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特開2023-157370携帯型装置、洗濯機、洗濯ユニット、プログラム及びサーバ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023157370
(43)【公開日】2023-10-26
(54)【発明の名称】携帯型装置、洗濯機、洗濯ユニット、プログラム及びサーバ
(51)【国際特許分類】
   D06F 34/05 20200101AFI20231019BHJP
   D06F 58/34 20200101ALI20231019BHJP
   D06F 33/37 20200101ALI20231019BHJP
   D06F 33/57 20200101ALI20231019BHJP
   D06F 103/22 20200101ALN20231019BHJP
【FI】
D06F34/05
D06F58/34
D06F33/37
D06F33/57
D06F103:22
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022067255
(22)【出願日】2022-04-14
(71)【出願人】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167438
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100166800
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 裕治
(72)【発明者】
【氏名】山本 憲太郎
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 大智
【テーマコード(参考)】
3B167
【Fターム(参考)】
3B167AE03
3B167AE04
3B167AE05
3B167BA48
3B167BA59
3B167BA91
3B167BA92
3B167FB01
3B167FB05
3B167HA16
3B167HA21
3B167HA31
3B167HA52
3B167HA53
3B167JA01
3B167JA12
3B167JA16
3B167JA56
3B167JA57
3B167JA62
3B167JC22
3B167LA10
3B167LC02
3B167LC08
3B167LC09
3B167LC12
3B167LC14
3B167LC20
3B167MA03
3B167MA13
(57)【要約】
【課題】洗濯処理剤ケース内の洗濯処理剤の種別を管理することが容易な洗濯機等を提供する。
【解決手段】携帯型装置は、複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機における洗濯処理剤に関する情報を表示可能であり、洗濯処理剤に関連する処理剤識別情報の取得が可能な処理剤識別情報取得手段と、複数のケースのそれぞれを示すケース識別情報と、処理剤識別情報取得手段が取得した処理剤識別情報とを関連付ける関連付け手段と、関連付け手段により関連付けられたケース識別情報と処理剤識別情報とを表示部に表示させる表示制御手段とを備える。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機における前記洗濯処理剤に関する情報を表示可能であり、
前記洗濯処理剤に関連する処理剤識別情報の取得が可能な処理剤識別情報取得手段と、
前記複数のケースのそれぞれを示すケース識別情報と、前記処理剤識別情報取得手段が取得した前記処理剤識別情報とを関連付ける関連付け手段と、
前記関連付け手段により関連付けられた前記ケース識別情報と前記処理剤識別情報とを表示部に表示させる表示制御手段と、
を備える、
携帯型装置。
【請求項2】
前記ケース識別情報と前記処理剤識別情報とを関連付けて記憶する記憶制御手段を備える、
請求項1に記載の携帯型装置。
【請求項3】
前記洗濯機と通信可能な通信部と、
前記洗濯機の運転コースを示す運転コース情報と、前記ケース識別情報と、前記複数のケースのそれぞれについて前記運転コースにおいて前記洗濯処理剤の投入の対象となるケースか否かを示す処理剤投入情報とを関連付けて、前記通信部から前記洗濯機に送信させる通信制御手段を備える、
請求項1に記載の携帯型装置。
【請求項4】
前記通信制御手段は、前記通信部から前記洗濯機に送信した情報を前記洗濯機に記憶又は表示させる、
請求項3に記載の携帯型装置。
【請求項5】
前記複数のケースのそれぞれについて運転コースにおいて前記洗濯処理剤の投入の対象となるケースか否かを示す処理剤投入情報を取得する投入情報取得手段と備え、
前記関連付け手段は、前記運転コースを示す運転コース情報と、前記ケース識別情報と、前記投入情報取得手段により取得された前記処理剤投入情報とを関連付ける、
請求項1に記載の携帯型装置。
【請求項6】
前記複数のケースのそれぞれの前記洗濯処理剤の混合比率の情報を取得する比率情報取得手段を備え、
前記表示制御手段は、前記比率情報取得手段で取得された比率情報を前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の携帯型装置。
【請求項7】
前記運転コースは複数あり、
複数の前記運転コースから選択した運転コースを示す運転コース情報を取得するコース情報取得手段を備え、
前記通信制御手段は、前記コース情報取得手段で取得された前記運転コース情報と、当該運転コース情報に関連付けられた前記処理剤投入情報とを前記洗濯機に送信する、
請求項3に記載の携帯型装置。
【請求項8】
前記洗濯機と通信可能な通信部と、
洗濯の予約を変更する予約変更部と、
前記予約変更部により変更された変更情報を前記洗濯機に送信する通信制御手段と
を備え、
前記表示制御手段は、洗濯の予約の状況を確認するための予約状況確認画面を前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の携帯型装置。
【請求項9】
複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機において、
前記洗濯処理剤に関する情報を表示可能な表示部と、
前記洗濯剤処理剤に関連する処理剤識別情報の取得が可能な処理剤識別情報取得手段と、
前記複数のケースのそれぞれを示すケース識別情報と、前記処理剤識別情報取得手段が取得した前記処理剤識別情報とを関連付けて前記表示部に表示させる表示制御手段と
を備える、
洗濯機。
【請求項10】
前記ケース識別情報と前記処理剤識別情報とを関連付けて記憶する記憶制御手段を備える、
請求項9に記載の洗濯機。
【請求項11】
前記ケース識別情報と前記処理剤識別情報とを関連付けて携帯型装置に送信する通信制御手段を備える、
請求項9又は10に記載の洗濯機。
【請求項12】
請求項1~8の何れか1項の携帯型装置と、
洗剤処理剤を収容可能な複数のケースを備え、前記ケースから洗濯槽への前記洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機と
を含む、
洗濯ユニット。
【請求項13】
洗濯機の複数のケースのそれぞれから洗濯槽へ投入される洗濯処理剤に関する情報が表示装置にて表示可能となるプログラムであって、
前記洗濯処理剤に関連する処理剤識別情報を取得する処理剤識別情報取得ステップと、
前記複数のケースのそれぞれを示すケース識別情報と、前記処理剤識別情報取得ステップにて取得された前記処理剤識別情報とを関連付ける関連付けステップと、
前記関連付けステップにおいて関連付けられた前記ケース識別情報と前記処理剤識別情報とを前記表示装置に表示させる表示制御ステップと、
を含む、
プログラム。
【請求項14】
複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機における前記洗濯処理剤に関する情報を表示可能な携帯型装置と通信可能なサーバにおいて、
請求項13に記載のプログラムを記憶する、
サーバ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯処理剤を投入する処理剤投入手段を備える洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯処理剤投入ユニットを備える洗濯機として、例えば、「外槽1内に回転自在に設けた洗濯兼脱水槽2内に洗剤投入手段21により液体洗剤19を自動投入するとともに、第1の洗浄助剤投入手段25と第2の洗浄助剤投入手段29により第1の洗浄助剤23と第2の洗浄助剤27を自動投入するようにし、これら洗剤投入手段21、第1の洗浄助剤投入手段25、第2の洗浄助剤投入手段29などの動作を制御手段により制御する。制御手段は、コース設定手段により選択された洗濯コースによって、第1の洗浄助剤投入手段25、第2の洗浄助剤投入手段29を駆動するように構成する」洗濯機が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-157788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の洗濯機では、使用者は、洗濯処理剤ケースに、どのような種類の洗濯処理剤を入れたかを忘れてしまうといった問題がある。
本発明は、洗濯処理剤ケース内の洗濯処理剤を管理することが容易な洗濯機等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る携帯型装置は、複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機における前記洗濯処理剤に関する情報を表示可能であり、前記洗濯処理剤に関連する処理剤識別情報の取得が可能な処理剤識別情報取得手段と、前記複数のケースのそれぞれを示すケース識別情報と、前記処理剤識別情報取得手段が取得した前記処理剤識別情報とを関連付ける関連付け手段と、前記関連付け手段により関連付けられた前記ケース識別情報と前記処理剤識別情報とを表示部に表示させる表示制御手段と、を備える。
本発明に係る洗濯機は、複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機において、前記洗濯処理剤に関する情報を表示可能な表示部と、前記洗濯剤処理剤に関連する処理剤識別情報の取得が可能な処理剤識別情報取得手段と、前記複数のケースのそれぞれを示すケース識別情報と、前記処理剤識別情報取得手段が取得した前記処理剤識別情報とを関連付けて前記表示部に表示させる表示制御手段とを備える。
本発明に係る洗濯ユニットは、上記の携帯型装置と、洗剤処理剤を収容可能な複数のケースを備え、前記ケースから洗濯槽への前記洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機とを含む。
本発明に係るプログラムは、洗濯機の複数のケースのそれぞれから洗濯槽へ投入される洗濯処理剤に関する情報が表示装置にて表示可能となるプログラムであって、前記洗濯処理剤に関連する処理剤識別情報を取得する処理剤識別情報取得ステップと、前記複数のケースのそれぞれを示すケース識別情報と、前記処理剤識別情報取得ステップにて取得された前記処理剤識別情報とを関連付ける関連付けステップと、前記関連付けステップにおいて関連付けられた前記ケース識別情報と前記処理剤識別情報とを前記表示装置に表示させる表示制御ステップとを含む。
本発明に係るサーバは、複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機における前記洗濯処理剤に関する情報を表示可能な表示装置と通信可能なサーバにおいて、上記のプログラムを記憶する。
【発明の効果】
【0006】
上記構成によれば、洗濯処理剤を容易に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態の洗濯システムの概略を示すブロック図である。
図2】(a)は予約情報を示すテーブルであり、(b)は処理剤関連データを示すテーブルである。
図3】洗濯機の洗濯制御部のメイン処理のフローチャートである。
図4】洗濯制御部の洗濯処理のフローチャートである。
図5】洗濯制御部の洗剤投入処理のフローチャートである。
図6】洗剤制御部の柔軟剤投入処理のフローチャートである。
図7】携帯型装置で表示される初期画面を示す概略図である。
図8】携帯型装置で表示されるコース設定表示画面を示す概略図であり、(a)は運転コースが標準の場合であり、(b)は運転コースがつけおきの場合である。
図9】携帯型装置で表示されるケース設定表示画面を示す概略図であり、(a)はケース識別情報が1の場合であり、(b)はケース識別情報が3の場合である。
図10】(a)は携帯型装置で表示されるその他画面を示す概略図であり、(b)は携帯型装置で表示される予約変更画面である。
図11】携帯型装置で表示されるケース設定表示画面を示す概略図であり、(a)は処理剤の種類を選択する状態を示し、(b)は処理剤名称を入力する状態を示す。
図12】携帯型装置で表示されるコース設定表示画面を示す概略図であり、(a)は混合させるケースが2つの場合であり、(b)は混合するケースが3つの場合である。
図13】携帯型装置で表示されるケース設定表示画面を示す概略図であり、(a)はケース識別情報が3であって比率決定画面がポップアップされた状態を示し、(b)はケース識別情報が4の状態を示す。
図14】携帯型装置の制御部のメイン処理のフローチャートである。
図15】携帯型装置の制御部のコース設定表示処理のフローチャートである。
図16】携帯型装置の制御部のケース設定表示処理のフローチャートである。
図17】(a)コース関連データを示すテーブルであり、(b)洗濯システムのフローチャートである。
図18】第2実施形態の洗濯システムの概略を示すブロック図である。
図19】携帯型装置で表示される画面を示す概略図であり、(a)はメニュー画面であり、(b)は処理剤管理画面であり、(c)は処理剤管理画面作成画面である。
図20】携帯型装置で表示される画面を示す概略図であり、(a)はケースバリエーション表示画面であり、(b)は処理剤名入力画面であり、(c)は運転コース表示画面である。
図21】携帯型装置で表示されるコース選択画面を示す概略図である。
図22】携帯型装置の制御部のメイン処理のフローチャートである。
図23】携帯型装置の制御部の処理剤管理画面作成処理のフローチャートである。
図24】携帯型装置の制御部のケースバリエーション選択処理のフローチャートである。
図25】携帯型装置の制御部の処理剤名入力処理のフローチャートである。
図26】携帯型装置の制御部の投入設定処理のフローチャートである。
図27】第3実施形態の洗濯システムの概略を示すブロック図である。
図28】変形例に係る洗濯システムのフローチャートである。
【0008】
<第1実施形態>
1.概要
洗濯システムXは、図1に示すように、洗濯機1、携帯型装置3を有し、洗濯機1は、ネットワーク5に接続する機能を有する、所謂、IoT家電の1つである。なお、ここでは、洗濯機1は、ゲート7を介してネットワーク5と接続され、携帯型装置3と接続されている。なお、ゲート7として、例えば無線又は有線のルータを利用できる。
携帯型装置3は、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パソコン等を利用できる。携帯型装置3は、ゲート7を介してネットワーク5と接続される。携帯型装置3がスマートフォンの場合、携帯電話網の基地局9を介してネットワーク5に接続可能である。
なお、洗濯ユニットは洗濯機1と携帯型装置3とからなるが、サーバを仲介して、洗濯機1と携帯型装置3とが通信可能であってもよい(例えば第3実施形態である)。
【0009】
2.各装置
(1)洗濯機
洗濯機1は、図1に示すように、洗濯処理を行う洗濯処理部10と、洗濯機1を操作するための操作部11と、洗濯処理の状況等を表示する表示部12と、ゲート7と接続するための通信部13と、洗濯処理等を制御する制御部14と、プログラム等を記憶する記憶部15とを少なくとも備える。
【0010】
(1-1)洗濯処理部
洗濯処理部10は、洗濯水等を貯留するための洗濯槽と、洗濯槽に収納され且つ衣類等の洗濯物が投入される回転ドラムと、回転ドラムを回転させるモータと、洗濯物を乾燥させる乾燥ユニットと、洗濯槽に給水するための給水弁と、洗濯槽の排水を行う排水弁と、洗濯槽に粉末洗剤を投入する粉末洗剤投入ユニットと、洗濯槽に洗濯処理剤(以下、単に「処理剤」ともいう)を自動投入する処理剤自動投入ユニットとを有する。
