(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023157534
(43)【公開日】2023-10-26
(54)【発明の名称】組合せ秤
(51)【国際特許分類】
G01G 19/387 20060101AFI20231019BHJP
【FI】
G01G19/387 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022067501
(22)【出願日】2022-04-15
(71)【出願人】
【識別番号】000208444
【氏名又は名称】大和製衡株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086737
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 和秀
(72)【発明者】
【氏名】菊池 孝平
(57)【要約】
【課題】天井高が低い現場においても、搬送調整部材を簡単に着脱することができる組合せ秤を提供する。
【解決手段】分散フィーダまたは直進フィーダの上方に垂下されて、搬送される被計量物に接触して被計量物の搬送厚さを規制する円筒状の搬送調整部材22を周方向で複数に分割し、分割された各分割調整部材22A、22Bを、対向して配備した支持フレーム21に着脱可能に載置連結すると共に、支持フレーム21との連結を解除した各分割調整部材22A、22Bを、対向する支持フレーム21に沿って互いに離間または近接する方向に水平移動可能としている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面視円形のトップコーンに供給される被計量物を周囲へ搬送する分散フィーダと、該分散フィーダの周囲に配置されて、前記分散フィーダからの被計量物を外方へそれぞれ搬送する複数の直進フィーダと、前記分散フィーダまたは前記直進フィーダの上方に垂下されて、搬送される被計量物に接触して被計量物の搬送厚さを規制する円筒状の搬送調整部材と、前記搬送調整部材を支持する複数の支持フレームとを備え、
前記搬送調整部材は、周方向に沿って分割された複数の分割調整部材を有し、
前記支持フレームは、分割された各分割調整部材を、着脱可能に載置連結するものであり、
前記支持フレームとの連結が解除された前記各分割調整部材は、前記支持フレームに載置された状態で、該支持フレームに沿って互いに離間する方向又は互いに近接する方向に水平移動可能である、
ことを特徴とする組合せ秤。
【請求項2】
前記各分割調整部材は、平面視部分円弧状の周枠と、該周枠から垂下された調整部材本体とを備え、
前記周枠には、その外側に配置された複数の前記支持フレーム上に載置支持されると共に、前記複数の前記支持フレームに着脱可能に連結される複数の連結部が、外方へ突設されている、
請求項1に記載の組合せ秤。
【請求項3】
前記分割調整部材の前記周枠の前記連結部には、分割端側が開口したスリットが形成され、
前記支持フレームには、前記周枠の前記連結部のスリットが係合する連結ボルトが装着され、
前記連結部の前記スリットが係合した前記連結ボルトの締込みによって、前記分割調整部材の前記周枠が、前記支持フレームに連結固定される、
請求項2に記載の組合せ秤。
【請求項4】
前記連結ボルトの装着位置が、支持フレームの対向方向に変更調節可能である、
請求項3に記載の組合せ秤。
【請求項5】
前記支持フレームが、立設固定された複数の支柱に、高さ調節可能に連結支持されている、
請求項1ないし4のいずれか一項に記載の組合せ秤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品などの被計量物を計量する組合せ秤に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に組合せ秤では、上方の供給装置から供給される被計量物を、分散フィーダによって、その周囲に配設されている複数の直進フィーダに分散搬送し、直進フィーダは、被計量物を更に外方へ搬送して、複数の供給ホッパに供給する。複数の供給ホッパは、複数の計量ホッパに被計量物を供給し、複数の計量ホッパで被計量物の重量を計量する。これら複数の計量ホッパの被計量物の重量を種々組合せた組合せ重量が、所定重量範囲となる適量組合せの計量ホッパの被計量物を排出して、集合シュート等を介して下方の包装機等に投入する。
