(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023158527
(43)【公開日】2023-10-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0645 20230101AFI20231023BHJP
G01C 21/34 20060101ALI20231023BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20231023BHJP
【FI】
G06Q30/06 350
G01C21/34
G06Q30/06 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022068422
(22)【出願日】2022-04-18
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000155469
【氏名又は名称】株式会社野村総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100205833
【弁理士】
【氏名又は名称】宮谷 昂佑
(72)【発明者】
【氏名】福井 宏依
(72)【発明者】
【氏名】児玉 史
(72)【発明者】
【氏名】兼平 克巳
【テーマコード(参考)】
2F129
5L049
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129CC02
2F129CC15
2F129CC16
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2F129HH20
2F129HH21
5L049BB55
5L049BB68
(57)【要約】
【課題】ユーザに適した車両のリースプランを提示する技術を改善する。
【解決手段】情報処理装置20の制御部は、ユーザが過去に行ったリース契約に係る車両10の用途又は走行経路に関する情報を取得し、取得した用途又は走行経路に関する情報に基づいて、ユーザに適した車両10のリースプランを提示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが過去に行ったリース契約に係る車両の用途又は走行経路に関する情報を取得し、取得した前記用途又は前記走行経路に関する情報に基づいて、前記ユーザに適した車両のリースプランを提示する制御部を備える、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記リースプランとして、前記車両の台数又は車種が最適化されたリースプランを特定する、情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記車両の燃費効率又は稼働率が所定の閾値以上となるよう、前記台数又は前記車種を最適化する、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
前記用途に関する情報は、所定の距離以上の走行を含むか否か、所定の数若しくは所定の重量以上の荷物の搭載を含むか否か、所定の人数若しくは所定の年齢以上の人の乗車を含むか否か、又は営業に供する車両であるか否かを示す情報を含む、情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、インターネットを介して前記ユーザのスケジュール管理又は業務管理を行うアプリケーションから、前記所定の距離以上の走行を含むか否かを推定する、情報処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
前記走行経路に関する情報は、前記走行経路の混雑度合い、前記走行経路の傾斜度合い、前記走行経路の道幅、前記走行経路に高速道路が含まれるか否か、又は目的地の特性を示す情報を含む、情報処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記リース契約は、法人向けのリース契約を含む、情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置が実行する方法であって、
ユーザが過去に行ったリース契約に係る車両の用途又は走行経路に関する情報を取得すること、及び取得した前記用途又は前記走行経路に関する情報に基づいて、前記ユーザに適した車両のリースプランを提示することを含む、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、
前記リースプランとして、前記車両の台数又は車種が最適化されたリースプランを特定することを更に含む、方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、
前記車両の燃費効率又は稼働率が所定の閾値以上となるよう、前記台数又は前記車種を最適化することを更に含む、方法。
【請求項11】
請求項8乃至10の何れか一項に記載の方法であって、
前記用途に関する情報は、所定の距離以上の走行を含むか否か、所定の数若しくは所定の重量以上の荷物の搭載を含むか否か、所定の人数若しくは所定の年齢以上の人の乗車を含むか否か、又は営業に供する車両であるか否かを示す情報を含む、方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、
インターネットを介して前記ユーザのスケジュール管理又は業務管理を行うアプリケーションから、前記所定の距離以上の走行を含むか否かを推定する、方法。
【請求項13】
請求項8乃至10の何れか一項に記載の方法であって、
前記走行経路に関する情報は、前記走行経路の混雑度合い、前記走行経路の傾斜度合い、前記走行経路の道幅、前記走行経路に高速道路が含まれるか否か、又は目的地の特性を示す情報を含む、方法。
【請求項14】
請求項8に記載の方法であって、
前記リース契約は、法人向けのリース契約を含む、方法。
