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特開2023-15835課金処理装置、車両、課金処理方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023015835
(43)【公開日】2023-02-01
(54)【発明の名称】課金処理装置、車両、課金処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07B 15/00 20110101AFI20230125BHJP
【FI】
G07B15/00 J
G07B15/00 501
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021119856
(22)【出願日】2021-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】518018986
【氏名又は名称】三菱重工エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】立花 晋也
(72)【発明者】
【氏名】勝目 正
(72)【発明者】
【氏名】近藤 一海
【テーマコード(参考)】
3E127
【Fターム(参考)】
3E127AA10
3E127BA03
3E127BA11
3E127CA04
3E127CA59
3E127DA20
3E127DA43
3E127EA02
3E127EA12
3E127EA33
3E127EA43
3E127FB06
(57)【要約】
【課題】ゲート等を経由せずとも所定の施設(駅など)からシームレスに移動体(鉄道車両など)に乗車できるような交通システムの構築を可能とする課金処理装置を提供する。
【解決手段】課金処理装置は、車両内に設置された無線通信装置から、当該無線通信装置の識別情報と、人検知があったことを示す情報とを含む第1情報を受信する第1受信処理部と、利用者が持つ携帯端末装置から、前記無線通信装置の識別情報、前記携帯端末装置の識別情報および当該携帯端末装置の位置情報を含む第2情報を受信する第2受信処理部と、受信した前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記携帯端末装置を持つ利用者に対する乗車判定または降車判定を行う判定処理部と、前記乗車判定または前記降車判定の結果に基づいて、前記利用者に対する課金処理を行う課金処理部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両内に設置された無線通信装置から、当該無線通信装置の識別情報と、人検知があったことを示す情報とを含む第1情報を受信する第1受信処理部と、
利用者が持つ携帯端末装置から、前記無線通信装置の識別情報、前記携帯端末装置の識別情報および当該携帯端末装置の位置情報を含む第2情報を受信する第2受信処理部と、
受信した前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記携帯端末装置を持つ利用者に対する乗車判定または降車判定を行う判定処理部と、
前記乗車判定または前記降車判定の結果に基づいて、前記利用者に対する課金処理を行う課金処理部と、
を備える課金処理装置。
【請求項2】
前記判定処理部は、前記無線通信装置の識別情報が同一である前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記乗車判定または前記降車判定を行う、
請求項1に記載の課金処理装置。
【請求項3】
前記判定処理部は、前記第1情報の受信時刻から所定の時間内に受信した前記第2情報のみを有効として扱う、
請求項1または請求項2に記載の課金処理装置。
【請求項4】
前記携帯端末装置を介して、前記利用者に対し、前記乗車判定または前記降車判定の結果を通知する通知処理部をさらに備える、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の課金処理装置。
【請求項5】
人検知センサと、
利用者が持つ携帯端末装置に向けて位置算出用信号を送信し、かつ、課金処理装置に向けて前記人検知センサによる人の検知を示す情報を送信する無線通信装置と、
を備える車両。
【請求項6】
前記無線通信装置は、
前記位置算出用信号と前記人の検知を示す情報とのそれぞれを、同一の識別情報とともに送信する、
請求項5に記載の車両。
【請求項7】
前記人検知センサは、出入口の付近に設けられた押圧検知センサであって、
前記無線通信装置は、前記押圧検知センサによる押圧検知信号を、前記人の検知を示す情報として送信する、
請求項5または請求項6に記載の車両。
【請求項8】
いずれかの駅に停車中の時間帯のみ、前記人検知センサを有効とする、
請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の車両。
【請求項9】
