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特開2023-156955寸法検査機能付き角欠け防止用ホルダー
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  • 特開-寸法検査機能付き角欠け防止用ホルダー 図1
  • 特開-寸法検査機能付き角欠け防止用ホルダー 図2
  • 特開-寸法検査機能付き角欠け防止用ホルダー 図3
  • 特開-寸法検査機能付き角欠け防止用ホルダー 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023156955
(43)【公開日】2023-10-25
(54)【発明の名称】寸法検査機能付き角欠け防止用ホルダー
(51)【国際特許分類】
   E03F 5/04 20060101AFI20231018BHJP
【FI】
E03F5/04 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022076321
(22)【出願日】2022-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】710010995
【氏名又は名称】鈴木 孝昌
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 孝昌
【テーマコード(参考)】
2D063
【Fターム(参考)】
2D063CA02
2D063CA45
(57)【要約】
【課題】U字溝またはそれに準ずるコンクリート製品の保管また設置時に角打ちによる欠けを防ぎ、日本工業製品規格などの規準を容易に満たすことが出来、更に簡単装着できる寸法検査機能付き角欠け防止用ホルダーを提供すること。
【解決手段】現在製品化されているU字溝またはそれに準ずるコンクリート製品等に樹脂製で形成したホルダーを装着することで寸法検査が出来、また緩衝材としても使用され、保管時や運搬、設置時に角欠けを防ぐことが出来る。さらに作業従事者の負担軽減を図り、製品の安定供給や品質向上、採算面から見てもその効果は期待できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
U字溝またはそれに準ずるコンクリート製品の保管また設置時に角欠けを防ぎ、日本工業製品規格などの規準を容易に満たすことが出来、更に簡単装着できることを特徴とする角欠け防止用ホルダー。
【請求項2】
U字溝またはそれに準ずるコンクリート製品の製造時に、基準に適合した寸法か目視で合否できる機能を有すること特徴とする角欠け防止用ホルダー。
【請求項3】
角欠け防止用ホルダーは、角を挟む角型又は丸型形状になっており、両端四方に装着または安定を保つよう複数装着することで緩衝性を持たせ、さらに角欠けを防ぐ構造を持つ請求項1に記載の角欠け防止用ホルダー。
【請求項4】
角欠け防止用ホルダーは重ね置き時に、製品を挟む両端の上部は薄く下部には厚みを持たせ、隣接面が干渉しないような形状を有する、また製品の寸法に合わせ両端はフレキシブルな構造を持ち底部は緩衝性を向上させるための段差を保有することを特徴とし、請求項1、2の特徴も持つ角欠け防止用ホルダー。
【請求項5】
前記角欠け防止用ホルダーの底面には保管時の滑りを防止する為の切り込みを入れることを特徴とする請求項1、2、3の特徴を持つ角欠け防止用ホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、コンクリート製品の角欠けを防止するホルダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在製品化されているU字溝またはそれに準ずるコンクリート製品等は保管時や運搬、また設置時に角欠けが生じることがある。このような場合補修や製品の交換などが必要であり、このために時間と労力、また経費が増加し採算面から見ても角欠けを無くす対策が必要である。
【0003】
コンクリート製品等は型枠を用い製造するが、型枠の使用頻度により少しずつ製品の寸法が変化していく、製品の仕上がり寸法の検査は基準値に適合しているか、それぞれスケール等を用い確認作業が必要とされる。
【0004】
