(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023157805
(43)【公開日】2023-10-26
(54)【発明の名称】筆記用紙
(51)【国際特許分類】
B42D 15/04 20060101AFI20231019BHJP
B42D 1/00 20060101ALI20231019BHJP
B42D 15/00 20060101ALI20231019BHJP
【FI】
B42D15/04 A
B42D1/00 G
B42D15/00 301A
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022067965
(22)【出願日】2022-04-16
(71)【出願人】
【識別番号】521038739
【氏名又は名称】発想法株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167081
【弁理士】
【氏名又は名称】本谷 孝夫
(72)【発明者】
【氏名】黄 慶浩
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明の目的は、利用者が苦痛や苦悩を覚えることなく、円滑に発想作業が出来る筆記用紙を提供することである。
【解決手段】筆記用紙100は、第1単位頁1021~第n単位頁が山折り1041と谷折り1061によって蛇腹状に連続される。第1単位頁1021にはアイディアを記入する第11枠1081~第110枠10810が表示される。第11枠1081~第15枠1085は左枠列108L、第16枠1086~第110枠10810は右枠列108Rにおいて経て方向に整列されている。左枠列108Lと右枠列108Rは第1間隔D1離れて配置されている。左長辺102LLと右長辺102LRは第1間隔D1の二分の一の間隔HD12離れている。展開した場合、左枠列108Lと右枠列108Rの間隔は第1間隔D1になる。よって、第11枠1081~第n枠108nは単位頁102の連続方向へ第1間隔D1で整列され、発想に好都合である。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
単位頁(102)が所定の大きさの四角形シートによって画定され、前記単位頁(102)毎に山折り(104)と谷折り(106)が交互に形成されることによって所定方向に前記単位頁(102)が3以上連続され、通常は前記単位頁(102)が前記山折り(104)と前記谷折り(106)が繰り替えされて折りたたまれて厚み方向に所定の厚みを有し、使用時は前記単位頁(102)を前記所定方向に展開されて前記単位頁(102)が前記所定方向に連続されてなる筆記用紙(100)であって、前記単位頁(102)には前記所定方向に所定の同一形状の複数の枠(108)が所定の第1間隔(D1)をもって整列され、連続する前の前記単位頁(102)と後の前記単位頁(102)に表された隣接する枠間(108)の間隔は、前の前記単位頁(102)と後の前記単位頁(102)を展開した場合、前記第1間隔(D1)と同一に表示されることを特徴とする筆記用紙。
【請求項2】
前記単位頁(102)の前記所定方向に表示される複数の枠(108)間の間隔を前記第1間隔(D1)とするとき、前記単位頁(102)の単位頁縁(102L)と当該単位頁縁(102L)に最も近い枠(108)の間隔は前記第1間隔(D1)の二分の一であることを特徴とする請求項1に記載した筆記用紙。
【請求項3】
前記枠(108)は、前記所定方向に対し直角方向に第2間隔(D2)で複数整列されていることを特徴とする請求項1又は2に記載した筆記用紙。
【請求項4】
前記単位頁(102)は白色であることを特徴とする請求項1又は2に記載した筆記用紙。
【請求項5】
前記単位頁(102)は着色されていることを特徴とする請求項1又は2に記載した筆記用紙。
【請求項6】
前記枠(108)の周囲の囲み部(112)は着色されていることを特徴とする請求項4に記載した筆記用紙。
【請求項7】
前記枠(108)は四角形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載した筆記用紙。
【請求項8】
前記枠(108)は円形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載した筆記用紙。
【請求項9】
前記枠(108)内には模様が表示されていることを特徴とする請求項1又は2に記載した筆記用紙。
【請求項10】
前記囲み部(112)には模様が表示されていることを特徴とする請求項4に記載した筆記用紙。
【請求項11】
