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特開2023-156820選定プログラム、選定方法、および情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023156820
(43)【公開日】2023-10-25
(54)【発明の名称】選定プログラム、選定方法、および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20231018BHJP
   G06Q 10/06 20230101ALI20231018BHJP
【FI】
G06Q10/00 300
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022066408
(22)【出願日】2022-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】土肥 拓也
(72)【発明者】
【氏名】久保田 信弘
(72)【発明者】
【氏名】林 健毅
(72)【発明者】
【氏名】冨田 遼平
(72)【発明者】
【氏名】大塚 信幸
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
5L049CC15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】インシデントに対して効果的に派遣する作業員を選定する選定プログラム、選定方法及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】管理サーバが、複数の端末、複数のセンサ及び複数の情報サーバと、有線通信、無線通信又はネットワークなどを介して通信可能に接続されている選定システムにおいて、コンピュータなどの情報処理装置で実現される管理サーバの制御部は、インシデントの発生通知に示されるインシデントの発生場所の位置情報と、複数の作業員それぞれの位置情報とに基づいて、複数の作業員の中から、インシデントに対処する第1の作業員を選定し、第1の作業員の属性を示す属性情報に基づいて、第1の作業員以外の複数の作業員の中から、インシデントに対処する後続の作業員を選定する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インシデントの発生通知に示されるインシデントの発生場所の位置情報と、複数の作業員それぞれの位置情報とに基づいて、前記複数の作業員の中から、前記インシデントに対処する第1の作業員を選定し、
前記第1の作業員の属性を示す属性情報に基づいて、前記第1の作業員以外の前記複数の作業員の中から、前記インシデントに対処する後続の作業員を選定する、
処理をコンピュータに実行させる選定プログラム。
【請求項2】
前記属性情報は、前記第1の作業員が有するスキルおよび前記第1の作業員の過去のインシデントに対処した経験の少なくとも一方の属性を示す情報を含み、
前記後続の作業員を選定する処理は、前記発生通知に示される前記インシデントに対処するために要求される属性のうちで、前記第1の作業員が有していない属性を有する作業員の中から前記後続の作業員を選定する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の選定プログラム。
【請求項3】
前記属性情報は、前記第1の作業員が乗車している移動体に配備されている備品の情報を含み、
前記後続の作業員を選定する処理は、前記発生通知に示される前記インシデントに対処するために要求される備品のうちで、前記第1の作業員が有していない備品を有する作業員の中から前記後続の作業員を選定する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の選定プログラム。
【請求項4】
前記後続の作業員を選定する処理は、前記発生通知に示される前記インシデントに対処するために要求される備品の少なくとも一部を、前記インシデントの発生場所の環境要因に基づいて決定する、
請求項3に記載の選定プログラム。
【請求項5】
前記第1の作業員を選定する処理および前記後続の作業員を選定する処理は、前記インシデントの対処にかかることが推定される対処時間が経過すると、前記複数の作業員うちの或る作業員の勤務の時間帯を超え、かつ、前記或る作業員の残業時間が所定基準を超える場合、前記複数の作業員うちから前記或る作業員を除いた作業員の中から、作業員を選定する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の選定プログラム。
【請求項6】
インシデントの発生通知に示されるインシデントの発生場所の位置情報と、複数の作業員それぞれの位置情報とに基づいて、前記複数の作業員の中から、前記インシデントに対処する第1の作業員を選定し、
前記第1の作業員の属性を示す属性情報に基づいて、前記第1の作業員以外の前記複数の作業員の中から、前記インシデントに対処する後続の作業員を選定する、
制御部を含む、情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータが実行する選定方法であって、前記コンピュータが、
インシデントの発生通知に示されるインシデントの発生場所の位置情報と、複数の作業員それぞれの位置情報とに基づいて、前記複数の作業員の中から、前記インシデントに対処する第1の作業員を選定し、
