(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023158511
(43)【公開日】2023-10-30
(54)【発明の名称】売上情報管理装置、売上情報管理方法、及び売上情報管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/12 20230101AFI20231023BHJP
【FI】
G06Q40/00 420
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022068398
(22)【出願日】2022-04-18
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐古 修康
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB64
(57)【要約】 (修正有)
【課題】実態に即した販売実績を捉え、単品販売時との対比や、セット商品の売上や粗利の分析や儲かる主力商品の分析を的確に行い、さらには、セット商品に含まれる構成品やセット価格を柔軟に設定し、セット商品と共に単品販売時の商品の粗利を算出する。
【解決手段】売上情報管理装置を含むPCは、複数の構成品を含むセット商品別に売上金額を受け付けるセット商品受付部と、セット商品に含まれる複数の構成品の数量をセット商品別に受け付ける構成品受付部と、単品販売時の売上単価が構成品別に予め登録された売上単価マスタに基づき、構成品の単品販売時の売上単価に構成品の数量を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額を、セット商品が含む全ての構成品の単品販売時売上金額の合計で除して算出される按分割合に、セット売上金額を掛け合わせて得られる按分売上金額を、セット商品別、且つ、構成品別に算出する按分売上算出部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える売上情報管理装置であって、
前記制御部が、
複数の構成品を含むセット商品の識別子と共に当該セット商品のセット売上金額をセット商品別に受け付けるセット商品受付手段と、
セット商品の識別子と共に当該セット商品に含まれる複数の構成品の識別子と構成品の数量をセット商品別に受け付ける構成品受付手段と、
単品販売時の売上単価が構成品別に予め登録された売上単価マスタに基づき、構成品の単品販売時の売上単価に構成品の数量を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額を、セット商品に含まれる全ての構成品の単品販売時売上金額の合計で除して算出される按分割合に、セット売上金額を掛け合わせて得られる按分売上金額を、セット商品別且つ構成品別に算出する按分売上算出手段と、
を備えることを特徴とする売上情報管理装置。
【請求項2】
前記構成品受付手段が、セット商品の識別子と当該セット商品に含まれる複数の構成品の識別子と構成品の数量の組み合わせの受け付けとは別に、セット商品の識別子を伴わず、構成品の識別子と構成品の数量を受け付け、
前記按分売上算出手段が、セット商品の識別子を伴わない構成品については、構成品個別の単品販売時売上金額をそのまま按分売上金額とする
ことを特徴とする請求項1に記載の売上情報管理装置。
【請求項3】
前記制御部が、
原価が構成品別に予め登録された原価マスタに基づき、構成品の原価に構成品の数量を掛け合わせて得られる構成品原価金額を構成品別に算出する構成品原価算出手段と、
前記按分売上算出手段により算出された按分売上金額から、前記構成品原価算出手段により算出された構成品原価金額を差し引いて得られる構成品粗利金額を、構成品別に算出する構成品粗利算出手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の売上情報管理装置。
【請求項4】
前記制御部が、
(1)前記セット商品受付手段がセット商品の識別子とセット売上金額をセット商品別に受け付けるためのセット入力欄と、
(2)前記セット商品受付手段が受け付けたセット商品の識別子とセット売上金額をセット商品別に表示するセット表示欄と、
(3)前記構成品受付手段がセット商品の識別子と構成品の識別子と構成品の数量を構成品別に受け付けるための構成品入力欄と、
(4)前記構成品受付手段が受け付けたセット商品の識別子と構成品の識別子と構成品の数量と共に、前記按分売上算出手段により算出された按分売上金額と、前記構成品原価算出手段により算出された構成品原価金額と、前記構成品粗利算出手段により算出された構成品粗利金額と、を構成品別に表示する構成品表示欄と、
を出力する画面出力手段
をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の売上情報管理装置。
【請求項5】
前記画面出力手段が、セット入力欄、セット表示欄、構成品入力欄、及び構成品表示欄を同一画面上に出力することを特徴とする請求項4に記載の売上情報管理装置。
【請求項6】
前記制御部が、
前記構成品原価算出手段により算出された構成品原価金額を合計して得られるセット商品に含まれるすべての構成品のセット原価金額を、セット商品別に算出するセット原価算出手段と、
セット売上金額から、前記セット原価算出手段により算出されたセット原価金額を差し引いて得られるセット商品別のセット粗利金額を、セット商品別に算出するセット粗利算出手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の売上情報管理装置。
【請求項7】
前記画面出力手段が出力するセット表示欄が、セット商品の識別子とセット売上金額と共に、前記セット原価算出手段により算出されたセット原価金額と、前記セット粗利算出手段により算出されたセット粗利金額をセット商品別に表示することを特徴とする請求項6に記載の売上情報管理装置。
【請求項8】
制御部を備える売上情報管理装置において実行される売上情報管理方法であって、
前記制御部で実行される、
複数の構成品を含むセット商品の識別子と共に当該セット商品のセット売上金額をセット商品別に受け付けるセット商品受付ステップと、
セット商品の識別子と共に当該セット商品に含まれる複数の構成品の識別子と構成品の数量をセット商品別に受け付ける構成品受付ステップと、
単品販売時の売上単価が構成品別に予め登録された売上単価マスタに基づき、構成品の単品販売時の売上単価に構成品の数量を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額を、セット商品に含まれる全ての構成品の単品販売時売上金額の合計で除して算出される按分割合に、セット売上金額を掛け合わせて得られる按分売上金額を、セット商品別且つ構成品別に算出する按分売上算出ステップと、
を含むことを特徴とする売上情報管理方法。
【請求項9】
制御部を備える売上情報管理装置に実行させるための売上情報管理プログラムであって、
前記制御部に実行させるための、
複数の構成品を含むセット商品の識別子と共に当該セット商品のセット売上金額をセット商品別に受け付けるセット商品受付ステップと、
セット商品の識別子と共に当該セット商品に含まれる複数の構成品の識別子と構成品の数量をセット商品別に受け付ける構成品受付ステップと、
単品販売時の売上単価が構成品別に予め登録された売上単価マスタに基づき、構成品の単品販売時の売上単価に構成品の数量を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額を、セット商品に含まれる全ての構成品の単品販売時売上金額の合計で除して算出される按分割合に、セット売上金額を掛け合わせて得られる按分売上金額を、セット商品別且つ構成品別に算出する按分売上算出ステップと、
を含むことを特徴とする売上情報管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、売上情報管理装置、売上情報管理方法、及び売上情報管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療機器業界や流通小売業界においては、複数種の商品をまとめてセット商品として販売するケースがある。このような業界では、セット商品の売上や粗利の分析を頻繁に行い、需要に応じてセット商品に含まれる商品の組み換えや適切な価格設定をスピーディーに行って売上を伸ばし、十分な粗利を確保することが求められており、そのようなことから、売上実績の集計において、セット商品に含まれる商品別の適切な粗利を簡単に確認する方法が求められている。
【0003】
しかし、このような業界では、セット商品としての販売と並行して単品として商品を販売しているケースが多く、このようにセット商品での販売と単品での販売が混在している場合、商品別の粗利を把握するためには、手作業で複雑な計算作業を行って、構成品ごとに売上の按分を行う必要があり、時間がかかる上、計算ミスにより、誤ったセット販売価格の設定に繋がる場合があった。また、苦労して算出した構成品の販売実績も、単品で販売をした価格から乖離している場合があり、信頼性が欠けるものであった。
【0004】
また、セット商品ごとに構成品の組み合わせや価格が異なる場合があり、セット商品ごとの構成品から適切な粗利を確認するには、売上登録時にセット商品に含まれる構成品や売上金額を柔軟に設定しつつ、容易に複雑な売上の登録が可能なシステムの構築が必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これまでのシステムでは、セット商品に含まれる構成品やセット価格の柔軟な設定や、セット商品と共に単品販売時の商品の粗利を算出することが困難であった。また、構成品の原価からセット商品の構成品ごとの売上金額を算出していることから、セット販売時の構成品の売上金額が、単品販売時の売上金額から乖離しており、実態に即した販売実績(粗利)を捉えることができず、セット商品の売上や粗利の分析や儲かる主力商品の分析を的確に行うことができないという課題があった(引用文献1)。
【0007】