単位頁(102)が所定の大きさの四角形シートによって画定され、前記単位頁(102)毎に山折り(104)と谷折り(106)が交互に形成されることによって所定方向に前記単位頁(102)が3以上連続され、通常は前記単位頁(102)が前記山折り(104)と前記谷折り(106)が繰り替えされて折りたたまれて厚み方向に所定の厚みを有し、使用時は前記単位頁(102)を前記所定方向に展開されて前記単位頁(102)が前記所定方向に連続されてなる筆記用紙(100)であって、連続する前の前記単位頁(102)には少なくとも1の所定形状の前記枠(108)が表示され、前記枠(108)に対し所定の第3間隔(D3)をもって当該所定形状の前記枠の一部が前記所定方向に整列して表示され、後の前記単位頁には、前記枠(108)の一部と共に前記枠(108)を形成する一部が形成されると共に、前記第3間隔(D3)をもって所定形状の前記枠(108)と同一形状の前記枠(108)が整列して表示されていることを特徴とする筆記用紙。
【請求項12】
単位頁(102)が所定の大きさの四角形シートによって画定され、前記単位頁(102)毎に山折り(104)と谷折り(106)が交互に形成されることによって所定方向に前記単位頁(102)が3以上連続され、通常は前記単位頁(102)が前記山折り(104)と前記谷折り(106)が繰り替えされて折りたたまれて厚み方向に所定の厚みを有し、使用時は前記単位頁(102)を前記所定方向に展開されて前記単位頁(102)が前記所定方向に連続されてなる筆記用紙(100)であって、前記単位頁(102)には、少なくとも、前記所定方向に所定形状の複数の第1枠(108)が、所定の第1間隔(D1)をもって整列された第1行(13S1)と、前記第1行(13S1)に対して前記所定方向に対して直角方向に偏倚した位置において、前記所定方向に所定形状の複数の第4枠(408)が、所定の第4間隔(D4)をもって整列された第2行(13S2)が表され、連続する前の前記単位頁(102)と後の前記単位頁(102)に表された隣接する第1枠(108)の間隔は、前の前記単位頁(102)と前記後の前記単位頁(102)を展開した場合、前記第1間隔(D1)と同一に表示され、連続する前の前記単位頁(102)と後の前記単位頁(102)に表された隣接する第4枠(408)の間隔は、前記前の前記単位頁(102)と前記後の前記単位頁(102)を展開した場合、前記第4間隔(D4)と同一に表示されることを特徴とする筆記用紙。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新商品開発や課題解決等のための発想作業に用いる筆記用紙に関する。詳しくは、複数頁にわたって同一の使用感を持ちつつ発想作業を行うことができる筆記用紙に関する。
なお、本明細書において、同一構成の名称に第1、第2等を付することにより、構成の明確化を図っている。
【背景技術】
【0002】
第1の従来技術として、
図20に示すように、単位頁1が所定の大きさの四角形シートによって画定され、前記単位頁1が山折り2と谷折り3が交互に形成されて連続されることによって所定方向に前記単位頁が3以上連続され、おもて表紙とうら表紙の間に、折り畳んだ記帳用紙4を備えた帳面本体と、前記記帳用紙4の一方の面の四角枠5に縦罫線6を設けて縦書き紙面7とし、他方の面に横罫線8を設けて横書き紙面9とすることで、縦書きと横書き兼用の構造としたことを特徴とする帳面が知られている(例えば、特許文献1参照)。
第2の従来技術として、横長長尺の和紙を、一定間隔で山折りと谷折りを繰り返して積層体とし、先祖の記録欄を構成する家誌葉と、一葉内に故人の記録欄を構成する複数の個人別葉と、縦軸の西暦及び和暦欄と横軸の個人名欄で表を構成した複数の年回年度表葉に構成された用紙が知られている(例えば、特許文献2参照)。
第3の従来技術として、横長長尺の用紙を、一定間隔で山折りと谷折りを繰り返して積層体とし、10mm~20mmの間隔の多数の横の罫線と1の縦の罫線が印刷されている筆記用紙が知られている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3082326号(
図2、段落0005)
【特許文献2】実用新案登録第3135984号(
図1~
図5、段落0006)
【特許文献3】実用新案登録第3210051号(
図1~
図4、段落0009)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第1の従来技術において、記帳用紙が蛇腹状に折りたたまれ、記帳用紙の単位頁1毎に所定の間隔を有する横罫線8又は縦罫線6が表示されている。この用紙を単位頁1毎に用いる場合、当該横罫線8、又は縦罫線6を目安として文字や図を記載できる。しかし、谷折り3、又は/及び山折り2を伸ばして展開した状態で使用する際、隣接する単位頁1毎に四角枠5内に横罫線8又は縦罫線6が複数表されることから、発想した課題解決のためのアイディアは、適当な横罫線8又は縦罫線6の間の空欄10に書き込まれることになる。例えば、図(B)に示すように書き込まれる。この場合、文章や図の記載量により使用する空欄10の数が異なり、各記載部の位置が異なることになる。この場合、記載部の位置関係によって均一的に確認することが出来なくなり、利用者は苦痛や苦悩を覚え、円滑な発想作業が阻害される恐れがある。また、関連するアイディアを紐付けるための線を引く場合、線の位置が異なり、確認しにくい懸念がある。
