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特開2023-157566不動産管理装置、不動産管理方法及び不動産管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023157566
(43)【公開日】2023-10-26
(54)【発明の名称】不動産管理装置、不動産管理方法及び不動産管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20120101AFI20231019BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022067554
(22)【出願日】2022-04-15
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】都澤 康平
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC28
(57)【要約】
【課題】物件の管理形態の変更が発生する度に生じる業務をより正確かつ効率的に進められるようにする不動産管理装置、不動産管理方法及び不動産管理プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】本実施形態では、制御部を備える不動産管理装置であって、前記制御部は、物件データを記憶する物件マスタと、前記物件の管理形態変更に伴う経理情報の変換パターンが設定された管理形態変換パターンマスタと、にアクセス可能であり、前記制御部は、変更日、対象物件及び変換パターンの指定を受け付けると、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記物件データの前記売上原価部門識別情報、前記売上原価部門識別情報及び前記債権債務部門識別情報を、指定された前記変換パターンに基づいて変更し、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記物件データの前記改定日を、前記変更日に変更する変更部、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える不動産管理装置であって、
前記制御部は、
物件識別情報と、物件の管理形態識別情報と、前記物件の売上原価部門識別情報と、前記物件の債権債務部門識別情報と、改定日とを少なくとも含む物件データを記憶する物件マスタと、
前記物件の管理形態変更に伴う経理情報の変換パターンが設定された管理形態変換パターンマスタと、にアクセス可能であり、
前記制御部は、
変更日、対象物件及び変換パターンの指定を受け付けると、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記物件データの前記売上原価部門識別情報、前記売上原価部門識別情報及び前記債権債務部門識別情報を、指定された前記変換パターンに基づいて変更し、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記物件データの前記改定日を、前記変更日に変更する変更部、
を備えたことを特徴とする不動産管理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
賃貸契約識別情報と、物件識別情報と、賃貸契約の費目識別情報と、費目の金額の入金口座識別情報と、前記金額の売上部門識別情報と、前記金額の債権計上部門識別情報と、改定日とを少なくとも含む賃貸契約データに更にアクセス可能であり、
前記変更部は、前記変更日、対象物件及び変換パターンの指定を受け付けると、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記賃貸契約データの前記費目識別情報、前記入金口座識別情報、前記売上部門識別情報及び前記債権計上部門識別情報を、指定された前記変換パターンに基づいて変更し、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記賃貸契約データの前記改定日を、前記変更日に変更することを特徴とする請求項1に記載の不動産管理装置。
【請求項3】
前記賃貸契約データは、前記賃貸契約の契約開始日と、前記賃貸契約の契約終了日と、前記賃貸契約の解約日とを更に含み、
前記変更部は、前記変更日が、前記契約開始日と前記契約終了日までの間であり、かつ、前記解約日が設定されていない賃貸契約データを、前記変換パターンに基づく変更処理の対象にすることを特徴とする請求項2に記載の不動産管理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
賃貸契約識別情報と、賃貸契約の費目識別情報と、費目の金額の入金口座識別情報と、前記金額の売上部門識別情報と、前記金額の債権計上部門識別情報と、改定日とを少なくとも含む請求支払予定データに更にアクセス可能であり、
前記変更部は、前記変更日、対象物件及び変換パターンの指定を受け付けると、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む賃貸契約データを特定し、特定された賃貸契約データに含まれる賃貸契約識別情報に紐づく請求支払予定データの前記費目識別情報、前記入金口座識別情報、前記売上原価部門識別情報及び前記債権計上部門識別情報を、指定された前記変換パターンに基づいて変更することを特徴とする請求項2又は3に記載の不動産管理装置。
