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特開2023-157111情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023157111
(43)【公開日】2023-10-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 9/32 20060101AFI20231019BHJP
【FI】
H04L9/32 200B
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022066803
(22)【出願日】2022-04-14
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100154036
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 貴弘
(72)【発明者】
【氏名】王 啓宏
(72)【発明者】
【氏名】白井 太三
(72)【発明者】
【氏名】倉田 雅友
(57)【要約】
【課題】位置証明の真正性をより簡易に判定する。
【解決手段】第1の通信端末の位置証明を生成した第2の通信端末の数量に基づき、前記位置証明の信頼度を算出する算出部と、前記算出部により算出された前記信頼度に基づき、前記第1の通信端末の位置証明の真正性の有無を判定する判定部と、を備える、情報処理装置。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信端末の位置証明を生成した第2の通信端末の数量に基づき、前記位置証明の信頼度を算出する算出部と、
前記算出部により算出された前記信頼度に基づき、前記第1の通信端末の位置証明の真正性の有無を判定する判定部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記第2の通信端末は、前記位置証明の信頼性が異なる少なくとも2以上の通信端末を含み、
前記算出部は、
前記信頼性が低い通信端末の数量に基づく信頼度と比較して、前記信頼性が高い通信端末の数量に基づく信頼度を高く算出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定部は、
前記算出部により算出された前記信頼度が所定値以上であった際に、前記第1の通信端末の位置証明の真正性があると判定し、前記信頼度が前記所定値未満であった際に、前記第1の通信端末の位置証明の真正性がないと判定する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記位置証明は、前記第1の通信端末と、前記第2の通信端末の間で送受信された信号に基づく、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記位置証明は、公開鍵暗号方式に基づき生成される、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記信号は、近距離無線通信に準拠した無線信号を含む、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1の通信端末と、前記第2の通信端末に含まれる通信端末のうち前記信頼性が最も低い通信端末は、ユーザにより携帯される、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第2の通信端末に含まれる通信端末のうち、前記信頼性が最も低い通信端末を除く他の端末は、エリアごとに設置される、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記算出部は、
所定の時間内に前記第1の通信端末の位置証明を生成した前記第2の通信端末の数量に基づき、前記信頼度を算出する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記算出部は、
前記信頼性が高い通信端末が前記位置証明を生成したタイミングから所定の時間内で、前記信頼性が高い通信端末から所定の範囲内において、前記信頼性が最も低い通信端末が生成した前記位置証明の信頼度を、前記信頼性が高い通信端末が生成した前記位置証明の信頼度として算出する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記算出部は、
前記信頼性が高い通信端末により位置証明が生成された前記信頼性が最も低い通信端末により生成された前記第1の通信端末の位置証明の数量に対し、所定の係数を乗算して前記信頼度を算出する、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
ブロックチェーンネットワークに含まれる、
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記信頼性が高い通信端末が設置された位置に向けて、前記第1の通信端末を携帯する前記ユーザを誘導する誘導情報を生成する生成部、
を更に備える、請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記判定部により真正性があると判定された前記位置証明が示すエリアに対し、予め設定された対価を前記ユーザに提供する提供部、
を更に備える、請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記生成部は、
前記信頼度が所定値以上になる前記第2の通信端末の数量に対応する前記誘導情報を生成する、
請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記2以上の通信端末は、2つの通信端末であり、
前記信頼性が高い通信端末が生成した前記位置証明に基づく信頼度を、前記所定値として算出する、
請求項15に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記2以上の通信端末は、3つの通信端末であり、
前記位置証明の信頼性が最も高い通信端末は、前記位置証明の信頼性が2番目に高い通信端末と比較して、より近い距離で前記第1の通信端末との間で送受信された信号に基づきで前記位置証明を生成する、
請求項15に記載の情報処理装置。
【請求項18】
第1の通信端末の位置証明を生成した第2の通信端末の数量に基づき、前記位置証明の信頼度を算出することと、
算出された前記信頼度に基づき、前記第1の通信端末の位置証明の真正性の有無を判定することと、
を含む、コンピュータにより実行される情報処理方法。
【請求項19】
コンピュータに、
第1の通信端末の位置証明を生成した第2の通信端末の数量に基づき、前記位置証明の信頼度を算出する算出機能と、
前記算出機能により算出された前記信頼度に基づき、前記第1の通信端末の位置証明の真正性の有無を判定する判定機能と、
を実現させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信端末に対して生成された位置証明の真正性の有無を判定する技術が開発されている。例えば、特許文献1では、する技術が開示されている。GPS(Global Positioning System)衛星から送信されるGPS信号に基づく移動端末の位置情報と、基地局から送信される無線通信により得られる移動端末の位置情報とを比較し、位置証明の正当性を検証する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2008/010287号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の技術では、移動端末は、検証に用いるIC(Integrated Circuit)カードを搭載する必要があり、例えば、スマートフォン等の全ての移動端末に適用することは困難になり得る。
