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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023157949
(43)【公開日】2023-10-26
(54)【発明の名称】カメラモジュール及びこの動作方法
(51)【国際特許分類】
   G02B 7/04 20210101AFI20231019BHJP
   G02B 7/02 20210101ALI20231019BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20231019BHJP
   G02B 7/08 20210101ALI20231019BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20231019BHJP
【FI】
G02B7/04 E
G02B7/02 E
G03B30/00
G02B7/08 B
G02B7/02 Z
H04N23/50
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023132266
(22)【出願日】2023-08-15
(62)【分割の表示】P 2020563756の分割
【原出願日】2019-05-09
(31)【優先権主張番号】10-2018-0054081
(32)【優先日】2018-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】キム ミン
(72)【発明者】
【氏名】オ チュン ソク
(57)【要約】
【課題】本発明はカメラモジュールに関する。
【解決手段】本発明によるカメラモジュールは、レンズアセンブリと、前記レンズアセンブリを光軸方向に移動させるレンズ駆動部と、前記レンズアセンブリの位置を検出する位置センサ部と、前記位置センサ部を介して検出された前記レンズアセンブリの位置を基に、前記レンズ駆動部に、前記レンズアセンブリを目標位置に移動させるための駆動信号を出力する制御部とを含み、前記位置センサ部は、少なくとも1つの出力端子が相互接続された複数のセンサユニットと、前記複数のセンサユニットに共通接続されたアンプと、前記アンプに接続されるアナログ・デジタル変換器とを含む。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズアセンブリと、
前記レンズアセンブリを光軸方向に移動させるレンズ駆動部と、
前記レンズアセンブリの位置を検出する位置センサ部と、
前記位置センサ部を介して検出された前記レンズアセンブリの位置を基に、前記レンズ駆動部に、前記レンズアセンブリを目標位置に移動させるための駆動信号を出力する制御部とを含み、
前記位置センサ部は、
少なくとも1つの出力端子が相互接続された複数のセンサユニットと、
前記複数のセンサユニットに共通接続されたアンプと、
前記アンプに接続されるアナログ・デジタル変換器とを含み、
前記アンプは、反転端子及び非反転端子を含み、
前記アンプの反転端子は、
前記複数のセンサユニットのうち、第1のセンサユニットの第1の出力端子に接続され、
前記複数のセンサユニットのうち、前記第1のセンサユニットと異なる第2のセンサユニットの第2の出力端子に接続され、
前記第1のセンサユニットは、第1のホールセンサであり、
前記第2のセンサユニットは、第2のホールセンサであり、
前記第1の出力端子は、前記第1のホールセンサの正極性の出力端子であり、
前記第2の出力端子は、前記第2のホールセンサの負極性の出力端子であり、
一端が前記アンプの反転端子に接続され、他端が前記第1のホールセンサの負極性の出力端子、及び前記第2のホールセンサの負極性の出力端子のいずれか1つに選択的に接続されるスイッチを含むことを特徴とするカメラモジュール。
【請求項2】
前記第1のセンサユニットは、前記複数のセンサユニットのうち、最初に配置されたセンサユニットであり、
前記第2のセンサユニットは、前記複数のセンサユニットのうち、最後に配置されたセンサユニットであることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記第1のホールセンサの負極性の出力端子は、前記第2のホールセンサの正極性の出力端子に接続されることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記第1のセンサユニットは、第1の誘導コイルであり、
前記第2のセンサユニットは、第2の誘導コイルであり、
前記第1の出力端子は、前記第1の誘導コイルの一端であり、
前記第2の出力端子は、前記第2の誘導コイルの他端であり、
前記第1の誘導コイルの他端は、前記第2の誘導コイルの一端に接続されることを特徴とする請求項2に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
更に、前記複数のセンサユニットは、前記第1のホールセンサ及び前記第2のホールセンサの間に配置された第3のホールセンサを含み、
前記第3のホールセンサの正極性の出力端子は、前記第1のホールセンサの負極性の出力端子に接続され、
前記第3のホールセンサの負極性の出力端子は、前記第2のホールセンサの正極性の出力端子に接続されることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記レンズアセンブリは、ズームレンズ群を含む第1のレンズアセンブリと、フォーカスレンズ群を含む第2のレンズアセンブリとを含み、
前記位置センサ部は、前記第1のレンズアセンブリの位置を検出する第1の位置センサ部と、前記第2のレンズアセンブリの位置を検出する第2の位置センサ部とを含むことを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項7】
位置センサ部の感知条件を決めるステップと、
前記決められた感知条件によりスイッチを制御し、アンプの反転端子が複数の感知ユニットのうち、最初に位置した感知ユニットの出力端子及び最後に位置した感知ユニットの出力端子のいずれか1つの出力端子に接続されるようにするステップと、
前記スイッチの制御により、前記アンプに入力される検出信号に対応するレンズアセンブリの位置を検出するステップと、
前記検出された位置により、前記レンズアセンブリを目標位置に移動させるステップとを含み、
前記検出するステップは、前記反転端子が前記最初に位置した感知ユニットの出力端子に接続されることにつれ、前記最初に位置した感知ユニットの出力信号を受信するステップと、前記反転端子が前記最後に位置した感知ユニットの出力端子に接続されることにつれ、前記複数の感知ユニットの組合わせによる差動信号を受信するステップとを含むことを特徴とするカメラモジュールの動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラモジュール及びこの動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
カメラモジュールは、被写体を撮影して、画像又は動画として保存する機能を行い、携帯電話などの移動端末機、ノート型パソコン、ドローン、車両などに装着されている。
【0003】
一方、スマートフォン、タブレットPC、ノート型パソコンなどの携帯用デバイスには、超小型カメラモジュールが内蔵され、このようなカメラモジュールは、イメージセンサとレンズの間の間隔を自動調節して、レンズの焦点距離をアラインするオートフォーカス(AF: Auto Focus)機能を行うことができる。
【0004】
前記オートフォーカス機能は、カメラモジュール内で静止画又は動画を鮮明に撮影するための必須機能である。前記オートフォーカス機能は、位置センサを用いて、マグネットが装着されたレンズバレルの位置を検出し、前記検出されたレンズバレルの位置と入力される目標位置によって、駆動部に駆動信号を提供すると、駆動部のコイルとレンズバレルに装着されたマグネットの間に駆動力が生じ、レンズバレルの位置が焦点位置に移動しながら、オートフォーカス機能が行われる。
しかし、前記のようなオートフォーカス機能を提供するために設けられた位置センサは、周辺のノイズなどを含む感知信号を提供し、このため、正確な位置に前記レンズバレルの位置が調節されないという不都合がある。
【0005】
また、ポータブルデバイスに設けられるカメラモジュールの場合、電磁気部品がカメラモジュールの部品と密接しており、これによる高周波ノイズ特性を有しているため、低雑音技術が必須である。また、従来の位置センサの場合、駆動部において信号処理によるノイズ特性を改善するが、信号処理だけで、前記ノイズ特性を改善するには限界があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、複数の位置センサの差動信号を基準としてレンズバレルの位置を検出し、位置検出の範囲を増加させるカメラモジュール及びこの動作方法を提供することである。
【0007】
本発明の他の目的は、感知部のフロントエンド段で差分値を得ることができるカメラモジュール及びこの動作方法を提供することである。
【0008】
本発明は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、下記の記載から提案される実施例が属する技術分野における通常の知識を有する者にとって、明確に理解されるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によるカメラモジュールは、レンズアセンブリと、前記レンズアセンブリを光軸方向に移動させるレンズ駆動部と、前記レンズアセンブリの位置を検出する位置センサ部と、前記位置センサ部を介して検出された前記レンズアセンブリの位置を基に、前記レンズ駆動部に、前記レンズアセンブリを目標位置に移動させるための駆動信号を出力する制御部とを含み、前記位置センサ部は、少なくとも1つの出力端子が相互接続された複数のセンサユニットと、前記複数のセンサユニットと共通接続されたアンプと、前記アンプに接続されるアナログ・デジタル変換器とを含む。
【0010】
前記アンプは、反転端子及び非反転端子を含み、前記アンプの反転端子は、前記複数のセンサユニットのうち、第1のセンサユニットの第1の出力端子に接続され、前記複数のセンサユニットのうち、前記第1のセンサユニットと異なる第2のセンサユニットの第2の出力端子に接続される。
【0011】
前記第1のセンサユニットは、前記複数のセンサユニットのうち、最初に配置されたセンサユニットであり、前記第2のセンサユニットは、前記複数のセンサユニットのうち、最後に配置されたセンサユニットである。
【0012】
前記第1のセンサユニットは、第1のホールセンサであり、前記第2のセンサユニットは、第2のホールセンサであり、前記第1の出力端子は、前記第1のホールセンサの正極性の出力端子であり、前記第2の出力端子は、前記第2のホールセンサの負極性の出力端子である。
【0013】
前記第1のホールセンサの負極性の出力端子は、前記第2のホールセンサの正極性の出力端子に接続される。
【0014】
前記第1のセンサユニットは、第1の誘導コイルであり、前記第2のセンサユニットは、第2のコイルであり、前記第1の出力端子は、前記第1の誘導コイルの一端であり、前記第2の出力端子は、前記第2の誘導コイルの他端であり、前記第1の誘導コイルの他端は、前記第2の誘導コイルの一端に接続される。