【請求項5】
前記請求支払予定データは、前記金額の計上日と、前記金額の請求が確定したか否かを示す情報とを更に含み、
前記変更部は、前記変更日が、前記計上日よりも前であり、かつ、前記請求が確定していない請求支払予定データを、前記変換パターンに基づく変更処理の対象にすることを特徴とする請求項4に記載の不動産管理装置。
【請求項6】
前記管理形態変換パターンマスタに含まれる少なくとも1つの変換パターンを設定する設定部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の不動産管理装置。
【請求項7】
不動産管理装置が、物件識別情報と、物件の管理形態識別情報と、前記物件の売上原価部門識別情報と、前記物件の債権債務部門識別情報と、改定日とを少なくとも含む物件データを記憶する物件マスタにアクセスするステップと、
前記不動産管理装置が、前記物件の管理形態変更に伴う経理情報の変換パターンが設定された管理形態変換パターンマスタにアクセスするステップと、
前記不動産管理装置が、変更日、対象物件及び変換パターンの指定を受け付けると、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記物件データの前記売上原価部門識別情報、前記売上原価部門識別情報及び前記債権債務部門識別情報を、指定された前記変換パターンに基づいて変更し、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記物件データの前記改定日を、前記変更日に変更するステップと、
を含むことを特徴とする不動産管理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
物件識別情報と、物件の管理形態識別情報と、前記物件の売上原価部門識別情報と、前記物件の債権債務部門識別情報と、改定日とを少なくとも含む物件データを記憶する物件マスタにアクセスするステップと、
前記物件の管理形態変更に伴う経理情報の変換パターンが設定された管理形態変換パターンマスタにアクセスするステップと、
変更日、対象物件及び変換パターンの指定を受け付けると、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記物件データの前記売上原価部門識別情報、前記売上原価部門識別情報及び前記債権債務部門識別情報を、指定された前記変換パターンに基づいて変更し、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記物件データの前記改定日を、前記変更日に変更するステップと、
を実行させるための不動産管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不動産管理装置、不動産管理方法及び不動産管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、不動産を管理することだけがPM(Property Management)会社の主要な事業であった。しかし、近年は老朽化や稼働率の低い不動産を購入し、改修工事を行いリニューアルすることにより付加価値を創出し、その不動産を売却したうえで管理を受託するなど、不動産事業の多角化が進んできた。
【0003】
特許文献1には、リース契約、再リース、中途解約、各種変更等の手続を簡単に行うことができ、リース会社との契約締結等の商行為を実践することが可能であり、リース資産管理もリース契約等に連携して自動的に行う構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-312700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来は、物件の管理形態の変更が発生する度に生じる業務の負荷の増大及び作業ミスなどが課題となっていた。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、物件の管理形態の変更が発生する度に生じる業務をより正確かつ効率的に進められるようにする不動産管理装置、不動産管理方法、および、不動産管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る不動産管理装置は、制御部を備える不動産管理装置であって、前記制御部は、物件識別情報と、物件の管理形態識別情報と、前記物件の売上原価部門識別情報と、前記物件の債権債務部門識別情報と、改定日とを少なくとも含む物件データを記憶する物件マスタと、前記物件の管理形態変更に伴う経理情報の変換パターンが設定された管理形態変換パターンマスタと、にアクセス可能であり、前記制御部は、変更日、対象物件及び変換パターンの指定を受け付けると、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記物件データの前記売上原価部門識別情報、前記売上原価部門識別情報及び前記債権債務部門識別情報を、指定された前記変換パターンに基づいて変更し、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記物件データの前記改定日を、前記変更日に変更する変更部、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