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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023015775
(43)【公開日】2023-02-01
(54)【発明の名称】スケジュール管理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/1093 20230101AFI20230125BHJP
【FI】
G06Q10/10 344
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021119752
(22)【出願日】2021-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】521321310
【氏名又は名称】DARWIN株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103872
【弁理士】
【氏名又は名称】粕川 敏夫
(74)【代理人】
【識別番号】100088856
【弁理士】
【氏名又は名称】石橋 佳之夫
(74)【代理人】
【識別番号】100149456
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 喜幹
(74)【代理人】
【識別番号】100194238
【弁理士】
【氏名又は名称】狩生 咲
(74)【代理人】
【識別番号】100205648
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 真一
(72)【発明者】
【氏名】神辺 真吾
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA13
(57)【要約】
【課題】スケジュールの実施状況を適切に管理すること。
【解決手段】スケジュール管理装置10は、演算処理部と、ストレージと、を備えている。ストレージは、1または複数のスケジュールを含むコンテンツのスケジュールリストを記憶する。演算処理部は、ユーザがスケジュールを実施するとユーザ端末から送信されるスケジュール実施状況に基づき、スケジュールリストを更新する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが購入したコンテンツのスケジュール管理を行うスケジュール管理装置であって、
演算処理部と、
ストレージと、
を備え、
前記ストレージは、1または複数のスケジュールを含む前記コンテンツのスケジュールリストを記憶し、
前記演算処理部は、前記ユーザが前記スケジュールを実施するとユーザ端末から送信されるスケジュール実施状況に基づき、前記スケジュールリストを更新する、
スケジュール管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載のスケジュール管理装置において、
前記スケジュールは、アイテムと関連付けられており、
前記演算処理部は、前記ユーザが前記アイテムの視聴を完了すると前記ユーザ端末から送信されるアイテム視聴情報を含む前記スケジュール実施状況に基づき、前記スケジュールリストを更新する、
スケジュール管理装置。
【請求項3】
請求項1に記載のスケジュール管理装置において、
前記ユーザが実施しない前記スケジュールがある場合、
前記演算処理部は、後続の前記スケジュールリストを調整する、
スケジュール管理装置。
【請求項4】
請求項3に記載のスケジュール管理装置において、
実施されなかった前記スケジュールを繰り越す場合、
前記演算処理部は、繰り越した前記スケジュールを追加した新たなスケジュールリストを生成する、
スケジュール管理装置。
【請求項5】
請求項4に記載のスケジュール管理装置において、
実施されなかった前記スケジュールを繰り越したことでその他のスケジュールを別のスケジュールに変更する場合、
前記演算処理部は、繰り越した前記スケジュールの追加と、変更対象の前記スケジュールの変更とを行ったスケジュールリストを生成する、
スケジュール管理装置。
【請求項6】
請求項4に記載のスケジュール管理装置において、
実施されなかった前記スケジュールを繰り越したことで削除するスケジュールが存在する場合、
前記演算処理部は、繰り越した前記スケジュールの追加と、削除対象の前記スケジュールの削除と、を行ったスケジュールリストを生成する、
スケジュール管理装置。
【請求項7】
請求項1に記載のスケジュール管理装置において、
前記演算処理部は、学習データ、スケジュールリスト生成モデル、前記スケジュールリスト生成モデルに適用されるパラメータ、および前記コンテンツを用いた学習処理により前記パラメータの調整を行い、
前記演算処理部は、前記学習処理部で調整された前記パラメータを適用した前記スケジュールリスト生成モデルに前記コンテンツを入力し、前記スケジュールリストを生成する、
スケジュール管理装置。
【請求項8】
請求項7に記載のスケジュール管理装置において、
前記演算処理部は、前記ユーザごとに前記パラメータの調整を行う、
スケジュール管理装置。
【請求項9】
請求項1に記載のスケジュール管理装置において、
前記演算処理部は、1回目の学習処理では、学習データを解析して当初のスケジュールリスト生成モデルを生成し、2回目およびそれ以降の前記学習処理では、前記学習データ、前回生成した前記スケジュールリスト生成モデル、前記スケジュールリスト生成モデルに適用されるパラメータ、および前記コンテンツを用いて前記スケジュールリスト生成モデルを更新し、
前記演算処理部は、前記学習処理部で生成または更新された前記スケジュールリスト生成モデルに前記コンテンツを入力し、前記スケジュールリストを生成する、
スケジュール管理装置。
【請求項10】
請求項9に記載のスケジュール管理装置において、
前記演算処理部は、前記学習データ、前記スケジュールリスト生成モデル、前記パラメータ、および前記コンテンツを用いた学習処理により前記パラメータの調整を行い、
前記演算処理部は、前記学習処理部で調整された前記パラメータを適用した前記スケジュールリスト生成モデルに前記コンテンツを入力し、前記スケジュールリストを生成する、
スケジュール管理装置。
【請求項11】
請求項7または9に記載のスケジュール管理装置において、
前記学習データは、前記ユーザの、過去のスケジュールリスト、過去のスケジュール実施状況、前記スケジュールの実施時刻、シチュエーションを含む、
スケジュール管理装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スケジュール管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、携帯電話やスマートフォン等のスケジュール管理装置にスケジュールを表示する際に、期限情報と、期限を設定できるようにしたアイコンとを共に提供することで、ユーザが容易にスケジュールの期限を設定できるようにしたスケジュール管理方法が開示されている。
【0003】