したがって、本発明の目的は、単品販売時の売上金額に応じてセット商品の構成品の売上金額を算出し、セット販売時の構成品の売上金額の単品販売時の売上金額からの乖離を抑えることで、実態に即した販売実績を捉え、単品販売時との対比や、セット商品の売上や粗利の分析や儲かる主力商品の分析を的確に行うことができ、さらには、セット商品に含まれる構成品やセット価格の柔軟な設定や、セット商品と共に単品販売時の商品の粗利を算出することが可能であるシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る売上情報管理装置は、制御部を備える売上情報管理装置であって、前記制御部が、複数の構成品を含むセット商品の識別子と共に当該セット商品のセット売上金額をセット商品別に受け付けるセット商品受付手段と、セット商品の識別子と共に当該セット商品に含まれる複数の構成品の識別子と構成品の数量をセット商品別に受け付ける構成品受付手段と、単品販売時の売上単価が構成品別に予め登録された売上単価マスタに基づき、構成品の単品販売時の売上単価に構成品の数量を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額を、セット商品に含まれる全ての構成品の単品販売時売上金額の合計で除して算出される按分割合に、セット売上金額を掛け合わせて得られる按分売上金額を、セット商品別且つ構成品別に算出する按分売上算出手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る売上情報管理装置は、前記構成品受付手段が、セット商品の識別子と当該セット商品に含まれる複数の構成品の識別子と構成品の数量の組み合わせの受け付けとは別に、セット商品の識別子を伴わず、構成品の識別子と構成品の数量を受け付け、前記按分売上算出手段が、セット商品の識別子を伴わない構成品については、構成品個別の単品販売時売上金額をそのまま按分売上金額とすることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る売上情報管理装置は、前記制御部が、原価が構成品別に予め登録された原価マスタに基づき、構成品の原価に構成品の数量を掛け合わせて得られる構成品原価金額を構成品別に算出する構成品原価算出手段と、前記按分売上算出手段により算出された按分売上金額から、前記構成品原価算出手段により算出された構成品原価金額を差し引いて得られる構成品粗利金額を、構成品別に算出する構成品粗利算出手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る売上情報管理装置は、前記制御部が、(1)前記セット商品受付手段がセット商品の識別子とセット売上金額をセット商品別に受け付けるためのセット入力欄と、(2)前記セット商品受付手段が受け付けたセット商品の識別子とセット売上金額をセット商品別に表示するセット表示欄と、(3)前記構成品受付手段がセット商品の識別子と構成品の識別子と構成品の数量を構成品別に受け付けるための構成品入力欄と、(4)前記構成品受付手段が受け付けたセット商品の識別子と構成品の識別子と構成品の数量と共に、前記按分売上算出手段により算出された按分売上金額と、前記構成品原価算出手段により算出された構成品原価金額と、前記構成品粗利算出手段により算出された構成品粗利金額と、を構成品別に表示する構成品表示欄と、を出力する画面出力手段をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る売上情報管理装置は、前記画面出力手段が、セット入力欄、セット表示欄、構成品入力欄、及び構成品表示欄を同一画面上に出力することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る売上情報管理装置は、前記制御部が、前記構成品原価算出手段により算出された構成品原価金額を合計して得られるセット商品に含まれるすべての構成品のセット原価金額を、セット商品別に算出するセット原価算出手段と、セット売上金額から、前記セット原価算出手段により算出されたセット原価金額を差し引いて得られるセット商品別のセット粗利金額を、セット商品別に算出するセット粗利算出手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る売上情報管理装置は、前記画面出力手段が出力するセット表示欄が、セット商品の識別子とセット売上金額と共に、前記セット原価算出手段により算出されたセット原価金額と、前記セット粗利算出手段により算出されたセット粗利金額をセット商品別に表示することを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る売上情報管理方法は、制御部を備える売上情報管理装置において実行される売上情報管理方法であって、前記制御部で実行される、複数の構成品を含むセット商品の識別子と共に当該セット商品のセット売上金額をセット商品別に受け付けるセット商品受付ステップと、セット商品の識別子と共に当該セット商品に含まれる複数の構成品の識別子と構成品の数量をセット商品別に受け付ける構成品受付ステップと、単品販売時の売上単価が構成品別に予め登録された売上単価マスタに基づき、構成品の単品販売時の売上単価に構成品の数量を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額を、セット商品に含まれる全ての構成品の単品販売時売上金額の合計で除して算出される按分割合に、セット売上金額を掛け合わせて得られる按分売上金額を、セット商品別且つ構成品別に算出する按分売上算出ステップと、を含むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る売上情報管理プログラムは、制御部を備える売上情報管理装置に実行させるための売上情報管理プログラムであって、前記制御部に実行させるための、複数の構成品を含むセット商品の識別子と共に当該セット商品のセット売上金額をセット商品別に受け付けるセット商品受付ステップと、セット商品の識別子と共に当該セット商品に含まれる複数の構成品の識別子と構成品の数量をセット商品別に受け付ける構成品受付ステップと、単品販売時の売上単価が構成品別に予め登録された売上単価マスタに基づき、構成品の単品販売時の売上単価に構成品の数量を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額を、セット商品に含まれる全ての構成品の単品販売時売上金額の合計で除して算出される按分割合に、セット売上金額を掛け合わせて得られる按分売上金額を、セット商品別且つ構成品別に算出する按分売上算出ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明のシステムによれば、単品販売時の売上金額に応じてセット商品の構成品の売上金額を算出し、セット販売時の構成品の売上金額の単品販売時の売上金額からの乖離を抑えることで、実態に即した販売実績を捉え、単品販売時との対比や、セット商品の売上や粗利の分析や儲かる主力商品の分析を的確に行うことができ、さらには、セット商品に含まれる構成品やセット価格の柔軟な設定や、セット商品と共に単品販売時の商品の粗利を算出することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、一実施形態におけるPC100の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、一実施形態における入力表示画面の出力からセット情報及び構成品情報の表示、売上明細確定までの情報処理のフローの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、一実施形態における入力表示画面の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、一実施形態における売上単価マスタの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、一実施形態における原価マスタの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0020】
[1.構成]
ここでは、本発明の売上情報管理装置を含む本実施形態に係るPC(パーソナルコンピュータ)100の構成の一例について、
図1を参照して説明する。なお、本実施形態の構成はあくまでも一例であり、本発明は、本実施形態の構成で実現することに限定されるものではない。また、構成に関する以下の説明において、重複する説明を省略する場合がある。
【0021】
図1は、PC100の構成の一例を示すブロック図である。PC100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108とを備え、各種データ(例えば、記憶部106に記憶される、後述する各データでもよい)を記憶したサーバ200(例えばWebサーバなど)とネットワーク300(例えばインターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)など)を介して通信可能に接続されている。
【0022】
PC100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0023】
なお、PC100は、例えば、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型のものであってもよく、また、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型のものであってもよい。
【0024】
制御部102は、PC100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0025】
制御部102は、機能概念的に、セット商品受付部102a、構成品受付部102b、按分売上算出部102c、構成品原価算出部102d、構成品粗利算出部102e、セット原価算出部102f、セット粗利算出部102g、画面出力部102h等を備えている。
【0026】
セット商品受付部102aは、複数の構成品を含むセット商品の識別子と共に当該セット商品のセット売上金額をセット商品別に受け付ける。セット商品の識別子は、セット商品コード、セット商品の名称、セット商品番号等のセット商品を識別するために割り当てられた固有の識別子である。
【0027】
