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▶ 藤山 美恵子の特許一覧

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  • 特開-注射器用カバー 図1
  • 特開-注射器用カバー 図2
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  • 特開-注射器用カバー 図5
  • 特開-注射器用カバー 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023156954
(43)【公開日】2023-10-25
(54)【発明の名称】注射器用カバー
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/32 20060101AFI20231018BHJP
   A61M 5/42 20060101ALI20231018BHJP
【FI】
A61M5/32 500
A61M5/42 500
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022076320
(22)【出願日】2022-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】518446341
【氏名又は名称】藤山 美恵子
(72)【発明者】
【氏名】藤山 美恵子
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA07
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD08
4C066EE14
4C066FF05
4C066GG05
4C066HH11
4C066LL22
4C066NN01
(57)【要約】
【課題】 従来技術は、注射器におけるスプリングホルダーにコイルスプリングの保持が解除されてしまうことを防止するもので、本発明のような、一般に使用されている注射器に着脱自在に取り付け、特に子供が注射する時の恐怖心を少なくするためのものではない。
【解決手段】 注射器本体に着脱自在に取り付けるもので、少なくとも注射針全体を隠すべく、筒状のカバー本体に圧縮スプリングを設けてなることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注射器本体に着脱自在に取り付けるもので、少なくとも注射針全体を隠すべく、筒状のカバー本体に圧縮スプリングを設けてなることを特徴とする注射器用カバー。
【請求項2】
前記カバー本体が不透明であることを特徴とする請求項1記載の注射器用カバー。
【請求項3】
前記カバー本体の表面にキャラクター等のデザインを表示してなることを特徴とする請求項1又は2記載の注射器用カバー。
【請求項4】
前記カバー本体の先端面に注射針が挿通する孔を穿設した先端カバーを設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の注射器用カバー。
【請求項5】
前記先端カバーに、注射時に、適宜皮膚を押圧する突起部を設けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の注射器用カバー。
【請求項6】
全体が円筒状のジャバラ形状体で、先端面に前記と同様な先端カバーを設けてなることを特徴とする注射器用カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注射器の少なくとも注射針全体を隠すべくカバー本体にキャラクター等を表示し、特に子供が注射する時の恐怖心を少なくする注射器用カバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術としては、スプリングホルダーによってコイルスプリングを圧縮状態で保持したまま投与操作可能であり、投与終了後にさらに注射筒を押し込み操作するとスプリングホルダーによるコイルスプリングの保持が解除される注射器において、投与操作中に不慮にスプリングホルダーによるコイルスプリングの保持が解除されてしまうことを防止するものがある。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-5399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来技術は、注射器におけるスプリングホルダーにコイルスプリングの保持が解除されてしまうことを防止するもので、本発明のような、一般に使用されている注射器に着脱自在に取り付け、特に子供が注射する時の恐怖心を少なくするためのものではない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、注射器本体に着脱自在に取り付けるもので、少なくとも注射針全体を隠すべく、筒状のカバー本体に圧縮スプリングを設けてなること。前記カバー本体が不透明であること。前記カバー本体の表面にキャラクター等のデザインを表示してなること。前記カバー本体の先端面に注射針が挿通する孔を穿設した先端カバーを設けたこと。前記先端カバーに、注射時に、適宜皮膚を押圧する突起部を設けたこと。全体が円筒状のジャバラ形状体で、先端面に前記と同様な先端カバーを設けてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
1)、一般に使用されている注射器に着脱自在に取り付けられるもので、少なくとも注射針全体を隠す筒状のカバー本体に圧縮スプリング設けることにより、特に子供が注射する時の恐怖心を少なくすることができる。
2)、カバー本体を不透明にすることにより中の注射針が見えないから、より安心できる。
3)、カバー本体に、キャラクター等を表示することにより、より楽しく安心して注射を打つことができる。
4)、先端カバーに設けた突起部により、その痛みにまぎれて注射針が皮膚に入り込み痛みを和らげる効果がある。
5)、全体をジャバラ状にすることにより、長さ調整がし易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】 本発明の第1実施例を示す注射器用カバーの正面図。
図2】 本発明の第1実施例を示す注射器用カバーの使用状態図1
図3】 本発明の第1実施例を示す注射器用カバーの使用状態図2
図4】 本発明の第2実施例を示す注射器用カバーの正面図。
図5】 本発明の第2実施例を示す注射器用カバーの側面図。
図6】 本発明の第3実施例を示す注射器用カバーの正面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
まず、第1実施例の注射器用カバーについて説明する。
1は、注射器用カバーである。
2は、少なくとも注射針全体を隠すべく、筒状のカバー本体である。
なお、必要に応じてキャラクター等のデザインDを表示してある。(この実施例の場合、ハート模様)
3は、カバー本体2の後部に一体的に設けてあるコイル状の圧縮スプリングである。(図1
【0009】
上記注射器用カバー1について使用例を説明する。
まず、注射器Tにおける外筒T1に対して、注射針T2の先端より注射器用カバー1を挿入する。
この時、注射針T2全体はカバー本体2内にある。
この状態で、例えば、子供(図示せず)の腕の皮膚Hにカバー本体2の先端面を押し当てる。(図2
【0010】
この状態で、押し子T3を押し、筋肉注射を行るものである。
この時、注射針T2は見えず、恐怖心を少なくできるものである。(図3
【0011】
つぎに、第2実施例の注射器用カバーについて説明する。
注射器用カバー21は、前記カバー本体2の先端面に注射針が挿通する孔22a1を穿設した先端カバー22aを設けると共に、注射時に、適宜皮膚を押圧する四角形状の突起部22a2を2箇所設けてある。(図4図5
【0012】
この注射器用カバー21は、突起部22a2により、その痛みにまぎれて、注射針が皮膚に入り込み、痛みを和らげるものである。
【0013】
最後に、第3実施例の注射器用カバーについて説明する。
注射器用カバー31は、全体が円筒状のジャバラ形状体32の先端面に、前記先端カバー22aと同様な先端カバー32aを設けてある。
この注射器用カバー31は、前記カバー本体と圧縮スプリングの機能を有するもので、特に注射器に対しての長さ調整ができるものである。
【0014】
上記各実施例において、各部材の材質は特に限定するものではない。
また、大きさ等においても必要に応じて決めればよい。
表示に関しても、キャラクター・マーク・文字・絵等、色々考えられる。
さらに、ジャバラ形状のものに、先端カバーを設けないものも一考である。
【符号の説明】
【0015】
1―――注射器用カバー
2―――カバー本体
3―――圧縮スプリング
D―――デザイン
T―――注射器
H―――皮膚
図1
図2
図3
図4
図5
図6