第2の従来技術において、谷折り及び山折りを伸ばして展開した状態で使用することができるが、単位頁毎に四角枠内に表された複数の欄に書き込むことから第1の従来技術以上に、利用者は苦痛や苦悩を覚え、円滑な発想作業が阻害される恐れがある。
第3の従来技術において、単位頁毎に同一の複数の横罫線と一本の縦罫線が表されている。よって、第1の従来技術と同様の懸念がある。
【0005】
本発明は上記懸念を解消することを目的とし、利用者が苦痛や苦悩を覚えることなく、円滑に発想作業が出来る筆記用紙を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するため、請求項1に係る第1の発明は以下のように構成される。
単位頁が所定の大きさの四角形シートによって画定され、前記単位頁毎に山折りと谷折りが交互に形成されることによって所定方向に前記単位頁が3以上連続され、通常は前記単位頁が前記山折りと前記谷折りがされて折りたたまれて厚み方向に所定の厚みを有し、使用時は前記単位頁を前記所定方向に展開されて前記単位頁が前記所定方向に連続されてなる筆記用紙であって、前記単位頁には前記所定方向に所定の同一形状の複数の枠が所定の第1間隔を持って整列され、連続する前の単位頁と後の単位頁に表された隣接する枠間の間隔は、前記前単位頁と前記後単位頁を展開した場合、前記第1間隔と同一に表示されていることを特徴とする筆記用紙である。
【0007】
本発明に係る第2の発明は、以下のように構成される。
前記単位頁の前記所定方向に表示される複数の枠間の間隔を前記第1間隔とするとき、前記単位頁の単位頁縁と当該単位頁縁に最も近い枠の間隔は第1間隔の二分の一であることを特徴とする第1の発明に記載した筆記用紙である。
【0008】
本発明に係る第3の発明は、以下のように構成される。
前記枠は、前記所定方向に対し直角方向に第2間隔で複数整列されていることを特徴とする第1又は第2の発明に記載した筆記用紙である。
【0009】
本発明に係る第4の発明は、以下のように構成される。
前記単位頁は白色であることを特徴とする第1又は第2の発明に記載した筆記用紙である。
【0010】
本発明に係る第5の発明は、以下のように構成される。
前記単位頁は着色されていることを特徴とする第1又は第2の発明に記載した筆記用紙である。
【0011】
本発明に係る第6の発明は、以下のように構成される。
前記枠の周囲の囲み部は着色されていることを特徴とする第4の発明に記載した筆記用紙である。
【0012】
本発明に係る第7の発明は、以下のように構成される。
前記枠は四角形状であることを特徴とする第1又は第2の発明に記載した筆記用紙である。
【0013】
本発明に係る第8の発明は、以下のように構成される。
前記枠は円形状であることを特徴とする第1又は第2の発明に記載した筆記用紙である。
【0014】
本発明に係る第9の発明は、以下のように構成される。
前記枠内には模様が表示されていることを特徴とする第1又は第2の発明に記載した筆記用紙である。
【0015】
本発明に係る第10の発明は、以下のように構成される。
前記囲み部には模様が表示されていることを特徴とする第4の発明に記載した筆記用紙である。
【0016】
本発明に係る第11の発明は、以下のように構成される。
単位頁が所定の大きさの四角形シートによって画定され、前記単位頁毎に山折りと谷折りが交互に形成されることによって所定方向に前記単位頁が3以上連続され、通常は前記単位頁が前記山折りと前記谷折りがされて折りたたまれて厚み方向に所定の厚みを有し、使用時は前記単位頁を前記所定方向に展開されて前記単位頁が前記所定方向に連続されてなる筆記用紙であって、連続する前の前記単位頁には少なくとも1の所定形状の前記枠が表示され、前記枠に対し所定の第3間隔をもって当該所定形状の前記枠の一部が前記所定方向に整列して表示され、後の前記単位頁には、前記枠の一部と共に前記枠を形成する一部が形成されると共に、前記第3間隔をもって所定形状の前記枠と同一形状の前記枠が整列して表示されていることを特徴とする筆記用紙である。
【0017】
本発明に係る第12の発明は、以下のように構成される。
単位頁が所定の大きさの四角形シートによって画定され、前記単位頁毎に山折りと谷折りが交互に形成されることによって所定方向に前記単位頁が3以上連続され、通常は前記単位頁が前記山折りと前記谷折りが繰り替えされて折りたたまれて厚み方向に所定の厚みを有し、使用時は前記単位頁を前記所定方向に展開されて前記単位頁が前記所定方向に連続されてなる筆記用紙であって、前記単位頁には、少なくとも、前記所定方向に所定形状の複数の第1枠が、所定の第1間隔をもって整列された第1行と、前記第1行に対して前記所定方向に対して直角方向に偏倚した位置において、前記所定方向に所定形状の複数の第4枠が、所定の第4間隔をもって整列された第2行が表され、連続する前の前記単位頁と後の前記単位頁に表された隣接する第1枠の間隔は、前の前記単位頁と前記後の単位頁を展開した場合、前記第1間隔と同一に表示され、連続する前の前記単位頁と後の前記単位頁に表された隣接する第4枠の間隔は、前の前記単位頁と前記後の単位頁を展開した場合、前記第4間隔と同一に表示されることを特徴とする筆記用紙である。