車両内に設置された無線通信装置から、当該無線通信装置の識別情報と、人検知があったことを示す情報とを含む第1情報を受信するステップと、
利用者が持つ携帯端末装置から、前記無線通信装置の識別情報、前記携帯端末装置の識別情報および当該携帯端末装置の位置情報を含む第2情報を受信するステップと、
受信した前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記携帯端末装置を持つ利用者に対する乗車判定または降車判定を行うステップと、
前記乗車判定または前記降車判定の結果に基づいて、前記利用者に対する課金処理を行うステップと、
を備える課金処理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
車両内に設置された無線通信装置から、当該無線通信装置の識別情報と、人検知があったことを示す情報とを含む第1情報を受信するステップと、
利用者が持つ携帯端末装置から、前記無線通信装置の識別情報、前記携帯端末装置の識別情報および当該携帯端末装置の位置情報を含む第2情報を受信するステップと、
受信した前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記携帯端末装置を持つ利用者に対する乗車判定または降車判定を行うステップと、
前記乗車判定または前記降車判定の結果に基づいて、前記利用者に対する課金処理を行うステップと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、課金処理装置、車両、課金処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、駅の改札機において利用者が個人携帯端末を取り出すことなく利用できる料金課金システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2020/080314号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている料金課金システムは、改札機と個人携帯端末との間の無線通信を通じて料金課金処理を行うものであり、あくまで改札機の使用が前提となっている。
【0005】
このようなゲート(改札機)を不要とし、ゲートを経由せずとも所定の施設(駅など)からシームレスに移動体(鉄道車両など)に乗車できるような交通システムの構築が望まれている。
【0006】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、ゲート等を経由せずとも所定の施設(駅など)からシームレスに移動体(鉄道車両など)に乗車できるような交通システムの構築を可能とする課金処理装置、車両、課金処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る課金処理装置は、車両内に設置された無線通信装置から、当該無線通信装置の識別情報と、人検知があったことを示す情報とを含む第1情報を受信する第1受信処理部と、利用者が持つ携帯端末装置から、前記無線通信装置の識別情報、前記携帯端末装置の識別情報および当該携帯端末装置の位置情報を含む第2情報を受信する第2受信処理部と、受信した前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記携帯端末装置を持つ利用者に対する乗車判定または降車判定を行う判定処理部と、前記乗車判定または前記降車判定の結果に基づいて、前記利用者に対する課金処理を行う課金処理部と、を備える。
【0008】
また、本開示の一態様に係る課金処理方法は、車両内に設置された無線通信装置から、当該無線通信装置の識別情報と、人検知があったことを示す情報とを含む第1情報を受信するステップと、利用者が持つ携帯端末装置から、前記無線通信装置の識別情報、前記携帯端末装置の識別情報および当該携帯端末装置の位置情報を含む第2情報を受信するステップと、受信した前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記携帯端末装置を持つ利用者に対する乗車判定または降車判定を行うステップと、前記乗車判定または前記降車判定の結果に基づいて、前記利用者に対する課金処理を行うステップと、を備える。
【0009】
また、本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、車両内に設置された無線通信装置から、当該無線通信装置の識別情報と、人検知があったことを示す情報とを含む第1情報を受信するステップと、利用者が持つ携帯端末装置から、前記無線通信装置の識別情報、前記携帯端末装置の識別情報および当該携帯端末装置の位置情報を含む第2情報を受信するステップと、受信した前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記携帯端末装置を持つ利用者に対する乗車判定または降車判定を行うステップと、前記乗車判定または前記降車判定の結果に基づいて、前記利用者に対する課金処理を行うステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
