(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023157517
(43)【公開日】2023-10-26
(54)【発明の名称】営業車両運行支援システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/30 20120101AFI20231019BHJP
【FI】
G06Q50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022067471
(22)【出願日】2022-04-15
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】508278930
【氏名又は名称】株式会社システムオリジン
(74)【代理人】
【識別番号】100108442
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 義孝
(72)【発明者】
【氏名】海野 知之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC42
(57)【要約】
【課題】電話帳情報を利用することで、各種の電話帳情報から運行支援情報を検索することができ、正確な運行支援情報を得ることでタクシーの運行を支援することができる営業車両運行支援システムを提供する。
【解決手段】営業車両運行支援システム10は、複数のタクシー11(営業車両)に個別に割り当てられて各タクシー11の乗務員が利用する車載タブレット12と、車載タブレット12にインターネットを介してアクセス可能であり、タクシーコールセンター22に蓄積された電話帳情報と電話帳情報に対応する運行支援情報とを記憶したサーバ13とから形成されている。営業車両運行支援システム10では、タクシー11に乗車する乗客の名前(電話帳情報)を車載タブレット12からサーバ13に送信し、車載タブレット12から受信した乗客の名前に対応する乗客の住所(運行支援情報)をサーバ13から車載タブレット12に送信するとともに、サーバ13から送信された乗客の住所を車載タブレット12が出力(表示)する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
旅客輸送を行う営業車両から各種情報を取得して前記営業車両の運行を支援する営業車両運行支援システムにおいて、
前記営業車両運行支援システムは、複数の営業車両に個別に割り当てられて各営業車両の乗務員が利用する車載端末と、前記車載端末に所定のネットワークを介してアクセス可能であり、タクシーコールセンターに蓄積された電話帳情報と前記電話帳情報に対応する運行支援情報とを記憶したサーバとから形成され、
前記営業車両運行支援システムが、前記電話帳情報を前記車載端末から前記サーバに送信する電話帳情報送信手段と、前記車載端末から受信した電話帳情報に対応する前記運行支援情報を前記サーバから該車載端末に送信する運行支援情報送信手段と、前記サーバから送信された前記運行支援情報を前記車載端末が出力する運行支援情報出力手段とを有することを特徴とする営業車両運行支援システム。
【請求項2】
前記電話帳情報が、前記営業車両に乗車する乗客の名前又は該営業車両によって向かう目的地の名称であり、前記運行支援情報が、前記名前に対応する前記乗客の住所又は前記名称に対応する前記目的地の住所であり、前記電話帳情報送信手段が、前記乗客の名前又は前記目的地の名称を前記車載端末から前記サーバに送信し、前記運行支援情報送信手段が、前記乗客の名前に対応する住所又は前記目的地の名称に対応する住所を前記サーバから前記車載端末に送信し、前記運行支援情報出力手段が、前記サーバから送信された前記乗客の住所又は前記目的地の住所を前記車載端末が出力する請求項1に記載の営業車両運行支援システム。
【請求項3】
前記電話帳情報が、前記営業車両に乗車する乗客の電話番号又は該営業車両によって向かう目的地の電話番号であり、前記運行支援情報が、前記乗客の電話番号に対応する住所又は前記目的地の電話番号に対応する住所であり、前記電話帳情報送信手段が、前記乗客の電話番号又は前記目的地の電話番号を前記車載端末から前記サーバに送信し、前記運行支援情報送信手段が、前記乗客の電話番号に対応する住所又は前記目的地の電話番号に対応する住所を前記サーバから前記車載端末に送信し、前記運行支援情報出力手段が、前記サーバから送信された前記電話番号に対応する住所を前記車載端末が出力する請求項1に記載の営業車両運行支援システム。
【請求項4】
前記電話帳情報が、前記営業車両に乗車する乗客のメールアドレス又は該営業車両によって向かう目的地のメールアドレスであり、前記運行支援情報が、前記乗客のメールアドレスに対応する住所又は前記目的地のメールアドレスに対応する住所であり、前記電話帳情報送信手段が、前記乗客のメールアドレス又は前記目的地のメールアドレスを前記車載端末から前記サーバに送信し、前記運行支援情報送信手段が、前記乗客のメールアドレスに対応する住所又は前記目的地のメールアドレスに対応する住所を前記サーバから前記車載端末に送信し、前記運行支援情報出力手段が、前記サーバから送信された前記メールアドレスに対応する住所を前記車載端末が出力する請求項1に記載の営業車両運行支援システム。
【請求項5】
前記運行支援情報が、前記住所を示す座標を含み、前記運行支援情報送信手段が、前記座標を前記サーバから前記車載端末に送信し、前記運行支援情報出力手段が、地図データを前記車載端末が出力するとともに前記座標が示す位置を前記地図データ上に出力する請求項2ないし請求項5いずれかに記載の営業車両運行支援システム。
【請求項6】
前記運行支援情報が、前記営業車両の現在位置から前記住所までのナビルートを含み、前記運行支援情報送信手段が、前記ナビルートを前記サーバから前記車載端末に送信し、前記運行支援情報出力手段が、前記地図データを前記車載端末が出力するとともに前記ナビルートを該地図データ上に出力する請求項6に記載の営業車両運行支援システム。
【請求項7】
前記運行支援情報が、前記乗客の属性情報を含み、前記運行支援情報送信手段が、前記乗客の属性情報を前記サーバから前記車載端末に送信し、前記運行支援情報出力手段が、前記乗客の属性情報を前記車載端末が出力する請求項2ないし請求項6いずれかに記載の営業車両運行支援システム。
【請求項8】
前記営業車両運行支援システムが、前記タクシーコールセンターのオペレーターのメッセージ文字情報を前記サーバから前記車載端末に送信するメッセージ文字情報第1送信手段と、前記メッセージ文字情報第1送信手段によって送信された前記オペレーターのメッセージ文字情報を前記車載端末が出力するメッセージ文字情報第1出力手段と、前記営業車両の乗務員のメッセージ文字情報を前記車載端末から前記サーバに送信するメッセージ文字情報第2送信手段と、前記メッセージ文字情報第2送信手段によって送信された前記乗務員のメッセージ文字情報を前記サーバが出力するメッセージ文字情報第2出力手段とを含む請求項1ないし請求項7いずれかに記載の営業車両運行支援システム。
【請求項9】
前記営業車両運行支援システムが、前記タクシーコールセンターのオペレーターの音声情報を前記サーバから前記車載端末に送信する音声情報第1送信手段と、前記音声情報第1送信手段によって送信された前記オペレーターの音声情報を前記車載端末が出力する音声情報第1出力手段と、前記営業車両の乗務員の音声情報を前記車載端末から前記サーバに送信する音声情報第2送信手段と、前記音声情報第2送信手段によって送信された前記乗務員の音声情報を前記サーバが出力する音声情報第2出力手段とを含む請求項1ないし請求項8いずれかに記載の営業車両運行支援システム。
【請求項10】
前記営業車両運行支援システムが、前記営業車両の現在の状態情報を前記車載端末から前記サーバに送信する状態情報送信手段と、前記営業車両の現在の待機情報を前記車載端末から前記サーバに送信する待機情報送信手段と、前記状態情報送信手段によって送信された状態情報を前記サーバが出力する状態情報出力手段と、前記待機情報送信手段によって送信された待機情報を前記サーバが出力する待機情報出力手段とを含む請求項1ないし請求項9いずれかに記載の営業車両運行支援システム。
【請求項11】
前記営業車両運行支援システムが、前記営業車両の緊急状態をトリガーとし、所定のアラート情報を前記車載端末から前記サーバに送信するアラート情報送信手段と、前記営業車両に搭載されたマイクロフォンがONになって該営業車両の車内音声を前記マイクロフォンが集音するとともに、前記マイクロフォンが集音した車内音声情報を前記車載端末から前記サーバに送信する車内音声情報送信手段と、前記アラート情報送信手段によって送信されたアラート情報を前記サーバが出力するアラート情報出力手段と、前記車内音声情報送信手段によって送信された車内音声情報を前記サーバが出力する車内音声情報出力手段とを含む請求項1ないし請求項10いずれかに記載の営業車両運行支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、旅客輸送を行う営業車両から各種情報を取得して営業車両の運行を支援する営業車両運行支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
乗客の位置情報を取得可能な携帯端末からの配車要求に応じて携帯端末を持つ乗客にタクシーを配車するタクシー配車方法が開示されている(特許文献1参照)。このタクシー配車方法は、タクシー配車を実施する1つ以上のエリア別に配車を行うタクシーがあらかじめ登録され、登録されたタクシーについてその位置情報、空車になったことを示す空車情報が第1のデータベースに登録されて一定周期で更新されるとともに、エリア内での各タクシーの過去及び現在の位置情報に基づいて作成されたあらかじめ定められた距離を走行するのに要する時間を示す交通情報が第2のデータベースに登録されて一定周期で更新される。タクシー配車方法では、携帯端末からの配車要求を受け付けて配車要求画面を携帯端末に送信し、携帯端末から携帯端末の位置情報と携帯端末において表示された配車要求画面にて入力された目的地情報とを送信し、携帯端末の位置情報、各タクシーの位置情報及び空車情報、交通情報から顧客に最短時間で到着できると予測されるタクシーを選択し、選択したタクシーに携帯端末の位置及びそこまでの経路情報を送信して配車手続を行うとともに、目的地情報から目的地までの経路を料金別に複数作成して携帯端末に送信し、携帯端末から携帯端末において選択された複数の経路の1つを受信し、それを選択したタクシーに送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1に開示のタクシー配車方法は、タクシー会社のオペレーターと会話を交わすことなく、更に交通状況にかかわらず、顧客位置に最も早く到着できるタクシー車両を自動的に選択することができる。しかし、タクシー配車方法では、膨大な情報量を有する電話帳情報を利用することはなく、各種の電話帳情報から運行支援情報(ターゲット)を検索することはできず、正確な運行支援情報を得ることで営業車両の運行を支援することができない。
【0005】
本発明の目的は、電話帳情報を利用することで、各種の電話帳情報から運行支援情報を検索することができ、正確な運行支援情報を得ることで営業車両の運行を支援することができる営業車両運行支援システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための本発明の前提は、旅客輸送を行う営業車両から各種情報を取得して前記営業車両の運行を支援する営業車両運行支援システムである。
【0007】
前記前提における本発明の特徴として、営業車両運行支援システムは、複数の営業車両に個別に割り当てられて各営業車両の乗務員が利用する車載端末と、車載端末に所定のネットワークを介してアクセス可能であり、タクシーコールセンターに蓄積された電話帳情報と電話帳情報に対応する運行支援情報とを記憶したサーバとから形成され、営業車両運行支援システムが、電話帳情報を車載端末からサーバに送信する電話帳情報送信手段と、車載端末から受信した電話帳情報に対応する運行支援情報をサーバから車載端末に送信する運行支援情報送信手段と、サーバから送信された運行支援情報を車載端末が出力する運行支援情報出力手段とを有することにある。
【0008】
本発明の一例としては、電話帳情報が営業車両に乗車する乗客の名前又は営業車両によって向かう目的地の名称であり、運行支援情報が名前に対応する乗客の住所又は名称に対応する目的地の住所であり、電話帳情報送信手段が乗客の名前又は目的地の名称を車載端末からサーバに送信し、運行支援情報送信手段が乗客の名前に対応する住所又は目的地の名称に対応する住所をサーバから車載端末に送信し、運行支援情報出力手段がサーバから送信された乗客の住所又は目的地の住所を前載端末が出力する。
【0009】
本発明の他の一例としては、電話帳情報が営業車両に乗車する乗客の電話番号又は営業車両によって向かう目的地の電話番号であり、運行支援情報が乗客の電話番号に対応する住所又は目的地の電話番号に対応する住所であり、電話帳情報送信手段が乗客の電話番号又は目的地の電話番号を車載端末からサーバに送信し、運行支援情報送信手段が乗客の電話番号に対応する住所又は目的地の電話番号に対応する住所をサーバから車載端末に送信し、運行支援情報出力手段がサーバから送信された電話番号に対応する住所を車載端末が出力する。
【0010】
本発明の他の一例としては、電話帳情報が営業車両に乗車する乗客のメールアドレス又は営業車両によって向かう目的地のメールアドレスであり、運行支援情報が乗客のメールアドレスに対応する住所又は目的地のメールアドレスに対応する住所であり、電話帳情報送信手段が乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレスを車載端末からサーバに送信し、運行支援情報送信手段が乗客のメールアドレスに対応する住所又は目的地のメールアドレスに対応する住所をサーバから車載端末に送信し、運行支援情報出力手段がサーバから送信されたメールアドレスに対応する住所を車載端末が出力する。
【0011】
本発明の他の一例としては、運行支援情報が住所を示す座標を含み、運行支援情報送信手段が座標をサーバから車載端末に送信し、運行支援情報出力手段が地図データを車載端末が出力するとともに座標が示す位置を地図データ上に出力する。
【0012】
本発明の他の一例としては、運行支援情報が営業車両の現在位置から住所までのナビルートを含み、運行支援情報送信手段がナビルートをサーバから車載端末に送信し、運行支援情報出力手段が地図データを車載端末が出力するとともにナビルートを地図データ上に出力する。
