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特開2023-158167交通状態ディスプレイシステムおよび関連するディスプレイ方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023158167
(43)【公開日】2023-10-26
(54)【発明の名称】交通状態ディスプレイシステムおよび関連するディスプレイ方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/01 20060101AFI20231019BHJP
【FI】
G08G1/01 A
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023145995
(22)【出願日】2023-09-08
(62)【分割の表示】P 2021036859の分割
【原出願日】2021-03-09
(31)【優先権主張番号】109134001
(32)【優先日】2020-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】504429600
【氏名又は名称】緯創資通股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】WISTRON CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 家賢
(72)【発明者】
【氏名】林 政衛
(57)【要約】
【課題】リアルタイム交通状態及び関連データ情報を網羅的に提供し得る交通状態ディスプレイシステム及び関連ディスプレイ方法を提供する。
【解決手段】交通状態ディスプレイ画像を表示するための交通状態ディスプレイシステムが開示されている。交通状態ディスプレイ画像は、複数の交差点交通状態を含む地図情報を含み、複数の交差点交通状態の各交差点交通状態は、交差点の各副交差点の信号状態を表示するように構成された信号状態ディスプレイ画像と、車両交通データに従った交差点の流出テーブルおよび流入テーブルを表示するように構成された交通方向転換ベクトルディスプレイ画像とを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通状態ディスプレイシステムのための交通状態ディスプレイ方法であって、
各交差点交通状態が複数の信号状態ディスプレイ画像を含む、複数の交差点交通状態を表示することと、
各信号状態ディスプレイ画像の交差点の各副交差点の信号状態を表示することと、
車両交通データに従って、交通方向転換ベクトルディスプレイ画像によって、前記交差点の各副交差点に対応する流出テーブルおよび流入テーブルを表示することと、を含み、
前記交通方向転換ベクトルディスプレイ画像上の前記交差点の各副交差点は、増加する数で番号付けられ、
前記流出テーブルおよび前記流入テーブルは、各副交差点の前記増加する数に対応する余りに従って表示される、
交通状態ディスプレイ方法。
【請求項2】
交通状態ディスプレイシステムのための交通状態ディスプレイ方法であって、
複数の交差点交通状態を表示することと、
信号状態ディスプレイ画像の交差点の各副交差点の信号状態を表示することと、を含み、
前記複数の交差点交通状態の各交差点交通状態の前記信号状態ディスプレイ画像は、対応するリアルタイム交通フェーズおよび対応するデフォルト交通フェーズに従って決定され、前記デフォルト交通フェーズは、データベースから取得され、前記信号状態ディスプレイ画像は、各副交差点の交通フェーズの異なる組み合わせを含み、前記信号状態ディスプレイ画像は、信号状態数によって更新され、前記信号状態ディスプレイ画像は、前記信号状態数を含む信号状態テーブルを参照する、
交通状態ディスプレイ方法。
【請求項3】
交通状態ディスプレイシステムのための交通状態ディスプレイ方法であって、
複数の交差点交通状態を表示することと、
信号状態ディスプレイ画像の交差点の各副交差点の信号状態を表示することと、
車両交通データに従って、交通方向転換ベクトルディスプレイ画像によって、前記交差点の各副交差点に対応する流出テーブルおよび流入テーブルを表示することと、を含み、