構成品受付部102bは、セット商品の識別子と共に当該セット商品に含まれる複数の構成品の識別子と構成品の数量をセット商品別に受け付ける。これにより、セット商品ごとにセット商品に含まれる構成品やその数量を自在に設定することができる。構成品の識別子は、構成品コード、構成品の名称、構成品番号等の構成品を識別するために割り当てられた固有の識別子である。セット商品受付部102aが受け付けたセット売上金額を含むセット商品情報と、構成品受付部102bが受け付けた構成品の識別子と構成品の数量を含む構成品情報とは、セット商品の識別子を介して、紐づけされる。すなわち、1つのセット商品の識別子に対しては、通常、複数種又は複数個の構成品の識別子が紐づけされる。なお、セット商品の識別子を伴う構成品は、セット商品に含まれる構成品としてセット販売により売り上げた商品を意味する。
【0028】
構成品受付部102bは、セット商品の識別子と当該セット商品に含まれる複数の構成品の識別子と構成品の数量の組み合わせの受け付けとは別に、セット商品の識別子を伴わず、構成品の識別子と構成品の数量を受け付ける。これにより、セット商品と同時に単品商品の売上金額や粗利金額も算出することができる。なお、セット商品の識別子を伴わない構成品は、単品販売により売り上げた商品を意味する。
【0029】
按分売上算出部102cは、単品販売時の売上単価が構成品別に予め登録された売上単価マスタに基づき、構成品の単品販売時の売上単価に構成品の数量を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額を、セット商品に含まれる全ての構成品の単品販売時売上金額の合計で除して算出される按分割合に、セット売上金額を掛け合わせて得られる按分売上金額を、セット商品別且つ構成品別に算出する。これにより、セット商品に含まれる構成品の売上金額を単品販売時の売上金額に応じて按分することができ、セット販売時の構成品の売上金額が単品販売時から乖離するのを抑えることができる。なお、按分売上金額は、多くの場合、単品販売時売上金額とは相違し、通常、単品販売時売上金額よりも安い。
【0030】
按分売上算出部102cは、セット商品の識別子を伴わない構成品については、構成品個別の単品販売時売上金額をそのまま按分売上金額とする。
【0031】
構成品原価算出部102dは、原価が構成品別に予め登録された原価マスタに基づき、構成品の原価に構成品の数量を掛け合わせて得られる構成品原価金額を構成品別に算出する。
【0032】
構成品粗利算出部102eは、按分売上算出部102cにより算出された按分売上金額から、構成品原価算出部102dにより算出された構成品原価金額を差し引いて得られる構成品粗利金額を、構成品別に算出する。セット商品の売上金額を単品販売時の売上金額をベースに按分しているため、これにより、実態に即した粗利金額を捉えることができる。
【0033】
セット原価算出部102fは、構成品原価算出部102dにより算出された構成品原価金額を合計して得られるセット商品に含まれるすべての構成品のセット原価金額を、セット商品別に算出する。これにより、セット商品毎に構成品が異なる場合であっても、売上伝票情報を入力するだけで、セット原価を容易に確認することができる。
【0034】
セット粗利算出部102gは、セット売上金額から、セット原価算出部102fにより算出されたセット原価金額を差し引いて得られるセット商品別のセット粗利金額を、セット商品別に算出する。これにより、セット商品価格の設定が適切かの判断が容易となる
【0035】
画面出力部102hは、(1)セット商品受付部102aがセット商品の識別子とセット売上金額をセット商品別に受け付けるためのセット入力欄と、(2)セット商品受付部102aが受け付けたセット商品の識別子とセット売上金額をセット商品別に表示するセット表示欄と、(3)構成品受付部102bがセット商品の識別子と構成品の識別子と構成品の数量を構成品別に受け付けるための構成品入力欄と、(4)構成品受付部102bが受け付けたセット商品の識別子と構成品の識別子と構成品の数量と共に、按分売上算出部102cにより算出された按分売上金額と、構成品原価算出部102dにより算出された構成品原価金額と、構成品粗利算出部102eにより算出された構成品粗利金額と、を構成品別に表示する構成品表示欄と、を出力する。画面出力部102hは、セット入力欄、セット表示欄、構成品入力欄、及び構成品表示欄を同一画面上に出力することができる。これにより、売上伝票情報を入力するだけで、単品販売時の売上金額に基づく実態に即した粗利金額が構成品表示欄に表示されるので、儲かる商品、儲からない商品の分析を的確且つ容易に行うことができる。また、売上伝票情報の入力と同時に構成品の按分売上金額を確認でき、手作業での算出で生じていたような計算ミスによる誤ったセット商品価格の設定を抑制することができる。
【0036】
画面出力部102hが出力するセット表示欄が、セット商品の識別子とセット売上金額と共に、セット原価算出部102fにより算出されたセット原価金額と、セット粗利算出部102gにより算出されたセット粗利金額をセット商品別に表示する。これにより、構成品個別の按分売上に基づく粗利金額のみならず、セット粗利金額の確認も容易に行うことができるため、セット商品価格の適切な設定が可能となる。
【0037】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、PC100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。
【0038】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。
【0039】
記憶部106は、概念的に、売上単価マスタ記憶部106a、原価マスタ記憶部106b等を備えている。
【0040】
売上単価マスタ記憶部106aは、単品販売時の売上単価が構成品別に予め登録された売上単価マスタを格納する。売上単価マスタには、構成品の識別子、単品販売時の構成品の売上単価等を含む単価情報が構成品別に登録されている。
【0041】
原価マスタ記憶部106bは、原価が構成品別に予め登録された原価マスタを格納する。原価マスタには、構成品の識別子、構成品の原価等を含む原価情報が構成品別に登録されている。
【0042】
入出力インターフェース部108には、入力装置400及び出力装置500が接続されている。出力装置500には、ディスプレイ、プロジェクタ等の表示装置、スピーカ等の音響装置、プリンタ等の印刷装置の他、データファイル形式でダウンロード可能とする装置も含まれる。データファイルファイル形式は、PDF、CSV、文書ファイル、表計算ソフトファイル、テキストファイル等、当分野で公知のファイル形式を採用することができる。入力装置400には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。
【0043】
[2.具体例]
以下、具体例を用いて、本発明に係る売上情報管理装置による、入力表示画面の出力、セット情報及び構成品情報の入力、按分売上、構成品原価、構成品粗利、セット原価、セット粗利の算出とそれらを含むセット情報及び構成品情報の表示、売上明細確定までの情報処理に関し、
図2~5を参照して説明する。
【0044】
図2は、本具体例における入力表示画面の出力からセット情報及び構成品情報の表示、売上明細確定までの情報処理のフローの一例を示す図である。
【0045】
図2に示すように、まず、画面出力部102hは入力表示画面を表示し(S01)、セット販売の売上の情報の場合は(S02-YES)、セット商品受付部102aはユーザーが入力したセット商品の識別子、セット売上金額を含むセット情報を受け付け(S03)、画面出力部102hは、入力表示画面のセット表示欄に、セット原価金額とセット粗利金額以外のセット商品受付部102aが受け付けたセット情報を表示する(S04)。
【0046】
さらに、構成品受付部102bはユーザーが入力したセット商品の識別子、構成品の識別子、構成品の数量を含む構成品情報を受け付け(S05)、按分売上算出部102cはセット商品に含まれる構成品の按分売上金額を算出し(S06)、構成品原価算出部102dはセット商品に含まれる構成品の構成品原価金額を算出し(S07)、構成品粗利算出部102eはセット商品に含まれる構成品の構成品粗利金額を算出する(S08)。
【0047】
一方、セット原価算出部102fはセット商品のセット原価金額を算出し(S09)、セット粗利算出部102gはセット商品のセット粗利金額を算出する(S10)。
【0048】
画面出力部102hは、構成品情報として、構成品受付部102bが受け付けたセット商品の識別子、構成品の識別子、構成品の数量と共に、按分売上算出部102cにより算出された按分売上金額と、構成品原価算出部102dにより算出された構成品原価金額と、構成品粗利算出部102eにより算出された構成品粗利金額を、入力表示画面の構成品表示欄に表示する(S11)。
【0049】
画面出力部102hは、セット商品情報として、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品の識別子、セット売上金額に加えて、セット原価算出部102fにより算出されたセット商品のセット原価金額と、セット粗利算出部102gにより算出されたセット商品のセット粗利金額を、入力表示画面のセット表示欄310に表示する(S12)。
【0050】
一方で、単品販売の売上の情報の場合は(S02-NO)、構成品受付部102bはユーザーが入力した構成品の識別子、構成品の数量を含むセット商品の識別子を伴わない構成品情報を受け付け(S05’)、按分売上算出部102cは単品としての構成品の按分売上金額を算出し(S06’)、構成品原価算出部102dは構成品の構成品原価金額を算出し(S07’)、構成品粗利算出部102eは構成品の構成品粗利金額を算出する(S08’)。
【0051】
画面出力部102hは、構成品情報として、セット商品の識別子を空欄として、構成品受付部102bが受け付けた構成品の識別子、構成品の数量と共に、按分売上算出部102cにより算出された按分売上金額と、構成品原価算出部102dにより算出された構成品原価金額と、構成品粗利算出部102eにより算出された構成品粗利金額を、入力表示画面の構成品表示欄に表示する(S11’)。
【0052】
