(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023156960
(43)【公開日】2023-10-25
(54)【発明の名称】拡張された販売業者モジュール
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20231018BHJP
【FI】
G06Q30/06 322
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022115375
(22)【出願日】2022-07-20
(31)【優先権主張番号】63/362,894
(32)【優先日】2022-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】598169572
【氏名又は名称】シグマ-アルドリッチ・カンパニー、エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【弁理士】
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】南湖 淳
(72)【発明者】
【氏名】田中 怜子
(72)【発明者】
【氏名】草野 菜美子
(72)【発明者】
【氏名】ラシミ・パラカル
(72)【発明者】
【氏名】チウ・メイ
(72)【発明者】
【氏名】白田 廣之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049BB22
(57)【要約】 (修正有)
【課題】第1のオンラインストアを介したコンピュータベースの拡張されたデータセキュア化された顧客サービス方法及びオンライン販売業者プラットフォームを提供する。
【解決手段】方法は、第1のオンラインショップが、更なる販売業者のオンラインショップによって提供される特定の商品ににアクセスすることと、それらの特定の商品を少なくとも1ユーザに対して表示することとによって、少なくとも1ユーザが選択することおよび注文することの両方を行うことを可能にする。更なる販売業者のオンラインショップによって提供される特定の商品に関する販売業者別商品情報は、第1のオンラインショップに接続された外部プラットフォーム上にアップロードされる。したがって、販売業者別商品情報を、第1のオンラインショップとそれぞれの他の更なるオンラインショップとの両方から分離し、少なくとも1ユーザに対してのみアクセス可能な状態に保つ。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のオンラインストアを介したコンピュータベースのeコマース解決策のための方法であって、ここにおいて、前記第1のオンラインショップは、更なる販売業者のオンラインショップによって提供される特定の商品を、それらの更なる販売業者のオンラインショップにアクセスすることと、それらの特定の商品を少なくとも1ユーザに対して表示することとによって、前記少なくとも1ユーザが選択することおよび注文することの両方を行うことを可能にし、ここにおいて、前記更なる販売業者のオンラインショップによって提供される前記特定の商品に関する販売業者別商品情報が、前記第1のオンラインショップに接続された外部プラットフォーム上にアップロードされ、したがって、前記販売業者別商品情報を、前記第1のオンラインショップと前記それぞれの他の更なるオンラインショップとの両方から分離し、前記少なくとも1ユーザに対してのみアクセス可能な状態に保つ、方法。
【請求項2】
前記更なる販売業者のオンラインショップに前記アクセスすることは、前記それぞれの更なる販売業者のオンラインショップへの前記少なくとも1ユーザからのセキュア認証でのログインを必要とし、ここで、いずれの認証データも、前記第1のオンラインショップまたは前記他の更なるオンラインショップのいずれによってもアクセス可能でない、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記セキュア認証のための選ばれた方法が、前記それぞれの更なる販売業者のオンラインショップのサービスの分類レベルならびにそれらのそれぞれの機密性および機能性に依存する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記セキュア認証での前記ログインは、最終顧客アカウントを有するユーザに対してのみ利用可能である、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記販売業者別商品情報は、前記少なくとも1ユーザに提供される前記特定の商品の価格設定リストで構成される、請求項2または3に記載の方法。
【請求項6】