【発明の効果】
【0018】
第1の発明において、単位頁が所定の大きさの四角形シートによって画定され、前記単位頁毎に山折りと谷折りが交互に形成されることによって所定方向に前記単位頁が3以上連続されているので、単位頁を積み重ねた筆記用紙として使用することができる。また、山折りと谷折りを開放することにより、単位頁の連続方向に2頁以上展開した筆記用紙として使用することができる。
前記単位頁には前記所定方向に所定の同一形状の複数の枠が所定の第1間隔を持って整列され、連続する前の単位頁と後の単位頁に表された隣接する枠間の間隔は、前記前単位頁と前記後単位頁を展開した場合、前記第1間隔と同一に表示されている。
枠内にアイディアや略図を書き込むことにより、当該アイディアや略図は単位頁の連続方向に整列されることになる。また、単位頁に記載された枠の所定方向に第1間隔で形成されている。さらに、連続する単位頁の前の単位頁と後の単位頁に表された隣接する枠間の間隔は、展開した場合、第1間隔と同一に表示されている。よって、前後の単位頁を展開して単位頁の2頁以上を1枚のシートにした場合、単位頁に記載された枠の第1間隔と隣接する単位頁の枠の前記所定方向の間隔は、同一である。これによって、アイディアや略図が単位頁の連続方向に前記第1間隔で整列される。よって、利用者は苦痛や苦悩を覚えることなく、円滑な発想作業が出来る利点がある。
【0019】
第2の発明において、基本的構成は第1の発明と同一であるので、本発明の目的を達成することができる。さらに、単位頁の所定方向に表示される複数の枠間の間隔をSWとするとき、当該単位頁縁と当該単位頁縁に最も近い枠の間隔はSW/2である。これにより、各単位頁の表示を全て同一にすることができるので、工業的に印刷する場合効率的に印刷できる利点がある。
【0020】
第3の発明において、基本的構成は第1の発明と同一であるので、本発明の目的を達成することができる。さらに、枠は、前記所定方向に対し直角方向に第二の所定間隔で複数整列されている。これにより、枠が前記所定方向に対し直角方向にも第二の間隔で整列されることから、利用者はより一層、苦痛や苦悩を覚えることなく、円滑な発想作業が出来る利点がある。
【0021】
第4の発明は、基本的構成は第1の発明と同一であるので、本発明の目的を達成することができる。さらに、単位頁は白色であることから、多数の色の筆記用具に対応出来る利点がある。
【0022】
第5の発明において、基本的構成は第1の発明と同一であるので、本発明の目的を達成することができる。さらに、単位頁は着色されていることから、枠内のアイディアや略図を確認しやすい利点がある。
【0023】
第6の発明において、基本的構成は第1の発明と同一であるので、本発明の目的を達成することができる。さらに、間隔は着色されていることから、枠内のアイディアや略図を確認しやすい利点がある。
【0024】
第7の発明において、基本的構成は第1の発明と同一であるので、本発明の目的を達成することができる。さらに、枠は四角形状であることから、枠内へのアイディアや略図の記載量を多く出来る利点がある。また、四角形の枠の横縦比を、例えば、液晶ディスプレイ (LCD)や有機ELディスプレイ (OLED)のディスプレイにおいて標準化された16:9の比率にすることで、実際に利用されるディスプレイ画面と同じ比率の枠を見ながらアイディアの創作が可能になり、より一層、利用状態における創作作業ができる利点がある。さらに、A4サイズなど用紙の規格比率と同じにすることで、利用する用紙の形状に基づいて、レイアウト等を検討することが可能になる利点がある。さらにまた、四角形状の角部に丸みを付し、例えば、スマートフォン又はパソコン画面に表示されるアイコンと同じ比率形状とすることで、それらの形状に基づいてアイディアの創作ができる利点がある。また、スマートフォン画面と相似形にすることで、当該スマートフォン画面の形状に基づいてアイディアの創作ができる利点がある。
【0025】
第8の発明において、基本的構成は第1の発明と同一であるので、本発明の目的を達成することができる。さらに、枠は円形状であるので、枠間の面積が多くなり、枠間の関連を示す記載が容易にできる利点がある。また、例えば、スマートフォン又はパソコン画面に表示されるアイコンと同じ円形とすることで、その形状に基づいてアイディアの創作ができる利点がある。
【0026】
第9の発明において、基本的構成は第1の発明と同一であるので、本発明の目的を達成することができる。さらに、枠内には模様が表示されているので、枠の位置が解り易い利点がある。また、模様が、例えば、方眼模様やドット模様の場合、フリーハンドで図形を描きやすい利点がある。
【0027】
第10の発明において、基本的構成は第1の発明と同一であるので、本発明の目的を達成することができる。さらに、間隔には模様が表示されているので、枠内のアイディアや略図を確認しやすい利点がある。また、模様が、例えば、方眼模様やドット模様の場合、フリーハンドで直線や曲線を描きやすい利点がある。
できる。
【0028】