【0015】
更に、前記複数のセンサユニットは、前記第1及び2ホールセンサの間に配置された第3のホールセンサを含み、前記第3のホールセンサの正極性の出力端子は、前記第1のホールセンサの負極性の出力端子に接続され、前記第3のホールセンサの負極性の出力端子は、前記第2のホールセンサの正極性の出力端子に接続される。
【0016】
更に、一端が前記アンプの反転端子に接続され、他端が前記第1のホールセンサの負極性の出力端子、及び前記第2のホールセンサの負極性の出力端子のいずれか1つに選択的に接続されるスイッチを含む。
【0017】
前記レンズアセンブリは、ズームレンズ群を含む第1のレンズアセンブリと、フォーカスレンズ群を含む第2のレンズアセンブリとを含み、前記位置センサ部は、前記第1のレンズアセンブリの位置を検出する第1の位置センサ部と、前記第2のレンズアセンブリの位置を検出する第2の位置センサ部とを含む。
【0018】
また、本発明によるカメラモジュールの動作方法は、位置センサ部の感知条件を決めるステップと、前記決められた感知条件によりスイッチを制御し、アンプの反転端子が複数の感知ユニットのうち、最初に位置した感知ユニットの出力端子及び最後に位置した感知ユニットの出力端子のいずれか1つの出力端子に接続されるようにするステップと、前記スイッチの制御により、前記アンプに入力される検出信号に対応するレンズアセンブリの位置を検出するステップと、前記検出された位置により、前記レンズアセンブリを目標位置に移動させるステップとを含み、前記検出するステップは、前記反転端子が前記最初に位置した感知ユニットの出力端子に接続されることにつれ、前記最初に位置した感知ユニットの出力信号を受信するステップと、前記反転端子が前記最後に位置した感知ユニットの出力端子に接続されることにつれ、前記複数の感知ユニットの組合せによる差動信号を受信するステップとを含む。
【0019】
また、前記複数の感知ユニットのそれぞれは、複数の出力端子を含み、前記それぞれの感知ユニットが有する複数の出力端子のうち、少なくとも1つの出力端子は、隣接する他の感知ユニットの出力端子に接続される。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、複数の位置センサが相互接続されるようにし、それにより、最外部に配置された位置センサの出力端子だけがアンプに接続されるようにする。これにより、前記アンプの入力端子に、前記複数の位置センサに対する差動信号が入力される。
【0021】
これによると、本発明では、単一の感知方式と比較して、検出範囲が広くなった差動感知方式を提供することができる。また、本発明では、前記アンプの入力端子に前記複数の位置センサの結合による差動信号が入力されるようにすることで、駆動部の信号処理部までいく経路におけるオフセットノイズの影響を最小化することができる。
【0022】
また、本発明では、複数の位置センサ、アンプ、及びアナログ・デジタル変換器で構成される感知部内で、前記複数の位置センサに対する差動信号が出力されるようにして、駆動部において、プリント回路基板に接続されるパターン及びピン数を最小化することができ、これによるプリント回路基板のスペースを節約することができる。
【0023】
さらに、本発明では、コモンモードノイズに対して、前記複数の位置センサに対する差分値を求めるようにすることで、内部ノイズだけではなく、外部ノイズにも優れる特性を有することができる。
【0024】
なお、本発明では、カメラモジュールの使用環境により、アンプ段に特定の位置センサの検出信号だけが伝達されるようにするか、複数の位置センサに対する差動信号が伝達されるようにする。これにより、本発明では、感知感度が大きくならなければならない環境、及び感知範囲が大きくならなければならない環境内でそれぞれ、最適の検出信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明によるカメラモジュールの斜視図である。
図2図1におけるカメラモジュールから蓋体を取り外した斜視図である。
図3a図2のカメラモジュールにおけるマウントの斜視図である。
図3b図2のカメラモジュールからマウントを取り外した斜視図である。
図4a図2のカメラモジュールにおける第1のレンズアセンブリの斜視図である。
図4b図2のカメラモジュールにおける第2のレンズアセンブリの斜視図である。
図4c図2のカメラモジュールにおける第2のレンズアセンブリの斜視図である。
図5a図3bのカメラモジュールにおけるマグネットの第1の着磁方式概念図である。
図5b図3aのカメラモジュールにおけるマグネットの第2の着磁方式概念図である。
図6図2におけるカメラモジュールの平面図である。
図7a図6におけるカメラモジュールのA1-A1'線に沿う断面図である。
図7b図6におけるカメラモジュールのA2-A2'線に沿う断面図である。
図7c図6におけるカメラモジュールのA3-A3'線に沿う断面図である。
図8】本発明によるカメラモジュールの内部構成を示すブロック図である。
図9図8の位置センサ部の詳細構成を示すブロック図である。
図10a図9のセンサユニットの接続関係を説明するための図である。
図10b図9のセンサユニットの接続関係を説明するための図である。
図10c図9のセンサユニットの接続関係を説明するための図である。
図10d図9のセンサユニットの接続関係を説明するための図である。
図11】比較例によるセンサユニットと本発明のセンサユニットの接続関係を比較した図である。
図12】本発明の他の実施例によるセンサユニットの接続関係を説明するための図である。
図13】比較例による位置センサ部の検出範囲を示す図である。
図14】本発明の実施例による位置センサ部の検出範囲を示す図である。
図15】本発明の他の実施例による位置センサ部の詳細構成を示すブロック図である。
図16】本発明の実施例によるカメラモジュールの動作方法をステップ別に説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付の図面を参照して、詳しく説明する。
【0027】
一方、実施例を説明することに当たり、各構成(element)の「上/下」に形成されることと記載する場合において、「上/下」とは、2つの構成が互いに直接(directly)接触されるか、1つ以上の他の構成が2つの構成の間に配置されて(indirectly)形成されることを全て含む。また、「上/下」と表現される場合、1つの構成を基準に、上方向だけでなく、下方向の意味も含むことができる。
【0028】
また、以下で使われる「上/上部」及び「下/下部」などのような関係的用語は、そのような構成又は要素間の何らかの物理的又は論理的関係、又は順序を要求するか、内包してはいないながら、いずれか1つの構成又は要素を、他の構成又は要素と区別するために用いられる。
【0029】
さらに、実施例の説明において、「第1」、「第2」などの用語が、様々な構成要素を説明することに使われるが、これらの用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的として使われる。また、実施例の構成及び作用を考えて特に定義されている用語は、実施例を説明することに過ぎず、実施例の範囲を限定するものではない。
【0030】
図1は、本発明によるカメラモジュール100の斜視図であり、図2は、図1におけるカメラモジュール100から、蓋体10を取り外した斜視図である。
【0031】
まず、図1を基準に説明すると、本発明によるカメラモジュール100は、所定のマウント20(図2参照)上に、各種の光学系が結合される。例えば、前記マウント20上には、プリズム140とレンズ群が配置され、マウント20のフック20Hを介して、蓋体10が結合される。
【0032】
前記蓋体10は、前記マウント20と結合される。前記蓋体10は、前記マウント20に収容される部品を覆い、これにより、カメラモジュールの構成部品を保護することができる。前記マウント20は、ベースとも称される。
【0033】
前記蓋体10は、前記マウント20と嵌合により結合される。また、前記蓋体10は、接着剤により、前記マウント20と結合される。例えば、前記マウント20の側面には、フック20Hが突設し、前記蓋体10は、前記フック(H)に対応する位置に孔が形成され、前記マウント20のフックが蓋体10の孔に装着して、蓋体10とマウント20が結合される。また、接着剤を用いて、蓋体10がマウント20に安定して結合される。
【0034】
また、前記マウント20の下側には、回路基板107が配置される。そして、前記回路基板107は、前記マウント20内に配置されたレンズ駆動部と電気的に接続される。
【0035】
ついで、図2に示しているように、本発明によるカメラモジュール100は、マウント20に光学系とレンズ駆動部が配置される。例えば、カメラモジュール100は、第1のレンズアセンブリ110、第2のレンズアセンブリ120、第3のレンズ群130、プリズム140、第1の駆動部310、第2の駆動部320、ロッド50、イメージセンサ部210のうち、少なくとも1つ以上を含む。
【0036】
前記第1のレンズアセンブリ110、前記第2のレンズアセンブリ120、前記第3のレンズ群130、前記プリズム140、前記イメージセンサ部210などは、光学系として分類される。
【0037】
また、前記第1の駆動部310、第2の駆動部320、ロッド50などは、レンズ駆動部として分類され、第1のレンズアセンブリ110と第2のレンズアセンブリ120も、レンズ駆動部の機能を兼ねることができる。前記第1の駆動部310と第2の駆動部320は、コイル駆動部であるが、これに限定されるものではない。
【0038】
前記ロッド50は、移動されるレンズアセンブリのガイド機能を果たし、単数又は複数に設けられる。例えば、ロッド50は、第1のロッド51と、第2のロッド52とを含むが、これに限定されるものではない。
【0039】
図2に示されている軸方向において、Z軸は、光軸方向又はこれと平行な方向を意味する。Y軸は、紙面(YZ平面)において、Z軸と垂直な方向を意味する。X軸は、紙面と垂直な方向を意味する。
【0040】
本発明において、プリズム140は、入射光を平行光に変更させる。例えば、前記プリズム140は、入射光の光経路を、レンズ群の中心軸に平行な光軸(Z)に変更させて、入射光を平行光に変更させる。以後、平行光は、第3のレンズ群130、第1のレンズアセンブリ110、及び第2のレンズアセンブリ120を通過し、イメージセンサ部210に入射して、映像が撮像される。
【0041】
以下、本発明の説明において、移動レンズ群(moving lens group)を2つの場合として説明するが、これに限定されるものではなく、移動レンズ群は、3つ、4つ、又は5つ以上でもよい。また、光軸方向(Z)は、レンズ群のアライン方向と同一又はこれと平行な方向を意味する。
【0042】
本発明によるカメラモジュールは、ズーミング機能を行うことができる。例えば、第1のレンズアセンブリ110と第2のレンズアセンブリ120は、第1の駆動部310、第2の駆動部320、及びロッド50を介して移動する移動レンズであり、第3のレンズ群130は、固定レンズである。
【0043】
例えば、第1のレンズアセンブリ110、第2のレンズアセンブリ120は、移動レンズ群を含み、第3のレンズ群130は、固定レンズ群を含む。