第1のオンラインショップをホストしている第1のサーバと、更なる販売業者による更なるオンラインショップをホストしている更なるサーバと、少なくとも1ユーザが特定の商品を選択および注文するために前記第1のオンラインストアにアクセスすることを可能にする少なくとも1つのオンラインアクセスポイントと、販売業者別商品情報を記憶するための外部プラットフォームと、で構成される、コンピュータベースのeコマース解決策のためのオンラインショップシステムであって、ここにおいて、
前記第1のオンラインショップは、更なる販売業者のオンラインショップによって提供される特定の商品を、それらの更なる販売業者のオンラインショップにアクセスすることと、それらの特定の商品を少なくとも1ユーザに対して表示することとによって、前記少なくとも1ユーザが選択することおよび注文することの両方を行うことを可能にし、ここにおいて、前記更なる販売業者のオンラインショップによって提供される前記特定の商品に関する販売業者別商品情報は、前記第1のオンラインショップに接続された外部プラットフォーム上にアップロードされ、したがって、前記販売業者別商品情報を、前記第1のオンラインショップと前記それぞれの他の更なるオンラインショップとの両方から分離し、前記少なくとも1ユーザに対してのみアクセス可能な状態に保つ、オンラインショップシステム。
【請求項7】
前記オンラインアクセスポイントは、モバイルフォン、パーソナルコンピュータ、ノートブックまたはタブレットのいずれかで構成され、これらは、前記第1のサーバおよび前記更なるサーバへのネットワーク接続を提供する、請求項6に記載のオンラインショップシステム。
【請求項8】
前記外部プラットフォームは、前記販売業者別商品情報を収容し、これらは、予め定義された商品カテゴリ、前記特定の販売業者に関するデータ、販売業者トランザクションおよび販売業者見積もりに従って、販売業者によって設定またはアップロードされる、請求項6に記載のオンラインショップシステム。このような情報は、販売業者によって維持されることになる。ウェブサイト管理システムと外部プラットフォームとの間のAPI統合は、上記設定された/アップロードされた価格がウェブサイト管理システムにおいてログ記録、記憶、またはトラッキングされない方法でAPIを有することになる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書によって説明される発明は、拡張されたデータセキュア化された顧客サービスのための方法およびオンライン販売業者プラットフォームを開示する。
【0002】
本発明は、eコマースの技術分野を扱う。
【背景および先行技術の説明】
【0003】
eコマースビジネス、特に、顧客の彼らの研究および応用解決策のためのデジタル購入が生物学および化学の試薬および消耗品を含む生命科学産業の分野における多くのケースでは、問題は、プロバイダのホームページへの高トラフィックが発生するが、コンバージョン(conversion)とも呼ばれる、低いトランザクション率(low transaction rate)しかもたらさないことである。
【0004】
これについての1つの大きな理由は、顧客は、必要な商品を検索するために、中央オンラインプロバイダのホームページに訪れはするが、FAX、電話もしくは書面を含む従来の手段を通じて他の販売業者で注文するため、または比較のために他のプロバイダのホームページに行くために、立ち去るからである。これは、i)ユーザが購入のために戻ってこない、またはii)抱き合わせ販売およびより高額な商品を売りつけるための様々な商品選択を閲覧し、そこから選択する機会が失われるので、プロバイダ側で不利になる。
【0005】
現在、生命科学産業における技術的現状では、この問題に対処するための2つのアプローチが知られている:
1)顧客は、現在の販売業者サービスを維持し、同じオンラインショップ上で販売業者価格比較からの恩恵を受けながら、シームレスに彼らのプロバイダのオンラインショップで彼らの商品をオンラインで選択および注文することが可能になる。
2)価格比較は、公平かつセキュアな方法で有効にされ、これは、販売業者のCSPは、外部プラットフォーム上にアップロードされることになり、したがって、独自の価格設定スキームは、他の販売業者またはプロバイダのオンラインショップから保護されているからである。
【0006】
これらのアプローチは、依然として、いくつかの欠点を有し、最も顕著なのは、プロバイダ側での運用コストおよびホステイングコストである。
【0007】
この望ましくない顧客の行動を回避するために、中央オンラインプロバイダのeコマースプラットフォームを使用してではあるが、顧客が依然として彼らの慣れ親しんだ販売業者で買うことを可能にすることが望ましい。
【0008】
以下の表は、いくつかの広く使われている略語を提供し、それらのそれぞれの意味を説明する。
【0009】
【発明の概要】
【0010】