上述の各態様によれば、ゲート等を経由せずとも所定の施設(駅など)からシームレスに移動体(鉄道車両など)に乗車できるような交通システムの構築が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1の実施形態に係る料金収受システムの全体構成を示す図である。
図2】第1の実施形態に係る課金処理装置の機能構成を示す図である。
図3】第1の実施形態に係る料金収受システムの処理フローを示す図である。
図4】第1の実施形態に係る料金収受システムの処理フローを示す図である。
図5】第1の実施形態に係る車両の構成を示す図である。
図6】第1の実施形態の変形例に係る車両の構成を示す図である。
図7】第2の実施形態に係る料金収受システムの処理フローを示す図である。
図8】第2の実施形態に係る料金収受システムの処理フローを示す図である。
図9】第3の実施形態に係る料金収受システムの処理フローを示す図である。
図10】第3の実施形態に係る料金収受システムの処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1の実施形態>
以下、図1図5を参照して、本開示の第1の実施形態に係る課金処理装置、車両およびこれらを備える料金収受システムについて説明する。
【0013】
(料金収受システムの全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る料金収受システムの全体構成を示す図である。
本実施形態に係る料金収受システム9は、鉄道システムの利用者Aに対し、当該利用者Aが所持するスマートフォン3(利用者Aに携帯される「携帯端末装置」の一態様)との間で通信して、適正な料金収受処理を自動で行うシステムである。
【0014】
料金収受システム9は、車両1と、課金処理装置2と、データベースDBとを有してなる。
本実施形態において車両1は、鉄道システムを構成する鉄道車両である。ただし、他の実施形態においては、車両1は、案内軌条式のAGT(Automated Guideway Transit)等や、LRT(Light Rail Transit)、BRT(Bus Rapid Transit)等の車両でもよい。
課金処理装置2は、鉄道システムの利用者Aが所持するスマートフォン3と通信して、課金処理を行う。
データベースDBは、鉄道システムの利用区間ごとの料金が定められた料金テーブルなどが記録されているデータベースである。
【0015】
車両1の構成について詳しく説明する。
車両1は、車体内部の出入口D付近の床に押圧検知センサ10と、ビーコン11とを備える。
【0016】
押圧検知センサ10は、利用者Aの足による押圧により、当該利用者Aが車体内部の出入口D付近へ到来したか否かを検知する。押圧検知センサ10は、人検知センサ(人感センサ)の一態様であり、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。他の実施形態における人感センサは、出入口Dの付近に到来した利用者Aの存在を検知可能であれば如何なる態様であってもかまわない。
【0017】
ビーコン11は、例えば、Wi-FiやBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信規格を利用する無線通信装置である。ビーコン11は、押圧検知センサ10から押圧があったことを示す押圧検知信号(=人検知信号)の受信をトリガにして発信を行い、付近に存在するスマートフォン3との無線通信を試みる。
【0018】
(課金処理装置の機能構成)
図2は、第1の実施形態に係る課金処理装置の機能構成を示す図である。
図2に示すように、課金処理装置2は、CPU20と、メモリ21と、ストレージ22と、通信インタフェース23を備え、一般的なコンピュータとしての構成をなしている。
CPU20は、課金処理装置2の処理全体を司るプロセッサである。メモリ21は、いわゆる主記憶装置であって、CPU20の動作のために必要な記憶領域である。ストレージ22は、いわゆる補助記憶装置であって、大容量のHDDやSSDなどである。
【0019】
本実施形態に係るCPU20は、予め用意されたプログラムに従って動作することで、受信処理部200、判定処理部201、課金処理部202および通知処理部203としての機能を発揮する。
【0020】
受信処理部200は、次の第1受信処理と第2受信処理とを実行する。
第1受信処理とは、車両1の内部に設置されたビーコン11から第1情報を受信する処理である。第1情報には、ビーコン11の識別情報と、当該ビーコン11に紐づく押圧検知センサ10で人検知があったことを示す情報(以下、人検知情報とも表記する。)が含まれる。
第2受信処理とは、利用者Aが持つスマートフォン3から第2情報を受信する処理である。第2情報には、ビーコン11の識別情報、スマートフォン3の識別情報および当該スマートフォン3の位置情報が含まれる。