【0044】
前記第3のレンズ群130は、平行光を特定の位置に結像する集光子(focator)の機能を果たす。
【0045】
また、第1のレンズアセンブリ110は、集光子である第3のレンズ群130で結像された像を、他の箇所に再結像させる変倍子(variator)の機能を果たす。一方、第1のレンズアセンブリ110では、被写体との距離又は像距離が多く変わって倍率変化が大きい状態であり、変倍子である第1のレンズアセンブリ110は、光学系の焦点距離又は倍率変化に重要な役割を果たす。
【0046】
一方、変倍子である第1のレンズアセンブリ110で結像される像点は、位置によって、やや差があり得る。
【0047】
これにより、第2のレンズアセンブリ120は、変倍子により結像された像に対する位置補償機能を果たす。例えば、第2のレンズアセンブリ120は、変倍子である第1のレンズアセンブリ110で結像された像点を、実際にイメージセンサ部210の位置に正しく結像させる役割を果たす補償子(compensator)の機能を果たす。
【0048】
例えば、前記第1のレンズアセンブリ110は、ズーミング機能を行うズームレンズアセンブリであり、前記第2のレンズアセンブリ120は、焦点機能を行うフォーカスレンズアセンブリである。
【0049】
以下、図3a乃至図5dを参照して、実施例によるカメラモジュールの特徴について詳述する。
【0050】
まず、図3aは、図2のカメラモジュールにおけるマウント20の斜視図である。前記マウント20は、直六面体形状であり、4つの側面と底面20eとを含む。例えば、マウント20は、第1~第4の側面20a、20b、20c、20dを含み、第1の側面20aと第2の側面20b、第3の側面20cと第4の側面20dはそれぞれ、互いに対向している。
前記マウント20の少なくとも一側面にフック20Hが設けられて、蓋体10の孔に結合される。
【0051】
また、前記マウント20の底面20eには、第1のレンズアセンブリ110、第2のレンズアセンブリ120、第3のレンズ群130が位置する第1のガイド溝112Gが、光軸(Z)方向に設けられる。前記第1のガイド溝112Gは、レンズの外周形状に沿って、下方に凹む形状であるが、これに限定されるのではない。
【0052】
また、前記マウント20の第1の側面20a及び第2の側面20bには、第1の駆動部310及び第2の駆動部320がそれぞれ配置される第1の開口部23a、第2の開口部23bが設けられる。また、前記マウント20の第3の側面20cには、イメージセンサ部210が配置される第3の開口部22が設けられる。
【0053】
更に、前記マウント20の底面には、回路基板107が露出する第4の開口部27が単数又は複数に設けられる。
【0054】
また、マウント20の第3の側面20cと、これに対向する第4の側面20dには、ロッド50が結合される結合孔25が、単数又は複数に設けられる。例えば、前記マウント20の第3の側面20cと第4の側面20dに、第1の結合孔25a、第2の結合孔25b、第3の結合孔25c、第4の結合孔25dが設けられ、ここに、第1のロッド51、第2のロッド52、第3のロッド53、第4のロッド54がそれぞれ結合される。
【0055】
また、前記マウント20の第4の側面20dの内側には、プリズム140を配置するためのプリズム装着部24が設けられる。
【0056】
前記マウント20の材質は、プラスチック、ガラス系のエポキシ、ポリカーボネート、金属、又は複合材料のうち、いずれか1つ以上からなる。
【0057】
ついで、図3bは、図2のカメラモジュールからマウント20を取り外した斜視図であり、光学系とレンズ駆動部を示している。
【0058】
本発明において、レンズ駆動装置は、ムーバ(mover)と固定部を含む。前記ムーバは、固定部に対応する概念であって、移動部とも称される。例えば、前記ムーバは、輪のローリング運動により移動されるレンズアセンブリを意味する。それに対して、固定部は、移動しないマウント、ロッドなどを意味する。
【0059】
本発明によるカメラモジュールは、マウント20上に、プリズム140、第1のレンズアセンブリ110、第2のレンズアセンブリ120、第3のレンズ群130、イメージセンサ部210などの光学系を含む。また、カメラモジュールは、第1の駆動部310、第2の駆動部320、ロッド50などのレンズ駆動部を含む。前記第1のレンズアセンブリ110、第2のレンズアセンブリ120も、レンズ駆動機能を果たすことができる。
【0060】
前記ロッド50は、第1のロッド~第4のロッド51、52、53、54を含み、前記第1のロッド~第4のロッド51、52、53、54はそれぞれ、第1の結合孔~第4の結合孔25a、25b、25c、25d(図3a参照)に結合されて、第1のレンズアセンブリ110と第2のレンズアセンブリ120の移動ガイド機能を果たす。前記ロッド50は、プラスチック、ガラス系のエポキシ、ポリカーボネート、金属、又は複合材料のうち、いずれか1つ以上からなる。
【0061】
前記第1の駆動部310は、コイル駆動部であり、鉄心などの第1のコア312に第1のコイル314が巻回した形状である。また、前記第2の駆動部320も、鉄心などの第2のコア322に第2のコイル324が巻回したコイル駆動部である。
【0062】
まず、前記プリズム140は、入射光の光経路をレンズ群の中心軸(Z)に平行な光軸に変更させて、入射光を平行光に変更させる。以後、平行光は、第3のレンズ群130、第1のレンズアセンブリ110、及び第2のレンズアセンブリ120を通過して、イメージセンサ部210に撮像される。
【0063】
前記プリズム140は、三角柱状を有する光学部材である。一方、前記プリズム140に代えて、反射板又は反射鏡を採ることができる。
【0064】
また、イメージセンサ部210が光軸に垂直な方向に配置されない場合、レンズ群を通過した光が、イメージセンサ部210で撮像されるため、プリズム(図示せず)を更に備えることができる。
【0065】
本発明において、イメージセンサ部210は、平行光の光軸方向に垂直に配置される。前記イメージセンサ部210は、第2の回路基板212上に配置された固体撮像素子214を含む。例えば、前記イメージセンサ部210は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサや、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサを含む。
【0066】
図4a及び図4bを参考して、第1のレンズアセンブリ110と第2のレンズアセンブリ120について、詳述することにする。
【0067】
図4aは、図2のカメラモジュールにおける第1のレンズアセンブリ110の斜視図であり、図4bは、図2のカメラモジュールにおける第2のレンズアセンブリ120の斜視図である。
【0068】
図4aに示しているように、第1のレンズアセンブリ110は、第1の筐体112、第1のレンズ群114、第1の輪117、第3の駆動部116、第1の位置センサ118のうち、いずれか1つ以上を含む。
【0069】
また、図4bに示しているように、第2のレンズアセンブリ120は、第2の筐体122、第2のレンズ群124、第2の輪127、第4の駆動部126、第2の位置センサ128のうち、いずれか1つ以上を含む。
【0070】
以下、第1のレンズアセンブリ110を中心に説明する。
【0071】
前記第1のレンズアセンブリ110の第1の筐体112は、第1のレンズ筐体112aと、第1の駆動部筐体112bとを含む。前記第1のレンズ筐体112aは、鏡筒機能を果たし、第1のレンズ群114が装着される。前記第1のレンズ群114は、移動レンズ群であり、単一又は複数のレンズを含むことができる。前記第2のレンズアセンブリ120の第2の筐体122も、第2のレンズ筐体122aと第2の駆動部筐体122bとを含む。
【0072】
ここで、前記第1のレンズアセンブリ110の第1のレンズ筐体112aの一端の下側に、第1のガイド溝112Gが設けられる。前記第1のレンズアセンブリ110は、前記第1のガイド溝112Gにより導かれて、第2のロッド52と摺接しながら、光軸方向へ直線に移動する。また、前記第2のレンズアセンブリ120の第2のレンズ筐体122aの一端の下側にも、第2のガイド溝122Gが設けられる。
【0073】
また、第2のロッド52と第1のガイド溝112Gの間の摺接により、第1の筐体112が光軸方向に移動するように形成されるので、効率的なオートフォーカシング及びズーム機能を行うカメラモジュールを具現することができる。
【0074】
さらに、第1のロッド51と第2のガイド溝122Gの間の摺接により、第2の筐体122が光軸方向へ移動するように形成されるので、効率的なオートフォーカシング及びズーム機能を行うカメラモジュールを具現することができる。
【0075】
ついで、前記第1のレンズアセンブリ110の第1の駆動部筐体112bには、第3の駆動部116、第1の輪117、第1の位置センサ118が配置される。前記第1の輪117は、複数の輪を含み、第1-1の輪117aと、第1-2の輪117bとを含む。
【0076】
また、前記第2のレンズアセンブリ120の第2の駆動部筐体122bには、第4の駆動部126、第2の輪127、第2の位置センサ128が配置される。前記第2の輪127は、複数の輪を含み、第2-1の輪127aと、第2-2の輪127bとを含む。
【0077】
前記第1のレンズアセンブリ110の第3の駆動部116は、マグネット駆動部であるが、これに限定されるものではない。例えば、前記第3の駆動部116は、永久磁石である第1のマグネットを含むことができる。また、前記第2のレンズアセンブリ120の第4の駆動部126もマグネット駆動部であるが、これに限定されるものではない。
【0078】
例えば、図5aは、前記第1のレンズアセンブリ110の第3の駆動部116において、第1のマグネットの第1の着磁方式概念図であって、永久磁石のN極が第1の駆動部310と対向配置され、S極は、第1の駆動部310の反対側に位置する。
【0079】
この場合、フレミングの左手の法則により、電磁気力の方向が光軸方向に水平となって、第1のレンズアセンブリ110が駆動される。
【0080】
特に、本発明では、図4aのように、第1のレンズアセンブリ110にローリング駆動部である第1の輪117を設けて、ロッド50上で移動することで、摩擦トルクの発生を最小化することができる。
【0081】
これにより、本発明によるレンズアセンブリ、レンズ駆動装置、及びこれを含むカメラモジュールは、ズーミング時に移動するレンズアセンブリとガイドロッドの間の摩擦トルクの発生を最小化して、駆動力を向上することができる。このため、本発明によると、カメラモジュールのズーミングのとき、消費電力を減少することができ、制御特性を向上させるという効果を奏する。
【0082】
一方、図5bは、本発明によるカメラモジュールにおいて、第1の駆動部116Bであるマグネットの第2の着磁方式概念図である。
【0083】
図5aにおいて、第1の駆動部310は、バー形状の第1のコア312に、第1のコイル314が巻回した形状である(図3b参照)。これに対して、図5bに示している第1-2の駆動部310Bは、ドーナツ状のコアにコイルが巻回した形状である。
【0084】
これにより、図5aの第1の駆動部310において、第3の駆動部116と対向する領域における電流の方向は、一方向である。
【0085】