各副交差点は、増加する数を有し、4つの主方向のうちの主方向が複数の副交差点を有するとき、前記主方向の前記複数の副交差点に対応する増加する数の余りは、4で割られるときに同一であり、前記交通方向転換ベクトルディスプレイ画像の前記交差点の第1の副交差点の第1の流出テーブルおよび第1の流入テーブルの第1の表示方向は、前記交通方向転換ベクトルディスプレイ画像の前記交差点の第2の副交差点の第2の流出テーブルおよび第2の流入テーブルの第2の表示方向と異なり、前記第1の副交差点および前記第2の副交差点の前記増加する数の余りは、4で割られるときに異なり、前記交通方向転換ベクトルディスプレイ画像は、前記第1の副交差点の前記第1の流出テーブルおよび前記第2の副交差点の前記第2の流入テーブルに関連する湾曲した矢印を含み、前記信号状態ディスプレイ画像の第1の副交差点の第1の信号状態と第2の副交差点の第2の信号状態との間には回転角度差が存在し、該回転角度差は、前記第1の副交差点および前記第2の副交差点の増加する数に関連し、前記第1の副交差点および前記第2の副交差点の前記増加する数の余りは、4で割られるときに異なる、
交通状態ディスプレイ方法。
【請求項4】
交通状態ディスプレイシステムのための交通状態ディスプレイ方法であって、
複数の交差点交通状態を表示することと、
信号状態ディスプレイ画像の交差点の各副交差点の信号状態を表示することと、
前記複数の交差点交通状態の各交差点交通状態に従って各交差点の自動車記憶を決定し、自動車記憶情報によって各交差点の前記自動車記憶または自動車記憶状態を表示することと、
前記複数の交差点交通状態の各交差点交通状態の車速情報に従って前記複数の交差点の間の車速画像を表示することと、を含み、
前記複数の交差点の間の前記車速画像は、前記複数の交差点の第1の交差点および第2の交差点のリンクベクトルまたは回転行列に従って図示される、
交通状態ディスプレイ方法。
【請求項5】
交通状態ディスプレイ画像を表示するための交通状態ディスプレイシステムであって、
前記交通状態ディスプレイ画像は、複数の交差点交通状態を含む、地図情報を含み、前記複数の交差点交通状態の各交差点交通状態は、
交差点の各副交差点の信号状態を表示するように構成される信号状態ディスプレイ画像と、
車両交通データに従った前記交差点の流出テーブルおよび流入テーブルを表示するように構成される交通方向転換ベクトルディスプレイ画像と、を含み、
前記交通方向転換ベクトルディスプレイ画像上の前記交差点の各副交差点は、増加する数で番号付けられ、
前記流出テーブルおよび前記流入テーブルは、各副交差点の前記増加する数に対応する余りに従って表示される、
交通状態ディスプレイシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通状態ディスプレイシステムおよび関連するディスプレイ方法に関し、より具体的には、交通状態を表示することができる交通状態ディスプレイシステム及び関連するディスプレイ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
道路での車両台数の増加に伴い、例えば、道路交差点での車両台数、平均車速または信号状態に関するデータを提供することによって、都市全体の交通状態を徹底的に管理する交通管理ユニットが求められている。しかしながら、都市の発展に伴い、大都市の車両台数および交通の複雑さが増大する。従来の交通状態ディスプレイシステムは、リアルタイム交通状態のみを提供できるが、データ統計または交通状態の分析のための網羅的な交通状態情報を提供することができない。従って、従来の技術に対する改良が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、リアルタイム交通状態及び関連するデータ情報を網羅的に提供することができる交通状態ディスプレイシステム及び関連するディスプレイ方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態が、交通状態ディスプレイ画像を表示するための交通状態ディスプレイシステムを開示し、交通状態ディスプレイ画像は、複数の交差点交通状態を含む、地図情報を含み、複数の交差点交通状態の各交差点交通状態は、交差点の各副交差点の信号状態を表示するように構成される信号状態ディスプレイ画像と、車両交通データに従った交差点の流出テーブルおよび流入テーブルを表示するように構成される交通方向転換ベクトルディスプレイ画像とを含む。
【0005】
本発明の別の実施形態が、交通状態ディスプレイシステムのための交通状態ディスプレイ方法を開示し、交通状態ディスプレイ方法は、複数の交差点交通情報を表示することと、信号状態ディスプレイ画像の交差点の各副交差点の信号状態を表示することと、車両交通データに従った交通方向転換ベクトルディスプレイ画像を用いて交差点の流出テーブルおよび流入テーブルを表示することとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の実施形態に従った交通状態ディスプレイ画像の概略図である。