さらに、売上の情報がある場合は(S13-YES)、セット販売については(S02-YES)、セット商品受付部102aはセット情報を受け付け(S03)、画面出力部102hはセット情報を表示し(S04)、構成品受付部102bはセット商品の識別子を伴う構成品情報を受け付け(S05)、一方で、単品販売については(S02-NO)、構成品受付部102bはセット商品の識別子を伴わない構成品情報を受け付け(S05’)、以降は上記と同じフローとなる。
【0053】
これ以上売上の情報がない場合は(S13-NO)、入力表示画面のセット表示欄及び構成品表示欄に表示された内容にて売上明細を確定させて終了する(S14)。
【0054】
図3は、本具体例における入力表示画面を示す図である。本具体例における入力表示画面は、画面出力部102hにより出力される画面である。
【0055】
本具体例における入力表示画面は、
図3に示すように、一式CD(セット商品の識別子)の入力欄311、一式名(セット商品の名称)の入力欄312、一式売上金額(セット売上金額)の入力欄313からなるセット入力欄と、セット入力欄の入力内容で確定するための追加ボタン314と、入力内容をキャンセルするためのキャンセルボタン315を備え、さらに、一式CD、一式名、一式売上金額、一式原価金額(セット原価金額)、及び一式粗利金額(セット粗利金額)からなるセット情報を、一式CD別に表示するセット表示欄310を備える。
【0056】
また、本具体例における入力表示画面は、
図3に示すように、一式CD(セット商品の識別子)の入力欄321、構成品(構成品の識別子)の入力欄322、数量(構成品の数量)の入力欄323からなる構成品入力欄と、構成品入力欄の入力内容で確定するための追加ボタン324と、入力内容をキャンセルするためのキャンセルボタン325を備え、さらに、一式CD、構成品、数量(構成品の数量)、構成品売上金額(按分売上金額)、構成品原価金額、及び構成品粗利金額からなる構成品情報を、構成品別に表示する構成品表示欄320を備える。
【0057】
さらに、本具体例における入力表示画面は、
図3に示すように、セット表示欄310及び構成品表示欄320に表示されたセット情報及び構成品情報で確定するための確定ボタン331と、キャンセルするためのキャンセルボタン332を備える。
【0058】
図4は、本具体例における売上単価マスタを示す図である。本具体例における売上単価マスタは、
図4に示すように、構成品(商品)別に予め登録された、構成品(商品)、及び売上単価からなる単価情報41~44を有している。
【0059】
図5は、本具体例における原価マスタを示す図である。本具体例における原価マスタは、
図5に示すように、構成品(商品)別に予め登録された、構成品(商品)、及び原価からなる原価情報51~54を有している。
【0060】
以下、本具体例における入力表示画面の出力、セット情報及び構成品情報の入力、按分売上、構成品原価、構成品粗利、セット原価、セット粗利の算出とそれらを含むセット情報及び構成品情報の表示、売上明細確定までの情報処理のフローの詳細を
図2~5を用いて説明する。
【0061】
まず、画面出力部102hは、
図3で示される入力表示画面(この段階ではセット表示欄310及び構成品表示欄320は空欄)を出力する(S01)。
【0062】
第一に、ユーザーは、構成品「構成品A」1個、「構成品B」1個、「構成品C」1個をセット商品「I001」として金額「230,000」でセット販売した売上の情報を売上情報管理装置に入力する(S02-YES)。
【0063】
ユーザーは、画面出力部102hにより出力された
図3で示される入力表示画面において、セット入力欄の一式CD(セット商品の識別子)の入力欄311に固有の任意のコードとして「I001」を、一式名(セット商品の名称)の入力欄312に任意の名称として「機械装置一式(1)」を、一式売上金額(セット売上金額)の入力欄313にセット商品の売上金額として「230,000」を入力し、追加ボタン314を押下する。
【0064】
セット商品受付部102aは、ユーザーの追加ボタン314押下後、ユーザーが入力したセット商品の識別子、セット商品の名称、セット売上金額からなるセット情報31Aを受け付け(S03)、画面出力部102hは、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品の識別子「I001」、セット商品の名称「機械装置一式(1)」、セット売上金額「230,000」からなるセット情報31Aを
図3で示される入力表示画面のセット表示欄310(この段階では一式原価金額と一式粗利金額は表示なし)に表示する(S04)。
【0065】
次に、ユーザーは、画面出力部102hにより出力された
図3で示される入力表示画面において、セット商品「I001」に含まれる構成品「構成品A」、「構成品B」、「構成品C」とそれらの数量の情報を、構成品入力欄に入力する。具体的に、ユーザーは、構成品入力欄の一式CD(セット商品の識別子)の入力欄321にセット商品と紐づけるために上記と同じ「I001」を、構成品(構成品の識別子)の入力欄322に「構成品A」を、数量(構成品の数量)の入力欄323に「1」を入力し、追加ボタン324を押下する。続いて、一式CDの入力欄321に「I001」を、構成品の入力欄322に「構成品B」を、数量の入力欄323に「1」を入力し、追加ボタン324を押下する。さらに続いて、一式CDの入力欄321に「I001」を、構成品の入力欄322に「構成品C」を、数量の入力欄323に「1」を入力し、追加ボタン324を押下する。
【0066】
構成品受付部102bは、ユーザーの追加ボタン314の3回の各押下により、ユーザーが入力したセット商品の識別子、構成品の識別子、構成品の数量からなる3種の構成品情報32A~32Cを受け付ける(S05)。
【0067】
按分売上算出部102cは、
図4に示される売上単価マスタから、構成品受付部102bが受け付けた1つ目の構成品情報32Aに含まれる構成品の識別子「構成品A」に基づき、売上単価マスタに含まれる商品「構成品A」の単価情報41の売上単価「70,000」を抽出し、2つ目の構成品情報32Bに含まれる構成品の識別子「構成品B」に基づき、売上単価マスタに含まれる商品「構成品B」の単価情報42の売上単価「140,000」を抽出し、3つ目の構成品情報32Cに含まれる構成品の識別子「構成品C」に基づき、売上単価マスタに含まれる商品「構成品C」の単価情報43の売上単価「40,000」を抽出する。
【0068】
按分売上算出部102cは、これらの抽出した「構成品A」、「構成品B」、「構成品C」の売上単価に基づき、セット商品「I001」における「構成品A」、「構成品B」、「構成品C」それぞれの按分売上金額(構成品売上金額)を算出する(S06)。
【0069】
具体的に、「構成品A」については、按分売上算出部102cは、「構成品A」の売上単価「70,000」に構成品の数量「1」を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額「70,000×1(70,000)」を、セット商品に含まれる全ての構成品の単品販売時売上金額の合計「70,000×1+140,000×1+40,000×1(250,000)」で除して算出される按分割合「70,000/250,000」に、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品「I001」のセット売上金額「230,000」を掛け合わせて得られるセット商品「I001」における「構成品A」の按分売上金額「64,400(230,000×70,000/250,000)」を算出する。
【0070】
「構成品B」については、按分売上算出部102cは、「構成品B」の売上単価「140,000」に構成品の数量「1」を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額「140,000×1(140,000)」を、セット商品に含まれる全ての構成品の単品販売時売上金額の合計「70,000×1+140,000×1+40,000×1(250,000)」で除して算出される按分割合「140,000/250,000」に、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品「I001」のセット売上金額「230,000」を掛け合わせて得られるセット商品「I001」における「構成品B」の按分売上金額「128,800(230,000×140,000/250,000)」を算出する。
【0071】
「構成品C」については、按分売上算出部102cは、「構成品C」の売上単価「40,000」に構成品の数量「1」を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額「40,000×1(40,000)」を、セット商品に含まれる全ての構成品の単品販売時売上金額の合計「70,000×1+140,000×1+40,000×1(250,000)」で除して算出される按分割合「40,000/250,000」に、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品「I001」のセット売上金額「230,000」を掛け合わせて得られるセット商品「I001」における「構成品C」の按分売上金額「36,800(230,000×40,000/250,000)」を算出する。
【0072】
一方、構成品原価算出部102dは、
図5に示される原価マスタから、構成品受付部102bが受け付けた1つ目の構成品情報32Aに含まれる構成品の識別子「構成品A」に基づき、原価マスタに含まれる商品「構成品A」の原価情報51の原価「60,000」を抽出し、2つ目の構成品情報32Bに含まれる構成品の識別子「構成品B」に基づき、原価マスタに含まれる商品「構成品B」の原価情報52の原価「110,000」を抽出し、3つ目の構成品情報32Cに含まれる構成品の識別子「構成品C」に基づき、原価マスタに含まれる商品「構成品C」の原価情報53の原価「30,000」を抽出する。
【0073】
構成品原価算出部102dは、これらの抽出した「構成品A」、「構成品B」、「構成品C」の原価に基づき、「構成品A」、「構成品B」、「構成品C」それぞれの構成品原価金額を算出する(S07)。
【0074】