具体的には、「スケジュール管理装置は、多様なアプリケーションをそれぞれ示すアイコンを含むホーム画面を表示する。表示されるホーム画面でスケジュール管理アプリケーションのアイコンがタッチされると、スケジュール管理装置は、該当アプリケーションを実行してスケジュールリストを表示する。そして、スケジュール管理装置は、それぞれのスケジュールに対して詳細情報及び期限情報を表示する。また、スケジュール管理装置は、それぞれのスケジュールに対する期限設定アイコンを表示する。期限設定アイコンがユーザによってタッチされると、スケジュール管理装置は、タッチされたアイコンの該当スケジュールの期限を一日繰り下げるか又は繰り上げる。例えば、スケジュールの期限が今日に設定されている場合、ユーザは、該当スケジュールの期限設定アイコンをタッチすることにより、期限を明日に繰り下げることができる」旨、特許文献1には記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-054741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のスケジュール管理装置では、ユーザにスケジュールの期限を設定させることはできるが、それぞれのスケジュールが実施されたか否かの管理を行うことができない。
【0006】
そこで、本発明は、ユーザのスケジュール実施状況を適切に管理することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の代表的な実施の形態によるスケジュール管理装置は、演算処理部と、ストレージと、を備えている。ストレージは、1または複数のスケジュールを含むコンテンツのスケジュールリストを記憶する。演算処理部は、ユーザがスケジュールを実施するとユーザ端末から送信されるスケジュール実施状況に基づき、スケジュールリストを更新する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザのスケジュール実施状況を適切に管理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施の形態1に係るスケジュール管理システムの構成を例示する図である。
図2】本発明の実施の形態1に係るスケジュール管理装置の構成を例示する図である。
図3】ユーザ端末の構成を例示する図である。
図4】スケジュール管理方法の概要を説明する図である。
図5】コンテンツ登録方法の一例を示すフロー図である。
図6】コンテンツ登録画面を例示する図である。
図7】スケジュール登録画面を例示する図である。
図8】スケジュールリスト生成方法の一例を示すフロー図である。
図9】コンテンツの購入方法を説明する図である。
図10】スケジュール選択方法を説明する図である。
図11】スケジュールの実施条件の設定方法を説明する図である。
図12】スケジュール管理方法の一例を示すフロー図である。
図13】表示されたスケジュールリストを例示する図である。
図14】ユーザによるスケジュール実施状況の確認方法を説明する図である。
図15】ユーザによるスケジュール実施状況の確認方法を説明する図である。
図16】スケジュールリストの調整方法の一例を示すフロー図である。
図17】コンテンツの設定変更方法を説明する図である。
図18】本発明の実施の形態2に係るスケジュール管理装置の構成を例示する図である。
図19】スケジュールリスト生成モデルのパラメータ調整方法の一例を示すフロー図である。
図20】パラメータ調整に係る学習処理の一例を示す図である。
図21】スケジュールリスト自動生成方法の一例を示すフロー図である。
図22】本発明の実施の形態3に係るスケジュール管理装置の構成を例示する図である。
図23】スケジュールリスト生成モデルの生成方法の一例を示すフロー図である。
図24】スケジュールリスト生成に係る学習処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施の形態1)
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は適宜省略する。
【0011】
<スケジュール管理システムの構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係るスケジュール管理システムの構成を例示する図である。スケジュール管理システム1は、図1に示すように、スケジュール管理装置10、ユーザ端末30、データベース50、アイテム配信装置70、アプリケーション配信装置80、ネットワーク90を備えている。図1では、1つのユーザ端末30a(30)が代表して示されているが、実際には複数のユーザ端末30がスケジュール管理システム1に含まれる。スケジュール管理装置10、ユーザ端末30、アイテム配信装置70、アプリケーション配信装置80は、ネットワーク90を介して互いに接続される。データベース50は、スケジュール管理装置10とローカルに接続される。ネットワーク90は、代表的にはインターネット等のWAN(Wide Area Network)であるが、LAN(Local Area Network)等でもよい。
【0012】
ユーザがユーザ端末30を操作してスケジュール管理アプリケーションを起動させると、ユーザ端末30がスケジュール管理装置10へアクセスし、スケジュール管理装置10から最新のスケジュールリストを受信し表示する。そして、スケジュールリストのスケジュールを選択すると、選択したスケジュールと関連付けられた所定の動画等のアイテムがユーザ端末30に表示される。アイテムの視聴が終了すると、スケジュールが実施されたことを示すスケジュール実施状況がユーザ端末30からスケジュール管理装置10へ送信される。
【0013】
スケジュール管理装置10は、スケジュール実施状況に基づき、ユーザのスケジュールリストを更新する。また、スケジュール管理装置10は、ユーザがスケジュールリストに含まれるスケジュールを実施できなかった場合には、必要に応じて、スケジュール実施状況に基づくスケジュールリストの調整を行う。なお、スケジュール実施状況にアイテム視聴情報が含まれてもよく、スケジュール管理装置10は、アイテム視聴情報に基づき、スケジュールリストの更新やスケジュールリストの調整を行ってもよい。なお、スケジュールリスト、スケジュール、後述のコンテンツ、アイテム等については、後で詳しく説明する。
【0014】
<<スケジュール管理装置>>
スケジュール管理装置10は、スケジュール管理システム1を利用するユーザのスケジュール管理を行う。スケジュール管理装置10が行う管理には、例えば、ユーザごとのスケジュールリストの更新、ユーザごとのスケジュールリストの調整等が含まれる。当初のスケジュールリストは、基本的にはユーザが自ら設定したものであるが、例えばスケジュール実施状況やアイテム視聴情報(あるいはアイテム視聴履歴)に応じて、スケジュール管理装置10が、その後のスケジュールリストの調整を行うことがある。
【0015】
図2は、本発明の実施の形態1に係るスケジュール管理装置の構成を例示する図である。図2に示すように、スケジュール管理装置10は、プロセッサ11、メインメモリ13、ストレージ15、通信インタフェース17、モニタ19を備えた情報処理装置である。通信インタフェース17は、ユーザ端末30およびデータベース50との間で各種情報の送受信を行う通信装置である。
【0016】
ストレージ15は、プログラム記憶領域15a、ユーザアカウント情報記憶領域15b、スケジュールリスト記憶領域15c、スケジュール実施状況記憶領域15d、アイテム視聴履歴記憶領域15e、コンテンツ記憶領域15f等の各記憶領域を備えている。プログラム記憶領域15aは、スケジュール管理装置10を動作させる基本プログラム、スケジュール管理システム1を実現するスケジュール管理システム用プログラム等の各種プログラムを記憶する。このように、ストレージ15は、プログラムの記録媒体としての機能を有する。