図2】本発明の実施形態に従った交差点交通状態の信号状態ディスプレイ画像及び車両記憶情報の概略図である。
図3】本発明の実施形態に従った副交差点の番号付けの概略図である。
図4】本発明の実施形態に従った交差点交通状態の交通旋回ベクトルディスプレイ画像の概略図である。
図5】本発明の実施形態に従った交通状態表示方式の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の実施形態に従った交通状態ディスプレイ画像10(traffic status display picture)の概略図である図1を参照する。交通状態ディスプレイ画像10は、交通状態ディスプレイシステム1によって表示され、交通状態ディスプレイ画像10は、地図情報102と、車速情報104とを含む。交通状態ディスプレイシステム1は、ディスプレイ、メモリおよび中央処理装置(CPU)、または交通状態ディスプレイ画像10がディスプレイに提示されるように対応する計算を実行し且つ交通状態ディスプレイ画像10を決定する計算能力を有する電子デバイスであってよい。交通状態ディスプレイ画像10は、異なる交通状態を表示することができるユーザ用のユーザインタフェースであってよい。実施形態において、交通状態ディスプレイ画像10は、ユーザがウェブページを訪れることによって交通状態ディスプレイ画像10をブラウズすることがあるように、ウェブページ上に表示されてよい。地図情報102は、複数の交差点交通状態IT_1-IT_4を含み、例えば、地図情報102は、都市の道路名、緯度および経度座標を含む、地図情報であってよく、交差点交通状態IT_1-IT_4の各々は、信号状態ディスプレイ画像LS_1-LS_4を含む。交通状態ディスプレイ画像10の地図情報102は、交差点(intersections)の各交差点の交差点交通状態IT_1-IT_4を提示してよく、例えば、交差点交通状態IT_1は、交差道路(crossroad)であってよく、交差道路の道路は、全て双方向道路であってよい。すなわち、各副交差点(サブ交差点)(sub-intersection)は、一方向道路又は双方向道路であってよい。
【0008】
図1に示すように、(信号状態ディスプレイ画像LS_1-LS_4を含む)信号状態ディスプレイ画像LSは、交差点にある車両を示すために、1つの交差点の各副交差点の信号状態を表示するために利用されてよい。信号状態ディスプレイ画像LSは、交差点にある車両の運転方向を決定するためのリアルタイム交通フェーズ(real-time traffic phase)を含み、交差点の各交差点のリアルタイム交通フェーズは、デフォルト交通フェーズ(初期設定交通フェーズ)(default traffic phase)から決定され、デフォルト交通フェーズは、(図示していない)データベースから取得される。加えて、交通状態ディスプレイシステム1は、トランシーバ回路または通信回路を介してリアルタイム状態を受信して、信号状態ディスプレイ画像LSを表示してよい。例えば、トランシーバ回路または通信回路を介して信号状態を受信することによって、交通状態ディスプレイシステム1は、信号状態が信号状態ディスプレイ画像LSに表示されることがあるように、信号状態テーブルTLSに従って対応する信号状態を決定してよい。
【0009】
信号状態テーブルTLSは、異なる組み合わせの左折(左ターン)表示、直進表示、および右折(右ターン)表示に数(番号)を付ける。より具体的には、数Nは信号なしを表し、数0は(「停止」を表す)赤信号を表示し、数1は右折信号を表示し、数2は直進信号を表示し、数3は直進信号および右折信号を表示するなどである。よって、交通状態ディスプレイシステム1が、交差点の各交差点の信号状態ディスプレイ画像LS_1-LS_4の信号番号を受信した後、対応する信号状態は、交通状態テーブルTLSから取得されることがあり、交通状態ディスプレイ画像10は更新される。
【0010】
車速情報104は、交差点交通状態の各々に従って、副交差点の各々の間の車速画像を表示するために利用される。実施形態において、車速画像は、例えば、都市道路上では、異なる色または異なるタイプの線によって、滑らかな交通または渋滞した交通を表すことがあり、斜線は、30km/hよりも遅い車速を表し、網線は、30km/hよりも速い車速を表し、交差点の各々の間の車速状態が表示されることを可能にする。注目すべきことに、地図情報102、信号状態ディスプレイ画像LSまたは上記車速情報104は、インターネット又は通信回路から交通状態ディスプレイシステム1によって受信され、次に、交通状態ディスプレイ画像10上で更新されてよい。