【0003】
かかる組合せ秤では、被計量物によっては分散フィーダの搬送量に周方向で片寄りが発生して各直進フィーダにおける被計量物の搬送厚さが不均一になることがある。このような場合の対策として、直進フィーダの搬送トラフ上方に弾性材からなる円筒状の調整部材を暖簾状に垂下し、移送される被計量物を調整部材で均して、その層厚、すなわち、搬送厚さを均一に調整するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような搬送厚さを調整する搬送調整部材には、被計量物が付着する場合があり、被計量物の品種切替えの際などには、清浄な搬送調整部材に交換したり、取り外して洗浄することになるが、搬送調整部材を取り外すときには、直進フィーダの搬送トラフ上方に垂下されている搬送調整部材を上方へ持ち上げる必要がある。
【0006】
直進フィーダへ被計量物を搬送する分散フィーダには、その上方の供給装置から被計量物が落下供給されるので、天井高が低い現場では、供給装置を分散フィーダに近い高さに設置せざるを得ない。このような現場においては、上方の供給装置が邪魔になって搬送調整部材を上方へ持ち上げて取り外すことが困難となり、搬送調整部材を設けることができない場合がある。
【0007】
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、天井高が低い現場においても、搬送調整部材を簡単に着脱することができる組合せ秤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明では次のように構成している。
【0009】
(1)本発明に係る組合せ秤は、平面視円形のトップコーンに供給される被計量物を周囲へ搬送する分散フィーダと、該分散フィーダの周囲に配置されて、前記分散フィーダからの被計量物を外方へそれぞれ搬送する複数の直進フィーダと、前記分散フィーダまたは前記直進フィーダの上方に垂下されて、搬送される被計量物に接触して被計量物の搬送厚さを規制する円筒状の搬送調整部材と、前記搬送調整部材を支持する複数の支持フレームとを備え、
前記搬送調整部材は、周方向に沿って分割された複数の分割調整部材を有し、前記支持フレームは、分割された各分割調整部材を、着脱可能に載置連結するものであり、前記支持フレームとの連結が解除された前記各分割調整部材は、前記支持フレームに載置された状態で、該支持フレームに沿って互いに離間する方向又は互いに近接する方向に水平移動可能である。
【0010】
本発明に係る組合せ秤によると、搬送調整部材を交換等する際には、先ず、支持フレームとの連結を解除した各分割調整部材を、支持フレームに載置したままで互いに離間する方向、すなわち、外方へ水平移動させればよく、搬送調整部材を、上方へ持ち上げて取り外す必要がなく、上方の供給装置が邪魔になることもない。
【0011】
また、搬送調整部材を元の位置にセットするには、各分割調整部材を支持フレームの外端近くに載置した後、各分割調整部材を、支持フレームに載置して互いに近接する方向、すなわち、内方へ水平移動させて、所定の位置で支持フレームに連結固定すればよく、上方へ持ち上げる必要はない。
【0012】
(2)本発明の好ましい実施態様では、前記各分割調整部材は、平面視部分円弧状の周枠と、該周枠から垂下された調整部材本体とを備え、前記周枠には、その外側に配置された複数の前記支持フレーム上に載置支持されると共に、前記複数の前記支持フレームに着脱可能に連結される複数の連結部が、外方へ突設されている。
【0013】
この実施態様によると、各分割調整部材の平面視部分円弧状の周枠から外方へ突設された複数の連結部を、複数の支持フレーム上に載置支持した状態で、各分割調整部材を水平移動させることが可能である一方、各支持フレームに着脱自在に連結して、各分割調整部材を、支持フレームに連結固定することができる。
【0014】
(3)本発明の他の実施態様では、前記分割調整部材の前記周枠の前記連結部には、分割端側が開口したスリットが形成され、前記支持フレームには、前記周枠の前記連結部のスリットが係合する連結ボルトが装着され、前記連結部の前記スリットが係合した前記連結ボルトの締込みによって、前記分割調整部材の前記周枠が、前記支持フレームに連結固定される。