【0005】
そこで、本開示では、位置証明の真正性をより簡易に判定することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によれば、第1の通信端末の位置証明を生成した第2の通信端末の数量に基づき、前記位置証明の信頼度を算出する算出部と、前記算出部により算出された前記信頼度に基づき、前記第1の通信端末の位置証明の真正性の有無を判定する判定部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0007】
また、本開示によれば、第1の通信端末の位置証明を生成した第2の通信端末の数量に基づき、前記位置証明の信頼度を算出することと、算出された前記信頼度に基づき、前記第1の通信端末の位置証明の真正性の有無を判定することと、を含む、コンピュータにより実行される情報処理方法が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、コンピュータに、第1の通信端末の位置証明を生成した第2の通信端末の数量に基づき、前記位置証明の信頼度を算出する算出機能と、前記算出機能により算出された前記信頼度に基づき、前記第1の通信端末の位置証明の真正性の有無を判定する判定機能と、を実現させる、プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示に係る情報処理システムの一例を説明するための説明図である。
図2】本開示に係る位置証明の生成に係る処理の一例を説明するための説明図である。
図3】本開示に係るアプリケーションサーバ30の機能構成の一例を説明するための説明図である。
図4】本開示に係る管理サーバ40の機能構成の一例を説明するための説明図である。
図5】回遊促進の事例を説明するための説明図である。
図6】証明端末20がアンカー装置であった場合の課題の一例を説明するための説明図である。
図7】証明端末20が携帯端末20Aであった場合の課題の一例を説明するための説明図である。
図8】真正性の有無の判定の一例を説明するための説明図である。
図9】真正性の有無の判定の他の例を説明するための説明図である。
図10】携帯端末20Aとアンカー装置20Bが組み合わされて信頼度が算出される一例を説明するための説明図である。
図11】信頼性の異なる証明端末20を組み合わせた場合における信頼度の算出に係る一例を説明するための説明図である。
図12】信頼性の異なる証明端末20を組み合わせた場合における信頼度の算出に係る他の例を説明するための説明図である。
図13】誘導情報の一例を説明するための説明図である。
図14】誘導情報の一例を説明するための説明図である。
図15】真正性の有無が判定可能な程度の位置証明が携帯端末20Aから得られる例を説明するための説明図である。
図16】誘導情報の他の例を説明するための説明図である。
図17】誘導情報の他の例を説明するための説明図である。
図18】エリアごとに設定された対価に関する情報を説明するための説明図である。
図19】本開示に係る管理サーバ40の動作処理の一例を説明するための説明図である。
図20】本開示に係る管理サーバ40のハードウェア構成を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0011】
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.概要
1.1.情報処理システムの概要
1.2.アプリケーションサーバ30の機能構成例
2.管理サーバ40の機能構成例
3.詳細
3.1.背景
3.2.位置証明の真正性の有無の判定例
3.3.誘導情報の表示例
4.動作処理例
5.作用効果例
6.ハードウェア構成例
7.補足
【0012】
<<1.概要>>
本開示の一実施形態として、位置証明の真正性をより簡易に判定する仕組みについて説明する。
【0013】
<1.1.情報処理システムの概要>
図1は、本開示に係る情報処理システムの概要を説明するための説明図である。本開示に係る情報処理システムは、ネットワーク1と、被証明端末10と、証明端末20と、アプリケーションサーバ30と、管理サーバ40と、を有する。
【0014】
(ネットワーク1)
本開示に係るネットワーク1は、ネットワーク1に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、ネットワーク1は、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。
【0015】
また、ネットワーク1は、IP-VPN(Internet Protocol-Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。被証明端末10、証明端末20、アプリケーションサーバ30および管理サーバ40は、それぞれネットワーク1を介して接続される。
【0016】
(被証明端末10)
本開示に係る被証明端末10は、証明端末20により位置証明が生成される第1の通信端末の一例である。
【0017】
被証明端末10は、アプリケーションを利用する利用者U1により携帯される携帯端末である。例えば、被証明端末10は、図1に示すようなスマートフォンであってもよいし、タブレット端末やスマートウォッチ等の各種通信端末であってもよい。
【0018】
(証明端末20)
本開示に係る証明端末20は、被証明端末10の位置証明を生成する第2の通信端末の一例である。
【0019】
証明端末20は、例えば、位置証明の信頼性が異なる少なくとも2以上の通信端末を含んでもよい。
【0020】
例えば、証明端末20に含まれる通信端末のうちの信頼性が最も低い通信端末は、アプリケーションを利用する他の利用者U2により携帯される携帯端末20Aであってもよい。ここで、携帯端末20Aは、被証明端末10と同様、例えば、スマートフォンであってもよいし、タブレット端末やスマートウォッチ等の各種通信端末であってもよい。なお、利用者U1および利用者U2は、ユーザの一例である。
【0021】
また、証明端末20は、証明端末20に含まれる通信端末のうちの信頼性が最も低い通信端末を除く他の端末は、エリア毎に設置される装置を示すアンカー装置20Bであってもよい。
【0022】
また、証明端末20は、被証明端末10との間で送受信された信号に基づき、被証明端末10の位置証明を生成してもよい。例えば、証明端末20と、被証明端末10との間で送受信される信号は、近距離無線通信に準拠した無線信号であってもよい。例えば、近距離無線通信とは、例えばBluetooth(登録商標)通信を含んでもよい。
【0023】
ここで、図2を参照し、位置証明の生成に係る処理の一例を説明する。図2では、本開示に係る位置証明の生成に係る処理の一例として、被証明端末10と証明端末20の間で送受信された信号を用いて、公開鍵暗号方式に基づき位置証明が生成される処理を説明する。
【0024】
図2は、本開示に係る位置証明の生成に係る処理の一例を説明するための説明図である。まず、被証明端末10は、Req(Request)信号を周辺に存在する証明端末20に対して送信する(S101)。ここで、周辺に存在する証明端末20とは、例えば、Bluetooth通信による通信範囲内に含まれる証明端末20であってもよい。
【0025】