【0021】
判定処理部201は、受信処理部200が受信した第1情報および第2情報に基づいて、スマートフォン3を持つ利用者Aに対する乗車判定または降車判定を行う。
【0022】
課金処理部202は、判定処理部201による乗車判定または降車判定の結果に基づいて、利用者Aに対する課金処理を行う。
【0023】
通知処理部203は、スマートフォン3を介して、利用者Aに対し、乗車判定または降車判定の結果を通知する。
【0024】
(料金収受システムの処理フロー)
図3図4は、第1の実施形態に係る料金収受システムの処理フローを示す図である。図3は、利用者の乗車時における処理フローを示しており、図4は、利用者の降車時おける処理フローを示している。
また、図5は、第1の実施形態に係る車両の構成を示す図である。
以下、図3図5を参照しながら、第1の実施形態に係る料金収受システム9の処理フローについて説明する。
【0025】
まず、図3を参照し、ある駅のホームで利用者Aが車両1に乗車する例について説明する。
【0026】
利用者Aが駅のホームから出入口Dを通じて車両1の車内に入る。このとき、押圧検知センサ10は、押圧による検知信号を出力し、人検知を行う(ステップS11)。なお、この押圧検知センサ10による人検知処理は、車両1がいずれかの駅に停車中で、出入口Dが開放されている時間帯のみ有効とするようにしてもよい。このようにすることで、例えば、車両1が駅間を走行中の時間帯(出入口Dが閉まっている時間帯)において押圧を検知した場合に、後段の処理(乗車判定処理、降車判定処理等)が意図せず実行されることを防止することができる。
【0027】
押圧検知センサ10からの検知信号を受信したビーコン11は、この受信をトリガに、ビーコンID(ビーコン11の識別情報)と、人検知情報とを含む第1情報を、課金処理装置2に向けて送信する(ステップS12)。
【0028】
ステップS12の処理の結果、課金処理装置2の受信処理部200は、ビーコン11から、そのビーコンIDと人検知情報とを含む第1情報r1を受信する。
【0029】
続いて、課金処理装置2の判定処理部201は、第1情報r1の受信時刻から、同一のビーコンIDを含む第2情報r2を受け付ける時間(受付時間)の計測を開始する(ステップS21)。判定処理部201は、第1情報r1に含まれるビーコンIDと同一のビーコンIDを含む第2情報r2のうち、ステップS21で計測される受付時間が規定の時間内に含まれるもののみを有効として扱う。つまり、この受付時間が規定の時間外に受信した第2情報r2は無効とされる。
【0030】
一方、ビーコン11は、ステップS12の後、さらに、スマートフォン3に向けて、ビーコンIDと位置算出用信号とを送信する(ステップS13)。ここで位置算出用信号とともに送信されるビーコンIDと、ステップS12で人検知情報とともに送信されるビーコンIDとは同一である。この位置算出用信号は、AoD(Angle of Departure)やAoA(Angle of Arrival)などの既知の方向検知機能で用いられるものであってよい。
【0031】
スマートフォン3は、ステップS13でビーコンIDを受信すると、続いて受信する位置算出用信号を利用して、自身の位置を算出する(ステップS31)。
【0032】
ステップS31の処理については、図5を参照しながら詳しく説明する。
図5に示すように、スマートフォン3は、AoA、AoD等の方向検知機能を利用して、ビーコン11から受信する位置算出用信号から、電波の到来する方向(θ,φ)を特定する。また、スマートフォン3は、位置算出用信号(電波)の受信強度からビーコン11との相対的な距離(r)を特定する。このようにして、スマートフォン3は、ビーコン11の位置(0,0,0)に対する自身の位置(X,Y,Z)を算出する。なお、スマートフォン3はあらゆる姿勢を取り得るが、通常のスマートフォンであれば3軸加速度センサを内蔵しているため、重力加速度から下向きの方位を判別できる。スマートフォン3は、いかなる姿勢にあっても、下向きの方位を基準にして、ビーコン11に対する自身の位置(X,Y,Z)を算出することができる。
【0033】
なお、本実施形態においては、ステップS13、ステップS31の処理は一回きりではなく、短時間で何度も繰り返し実行される。これにより、スマートフォン3は、自身の位置(X,Y,Z)の時系列を取得することができる。
【0034】
図3に戻り、次に、スマートフォン3は、自身の端末IDと、ステップS12で受信したビーコンIDと、ステップS31で算出した位置情報を含む第2情報r2を課金処理装置2に送信する(ステップS32)。
【0035】
課金処理装置2の受信処理部200が第2情報r2を受信すると、課金処理装置2の判定処理部201は、当該第2情報r2に含まれるビーコンIDを読み取る。そして、判定処理部201は、ステップS21の処理を通じて、この第2情報r2を受信した時刻が、同じビーコンIDを含む第1情報r1の受信時刻から規定の受付時間内に受信したものであるか否かを判定する。
