(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023157899
(43)【公開日】2023-10-26
(54)【発明の名称】ブロック型美術用具
(51)【国際特許分類】
A63H 33/08 20060101AFI20231019BHJP
A63H 33/00 20060101ALI20231019BHJP
A63H 33/22 20060101ALI20231019BHJP
【FI】
A63H33/08 A
A63H33/00 304C
A63H33/22 K
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023066647
(22)【出願日】2023-04-14
(31)【優先権主張番号】10-2022-0046640
(32)【優先日】2022-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0003791
(32)【優先日】2023-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】517385678
【氏名又は名称】ジョン,ヒョチャン
【氏名又は名称原語表記】JUN, Hyochan
(71)【出願人】
【識別番号】523142445
【氏名又は名称】ジョン,ジョン ヒョン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ヒョ チャン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ジョン ヒョン
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150BA24
2C150BA43
2C150BB01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】より多様な表現をすることが可能であり、修正が容易なブロック型のピクセルアート美術用具を提供する。
【解決手段】ブロック型美術用具に関し、上面に行方向と列方向に一定の間隔を置いて配置される多数個の結合突起が設けられた板状のブロック台枠と、下面に前記結合突起が挿入可能な結合溝を具備する多数個のカラーブロックと、を含み、前記結合突起の中心には、前記ブロック台枠を貫通する方向に貫通孔が形成されたことを特徴とする。このようなブロック型美術用具によれば、ピクセルアートにおいてより多様な表現をすることが可能で、作成されたイメージの修正が容易である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に行方向と列方向に一定の間隔を置いて配置される多数個の結合突起が設けられた板状のブロック台枠と、
下面に前記結合突起が挿入可能な結合溝を具備する多数個のカラーブロックと、を含み、
前記結合突起の中心には、前記ブロック台枠を貫通する方向に貫通孔が形成されることを特徴とするブロック型美術用具。
【請求項2】
前記結合突起は、
断面の全体的な形状が四角形であり、
4つの側面それぞれに結合補助溝を具備することを特徴とする請求項1に記載のブロック型美術用具。
【請求項3】
断面が前記カラーブロックの4分の1のサイズで形成され、下面の1つの角部に前記結合突起の1つの角部が挿入可能な第2結合溝を具備する多数個の4分割カラーブロックをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のブロック型美術用具。
【請求項4】
前記カラーブロックの側面の下端には、ブロック脱着溝が形成されることを特徴とする請求項1に記載のブロック型美術用具。
【請求項5】
前記結合突起と前記カラーブロックを連結するアダプタブロックをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のブロック型美術用具。
【請求項6】
前記アダプタブロックは、
前記結合突起の断面と同じ断面を有し、
下面に前記貫通孔に挿入可能な固定突起が形成されることを特徴とする請求項5に記載のブロック型美術用具。
【請求項7】
前記結合突起より短い長さを有し、中心に前記結合突起と係合する形状を有する結合ホールが形成された補助アダプタブロックをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のブロック型美術用具。
【請求項8】
前記結合突起と前記アダプタブロックを連結する第2アダプタブロックをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のブロック型美術用具。
【請求項9】
前記第2アダプタブロックは、
下端が前記結合突起を包む形状で形成され、
上端が前記結合突起の断面と同じ断面を有し、