したがって、本特許出願の課題は、オンラインプラットフォームを介して、生命科学産業顧客のオンライン購入の効率を高めることである。
【0011】
このタスクは、第1のオンラインストアを介して、コンピュータベースのeコマース解決策のための方法によって解決されており、ここにおいて、第1のオンラインストアは、第1のオンラインストアを提供する第1の販売業者ストアによって提供される特定の商品と、また、更なる販売業者およびそれらのオンラインストアからも提供される特定の商品とを、それらの更なるオンラインストアを統合してアクセスすることと、それらの特定の商品を少なくとも1ユーザに対して表示することとによって、少なくとも1ユーザが選択することおよび注文することの両方を行うことを可能にし、ここにおいて、更なる販売業者のオンラインストアからの特定の商品に関する商品情報は、外部プラットフォーム上にアップロードされ、したがって、商品情報を、更なるオンラインストアから分離し、少なくとも1ユーザに対してのみアクセス可能な状態に保つ。このアプローチは、顧客が異なる販売業者で購入を行い、それと同時に、販売業者サービスを分離した状態に保つことを可能にするために、オンライン販売業者サービスをプラットフォームに統合することを可能にする。
【0012】
したがって、本発明は、2つの主要な特徴に焦点を当てている:
1)顧客は、現在の販売業者サービスを維持し、販売業者価格比較からの恩恵を受けながら、シームレスに彼らのプロバイダのオンラインショップで彼らの商品をオンラインで選択および注文することが可能になる。
2)販売業者のCSPは、外部プラットフォーム(DTAQ)上にアップロードされることになり、したがって、独自の価格設定スキームは、他の販売業者またはプロバイダのオンラインショップから保護されている。
【0013】
本発明の有利な、したがって、好ましい更なる発展形態は、関連する下位請求項から、ならびに発明を実施するための形態および関連する図面から明らかとなる。
【0014】
開示される方法のこれら好ましい更なる発展形態のうちの1つは、更なる販売業者のオンラインショップにアクセスすることが、それぞれの更なる販売業者のオンラインショップへの少なくとも1ユーザからのセキュア認証でのログインが必要であることを備え、ここで、いずれの認証データも、第1のオンラインショップまたは他の更なるオンラインショップのいずれによってもアクセス可能でない。この特徴の目的は、顧客別価格設定(CSP:Customer Specific Pricing)に関する情報は、機密情報(a confidential information)であり、顧客の特定のログインのそれぞれの認証を介して、個々の顧客に対してのみアクセス可能であるべきである。したがって、この機密情報は、他の顧客、販売業者およびそれらの更なるオンラインショップから、ならびに第1のオンラインショップからも、分離される必要がある。
【0015】
開示される方法の更なる好ましい発展形態は、セキュア認証のための選ばれた方法が、それぞれの更なる販売業者のオンラインショップのサービスの分類レベルならびにそれらのそれぞれの機密性および機能性(the classification level of the services and their respective confidentiality and functionalities of the respective further dealer online-shop)に依存することを備える。どの認証方法が使用されるかは、第1のオンラインショップおよび/または更なる販売業者のオンラインショップのプロバイダの自由選択の範囲内にある(lies within)。しかしながら、更なるオンラインショップの提供されるサービスのレベルおよび機能性がより機密である(more sensitive)ほど、選ばれる認証方法は、よりセキュアであるべきことが非常に望ましいと思われる。可能な分類レベルは、「オープン(Open)、制限付き(Restricted)、秘(Confidential)、極秘(Secret)」であり得、ここにおいて、全てのレベルは、割り当てられた特定の認証方法を有する。少なくとも2つの異なる認証方法が、それらのうちの少なくとも1つが制限付きアクセスを確立している状態で、提供される必要がある。
【0016】
開示される方法の更なる好ましい発展形態は、セキュア認証でのログインが、最終顧客アカウントを有するユーザに対してのみ利用可能であることを備える。これは、例えば、同様に第1のオンラインショップについてのログインを有する販売業者が、機密CSP情報にアクセスすることを阻止するのに役立つ。
【0017】
開示される方法の更なる好ましい発展形態は、特定の商品の価格設定リストで構成される販売業者別商品情報(the dealer specific product information)が、少なくとも1ユーザに提供されることを備える。顧客別価格設定(CSP)に関する最も重要な情報は、特定の商品の前述の価格設定リストの形での異なる販売業者からの価格に関するものである。