具体的に、「構成品A」については、構成品原価算出部102dは、「構成品A」の原価「60,000」に構成品の数量「1」を掛け合わせて得られるセット商品「I001」における「構成品A」の構成品原価金額「60,000(60,000×1)」を算出する。
【0075】
「構成品B」については、構成品原価算出部102dは、「構成品B」の原価「110,000」に構成品の数量「1」を掛け合わせて得られるセット商品「I001」における「構成品B」の構成品原価金額「110,000(110,000×1)」を算出する。
【0076】
「構成品C」については、構成品原価算出部102dは、「構成品C」の原価「30,000」に構成品の数量「1」を掛け合わせて得られるセット商品「I001」における「構成品C」の構成品原価金額「30,000(30,000×1)」を算出する。
【0077】
次に、構成品粗利算出部102eは、「構成品A」、「構成品B」、「構成品C」それぞれについて、按分売上算出部102cにより算出された按分売上金額、及び構成品原価算出部102dにより算出された構成品原価金額に基づき、構成品粗利金額を算出する(S08)。
【0078】
具体的に、「構成品A」については、構成品粗利算出部102eは、按分売上算出部102cにより算出された「構成品A」の按分売上金額「64,400」から、構成品原価算出部102dにより算出されたセット商品「I001」における「構成品A」の構成品原価金額「60,000」を差し引いて得られるセット商品「I001」における「構成品A」の構成品粗利金額「4,400」を算出する。
【0079】
「構成品B」については、構成品粗利算出部102eは、按分売上算出部102cにより算出された「構成品B」の按分売上金額「128,800」から、構成品原価算出部102dにより算出されたセット商品「I001」における「構成品B」の構成品原価金額「110,000」を差し引いて得られるセット商品「I001」における「構成品B」の構成品粗利金額「18,800」を算出する。
【0080】
「構成品C」については、構成品粗利算出部102eは、按分売上算出部102cにより算出された「構成品C」の按分売上金額「36,800」から、構成品原価算出部102dにより算出されたセット商品「I001」における「構成品C」の構成品原価金額「30,000」を差し引いて得られるセット商品「I001」における「構成品C」の構成品粗利金額「6,800」を算出する。
【0081】
一方、セット原価算出部102fは、構成品原価算出部102dにより算出された「構成品A」の構成品原価金額「60,000」と、「構成品B」の構成品原価金額「110,000」と、「構成品C」の構成品原価金額「30,000」とを合計し、セット商品「I001」に含まれるすべての構成品のセット原価金額「200,000(60,000+110,000+30,000)」を算出する(S09)。
【0082】
次に、セット粗利算出部102gは、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品「I001」のセット売上金額「230,000」から、セット原価算出部102fにより算出されたセット商品「I001」のセット原価金額「200,000」を差し引いて得られるセット商品「I001」のセット粗利金額「30,000(230,000-200,000)」を算出する(S10)。
【0083】
画面出力部102hは、構成品情報32Aとして、構成品受付部102bが受け付けた一式CD(セット商品の識別子)「I001」、構成品(構成品の識別子)「構成品A」、数量(構成品の数量)「1」と共に、按分売上算出部102cにより算出された「構成品A」の構成品売上金額(按分売上金額)「64,400」と、構成品原価算出部102dにより算出された「構成品A」の構成品原価金額「60,000」と、構成品粗利算出部102eにより算出された「構成品A」の構成品粗利金額「4,400」を、行番号「1」と共に、
図3で示される入力表示画面の構成品表示欄320に表示する(S11)。
【0084】
画面出力部102hは、構成品情報32Bとして、構成品受付部102bが受け付けた一式CD(セット商品の識別子)「I001」、構成品(構成品の識別子)「構成品B」、数量(構成品の数量)「1」と共に、按分売上算出部102cにより算出された「構成品B」の構成品売上金額(按分売上金額)「128,800」と、構成品原価算出部102dにより算出された「構成品B」の構成品原価金額「110,000」と、構成品粗利算出部102eにより算出された「構成品B」の構成品粗利金額「18,800」を、行番号「2」と共に、
図3で示される入力表示画面の構成品表示欄320に表示する(S11)。
【0085】
画面出力部102hは、構成品情報32Cとして、構成品受付部102bが受け付けた一式CD(セット商品の識別子)「I001」、構成品(構成品の識別子)「構成品C」、数量(構成品の数量)「1」と共に、按分売上算出部102cにより算出された「構成品C」の構成品売上金額(按分売上金額)「36,800」と、構成品原価算出部102dにより算出された「構成品C」の構成品原価金額「30,000」と、構成品粗利算出部102eにより算出された「構成品C」の構成品粗利金額「6,800」を、行番号「3」と共に、
図3で示される入力表示画面の構成品表示欄320に表示する(S11)。
【0086】
一方、画面出力部102hは、セット情報31Aとして、セット商品受付部102aが受け付けた一式CD(セット商品の識別子)「I001」、一式名(セット商品の名称)「機械装置一式(1)」、一式売上金額(セット売上金額)「230,000」に加えて、セット原価算出部102fにより算出されたセット商品「I001」の一式原価金額(セット原価金額)「200,000」と、セット粗利算出部102gにより算出されたセット商品「I001」の一式粗利金額(セット粗利金額)「30,000」を、
図3で示される入力表示画面のセット表示欄310に表示する(S12)。
【0087】
第二に、ユーザーは、「構成品C」1個を通常金額で単品販売した売上の情報を売上情報管理装置に入力する(S13-YES・S02-NO)。
【0088】
ユーザーは、構成品入力欄の一式CD(セット商品の識別子)の入力欄321を空欄のまま、構成品(構成品の識別子)の入力欄322に「構成品C」を、数量(構成品の数量)の入力欄323に「1」を入力し、追加ボタン324を押下する。
【0089】
構成品受付部102bは、ユーザーの追加ボタン314の押下により、ユーザーが入力した構成品の識別子、構成品の数量からなるセット商品の識別子を伴わない構成品情報32Dを受け付ける(S05’)。
【0090】
按分売上算出部102cは、
図4に示される売上単価マスタから、構成品受付部102bが受け付けた構成品情報32Dに含まれる構成品の識別子「構成品C」に基づき、売上単価マスタに含まれる商品「構成品C」の単価情報43の売上単価「40,000」を抽出し、「構成品C」の売上単価「40,000」に構成品の数量「1」を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額「40,000×1(40,000)」を算出し、そのまま単品販売時売上金額を単品「構成品C」1個の按分売上金額「40,000」とする(S06’)。
【0091】
一方、構成品原価算出部102dは、
図5に示される原価マスタから、構成品情報32Dに含まれる構成品の識別子「構成品C」に基づき、原価マスタに含まれる商品「構成品C」の原価情報53の原価「30,000」を抽出し、「構成品C」の原価「110,000」に構成品の数量「1」を掛け合わせて得られる単品「構成品C」1個の構成品原価金額「30,000(30,000×1)」を算出する(S07’)。
【0092】
次に、構成品粗利算出部102eは、按分売上算出部102cにより算出された単品「構成品C」1個の按分売上金額「40,000」から、構成品原価算出部102dにより算出された単品「構成品C」1個の構成品原価金額「30,000」を差し引いて得られる単品「構成品C」1個の構成品粗利金額「10,000」を算出する(S08’)。
【0093】
画面出力部102hは、構成品情報32Dとして、一式CD(セット商品の識別子)を空欄として、構成品受付部102bが受け付けた、構成品(構成品の識別子)「構成品C」、数量(構成品の数量)「1」と共に、按分売上算出部102cにより算出された構成品売上金額(按分売上金額)「40,000」と、構成品原価算出部102dにより算出された構成品原価金額「30,000」と、構成品粗利算出部102eにより算出された構成品粗利金額「10,000」を、行番号「4」と共に、
図3で示される入力表示画面の構成品表示欄320に表示する(S11’)。
【0094】
第三に、ユーザーは、構成品「構成品C」1個、「構成品D」1個をセット商品「I002」として金額「50,000」でセット販売した売上の情報を売上情報管理装置に入力する(S13-YES・S02-YES)。
【0095】
ユーザーは、画面出力部102hにより出力された
図3で示される入力表示画面において、セット入力欄の一式CD(セット商品の識別子)の入力欄311に固有の任意のコードとして「I002」を、一式名(セット商品の名称)の入力欄312に任意の名称として「機械装置一式(2)」を、一式売上金額(セット売上金額)の入力欄313にセット商品の売上金額として「50,000」を入力し、追加ボタン314を押下する。
【0096】
セット商品受付部102aは、ユーザーの追加ボタン314押下後、ユーザーが入力したセット商品の識別子、セット商品の名称、セット売上金額からなるセット情報31Bを受け付け(S03)、画面出力部102hは、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品の識別子「I002」、セット商品の名称「機械装置一式(2)」、セット売上金額「50,000」からなるセット情報31Bを
図3で示される入力表示画面のセット表示欄310(この段階では一式原価金額と一式粗利金額は表示なし)に表示する(S04)。
【0097】
次に、ユーザーは、画面出力部102hにより出力された