U字溝またはそれに準ずるコンクリート製品等は重量物であり、移動、運搬はその取扱いに十分注意をしていても角欠けを皆無にすることは出来ない。工事内容により多くのU字溝またコンクリート製品を運搬移動する場合さらに注意が必要とされ、これらに従事する作業担当員の負担は大きくなり、精神的労力も増大する。
【0005】
現在、U字溝またはそれに準ずるコンクリート製品等は、保管時、移動時に緩衝材として木材や、撚糸などを利用している。重量物であるため吊り上げ、吊り下ろし時には緩衝材や撚糸を挟み込む作業が必要であり一人で作業するには手間と時間が係りさらに安全に留意する必要である。また木材等はヤニなどで製品の汚染を生じることがあるため、適切な方法ではない。
【0006】
需要と供給に合わせ多くの製品を保管、運搬、移動などの作業が連続していく中では、常に作業的に危険を伴う環境が伴う。これら従事する作業員の負担を軽減させることが必要である。
【0007】
従来から衝撃吸収材や緩衝材等は存在しているが多種多様であり、その目的に適合したものではなく、選択も容易でない。さらに形状や寸法などに汎用性も少なく使用には適していない。
【0008】
U字溝など、それに準ずるコンクリート製品の製造は多くの企業が存在するが、それぞれの企業が独自で工夫し角欠けの対策はしているが種類も多く個々の製品に対応できる衝撃吸収材や緩衝材は存在していない。
【0009】
コンクリート製品製造企業だけでなく、重量物の製造業は作業効率や安全性を考慮しさらに製品の安定供給や品質向上を進め、また作業従事者の負担軽減を図るためにも本考案が解決しようとする課題である。
【先行技術文献】
【特許文献1】特開2021-059865
【0010】
【特許文献2】特開2018-071233
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、図1本体aを有する形状で素材は樹脂製である。図2に示すA-A´はその断面図で、型枠製品のため≒2mmの誤差を考慮し、図3のE、E´部分はそれを調整出来るような形状である。底面の段差は衝撃を逃がし緩衝性を持たせる形状にしており、製品サイズに汎用性を持たせる機能を有する請求項1に記載の発明である。
【0012】
請求項2に係る角欠け防止用ホルダーは角型又は丸型、また台形の型状のであり、衝撃を緩和することが出来る樹脂で成型することも可能なことを特徴とした請求項1に記載の角欠け防止用ホルダー。
【0013】
図2に示す角欠け防止用ホルダーはコンクリート製品の形状に合わせ、その幅を変更し製作することで多くの製品に汎用できる。また請求項2に記載の挟み込む幅を、製品の基準値に合わせることで簡単に検査できる。
さらに樹脂製であるため使用頻度により形状が変化した場合、再利用できる素材で構成していることを特徴の請求項1、2に記載の角欠け防止用ホルダーである。
【0014】
また請求項3に記載の角欠け防止用ホルダーは自然環境の保全を考慮した、自然帰化する樹脂を使用することも可能で、地中で分解する機能を持たせたことを特徴とする請求項1、請求項2の特徴を持つ記載の角欠け防止用ホルダー。
【発明の効果】
【0016】
現在製品化されているU字溝またはそれに準ずるコンクリート製品等は保管時や運搬、また設置時に角欠けが生じることがある。これにより作業効率の悪化や必要経費が増加し採算面から見ても角欠けを無くす対応が必要である。しかしU字溝またはそれに準ずるコンクリート製品等は重量物であり、移動、運搬はその取扱いに十分注意していても角欠けを皆無にすることは出来ない。現状、保管時に緩衝材として木材や、撚糸などを利用しているが重量物であるため吊り上げ、吊り下ろし時には緩衝材を挟み込む作業が必要であり一人で作業するには手間と時間が係りさらに安全性に留意しなければならない、また木材等はヤニなどで製品の汚染を生じ適切な方法ではない。業界としてこの問題の対策として個々で工夫をし対応しているが現状効果的な施策がない状況である。この状況を打開すべく開発した寸法検査機能付き角欠け防止用ホルダーは、製造コストも安価であり経費面、作業の簡素化、安全性などを満たし業界に寄与できるものであり、その効果は期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係る角欠け防止用ホルダーの正面図である。
図2】形状を示すA-A‘の断面図である。
図3】形状を示す立体図である。
図4】形状を示す上面図である。
図1
図2
図3
図4