一方、図5bの第1-2の駆動部310Bにおける第3の駆動部116と対向する領域における電流の方向は、同一ではなく、このため、第3-2の駆動部116Bである永久磁石のN極とS極がいずれも、第1-2の駆動部310Bと対向配置される。
【0086】
再度、図4aを参照すると、前記第1のレンズアセンブリの第1の駆動部筐体112bには、第1の位置センサ118が配置されることで、第1のレンズアセンブリ110の位置感知と位置制御を行うことができる。例えば、前記第1の駆動部筐体112bに配置された第1の位置センサ118は、マウント20の底面に配置された第1の感知マグネット(図示せず)に対向配置される。
【0087】
また、図4bのように、前記第2のレンズアセンブリの第2の駆動部筐体122bにも、第2の位置センサ128が配置されることで、第2のレンズアセンブリ120の位置感知と位置制御を行うことができる。
【0088】
ついで、図6は、図2におけるカメラモジュールの平面図である。また、図7aは、図6におけるカメラモジュールのA1-A1'線に沿う断面を、Y軸方向からみた図である。また、図7bは、図6におけるカメラモジュールのA2-A2'線に沿う断面を、Z軸方向からみた図である。また、図7cは、図6におけるカメラモジュールのA3-A3'線に沿う断面を、Z軸方向からみた図である。
【0089】
まず、図7aにおいて、第2のレンズアセンブリ120の第2の駆動部筐体122と第4の駆動部126は、切断していない状態である。
【0090】
図7aに示しているように、前記第1のレンズアセンブリ110の第1のレンズ筐体112aに、第1のレンズ群114が装着される。前記第1のレンズ群114は、第1の鏡筒114bに装着される。
【0091】
また、第2のレンズアセンブリ120の第2のレンズ筐体122aに、第2のレンズ群124が装着される。前記第2のレンズ群124は、第2の鏡筒124bに装着される。
【0092】
また、第3のレンズ群130は、第3の鏡筒1132に装着された第3のレンズ134を含む。
【0093】
前記第1のレンズ群~第3のレンズ群114、124、134はそれぞれ、1つ又は複数のレンズを含むことができる。
【0094】
本発明によるカメラモジュールにおいて、プリズム140、第3のレンズ群130、第1のレンズ群114、第2のレンズ群124の中心は、光軸(Z)方向に配列される。
【0095】
前記第3のレンズ群130は、プリズム140と対向配置され、プリズム140から出射される光が入射される。
【0096】
第1のレンズ群~第3のレンズ群114、124、134の少なくともいずれか1つは、固定レンズである。例えば、第3のレンズ群130は、カメラモジュールに固定配置されて、光軸方向に移動しないが、これに限定されるものではない。
【0097】
例えば、前記マウント20は、前記第3のレンズ群130が固定結合される装着部(図示せず)を備える。第3のレンズ群130は、装着部に安着され、接着剤で前記装着部に固定される。
【0098】
前記第2のレンズ群124は、前記第3のレンズ群130と光軸方向に離隔配置され、光軸方向に移動する。前記第3のレンズ群130は、前記第2のレンズ群124と光軸方向に離隔配置され、光軸方向に移動する。
【0099】
前記第3のレンズ群130から出射する光は、第3のレンズ群130の後方に配置されるイメージセンサ部210に入射される。
【0100】
第1のレンズ群114及び第2のレンズ群124が光軸方向に移動することで、第1のレンズ群114と第3のレンズ群130の間の間隔、及び第1のレンズ群114と第2のレンズ群124の間の間隔が調節され、これにより、カメラモジュールは、ズームミング機能が可能である。
【0101】
ついで、図7bは、図6におけるカメラモジュールのA2-A2'線に沿う断面を、Z軸方向からみた図であって、前記第1のレンズアセンブリ110において、第1-1の輪117a、第1-3の輪117cが切断した状態であり、前記第2のレンズアセンブリ120において、第2-1の輪127a、第2-3の輪127cが切断した状態が示されている。
【0102】
本発明において、第1のレンズアセンブリ110は、ローリング駆動部である第1-1の輪117a、第1-3の輪117cを備え、前記第2のレンズアセンブリ120も、ローリング駆動部である第2-1の輪127a、第2-3の輪127c備えることにより、それぞれ、第1のロッド51、第3のロッド53、第2のロッド52、及び第4のロッド54上で、電磁気力により転動することで、摩擦トルクの発生を最小化することができるという効果がある。
【0103】
これにより、本発明によるレンズアセンブリ、レンズ駆動装置、及びこれを含むカメラモジュールは、ズーミングのとき、光軸(Z)方向に移動するレンズアセンブリのローリング駆動部である輪とガイドロッド50の間の摩擦トルクの発生を最小化して、駆動力を向上することができる。また、本発明によると、レンズアセンブリの輪とロッド50の間の摩擦抵抗の発生を最小化して、カメラモジュールのズーミングのとき、消費電力を減少することができ、制御特性を向上することができるという効果が得られる。
【0104】
ついで、図7cは、図6におけるカメラモジュールのA3-A3'線に沿う断面を、Z軸方向からみた図であって、前記第1のレンズアセンブリ110において、第1-2の輪117b、第1-4の輪117dが切断した状態であり、前記第2のレンズアセンブリ120において、第2-2の輪127b、第2-4の輪127d、第2のレンズ筐体122a、及び第2のレンズ群124が切断した状態が示されている。
【0105】
本発明において、第1のレンズアセンブリ110は、ローリング駆動部である第1-2の輪117b、第1-4の輪117dを備え、前記第2のレンズアセンブリ120も、ローリング駆動部である第2-2の輪127b、第2-4の輪127dを備えることにより、それぞれ、第1のロッド51、第3のロッド53、第2のロッド52、及び第4のロッド54上で転動することで、摩擦トルクの発生を最小化することができるという効果が得られる。
【0106】
これにより、本発明によると、ズーミングのとき、レンズアセンブリの輪とロッド50の間の摩擦トルクの発生を最小化して、駆動力を向上することができ、消費電力を減少し、制御特性を向上させるという複合的な効果が得られる。
【0107】
図8は、本発明のカメラモジュールの内部構成を示すブロック図である。
【0108】
図8に示しているように、カメラモジュールは、イメージセンサ210と、画像信号処理部220と、ディスプレイ部230と、第1のレンズ駆動部240と、第2のレンズ駆動部250と、第1の位置センサ部260と、第2の位置センサ部270と、格納部280と、制御部290とを含む。
【0109】
イメージセンサ210は、前述したように、レンズに結ばれた被写体の光学像を処理する。このため、イメージセンサ210は、前記レンズを介して得られた画像を先処理することができる。また、イメージセンサ210は、前記先処理された画像を電気的なデータに変換して出力することができる。
【0110】
イメージセンサ210は、多数の光検出器がそれぞれの画素として集積された形態であり、被写体の画像情報を電気的なデータに変換して出力する。イメージセンサ210は、入力される光量を蓄積し、その蓄積された光量により、前記レンズで撮影された画像を垂直同期信号に合わせて出力する。ここで、画像獲得は、被写体から反射して出る光を電気信号に変換してくれる前記イメージセンサ210により行われる。一方、イメージセンサ210を用いて、カラー画像を得るためには、カラーフィルターが必要であり、例えば、CFA(Color Filter Array)フィルターが採られる。CFAは、1ピクセル毎に1つのカラーを現わす色だけを通過させ、規則的に配列された構造を有し、配列構造によって様々な形態を有する。
【0111】
画像信号処理部220は、前記イメージセンサ210を介して出力される画像を、フレーム単位で処理する。ここで、画像信号処理部220は、ISP(Image Signal Processor)とも称する。
【0112】
ここで、画像信号処理部220は、レンズシェーディング補償部(図示しない)を含む。レンズシェーディング補償部は、画像の中心と縁領域の光量に異なって現れるレンズシェーディング現象を補償するためのブロックであって、後述する制御部270から、レンズシェーディング設定値を入力されて、画像の中心と縁領域の色を補償する。
【0113】
さらには、レンズシェーディング補償部は、照明の種類によって異に設定されたシェーディング変数を受信し、前記受信された変数に合わせて、前記画像のレンズシェーディングを処理することもできる。これによって、レンズシェーディング補償部は、照明種類によって、シェーディング程度を異ならせて適用して、レンズシェーディング処理を行うことができる。一方、レンズシェーディング補償部は、前記画像に生じる飽和現象を防止するために、前記画像の特定の領域に適用される自動露出加重値によって異に設定されたシェーディング変数を受信し、前記受信された変数に合わせて、前記画像のレンズシェーディングを処理することもできる。より明確には、前記レンズシェーディング補償部は、前記映像信号の中心領域に対して、自動露出加重値が適用されることにより、前記映像信号の縁領域に発生する明るさ変化を補償する。すなわち、照明により前記映像信号の飽和が発生する場合、同心円状で、光の強さが中央から外郭に行くほど減少するので、前記レンズシェーディング補償部は、前記映像信号の縁信号を増幅して、中心に比して明るさを補償するようにする。
【0114】
一方、画像信号処理部220は、前記イメージセンサ210を介して獲得される画像の鮮明度を測定することができる。すなわち、画像信号処理部220は、前記イメージセンサ210を介して獲得される画像の焦点精度をチェックするために、前記画像の鮮明度を測定する。前記鮮明度は、フォーカスレンズの位置により獲得される画像に対してそれぞれ測定されることができる。
【0115】
ディスプレイ部230は、後述する制御部290の制御により撮影された画像を表示し、写真撮影に際して、必要な設定画面や、使用者の動作選択のための画面を表示する。
【0116】
第1のレンズ駆動部240は、第1のレンズアセンブリを移動させる。望ましくは、前記第1のレンズ駆動部240は、前記第1のレンズアセンブリに含まれる第1のレンズ群を移動させる。望ましくは、前記第1のレンズ群は、ズームレンズである。そして、前記第1のレンズ駆動部240は、前記ズームレンズのズーム位置(又は、ズーム倍率)を調整するために、前記ズームレンズを光軸方向に移動させる。
【0117】
第2のレンズ駆動部250は、第2のレンズアセンブリを移動させる。望ましくは、前記第2のレンズ駆動部250は、前述したような第2のレンズアセンブリに含まれる第2のレンズ群を移動させる。ここで、前記第2のレンズ群は、フォーカスレンズを含む。そして、前記第2のレンズ駆動部250は、前記フォーカスレンズのフォーカス位置を調整するために、前記フォーカスレンズを光軸方向に移動させる。
【0118】
第1の位置センサ部260は、前述した第1の位置センサ118を含み、それにより、前記第1のレンズアセンブリ110の位置を検出する。望ましくは、第1の位置センサ部260は、前記第1のレンズアセンブリ110に配置された第3の駆動部116の位置を感知することができる。望ましくは、前記第1の位置センサ部260は、前記第1のレンズアセンブリ110の位置を制御するために、前記第1のレンズアセンブリ110の位置を感知する。
