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  • 特開-空気調和機 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023157567
(43)【公開日】2023-10-26
(54)【発明の名称】空気調和機
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/84 20180101AFI20231019BHJP
   F24F 11/30 20180101ALI20231019BHJP
   F24F 11/48 20180101ALI20231019BHJP
   F25B 1/00 20060101ALI20231019BHJP
   F25B 41/20 20210101ALI20231019BHJP
   F24F 110/12 20180101ALN20231019BHJP
【FI】
F24F11/84
F24F11/30
F24F11/48
F25B1/00 351J
F25B41/20 Z
F24F110:12
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022067555
(22)【出願日】2022-04-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-11-14
(71)【出願人】
【識別番号】316011466
【氏名又は名称】日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 康平
(72)【発明者】
【氏名】青山 紘己
(72)【発明者】
【氏名】秋山 陽平
【テーマコード(参考)】
3L260
【Fターム(参考)】
3L260AB04
3L260BA32
3L260CA32
3L260DA03
3L260FB08
(57)【要約】
【課題】大型のアキュムレータを必要とせずに、運転開始時の液冷媒の流れ込みを制御することができる、空気調和機を提供する。
【解決手段】空気調和機100は、圧縮機1と室内熱交換器5と膨張弁4とアキュムレータ16とを有する1台の室内機7と、第一室外熱交換器A2を有し、室内機7と冷媒配管で接続される第一、第二室外機A6、B6とを備える。空気調和機100は、第一、第二室外機A6、B6から室内機7へ冷媒を送る第一、第二、導出冷媒配管L2a1、L2b1のそれぞれに設けられる第一、第二電磁弁A1、A2の遅延開動作を制御する弁制御部を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機と室内熱交換器と膨張弁とアキュムレータとを有する1台の室内機と、室外熱交換器を有し、前記1台の室内機と冷媒配管で接続される少なくとも2台以上の室外機とを備える空気調和機であって、前記2台以上の室外機から前記室内機へ冷媒を送る導出冷媒配管のそれぞれに設けられる弁と、前記導出冷媒配管のそれぞれに設けられる弁の遅延開動作を制御する弁制御部と、を備える、
空気調和機。
【請求項2】
圧縮機と室内熱交換器と膨張弁とアキュムレータとを有する1台の室内機と、2台以上の室外熱交換器を有し、前記1台の室内機と冷媒配管で接続される室外機とを備える空気調和機であって、前記2台以上の室外熱交換器から前記室内機へ冷媒を送る導出冷媒配管のそれぞれに設けられる弁と、前記導出冷媒配管のそれぞれに設けられる弁の遅延開動作を制御する弁制御部と、を備える、
空気調和機。
【請求項3】
前記弁制御部は、前記圧縮機の起動の後で、前記導出冷媒配管のそれぞれに設けられる弁を開ける制御を行う、
請求項1または2記載の空気調和機。
【請求項4】
前記弁制御部は、所定外気温以上、または所定外気温未満でかつ一定時間運転後、遅延開動作の制御を行う、
請求項1または2記載の空気調和機。
【請求項5】
前記弁制御部は、外気温度に応じて弁を開く速度を調整する制御を行う、
請求項1又は2に記載の空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1台の室内機に対し2台以上の室外機を備える空気調和機に関し、例えば、情報通信機器を設置した部屋での空気調和に好適な空気調和機に関する。
【背景技術】
【0002】