ここで、Req信号には、例えば、被証明端末10の公開鍵、被証明端末10の測位情報(経度、緯度、標高)、およびタイムスタンプ等の各種要求情報と、当該各種要求情報に対する被証明端末10の暗号鍵によるデジタル署名と、を含んでもよい。また、管理サーバ40がブロックチェーンネットワークに含まれた場合、Req信号は、一つ前に生成されたブロックに含まれる各種情報のハッシュ値を更に含んでもよい。
【0026】
続いて、Req信号を受信した証明端末20は、Req信号に含まれる被証明端末10の公開鍵を用いて、デジタル署名が被証明端末10の暗号鍵により生成されたものか否かを検証し、更に、被証明端末10の位置(緯度、経度、標高)が、自らの位置(緯度、経度、標高)の通信範囲内にあるか否かを判定する。
【0027】
デジタル署名が被証明端末10の暗号鍵により生成されたものであり、且つ、通信範囲内であった場合、証明端末20は、Res(Response)信号を、被証明端末10に送信する(S105)。
【0028】
ここで、Res信号には、例えば、Req信号に含まれていた各種要求情報、証明端末20の公開鍵、証明端末20の測位情報(経度、緯度、標高)、およびタイムスタンプ等の各種応答情報と、当該各種応答情報に対する証明端末20の暗号鍵によるデジタル署名と、を含んでもよい。
【0029】
そして、Res信号を受信した被証明端末10は、Res信号に含まれる証明端末20の公開鍵を用いて、デジタル署名が証明端末20の暗号鍵により生成されたものか否かを検証し、更に、証明端末20の位置(緯度、経度、標高)が、自らの位置(緯度、経度、標高)の通信範囲内にあるか否かを判定する。
【0030】
そして、デジタル署名が被証明端末20の暗号鍵により生成されたものであり、且つ、通信範囲内であった場合、被証明端末10は、Bro(Broadcast)信号を、管理サーバ40に送信し(S105)、処理を終了する。なお、Bro信号には、例えば、Res信号に含まれる各種応答情報を含む。
【0031】
以上、位置証明の生成に係る処理の一例を説明した。なお、上述した例では、証明端末20の位置が、自らの位置の通信範囲内にあるか否かの判定に、三次元での位置(経度、緯度、標高)を用いる例を説明したが、例えば、二次元での位置を用いてもよい。また、三次元での位置は、例えばGNSS(Global Navigation Satellite Systems)により得られる測位情報であってもよいし、例えば、衛星情報を利用しない方法で得られる位置情報であってもよい。衛星情報を利用しない方法で得られる位置情報は、例えば室内測位等により得られる位置情報であってもよい。この場合、三次元での位置は、ある基準点からX座標、Y座標、Z座標の各座標位置を含む。再び、図1を参照し、情報処理システムの概要の続きを説明する。
【0032】
(アプリケーションサーバ30)
本開示に係るアプリケーションサーバ30は、アプリケーションを運用するサーバである。
【0033】
例えば、アプリケーションサーバ30は、証明端末20により生成された位置証明に応じた対価を提供するアプリケーションを運用する。アプリケーションサーバ30の機能構成に係る具体例は後述する。
【0034】
(管理サーバ40)
本開示に係る管理サーバ40は、情報処理装置の一例であり、被証明端末10の位置証明を生成した証明端末20の数量に基づき、位置証明の信頼度を算出する。
【0035】
また、管理サーバ40は、算出した信頼度に基づき、被証明端末10の位置証明の真正性の有無を判定する。
【0036】
また、管理サーバ40は、ブロックチェーンネットワークに含まれてもよい。管理サーバ40の機能構成に係る具体例は後述する。
【0037】
続いて、図3を参照し、本開示に係るアプリケーションサーバ30の機能構成例を説明する。
【0038】
<1.2.アプリケーションサーバ30の機能構成例>
図3は、本開示に係るアプリケーションサーバ30の機能構成の一例を説明するための説明図である。本開示に係るアプリケーションサーバ30は、図2に示すように、通信部310と、生成部320と、記憶部330と、を備える。
【0039】
(通信部310)
本開示に係る通信部310は、被証明端末10、証明端末20および管理サーバ40との間で各種通信を行う。
【0040】
例えば、通信部310は、被証明端末10から移動データの申告に係る情報を受信する。そして、通信部310は、移動データの申告に係る情報が送信された被証明端末10の位置証明を照会する信号を管理サーバ40に送信する。そして、通信部310は、位置証明の照会結果を管理サーバ40から受信する。
【0041】
また、通信部310は、真正性があると判定された位置証明が示すエリアに対し、予め設定された対価を、前記ユーザに提供する。例えば、通信部310は、位置証明の真正性があると判定された被証明端末10に対し、当該位置証明が示すエリアに予め設定された対価を送信してもよい。
【0042】
また、通信部310は、生成部320により生成された誘導情報を被証明端末10に送信してもよい。誘導情報の具体例については後述する。
【0043】
(生成部320)
本開示に係る生成部320は、信頼性が高い被証明端末20が設置されたエリアに向けて、被証明端末10を携帯する利用者を誘導する誘導情報を生成する。誘導情報に係る具体例は後述する。
【0044】
(記憶部330)
本開示に係る記憶部330は、ソフトウェアおよび各種データを保持する。例えば、記憶部330は、少なくとも1以上の信頼性が高い被証明端末20が設置された複数のエリアに関する情報を保持する。
【0045】
また、記憶部330は、複数のエリアと、各エリアに対する対価を対応付けて保持する。
【0046】
なお、アプリケーションサーバ30の機能構成の一部または全てを後述する管理サーバ40が備えていてもよい。例えば、管理サーバ40は、生成部を備え、信頼性が高い被証明端末20が設置されたエリアに向けて、証明端末10を携帯する利用者を誘導する誘導情報を生成してもよい。また、管理サーバ40は、通信部420を提供部の一例として、真正性があると判定された位置証明が示すエリアに対し予め設定された対価を、前記ユーザに提供してもよい。
【0047】
以上、本開示に係る情報処理システムの概要を説明した。続いて、図4を参照し、本開示に係る管理サーバ40の機能構成の一例を説明する。
【0048】
<<2.管理サーバ40の機能構成例>>
図4は、本開示に係る管理サーバ40の機能構成の一例を説明するための説明図である。本開示に係る管理サーバ40は、図4に示すように、制御部410と、通信部420と、記憶部430と、を備える。
【0049】
(制御部410)
本開示に係る制御部410は、管理サーバ40の動作全般を制御する。例えば、制御部410は、図4に示すように、算出部411と、判定部415と、を備える。
【0050】
算出部411は、被証明端末10の位置証明を生成した証明端末20の数量に基づき、位置証明の信頼度を算出する。
【0051】
また、算出部411は、信頼性が低い証明端末20(例えば、図1に示した携帯端末20A)が生成した位置証明に基づく信頼度と比較して、信頼性が高い証明端末20(例えば、図1に示したアンカー装置20B)が生成した位置証明に基づく信頼度を高く算出してもよい。
【0052】
判定部413は、算出部411により算出された信頼度に基づき、被証明端末10の位置証明の真正性の有無を判定する。
【0053】
例えば、判定部413は、算出部411により算出された前記信頼度が所定値以上であった際に、前記第1の通信端末の位置証明の真正性があると判定し、前記信頼度が前記所定値未満であった際に、前記第1の通信端末の位置証明の真正性がないと判定してもよい。
【0054】
(通信部420)
本開示に係る通信部420は、被証明端末10、証明端末20およびアプリケーションサーバ30との間で各種通信を行う。例えば、通信部420は、少なくとも1以上の証明端末20により生成された被証明端末10の位置証明を含むBro信号を、被証明端末10から受信する。
