(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023157638
(43)【公開日】2023-10-26
(54)【発明の名称】気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具
(51)【国際特許分類】
A61M 16/04 20060101AFI20231019BHJP
【FI】
A61M16/04 Z
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022067673
(22)【出願日】2022-04-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-01-26
(71)【出願人】
【識別番号】509134352
【氏名又は名称】呂 立安
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】呂 立安
(57)【要約】 (修正有)
【課題】気管切開孔への水侵入を防ぐことができる遮閉具を提供する。
【解決手段】首掛け部品(21)に接続される遮閉具本体(22)とを含む、気管切開孔(32)への水侵入を防ぐ遮閉具(20)であって、遮閉具本体(22)は首掛け部品(21)によって気管切開患者(30)に装着される。遮閉具本体(22)の内側に陥没空間が形成され、遮閉具本体(22)の外側の下半部には陥没空間に連通する複数の通気口と、それぞれ陥没空間内に位置しそれぞれ複数の通気口の各上縁に接続される複数の傾斜止め壁とが形成され、傾斜止め壁により遮閉具本体(22)は複数の通気口から観察すると陥没空間を見られない。本発明に係る遮閉具(20)は気管切開患者(30)が蓮口を利用してシャワーを浴びる時に、蓮口からの水が気管切開孔(32)に水が侵入するリスクを大幅に減らすことができ、気管切開患者(30)は安心してシャワーを利用できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
首掛け部品と、
前記首掛け部品に接続される遮閉具本体であって、前記遮閉具本体の内側に陥没空間が形成され、前記遮閉具本体の外側の下半部には前記陥没空間に連通する複数の通気口と、それぞれ前記陥没空間内に位置しそれぞれ前記複数の通気口の各上縁に接続される複数の傾斜止め壁とが形成され、前記傾斜止め壁により前記遮閉具本体は前記複数の通気口から観察すると前記陥没空間を見られない前記遮閉具本体と
を含むことを特徴とする気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項2】
前記遮閉具本体の外側に円弧面を有し、前記遮閉具本体の上縁から下縁の方に向かって前記円弧面を観察すると前記複数の通気口を見られないことを特徴とする請求項1に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項3】
前記遮閉具本体の外側の下半部に陥没領域が形成されており、前記複数の通気口は前記陥没領域の縁に設けられることを特徴とする請求項2に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項4】
前記陥没領域は前記遮閉具本体の下縁から上縁の方に向かって収縮することを特徴とする請求項3に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項5】
前記遮閉具本体はそれぞれ前記陥没空間内に位置しそれぞれ前記複数の通気口に接続される複数の排水傾斜壁を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項6】
前記複数の排水傾斜壁のそれぞれは、前記複数の通気口の1つに接続されていない一端によって前記複数の傾斜止め壁の1つに接続されることを特徴とする請求項5に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項7】
前記遮閉具本体は縁に沿って設けられるスカートを有することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項8】
前記遮閉具本体の側面から観察すると、前記スカートは第1傾斜セグメントと、前記第1傾斜セグメントに接続され傾斜が前記第1傾斜セグメントと異なる第2傾斜セグメントとを有することを特徴とする請求項7に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項9】
前記遮閉具本体は前記首掛け部品を組み付けるよう前記スカートに形成される複数の掛着部を有することを特徴とする請求項1に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項10】
前記遮閉具本体は前記陥没空間に沿って設けられる少なくとも1つの気密リングを有することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気管切開孔用の遮閉具に関し、特に、気管切開孔への水侵入を防ぐことができる遮閉具に関する。
【背景技術】
【0002】
気管切開患者は主に気管切開孔を通じて呼吸を行うが、当該気管切開孔が気管と直接連通するため、異物が侵入した場合に患者に不快な思いをさせ、ひいては肺部が損傷するため患者が死亡する恐れもある。
【0003】