【0011】
図1において、交差点交通状態IT_1の信号状態ディスプレイ画像LS_1は、交通フェーズ番号(交通フェーズ数)、交通フェーズの長さ、車速画像、道路名、及び信号状態のような、交差点のリアルタイム交通フェーズを表すことがある。本発明の実施形態に従った交差点交通状態IT_1の信号状態ディスプレイ画像LS_1および車両記憶情報CS_1(car storage information)の概略図である図2を参照する。信号状態ディスプレイ画像LS_1において、表示されている交通フェーズ番号は、1であり、交通フェーズ長は、107秒であり、交差点の東西道路は、チャンチェン東道路(Chung-Cheng East road)であり、交差点の南北道路は、ヘンナン道路(Heng-Nan road)である。車両記憶情報CS_1は、交差点交通状態の各々に従って各交差点の自動車記憶(car storage)または自動車記憶状態を決定し且つ表示するために利用され、自動車記憶又は自動車記憶状態は、交差点の監視カメラの画像から取得されてよい。例えば、異なる色又は異なるタイプの線が、自動車記憶が適切な状態又は不適切な状態にあることを示してよい。例えば、網線が適切な自動車記憶を表し、車線が不適切な自動車記憶を表して、交差点の各々の間の自動車記憶情報が表示されることを可能にする。加えて、図2では、現在の交通フェーズが交差点交通状態IT_1内の正方形フレームSFによって強調され、時間フェーズ(すなわち、デフォルト交通フェーズ)に対応する異なる信号状態の組み合わせが交差点交通状態IT_1の底に表示されてよく、デフォルト交通フェーズは、データベースに格納される。実際には、ユーザは図1の交差点交通状態IT_1をクリックして、図2の信号状態ディスプレイ画像LS_1を拡大してよく、或いは、交通状態ディスプレイシステム1は、図1に示す交差点交通状態IT_1-IT_4に詳細な信号状態を表示してよい。本発明は、上記実施形態に限定されない。
【0012】
交差点のタイプは異なる(例えば、道路交差点の量または交差点の方向が異なることがある)。交差点の副交差点を識別するために、本発明の交通状態ディスプレイ画像10は、副交差点を異なるタイプを有するものとして定義する。実施形態において、交差点の副交差点の各々は、増加する数(番号)で4つの主方向(すなわち、上、下、左および右)に割り当てられる。4つの主方向のうちの1つが複数の副交差点を有するとき、主方向に対応する増加する数の余りは、4で割ったときに同一である。
【0013】
本発明の実施形態に従った副交差点の番号付けの概略図である図3を参照する。図3の左上隅には、交差道路の4つの副交差点が、チャンチェン東道路(東西)およびヘンナン道路(南北)によって形成されている。4つの副交差点は、右の主方向である開始点から1~4の増加する数でそれぞれ割り当てられており、図3の左下隅において、交差点の副交差点は、1~8の増加する数でそれぞれ割り当てられおり、図3の右上隅では、T字交差点の3つの副交差点が、1、3、4の増加する数でそれぞれ割り当てられており、図3の右下隅において、交差点の副交差点は、1、2、3、4、6、8の増加する数でそれぞれ割り当てられている。以上の実施形態から分かるように、副交差点の上側での増加する数を4で割った余りは0であり、副交差点の右側での増加する数を4で割った余りは1であり、副交差点の下側での増加数を4で割った残りの余りは2であり、副交差点の左側の増加する数を4で割った余りは3であり、副交差点の順序が得られた商と余りに基づいて時計回りに表示される。複数の副交差点が主方向のうちの1つに存在するとき、同じ主方向での増加する副交差点の数の余りは、4で割ったときに同一である。従って、交通状態ディスプレイ画像10の交差点の副交差点の量が増加すると、本発明の実施形態は、交通量を計算するために或いは交差点交通状態IT_1-IT_4を図示するために、異なる量または形状を有する副交差点に番号を付けることがある。
【0014】