前記第1の作業員の属性を示す属性情報に基づいて、前記第1の作業員以外の前記複数の作業員の中から、前記インシデントに対処する後続の作業員を選定する、
ことを特徴とする選定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、選定プログラム、選定方法、および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、高速道路における端末設備および中央設備等の故障監視、遠隔制御、およびトンネル内の状況監視などの施設の監視を行うシステムが利用されている。こうしたシステムを用いて施設における事故、停電、および火災などのインシデントの発生を検出し、発生したインシデントに対処することが行われている。例えば、高速道路の監視業務ではインシデントが発生した際に、施設制御室と連携して作業員を派遣し、インシデントに対処する作業が行われている。
【0003】
例えば、高速道路で働くパトロール隊員は、高速道路の安全を確保することをミッションとしており、危険な作業を伴いながらも、安全に配慮して業務を遂行している。
【0004】
これに関し、作業の要員の決定に関連する技術が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008-287444号公報
【特許文献2】特開2012-242870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、高速道路で何らかのインシデントが発生した場合、インシデントに対処する作業員の体制および割り振りを、人手で判断して現場へ急行する作業員が選定されている。しかしながら、発生したインシデントに応じて、作業員の体制および割り振りを速やかに選定することが難しいことがある。
【0007】
1つの側面では、本発明は、インシデントに対して効果的に派遣する作業員を選定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一つの態様の情報処理装置は、インシデントの発生通知に示されるインシデントの発生場所の位置情報と、複数の作業員それぞれの位置情報とに基づいて、複数の作業員の中から、インシデントに対処する第1の作業員を選定し、第1の作業員の属性を示す属性情報に基づいて、第1の作業員以外の複数の作業員の中から、インシデントに対処する後続の作業員を選定する、制御部を含む。
【発明の効果】
【0009】
インシデントに対して効果的に派遣する作業員を選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態に係る作業員の選定システムを例示する図である。
図2】実施形態に係る管理サーバの機能ブロック構成を例示する図である。
図3】実施形態に係るインシデント対処履歴情報を例示する図である。
図4】実施形態に係るシフト情報を例示する図である。
図5】実施形態に係る作業員の情報が登録されている作業員情報を例示する図である。
図6】実施形態に係るインシデントへの対処処理の動作フローを例示する図である。
図7】実施形態に係る管理サーバを実現するための情報処理装置などのコンピュータのハードウェア構成を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。なお、複数の図面において対応する要素には同一の符号を付す。
【0012】
図1は、実施形態に係る作業員の選定システム100を例示する図である。選定システム100は、例えば、管理サーバ101、端末102、センサ103、および情報サーバ104を含む。管理サーバ101は、例えば、端末102、センサ103、および情報サーバ104と、有線通信、無線通信、またはネットワークなどを介して通信可能に接続されている。
【0013】
管理サーバ101は、例えば、サーバコンピュータなどのコンピュータである。管理サーバ101は、例えば、インシデントが発生した場合に、インシデントに対処する作業員を選定する。そして、管理サーバ101は、例えば、選定した作業員が利用している端末102にインシデントへの対処を依頼する通知を送信してよい。なお、インシデントは、例えば、火災、災害、停電、事故、および故障などの作業員による対処の対象となる事象である。
【0014】
管理サーバ101は、例えば、監視対象の施設110に設置されている少なくとも1つのセンサ103と接続されていてよく、センサ103から計測値などの情報を収集してよい。例えば、センサ103が火災報知器である場合、センサ103は火災の発生を検知すると管理サーバ101に火災の発生を通知してよい。なお、実施形態はこれに限定されるものではない。センサ103で検知されるインシデントは、地震、停電、機器の故障などその他のインシデントであってもよい。また、例えば、別の実施形態では管理サーバ101は、センサ103に接続されていなくてもよい。この場合、管理サーバ101のオペレータなどがインシデントの発生を電話および無線通信などで受け付けてよく、オペレータは、受け付けたインシデントの情報を端末102を介して管理サーバ101に入力してよい。
【0015】
端末102は、例えば、管理サーバ101を管理するオペレータ、および作業員が利用しているスマートフォン、タブレット端末、並びにモバイルコンピュータなどのコンピュータである。例えば、管理サーバ101が、インシデント発生通知を受けると、発生したインシデントへの対処を依頼する依頼通知を、インシデントに対処する作業を担当する作業員の端末102に通知する。それにより、作業員は、インシデントの発生場所に向かってインシデントに対処することができる。