【0119】
言い換えると、前記第1の位置センサ部260は、前記第1のレンズ駆動部240を介して、前記第1のレンズアセンブリを移動させるための位置データを提供する。
【0120】
第2の位置センサ部270は、前述した第2の位置センサ128を含み、それにより、前記第2のレンズアセンブリ120の位置を検出する。望ましくは、第2の位置センサ部270は、前記第2のレンズアセンブリ120に配置された第4の駆動部126の位置を感知することができる。望ましくは、前記第2の位置センサ部270は、前記第2のレンズアセンブリ120の位置を制御するために、前記第2のレンズアセンブリ120の位置を感知する。
【0121】
言い換えると、前記第2の位置センサ部270は、前記第2のレンズ駆動部250を介して、前記第2のレンズアセンブリを移動させるための位置データを提供する。
【0122】
格納部280は、前記カメラモジュール100の動作に必要なデータを格納する。特に、格納部280には、被写体との距離別に、ズーム位置及びフォーカス位置に関する情報が格納される。すなわち、フォーカス位置は、前記被写体の焦点を正しく合わせるための前記フォーカスレンズの位置である。そして、前記フォーカス位置は、前記ズームレンズに対するズーム位置及び前記被写体との距離によって変化する。そこで、格納部280は、距離によって、ズーム位置、及び前記ズーム位置に対応するフォーカス位置に関するデータを保存する。
【0123】
制御部290は、カメラモジュールの全般的な動作を制御する。特に、前記制御部290は、オートフォーカス機能を提供するために、前記第1の位置センサ部260及び前記第2の位置センサ部270を制御する。
【0124】
言い換えると、前記制御部290は、前記第1の位置センサ部260を介して、前記第1のレンズアセンブリの位置が検出されるようにする。望ましくは、前記制御部290は、前記第1のレンズアセンブリを目標位置に移動させるために、前記第1の位置センサ部260を介して、前記第1のレンズアセンブリの現在位置が検出されるようにする。
【0125】
そして、前記制御部290は、前記第1の位置センサ部260を介して、前記第1のレンズアセンブリの現在位置が検出されると、前記第1のレンズアセンブリの現在位置を基準に、前記第1のレンズアセンブリを目標位置に移動させるための制御信号を、前記第1のレンズ駆動部240に供給する。
【0126】
また、前記制御部290は、前記第2の位置センサ部270を介して、前記第2のレンズアセンブリの位置が検出されるようにする。望ましくは、前記制御部290は、前記第2のレンズアセンブリを目標位置に移動させるために、前記第2の位置センサ部270を介して、前記第2のレンズアセンブリの現在位置が検出されるようにする。
【0127】
そして、前記制御部290は、前記第2の位置センサ部270を介して、前記第2のレンズアセンブリの現在位置が検出されると、前記第2のレンズアセンブリの現在位置を基準に、前記第2のレンズアセンブリを目標位置に移動させるための制御信号を、前記第2のレンズ駆動部240に供給する。
【0128】
ここで、前記制御部290には、前記第1の位置センサ部260及び第2の位置センサ部270を介して、それぞれのセンサ部を構成する複数のセンサユニットで検出された検出信号の差動信号が入力される。
【0129】
言い換えると、本発明では、前記第1の位置センサ部260及び第2の位置センサ部270のそれぞれは、複数のセンサユニットを含む。そして、前記複数のセンサユニットは、それぞれの設置位置で検出動作を行う。本発明では、前記複数のセンサユニットを介して獲得された検出信号の差動信号を用いて、前記第1のレンズアセンブリ及び第2のレンズアセンブリの位置をそれぞれ検出する。
【0130】
ここで、一般に、前記制御部290には、前記複数のセンサユニットで検出された信号がそれぞれ入力され、それにより、これに対する差動信号を基に、前記第1のレンズアセンブリや第2のレンズアセンブリの位置が検出されるようにすることができる。
【0131】
しかし、前記のような構造の場合、前記それぞれのセンサユニットに、アンプ及びアナログ・デジタル変換器が配置されなければならない。また、前記制御部290には、それぞれのセンサユニットに接続されたアナログ・デジタル変換器に連結される多数の接続端子が具備されなければならない。合わせて、前記それぞれのセンサユニットから前記制御部290までの経路上において、オフセットノイズが発生する不都合がある。
【0132】
そこで、本発明では、フロントエンド段において、前記差動信号に対するデジタルデータが獲得されるようにし、それにより、前記制御部290には、前記獲得されたデジタルデータが入力されるようにする。
【0133】
言い換えると、本発明では、前記第1の位置センサ部260及び第2の位置センサ部270において、前記デジタルデータが獲得されるようにし、それにより、前記制御部290には、前記獲得されたデジタルデータだけが入力されるようにする。
【0134】
以下では、前記第1の位置センサ部260及び第2の位置センサ部270について、具体的に説明することにする。
【0135】
図9は、図8の位置センサ部の詳細構成を示すブロック図である。
【0136】
図9における構成要素は、前記第1の位置センサ部260及び第2の位置センサ部270のいずれか1つの位置センサ部を示している。ここで、前記第1の位置センサ部260及び第2の位置センサ部270は、互いに同一の構成を含むことができ、それによって、前記制御部290にそれぞれ接続されることができる。
【0137】
図9に示しているように、第1の位置センサ部260及び第2の位置センサ部270のそれぞれは、複数のセンサユニット310と、アンプ320と、アナログ・デジタル変換器330とを含む。
【0138】
前記複数のセンサユニット310は、位置検出のためのセンサを含む。望ましくは、前記複数のセンサユニット310は、複数のホール(hall)センサを含む。これとは異なり、前記複数のセンサユニット310は、複数の誘導コイルを含む。
【0139】
ここで、前記複数のセンサユニット310は、最外部に配置された2つのセンサが前記アンプ320に接続され、残りのセンサユニットは、隣接するセンサユニットにそれぞれ接続される。ここで、前記複数のセンサユニット310の接続構造については、後述することにする。
【0140】
すなわち、前記のように本発明では、前記複数のセンサユニット310を相互接続し、それによって、最外部に位置したセンサユニットの出力端子を、前記アンプ320に接続する。これによって、前記アンプ320には、前記それぞれのセンサユニットで検出した検出信号に対する和の信号が入力される。これは、前記それぞれのセンサユニットが有する感知範囲の和として表現され、このため、前記アンプ320に入力される前記複数のセンサユニット310に対する感知範囲は、単一のセンサユニットに比して拡張される。
【0141】
前記アンプ320は、非反転端子(+)及び反転端子(-)を含む。そして、前記アンプ320は、前記非反転端子(+)で入力される信号と、前記反転端子(-)で入力される信号を差動増幅して、前記アナログ・デジタル変換器330に出力する。すなわち、前記複数のセンサユニット310に対する出力信号は、数mVのサイズを有し、これは、前記アナログ・デジタル変換器330の入力範囲と合わないサイズである。そこで、前記アンプ320は、前記アナログ・デジタル変換器330の入力範囲に合うために、前記非反転端子(+)及び反転端子(-)を介して入力される信号を差動増幅して出力する。
【0142】
前記アナログ・デジタル変換器330は、前記アンプ320からアナログ信号を受信し、それによって、前記受信したアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。
【0143】
望ましくは、前記アナログ・デジタル変換器330は、前記アンプ320からアナログ信号を入力されて、これを多数ビットのデジタル信号に出力する。ここで、前記アナログ・デジタル変換器330の出力信号は、0と1の値として表現される。
【0144】
ここで、本発明の第1の本発明における前記複数のセンサユニット310は、複数のホールセンサ310Aから構成される。
【0145】
以下では、前記複数のセンサユニット310がホールセンサからなる場合、それぞれのホールセンサの相互接続関係について説明することにする。
【0146】
図10a~dは、図9のセンサユニットの接続関係を説明するための図である。
【0147】
図10aに示しているように、前記複数のセンサユニット310を構成するホールセンサは、4つの端子を含む。ここで、前記4つの端子のうち、2つの端子は、入力端子であり、残りの2つの端子は、出力端子である。
【0148】
そして、前記2つの入力端子は、電源入力端子であり、前記2つの出力端子は、検出信号の出力端子である。
【0149】
望ましくは、前記ホールセンサは、第1の電源端子311と、第2の電源端子312と、第1の検出信号出力端子313と、第2の検出信号出力端子314とを含む。そして、第1の電源端子311は、正(+)極性の電源が入力される端子であり、第2の電源端子312は、負(-)極性の電源が入力される端子である。また、前記第1の検出信号出力端子313は、正極性の検出信号が出力される端子であり、前記第2の検出信号出力端子314は、負極性の検出信号が出力される端子である。
【0150】
ここで、前記複数のセンサユニット310を構成する複数のホールセンサは、前記カメラモジュール上で配置される位置によって、前記2つの出力端子の接続関係が異なって現れる。
【0151】
すなわち、前記複数のホールセンサのそれぞれの第1の電源端子311は、正極性の電源に接続され、前記第2の電源端子312は、 負極性の電源(又は接地)に接続される。
【0152】
そして、前記複数のホールセンサのそれぞれの検出信号出力端子は、前記配置位置によって、互いに異なる接続関係を有することができる。ここで、前記複数のホールセンサは、少なくとも2つ以上からなる。言い換えると、前記複数のセンサユニットは、少なくとも2つのセンサユニットを含む。
【0153】
ここで、前記複数のセンサユニットが3つのホールセンサからなる場合について説明する。前記複数のセンサユニットが3つのホールセンサからなる場合、このうち、2つのホールセンサは、外郭に配置され、残りの1つのホールセンサは、前記外郭に配置された2つのホールセンサの間に配置される。そして、前記外郭に配置された2つのホールセンサの間の1つのホールセンサにおいて、前記第1の検出信号出力端子313及び第2の検出信号出力端子314はそれぞれ、前記外郭に配置された2つのホールセンサの出力端子に接続される。そして、前記外郭に配置された2つのホールセンサのそれぞれは、前記2つの出力端子のうち、1つの出力端子が前記アンプ320に接続され、他の1つの出力端子が、隣接するホールセンサに接続される。
【0154】
すなわち、図10bは、複数のホールセンサのうち、最初に配置されたホールセンサの出力端子の接続関係を示している。図10bに示しているように、前記最初に配置された第1のホールセンサは、前記第1の検出信号出力端子313及び第2の検出信号出力端子314を含み、ここで、前記第1の検出信号出力端子313は、前記アンプ320の非反転端子(+)に接続され、前記第2の検出信号出力端子314は、隣接するホールセンサの第1の検出信号出力端子に接続される。言い換えると、前記最初に配置された第1のホールセンサの第2の検出信号出力端子314は、第2に配置されたホールセンサの第1の検出信号出力端子に接続される。