【請求項15】
コンピュータに、
ユーザが過去に行ったリース契約に係る車両の用途又は走行経路に関する情報を取得すること、及び取得した前記用途又は前記走行経路に関する情報に基づいて、前記ユーザに適した車両のリースプランを提示することを実行させる、プログラム。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記リースプランとして、前記車両の台数又は車種が最適化されたリースプランを特定することを更に実行させる、プログラム。
【請求項17】
請求項16に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記車両の燃費効率又は稼働率が所定の閾値以上となるよう、前記台数又は前記車種を最適化することを更に実行させる、プログラム。
【請求項18】
請求項15乃至17の何れか一項に記載のプログラムであって、
前記用途に関する情報は、所定の距離以上の走行を含むか否か、所定の数若しくは所定の重量以上の荷物の搭載を含むか否か、所定の人数若しくは所定の年齢以上の人の乗車を含むか否か、又は営業に供する車両であるか否かを示す情報を含む、プログラム。
【請求項19】
請求項15乃至17の何れか一項に記載のプログラムであって、
前記走行経路に関する情報は、前記走行経路の混雑度合い、前記走行経路の傾斜度合い、前記走行経路の道幅、前記走行経路に高速道路が含まれるか否か、又は目的地の特性を示す情報を含む、プログラム。
【請求項20】
請求項15に記載のプログラムであって、
前記リース契約は、法人向けのリース契約を含む、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、自動車整備業者が取り扱うのに適したカーリースシステムに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、リース契約に係る車両の使用状況が考慮されていない。そのため、ユーザに適した車両のリースプランを提示する技術には改善の余地があった。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、ユーザに適した車両のリースプランを提示する技術を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、ユーザが過去に行ったリース契約に係る車両の用途又は走行経路に関する情報を取得し、取得した前記用途又は前記走行経路に関する情報に基づいて、前記ユーザに適した車両のリースプランを提示する制御部を備える。
【0007】
本開示の一実施形態に係る方法は、情報処理装置が実行する方法であって、ユーザが過去に行ったリース契約に係る車両の用途又は走行経路に関する情報を取得すること、及び取得した前記用途又は前記走行経路に関する情報に基づいて、前記ユーザに適した車両のリースプランを提示することを含む。
【0008】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、コンピュータに、ユーザが過去に行ったリース契約に係る車両の用途又は走行経路に関する情報を取得すること、及び取得した前記用途又は前記走行経路に関する情報に基づいて、前記ユーザに適した車両のリースプランを提示することを実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態によれば、ユーザに適した車両のリースプランを提示する技術を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の一実施形態に係るシステムの概略構成を示すブロック図である。
【
図2】本開示の一実施形態に係る情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図3】本開示の一実施形態に係る端末装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図4】本開示の一実施形態に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態について説明する。
【0012】
図1を参照して、本開示の実施形態に係るシステム1の概要について説明する。
【0013】
システム1は、車両10と、情報処理装置20と、端末装置30と、を備える。車両10、情報処理装置20、及び端末装置30は、ネットワーク40と通信可能に接続される。
【0014】
車両10は、例えば自動車であるが、これに限られず任意の車両であってもよい。自動車は、例えばガソリン自動車、BEV(Battery Electric Vehicle)、HEV(Hybrid Electric Vehicle)、PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、又はFCEV(Fuel Cell Electric Vehicle)等であるが、これらに限られない。車両10は、運転手によって運転されてもよく、或いは任意のレベルで運転が自動化されていてもよい。自動化のレベルは、例えば、SAE(Society of Automotive Engineers)のレベル分けにおけるレベル1からレベル5の何れかである。車両10は、MaaS(Mobility as a Service)専用車両でもよい。
【0015】
情報処理装置20は、クラウドコンピューティングシステム又はその他のコンピューティングシステムに属するサーバ等のコンピュータである。
【0016】
端末装置30は、携帯電話機、スマートフォン、又はタブレット等のモバイル機器である。
【0017】
ネットワーク40は、インターネット、少なくとも1つのWAN(wide area network)、少なくとも1つのMAN(metropolitan area network)、又はこれらの任意の組合せを含む。ネットワーク40は、少なくとも1つの無線ネットワーク、少なくとも1つの光ネットワーク、又はこれらの任意の組合せを含んでもよい。無線ネットワークは、例えば、アドホックネットワーク、セルラーネットワーク、無線LAN(local area network)、衛星通信ネットワーク、又は地上マイクロ波ネットワークである。