断面の中心に第2貫通孔が形成されることを特徴とする請求項8に記載のブロック型美術用具。
【請求項10】
前記ブロック台枠の下面には、
行方向と列方向に間隔を置いて配置される多数個の台枠結合突起が形成されることを特徴とする請求項1に記載のブロック型美術用具。
【請求項11】
直角に結合する第1板部と第2板部からなり、断面の全体的な形状が「L」字形状であり、前記第1板部および前記第2板部には、それぞれ前記台枠結合突起が挿入可能な台枠結合溝が形成された直角連結部材をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のブロック型美術用具。
【請求項12】
前記台枠結合突起が挿入可能な多数個の第2台枠結合溝が離隔して形成された板状の水平連結部材をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のブロック型美術用具。
【請求項13】
前記台枠結合突起が挿入可能な1つの第3台枠結合溝が形成された角部材をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のブロック型美術用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロック型美術用具に関し、より詳細には、組立と分解が容易であり、多様な表現が可能なブロック型美術用具に関する。
【背景技術】
【0002】
子供の遊び、発達のための美術や趣味のための美術の1つとしてピクセルアートがある。
【0003】
ピクセルアートは、1つのピクセルの役割をする手段を様々な色相で準備し、適当な色相の前記手段を適当な位置に配置することによってイメージを表現する方式である。ピクセルの役割をする手段としては、例えば、糸、ブロック、ビーズなどがある。
【0004】
このようなピクセルアートは、ピクセルの役割をする手段を配置することによって容易にイメージを表現することができ、誰でも接近しやすく、楽しく利用できるという長所がある。
【0005】
しかしながら、ピクセルの役割をする手段の形状が一定なので、表現に制約がある。また、表現をより微細にすることができるようにピクセルの役割をする手段のサイズを減らすと、特にピクセルの役割をする手段がブロックからなる場合には、ブロックを一度固定してからその位置を修正することが容易でないという不都合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国特許登録第10-2246871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、このような従来の問題点を解決するためのものであって、より多様な表現をすることが可能であり、修正が容易なブロック型のピクセルアート美術用具を提供することにある。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、上記で言及した課題に制限されず、言及されていないさらに他の課題は、下記の記載から当業者が明確に理解できる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的は、本発明によって、上面に行方向と列方向に一定の間隔を置いて配置される多数個の結合突起が設けられた板状のブロック台枠と、下面に前記結合突起が挿入可能な結合溝を具備する多数個のカラーブロックと、を含み、前記結合突起の中心には、前記ブロック台枠を貫通する方向に貫通孔が形成されたことを特徴とするブロック型美術用具によって達成される。
【0010】
前記結合突起は、断面の全体的な形状が四角形であり、4つの側面それぞれに結合補助溝を具備してもよい。
【0011】
本発明によるブロック型美術用具は、断面が前記カラーブロックの4分の1のサイズで形成され、下面の1つの角部に前記結合突起の1つの角部が挿入可能な第2結合溝を具備する多数個の4分割カラーブロックをさらに含んでもよい。
【0012】
前記カラーブロックの側面の下端には、ブロック脱着溝が形成されてもよい。
【0013】
本発明によるブロック型美術用具は、前記結合突起と前記カラーブロックを連結するアダプタブロックをさらに含んでもよい。
【0014】
前記アダプタブロックは、前記結合突起の断面と同じ断面を有し、下面に前記貫通孔に挿入可能な固定突起が形成されてもよい。
【0015】
本発明によるブロック型美術用具は、前記結合突起より短い長さを有し、中心に前記結合突起と係合する形状を有する結合ホールが形成された補助アダプタブロックをさらに含んでもよい。
【0016】
本発明によるブロック型美術用具は、前記結合突起と前記アダプタブロックを連結する第2アダプタブロックをさらに含んでもよい。
【0017】
前記第2アダプタブロックは、下端が前記結合突起を包む形状で形成され、上端が前記結合突起の断面と同じ断面を有し、断面の中心に第2貫通孔が形成されてもよい。