第11の発明において、単位頁が所定の大きさの四角形シートによって画定され、前記単位頁毎に山折りと谷折りが交互に形成されることによって所定方向に前記単位頁が3以上連続されているので、単位頁を積み重ねた筆記用紙として使用することができる。また、山折りと谷折りを開放することにより、単位頁の連続方向に2頁以上展開した筆記用紙として使用することができる。
前の単位頁には少なくとも1の所定形状の枠が表示され、前記枠に対し所定の第3間隔を持って当該所定形状の枠の一部が前記所定方向に整列して表示され、後の単位頁には、前記枠の一部と共に前記枠を形成する一部が形成されると共に、前記第3間隔を持って前記所定形状の枠と同一形状の枠が整列して表示されている。これにより、前の単位頁と後ろの単位頁に表された枠の一部が組み合わせられ、単位頁に表された枠と同一の枠が形成される。換言すれば、単位頁に表された枠と、前と後の単位頁に表された枠によって構成される枠が、第3の間隔で単位頁の連続方向に連続される。
前記枠内にアイディアや略図を書き込むことにより、当該アイディアや略図は単位頁の連続方向に整列されることになる。また、枠は所定方向に第3間隔で形成されている。よって、前後の単位頁を展開して単位頁の2頁以上を1枚のシートにした場合、枠は単位頁の連続方向へ第3間隔で整列される。これによって、アイディアや略図が単位頁の連続方向に前記第3間隔で整列される。よって、利用者は苦痛や苦悩を覚えることなく、円滑な発想作業が出来る利点がある。また、単位頁内で適当な大きさの枠を表すことができない場合、見開きの2頁で適当な大きさの枠を表すことができる利点がある。
【0029】
第12の発明において、単位頁が所定の大きさの四角形シートによって画定され、前記単位頁毎に山折りと谷折りが交互に形成されることによって所定方向に前記単位頁が3以上連続されているので、単位頁を積み重ねた筆記用紙として使用することができる。また、山折りと谷折りを開放することにより、単位頁の連続方向に2頁以上展開した筆記用紙として使用することができる。
単位頁には所定方向に所定の同一形状の複数の第1枠が所定の第1間隔をもって整列され、連続する前の単位頁と後の単位頁に表された隣接する第1枠間の間隔は、前単位頁と後単位頁を展開した場合、第1間隔と同一に表示される。
また、単位頁には所定方向に所定の同一形状の複数の第4枠が所定の第4間隔をもって整列され、連続する前の単位頁と後の単位頁に表された隣接する第4枠間の間隔は、前単位頁と後単位頁を展開した場合、第4間隔と同一に表示される。
第1枠又は第4枠内にアイディアや略図を書き込むことにより、当該アイディアや略図は単位頁の連続方向に整列されることになる。また、単位頁に記載された第1枠又は第4枠の所定方向に第1間隔又は第4間隔で形成されている。さらに、連続する単位頁の前の単位頁と後の単位頁に表された隣接する第1枠又は第4枠間の間隔は、前の単位頁と後の単位頁を展開した場合、第1間隔又は第4間隔と同一に表示される。よって、前後の単位頁を展開して単位頁の2頁以上を1枚のシートにした場合、単位頁に記載された第1枠又は第4枠の第1間隔又は第4間隔と隣接する単位頁の第1枠又は第4枠の単位頁が連続する方向の間隔は、同一である。これによって、利用者は苦痛や苦悩を覚えることなく、円滑な発想作業が出来る利点がある。また、第1枠、第4枠に分かれていることにより、例えば、第1枠にはアイディアの方向性を文章で記入し、第4枠には、アイディアのイラスト等を記入する、といった使い分けが、同一の筆記用紙内で可能になる。なお、第1枠と第4枠の2つの種類の枠の他、3以上の種類の枠を配置する場合であっても、少なくとも2の枠が本発明特定事項を満たす場合、本第12の発明に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】
図1は、本発明にかかる実施例1の筆記用紙であり、(A)は単位頁の平面図、(B)は一部の単位頁を引き上げた状態の正面図である。
【
図2】
図2は、本発明にかかる実施例1の筆記用紙の一部を展開した状態の斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明にかかる実施例1の筆記用紙の2頁の単位頁を展開した状態の平面図である。
【
図4】
図4は、本発明にかかる実施例1の筆記用紙の3頁の単位頁を展開した状態のである。
【
図5】
図5は、本発明にかかる実施例1の筆記用紙の3頁の単位頁を展開した状態の使用例である。
【
図6】
図6は、本発明にかかる実施例2の筆記用紙の2頁の単位頁を展開した状態の平面図である。
【
図7】
図7は、本発明にかかる実施例3の筆記用紙の2頁の単位頁を展開した状態の平面図である。
【
図8】
図8は、本発明にかかる実施例4の筆記用紙の2頁の単位頁を展開した状態の平面図である。
【
図9】
図9は、本発明にかかる実施例5の筆記用紙の2頁の単位頁を展開した状態の平面図である。
【
図10】
図10は、本発明にかかる実施例6の筆記用紙の2頁の単位頁を展開した状態の平面図である。
【
図11】
図11は、本発明にかかる実施例7の筆記用紙の2頁の単位頁を展開した状態の平面図である。