【0016】
また、管理サーバ101は、例えば、情報サーバ104と接続されていてもよい。情報サーバ104は、例えば、インシデントが発生した現場の環境要因に関する情報を提供する。例えば、情報サーバ104は、気象庁のサーバなどの天気の情報を提供するサーバであってよく、或いは、現場付近の交通情報を提供するサーバであってもよい。また、管理サーバ101は、例えば、情報サーバ104が提供する情報に基づいて、インシデントが発生した現場に向かう作業員を選定してもよい。例えば、情報サーバ104が、天気の情報などを提供するサーバである場合、管理サーバ101は、情報サーバ104に接続して現場の天気の情報を取得し、取得した天気の情報に基づいてインシデントに対処する作業員を決定してもよい。
【0017】
ここで、インシデントに対する対処を行う作業員の選定について述べる。例えば、高速道路などにおいて何らかのインシデントが発生した場合、発生したインシデントに対処する作業員を選定する処理が発生する。作業員の選定では、例えば、現場へ急行する道路パトロール隊員の体制や割り振りを、発生したインシデントの種類、規模、場所、作業員のスキルおよび対処歴、勤務状況などの様々な要素を考慮して決定することが好ましい。しかしながら、こうした多くの要素を考慮して、速やかに作業員を選定することが困難なことがある。
【0018】
また、本願の発明者らは、インシデントに対する対処の初期段階ではインシデントを解決することよりも、なるべく早く現場へ到着し、現場の状況を把握したり、誘導などを行って現場の安全性を確保したりすることが重要であることに気が付いた。
【0019】
例えば、インシデントの発生を検知したり、インシデントの発生の連絡を受けたりした場合に、実際のインシデントの発生により現場がどういう状況なのかは、現場に行ってからでないと把握しきれないことがしばしばあり、現場に行って初めて得られる情報も多い。また、例えば、インシデントの発生により現場が乱れた状況にある場合、2次的なインシデントが発生してしまう恐れもある。そのため、発生したインシデントを解決することよりも、まず現場の混乱を収めることの方が優先されることがある。こうしたインシデントに対する初期の対処はなるべく早く開始することが望ましく、作業員がなるべく早く現場へ到着することが望まれる。また、一方で、発生したインシデントを解決するためには、作業員に専門知識や経験が求められることもある。
【0020】
そこで、以下で述べる実施形態では、インシデントに対処する作業員の体制の決定や割り振りを行う際に、現場に到着できる時刻に基づき、勤務中の複数の作業員のうちから所定の条件を満たして早くに到着できる作業員を第1の作業員として決定する。そして、第1の作業員の属性情報に基づき、第1の作業員以外の複数の作業員の中から後続の作業員を決定する。属性情報は、例えば、作業員についての属性の情報であり、対象の作業員が過去にインシデントに対処した経験、および対象の作業員が有するスキルなどの属性を含んでよい。また、属性情報は、例えば、その作業員が勤務中に乗車している車両などの移動体の種別および移動体に配備されている備品の情報などを含んでよい。移動体は、例えば、バイク、および車などの車両であってよく、以下では、移動体が車両である場合を例に説明を行う。
【0021】
実施形態では第1の作業員は、現場にいち早く急行できるため、インシデントに関する情報収集および現場での安全確保を迅速に実施することができる。また、実施形態では第1の作業員の属性情報に基づき、後続の作業員を決定する。そのため、第1の作業員だけではインシデントの解決に不足している知識および経験などを後続の作業員に補ってもらうことができ、インシデントを解決することが可能である。以下、実施形態を更に詳細に説明する。
【0022】
図2は、実施形態に係る管理サーバ101の機能ブロック構成を例示する図である。管理サーバ101は、例えば、制御部201、記憶部202、および通信部203を含む。制御部201は、例えば、管理サーバ101の各部を制御する。管理サーバ101の記憶部202は、例えば、後述するインシデント対処履歴情報300、シフト情報400、および作業員情報500などの情報を記憶している。通信部203は、例えば、制御部201の指示に従って他の装置と通信する。これらの各部の詳細及び記憶部202に格納されている情報の詳細については後述する。
【0023】
管理サーバ101の記憶部202は、例えば、過去に発生したインシデントに対して実施された対処に関する情報を記憶している。
【0024】
図3は、実施形態に係るインシデント対処履歴情報300を例示する図である。インシデント対処履歴情報300には、例えば、過去に発生したインシデントに対する対処に関する情報を含むレコードが登録されている。例えば、インシデント対処履歴情報300には、インシデント識別子(ID:identifier)、インシデント、発生場所、対処時間、作業員(作業員ID)、備品などの情報が対応づけられたレコードが登録されている。
【0025】
インシデント対処履歴情報300のインシデント識別子には、例えば、レコードと対応する過去に発生したインシデントを識別するための識別情報が登録されている。インシデント対処履歴情報300のインシデントには、例えば、レコードと対応するインシデントの種別を示す情報が登録されている。
【0026】