図3で示される入力表示画面において、セット商品「I002」に含まれる構成品「構成品C」、「構成品D」とそれらの数量の情報を、構成品入力欄に入力する。具体的に、ユーザーは、構成品入力欄の一式CD(セット商品の識別子)の入力欄321にセット商品と紐づけるために上記と同じ「I002」を、構成品(構成品の識別子)の入力欄322に「構成品C」を、数量(構成品の数量)の入力欄323に「1」を入力し、追加ボタン324を押下する。続いて、一式CDの入力欄321に「I002」を、構成品の入力欄322に「構成品D」を、数量の入力欄323に「1」を入力し、追加ボタン324を押下する。
【0098】
構成品受付部102bは、ユーザーの追加ボタン314の2回の各押下により、ユーザーが入力したセット商品の識別子、構成品の識別子、構成品の数量からなる2種の構成品情報32E・32Fを受け付ける(S05)。
【0099】
按分売上算出部102cは、
図4に示される売上単価マスタから、構成品受付部102bが受け付けた1つ目の構成品情報32Eに含まれる構成品の識別子「構成品C」に基づき、売上単価マスタに含まれる商品「構成品C」の単価情報43の売上単価「40,000」を抽出し、2つ目の構成品情報32Fに含まれる構成品の識別子「構成品D」に基づき、売上単価マスタに含まれる商品「構成品D」の単価情報44の売上単価「20,000」を抽出する。
【0100】
按分売上算出部102cは、これらの抽出した「構成品C」、「構成品D」の売上単価に基づき、セット商品「I002」における「構成品C」、「構成品D」それぞれの按分売上金額(構成品売上金額)を算出する(S06)。
【0101】
具体的に、「構成品C」については、按分売上算出部102cは、「構成品C」の売上単価「40,000」に構成品の数量「1」を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額「40,000×1(40,000)」を、セット商品に含まれる全ての構成品の単品販売時売上金額の合計「40,000×1+20,000×1(60,000)」で除して算出される按分割合「40,000/60,000」に、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品「I002」のセット売上金額「50,000」を掛け合わせて得られるセット商品「I002」における「構成品C」の按分売上金額「33,333(50,000×40,000/60,000)」を算出する。なお、按分売上金額の計算値に生じる小数点以下の端数は四捨五入する。
【0102】
「構成品D」については、按分売上算出部102cは、「構成品D」の売上単価「20,000」に構成品の数量「1」を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額「20,000×1(20,000)」を、セット商品に含まれる全ての構成品の単品販売時売上金額の合計「40,000×1+20,000×1(60,000)」で除して算出される按分割合「20,000/60,000」に、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品「I002」のセット売上金額「50,000」を掛け合わせて得られるセット商品「I002」における「構成品D」の按分売上金額「16,667(50,000×20,000/60,000)」を算出する。なお、按分売上金額の計算値に生じる小数点以下の端数は四捨五入する。
【0103】
一方、構成品原価算出部102dは、
図5に示される原価マスタから、構成品受付部102bが受け付けた1つ目の構成品情報32Eに含まれる構成品の識別子「構成品C」に基づき、原価マスタに含まれる商品「構成品C」の原価情報53の原価「30,000」を抽出し、2つ目の構成品情報32Fに含まれる構成品の識別子「構成品D」に基づき、原価マスタに含まれる商品「構成品D」の原価情報54の原価「10,000」を抽出する。
【0104】
構成品原価算出部102dは、これらの抽出した「構成品C」、「構成品D」の原価に基づき、「構成品C」、「構成品D」それぞれの構成品原価金額を算出する(S07)。
【0105】
具体的に、「構成品C」については、構成品原価算出部102dは、「構成品C」の原価「30,000」に構成品の数量「1」を掛け合わせて得られるセット商品「I002」における「構成品C」の構成品原価金額「30,000(30,000×1)」を算出する。
【0106】
「構成品D」については、構成品原価算出部102dは、「構成品D」の原価「10,000」に構成品の数量「1」を掛け合わせて得られるセット商品「I002」における「構成品D」の構成品原価金額「10,000(10,000×1)」を算出する。
【0107】
次に、構成品粗利算出部102eは、「構成品C」、「構成品D」それぞれについて、按分売上算出部102cにより算出された按分売上金額、及び構成品原価算出部102dにより算出された構成品原価金額に基づき、構成品粗利金額を算出する(S08)。
【0108】
具体的に、「構成品C」については、構成品粗利算出部102eは、按分売上算出部102cにより算出された「構成品C」の按分売上金額「33,333」から、構成品原価算出部102dにより算出された「構成品C」の構成品原価金額「30,000」を差し引いて得られるセット商品「I002」における「構成品C」の構成品粗利金額「3,333」を算出する。
【0109】
「構成品D」については、構成品粗利算出部102eは、按分売上算出部102cにより算出された「構成品D」の按分売上金額「16,667」から、構成品原価算出部102dにより算出された「構成品D」の構成品原価金額「10,000」を差し引いて得られるセット商品「I002」における「構成品D」の構成品粗利金額「6,667」を算出する。
【0110】
一方、セット原価算出部102fは、構成品原価算出部102dにより算出された「構成品C」の構成品原価金額「30,000」と、「構成品D」の構成品原価金額「10,000」とを合計し、セット商品「I002」に含まれるすべての構成品のセット原価金額「40,000(30,000+10,000)」を算出する(S09)。
【0111】
次に、セット粗利算出部102gは、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品「I002」のセット売上金額「50,000」から、セット原価算出部102fにより算出されたセット商品「I002」のセット原価金額「40,000」を差し引いて得られるセット商品「I002」のセット粗利金額「10,000(50,000-40,000)」を算出する(S10)。
【0112】
画面出力部102hは、構成品情報32Eとして、構成品受付部102bが受け付けた一式CD(セット商品の識別子)「I002」、構成品(構成品の識別子)「構成品C」、数量(構成品の数量)「1」と共に、按分売上算出部102cにより算出された「構成品C」の構成品売上金額(按分売上金額)「33,333」と、構成品原価算出部102dにより算出された「構成品C」の構成品原価金額「30,000」と、構成品粗利算出部102eにより算出された「構成品A」の構成品粗利金額「3,333」を、行番号「5」と共に、
図3で示される入力表示画面の構成品表示欄320に表示する(S11)。
【0113】
画面出力部102hは、構成品情報32Fとして、構成品受付部102bが受け付けた一式CD(セット商品の識別子)「I002」、構成品(構成品の識別子)「構成品D」、数量(構成品の数量)「1」と共に、按分売上算出部102cにより算出された「構成品D」の構成品売上金額(按分売上金額)「16,667」と、構成品原価算出部102dにより算出された「構成品D」の構成品原価金額「10,000」と、構成品粗利算出部102eにより算出された「構成品D」の構成品粗利金額「6,667」を、行番号「6」と共に、
図3で示される入力表示画面の構成品表示欄320に表示する(S11)。
【0114】
一方、画面出力部102hは、セット情報31Bとして、セット商品受付部102aが受け付けた一式CD(セット商品の識別子)「I002」、一式名(セット商品の名称)「機械装置一式(2)」、一式売上金額(セット売上金額)「50,000」に加えて、セット原価算出部102fにより算出されたセット商品「I002」の一式原価金額(セット原価金額)「40,000」と、セット粗利算出部102gにより算出されたセット商品「I002」の一式粗利金額(セット粗利金額)「10,000」を、
図3で示される入力表示画面のセット表示欄310に表示する(S12)。
【0115】
第四に、ユーザーは、「構成品A」2個を通常金額で単品販売した売上の情報を売上情報管理装置に入力する(S13-YES・S02-NO)。
【0116】
ユーザーは、構成品入力欄の一式CD(セット商品の識別子)の入力欄321を空欄のまま、構成品(構成品の識別子)の入力欄322に「構成品A」を、数量(構成品の数量)の入力欄323に「2」を入力し、追加ボタン324を押下する。
【0117】
構成品受付部102bは、ユーザーの追加ボタン314の押下により、ユーザーが入力した構成品の識別子、構成品の数量からなるセット商品の識別子を伴わない構成品情報32Gを受け付ける(S05’)。
【0118】
按分売上算出部102cは、
図4に示される売上単価マスタから、構成品受付部102bが受け付けた構成品情報32Gに含まれる構成品の識別子「構成品A」に基づき、売上単価マスタに含まれる商品「構成品A」の単価情報41の売上単価「70,000」を抽出し、「構成品A」の売上単価「70,000」に構成品の数量「2」を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額「70,000×2(140,000)」を算出し、そのまま単品販売時売上金額を単品「構成品A」2個の按分売上金額「140,000」とする(S06’)。
【0119】
一方、構成品原価算出部102dは、
図5に示される原価マスタから、構成品情報32Dに含まれる構成品の識別子「構成品A」に基づき、原価マスタに含まれる商品「構成品C」の原価情報53の原価「60,000」を抽出し、「構成品A」の原価「60,000」に構成品の数量「2」を掛け合わせて得られる単品「構成品A」2個の構成品原価金額「120,000(60,000×2)」を算出する(S07’)。
【0120】
次に、構成品粗利算出部102eは、按分売上算出部102cにより算出された単品「構成品A」2個の按分売上金額「140,000」から、構成品原価算出部102dにより算出された単品「構成品A」2個の構成品原価金額「120,000」を差し引いて得られる単品「構成品A」2個の構成品粗利金額「20,000」を算出する(S08’)。