【0018】
前記ブロック台枠の下面には、行方向と列方向に間隔を置いて配置される多数個の台枠結合突起が形成されてもよい。
【0019】
本発明によるブロック型美術用具は、直角に結合する第1板部と第2板部からなり、断面の全体的な形状が「L」字形状であり、前記第1板部および前記第2板部には、それぞれ、前記台枠結合突起が挿入可能な台枠結合溝が形成された直角連結部材をさらに含んでもよい。
【0020】
本発明によるブロック型美術用具は、前記台枠結合突起が挿入可能な多数個の第2台枠結合溝が離隔して形成された板状の水平連結部材をさらに含んでもよい。
【0021】
本発明によるブロック型美術用具は、前記台枠結合突起が挿入可能な1つの第3台枠結合溝が形成された角部材をさらに含んでもよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明のブロック型美術用具によれば、ブロック台枠に結合したカラーブロックを除去することが容易であり、ブロック型美術用具により作成されたイメージを容易に修正することができる。
【0023】
また、カラーブロックの以外にカラーブロックの4分の1のサイズを有する4分割カラーブロックをブロック台枠に結合させることができるので、ブロック型美術用具により作成されるイメージをより微細に表現することが可能である。
【0024】
また、アダプタブロックと第2アダプタブロックを利用してブロック型美術用具により作成されるイメージを立体化することが可能で、イメージをより多様に表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、本発明によるブロック型美術用具の斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明によるブロック型美術用具の縦断面図である。
【
図3a】
図3aは、本発明によるブロック型美術用具を構成する4分割カラーブロックに関する説明図である。
【
図3b】
図3bは、本発明によるブロック型美術用具を構成する2分割カラーブロックに関する説明図である。
【
図4】
図4は、本発明によるブロック型美術用具を構成するアダプタブロックに関する説明図である。
【
図5】
図5は、本発明によるブロック型美術用具を構成する補助アダプタブロックに関する説明図である。
【
図6】
図6は、本発明によるブロック型美術用具を構成する第2アダプタブロックに関する説明図である。
【
図7】
図7は、本発明によるブロック型美術用具を構成するブロック台枠をひっくり返した状態の斜視図である。
【
図8a】
図8aは、本発明によるブロック型美術用具を構成する直角連結部材に関する説明図である。
【
図8b】
図8bは、本発明によるブロック型美術用具を構成する直角連結部材に関する説明図である。
【
図8c】
図8cは、本発明によるブロック型美術用具を構成する直角連結部材に関する説明図である。
【
図9】
図9は、本発明によるブロック型美術用具を構成する水平連結部材に関する説明図である。
【
図10】
図10は、本発明によるブロック型美術用具を構成する水平連結部材の他の実施例に関する説明図である。
【
図11】
図11は、本発明によるブロック型美術用具を構成する水平連結部材の他の実施例に関する説明図である。
【
図12】
図12は、本発明によるブロック型美術用具を構成する角部材に関する説明図である。
【
図13a】
図13aは、本発明によるブロック型美術用具を構成する連結補助部材に関する説明図である。
【
図13b】
図13bは、本発明によるブロック型美術用具を構成する連結補助部材に関する説明図である。
【
図14】
図14は、本発明によるブロック型美術用具を構成する水平連結部材などを利用してブロック台枠を連結した例示に関する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下では、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照し、詳細に説明する。
【0027】
図1には、本発明によるブロック型美術用具1の斜視図が示されており、
図2には、本発明によるブロック型美術用具1の縦断面図が示されている。
【0028】
本発明によるブロック型美術用具1は、基本的に、ブロック台枠10と多数個のカラーブロック20を含んでなる。
【0029】
本発明によるブロック型美術用具1は、カラーブロック20が多様な色相からなり、各色相のカラーブロック20をブロック台枠10の適当な位置に配置することによってイメージを作成することが可能である。
【0030】
ブロック台枠10は、全体的な形状が板形状からなる。