室内機に圧縮機、蒸発器、アキュムレータ、膨張弁、送風機を備え、室外機に凝縮器、液冷媒貯留タンクを備えた空気調和機の冷暖房運転では、外気が低温のときの起動時に室外機から室内機へ液冷媒の戻りが生じる。この戻りの液冷媒は、アキュムレータに貯留されるが、このアキュムレータを大型化することで、圧縮機への液冷媒の戻りを回避している。また、特許文献1では、液バックからの圧縮機の保護と、アキュムレータの小型化または削除による室外ユニットの小型コンパクト化を目的として、冷房起動時に冷媒回路切換弁により冷凍サイクルを暖房サイクルとするとともに、室内電動膨張弁を開、室内ファンを停止の状態として起動し、規定条件が満たされたとき、冷凍サイクルを冷房サイクルに切り換えて冷房運転を開始する冷媒追い出し制御をすることを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-144940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
外気が低温になると、停止中に室外機に冷媒が溜まり、運転開始と同時に室外機に溜まった液冷媒が室内機に流れ込み、アキュムレータ内の液冷媒量が増加し、アキュムレータが液で満たされると圧縮機が液冷媒を吸入し、液圧縮が起こり圧縮機が故障する危険がある。従来では、アキュムレータの容積を大きくすることで圧縮機への液冷媒の吸入を回避しているが、室内機1台に対し室外機2台以上を接続する大容量の空気調和機では、室内機に大型のアキュムレータが必要となり、室内機の大型化、アキュムレータの製作費の増大、室内機の質量増加につながる。
【0005】
そこで、本発明は、大型のアキュムレータを必要とせずに、運転開始時の液冷媒の流れ込みを制御することができる、空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、圧縮機と室内熱交換器と膨張弁とアキュムレータとを有する1台の室内機と、室外熱交換器を有し、前記1台の室内機と冷媒配管で接続される少なくとも2台以上の室外機とを備える空気調和機であって、前記2台以上の室外機から前記室内機へ冷媒を送る導出冷媒配管のそれぞれに設けられる弁と、前記導出冷媒配管のそれぞれに設けられる弁の遅延開動作を制御する弁制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、運転開始時に室外機に設けた弁の開動作に遅延を設けることで、室内機への過度な液冷媒の流れ込みを回避でき、室内機に備えたアキュムレータおよび室内機の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係わる空気調和機を概略的に示す全体構成図である。
図2A】空気調和機の弁の開動作手順を示すフロー図である。
図2B】空気調和機の弁の閉動作手順を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明における主要な装置構成について説明する。追加の器機が室内機または室外機に設けられていてもよい。
【0010】
図1は、空気調和機100の構成を示す図である。空気調和機100を構成する室内機7は、例えば、情報通信機器(サーバ等)が設置される部屋(一年を通じて負荷変動が少なく、かつ、ある程度一定の温度の部屋、例えばサーバルーム等)に設置される。空気調和機100では、常時冷房運転が行われており、これにより、熱を発する情報通信機器の冷却が行われる。
【0011】
空気調和機100は、例えばサーバルームに設置される室内機7と、屋外に設置される第一室外機A6および第二室外機B6とを備えている。また、空気調和機100では、冷媒配管が使用されている。室内機7は、圧縮機1と、室内熱交換器5(蒸発器)と、室内ファン18と、膨張弁4と、アキュムレータ16とを備えている。室内機7は、圧縮機1を用いた冷凍サイクルの利用時に使用される逆止弁22を備えている。
【0012】
第一室外機A6は、第一室外熱交換器A2(凝縮器)と、第一余剰冷媒調整装置A9(レシーバタンク)と、第一室外ファンA8と、第一電磁弁A1とを備えている。第二室外機B6は、第二室外熱交換器B2(凝縮器)と、第二余剰冷媒調整装置B9(レシーバタンク)と、第二室外ファンB8と、第二電磁弁B1とを備えている。
【0013】
第一室外機A6と第二室外機B6は、室内機7と各冷媒配管(L1、L2、L1a1、L2a1、L1b1、L2b1)で接続されている。室内機7に収容された圧縮機、膨張弁4及び室内熱交換器5と、第一室外機A6に収容された室外熱交換器A2とが、この冷媒配管(L1、L2、L1a1、L2a1)により接続され、第二室外機B6に収容された室外熱交換器B2が、この冷媒配管(L1、L2、L1b1、L2b1)により接続される。これにより、室外熱交換器A2、B2が並列に配置された冷凍サイクルが形成される。室内機7側の導出冷媒配管L1は、第一、第二室外機A6、B6側の第一、第二導入冷媒配管L1a1、L1b1に分岐され、第一、第二室外機A6、B6側の第一、第二導出冷媒配管L2a1、L2b1は、室内機7側の導入冷媒配管L2に合流される。