交差点交通状態IT_1-IT_4は、交通方向転換ベクトルディスプレイ画像(traffic turning vector display picture)TVをさらに含んでよい。交差点交通状態IT_1を例に取る。本発明の実施形態に従った交差点交通状態IT_1の交通方向転換ベクトルディスプレイ画像TV_1の概略図である図4を参照する。ユーザが図1の交差点交通状態IT_1をクリックすると、交通状態ディスプレイ画像10は、交通方向転換ベクトルディスプレイ画像TV_1を表示するように切り替えられてよく、或いは、交通方向転換ベクトルディスプレイ画像TV_1は、交通状態ディスプレイ画像10内にサムネイルで表示される。交通方向転換ベクトルディスプレイ画像TV_1は、交差点の車両交通データに従った交差点の各副交差点の流出テーブル(流出表)及び流入テーブル(流入表)を表示するために利用される。実施形態において、交通状態ディスプレイシステム1は、各副交差点に取り付けられるカメラ及び監視カメラを通じた車両検出に基づいて各副交差点の流出車両量を計算してよく、次に、交差点の各副交差点の流入車両量が相応して得られる。図4に示すように、副交差点に対応する増加する数1~4の流出テーブル及び流入テーブルが表示される。増加する数1を有する副交差点の流出テーブルから分かるように、168台の大型自動車、84台の自動車、及び42台のオートバイが、増加する数1を有する副交差点から増加する数4を有する副交差点に運転しており、156台の大型自動車、78台の自動車、39台のオートバイが、増加する数1を有する副交差点から増加する数3を有する副交差点に運転しており、144台の大型自動車、72台の自動車、36台のオートバイが、増加する数1を有する副交差点から増加する数2を有する副交差点に運転している。従って、819台の車両が、増加する数1を有する副交差点から出ており、1953台の車両が、増加する数4、3、2を有する副交差点からそれぞれ増加する数1を有する副交差点に入っている。加えて、対応する直進率及び方向転換率が流出テーブル及び流入テーブルに列挙される。同様に、交差点交通状態の交通方向転換ベクトルディスプレイ画像は、増加する数2~4を有する副交差点の流出テーブル及び流入テーブル並びに増加する数1を有する副交差点の流出テーブル及び流入テーブルに従って形成される。注目すべきことに、車両分類は、大型車両、自動車およびオートバイに限定されない。自転車、トラック、およびトレーラートラックのような他の種類の交通車両も、本発明に適用可能である。
【0015】
注目すべきことに、本発明の実施形態に従った交通状態ディスプレイシステム1が交通方向転換ベクトルディスプレイ画像を図示するとき、増加する数1を有する副交差点の流出テーブル及び流入テーブルは水平であり、増加する数2を有する副交差点の流出テーブル及び流入テーブルは垂直である。異なる増加する数に対応する副交差点(すなわち、対応する増加する数を4で割ったときに異なる余りを有する副交差点)の流入テーブル及び流出テーブルの表示方向は異なる。一例として、図4の交通方向転換ベクトルディスプレイ画像TV_1に示すように、交通状態ディスプレイシステム1が流出テーブル及び流入テーブルを計算した後に、交通状態ディスプレイシステム1は、増加する数1~4を4で割った余りに従って流出テーブルおよび流入テーブルを回転させるかどうかを決定するように構成される、すなわち、増加する数を4で割った余りが1および3であるとき、流出テーブル及び流入テーブルは水平であり、増加する数を4で割った余りが2および0であるとき、流出テーブル及び流入テーブルは垂直である、すなわち、水平な流出テーブルおよび流入テーブルと比較して90度回転させられる。よって、図4の流出テーブルおよび流入テーブルは表示され、各副交差点間のリンクが、車両の流入方向または流出方向を表すために、湾曲した矢印で図示される。
【0016】
交通状態画像を図示する計算を軽減するために、図3の左上隅に示すように、信号状態の増加する数1の副交差点と増加する数2~4を有する副交差点との間に、90度、180度および-90度の角度差がそれぞれ存在する。本発明の実施形態に従った交通状態ディスプレイシステム1がデータベースから交差点の交通フェーズ番号およびデフォルのト交通フェーズ情報を取得した後に、交通フェーズ番号に対応する増加する数を有する副交差点が取得される。よって、上記信号状態の角度差は、増加する数を有する単一の副交差点の信号状態に基づいて交通状態ディスプレイ画像10に示される、対応する副交差点の信号状態を図示するために知られており、副交差点に対応する信号状態は、対応する交差点で表示される。ある実施形態では、交通状態ディスプレイシステム1が副交差点に対応する増加する数を取得した後に、増加する数を4で割った余りに基づいて取得される。例えば、余りが2であるとき、角度差は90度であり、余りが3であるとき、角度差は180度であり、余りが0であるとき、角度差は-90度であり、これらの図は、副交差点の信号状態を図示するために相応して利用される。
【0017】
加えて、図1の交通状態ディスプレイ画像10の車速情報を図示するとき、双方向道路の車速情報は、各道路上に車速画像を表示するために提示されなければならない。車速情報が双方向道路上で重複するのを避けるために、本発明の実施形態に従った交通状態ディスプレイ画像10の交差点の各副交差点間の車速画像は、リンクベクトル(link vector)および回転行列(rotation matrix)に基づいて図示される。