図1では、ブロック台枠10が四角の板状からなる場合を示したが、円形または六角形などからなることも可能である。ブロック台枠10の上面には、多数個の結合突起11が設けられる。結合突起11は、行方向と列方向に一定の間隔を置いて配置され、ブロック台枠10の一面全体に形成されてもよい。結合突起11は、ブロック台枠10にカラーブロック20を固定する役割をする。
【0031】
カラーブロック20は、全体的な形状が六面体の形状からなる。カラーブロックの横断面のサイズは、ブロック台枠10において1つの結合突起11が占める空間のサイズに合わせて形成される。カラーブロック20の下面には、結合溝21が設けられていて、ブロック台枠10の結合突起11を挿入することができる。カラーブロック20の結合溝21がブロック台枠10の結合突起11に嵌着することによって、カラーブロック20をブロック台枠10に固定することができる。
【0032】
各結合突起11の中心には、ブロック台枠10を貫通する方向、すなわち上下方向に貫通孔11aが形成される。
【0033】
本発明によるブロック型美術用具1により作成されるイメージをより微細にするために、結合突起11の間隔とカラーブロック20のサイズを小さく形成した場合、ブロック台枠10の結合突起11にカラーブロック20を嵌着した後には、カラーブロック20の位置を修正しにくい。特に、他のカラーブロック20により取り囲まれたカラーブロック20をブロック台枠10から除去することが容易でない。
【0034】
貫通孔11aは、ブロック台枠10に固定されたカラーブロック20を容易に除去できるようにして、カラーブロック20の位置を容易に修正することができる。すなわち、ブロック台枠10の下部からキリまたはピンなどのような尖ったものを貫通孔11aに挿入してカラーブロック20を押し出すことによって、ブロック台枠10からカラーブロック20を容易に除去することができる。
【0035】
カラーブロック20は、多様なサイズを有することができる。すなわち、1つのカラーブロック20が多様な個数の結合溝21を設けるように形成されてもよい。この場合、1つのカラーブロック20の結合溝21は、ブロック台枠10の結合突起11の間隔と同一に形成され、ブロック台枠10に嵌着することができる。
【0036】
結合突起11は、横断面の全体的な形状が四角形からなるが、4つの側面それぞれに結合補助溝11bを具備してもよい。結合補助溝11bは、結合突起11の横断面上で長い四角形の形状からなり、結合突起11の高さ方向(上下方向)全体にわたって形成される。
【0037】
結合突起11が結合補助溝11bを具備する場合、本発明によるブロック型美術用具1は、多数個の4分割カラーブロック30をさらに含んでもよい。
図3aには、4分割カラーブロック30の斜視図と断面図が示されている。
【0038】
4分割カラーブロック30は、横断面がカラーブロック20の4分の1のサイズを有する六面体の形状からなる。4分割カラーブロック30の高さは、カラーブロック20の高さと同一であり、かつ、横断面がカラーブロック20の4分の1のサイズで形成されるので、4分割カラーブロック30を4個配置すると、1つのカラーブロック20が占める面積と同じ面積を占めることとなる。
【0039】
4分割カラーブロック30は、下面の1つの角部に第2結合溝31が設けられる。第2結合溝31には、結合突起11の1つの角部が挿入されてもよい。すなわち、結合突起11の各角部に4分割カラーブロック30が嵌着することによって、1つのカラーブロック20が占める空間を満たすことができる。
【0040】
このような4分割カラーブロック30により、本発明のブロック型美術用具1を利用して作成されるイメージをより微細に表現することが可能である。
【0041】
第2結合溝31は、横断面の全体的な形状が四角形からなり、かつ、内側面のうち結合補助溝11bと面する部分に結合補助突起31aが形成され、結合補助溝11bを具備する結合突起11と係合することができる。このような第2結合溝31を具備する4分割カラーブロック30は、結合突起11の角部を把持する形状で結合突起11に結合するので、結合突起11に堅固に固定することができる。結合補助突起31aは、
図3aの(a)に示されたように、第2結合溝31の高さ方向に上端にのみ形成されることもできるが、
図3aの(c)に示されたように、第2結合溝31の高さ方向に全体的に形成されることも可能である。
【0042】
本発明によるブロック型美術用具1は、
図3bに示されたように、カラーブロック20の2分の1のサイズで形成される2分割カラーブロック35をさらに含むことも可能である。2分割カラーブロック35は、4分割カラーブロック30と同様に、第2結合溝31と結合補助突起31aを具備してもよい。
【0043】
カラーブロック20の側面の下端には、ブロック脱着溝22が形成されてもよい。
【0044】
ブロック脱着溝22には、キリまたはピンなどのような尖ったものを挿入してカラーブロック20を持ち上げることによって、ブロック台枠10に固定されたカラーブロック20を容易に除去することができる。