第2情報r2を受信した時刻が第1情報r1の受信時刻から規定の受付時間内に受信したものである場合には、判定処理部201は、当該第2情報r2が有効であるとみなして、次の処理ステップ(ステップS22)に進む。
【0036】
次に、課金処理装置2の判定処理部201は、ステップS32で受信した第2情報r2に基づいて乗車判定を行う(ステップS22)。この乗車判定処理は、利用者Aが実際に車両1に乗車したかどうかを判定する処理である。具体的には、判定処理部201は、第2情報r2に含まれる、スマートフォン3の位置情報の時系列を参照し、当該スマートフォン3が車両1の外部から内部に流入する動きが観測されたかどうかによって、乗車判定を行う。
【0037】
すなわち、判定処理部201は、位置情報の時系列を参照した結果、車両1の外部から内部に流入する動きが観測されたスマートフォン3に対しては「乗車した」と判定する。一方、判定処理部201は、位置情報の時系列を参照した結果、車両1の中に留まっていること(最初から車両内にあり、移動していないこと)が観測されるスマートフォンに対しては「乗車した」とは判定しない。同様に、判定処理部201は、位置情報の時系列を参照した結果、終始、車両1の外部に存在していることが観測されるスマートフォンに対しても「乗車した」とは判定しない。
【0038】
また、判定処理部201は、位置情報の時系列を参照した結果、車両1の内部から外部に流出していることが観測されるスマートフォンに対しては「乗車した」とは判定せず、「降車した」と判定するが、この点については後述の「降車」の処理フローにて詳しく説明する。
【0039】
ステップS22で「乗車した」と判定された場合、課金処理装置2の課金処理部202は、データベースDBにアクセスして、利用者Aの乗車駅を特定する(ステップS23)。ここで、データベースDBでは、鉄道システムと連携することで、逐次、各鉄道車両(車両1)の運行状況(停車している駅など)が記録、更新されているものとする。これを参照することで、課金処理装置2は、第1情報r1に含まれるビーコンIDに基づいて、当該ビーコンIDで特定されるビーコン11を搭載する車両1が現時点でどの駅に停車しているか(つまり、利用者Aがどの駅で乗車したか)を判別することができる。
また、他の実施形態においては、ビーコン11がGNSS機能を搭載しており、当該ビーコン11のGNSS機能からグローバルな位置情報を取得し、現在の停車駅を判別するものとしてもよい。
【0040】
課金処理装置2の課金処理部202は、ステップS23で取得した乗車駅情報と、スマートフォン3の端末IDとを紐づけて記録する(ステップS24)。
【0041】
次に、課金処理装置2の通知処理部203は、スマートフォン3に向けて乗車通知を行う(ステップS25)。具体的には、通知処理部203は、スマートフォン3に向けて、「車両1に乗車したこと」を示す情報と、ステップS23で特定された駅(乗車駅)を示す情報とを送信する。
【0042】
スマートフォン3は、課金処理装置2からの乗車通知を受けると、ディスプレイへの表示や鳴動により、利用者Aに対し、乗車通知があった旨を知らせる(ステップS34)。この乗車通知には、例えば、路線名、乗車時刻、乗車駅などが含まれる。
【0043】
次に、図4を参照し、別の駅で利用者Aが車両1から降車する例について説明する。
利用者Aが車両1の車内から出入口Dを通じて駅のホームに降りるとき、押圧検知センサ10は、押圧による検知信号を出力し、人検知を行う(ステップS11)。
【0044】
以降のビーコン11によるステップS12~S13の処理、スマートフォン3によるステップS31~S32の処理、および、課金処理装置2のステップS21の処理については、乗車時(図3)で説明したものと同様の処理であるため、説明を省略する。
【0045】
次に、課金処理装置2の判定処理部201は、ステップS32で受信した第2情報r2に基づいて降車判定を行う(ステップS22a)。この降車判定処理は、利用者Aが実際に車両1から降車したかどうかを判定する処理である。具体的には、判定処理部201は、第2情報r2に含まれる、スマートフォン3の位置情報の時系列を参照し、当該スマートフォン3が車両1の内部から外部に流出する動きが観測されたかどうかによって、降車判定を行う。
【0046】
ステップS22aで「降車した」と判定された場合、課金処理装置2の課金処理部202は、データベースDBにアクセスして、降車駅と、課金額とを特定する(ステップS23a)。降車駅を特定する処理は、乗車駅を特定する処理(図3のステップS23)と同様である。また、データベースDBには駅の区間ごとに定められた料金を示す料金テーブルが記録されている。課金処理部202は、当該料金テーブルを参照することで、乗車駅(図3のステップS24で記録されたもの)と降車駅(現在の停車駅)との組み合わせに対応する課金額を特定することができる。
【0047】