【0055】
また、通信部420は、移動データの申告に係る情報が送信された証明端末10の位置証明を照会する信号をアプリケーションサーバ30から受信する。そして、通信部420は、位置証明の照会結果をアプリケーションサーバ30に送信する。
【0056】
(記憶部430)
本開示に係る記憶部430は、ソフトウェアおよび各種データを保持する。例えば、記憶部430は、判定部413により判定された被証明端末10に対して生成された位置証明の真正性の有無を保持する。
【0057】
以上、本開示に係る管理サーバ40の機能構成の一例を説明した。続いて、図5図18を参照し、本開示に係る情報処理システムの詳細について順次説明する。
【0058】
<<3.詳細>>
<3.1.背景>
被証明端末10に対して生成された位置証明は、様々な活用例が存在する。位置証明の活用に係る具体例として、例えば、地域活性化に繋がるユースケース例が存在し得る。
【0059】
例えば、位置証明を活用する具体例として、ユーザが店舗に来店したことや、ユーザがイベントへの参加したことを証明することが挙げられる。
【0060】
また、位置証明を活用する他の例として、例えば、街の回遊を促進する事例が挙げられる。以下の説明では、街の回遊を促進する事例に対して、位置証明を適用する例を主に説明する。
【0061】
例えば、ある駅の利用者は、駅内部や駅に隣接する商業施設などの特定の施設や経路に集中する場合がある。一方、その他の施設や経路においては、利用者の回遊が生じにくい場合がある。
【0062】
そこで、地域活性化の一環として、街全体の回遊を促進したいといった需要が存在し得る。例えば、街全体の回遊を促進する一例として、利用者が集中していない施設や経路に対し利用者が回遊することで、当該利用者に対し地域クーポンなどの対価を提供する事例が存在する。
【0063】
図5は、回遊促進の事例を説明するための説明図である。例えば、ある利用者U1は、多くの利用者が経由するルートで、エリアAからエリアBに移動する。また、他の利用者U2は、多くの利用者が経由しないルートの一例として、エリアA2を経由して、エリアAからエリアBに移動する。
【0064】
この場合、エリアA2を経由した他の利用者U2に対して、地域クーポン等の対価Cを配布することで、エリアA2を経由する利用者が増加し得る。なお、対価Cは、例えば、地域で利用可能な割引券や、商品と引き換え可能なポイント等の利用者の回遊意欲が生じ得る任意の対価であってもよい。
【0065】
このような、利用者が経由したエリアの判定に際して、各利用者の所持する端末(即ち、被証明端末10)の位置証明を用いることが望ましい。
【0066】
ここで、被証明端末10の位置証明は、上述したように、証明端末20により生成される。また、証明端末20は、他の利用者に携帯される携帯端末20Aまたはエリア毎に設置されるアンカー装置20Bのうち少なくともいずれか一方を含む。ここで、証明端末20が携帯端末20Aであった場合と、アンカー装置20Bであった場合の各課題を説明する。
【0067】
図6は、証明端末20がアンカー装置20Bであった場合の課題の一例を説明するための説明図である。例えば、証明端末20が携帯端末20Aである場合と比較し、証明端末20がアンカー装置20Bであった場合、他の利用者による位置証明の偽装が困難になるため、生成される位置証明の信頼性が高くなる傾向がある。
【0068】
一方、証明端末10と被証明端末20との間で送受信される信号がBluetooth通信による信号であった場合、被証明端末10との通信範囲内にアンカー装置20Bが存在していることが望ましく、例えば、10m間隔程度でアンカー装置20Bが各エリアに配置されることが望ましい。この結果、図6に示すように大量のアンカー装置20Bを街に設置する必要が生じ得る。
【0069】
図7は、証明端末20が携帯端末20Aであった場合の課題の一例を説明するための説明図である。例えば、証明端末20がアンカー装置20Bである場合と比較し、証明端末20が携帯端末20Aであった場合は、各利用者間が携帯する端末のすれ違い通信により、位置証明が生成可能であるため、アンカー装置20Bを上述した間隔で街に設置する手間やコストが低減され得る。
【0070】
一方、証明端末20が携帯端末20Aであった場合、被証明端末10と携帯端末20Aが共謀することで、携帯端末20Aにより偽の位置証明が生成される場合がある。例えば、被証明端末10の通信範囲D1内に存在する携帯端末20Aにより位置証明が生成される。
【0071】
しかし、実際は、被証明端末10と携帯端末20Aが場所Aに存在した場合であっても、携帯端末20Aは、被証明端末10が場所Bに存在することを示す偽の位置証明FPを生成し得る。このように、証明端末20が携帯端末20Aであった場合は、被証明端末10を携帯する利用者および携帯端末20Aを携帯する利用者の共謀攻撃が可能になり得るため、証明端末20がアンカー装置20Bである場合と比較し、携帯端末20Aにより生成される位置証明の信頼性が低くなる傾向がある。
【0072】
即ち、証明端末20が生成した位置証明は、必ずしも正しい被証明端末10の位置を証明しているとは限らず、偽造された位置証明である可能性があるため、位置証明の真正性の有無が判定されることが望ましい。
【0073】
そこで、本開示に係る管理サーバ40は、被証明端末10の位置証明を生成した証明端末20の数量に基づき、位置証明の信頼度を算出し、更に、算出した信頼度に基づき、位置証明の真正性の有無を判定する。以下、図8図12を参照し、信頼度の算出から真正性の有無の判定に係る処理の詳細を順次説明する。
【0074】
<3.2.位置証明の真正性の有無の判定例>
図8は、真正性の有無の判定の一例を説明するための説明図である。図8では、被証明端末10が通信範囲D1内に存在する3機の携帯端末20Aとの間で信号を送受信する例を説明する。
【0075】
例えば、図8に示すように、被証明端末10は、Req信号を通信範囲D1内に存在する3機の携帯端末20Aに送信する。そして、3機の携帯端末20Aは、それぞれ被証明端末10の位置証明Pを生成し、生成した位置証明Pを被証明端末10に送信する。そして、被証明端末10は、管理サーバ40に位置証明Pを送信する。
【0076】
続いて、管理サーバ40が備える算出部411は、位置証明を生成した携帯端末20Aの数量に基づき、被証明端末10の位置証明Pの信頼度を算出してもよい。例えば、算出部411は、「位置証明Pを生成した携帯端末20Aの数量=信頼度」とした場合、図8に示す例では、位置証明Pを生成した携帯端末20Aの数量が3機であるため、信頼度を3として算出してもよい。
【0077】
そして、判定部415は、算出部411により算出された信頼度に基づき、被証明端末10の位置証明Pの真正性の有無を判定する。例えば、判定部415は、算出部411により算出された信頼度が所定値以上であるか否かに基づき、位置証明Pの真正性の有無を判定してもよい。
【0078】
例えば、所定値が3であった場合、判定部415は、算出部411により算出された信頼度が3以上であれば、位置証明Pの真正性があると判定してもよい。また、判定部415は、算出部411により算出された信頼度が0~2であれば、位置証明Pの真正性がないと判定してもよい。但し、真正性の判定に用いる所定値は、3に限定されない。
【0079】
また、算出部411は、信頼性が低い証明端末20の数量に基づく信頼度と比較して、信頼性が高い証明端末20の数量に基づく信頼度を高く算出してもよい。
【0080】
図9は、真正性の有無の判定の他の例を説明するための説明図である。例えば、算出部411は、携帯端末20Aの数量に基づく信頼度と比較して、アンカー装置20Bの数量に基づく信頼度を高く算出してもよい。