【0045】
ブロック脱着溝22は、カラーブロックの4つの側面のうち一部の側面にのみ形成されることもでき、4つの側面の全部に形成されることもできる。
【0046】
ブロック脱着溝が4分割カラーブロック30の側面の下端に形成されてもよいことは当然である。
【0047】
本発明によるブロック型美術用具1は、アダプタブロック40をさらに含んでもよい。
図4には、アダプタブロック40に関する説明図が示されている。
【0048】
アダプタブロック40は、ブロック台枠10の結合突起11とカラーブロック20を連結する役割をする。すなわち、ブロック台枠10の結合突起11にアダプタブロック40が嵌着し、アダプタブロック40にカラーブロック20が嵌着することができる。
【0049】
アダプタブロック40を利用してカラーブロック20をブロック台枠10に結合させる場合、カラーブロック20をブロック台枠10に直接結合した場合に比べてカラーブロック20がブロック台枠10からさらに突出する。これによって、本発明のブロック型美術用具1を利用したイメージを立体的に形成することが可能で、イメージの表現方法をより多様化することができる。
【0050】
アダプタブロック40は、より具体的には、本体部の横断面が結合突起11の横断面と同じ形状からなり、かつ、下面に固定突起41が形成される。
【0051】
固定突起41は、結合突起11の貫通孔11aに挿入可能に結合突起11と係合する形状からなる。アダプタブロック40は、固定突起41が結合突起11の貫通孔11aに挿入されてブロック台枠10に固定されてもよく、このようなアダプタブロック40にカラーブロック20の結合溝21が嵌着し、カラーブロック20がアダプタブロック40に固定されてもよい。
【0052】
本発明によるブロック型美術用具1は、補助アダプタブロック45をさらに含んでもよい。
図5には、補助アダプタブロック45に関する説明図が示されている。
【0053】
補助アダプタブロック45は、ブロック台枠10の結合突起11より短い長さを有する短い四角管の形状で形成される。補助アダプタブロック45の中心には、結合突起11と係合する形状の結合ホール46が形成される。結合ホール46は、補助アダプタブロック45の長さ方向において全体的に形成される。
【0054】
このような補助アダプタブロック45は、アダプタブロック40を使用する場合において、カラーブロック20の高さを調節する役割をする。すなわち、
図5の(c)に示されたように、結合突起11にアダプタブロック40と補助アダプタブロック45を結合させた後、カラーブロック20をアダプタブロック40に結合させると、補助アダプタブロック45の高さによりカラーブロック20がアダプタブロック40に結合する長さが短くなるので、補助アダプタブロック45がない場合に比べてブロック台枠10を基準としてさらに高い位置に結合することができる。
【0055】
本発明によるブロック型美術用具1は、第2アダプタブロック50をさらに含んでもよい。
図6には、第2アダプタブロック50に関する説明図が示されている。
【0056】
第2アダプタブロック50は、結合突起11とアダプタブロック40を連結する役割をする。すなわち、ブロック台枠10の結合突起11に第2アダプタブロック50、アダプタブロック40、カラーブロック20が順に結合して、カラーブロック20が第2アダプタブロック50とアダプタブロック40を介してブロック台枠10に結合することができる。
【0057】
第2アダプタブロック50は、本発明のブロック型美術用具1により作成されるイメージをより立体的に形成させることができる。
【0058】
第2アダプタブロック50は、より具体的には、下端が結合突起11を包む形状で形成され、上端が結合突起11の断面と同じ断面を有するように形成されてもよい。このような第2アダプタブロック50には、アダプタブロック40が結合できるだけでなく、カラーブロック20が結合することも可能である。また、第2アダプタブロック50の間にも結合が可能で、本発明のブロック型美術用具1により作成されるイメージをさらに立体的に形成させることができる。
【0059】
第2アダプタブロック50は、
図6の(d)に示されたように、補助アダプタブロック45と共に使用されてもよい。すなわち、第2アダプタブロック50の上端に補助アダプタブロック45を結合して、第2アダプタブロック50に対するカラーブロック20の結合長さを調節することができる。
【0060】
第2アダプタブロック50の横断面の中心には、第2アダプタブロック50を上下方向に貫通する第2貫通孔51が形成されてもよい。第2貫通孔51を介してブロック台枠10の貫通孔11aを通過したピンなどが通過してカラーブロック20やアダプタを第2アダプタブロック50から容易に分離することができる。
【0061】