インシデント対処履歴情報300の発生場所には、例えば、レコードと対応するインシデントが発生した場所を示す情報が登録されてよい。一例では、発生場所は、インシデントが発生した場所の経緯度の情報であってよい。また、インシデント対処履歴情報300の対処時間には、例えば、レコードと対応するインシデントの対処が完了するまでにかかった時間が登録されている。インシデント対処履歴情報300の作業員は、例えば、レコードと対応するインシデントに対処した作業員についての情報が登録されており、一例では作業員の作業員IDが登録されている。インシデント対処履歴情報300の備品は、例えば、レコードと対応するインシデントの対処で用いられた備品の情報が登録されている。なお、インシデント対処履歴情報300には、その他の情報が登録されていてもよく、一部の情報が登録されていなくてもよい。
【0027】
また、管理サーバ101の記憶部202には、例えば、作業員の勤務のシフトを示すシフト情報400が記憶されている。
【0028】
図4は、実施形態に係るシフト情報400を例示する図である。シフト情報400には、例えば、日付、勤務シフト、作業員ID、現在位置、車種、および備品などの情報が対応付けられたレコードが登録されている。
【0029】
シフト情報400の日付は、例えば、レコードと対応する作業員の勤務シフトが設定されている日付を示す情報である。シフト情報400の勤務シフトは、例えば、レコードと対応する作業員の勤務のシフトを示す情報が登録される。図4では、例えば、レコードと対応する作業員が日勤であるのか、夜勤であるのかを示す情報が登録されている。シフト情報400の作業員IDには、例えば、レコードと対応する勤務シフトが適用される作業員を識別するための識別情報が登録される。シフト情報400の車種には、例えば、レコードと対応する勤務のシフトにおいて作業員が乗車する車両の車種を示す情報が登録されている。シフト情報400の車種は、例えば、レッカー車、ハシゴ車、パトロールカー、電光掲示板の搭載車などの車両の種別が登録されている。シフト情報400の備品には、例えば、レコードと対応する勤務のシフトが適用される作業員が、勤務中に利用できる備品が登録されており、一例では、作業員が乗車する車両に積まれている備品が登録されていてよい。なお、シフト情報400には、その他の情報が登録されていてもよく、一部の情報が登録されていなくてもよい。
【0030】
また、管理サーバ101の記憶部202には、例えば、作業員に関する情報が登録されている。
【0031】
図5は、実施形態に係る作業員の情報が登録された作業員情報500を例示する図である。作業員情報500には、例えば、作業員ID、スキル、経験年数(入社年度)、インシデント対処経験、および残業時間の情報が対応付けて登録されている。
【0032】
作業員情報500の作業員IDには、例えば、レコードと対応する作業員を他の作業員と識別するための識別情報が登録される。作業員情報500のスキルには、例えば、レコードと対応する作業員が有するスキルが登録されてよい。作業員情報500のスキルは、一例では、レコードと対応する作業員が取得した資格を示す情報であってよい。作業員情報500の経験年数には、例えば、レコードと対応する作業員の作業の経験年数を示す情報が登録される。図5では作業員情報500の経験年数には、レコードと対応する作業員の入社年度の情報が登録されている。
【0033】
また、作業員情報500のインシデント対処経験には、例えば、レコードと対応する作業員が過去に対処したことのあるインシデントの情報が登録されている。例えば、インシデントの情報は、落下物、雪崩、火災、トンネル火災、停電などのインシデントの分類を示す情報を含んでよい。作業員情報500の残業時間には、例えば、レコードと対応する作業員の残業時間が登録されている。一例では、作業員情報500の残業時間には、レコードと対応する作業員の当月の残業時間が登録されていてよい。なお、作業員情報500には、その他の情報が登録されていてもよく、一部の情報が登録されていなくてもよい。
【0034】
そして、管理サーバ101の制御部201は、例えば、発生したインシデントについての情報と、作業員の情報とに基づいてインシデントに対処する作業員を選定する。例えば、制御部201は、入力されたインシデントの発生場所と、シフト情報400に登録されている作業員の現在位置の情報とに基づいて、インシデントの現場への到着時間が所定の条件を満たして短い作業員を選定する。そして、制御部201は、選定した第1の作業員の属性情報に基づいて、後続の作業員の選定を実行する。以下、実施形態に係る作業員の選定処理の動作フローを例示する。
【0035】
図6は、実施形態に係るインシデントへの対処処理の動作フローを例示する図である。例えば、管理サーバ101の制御部201は、インシデントの発生を示すインシデント発生通知を受けると、図6の動作フローを開始してよい。
【0036】
S601において管理サーバ101の制御部201は、インシデント発生通知からインシデントについての情報を抽出する。例えば、インシデント発生通知は、インシデントの分類を示す情報と発生場所を示す位置情報とを含む。一例として、インシデント発生通知は、トンネル火災、および発生場所の経緯度(34.69672521245,135.20246384942)の情報を含む。
【0037】