次に、課金処理部202は、端末IDに紐づけられるスマートフォン3に対し、ステップS23aで特定した課金額の課金処理(引き去り)を行う(ステップS24a)。ここで行われる課金処理は、通常のプリペイド方式のキャッシュレス決済やクレジットカードによる決済などであってよい。
【0048】
次に、課金処理装置2の通知処理部203は、スマートフォン3に向けて降車・明細通知を行う(ステップS25a)。具体的には、通知処理部203は、スマートフォン3に向けて、「車両1から降車したこと」を示す情報と、ステップS23aで特定された駅(降車駅)を示す情報とを送信する。更に、通知処理部203は、ステップS24aで行った課金処理の内容(何円徴収されたか)を示す情報を送信する。
【0049】
スマートフォン3は、課金処理装置2からの降車・明細通知を受けると、ディスプレイへの表示や鳴動により、利用者Aに対し、降車・明細通知があった旨を知らせる(ステップS34)。この降車・明細通知には、例えば、路線名、降車時刻、降車駅、課金額(引き去り額)などが含まれる。
【0050】
(作用効果)
以上の通り、第1の実施形態に係る課金処理装置2は、車両1内に設置されたビーコン11から、当該ビーコン11のビーコンIDと人検知情報とを含む第1情報r1を受信する受信処理部200(第1受信処理部)と、利用者Aが持つスマートフォン3から、ビーコン11のビーコンID、スマートフォン3の端末IDおよび当該スマートフォン3の位置情報を含む第2情報r2を受信する受信処理部200(第2受信処理部)と、受信した第1情報r1および第2情報r2に基づいて、スマートフォン3を持つ利用者Aに対する乗車判定または降車判定を行う判定処理部201と、を備える。
【0051】
このようにすることで、車両1(出入口D)での実際の人の検知と、利用者が持つスマートフォン3を通じて得られた位置情報とを関連付けて乗車判定または降車判定を行うので、ゲート等での人による支払い操作(ICカードのタッチ操作など)を排しながらも、誤課金や未払いの発生が抑制された、確度の高い課金処理を実現することができる。
以上より、本実施形態に係る料金収受システム9によれば、ゲート等を経由せずとも駅などの施設からシームレスに移動体に乗車できるような交通システムを構築することができる。
【0052】
また、第1の実施形態に係る判定処理部201は、第1情報r1の受信時刻から所定の時間内に受信した第2情報r2のみを有効として扱う。
このようにすることで、車両1での人検知と、スマートフォン3から受信した情報との関連付けの確度を高めることができる。
【0053】
<第1の実施形態の変形例>
(車両の構成)
図6は、第1の実施形態の変形例に係る車両の構成を示す図である。
第1の実施形態に係る車両1は、一つの出入口Dにつき、ビーコン11を一つ備える態様として説明した。一方、第1の実施形態の変形例に係る車両1は、図6に示すように、一つの出入り口Dにつき、二つのビーコン11a、11bを備える。
【0054】
本変形例に係るスマートフォン3は、二つのビーコン11a、11bのそれぞれから、位置算出用信号を受信する。スマートフォン3は、二つの位置算出用信号それぞれの到来角度θa、θbを特定する。スマートフォン3は、原点とするビーコン11aの位置(0,0,0)と、既知であるビーコン11bの位置(Xb,0,0)と、計測した到来角度θa、θbとに基づいて、三角測量により自身の位置(X,Y,Z)を算出する。
【0055】
以上のようにすることで、第1の実施形態よりも高精度にスマートフォン3の位置の時系列(移動履歴)を取得することができる。
【0056】
<第2の実施形態>
以下、図7図8を参照して、本開示の第2の実施形態に係る課金処理装置、車両およびこれらを備える料金収受システムについて説明する。
【0057】
(料金収受システムの処理フロー)
図7図8は、第2の実施形態に係る料金収受システムの処理フローを示す図である。
第2の実施形態に係る料金収受システム9は、利用者Aによるチケット予約を受け付けることができる。
【0058】
図7に示すように、利用者Aは、スマートフォン3を用いて、車両1への乗車前の段階でチケット予約を行う(ステップS30)。この処理で生成される予約情報には、車両番号(〇〇号)、乗車予定駅、降車予定駅、指定座席などが含まれる。予約情報は、スマートフォン3の端末IDと紐づけてデータベースDBに登録される。
【0059】
図7に示すように、課金処理装置2の判定処理部201は、ステップS22の乗車判定処理において、第1の実施形態で説明した処理に加え、更に、データベースDBにアクセスして、スマートフォン3の端末IDに紐づく予約情報を照会する。判定処理部201は、この予約情報(車両番号、乗車予定駅)が正しい場合は、利用者Aが「乗車した」と判定する。
【0060】
同様に、図8に示すように、課金処理装置2の判定処理部201は、ステップS22aの降車判定処理において、第1の実施形態で説明した処理に加え、更に、データベースDBにアクセスして、スマートフォン3の端末IDに紐づく予約情報を照会する。判定処理部201は、この予約情報(車両番号、降車予定駅)が正しい場合は、利用者Aが「降車した」と判定する。