【0081】
より具体的には、上述した例では、算出部411は、被証明端末10の位置証明Pを生成した携帯端末20Aの数量が3機であった場合、信頼度を3として算出する例を説明したが、例えば、算出部411は、位置証明Pを生成したアンカー装置20Bの数量が1機であった場合、信頼度を3(即ち、1機で所定値と同等)として算出してもよい。
【0082】
すなわち、真正性の判定に用いる所定値が3である場合、上述した例によれば、判定部415は、位置証明Pを生成したアンカー装置20Bの数量が1機であっても信頼度が3として算出されるため、位置証明Pの真正性があると判定してもよい。
【0083】
また、算出部411は、ある所定の時間内に被証明端末10の位置証明Pを生成した証明端末20の数量に基づき、位置証明Pの信頼度を算出してもよい。例えば、所定の時間内に被証明端末10の位置証明Pを生成した携帯端末20Aが2機あり、所定の時間外に被証明端末10の位置証明Pを生成した携帯端末20Aが1機あった場合、算出部411は、所定の時間外に位置証明を生成した携帯端末20Aである1機を除外して、信頼度を算出してもよい。
【0084】
即ち、算出部411は、所定の時間内に被証明端末10の位置証明Pを生成した携帯端末20Aの数量である2機に基づき、信頼度を算出してもよい。これにより、算出部411は、一定の時間が離れて位置証明Pを生成した証明端末20の数量を信頼度の算出に用いないため、より高い精度で信頼度を算出し得る。
【0085】
また、上述した例によれば、算出部411が携帯端末20Aまたはアンカー装置20Bのいずれか一方の数量に基づき、信頼度を算出する例を説明したが、算出部411は、携帯端末20Aとアンカー装置20Bを組み合わせて信頼度を算出してもよい。
【0086】
図10は、携帯端末20Aとアンカー装置20Bが組み合わされて信頼度が算出される一例を説明するための説明図である。例えば、図10に示すように、アンカー装置20Bは、200m×200mの範囲に一機設置されているとする。
【0087】
また、図10に示すユーザは、それぞれ携帯端末20Aを携帯している利用者である。なお、携帯端末20Aは、主に証明端末20である例を説明したが、被証明端末10と、証明端末20のいずれにもなり得る。以下、信頼性の異なる証明端末20を組み合わせた場合における信頼度の算出に係る具体例を説明する。
【0088】
図11は、信頼性の異なる証明端末20を組み合わせた場合における信頼度の算出に係る一例を説明するための説明図である。例えば、算出部411は、信頼性が高い証明端末20(例えば、アンカー装置20B)が位置証明を生成したタイミングから所定の時間内で、当該証明端末20から所定の範囲内において、信頼性が最も低い証明端末20(例えば、携帯端末20A)が生成した位置証明の信頼度を、信頼性が高い証明端末20(例えば、アンカー装置20B)が生成した位置証明の信頼度として算出してもよい。
【0089】
例えば、あるタイミングで、アンカー装置20Bは、通信範囲D1内に存在する被証明端末10からReq信号を受信し、位置証明P1を生成し、被証明端末10に位置証明P1を含むRes信号を送信する。その後、被証明端末10を携帯する利用者は、位置証明P1を生成したアンカー装置20Bから所定の範囲D2内で移動したとする。
【0090】
続いて、携帯端末20Aは、携帯端末20Aの通信範囲内D1に移動した被証明端末10からReq信号を受信し、位置証明P2を生成し、被証明端末10に位置証明P2を含むRes信号を送信する。
【0091】
この際に、被証明端末10の移動前後の位置がアンカー装置20Bから所定の範囲D2内に含まれ、且つ、アンカー装置20Bが位置証明P1を生成してから、携帯端末20Aが位置証明P2を生成するまでの時間が所定の時間に含まれていた際に、算出部411は、携帯端末20Aが生成した位置証明P2の信頼度を、アンカー装置20Bが生成した位置証明P1の信頼度として算出してもよい。
【0092】
すなわち、算出部411は、被証明端末10の位置証明を生成した携帯端末20Aの数量が1機であるため、信頼度を1として算出するのではなく、アンカー装置20Bの数量が1機であると見做して、信頼度を3として算出してもよい。
【0093】
以上、信頼性の異なる証明端末20を組み合わせた場合における信頼度の算出に係る一例を説明した。但し、信頼性の異なる証明端末20を組み合わせた場合における信頼度の算出方法は係る例に限定されない。
【0094】
例えば、算出部411は、アンカー装置20Bにより位置証明が生成された携帯端末20Aにより生成された被証明端末10の位置証明の数量に対し、所定の係数を乗算して信頼度を算出してもよい。
【0095】
図12は、信頼性の異なる証明端末20を組み合わせた場合における信頼度の算出に係る他の例を説明するための説明図である。例えば、アンカー装置20Bは、通信範囲D1内に存在する携帯端末20AからReq信号を受信し、位置証明P1を生成し、携帯端末20Aに位置証明P1を含むRes信号を送信する。なお、ここでの携帯端末20Aは被証明端末10に該当し、アンカー装置20Bは証明端末20に該当する。
【0096】
続いて、携帯端末20Aを携帯する利用者は位置証明P1を生成したアンカー装置20Bから所定の範囲D2内で移動したとする。そして、携帯端末20Aは、通信範囲D1内に存在する被証明端末10からReq信号を受信し、位置証明P2を生成し、被証明端末10に位置証明P2を含むRes信号を送信する。ここでの携帯端末20Aは証明端末10に該当する。
【0097】
この際に、携帯端末20Aの移動前後の各位置がアンカー装置20Bから所定の範囲D2内に含まれた場合、算出部411は、当該携帯端末20Aの位置証明に一定の信頼性があると見做し、当該携帯端末20Aの数量に対し、所定の係数を乗算して信頼度を算出してもよい。
【0098】
より具体的には、上述したようなアンカー装置20Bにより位置証明P1が生成された携帯端末20Aであり、且つ、移動前後の位置がアンカー装置20Bから所定の範囲D2内に含まれる被証明端末10の位置証明P2を生成した携帯端末20Aの数量をXとし、位置証明P2を生成したそれ以外の携帯端末20Aの数量をYとし、所定の係数をKとした場合、算出部411は、被証明端末10の位置証明P2の信頼度を、KX+Yとして算出してもよい。
【0099】
なお、Xは、アンカー装置20Bにより位置証明P1が生成された携帯端末20Aであり、且つ、移動前後の位置がアンカー装置20Bから所定の範囲D2内に含まれる被証明端末10の位置証明を生成した携帯端末20Aであって、更に、位置証明P1が生成されたタイミングから位置証明P2が生成されたタイミングが所定の時間内である携帯端末20Aの数量であってもよい。
【0100】
そして、判定部415は、算出部411により算出された被証明端末10の位置証明の信頼度が所定値以上か否かに応じて、当該位置証明の真正性の有無を判定してもよい。
【0101】
以上、位置証明の真正性の有無の判定に係る具体例を説明した。そして、記憶部430は、被証明端末10の識別情報と、位置証明と、位置証明の真正性の有無の判定結果を記憶してもよい。または、記憶部430は、位置証明の真正性があると判定された場合に、被証明端末10の識別情報と、位置証明を記憶してもよい。
【0102】
そして、利用者は、対価の受け取りに際して、エリアを移動したことや滞在したことを示す移動データを申告してもよい。例えば、利用者は、被証明端末10を用いて、移動データの申告に係る情報をアプリケーションサーバ30に送信する。
【0103】
続いて、アプリケーションサーバ30は、被証明端末10から移動データの申告に係る情報を受信した際に、管理サーバ40に対し、被証明端末10の位置証明を照会する信号を送信する。
【0104】