処理剤自動投入ユニットは、複数個の処理剤貯留用の処理剤ケースと、各処理剤ケースに設けられた複数のポンプとを有する。ここではケースは4個とする。なお、処理剤ケースは、単に「ケース」ともいう。
【0011】
(1-2)操作部
操作部11は、洗濯、洗濯乾燥等の複数の運転コースから一の運転コースを選択するためのコース選択部、処理剤自動投入ユニットの処理剤の識別情報を受け付ける処理剤識別情報受付部と、処理剤の投入を示す処理剤投入情報を受け付ける(設定する)投入情報受付部と、投入する処理剤の混合比率の設定を受け付ける比率情報受付部と、洗濯等の運転コースの予約や予約の変更等を受け付ける予約受付部とを有する。
使用者から受け付けたり、選択されたりした情報は、制御部14に出力される。
【0012】
(1-3)表示部
表示部12は、電源ONを示す電源表示部、運転コースの状況を表示する状況表示部と、操作部11から操作された操作内容や結果を表示する操作内容表示部とを有する。表示部12の表示は、制御部14により制御される。
なお、操作部11と表示部12は、タッチパネル16により構成されている。
【0013】
(1-4)通信部
通信部13は、ゲート7と通信を行い、例えば、無線LANモジュールを利用できる。
(1-5)制御部
制御部14は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサを利用できる。
制御部14は、洗濯処理部10の駆動等を制御する洗濯制御部141と、携帯型装置3との通信等を制御する通信制御部142とを備える。
【0014】
洗濯制御部141は、具体的には、回転ドラム用のモータ、乾燥ユニットのヒータと送風機、給水弁、排水弁、ポンプ等を制御する。なお、処理剤自動投入ユニットのケース内の処理剤の投入量は、ポンプの駆動時間やポンプ駆動用のモータの回転量により調整可能としている。
洗濯制御部141は、使用者による操作部11の操作により選択された運転コースに対応したプログラムを実行することで、洗濯運転を行う。運転コースには、例えば、図2の(b)に示すように、「標準」、「すすぎ1回」、「つけおき」、「お急ぎ」、「ドライ」、「毛布」、「槽洗浄」、「オリジナル1」、「オリジナル2」、「オリジナル3」等があり、オリジナル以外は、「洗い工程」、「すすぎ工程」、「脱水工程」等の回数、時間等が予め設定されている。
洗濯制御部141は、操作部11が受け付けた設定を記憶部15に記憶したり、すでに記憶されている設定を変更する操作を操作部11が受け付けると、受け付けた設定に変更したりする。設定及び変更には、洗濯運転の予約やその変更、ケースに貯留する処理剤を示す処理剤識別情報、処理剤の投入を示す処理剤投入情報、投入する処理剤の混合比率を示す比率情報等の設定及びその変更等がある。
【0015】
洗濯制御部141は、操作部11が受け付けた処理剤識別情報と、処理剤自動投入ユニットの複数のケースとを関連付けたり、関連付けて記憶部15に記憶したりする。なお、ここでは、複数のケースはケース識別情報により識別され、当該ケース識別情報と処理剤識別情報とを関連付けて記憶する。
洗濯制御部141は、操作部11が受け付けた処理剤投入情報を運転コースと関連付けたり、関連付けて記憶部15に記憶したりする。ここでは、運転コースを示す運転コース情報とケース識別情報と処理剤投入情報とを関連付けて記憶する。
洗濯制御部141は、あらかじめ設定された既存の運転コースや使用者によって設定されたオリジナルの運転コースにおいて処理剤の投入を示す処理剤投入情報を運転コースに関連付けたり、関連付けて記憶したりする。なお、ここでは、処理剤の投入の管理は、投入する処理剤を貯留するケースで行っており、複数のケースのそれぞれについて運転コースにおいて処理剤の投入の対象となるケースか否かを示す処理剤投入情報と、ケース識別情報とを関連付けて記憶する。
洗濯制御部141は、操作部11が受け付けた比率情報を処理剤投入情報と関連付けたり、関連付けて記憶部15に記憶したりする。ここでは、運転コース情報とケース識別情報と処理剤投入情報と比率情報とを関連付けて記憶する。
なお、運転コース情報、ケース識別情報、処理剤識別情報、処理剤投入情報、比率情報のうち、関連付けた2以上の情報を含むものを処理剤関連データやコース関連データともいう。
【0016】
通信制御部142は、図17の(b)に示すように、携帯型装置3から受信した受信データにしたがって、所定の情報を記憶部15に記憶したり、処理剤関連データの情報を書き換えたり、処理剤関連データを携帯型装置3に送信したり等する。
通信制御部142は、具体的には、受信データが処理剤関連データの場合は記憶部15に記憶させ、受信データが、コースに紐付けされたコース関連情報の場合は、処理剤識別情報と、運転コース情報に対応する処理剤情報(投入情報と比率情報とが兼用する)とを、処理剤関連データの対応箇所に記憶(上書き)させる。
通信制御部142は、受信したデータに表示情報が含まれると、処理剤関連データ又はコース関連データを表示部12に表示させる。
【0017】
(1-6)記憶部
記憶部15は、ROM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリや、RAM等の揮発性メモリを利用できる。なお、揮発性メモリは、例えば、制御部14がプログラム等を実行する際の作業領域用として利用され、不揮発性メモリは、例えば、プログラム、各種の情報、各種のパラメータ等を記憶するのに利用される。
【0018】
記憶部15は、運転コースに対応して制御部14が実行するプログラム、図2に示すように、予約情報の他、ケース識別情報、運転コース情報、処理剤識別情報、処理剤投入情報、比率情報を関連付けた処理剤関連データ(例えば、テーブル)として記憶している。
図2の(b)において、列方向がケースの識別情報に対応している。
1行目において、2列目には予め設定されている第1ケースに関するケース識別情報として「1」が格納され、3列目には予め設定されている第2ケースに関するケース識別情報として「2」が、4列目には第3ケースに関するケース識別情報として「3」が、5列目には第4ケースに関するケース識別情報として「4」がそれぞれ格納されている。
なお、「1」等は例示であり、例えば、「家族用」、「お父さん用」等の識別情報を利用してもよい。
【0019】
2行目及び3行目には、それぞれのケースに貯留される処理剤の処理剤識別情報が格納される。2行目は処理剤の種類が格納され、3行目は処理剤の名称が格納されている。処理剤の種類としては、例えば、洗剤、柔軟剤、漂白剤等がある。名称としては、例えば、製品名、製品名の略称、その処理剤を使用する人(例えばパパ等)、匂い、色等がある。
例えば、3列目には、ケース識別情報が「2」のケースに貯留される処理剤識別情報として、「洗剤」と「A」が格納されている。このように、ケース識別情報に関連付けられて処理剤識別情報が記憶されることとなる。なお、処理剤の種類を処理剤識別種類情報ともいい、名称を処理剤識別名称情報ともいう。
【0020】
4行目~13行目は、1列目には運転コース情報が格納され、2~5列目により、それぞれの処理剤投入情報と比率情報とが関連付けられている。
例えば、4行目には、運転コース情報として「標準」が格納されている。運転コースの「標準」において、ケース識別情報が「1」のケースから、ケース識別情報が「4」であるケースまでの処理剤投入情報と比率情報とが格納されている。
具体的には、「標準」の運転コースにおいて、ケース識別情報が「1」では「100」が、ケース識別情報が「2」では「0」が、ケース識別情報が「3」では「75」が、ケース識別情報が「4」では「25」がそれぞれ格納されている。これにより、洗剤を使用する洗い工程において、ケース識別情報が「1」のケースの処理剤(洗剤)が100%投入され、柔軟剤を使用するすすぎ工程において、ケース識別情報が「3」のケースの処理剤(柔軟剤)が全投入量の75%の比率で、ケース識別情報が「4」のケースの処理剤(柔軟剤)が全投入量の25%の比率でそれぞれ投入されることとなる。なお、比率情報の項目において、100(%)を投入オン、0(%)を投入オフとして処理剤投入情報が設定されていてもよい。また、処理剤の投入オンには、比率情報が1~99の場合を含む。
つまり、2列目から5列目により、運転コース、ケース識別情報、処理剤識別情報、処理剤投入情報、比率情報が関連付けられている。
【0021】
(1-7)洗濯制御部の制御
洗濯制御部141は、運転コースに対応したプログラムを実行することで、各運転コースの処理を行う。洗濯制御部141は、図2に示すテーブルにしたがって、処理剤自動投入ユニットを制御したり、予約の時間に予約された運転コースの運転を開始したりする。
以下、図3のフローチャートを用いて洗濯制御部141の制御を説明する。
洗濯制御部141は、洗濯機1の主電源がONされると、プログラムを実行し、操作部11から洗濯の運転コースの選択と運転の開始の操作がある(S11の「Yes」である)と、選択された運転コースに対応したプログラムを取得し、洗濯処理を行って、ステップS14に進む(S12、S13)。なお、運転コースの選択・開始の操作がない場合(ステップS11の「No」である)、ステップS14に進む。
【0022】
洗濯制御部141は、ステップS14において、図2の(a)を参照して、衣類投入用の開閉扉が閉まっている場合に、洗濯予約の開始時間であれば(「Yes」である)、予約された運転コースに対応したプログラムを取得し、洗濯処理を行って、実行した運転コースの予約情報を削除し(S15、S16、S17)、ステップS18に進む。なお、運転予約がない又は予約の開始時間でない場合(ステップS14の「No」である)、ステップS18に進む。
洗濯制御部141は、ステップS18において、操作部11から設定情報が入力されたり、変更されたり等の設定操作があると(「Yes」である)、設定情報(例えば、洗濯の予約情報等である)を記憶したり、設定情報を変更したりして(S19)、ステップS11に進む。設定操作がない(「No」である)と、ステップS11に進む。なお、設定情報としては、例えば、洗濯の予約情報、処理剤関連データ、オリジナルコースにおける洗濯時間やすすぎ回数等の設定等がある。
【0023】
次に、ステップS13の洗濯処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
洗濯制御部141は、洗濯処理S13を開始すると、給水し、洗剤の投入設定がオンになっている場合に処理剤自動投入ユニットに洗剤を投入させ、洗い工程を行い、排水する(S101、S102、S103、S104)。なお、洗剤の投入は後述する。また、洗剤の投入設定がオフの場合は、粉末洗剤を使用したり、水洗いしたりする場合である。
洗濯制御部141は、ステップS105で、最後のすすぎか否かを判定し、最後でない場合(「No」である)は給水して(S106)、ステップS109に進む。ステップS105で最後のすすぎの場合(「Yes」である)は、給水し、柔軟剤の投入設定がオンになっている場合に柔軟剤を投入し(S107、S108)、ステップ109に進む。なお、洗濯制御部141は、ステップS109で、すすぎ工程を行い、排水する(S109、S110)。
洗濯制御部141は、ステップS111で、最後のすすぎの場合(「Yes」である)は脱水工程を行って(S112)、図3のステップS13に戻り、最後のすすぎでない場合(「No」である)はステップS105に進む。なお、図3のステップS16の洗濯処理は、ステップS13の洗濯処理と同じ処理である。
【0024】
図5を用いて、洗剤投入処理を説明する。なお、ここでは、図2の(b)に示すように、4つのケースから選択的に処理剤を投入する(ここでの「選択的」には、投入しない場合も含む)。
洗濯制御部141は、洗剤投入処理S102を開始すると、ケース識別情報を示す変数「A」を「1」とし、各ケースの処理剤を投入する場合の比率情報を示す変数「B」を0クリアする(S121)。
ステップS122において、ケース識別情報「A」が「1」のケースの処理剤識別種類情報を取得する。具体的には、図2の(b)に示すように、2行目の2列目に格納されている情報であり、例えば標準コースであれば、「洗剤」となる。
取得した処理剤識別種類情報が「洗剤」である場合(ステップS123の「Yes」である)、実行している運転コースのケース識別情報が「1」の比率情報「B」を取得する(S124)。具体的には、比率情報「B」は、実行している運転コースのケース識別情報が「1」の列(2列目)に収容されている数字であり、例えば標準コースであれば、「100」となる。
【0025】
ステップS125において、ケース識別情報「A」が「1」であるケースの処理剤を、全投入量に対する比率情報「B」に相当する量を投入する(S125)。例えば、標準コースあれば、比率情報「B」が「100」であるため、全投入量に相当する投入量を投入する。
ステップS126において、ケース識別情報「A」が、最後のケースの識別情報である「4」であるか否かを判定し、「4」でなければ、変数「A」に「1」を加算し、ステップS122に進む(S126の「No」、S127)。ステップS126において、変数「A」が「4」であれば(「Yes」である)、ステップS103に戻る。
なお、洗濯制御部141は、図4のステップS108の柔軟剤投入処理を、図6に示すフローチャートにしたがって制御する。柔軟剤投入処理S108は、洗剤投入処理S102に対して、ステップS133において判定する処理剤識別種類情報が柔軟剤である点で異なり、他の処理は同じであるため、その説明を省略する。
【0026】
(2)携帯型装置
携帯型装置3は、図1に示すように、携帯型装置の機能処理を行う機能処理部30と、携帯型装置3を操作するための操作部31と、種々の情報等を表示する表示部32と、ゲート7や基地局9と接続するための通信部33と、機能処理や通信等を制御する制御部34と、プログラム等を記憶する記憶部35とを少なくとも備える。
以下、洗濯機1に関連する機能について説明する。
【0027】
(2-1)操作部
操作部31は、洗濯、洗濯乾燥等の複数の運転コースから一の運転コースを選択するためのコース選択部、処理剤自動投入ユニットの処理剤の識別情報を受け付ける処理剤識別情報受付部と、処理剤の投入を示す処理剤投入情報を受け付ける(設定する)投入情報受付部と、投入する処理剤の混合比率の設定を受け付ける比率情報受付部と、洗濯の運転コースの予約や予約の変更等を受け付ける予約受付部とを有する。
使用者から受け付けたり、選択されたりした情報は、記憶部35に記憶されたり、洗濯機1に送信されたりする。
【0028】
(2-2)表示部
表示部32は、洗濯、洗濯乾燥等の複数の運転コースから選択された一の運転コースを表示するコース表示部、処理剤自動投入ユニットの処理剤の識別情報を表示する処理剤識別情報表示部と、処理剤の投入を示す処理剤投入情報を表示する投入情報表示部と、投入する処理剤の混合比率を表示する比率情報表示部と、洗濯の運転コースの予約を表示する予約表示部とを有する。
【0029】
(2-3)タッチパネル
操作部31と表示部32は、図7に示すように、表示部32に重ねて配置されたタッチセンサにより操作部31が構成される、所謂、タッチパネル36(図1参照)により構成されている。このため、操作部31は、制御部34により表示部32(表示画面)上に実現されるソフトウェアスイッチにより構成される。
タッチパネル36では、図7の初期画面310以外に、初期画面310のコース設定/表示部311にタッチすると表示されるコース設定表示画面320(図8参照)と、初期画面310のケース設定/表示部312にタッチすると表示されるケース設定表示画面340(図9参照)と、初期画面310のその他表示部313にタッチすると表示されるその他画面360(図10参照)とが設定されている。なお、初期画面310は、実行しているプログラムの終了を受け付けるための終了受付表示部314を有する。
【0030】
(2-4-1)コース設定表示画面
コース設定表示画面320は、図8の(a)に示すような、一の運転コース(例えば「標準」)が表示され、画面を操作すると、図8の(b)に示すような、運転コースが他の一の運転コース(例えば「つけおき」)に変わる。画面の操作は、フリック操作やスクロール操作であり、ここでは、フリック操作が採用され、コース設定表示画面320が操作部31のコース選択部や表示部32のコース表示部の一例を構成する。これにより、他の運転コースにおける処理剤に関する情報を素早く知ることができる。
【0031】