【0018】
課題に対する別の解決策が、第1のオンラインショップをホストしている第1のサーバと、更なる販売業者による更なるオンラインショップをホストしている更なるサーバと、少なくとも1ユーザが特定の商品を選択および注文するために第1のオンラインストアにアクセスすることを可能にする少なくとも1つのオンラインアクセスポイントと、販売業者別商品情報を記憶するための外部プラットフォームと、で構成される、コンピュータベースのeコマース解決策のためのオンラインショップシステムを備え、ここにおいて、第1のオンラインショップは、更なる販売業者のオンラインショップによって提供される特定の商品を、それらの更なる販売業者のオンラインショップにアクセスすることと、それらの特定の商品を少なくとも1ユーザに対して表示することとによって、少なくとも1ユーザが選択することおよび注文することの両方を行うことを可能にし、ここにおいて、更なる販売業者のオンラインショップによって提供される特定の商品に関する販売業者別商品情報は、第1のオンラインショップに接続された外部プラットフォーム上にアップロードされ、したがって、販売業者別商品情報を、第1のオンラインショップとそれぞれの他の更なるオンラインショップとの両方から分離し、少なくとも1ユーザに対してのみアクセス可能な状態に保つ。どの種類のサーバが使用され得るかは、第1のオンラインショップをホストおよび提供するために使用される技術の要件に依存する。ほとんどのケースでは、httpsの有無にかかわらず、httpのような標準プロトコルを使用する通常のウェブブラウザによって表示される標準ウェブページが好適である。
【0019】
開示されるシステムのこれら好ましい更なる発展形態のうちの別の1つは、オンラインアクセスポイントが、モバイルフォン、パーソナルコンピュータ、ノートブックまたはタブレットのいずれかで構成されることを備え、これらは、第1のサーバおよび更なるサーバへのネットワーク接続を提供する。顧客によってどのデバイスが使用されるかは、提供される機能を変更すべきでない。多くのケースでは、顧客は、人間のユーザであるので、デバイスは、ディスプレイを有すべきであり、第1のオンラインショップをホストしている第1のサーバは、それぞれのデバイスによって使用されるあらゆる種類のディスプレイに適合し得るグラフィカルユーザインターフェースを提供すべきである。ネットワーク接続は、あらゆる種類の既知のネットワーク技術のものであり得るが、ワールドワイドウェブ(www)上で接続を確立するのに好適であるべきであり、したがって、ほとんどのケースでは、Wifiのようなワイヤレス接続またはLAN技術を介したワイヤード接続が、それらのそれぞれのデータプロトコルと共に使用されることになる。
【0020】
開示されるシステムのこれら好ましい更なる発展形態のうちの別の1つは、外部プラットフォームが販売業者別商品情報を収容する(housing)ことを備え、これらは、予め定義された商品カテゴリ、特定の販売業者に関するデータ、販売業者トランザクション、および販売業者見積もり(dealer quotes)に従って、販売業者によって設定(configured)またはアップロードされる。このような情報は、販売業者によって維持されることになる。ウェブサイト管理システムと外部プラットフォームとの間のAPI統合は、上記設定された/アップロードされた価格がウェブサイト管理システムにおいてログ記録、記憶、またはトラッキングされない方法でAPIを有することになる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の方法およびシステムならびのその機能的に有利な発展形態は、少なくとも1つの好ましい例示的な実施形態を使用して、関連する図面を参照して以下でより詳細に説明される。図面において、互いに対応する要素は、同じ参照番号が付与されている。
【0022】
図面は以下を示す:
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は、本発明のシステムのアーキテクチャに関する概観である。
【
図2】
図2は、販売業者プラットフォームの機能セットである。
【
図3】
図3は、使用されるインフラストラクチャ構成要素に関する概観である。
【
図5】
図5は、販売業者注文承認のフローについての一例である。
【
図6】
図6は、顧客/非販売業者プロセスの概観である。
【
図7】
図7は、顧客/非販売業者の概観のフローである。
【
図8】
図8は、顧客/非販売業者のP&A統合のフローである。
【
図9】
図9は、顧客/非販売業者のチェックアウト統合のフローである。
【
図11】
図11は、販売業者プラットフォームへの販売業者ログインの一例である。