【0014】
空気調和機100では、圧縮機1、第一、第二室外熱交換器A2、B2、膨張弁4及び室内熱交換器5をこの順で冷媒が通流することで、冷凍サイクルが形成されている。そして、室内機7の圧縮機1から吐出されたガス冷媒は、導出冷媒配管L1から分岐された第一導入冷媒配管L1a1を介して、第一室外機A6の第一室外熱交換器A2に供給される。ガス冷媒は、第一室外熱交換器A2において外気によって凝縮して液冷媒となり、第一余剰冷媒調整装置A9に供給される。第一余剰冷媒調整装置A9の液冷媒は、第一導出冷媒配管L2a1から室内機7の導入冷媒配管L2を通流し、膨張弁4で膨張して低温低圧の液冷媒となり、室内熱交換器5に供給される。室内熱交換器5では、冷媒は蒸発することでガス冷媒となるとともに、冷熱が部屋に放出され、部屋の冷房が行われる。そして、室内熱交換器5から排出されたガス冷媒は、アキュムレータ16を経て、圧縮機1に戻される。第二室外機B6における冷媒の流れは、第一室外機A6における冷媒の流れと同様である。
【0015】
室内機7と、第一室外機A6及び第二室外機B6とは、互いに通信を行うために通信ケーブル等に接続される。室内機7と、第一室外機A6及び第二室外機B6とは、通信ケーブル等により接続されることに限定されるものではなく、Wi-Fi(登録商標)等を使用して無線通信を行うように構成されていてもよい。
【0016】
施設の管理者は、室内に配置されたコントローラーを使用して室内機7を操作する。管理者は、コントローラーを操作し、室内機7の起動や停止、設定温度の変更等の指令を室内機7へ送信する 。第一、第二電磁弁A1、B1の開閉制御は、図示しない電気信号線を介して接続された第一、第二インターフェース(I/F)A52、B52を経由して、制御基板50により行われる。本実施形態において、制御基板50は弁の遅延開動作を制御する弁制御部の機能を有する。第一、第二室外機A6、B6の少なくとも一方には温度センサが設けられている。温度センサで計測された外気温の情報は、第一、第二インターフェース(I/F)A52、B52を経由して、制御基板50へ送信される。
【0017】
次いで、空気調和機100の運転を開始したときの、弁制御部による第一、第二電磁弁A1、B1の動作フローについて、図2Aを参照しながら説明する。まず、空気調和機100は、停止しており、第一、第二電磁弁A1、B1はすべて閉じている状態である。
【0018】
ステップS1において、空気調和機100は運転指令を受け運転を開始する。これにより、圧縮機1が起動される。
【0019】
ステップS2において、圧縮機1が起動された後で、第一室外機A6の第一電磁弁A1を開ける。弁制御部は、第一電磁弁A1を開ける第一弁開指令を第一電磁弁A1へ送る。第一電磁弁A1は、この第一弁開指令に応じて、電磁弁を開ける。電磁弁が開いて、液冷媒が第一室外機A6から室内機7へ送られる。一方、第二室外機B6の第二電磁弁B1が閉じたままであるので、第二室外機B1から液冷媒は室内機7へ送られない。
【0020】
ステップS3において、所定外気温以上、または所定外気温未満でかつ一定時間運転後、第二室外機B6の第二電磁弁B1を開ける。弁制御部は、第二電磁弁B1を開ける第二弁開指令を第二電磁弁B1へ送る。第二電磁弁B1は、この第二弁開指令に応じて、電磁弁を開ける。電磁弁が開いて、液冷媒が第二室外機B6から室内機7へ送られる。「所定外気温」は、例えば、6℃、4℃、2℃、0℃など、設置される環境および空気調和機の機器仕様により予め設定されている。「一定時間」は、例えば、アキュムレータ16の液冷媒収容可能量から求められる設定値、物理シミュレーションで求められる設定値、実験値から求められる設定値、アキュムレータ16のリアルタイムの液位データから求められる設定値であってもよい。
【0021】
次いで、空気調和機100の運転を停止したときの、第一、第二電磁弁A1、B1の動作フローについて、図2Bを参照しながら説明する。
【0022】
ステップS11において、空気調和機100は停止指令を受け停止する。これにより、圧縮機1が停止される。ステップS12において、圧縮機1が停止された後で、第一室外機A6の第一電磁弁A1および第二電磁弁B6を閉じる。弁制御部は、第一電磁弁A1を閉じる第一弁閉指令を第一電磁弁A1へ送る。第一電磁弁A1は、この第一弁閉指令に応じて、電磁弁を閉める。また、弁制御部は、第二電磁弁B1を閉じる第二弁閉指令を第二電磁弁B1へ送る。第二電磁弁B1は、この第二弁閉指令に応じて、電磁弁を閉める。
【0023】
上記実施形態によれば、運転開始時に、第一電磁弁A1を開けてから遅れて第二電磁弁B1を開けることで、第一、第二室外機A6、B6から室内機への過度な液冷媒の流れ込みを回避できる。