コース設定表示画面320は、「標準」等の運転コースを表示する運転コース表示部321と、「1」等のケース識別情報を表示するケース表示部322と、「洗剤」等の処理剤識別種類情報を表示する処理剤種類表示部323と、「A」等の処理剤識別名称を表示する処理剤名称表示部324と、処理剤の混合(MIX)の有無を表示する混合有無表示部325と、混合する処理剤が入った複数のケースそれぞれのケース識別情報を表示する混合ケース表示部326と、「75%」等の混合比率を示す混合比率表示部327と、混合の比率を設定する比率設定表示部328と、データの保存を受け付ける保存受付表示部329と、処理剤関連データの洗濯機1への送信を受け付ける送信受付表示部330、初期画面310に戻るための戻り受付表示部331とを有する。
これにより、表示する1の運転コースにおける処理剤の種類、名称(識別情報)が分かり、管理しやすい。また、1画面で、処理剤の種類、名称、使用するケース(処理剤)、混合する場合の混合比率の情報があるため、他の画面等を参照する必要がない。なお、混合する処理剤の設定がない場合には、混合ケース表示部326、混合比率表示部327及び比率設定表示部328は、コース設定表示画面320に含まれなくてもよい。
【0032】
(A)運転コース表示部
運転コース表示部321は、運転コース情報を表示する第1領域を有し、当該第1領域の周辺(ここでは左右両側である)に第2領域を有している。第2領域は例えば、左右向きの三角形状をし、当該三角形をタッチすることで、他の一の運転コースのコース設定表示画面320に変わる。このため、運転コース表示部321は、操作部31のコース選択部の一例を構成する。なお、第1領域の「第1」等は他の領域と区別するために便宜上付している。
なお、コース設定表示画面320は、フリック操作によっても、他の一の運転コースの画面に変わる。
【0033】
(B)ケース表示部
ケース表示部322は、ケース識別情報を表示し、処理剤投入情報を表示する投入情報表示部を兼用する。つまり、運転コース表示部321にて選択された運転コース情報の運転コースについて、処理剤の投入の対象となるケースとするか否かが投入情報表示部(ケース表示部)にて選択される。このように、ケース表示部322は、投入情報受付部の一例を構成する。
なお、便宜上、投入対象となるケースの場合に「投入オン」、投入対象とならないケースの場合に「投入オフ」という場合がある。
ここでのケース表示部322は、第3領域内にケース識別情報を表示し、第3領域が処理剤投入情報の内容によって変化するように構成されている。例えば、第3領域は四角形状をし、当該領域内にケース識別情報である「1」が表示され、第3領域内の色が、処理剤を投入しないことを選択した場合に、その旨を示す第1の色となり、処理剤を投入することを選択した場合、その旨を示す第2の色となる。なお、第1の色の「第1」等は、他の色と区別するために便宜上付している。
図8の(a)では、ケース識別情報が「1」、「3」、「4」のケースの処理剤が投入されることを表示している。なお、第3領域内の数字(ケース識別情報)は固定されており、タッチしても数字は変化しない。
【0034】
(C)処理剤種類表示部
処理剤種類表示部323は、処理剤識別種類情報を表示する第4領域と、処理剤識別種類情報の受け付けの補助操作を受け付けるための第5領域とを有している。
ここでの第5領域(下向きの黒色の三角形部分)をタッチすることで、図11の(a)に示すように、プルダウンメニューが表示され、当該メニューのタッチにより処理剤の種類が選択可能となる。第5領域をタッチすることで、例えば「洗剤」、「柔軟剤」、「漂白剤」が表示され、これらの何れかが選択される。つまり、処理剤種類表示部323は、処理剤識別情報受付部の一例を構成する。
【0035】
(D)処理剤名称表示部
処理剤名称表示部324は、処理剤識別名称情報を表示する第6領域と、処理剤識別名称情報の受け付けの補助操作を受け付けるための第7領域とを有している。
第7領域(例えば、図8の(a)に示す×を四角で囲んだ部分)がタッチされると、図11の(b)に示すような、文字入力画面(キーボード)324Aが表示され、処理剤の名称、例えば「A」を入力できる。つまり、処理剤名称表示部324は、処理剤識別情報受付部の一例を構成し、操作部31(処理剤識別情報受付部)の操作により入力された情報が表示される。
【0036】
(E)混合有無表示部
混合有無表示部325は、処理剤の混合を行うか否かの情報を表示する第8領域を有している。混合有無表示部325は、混合を行うか否かを示す情報(便宜上、混合を行う場合に「混合オン」、混合を行わない場合に「混合オフ」という場合がある)を表示する。処理剤種類表示部323において混合可能な複数の処理剤が設定されていると共に、それら処理剤についてケース表示部322において投入オンが設定されている場合に、混合オンが混合有無表示部325に設定される。同じ処理剤種類識別情報であっても、投入する工程が異なる場合があるため、投入する工程が同じであることが前提である。例えば、混合可能な処理剤としては、柔軟剤どうしの組み合わせである。なお、ここでは、投入オフが設定されている場合は、「混合オフ」が設定される。
例えば、図12の(a)では、ケース表示部322においてケース識別情報が「3」と「4」のケースそれぞれに対して投入オンが設定されると共に、処理剤種類表示部323にて「柔軟剤」が設定されているため、混合有無表示部325の「あり」のチェックボックスがオンに設定されている。
逆に、図8の(b)では、処理剤種類表示部323においてケース識別情報が「3」と「4」とに「柔軟剤」が設定され、ケース表示部322においてケース識別情報が「3」のケースのみ投入オンが設定されているため、混合有無表示部325の「なし」のチェックボックスがオンに設定されている。
ここでは、混合有無表示部325のチェックボックスは自動的に、「あり」又は「なし」に設定される。
【0037】
(F)混合ケース表示部
混合ケース表示部326は、混合する処理剤に対応するケース識別情報を表示する第9領域を有する。ここでは、混合する処理剤の数と、表示する領域の数は一致する。
混合ケース表示部326は、処理剤種類表示部323において混合可能な複数の処理剤が設定されていると共に、それら処理剤についてケース表示部322において投入オンが設定されている場合に、図8の(a)や図12に示すように、混合の対象であるケース識別情報が表示される。
なお、図12の(b)では、ケース識別情報が「2」、「3」、「4」の3つのケースの柔軟剤が混合投入されることを示す。
また、混合ケース表示部326のケース識別情報は、混合有無表示部325と同様に、自動的に表示される。
【0038】
(G)混合比率表示部
混合比率表示部327は、混合する比率を表示する第10領域を有し、第10領域は混合ケース表示部326の周辺(例えば、下側)に設けられている。混合比率表示部327の数は、混合ケース表示部326と同様に、混合する処理剤の数と一致する。混合比率表示部327には、比率設定表示部328により表示される操作部分328aにより設定された情報が表示される。
【0039】
(H)比率設定表示部
比率設定表示部328は、使用者が操作するための操作部分328aを移動可能に表示する。例えば、比率設定表示部328は、は、図8に示すような、操作部分328aを有するスライドボリュームタイプで、操作部分(つまみ部)328aを左右方向に移動させることで、比率を調整できる。そして、操作部分328aの移動(操作)にしたがって、左右の混合比率表示部327に数字が表示される。なお、操作部分328aは、ここでは、混合する処理剤の数より「1」少ない個数ある。
このように、比率設定表示部328が比率情報受付部の一例を構成する。
【0040】
図12の(a)では、ケース識別情報が「3」と「4」のケースの処理剤が混合して投入され、ケース識別情報が「3」のケースの柔軟剤が全投入量に対して75%投入され、ケース識別情報が「4」の柔軟剤が全投入量に対して25%投入されるように設定されている。
図12の(b)では、ケース識別情報が「2」と「3」と「4」の3つのケースの処理剤が混合して投入され、ケース識別情報が「2」のケースの柔軟剤が全投入量に対して60%、ケース識別情報が「3」のケースの柔軟剤が全投入量に対して20%、ケース識別情報が「4」の柔軟剤が全投入量に対して20%、それぞれ投入されるように設定されている。
なお、一方の比率が0%に調整された場合、混合有無表示部325の「なし」のチェックボックスが自動的にオンに設定されると共に、投入量が0%の処理剤に対応するケース表示部322がオフに設定されてもよい。
【0041】
(I)保存受付表示部
保存受付表示部329は、処理剤関連データを保存する。具体的に、運転コース表示部321、ケース表示部322、処理剤種類表示部323、処理剤名称表示部324、混合有無表示部325及び比率設定表示部328にて設定された状態をデータとして記憶部35に記憶することを受け付ける。
保存受付表示部329が操作されると、記憶部35に処理剤関連データを記憶し、記憶されたデータを同じデータが洗濯機1に送信される。
これにより、携帯型装置3及び洗濯機1において処理剤関連データが記憶又は更新される。
一方、処理剤関連データの変更を保存しない場合や設定をやり直す場合には、保存受付表示部329は操作されずに、戻り受付表示部331を操作してもよい。
【0042】
(J)送信受付表示部
送信受付表示部330は、コース設定表示画面320に表示されている情報の洗濯機1への送信を受け付ける。具体的に、コース設定表示画面320に表示されている運転コース表示部321、ケース表示部322、処理剤種類表示部323、処理剤名称表示部324、混合有無表示部325及び比率設定表示部328にて設定された状態が処理剤関連データとして洗濯機1に送信される。これにより、コース設定表示画面320で表示された運転コースに関連するデータのみを送信できる。
保存受付表示部329が操作された場合、処理剤関連データが携帯型装置3の記憶部35に記憶されると共に洗濯機1に送信されることで、携帯型装置3及び洗濯機1において処理剤関連データの変更が更新される。
一方で、保存受付表示部329が操作されずに、送信受付表示部330が操作された場合、処理剤関連データの変更が携帯型装置3に記憶(更新)されることなく、変更となった情報が洗濯機1に送信されることで、洗濯機1において処理剤関連データの変更が更新される。
なお、送信受付表示部330の操作により、処理剤関連データが洗濯機1に送信されると共に、運転コース表示部321に設定された運転コースでの運転指示が送信されることで、洗濯機1が運転を開始する構成であってもよいし、送信受付表示部330の操作により、処理剤関連データが洗濯機1に送信された場合に、洗濯機1において、その送信されたデータの運転コースをユーザが選択することで、運転を開始する構成であってもよい。
【0043】
(2-4-2)ケース設定表示画面
ケース設定表示画面340は、ケース識別情報に対応した一の画面がケースの数だけある。ケース設定表示画面340は、図9の(a)に示すような、ケース識別情報が「1」のケースが表示され、画面を操作すると、図9の(b)に示すような、ケース識別情報が他のケース識別情報(例えば「3」)の画面に変わる。画面の操作は、フリック操作やスクロール操作であり、ここでも、フリック操作が採用されている。これにより、他のケースにおける処理剤に関する情報を素早く知ることができる。
【0044】
ケース設定表示画面340は、「1」等のケースのケース識別情報を表示するケース情報表示部341と、「洗剤」等の処理剤識別種類情報を表示する処理剤種類表示部342と、「標準」等の運転コースを表示する運転コース表示部343と、処理剤の混合を表示する混合表示部344と、「100%」等の混合比率を示す混合比率表示部345と、混合の比率を設定するための比率設定表示部346と、データの保存を受け付ける保存受付表示部347と、初期画面に戻るための戻り受付表示部349とを有する。なお、ケース情報表示部341では、ケース識別情報に「No.」を付して表示している。
これにより、表示する一のケースにおける処理剤の種類等が分かり、管理しやすい。また、1画面で、処理剤の種類、表示されているケース識別情報のケースの処理剤を使用する運転コース、混合時の他方側のケース識別情報や比率の情報があるため、他の画面等を参照する必要がない。
【0045】
(A)処理剤種類表示部
処理剤種類表示部342は、使用可能な処理剤の処理剤識別種類情報を表示する1以上の第11領域と、表示画面に対応したケース識別情報のケースに使用される処理剤を表示する第12領域とを有する。ここでは、第12領域内に第11領域が配され、第12領域内の色が、処理剤の使用を表す第4の色と、不使用を表す第5の色とに変化可能に構成されている。
表示される処理剤は、予め定められた複数の処理剤識別情報の何れかが選択されることにより設定される。例えば、「洗剤」、「柔軟剤」、「漂白剤」を表示し、これらの表示の何れかがタッチされると、処理剤の種類が選択される。設定したい処理剤を表す第11領域又は第12領域がタッチ(選択)されることで、選択された第12領域内の色が第5から第4に変わる。つまり、処理剤種類表示部342は、処理剤識別情報受付部の一例を構成する。
【0046】
(B)運転コース表示部
運転コース表示部343は、使用可能な運転コースのコース情報を表示する1以上の第13領域と、表示画面に対応したケース識別情報のケースの処理剤を使用する運転コース(コース情報)を表示する第14領域とを有する。ここでは、第14領域内に第13領域が配され、第14領域内の色が、使用する運転コースを表す第6の色と、使用しない運転コースを表す第7の色とに変化可能に構成されている。
運転コース表示部343では、例えば、予め設定されている複数のコース情報(例えば「標準」、「すすぎ1」、「つけおき」、「お急ぎ」、「ドライ」、「毛布」、「槽洗浄」、「オリジナル1」、「オリジナル2」、「オリジナル3」)を表示し、これらの表示(複数可)がタッチされると、ケース情報表示部341で表示されているケース識別情報のケースの処理剤を使用する運転コースが選択される。使用したい運転コースを示す第13領域又は第14領域がタッチ(選択)されることで、選択された第14領域内の色が第7から第6に変わる。つまり、運転コース表示部343は、使用する処理剤の運転コースの選択を受け付ける運転コース選択受付部の一例を構成する。
【0047】
(C)混合表示部
混合表示部344は、処理剤の混合を行うか否かを示す情報を表示する。処理剤の混合を行うことが可能な場合に表示される。つまり、ケース情報表示部341のケース識別情報とは異なる他のケース識別情報のケースについて、同じコース情報で、同じ処理剤種類識別情報が設定されている場合に、混合表示部344には混合可能であることが表示される。
混合表示部344は、第15領域内に「混合表示部」と表示し、混合可能な場合に、第15領域が何らかの変化が生じる。ここでは、第15領域内の色が、可能な場合に第8の色となり(図9の(b)参照)、不可能な場合に第9の色になる(図9の(a)参照)。
【0048】
具体的に説明する。
まず、図9の(b)では、ケース識別情報が「3」であり、処理剤の種類が「柔軟剤」であり、運転コースが「標準」、「すすぎ1」、「つけおき」が設定されている。一方、図13の(b)では、ケース識別情報が「4」であり、処理剤の種類が「柔軟剤」であり、運転コースが「標準」、「つけおき」、「毛布」が設定されている。
この場合、ケース識別情報が「3」と「4」において、運転コースが「標準」、「つけおき」で共通し、処理剤の種類が「柔軟剤」で共通するため投入する工程が同じとなる。
このような場合、ケース識別情報が「3」、「4」において、「標準」と「つけおき」の運転コースにおいて混合可能となり、混合表示部344が第8の色に自動的になる。この状態の混合表示部344が操作されると、図13の(a)に示すように、洗濯された運転コースにおいて混合する混合比率を決定するための比率決定画面350がポップアップ表示される。
また、他の処理剤との混合がない場合、図9の(a)に示すように混合表示部344の第15領域に変化がないか、操作不能に表示されている。
【0049】
(D)比率決定画面
比率決定画面350は、図13の(a)に示すように、運転コースで関連付けられた1以上のグループ領域351と、グループ領域351をスクロール又はフリックさせる操作を受け付ける操作受付部352と、比率決定画面350から図9の(b)の画面に戻るための戻り操作表示部353と、比率決定画面350内の情報を保存する操作を受け付けるための保存操作表示部354とを有する。
【0050】
グループ領域351には、運転コース表示部343にて選択されたコース情報のうち処理剤の混合の対象となる運転コースのコース情報表示部343B、処理剤の混合の対象となるケースのケース識別情報表示部355A,355B、混合比率表示部356A,356B、比率設定表示部358とが表示される。
ケース識別情報表示部355Aには、ケース設定表示画面340のケース情報表示部341と同じケース識別情報が表示され、ケース識別情報表示部355Bには、混合の対象となる他のケースを示すケース識別情報が表示される。