そして、管理サーバ40は、照会された位置証明の真正性の有無の判定結果をアプリケーションサーバ30に送信する。そして、アプリケーションサーバ30は、位置証明の真正性があるという判定結果を受信した際に、当該位置証明が示すエリアに対し、予め設定された対価を利用者に提供してもよい。
【0105】
なお、以上説明した例によれば、被証明端末10は、証明端末20に対して、通信範囲内まで接近する必要がある。一方、被証明端末10は、携帯端末20Aと接近できない場合や、アンカー装置20Bが設置されていない領域にいる場合等の位置証明が生成できない状況が生じ得る。即ち、利用者が携帯する被証明端末10は、必ずしも証明端末20により位置証明が生成される状況であるといった状況でない場合がある。
【0106】
そこで、アプリケーションサーバ30が備える生成部320は、例えば、信頼性が高い証明端末20(例えば、アンカー装置20B)が設置された位置に向けて、被証明端末10を携帯する利用者を誘導する誘導情報を生成してもよい。そして、通信部310は、生成した誘導情報を被証明端末10に送信してもよい。
【0107】
そして、被証明端末10が備えるディスプレイが誘導情報を表示することで、利用者をアンカー装置20Bが設置されている位置に誘導することが可能になり、証明端末20により位置証明が生成される可能性を向上し得る。以下、図13図18を参照し、誘導情報の具体例を説明する。
【0108】
<3.3.誘導情報の表示例>
図13及び図14は、誘導情報の一例を説明するための説明図である。例えば、本開示に係る誘導情報は、図13に示すような、アンカー装置20Bが設置されたエリアに誘導するための文字列を含む表示情報I1を含んでもよい。
【0109】
また、誘導情報は、図13に示すような、利用者の現在位置からアンカー装置20Bが設置されている位置までの経路を示す経路情報I2を含んでもよい。
【0110】
また、誘導情報は、アンカー装置20Bが設置されている位置に移動した際に得られる対価に関する表示情報I3を含んでもよい。
【0111】
これにより、利用者は、誘導情報を参照しながら移動することで、例えば、アンカー装置20Bの設置されている位置や周辺位置に移動し得る。この結果、利用者が携帯する被証明端末10は、アンカー装置20Bから位置証明を取得する確実性が向上することで、利用者は、アンカー装置20Bが設置されているエリアに設定された対価をより確実に受け取ることが可能になり得る。
【0112】
そして、アンカー装置20Bが設置されているエリアに設定された対価が利用者に提供された後、被証明端末10が備えるディスプレイは、図14に示すように、対価が取得された旨を示す通知情報C1を表示してもよい。
【0113】
また、被証明端末10を携帯する利用者は、必ずしもアンカー装置20Bが設置されている位置まで移動しなくてもよい。例えば、真正性の有無が判定可能な程度の位置証明が携帯端末20Aから得られた場合は、被証明端末10を携帯する利用者は、アンカー装置20Bが設置されている位置まで移動しなくてもよい。
【0114】
図15は、真正性の有無が判定可能な程度の位置証明が携帯端末20Aから得られる例を説明するための説明図である。例えば、アンカー装置20Bが設置された位置に移動する途中で、被証明端末10は、すれ違い通信により、真正性の有無が判定可能な数量の携帯端末20Aから位置証明が得られる場合がある。
【0115】
この場合、判定部415は、被証明端末10の位置証明の真正性の有無を判定することが可能である。そして、被証明端末10の位置証明の真正性があると判定された場合、被証明端末10が備えるディスプレイは、対価が取得された旨を示す通知情報を表示してもよい。
【0116】
図16および図17は、誘導情報の他の例を説明するための説明図である。本開示に係る誘導情報は、図16に示すように、利用者の現在位置からアンカー装置20Bが設置されている位置までの経路を示す経路情報I2に加え、対価の取得における協力者の人数に関する情報I5を含んでもよい。
【0117】
ここで、対価の取得における協力者の人数に関する情報I5とは、信頼度が所定値以上になるために必要な、位置証明を生成する証明端末20の数量に対応する情報を含む。
【0118】
例えば、対価の取得における協力者の人数に関する情報I5は、現時点で対価の周辺に存在する携帯端末20Aの数量であってもよい。例えば、現時点で、対価の周辺に携帯端末20Aを携帯する利用者が3人存在した場合、協力者の人数に関する情報I5は、図16に示すように、対価の周辺に利用者が3人存在するような表示情報を含んでもよい。
【0119】
また、対価の取得における協力者の人数に関する情報I5とは、真正性の有無の判定に用いる所定値に対応する利用者の人数であってもよい。例えば、信頼度が3以上で真正性があると判定される場合で、且つ、位置証明を生成した携帯端末20Aの数量が3機で信頼度が3として算出される場合、対価の取得における協力者の人数に関する情報I5は、図16に示すように、対価の周辺に3人の利用者が存在するような表示情報を含んでもよい。
【0120】
そして、協力者の人数が集まり、位置証明に真正性があると判定され、当該エリアに設定された対価が利用者に提供された後、被証明端末10が備えるディスプレイは、対価が取得された旨を示す通知情報C2を表示してもよい。
【0121】
また、誘導情報は、エリアごとに設定された対価に関する情報を含んでもよい。
【0122】
図18は、エリアごとに設定された対価に関する情報を説明するための説明図である。例えば、利用者が多く存在する駅のエリアを中心として駅から離れるほど、ユーザに提供される対価が増加するような設定がされた場合、生成部320は、図18に示すような、各エリアに設定されている対価を示す情報を含む誘導情報を生成してもよい。これにより、誘導情報は、より誘導したいエリア(例えば、駅から離れたエリア)に向けて利用者を誘導することが可能になり得る。
【0123】
以上、本開示に係る情報処理システムの詳細について説明した。なお、本開示に係る情報処理システムの各種処理は、上述した例に限定されない。
【0124】
例えば、位置証明の信頼性の異なる証明端末20として、携帯端末20Aと、アンカー装置20Bの2種類を例に挙げたが、位置証明の信頼性の異なる証明端末20は、3種類であってもよい。
【0125】
位置証明の信頼性の異なる証明端末20が3種類であった場合、例えば、アンカー装置20Bは、更に、位置証明の信頼性が異なる2種類の装置を更に含んでもよい。例えば、位置証明の信頼性が高いアンカー装置20Bは、位置証明の信頼性が低いアンカー装置20Bと比較して、より近い距離で被証明端末10との間でReq信号およびRes信号が送受信される。
【0126】
より具体的には、信頼性が低いアンカー装置20Bは、上述したBluetooth通信により、被証明端末10の位置証明を生成するとした場合、信頼性が高いアンカー装置20Bは、例えば、Felica(登録商標)のような、Bluetooth通信よりも更に近距離で、被証明端末10のとの間で送受信された信号に基づき、被証明端末10の位置証明を生成するFelica装置であってもよい。
【0127】
この場合、算出部411は、Felica装置の数量に基づく信頼度を最も高く算出し、Bluetooth通信により信号を送受信するアンカー装置20B、携帯端末20Aの順に信頼度を高く算出してもよい。これにより、判定部415は、より高い精度で位置証明の真正性を判定し得る。
【0128】
続いて、図19を参照し、本開示に係る管理サーバ40の動作処理の一例を説明する。
【0129】
<<4.動作処理例>>
図19は、本開示に係る管理サーバ40の動作処理の一例を説明するための説明図である。まず、通信部420は、証明端末20である携帯端末20Aまたはアンカー装置20Bにより生成された被証明端末10の位置証明を、被証明端末10から受信する(S201)。