る不動産管理装置は、前記制御部は、賃貸契約識別情報と、物件識別情報と、賃貸契約の費目識別情報と、費目の金額の入金口座識別情報と、前記金額の売上部門識別情報と、前記金額の債権計上部門識別情報と、改定日とを少なくとも含む賃貸契約データに更にアクセス可能であり、前記変更部は、前記変更日、対象物件及び変換パターンの指定を受け付けると、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記賃貸契約データの前記費目識別情報、前記入金口座識別情報、前記売上部門識別情報及び前記債権計上部門識別情報を、指定された前記変換パターンに基づいて変更し、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記賃貸契約データの前記改定日を、前記変更日に変更することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る不動産管理装置は、前記賃貸契約データは、前記賃貸契約の契約開始日と、前記賃貸契約の契約終了日と、前記賃貸契約の解約日とを更に含み、前記変更部は、前記変更日が、前記契約開始日と前記契約終了日までの間であり、かつ、前記解約日が設定されていない賃貸契約データを、前記変換パターンに基づく変更処理の対象にすることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る不動産管理装置は、前記制御部は、賃貸契約識別情報と、賃貸契約の費目識別情報と、費目の金額の入金口座識別情報と、前記金額の売上部門識別情報と、前記金額の債権計上部門識別情報と、改定日とを少なくとも含む請求支払予定データに更にアクセス可能であり、前記変更部は、前記変更日、対象物件及び変換パターンの指定を受け付けると、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む賃貸契約データを特定し、特定された賃貸契約データに含まれる賃貸契約識別情報に紐づく請求支払予定データの前記費目識別情報、前記入金口座識別情報、前記売上原価部門識別情報及び前記債権計上部門識別情報を、指定された前記変換パターンに基づいて変更することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る不動産管理装置は、前記請求支払予定データは、前記金額の計上日と、前記金額の請求が確定したか否かを示す情報とを更に含み、前記変更部は、前記変更日が、前記計上日よりも前であり、かつ、前記請求が確定していない請求支払予定データを、前記変換パターンに基づく変更処理の対象にすることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る不動産管理装置は、前記管理形態変換パターンマスタに含まれる少なくとも1つの変換パターンを設定する設定部を更に備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る不動産管理方法は、不動産管理装置が、物件識別情報と、物件の管理形態識別情報と、前記物件の売上原価部門識別情報と、前記物件の債権債務部門識別情報と、改定日とを少なくとも含む物件データを記憶する物件マスタにアクセスするステップと、前記不動産管理装置が、前記物件の管理形態変更に伴う経理情報の変換パターンが設定された管理形態変換パターンマスタにアクセスするステップと、前記不動産管理装置が、変更日、対象物件及び変換パターンの指定を受け付けると、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記物件データの前記売上原価部門識別情報、前記売上原価部門識別情報及び前記債権債務部門識別情報を、指定された前記変換パターンに基づいて変更し、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記物件データの前記改定日を、前記変更日に変更するステップと、を含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る不動産管理プログラムは、コンピュータに、物件識別情報と、物件の管理形態識別情報と、前記物件の売上原価部門識別情報と、前記物件の債権債務部門識別情報と、改定日とを少なくとも含む物件データを記憶する物件マスタにアクセスするステップと、前記物件の管理形態変更に伴う経理情報の変換パターンが設定された管理形態変換パターンマスタにアクセスするステップと、変更日、対象物件及び変換パターンの指定を受け付けると、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記物件データの前記売上原価部門識別情報、前記売上原価部門識別情報及び前記債権債務部門識別情報を、指定された前記変換パターンに基づいて変更し、前記対象物件を識別する物件識別情報を含む前記物件データの前記改定日を、前記変更日に変更するステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、物件の管理形態の変更が発生する度に生じる業務をより正確かつ効率的に進められるようにすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、実施形態の不動産管理装置の処理フローの例を示す図である。