【0121】
画面出力部102hは、構成品情報32Gとして、一式CD(セット商品の識別子)を空欄として、構成品受付部102bが受け付けた、構成品(構成品の識別子)「構成品A」、数量(構成品の数量)「2」と共に、按分売上算出部102cにより算出された構成品売上金額(按分売上金額)「140,000」と、構成品原価算出部102dにより算出された構成品原価金額「120,000」と、構成品粗利算出部102eにより算出された構成品粗利金額「20,000」を、行番号「7」と共に、
図3で示される入力表示画面の構成品表示欄320に表示する(S11’)。
【0122】
第五に、ユーザーは、構成品「構成品D」3個をセット商品「I003」として金額「35,000」でセット販売した売上の情報を売上情報管理装置に入力する(S13-YES・S02-YES)。
【0123】
ユーザーは、画面出力部102hにより出力された
図3で示される入力表示画面において、セット入力欄の一式CD(セット商品の識別子)の入力欄311に固有の任意のコードとして「I003」を、一式名(セット商品の名称)の入力欄312に任意の名称として「機械装置一式(3)」を、一式売上金額(セット売上金額)の入力欄313にセット商品の売上金額として「35,000」を入力し、追加ボタン314を押下する。
【0124】
セット商品受付部102aは、ユーザーの追加ボタン314押下後、ユーザーが入力したセット商品の識別子、セット商品の名称、セット売上金額からなるセット情報31Cを受け付け(S03)、画面出力部102hは、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品の識別子「I003」、セット商品の名称「機械装置一式(3)」、セット売上金額「35,000」からなるセット情報31Cを
図3で示される入力表示画面のセット表示欄310(この段階では一式原価金額と一式粗利金額は表示なし)に表示する(S04)。
【0125】
次に、ユーザーは、画面出力部102hにより出力された
図3で示される入力表示画面において、構成品入力欄の一式CD(セット商品の識別子)の入力欄321にセット商品と紐づけるために上記と同じ「I003」を、構成品(構成品の識別子)の入力欄322に「構成品D」を、数量(構成品の数量)の入力欄323に「3」を入力し、追加ボタン324を押下し、構成品受付部102bは、ユーザーの追加ボタン314の押下により、ユーザーが入力したセット商品の識別子、構成品の識別子、構成品の数量からなる構成品情報32Hを受け付ける(S05)。
【0126】
按分売上算出部102cは、
図4に示される売上単価マスタから、構成品受付部102bが受け付けた構成品情報32Hに含まれる構成品の識別子「構成品D」に基づき、売上単価マスタに含まれる商品「構成品D」の単価情報44の売上単価「20,000」を抽出し、「構成品D」の売上単価「20,000」に構成品の数量「3」を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額「20,000×3(60,000)」を、セット商品に含まれる全ての構成品(セット商品「I003」においては「構成品D」のみである)の単品販売時売上金額の合計「20,000×3(60,000)」で除して算出される按分割合「60,000/60,000」(構成品1種につき分母と分子が同一)に、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品「I003」のセット売上金額「35,000」を掛け合わせて得られるセット商品「I003」における「構成品D」の按分売上金額「35,000(35,000×60,000/60,000)」を算出する(S06)。
【0127】
一方、構成品原価算出部102dは、
図5に示される原価マスタから、構成品情報32Hに含まれる構成品の識別子「構成品D」に基づき、原価マスタに含まれる商品「構成品D」の原価情報54の原価「10,000」を抽出し、「構成品D」の原価「10,000」に構成品の数量「3」を掛け合わせて得られるセット商品「I003」における「構成品D」の構成品原価金額「30,000(10,000×3)」を算出する(S07)。
【0128】
次に、構成品粗利算出部102eは、按分売上算出部102cにより算出されたセット商品「I003」における「構成品D」の按分売上金額「35,000」から、構成品原価算出部102dにより算出されたセット商品「I003」における「構成品D」の構成品原価金額「30,000」を差し引いて得られるセット商品「I003」における「構成品D」の構成品粗利金額「5,000」を算出する(S08)。
【0129】
一方、セット原価算出部102fは、構成品原価算出部102dにより算出された「構成品D」の構成品原価金額「30,000」に基づき(セット商品「I003」の構成品は「構成品D」のみ)、セット商品「I003」に含まれるすべての構成品のセット原価金額「30,000」を算出する(S09)。
【0130】
次に、セット粗利算出部102gは、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品「I003」のセット売上金額「35,000」から、セット原価算出部102fにより算出されたセット商品「I003」のセット原価金額「30,000」を差し引いて得られるセット商品「I003」のセット粗利金額「5,000(35,000-30,000)」を算出する(S10)。
【0131】
画面出力部102hは、構成品情報32Hとして、構成品受付部102bが受け付けた一式CD(セット商品の識別子)「I003」、構成品(構成品の識別子)「構成品D」、数量(構成品の数量)「3」と共に、按分売上算出部102cにより算出された「構成品D」の構成品売上金額(按分売上金額)「35,000」と、構成品原価算出部102dにより算出された「構成品D」の構成品原価金額「30,000」と、構成品粗利算出部102eにより算出された「構成品D」の構成品粗利金額「5,000」を、行番号「8」と共に、
図3で示される入力表示画面の構成品表示欄320に表示する(S11)。
【0132】
一方、画面出力部102hは、セット情報31Cとして、セット商品受付部102aが受け付けた一式CD(セット商品の識別子)「I003」、一式名(セット商品の名称)「機械装置一式(3)」、一式売上金額(セット売上金額)「35,000」に加えて、セット原価算出部102fにより算出されたセット商品「I003」の一式原価金額(セット原価金額)「30,000」と、セット粗利算出部102gにより算出されたセット商品「I003」の一式粗利金額(セット粗利金額)「5,000」を、
図3で示される入力表示画面のセット表示欄310に表示する(S12)。
【0133】
第六に、ユーザーは、構成品「構成品」1個、「構成品B」5個をセット商品「I004」として金額「715,000」でセット販売した売上の情報を売上情報管理装置に入力する(S13-YES・S02-YES)。
【0134】
ユーザーは、画面出力部102hにより出力された
図3で示される入力表示画面において、セット入力欄の一式CD(セット商品の識別子)の入力欄311に固有の任意のコードとして「I004」を、一式名(セット商品の名称)の入力欄312に任意の名称として「機械装置一式(4)」を、一式売上金額(セット売上金額)の入力欄313にセット商品の売上金額として「715,000」を入力し、追加ボタン314を押下する。
【0135】
セット商品受付部102aは、ユーザーの追加ボタン314押下後、ユーザーが入力したセット商品の識別子、セット商品の名称、セット売上金額からなるセット情報31Dを受け付け(S03)、画面出力部102hは、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品の識別子「I004」、セット商品の名称「機械装置一式(4)」、セット売上金額「715,000」からなるセット情報31Dを
図3で示される入力表示画面のセット表示欄310(この段階では一式原価金額と一式粗利金額は表示なし)に表示する(S04)。
【0136】
次に、ユーザーは、画面出力部102hにより出力された
図3で示される入力表示画面において、セット商品「I004」に含まれる構成品「構成品A」、「構成品B」とそれらの数量の情報を、構成品入力欄に入力する。具体的に、ユーザーは、構成品入力欄の一式CD(セット商品の識別子)の入力欄321にセット商品と紐づけるために上記と同じ「I004」を、構成品(構成品の識別子)の入力欄322に「構成品A」を、数量(構成品の数量)の入力欄323に「1」を入力し、追加ボタン324を押下する。続いて、一式CDの入力欄321に「I004」を、構成品の入力欄322に「構成品B」を、数量の入力欄323に「5」を入力し、追加ボタン324を押下する。
【0137】
構成品受付部102bは、ユーザーの追加ボタン314の2回の各押下により、ユーザーが入力したセット商品の識別子、構成品の識別子、構成品の数量からなる2種の構成品情報32H・32Jを受け付ける(S05)。
【0138】
按分売上算出部102cは、
図4に示される売上単価マスタから、構成品受付部102bが受け付けた1つ目の構成品情報32Hに含まれる構成品の識別子「構成品A」に基づき、売上単価マスタに含まれる商品「構成品A」の単価情報43の売上単価「70,000」を抽出し、2つ目の構成品情報32Jに含まれる構成品の識別子「構成品B」に基づき、売上単価マスタに含まれる商品「構成品B」の単価情報44の売上単価「140,000」を抽出する。
【0139】
按分売上算出部102cは、これらの抽出した「構成品A」、「構成品B」の売上単価に基づき、セット商品「I004」における「構成品A」、「構成品B」それぞれの按分売上金額(構成品売上金額)を算出する(S06)。
【0140】