混合比率表示部356Aには、ケース設定表示画面340のケース情報表示部341と同じケースの混合比率が表示され、混合比率表示部356Bには、混合の対象となる他のケースの混合比率が表示される。
【0051】
混合比率表示部356A,356Bの比率は、比率設定表示部358の使用者の操作により設定される。つまり、比率設定表示部358は、使用者が操作するための操作部分358aを表示する。比率設定表示部358は、操作部分358aを図形、記号、マーク等で表示し、移動可能とされている。
例えば、比率設定表示部358は、図13の(a)に示すような、黒色の四角形の操作部分358aを有するスライドボリュームタイプで、操作部分(つまみ部)358aを左右方向に移動させることで、比率を調整できる。そして、操作部分358aの移動(操作)にしたがって、混合比率表示部356A,356Bに数字が表示される。なお、混合する処理剤が3つの場合、図12の(b)のような比率設定表示部328としてもよい。これにより、ユーザの操作により混合の比率を設定することができる。
このように、混合表示部344、グループ領域351は、投入情報受付部の一例を構成し、比率設定表示部358が比率情報受付部の一例を構成する。
保存操作表示部354は、比率決定画面350内の情報、つまり、グループ領域351内の情報(運転コースにおいて混合するケース識別情報、混合比率情報である)が仮想領域に一旦記憶される。なお、記憶部35に記憶する場合は、ケース設定表示画面340の保存受付表示部347の操作により可能となる。
【0052】
(E)保存受付表示部
保存受付表示部347は、処理剤関連データを保存する。具体的に、ケース情報表示部341、処理剤種類表示部323、処理剤種類表示部342、運転コース表示部343及び比率設定表示部346にて設定された状態をデータとして記憶部35に記憶することを受け付ける。
保存受付表示部347が操作されると、記憶部35に記憶され且つ更新された処理剤関連データが洗濯機1に送信される。
これにより、携帯型装置3及び洗濯機1において処理剤関連データが記憶又は更新される。
一方、処理剤関連データの変更を保存しない場合や設定をやり直す場合には、保存受付表示部347は操作されなくてもよい。
なお、図8のような表示態様となるか、図9のような表示態様となるかは、表示切替ボタンを設けることによって実現してもよい。
【0053】
(2-4-3)その他画面
その他画面360は、図10の(a)に示すように、データの受信を管理するデータの受信表示部361と、運転予約の変更を受け付ける予約変更受付表示部362と、初期画面310に戻ることを受け付ける戻り受付表示部363とを有し、予約変更受付表示部362がタッチされると、図10の(b)に示す予約変更画面370が表示される。
【0054】
(A)受信表示部
受信表示部361は、その部分をタッチされると、洗濯機1の記憶部15に記憶されている処理剤関連データや予約情報を洗濯機1から受信する。これにより、使用者がコース設定表示画面320やケース設定表示画面340を表示した際に、最新の情報が表示される。
したがって、使用者が洗濯機1側で、処理剤に関して設定した場合でも、携帯型装置3にて設定内容を確認できる。なお、受信表示部361が操作されなくても、その他画面360を表示させる場合に、洗濯機1の記憶部15に記憶されている処理剤関連データや予約情報を洗濯機1から取得するか、洗濯機1に予約情報が生成されたタイミングで、処理剤関連データや予約情報を受信しておいて、その他画面360に予約情報を表示するようにしてもよい。
【0055】
(B)予約変更画面
予約変更画面370は、図10の(b)に示すように、「予約1」等の予約情報を示す表示部371と、予約された運転コース(例えば「標準」)を表示するコース表示部372と、予約された運転コースの開始時間を表示する開始時間表示部373と、その他画面360に戻ることを受け付ける戻り受付表示部374と、変更を記憶部35に記憶すると共にその変更を洗濯機1に送信する操作を受け付ける変更受付表示部375とを有する。
なお、予約変更画面370に対してフリック操作すると、他の予約があれば、他の予約変更画面が表示される。
【0056】
コース表示部372は、運転コースを表示する部分周辺の図形や記号等を操作すると、他の運転コースが例えばプルダウンメニューとして表示され、メニューのコースをタッチすることで、他の運転コースを選択できる。つまり、コース表示部372は、予約している運転コースを変更する際に希望するコースの選択を受け付ける予約コース変更受付部の一例を構成する。
なお、ここでは、操作部分は、コースを表示する右側にあり、下向きの三角形をしている。
開始時間表示部373は、表示部分がタッチされると、例えば年月日時刻を入力できるカレンダー表示となり、予約運転の希望の時間を入力できる。つまり、開始時間表示部373は、予約している開始時間を変更する際に希望する時間の選択を受け付ける予約時間変更受付部の一例を構成する。なお、予約変更画面370には、運転の予約を取り消すボタンとして予約取消表示部が設けられていてもよい。
【0057】
(2-5)通信部
通信部33は、携帯電話網の基地局9に接続するための通信モジュールと、ゲート7(Wi-Fi等)に接続するための通信モジュールとを含み、洗濯機1と処理剤関連データ等の送受信が可能となる。
【0058】
(2-6)制御部
制御部34は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサを利用できる。
制御部34は、洗濯機1に関するアプリケーションプログラムを実行することで、上記の画面をタッチパネル36(表示部32)に表示したり、タッチパネル36の画面(操作部31)から使用者の操作を受け付けたり、受け付けた情報を記憶部35に記憶したり、通信部33を介して洗濯機1と通信したりする。
【0059】
制御部34は、タッチパネル36が受け付けた設定を記憶部35に記憶したり、すでに記憶されている設定を変更する操作を受け付けると、受け付けた設定に変更したりする。設定及び変更には、洗濯機1のケースに貯留する処理剤を示す処理剤識別情報、処理剤の投入の対象となるケースか否かを示す処理剤投入情報、投入する処理剤の混合比率を示す比率情報等の設定及びその変更、洗濯運転の予約の変更等があり、制御部34は、設定された情報を記憶させたり、記憶されている情報を変更(上書き)したりする。
図17の(a)に示すコース関連データは、図12の(a)において、送信受付表示部330が操作された場合の送信データである。
図17の(a)では、送信データには、ケース識別情報、処理剤識別情報、運転コース情報、当該運転コース情報の処理剤投入情報、比率情報が含まれ、これらが関連付けられている。なお、比率情報が1~100の場合は、投入オンでもあり、比率情報が0の場合は投入オフであり、比率情報は処理剤投入情報を兼用する。
【0060】
制御部34は、タッチパネル36が受け付けた処理剤識別情報と、処理剤自動投入ユニットの複数のケースとを関連付けたり、関連付けて記憶部35に記憶したりする。ここでは、複数のケースは、アプリケーションプログラムにおいてケース識別情報として識別され、当該ケース識別情報と処理剤識別情報とを関連付けて記憶する。
制御部34は、タッチパネル36が受け付けた処理剤投入情報を運転コースと関連付けたり、関連付けて記憶部35に記憶したりする。ここでは、運転コースを示す運転コース情報とケース識別情報は、アプリケーションプログラムにおいて設定されており、当該運転コースとケース識別情報と処理剤投入情報とを関連付けたり、関連付けて記憶する。なお、処理剤投入の管理は、投入する処理剤を貯留するケース(ケース識別情報)で行っており、複数のケースのそれぞれについて運転コースにおいて処理剤の投入の対象となるケースか否かを示す処理剤投入情報とケース識別情報とを関連付けて記憶する。
【0061】
制御部34は、タッチパネル36が受け付けた比率情報を処理剤投入情報と関連付けたり、関連付けて記憶部35に記憶したりする。ここでは、運転コース情報とケース識別情報と処理剤投入情報と比率情報とを関連付けて記憶する。
なお、運転コース情報、ケース識別情報、処理剤識別情報、処理剤投入情報、比率情報等を、洗濯機1の説明と同様に、処理剤関連データともいう。
【0062】
制御部34は、コース設定表示画面320の保存受付表示部329、ケース設定表示画面340の保存受付表示部347がタッチされると、画面に表示されている情報を関連付けた処理剤関連データを記憶部35に保存すると共に処理剤関連データを洗濯機1に送信する。
制御部34は、コース設定表示画面320の送信受付表示部330がタッチされると、画面に表示されている情報を関連付けて洗濯機1に送信する。
制御部34は、予約変更画面370の変更受付表示部375がタッチされると、画面に表示されている情報を記憶部35に保存して、洗濯機1へ送信する。
【0063】
制御部34は、ここでは、処理剤識別情報取得手段、関連付け手段、表示制御手段、記憶制御手段、通信制御手段、投入情報取得手段、比率情報取得手段、コース情報取得手段、予約変更手段を備え、プロセッサがプログラムを実行することで上記機能を実現する。
【0064】
(2-7)記憶部
記憶部35は、ROM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリや、RAM等の揮発性メモリを利用できる。なお、揮発性メモリは、制御部34がプログラム等を実行する際の作業領域用として利用され、不揮発性メモリは、プログラム、各種の情報、各種のパラメータ等を記憶するのに利用される。
【0065】
記憶部35は、制御部34が実行するプログラム、図2に示すように、運転の予約情報、ケース識別情報、運転コース情報、処理剤識別情報、処理剤投入情報、比率情報を関連付けた処理剤関連データ(例えば、テーブル)として記憶している。なお、予約情報、処理剤関連データやコース関連データは、洗濯機1の記憶部15が記憶する情報やデータと同じである。
【0066】
(2-8)制御部の動作
(2-8-1)メイン処理
制御部34のメイン処理を図14のフローチャートを用いて説明する。
制御部34は、洗濯機1の生産会社や管理会社等のウェブサイトに接続したり、ウェブサイトやサーバからダウンロードしたアプリケーションを実行したりすることで、処理を開始する。
制御部34は、図7に示す初期画面310を表示部32に表示させる(S31)。
制御部34は、初期画面310において、コース設定/表示部311がタッチされた(S32の「Yes」である)際の情報を操作部31から取得するとコース設定表示処理を行い(S33)、ケース設定/表示部312がタッチされた(S34の「Yes」である)際の情報を操作部31から取得するとケース設定表示処理を行い(S35)、その他表示部313がタッチされた(S36の「Yes」である)際の情報を操作部31から取得するとその他処理を行い(S37)、終了受付表示部314がタッチされる(S38の「Yes」である)際の情報を取得すると、プログラムを終了する。
【0067】
(2-8-2)コース設定表示処理
(A)処理内容
制御部34のコース設定表示処理を図15のフローチャートを用いて説明する。
制御部34は、図8のような、コース設定表示画面320を表示部32に表示させ(S331)、使用者により操作部31にて操作され、入力内容を取得する(S332)。具体的に、コース設定表示画面320にて設定された内容が取得される。
制御部34は、保存受付表示部329の操作がされる(S333の「Yes」)と、コース設定表示画面320上で操作された情報や画面上の情報を記憶部35に保存させ、前記情報を洗濯機1に通信部33から送信させる。これにより、新規な処理剤関連データとして記憶されたり、情報の変更がなされたりする(S334)。
保存受付表示部329の操作がされない(S333の「No」)と、コース設定表示画面320上でステップS332にて操作された情報や画面上の情報は記憶部35に保存せずに処理をS335に進める。なお、記憶の方法については、後述する。
制御部34は、送信受付表示部330の操作がされる(S335の「Yes」)と、コース設定表示画面320上でステップS332にて操作された情報や画面上の情報を含んだデータを洗濯機1に通信部33から送信する(S336)。
制御部34は、送信受付表示部330の操作がされない(S335の「No」)と、処理をS337に進める。
制御部34は、戻り受付表示部331の操作がされる(S337の「Yes」)と、図14のフローチャートのステップS33に戻り、戻り受付表示部331の操作がされない(S337の「No」)と、ステップS332に戻る。
【0068】
(B)記憶方法
制御部34は、コース設定表示画面320において表示されている情報を記憶する。記憶する情報は、図2の(b)に示すように、処理剤関連データにおいてあらかじめ設定された場所に格納(保存)される。これにより、各情報を関連付けて保存している。なお、図15のステップS334は、制御部34における関連付け手段や記憶手段ともいえる。
図8の(a)のコース設定表示画面320を記憶する場合を例にして説明する。
ケース表示部322の「1」~「4」は、図2の(b)の処理剤関連データ(以下、単に「データ」ともいう)において、1行目の2列目から5列目に対応している。また、ケース表示部322で「1」等と表示されているケースを、単に、「ケース1」等とする。
処理剤種類表示部323の洗剤等は、2行目の2列目から5列目に格納され、ケース1に対応する処理剤種類表示部323の「洗剤」は、データにおいて、2行目の2列目に格納される。これにより、「洗剤」等の処理剤識別情報が、「1」等のケース識別情報と関連して記憶されることとなる。
処理剤名称表示部324の名称等は、データの3行目の2列目から5列目に格納され、ケース1に対応する処理剤名称表示部324の「A」は、データにおいて、3行目の2列目に格納される。これにより、「A」等の処理剤識別情報が、「1」等のケース識別情報と関連して記憶されることとなる。
【0069】
ケース表示部322の四角領域内の第2の色は、処理剤を投入することを意味しており、運転コース表示部321で表示されているコースで投入される。図8の(a)に示すように、運転コースが「標準」の場合、ケース1は処理剤が洗剤であって第2の色になっており、ケース2は処理剤が洗剤であって第1の色になっている。したがって、データにおいて、4行目の2列目(ケース1)に「100」が、3列目(ケース2)に「0」が格納される。
図8の(a)では、ケース3において、混合有無表示部325で混合は「あり」となっており、左側の混合ケース表示部326に「4」と表示されているケース4と混合する。そして、混合比率は、混合比率表示部327に示すように、ケース3では「75%」、ケース4では「25%」の比率である。この場合、データにおいて、運転コースが「標準」を示す4行の4列目(ケース3)に「75」が、5列目(ケース4)に「25」がそれぞれ格納される。
これにより、一の運転コース(標準)に対応して処理剤投入情報がケース識別情報に関連付けられて保存される。また、一の運転コースに対応して比率情報がケース識別情報に関連付けられて保存される。
【0070】
(2-8-3)ケース設定表示処理
(A)処理内容
制御部34のケース設定表示処理を図16のフローチャートを用いて説明する。
制御部34は、図9のような、ケース設定表示画面340を表示部32に表示させ(S351)、使用者により操作部31にて操作されると、入力内容を取得する(S352)。具体的に、ケース設定表示画面340にて設定された内容が取得される。
制御部34は、保存受付表示部347の操作がされる(S353の「Yes」)と、ケース設定表示画面340上で操作された情報や画面上の情報を記憶部35に保存させ、保存された処理剤関連データを洗濯機1に通信部33から送信する。これにより、新規なデータとして記憶されたり、変更が更新されたりする(S354)。
保存受付表示部347の操作がされない(S353の「No」)と、ケース設定表示画面340上で操作された情報や画面上の情報は記憶部35に保存されずに処理をS355に進める。なお、記憶の方法については、後述する。
制御部34は、ステップS355において、戻り受付表示部349の操作される(「Yes」)と、図14のフローチャートのステップS35に戻り、戻り受付表示部349の操作がされない(S357の「No」)と、ステップS352に戻る。
【0071】
(B)記憶方法
制御部34は、ケース設定表示画面340において表示されている情報を記憶する。記憶する情報は、図2の(b)に示すように、処理剤関連データにおいてあらかじめ設定された場所に格納(保存)される。これにより、各情報を関連付けて保存している。なお、図15のステップS354は、制御部34における関連付け手段や記憶手段ともいえる。