【0130】
続いて、算出部411は、被証明端末10の位置証明を生成した携帯端末20Aまたはアンカー装置20Bの数量に基づき、信頼度を算出する(S205)。
【0131】
そして、判定部415は、算出部411により算出された信頼度が所定値以上か否かを判定する(S209)。信頼度が所定値以上であった場合(S209/Yes)、処理はS217に進められ、信頼度が所定値未満であった場合(S209/No)、処理はS213に進められる。
【0132】
信頼度が所定値未満であった場合(S209/No)、判定部415は、被証明端末10の位置証明に真正性がないと判定し(S213)、本開示に係る制御部410は処理を終了する。
【0133】
信頼度が所定値以上であった場合(S209/Yes)、判定部415は、被証明端末10の位置証明に真正性があると判定する(S217)。
【0134】
そして、記憶部430は、真正性があると判定された位置証明を保存し(S221)、本開示に係る制御部410は処理を終了する。
【0135】
<<5.作用効果例>>
以上説明した本開示によれば、多様な作用効果が得られる。例えば、判定部415は、被証明端末10の位置証明を生成した証明端末20の数量に基づき算出された信頼度に基づき、当該位置証明の真正性の有無を判定する。これにより、信頼性の高いアンカー装置20Bが必ずしも多数のエリアに設置する必要がなくなり、位置証明の真正性をより簡易に判定することが可能になり得る。
【0136】
また、本開示に係る証明端末20は、位置証明の信頼性が異なる2以上の通信端末(例えば、携帯端末20Aおよびアンカー装置20B)が存在し、算出部411は、信頼性が低い通信端末(例えば、携帯端末20A)の数量に基づく信頼度と比較して、信頼性が高い通信端末(例えば、アンカー装置20B)の数量に基づく信頼度を高く算出しても良い。これにより、判定部415は、信頼性の異なる証明端末20の互いの利点を活用して、位置証明の真正性を判定し得る。
【0137】
また、本開示に判定部415は、信頼性が異なる証明端末20の位置証明を用いることで、大量のアンカー装置20Bを必ずしも設置する必要がなくなるため、低コスト化および低負担化を実現し得る。
【0138】
また、証明端末20により生成される位置証明は、公開鍵暗号方式に基づき生成されてもよい。これにより、証明端末20により生成される位置証明に対する堅牢性が向上され得る。
【0139】
また、本開示に係る算出部411は、所定の時間内に、被証明端末10の位置証明を生成した証明端末20の数量に基づき、被証明端末10の位置証明の信頼度を算出してもよい。これにより、算出部411は、離れた時間で位置証明を生成した証明端末20を信頼度の算出から除外することで、より高い精度で信頼度を算出し得る。
【0140】
また、本開示に係る管理サーバ40は、ブロックチェーンネットワークに含まれてもよい。これにより、他の利用者により位置証明の結果が改ざんされる等の不正が生じる恐れを低減し得る。
【0141】
また、生成部320は、信頼性が高い通信端末(例えば、アンカー装置20B)が設置された位置に向けて、被証明端末10を携帯する利用者を誘導する誘導情報を生成してもよい。これにより、被証明端末10は、真正性の有無を判定可能な程度の位置証明をより確実性を向上し得る。
【0142】
<<6.ハードウェア構成例>>
以上、本開示に係る実施形態を説明した。上述した各種情報処理は、ソフトウェアと、以下に説明する管理サーバ40のハードウェアとの協働により実現される。なお、以下に説明するハードウェア構成は、被証明端末10、証明端末20およびアプリケーションサーバ30にも適用可能である。
【0143】
図20は、本開示に係る管理サーバ40のハードウェア構成を示したブロック図である。管理サーバ40は、CPU(Central Processing Unit)4001と、ROM(Read Only Memory)4002と、RAM(Random Access Memory)4003と、ホストバス4004と、ブリッジ4005と、外部バス4006と、インタフェース4007と、入力装置4008と、出力装置4010と、ストレージ装置(HDD)4011と、ドライブ4012と、通信装置4015とを備える。
【0144】
CPU4001は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って管理サーバ40内の動作全般を制御する。また、CPU4001は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM4002は、CPU4001が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM4003は、CPU4001の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス4004により相互に接続されている。CPU4001、ROM4002およびRAM4003とソフトウェアとの協働により、図4を参照して説明した算出部411や判定部415などの機能が実現され得る。
【0145】
ホストバス4004は、ブリッジ4005を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス4006に接続されている。なお、必ずしもホストバス4004、ブリッジ4005および外部バス4006を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
【0146】
入力装置4008は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU4001に出力する入力制御回路などから構成されている。管理サーバ40のユーザは、該入力装置4008を操作することにより、管理サーバ40に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0147】
出力装置4010は、例えば、液晶ディスプレイ装置、OLED装置およびランプなどの表示装置を含む。さらに、出力装置4010は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含む。出力装置4010は、例えば、再生されたコンテンツを出力する。具体的には、表示装置は再生された映像データ等の各種情報をテキストまたはイメージで表示する。一方、音声出力装置は、再生された音声データ等を音声に変換して出力する。
【0148】
ストレージ装置4011は、データ格納用の装置である。ストレージ装置4011は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。ストレージ装置4011は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置4011は、ハードディスクを駆動し、CPU4001が実行するプログラムや各種データを格納する。
【0149】
ドライブ4012は、記憶媒体用リーダライタであり、管理サーバ40に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ4012は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体45に記録されている情報を読み出して、RAM4003に出力する。また、ドライブ4012は、リムーバブル記憶媒体45に情報を書き込むこともできる。
【0150】