【0015】
この実施態様によると、連結ボルトを少し弛めることで、分割調整部材を支持フレームに載置した状態で内外方向に水平移動させることができる。また、取り外した分割調整部材を元の位置にセットする場合には、支持フレームに載置した分割調整部材を、内方に水平移動させ、分割調整部材の連結部に備えたスリットを、その分割端側の開口から弛み状態の連結ボルトに係合させることで、分割調整部材を所定の連結位置に位置決めすることができる。その後、連結ボルトを締め込むことで分割調整部材を所望の正しい位置で固定することができる。
【0016】
(4)本発明の更に他の実施態様では、前記連結ボルトの装着位置が、支持フレームの対向方向に変更調節可能である。
【0017】
この実施態様によると、分割調整部材を支持する支持フレームの対向間隔を調節することによって、直径の異なる搬送調整部材の分割調整部材を支持フレームに連結支持することができる。
【0018】
(5)本発明の一実施態様では、前記支持フレームが、立設固定された複数の支柱に、高さ調節可能に連結支持されている。
【0019】
この実施態様によると、支持フレームを高さ調節することで、垂下される搬送調整部材の下端位置の高さを調整することができ、被計量物の搬送厚さを任意に変更調節することができる。
【発明の効果】
【0020】
このように、本発明によれば、搬送調整部材の着脱は、分割調整部材を、支持フレームに載置したままで、水平方向にスライド移動させればよく、分割調整部材を、上方へ持ち上げる必要がなく、したがって、分散フィーダへ被計量物を落下供給する上方の供給装置が邪魔になることがない。これによって、天井高が低く、供給装置を分散フィーダに近い高さに設置せざるを得ない現場であっても、搬送調整部材を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は本発明の一実施形態に係る組合せ秤の概略構成図である。
【
図3】
図3は
図2の搬送調整部材を分割移動した斜視図である。
【
図6】
図6は搬送調整部材の取付け構造の他の実施形態の斜視図である。
【
図8】
図8は本発明の他の実施形態の斜視図である。
【
図9】
図9は搬送調整部材を三分割した実施形態の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態に係る組合せ秤の概略構成図である。
【0024】
この実施形態の組合せ秤は、各種の食品などの被計量物を所定量ずつ計量して排出するものである。この組合せ秤は、作業者が上り下り可能な櫓状に組み立てられたフレームにおける階上部に設置されると共に、計量された被計量物を階下に設置した図示されていない包装機に排出して袋詰めする包装ラインに利用される。
【0025】
フレーム階上部の床面Fには、中央部が大きく貫通開口された矩形の基台1が設置され、この基台1の中央上方に、中空短柱形に形成されたセンター基体2が、複数の脚部3を介して支持されている。
【0026】
センター基体2の上部中心には、ベルトコンベヤなどの供給装置4から排出されて落下供給される被計量物を、振動によって放射状に分散させる分散フィーダ5が装備されると共に、この分散フィーダ5の周囲に、分散搬送された被計量物を振動によって外方に向けて直進搬送する複数台の直進フィーダ6が放射状に設けられている。
【0027】
更に、センター基体2の外周部に、各直進フィーダ6からの被計量物を一旦貯留して排出する供給ホッパ7と、各供給ホッパ7から排出された被計量物の重量を計量するための計量ホッパ8とが装備されている。そして、これら供給ホッパ7、及び、計量ホッパ8を一連とする複数連の計量ユニットによって被計量物の組合せ計量及び排出が行われる。
【0028】
各計量ホッパ8の下方には、所定の重量範囲となるように組合せ選択された複数の計量ホッパ8から排出された被計量物を中央側に集める集合シュート9が配備されると共に、集合シュート9の下方には、集合シュート9から滑落した被計量物を更に中央に集める集合ファネル10が配備されている。この集合ファネル10の下端に、集合ファネル10で集められた被計量物を一旦受け止め貯留し、包装機側からの排出要請指令に基づいて排出作動する集合ホッパ11が配置されている。
