の電流情報を情報管理装置8に送信する構成としてもよい。この場合には、情報管理装置8は、一又は複数の飲食店における複数の所定の機器1の稼働情報を収集することが可能となるので、複数の所定の機器1の稼働情報を一元的に管理することができる。例えば、複数の飲食店を飲食店チェーンとして展開している場合には、複数の飲食店の稼働情報を一元的に管理することができる。
【0073】
以上、IoT化システム200によれば、IoT化されていない既存の所定の機器1をIoT化装置7に接続するだけで、所定の機器1の稼働情報を取得することができるので、飲食店において既に導入されている既存の装置を簡単にIoT化することができる。また、第一の実施の形態に係るIoT化装置2と比較して、IoT化装置7の構成を簡略化することができる。
【0074】
なお、第二の実施の形態では、図2に示した一具体例を図示しないが、IoT化システム200において、所定の機器1を、寿司のシャリ玉を生産する寿司ロボット1として適用することは勿論可能である。
【0075】
[第2の実施の形態の変形例]
<IoT化システムの構成>
図8は、本発明の第2の実施の形態の変形例に係るIoT化システム200Aの概略構成図である。IoT化システム200Aは、所定の機器1内にセンサ6が設置されている点がIoT化システム200と異なっている。そのため、IoT化システム200Aは、稼働情報に加えてセンサ6が検知した情報(以下、「センサ情報」という。)を把握することが可能となっている。なお、以下の変形例においては、第2の実施の形態と異なる構成、機能及び処理を中心に説明し、その他の構成、機能及び処理に関しては同一部位には同一符号を付して説明を省略する。
【0076】
センサ6は、所定の機器1内の所定の物理量(例えば、温度、色、圧力など)を検知するように構成されている。図8では、一つのセンサ6が設置されている場合を図示しているが、複数のセンサ6が設置されてもよい。この場合、IoT化システム200Aは、複数のセンサ情報を把握することが可能となる。
【0077】
第三の接続部75は、所定の機器1内に設けられたセンサ6から延設されたコードが接続される接続端子(インターフェース)であり、センサ情報を取得する。
【0078】
第一の通信部74Aは、通信ネットワーク4を介して情報管理装置8とデータの送受信を行うように構成されている。本変形例の第一の通信部74Aは、具体的には、電流計測部73が計測した電流情報、及び第三の接続部75を介して取得されたセンサ情報を情報管理装置8に送信するように構成されている。なお、稼働情報及びセンサ情報は、所定の機器1を一意に識別可能な識別情報(例えば、シリアル番号など)と対応付けて情報管理装置8Aに送信されるようにしてもよい。
【0079】
情報管理装置8Aは、IoT化システム200Aのデータサーバであり、所定の機器1の稼働情報及びセンサ情報を収集する。情報管理装置8Aは、IoT化装置7Aから送信された電流情報及びセンサ情報を受信し、受信した電流情報に基づいて計数した稼働情報及びセンサ情報を記憶部84Aに記憶する。
【0080】
記憶部84Aは、IoT化装置7Aから送信された電流情報に基づいて、判定部82が稼働していると判定した場合、計数部83が計数した稼働情報を記憶する。また、記憶部84Aは、IoT化装置7Aから送信されたセンサ情報を記憶する。例えば、記憶部84Aは、所定の機器1を一意に識別可能な識別情報(例えば、シリアル番号など)、時間情報と対応付けて稼働情報及びセンサ情報を記憶するようにしてもよい。
【0081】
以上、IoT化システム200Aによれば、IoT化されていない既存の所定の機器1をIoT化装置7に接続するだけで、所定の機器1の稼働情報を取得することができるので、飲食店において既に導入されている既存の装置を簡単にIoT化することができる。また、IoT化システム200Aによれば、稼働情報に加えてセンサ情報も取得することができるので、所定の機器1の稼働状況をより詳細に把握することができる。
【0082】
なお、第二の実施の形態の変形例では、図5に示した一具体例を図示しないが、IoT化システム200Aにおいて、所定の機器1を、寿司のシャリ玉を生産する寿司ロボット1として適用すること、センサ6を、温度センサ6として適用することは勿論可能である。
【0083】
[その他の変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴うものもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0084】
1 所定の機器
2,2A,7,7A IoT化装置
3 外部電源
4 通信ネットワーク
5,5A,8,8A 情報管理装置
6 センサ
21,71 第一の接続部
22,72 第二の接続部
23,73 電流計測部
24,82 判定部
25,83 計数部
26,26A 通信部
27,75 第三の接続部
51,51A,84,84A 記憶部
74,74A 第一の通信部
81,81A 第二の通信部
51,51A,84,84A 記憶部
100,100A,200,200A, IoT化システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8