【0155】
また、図10cは、外郭に配置された複数のホールセンサの間に配置されたホールセンサの出力端子の接続関係を示している。すなわち、図10cは、複数のホールセンサのうち、最初に配置されたホールセンサと、最後に配置されたホールセンサを除く残りのホールセンサの出力端子の接続関係を示している。
【0156】
図10cに示しているように、前記複数のホールセンサのうち、最初に配置されたホールセンサと、最後に配置されたホールセンサを除く残りの第2のホールセンサは、前記第1の検出信号出力端子313及び第2の検出信号出力端子314を含む。そして、前記第2のホールセンサの前記第1の検出信号出力端子313は、以前に配置されたホールセンサの第2の検出信号出力端子に接続され、前記第2の検出信号出力端子314は、次に配置されたホールセンサの第1の検出信号出力端子に接続される。言い換えると、前記第2に配置されたホールセンサの第1の検出信号出力端子は、最初に配置されたホールセンサの第2の検出信号出力端子に接続され、前記第2に配置されたホールセンサの第2の検出信号出力端子は、第3に配置されたホールセンサの第1の検出信号出力端子に接続される。
【0157】
図10dは、最後に配置されたホールセンサの出力端子の接続関係を示している。前記最後に配置された第3のホールセンサは、前記第1の検出信号出力端子313及び第2の検出信号出力端子314を含む。そして、前記第3のホールセンサの前記第1の検出信号出力端子313は、以前に配置されたホールセンサの第2の検出信号出力端子に接続され、前記第2の検出信号出力端子314は、前記アンプ320の反転端子(-)に接続される。
【0158】
前記のように、本発明では、外郭に配置された2つのホールセンサがそれぞれ有する2つの出力端子のうち、1つの出力端子だけが前記アンプ320に接続されるようにし、残りの他の端子はいずれも、隣接するホールセンサの出力端子に接続されるようにする。前記のような接続構造の場合、前記複数のホールセンサが有する感知範囲の和に対応する信号が、前記アンプ320に入力され、これによって、前記アンプ320は、これを差動増幅して出力するようにする。
【0159】
本発明による実施例では、複数のホールセンサのような位置センサが相互接続されるようにし、それによって、最外部に配置された位置センサの出力端子だけがアンプに接続されるようにする。これによって、本発明では、前記アンプの入力端子に、前記複数の位置センサに対する差動信号が入力できるようにする。
【0160】
これによると、本発明では、単一の感知方式と比較して、検出範囲が広くなった差動感知方式を提供することができる。また、本発明では、前記アンプの入力端子に前記複数の位置センサの結合による差動信号が入力されるようにすることで、前記位置センサの出力信号が前記制御部までいく経路において、オフセットノイズに露出することを最小化することができる。
【0161】
また、本発明では、複数の位置センサ、アンプ、及びアナログ・デジタル変換器からなる感知部内で、前記複数の位置センサに対する差動信号が出力されるようにして、駆動部において、プリント回路基板に接続されるパターン及びピン数を最小化することができ、これによるプリント回路基板のスペースを節約することができる。
【0162】
また、本発明では、コモンモードノイズに対して、前記複数の位置センサに対する差分値を求めるようにして、内部ノイズだけではなく、外部ノイズにも優れる特性を有することができる。
【0163】
また、本発明では、カメラモジュールの使用環境により、アンプ段に特定の位置センサの検出信号だけが伝達されるようにするか、複数の位置センサに対する差動信号が伝達されるようにする。これによって、本発明では、感知感度が大きくならなければならない環境、及び感知範囲が大きくならなければならない環境内でそれぞれ、最適の検出信号を得られる。
【0164】
図11は、比較例によるセンサユニットと、本発明のセンサユニットの接続関係を比較した図である。
【0165】
すなわち、前記位置センサの感知範囲を拡げるためには、複数の位置センサを配置し、それによって、前記制御部290において、前記複数の位置センサに対する差動信号を計算して使用することができる。
【0166】
言い換えると、図11(a)でのように、比較例では、複数のホールセンサの出力端子がそれぞれ、互いに異なるアンプに接続される。また、前記ホールセンサに接続されたそれぞれのアンプは、互いに異なるアナログ・デジタル変換器に接続される。これによって、前記制御部には、多数のアナログ・デジタル変換器に接続される入力ピンを設けなければならない。ここで、前記アナログ・デジタル変換器のそれぞれは、多数の信号ラインを介して、多数ビットのデジタル信号を出力し、これによって、前記アナログ・デジタル変換器の数が増加することにつれ、前記制御部で要する入力ピンの数は、これに比例して増加することになる。また、比較例では、前記ホールセンサの数だけ、前記アンプ及びアナログ・デジタル変換器を設けなければならない。
【0167】
しかし、本発明では、複数のホールセンサのうち、外郭に配置されたホールセンサが有する2つの出力端子のうち、1つの出力端子が、前記アンプ320の非反転端子(+)及び反転端子(-)にそれぞれ接続されるようにし、残りのホールセンサを含む出力端子は、相互隣接するホールセンサの出力端子に接続されるようにしている。これにより、本発明では、前記制御部290で要する入力ピンの数を最小化することができ、前記制御部290まで移動する経路上において、前記検出信号がオフセットノイズに露出するという問題を最小化することができる。
【0168】
図12は、本発明の他の本発明によるセンサユニットの接続関係を説明するための図である。
【0169】
前記では、前記複数のセンサユニットがそれぞれ、ホールセンサからなることと説明した。しかし、本発明では、前記複数のセンサユニットが前記ホールセンサではなく、誘導コイルからなることもできる。
【0170】
図12に示しているように、前記複数のセンサユニットは、複数の誘導コイルを含む。そして、前記複数の誘導コイルのそれぞれは、2つの出力端子を含む。ここで、前記2つの出力端子のうち1つは、前記誘導コイルの一端であり、前記2つの出力端子のうち、他の一つは、前記誘導コイルの他端である。
【0171】
そして、前記複数の誘導コイルの端部は、前記ホールセンサが有する接続関係に対応するように、隣接する誘導コイルの端部に接続されるか、前記アンプ320の非反転端子(+)又は反転端子(-)に接続される。
【0172】
すなわち、最初に配置された誘導コイルの第1の出力端は、前記アンプ320の非反転端子(+)に接続される。そして、前記最初に配置された誘導コイルの第2の出力端は、隣接する次番目の誘導コイルの第1の出力端に接続される。
【0173】
そして、第2に配置された誘導コイルの第1の出力端は、以前に配置された誘導コイルの第2の出力端に接続され、前記第2に配置された誘導コイルの第2の出力端は、次番目の誘導コイルの第1の出力端に接続される。
【0174】
また、最後に配置された誘導コイルの第1の出力端は、以前に配置された誘導コイルの第2の出力端に接続され、前記最後に配置された誘導コイルの第2の出力端は、前記アンプ320の反転端子(-)に接続される。
【0175】
図13は、比較例による位置センサ部の検出範囲を示す図であり、図14は、本発明の本発明による位置センサ部の検出範囲を示す図である。
【0176】
図13に示しているように、前記位置センサ部を構成するセンサユニットが単一のセンサユニットである場合、前記位置センサ部が有する感知範囲は、かなり狭い。すなわち、従来の感知方法は、1つのセンサの出力のみを用い、ここで、前記1つのセンサの出力における線形区間(Linear区間、X区間)だけを使うことになる。
【0177】
これとは異なり、図14を参照すると、本発明では、前記位置センサ部が多数のセンサユニットからなり、これにより、前記多数のセンサユニットに対する差動信号を基に、感知範囲が決められる。そこで、本発明では、図13でのような比較例が有する感知範囲よりも広い感知範囲を有する位置感知部を提供することができる。
【0178】
図15は、本発明の他の実施例による位置センサ部の詳細構成を示すブロック図である。
【0179】
一方、前記のような位置センサ部は、複数のセンサユニットが相互接続した構造で、前記アンプ320に信号を提供している。このような接続構造の場合、前記複数のセンサユニットの検出信号に対する感知範囲は、大いに増加することができるが、単一のセンサ方式に比して、感知感度は減少することがある。
【0180】
そこで、本発明では、カメラモジュールの動作条件により、前記アンプ320に複数のセンサユニットの接続による検出信号が供給されるようにするか、複数のセンサユニットのうち、特定のセンサユニットに対する検出信号だけが前記アンプ320に伝達されるようにする。
【0181】
このため、図15でのように、前記位置センサ部は、スイッチ340を更に含む。
【0182】
前記スイッチ340は、一端が前記アンプ320の反転端子(-)に接続され、他端が前記複数のセンサユニットの出力端子のいずれか1つの出力端子に接続される。
【0183】
言い換えると、前記複数のセンサユニットが2つのホールセンサからなる場合、前記スイッチ340は、最初に配置されたホールセンサの第2の検出信号出力端子に接続されるか、前記第2に配置されたホールセンサの第2の検出信号出力端子に接続される。
【0184】
ここで、前記スイッチ340が最初に配置されたホールセンサの第2の検出信号出力端子に接続される場合、前記アンプ320には、前記最初に配置されたホールセンサの出力信号だけが入力される。これにより、本発明では、前記アンプ320が前記特定のホールセンサにのみ接続されるようにして、感知感度が求められる条件で、最適の感知感度を提供することができる。
【0185】
また、前記スイッチ340が前記第2に配置されたホールセンサの第2の検出信号出力端子に接続される場合、前記アンプ320には、前記最初に配置されたホールセンサ及び前記第2に配置されたホールセンサの出力信号の組合せ信号が入力される。これによって、本発明では、前記アンプ320が前記複数のホールセンサに接続されるようにして、感知範囲が求められる条件で、最適の感知範囲を提供することができる。
【0186】
本発明による実施例では、複数のホールセンサのような位置センサが相互接続されるようにし、それにより、最外部に配置された位置センサの出力端子だけがアンプに接続されるようにする。これにより、本発明では、前記アンプの入力端子に、前記複数の位置センサに対する差動信号が入力できるようにする。
【0187】
これによると、本発明では、単一の感知方式に比べて、検出範囲が広くなった差動感知方式を提供することができる。また、本発明では、前記アンプの入力端子に、前記複数の位置センサの結合による差動信号が入力されるようにすることで、前記位置センサの出力信号が前記制御部までいく経路において、オフセットノイズに露出することを最小化することができる。
【0188】