【0018】
詳細には、交差点交通状態IT_2の場所Aと交差点交通状態IT_3の場所Bを例に取って、場所AおよびBの座標が道路の中心場所に対応する(x1,y1)および(x2,y2)と仮定する。本発明の実施形態に従った交通状態ディスプレイシステム1は、オフセット後の車速画像が回転行列に基づいて図示されるように、場所Aおよび場所Bに基づいてリンクベクトルAB=(x2-x1,y2-y1)を決定し、ベクトルABを1として正規化する。例えば、回転行列
【数1】
適用される交通シーンが左手交通であるとき、回転行列Mのθは-90度であり、車速画像は反時計回りオフセットであり、適用される交通シーンが右手交通であるとき、回転行列Mのθは90度であり、車速画像は時計回りオフセットである。オフセットベクトルは、オフセット車速画像を図示するために、回転行列および正規化ベクトルに基づいて計算されてよい。実際には、場所Aと場所Bとの間のルートは、湾曲した道路であることがあるので、上記方法が図1の交通状態ディスプレイ画像10に適用されるときに、場所Aと場所Bとの間の(すなわち、2つの交差点間の)座標の各々をキャプチャして、双方向道路を図示するときに車速画像のオフセット値を計算するために、オープンソース経路指定マシン(OSRM)または関連するアプリケーションインタフェースが利用されてよい。よって、本発明の実施形態に従った交通状態ディスプレイシステム1は、交差点情報のセットアップ時間コスト及びデータベースの記憶空間を低減するために、交差点の中心座標を記録することによって、双方向道路の車速画像を図示する。
【0019】
交通状態ディスプレイ画像10の動作方法は、図5に示すように、交通状態ディスプレイ方法50として要約されてよい。交通状態ディスプレイ方法50は、以下のステップを含む。
ステップ502:開始。
ステップ504:交差点交通状態を表示する。
ステップ506:信号状態ディスプレイ画像を介して交差点の各副交差点の信号状態を表示する。
ステップ508:交差点の車両交通データに従った交通方向転換ベクトルディスプレイ画像によって各副交差点の流出テーブル及び流入テーブルを表示する。
ステップ510:各交差点交通状態に従った車速情報と共に交差点の各副交差点間の車速画像を表示する。
ステップ512:終了。
【0020】
交通状態ディスプレイ方法50の動作方法に関するさらなる詳細が、上述の交通状態ディスプレイ画像10の実施形態によって提供されており、従って、簡略化のためにここでは説明されない。
【0021】
注目すべきことに、上述の図示の本発明の実施形態は、当業者によって適切に修正されてよく、それらに限定されない。例えば、車速画像の双方向道路を図示するための回転行列、自動車記憶装置のディスプレイ方法、副交差点の番号付け方法、流入テーブルの表示方向、および流入テーブルは、上記実施形態に限定されず、本発明に適用可能なユーザまたはコンピュータシステムの設定に従って修正されてよい。
【0022】
要約すると、本発明の実施形態に従った交通状態ディスプレイシステムおよび関連するディスプレイ方法は、交通状態および交通状態の関連するデータ情報を網羅的に表示するために、データベースの記憶空間および交差点情報のセットアップ時間コストを削減する。
【0023】
本発明の幾つかの実施形態を説明したが、上記実施形態は例示的であり、本発明を上記実施形態に限定することを意図しない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されてよく、発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な省略、置換、変更が行われることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0024】
【特許文献1】CN1841440A
【特許文献2】CN102360532B
【特許文献3】CN103531027B
【特許文献4】CN103985267A
【特許文献5】CN105809958A
【符号の説明】
【0025】
1 交通情報ディスプレイシステム
102 地図情報
104 車速情報
50 交通情報ディスプレイ方法
502~504 ステップ
A、B 場所
CS_1 自動車記憶情報
IT_1~IT_4 交差点交通状態
LS、LS_1~LS_4 信号状態ディスプレイ画像
TLS 信号状態テーブル
TV、TV_4 交通方向転換ベクトルディスプレイ画像
図1
図2
図3
図4
図5