図2図2は、実施形態の不動産管理装置の構成の例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態の物件マスタの例を示す図である。
図4図4は、実施形態の管理形態マスタの例を示す図である。
図5図5は、実施形態の部門マスタの例を示す図である。
図6図6は、実施形態の費用マスタの例を示す図である。
図7図7は、実施形態の口座マスタの例を示す図である。
図8図8は、実施形態の管理形態変換パターンマスタメンテナンス画面の例を示す図である。
図9図9は、実施形態の管理形態変換パターンマスタの例を示す図である。
図10図10は、実施形態の管理形態一括変更処理画面の例を示す図である。
図11図11は、実施形態の物件マスタの変更例を示す図である。
図12図12は、実施形態の賃貸契約データの変更例を示す図である。
図13図13は、実施形態の請求支払予定データの変更例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0018】
[1.概要]
まず、本発明の概要を説明する。
【0019】
不動産事業の多角化の背景もあり、物件の管理形態が運用途中で変更となるようなケースが増えてくる中、どの物件がいつから、どのように管理形態が変わるかをシステムで自動判断する術がなかった。そのため、管理形態の変更が発生する都度、手作業で対象物件に紐づく契約データ及び債権債務データについての変更を行う必要があった。
【0020】
本実施形態の不動産管理装置は、例えば自物件の管理形態の変更が発生した際に、対象物件に紐づく契約データ、債権債務データの部門及び科目などの経理情報を一括で更新する。自物件の管理形態の変更とは、例えば、自社で所有している物件に対して不動産再生(老朽化した不動産に対してリノベーション等を行い新たな価値を生み出す)を行い、その後物件を売却して物件の管理を受託する、または管理受託していた物件を購入し自社所有として管理するなどである。
【0021】
以下に説明する本実施形態の不動産管理装置によれば、例えば、不動産事業が多種多様な事業形態への対応が迫られてきている中で、業務をより正確かつ効率的に進められることが可能となる。
【0022】
図1は、実施形態の不動産管理装置100の処理フローの例を示す図である。はじめに、不動産管理装置100は、管理形態変換パターンマスタ設定処理を行う。管理形態変換パターンマスタ設定処理は、例えば不動産管理装置100の初期設定で行われる。管理形態変換パターンマスタ設定処理では、管理形態変更に伴う変換パターンが設定される。
【0023】
次に、不動産管理装置100は、物件の管理形態変更の発生都度、管理形態一括変更処理を行う。管理形態一括変更処理では、変更日、物件及び変換パターンの指定に応じた変換処理が一括で実施される。
【0024】
[2.構成]
本実施形態に係る不動産管理装置100の構成の一例について、図2を参照して説明する。図2は、不動産管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0025】
不動産管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、不動産管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0026】
不動産管理装置100は、記憶部1と制御部2と通信インターフェース部3と入出力インターフェース部4と、を備えている。不動産管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0027】
記憶部1には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどのデータが格納される。記憶部1には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部1として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0028】
また、記憶部1には、物件マスタ1a、管理形態マスタ1b、部門マスタ1c、費用マスタ1d、口座マスタ1e、管理形態変換パターンマスタ1f、賃貸契約データ1g及び請求支払予定データ1hなどが格納されている。物件マスタ1a、管理形態マスタ1b、部門マスタ1c、費用マスタ1d及び口座マスタ1eの詳細について説明する。なお、管理形態変換パターンマスタ1f、賃貸契約データ1g及び請求支払予定データ1hの詳細については、制御部2の動作例の説明で後述する。
【0029】
図3は、実施形態の物件マスタ1aの例を示す図である。実施形態の物件マスタ1aは、物件コード、物件名、管理形態コード、売上原価部門コード、債券債務部門コード及び改定日を含む。
【0030】
物件コードは、物件を識別する識別情報である。なお、実施形態の説明における識別情報は任意でよく、識別対象が一意に識別可能であれば、識別対象の名称などが用いられていてもよい。物件名は、物件コードに紐づけられた物件の名称である。管理形態コードは、物件の管理形態を識別する識別情報である。売上原価部門コードは、物件の売上原価部門を識別する識別情報である。債券債務部門コードは、物件の債券債務部門を識別する識別情報である。改定日は、物件マスタのデータが改定された日である。
【0031】
図4は、実施形態の管理形態マスタ1bの例を示す図である。実施形態の管理形態マスタ1bは、管理形態コード及び口座名を含む。管理形態コードの説明は、図3と同じなので省略する。口座名は、物件の管理形態に紐づけられた口座の名称である。