【0017】
ユーザアカウント情報記憶領域15bは、登録ユーザのユーザアカウント情報を記憶する。ユーザアカウント情報は、例えば、登録ユーザのログインID、登録ユーザのログインパスワード、登録ユーザの名前、登録ユーザのログイン履歴、登録ユーザの連絡先(例えばメールアドレス、電話番号)等の情報を含む。なお、ユーザアカウント情報は、これらのうちの一部のみでも構わない。
【0018】
スケジュールリスト記憶領域15cは、ユーザごとのスケジュールリストを記憶する。当初のスケジュールリストは、ユーザが自ら設定したスケジュールリストである。ただし、その後は、アイテム視聴履歴に応じて調整されたスケジュールリストが記憶される場合がある。
【0019】
スケジュール実施状況記憶領域15dは、ユーザごとのスケジュール実施状況を記憶する。スケジュール実施状況は、例えばスケジュールリスト、コンテンツ、アイテム等と関連付けて記憶されてもよい。
【0020】
アイテム視聴履歴記憶領域15eは、ユーザごとのアイテム視聴履歴を記憶する。アイテム視聴履歴記憶領域15eに記憶されるアイテム視聴履歴は、ユーザ端末30から送信されるスケジュール実施状況またはアイテム視聴情報に基づき随時更新される。なお、アイテム視聴履歴は、スケジュール実施状況等の情報と関連付けて、スケジュール実施状況記憶領域15dに記憶されてもよい。コンテンツ記憶領域15fは、クリエイター等から投稿されるコンテンツを記憶する。また、コンテンツ記憶領域15fは、コンテンツに対し登録されるスケジュールおよびスケジュールに対し設定されるスケジュール実施条件も記憶する。なお、スケジュール、スケジュール実施条件を記憶する記憶領域が別途設けられてもよい。
【0021】
メインメモリ13は、プログラム記憶領域15aから読み出したプログラムやパラメータ等を保持する。また、メインメモリ13は、通信インタフェース17を介して受信した情報や、通信インタフェース17を介して送信する情報等も一時的に保持する。
【0022】
プロセッサ11は、メインメモリ13に保持されたプログラムを読み出し実行することで、スケジュール管理装置10の各構成要素を駆動させる機能ブロック、スケジュール管理システム1において必要な機能ブロック等の演算処理部をソフトウェアで実現する。なお、一部の機能が、ハードウェアで実現されてもよい。この場合は、機能ブロック(演算処理部)が、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現される。
【0023】
<<ユーザ端末>>
次に、ユーザ端末30について説明する。ユーザ端末30は、登録ユーザが使用する端末である。なお、以下では、登録ユーザであることが明らかな場合には、登録ユーザを「ユーザ」と称することがある。登録ユーザは、ユーザ端末30を用いてスケジュール管理アプリケーションを起動し、1又は複数のスケジュールを含むスケジュールリストを作成する。それぞれのスケジュールには、動画等のアイテムが関連付けられており、スケジュールリストの作成により、アイテム視聴のスケジュールリストが作成されることとなる。
【0024】
登録ユーザは、自身が作成したスケジュールリストまたはスケジュール管理装置10により調整されたスケジュールリストに沿ってアイテムを視聴することでスケジュールを実施する。アイテムの視聴が終了すると、ユーザ端末30は、スケジュール実施状況をスケジュール管理装置10へ送信する。これにより、スケジュールが実施されたことがスケジュール管理装置10に通知される。
【0025】
図3は、ユーザ端末の構成を例示する図である。なお、図3は、スマートフォンを例にしたユーザ端末30の構成を示している。図3に示すように、ユーザ端末30は、プロセッサ31、メインメモリ33、ストレージ35、通信インタフェース37、表示部39を備えている。通信インタフェース37は、スケジュール管理装置10、アイテム配信装置70、およびアプリケーション配信装置80等との間で各種情報の送受信を行う通信装置である。
【0026】
ストレージ35は、プログラム記憶領域35a、スケジュールリスト記憶領域35b、アイテム記憶領域35c等の各記憶領域を備えている。プログラム記憶領域35aは、ユーザ端末30を動作させる基本プログラム、ユーザ端末30で実行させるスケジュール管理システム1(スケジュール管理装置10)用のスケジュール管理アプリケーション等の各種プログラムを記憶する。したがって、ストレージ35は、プログラムの記録媒体としての機能を有する。スケジュール管理アプリケーションは、アプリケーション配信装置80に格納されている。ユーザ端末30は、アプリケーション配信装置80へアクセスし、スケジュール管理アプリケーションをダウンロードしプログラム記憶領域35aに記憶する。また、必要に応じて、スケジュール管理アプリケーションが、プログラム記憶領域35aにインストールされる。
【0027】
スケジュールリスト記憶領域35bは、ユーザのスケジュールリストを記憶する。当初のスケジュールリストは、ユーザが設定したスケジュールリストであるが、その後はスケジュール実施状況に応じて調整されたスケジュールリストとなる場合がある。ユーザ端末30は、スケジュール管理アプリケーションの起動時にスケジュール管理装置10からスケジュールリストを受信し、受信したスケジュールリストをスケジュールリスト記憶領域35bへ記憶する。これにより、スケジュールリスト記憶領域35bには、最新のスケジュールリストが記憶される。
【0028】
アイテム記憶領域35cは、アイテム配信装置70から受信したアイテムを記憶する。これにより、同じ動画を再度視聴する際に、アイテム配信装置70へアクセスする必要がなくなる。これにより、スケジュールの実施時(アイテム視聴時)におけるデータ通信量が抑えられる。
【0029】
メインメモリ33は、プログラム記憶領域35aから読み出したプログラムやパラメータ等を保持する。また、メインメモリ33は、通信インタフェース37を介して受信した情報や、通信インタフェース37を介して送信する情報等も一時的に保持する。
【0030】
プロセッサ31は、メインメモリ33に保持されたプログラムを読み出し実行することで、ユーザ端末30の各構成要素を駆動させる機能ブロック、スケジュール管理システム1においてユーザ端末30に必要な機能ブロック等をソフトウェアで実現する。なお、一部の機能が、ハードウェアで実現されてもよい。この場合は、機能ブロックが、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現される。
【0031】
表示部39は、ユーザ端末30の各種画像を表示する。表示部39には、例えば、ユーザ端末30の基本動作に関わる画像、スケジュール管理アプリケーションの画像、アイテム等を表示する。なお、表示部39には、タッチ入力機能が備えられている。この場合、ユーザは、画像を見ながら表示部39をタッチすることで、所望の入力操作を行う。なお、表示部39と入力操作部とが別体で構成されてもよい。
【0032】
<<データベース>>
データベース50は、スケジュールと、アイテムとを関連付けるスケジュール-アイテム対応データベース51を格納する。例えば、スケジュール-アイテム対応データベース51は、例えば、スケジュールIDと、アイテムの保存場所を特定する情報(URL等)とを対応付けた情報で構成される。また、スケジュール-アイテム対応データベース51は、これらの情報と、アイテムIDとを関連付けたものでもよい。