しかし、従来、気管切開患者は頚部又は頭部をこすって清潔さを保つが、シャワーを浴びるなどの場合に、多くのガーゼを使用し又は呼吸に支障をきたさない他の物体で当該気管切開孔を一旦遮る。一部の業者が水侵入を効果的に防ぐ遮閉具を打ち出しているが、このような遮閉具は単に気管切開患者の前方又は頭頂からの水を遮るもので、蓮口の下でシャワーを浴びる時、水が飛び散ってくる。下手をすると蓮口からの水が顔を伝って下へ流れてしまう。この課題に関しては従来の遮閉具に水侵入を防ぐ手段がないため、水が遮閉具の下方の複数の通気口から侵入して当該遮閉具内に飛び散り、水が気管切開孔に侵入してしまうというリスクがある。
【0004】
また、特許文献1、特許文献2はそれぞれ気管切開孔用の遮閉具を開示している。特許文献1は複数の仕切板により水気の経路を延長させることで水侵入を防ぐ目的を達成するものであるが、水気の経路が伸びると筒体全体が長くなり、気管切開患者がこれを装着すると頚部から張り出す。こするなどの動作を頻繁に繰り返すため、張り出したものに触ったら、不快な思いをさせ、ひいては気管切開孔に水が侵入する場合がある。特許文献2は気管切開患者の切開孔の外部に保護具を覆設する技術案を開示しているが、実際の使用において呼吸カニューレを併用しなければならず、呼吸カニューレで呼吸しながら使用するという形態は、不便なところが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】日本公開特許第JP2020124467A号
【特許文献2】中国公開特許第CN111939414A号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の主な目的は、従来の遮閉具は気管切開孔に水が侵入するリスクが高いという課題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記の目的を達成するために提供するのが、首掛け部品と、当該首掛け部品に接続される遮閉具本体とを含む、気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具である。当該遮閉具本体の内側に陥没空間が形成され、当該遮閉具本体の外側の下半部には当該陥没空間に連通する複数の通気口と、それぞれ当該陥没空間内に位置しそれぞれ当該複数の通気口の各上縁に接続される複数の傾斜する止め壁(以下「傾斜止め壁」という)とが形成され、当該傾斜止め壁により当該遮閉具本体は当該複数の通気口から観察すると当該陥没空間を見られない。
【0008】
一実施例において、当該遮閉具本体の外側に円弧面を有し、当該遮閉具本体の上縁から下縁の方に向かって当該円弧面を観察すると当該複数の通気口を見られない。
【0009】
一実施例において、当該遮閉具本体の外側の下半部に陥没領域が形成されており、当該複数の通気口は当該陥没領域の縁に設けられる。
【0010】
一実施例において、当該陥没領域は当該遮閉具本体の下縁から上縁の方に向かって収縮する。
【0011】
一実施例において、当該複数の排水傾斜壁のそれぞれは、当該複数の通気口の1つに接続されていない一端によって当該複数の傾斜止め壁の1つに接続される。
【0012】
一実施例において、当該複数の排水傾斜壁のそれぞれは当該複数の傾斜止め壁の1つに接続される。
【0013】
一実施例において、当該遮閉具本体は縁に沿って設けられるスカートを有する。
【0014】
一実施例において、当該遮閉具本体の側面から観察すると、当該スカートは第1傾斜セグメントと、当該第1傾斜セグメントに接続され傾斜が当該第1傾斜セグメントと異なる第2傾斜セグメントとを有する。
【0015】
一実施例において、当該遮閉具本体は当該首掛け部品を組み付けるよう当該スカートに形成される複数の掛着部を有する。
【0016】
一実施例において、当該遮閉具本体は当該陥没空間に沿って設けられる少なくとも1つの気密リングを有する。
【発明の効果】
【0017】
本発明は上記の実施により、従来の技術と比べ次の特徴を有する。本発明において複数の傾斜止め壁により遮閉具本体は複数の通気口から観察すると陥没空間を見られず、水が陥没空間に直接侵入するのを遮ることができ、陥没空間内に位置する気管切開孔には水が侵入しない。また、複数の傾斜止め壁に飛び散った水が複数の通気口の方に排出され、気管切開孔の水侵入を防ぐ効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は本発明の遮閉具に係る一実施例の実施の概略図である。
【
図2】
図2は本発明の遮閉具に係る一実施例の三次元構造図である。
【
図3】
図3は本発明の遮閉具に係る一実施例の局所構造の分解概略図である。
【
図4】
図4は本発明の遮閉具本体に係る一実施例の正面概略図である。
【
図5】
図5は本発明の遮閉具本体に係る一実施例の底面概略図である。
【
図6】
図6は本発明の遮閉具本体に係る一実施例の背面概略図である。
【
図7】
図7は本発明の遮閉具本体に係る一実施例の上面概略図である。
【
図8】
図8は
図4の遮閉具本体のA-A線の断面概略図である。
【
図9】
図9は本発明の遮閉具本体に係る一実施例の実施の概略図である。
【
図11】
図11は本発明の遮閉具本体に係る別の実施例の断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明の技術内容を詳細に説明する。
図1が参照されるとおり、本発明は遮閉具20を提供し、遮閉具20は、主に、気管切開患者30がシャワーを浴びる時に、頚部31に開設けられた気管切開孔32に水が侵入するのを防ぐのが用途である。
【0020】
図1から
図8が参照されるとおり、遮閉具20は首掛け部品21と、首掛け部品21に接続される遮閉具本体22とを含む。当該気管切開患者が主に首掛け部品21によって遮閉具20を装着し、首掛け部品21は弾性バンド、掛け紐であってもよいし、又は同じ機能を備える物であってもよく、本発明において首掛け部品21の形態が限定されない。