図9の(a)のケース設定表示画面340を記憶する場合を例にして説明する。
ケース情報表示部341は「No.1」と表示され、ケース設定表示画面340にはケース1に関する情報が表示され、これらの情報は、処理剤関連データの1行目に格納されるが、データの1行目以外の行、例えば3行目が設定されてもよい。
処理剤種類表示部342の洗剤等は2行目に格納される。これにより、「洗剤」等の処理剤識別情報が、「1」等のケース識別情報と関連して記憶されることとなる。
運転コース表示部343では、「標準」、「すすぎ1」、「お急ぎ」が選択され、コース名の四角形領域(第2領域)内の色が第6の色を示す。
【0072】
混合表示部344において、設定済の「標準」、「すすぎ1」、「お急ぎ」の運転コースについて、ケース1と混合するケースが無いため、混合表示部344の四角形領域(第2領域)内の色が混合のない第9の色となっている。このため、これらのコースでは投入量を示す混合比率は「100」となる。この場合、データにおいて、ケース1に対応する2列目において、運転コースが「標準」、「すすぎ1」、「お急ぎ」に対応する行(4,5、7行目)に「100」が格納され、それ以外の運転コースに対応する行に「0」が格納される。
同様に、図9の(b)では、ケース3の情報が表示され、運転コースが「標準」、「すすぎ1」、「つけおき」においてケース3と混合するケースが有り、図13の(a)に示すように、運転コースが「標準」と「つけおき」の場合に、混合の対象がケース4である。そして、「標準」では、ケース3の混合比率が「75%」であり、ケース4の混合比率が「25%」である。「つけおき」では、ケース3の混合比率が「50%」であり、ケース4の混合比率が「50%」である。この場合、データにおいて、ケース3の情報が格納される4列目において、運転コースが「標準」を示す4行目の3列目(ケース3)に「75」が、4列目(ケース4)に「25」が格納され、運転コースが「標準」を示す4行目の3列目(ケース3)に「75」が、4列目(ケース4)に「25」が格納される。
これにより、一の運転コースに対応して処理剤投入情報がケース識別情報に関連付けられて保存される。また、一の運転コースに対応して比率情報がケース識別情報に関連付けられて保存される。
【0073】
<第2実施形態>
第1実施形態の洗濯システムXは、洗濯機1と携帯型装置3とをネットワーク5を介して接続している。
第2実施形態のシステムYは、洗濯機101と携帯型装置103とを備え、携帯型装置103がネットワーク5に通信可能に構成されている。
【0074】
1.概要
(1)洗濯機
洗濯機101は、第1実施形態と同様に、図18に示すように、洗濯処理部10、操作部11、表示部12、洗濯制御部114、記憶部15を備える。
洗濯機101は、処理剤自動投入ユニットを備え、複数の運転コースのそれぞれの運転コース情報と、複数のケースのそれぞれのケース識別情報と、複数のケースに貯留される処理剤の処理剤識別情報と、各ケースの処理剤を投入する処理剤投入情報とを関連付けた処理剤関連データを記憶部15に有し、処理剤関連データに基いて、各運転コースにおいて処理剤を投入する。
つまり、洗濯機101は、携帯型装置103と通信可能に構成されていない点において、第1実施形態の洗濯機1と異なる。
【0075】
(2)携帯型装置
携帯型装置103は、第1実施形態と同様に、図18に示すように、機能処理部30、タッチパネル36(操作部31、表示部32)、通信部33、制御部134、記憶部135を少なくとも備える。
携帯型装置103は、第1実施形態と同様の構成を有しているが、ウェブサイトからダウンロードしたアプリケーションが異なる。なお、アプリケーションは、洗濯機の機種に対応しており、処理剤自動投入ユニットのケース数、運転コース等が予め設定されている。
つまり、第1実施形態の携帯型装置3は、処理剤の投入等について使用者が設定可能と構成されているが、第2実施形態の携帯型装置103では、処理剤の名称について使用者が設定(入力)可能と構成されている。
【0076】
(2-1)画面
アプリケーションを実行すると、図19の(a)に示すメニュー画面1310と、メニュー画面1310の処理剤管理画面表示部1311にタッチすると表示される処理剤管理画面1320(図19の(b)参照)と、メニュー画面1310の処理剤管理画面作成表示部1312をタッチすると表示される処理剤管理画面作成画面1340(図19の(c)参照)とが少なくとも表示される。なお、メニュー画面1310は、プログラムの終了を受け付けるための終了受付表示部1314を有する。
【0077】
(2-1-1)処理剤管理画面
処理剤管理画面1320は、図19の(b)に示すように、運転コースを表示する運転コース表示部1321と、ケースの識別情報を表示する複数のケース表示部1322と、各ケースに貯留される処理剤の種類を表示する処理剤種類表示部1323と、各ケースに貯留される処理剤の名称を表示する処理剤名称表示部1324と、柔軟剤を利用する場合の混合の有無を表示する混合有無表示部1325と、混合する際の混合するケースを表示する混合ケース表示部1326と、混合する際の混合比率を表示する混合比率表示部1327と、メニュー画面1310に戻る操作を受け付けるための戻り受付表示部1328と、を有している。
なお、この処理剤管理画面1320により、ケースに貯留する処理剤の種類及び名称、運転コース(例えば「標準」)において使用されるケース、処理剤の混合の有無、柔軟剤を混合する場合の混合するケースの情報、混合比率が把握できる。
また、混合がなしの場合、混合ケース表示部1326と混合比率表示部1327は表示されなくてもよい。
【0078】
(2-1-2)処理剤管理画面作成画面
処理剤管理画面作成画面1340は、処理剤管理画面1320を作成するための情報を使用者から受け付けたり、選択したりする画面である。
処理剤管理画面作成画面1340は、図19の(c)に示すように、複数のケースに貯留する処理剤のバリエーション(組み合せ)を表示するケースバリエーション表示部1341と、処理剤の名称を入力するための処理剤名入力表示部1342と、処理剤の投入のバリエーション(組み合わせ)を選択するための投入バリエーション表示部1343と、メニュー画面1310に戻る操作を受け付けるための戻り受付表示部1344とを有している。
使用者がケースバリエーション表示部1341にタッチすると、図20の(a)に示すケースバリエーション表示画面1350が表示される。
使用者が処理剤名入力表示部1342にタッチすると、図20の(b)に示す処理剤名入力画面1360が表示される。
使用者が投入バリエーション表示部1343にタッチすると、図20の(c)に示す運転コース表示画面1370が表示される。
【0079】
(A)ケースバリエーション表示画面
ケースバリエーション表示画面1350では、図20の(a)に示すように、複数のケースに貯留させる洗剤と柔軟剤の組み合せを表示する組み合せ表示部1351を有している。ここでは、ケースが4個であるため、5つの組み合せ表示部1351があり、使用者が希望する組み合せを示す組み合せ表示部1351をタッチすると、その組み合せ表示部1351の色が変わる(ここでは、「洗剤2:柔軟剤2」である)。これにより、使用者が選択(タッチ)した組み合せを確認できる。
なお、使用者が戻り受付表示部1352を操作すると、図19の(c)の処理剤管理画面作成画面1340に戻る。
【0080】
(B)処理剤名入力画面
処理剤名入力画面1360は、図20の(b)に示すように、ケースの識別情報を表示する複数のケース表示部1361と、各ケースに貯留される処理剤の種類を表示する処理剤種類表示部1362と、各ケースに貯留される処理剤の名称等を入力するためのキーボード部1363と、キーボード部1363から入力された文字等を表示する名称表示部1364と、処理剤管理画面作成画面1340に戻る操作を受け付けるための戻り受付表示部1365とを有している。
なお、ケースバリエーション表示画面1350で設定された処理剤の組み合せにしたがって、処理剤種類表示部1362に「洗剤」等が自動的に表示される。
【0081】
(C)運転コース表示画面
運転コース表示画面1370は、図20の(c)に示すように、複数の運転コースを表示するコース表示部1371と、設定のための次の画面に移行する操作を受け付けるための次画面受付表示部1373とを有している。ここでのコースは、予め設定されており、使用者は新たなコースを設定できない。
コース表示部1371は複数あり、使用者が希望する運転コースを表示するコース表示部1371をタッチすると、そのコース表示部1371の色が変わる(ここでは、「標準」である)。これにより、使用者が選択(タッチ)した運転コースを確認できる。
使用者が次画面受付表示部1373にタッチすると、図21に示すコース選択画面1380が表示される。
【0082】
(D)コース選択画面
コース選択画面1380は、図21に示すように、洗剤と柔軟剤の投入の組み合せに応じて複数ある。例えば、図20の(a)のケース識別情報の「1」と「2」に洗剤が、ケース識別情報「3」、「4」に柔軟剤が貯留される組み合わせでは、「洗剤がケース1、柔軟剤がケース3で、混合なし」(図21の(a)の「標準1」である)、「洗剤がケース1、柔軟剤がケース4で、混合なし」(図21の(b)の「標準2」である)、「洗剤がケース1、柔軟剤がケース3、4で、混合あり」(「標準3」である)、「洗剤がケース2、柔軟剤がケース3で、混合なし」(「標準4」である)、「洗剤がケース2、柔軟剤がケース4で、混合なし」(「標準5」である)、「洗剤がケース2、柔軟剤がケース3、4で、混合あり」(図21の(c)の「標準6」である)の6つがある。なお、図21では、6つの内の3つを例示している。
【0083】
コース選択画面1380は、選択された運転コースにおける投入の組み合せ名を表示する組み合せ名表示部1381と、ケースの識別情報を表示するケース表示部1382と、ケースに貯留される処理剤の種類を表示する処理剤種類表示部1383と、処理剤の使用/不使用を表示する処理剤使用表示1384と、柔軟剤を利用する場合の混合の有無を表示する混合有無表示部1385と、混合する際の混合するケースを表示する混合ケース表示部1386と、混合する組み合わせがある場合の混合比率を表示する混合比率表示部1387と、投入組み合せを適用する場合に操作する適用操作表示部1388と、処理剤管理画面作成画面1340に戻る操作を受け付けるための戻り受付表示部1389とを有する。
【0084】
コース選択画面1380は、ケースバリエーション表示画面1350で選択された洗剤と柔軟剤の組み合せを反映しており、ここでは、「洗剤2:柔軟剤2」の設定となっている。つまり、2つの洗剤はケース1とケース2に貯留され、2つの柔軟剤はケース3とケース4に貯留されることを表示する。
コース選択画面1380は、運転コース表示画面1370で選択された運転コース(例えば、標準)において、上述のように処理剤の組み合せを設定し、各処理剤の使用/不使用、さらに、柔軟剤の混合の有無、混合比率等の組み合せを表示し、その組み合わせが複数あることから、コース選択画面1380も複数ある。複数のコース選択画面1380は、例えば、フリック操作により順次表示される。
【0085】
図21の(a)に示す「標準1」では、ケース1の洗剤を使用し、ケース3の柔軟剤を使用する組み合わせであり、(b)に示す「標準2」では、ケース1の洗剤を使用し、ケース4の柔軟剤を使用する組み合わせであり、(c)に示す「標準6」では、ケース1の洗剤を使用し、ケース3とケース4の柔軟剤を使用し、ケース3とケース4との混合の比率が「75:25」で投入する組み合せである。混合比率は、予め複数(例えば3通り)に設定され、使用者の操作により設定可能となっており、設定すると、色が変わるように構成されている。
使用者が複数の組み合せから1つの組み合せを選択する場合は、適用操作表示部1388がタッチされる。
このようにして、処理剤管理画面作成表示部1312にて処理剤管理画面1320が作成されると、処理剤管理画面表示部1311を操作することにより確認可能な画面として携帯型装置103に記憶される。また、処理剤管理画面表示部1311にて表示可能な処理剤管理画面1320が複数存在する場合は、フリック操作やスクロール操作により表示対象となる画面は切替可能であり、画面を消去したい場合に、消去操作により画面の消去が可能である。
なお、携帯型装置103の処理剤管理画面表示部1311にて表示される処理剤管理画面1320にて運転指示を受け付けて、洗濯機1に運転指示を送信するようにしてもよいし、ユーザが運転指示の操作を洗濯機1にて行うようにしてもよい。
【0086】
(2-2)制御部
(2-2-1)構成
制御部134は、第1実施形態と同様の機能を有する。制御部134は、タッチパネル36が受け付けたり選択されたりした情報を記憶部135に記憶したり、すでに記憶されている情報を変更する操作を受け付けると、受け付けた情報に変更したりする。受け付ける情報には処理剤の名称があり、選択される情報には、ケースに入れる処理剤の組合せ(ケースバリエーション)、柔軟剤の投入と投入量の組合せ(投入バリエーション)等あり、これらの情報から、処理剤管理画面1320を作成する。作成された処理剤管理画面1320の情報は記憶部に135に記憶される。なお、受け付けた処理剤の名称は、ケースと関連付けられて保存されたり、表示されたりする。
これにより、使用者は、洗濯機101の各ケースに貯留する処理剤の種類や、名称、柔軟剤を混合する場合の組合せとその比率等を、管理画面から知ることができる。
制御部134は、ここでは、処理剤識別情報取得手段、関連付け手段、表示制御手段、記憶制御手段を備え、プロセッサがプログラムを実行することで上記機能を実現する。
【0087】
(2-2-2)動作
(A)メイン処理
制御部234のメイン処理を図22のフローチャートを用いて説明する。
制御部234は、洗濯機1の生産会社や管理会社等のウェブサイトからダウンロードしたアプリケーションを実行することで、処理を開始する。
制御部234は、図19の(a)に示すメニュー画面1310を表示させる(S501)。
制御部234は、メニュー画面1310において、処理剤管理画面表示部1311の操作が取得される(S502の「Yes」である)と、図19の(b)に示すような処理剤管理画面1320をタッチパネル236に表示させ(S503)、処理剤管理画面作成表示部1312の操作が取得される(S504の「Yes」である)と、処理剤管理画面作成処理を行い(S505)、その他表示部1313の操作による入力内容が取得される(S506の「Yes」である)とその他処理を行い(S507)、終了受付表示部1314の操作による入力内容が取得される(S508の「Yes」である)と、プログラムを終了する。
【0088】
(B)処理剤管理画面作成処理
制御部234の処理剤管理画面作成処理を図23のフローチャートを用いて説明する。
制御部234は、処理剤管理画面作成処理スタートすると、図19の(c)の処理剤管理画面作成画面1340をタッチパネル236に表示させる(S511)。
【0089】
制御部234は、ステップS512で、処理剤管理画面作成画面1340のケースバリエーション表示部1341の使用者からのタッチ(操作)による入力内容が取得される(「Yes」である)と、ケースバリエーション選択処理を行う(S513)。
ケースバリエーション選択処理S513では、図24のフローチャートに示すように、図20の(a)のケースバリエーション表示画面1350を表示させる(S521)。
ステップS522で、ケースの組み合せを示す複数の組み合せ表示部1351の1つに対する使用者によるタッチが取得される(「Yes」である)と、そのタッチされた組み合せ表示部1351の色を変更する(S523)。
この状態で、戻り受付表示部1352に対する使用者のタッチ(操作)による入力内容が取得される(ステップS524の「Yes」である)と、使用者がタッチ(選択)した組み合せを記憶部135に記憶させる(S525)。
この記憶には、図19の(b)に示す処理剤管理画面1320、図20の(b)に示す処理剤名入力画面1360、図21に示すコース選択画面1380等の処理剤種類表示部1323,1362,1383に表示させるための情報の記憶も含まれる。これにより、処理剤管理画面1320、処理剤名入力画面1360、コース選択画面1380が表示された際に、ケースに対応して処理剤の種類が表示される。
なお、ケースの組み合せ情報等の記憶が終了すると、図23のS513に戻る。
【0090】