第2アダプタブロック50の側面の下端にもブロック脱着溝が形成されてもよい。
【0062】
ブロック台枠10の下面には、多数個の台枠結合突起12が形成されてもよい。
図7には、ブロック台枠10をひっくり返した状態の斜視図が示されている。
【0063】
台枠結合突起12は、行方向と列方向に間隔を置いて配置される。台枠結合突起12は、結合突起11の位置と関係なく形成されてもよい。このような台枠結合突起12は、互いに異なる結合台枠を連結するのに用いられ得る。
【0064】
これによって、本発明のブロック型美術用具1を利用したイメージの全体的なサイズや形態を多様に形成することが可能である。
【0065】
ブロック台枠10が台枠結合突起12を具備する場合、本発明によるブロック型美術用具1は、直角連結部材60をさらに含んでもよい。
図8aには、直角連結部材60に関する説明図が示されている。
【0066】
直角連結部材60は、直角に結合する第1板部61と第2板部62からなり、横断面の全体的な形状が「L」字形状からなる。また、第1板部61および第2板部62それぞれには、台枠結合突起12が挿入可能な台枠結合溝63が形成される。
【0067】
このような直角連結部材60は、2個のブロック台枠10を直角に連結することができる。すなわち、第1板部61の台枠結合溝63に1つのブロック台枠10が結合し、第2板部62の台枠結合溝63に他のブロック台枠10が結合して、ブロック台枠10が互いに直角に結合することができる。4個のブロック台枠10と4個の直角連結部材60がある場合、隣接するブロック台枠10がそれぞれ直角に結合してボックス形状を形成することができる。ブロック台枠10間の堅固な結合のために、直角連結部材60は、隣接するブロック台枠10を2ヶ所で結合させることもできる。
【0068】
図8bには、第2実施形態による直角連結部材60Bが示されている。第2実施形態による直角連結部材60Bは、直角に配置されるブロック台枠10を連結すると同時に、上下に位置するブロック台枠10を連結することができる。すなわち、1つの直角連結部材60Bが4個のブロック台枠10を連結することができる。このために、第2実施形態による直角連結部材60Bは、互いに直角に結合する第1板部61と第2板部62に上下にそれぞれ2個の台枠結合溝63が形成される。このような直角連結部材60Bには、第1板部61に上下2個のブロック台枠10が結合し、第2板部62に上下2個のブロック台枠10が結合することができる。このような直角連結部材60Bは、より高いボックス形状を形成するために使用することができる。
【0069】
図8cには、第3実施形態による直角連結部材60Cが示されている。第3実施形態による直角連結部材60Cは、それぞれが互いに直角に配置される3個のブロック台枠10を連結することができる。すなわち、x方向、y方向、z方向にそれぞれ配置されるブロック台枠10を連結することができる。このために、第3実施形態による直角連結部材60Cは、互いに直角に結合する第1板部61と第2板部62以外に第3板部64を備える。第3板部64は、第1板部61およぴ第2板部62それぞれに対して直角に結合する。また、第3板部64にも台枠結合溝63が形成される。このような直角連結部材60Cには、第1板部61、第2板部62、第3板部64それぞれにブロック台枠10が1つずつ結合することができる。
【0070】
本発明によるブロック型美術用具1は、水平連結部材70をさらに含んでもよい。
図9には、水平連結部材70に関する説明図が示されている。
【0071】
水平連結部材70は、全体的な形状が長い板の形状からなり、台枠結合突起12が挿入可能な多数個の第2台枠結合溝71を具備する。
図9には、例示的に水平連結部材70が2個の第2台枠結合溝71を具備する場合が示されている。
【0072】
水平連結部材70は、2個のブロック台枠10を同じ平面上で連結することができる。すなわち、水平連結部材70の1つの第2台枠結合溝71に1つのブロック台枠10を結合し、残りの第2台枠結合溝71に他のブロック台枠10を結合して、ブロック台枠10を同一平面上で連結することができる。
【0073】
図10には、水平連結部材70の他の実施形態が示されている。
図10では、水平連結部材70が4つの角部にそれぞれ第2台枠結合溝71を具備し、中央に台枠固定用穴72を具備することが分かる。このような水平連結部材70は、4つの角部に互いに異なるブロック台枠10の台枠結合突起12を結合することによって、4個のブロック台枠10を同一平面上で連結することができる。
【0074】
他の実施形態による水平連結部材70において台枠固定用孔72は、全体的な形状が十字形状からなり、かつ、各端部で三角形と結合した形状を有することができる。このような台枠固定用孔72には、
図11に示されたように、釘3の頭部3aが固定され、ブロック台枠10を壁4に固定することができる。釘3の頭部3aは、台枠固定用孔72の中央部に挿入した後、三角形の部分に移動させて嵌着することによって、水平連結部材70に固定することができる。