【0018】
【0019】
情報処理装置20の制御部21は、ユーザが過去に行ったリース契約に係る車両10の用途に関する情報を取得する。そして、制御部21は、取得した用途に関する情報に基づいて、ユーザに適した車両10のリースプランを提示する。
【0020】
例えば、法人向けの車両10のリース契約の更新は、従前のリース契約内容及びリース契約に係る車両10の使用状況が考慮されることなく為されることが多い。これに対して、本実施形態によれば、ユーザが過去に行ったリース契約に係る車両10の使用状況を考慮した上でリースプランが提示される。したがって、ユーザに適した車両10のリースプランを提示する技術を改善することができる。
【0021】
図2を参照して、本実施形態に係る情報処理装置20の構成を説明する。
【0022】
情報処理装置20は、制御部21と、通信部22と、記憶部23と、を備える。
【0023】
制御部21は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つのプログラマブル回路、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの任意の組合せを含む。プロセッサは、CPU(central processing unit)若しくはGPU(graphics processing unit)等の汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。プログラマブル回路は、例えば、FPGA(field-programmable gate array)である。専用回路は、例えば、ASIC(application specific integrated circuit)である。制御部21は、情報処理装置20の各部を制御しながら、情報処理装置20の動作に関わる処理を実行する。
【0024】
通信部22は、少なくとも1つの通信用インタフェースを含む。通信用インタフェースは、例えば、移動体通信規格、有線LAN規格、又は無線LAN規格に対応するが、これらに限られず、任意の通信規格に対応してもよい。通信部22は、情報処理装置20の動作に用いられるデータを受信し、また情報処理装置20の動作によって得られるデータを送信する。
【0025】
記憶部23は、少なくとも1つの半導体メモリ、少なくとも1つの磁気メモリ、少なくとも1つの光メモリ、又はこれらの任意の組合せを含む。半導体メモリは、例えば、RAM(random access memory)又はROM(read only memory)である。RAMは、例えば、SRAM(static random access memory)又はDRAM(dynamic random access memory)である。ROMは、例えば、EEPROM(electrically erasable programmable read only memory)である。記憶部23は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部23には、情報処理装置20の動作に用いられるデータと、情報処理装置20の動作によって得られたデータとが記憶される。本実施形態では、情報処理装置20の動作に用いられるデータは、システムプログラム、アプリケーションプログラム、データベース、及び地図情報等を含む。
【0026】
図3を参照して、本実施形態に係る端末装置30の構成を説明する。
【0027】
端末装置30は、制御部31と、通信部32と、記憶部33と、入力部34と、出力部35と、を備える。
【0028】
制御部31は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つのプログラマブル回路、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの任意の組合せを含む。プロセッサは、CPU若しくはGPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。プログラマブル回路は、例えばFPGAである。専用回路は、例えばASICである。制御部31は、端末装置30の各部を制御しながら、端末装置30の動作に関わる処理を実行する。
【0029】
通信部32は、少なくとも1つの通信用インタフェースを含む。通信用インタフェースは、例えば、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th generation)規格、若しくは5G(5th generation)規格等の移動通信規格に対応したインタフェース、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信規格に対応したインタフェース、又はLANインタフェースである。通信部32は、端末装置30の動作に用いられるデータを受信し、また端末装置30の動作によって得られるデータを送信する。
【0030】
記憶部33は、少なくとも1つの半導体メモリ、少なくとも1つの磁気メモリ、少なくとも1つの光メモリ、又はこれらの任意の組合せを含む。半導体メモリは、例えばRAM又はROMである。RAMは、例えばSRAM又はDRAMである。ROMは、例えばEEPROMである。記憶部33は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部33には、端末装置30の動作に用いられるデータと、端末装置30の動作によって得られたデータとが記憶される。
【0031】