図23に戻って、制御部234は、ステップS514で、処理剤管理画面作成画面1340の処理剤名入力表示部1342に対する使用者によるタッチ(操作)による入力内容が取得される(「Yes」である)と、処理剤名入力処理を行う(S515)。
処理剤入力処理S515では、図25のフローチャートに示すように、図20の(b)の処理剤名入力画面1360を表示させる(S531)。
ステップS532で、名称表示部1364への名称等の情報の入力が取得される(「Yes」である)と、その入力された名称を名称表示部1364に表示(一旦記憶)する(S533)。
この状態で、戻り受付表示部1365に対する使用者によるタッチ(操作)による入力内容が取得される(ステップS534の「Yes」である)と、使用者が入力した処理剤名を記憶部135に記憶させる(S525)。
この記憶には、図19の(b)に示す処理剤管理画面1320の処理剤名称表示部1324に表示させるための情報の記憶も含まれる。これにより、処理剤管理画面1320が表示された際に、ケースに対応して処理剤の名称等の情報が表示される。
なお、処理剤名等の記憶が終了すると、図23のS515に戻る。
【0091】
図23に戻って、制御部234は、ステップS516で、処理剤管理画面作成画面1340の投入バリエーション表示部1343に対する使用者によるタッチ(操作)による入力内容が取得される(「Yes」である)と、投入バリエーション処理を行う(S517)。
投入バリエーション処理S517では、図26のフローチャートに示すように、図20の(c)の運転コース表示画面1370を表示させる(S541)。
ステップS542で、運転コースを示す複数のコース表示部1371の1つに対する使用者によるタッチが取得される(「Yes」である)と、そのタッチされたコース表示部1371の色を変更し(S543)、タッチした運転コース名を記憶部135に記憶させる(S544)。
この記憶には、図19の(b)に示す処理剤管理画面1320の運転コース表示部1321、図21に示すコース選択画面1380等の組み合せ名表示部1381に表示させるための情報の記憶も含まれる。これにより、処理剤管理画面1320、コース選択画面1380が表示された際に、運転コースの情報が表示される。
【0092】
制御部234は、ステップS545で、次画面受付表示部1373に対する使用者によるタッチ(操作)が取得される(「Yes」である)と、図21に示すような1つのコース選択画面1380を表示する(S546)。
ステップS547で、複数のコース選択画面1380のうち、1つのコース選択画面1380の適用操作表示部1388に対する使用者によるタッチが取得される(「Yes」である)と、当該1つのコース選択画面1380に表示されている処理剤の使用/不使用、柔軟剤の混合の有無、混合比率等の情報を、図19の(b)に示す処理剤管理画面1320のケース表示部1322の色、混合有無表示部1325、混合ケース表示部1326、混合比率表示部1327に表示(反映)させるための情報として記憶させる(S548)。これにより、処理剤管理画面1320が表示された際に、処理剤に使用/不使用等の情報が表示される。
なお、ステップS547において、適用操作表示部1388のタッチがされない(「No」)と、ステップS546に進む。
制御部234は、ステップS549で、コース選択画面1380の戻り受付表示部1389に対する使用者によりタッチがされる(「Yes」である)と、図22のステップS517に戻り、タッチが取得されていない(「No」である)と、S546に進む。
【0093】
図23に戻って、制御部234は、ステップS518で、処理剤管理画面作成画面1340の戻り受付表示部1344に対する使用者によるタッチ(操作)がされる(「Yes」である)と、図21のステップS505に戻り、タッチ(操作)がされていない(「NO」である)と、ステップS512に進む。
【0094】
<第3実施形態>
第1実施形態の洗濯システムXは、洗濯機1と携帯型装置3とをネットワーク5を介して接続し、第2実施形態のシステムYは、洗濯機101と携帯型装置103とを備え、携帯型装置103がネットワーク5に通信可能に構成されている。
第3実施形態の洗濯システムZは、洗濯機201と携帯型装置203とがサーバ202を介して互いに通信可能に接続されている。
【0095】
洗濯機201は、第1実施形態と同様に、図27に示すように、洗濯処理部10、操作部11、表示部12、通信部13、制御部14Z、記憶部15を備え、制御部14Zは、洗濯制御部141と通信制御部142Zを備える。第1実施形態の通信制御部142Zは通信する主の相手が携帯型装置3であるのに対し、第3実施形態の通信制御部142Zは通信する主の相手がサーバ202である点で異なる。
【0096】
携帯型装置203は、第1実施形態と同様な構成を有している。第1実施形態の携帯型装置3は、記憶部35に記憶したアプリケーションプログラムを実行することにより、洗濯機1に関する種々の処理を行っていたが、第3実施形態の携帯型装置203は、サーバ202から送信された(ダウンロードした)画面を操作部31(タッチパネル36)等で操作することにより、洗濯機201に関する種々の処理を行う。
【0097】
サーバ202は、通信部223、制御部224、記憶部225を少なくとも備える。
サーバ202は、記憶部225に記憶されているプログラムを実行することで、洗濯機201に関する種々の処理を行う。なお、サーバ202は、その機能の一部又は全部がクラウド上で管理されるクラウドサーバであってもよい。
【0098】
サーバ202は、携帯型装置203からの要求に応じて画面を送信する画面送信手段と、送信した画面上で携帯型装置203側で操作された操作内容を取得する操作内容取得手段と、画面を通じて取得した情報(例えば、処理剤識別情報等)を他の情報と関連させる関連付け手段と、関連付けた情報を処理剤関連データやコース関連データ(「処理剤関連データ等」ともいう)として記憶させる記憶制御手段と、処理剤関連データ等を洗濯機201に送信する通信(送信)制御手段と、洗濯機201に処理剤関連データ等を送信すると共にそのデータを洗濯機201の記憶部15に記憶させる通信(送信)記憶制御手段と、洗濯機201に処理剤関連データ等を送信すると共に表示部12に通信(送信)表示制御手段と、洗濯機201に送信した処理剤関連データ等に基いて洗濯運転を洗濯機201に実行させる通信(送信)実行制御手段とを少なくとも1以上備え、プロセッサがプログラムを実行することで上記機能を実現する。
【0099】
サーバ202への洗濯機201と携帯型装置203の登録は、例えば、以下により行われる。まず、サーバ202からダウンロードした登録画面を介して携帯型装置203から登録情報等を入力して送信する。登録情報には、使用者のユーザIDと、携帯型装置203の携帯側識別IDと、洗濯機201にあらかじめ設定された洗濯機側識別ID等を含む。
登録情報を受信したサーバ202は、登録情報に含まれる携帯型装置203と洗濯機201とを登録することで、両者をペアリングする。
【0100】
<変形例>
1.洗濯機
(1)処理剤を貯留するケースは4個であったが、3個であってもよいし、5個以上であってもよい。
(2)柔軟剤の混合は、2つのケースを想定しているが、例えば、3つ以上のケースから柔軟剤を投入するようにしてもよい。これにより、多くのバリエーションの柔軟剤を利用できる。
(3)表示部は、タッチパネル以外でもよく、複数個のLEDから構成される表示部、7セグの表示部、液晶表示部等であってもよい。
(4)操作部は、タッチパネル以外でもよく、押圧式、スライド式、ダイヤル式等であってもよい。
(5)処理剤関連データは、洗濯機の操作部で作成可能としてもよい。この場合、洗濯機で種々の設定が可能となり、利便性を高めることができる。また、運転コースに対応してケースに貯留する処理剤の種類や投入情報をあらかじめ設定した処理剤関連データ(基本データ)を保有し、使用者が操作部から基本データの設定を変更するようにしてもよい。この場合、使用者の操作を簡素化できる。なお、処理剤関連データの作成については、携帯型装置の構成を利用することで実施できる。
【0101】
(6)処理剤関連データは、洗濯機で作成不可能であって設定変更可能としてもよい。この場合、洗濯機は、処理剤関連データをウェブサイトから基本の処理剤関連データをダウンロードしてもよい。
また、パソコン、タブレット、スマートフォン等からアクセスしたウェブサイト上で処理剤関連データを作成したり、アプリケーションをインストールしたパソコン、タブレット、スマートフォン等で作成したりして、洗濯機に送信するようにしてもよい。これにより、洗濯機に大掛かりな表示部や操作部が不要とできる。
(7)処理剤関連データは、洗濯機で作成不可能であって表示可能としてもよい。この場合、洗濯機の通信制御部は、作成された処理剤関連データを受信(取得)した際に、当該処理剤関連データに当該データの全部又は一部を表示したり、記憶したりする旨の情報の有無を判定することで、処理剤関連データを表示したり、記憶したりする。これにより、洗濯機に大掛かりな表示部や操作部が不要とできる。
なお、表示の形態の例としては、例えば、図8のコース設定表示画面320、図9のケース設定表示画面340、図18の(b)の処理剤管理画面1320等がある。
【0102】
(8)処理剤関連データは、洗濯機で作成不可能であって表示不可能であり、記憶可能としてもよい。この場合、パソコン、タブレット、スマートフォン等からアクセスしたウェブサイト上で処理剤関連データを作成したり、アプリケーションをインストールしたパソコン、タブレット、スマートフォン等で作成したりして洗濯機に送信し、洗濯機が受信して記憶部に記憶するようにしてもよい。これにより、洗濯機に大掛かりな表示部や操作部が不要とできる。なお、設定変更があった場合には、変更後の処理剤関連データを受信し、すでに記憶されているデータに上書きすることで実施できる。
(9)処理剤関連データは、洗濯機で作成及び変更不可能であって表示不可能であり、1の運転コース分のデータを記憶可能としてもよい。この場合、パソコン、タブレット、スマートフォン等からアクセスしたウェブサイト上で作成したり、アプリケーションをインストールしたパソコン、タブレット、スマートフォン等で作成したりした処理剤関連データをサーバに記憶し、洗濯機が運転を開始する際にサーバから実行するコースだけの情報を受信するようにしてもよい。これにより、複数の運転コースと複数のケースと複数の柔軟剤との組み合せのバリエーションが多くなっても、記憶部を大容量にする必要がない。
【0103】
2.携帯型装置
(1)表示部は、タッチパネル以外であってもよく、操作機能のない液晶表示部、有機EL表示部であってもよい。
(2)アプリケーションプログラムは、インターネット等のネットワークを利用してウェブサイトからダウンロードしてもよいし、例えば、WiFi、Bluetooth(登録商標)等を使って洗濯機から直接ダウンロードしてもよい。
(3)第2実施形態では、図18の(b)に示す処理剤管理画面1320を有し、使用者が洗濯機に設定している又はこれから設定しようとする情報を表示できるようにしている。
しかしながら、洗濯機と通信可能とし、携帯型装置で処理剤管理画面1320を作成し、作成した処理剤管理画面又は当該画面に含まれる情報を洗濯機に送信するようにしてもよい。
例えば、処理剤管理画面1320の情報の組み合わせに対して、管理番号(管理画面番号でもよい)を付し、当該管理番号を洗濯機の操作部から入力し、入力された番号に対応する運転プログラムを洗濯機が実行するようにしてもよい。
逆に、洗濯機で設定されている情報の組み合せに管理番号を付し、当該管理番号を洗濯機の表示部に表示し、当該表示部の管理番号を携帯型装置に入力することで、対応する管理画面を携帯型装置に表示させてもよい。
この場合、洗濯機と携帯型装置とを接続可能としなくてもよく、洗濯機の接続部等が不要となる。
【0104】
(4)実施形態の携帯型装置3は、運転コースの予約について変更可能に構成されていたが、予約の新規な設定、追加の設定、予約のキャンセルも可能に構成されてもよい。
(5)第1実施形態では、処理剤投入の管理は、投入する処理剤を貯留するケース(ケース識別情報)で行っているが、例えば、投入する処理剤(処理剤識別情報)で行ってもよく、複数の処理剤のそれぞれについて運転コースにおいて投入の対象となる処理剤か否かを示す処理剤投入情報と処理剤識別情報とを関連付けて記憶してもよい。この場合、処理剤を混合する場合の比率情報を、運転コース情報と処理剤識別と処理剤投入情報と比率情報とを関連付けてもよい。
(6)処理剤関連データは、洗濯機1と携帯型装置3とで同じ形態で記憶されているが、異なる形態で記憶されてもよい。
【0105】
3.画面
(1)図8のコース設定表示画面320は、運転コース表示部321、ケース表示部322、処理剤名称表示部324、混合有無表示部325、混合ケース表示部326、混合比率表示部327、比率設定表示部328を有している。
表示部が小さい場合は、これらの情報を2画面に分けて表示してもよい。例えば、1つの運転コースにおける情報はスクロール操作で、他の運転コースにおける情報はフリック操作で、それぞれ表示してもよい。
また、運転コース表示部321、ケース表示部322、処理剤名称表示部324、混合有無表示部325、混合ケース表示部326、混合比率表示部327、比率設定表示部328の配置は、一例であり、他の配置であってもよい。
また、使用者が配置を変更したり、表示情報を選択して配置したりしてもよい。
【0106】
(2)図9のケース設定表示画面340は、ケース情報表示部341、処理剤種類表示部342、運転コース表示部343、混合表示部344、混合比率表示部345、比率設定表示部346を有している。
表示部が小さい場合は、これらの情報を2画面に分けて表示してもよい。例えば、1つのケースにおける情報はスクロール操作で、他のケースにおける情報はフリック操作で、それぞれ表示してもよい。
ケース情報表示部341、処理剤種類表示部342、運転コース表示部343、混合表示部344、混合比率表示部345、比率設定表示部346の配置は、一例であり、他の配置であってもよい。
また、使用者が配置を変更したり、表示情報を選択して配置したりしてもよい。
【0107】
(3)図18の(b)の処理剤管理画面1320は、運転コース表示部1321、ケース表示部1322、処理剤種類表示部1323、処理剤名称表示部1324、混合有無表示部1325、混合ケース表示部1326、混合比率表示部1327を有している。
表示部が小さい場合は、これらの情報を2画面に分けて表示してもよい。運転コース表示部1321、ケース表示部1322、処理剤種類表示部1323、処理剤名称表示部1324、混合有無表示部1325、混合ケース表示部1326、混合比率表示部1327の配置は、一例であり、他の配置であってもよい。
また、使用者が配置を変更したり、表示情報を選択して配置したりしてもよい。
(4)実施形態で画面において表示される情報の位置は、一例であり、他の配置であってもよい。また、使用者が配置を変更したり、表示情報を選択して配置したりしてもよい。
(5)ケース表示部322は、ケース識別情報を表示する機能と、処理剤投入情報を表示する機能とを有していたが、ケース識別情報を表示する機能のみを有し、処理剤投入情報を表示する表示部を、コース設定表示画面320に設けてもよい。
(6)混合有無表示部325及び混合ケース表示部326は、処理剤の種類、混合する柔軟剤の数、当該柔軟剤に対応するケースの投入オン/オフから、自動的に表示されるが、使用者の操作により混合の有無を設定してもよい。
混合有無表示部325は、有無の二択であるため、「あり」を意味する情報のみを表示してもよい。
【0108】
(7)混合ケース表示部326は、当該情報を表示するための専用の第9領域を有しているが、例えば、ケース表示部322において、処理剤を投入しないことを選択した場合に第1の色となり、処理剤を投入することを選択した場合に第2の色となり、処理剤を混合する場合に第3の色となるようにしてもよい。
【0109】
4.洗濯システム
(1)第1実施形態では、図17に示すように、携帯型装置3は、処理剤関連データやコース関連データを洗濯機1に送信していたが、図28に示すように、携帯型装置203は、洗濯機201から処理剤関連データを受信し、当該受信した処理剤関連データを記憶部に記憶したり、記憶して表示部に表示してもよい。
また、受信した処理剤関連データを携帯型装置203側で変更し、変更後の処理剤関連データやコース関連データを洗濯機201に送信してもよい。
【0110】
(2)第1実施形態では、図17に示すように、携帯型装置3は、処理剤関連データやコース関連データを洗濯機1に送信し、送信したデータに表示情報が含まれていると、洗濯機1の表示部12に表示するようにしていたが、図28に示すように、携帯型装置203は、洗濯運転を実行させる実行情報を含んだ処理剤関連データを送信し、当該データを受信した洗濯機201は、実行情報に対応して運転コースの洗濯運転を実行するようにしてもよい。