【0013】
本発明の他の一例としては、運行支援情報が乗客の属性情報を含み、運行支援情報送信手段が乗客の属性情報をサーバから車載端末に送信し、運行支援情報出力手段が乗客の属性情報を車載端末が出力する。
【0014】
本発明の他の一例としては、営業車両運行支援システムが、タクシーコールセンターのオペレーターのメッセージ文字情報をサーバから車載端末に送信するメッセージ文字情報第1送信手段と、メッセージ文字情報第1送信手段によって送信されたオペレーターのメッセージ文字情報を車載端末が出力するメッセージ文字情報第1出力手段と、営業車両の乗務員のメッセージ文字情報を車載端末からサーバに送信するメッセージ文字情報第2送信手段と、メッセージ文字情報第2送信手段によって送信された乗務員のメッセージ文字情報をサーバが出力するメッセージ文字情報第2出力手段とを含む。
【0015】
本発明の他の一例としては、営業車両運行支援システムが、タクシーコールセンターのオペレーターの音声情報をサーバから車載端末に送信する音声情報第1送信手段と、音声情報第1送信手段によって送信されたオペレーターの音声情報を車載端末が出力する音声情報第1出力手段と、営業車両の乗務員の音声情報を車載端末からサーバに送信する音声情報第2送信手段と、音声情報第2送信手段によって送信された乗務員の音声情報をサーバが出力する音声情報第2出力手段とを含む。
【0016】
本発明の他の一例としては、営業車両運行支援システムが、営業車両の現在の状態情報を車載端末からサーバに送信する状態情報送信手段と、営業車両の現在の待機情報を車載端末からサーバに送信する待機情報送信手段と、状態情報送信手段によって送信された状態情報をサーバが出力する状態情報出力手段と、待機情報送信手段によって送信された待機情報をサーバが出力する待機情報出力手段とを含む。
【0017】
本発明の他の一例としては、営業車両運行支援システムが、営業車両の緊急状態をトリガーとし、所定のアラート情報を車載端末からサーバに送信するアラート情報送信手段と、営業車両に搭載されたマイクロフォンがONになって営業車両の車内音声をマイクロフォンが集音するとともに、マイクロフォンが集音した車内音声情報を車載端末からサーバに送信する車内音声情報送信手段と、アラート情報送信手段によって送信されたアラート情報をサーバが出力するアラート情報出力手段と、車内音声情報送信手段によって送信された車内音声情報をサーバが出力する車内音声情報出力手段とを含む。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る営業車両運行支援システムによれば、膨大な情報量を有する電話帳情報を利用することで、各種の電話帳情報から運行支援情報(ターゲット)を検索することができ、正確な運行支援情報を得ることで営業車両の運行を確実に支援することができる。営業車両運行支援システムは、電話帳情報を車載端末からサーバに送信し、車載端末から受信した電話帳情報に対応する運行支援情報をサーバから車載端末に送信するとともに、サーバから送信された運行支援情報を車載端末が出力するから、各種の電話帳情報に対応する各種の運行支援情報をサーバから車載端末に送信することができ、サーバから送信された運行支援情報を車載端末が出力することで、乗務員がその運行支援情報に基づいて営業車両を円滑かつ迅速に目的地に向かわせることができる。営業車両運行支援システムは、営業車両の乗務員が運行支援情報を頼りに目的地に向かうことができるから、営業車両を目的地まで安全に運行することができ、乗客が安心してその営業車両に乗車することができる。
【0019】
電話帳情報が営業車両に乗車する乗客の名前又は営業車両によって向かう目的地の名称であり、運行支援情報が名前に対応する乗客の住所又は名称に対応する目的地の住所であり、乗客の名前又は目的地の名称を車載端末からサーバに送信し、乗客の名前に対応する住所又は目的地の名称に対応する住所をサーバから車載端末に送信し、サーバから送信された乗客の住所又は目的地の住所を車載端末が出力する営業車両運行支援システムは、営業車両に乗車する乗客の名前又は営業車両によって向かう目的地の名称から乗客の住所(ターゲット)又は目的地の住所(ターゲット)を検索することができ、正確な住所を得ることで営業車両の運行を確実に支援することができる。営業車両運行支援システムは、営業車両に乗車する乗客の名前又は営業車両によって向かう目的地の名称を車載端末からサーバに送信することで、乗客の住所又は目的地の住所がわかるから、乗客からその住所又は目的地の住所を聞く必要はなく、営業車両の乗車時における乗務員の負担や労力を軽減することができ、乗客がその行き先を乗務員に説明する必要はなく、営業車両の乗車時における乗客の負担を軽減することができる。営業車両運行支援システムは、乗客の名前又は目的地の名称に対応した乗客の住所又は目的地の住所が車載端末に出力されるから、乗客の帰宅時にその乗客の住所(自宅)に円滑かつ迅速に向かうことができ、乗客の目的地へ円滑かつ迅速に向かうことができる。
【0020】
電話帳情報が営業車両に乗車する乗客の電話番号又は営業車両によって向かう目的地の電話番号であり、運行支援情報が乗客の電話番号に対応する住所又は目的地の電話番号に対応する住所であり、乗客の電話番号又は目的地の電話番号を車載端末からサーバに送信し、乗客の電話番号に対応する住所又は目的地の電話番号に対応する住所をサーバから車載端末に送信し、サーバから送信された電話番号に対応する住所を車載端末が出力する営業車両運行支援システムは、営業車両に乗車する乗客の電話番号又は営業車両によって向かう目的地の電話番号から乗客の住所(ターゲット)又は目的地の住所(ターゲット)を検索することができ、正確な住所を得ることで営業車両の運行を確実に支援することができる。営業車両運行支援システムは、営業車両に乗車する乗客の電話番号又は営業車両によって向かう目的地の電話番号を車載端末からサーバに送信することで、乗客の住所又は目的地の住所がわかるから、乗客からその住所又は目的地の住所を聞く必要はなく、営業車両の乗車時における乗務員の負担や労力を軽減することができ、乗客がその行き先を乗務員に説明する必要はなく、営業車両の乗車時における乗客の負担を軽減することができる。営業車両運行支援システムは、乗客の電話番号又は目的地の電話番号に対応した乗客の住所又は目的地の住所が車載端末に出力されるから、乗客の帰宅時にその乗客の住所(自宅)に円滑かつ迅速に向かうことができ、乗客の目的地へ円滑かつ迅速に向かうことができる。
【0021】
電話帳情報が営業車両に乗車する乗客のメールアドレス又は営業車両によって向かう目的地のメールアドレスであり、運行支援情報が乗客のメールアドレスに対応する住所又は目的地のメールアドレスに対応する住所であり、乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレスを車載端末からサーバに送信し、乗客のメールアドレスに対応する住所又は目的地のメールアドレスに対応する住所をサーバから車載端末に送信し、サーバから送信されたメールアドレスに対応する住所を車載端末が出力する営業車両運行支援システムは、営業車両に乗車する乗客のメールアドレス又は営業車両によって向かう目的地のメールアドレスから乗客の住所(ターゲット)又は目的地の住所(ターゲット)を検索することができ、正確な住所を得ることで営業車両の運行を確実に支援することができる。営業車両運行支援システムは、営業車両に乗車する乗客のメールアドレス又は営業車両によって向かう目的地のメールアドレスを車載端末からサーバに送信することで、乗客の住所又は目的地の住所がわかるから、乗客からその住所又は目的地の住所を聞く必要はなく、営業車両の乗車時における乗務員の負担や労力を軽減することができ、乗客がその行き先を乗務員に説明する必要はなく、営業車両の乗車時における乗客の負担を軽減することができる。営業車両運行支援システムは、乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレスに対応した乗客の住所又は目的地の住所が車載端末に出力されるから、乗客の帰宅時にその乗客の住所(自宅)に円滑かつ迅速に向かうことができ、乗客の目的地へ円滑かつ迅速に向かうことができる。
【0022】
運行支援情報が住所を示す座標を含み、座標をサーバから車載端末に送信し、地図データを車載端末が出力するとともに座標が示す位置を地図データ上に出力する営業車両運行支援システムは、車載端末が住所を示す座標を地図データ上に出力するから、地図データとともに住所を示す座標を地図データ上で目視することができ、その座標が指し示す箇所に向かうことで、乗客の住所(自宅)や乗客の目的地へ円滑かつ迅速に向かうことができる。
【0023】
運行支援情報が営業車両の現在位置から住所(目的地)までのナビルート(誘導ルート)を含み、ナビルートをサーバから車載端末に送信し、地図データを車載端末が出力するとともにナビルートを地図データ上に出力する営業車両運行支援システムは、車載端末が住所(目的地)までのナビルート(誘導ルート)を出力するから、地図データとともに住所までのナビルートを地図データ上で目視することができ、ナビルートに従って営業車両を運転することで、乗客の住所(自宅)や乗客の目的地へ円滑かつ迅速に向かうことができる。
【0024】
運行支援情報が乗客の属性情報を含み、乗客の属性情報をサーバから車載端末に送信し、乗客の属性情報を車載端末が出力する営業車両運行支援システムは、乗客の属性情報として例えば乗客が車いすを必要とする障害者である場合、その属性情報によって車いすが乗車可能な営業車両を割り当てることができ、又、乗客の属性情報として例えば介添えが必要な高齢者である場合、その属性情報によって乗務員が乗客の乗車や降車の介添えを行う用意をすることができ、乗客の属性情報に応じた各種のサービスを提供することができる。
【0025】
タクシーコールセンターのオペレーターのメッセージ文字情報をサーバから車載端末に送信し、送信されたオペレーターのメッセージ文字情報を車載端末が出力するとともに、営業車両の乗務員のメッセージ文字情報を車載端末からサーバに送信し、送信された乗務員のメッセージ文字情報をサーバが出力する営業車両運行支援システムは、オペレーターのメッセージを文字情報として車載端末が出力することで、オペレーターが営業車両の乗務員に各種のメッセージ(情報)を文字として正確に伝えることができ、営業車両の乗務員がオペレーターからの各種のメッセージ(情報)を文字で受け取ることができる。営業車両運行支援システムは、営業車両の乗務員のメッセージを文字情報としてサーバが出力することで、営業車両の乗務員がオペレーターに各種のメッセージ(情報)を文字として正確に伝えることができ、オペレーターが営業車両の乗務員からの各種のメッセージ(情報)を文字で受け取ることができる。
【0026】
タクシーコールセンターのオペレーターの音声情報をサーバから車載端末に送信し、送信されたオペレーターの音声情報を車載端末が出力するとともに、営業車両の乗務員の音声情報を車載端末からサーバに送信し、送信された乗務員の音声情報をサーバが出力する営業車両運行支援システムは、オペレーターの音声を車載端末が出力(発音)することで、オペレーターが営業車両の乗務員に各種の情報を音声で正確に伝えることができ、営業車両の乗務員がオペレーターからの各種の情報を音声で聞くことができる。営業車両運行支援システムは、営業車両の乗務員の音声をサーバが出力(発音)することで、営業車両の乗務員がオペレーターに各種の情報を音声で正確に伝えることができ、オペレーターが営業車両の乗務員からの各種の情報を音声で聞くことができる。
【0027】
営業車両の現在の状態情報を車載端末からサーバに送信し、営業車両の現在の待機情報を車載端末からサーバに送信するとともに、送信された状態情報をサーバが出力し、送信された待機情報をサーバが出力する営業車両運行支援システムは、車載端末からサーバに送信された営業車両の現在の状態情報(例えば、食事、小休憩、介護、貸切運転、回送運転、代行運転)をサーバが出力することで、営業車両の現在の状態を把握・確認することができ、営業車両の乗務員の管理者やオペレーターから乗務員に適切な指示を出すことができる。営業車両運行支援システムは、車載端末からサーバに送信された営業車両の現在の待機情報(例えば、待機場所住所、待機場所名称、待機時間等)をサーバが出力することで、営業車両の現在の待機状況(タクシー毎の待機場所住所、タクシー毎の待機場所名称、待機場所毎の待機台数、タクシー毎の待機時間等)を把握・確認することができ、営業車両の乗務員の管理者やオペレーターから乗務員に適切な指示を出すことができる。
【0028】
営業車両の緊急状態をトリガーとし、所定のアラート情報を車載端末からサーバに送信し、営業車両に搭載されたマイクロフォンがONになって営業車両の車内音声をマイクロフォンが集音するとともに、マイクロフォンが集音した車内音声情報を車載端末からサーバに送信し、送信されたアラート情報及び送信された車内音声情報をサーバが出力する営業車両運行支援システムは、営業車両において緊急事態が発生したときに、所定のアラート情報を車載端末からサーバに送信することで、営業車両における緊急事態の発生を知ることができ、緊急事態が発生した営業車両の車内音声をサーバに送信することで、緊急事態が発生した営業車両の車内の様子を知ることができ、その緊急事態に的確に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図2】営業車両運行支援システムにおける車載機器の一例を示す構成図。
【
図3】営業車両運行支援システムにおいて実施される各手段の一例を示すフローチャート。
【
図4】車載タブレットのタッチパネルに出力(表示)されたメニュー画面(初期画面)の一例を示す図。
【
図5】車載タブレットのタッチパネルに出力(表示)された名前検索画面の一例を示す図。
【
図6】車載タブレットのタッチパネルに出力(表示)された名前検索結果画面の一例を示す図。
【
図7】車載タブレットのタッチパネルに出力(表示)されたナビルート出力画面の一例を示す図。
【
図8】車載タブレットのタッチパネルに出力(表示)された名前検索結果画面の他の一例を示す図。
【
図9】営業車両運行支援システムにおいて実施される各手段の他の一例を示すフローチャート。
【
図10】車載タブレットのタッチパネルに出力(表示)された名称検索画面の一例を示す図。
【
図11】車載タブレットのタッチパネルに出力(表示)された名称検索結果画面の一例を示す図。
【