【0033】
データベース50は、前述したように、スケジュール管理装置10とローカルに接続されてもよいし、ネットワーク90を介してスケジュール管理装置10と接続されてもよい。なお、データベース50は、図1のように、スケジュール管理装置10と別体で設けられてもよいし、スケジュール管理装置10内に設けられてもよい。
【0034】
データベース50をスケジュール管理装置10と別体で設けておくことで、スケジュール管理装置10の負荷が抑えられ、スケジュール管理システム1を安定して運用することが可能となる。一方、データベース50をスケジュール管理装置10内に設けることで、データベース50へのアクセス時間が短縮される。
【0035】
<<アイテム配信装置>>
アイテム配信装置70は、動画や音声等のアイテムを配信するサーバである。アイテム配信装置70は、クリエイター等からアップロードされたアイテムを格納する。アイテム配信装置70は、ユーザ端末30からのリクエストに応じて、指定されたアイテムのデータをユーザ端末30へ送信する。例えば、ユーザ端末30からのリクエストにアイテムの保存場所を指定するURLが含まれ、アイテム配信装置70は、指定されたURLに保存されたアイテムのデータを送信する。
【0036】
なお、アイテム配信装置70は、スケジュール管理システム1またはスケジュール管理装置10を運用する事業者に管理されてもよいし、その他の事業者等に管理されてもよい。
【0037】
<<アプリケーション配信装置>>
アプリケーション配信装置80は、スケジュール管理アプリケーション等のアプリケーションを配信するサーバである。アプリケーション配信装置80には、プログラマやクリエイター等からアップロードされたアプリケーションを格納する。アプリケーション配信装置80は、ユーザ端末30からのリクエストに応じて、スケジュール管理アプリケーションをユーザ端末30へ送信する。
【0038】
なお、アプリケーション配信装置80は、スケジュール管理システム1またはスケジュール管理装置10を運用する事業者に管理されてもよいし、その他の事業者等に管理されてもよい。
【0039】
<スケジュール管理方法>
次に、スケジュール管理方法について説明する。図4は、スケジュール管理方法の概要を説明する図である。図4には、スケジュール管理装置10、ユーザ端末30、データベース50、アイテム配信装置70が示されている。
【0040】
以下では、図4等を参照しながら、コンテンツ登録、スケジュールリスト生成、スケジュール管理の順で、スケジュール管理方法について詳しく説明する。
【0041】
<<コンテンツ登録>>
まず、コンテンツ登録について説明する。図5は、コンテンツ登録方法の一例を示すフロー図である。図5のフローは、ステップS10-S40を含む。
ステップS10では、コンテンツのカテゴリーが設定される。設定されるカテゴリーとして、例えば、日常生活、健康、ビジネス、趣味、資格等に関するものが挙げられるが、特に限定されるものではない。これらのカテゴリーは、スケジュール管理装置10の管理者により設定されるが、コンテンツの投稿者により設定されるようにしてもよい。
【0042】
ステップS20では、コンテンツの登録が行われる。例えば、コンテンツの投稿者(クリエイター)は、自身の端末を操作して、スケジュール管理装置10にアクセスする。そして、投稿者の端末から入力されたコンテンツ情報に基づき、コンテンツの登録が行われる。具体的に述べると、図4に示すように、スケジュール管理装置10は、ユーザとは別にコンテンツ投稿者の管理も行っている。登録されたコンテンツ投稿者は、自身の端末に表示されるコンテンツ登録画面を参照し、登録に必要な情報を入力してコンテンツの登録を行う。登録されたコンテンツは、コンテンツ記憶領域15fに記憶される。なお、コンテンツ投稿者の端末は、ユーザ端末30となる場合もあり得る。
【0043】
図6は、コンテンツ登録画面を例示する図である。図6に示すように、コンテンツ登録画面500は、例えば、サムネイル画像入力欄501、カテゴリー入力欄502、コンテンツ名入力欄503、販売価格入力欄504、説明文入力欄505、選択可能時間入力欄506、登録ボタン507を含む。コンテンツ投稿者は、これらの各入力欄に必要な情報や画像を入力し、登録ボタン507の押下(タッチ、クリック等)を行うことで、コンテンツを登録する。
【0044】
ステップS30では、登録されたコンテンツに対するスケジュールの登録およびスケジュールに対応するアイテムの登録が行われる。図7は、スケジュール登録画面を例示する図である。図7(a)はスケジュール登録画面600を示し、図7(b)はアイテム選択画面610を示している。図7に示す画面は、コンテンツ投稿者の端末に表示される。
【0045】
図7(a)に示すように、スケジュール登録画面600は、登録スケジュール表示欄601、スケジュール追加ボタン609を含む。登録スケジュール表示欄601は、スケジュール番号表示欄602、アイテムのサムネイル表示欄603、アイテム名表示欄604、アイテム説明文表示欄605、設定時間表示欄606を含む。設定時間表示欄606には、時間設定ボタン607により設定または選択された所要時間が、スケジュールごとに表示される。また、登録スケジュール表示欄601には、スケジュールごとに、スケジュール削除ボタン608が設けられ、スケジュール削除ボタン608が押下(タッチ、クリック等)されることで、登録したスケジュールが削除できるようになっている。
【0046】
スケジュール追加ボタン609が押下(タッチ、クリック等)されると、登録スケジュール表示欄601に新たなスケジュールが追加され、図7(b)のアイテム選択画面610が表示される。アイテム選択画面610は、アイテム保存場所参照ボタン611、選択済アイテム表示欄612、アイテム追加ボタン613を含む。コンテンツの投稿者は、アイテム保存場所参照ボタン611を押下(タッチ、クリック等)して、アイテムの保存場所を参照し、追加登録されたスケジュールに対応するアイテムを選択する。選択されたアイテムのファイル名(あるいはアイテムの保存場所を特定するURL等の情報)が、選択済アイテム表示欄612に表示される。そして、アイテム追加ボタン613が押下(タッチ、クリック等)されると、選択済アイテム表示欄612に表示されたアイテムが、追加されたスケジュールと関連付けて登録される。登録されたアイテムのサムネイル画像が、登録スケジュール表示欄601のサムネイル表示欄603に表示される。そして、コンテンツの投稿者は、アイテム名表示欄604に追加登録したアイテムのアイテム名を入力し、アイテム説明文表示欄605に追加登録したアイテムの説明文を入力し、設定時間表示欄606に追加登録したアイテムの所要時間を設定する。登録されたスケジュールおよび設定されたスケジュール実施条件は、例えばコンテンツ記憶領域15fに記憶される。
【0047】
そして、ステップS40では、登録されたスケジュール、およびそれぞれのスケジュール対応するアイテムは、互いに関連付けられてスケジュール-アイテム対応データベース51が生成され、スケジュール-アイテム対応データベース51がデータベース50に格納される。
【0048】
<<スケジュールリスト生成>>