S602において制御部201は、発生したインシデントの対処にかかる時間を推定した推定対処時間を取得する。例えば、制御部201は、通知されたインシデントと内容が類似する過去に発生したインシデントの対処時間をインシデント対処履歴情報300から取得し、その時間を推定対処時間として用いてよい。また、インシデント対処履歴情報300に、類似するインシデントの複数のレコードが登録されている場合には、複数のレコードの対処時間を代表する代表時間(例えば、平均した時間)を推定対処時間として用いてよい。
【0038】
S603において制御部201は、発生したインシデントに対処する第1の作業員を選定する。例えば、制御部201は、シフト情報400において現在勤務中の複数の作業員のうちから、インシデントの発生場所への到着時間が早いことが推定される作業員を第1の作業員として選定する。例えば、記憶部202には、日勤の勤務の時間帯と、夜勤の勤務の時間帯とが記憶されていてよく、制御部201は、現在時刻が日勤の勤務時間である場合、シフト情報400において本日の勤務シフトが日勤の作業員の中から第1の作業員を選定してよい。
【0039】
また、例えば、インシデントの発生場所への到着時間が早いことは、作業員が所定の条件を満たすか否かにより判定されてよい。例えば、作業員の端末102は、定期的に現在位置の情報を管理サーバ101に通知していてよく、図4の例ではシフト情報400には、作業員の現在位置の情報が登録されている。この場合に、所定の条件は、一例では、インシデントの発生場所から作業員が最も近いことであってよい。別の例では所定の条件は、車線、交通状況などのその他の情報を用いて到着時間を推定する判定であってもよい。
【0040】
例えば、作業員が車両で高速道路を移動しており、その車線がインシデントの発生場所とは別の車線(例えば、反対車線)であるとする。この場合、距離が近いとしてもインシデントの発生場所にたどり着くためには、次のインターチェンジまで進んで折り返さなければならず、距離の遠い他の作業員の方が現場に行きやすいことがある。そのため、別の実施形態では制御部201は、インシデントの発生場所の車線と同じ車線上におり、発生場所への距離が最も近い作業員を対処の第1の作業員として選定してよい。なお、この場合、管理サーバ101の記憶部202は、道路の車線の情報などを含む地図の情報を記憶していてよく、制御部201は、地図の情報に基づいて判定を行ってよい。あるいは、制御部201は、地図の情報を有する情報サーバ104にアクセスして判定を行ってもよい。
【0041】
また、別の例として、作業員の車両が移動している車線が渋滞している場合、距離が近いとしてもインシデントの発生場所にたどり着くためには、距離が遠いとしても別の車線または別の道路から現場に向かった方が現場に行きやすいことがある。そのため、別の実施形態では制御部201は、渋滞の発生しているエリアの情報などの道路の交通情報に基づいて、インシデントに対処する作業の第1の作業員を特定してよい。一例では、制御部201は、渋滞の発生していない道路上を車両で移動する作業員のなかから、現場に最も近い作業員を対処の第1の作業員として特定してもよい。なお、この場合、制御部201は、道路の交通情報を提供する情報サーバ104にアクセスして、渋滞の情報を取得してよい。
【0042】
また、例えば、制御部201は、S603においてインシデントに対処する第1の作業員を特定する際に、作業員の残業時間を考慮してもよい。例えば、制御部201は、インシデントの対処にかかることが推定される対処時間が経過すると、複数の作業員うちの或る作業員の勤務の時間帯を超えてしまい残業になるとする。また、この或る作業員は、すでに残業時間が所定基準を超えているとする。この場合に、制御部201は、シフト情報400において現在勤務中の作業員から或る作業員を除いた他の作業員の中から、第1の作業員を選定する。例えば、作業員情報500には当月の残業時間が登録されている。そして、制御部201は、例えば、日勤の時間帯にインシデントが発生した場合、推定した推定対処時間に基づいて、日勤の勤務時間内に作業が終わるか、それとも残業になるのかを判定する。そして、制御部201は、例えば、残業になることが判定された場合に、残業時間が所定時間を超えて長い作業員を除いた他の日勤の作業員の中から、第1の作業員を決定してよい。
【0043】
なお、S603で決定される第1の作業員は、インシデントの発生場所への到着時間が所定の条件を満たして早い作業員を選定している。そのため、インシデントの情報収集および現場の安全確保などの緊急性を要する事項に迅速に対処することが可能である。
【0044】
S604において制御部201は、例えば、S603で決定された第1の作業員の属性情報に基づいて後続の作業員を選定する。例えば、制御部201は、インシデントに対処するために要求される属性情報のうちで、第1の作業員では不足している属性情報を補うように、後続の作業員を選定してよい。
【0045】
なお、発生したインシデントに対処するために要求される属性情報は、例えば、作業員に関する属性の情報であり、作業員がインシデントに対処した過去の経験、および作業員が有するスキルなどの属性を含んでよい。また、属性情報は、例えば、作業員の業務の経験年数を含んでよい。属性情報は、例えば、その作業員が勤務中に乗車している移動体の備品の情報を含んでよい。備品は、例えば、移動体が、レッカー車であるか、およびハシゴ車であるかなどの移動体の車種に関する情報を含んでよく、および移動体に配備されている備品(例えば、コーン、照明、電光掲示板などの移動体に積まれている備品など)の情報を含んでよい。
【0046】