図12】営業車両運行支援システムにおいて実施される各手段の他の一例を示すフローチャート。
【
図13】車載タブレットのタッチパネルに出力(表示)された電話番号検索画面の一例を示す図。
【
図14】車載タブレットのタッチパネルに出力(表示)された電話番号検索結果画面の一例を示す図。
【
図15】営業車両運行支援システムにおいて実施される各手段の他の一例を示すフローチャート。
【
図16】車載タブレットのタッチパネルに出力(表示)されたメールアドレス検索画面の一例を示す図。
【
図17】車載タブレットのタッチパネルに出力(表示)されたメールアドレス検索結果画面の一例を示す図。
【
図18】オペレーターと乗務員との間におけるメッセージ文字情報の相互通信を示すイメージ図。
【
図19】車載タブレットのタッチパネルに出力(表示)されたメッセージ文字情報出力画面の一例を示す図。
【
図20】オペレーターと乗務員との間における音声情報の相互通信を示すイメージ図。
【
図21】乗務員がタクシーコールセンターに対して各種状況を申告する場合のイメージ図。
【
図22】タクシーからSOS信号を受信した場合のイメージ図。
【発明を実施するための形態】
【0030】
営業車両運行支援システム10の概略構成図の一例である
図1等の添付の図面を参照し、本発明に係る営業車両運行支援システムの詳細を説明すると、以下のとおりである。尚、
図2は、営業車両運行支援システム10における車載機器の一例を示す構成図である。
図1では、営業車両としてタクシー11を図示しているが、営業車両にはタクシー11の他にハイヤー等のあらゆる営業車両が含まれる。又、車載端末として車載タブレット12を図示しているが、車載端末には車載タブレット12の他にスマートフォン等のあらゆる携帯通信端末が含まれる。更に、
図1では、A社及びB社を図示しているが、営業車両運行支援システム10を利用する法人(タクシー会社)の数に限定はない。尚、法人(タクシー会社)は、複数のタクシー11を保有し、それらタクシー11によって旅客輸送を業として行っている。
【0031】
営業車両運行支援システム10は、旅客輸送を行うタクシー11(営業車両)から各種情報を取得してタクシー11の運行を支援する。営業車両運行支援システム10は、複数のタクシーに個別に割り当てられた複数の車載タブレット12(車載端末)と、車載タブレット12にインターネット(所定のネットワーク)を介してアクセス可能であり、車載タブレット12から各種情報を受信可能かつ車載タブレット12に各種情報を送信可能なサーバ13とから形成されている。
【0032】
車載タブレット12(車載端末)は、複数のタクシー11(営業車両)に個別に割り当てられ、それらタクシー11の乗務員(ドライバー)がタクシー11の運行に際して所持し、タクシー11の運行時に利用する。車載タブレット12は、タクシー11の車内のダッシュボードに取り付け治具を介して着脱可能であり、その使用時に乗務員が取り付け治具から車載タブレット12を取り外して操作し、取り付け治具(ダッシュボード)に取り付けてタクシー11を走行させる。尚、取り付け治具(ダッシュボード)に取り付けた状態で操作することもできる。
【0033】
車載タブレット12は、中央処理部(CPU又はMPU)とメモリ(メインメモリおよびキャッシュメモリ)とを有して独立したオペレーティングシステム(OS)によって動作する物理的なコンピュータであり、大容量記憶領域を実装している。車載タブレット12は、タッチパネル14(ディスプレイ)を備え、そのタッチパネル14に各種画像(動画及び静止画)や文字情報等が出力(表示)されるとともに入力画面が出力(表示)される。
【0034】
車載タブレット12のメインメモリには、ウェブブラウザ及び電子メールの送受信や電子メールの管理を行う電子メールクライアントが記憶(格納)され、ナビゲーションアプリケーションが記憶(格納)されている。車載タブレット12の中央処理部は、オペレーティングシステム(OS)による制御に基づいて、メモリに記憶されたアプリケーションを起動し、そのアプリケーションに従って、以下に説明する各手段を実施する。
【0035】
車載タブレット12は、ウェブブラウザを利用してインターネットに接続可能であり、インターネットを利用して不特定多数の他のサーバ(物理サーバや仮想サーバ)にアクセスかつログインすることができるとともに、インターネットにおいて各種検索エンジンを利用することができる。車載タブレット12は、サーバ13のURLを使用してサーバ13にアクセスかつログインすることができるとともに、インターネットを利用して各種情報(文字データや画像データ)をサーバ13を含む他の複数の外部サーバに提供する(送信する)ことができ、インターネットを利用して各種情報をサーバ13を含む他の複数の外部サーバから受け取る(受信する)ことができる。
【0036】
車載タブレット12の大容量記憶領域には、それを特定する車載端末特定情報(車載端末特定識別子)が記憶(格納)されている。車載端末特定情報は、車載タブレット12を設置するタクシー11のタクシー特定情報(タクシー特定識別子)に関連付けられた状態で大容量記憶領域に記憶(格納)されている。車載端末特定情報(車載端末特定識別子)としては、車載タブレット12のIPアドレスやMACアドレス、URL、メールアドレス、Cookie情報、固体識別番号等を利用することができる他、車載タブレット12の中央処理部(CPU又はMPU)がそれを識別するユニークな識別子を独自に生成し、生成した識別子を車載端末特定情報にすることができる。タクシー特定情報(タクシー特定識別子)としては、タクシー11のナンバーや車体番号を利用することができる。
【0037】
それら車載タブレット12のハードディスクには、それらを使用する乗務員15(ドライバー)の乗務員情報と乗務員15が勤務するタクシー会社情報とが格納されている。乗務員情報には、パスワードやID番号、乗務員の氏名、住所、携帯電話番号(TEL)、年齢、性別、メールアドレス等がある。タクシー会社情報には、会社名、会社住所、会社電話番号、URL、メールアドレス等がある。
【0038】
車載タブレット12は、スピーカー及びマイクロフォン(図示せず)、充電器を内蔵している。車載タブレット12を取り付け治具(ダッシュボード)に取り付けると、タクシー11のバッテリー16から車載タブレット12に電力が供給される。タクシー11には、コンピュータを内蔵したタクシーメーター17、タクシー表示灯18(スーパーサイン)、タクシー無線機(図示せず)、GPSアンテナ19を備えたGPS端末(図示せず)、緊急スイッチ20(SOSスイッチ)、ETC車載器(図示せず)、マイクロフォン(図示せず)、スピーカー(図示せず)等の車載装置が搭載されている。
【0039】
助手席前にあるタクシー表示灯18やタクシー11の屋根の設置された社名表示灯、タクシー無線機、GPS端末、緊急スイッチ20(SOSスイッチ)、ETC車載器、マイクロフォンは、信号線(有線又は無線)を介してタクシーメーター17に接続されている。タクシーメーター17は、信号線(有線又は無線)を介して車載タブレット12に接続される。タクシーメーター17のコンピュータは、乗車日時や降車日時、利用時間、走行距離等の運行データをタクシー特定情報に関連付けた状態で大容量記憶領域に記憶(格納)する。
【0040】
車載タブレット12(タクシー11)の位置情報は、GPS端末によって計測(GPS測位)され、その位置情報が車載タブレット12からサーバ13に送信されている。タクシー11の営業中(使用中)、車載タブレット12がナビゲーションアプリケーションを起動し、地図データを車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)するとともに、その地図データ上に車載タブレット12(タクシー11)の現在位置(タクシー11の現在位置)を出力(表示)する。又は、タクシー11の営業中(使用中)、地図データがサーバ13から送信され、地図データが車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)されるとともに、その地図データ上に車載タブレット12(タクシー11)の現在位置(タクシー11の現在位置)が出力(表示)される。
【0041】
サーバ13は、クラウド21に構築されている(クラウドコンピューティング)。サーバ13は、仮想CPU又は仮想MPU(中央処理部)と仮想メインメモリ及び仮想キャッシュメモリ(メモリ)とを有して独立したオペレーティングシステム(仮想OS)によって動作する仮想サーバであり、大容量仮想記憶領域(仮想データベース)が形成されている。クラウド21としては、Infrastructure as a Service(IaaS)、Platform as a Service(PaaS)、Software as a Service(SaaS)を利用することができる他、今後開発されるすべてのクラウド技術を利用することができる。サーバ13の中央処理部は、オペレーティングシステム(OS)による制御に基づいて、メモリに記憶されたアプリケーションを起動し、そのアプリケーションに従って、以下に説明する各手段を実施する。
【0042】
尚、サーバ13は、営業車両運行支援システム10を管理する管理者(管理会社)が契約するデータセンターに設置された物理的なサーバであってもよい。物理的なサーバ13は、中央処理部(CPU又はMPU)とメモリ(メインメモリ及びキャッシュメモリ)とを備えた物理的なコンピュータであり、大容量ハードディスクを内蔵している。サーバ13には、キーボードやマウス、タッチパネル、マイクロフォン等の入力装置(図示せず)が接続されているとともに、ディスプレイ23やプリンタ(図示せず)、スピーカー(図示せず)等の出力装置が接続されている。入力装置及び出力装置は、タクシーコールセンター22(タクシー会社)に設置されている。
【0043】
サーバ13の大容量仮想記憶領域には、サーバ特定情報(サーバ特定識別子)と、車載端末特定情報(車載端末特定識別子)及びタクシー特定情報(タクシー特定識別子)並びにタクシー会社情報と、タクシーコールセンター22(タクシー会社)に蓄積された電話帳情報と、電話帳情報に対応する運行支援情報とが記憶(格納)されている。サーバ特定情報としては、サーバ13のIPアドレスやMACアドレス、URL、メールアドレス、Cookie情報、固体識別番号等を利用することができる他、サーバ13がそれを識別するユニークな識別子を独自に生成し、生成した識別子をサーバ特定情報にすることができる。
【0044】
電話帳情報には、タクシー11(営業車両)に乗車する乗客の名前、タクシー11によって向かう目的地の名称(目的地に在住する在住者の名前)、タクシー11に乗車する乗客の電話番号、タクシー11によって向かう目的地の電話番号(目的地に在住する在住者の電話番号)、タクシー11に乗車する乗客のメールアドレス(E-mailアドレス)、タクシー11によって向かう目的地のメールアドレス(E-mailアドレス)(目的地に在住する在住者のメールアドレス(E-mailアドレス))がある。電話帳情報は、所定の期間が経過する度に最新のそれに随時更新される。
【0045】
運行支援情報には、タクシー11に乗車する乗客の名前に対応するその乗客の住所、タクシー11によって向かう目的地の名称(目的地に在住する在住者の名前)に対応する目的地の住所(目的地に在住する在住者の住所)、タクシー11に乗車する乗客の電話番号に対応する住所、タクシー11によって向かう目的地の電話番号(目的地に在住する在住者の電話番号)に対応する目的地の住所(目的地に在住する在住者の住所)、タクシー11に乗車する乗客のメールアドレスに対応する住所、目的地のメールアドレス(目的地に在住する在住者のメールアドレス)に対応する目的地の住所(目的地に在住する在住者の住所)がある。
【0046】
更に、運行支援情報には、タクシー11に乗車する乗客の属性情報、タクシー11に乗車する乗客の住所を示す座標、目的地の住所を示す座標(目的地に在住する在住者の住所を示す座標)、タクシー11の現在位置からタクシー11に乗車する乗客の住所までのナビルート(誘導ルート)、タクシー11の現在位置からタクシー11が向かう目的地までのナビルート(目的地に在住する在住者の住所までのナビルート)がある。
【0047】
乗客の属性情報には、乗客の身体的な状態(例えば、健常者、障害者、要介護者、子連れ等)、身体的な状態に対する対処法、乗客の人数、乗客の体系、乗客がタクシー11に乗せる荷物の種類や個数、乗客が話す言語の種類等がある。対処法としては、乗客が車いすを必要とする場合、車いすが乗車可能な営業車両の割り当て、介添えが必要な高齢者である場合、乗務員による乗客の乗車や降車の介添え、ベビーカーの収納等がある。尚、属性情報として前記情報に限らず、乗客のその他のあらゆる情報が属性情報に含まれる。
【0048】
図3は、営業車両運行支援システム10において実施される各手段の一例を示すフローチャートであり、
図4は、車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)されたメニュー画面(初期画面)の一例を示す図である。
図5は、車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)された名前検索画面の一例を示す図であり、
図6は、車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)された名前検索結果画面の一例を示す図である。
図7は、車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)されたナビルート出力画面の一例を示す図である。
【0049】
営業車両運行支援システム10を利用したタクシー業務の一例を説明すると、以下のとおりである。乗務員15は、決められた時間に特定のタクシー11に乗車する。タクシー11のダッシュボードには、取り付け治具を介して車載タブレット12(車載端末)が事前に設置されている。タクシー11のエンジン又はモーターをONにすると、車載タブレット12が起動する。尚、タクシー11のエンジン又はモーターをONにする前に車載タブレット12のスイッチを入れて車載タブレット12をONにすることもできる。
【0050】
車載タブレット12がONになると、車載タブレット12のタッチパネル14に
図4示すメニュー画面(初期画面)が出力(表示)される。メニュー画面には、名前検索ボタン4a、名称検索ボタン4b、電話番号検索ボタン4c、メールアドレス検索ボタン4d、文字メッセージボタン4e、音声メッセージボタン4f、状態申告ボタン4g、待機申告ボタン4h、閉じるボタン4i(又はログアウトボタン4i)が出力(表示)される。閉じるボタン4i(又はログアウトボタン4i)をタップすると、営業車両運行支援システム10(アプリケーション)が終了する(以下の閉じるボタンも同様)。