【0021】
また、遮閉具本体22の内側に陥没空間221が形成され、遮閉具本体22の外側の下半部には陥没空間221に連通する複数の通気口222と、それぞれ陥没空間221内に位置しそれぞれ複数の通気口222の各上縁に接続される複数の傾斜止め壁223とが形成される。陥没空間221の範囲は少なくとも当該気管切開孔が不具合なくその中に収まり、適切に呼吸用の空間が確保されるように設定される。また、複数の通気口222は陥没空間221が外部に連通する窓口となり、複数の通気口222は必ずしも形や大きさが一致するとは限らない。
図5、
図6が参照されるとおり、複数の傾斜止め壁223のそれぞれは、複数の通気口222のうちの1つの上縁に接続され、これにより遮閉具本体22は複数の通気口222から観察すると陥没空間221を見られない。これにより、当該気管切開患者は蓮口を利用してシャワーを浴びる時、不注意のため当該蓮口から複数の通気口222に飛び散る水が、複数の傾斜止め壁223に遮られて陥没空間221に侵入できず、陥没空間221内に位置する当該気管切開孔に水が侵入せずに済む(
図9参照)。また、複数の傾斜止め壁223に飛び散った水が複数の通気口222に向かって排出され、当該気管切開孔の水侵入を防ぐ効果が向上する。
【0022】
図1、
図8を参照して、後半の説明における遮閉具本体22の内側と外側を定義する。内側とは遮閉具本体22の当該気管切開孔に向ける側を言い、外側とは遮閉具本体22の当該気管切開孔に向けない側で、装着した状態で外面となる側を言う。これにより一実施例において、遮閉具本体22の外側に円弧面224を有し、遮閉具本体22の上縁から下縁の方に向かって円弧面224を観察すると、複数の通気口222を見られない(
図7参照)。さらに、円弧面224に飛び散った水が勢いで遮閉具本体22の下縁へ流れていく。
図4、
図5、
図8が参照されるとおり、一実施例において、遮閉具本体22の外側の下半部に陥没領域225が形成されており、複数の通気口222は陥没領域225の縁に設けられる。また、陥没領域225は遮閉具本体22の下縁から上縁の方に向かって収縮し、さらに、陥没領域225は略三角形であり、複数の通気口222は当該三角形の2つの隣辺に位置する。
【0023】
図4が参照されるとおり、一実施例において、遮閉具本体22はそれぞれ陥没空間221内に位置しそれぞれ複数の通気口222に接続される複数の排水傾斜壁226を有する。さらに、複数の排水傾斜壁226のそれぞれは複数の傾斜止め壁223の1つに対向し、さらに、複数の排水傾斜壁226のそれぞれは複数の傾斜止め壁223のうちの対向する1つと通路227を確定し、通路227は構成要素である複数の排水傾斜壁226の1つと複数の傾斜止め壁223の1つの形態により、連通する複数の通気口222の1つに向かって縮小し、すなわち、通路227はラッパのような形であり、すなわち、通路227は複数の通気口222のうちの1つより徐々に拡大し、このような設計により複数の通気口222の1つから侵入する気流が、通路227において速さを落とす。不注意で水が通路227に侵入した場合、当該設計が水の速さを落とし、重力の作用が加わると、水が下降して複数の通気口222の1つに戻り、気管切開患者30が不注意で水を吸い込む恐れを一層低減させる。一実施例において、複数の排水傾斜壁226のそれぞれは複数の通気口222の1つに接続されていない一端によって複数の傾斜止め壁223の1つに接続される。
【0024】
図1から
図7が参照されるとおり、一実施例において、遮閉具本体22は縁に沿って設けられるスカート228を有し、スカート228はシャワーを浴びる時に飛び散った水を受け止め、水が遮閉具本体22の気管切開患者30の体に接触する位置に近づくことを避ける。更なる実施例において、スカート228は遮閉具本体22の側面から観察すると、第1傾斜セグメント229と、第1傾斜セグメント229に接続される第2傾斜セグメント230とを有する。第2傾斜セグメント230の傾斜が第1傾斜セグメント229と異なる。また、一実施例において、遮閉具本体22は首掛け部品21を組み付けるようスカート228に形成される複数の掛着部231を有する。
【0025】
図3、
図8が参照されるとおり、一実施例において、遮閉具本体22は陥没空間221に沿って設けられる気密リング232を有する。気密リング232は遮閉具本体22と一体的に形成されてもよいし、又は別の部品として遮閉具本体22に組み立てられてもよい。気密リング232が別の部品であれる場合に、遮閉具本体22には陥没空間221に沿って形成される環状組立部233を有し、環状組立部233は気密リング232の設計に応じて、凹溝又は凸リブとする。
【0026】
図10、
図11が参照されるとおり、本発明において複数の傾斜止め壁223は実施上の要件に応じて長さを調整することができる。遮閉具本体22には複数の傾斜止め壁223に対応して複数の排水傾斜壁226が設けられる場合に、複数の排水傾斜壁226の長さは複数の傾斜止め壁223の設計に応じて調整することができる。
【符号の説明】
【0027】
20 遮閉具
21 首掛け部品
22 遮閉具本体
30 気管切開患者
31 頚部
32 気管切開孔
221 陥没空間
222 通気口
223 傾斜止め壁
224 円弧面
225 陥没領域
226 排水傾斜壁
227 通路
228 スカート
229 第1傾斜セグメント
230 第2傾斜セグメント
231 掛着部
232 気密リング
233 環状組立部
【手続補正書】
【提出日】2022-08-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