また、発生したインシデントに対処するために要求される属性情報は、例えば、インシデント発生通知に含まれていてよい。一例として、インシデント発生通知に含まれるインシデントの分類を示す情報として、トンネル火災の属性情報が入力された場合、トンネル火災のインシデント対処経験を有する作業員を選定することができる。
【0047】
また、発生したインシデントに対処するために要求される属性情報は、例えば、インシデント対処履歴情報300から取得されてもよい。例えば、制御部201は、インシデント発生通知で通知されたインシデントの内容と所定の条件を満たして類似するレコードをインシデント対処履歴情報300から特定し、そのレコードの備品を発生したインシデントに対処するために要求される備品として特定してもよい。
【0048】
更には、発生したインシデントに対処するために要求される属性情報は、例えば、環境要因に基づいて決定されてもよい。例えば、照明などの備品は、視界が暗い作業を行う場合に用いられる。そのため、例えば、インシデントの発生時刻が夜間である場合に、制御部201は、発生したインシデントに対処するために要求される備品に照明を追加してよい。また、例えば、天候が悪い場合や、霧などが発生している場合も、視界が悪いため照明が用いられることがある。例えば、制御部201は、気象庁などの天候の情報を提供する情報サーバ104にアクセスし、インシデントの発生場所での天候が、雨天および霧などの暗い環境を示す天候であるとする。この場合に、制御部201は、発生したインシデントに対処するために要求される備品に照明を加えてよい。
【0049】
例えば、以上のいずれかを用いて、あるいは、以上を組み合わせて、発生したインシデントに対処するために要求される属性情報を特定することができる。
【0050】
そして、制御部201は、例えば、インシデント発生通知に示されるインシデントに対処するために要求される属性のうちで、第1の作業員が有していない属性を有する作業員の中から後続の作業員を選定する。
【0051】
例えば、制御部201は、インシデントに対する対処経験に基づいて後続の作業員を選定する。一例として、インシデントの情報として、トンネル火災が入力されているとする。また、作業員情報500にはインシデント対処経験が登録されており、S603で決定された第1の作業員は現場に最も早く到着できるが、作業員情報500のインシデント対処経験においてトンネル火災の対処経験がないとする。この場合に、制御部201は、シフト情報400において現在勤務中の作業員のうちから、作業員情報500においてトンネル火災の対処経験のある作業員を後続の作業員として選定してよい。なお、例えば、トンネル火災の対処経験のある作業員が複数人いる場合には、それらの作業員のなかで現場に最も早く到着できる作業員を後続の作業員として選定してよい。
【0052】
また、例えば、制御部201は、作業員としての業務の経験年数に基づいて後続の作業員を選定してもよい。一例として、作業員の業務の経験年数が、所定年数未満である場合、制御部201は、経験年数の属性が満たされていないと判定してよく、この場合、業務の経験年数が所定年数以上の作業員を後続の作業員として選定してよい。
【0053】
例えば、発生したインシデントの情報として、トンネル火災が入力されており、S603で決定された第1の作業員が、作業員情報500のインシデント対処経験においてトンネル火災の対処経験があるとする。この場合、対象のインシデントに対処するために要求されるインシデント対処経験については満たされている。一方で、第1の作業員の経験年数が、作業員情報500において所定の経験年数未満である場合、制御部201は、シフト情報400において現在勤務中の作業員のうちから、所定の経験年数以上の作業員を抽出し、抽出された作業員のうちで現場に最も早く到着できる作業員を後続の作業員として決定してよい。それにより、第1の作業員の経験不足を、後続の作業員で補ってインシデントの解決にあたることができる。一方で、例えば、第1の作業員の経験年数が、作業員情報500において所定の経験年数以上である場合、制御部201は、シフト情報400において現在勤務中の作業員のうちから、現場に最も早く到着できる作業員を後続の作業員として決定してよい。
【0054】
また、例えば、制御部201は、スキルに基づいて後続の作業員を選定してもよい。例えば、発生したインシデントの情報として、トンネル火災に加えて、電気工事が要の通知が入力されたとする。また、例えば、S603で決定された第1の作業員は、現場に最も早く到着はでき、また、トンネル火災への対処経験もあるが、作業員情報500において電気工事のスキルを有していないとする。この場合に、制御部201は、シフト情報400において現在勤務中の作業員のうちから、作業員情報500において電気工事のスキル(資格)を有する作業員を後続の作業員として選定してよい。それにより、発生したインシデントの解決のために効果的な作業員を現場に送ることができる。
【0055】