【0029】
分散フィーダ5は、平面視円形のトップコーン12を電磁式の加振機構13で振動駆動するように構成されている。加振機構13は、センター基体2の内部に配備されたフレーム板14の中央に設置されている。なお、加振機構13は、重量センサ15を介してフレーム板14上に支持されている。この重量センサ15によって分散フィーダ5上の被計量物の重量が検知され、その検知情報に基づいて供給装置4がオン/オフ制御されて、分散フィーダ5上に設定範囲内の重量の被計量物が供給されているようになっている。
【0030】
直進フィーダ6は、樋形のトラフ16を電磁式の加振機構17で振動駆動するように構成されている。各直進フィーダ6の加振機構17が、センター基体2内のフレーム板14上に、分散フィーダ5の加振機構13を囲むように配備されている。
【0031】
センター基体2の外周部には、計量ユニットを構成する供給ホッパ7及び計量ホッパ8のゲート開閉用の駆動機構、及び、計量ホッパ8内の被計量物の重量を計測する重量センサ、等を組み込んだ駆動ユニット18が装着され、この駆動ユニット18の外方露出箇所に、供給ホッパ7及び計量ホッパ8がフック方式で着脱可能に装着支持されている。
【0032】
この実施形態の組合せ秤では、直進フィーダ6における被計量物の搬送厚さを均一にするために、次のように構成している。
【0033】
組合せ秤の上部の斜視図である
図2に示すように、センター基体2の外周4箇所には、丸棒材あるいは丸パイプ材からなる支柱20が立設されている。その一対ずつの支柱20の上部に亘って、
図1に示すように、断面形状が逆L形に形成された2本の支持フレーム21が、互いに平行に対向するように支持連結されている。
【0034】
両支持フレーム21の間に、分散フィーダ5の外周近傍を囲むように、円筒状の搬送調整部材22が連結固定されている。
【0035】
搬送調整部材22は、フランジ付きの周枠23に、例えば、ウレタンゴム製のシート材からなる調整部材本体24が垂下するように取り付けられている。この調整部材本体24の下端が、分散フィーダ5におけるトップコーン12の外周との間隔、及び、直進フィーダ6におけるトラフ16との間隔が所定寸法となるように支持フレーム21に連結支持されている。
【0036】
円筒状の搬送調整部材22は、周方向に二分割されており、
図4の搬送調整部材22の平面図に示すように、平面視半円弧状、すなわち、平面視半円状に形成された各分割調整部材22A、22Bが、それぞれ独立して着脱できるように両支持フレーム21に亘って支持連結されている。
【0037】
すなわち、各分割調整部材22A、22Bの周方向両端近くに、周枠23から延出された一対の連結部23aが、外方に向けて突出されている。この各連結部23aが、それぞれ対向する支持フレーム21に載置されて、ハンドル付きの連結ボルト25で締め込み固定されている。
【0038】
連結部23aには、一方の分割調整部材22Aを移動させた
図3、及び、
図4の仮想線で示すように、対向する分割調整部材22A、22Bの分割線に向けて開口した、すなわち、分割端側が開口したボルト挿通用のスリット26が形成されている。連結ボルト25を弛めることで、分割調整部材22A、22Bを支持フレーム21の上面に沿って、各分割調整部材22A、22Bが互いに離間する方向又は互いに近接する方向に水平移動することができるようになっている。
【0039】
支持フレーム21は、その両端部が支柱20に挿嵌されると共に、
図5に示すように、支柱20に装着した上下のカラー27、28を、ハンドル付きのセットボルト29、30で支柱20に締め込み固定することで、支持フレーム21を所望の高さで固定できるようになっている。
【0040】
このように支持フレーム21の高さを調節することで、搬送調整部材22の下端位置の高さを調整することができ、被計量物の搬送厚さを任意に変更調節することができる。
【0041】
以上の構成を有する本実施形態によると、作業の終了時、あるいは、被計量物の品種切替え、等に際しての搬送調整部材22の取り外し時には、連結ボルト25を少し弛めて、各分割調整部材22A、22Bを支持フレーム21の上面に載せたままで支持フレーム21に沿って水平外方、すなわち、互いに離間する方向へスライド移動させる。これによって、搬送調整部材22を、分散フィーダ5の上方で持ち上げることなく、上方が開放された空間までスライド移動させることができる。