次に、スケジュールリスト生成について説明する。図8は、スケジュールリスト生成方法の一例を示すフロー図である。図8のフローは、ステップS110-S130を含む。ステップS110では、コンテンツの購入が行われる。図9は、コンテンツの購入方法を説明する図である。ユーザは、ユーザ端末30を操作してスケジュール管理アプリケーションを起動し、例えば図9(a)に示すようなカテゴリー選択画面700を表示させる。そして、ユーザは、カテゴリー選択画面700から任意のカテゴリーを選択する。ユーザがカテゴリーを選択すると、図9(b)に示すような、選択したカテゴリーのコンテンツ一覧710が表示される。ユーザは、コンテンツ一覧710から任意のコンテンツを選択すると、図9(c)に示すようなコンテンツ紹介画面720が表示される。図9の各画面は、ユーザ端末30に表示される。
【0049】
コンテンツ紹介画面720は、サムネイル表示欄721、説明文表示欄722、販売価格表示欄723、選択可能時間表示欄724、購入ボタン725を含む。サムネイル表示欄721には、サムネイル画像入力欄501に入力されたサムネイル画像が表示される。説明文表示欄722には、説明文入力欄505に入力された説明文が表示される。販売価格表示欄723には、販売価格入力欄504に入力された販売価格が表示される。選択可能時間表示欄724には、選択可能時間入力欄506に入力された選択可能時間が表示される。ユーザは、コンテンツ紹介画面720に表示された各情報を参照して、このコンテンツの情報を取得する。そして、購入ボタン725を押下(タッチ、クリック等)すると、このコンテンツを購入することができる。なお、選択したコンテンツが購入済である場合には、コンテンツ紹介画面720の表示欄に、このコンテンツを購入済であることが表示される(図9(d))。
【0050】
ステップS120では、スケジュールリストに含まれるスケジュールが選択される。すなわち、スケジュールの選択により、スケジュールリストが生成される。図10は、スケジュール選択方法を説明する図である。ユーザは、例えば図10(a)に示すようなスケジュールリスト生成画面800をユーザ端末30に表示させる。スケジュールリスト生成画面800は、スケジュール一覧表示欄801、スケジュールリスト表示欄803を含む。そして、ユーザは、スケジュール一覧表示欄801から、スケジュールリストに追加するスケジュールを選択し、選択したスケジュールをスケジュールリスト表示欄803に追加する。例えば、スケジュールリスト表示欄803へのスケジュールの追加は、タッチ操作やドラッグ&ドロップ等により行われる。なお、スケジュール一覧表示欄801には、スケジュールに対応するアイテムのアイテム名の一覧が表示されてもよい。
【0051】
スケジュールが追加されると、図10(b)に示すように、追加されたスケジュールがスケジュールリスト表示欄803に表示される。なお、図10では、最初にスケジュール1が追加され、2番目にスケジュール5が追加された例が示されている。スケジュールリスト表示欄803に追加された各スケジュールには、例えば、アイテム名表示欄804、実施条件設定ボタン810、消去ボタン811が表示される。アイテム名表示欄804には、登録スケジュール表示欄601のアイテム名表示欄604に入力されたアイテム名が表示される。なお、各コンテンツに代表的なスケジュールリストが予め設定されてもよいし、代表的なスケジュールリストを適宜変更することでユーザが所望するスケジュールリストが生成されてもよい。
【0052】
ステップS130では、各スケジュールの実施条件が設定される。図11は、スケジュールの実施条件の設定方法を説明する図である。図10(b)の実施条件設定ボタン810が押下されると、図11(a)に示すようなスケジュール実施条件設定画面900が表示される。スケジュール実施条件設定画面900は、シチュエーション設定欄910、繰越設定欄920、スケジュール変更設定欄930、削除スケジュール設定欄940を含む。
【0053】
シチュエーション設定欄910では、スケジュールを実行するシチュエーションが設定される。シチュエーションには、例えば、起床から就寝までのあらゆる状況が含まれる。シチュエーション設定欄910を選択すると、想定されるシチュエーションが一覧表示される。ユーザは、表示されたシチュエーション一覧からスケジュールを実行するシチュエーションを選択する。
【0054】
次に、繰越設定欄920、スケジュール変更設定欄930、削除スケジュール設定欄940では、ユーザがスケジュールを実行しなかった場合における、このスケジュールの取り扱いがオプションとして設定される。繰越設定欄920では、このスケジュールを繰り越すかどうかが設定される。繰り越す場合には繰越有が設定され、繰り越さない場合には繰越無が設定される。繰り越される場合には、後続のスケジュールリストに、このスケジュールが追加される。
【0055】
スケジュール変更設定欄930では、繰り越したスケジュールを別のスケジュールとして実行する場合における、変更後のスケジュールが選択される。この場合、後続のスケジュールリストには、変更後のスケジュールが追加される。削除スケジュール設定欄940では、スケジュールを繰り越した場合に、後続のスケジュールリストから削除されるスケジュールが設定される。
【0056】
このように、シチュエーションおよびオプションが設定されると、図11(b)に示すように、追加されたスケジュールに反映される。具体的には、追加されたスケジュールに、シチュエーション表示欄821、オプションアイコン822、823、824が表示される。シチュエーション表示欄821には、シチュエーション設定欄910で設定されたシチュエーションが表示される。オプションアイコンは、繰越設定欄920で繰越有が選択された場合に表示される。オプションアイコン823は、変更後のスケジュールが設定された場合に表示される。オプションアイコン824は、変更後のスケジュールが設定された場合に表示される。図10(b)では、最初のスケジュールのみスケジュール実施条件が設定されているが、その他のスケジュールについても、同様にしてスケジュール実施条件が設定される。このようにして、スケジュールリストが生成される。そして、生成されたスケジュールリストは、スケジュールリスト記憶領域15cに記憶される。なお、各スケジュールのシチュエーションおよびオプションは、コンテンツ登録時に予め設定されてもよい。また、予め設定されたシチュエーションが、スケジュール実施条件設定画面900から適宜変更されてもよい。
【0057】
<<スケジュール管理>>
次に、スケジュール管理方法について説明する。図12は、スケジュール管理方法の一例を示すフロー図である。図12のフローは、ステップS210-S250を含む。
【0058】
ユーザ端末30においてスケジュール管理アプリケーションが起動されると(ステップS210)、ユーザ端末30は、スケジュール管理装置10へアクセスし、スケジュール管理装置10から最新のスケジュールリストを受信し、受信したスケジュールリストを表示する(ステップS220)。
【0059】
図13は、表示されたスケジュールリストを例示する図である。なお、図13では、当日のスケジュールリストのみが表示されているが、画面をスクロールさせると、翌日やそれ以降のスケジュールリストを表示させることができる。図13のスケジュールリストには、シチュエーションごとのスケジュールが示されている。各スケジュールには、チェック欄1000が設けられている。
【0060】
ユーザがスケジュールに対応するアイテムの視聴を完了すると(ステップS230)、ユーザ端末30は、スケジュールが実施されたと判断し、チェック欄1000にチェックを入れる。そして、ユーザ端末30は、アイテム実施状況を送信し、このスケジュールが実施されたことをスケジュール管理装置10へ通知する(ステップS240)。スケジュール管理装置10は、アイテム実施状況に基づき、このユーザのスケジュールリストを更新する(ステップS250)。なお、スケジュール管理装置10は、ユーザから送信されるアイテム視聴情報に基づいて、スケジュールリストの更新やスケジュールリストの調整を行ってもよい。