また、本発明では、複数の位置センサ、アンプ、及びアナログ・デジタル変換器から構成される感知部内で、前記複数の位置センサに対する差動信号が出力されるようにして、駆動部において、プリント回路基板に接続されるパターン及びピン数を最小化することができ、これによるプリント回路基板のスペースを節約することができる。
【0189】
また、本発明では、コモンモードノイズに対して、前記複数の位置センサに対する差分値を求めるようにして、内部ノイズだけではなく、外部ノイズにも優れた特性を有することができる。
【0190】
また、本発明では、カメラモジュールの使用環境により、アンプ段に特定の位置センサの検出信号だけが伝達されるようにするか、複数の位置センサに対する差動信号が伝達されるようにする。これにより、本発明では、感知感度が大きくならなければならない環境、及び感知範囲が大きくならなければならない環境内でそれぞれ、最適の検出信号を得ることができる。
【0191】
図16は、本発明の本発明によるカメラモジュールの動作方法をステップ別に説明するためのフローチャートである。
【0192】
まず、制御部290は、カメラモジュールの第1及び第2のレンズアセンブリに対する位置感知条件を決める(S110)。 ここで、前記位置感知条件の決定は、現在の動作条件が位置データ獲得において、感知感度が求められる条件であるか、それとも、感知範囲が求められる条件であるかを決める。例えば、レンズアセンブリの移動範囲が大きいため、正しい位置感知のためには、前記広い感知範囲が要求される。また、これとは異なり、前記レンズアセンブリの移動範囲が小さく、且つ、微細な動きがあった場合は、前記広い感知範囲よりは、正しい感知感度が求められる。これにより、前記制御部は、前記位置感知条件を決めることができる。
そして、制御部290は、前記決められた位置感知条件により、前記スイッチ340の切換え動作を制御する(S120)。
【0193】
ついで、制御部290は、前記スイッチ340の動作により、相互接続された複数のセンサユニットの差動信号、又は特定のセンサユニットの検出信号を受信する(S130)。
【0194】
そして、制御部290は、前記受信した信号を基に、前記第1又は第2のレンズアセンブリの現在位置を計算する(S140)。
【0195】
また、前記制御部290は、前記現在位置が計算されると、前記計算された現在位置と目標位置の差により、前記第1のレンズ駆動部240又は第2のレンズ駆動部250に制御信号を出力する(S150)。
【0196】
以上で説明された特徴、構造、効果などは、少なくとも1つの実施例に含まれ、必ずしも1つの実施例にのみ限定されるものではない。さらには、各実施例で例示された特徴、構造、効果などは、本発明が属する分野における通常の知識を有する者によって、他の実施例に対しても組合せ又は変形して実施可能である。そこで、このような組合せと変形に関する内容は、本発明の範囲に含まれることと解析されるべきである。
【0197】
以上では実施例を中心に説明したが、これは単に例示に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性を逸脱しない範囲で、以上で例示していない複数の変形と応用が可能であることが分かる。例えば、本発明に具体的に現れた各構成要素は、変形して実施可能である。そして、このような変形と応用に関する相違点は、添付の請求範囲で設定する本発明の範囲に含まれることと解析されるべきである。
図1
図2
図3a
図3b
図4a
図4b
図4c
図5a
図5b
図6
図7a
図7b
図7c
図8
図9
図10a
図10b
図10c
図10d
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2023-08-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズアセンブリと、
前記レンズアセンブリを駆動する駆動部と、
前記レンズアセンブリの位置を感知する複数の位置センサと、
前記複数の位置センサに接続された信号処理部と、を含み、
前記複数の位置センサは、互に電気的に直接接続され、
前記信号処理部は、前記複数の位置センサのうちいずれか一つに接続された第1入力端子及び前記複数の位置センサのうち他の一つに接続された第2入力端子を含むことを特徴とする、カメラモジュール。
【請求項2】
レンズアセンブリと、
前記レンズアセンブリを駆動する駆動部と、
前記レンズアセンブリの位置を感知し、感知結果による信号を出力する複数の位置センサと、
前記複数の位置センサを介して出力される信号に基づいて前記駆動部を制御するための駆動信号を出力する信号処理部と、を含み、
前記複数の位置センサは、互いに直接接続されて前記感知結果による差動信号を出力し、
前記信号処理部は、前記差動信号に基づいて前記駆動信号を出力することを特徴とする、カメラモジュール
【請求項3】
前記複数の位置センサは、2つであり、
前記2つの位置センサは、互いに直列に接続されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記複数の位置センサは、3つ以上であり、
前記3つ以上の位置センサのうち少なくとも2つは、互いに直列に接続されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記信号処理部は、前記複数の位置センサのうちいずれか一つに接続された第1入力端子及び前記複数の位置センサのうち他の一つに接続された第2入力端子を含むことを特徴とする、請求項2に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記複数の位置センサのそれぞれは、第1出力端子及び第2出力端子を含み、
前記複数の位置センサのそれぞれの第1出力端子は、互いに接続され、
前記複数の位置センサのそれぞれの第2出力端子は、前記信号処理部の前記第1入力端子及び前記第2入力端子のそれぞれに接続されることを特徴とする、請求項1または請求項5に記載のカメラモジュール。
【請求項7】
前記複数の位置センサは、複数のホールセンサを含むことを特徴とする、請求項1または請求項5に記載のカメラモジュール。
【請求項8】
前記複数の位置センサは、前記レンズアセンブリの移動に伴って変化する磁力を検出することを特徴とする、請求項1または請求項5に記載のカメラモジュール。
【請求項9】
前記駆動部は、マグネット及び前記マグネットに対応するコイルを含み、
前記駆動信号は、前記コイルに提供される信号であることを特徴とする、請求項1または請求項5に記載のカメラモジュール。
【請求項10】
前記信号処理部は、
前記第1及び第2入力端子を含み、前記複数の位置センサを介して出力される信号を増幅する増幅部を含むことを特徴とする、請求項1または請求項5に記載のカメラモジュール。
【請求項11】
前記信号処理部は、
前記増幅部に接続され、前記増幅部の出力信号をデジタル信号に変換する変換部を含むことを特徴とする、請求項10に記載のカメラモジュール。
【請求項12】
前記信号処理部は、
前記変換部に接続され、前記デジタル信号に基づいて前記レンズアセンブリを目標位置に移動させるための駆動信号を出力する制御部を含むことを特徴とする、請求項11に記載のカメラモジュール。
【請求項13】
レンズアセンブリと、
前記レンズアセンブリを駆動する駆動部と、
前記レンズアセンブリの位置を感知する複数の位置センサと、
前記複数の位置センサに接続された信号処理部と、を含み、
前記複数の位置センサのそれぞれは、第1出力端子及び第2出力端子を含み、
前記複数の位置センサのそれぞれの第1出力端子は、互いに直列に接続され、
前記複数の位置センサのそれぞれの第2出力端子は、前記信号処理部の第1及び第2入力端子のそれぞれに接続されることを特徴とする、カメラモジュール。
【請求項14】
レンズアセンブリと、
前記レンズアセンブリを駆動する駆動部と、
前記レンズアセンブリの位置を感知する複数の位置センサと、
前記複数の位置センサに接続された信号処理部と、を含み、
前記複数の位置センサは、少なくとも3つ以上を含み、
前記信号処理部は、前記少なくとも3つ以上の位置センサの出力信号に基づいて前記レンズアセンブリの位置を感知することを特徴とする、カメラモジュール。
【請求項15】
前記少なくとも3つの位置センサのうち少なくとも2つの位置センサは、互いに直列に直接接続されることを特徴とする、請求項14に記載のカメラモジュール。
【請求項16】
前記レンズアセンブリは、
第1レンズを含む第1レンズアセンブリと、
第2レンズを含む第2レンズアセンブリと、を含み、
前記複数の位置センサは、
前記第1レンズアセンブリの位置を感知する第1群の複数の位置センサと、
前記第2レンズアセンブリの位置を感知する第2群の複数の位置センサと、を含み、
前記第1群及び前記第2群の複数の位置センサのうち少なくとも1つの群の複数の位置センサは、3つ以上で備えられることを特徴とする、請求項14に記載のカメラモジュール。
【請求項17】
前記第1レンズ及び第2レンズのうちいずれか一つは、ズームレンズであり、
前記第1レンズ及び第2レンズのうち他の一つは、フォーカスレンズであることを特徴とする、請求項16に記載のカメラモジュール。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズアセンブリと、
前記レンズアセンブリを駆動する駆動部と、
前記レンズアセンブリの位置を感知する複数のセンサユニットと、
前記複数のセンサユニットと接続された入力部と、
を含み、
前記複数のセンサユニットは、第1センサユニット及び第2センサユニットを含み、
前記入力部は、前記第1センサユニット及び前記第2センサユニットと連結され、
前記第1センサユニットは、第1検出信号出力端子及び第2検出信号出力端子を含み、
前記第2センサユニットは、第3検出信号出力端子及び第4検出信号出力端子を含み、
前記第2検出信号出力端子は、前記第3検出信号出力端子と直接連結された、カメラモジュール。
【請求項2】
前記第2検出信号出力端子と前記第3検出信号出力端子は、直列連結された、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記第1検出信号出力端子と前記第4検出信号出力端子は、前記入力部と直接連結された、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記入力部は、前記第1検出信号出力端子と直接連結された第1入力端子と、前記第4検出信号出力端子と直接連結された第2入力端子を含む、請求項3に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記第1入力端子は、非反転端子と反転端子のうちのいずれか1つであり、
前記第2入力端子は、非反転端子と反転端子のうち前記第1入力端子と異なる1つである、請求項4に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記複数のセンサユニットは、第3センサユニットをさらに含み、
前記第3センサユニットは、第5検出信号出力端子及び第6検出信号出力端子を含み、
前記第5検出信号出力端子は、前記第1検出信号出力端子と前記第4検出信号出力端子のうちいずれか1つと直接連結された、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項7】
前記第2センサユニットは、前記第1センサユニットと前記第3センサユニットの間に配置され