【0024】
最良の形態例:
次に、本発明は、好ましい実施例を開示することによって、詳細に説明される。
図1は、本発明のシステムのアーキテクチャに関する概観を開示する。それは、顧客が、好ましくは必要な商品を検索するために、リクエストを提出し得る中央オンラインプロバイダのホームページxy.com(そのオンラインストアを意味する)と、ウェブサイトプロセス管理およびユーザアドミンシステムと、承認された顧客注文を処理する企業リソースプラニング(ERP:enterprise resource planning)と、で構成される。システムの最も重要な部分(central part)は、ホームページが他の販売業者のプラットフォームを統合することであり、そこで、顧客は、彼らが中央オンラインプロバイダのホームページxy.comにおいて出会った特定の商品に関する価格リストおよび他の重要な情報にアクセスし得、これは、彼らが、中央オンラインプロバイダのホームページxy.comを介して、彼らの販売業者プラットフォームにおいて、これら商品を注文することを可能にする。統合の方法が、以下の図面および章において説明される。
【0025】
本発明のシステムについて使用されるインフラストラクチャ構成要素が、
図3に示される。他の販売業者は、サードパーティクラウドプラットフォーム環境にインターネットゲートウェイを通じてアクセスでき、ここで、インフラストラクチャインシデント時の任意のフェイルオーバに対処するために、アーキテクチャ冗長性が保持される。
【0026】
以下の表は、使用されるインターフェース、それらのそれぞれの目的および接続システム構成要素に関する概観を提供する:
【0027】
【0028】
図2では、販売業者プラットフォームの機能セットが示され、それによって、特定の顧客セグメントについて販売業者によって管理される顧客別価格および見積もりが、プロバイダオンラインショップにAPIを通じて送られることになる。販売業者は、顧客にわたって区別された値引きに従って、顧客セグメントグループを作成および更新することが可能になる。
【0029】
以下では、本発明の方法およびシステムによる購入トランザクションの一例が例示される。
図4では、販売業者プロセスの概観は、DTAQにおいて外部管理される注文および見積もり情報が、既存のプロファイル設定に加えて、xy.comからどのように見られるかを示す。
【0030】
参加するシステム構成要素を含む、販売業者注文承認のフローが、
図5に示される。販売業者は、初めてのユーザからの注文リクエストを承認/拒否する。販売業者の承認および発注時に、注文情報は、ERPから生成された注文番号が付いた注文確認ページとして示される。
【0031】
顧客-販売業者関係がまだ確立されていないケースでは、いくつかの追加の方法ステップが、本発明のシステムが必要な取引を実現し得る前に、先に行われる必要がある。したがって、
図6は、顧客/非販売業者プロセス(Customer/Non-Dealer Process)の概観を開示し、ここで、顧客は、彼の好ましい(1つまたは複数の)販売業者によって管理されるCSPおよび見積もり情報を見ることが可能であり、これらは、中央オンラインプロバイダのホームページxy.comにおいて統合される。
【0032】
図7は、顧客/非販売業者についてのシナリオフローを説明する。ここで、専用ZUパートナIDが割り当てられた、登録を完了している非販売業者顧客のみが、CSPを見るおよび/または見積もりを提出することが可能になる。
【0033】
顧客-販売業者関係が確立された後、顧客/非販売業者P&A統合が行われ、これは、
図8にさらに示され、これは、商品検索から発注までの顧客プロファイルのプロセスフローおよびデータフローを開示する。
【0034】
次いで、
図9は、販売業者によって割り当てられていない顧客では、どのように顧客/非販売業者シナリオについてのチェックアウト統合が行われることになるかを示す。このような顧客は、販売業者によって設定されたデフォルトCSPのみを見ることが可能になる。
【0035】
チェックアウトステップ後、次いで、最終的な承認プロセスが行われることになる。
図10は、必要なアクションを示す。
【0036】
スムースな販売業者価格設定経験を可能にするために、
図11に示されるように、シングルサインオン機能(SSO)が有効にされ、その結果、Signaaldrich.com上にアカウントを持つ販売業者は、同じログインIDおよびパスワードで、DTAQにログインすることが可能になる。
【0037】
好ましい実施例に関する更なる情報:
以下の章は、好ましい実施例で説明される方法ステップを行うために必要な更なる技術的および注文関連の詳細を説明する。
販売業者プラットフォーム(DTAQ):