【0051】
乗務員15は、車載タブレット12がONになった状態で、担当エリアにおいてタクシー11を走行させ、乗客を探す(流し)。又は、タクシー乗り場で乗客を待つ(付け待ち)、或いは、タクシーコールセンター22(タクシー会社)からの連絡によって乗客の待つ場所へ向かう(無線配車)。タクシー11が空車で走行中、「空車」の表示がタクシー表示灯18(スーパーサイン)に表示される。乗客が道路に向かって手を挙げて歩道から走行中のタクシー11に合図を送ると、それを視認した乗務員15が乗客の前にタクシー11を止める。
【0052】
乗客がタクシー11に乗り込んだ後、乗務員15が乗客に通常行き先を聞くが、営業車両運行支援システム10を利用する場合であって乗客が出先から自宅に戻る場合、メニュー画面の名前検索ボタン4aをタップした後、乗客の名前を聞く。車載タブレット12のタッチパネル14には、
図5に示す名前検索画面が出力(表示)される。
図5の名前検索画面には、名前入力エリア5a、名前確定ボタン5b、クリアボタン5c、戻るボタン5d、メニューボタン5e、閉じるボタン5fが表示される。
【0053】
クリアボタン5cをタップすると、入力エリアに入力されたデータが消去され、入力エリアにデータを再入力する(以下のクリアボタンも同様)。戻るボタン5dをタップすると、1つ前の画面に戻る(以下の戻るボタンも同様)。メニューボタン5eをタップすると、
図4のメニュー画面に戻る(以下のメニューボタンも同様)。名前を聞いた乗務員15は、名前入力画面の名前入力エリア5aに乗客の名前を入力する(S-1)。又は、乗客の名前を乗客のスマートフォンから車載タブレット12に転送し、車載タブレット12に乗客の名前を入力する(S-1)。
【0054】
名前が車載タブレット12に入力された後、名前確定ボタン5bをタップすると、入力された名前を表示した名前確認画面(図示せず)が車載タブレット12のタッチパンネル14に出力(表示)される。名前確認画面には、入力された名前を表示した名前表示エリア、名前送信ボタン、戻るボタン、メニューボタンが出力(表示)される。乗務員は、名前表示エリアに表示された名前に誤りがないかを確認し、誤りがない場合、名前確認画面の名前送信ボタンをタップする。名前送信ボタンをタップすると、車載タブレット12は、インターネットに接続し、サーバ13のURLを使用してサーバ13にログインして入力された名前をインターネットを介してサーバ13に送信する(電話帳情報送信手段)。
【0055】
サーバ13は、車載タブレット12から送信された名前を受信し(電話帳情報受信手段)、受信した名前を車載端末特定情報(車載端末特定識別子)及びタクシー特定情報(タクシー特定識別子)並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(電話帳情報記憶手段)。サーバ13は、乗客の名前を大容量仮想記憶領域に記憶(格納)した後、その名前に対応する乗客の住所を大容量仮想記憶領域から抽出(検索)する(S-2)。次に、サーバ13は、抽出(検索)した住所をインターネットを介して車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。尚、乗客の名前及び住所は、タクシーコールセンター22(タクシー会社)に設置された出力装置(ディスプレイ23)に出力(表示)される。
【0056】
車載タブレット12は、サーバ13から送信された乗客の住所を受信し(運行支援情報受信手段)、
図6に示す名前検索結果画面をタッチパネル14に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)(S-3)。
図6の名前検索結果画面には、乗客の名前を表示した名前表示エリア6a、乗客の住所を表示した住所表示エリア6b、住所確定ボタン6c、ナビゲーションボタン6d、戻るボタン6e、メニューボタン6f、閉じるボタン6gが表示される。尚、住所が複数ヒットした場合、住所表示エリア6bに複数の住所が表示される。乗務員15は、住所表示エリア6bに表示された住所に誤りがないかを確かめる。又は、複数の住所からどの住所が乗客の住所かを聞いた後、特定の住所を選択(反転)する。
【0057】
乗務員15は、名前検索結果画面の住所確定ボタン6cをタップする。住所確定ボタン6cをタップすると、住所確定情報が車載タブレット12からサーバ13へ送信される。住所確定情報を受信したサーバ13は、確定した住所を示す座標(降車地座標)を車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。車載タブレット12は、地図データをタッチパネル14に出力(表示)し、座標(乗客の名前に対応する住所)が示す位置をタッチパネル14の地図データ上に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)(S-4)。
【0058】
尚、地図データには、乗車位置から目的地(乗客の名前に対応する住所)(降車位置)までの間におけるタクシー11の位置(位置座標)が表示される。乗務員15は、乗客の名前、乗客の住所を確認しつつ、地図データ上に出力(表示)された座標に従って乗客の目的地(乗客の名前に対応する住所)に向かってタクシー11を走行させる。
【0059】
又、乗務員は、ナビルートを出力(表示)する場合(S-5)、ナビゲーションボタン6dをタップする。ナビゲーションボタン6dをタップすると、ナビルート設定情報が車載タブレット12からサーバ13へ送信される。ナビルート設定情報を受信したサーバ13は、確定した住所を示す座標を車載タブレット12に送信し(運行支援情報送信手段)、タクシー11の現在位置から座標(乗客の名前に対応する住所)までのナビルート(誘導ルート)を車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。
【0060】
車載タブレット12は、
図7に示すナビルート出力画面をタッチパネル14に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)(S-6)。
図7のナビルート出力画面には、地図データ7aがタッチパネルに出力(表示)され、座標が示す位置がタッチパネル14の地図データ7a上に出力(表示)されるとともに、タクシー11の現在位置から座標(乗客の名前に対応する住所)までのナビルートがタッチパネル14の地図データ7a上に出力(表示)される。
【0061】
又は、車載タブレット12がナビゲーションアプリケーションを起動し、地図データ7aをタッチパネル14に出力(表示)し、座標が示す位置をタッチパネル14の地図データ7a上に出力(表示)するとともに(運行支援情報出力手段)(S-4)、タクシー11の現在位置から座標(乗客の名前に対応する住所)までのナビルートをタッチパネル14の地図データ7a上に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)(S-6)。乗務員は、乗客の名前、乗客の住所を確認しつつ、ナビルートに従って乗客の目的地(乗客の名前に対応する住所)に向かってタクシー11を走行させる。尚、ナビルート出力画面には、戻るボタン7b、終了ボタン7c、メニューボタン7dが表示される。
【0062】
図8は、車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)された名前検索結果画面の他の一例を示す図である。タクシーコールセンター22(タクシー会社)に乗客からタクシー11の配車依頼があった場合、タクシーコールセンター22のオペレーター24が乗客の名前を聞く。オペレーター24は、乗客の名前を入力装置から入力し、名前をサーバ13に送信する。
【0063】
タクシーコールセンター22から名前を受信したサーバ13は、その名前に対応する乗客の住所を大容量仮想記憶領域から抽出(検索)するとともに、その名前に対応する乗客の属性情報を抽出(検索)する。次に、サーバ13は、乗客の名前、抽出(検索)した住所、抽出(検索)した属性情報をインターネットを介して車載タブレット12及びタクシーコールセンター22の出力装置に送信する(運行支援情報送信手段)。タクシーコールセンター22(タクシー会社)の出力装置(ディスプレイ23)には、乗客の名前、乗客の住所、乗客の属性が出力(表示)される。
【0064】
車載タブレット12は、サーバ13から送信された乗客の名前、住所、属性情報を受信し(運行支援情報受信手段)、
図8に示す名前検索結果画面をタッチパネル14に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)。
図8の名前検索結果画面には、乗客の名前を表示した名前表示エリア8a、乗客の住所を表示した住所表示エリア8b、乗客の属性を表示した属性表示エリア8c、ナビゲーションボタン8d、戻るボタン8e、メニューボタン8f、閉じるボタン8gが表示される。
【0065】
次に、乗務員15は、名前検索結果画面のナビゲーションボタン8dをタップする。ナビゲーションボタン8dをタップすると、ナビルート設定情報が車載タブレット12からサーバ13へ送信される。ナビルート設定情報を受信したサーバ13は、確定した住所を示す座標(乗車地座標)を車載タブレット12に送信し(運行支援情報送信手段)、タクシー11の現在位置から座標(乗客の名前に対応する住所)までのナビルート(誘導ルート)を車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。
【0066】
車載タブレット12は、地図データをタッチパネル14に出力(表示)し、座標(乗客の名前に対応する住所)が示す位置をタッチパネル14の地図データ上に出力(表示)するとともに(運行支援情報出力手段)、タクシー11の現在位置から座標(乗客の名前に対応する住所)までのナビルートをタッチパネル14の地図データ上に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)(
図7援用)。又は、車載タブレット12がナビゲーションアプリケーションを起動し、地図データをタッチパネル14に出力(表示)し、座標(乗客の名前に対応する住所)が示す位置をタッチパネル14の地図データ上に出力(表示)するとともに(運行支援情報出力手段)、タクシー11の現在位置から座標(乗客の名前に対応する住所)までのナビルートをタッチパネル14の地図データ上に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)。尚、地図データには、タクシー11の現在位置から目的地(乗客の名前に対応する住所)(乗車位置)までの間におけるタクシー11の位置(位置座標)が表示される。乗務員15は、乗客の名前、乗客の住所、乗客の属性を確認しつつ、ナビルートに従って乗客の待つ場所(乗客の名前に対応する住所)に向かってタクシー11を走行させる(無線配車)。
【0067】
営業車両運行支援システム10は、タクシー11(営業車両)に乗車する乗客の名前から乗客の住所(ターゲット)を検索することができ、乗客の名前から正確な住所を得ることでタクシー11の運行を確実に支援することができる。営業車両運行支援システム10は、タクシー11(営業車両)に乗車する乗客の名前を車載タブレット12(車載端末)からサーバ13に送信することで、乗客の住所がわかるから、乗客からその住所を聞く必要はなく、タクシー11の乗車時における乗務員15の負担や労力を軽減することができ、乗客がその行き先を乗務員に説明する必要はなく、タクシー11の乗車時における乗客の負担を軽減することができる。営業車両運行支援システム10は、乗客の名前に対応した乗客の住所が車載タブレット12(車載端末)のタッチパネル14に出力されるから、乗客の帰宅時にその乗客の住所(自宅)に円滑かつ迅速に向かうことができる。
【0068】
図9は、営業車両運行支援システム10において実施される各手段の他の一例を示すフローチャートであり、
図10は、車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)された名称検索画面の一例を示す図である。
図11は、車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)された名称検索結果画面の一例を示す図である。
【0069】
既述のように、タクシー11が乗客の前に停止し、乗客がタクシー11に乗り込んだ後、乗客が所定の場所にでかける場合、メニュー画面の名称検索ボタン4bをタップした後、目的地の名称(目的地に在住する在住者の名前を含む)を聞く。車載タブレット12のタッチパネル14には、
図10に示す名称検索画面が出力(表示)される。
図10の名称検索画面には、名称入力エリア10a、名称又名前確定ボタン10b、クリアボタン10c、戻るボタン10d、メニューボタン10e、閉じるボタン10fが表示される。目的地の名称又は目的地の在住者の名前を聞いた乗務員15は、名称入力画面の名称入力エリア10aに名称又は在住者の名前を入力する(S-10)。又は、名称又は在住者の名前を乗客のスマートフォンから車載タブレット12に転送し、車載タブレット12に名称又は在住者の名前を入力する(S-10)。
【0070】
名称又は在住者の名前が車載タブレット12に入力された後、名称又名前確定ボタン10bをタップすると、入力された名称又は在住者の名前を表示した名称確認画面(図示せず)が車載タブレット12のタッチパンネル14に出力(表示)される。名称確認画面には、入力された名称又は在住者の名前を表示した名称表示エリア、名称送信ボタン、戻るボタン、メニューボタンが出力(表示)される。乗務員15は、名称表示エリアに表示された名称又は在住者の名前に誤りがないかを確認し、誤りがない場合、名称確認画面の名称送信ボタンをタップする。名称送信ボタンをタップすると、車載タブレット12は、インターネットに接続し、サーバ13のURLを使用してサーバ13にログインして入力された名称又は在住者の名前をインターネットを介してサーバ13に送信する(電話帳情報送信手段)。
【0071】