前記第5検出信号出力端子は、前記第4検出信号出力端子と直列連結された、請求項6に記載のカメラモジュール。
【請求項8】
前記入力部は、第1入力端子と第2入力端子を含み
前記第1入力端子は、前記第1検出信号出力端子と直接連結され
前記第2入力端子は、前記第6検出信号出力端子と直接連結された、請求項7に記載のカメラモジュール
【請求項9】
前記入力部は、前記第1センサユニットの第1検出信号及び前記第2センサユニットの第2検出信号の差動信号を受信する、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項10】
前記駆動部を制御する駆動制御部を含み、
前記駆動部は、コイルを含み、
前記駆動制御部は、前記入力部が受信した前記差動信号に基づいて前記コイルに印加される電流を制御する、請求項9に記載のカメラモジュール。
【請求項11】
前記入力部は、前記第1及び第2センサユニットと連結された増幅部と、前記増幅部と連結されたアナログ・デジタル変換部を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項12】
前記第1及び第2センサユニットのそれぞれは、ホールセンサを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項13】
前記第1及び第2センサユニットのそれぞれは、前記移動部の移動位置に応じて変化する磁力を検出する、請求項1から10のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項14】
複数のセンサユニットと
前記複数のセンサユニットと連結される入力部と
を含み、
前記複数のセンサユニットは、第1センサユニット及び第2センサユニットを含み、
前記入力部は、第1入力端子及び第2入力端子を含み
前記第1センサユニットは、第1検出信号出力端子及び第2検出信号出力端子を含み、
前記第2センサユニットは、第3検出信号出力端子及び第4検出信号出力端子を含み、
前記第2検出信号出力端子は、前記第3検出信号出力端子と直接連結され
前記第1検出信号出力端子は、前記入力部の前記第1入力端子と連結され、
前記第4検出信号出力端子は、前記入力部の前記第2入力端子と連結された、カメラモジュール。
【請求項15】
前記第2検出信号出力端子及び前記第3検出信号出力端子は、直列連結された、請求項14に記載のカメラモジュール。
【請求項16】
前記第1入力端子は、非反転端子と反転端子のうちのいずれか1つであり、
前記第2入力端子は、非反転端子と反転端子のうち前記第1入力端子と異なる1つである、請求項14に記載のカメラモジュール。
【請求項17】
前記駆動部は、コイルを含み、
前記入力部は、前記第1及び第2センサユニットの検出信号に基づいて前記コイルに印加される電流を制御する、請求項14に記載のカメラモジュール。
【請求項18】
移動部と
前記移動部を駆動させる駆動部と
前記移動部の位置を感知する複数のセンサユニットと、
前記複数のセンサユニットと連結される入力部と
を含み、
前記複数のセンサユニットは、第1センサユニット及び第2センサユニットを含み、
前記入力部は、前記第1センサユニット及び前記第2センサユニットと連結され、
前記第1及び第2センサユニットは、電気的に直列連結され
前記入力部は、前記第1センサユニットと連結された第1入力端子と、前記第2センサユニットと連結された第2入力端子を含む、カメラモジュール
【請求項19】
前記複数のセンサユニットは、前記第1センサユニットと第2センサユニットの間に配置された第3センサユニットをさらに含み
前記第3センサユニットは、前記第1センサユニット及び前記第2センサユニットのそれぞれと直接連結され
前記第2センサユニットは、前記第3センサユニットを介して前記第1センサユニットと電気的に直列連結された、請求項18に記載のカメラモジュール。
【請求項20】
移動部と、
前記移動部を駆動させる駆動部と
前記移動部の位置を感知する複数のセンサユニットと
前記複数のセンサユニットと連結されるアンプと、
を含み、
前記複数のセンサユニットは、第1センサユニット及び第2センサユニットを含み
前記アンプは、前記第1センサユニット及び前記第2センサユニットと連結され、
前記第1センサユニットは、第1検出信号出力端子及び第2検出信号出力端子を含み、
前記第2センサユニットは、第3検出信号出力端子及び第4検出信号出力端子を含み
前記第2検出信号出力端子は、前記第3検出信号出力端子と直接連結された、カメラモジュール
【手続補正書】
【提出日】2023-09-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動部と、
前記移動部を駆動する駆動部と、
前記移動部の位置を感知する複数のセンサユニットと、
前記複数のセンサユニットと接続された入力部と、
を含み、
前記複数のセンサユニットは、第1センサユニット及び第2センサユニットを含み、
前記入力部は、前記第1センサユニット及び前記第2センサユニットと連結され、
前記第1センサユニットは、第1検出信号出力端子及び第2検出信号出力端子を含み、
前記第2センサユニットは、第3検出信号出力端子及び第4検出信号出力端子を含み、
前記第2検出信号出力端子は、前記第3検出信号出力端子と直接連結された、カメラモジュール。
【請求項2】
前記第2検出信号出力端子と前記第3検出信号出力端子は、直列連結された、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記第1検出信号出力端子と前記第4検出信号出力端子は、前記入力部と直接連結された、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記入力部は、前記第1検出信号出力端子と直接連結された第1入力端子と、前記第4検出信号出力端子と直接連結された第2入力端子を含む、請求項3に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記第1入力端子は、非反転端子と反転端子のうちのいずれか1つであり、
前記第2入力端子は、非反転端子と反転端子のうち前記第1入力端子と異なる1つである、請求項4に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記複数のセンサユニットは、第3センサユニットをさらに含み、
前記第3センサユニットは、第5検出信号出力端子及び第6検出信号出力端子を含み、
前記第5検出信号出力端子は、前記第1検出信号出力端子と前記第4検出信号出力端子のうちいずれか1つと直接連結された、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項7】
前記第2センサユニットは、前記第1センサユニットと前記第3センサユニットの間に配置され、
前記第5検出信号出力端子は、前記第4検出信号出力端子と直列連結された、請求項6に記載のカメラモジュール。
【請求項8】
前記入力部は、第1入力端子と第2入力端子を含み、
前記第1入力端子は、前記第1検出信号出力端子と直接連結され、
前記第2入力端子は、前記第6検出信号出力端子と直接連結された、請求項7に記載のカメラモジュール。
【請求項9】
前記入力部は、前記第1センサユニットの第1検出信号及び前記第2センサユニットの第2検出信号の差動信号を受信する、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項10】
前記駆動部を制御する駆動制御部を含み、
前記駆動部は、コイルを含み、
前記駆動制御部は、前記入力部が受信した前記差動信号に基づいて前記コイルに印加される電流を制御する、請求項9に記載のカメラモジュール。
【請求項11】
前記入力部は、前記第1及び第2センサユニットと連結された増幅部と、前記増幅部と連結されたアナログ・デジタル変換部を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項12】
前記第1及び第2センサユニットのそれぞれは、ホールセンサを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項13】
前記第1及び第2センサユニットのそれぞれは、前記移動部の移動位置に応じて変化する磁力を検出する、請求項1から10のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項14】
複数のセンサユニットと、
前記複数のセンサユニットと連結される入力部と、
を含み、
前記複数のセンサユニットは、第1センサユニット及び第2センサユニットを含み、
前記入力部は、第1入力端子及び第2入力端子を含み、
前記第1センサユニットは、第1検出信号出力端子及び第2検出信号出力端子を含み、
前記第2センサユニットは、第3検出信号出力端子及び第4検出信号出力端子を含み、
前記第2検出信号出力端子は、前記第3検出信号出力端子と直接連結され、
前記第1検出信号出力端子は、前記入力部の前記第1入力端子と連結され、
前記第4検出信号出力端子は、前記入力部の前記第2入力端子と連結された、カメラモジュール。
【請求項15】
前記第2検出信号出力端子及び前記第3検出信号出力端子は、直列連結された、請求項14に記載のカメラモジュール。
【請求項16】
前記第1入力端子は、非反転端子と反転端子のうちのいずれか1つであり、
前記第2入力端子は、非反転端子と反転端子のうち前記第1入力端子と異なる1つである、請求項14に記載のカメラモジュール。
【請求項17】
移動部と、
前記移動部を駆動させる駆動部と、
前記移動部の位置を感知する複数のセンサユニットと、
前記複数のセンサユニットと連結される入力部と、
を含み、
前記複数のセンサユニットは、第1センサユニット及び第2センサユニットを含み、
前記入力部は、前記第1センサユニット及び前記第2センサユニットと連結され、
前記第1及び第2センサユニットは、電気的に直列連結され、
前記入力部は、前記第1センサユニットと連結された第1入力端子と、前記第2センサユニットと連結された第2入力端子を含む、カメラモジュール。
【請求項18】
前記駆動部は、コイルを含み
前記入力部は、前記第1及び第2センサユニットの検出信号に基づいて前記コイルに印加される電流を制御する、請求項17に記載のカメラモジュール
【請求項19】
前記複数のセンサユニットは、前記第1センサユニットと第2センサユニットの間に配置された第3センサユニットをさらに含み、
前記第3センサユニットは、前記第1センサユニット及び前記第2センサユニットのそれぞれと直接連結され、
前記第2センサユニットは、前記第3センサユニットを介して前記第1センサユニットと電気的に直列連結された、請求項17に記載のカメラモジュール。
【請求項20】
移動部と、
前記移動部を駆動させる駆動部と、
前記移動部の位置を感知する複数のセンサユニットと、
前記複数のセンサユニットと連結されるアンプと、
を含み、
前記複数のセンサユニットは、第1センサユニット及び第2センサユニットを含み、
前記アンプは、前記第1センサユニット及び前記第2センサユニットと連結され、
前記第1センサユニットは、第1検出信号出力端子及び第2検出信号出力端子を含み、
前記第2センサユニットは、第3検出信号出力端子及び第4検出信号出力端子を含み、
前記第2検出信号出力端子は、前記第3検出信号出力端子と直接連結された、カメラモジュール。