また、例えば、制御部201は、発生通知に示されるインシデントに対処するために要求される備品のうちで、第1の作業員が有していない備品を有する作業員の中から後続の作業員を選定してもよい。例えば、発生したインシデントの情報として、火災に加えて、高所作業のためのハシゴ車が要の通知が入力されたとする。また、S603で決定された第1の作業員が、作業員情報500のインシデント対処経験において火災の対処経験はあるが、乗車している車両の車種がハシゴ車ではないとする。この場合、対象のインシデントに対処するために要求されるインシデント対処経験については満たされている。一方で、車種のハシゴ車については満たされていない。そのため、制御部201は、シフト情報400において現在勤務中の作業員のうちから、車種がハシゴ車の作業員を抽出し、抽出された作業員のうちで現場に最も早く到着できる作業員を後続の作業員として決定してよい。それにより、第1の作業員の備品の不足を、後続の作業員で補ってインシデントの解決にあたることができる。なお、ここでは備品として車種の例を述べているが、例えば、夜間の作業などで照明が求められる場合に、第1の作業者が備品として照明を有していないとする。この場合、制御部201は、シフト情報400において備品に照明が登録されている作業員を後続の作業員として選定してよい。
【0056】
以上で述べたように実施形態では制御部201は、インシデント対処経験、経験年数、スキル(例えば、資格)、備品などの属性情報のうちの少なくとも1つに基づいて、後続の作業員を決定してよい。なお、複数の属性情報による判定は、優先順位をつけて組み合わせて後続の作業員の選定に用いられてよい。例えば、インシデント対処経験、経験年数、スキル(例えば、資格)、残業時間などの要件のどれを優先するかは、利用場面に応じて適宜設定されてよい。また、実施形態は、これらに限定されるものではなく、例えば、発生したインシデントの解決において第1の作業員では不足している属性情報を補うように、その他の条件に基づいて後続の作業員が決定されてよい。
【0057】
なお、S604の処理では第1の作業員を選定した後で、第1の作業員に基づいて後続の作業員を決定している。そのため、インシデントに第1の作業員が迅速に対処を開始したうえで、第1の作業員では対処しきれない内容を後続の作業員とともに解決することが可能である。従って、実施形態によれば、インシデントに関する詳細な情報収集と、現場の安全確保とを迅速に実行しつつ、発生したインシデントに適切に対処することが可能である。
【0058】
また、S605において更に追加の作業員を選定するか否かを判定する。例えば、入力されたインシデントに対処するために要求される属性情報に対して、既に決定されている作業員の属性情報が十分でない場合、制御部201は、S605においてNOと判定し、更に追加の作業員を決定する。一例として、発生したインシデントの情報としてトンネル火災、かつ、電気系統の故障が入力されているとする。そして、S604で決定された第1の作業員が、作業員情報500のインシデント対処経験においてトンネル火災に対処した経験がなく、また、後続の作業員として既にトンネル火災の作業員が選択されているとする。この場合に、更に電気系統の故障に対する作業員が不足しているため、制御部201は、S605においてYESと判定してよい。そして、S604の処理に戻り、制御部201は、現在勤務中の作業員のうちから、作業員情報500において電気工事のスキル(資格)を有する作業員を選定してよい。一方、例えば、入力されたインシデントに対処するために要求される属性情報に対して、既に決定されている作業員の能力が十分である場合(S605がNO)、フローはS606に進む。
【0059】
S606において制御部201は、決定された作業員に対するインシデントへの対処依頼を通知する。一例では、制御部201は、決定された作業員が所持する端末102にインシデントへの対処を依頼する通知を送信してよい。別の例では制御部201は、管理サーバ101のオペレータに、決定された作業員によるインシデントへの対処を依頼する通知を送信する。オペレータは、例えば、通知を受けると、決定された作業員に無線通信または電話などでインシデントへの対処を依頼してよい。S606の処理が完了すると、本動作フローは終了する。
【0060】
以上で述べたように、制御部201は、インシデントの発生を示す通知が入力されると、インシデントの発生場所の情報に基づいて、現場への到着時間が所定の条件を満たして早い第1の作業員を決定する。そのため、第1の作業員によりインシデントに関する詳細な現場の情報をいち早く収集することができ、また、現場の安全を迅速に確保することができる。一方で、第1の作業員の属性情報に応じて、インシデントの解決に不足している属性情報を有する後続の作業員を現場に送ることができるため、効率的な人材や備品の運用が可能である。
【0061】
以上において、実施形態を例示したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述の動作フローは例示であり、実施形態はこれに限定されるものではない。可能な場合には、動作フローは、処理の順番を変更して実行されてもよく、別に更なる処理を含んでもよく、又は、一部の処理が省略されてもよい。例えば、図6のS602の処理は、残業時間を考慮しない場合には、実行されなくてもよい。
【0062】
図7は、実施形態に係る管理サーバ101を実現するための情報処理装置などのコンピュータ700のハードウェア構成を例示する図である。図7のコンピュータ700のハードウェア構成は、例えば、プロセッサ701、メモリ702、記憶装置703、読取装置704、通信インタフェース706、及び入出力インタフェース707を備える。なお、プロセッサ701、メモリ702、記憶装置703、読取装置704、通信インタフェース706、入出力インタフェース707は、例えば、バス708を介して互いに接続されている。
【0063】