サーバ13は、車載タブレット12から送信された目的地の名称を受信し(電話帳情報受信手段)、受信した目的地の名称を車載端末特定情報(車載端末特定識別子)及びタクシー特定情報(タクシー特定識別子)並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(電話帳情報記憶手段)。サーバ13は、目的地の名称を大容量仮想記憶領域に記憶(格納)した後、目的地の名称に対応する住所を大容量仮想記憶領域から抽出(検索)する(S-11)。次に、サーバ13は、抽出(検索)した目的地の住所をインターネットを介して車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。尚、目的地の名称及び目的地の住所は、タクシーコールセンター22(タクシー会社)に設置された出力装置(ディスプレイ23)に出力(表示)される。
【0072】
サーバ13は、車載タブレット12から送信された目的地の在住者の名前を受信し(電話帳情報受信手段)、受信した目的地の在住者の名前を車載端末特定情報(車載端末特定識別子)及びタクシー特定情報(タクシー特定識別子)並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(電話帳情報記憶手段)。サーバ13は、目的地の在住者の名前を大容量仮想記憶領域に記憶(格納)した後、目的地の在住者の名前に対応する住所を大容量仮想記憶領域から抽出(検索)する(S-11)。次に、サーバ13は、抽出(検索)した目的地の在住者の住所をインターネットを介して車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。尚、目的地の在住者の名前、目的地の在住者の住所は、タクシーコールセンター22(タクシー会社)に設置された出力装置(ディスプレイ23)に出力(表示)される。
【0073】
車載タブレット12は、サーバ13から送信された目的地の名称対応する目的地の住所又は目的地の在住者の名前に対応する目的地の在住者の住所を受信し(運行支援情報受信手段)、
図11に示す名称検索結果画面をタッチパネル12に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)(S-12)。
図11の名称検索結果画面には、目的地の名称又は目的地の在住者の名前を表示した名称表示エリア11a、目的地の名称に対応する住所又は目的地の在住者の名前に対応する住所を表示した住所表示エリア11b、住所確定ボタン11c、ナビゲーションボタン11d、戻るボタン11e、メニューボタン11f、閉じるボタン11gが表示される。
【0074】
尚、住所が複数ヒットした場合、住所表示エリアに複数の住所が表示される。乗務員15は、住所表示エリアに表示された目的地の名称に対応する住所又は目的地の在住者の名前に対応する住所に誤りがないかを確かめる。又は、複数の住所からどの住所が目的地の住所又は目的地の在住者の住所かを聞いた後、特定の住所を選択(反転)する。
【0075】
乗務員15は、名称検索結果画面の住所確定ボタン11cをタップする。住所確定ボタン11cをタップすると、住所確定情報が車載タブレット12からサーバ13へ送信される。住所確定情報を受信したサーバ13は、確定した住所を示す座標(降車地座標)を車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。車載タブレット12は、地図データをタッチパネル14に出力(表示)し、座標(目的地の名称に対応する住所又は在住者の名前に対応する住所)が示す位置をタッチパネル14の地図データ上に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)(S-13)。乗務員15は、目的地の名称又は目的地の在住者の名前、目的地の住所又は目的地の在住者の住所を確認しつつ、地図データ上に出力(表示)された座標に従って乗客の目的地(名称に対応する住所又は在住者の名前に対応する住所)に向かってタクシー11を走行させる。
【0076】
又、乗務員は、ナビルートを出力(表示)する場合(S-14)、ナビゲーションボタン11dをタップする。ナビゲーションボタン11dをタップすると、ナビルート設定情報が車載タブレット12からサーバ13へ送信される。ナビルート設定情報を受信したサーバ13は、確定した住所を示す座標を車載タブレット12に送信し(運行支援情報送信手段)、タクシー11の現在位置から座標(目的地の名称に対応する住所又は目的地の在住者の名前に対応する住所)までのナビルート(誘導ルート)を車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。
【0077】
車載タブレット12は、地図データをタッチパネル14に出力(表示)し、座標(目的地の名称に対応する住所又は目的地の在住者の名前に対応する住所)が示す位置をタッチパネル14の地図データ上に出力(表示)するとともに(運行支援情報出力手段)、タクシー11の現在位置から座標(目的地の名称に対応する住所又は目的地の在住者の名前に対応する住所)までのナビルートをタッチパネル12の地図データ上に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)(
図7援用)(S-15)。
【0078】
又は、車載タブレット12がナビゲーションアプリケーションを起動し、地図データをタッチパネル14に出力(表示)し、座標(目的地の名称に対応する住所又は目的地の在住者の名前に対応する住所)が示す位置をタッチパネル14の地図データ上に出力(表示)するとともに(運行支援情報出力手段)、タクシー11の現在位置から座標(目的地の名称に対応する住所又は目的地の在住者の名前に対応する住所)までのナビルートをタッチパネル14の地図データ上に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)(S-15)。
【0079】
尚、地図データには、乗車位置から目的地(目的地の名称に対応する住所又は目的地の在住者の名前に対応する住所)(降車位置)までの間におけるタクシー11の位置(位置座標)が表示される。乗務員15は、目的地の名称又は目的地の在住者の名前、目的地の住所又は目的地の在住者の住所を確認しつつ、地図データ上に出力(表示)された座標及びナビルートに従って乗客の目的地(名称に対応する住所又は在住者の名前に対応する住所)に向かってタクシー11を走行させる。
【0080】
営業車両運行支援システム10は、目的地の名称又は目的地に在住する在住者の名前から目的地の住所(ターゲット)又は目的地に在住する在住者の住所(ターゲット)を検索することができ、目的地の名称又は目的地に在住する在住者の名前から正確な住所を得ることでタクシー11の運行を確実に支援することができる。
【0081】
営業車両運行支援システム10は、目的地の名称又は目的地に在住する在住者の名前を車載タブレット12(車載端末)からサーバ13に送信することで、目的地の住所又は目的地に在住する在住者の住所がわかるから、乗客から目的地の住所又は目的地に在住する在住者の住所を聞く必要はなく、タクシー11の乗車時における乗務員15の負担や労力を軽減することができ、乗客がその行き先を乗務員に説明する必要はなく、タクシー11の乗車時における乗客の負担を軽減することができる。営業車両運行支援システム10は、目的地の名称対応した目的地の住所又は目的地の在住者の名前に対応した在住者の住所が車載タブレット12(車載端末)のタッチパネル14に出力されるから、目的地へ円滑かつ迅速に向かうことができ、乗客を目的地に円滑かつ迅速に送る(搬送する)ことができる。
【0082】
図12は、営業車両運行支援システム10において実施される各手段の他の一例を示すフローチャートであり、
図13は、車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)された電話番号検索画面の一例を示す図である。
図14は、車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)された電話番号検索結果画面の一例を示す図である。
【0083】
タクシー11が乗客の前に停止し、乗客がタクシー11に乗り込んだ後、乗客が出先から自宅に戻る場合であって電話番号検索をする場合、又は、乗客が所定の場所にでかける場合であって電話番号検索する場合、メニュー画面の電話番号検索ボタン4cをタップした後、乗客の電話番号を聞き、又は、目的地の電話番号(目的地に在住する在住者の電話番号を含む)を聞く。車載タブレット12のタッチパネル14には、
図13に示す電話番号検索画面が出力(表示)される。
図13の電話番号検索画面には、電話番号入力エリア13a、電話番号確定ボタン13b、クリアボタン13c、戻るボタン13d、メニューボタン13e、閉じるボタン13fが表示される。
【0084】
乗客の電話番号又は目的地の電話番号或いは目的地の在住者の電話番号を聞いた乗務員は、電話番号入力画面の電話番号入力エリア13aに乗客の電話番号又は目的地の電話番号或いは目的地の在住者の電話番号を入力する(S-20)。又は、乗客の電話番号又は目的地の電話番号或いは目的地の在住者の電話番号を乗客のスマートフォンから車載タブレット12に転送し、車載タブレット12に乗客の電話番号又は目的地の電話番号或いは目的地の在住者の電話番号を入力する(S-20)。
【0085】
乗客の電話番号又は目的地の電話番号或いは目的地の在住者の電話番号が車載タブレット12に入力された後、電話番号確定ボタン13bをタップすると、入力された乗客の電話番号又は目的地の電話番号或いは目的地の在住者の電話番号を表示した電話番号確認画面(図示せず)が車載タブレット12のタッチパンネル14に出力(表示)される。電話番号確認画面には、入力された電話番号を表示した電話番号表示エリア、電話番号送信ボタン、戻るボタン、メニューボタンが出力(表示)される。
【0086】
乗務員15は、電話番号表示エリアに表示された乗客の電話番号又は目的地の電話番号或いは目的地の在住者の電話番号に誤りがないかを確認し、誤りがない場合、電話番号確認画面の電話番号送信ボタンをタップする。電話番号送信ボタンをタップすると、車載タブレット12は、インターネットに接続し、サーバ11のURLを使用してサーバ11にログインして入力された乗客の電話番号又は目的地の電話番号或いは目的地の在住者の電話番号をインターネットを介してサーバ11に送信する(電話帳情報送信手段)。
【0087】
サーバ13は、車載タブレット12から送信された乗客の電話番号を受信し(電話帳情報受信手段)、受信した乗客の電話番号を車載端末特定情報(車載端末特定識別子)及びタクシー特定情報(タクシー特定識別子)並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(電話帳情報記憶手段)。サーバ13は、乗客の電話番号を大容量仮想記憶領域に記憶(格納)した後、乗客の電話番号に対応する住所を大容量仮想記憶領域から抽出(検索)する(S-21)。次に、サーバ13は、抽出(検索)した乗客の住所をインターネットを介して車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。尚、乗客の電話番号及び乗客の住所は、タクシーコールセンター22(タクシー会社)に設置された出力装置(ディスプレイ13)に出力(表示)される。
【0088】
サーバ13は、車載タブレット12から送信された目的地の電話番号を受信し(電話帳情報受信手段)、受信した目的地の電話番号を車載端末特定情報(車載端末特定識別子)及びタクシー特定情報(タクシー特定識別子)並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(電話帳情報記憶手段)。サーバ13は、目的地の電話番号を大容量仮想記憶領域に記憶(格納)した後、目的地の電話番号に対応する住所を大容量仮想記憶領域から抽出(検索)する(S-21)。次に、サーバ13は、抽出(検索)した目的地の住所をインターネットを介して車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。尚、目的地の電話番号及び目的地の住所は、タクシーコールセンター22(タクシー会社)に設置された出力装置(ディスプレイ23)に出力(表示)される。
【0089】
サーバ13は、車載タブレット12から送信された目的地の在住者の電話番号を受信し(電話帳情報受信手段)、受信した目的地の在住者の電話番号を車載端末特定情報(車載端末特定識別子)及びタクシー特定情報(タクシー特定識別子)並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(電話帳情報記憶手段)。サーバ13は、目的地の在住者の電話番号を大容量仮想記憶領域に記憶(格納)した後、目的地の在住者の電話番号に対応する住所を大容量仮想記憶領域から抽出(検索)する(S-21)。次に、サーバ13は、抽出(検索)した目的地の在住者の住所をインターネットを介して車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。尚、目的地の在住者の電話番号及び目的地の在住者の住所は、タクシーコールセンター22(タクシー会社)に設置された出力装置(ディスプレイ23)に出力(表示)される。
【0090】
車載タブレット12は、サーバ11から送信された乗客の電話番号に対応する乗客の住所又は目的地の電話番号に対応する目的地の住所或いは目的地の在住者の電話番号に対応する在住者の住所を受信し(運行支援情報受信手段)、
図14に示す電話番号検索結果画面をタッチパネル14に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)。
図14の電話番号検索結果画面には、乗客の電話番号又は目的地の電話番号或いは目的地の在住者の電話番号を表示した電話番号表示エリア14a、乗客の電話番号対応する住所又は目的地の電話番号に対応する住所或いは目的地の在住者の電話番号に対応する住所を表示した住所表示エリア14b、住所確定ボタン14c、ナビゲーションボタン14d、戻るボタン14e、メニューボタン14f、閉じるボタン14gが表示される。
【0091】
尚、住所が複数ヒットした場合、住所表示エリア14bに複数の住所が表示される。乗務員15は、住所表示エリア14bに表示された乗客の電話番号に対応する住所又は目的地の電話番号に対応する住所或いは目的地の在住者の電話番号に対応する住所に誤りがないかを確かめる。又は、複数の住所からどの住所が乗客の住所又は目的地の住所或いは目的地の在住者の住所かを聞いた後、特定の住所を選択(反転)する。
【0092】