【0061】
<<ユーザによるスケジュール実施状況の確認>>
図14図15は、ユーザによるスケジュール実施状況の確認方法を説明する図である。図14は、ユーザ端末にスケジュール実施状況確認画面1100が表示された様子が示されている。スケジュール実施状況確認画面1100には、カレンダー1110、コンテンツ名1120が表示される。
【0062】
カレンダー1110には、コンテンツのスケジュールを実施した日(図14では29日)にチェックが入っている。チェックが入った日を選択すると、図15に示すようなスケジュール実施履歴画面1130が表示される。スケジュール実施履歴画面1130には、その日に実施したスケジュールが一覧表示される。ユーザは、スケジュール実施履歴画面1130を参照することで、当日や過去に実施したスケジュールを確認することができる。
【0063】
<<スケジュールリストの調整>>
次に、スケジュールが実施されなかった場合における、スケジュールリストの調整について説明する。図16は、スケジュールリストの調整方法の一例を示すフロー図である。図16のフローは、ステップS310-S370を含む。これらのステップは、スケジュール管理装置10で実行される。
【0064】
ステップS310では、実施されなかったスケジュールの有無が判定される。実施されなかったスケジュールがない場合(No)、スケジュールリストの調整が行われることなく、フローが終了する。一方、実施されなかったスケジュールがある場合(Yes)、ステップS320へ移行する。
【0065】
ステップS320では、実施されなかったスケジュールを繰り越すかどうかが判定される。繰り越さない場合(No)、スケジュールリストの調整が行われることなく、フローが終了する。一方、繰り越す場合(Yes)、ステップS330へ移行する。
【0066】
ステップS330では、実施されなかったスケジュールを繰り越したことでその他のスケジュールを別のスケジュールに変更するかどうかが判定される。変更するスケジュールが存在する場合(Yes)、ステップS340へ移行し、実施されなかったスケジュールの追加と変更対象のスケジュールの変更とを行ったスケジュールリストが生成される。そして、ステップS360へ移行する。一方、その他のスケジュールを別のスケジュールに変更しない場合(No)には、ステップS330からステップS350へ移行する。ステップS330では、繰り越したスケジュールを追加したスケジュールリストが生成される。そしてステップS360へ移行する。
【0067】
ステップS360では、実施されなかったスケジュールを繰り越したことで削除するスケジュールの有無が判定される。削除するスケジュールがある場合(Yes)、ステップS370へ移行し、削除対象のスケジュールが削除されたスケジュールリストが生成され、フローが終了する。なお、ステップS370で生成されるスケジュールリストは、スケジュール変更が行われたものも、スケジュール変更が行われないものも含まれる。一方、削除するスケジュールがない場合(No)には、フローが終了する。これらのステップにより、スケジュールリストの調整が行われる。なお、図16では、スケジュール変更の有無に応じたスケジュールリストの調整と、削除するスケジュールがあった場合のスケジュールリストの調整とをそれぞれ別のステップで行う場合が示されているが、スケジュール変更の有無の判定と、削除するスケジュールの有無の判定とを行った後、まとめてスケジュールリストの調整を行ってもよい。
【0068】
<<コンテンツの設定変更>>
次に、コンテンツの設定変更について説明する。図17は、コンテンツの設定変更方法を説明する図である。図17には、ユーザ端末30に表示されるコンテンツ設定変更画面1200が示されている。コンテンツ設定変更画面1200は、設定変更ボタン1210、スケジュールリストリセットボタン1220、コンテンツ削除ボタン1230、時間変更ボタン群1240を含む。
【0069】
時間変更ボタン群1240のいずれかのボタンを押下して時間を選択することで、1日当たり時間の設定を変更することができる。
【0070】
設定変更ボタン1210を押下すると、例えば図11(b)に示すようなスケジュールリスト生成画面800(スケジュールリスト表示欄803)が表示され、スケジュールごとに実施条件等の設定変更を行うことができる。スケジュールリストリセットボタン1220が押下されると、スケジュールリストに含まれるスケジュールがリセットされる。そして、例えば図10(a)のスケジュールリスト生成画面800におけるスケジュール再選択、図11(a)のスケジュール実施条件設定画面900におけるスケジュール実施条件(シチュエーション、オプション)の再設定を行うことができる。コンテンツ削除ボタン1230を押下すると、コンテンツが削除される。
【0071】
<本実施の形態による主な効果>
本実施の形態によれば、ユーザ端末30から送信されるスケジュール実施状況またはアイテム視聴情報に基づき、スケジュール管理装置10は、ユーザのスケジュールリストを更新する。この構成によれば、ユーザのスケジュール実施状況を適切に管理することが可能となる。
【0072】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。本実施の形態およびこれ以降の実施の形態では、スケジュールリスト生成モデルを用いて、コンテンツに対応するユーザのスケジュールリストが自動的に生成される。まず、本実施の形態では、学習処理により、スケジュールリスト生成モデルのパラメータ調整が行われる。
【0073】
図18は、本発明の実施の形態2に係るスケジュール管理装置の構成を例示する図である。図18は、図2の構成に、スケジュールリスト自動生成部2011a、学習処理部2011b、学習データ記憶領域2015p、スケジュールリスト生成モデル記憶領域2015q、パラメータ記憶領域2015r、およびスケジュールリスト記憶領域2015sが追加されている。
【0074】
スケジュールリスト自動生成部2011a、および学習処理部2011bは、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの協働によりプロセッサ11上に実現される機能ブロック(演算処理部)である。学習データ記憶領域2015p、スケジュールリスト生成モデル記憶領域2015q、パラメータ記憶領域2015r、およびスケジュールリスト記憶領域2015sは、ストレージ15に設けられる。
【0075】
学習データは、例えばユーザごとの、過去のスケジュールリスト、過去のスケジュール実施状況、各スケジュールの実施時刻、各スケジュールのシチュエーション等の情報を含む。なお、比較情報は、プロセッサ11に実現された機能ブロックにおいて、ユーザがスケジュールを実行するごとに生成・更新されてもよいし、所定期間ごと、あるいはスケジュールリストに含まれるすべてのスケジュールが終了した後に生成・更新されてもよい。なお、学習データ記憶領域2015pは、ユーザごとにまとめた状態で学習データを記憶してもよいし、複数ユーザ分の学習データをまとめて記憶してもよい。
【0076】