通信装置4015は、例えば、ネットワーク1に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置4015は、無線LAN対応通信装置であっても、LTE(Long Term Evolution)対応通信装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
【0151】
<<7.補足>>
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示はかかる例に限定されない。本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0152】
例えば、本明細書では、管理サーバ40が情報処理装置である例を主に説明したが、アプリケーションサーバ30及び管理サーバ40の機能構成を統合したサーバにより情報処理装置の機能が実現されてもよい。
【0153】
また、本明細書の管理サーバ40の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、管理サーバ40の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序や並列的に処理されてもよい。
【0154】
また、被証明端末10、証明端末20、アプリケーションサーバ30、および管理サーバ40に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、上述したサ被証明端末10、証明端末20、アプリケーションサーバ30、および管理サーバ40の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
【0155】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0156】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
第1の通信端末の位置証明を生成した第2の通信端末の数量に基づき、前記位置証明の信頼度を算出する算出部と、
前記算出部により算出された前記信頼度に基づき、前記第1の通信端末の位置証明の真正性の有無を判定する判定部と、
を備える、情報処理装置。
(2)
前記第2の通信端末は、前記位置証明の信頼性が異なる少なくとも2以上の通信端末を含み、
前記算出部は、
前記信頼性が低い通信端末の数量に基づく信頼度と比較して、前記信頼性が高い通信端末の数量に基づく信頼度を高く算出する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記判定部は、
前記算出部により算出された前記信頼度が所定値以上であった際に、前記第1の通信端末の位置証明の真正性があると判定し、前記信頼度が前記所定値未満であった際に、前記第1の通信端末の位置証明の真正性がないと判定する、
前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記位置証明は、前記第1の通信端末と、前記第2の通信端末の間で送受信された信号に基づく、
前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記位置証明は、公開鍵暗号方式に基づき生成される、
前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記信号は、近距離無線通信に準拠した無線信号を含む、
前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記第1の通信端末と、前記第2の通信端末に含まれる通信端末のうち前記信頼性が最も低い通信端末は、ユーザにより携帯される、
前記(3)から前記(6)までのうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
(8)
前記第2の通信端末に含まれる通信端末のうち、前記信頼性が最も低い通信端末を除く他の端末は、エリアごとに設置される、
前記(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記算出部は、
所定の時間内に前記第1の通信端末の位置証明を生成した前記第2の通信端末の数量に基づき、前記信頼度を算出する、
前記(3)から前記(8)までのうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
(10)
前記算出部は、
前記信頼性が高い通信端末が前記位置証明を生成したタイミングから所定の時間内で、前記信頼性が高い通信端末から所定の範囲内において、前記信頼性が最も低い通信端末が生成した前記位置証明の信頼度を、前記信頼性が高い通信端末が生成した前記位置証明の信頼度として算出する、
前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記算出部は、
前記信頼性が高い通信端末により位置証明が生成された前記信頼性が最も低い通信端末により生成された前記第1の通信端末の位置証明の数量に対し、所定の係数を乗算して前記信頼度を算出する、
前記(10)に記載の情報処理装置。
(12)
ブロックチェーンネットワークに含まれる、
前記(3)から前記(11)までのうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
(13)
前記信頼性が高い通信端末が設置された位置に向けて、前記第1の通信端末を携帯する前記ユーザを誘導する誘導情報を生成する生成部、
を更に備える、前記(12)に記載の情報処理装置。
(14)
前記判定部により真正性があると判定された前記位置証明が示すエリアに対し、予め設定された対価を前記ユーザに提供する提供部、
を更に備える、前記(13)に記載の情報処理装置。
(15)
前記生成部は、
前記信頼度が所定値以上になる前記第2の通信端末の数量に対応する前記誘導情報を生成する、
前記(14)に記載の情報処理装置。
(16)
前記2以上の通信端末は、2つの通信端末であり、
前記信頼性が高い通信端末が生成した前記位置証明に基づく信頼度を、前記所定値として算出する、
前記(2)から前記(15)までのうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
(17)
前記2以上の通信端末は、3つの通信端末であり、
前記位置証明の信頼性が最も高い通信端末は、前記位置証明の信頼性が2番目に高い通信端末と比較して、より近い距離で前記第1の通信端末との間で送受信された信号に基づきで前記位置証明を生成する、
前記(2)から前記(15)までのうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
(18)
第1の通信端末の位置証明を生成した第2の通信端末の数量に基づき、前記位置証明の信頼度を算出することと、
算出された前記信頼度に基づき、前記第1の通信端末の位置証明の真正性の有無を判定することと、
を含む、コンピュータにより実行される情報処理方法。
(19)
コンピュータに、
第1の通信端末の位置証明を生成した第2の通信端末の数量に基づき、前記位置証明の信頼度を算出する算出機能と、
前記算出機能により算出された前記信頼度に基づき、前記第1の通信端末の位置証明の真正性の有無を判定する判定機能と、
を実現させる、プログラム。
【符号の説明】
【0157】
1 ネットワーク
10 被証明端末
20 証明端末
30 アプリケーションサーバ
310 通信部
320 生成部
330 記憶部
40 管理サーバ
410 制御部
411 算出部
415 判定部
420 通信部
430 記憶部
図1
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