【0111】
5.その他
(1)実施形態では、制御部のプロセッサがプログラムを実行することで必要な機能が提供される構成例を示したが、これらの提供される機能の一部又は全部を、専用のハードウェア回路を用いて実装してもよい。
<発明>
1.先行技術
(1)特開2001-157788号公報
上記文献には、外槽1内に回転自在に設けた洗濯兼脱水槽2内に洗剤投入手段21により液体洗剤19を自動投入すると共に、第1の洗浄助剤投入手段25と第2の洗浄助剤投入手段29により第1の洗浄助剤23と第2の洗浄助剤27を自動投入するようにし、これら洗剤投入手段21、第1の洗浄助剤投入手段25、第2の洗浄助剤投入手段29などの動作を制御手段により制御し、制御手段は、コース設定手段により選択された洗濯コースによって、第1の洗浄助剤投入手段25、第2の洗浄助剤投入手段29を駆動するように構成した洗濯機が開示されています。
しかしながら、ユーザは、洗濯処理剤ケースに、どのような種類の洗濯処理剤を入れたかを忘れてしまうといった問題がある(以下、便宜上、「第1の課題」とする)。
また、洗濯(乾燥も含む場合がある)処理を行う運転コースにおいて洗濯処理剤を投入するパターンを知らない、又は、忘れてしまうという問題がある(以下、便宜上「第2の課題」とする。)。
また、洗濯処理剤の投入の設定の自由度が低いといった問題がある(以下、便宜上、「第3の課題」とする。)。
また、洗濯機の表示手段の表示内容が少ないといった問題がある(以下、便宜上、「第4の課題」とする)。
また、洗濯処理剤の投入の設定状況が確認し難いといった問題がある(以下、便宜上、「第5の課題」とする)。
【0112】
2.発明1
発明1に係る携帯型装置は、上記第1の課題を解決するために提供され、発明1は、ケース内の洗濯処理剤の種別を管理することが容易な洗濯機等の提供を目的とした。
(1)第1の携帯型装置
第1の携帯型装置は、複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機における前記洗濯処理剤に関する情報を表示可能であり、前記洗濯処理剤に関連する処理剤識別情報の取得が可能な処理剤識別情報取得手段と、前記複数のケースのそれぞれを示すケース識別情報と、前記処理剤識別情報取得手段が取得した前記処理剤識別情報とを関連付ける関連付け手段と、前記関連付け手段により関連付けられた前記ケース識別情報と前記処理剤識別情報とを表示部に表示させる表示制御手段と、を備える。
これにより、ケースと洗濯処理剤とが関連付けられ、洗濯処理剤の種別の管理が容易となる。なお、発明1において、表示には、画面による表示の他、音による報知を含むとしてもよいし、表示、表示部及び表示制御部は、報知、報知部及び報知制御部に置き換えてもよい。
【0113】
携帯型装置は、洗濯機と通信可能であっても、不可能であってもよい。
洗剤処理剤に関する情報は、「洗剤」、「柔軟剤」、「漂白剤」等の処理剤の種類であってもよいし、「洗剤」、「柔軟剤」、「漂白剤」等の処理剤の名称(銘柄)であってもよい。
処理剤識別情報取得手段は、処理剤の種類や名称を入力する入力装置(タッチパネルの入力部を含む)から情報を取得してもよいし、処理剤のパッケージや容器を撮像するカメラ装置や、撮像された画像から処理剤の種類や名称を文字認識する文字認識装置とを有する装置や、バーコードやQRコード(登録商標)から処理剤の種類や名称を読み取るリーダ装置から情報を取得してもよい。
ケース識別情報は、他のケースと識別できればよく、例えば、「ケース1」、「A」、「1」等の数字、文字、単語や、これらの組み合せであってもよい。
表示部は、ケース識別情報と処理剤識別情報とを関連付けて表示できればよく、専用の表示部であってもよいし、例えば、タッチパネルのような表示部であってもよいし、音声で報知する音声発生部(スピーカ)であってもよい。表示部への表示は、ケース識別情報と処理剤識別情報とを関連付けて表示すればよく、表示形態や表示方法は特に限定するものではなく、図8のような画面形式で表示してもよいし、例えば「ケース1は洗剤」のようなワードとして表示してもよいし、「ケース1は洗剤」のような音声として発音してもよい。
ケース識別情報及び/又は処理剤識別情報は、携帯型装置で記憶してもよい。携帯型装置は通信可能であり、インターネット等を介してアクセスしたウェブサイトのアプリケーションを利用して表示部、処理剤識別情報取得手段、関連付け手段、表示制御手段の一部又は全部を構成してもよく、この場合、ウェブサイトのサーバにケース識別情報や処理剤識別情報を記憶してもよい。携帯型装置は洗濯機と通信可能である場合、ケース識別情報及び/又は処理剤識別情報は洗濯機に記憶してもよい。
【0114】
(2)第2の携帯型装置
第2の携帯型装置は、第1の携帯型装置において、前記ケース識別情報と前記処理剤識別情報とを関連付けて記憶する記憶制御手段を備える。
これにより、ケース識別情報と処理剤識別情報とを記憶できる。
関連付けは、ケース識別情報と処理剤識別情報とを関連付ければよく、「ケース1、洗剤、ケース2、洗剤・・・・」のようにケース識別情報と処理剤識別情報と交互に記憶してもよいし、「ケース1、・・・ケース4、洗剤、・・・柔軟剤」のようにケース群と処理剤群とで記憶してもよいし、他の関連付けで記憶してもよい。
記憶制御手段は、ケース識別情報と処理剤識別情報以外の情報(例えば、運転コース情報、処理剤投入情報)を関連付けずに記憶してもよいし、これらを関連付けて記憶してもよい。
【0115】
(3)第3の携帯型装置
第3の携帯型装置は、第1又は第2の携帯型装置において、前記洗濯機と通信可能な通信部と、前記洗濯機の運転コースを示す運転コース情報と、前記ケース識別情報と、前記複数のケースのそれぞれについて前記運転コースにおいて前記洗濯処理剤の投入の対象となるケースか否かを示す処理剤投入情報とを関連付けて、前記通信部から前記洗濯機に送信させる通信制御手段を備える。
これにより、運転コース情報、ケース識別情報、処理剤投入情報を洗濯機との間で共有できる。
携帯型装置は、洗濯機と通信可能であればよく、WiFiや移動通信システム等を利用したインターネットを介して接続してもよいし、Bluetooth、ZigBee(登録商標)、IEEE、NFC等で洗濯機と直接接続してもよい。
処理剤投入情報は、投入する/しないを識別できればよく、例えば、「(投入)する/(投入)しない」、「1」、「A」、「〇」等の文字、単語、数字、アルファベット、記号、これらの組合せであってもよい。
運転コース情報は、運転コースが識別できればよく、「標準」、「1」、「A」等の数字、文字、単語、これらの組み合せ(例えば、コース1等である)であってもよい。
運転コース情報、ケース識別情報、処理剤投入情報の全て又は一部は、携帯型装置に記憶されていてもよいし、洗濯機から取得してもよいし、使用者が入力部(タッチパネルを含む)から入力してもよいし、使用者の音声を音声入力部から入力してもよい。
関連付けは、運転コース情報とケース識別情報と処理剤投入情報とを関連付ければよく、「コース1、ケース1、投入、コース1、ケース2、非投入、・・・・」のように運転コースにおけるケース識別情報と処理剤識別情報と交互に記憶してもよいし、「コース1、ケース2、ケース4」のように各コースで投入するケースを関連付けてもよいし、「ケース1、コース1、コース3,コース4」のように、各ケースが投入するコースを関連付けてもよい。
【0116】
(4)第4の携帯型装置
第4の携帯型装置は、第1~第3の何れかの携帯型装置において、前記通信制御手段は、前記通信部から前記洗濯機に送信した情報を前記洗濯機に記憶又は表示させる。
これにより、携帯型装置から送信した情報を洗濯機側でも共有又は確認できる。
変形例では、携帯型装置から洗濯機に送信した内容に、洗濯機が受信した情報を記憶又は表示することを示す制御情報が含まれる場合に、洗濯機が受信した情報を記憶又は表示するが、洗濯機が情報を受信することで記憶又は表示するように構成してもよい。
通信制御手段は、洗濯機が受信した情報の全てを記憶又は表示させてもよいし、受信した情報の一部を記憶又は表示させてもよい。
【0117】
(5)第5の携帯型装置
第5の携帯型装置は、第1~第4の何れかの携帯型装置において、前記複数のケースのそれぞれについて運転コースにおいて前記洗濯処理剤の投入の対象となるケースか否かを示す処理剤投入情報を取得する投入情報取得手段を備え、前記関連付け手段は、前記運転コースを示す運転コース情報と、前記ケース識別情報と、前記投入情報取得手段により取得された前記処理剤投入情報とを関連付ける。
これにより、処理剤投入情報を取得できる。また、処理剤投入のバリエーションを増やすことができる。
投入情報取得手段は、処理剤投入情報を取得できればよく、例えば、取得手段は、使用者が操作入力する操作部から取得してもよく、この場合、専用の操作部であってもよいし、表示部と兼用するタッチパネルの操作部であってもよいし、音声により受け付ける音声操作部であってもよい。
関連付けは、発明3の携帯型装置と同様に、運転コース情報とケース識別情報と処理剤識別情報とを関連付ければよい。
【0118】
(6)第6の携帯型装置
第6の携帯型装置は、第1~第5の何れかの携帯型装置において、前記複数のケースのそれぞれの前記洗濯処理剤の混合比率の情報を取得する比率情報取得手段を備え、前記表示制御手段は、前記比率情報取得手段で取得された比率情報を前記表示部に表示させる。
これにより、使用者は、設定した洗濯処理剤の混合比率を忘れた際、知りたい際に比率情報を知ることができる。また、混合比率を設定できるため、処理剤投入のバリエーションを増やすことができる。
比率情報取得手段は、比率情報を取得できればよく、例えば、取得手段は、使用者が操作入力する操作部から取得してもよく、この場合、専用の操作部であってもよいし、表示部と兼用するタッチパネルの操作部であってもよいし、音声により受け付ける音声操作部であってもよい。
表示部は、比率情報を表示できればよく、専用の表示部であってもよいし、例えば、タッチパネルのような表示部であってもよいし、音声で報知する音声発生部(スピーカ)であってもよい。表示部への表示は、比率情報を表示すればよく、表示形態や表示方法は特に限定するものではなく、図8図9のような数字で表示してもよいし、例えば棒グラフや円グラフで表示してもよいし、「ケース3の柔軟剤を75%、ケース4の柔軟剤を25%」のような音声を発声してもよい。
【0119】
(7)第7の携帯型装置
第7の携帯型装置は、第1~第6の何れかの携帯型装置において、前記運転コースは複数あり、複数の前記運転コースから選択した運転コースを示す運転コース情報を取得するコース情報取得手段を備え、前記通信制御手段は、前記コース情報取得手段で取得された前記運転コース情報と、当該運転コース情報に関連付けられた前記処理剤投入情報とを前記洗濯機に送信する。
これにより、取得された運転コースでの運転指示を洗濯機に行うことができるし、予約の場合には、取得された運転コースで運転する予約を行うことができる。
コース情報取得手段は、複数の中から1つを選択できればよく、例えば、専用の操作部の入力により取得してもよく、この場合、専用の操作部であってもよいし、表示部と兼用するタッチパネルの操作部であってもよいし、音声により受け付ける音声操作部であってもよい。
送信する形態は、特に限定するものではなく、図2の(b)のような表形式であってもよいし、別の形式であってもよい。
【0120】
(8)第8の携帯型装置
第8の携帯型装置は、第1~第7の何れかの携帯型装置において、前記洗濯機と通信可能な通信部と、洗濯の予約を変更する予約変更部と、前記予約変更部により変更された変更情報を前記洗濯機に送信する通信制御手段とを備え、前記表示制御手段は、洗濯の予約の状況を確認するための予約状況確認画面を前記表示部に表示させる。
これにより、使用者は、携帯型装置で洗濯の予約を変更できる。また、洗濯機と離れた位置、つまり、洗濯機の設置場所に行かなくても洗濯の予約を変更できる。
通信部は、発明1の第3の洗濯機と同様である。
洗濯の予約は、洗濯機の操作ユニットの操作部から入力された予約を洗濯機から受信してもよいし、携帯型装置で受け付けた予約を記憶しておいてもよい。
予約変更部は、予約の変更ができればよく、例えば、専用の操作部からの入力で変更してもよいし、表示部と兼用するタッチパネルの操作部からの入力で変更してもよいし、音声操作部からの入力で変更してもよい。
【0121】
(9)第1の洗濯機
第1の洗濯機は、複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機において、前記洗濯処理剤に関する情報を表示可能な表示部と、前記洗濯剤処理剤に関連する処理剤識別情報の取得が可能な処理剤識別情報取得手段と、前記複数のケースのそれぞれを示すケース識別情報と、前記処理剤識別情報取得手段が取得した前記処理剤識別情報とを関連付けて前記表示部に表示させる表示制御手段とを備える。
これにより、ケースと洗濯処理剤とが関連付けられ、洗濯処理剤の種別の管理が容易となる。
洗濯機は、携帯型装置と通信可能であっても、不可能であってもよい。
洗剤処理剤に関する情報、ケース識別情報、処理剤識別情報取得手段、表示部、表示制御手段は、発明1の第1の携帯型装置と同様である。
ケース識別情報及び/又は処理剤識別情報は、洗濯機で記憶してもよい。洗濯機は通信可能であり、インターネット等を介してアクセスしたウェブサイトのアプリケーションを利用して表示部、処理剤識別情報取得手段、表示制御手段を構成してもよく、この場合、ウェブサイトのサーバにケース識別情報や処理剤識別情報を記憶してもよい。洗濯機は携帯帯型装置と通信可能であり、ケース識別情報及び/又は処理剤識別情報は携帯型装置に記憶してもよい。
【0122】
(10)第2の洗濯機
第2の洗濯機は、第1の洗濯機において、前記ケース識別情報と前記処理剤識別情報とを関連付けて記憶する記憶制御手段を備える。
これにより、ケース識別情報と処理剤識別情報とを記憶できる。
関連付け、記憶制御手段は、発明1の第2の携帯型装置と同様である。
【0123】
(11)第3の洗濯機
第3の洗濯機は、第1又は第2の洗濯機において、前記ケース識別情報と前記処理剤識別情報とを関連付けて携帯型装置に送信する通信制御手段を備える。
これにより、携帯型装置側でも情報を共有できる。
洗濯機は、携帯型装置と通信可能であればよく、WiFiや移動通信システム等を利用したインターネットを介して接続してもよいし、Bluetooth、ZigBee、IEEE、NFC等で携帯型装置と直接接続してもよい。
関連付けは、発明1の第3の携帯型装置と同様である。
(12)第4の洗濯機
第4の洗濯機は、第5~第8の何れかの携帯型装置の構成を有してもよい。
【0124】
(13)第1の洗濯ユニット
第1の洗濯ユニットは、第1~第8の何れか1つの携帯型装置と、洗剤処理剤を収容可能な複数のケースを備え、前記ケースから洗濯槽への前記洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機とを含む。これにより、ケースと洗濯処理剤とが関連付けられ、洗濯処理剤の種別の管理が容易となる。
【0125】
(14)第1のプログラム
携帯型装置に記憶されるプログラムであって、
複数の洗濯処理剤のそれぞれに関する処理剤識別情報と、前記複数の洗濯処理剤を貯留する複数のケースのそれぞれを示すケース識別情報とを関連付けて表示部に表示するステップを前記携帯型装置に実行させるためのプログラム。
(15)第2のプログラム
携帯型装置と通信可能に接続されたサーバに記憶されるプログラムであって、
複数の洗濯処理剤のそれぞれに関する処理剤識別情報と、前記複数の洗濯処理剤を貯留する複数のケースのそれぞれを示すケース識別情報とを関連付けて前記携帯型装置の表示部に表示するステップを含むプログラム。
【0126】
(16)第3のプログラム
洗濯機の複数のケースのそれぞれから洗濯槽へ投入される洗濯処理剤に関する情報が表示装置にて表示可能となるプログラムであって、前記洗濯処理剤に関連する処理剤識別情報を取得する処理剤識別情報取得ステップと、前記複数のケースのそれぞれを示すケース識別情報と、前記処理剤識別情報取得ステップにて取得された前記処理剤識別情報とを関連付ける関連付けステップと、前記関連付けステップにおいて関連付けられた前記ケース識別情報と前記処理剤識別情報とを前記表示装置に表示させる表示制御ステップと、を含む。
表示装置の例は、携帯型装置、洗濯機である。
(17)第1のサーバ
第1のサーバは、複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機における前記洗濯処理剤に関する情報を表示可能な携帯型装置と通信可能なサーバにおいて、上記第2又は第3のプログラムを記憶する。