具体的に、「構成品A」については、按分売上算出部102cは、「構成品A」の売上単価「70,000」に構成品の数量「1」を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額「70,000×1(70,000)」を、セット商品に含まれる全ての構成品の単品販売時売上金額の合計「70,000×1+140,000×5(770,000)」で除して算出される按分割合「70,000/770,000」に、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品「I004」のセット売上金額「715,000」を掛け合わせて得られるセット商品「I004」における「構成品A」の按分売上金額「65,000(715,000×70,000/770,000)」を算出する。
【0141】
「構成品B」については、按分売上算出部102cは、「構成品B」の売上単価「140,000」に構成品の数量「5」を掛け合わせて得られる構成品個別の単品販売時売上金額「140,000×5(700,000)」を、セット商品に含まれる全ての構成品の単品販売時売上金額の合計「70,000×1+140,000×5(770,000)」で除して算出される按分割合「700,000/770,000」に、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品「I004」のセット売上金額「715,000」を掛け合わせて得られるセット商品「I004」における「構成品B」の按分売上金額「650,000(715,000×700,000/770,000)」を算出する。
【0142】
一方、構成品原価算出部102dは、
図5に示される原価マスタから、構成品受付部102bが受け付けた1つ目の構成品情報32Iに含まれる構成品の識別子「構成品A」に基づき、原価マスタに含まれる商品「構成品A」の原価情報51の原価「60,000」を抽出し、2つ目の構成品情報32Jに含まれる構成品の識別子「構成品B」に基づき、原価マスタに含まれる商品「構成品B」の原価情報52の原価「110,000」を抽出する。
【0143】
構成品原価算出部102dは、これらの抽出した「構成品A」、「構成品B」の原価に基づき、「構成品A」、「構成品B」それぞれの構成品原価金額を算出する(S07)。
【0144】
具体的に、「構成品A」については、構成品原価算出部102dは、「構成品A」の原価「60,000」に構成品の数量「1」を掛け合わせて得られるセット商品「I004」における「構成品C」の構成品原価金額「60,000(60,000×1)」を算出する。
【0145】
「構成品B」については、構成品原価算出部102dは、「構成品B」の原価「110,000」に構成品の数量「5」を掛け合わせて得られるセット商品「I004」における「構成品D」の構成品原価金額「550,000(110,000×5)」を算出する。
【0146】
次に、構成品粗利算出部102eは、「構成品A」、「構成品B」それぞれについて、按分売上算出部102cにより算出された按分売上金額、及び構成品原価算出部102dにより算出された構成品原価金額に基づき、構成品粗利金額を算出する(S08)。
【0147】
具体的に、「構成品A」については、構成品粗利算出部102eは、按分売上算出部102cにより算出された「構成品A」の按分売上金額「65,000」から、構成品原価算出部102dにより算出された「構成品A」の構成品原価金額「60,000」を差し引いて得られるセット商品「I004」における「構成品A」の構成品粗利金額「5,000」を算出する。
【0148】
「構成品B」については、構成品粗利算出部102eは、按分売上算出部102cにより算出された「構成品B」の按分売上金額「650,000」から、構成品原価算出部102dにより算出された「構成品B」の構成品原価金額「550,000」を差し引いて得られるセット商品「I004」における「構成品B」の構成品粗利金額「100,000」を算出する。
【0149】
一方、セット原価算出部102fは、構成品原価算出部102dにより算出された「構成品A」の構成品原価金額「60,000」と、「構成品B」の構成品原価金額「550,000」とを合計し、セット商品「I004」に含まれるすべての構成品のセット原価金額「610,000(60,000+550,000)」を算出する(S09)。
【0150】
次に、セット粗利算出部102gは、セット商品受付部102aが受け付けたセット商品「I004」のセット売上金額「715,000」から、セット原価算出部102fにより算出されたセット商品「I004」の一式原価金額(セット原価金額)「650,000」を差し引いて得られるセット商品「I004」の一式粗利金額(セット粗利金額)「105,000(715,000-650,000)」を算出する(S10)。
【0151】
画面出力部102hは、構成品情報32Jとして、構成品受付部102bが受け付けた一式CD(セット商品の識別子)「I004」、構成品(構成品の識別子)「構成品A」、数量(構成品の数量)「1」と共に、按分売上算出部102cにより算出された「構成品A」の構成品売上金額(按分売上金額)「65,000」と、構成品原価算出部102dにより算出された「構成品A」の構成品原価金額「60,000」と、構成品粗利算出部102eにより算出された「構成品A」の構成品粗利金額「5,000」を、行番号「9」と共に、
図3で示される入力表示画面の構成品表示欄320に表示する(S11)。
【0152】
画面出力部102hは、構成品情報32Jとして、構成品受付部102bが受け付けた一式CD(セット商品の識別子)「I004」、構成品(構成品の識別子)「構成品B」、数量(構成品の数量)「5」と共に、按分売上算出部102cにより算出された「構成品B」の構成品売上金額(按分売上金額)「650,000」と、構成品原価算出部102dにより算出された「構成品B」の構成品原価金額「550,000」と、構成品粗利算出部102eにより算出された「構成品B」の構成品粗利金額「100,000」を、行番号「10」と共に、
図3で示される入力表示画面の構成品表示欄320に表示する(S11)。
【0153】
一方、画面出力部102hは、セット情報31Bとして、セット商品受付部102aが受け付けた一式CD(セット商品の識別子)「I004」、一式名(セット商品の名称)「機械装置一式(4)」、一式売上金額(セット売上金額)「715,000」に加えて、セット原価算出部102fにより算出されたセット商品「I004」のセット原価金額「610,000」と、セット粗利算出部102gにより算出されたセット商品「I004」のセット粗利金額「105,000」を、
図3で示される入力表示画面のセット表示欄310に表示する(S12)。
【0154】
最後に、ユーザーは、これ以上入力するべき売り上げの情報がないため(S13-NO)、
図3で示される入力表示画面の確定ボタン331を押下して、売上明細を確定する(S14)。
【0155】
以上で説明した通り、本発明のシステムによれば、単品販売時の売上金額に応じてセット商品の構成品の売上金額を算出し、セット販売時の構成品の売上金額の単品販売時の売上金額からの乖離を抑えることで、実態に即した販売実績を捉え、単品販売時との対比や、セット商品の売上や粗利の分析や儲かる主力商品の分析を的確に行うことができ、さらには、セット商品に含まれる構成品やセット価格の柔軟な設定や、セット商品と共に単品販売時の商品の粗利を算出することが可能である。
【0156】
[3.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0157】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0158】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0159】
[4.他の実施形態]
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0160】
例えば、上述した実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0161】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0162】
また、PC100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0163】
例えば、PC100を構成する各装置が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて各装置に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0164】
また、このコンピュータプログラムは、PC100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0165】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム第一商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0166】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0167】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0168】
また、PC100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、PC100は、当該PC100に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0169】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0170】
本発明は、例えば、セット商品販売を行っている医療機器業界や流通小売業界などにおける売上情報管理に有用である。
【符号の説明】
【0171】
100 PC
102 制御部
102a セット商品受付部
102b 構成品受付部
102c 按分売上算出部
102d 構成品原価算出部
102e 構成品粗利算出部
102f セット原価算出部
102g セット粗利算出部
102h 画面出力部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 売上単価マスタ記憶部
106b 原価マスタ記憶部
108 入出力インターフェース部
200 サーバ
300 ネットワーク
400 入力装置
500 出力装置