【
図12】
図12は、本発明にかかる実施例8の筆記用紙の2頁の単位頁を展開した状態の平面図である。
【
図13】
図13は、本発明にかかる実施例9の筆記用紙であり、(A)は単位頁の平面図、(B)は3頁の単位頁を展開した状態の平面図である。
【
図14】
図14は、本発明にかかる実施例5における模様の他の例であり、(A)は第2の模様の例、(B)は第3の模様の例、(C)は第4の模様の例である。
【
図15】
図15は、本発明にかかる実施例10の筆記用紙の2頁の単位頁を展開した状態の平面図である。
【
図16】
図16は、本発明にかかる実施例11の筆記用紙の2頁の単位頁を展開した状態の平面図である。
【
図17】
図17は、本発明にかかる実施例12の筆記用紙の2頁の単位頁を展開した状態の平面図である。
【
図18】
図18は、本発明にかかる実施例13の筆記用紙の2頁の単位頁を展開した状態の平面図である。
【
図19】
図19は、本発明にかかる実施例14の筆記用紙の2頁の単位頁を展開した状態の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
単位頁が所定の大きさの四角形シートによって画定され、前記単位頁毎に山折りと谷折りが交互に形成されることによって所定方向に前記単位頁が3以上連続され、通常は前記単位頁が前記山折りと前記谷折りがされて折りたたまれて厚み方向に所定の厚みを有し、使用時は前記単位頁を前記所定方向に展開されて前記単位頁が前記所定方向に連続されてなる筆記用紙であって、前記単位頁には前記所定方向に所定の同一形状の複数の枠が所定の第1間隔を持って整列され、連続する前の単位頁と後の単位頁に表された隣接する枠間の間隔は、前記前単位頁と前記後単位頁を展開した場合、前記第1間隔と同一に表示されていることを特徴とする筆記用紙であることが好ましい。
また、前記単位頁の前記所定方向に表示される複数の枠間の間隔を前記第1間隔とするとき、前記単位頁の単位頁縁と当該単位頁縁に最も近い枠の間隔は第1間隔の二分の一であることを特徴とする第1の発明に記載した筆記用紙であることが好ましい。
さらに、前記枠は、前記所定方向に対し直角方向に第2間隔で複数整列されていることが好ましい。
さらにまた、前記単位頁は白色であることが好ましい。
また、前記単位頁は着色されていることが好ましい。
さらに、前記枠の周囲の囲み部は着色されていることが好ましい。
さらにまた、前記枠は四角形状であることが好ましい。
また、前記枠は円形状であることが好ましい。
さらに、前記枠内には模様が表示されていることが好ましい。
さらにまた、前記囲み部には模様が表示されていることが好ましい。
また、単位頁が所定の大きさの四角形シートによって画定され、前記単位頁毎に山折りと谷折りが交互に形成されることによって所定方向に前記単位頁が3以上連続され、通常は前記単位頁が前記山折りと前記谷折りがされて折りたたまれて厚み方向に所定の厚みを有し、使用時は前記単位頁を前記所定方向に展開されて前記単位頁が前記所定方向に連続されてなる筆記用紙であって、連続する前の前記単位頁には少なくとも1の所定形状の前記枠が表示され、前記枠に対し所定の第3間隔をもって当該所定形状の前記枠の一部が前記所定方向に整列して表示され、後の前記単位頁には、前記枠の一部と共に前記枠を形成する一部が形成されると共に、前記第3間隔をもって所定形状の前記枠と同一形状の前記枠が整列して表示されていることを特徴とする筆記用紙であることが好ましい。
さらに、単位頁が所定の大きさの四角形シートによって画定され、前記単位頁毎に山折りと谷折りが交互に形成されることによって所定方向に前記単位頁が3以上連続され、通常は前記単位頁が前記山折りと前記谷折りが繰り替えされて折りたたまれて厚み方向に所定の厚みを有し、使用時は前記単位頁を前記所定方向に展開されて前記単位頁が前記所定方向に連続されてなる筆記用紙であって、前記単位頁には、少なくとも、前記所定方向に所定形状の複数の第1枠が、所定の第1間隔をもって整列された第1行と、前記第1行に対して前記所定方向に対して直角方向に偏倚した位置において、前記所定方向に所定形状の複数の第4枠が、所定の第4間隔をもって整列された第2行が表され、連続する前の前記単位頁と後の前記単位頁に表された隣接する第1枠の間隔は、前の前記単位頁と前記後の単位頁を展開した場合、前記第1間隔と同一に表示され、連続する前の前記単位頁と後の前記単位頁に表された隣接する第4枠の間隔は、前の前記単位頁と前記後の単位頁を展開した場合、前記第4間隔と同一に表示されることを特徴とする筆記用紙であることが好ましい。
【実施例0032】
まず
図1~5を参照して、本発明にかかる実施例1を説明する。なお、以下の説明において、理解を容易にするため、同一名称に第1、第91等の番号を付して説明するが、技術的範囲を確定する場合、これらの番号は考慮されない。
本発明に係る筆記用紙100(以下実施例1における筆記用紙100を便宜的に「第1筆記用紙100」という。)は、山折りと谷折りを繰り返すことによって蛇腹状に折り畳まれ、山折り又は谷折りを展開して複数の単位頁を用いて発想する場合に好都合な筆記用紙である。