乗務員15は、電話番号検索結果画面の住所確定ボタン14cをタップする。住所確定ボタン14cをタップすると、住所確定情報が車載タブレット12からサーバ13へ送信される。住所確定情報を受信したサーバ13は、確定した住所を示す座標(降車地座標)を車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。車載タブレット12は、地図データをタッチパネル14に出力(表示)し、座標(乗客の電話番号に対応する住所又は目的地の電話番号に対応する住所或いは目的地の在住者の電話番号に対応する住所)が示す位置をタッチパネル14の地図データ上に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)(S-23)。
【0093】
乗務員15は、乗客の電話番号又は目的地の電話番号或いは目的地の在住者の電話番号、乗客の電話番号に対応する住所又は目的地の電話番号に対応する住所或いは目的地の在住者の電話番号に対応する住所を確認しつつ、地図データ上に出力(表示)された座標に従って乗客の目的地(乗客の電話番号に対応する住所又は目的地の電話番号に対応する住所或いは目的地の在住者の電話番号に対応する住所)に向かってタクシー11を走行させる。
【0094】
又、乗務員15は、ナビルートを出力(表示)する場合(S-24)、ナビゲーションボタン14dをタップする。ナビゲーションボタン14dをタップすると、ナビルート設定情報が車載タブレット12からサーバ13へ送信される。ナビルート設定情報を受信したサーバ13は、確定した住所を示す座標を車載タブレット12に送信し(運行支援情報送信手段)、タクシー11の現在位置から座標(乗客の電話番号に対応する住所又は目的地の電話番号に対応する住所或いは目的地の在住者の電話番号に対応する住所)までのナビルート(誘導ルート)を車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。
【0095】
車載タブレット12は、地図データをタッチパネル14に出力(表示)し、座標(乗客の電話番号に対応する住所又は目的地の電話番号に対応する住所或いは目的地の在住者の電話番号に対応する住所)が示す位置をタッチパネル14の地図データ上に出力(表示)するとともに(運行支援情報出力手段)、タクシー11の現在位置から座標(乗客の電話番号に対応する住所又は目的地の電話番号に対応する住所或いは目的地の在住者の電話番号に対応する住所)までのナビルートをタッチパネル14の地図データ上に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)(
図7援用)(S-25)。
【0096】
又は、車載タブレット12がナビゲーションアプリケーションを起動し、地図データをタッチパネル14に出力(表示)し、座標(乗客の電話番号に対応する住所又は目的地の電話番号に対応する住所或いは目的地の在住者の電話番号に対応する住所)が示す位置をタッチパネル14の地図データ上に出力(表示)するとともに(運行支援情報出力手段)、タクシー11の現在位置から座標(乗客の電話番号に対応する住所又は目的地の電話番号に対応する住所或いは目的地の在住者の電話番号に対応する住所)までのナビルートをタッチパネル12の地図データ上に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)(S-25)。
【0097】
尚、地図データには、乗車位置から目的地(乗客の電話番号に対応する住所又は目的地の電話番号に対応する住所或いは目的地の在住者の電話番号に対応する住所)(降車位置)までの間におけるタクシー11の位置(位置座標)が表示される。乗務員15は、乗客の電話番号又は目的地の電話番号或いは目的地の在住者の電話番号、乗客の住所又は目的地の住所或いは目的地の在住者の住所を確認しつつ、地図データ上に出力(表示)された座標及びナビルートに従って乗客の目的地(乗客の電話番号に対応する住所又は目的地の電話番号に対応する住所或いは目的地の在住者の電話番号に対応する住所)に向かってタクシー11を走行させる。
【0098】
営業車両運行支援システム10は、タクシー11(営業車両)に乗車する乗客の電話番号又はタクシー11によって向かう目的地の電話番号或いはタクシー11によって向かう目的地の在住者の電話番号から乗客の住所(ターゲット)又は目的地の住所(ターゲット)或いは目的地の在住者の住所(ターゲット)を検索することができ、乗客の電話番号又は目的地の電話番号或いは目的地の在住者の電話番号から正確な住所を得ることでタクシー11の運行を確実に支援することができる。
【0099】
営業車両運行支援システム10は、タクシー11(営業車両)に乗車する乗客の電話番号又は営業車両によって向かう目的地の電話番号或いはタクシー11によって向かう目的地の在住者の電話番号を車載タブレット12(車載端末)からサーバ13に送信することで、乗客の住所又は目的地の住所或いは目的地の在住者の住所がわかるから、乗客からその住所又は目的地の住所或いは目的地の在住者の住所を聞く必要はなく、タクシー11の乗車時における乗務員15の負担や労力を軽減することができ、乗客がその行き先を乗務員に説明する必要はなく、タクシー11の乗車時における乗客の負担を軽減することができる。営業車両運行支援システム10は、乗客の電話番号又は目的地の電話番号或いは目的地の在住者の電話番号に対応した乗客の住所又は目的地の住所或いは目的地の在住者の住所が車載タブレット12(車載端末)に出力されるから、乗客の住所又は目的地へ円滑かつ迅速に向かうことができ、乗客をその住所又は目的地に円滑かつ迅速に送る(搬送する)ことができる。
【0100】
図15は、営業車両運行支援システム10において実施される各手段の他の一例を示すフローチャートであり、
図16は、車載タブレット12のタッチパネル13に出力(表示)されたメールアドレス検索画面の一例を示す図である。
図17は、車載タブレット12のタッチパネル13に出力(表示)されたメールアドレス検索結果画面の一例を示す図である。
【0101】
タクシー11が乗客の前に停止し、乗客がタクシー11に乗り込んだ後、乗客が出先から自宅に戻る場合であってメールアドレス検索をする場合、又は、乗客が所定の場所にでかける場合であってメールアドレス検索する場合、メニュー画面のメールアドレス検索ボタン4dをタップした後、タクシー11に乗車する乗客のメールアドレスを聞き、又は、タクシー11によって向かう目的地のメールアドレス(タクシー11によって向かう目的地に在住する在住者のメールアドレスを含む)を聞く。車載タブレット12のタッチパネル14には、
図16に示すメールアドレス検索画面が出力(表示)される。
図16のメールアドレス検索画面には、メールアドレス入力エリア16a、メールアドレス確定ボタン16b、クリアボタン16c、戻るボタン16d、メニューボタン16e、閉じるボタン16fが表示される。
【0102】
乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレス或いは目的地の在住者のメールアドレスを聞いた乗務員は、メールアドレス入力画面のメールアドレス入力エリア16aに乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレス或いは目的地の在住者のメールアドレスを入力する(S-30)。又は、乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレス或いは目的地の在住者のメールアドレスを乗客のスマートフォンから車載タブレット12に転送し、車載タブレット12に乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレス或いは目的地の在住者のメールアドレスを入力する(S-30)。或いは、乗客のスマートフォンを利用して車載タブレット12のタッチパネル13に出力(表示)されたバーコード(QRコード)(図示せず)を読み込み、スマートフォンに車載タブレット12のメールアドレスを転送した後、スマートフォンのタッチパネルに出力(表示)された車載タブレット12のメールアドレスに乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレス或いは目的地の在住者のメールアドレスを転送し、乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレス或いは目的地の在住者のメールアドレスを車載タブレット12に入力する(S-30)。
【0103】
乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレス或いは目的地の在住者のメールアドレスが車載タブレット12に入力された後、メールアドレス確定ボタン16bをタップすると、入力された乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレス或いは目的地の在住者のメールアドレスを表示したメールアドレス確認画面(図示せず)が車載タブレット12のタッチパンネル14に出力(表示)される。メールアドレス確認画面には、入力されたメールアドレスを表示したメールアドレス表示エリア、メールアドレス送信ボタン、戻るボタン、メニューボタンが出力(表示)される。
【0104】
乗務員15は、メールアドレス表示エリアに表示された乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレス或いは目的地の在住者のメールアドレスに誤りがないかを確認し、誤りがない場合、メールアドレス確認画面のメールアドレス送信ボタンをタップする。メールアドレス送信ボタンをタップすると、車載タブレット12は、インターネットに接続し、サーバ13のURLを使用してサーバ13にログインして入力された乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレス或いは目的地の在住者のメールアドレスをインターネットを介してサーバ13に送信する(電話帳情報送信手段)。
【0105】
サーバ11は、車載タブレット12から送信された乗客のメールアドレスを受信し(電話帳情報受信手段)、受信した乗客のメールアドレスを車載端末特定情報(車載端末特定識別子)及びタクシー特定情報(タクシー特定識別子)並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(電話帳情報記憶手段)。サーバ13は、乗客のメールアドレスを大容量仮想記憶領域に記憶(格納)した後、乗客のメールアドレスに対応する住所を大容量仮想記憶領域から抽出(検索)する(S-31)。次に、サーバ13は、抽出(検索)した乗客の住所をインターネットを介して車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。尚、乗客のメールアドレス及び乗客の住所は、タクシーコールセンター22(タクシー会社)に設置された出力装置(ディスプレイ23)に出力(表示)される。
【0106】
サーバ13は、車載タブレット12から送信された目的地のメールアドレスを受信し(電話帳情報受信手段)、受信した目的地のメールアドレスを車載端末特定情報(車載端末特定識別子)及びタクシー特定情報(タクシー特定識別子)並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(電話帳情報記憶手段)。サーバ13は、目的地のメールアドレスを大容量仮想記憶領域に記憶(格納)した後、目的地のメールアドレスに対応する住所を大容量仮想記憶領域から抽出(検索)する(S-31)。次に、サーバ13は、抽出(検索)した目的地の住所をインターネットを介して車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。尚、目的地のメールアドレス及び目的地の住所は、タクシーコールセンター22(タクシー会社)に設置された出力装置(ディスプレイ23)に出力(表示)される。
【0107】
サーバ13は、車載タブレット12から送信された目的地の在住者のメールアドレスを受信し(電話帳情報受信手段)、受信した目的地の在住者のメールアドレスを車載端末特定情報(車載端末特定識別子)及びタクシー特定情報(タクシー特定識別子)並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(電話帳情報記憶手段)。サーバ13は、目的地の在住者のメールアドレスを大容量仮想記憶領域に記憶(格納)した後、目的地の在住者のメールアドレスに対応する住所を大容量仮想記憶領域から抽出(検索)する(S-31)。次に、サーバ13は、抽出(検索)した目的地の在住者の住所をインターネットを介して車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。尚、目的地の在住者のメールアドレス及び目的地の在住者の住所は、タクシーコールセンター22(タクシー会社)に設置された出力装置(ディスプレイ23)に出力(表示)される。
【0108】
車載タブレット12は、サーバ13から送信された乗客のメールアドレスに対応する乗客の住所又は目的地のメールアドレスに対応する目的地の住所或いは目的地の在住者のメールアドレスに対応する在住者の住所を受信し(運行支援情報受信手段)、
図17に示すメールアドレス検索結果画面をタッチパネルに出力(表示)する(運行支援情報出力手段)(S-32)。
図17のメールアドレス検索結果画面には、乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレス或いは目的地の在住者のメールアドレスを表示したメールアドレス表示エリア17a、乗客のメールアドレス対応する住所又は目的地のメールアドレスに対応する住所或いは目的地の在住者のメールアドレスに対応する住所を表示した住所表示エリア17b、住所確定ボタン17c、ナビゲーションボタン17d、戻るボタン17e、メニューボタン17f、閉じるボタン17gが表示される。
【0109】
尚、住所が複数ヒットした場合、住所表示エリアに複数の住所が表示される。乗務員15は、住所表示エリアに表示された乗客のメールアドレスに対応する住所又は目的地のメールアドレスに対応する住所或いは目的地の在住者のメールアドレスに対応する住所に誤りがないかを確かめる。又は、複数の住所からどの住所が乗客の住所又は目的地の住所或いは目的地の在住者の住所かを聞いた後、特定の住所を選択(反転)する。
【0110】