表示装置の例は、第3の実施形態の携帯型装置203である。
記憶されているプログラムは、インストールされた携帯型装置で実行されてもよいし、サーバで実施されて携帯型装置と通信してもよい。
(18)第1の表示方法
第1の表示方法は、複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機における前記洗濯処理剤に関する情報の表示方法において、前記洗濯処理剤に関連する処理剤識別情報と、前記複数のケースのそれぞれを示すケース識別情報と関連付けて表示する。
表示させる表示部は、洗濯機であってもよいし、携帯型装置であってもよい。
なお、発明1に係る携帯型装置、洗濯機、洗濯システム、プログラム、サーバ、表示方法に、発明2、3、4に係る携帯型装置、洗濯機、洗濯システム、プログラム、サーバ、表示方法の構成を追加してもよいし、実施形態や変形例で記載の構成を追加してもよい。
【0127】
3.発明2
発明2に係る洗濯機は、上記第2の課題を解決するために提供され、発明2は、洗濯処理剤の投入パターンを管理することが容易な洗濯機の提供を目的とした。
(1)第1の携帯型装置
第1の携帯型装置は、複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機における前記洗濯処理剤に関する情報を表示可能であり、前記複数のケースのそれぞれを示すケース識別情報と、前記複数のケースのそれぞれについて運転コースにおいて前記洗濯処理剤の投入の対象となるケースか否かを示す処理剤投入情報と、前記運転コースを示す運転コース情報とを関連付ける関連付け手段と、前記関連付け手段により関連付けられた前記ケース識別情報と前記処理剤投入情報と前記運転コース情報とを表示部に表示させる表示制御手段と、を備える。
これにより、ケース識別情報と処理剤投入情報と運転コース情報とが関連付けられて表示(報知)されるため、洗濯処理剤の投入パターンの管理が容易となる。
なお、発明2において、表示には、画面による表示の他、音による報知を含むとしてもよいし、表示、表示部及び表示制御部は、報知、報知部及び報知制御部に置き換えてもよい。
【0128】
携帯型装置は、洗濯機と通信可能であっても、不可能であってもよい。
ケース識別情報は、発明1の第1の携帯型装置と同様である。
処理剤投入情報及び運転コース情報は、発明1の第3の携帯型装置と同様である。
表示報知部は、ケース識別情報と処理剤投入情報と運転コース情報とを関連付けて表示報知できればよく、専用の表示部であってもよいし、例えば、タッチパネルのような表示部であってもよいし、音声で報知する音声発生部(スピーカ)であってもよい。表示部への表示報知は、ケース識別情報と処理剤投入情報と運転コース情報とを関連付けて表示すればよく、表示形態や表示方法は特に限定するものではなく、図8のような画面形式で表示してもよいし、例えば「ケース1はコース1では不投入」のようなワードとして表示してもよいし、「ケース1はコース3では投入する」のような音声として発音してもよい。
ケース識別情報、処理剤投入情報及び運転コース情報は、携帯型装置で記憶してもよい。携帯型装置は通信可能であり、インターネット等を介してアクセスしたウェブサイトのアプリケーションを利用して表示部、関連付け手段、表示制御手段を構成してもよく、この場合、ウェブサイトのサーバにケース識別情報と処理剤投入情報と運転コース情報を記憶してもよい。携帯型装置は洗濯機と通信可能である場合、ケース識別情報、処理剤投入情報、運転コース情報は洗濯機に記憶してもよい。
【0129】
(2)第2の携帯型装置
第2の携帯型装置は、第1の携帯型装置において、前記ケース識別情報と前記処理剤投入情報と前記運転コース情報とを関連付けて記憶する記憶制御手段を備える。
これにより、ケース識別情報と処理剤投入情報と運転コース情報を記憶できる。
関連付けは、ケース識別情報と処理剤投入情報と運転コース情報を関連付ければよく、「コース1、ケース1、投入、コース1、ケース2、非投入・・・」のように、運転コース情報とケース識別情報と処理剤投入情報と交互に記憶してもよいし、「コース1、ケース1、・・・ケース4、投入、・・・非投入」のように、運転コース情報、ケース群、投入情報群で記憶してもよいし、他の関連付けで記憶してもよい。
記憶制御手段は、ケース識別情報と処理剤投入情報と運転コース情報以外の情報(例えば、運転コース情報、処理剤識別情報)を関連付けずに記憶してもよいし、これらを関連付けて記憶してもよい。
【0130】
(3)第3の携帯型装置
第3の携帯型装置は、第1又は第2の携帯型装置において、前記洗濯機と通信可能な通信部と、前記運転コース情報と前記ケース識別情報と前記処理剤投入情報とを関連付けて、前記通信部から前記洗濯機に送信させる通信制御手段を備える。
これにより、運転コース情報とケース識別情報と処理剤投入情報とを洗濯機との間で共有できる。
携帯型装置、運転コース情報、ケース識別情報、処理剤投入情報、これら情報の関連付けは、発明1の第3の携帯型装置と同様である。
【0131】
(4)第4の携帯型装置
第4の携帯型装置は、第1~第3の何れかの携帯型装置において、前記通信制御手段は、前記通信部から前記洗濯機に送信した情報を前記洗濯機に記憶又は表示させる。
これにより、携帯型装置から送信した情報を洗濯機側でも共有又は確認できる。
発明1の第4の携帯型装置についての記載は、第4の携帯型装置にも適用される。
【0132】
(5)第5の携帯型装置
第5の携帯型装置は、第1~第4の何れかの携帯型装置において、前記複数のケースのそれぞれの前記洗濯処理剤の混合比率の情報を取得する比率情報取得手段を備え、前記表示制御手段は、前記比率情報取得手段で取得された比率情報を前記表示部に表示させる。
これにより、使用者は、設定した洗濯処理剤の混合比率を忘れた際、知りたい際に比率情報を知ることができる。また、混合比率を設定できるため、処理剤投入のバリエーションを増やすことができる。
比率情報取得手段、表示部は、発明1における第6の携帯型装置と同様である。
【0133】
(6)第6の携帯型装置
第6の携帯型装置は、第1~第5の何れかの携帯型装置において、前記運転コースは複数あり、複数の前記運転コースから選択した運転コースを示す運転コース情報を取得するコース情報取得手段を備え、前記通信制御手段は、前記コース情報取得手段で取得された前記運転コース情報と、当該運転コース情報に関連付けられた前記処理剤投入情報とを前記洗濯機に送信する。
これにより、取得された運転コースでの運転指示を洗濯機に行うことができるし、予約の場合には、取得された運転コースで運転する予約を行うことができる。
コース情報取得手段及び送信する形態は、発明1の第7の携帯型装置と同様である。
【0134】
(7)第1の洗濯機
第1の洗濯機は、複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機において、前記洗濯処理剤に関する情報を表示可能な表示部と、前記複数のケースのそれぞれを示すケース識別情報と、前記複数のケースのそれぞれについて運転コースにおいて前記洗濯処理剤の投入の対象となるケースか否かを示す処理剤投入情報と、前記運転コースを示す運転コース情報とを関連付ける関連付け手段と、前記関連付け手段により関連付けられた前記ケース識別情報と前記処理剤投入情報と前記運転コース情報とを表示部に表示させる表示制御手段と、を備える。
これにより、ケースと処理剤投入情報と運転コース情報とが関連付けられて表示されるため、洗濯処理剤の投入パターンの管理が容易となる。
発明2の第1の携帯型装置における表示部、ケース識別情報、処理剤投入情報及び運転コース情報等の記載は、発明2の第1の洗濯機にも適用される。
【0135】
(8)第2の洗濯機
第2の洗濯機は、第1の洗濯機において、前記ケース識別情報と前記処理剤投入情報と前記運転コース情報とを関連付けて記憶する記憶制御手段を備える。
これにより、ケース識別情報と処理剤投入情報と運転コース情報を記憶できる。
発明2の第2の携帯型装置における関連付け、記憶制御手段等の記載は、発明2の第2の洗濯機にも適用される。
【0136】
(9)第3の洗濯機
第3の洗濯機は、第1又は第2の洗濯機において、前記ケース識別情報と前記処理剤投入情報と前記運転コース情報とを関連付けて携帯型装置に送信する通信制御手段を備える。
これにより、携帯型装置側でも情報を共有できる。
洗濯機及び関連付けは、発明1の第3の洗濯機の記載と同様である。
(10)第4の洗濯機
第4の洗濯機は、第3~第6の何れかの携帯型装置の構成を有してもよい。
【0137】
(11)第1の洗濯ユニット
第1の洗濯ユニットは、第1~第6の何れか1つの携帯型装置と、洗剤処理剤を収容可能な複数のケースを備え、前記ケースから洗濯槽への前記洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機とを含む。これにより、運転コースとケースと処理剤投入情報とが関連付けられ、処理剤投入の管理が容易となる。
【0138】
(12)第1のプログラム
携帯型装置に記憶されるプログラムであって、
洗濯処理剤を貯留する複数のケースのそれぞれに関するケース識別情報と、前記複数のケースのそれぞれについて運転コースにおいて前記洗剤処理剤の投入の対象となるケースか否かを示す処理剤投入情報と、前記運転コースを示す運転コース情報とを関連付けて表示部に表示するステップを前記携帯型装置に実行させるためのプログラム。
(13)第2のプログラム
携帯型装置と通信可能に接続されたサーバに記憶されるプログラムであって、
洗濯処理剤を貯留する複数のケースのそれぞれに関するケース識別情報と、前記複数のケースのそれぞれについて運転コースにおいて前記洗剤処理剤の投入の対象となるケースか否かを示す処理剤投入情報と、前記運転コースを示す運転コース情報とを関連付けて前記携帯型装置の表示部に表示するステップを含むプログラム。
(14)第3のプログラム
洗濯機の複数のケースのそれぞれから洗濯槽へ投入される洗濯処理剤に関する情報が表示装置にて表示可能となるプログラムであって、前記複数のケースのそれぞれについて運転コースにおいて前記洗濯処理剤の投入の対象となるケースか否かを示す処理剤投入情報を取得する処理剤投入情報取得ステップと、前記複数のケースのそれぞれを示すケース識別情報と、前記運転コースを示す運転コース情報と、前記処理剤投入情報取得ステップにて取得された前記処理剤投入情報とを関連付ける関連付けステップと、前記関連付けステップにおいて関連付けられた前記ケース識別情報と前記処理剤投入情報と前記運転コース情報とを前記表示装置に表示させる表示制御ステップと、を含む。
表示装置の例は、携帯型装置、洗濯機である。
【0139】
(15)第1のサーバ
第1のサーバは、複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機における前記洗濯処理剤に関する情報を表示可能な携帯型装置と通信可能なサーバにおいて、上記第2又は第3のプログラムを記憶する。
発明1の第1のサーバの記載は、発明2の第2のサーバにも適用される。
(16)第1の表示方法
第1の表示方法は、複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機における前記洗濯処理剤に関する情報の表示方法において、前記複数のケースのそれぞれについて運転コースにおいて前記洗濯処理剤の投入の対象となるケースか否かを示す処理剤投入情報と、前記運転コースを示す運転コース情報とを関連付けて表示する。
発明1の第1の表示方法の記載は、発明2の第1の表示方法にも適用される。
なお、発明2に係る携帯型装置、洗濯機、洗濯システム、プログラム、サーバ、表示方法に、発明1、3、4に係る携帯型装置、洗濯機、洗濯システム、プログラム、サーバ、表示方法の構成を追加してもよいし、実施形態や変形例で記載の構成を追加してもよい。
【0140】
4.発明3
発明3に係る洗濯機は、上記第3の課題を解決するために提供され、発明3は、洗濯処理剤の投入の設定の自由度を高くできる洗濯機の提供を目的とした。
第1の洗濯機は、複数の洗濯処理剤を貯留する複数のケースと、前記複数のケースに設けられ且つ当該ケース内の洗濯処理剤を洗濯槽に投入する投入部と、前記投入部のそれぞれの投入量を調整可能に制御する制御部と、使用者から前記洗濯処理剤の投入量の設定を受け付ける受付部とを備え、前記制御部は、前記受付部で受け付けた前記投入量の設定にしたがって前記投入部を制御する。
これにより、洗濯処理剤の投入の設定を高くできる。また、これにより、使用者は、多くのバリエーションの選択処理剤を利用できる。
「投入部」の例は、第1実施形態の処理剤自動投入ユニットであり、制御部の例は、第1実施形態の洗濯制御部であり、受付部は、第1実施形態において、使用者の操作により受け付ける操作部や、携帯型装置から投入量の設定の例である処理剤関連データやコース関連データを受信する通信部であり、第3実施形態において、サーバから投入量の設定の例である処理剤関連データやコース関連データを受信する通信部である。
なお、発明3に係る洗濯機に、発明1、2、4に係る携帯型装置、洗濯機、洗濯システム、プログラム、サーバ、表示方法の構成を追加してもよいし、実施形態や変形例で記載の構成を追加してもよい。
【0141】
5.発明4
発明4に係る洗濯機は、上記第4の課題を解決するために提供され、発明4は、洗濯機の表示内容を多くできる洗濯機の提供を目的とした。
第1の洗濯機は、携帯型装置と通信可能であって、洗濯剤処理剤の投入に関する情報を前記携帯型装置の表示部に表示させる。
これにより、洗濯機の表示部が多くの情報を表示できない場合でも、携帯型装置の表示部を利用できるため、多くの情報を表示できる。
なお、発明4に係る洗濯機に、発明1~3に係る携帯型装置、洗濯機、洗濯システム、プログラム、サーバ、表示方法の構成を追加してもよいし、実施形態や変形例で記載の構成を追加してもよい。
【0142】
6.発明5
発明5に係る表示制御装置は、上記第5の課題を解決するために提供され、発明5は、洗濯処理剤の投入の設定状況を容易に確認することが可能な表示制御装置を提供することを目的とした。
第1の表示制御装置は、複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機における前記洗濯処理剤に関する情報を表示するよう表示部を制御し、前記洗濯処理剤に関する情報を含み、前記洗濯処理剤の投入の対象となるケースか否かを識別するための表示画面を前記表示部に表示させる。
これにより、ケースが投入対象か否か表示され、洗濯処理剤の投入状況を確認できる。
表示制御装置の例は、携帯型装置、洗濯機、サーバの制御部である。
第2の表示制御装置は、第1の表示制御装置において、複数の運転コースのうち選択された運転コースに関連付けられたケース識別情報及び処理剤投入情報を含む前記表示画面を前記表示部に表示させる。
表示画面の例は、第1実施形態のコース設定表示画面320や、第2実施形態の処理剤管理画面1320である。
第3の表示制御装置は、第1の表示制御装置において、前記複数のケースのうち選択されたケースのケース識別情報に関連付けられた運転コース情報及び処理剤識別情報を含む前記表示画面(例えば、ケース設定表示画面)を前記表示部に表示させる。
表示画面の例は、第1実施形態のケース設定表示画面340や、第2実施形態の処理剤管理画面1320である。
第1の装置は、表示装置と、上記第1~3の何れかの表示制御装置とを備える。
【0143】
第1の情報処理装置は、表示部を有する携帯型装置又は洗濯機にて実行される表示制御プログラムを記憶する情報処理装置であって、前記表示制御プログラムは、複数のケースのそれぞれから洗濯槽への洗濯処理剤の投入を制御する洗濯機における前記洗濯処理剤に関する情報を表示するよう表示部を制御する制御ステップを含み、前記制御ステップにおいて、前記洗濯処理剤の投入の対象となるケースか否かを識別するための表示画面を前記表示部に表示させる。
なお、発明5に係る表示制御装置、装置、表示制御プログラムに、発明1~4に係る携帯型装置、洗濯機、洗濯システム、プログラム、サーバ、表示方法の構成を追加してもよいし、実施形態や変形例で記載の構成を追加してもよい。
【符号の説明】
【0144】
1 洗濯機
3 携帯型装置
10 洗濯処理部
11 操作部
12 表示部
13 通信部
14 制御部
15 記憶部
31 操作部
32 表示部
33 通信部
34 制御部
35 記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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