スケジュールリスト生成モデルは、1又は複数のアルゴリズムを含んで構成される。スケジュールリスト生成モデルに含まれるアルゴリズムは、例えばニューラルネットワーク等の既知のアルゴリズムでもよいし、スケジュールリスト生成用の専用アルゴリズムでもよい。
【0077】
パラメータは、スケジュールリスト生成モデルに適用され、スケジュールリスト生成モデルの性能を規定するデータである。スケジュールリスト生成モデルに複数のアルゴリズムが含まれる場合、パラメータはアルゴリズムごとに用意される。パラメータ記憶領域2015rには、アルゴリズムごとに区分けされた状態でパラメータが記憶されてもよいし、ユーザごとにパラメータが区分けされた状態で記憶されてもよい。
【0078】
スケジュールリスト記憶領域2015sには、スケジュールリスト自動生成部2011aで自動生成されたスケジュールリストが記憶される。なお、自動生成されたスケジュールリストは、スケジュールリスト記憶領域15cに記憶されてもよい。
【0079】
学習処理部2011bは、アルゴリズムのパラメータ調整を行う機能ブロックである。学習処理部2011bは、例えば、対応する対象ユーザのパラメータを適用したスケジュールリスト生成モデルにこの対象ユーザの学習データを入力する等の処理を行う。これにより、学習処理部2011bは、ユーザの過去のスケジュール実施状況等を含む学習データに基づいてパラメータの調整を行う。
【0080】
スケジュールリスト自動生成部2011aは、スケジュールリストを自動生成する機能ブロックである。スケジュールリスト自動生成部2011aは、例えば、対象ユーザのパラメータを適用したスケジュールリスト生成モデルに、この対象ユーザが購入したコンテンツの情報を入力することで、対象ユーザに適したこのコンテンツのスケジュールリストを自動生成する。
【0081】
<スケジュールリスト生成モデルのパラメータ調整>
図19は、スケジュールリスト生成モデルのパラメータ調整方法の一例を示すフロー図である。図19のフローは、ステップS410-S430を含む。ステップS410において、学習処理部2011bは、スケジュールリスト生成モデル、パラメータ、学習データ、および購入済のコンテンツをストレージ15から読み出す。
【0082】
このとき読み出されるパラメータおよび学習データは、同一ユーザのものであり、同一ユーザのパラメータおよび学習データを用いてパラメータ調整が行われる。なお、複数ユーザのパラメータ調整を連続して行う場合には、予め複数ユーザのパラメータおよび学習データを読み出しておいてもよい。
【0083】
そして、ステップS420では、学習処理部2011bにおいて、学習処理によるパラメータ調整が行われる。図20は、パラメータ調整に係る学習処理の一例を示す図である。図20のフローは、ステップS421-S427を含む。ステップS421において、学習処理部2011bは、過去のスケジュールリストと、これと対応するスケジュール実施状況とを比較した比較情報を生成する。なお、事前に比較情報が生成されている場合、ステップS421は無視してもよい。
【0084】
そして、学習処理部2011bは、比較情報を含む各種の学習データに基づいてパラメータ調整を行う(ステップS422)。なお、パラメータの調整には、同一ユーザの複数のコンテンツにおけるスケジュールリストおよびスケジュール実施状況が用いられてもよい。例えば、パラメータ調整に用いたコンテンツに含まれないシチュエーションがあった場合、そのシチュエーションについて、他のコンテンツのスケジュールリストおよびスケジュール実施状況を利用することで、パラメータの精度を向上させることが可能とする。
【0085】
そして、調整後のパラメータをスケジュールリスト生成モデルに適用し(ステップS423)、学習処理部2011bは、調整後のパラメータを適用したスケジュールリスト生成モデルにコンテンツを入力する(ステップS424)。
【0086】
そして、スケジュールリスト生成モデルは、入力されたコンテンツからスケジュールリストを生成し(ステップS425)、学習処理部2011bは、生成されたスケジュールリストと、対応するスケジュール実施状況とを比較する(ステップS426)。ステップS426において、学習処理部2011bは、例えば、ステップS425において生成されたスケジュールリストに含まれるスケジュール数に対する、ユーザが実施したスケジュール数の割合を、スケジュール達成率(第1スケジュール達成率)として算出する。なお、学習処理用のスケジュールリストの生成は、スケジュールリスト自動生成部2011aで行われてもよい。
【0087】
ステップS427において、学習処理部2011bは、パラメータの調整が十分であるか否かが判定される。例えば、スケジュール達成率が閾値(第1閾値)未満である場合(No)、学習処理部2011bは、パラメータの調整が十分でないと判断し、ステップS423-S426の処理が再度実行される。一方、スケジュール達成率が閾値以上である場合(Yes)、学習処理部2011bは、パラメータの調整が十分であると判断し、パラメータの調整を終了する。そして、調整済のパラメータがストレージ15に保存される(ステップS430)。
【0088】
<スケジュールリスト自動生成>
次に、スケジュールリスト自動生成について説明する。スケジュールリストの自動生成は、例えば、ユーザ端末30に表示されるスケジュールリスト生成画面800(図10(a))等に表示されるスケジュールリスト自動生成ボタン1801を押下することで開始される。
【0089】
図21は、スケジュールリスト自動生成方法の一例を示すフロー図である。図19のフローは、ステップS510-S550を含む。ステップS510において、スケジュールリスト自動生成部2011aは、スケジュールリスト生成モデル、パラメータ、およびスケジュールリスト生成の対象となるコンテンツをストレージ15から読み出す。
【0090】
そして、スケジュールリスト自動生成部2011aは、スケジュールリスト生成モデルにパラメータを適用し(ステップS520)、スケジュールリスト生成モデルにコンテンツを入力する(ステップS530)。スケジュールリスト生成モデルは、入力されたコンテンツからユーザに適したスケジュールリストを生成し(ステップS540)、生成したスケジュールリストをストレージ15に保存する(ステップS550)。なお、ステップS550では、生成されたスケジュールリストが、スケジュール管理装置10からユーザ端末30へ送信されてもよい。
【0091】
なお、ユーザは、自身のユーザ端末30で確認しながら、スケジュールリスト自動生成部2011aで生成されたスケジュールリストの修正を行ってもよい。これにより、スケジュールリストの生成に係る負担を抑えつつ、ユーザ所望のスケジュールリストを生成することが可能となる。ユーザが修正したスケジュールリストは、スケジュール管理装置10へ送信されストレージ15に保存される。
【0092】
<本実施の形態による主な効果>
本実施の形態によれば、前述の実施の形態1における効果に加え、以下の効果が得られる。本実施の形態によれば、ユーザの過去の実績に基づくスケジュールリストが生成されるので、スケジュールリストの生成に係るユーザの負担が軽減されるとともに、ユーザに適したスケジュールリストを提供することが可能となる。
【0093】
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。本実施の形態では、学習処理により、スケジュールリスト生成モデルの生成、およびスケジュールリスト生成モデルのパラメータ調整が行われる。
【0094】