乗務員15は、メールアドレス検索結果画面の住所確定ボタン17cをタップする。住所確定ボタン17cをタップすると、住所確定情報が車載タブレット12からサーバ13へ送信される。住所確定情報を受信したサーバ13は、確定した住所を示す座標(降車地座標)を車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。車載タブレット12は、地図データをタッチパネル14に出力(表示)し、座標(乗客のメールアドレスに対応する住所又は目的地のメールアドレスに対応する住所或いは目的地の在住者のメールアドレスに対応する住所)が示す位置をタッチパネルの地図データ上に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)(S-33)。
【0111】
乗務員15は、乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレス或いは目的地の在住者のメールアドレス、乗客のメールアドレスに対応する住所又は目的地のメールアドレスに対応する住所或いは目的地の在住者のメールアドレスに対応する住所を確認しつつ、地図データ上に出力(表示)された座標に従って乗客の目的地(乗客のメールアドレスに対応する住所又は目的地のメールアドレスに対応する住所或いは目的地の在住者のメールアドレスに対応する住所)に向かってタクシー11を走行させる。
【0112】
又、乗務員15は、ナビルートを出力(表示)する場合(S-34)、ナビゲーションボタン17dをタップする。ナビゲーションボタン17dをタップすると、ナビルート設定情報が車載タブレット12からサーバ13へ送信される。ナビルート設定情報を受信したサーバ13は、確定した住所を示す座標を車載タブレット12に送信し(運行支援情報送信手段)、タクシー11の現在位置から座標(乗客のメールアドレスに対応する住所又は目的地のメールアドレスに対応する住所或いは目的地の在住者のメールアドレスに対応する住所)までのナビルート(誘導ルート)を車載タブレット12に送信する(運行支援情報送信手段)。
【0113】
車載タブレット12は、地図データをタッチパネル14に出力(表示)し、座標(乗客のメールアドレスに対応する住所又は目的地のメールアドレスに対応する住所或いは目的地の在住者のメールアドレスに対応する住所)が示す位置をタッチパネルの地図データ上に出力(表示)するとともに(運行支援情報出力手段)、タクシーの現在位置から座標(乗客のメールアドレスに対応する住所又は目的地のメールアドレスに対応する住所或いは目的地の在住者のメールアドレスに対応する住所)までのナビルートをタッチパネル14の地図データ上に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)(
図7援用)(S-35)。
【0114】
又は、車載タブレット12がナビゲーションアプリケーションを起動し、地図データをタッチパネル14に出力(表示)し、座標(乗客のメールアドレスに対応する住所又は目的地のメールアドレスに対応する住所或いは目的地の在住者のメールアドレスに対応する住所)が示す位置をタッチパネル14の地図データ上に出力(表示)するとともに(運行支援情報出力手段)、タクシー11の現在位置から座標(乗客のメールアドレスに対応する住所又は目的地のメールアドレスに対応する住所或いは目的地の在住者のメールアドレスに対応する住所)までのナビルートをタッチパネル14の地図データ上に出力(表示)する(運行支援情報出力手段)(S-35)。
【0115】
尚、地図データには、乗車位置から目的地(乗客のメールアドレスに対応する住所又は目的地のメールアドレスに対応する住所或いは目的地の在住者のメールアドレスに対応する住所)(降車位置)までの間におけるタクシー11の位置(位置座標)が表示される。乗務員15は、乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレス或いは目的地の在住者のメールアドレス、乗客の住所又は目的地の住所或いは目的地の在住者の住所を確認しつつ、地図データ上に出力(表示)された座標及びナビルートに従って乗客の目的地(乗客のメールアドレスに対応する住所又は目的地のメールアドレスに対応する住所或いは目的地の在住者のメールアドレスに対応する住所)に向かってタクシー11を走行させる。
【0116】
営業車両運行支援システム10は、タクシー11(営業車両)に乗車する乗客のメールアドレス又はタクシー11によって向かう目的地のメールアドレス或いはタクシー11によって向かう目的地の在住者のメールアドレスから乗客の住所(ターゲット)又は目的地の住所(ターゲット)或いは目的地の在住者の住所(ターゲット)を検索することができ、乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレス或いは目的地の在住者のメールアドレスから正確な住所を得ることでタクシー11の運行を確実に支援することができる。
【0117】
営業車両運行支援システム10は、タクシー11(営業車両)に乗車する乗客のメールアドレス又はタクシー11によって向かう目的地のメールアドレス或いはタクシー11によって向かう目的地の在住者のメールアドレスを車載タブレット12(車載端末)からサーバ13に送信することで、乗客の住所又は目的地の住所或いは目的地の在住者の住所がわかるから、乗客からその住所又は目的地の住所或いは目的地の在住者の住所を聞く必要はなく、タクシー11の乗車時における乗務員15の負担や労力を軽減することができ、乗客がその行き先を乗務員に説明する必要はなく、タクシー11の乗車時における乗客の負担を軽減することができる。営業車両運行支援システム10は、乗客のメールアドレス又は目的地のメールアドレス或いは目的地の在住者のメールアドレスに対応した乗客の住所又は目的地の住所或いは目的地の在住者の住所が車載タブレット12(車載端末)に出力されるから、乗客の住所又は目的地へ円滑かつ迅速に向かうことができ、乗客をその住所又は目的地に円滑かつ迅速に送る(搬送する)ことができる。
【0118】
図18は、オペレーター24と乗務員15との間におけるメッセージ文字情報の相互通信を示すイメージ図であり、
図19は、車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)されたメッセージ文字情報出力画面の一例を示す図である。タクシーコールセンター22のオペレーター24は、サーバ13を利用し、所定のメッセージ(オペレーターメッセージ)を乗務員15(車載タブレット12)に文字情報として送信し、所定のメッセージ(タクシー乗務員メッセージ)を乗務員15(車載タブレット12)から文字情報として受信する。タクシー11の乗務員15は、車載タブレット12を利用し、所定のメッセージ(タクシー乗務員メッセージ)をタクシーコールセンター22のオペレーター24(サーバ13)に文字情報として送信し、所定のメッセージ(オペレーターメッセージ)をタクシーコールセンター22のオペレーター24(サーバ13)から文字情報として受信する。
【0119】
オペレーター24は、キーボードやマウス、タッチパネル(入力装置)からオペレーターメッセージ(文字情報)を入力し、オペレーターメッセージ(文字情報)を入力した後、そのオペレーターメッセージをサーバ13から所定のタクシー11(1台のタクシー11又は特定多数のタクシー11或いは不特定多数のタクシー11)の車載タブレット12(車載端末)に送信する(メッセージ文字情報第1送信手段)。オペレーターメッセージ(文字情報)の一例としては、「予約注文がありますが、受けていただけますか?」や「○○町3丁目○○商店で乗客が待っていますが、直行していただけますか。」、「○○道路渋滞中」等がある。尚、オペレーター24から発信するメッセージに特に限定はない。
【0120】
サーバ13は、オペレーター24からオペレーターメッセージ(文字情報)の送信信号(送信指令)を受けた場合、そのオペレーターメッセージをインターネットを介して所定のタクシー11の車載タブレット12に送信する。サーバ13は、オペレーターメッセージ(文字情報)を車載端末特定情報及びタクシー特定情報並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する。尚、オペレーターメッセージ(文字情報)は、特定の1台のタクシー11の車載タブレット12に送信する場合、又は、複数台(特定多数又は不特定多数)のタクシー11の車載タブレット12に同時に送信する場合がある。車載タブレット12は、サーバ13(オペレーター24)から送信されたオペレーターメッセージ(文字情報)を受信し(メッセージ文字情報第1受信手段)、受信したオペレーターメッセージ(文字情報)をタッチパネル14に出力(表示)する(メッセージ文字情報第1出力手段)。
【0121】
車載タブレット12のタッチパネル14には、
図19に示すメッセージ文字情報出力画面が出力(表示)される。
図19のメッセージ文字情報出力画面には、オペレーター24からのオペレーターメッセージ(文字情報)を表示したオペレーターメッセージ文字情報表示エリア19a、乗務員15の乗務員メッセージ(文字情報)を表示した乗務員メッセージ文字情報表示エリア19b、メッセージ返信ボタン19c、クリアボタン19d、戻るボタン19e、メニューボタン19fが出力(表示)される。メッセージ文字情報出力画面が出力されると、車載タブレット12のスピーカー又はタクシー11の車内に設置されたスピーカーからメッセージ着信音又はメッセージ着信を知らせる着信音声メッセージが発音される。乗務員15は、オペレーターメッセージ文字情報表示エリア19aに表示エリアに表示された文字情報を見ることで、オペレーター24からオペレーターメッセージの内容を知ることができる。
【0122】
乗務員15がオペレーター24のメッセージに対して返信する場合、メッセージ返信ボタン19cをタップする。又は、所定のメッセージをタクシーコールセンター22のオペレーター24(サーバ13)に送信する場合、メニュー画面の文字メッセージボタン4eをタップする。メッセージ返信ボタン19cをタップし、又は、文字メッセージボタン4eをタップすると、タクシーメッセージ送信画面(図示せず)が車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)される。タクシーメッセージ送信画面には、返信又は送信するメッセージを入力するタクシーメッセージ入力エリア、確認ボタン、戻るボタン、メニューボタン、クリアボタンが出力(表示)される。
【0123】
乗務員15は、タクシーメッセージ入力エリアに返信又は送信するメッセージ(文字情報)を入力し、返信(送信)メッセージを入力した後、確認ボタンをタップする。確認ボタンをタップすると、メッセージ確認画面(図示せず)が車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)される。メッセージ確認画面には、返信(送信)メッセージを表示したタクシーメッセージ表示エリア、送信ボタン、戻るボタン、メニューボタンが出力(表示)される。乗務員は、タクシーメッセージ表示エリアに表示された返信(送信)メッセージを確認した後、送信ボタンをタップする。
【0124】
送信ボタンをタップすると、車載タブレット12は、乗務員15のタクシー乗務員メッセージ(タクシーメッセージ文字情報)をインターネットを介してサーバ13に送信する(メッセージ文字情報第2送信手段)。サーバ13は、車載タブレット12(乗務員15)から送信されたタクシー乗務員メッセージを受信し(メッセージ文字情報第2受信手段)、受信したタクシー乗務員メッセージをタクシーコールセンター22(タクシー会社)のディスプレイ23(出力装置)に出力(表示)する(メッセージ文字情報第2出力手段)。
【0125】
サーバ13は、タクシー乗務員メッセージ(タクシーメッセージ文字情報)を車載端末特定情報及びタクシー特定情報並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する。タクシーコールセンター22(タクシー会社)のディスプレイ23(出力装置)には、タクシーメッセージ文字情報出力画面(図示せず)が出力(表示)される。タクシーメッセージ文字情報出力画面には、乗務員15から返信(送信)されたタクシー乗務員メッセージ(タクシーメッセージ文字情報)が出力(表示)される。オペレーター24と乗務員15とは、メッセージ文字情報を利用して何時でも相互にメッセージ(情報)を送受信することができる。
【0126】
営業車両運行支援システムは10、サーバ13から送信されたオペレーター24のメッセージを文字情報として車載タブレット12(車載端末)が出力することで、オペレーター24がタクシー11(営業車両)の乗務員15に各種のメッセージ(情報)を文字情報として正確に伝えることができ、タクシー11の乗務員15がオペレーター24からの各種のメッセージ(情報)を文字情報で受け取ることができる。営業車両運行支援システム10は、車載タブレット12(車載端末)から送信されたタクシー11(営業車両)の乗務員15のメッセージを文字情報としてサーバ13が出力することで、タクシー11の乗務員15がオペレーター24に各種のメッセージ(情報)を文字情報として正確に伝えることができ、オペレーター24がタクシー11の乗務員15からの各種のメッセージ(情報)を文字情報で受け取ることができる。
【0127】
図20は、オペレーター24と乗務員15との間における音声情報の相互通信を示すイメージ図である。タクシーコールセンター22のオペレーター24は、サーバ13を利用し、所定の音声情報(オペレーター音声メッセージ)をタクシー11の乗務員15(車載タブレット12)に送信し、所定の音声情報(タクシー乗務員音声メッセージ)をタクシー11の乗務員15(車載タブレット12)から受信する。タクシー11の乗務員15は、車載タブレット12を利用し、所定の音声情報(タクシー音声メッセージ)をタクシーコールセンター22のオペレーター24(サーバ13)に送信し、所定の音声情報(オペレーター音声メッセージ)をタクシーコールセンター22のオペレーター24(サーバ13)から受信する。
【0128】
オペレーター24は、マイクロフォン(入力装置)からオペレーター音声メッセージ(オペレーター24の音声情報)を入力(集音)する。サーバ13は、マイクロフォン(入力装置)から入力されたオペレーター音声メッセージ(音声情報)を所定のタクシー11(1台のタクシー11又は特定多数のタクシー11或いは不特定多数のタクシー11)の車載タブレット12(車載端末)に送信する(音声情報第1送信手段)。サーバ13は、オペレーター音声メッセージ(オペレーター24の音声情報)を車載端末特定情報及びタクシー特定情報並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する。オペレーター音声メッセージの一例としては、「忘れ物が車内にありますか」や「○○道路が事故で渋滞中です」等がある。尚、オペレーターから発信する音声メッセージに特に限定はない。