【0075】
本発明によるブロック型美術用具1は、角部材80をさらに含んでもよい。
図12には、角部材80に関する説明図が示されている。
【0076】
角部材80は、ブロック台枠10の台枠結合突起12が挿入可能な1つの第3台枠結合溝81を具備する。角部材80の厚さは、水平連結部材70の厚さと同一に形成されてもよい。
【0077】
角部材80は、多数個のブロック台枠10が水平連結部材70により連結された場合に、ブロック台枠10が形成する板の角部に固定され、ブロック台枠10が形成する板の周縁部が全体的に同じ厚さを有することができるようにする。これによって、ブロック台枠10が形成する板を壁などに安定的に固定することが可能である。
【0078】
本発明によるブロック型美術用具1は、連結補助部材90をさらに具備してもよい。
図13aには、連結補助部材90に関する説明図が示されている。
【0079】
連結補助部材90は、多数個のブロック台枠10を連結する場合に、水平連結部材70の間、直角連結部材60と水平連結部材の間、水平連結部材70と角部材80の間で両方の部材を連結するように形成される。また、連結補助部材90の厚さは、水平連結部材70などと同一に形成される。
【0080】
このような連結補助部材90は、角部材80と同様に、ブロック台枠10が形成する板の周縁部が全体的に同じ厚さを有することができるようにし、ブロック台枠10の連結部がブロック台枠10が形成する板の周縁部と同じ厚さを有することができるようにする。
【0081】
連結補助部材90の端部には、結合溝部gまたは結合突部bが形成され、連結補助部材90と連結されるそれぞれの部材の端部には、前記結合溝部gまたは結合突部bと係合する形状の結合突部bまたは結合溝部gが形成されてもよい。連結補助部材90とこれに連結される部材に形成される結合溝部gと結合突部bは、互いに係合することによって結合が堅固に行われるようにすることができる。また、連結補助部材90とこれに連結される部材は、
図13aの(b)に示されたように、相互間の連結部の厚さ方向上で互いに係合するように段差つくように形成され、厚さ方向上で互いにずれることなく、より安定的に結合することができる。
【0082】
図13bには、連結補助部材90の第2実施形態が示されている。第2実施形態による連結補助部材90Bは、ブロック台枠10を直角に結合させる場合に使用されてもよい。第2実施形態による連結補助部材90Bは、互いに直角に結合する第1補助板91と第2補助板92を具備する。このような連結補助部材90Bは、上下に直角連結部材60と結合する。
【0083】
図14には、水平連結部材70によりブロック台枠10が結合した状態の例示が示されている。
図14では、例示的に4個のブロック台枠10を結合した状態を示した。2個のブロック台枠10が当接する部分には、2個の第2台枠結合溝71を具備する水平連結部材70が配置され、4個のブロック台枠10が接する部分には、4個の第2台枠結合溝71を具備する水平連結部材70が配置され、ブロック台枠10が結合して形成される板の角部には、角部材80が配置されたことが分かる。また、水平連結部材70の間、水平連結部材70と角部材80の間に連結補助部材90が配置されたことが分かる。ブロック台枠10を立体的に結合しようとする場合、角部材80の代わりに直角連結部材60が配置されてもよい。
【0084】
水平連結部材70の第2台枠結合溝71や角部材80の第3台枠結合溝81には、吸着板6や磁石5が固定されることによって、本発明によるブロック型美術用具1をガラス面や冷蔵庫の表面などのなめらかな面に固定することができる。
【0085】
本発明の権利範囲は、前述の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求範囲内で多様な形態の実施形態で具現されてもよい。特許請求範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく、当該発明の属する技術分野における通常の知識を有する者なら誰でも変形可能な多様な範囲まで本発明の請求範囲の記載の範囲内にあると見なす。
【符号の説明】
【0086】
1 ブロック型美術用具
10 ブロック台枠
11 結合突起
11a 貫通孔
11b 結合補助溝
12 台枠結合突起
20 カラーブロック
21 結合溝
22 ブロック脱着溝
30 4分割カラーブロック
31 第2結合溝
40 アダプタブロック
41 固定突起
45 補助アダプタブロック
46 結合ホール
50 第2アダプタブロック
51 第2貫通孔
60 直角連結部材
61 第1板部
62 第2板部
63 台枠結合溝
70 水平連結部材
71 第2台枠結合溝
80 角部材
81 第3台枠結合溝
90 連結補助部材