図22は、本発明の実施の形態3に係るスケジュール管理装置の構成を例示する図である。図22は、図18と同様の構成であるが、学習処理部2011bの機能が実施の形態2と異なる。本実施の形態に係る学習処理部2011bは、スケジュールリスト生成モデルの生成、およびスケジュールリスト生成モデルのパラメータ調整を行う。そして、スケジュールリスト生成モデル記憶領域2015qは、主に、学習処理部2011bで生成・更新されたスケジュールリスト生成モデルを記憶する。
【0095】
<スケジュールリスト生成モデルの生成>
図23は、スケジュールリスト生成モデルの生成方法の一例を示すフロー図である。図23のフローは、ステップS610-S630を含む。ステップS610において、学習処理部2011bは、スケジュールリスト生成モデル、パラメータ、学習データ、および購入済のコンテンツをストレージ15から読み出す。ステップS610は、図19のステップS410と類似している。
なお、ベースのアルゴリズムを用いることなくスケジュールリスト生成モデルを生成する場合、初回のステップS610では、スケジュールリスト生成モデル記憶領域2015qにスケジュールリスト生成モデルが記憶(保存)されていない。したがって、この場合、スケジュールリスト生成モデルの読み出しは行われない。また、この場合、パラメータも用意されていないので、パラメータを読み出しも行われない。2回目およびそれ以降のステップS610では、スケジュールリスト生成モデル、およびパラメータの読み出しが行われる。
【0096】
そして、ステップS620では、学習処理部2011bにおいて、学習処理によるスケジュールリスト生成モデルの生成または更新が行われる。図24は、スケジュールリスト生成に係る学習処理の一例を示す図である。図24のフローは、ステップS621-S627を含む。ステップS621において、学習処理部2011bは、過去のスケジュールリストと、これと対応するスケジュール実施状況とを比較した比較情報を生成する。なお、事前に比較情報が生成されている場合、このステップS621は無視される。
【0097】
そして、学習処理部2011bは、1回目の学習処理では、比較情報を含む学習データを用いて当初のスケジュールリスト生成モデルを生成する(ステップS622)。なお、2回目およびそれ以降の学習処理では、前回生成したスケジュールリスト生成モデルの更新が行われる。
なお、スケジュールリスト生成モデルの生成・更新には、同一ユーザの複数のコンテンツに対応するスケジュールリストおよびスケジュール実施状況が用いられてもよい。例えば、パラメータ調整に用いるコンテンツに含まれないシチュエーションがあった場合、そのシチュエーションについて、他のコンテンツのスケジュールリストおよびスケジュール実施状況を利用することで、スケジュールリスト生成モデルの精度を向上させることが可能となる。
【0098】
ステップS623では、パラメータがスケジュールリスト生成モデルに適用される。ただし、パラメータが用意されていない場合、学習処理部2011bは、所定の値、あるいはランダムに生成された値からなるパラメータを生成し、このパラメータをスケジュールリスト生成モデルに適用する。そして、学習処理部2011bは、パラメータを適用したスケジュールリスト生成モデルにコンテンツを入力する(ステップS624)。
【0099】
そして、スケジュールリスト生成モデルは、入力されたコンテンツからスケジュールリストを生成し(ステップS625)、学習処理部2011bは、生成されたスケジュールリストと、対応するスケジュール実施状況とを比較する(ステップS626)。ステップS626において、学習処理部2011bは、例えば、ステップS645において生成されたスケジュールリストに含まれるスケジュール数に対する、ユーザが実施したスケジュール数の割合を、スケジュール達成率(第2スケジュール達成率)として算出する。なお、学習処理用のスケジュールリストの生成は、スケジュールリスト自動生成部2011aで行われてもよい。
【0100】
ステップS627において、学習処理部2011bは、スケジュールリスト生成モデルの精度が十分であるか否かが判定される。例えば、スケジュール達成率が閾値(第2閾値)未満である場合(No)、学習処理部2011bは、スケジュールリスト生成モデルの精度が不十分であると判断し、ステップS623-S626の処理が再度実行される。一方、スケジュール達成率が閾値以上である場合(Yes)、学習処理部2011bは、スケジュールリスト生成モデルの精度が十分であると判断し、スケジュールリスト生成モデルの生成・更新を終了する。そして、生成・更新されたスケジュールリスト生成モデルがストレージ15に保存される(ステップS630)。
【0101】
なお、スケジュールリスト生成モデルの生成開始直後は、学習データの解析量(学習量)が少なく、さらにパラメータ調整が未実施または不十分な可能性がある。このため、スケジュールリスト生成モデルの更新回数(図23のフローの実施回数)に応じて、第2閾値を段階的に変動させてもよい。例えば、スケジュールリスト生成モデルの更新回数が少ない状況では第2閾値を低く設定し、スケジュールリスト生成モデルの更新回数が多くなるにつれて第2閾値を高い値に順次切り替える。これにより、スケジュールリスト生成モデルの生成処理を収束させることができ、処理時間を短縮させることが可能となる。
【0102】
また、スケジュールリスト生成モデルの生成処理が収束しない場合を考慮し、1回のスケジュールリスト生成モデルの生成処理における学習処理(ステップS420)の繰り返し回数の上限を設けてもよい。この場合、スケジュール達成率が最大となったときのスケジュールリスト生成、または最後に生成されたスケジュールリスト生成モデルが保存される。
【0103】
本実施の形態における、学習処理部2011bによるパラメータ調整方法は、実施の形態2と同様であるので説明は省略する。また、スケジュールリスト自動生成部2011aによるスケジュールリスト生成方法も実施の形態2と同様であるので説明は省略する。
【0104】
<本実施の形態による主な効果>
本実施の形態によれば、前述の実施の形態1-2における効果に加え、以下の効果が得られる。本実施の形態によれば、学習処理によりスケジュールリスト生成モデルが生成されるので、ユーザの過去の実績に基づく、より適切なスケジュールリストを生成することが可能となる。
【0105】
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えなくてもよい場合がある。
【0106】
また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態や変形例等の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。なお、図面に記載した各要素や要素間の相対的なサイズは、本発明を分かりやすく説明するため簡素化・理想化しており、実装上はより複雑になる場合がある。
【符号の説明】
【0107】
1…スケジュール管理システム、10…スケジュール管理装置、30…ユーザ端末、50…データベース、70…アイテム配信装置、80…アプリケーション配信装置、90…ネットワーク、2011a…スケジュールリスト自動生成部、2011b…学習処理部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
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図24