【0032】
図5は、実施形態の部門マスタ1cの例を示す図である。実施形態の部門マスタ1cは、部門コード及び部門名を含む。部門コードは、部門を識別する識別情報である。部門名は、部門コードに紐づけられた部門の名称である。
【0033】
図6は、実施形態の費用マスタ1dの例を示す図である。実施形態の費用マスタ1dは、費目コード、費目名及び勘定項目を含む。費目コードは、費目を識別する識別情報である。費目名は、費目コードに紐づけられた費目の名称である。勘定項目は、費目の分類に使用される勘定科目である。
【0034】
図7は、実施形態の口座マスタ1eの例を示す図である。実施形態の口座マスタ1eは、口座コード及び口座名を含む。口座コードは、口座を識別する識別情報である。口座名は、口座コードに紐づけられた口座の名称である。
【0035】
図2に戻り、制御部2は、不動産管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部2は、記憶制御部2aと、設定部2bと、変更部2cとを備える。
【0036】
記憶制御部2aは、記憶部1に記憶されたデータの読み出し制御および書き込み制御を行う。
【0037】
設定部2bは、管理形態変換パターンマスタ1fに含まれる少なくとも1つの変換パターンを設定する。例えば、設定部2bは、管理形態変換パターンマスタメンテナンス画面を介して、管理形態変換パターンマスタ1fに含まれる少なくとも1つの変換パターンの設定を受け付ける。
【0038】
図8は、実施形態の管理形態変換パターンマスタメンテナンス画面の例を示す図である。実施形態の管理形態変換パターンマスタメンテナンス画面は、変換パターンコード、変換パターン名、管理形態コード、売上原価部門コード、債権債務部門コード、銀行口座コード、変換前管理項目コード及び変換後管理項目コードの設定登録を受け付ける。
【0039】
変換パターンコードは、変換パターンを識別する識別情報である。変換パターン名は、変換パターンの名称である。管理形態コードは、管理形態を識別する識別情報である。売上原価部門コードは、売上原価部門を識別する識別情報である。債権債務部門コードは、債券債務部門を識別する識別情報である。銀行口座コードは、銀行口座を識別する識別情報である。変換前管理項目コードは、変換前管理項目を識別する識別情報である。変換後管理項目コードは、変換後管理項目を識別する識別情報である。
【0040】
設定部2bは、管理形態変換パターンマスタメンテナンス画面で登録が押下されると、管理形態変換パターンマスタメンテナンス画面で入力された情報を、管理形態変換パターンマスタ1fに反映する。
【0041】
図9は、実施形態の管理形態変換パターンマスタ1fの例を示す図である。図9では、変換パターンコード01及び02の2つの変換パターンの例が示されている。変換パターンコード及び変換パターン名には、例えば図8に示す管理形態変換パターンマスタメンテナンス画面で登録された変換パターンコード及び変換パターン名が設定される。
【0042】
同様に、変換管理形態コード、変換売上原価部門コード、変換債権債務部門コード及び変換口座コードには、例えば図8に示す管理形態変換パターンマスタメンテナンス画面で登録された管理形態コード、売上原価部門コード、債権債務部門コード及び銀行口座コードが設定される。
【0043】
同様に、変換前費目コード及び変換後費目コードには、例えば図8に示す管理形態変換パターンマスタメンテナンス画面で登録された変換前管理項目コード及び変換後管理項目コードが設定される。
【0044】
図2に戻り、変更部2cは、実行条件として変更日、対象物件及び変換パターンの指定に応じて、物件の管理形態変更に伴う経理情報の変更処理を実行する。例えば、変更部2cは、管理形態一括変更処理画面を介して、変更日、対象物件及び変換パターンの指定を受け付ける。
【0045】
図10は、実施形態の管理形態一括変更処理画面の例を示す図である。実施形態の管理形態一括変更処理画面は、変更日、対象物件を識別する物件コード、及び、変換パターンを識別する変換パターンコードの指定を受け付ける。変更部2cは、変更日、対象物件及び変換パターンが指定された状態で、実行ボタンが押下されると、変更処理を実行する。変更処理では、物件マスタ1a、賃貸契約データ1g及び請求支払予定データ1hの変更が行われる。
【0046】
図11は、実施形態の物件マスタ1aの変更例を示す図である。図11の例は、変更日に2021/1/1が指定され、物件コードに、BK01(○○ビル)が指定され、変換パターンコードに01(PM→自社パターン)が指定された場合を示す。この場合、物件コードBK01のデータとして、物件履歴2のデータが作成される。物件履歴2のデータでは、物件履歴1のデータ(変換前のデータ)の管理形態コード、売上原価部門コード、債権債務部門コード及び改定日が、変換パターンコード01の変換パターンに基づいて、一括変更される。
【0047】
具体的には、管理形態コードは、02:自社所有に変更される。売上原価部門コードは、BM02:RE事業部に変更される。債権債務部門コードは、BM02:RE事業部に変更される。改定日は、変更日として指定された2021/1/1に変更される。
【0048】
図12は、実施形態の賃貸契約データ1gの変更例を示す図である。はじめに、実施形態の賃貸契約データ1gについて説明する。実施形態の賃貸契約データ1gは、基本情報と賃料共益費情報とを含む。