第1筆記用紙100は、単位頁102(第1単位頁1021~第n単位頁102n)が山折りと谷折りが繰り返されることにより所定方向に連続されることにより構成されている。単位頁102は、四角形シート、例えばA4サイズの縦置きの紙製用紙であり、それら第1単位頁1002~第n単位頁102nが、山折り104(第1山折り1041~第n山折り104n)と谷折り106(第1谷折り1061~第n谷折り106n)が交互に繰り返されて所定の方向に連続されて構成されている。本実施例1において、所定の方向は、単位頁102の長辺部が山折り104と谷折り106によって連続されることから、単位頁102の短辺方向に連続されている。しかし、長辺方向に連続されてもよい。第1筆記用紙100は、植物繊維その他の繊維を膠着させて製造した超薄いシート状のものである。したがって、繊維の材質は、植物の他、鉱物・金属・動物由来の物質、または合成樹脂などを用いることが出来る。また、単位頁102の大きさはA4に限らず、B5等の規格化されたサイズ、又は独自のサイズを採用することができる。本発明は、第1筆記用紙100であるので、鉛筆の黒鉛又はボールペン等のインクが付着し易い安価な材料、例えば、木材パルプを材料とすることが好ましい。
【0033】
第1単位頁1021~第n単位頁102nは、第1山折り1041~第n山折り104n、及び第1谷折り1061~第n谷折り106nが交互に形成されることにより、所定の方向に連続され、第1筆記用紙100として所定の長さを有し、また山折り104と谷折り106の繰り返しにより、所定の厚みを有する。山折り104と谷折り106は、通常の折り曲げの他、ミシン目態様の切り込みを形成して構成することができる。本実施例1において、第1筆記用紙100は、白色又は低白色(再生紙)である。
【0034】
単位頁102には、例えば、1つのアイディアや略図を記載するための枠108(便宜的に「第1枠108」という。)が表示されている。
本実施例1の第1筆記用紙100の各単位頁102の表面102Fには、所定の第1高さH1と所定の第1幅W1を有する長方形の枠108(第11枠1081~第110枠10810)が2列5行に、整列されて表されている。枠108の数は、10以下又は10以上の偶数であってもよい。但し、枠108の数が多くなると枠108内の記入量が制限されるので、単位頁102がA4サイズの縦置きである場合、5個程度が好ましい。
【0035】
次に第1単位頁1021における第11枠1081~第110枠10810の配置を説明する。
第11枠1081~第110枠10810は、全て同一であるので、第11枠1081を代表して説明する。
第11枠1081は、左右の短辺が所定の第1幅W1の間隔で配置され、上下の長辺が所定の第1高さH1の間隔で配置されることにより、横長の長方形が所定の幅を有する直線で描かれている。第11枠1081~第110枠10810内には、例えば、発想したアイディアやアイディアのヒント等の様々な情報が手書きで文字又は略図によって書き込まれる。なお、第11枠1081の長方形は、角部に丸み、又は面取りを付してもよく、縦長の長方形であってもよい。
【0036】
第11枠1081~第15枠1085は、第1単位頁1021の長辺に沿って所定の第2間隔VD11を空けて整列されることにより第1左枠列108Lを構成している。同様に、第16枠1086~第110枠10810は、第1単位頁1021の第1右単位頁縁102LRに沿って所定の第2間隔VD11を空けて整列されることにより、第1右枠列108Rが構成されている。本実施例1において第2間隔とは第2間隔VD11である。
また、第1単位頁1021の第1上側短辺102UNと最上行の第16枠1086の上辺108USとの間隔は、第11間隔VD11である。さらに、第1下側短辺102BNと最下行の第15枠1085の第1下辺108BSとの間隔は、第2間隔VD11である。
【0037】
第1単位頁1021の第1左単位頁縁102LLと第1左枠列108Lの第11枠1081~第15枠1085の第1左辺108LSとの間隔は、第11間隔VD11と同じ間隔の第12間隔HD12で配置されている。また、第1右単位頁縁102LRと第1右枠列108Rの第16枠1086~第110枠10810の第1右辺108RSとの間隔は、第12間隔HD12で配置されている。第11枠1081と第16枠1086、第12枠1082と第17枠1087、第13枠1083と第18枠1088、第14枠1084と第19枠1089、及び第15枠1085と第110枠10810は、第1単位頁102の上側短辺102UN及び下側短辺102LNと並行に整列されている。
第1左枠列108Lの第1右辺108RSと第1右枠列108Rの左辺108LSとの間隔は、第12間隔HD12たる第2間隔VD11の二倍の第13間隔HD13で配置されている。本実施例1において、第1間隔D1は第13間隔HD13である。
以上より、第11枠1081~第110枠10810は、第11間隔VD11の幅を有する空白の囲み部112によって囲われている。本実施例1において、囲み部112は白紙である。