プロセッサ701は、例えば、シングルプロセッサであっても、マルチプロセッサやマルチコアであってもよい。プロセッサ701は、メモリ702を利用して例えば上述の動作フローの手順を記述したプログラムを実行することにより、上述した制御部201の一部または全部の機能を提供する。例えば、管理サーバ101のプロセッサ701は、記憶装置703に格納されているプログラムを読み出して実行することで、制御部201として動作する。
【0064】
メモリ702は、例えば半導体メモリであり、RAM領域及びROM領域を含んでいてよい。記憶装置703は、例えばハードディスク、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、又は外部記憶装置である。なお、RAMは、Random Access Memoryの略称である。また、ROMは、Read Only Memoryの略称である。
【0065】
読取装置704は、プロセッサ701の指示に従って着脱可能記憶媒体705にアクセスする。着脱可能記憶媒体705は、例えば、半導体デバイス、磁気的作用により情報が入出力される媒体、光学的作用により情報が入出力される媒体などにより実現される。なお、半導体デバイスは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリである。また、磁気的作用により情報が入出力される媒体は、例えば、磁気ディスクである。光学的作用により情報が入出力される媒体は、例えば、CD-ROM、DVD、Blu-ray Disc等(Blu-rayは登録商標)である。CDは、Compact Discの略称である。DVDは、Digital Versatile Diskの略称である。
【0066】
管理サーバ101の記憶部202は、例えばメモリ702、記憶装置703、及び着脱可能記憶媒体705を含んでいる。例えば、管理サーバ101の記憶装置703には、インシデント対処履歴情報300、シフト情報400、および作業員情報500が格納されている。
【0067】
通信インタフェース706は、プロセッサ701の指示に従って他の装置と通信する。一例では、通信インタフェース706は、有線通信、無線通信、およびネットワークを介した通信などの通信を用いて他の装置とデータを送受信してよい。
【0068】
入出力インタフェース707は、例えば、入力装置及び出力装置との間のインタフェースである。入力装置は、例えばユーザからの指示を受け付けるキーボード、マウス、タッチパネルなどのデバイスである。出力装置は、例えばディスプレーなどの表示装置、及びスピーカなどの音声装置である。
【0069】
実施形態に係る各プログラムは、例えば、下記の形態で管理サーバ101に提供される。
(1)記憶装置703に予めインストールされている。
(2)着脱可能記憶媒体705により提供される。
(3)プログラムサーバなどのサーバから提供される。
【0070】
なお、図7を参照して述べた管理サーバ101を実現するためのコンピュータ700のハードウェア構成は、例示であり、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述の構成の一部が、削除されてもよく、また、新たな構成が追加されてもよい。また、別の実施形態では、例えば、上述の制御部201の一部または全部の機能がFPGA、SoC、ASIC、およびPLDなどによるハードウェアとして実装されてもよい。なお、FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略称である。SoCは、System-on-a-chipの略称である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略称である。PLDは、Programmable Logic Deviceの略称である。
【0071】
以上において、いくつかの実施形態が説明される。しかしながら、実施形態は上記の実施形態に限定されるものではなく、上述の実施形態の各種変形形態および代替形態を包含するものとして理解されるべきである。例えば、各種実施形態は、その趣旨および範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できることが理解されよう。また、前述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、種々の実施形態が実施され得ることが理解されよう。更には、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除して、または実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加して種々の実施形態が実施され得ることが当業者には理解されよう。
【符号の説明】
【0072】
100 :選定システム
101 :管理サーバ
102 :端末
103 :センサ
104 :情報サーバ
110 :施設
201 :制御部
202 :記憶部
203 :通信部
300 :インシデント対処履歴情報
400 :シフト情報
500 :作業員情報
700 :コンピュータ
701 :プロセッサ
702 :メモリ
703 :記憶装置
704 :読取装置
705 :着脱可能記憶媒体
706 :通信インタフェース
707 :入出力インタフェース
708 :バス

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7