首掛け部品と、
前記首掛け部品に接続される遮閉具本体であって、前記遮閉具本体の内側に陥没空間が形成され、前記遮閉具本体の外側の下半部には前記陥没空間に連通する複数の通気口と、それぞれ前記陥没空間内に位置しそれぞれ前記複数の通気口の各上縁に接続される複数の傾斜止め壁とが形成され、前記傾斜止め壁により前記遮閉具本体は前記複数の通気口から観察すると前記陥没空間を見られない前記遮閉具本体と
を含み、前記遮閉具本体の外側に円弧面を有し、前記遮閉具本体の上縁から下縁の方に向かって前記円弧面を観察すると前記複数の通気口を見られない 前記遮閉具本体の外側の下半部に陥没領域が形成されており、前記複数の通気口は前記陥没領域の縁に設けられることを特徴とする気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項2】
前記陥没領域は前記遮閉具本体の下縁から上縁の方に向かって収縮することを特徴とする請求項1に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項3】
前記遮閉具本体はそれぞれ前記陥没空間内に位置しそれぞれ前記複数の通気口に接続される複数の排水傾斜壁を有することを特徴とする請求項1に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項4】
前記複数の排水傾斜壁のそれぞれは、前記複数の通気口の1つに接続されていない一端によって前記複数の傾斜止め壁の1つに接続されることを特徴とする請求項3に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項5】
前記遮閉具本体は縁に沿って設けられるスカートを有することを特徴とする請求項1に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項6】
前記遮閉具本体の側面から観察すると、前記スカートは第1傾斜セグメントと、前記第1傾斜セグメントに接続され傾斜が前記第1傾斜セグメントと異なる第2傾斜セグメントとを有することを特徴とする請求項5に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項7】
前記遮閉具本体は前記首掛け部品を組み付けるよう前記スカートに形成される複数の掛着部を有することを特徴とする請求項5に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項8】
前記遮閉具本体は前記陥没空間に沿って設けられる少なくとも1つの気密リングを有することを特徴とする請求項1に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【手続補正書】
【提出日】2022-12-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
首掛け部品と、
前記首掛け部品に接続される遮閉具本体であって、前記遮閉具本体の内側に陥没空間が形成され、前記遮閉具本体の外側の下半部には前記陥没空間に連通する複数の通気口と、それぞれ前記陥没空間内に位置しそれぞれ前記複数の通気口の各上縁に接続される複数の傾斜止め壁とが形成され、前記傾斜止め壁により前記遮閉具本体は前記複数の通気口から観察すると前記陥没空間を見られない前記遮閉具本体と
を含み、前記遮閉具本体の外側に円弧面を有し、前記遮閉具本体の上縁から下縁の方に向かって前記円弧面を観察すると前記複数の通気口を見られず、前記遮閉具本体の外側の下半部に陥没領域が形成されており、前記複数の通気口は前記陥没領域の縁に設けられることを特徴とする気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項2】
前記陥没領域は前記遮閉具本体の下縁から上縁の方に向かって収縮することを特徴とする請求項1に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項3】
前記遮閉具本体はそれぞれ前記陥没空間内に位置しそれぞれ前記複数の通気口に接続される複数の排水傾斜壁を有することを特徴とする請求項1に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項4】
前記複数の排水傾斜壁のそれぞれは、前記複数の通気口の1つに接続されていない一端によって前記複数の傾斜止め壁の1つに接続されることを特徴とする請求項3に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項5】
前記遮閉具本体は縁に沿って設けられるスカートを有することを特徴とする請求項1に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項6】
前記遮閉具本体の側面から観察すると、前記スカートは第1傾斜セグメントと、前記第1傾斜セグメントに接続され傾斜が前記第1傾斜セグメントと異なる第2傾斜セグメントとを有することを特徴とする請求項5に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項7】
前記遮閉具本体は前記首掛け部品を組み付けるよう前記スカートに形成される複数の掛着部を有することを特徴とする請求項5に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。
【請求項8】
前記遮閉具本体は前記陥没空間に沿って設けられる少なくとも1つの気密リングを有することを特徴とする請求項1に記載の気管切開孔の水侵入を防ぐ遮閉具。