【0038】
図1(A)の単位頁102を第1単位頁1021とすると、第2単位頁1022が第1単位頁1021の第1右単位頁縁102LRと第2単位頁1022の第1左単位頁縁102LLが第1山折り1041で接続される。第2単位頁1022の第1右単位頁縁102LRと第3単位頁1023の第1左単位頁縁102LLが第1谷折り1061で接続されている。以降同様に、第n単位頁102nまで所定方向に蛇腹状に連続されている。また、第2単位頁1021から第n単位頁102nにも第1単位頁1021と同様に、第11枠1081~第110枠10810が表されている。よって、実施例1に係る第1筆記用紙100は、通常、第1単位頁1021から第n単位頁102nが折りたたまれ、平面視した場合、A4サイズであり、正面視した場合所定の厚みを有する第1筆記用紙100が構成される。単位頁102の裏面102Bにも、同様に第1枠108を表し、又は白紙にすることができる。また、表表紙と裏表紙を付設することができる。
【0039】
第1筆記用紙100の使用例を
図2~3を参照しつつ説明する。
なお、
図3においては、本来、第3単位頁1023も表われるが、便宜的に第1単位頁1021と第2単位頁1022の2頁を見開いた状態を表している。
アイディアを発想する場合、思いつくまま、単位頁102が積み重なった状態で枠108内に記載しても良いし、
図2又は
図4に示すように第1単位頁1021~第3単位頁1023の3頁又は3頁以上を連続方向に展開し、若しくは、
図3に示すように、単位頁102の2頁を見開き状態に展開して用いることができる。
発想作業を行う場合、一例として
図3に示すように、第1単位頁1021と第2単位頁1022を展開する。これにより、A3サイズの四角形平面シートになる。この場合、第11単位頁1021(前の単位頁)に表された第1右枠列108Rと第2単位頁1022(後の単位頁)の第1左枠列108Lの間隔は、第1間隔HD13になる。即ち、第1単位頁1021の第1右単位頁縁102LRと第1右辺108RSの間隔は、第12間隔HD12であり、第2単位頁1022の左単位頁縁102LLと左辺108LSの間隔は、第12間隔HD12である。よって、第1単位頁1021の第1右枠列108Rの第1右辺108RSと第2単位頁1022の第1左枠列108Lの左辺108LSの間隔は、第12間隔HD12の二倍、換言すれば、第1間隔HD3になる。第1間隔HD3は、第1単位頁1021他の単位頁に表された第1左枠列108Lと第1右枠列108Rとの間隔と同一である。さらに換言すれば、枠108は、単位頁102の連続方向に第1間隔HD13で整列される。3頁の単位頁102を展開した場合、
図4に示すように単位頁102が展開され、枠108が各単位頁102の連続方向に第13間隔HD13で整列される。4以上の単位頁102を展開して利用する場合も同様である。
以上より、各単位頁102を展開した場合であっても、同一の枠108が各単位頁102の連続方向に第13間隔HD13で、及び当該連続方向に対し直角方向に第2間隔VD11で整列配置される。
【0040】
この状態で、例えば、1つの課題に対する解決アイディアを、思いつくまま各枠108内にメモ形式、略図等によって記載する。この場合、複数頁であっても、第13間隔HD13で整列されているので、複数頁に亘って連続した状態で発想作業を行うことが出来る。
【0041】
次に、
図5を参照しつつアイディアを纏める場合の使用法を説明する。
図5において、第1単位頁1021~第3単位頁1023が単位頁102の連続方向に展開され、第11枠1081~第130枠10830が表される。第1筆記用紙100の中間単位頁を展開する場合も同様である。
図5において、図示はしていないが、各枠108内には、解決策のアイディアが文章又は略図で記載されているものとする。これらアイディアは、思いつくまま記載されているので、まとまり無く記載されている。しかし、解決策を煮詰める中で、関連するアイディアを集約する必要がある。例えば、第1単位頁1021の第17枠1087、第2単位頁1022の枠10814、及び第3単位頁1023の枠10825が関連する場合、
図5に示すように、第17枠1087を囲う空白の囲み部112を利用して当該第17枠1087の大部分を囲線114たる第1囲線1141を描く。同様に、第2単位頁1022の枠10814を空白の囲み部112を利用して第2囲線1142によって大部分を囲う。同様に、第3単位頁1023の枠10825を空白の囲み部112を利用して第3囲線1143によって大部分を囲う。第1囲線1141と第2囲線1142を空白の囲み部112を利用して接続線116たる第1接続線1161によって接続する。また、第2囲線1142と第3囲線1143を空白の囲み部112を利用して第2接続線1162によって接続する。これら第1囲線1141と第2囲線1142及び第3囲線1143が、第1接続線1161と第2接続線1162によって接続され関連するアイディアであることが一目で理解出来る。そして、これらの関連アイディアに基づいて、更なる検討をすることができる。