【0129】
尚、オペレーター音声メッセージ(音声情報)は、特定の1台のタクシー11の車載タブレット12に送信する場合、又は、複数台(特定多数又は不特定多数)のタクシー11の車載タブレット12に同時に送信する場合がある。車載タブレット12は、サーバ11(オペレーター24)から送信されたオペレーター音声メッセージ(オペレーター24の音声情報)を受信し(音声情報第1受信手段)、受信したオペレーター音声メッセージ(音声情報)をスピーカーから出力(発音)する(音声情報第1出力手段)。乗務員15は、スピーカーから出力(発音)されたオペレーター音声メッセージ(音声情報)を聞くことで、オペレーター24からのメッセージの内容を知ることができる。
【0130】
タクシー11の各乗務員15は、乗務員音声メッセージ(音声情報)をオペレーター24に送信(返信)する場合、メニュー画面の音声メッセージボタン4f(
図20のマイクボタン)をタップする。音声メッセージボタン4fをタップすると、図示はしていないが、音声メッセージ入力画面が車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)される。音声メッセージ入力画面には、マイクロフォン音声入力可能メッセージが出力(表示)されるとともに、メニューボタン、戻るボタン、閉じるボタンが出力(表示)される。
【0131】
乗務員15は、車載タブレット12に内蔵されたマイクロフォン又はタクシー11の車内に設置されたマイクロフォンから乗務員音声メッセージ(乗務員15の音声情報)を入力(集音)する。マイクロフォンから入力(集音)された乗務員音声メッセージの内容は、車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)される。車載タブレット12(車載端末)は、マイクロフォン(入力装置)から入力された乗務員音声メッセージ(音声情報)をサーバ13に送信する(音声情報第2送信手段)。乗務員音声メッセージの一例としては、「忘れ物はありません」や「○○道路渋滞、了解しました」等がある。尚、乗務員15から発信する音声メッセージに特に限定はない。
【0132】
サーバ13は、車載タブレット12(乗務員15)から送信された乗務員音声メッセージ(乗務員の音声情報)を受信し(音声情報第2受信手段)、受信した乗務員音声メッセージ(音声情報)をタクシーコールセンター22(タクシー会社)のスピーカー(出力装置)から出力(発音)する(音声情報第2出力手段)。サーバ13は、乗務員音声メッセージ(乗務員15の音声情報)を車載端末特定情報及びタクシー特定情報並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する。オペレーター24は、スピーカーから出力(発音)された乗務員音声メッセージ(音声情報)を聞くことで、乗務員15からのメッセージの内容を知ることができる。オペレーター24と乗務員15とは、音声メッセージを利用して何時でも相互に通話することができる。
【0133】
営業車両運行支援システム10は、オペレーター24の音声を車載タブレット12(車載端末)に内蔵されたスピーカー又はタクシー11の車内に設置されたスピーカーが出力(発音)することで、オペレーター24がタクシー11(営業車両)の乗務員15に各種のメッセージ(情報)を音声として正確に伝えることができ、タクシー11の乗務員15がオペレーター24からの各種のメッセージ(情報)を音声で聞くことができる。営業車両運行支援システム10は、タクシー11(営業車両)の乗務員15の音声をサーバ13に接続されたスピーカーが出力(発音)することで、タクシー11の乗務員15がオペレーター24に各種のメッセージ(情報)を音声として正確に伝えることができ、オペレーター24がタクシー11の乗務員15からの各種のメッセージ(情報)を音声で聞くことができる。
【0134】
図21は、乗務員15がタクシーコールセンター22に対して各種状況を申告する場合のイメージ図である。タクシー11の乗務員15は、車載タブレット12を利用し、タクシーコールセンター22(サーバ13)に対してタクシー11(営業車両)の現在の状態情報を送信し、タクシーコールセンター22(サーバ13)に対してタクシー11(営業車両)の現在の待機情報を送信する。タクシーコールセンター22は、サーバ13を利用し、乗務員15(車載タブレット12)から送信されたタクシー11の現在の状態情報を受信し、乗務員15(車載タブレット12)から送信されたタクシー11の現在の待機情報を受信する。
【0135】
タクシー11の乗務員15は、タクシー11の現在の状態をタクシーコールセンター22に申告する場合、メニュー画面の状態申告ボタン4gをタップする。状態申告ボタン4gをタップすると、状態入力画面(図示せず)が車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)される。状態入力画面には、各種状態(食事、小休憩、介護、貸切運転、回送運転、代行運転)が表示された状態表示エリア、状態確定ボタン、メニューボタン、クリアボタン、戻るボタン、閉じるボタンが出力(表示)される。尚、各種状態として表示される名称に特に限定はない。
【0136】
乗務員15は、状態表示エリアに表示された各種状態の中から現在のタクシー11(営業車両)の状態(食事、小休憩、介護、貸切運転、回送運転、代行運転のうちのいずれか)を選び、選んだ状態を反転させた後、状態確定ボタンをタップする。状態確定ボタンをタップすると、選んだ状態の状態情報がインターネットを介して車載タブレット12(車載端末)からサーバ13に送信される(状態情報送信手段)。車載タブレット12のタッチパネル14には、現在のタクシー11の状態が出力(表示)される。
【0137】
サーバ13は、車載タブレット12から送信されたタクシー11の現在の状態情報を受信し(状態情報受信手段)、受信した状態情報をタクシーコールセンター22(タクシー会社)のディスプレイ23(出力装置)に出力(表示)する(状態情報出力手段)。サーバ13は、タクシー11の現在の状態情報を車載端末特定情報及びタクシー特定情報並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(状態情報記憶手段)。タクシーコールセンタ22ーの担当者(乗務員の管理者やオペレーター24)は、ディスプレイ23(出力装置)に出力(表示)された状態情報を見ることで、特定のタクシー11の現在の状態を知ることができる。
【0138】
タクシー11の乗務員15は、タクシー11の現在の待機状況をタクシーコールセンター22に申告する場合、メニュー画面の待機申告ボタン4hをタップする。待機申告ボタン4hをタップすると、待機状況入力画面(図示せず)が車載タブレット12のタッチパネル14に出力(表示)される。待機状況入力画面には、待機場所を入力する待機場所入力エリア、待機場所毎の待機台数を表示した待機台数表示エリア、待機順番を表示した待機順番表示エリア、メニューボタン、クリアボタン、戻るボタン、閉じるボタンが出力(表示)される。
【0139】
乗務員15は、待機場所入力エリアに表示される待機場所名ボタンをタップすると(待機場所に相当する地図データの所定の個所をタップして入力すること可)入力された待機場所情報がインターネットを介して車載タブレット12(車載端末)からサーバ13に送信される(待機情報送信手段)。車載タブレット12のタッチパネル14には、現在のタクシー11の待機状態が出力(表示)される。
【0140】
サーバ13は、車載タブレット12から送信されたタクシー11の待機情報を受信し(待機情報受信手段)、受信した待機情報をタクシーコールセンター22(タクシー会社)のディスプレイ23(出力装置)に出力(表示)する(待機情報出力手段)。サーバ13は、タクシー11の待機情報を車載端末特定情報及びタクシー特定情報並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(待機情報記憶手段)。タクシーコールセンター22の担当者(乗務員の管理者やオペレーター24)は、ディスプレイ23(出力装置)に出力(表示)された待機情報を見ることで、特定のタクシー11の待機状況(タクシー11毎の待機場所住所、タクシー11毎の待機場所名称、待機場所毎の待機台数、タクシー11毎の待機時間)を知ることができる。尚、タクシー11の乗務員15は、待機台数表示エリアに表示された待機場所毎の待機台数を見ることで、待機場所毎の待機台数を知ることができ、待機順番表示エリアに表示された待機順番を見ることで、自分のタクシー11の待機順番を知ることができる。
【0141】
営業車両運行支援システム10は、車載タブレット12(車載端末)からサーバ13に送信されたタクシー11(営業車両)の現在の状態情報(食事、小休憩、介護、貸切運転、回送運転、代行運転)をサーバ11に接続されたディスプレイ23(出力装置)に出力することで、タクシー11の現在の状態を把握・確認することができ、管理者やオペレーター24からタクシー11の乗務員15に適切な指示を出すことができる。営業車両運行支援システム10は、車載タブレット12(車載端末)からサーバ13に送信されたタクシー11(営業車両)の現在の待機情報(例えば、待機場所住所、待機場所名称、待機時間等)をサーバ13に接続されたディスプレイ23(出力装置)に出力することで、タクシー11の現在の待機状況(タクシー11毎の待機場所住所、タクシー11毎の待機場所名称、待機場所毎の待機台数、タクシー11毎の待機時間等)を把握・確認することができ、管理者やオペレーター24からタクシー11の乗務員15に適切な指示を出すことができる。
【0142】
図22は、タクシー11からSOS信号を受信した場合のイメージ図である。乗客を乗せてタクシー11が走行中に、その乗務員15が乗客による強盗や暴行等の危機に直面した場合、タクシー11に搭載された緊急スイッチ20(SOSスイッチ)をONにする(押す)。緊急スイッチ20(SOSスイッチ)をONにすると、社名表示灯(行灯)が赤色に点滅するとともに、助手席前にあるタクシー表示灯18(スーパーサイン)に「SOS」や「助けて」が表示される。
【0143】
緊急スイッチ20(SOSスイッチ)がONになると、車載タブレット12(車載端末)は、緊急スイッチ20(SOSスイッチ)のONをトリガーとし(タクシー11(営業車両)の緊急状態をトリガーとし)、インターネットを介して所定のアラート(警報)情報をサーバ13に送信する(アラート情報送信手段)。アラート(警報)情報には、緊急メッセージの他、緊急スイッチ20(SOSスイッチ)をONにしたタクシー11のタクシー特定情報、そのタクシー11の現在位置(位置座標)、そのタクシー11の現在の状態(走行中又は停止中)等がある。タクシー11の現在位置(位置座標)は、タクシーコールセンター22のディスプレイ23(出力装置)に出力された地図データ上に表示される。
【0144】
サーバ13は、車載タブレット12から送信されたアラート(警報)情報を受信し(アラート情報受信手段)、受信したアラート(警報)情報を車載端末特定情報及びタクシー特定情報とともにタクシーコールセンター22のディスプレイ23(出力装置)に出力(表示)する(アラート情報出力手段)。サーバ13は、車載タブレット12から送信されたアラート(警報)情報を車載端末特定情報及びタクシー特定情報並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(アラート情報記憶手段)。
【0145】
更に、オペレーター24は、タクシーコールセンター22の車内モニタリングボタンが押下されたことをトリガーとし(タクシー11(営業車両)の緊急状態をトリガーとし)、車載タブレット12に内蔵されたマイクロフォンやタクシー11の車内に設置されたマイクロフォンをONにし(モニター開始)、タクシー11の車内音声をマイクロフォンに集音させる。車載タブレット12は、それらマイクロフォンが集音した車内音声をインターネットを介してサーバ13に送信する(車内音声情報送信手段)。
【0146】
サーバ13は、車載タブレット12から送信されたタクシー11の車内音声を受信し(車内音声情報受信手段)、受信した車内音声をタクシーコールセンター22(タクシー会社)のスピーカー(出力装置)から出力(発音)する(車内音声情報出力手段)。サーバ13は、車載タブレット12から送信された車内音声を車載端末特定情報及びタクシー特定情報並びにカレンダー情報(日時)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(車内音声情報記憶手段)。タクシーコールセンター22のスピーカーからは、緊急状態にあるタクシー11から車内音声がライブ状態で出力される。タクシーコールセンター22の担当者(管理者やオペレーター24)は、ディスプレイ23(出力装置)に出力(表示)されたアラート(警報)情報を見るとともに、スピーカーから出力された車内音声を聞くことでタクシー11が緊急状態にあることを知ることができ、警察に通報する等の対応を行うことができる。
【0147】
営業車両運行支援システム10は、運行中のタクシー11(営業車両)において強盗や暴行等の緊急事態が発生したときに、タクシー11の緊急状態をトリガーとして所定のアラート情報を車載タブレット12(車載端末)がサーバ13に送信し、、車載タブレット12に内蔵されたマイクロフォンやタクシー11の車内に設置されたマイクロフォン(タクシー11に搭載されたマイクロフォン)がONになってタクシー11の車内音声をマイクロフォンが集音するとともに、マイクロフォンが集音した車内音声情報を車載タブレット12がサーバ13に送信し、アラート情報がタクシーコールセンター22のディスプレイ23(出力装置)に出力(表示)され、車内音声情報がタクシーコールセンター22のスピーカー23(出力装置)から出力(発音)されるから、タクシー11における緊急事態の発生を知ることができ、緊急事態が発生したタクシー11の車内の様子を知ることができ、その緊急事態に的確に対処することができる。
【符号の説明】
【0148】
10 営業車両運行支援システム
11 タクシー(営業車両)
12 車載タブレット(車載端末)
13 サーバ
14 タッチパネル
15 乗務員(ドライバー)
16 バッテリー
17 タクシーメーター
18 タクシー表示灯(スーパーサイン)
19 GPSアンテナ
20 緊急スイッチ(SOSスイッチ)
21 クラウド
22 タクシーコールセンター(タクシー会社)
23 ディスプレイ
24 オペレーター