【0042】
また、清浄な新しい各分割調整部材22A、22Bを支持フレーム21の外端の上面に載置して水平内方、すなわち、互いに近接する方向にスライド移動させ、連結部23aのスリット26を弛み状態の連結ボルト25に係合させると共に、両分割調整部材22A、22Bを突合せ位置決めし、その後、連結ボルト25を締め込むことで搬送調整部材22の装着が完了する。
【0043】
このように本実施形態によれば、搬送調整部材22の交換時等には、搬送調整部材22を、分散フィーダ5の上方で持ち上げる必要がなく、各分割調整部材22A、22Bを、支持フレーム21に載置した状態で水平にスライド移動させて上方が開放された空間まで移動させることができる。したがって、
図1に示される分散フィーダ5の上方の供給装置4が、搬送調整部材22の交換の邪魔になることがない。これによって、天井高が低く、供給装置4を分散フィーダ5に近い高さに設置せざるを得ない現場であっても、搬送調整部材22を設けることができる。
【0044】
[他の実施形態]
本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
【0045】
(1)
図6、及び、連結箇所の一部拡大図である
図7に示すように、支持フレーム21における搬送調整部材22の連結箇所に、互いに対向する支持フレーム21の対向方向に沿って延びる長孔31を設け、
図6に示すように、ハンドル付きの連結ボルト25とハンドル付きの裏ナット32とを、長孔31に沿って位置変更可能に装備してもよい。これによって、直径の異なる搬送調整部材22を連結することができる。
【0046】
この場合、
図6中に示すように、支持フレーム21の縦壁部21aの下辺に切欠き33を形成することで、分割調整部材22A、22Bの外周部から外方へ突出した調整部材本体取付け用のボルト・ナット34との干渉を避けることができる。これによって、分割調整部材22A、22Bを支持フレーム21における縦壁部21aの間際まで接近させて連結支持することができる。
【0047】
(2)対向する支持フレーム21の間隔を変更可能に支柱20に連結することで、直径の異なる搬送調整部材22に対応することも可能である。
【0048】
(3)
図8に示すように、支持フレーム21の外側端辺に沿ってガイドリブ21bを屈折起立すると、取り外した分割調整部材22A、22Bを支持フレーム21に装着する際に、支持フレーム21に載置した周枠23の両連結部23aを、対向するガイドリブ21bの内面に摺接案内させながら内方にスライド移動させることで、スリット26を容易に連結ボルト25に係合案内することができる。
【0049】
(4)
図8中に示すように、分割調整部材22A、22Bにおける周枠23の上面適所に、アーチ形の持ち手35を設けておくと、分割調整部材22A、22Bの出し入れ、及び、移動操作が容易となる。
【0050】
(5)搬送調整部材22の調整部材本体24は、対象とする被計量物の性状や大きさによっては、硬質樹脂板や金属薄板、など、任意の材質のものを使用することができる。また、調整部材本体24に周方向適当ピッチで切れ目を入れ、暖簾状に変形可能な仕様で実施してもよい。
【0051】
(6)搬送調整部材22は、上記二分割に限らず、周方向に、例えば、三分割して実施することも可能である。
図9に示すように、搬送調整部材22を周方向に等分に三分割された分割調整部材22A、22B、22Cで構成すると共に、平面形状が山形に形成された3つの支持フレーム21をそれぞれ一対の支柱20の上部に連結支持し、隣接する支持フレーム21の、平行に対向する部位に各分割調整部材22A、22B、22Cの連結部23aを内外方向にスライド移動可能に載置して連結する形態で実施することも可能である。
【符号の説明】
【0052】
4 供給装置
5 分散フィーダ
6 直進フィーダ
20 支柱
21 支持フレーム
22 搬送調整部材
22A,22B,22C 分割調整部材
23 周枠
23a 連結部
24 調整部材本体
25 連結ボルト
26 スリット