【0049】
賃貸契約データ1gの基本情報は、契約ID(identifier)、契約履歴、物件コード、賃借人コード、契約開始日、契約終了日及び解約日を含む。物件コードは、物件マスタ1aの物件コードと同じなので説明を省略する。
【0050】
契約IDは、賃貸契約を識別する識別情報である。契約履歴は、契約IDにより識別される賃貸契約の履歴である。賃借人コードは、貸借人を識別する識別情報である。契約開始日は、賃貸契約の開始日である。契約終了日は、賃貸契約の終了日である。解約日は、賃貸契約が契約終了日前に解約された日である。
【0051】
賃貸契約データ1gの賃料共益費情報は、契約ID、契約履歴、費目コード、金額、入金口座コード、売上部門コード及び債権計上部門コードを含む。契約ID及び契約履歴は、賃貸契約データ1gの基本情報の契約ID及び契約履歴と同じなので説明を省略する。
【0052】
費目コードは、費目を識別する識別情報である。金額は、費目の金額である。入金口座コードは、費目の金額が入金される口座を識別する識別情報である。売上部門コードは、費目の金額の売上部門を識別する識別情報である。債権計上部門コードは、費目の金額の債権計上部門を識別する識別情報である。
【0053】
図12の例は、変更日に2021/1/1が指定され、物件コードに、BK01(○○ビル)が指定され、変換パターンコードに01(PM→自社パターン)が指定された場合を示す。この場合、まず、変更部2cは、変更日2021/1/1時点で有効な契約を、変更対象(更新対象)として特定する。具体的には、変更部2cは、変更日2021/1/1が、契約期間内(契約開始日から契約終了日までの間)であり、かつ、変更日2021/1/1以前で解約されていない賃貸契約を特定する。図12の例では、契約IDが、A、C、D及びFの賃貸契約が変更対象として特定される。
【0054】
次に、変更部2cは、契約IDが、A、C、D及びFの賃貸契約データ1gの基本情報について、改定日が付加された契約履歴2のデータを作成する。改定日には、変更部2cによって変更日2021/1/1が設定される。
【0055】
次に、変更部2cは、契約IDが、A、C、D及びFの賃貸契約データ1gの賃料共益費情報を、変換パターンコード01の変換パターンに基づいて、一括変更する。図12の例では、契約IDがAの賃貸契約データ1gの賃料共益費情報が例示されており、契約IDがAの賃貸契約データ1gの賃料共益費情報について、契約履歴2のデータが作成される。
【0056】
具体的には、契約履歴2のデータでは、費目コードH11:(PM)不動産預り金(賃料)が、H21:(RE)賃貸収益(賃料)に変更され、費目コードH12:(PM)不動産預り金(共益費)が、H22:(RE)賃貸収益(共益費)に変更される。また、入金口座コードK01:(PM)入出金口座が、K02:(RE)入出金口座に変更される。また、売上部門コード及び債権計上部門コードに設定されていたBM01:PM事業部が、BM02:RE事業部に変更される。
【0057】
図13は、実施形態の請求支払予定データ1hの変更例を示す図である。はじめに、実施形態の請求支払予定データ1hについて説明する。実施形態の請求支払予定データ1hは、契約ID、契約履歴、費目コード、該当月開始、該当月終了、計上日、売上部門コード、債権計上部門コード、入金口座コード及び請求確定を含む。契約ID、契約履歴、費目コード、売上部門コード、債権計上部門コード及び入金口座コードは、賃貸契約データ1gの契約ID、契約履歴、費目コード、売上部門コード、債権計上部門コード及び入金口座コードと同じなので説明を省略する。
【0058】
該当月開始は、費目コードにより識別される費目の金額が発生する開始月である。該当月終了は、費目コードにより識別される費目の金額が発生する終了月である。計上日は、費目コードにより識別される費目の金額が計上される日である。請求確定は、請求が確定済であるか否かを示す。
【0059】
図13の例は、変更日に2021/1/1が指定され、物件コードに、BK01(○○ビル)が指定され、変換パターンコードに01(PM→自社パターン)が指定された場合を示す。変更部2cは、対象物件を識別するBK01を含む賃貸契約データ1gを特定し、特定された賃貸契約データ1gに含まれる賃貸IDに紐づく請求支払予定データ1h(図13の例では、契約ID「A」に紐づく請求支払予定データ1h)を特定する。そして、変更部2cは、請求確定が「済」でない支払予定データ1hのうち、計上日が変更日2021/1/1以降の支払予定データを変更する。図12の例では、計上日が、2021/1/1、2021/2/1及び2021/3/1の3つの支払予定データが変更対象(更新対象)になる。変更部2cは、計上日が、2021/1/1、2021/2/1及び2021/3/1の3つの支払予定データについて、契約履歴2のデータを作成する。
【0060】
具体的には、契約履歴2のデータでは、費目コードH11:(PM)不動産預り金(賃料)が、H21:(RE)賃貸収益(賃料)に変更される。また、売上部門コード及び債権計上部門コードに設定されていたBM01:PM事業部が、BM02:RE事業部に変更される。また、入金口座コードK01:(PM)入出金口座が、K02:(RE)入出金口座に変更される。
【0061】