【0024】
(別実施形態)
(1)上記実施形態の空気調和機100は2台の室外機を備えているが、2台に限定されず、3台以上を備えていてもよい。3台以上の室外機のそれぞれに弁が設けられており、弁の開動作の遅延制御が行われる。遅延制御としては、1台目の弁が開き、次いで2台目の弁が開き、次いで3台目の弁が開くように、順次1台づつ遅延して弁が開いてもよく、あるいは、1台目の弁が開き、次いで、残りの内の複数の室外機の弁が同じタイミングで開いてもよく、残りのすべての室外機の弁が同じタイミングで開いてもよい。
(2)上記実施形態の室内機7において、室内熱交換器5の出口側冷媒温度を測定する温度センサと、冷凍サイクル利用時のアキュムレータ16の出口側冷媒温度を測定する温度センサを備えていてもよい。
(3)上記実施形態の室内機7において、冷凍サイクル利用時の圧縮機1の吐出側冷媒圧力を測定する圧力センサを備えていてもよい。
(4)上記実施形態のアキュムレータ16において、内部に滞留した液冷媒の液面の高さを検出する液位センサが設けられていてもよい。
(5)上記実施形態において、第一、第二電磁弁A1、B1に限定されず、他の弁機構、膨張弁、仕切弁などであってもよい。
(6)弁の開動作の遅延制御には、弁を開く速度を遅くする制御も含まれる。この場合、ステップS2、3において、弁制御部は、外気温に応じて弁を開く速度を調整してもよい。
(7)空気調和機100の室外機は1台であってもよい。この場合、図1中の第一室外機A6および第二室外機B6との各構成要素は、1つの室外機の筐体中に設けられる。すなわち、1つの筐体に複数の熱交換器が設けられるので、1つの室内機に並列な複数の冷凍サイクルが形成される。
【0025】
(空気調和機の制御方法)
空気調和機の制御方法は、圧縮機と室内熱交換器と膨張弁とアキュムレータとを有する1台の室内機と、室外熱交換器を有し、前記1台の室内機と冷媒配管で接続される少なくとも2台以上の室外機とを備える空気調和機の制御方法であって、
前記2台以上の室外機から前記室内機へ冷媒を送る導出冷媒配管のそれぞれに設けられる弁と、前記導出冷媒配管のそれぞれに設けられる弁の遅延開動作を制御する弁制御ステップとを含む。
前記弁制御ステップは、圧縮器の起動の後で、第一の弁を開け、所定外気温以上、または所定外気温未満でかつ一定時間運転後、その他の弁(複数でもよい)を順次あるいは残り全ての弁を同じタイミングで開ける制御を行ってもよい。
【符号の説明】
【0026】
1 圧縮機
4 膨張弁
5 室内熱交換器
7 室内機
8 室外熱交換器
16 アキュムレータ
50 制御基板(弁制御部)
100 空気調和機
A1 第一電磁弁
A2 第一室外熱交換器
A9 第一余剰冷媒調整装置
A6 第一室外機
B1 第二電磁弁
B2 第二室外熱交換器
B9 第二余剰冷媒調整装置
B6 第二室外機
図1
図2A
図2B
【手続補正書】
【提出日】2022-09-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機と室内熱交換器と膨張弁とアキュムレータとを有する1台の室内機と、室外熱交換器を有し、前記1台の室内機と冷媒配管で接続される少なくとも2台以上の室外機とを備える空気調和機であって、前記2台以上の室外機から前記室内機へ冷媒を送る導出冷媒配管のそれぞれに設けられる弁と、前記導出冷媒配管のそれぞれに設けられる弁の遅延開動作を制御する弁制御部と、を備え
前記弁制御部は、運転開始時に、前記圧縮機の起動の後で、前記2台以上の室外機のうち一台の室外機から前記室内機へ冷媒を送る導出冷媒配管に設けられる弁を開け、遅れて他の室外機から前記室内機へ冷媒を送る導出冷媒配管に設けられる弁を開けるよう制御する、空気調和機。
【請求項2】
圧縮機と室内熱交換器と膨張弁とアキュムレータとを有する1台の室内機と、2台以上の室外熱交換器を有し、前記1台の室内機と冷媒配管で接続される室外機とを備える空気調和機であって、前記2台以上の室外熱交換器から前記室内機へ冷媒を送る導出冷媒配管のそれぞれに設けられる弁と、前記導出冷媒配管のそれぞれに設けられる弁の遅延開動作を制御する弁制御部と、を備え
前記弁制御部は、運転開始時に、前記圧縮機の起動の後で、前記2台以上の室外機のうち一台の室外機から前記室内機へ冷媒を送る導出冷媒配管に設けられる弁を開け、遅れて他の室外機から前記室内機へ冷媒を送る導出冷媒配管に設けられる弁を開けるよう制御する、空気調和機。
【請求項3】
前記弁制御部は、所定外気温以上、または所定外気温未満でかつ一定時間運転後、遅延開動作の制御を行う、
請求項1または2記載の空気調和機。
【請求項4】
前記弁制御部は、外気温度に応じて弁を開く速度を調整する制御を行う、
請求項1または2に記載の空気調和機。