【0061】
本実施形態に係る料金収受システム9によれば、別途、チケット予約情報を一元管理することが可能となる。これにより、本実施形態を適用したサービスでは、チケット予約情報に基づく各種サービスの利用、割引など、他の利用者サービスとも連動させることが可能となる。
【0062】
<第3の実施形態>
以下、図9図10を参照して、本開示の第3の実施形態に係る課金処理装置、車両およびこれらを備える料金収受システムについて説明する。
【0063】
(料金収受システムの処理フロー)
図9図10は、第3の実施形態に係る料金収受システムの処理フローを示す図である。
第3の実施形態に係る料金収受システム9は、利用者Aによるユーザ登録を受け付けることができる。
【0064】
図9に示すように、利用者Aは、事前にスマートフォン3を用いて、料金収受システム9の利用に関するユーザ登録を行う(ステップS30a)。この処理で生成されるユーザ情報には、利用者名、年齢、性別、定期券情報(利用区間、利用期限)などが含まれる。ユーザ情報は、スマートフォン3の端末IDと紐づけてデータベースDBに登録される。
【0065】
図9に示すように、課金処理装置2の判定処理部201は、ステップS22の乗車判定処理において、第1の実施形態で説明した処理に加え、更に、データベースDBにアクセスして、スマートフォン3の端末IDに紐づくユーザ情報を照会する。
【0066】
同様に、図10に示すように、課金処理装置2の判定処理部201は、ステップS22aの降車判定処理において、第1の実施形態で説明した処理に加え、更に、データベースDBにアクセスして、スマートフォン3の端末IDに紐づく予約情報を照会する。
また、ステップS23aにおいて、課金処理部202は、例えば、ユーザ情報を参照し、定期券の利用期間、利用期限などを考慮した課金額を決定するようにしてもよい。
【0067】
本実施形態に係る料金収受システム9によれば、ICカードの使用が不要となるが、事前にユーザ登録を行うことにより、ICカードを使用する場合と同様に、別途、ユーザ情報を一元管理することが可能となる。これにより、本実施形態を適用したサービスでは、ユーザ情報に基づくチケット割引など、他の利用者サービスとも連動させることが可能となる。
【0068】
<その他の実施形態>
以上、本開示の各実施の形態について詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、第1の実施形態における各構成および作用は、適宜、他の実施形態の構成および作用と組み合わせたり、代替したりすることができる。
【0069】
例えば、他の実施形態に係る料金収受システム9は、第2の実施形態で説明した「チケット予約」の機能と、第3の実施形態で説明した「ユーザ登録」の機能との両方を備える態様としてもよい。
【0070】
本実施形態に係る料金収受システム9によれば、ICカードの使用が不要となるが、事前にユーザ登録を行うことにより、ICカードを使用する場合と同様に、別途、ユーザ情報を一元管理することが可能となる。これにより、本願発明を適用したサービスでは、ユーザ情報に基づくチケット先行予約など、他の利用者サービスとも連動させることが可能となる。また、本実施形態に係る料金収受システム9によれば、別途、チケット予約情報を一元管理することが可能となる。これにより、本実施形態を適用したサービスでは、チケット予約情報に基づく各種サービスの利用、割引など、他の利用者サービスとも連動させることが可能となる。
【0071】
また、料金収受システム9を利用するために必要なアプリケーションをスマートフォン3にインストールしていない利用者や、そもそもスマートフォン3等の携帯端末自体を所持していない利用者は、何らの料金収受処理を受けないまま料金収受システム9を利用できてしまうことが考えられる。そこで、上述の各実施形態に係る料金収受システム9は、駅やホームへの進入経路上に別途の無線通信装置(ビーコンなど)を設置して、当該無線通信装置により、利用者3がスマートフォン3を所持しているかどうか、ならびに、当該スマートフォン3が必要な機能を有しているかどうかをチェックできるようにしてもよい。
また、別の実施形態においては以下のようにしてもよい。すなわち、課金処理装置2は、乗車時において、利用者Aがスマートフォン3を所持していない場合は、課金処理装置2は、図3のステップS22において第2情報r2を受信できない。そこで、課金処理装置2は、ステップS22にて「乗車した」とは判定せず、別途、駅管理システム等に不正な乗車があった旨を通知し駅係員等に警告を周知するなどの仕組みを設けてもよい。
また、乗車時において、利用者Aのスマートフォン3が電源オフの場合、又は、ビーコン信号を受信するためのアプリケーションが動作していない場合は、課金処理装置2は、ステップS22にて「乗車した」とは判定しない。この場合、車両1のビーコン11が、別途、利用者Aのスマートフォン3に対して、それぞれ電源オンを指示する旨、当該アプリケーションの始動を指示する旨を通知するなどの仕組みを設けてもよい。