図1に戻り、通信インターフェース部3は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、不動産管理装置100をネットワーク200に通信可能に接続する。通信インターフェース部3は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク200は、不動産管理装置100と他の装置とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0062】
入出力インターフェース部4には、入力装置110および出力装置120が接続されている。入力装置110には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタ(タッチパネルを含む)を用いることができる。出力装置120には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。出力装置120には、例えば制御部2による処理結果などが出力される。
【0063】
以上説明したように、実施形態の不動産管理装置100では、制御部2は、物件識別情報(例えば物件コード)と、物件の管理形態識別情報(例えば管理形態コード)と、物件の売上原価部門識別情報(例えば売上原価部門コード)と、物件の債権債務部門識別情報(例えば債権債務部門コード)と、改定日とを少なくとも含む物件データを記憶する物件マスタ1aと、物件の管理形態変更に伴う経理情報の変換パターンが設定された管理形態変換パターンマスタ1fと、にアクセス可能である。制御部2では、変更部2cが、変更日、対象物件及び変換パターンの指定を受け付けると、対象物件を識別する物件識別情報を含む物件データの売上原価部門識別情報、売上原価部門識別情報及び債権債務部門識別情報を、指定された変換パターンに基づいて変更し、対象物件を識別する物件識別情報を含む物件データの改定日を、変更日に変更する。
【0064】
実施形態の不動産管理装置100によれば、物件の管理形態の変更が発生する度に生じる業務をより正確かつ効率的に進められるようにすることができる。例えば、自社所有物件を売却し、売却先と管理受託の契約を結ぶ、または管理受託していた物件を購入し自社所有として管理するなどの変更が発生した際に、対象物件に紐づく契約データ、債権債務データの部門及び科目などの経理情報を一括で更新することができる。これにより、多種多様な事業形態への対応が迫られてきている中で、業務をより正確かつ効率的に進められることが可能となる。
【0065】
[3.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0066】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0067】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0068】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0069】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0070】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0071】
また、不動産管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0072】
例えば、不動産管理装置100が備える処理機能、特に制御部2にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて不動産管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0073】
また、このコンピュータプログラムは、不動産管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0074】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0075】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0076】
記憶部1に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0077】
また、不動産管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、不動産管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0078】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、不動産の管理形態を不定期に変更する不動産販売・管理事業等において有用である。
【符号の説明】
【0080】
100 不動産管理装置
1 記憶部
1a 物件マスタ
1b 管理形態マスタ
1c 部門マスタ
1d 費用マスタ
1e 口座マスタ
1f 管理形態変換パターンマスタ
1g 賃貸契約データ
1h 請求支払予定データ
2 制御部
2a 記憶制御部
2b 設定部
2c 変更部
3 通信インターフェース部
4 入出力インターフェース部
110 入力装置
120 出力装置
200 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13