・DTAQプラットフォームの2つの事例が存在する:「グローバル」解決策は、サードパーティクラウドプラットフォーム上でホストされる。将来的には、中国のもの等の各国ごとの要件、別個のホステイングプラットフォームがインストールされ、別個のドメインおよびICPライセンスが必要となる。
図3は、基本的なクラウドホステイング構成を示す。
【0038】
以下の点は、本発明の更なる好ましい実施例を表す:
・ホームページxy.comの、使用されている販売業者プロファイルは、認証メカニズムを活用する新しい販売業者プラットフォームにアクセスするために使用される。
・既存のP&Aインターフェースおよび注文維持(シミュレート)が、CSPを得るために販売業者プラットフォームAPIに加えて活用される。
・国別表示価格のために、非ZU/匿名/無所属のユーザのケースでは、中間層が表示価格のために活用されるべきである。
・既存のパイプライン承認プロセスは、非販売業者顧客のための承認をセットアップするために使用され得る。
・CSPまたは我々がアクセスすべきでない任意のデータを処理する場合にのみ販売業者プラットフォームを活用し、他の場合は、ウェブ管理システムを活用する。
・実装済CSPのみが販売業者プラットフォームから得られ、残りの商品(Config、BBE等)については、価格設定は、現状のまま既存のシステムから得られることになる。これは、設定可能な商品価格の送信/返信(send/return)についての解決策を含む。
・BBEについての価格設定が、それぞれのウェブサイト管理システムから得られるので、それらのページ上で販売業者選択を示す必要がなく、その代わりに、これらのラインアイテム(line items)のための販売業者が、カートにおいて選択されることになる。
・既存の販売業者機能が、以下に役立つような拡張と共に使用され得る:
・顧客がカートだけでなく、PDP/SRP/クイックオーダーから販売業者を選択すること
・顧客がカートについて1つの販売業者選択のみではなく、複数の販売業者からの商品を含むカートを有することが可能であること。
・顧客が販売業者のCSPを見ることが可能であること。
・パイプライン承認プロセス
【0039】
開示されるeコマース方法のセキュリティを改善するために、以下の点が考慮されなければならない:
・APIアカウントを通じた、販売業者プラットフォームとウェブ管理システムとの間の(それへのおよびそれからの)APIコール
・プラットフォームにおいて維持されるデータがPIIおよび企業秘密(例えば:販売業者のCSP)を含むことになるので、データセキュリティを保証することが必要である。プラットフォームは、このデータが企業間で見えないことを保証する必要がある。PIIまたは特定可能な顧客情報は、暗号化されるべきである。プラットフォームは、データセキュリティについてのOWASPトップ10ガイドラインに従うべきであり、独立した浸入テストに合格すべきである。
・PII(個人を特定できる情報)は、個人情報についてのターゲット国の規制(例えば:GDPR/PIPA等)に従って保持される
・ウェブ管理システムとDTAQとの間の接続性のホワイトリスティング(Whitelisting)
【0040】
データアーキテクチャに関しては、以下の点が重要である:ウェブサイト管理システムについては、データベースは、ウェブトランザクションデータを記憶し、検索能力を提供するために使用されるべきである。販売業者プラットフォームについては、PostgreSQLがシステム要件に従って使用されるべきである。
【0041】
必要なデータを見るおよび記憶するための、DTAQのために設計された特定のデータモデルも存在する。これらの異なるデータモデルは、DTAQ価格設定能力全体を構成するために存在する。これらのデータモデルは、以下を含む:
・販売業者プラットフォームのためのモデル
・価格リストデータモデル
・顧客セグメントデータモデル
・見積もりデータモデル
・注文レベルCSPスナップショットのためのモデル
【0042】
本発明は、その好ましい実施形態および提示された好ましい実施例において、以下のように、技術的現状と比較していくつかの利点を可能にする:
・顧客が、中央オンラインプロバイダxy.comを使用して、彼らの好ましい販売業者を通じてシームレスに購入することを可能にする
・販売業者支配的マーケットにおける顧客購入インテントおよび/またはトランザクションへの改善された見通し
・データをセキュアに管理するためのホストされた販売業者プラットフォームを提供することによる差別化
・コンバージョン率&抱き合わせ販売およびより高い商品を売りつける機会を増大する
・顧客のための購入プロセスを改善する
【0043】
改善されるべきその他の点は、以下を含む:
・販売業者が、CSP、顧客セグメント&見積もりをアップロードおよび管理するための単純なプラットフォーム
・顧客のための改善された購入プロセス
・他の国への解決策のスケーラビリティ
【外国語明細書】