同様に、降車時において、利用者Aのスマートフォン3が電源オフの場合、又は、ビーコン信号を受信するためのアプリケーションが動作していない場合は、課金処理装置2は、ステップS22a(図4)にて「降車した」とは判定しない。この場合、車両1のビーコン11が、別途、利用者Aのスマートフォン3に対して、それぞれ電源オンを指示する旨、当該アプリケーションの始動を指示する旨を通知するなどの仕組みを設けてもよい。
【0072】
上述の実施形態においては、課金処理装置2およびスマートフォン3が実行する各種処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
【0073】
上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。更に、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0074】
以上のとおり、本開示に係るいくつかの実施形態を説明したが、これら全ての実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0075】
<付記>
各実施形態に記載の料金収受システム9は、例えば以下のように把握される。
【0076】
(1)第1の態様に係る課金処理装置2は、車両1内に設置されたビーコン11(無線通信装置)から、ビーコンID(ビーコン11の識別情報)と、人検知があったことを示す情報とを含む第1情報r1を受信する受信処理部200(第1受信処理部)と、利用者Aが持つスマートフォン3(携帯端末装置)から、端末ID(スマートフォン3の識別情報)、ビーコンIDおよび当該スマートフォン3の位置情報を含む第2情報r2を受信する受信処理部200(第2受信処理部)と、受信した第1情報r1および第2情報r2に基づいて、スマートフォン3を持つ利用者Aに対する乗車判定または降車判定を行う判定処理部201と、乗車判定または降車判定の結果に基づいて、利用者Aに対する課金処理を行う課金処理部202と、を備える。
【0077】
(2)第2の態様に係る課金処理装置2において、判定処理部201は、第1情報r1の受信時刻から所定の時間内に受信した第2情報r2のみを有効として扱う。
【0078】
(3)第3の態様に係る課金処理装置2は、スマートフォン3を介して、利用者Aに対し、乗車判定または降車判定の結果を通知する通知処理部203をさらに備える。
【0079】
(4)第4の態様に係る車両1は、利用者が持つスマートフォン3に向けて位置算出用信号を送信し、かつ、課金処理装置2に向けて人の検知を示す情報を送信するビーコン11(無線通信装置)を備える。
【0080】
(5)第5の態様に係る車両1は、出入口の付近に設けられた押圧検知センサ10を備え、ビーコン11は、押圧検知センサ10による押圧検知信号を、人の検知を示す情報として送信する。
【0081】
(6)第6の態様に係る課金処理方法は、車両内に設置された無線通信装置から、当該無線通信装置の識別情報と、人検知があったことを示す情報とを含む第1情報を受信するステップと、利用者が持つ携帯端末装置から、前記無線通信装置の識別情報、前記携帯端末装置の識別情報および当該携帯端末装置の位置情報を含む第2情報を受信するステップと、受信した前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記携帯端末装置を持つ利用者に対する乗車判定または降車判定を行うステップと、前記乗車判定または前記降車判定の結果に基づいて、前記利用者に対する課金処理を行うステップと、を備える。
【0082】
(7)第7の態様に係るプログラムは、コンピュータに、車両内に設置された無線通信装置から、当該無線通信装置の識別情報と、人検知があったことを示す情報とを含む第1情報を受信するステップと、利用者が持つ携帯端末装置から、前記無線通信装置の識別情報、前記携帯端末装置の識別情報および当該携帯端末装置の位置情報を含む第2情報を受信するステップと、受信した前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記携帯端末装置を持つ利用者に対する乗車判定または降車判定を行うステップと、前記乗車判定または前記降車判定の結果に基づいて、前記利用者に対する課金処理を行うステップと、を実行させる。
【符号の説明】
【0083】
1 車両
10 押圧検知センサ
11 ビーコン(無線通信装置)
2 課金処理装置
20 CPU
200 受信処理部(第1受信処理部、第2受信処理部)
201 判定処理部
202 課金処理部
203 通知処理部
21 メモリ
22 ストレージ
23 通信インタフェース
3 スマートフォン(携帯端末装置)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10