入力部34は、少なくとも1つの入力用インタフェースを含む。入力用インタフェースは、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、カメラ、LiDAR(light detection and ranging、又はlaser imaging, detection, and ranging)、又はマイクロフォンである。入力部34は、端末装置30の動作に用いられるデータを入力する操作を受け付ける。入力部34は、端末装置30に備えられる代わりに、外部の入力機器として端末装置30に接続されてもよい。接続用インタフェースとしては、例えば、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の規格に対応したインタフェースを用いることができる。
【0032】
出力部35は、少なくとも1つの出力用インタフェースを含む。出力用インタフェースは、例えば、ディスプレイ又はスピーカである。ディスプレイは、例えば、LCD(liquid crystal display)又は有機EL(electro luminescence)ディスプレイである。出力部35は、端末装置30の動作によって得られるデータを出力する。出力部35は、端末装置30に備えられる代わりに、外部の出力機器として端末装置30に接続されてもよい。接続用インタフェースとしては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の規格に対応したインタフェースを用いることができる。
【0033】
図4を参照して、本実施形態に係る情報処理装置20の動作について説明する。この動作は、本開示の一実施形態に係る方法に相当する。
【0034】
本実施形態では、リース契約が法人向けのリース契約であるものとして説明するが、本開示はこれに限られない。
【0035】
ステップS100:情報処理装置20の制御部21は、ユーザが過去に行ったリース契約に係る車両10の用途に関する情報を取得する。
【0036】
具体的には、リース契約に係る車両10の用途に関する情報は、所定の距離以上の走行を含むか否か、所定の数若しくは所定の重量以上の荷物の搭載を含むか否か、所定の人数若しくは所定の年齢以上の人の乗車を含むか否か、又は営業に供する車両10であるか否かを示す情報を含む。
【0037】
例えば、情報処理装置20の制御部21は、ユーザが過去に行ったリース契約の期間中に、ユーザが車両10を使用した際に、所定の距離以上の走行が行われたか否かを示す情報を、通信部22を介して車両10から取得してもよい。代替的に、情報処理装置20の制御部21は、例えば端末装置30上で動作するインターネットを介してユーザのスケジュール管理又は業務管理を行うアプリケーションから、ユーザが車両10を使用する際に所定の距離以上の走行が行われるか否かを推定してもよい。この場合、端末装置30の制御部31は、入力部34を介してユーザが営業先等の訪問予定地を示す情報(名称又は位置情報等)を含むスケジュール情報を当該アプリケーションに登録する動作を受け付ける。そして、端末装置30の制御部31は、通信部32を介して、当該スケジュール情報を情報処理装置20に送信する。そして、情報処理装置20の制御部21は、通信部22を介して当該スケジュール情報を受信する。そして、情報処理装置20の制御部21は、任意の方法で予め取得したユーザの出発予定地(例えばユーザの所属会社等)を示す情報(名称又は位置情報等)を用いて、ユーザが訪問予定地まで移動するにあたって所定の距離以上の走行が行われるか否かを推定する。
【0038】
また例えば、情報処理装置20の制御部21は、ユーザが過去に行ったリース契約の期間中に、ユーザが車両10を利用した際に、所定の数若しくは所定の重量以上の荷物の搭載を含む走行が行われたか否かを示す情報を、通信部22を介して車両10に搭載された任意の車載カメラ又は重量センサ等から取得してもよい。なお、車載カメラが用いられる場合、情報処理装置20の制御部21は、任意の画像認識技術を使用することができる。
【0039】
また例えば、情報処理装置20の制御部21は、ユーザが過去に行ったリース契約の期間中に、ユーザが車両10を使用した際に、所定の人数若しくは所定の年齢以上の人の乗車を含む走行が行われたか否かを示す情報を、通信部22を介して車両10に搭載された車載カメラ等から取得してもよい。なお、情報処理装置20の制御部21は、任意の画像認識技術を使用することができる。
【0040】
また例えば、ユーザがリース契約を行った際に、リース業者が所持する端末装置30の記憶部33に、車両10が営業に供するものとして登録されているものとする。この場合、情報処理装置20の制御部21は、車両10が営業に供するものであるか否かを示す情報を、通信部22を介して端末装置30から取得することができる。
【0041】
ステップS100の処理は、ユーザが車両10のリース契約を見直し又は更新する前であれば、任意のタイミングで実行され得る。
【0042】
ステップS110:情報処理装置20の制御部21は、ステップS100で取得した用途に関する情報に基づいて、ユーザに適した車両10のリースプランを提示する。
【0043】
具体的には、情報処理装置20の制御部21は、当該リースプランとして、車両10の台数又は車種が最適化されたリースプランを特定する。
【0044】
例えば、ステップS100の処理によって、ユーザが過去に行ったリース契約の期間中に、所定の距離以上の走行が行われたことが判明している場合には、情報処理装置20の制御部21は、以下のようにしてリースプランを特定してもよい。すなわち、情報処理装置20の制御部21は、例えばBEVと比較して航続距離が長いガソリン自動車、PHEV、又はFCEV等の車種を提案するリースプランを特定してもよい。追加的に又は代替的に、リース契約に係る車両10が複数台存在する場合、情報処理装置20の制御部21は、リース契約に係る全車両10の全走行回数(例えば全トリップ数)のうち、所定の距離以上の走行回数(例えばトリップ数)の割合が所定の閾値以上である場合、リース契約に係る全車両10のうちガソリン自動車、PHEV、又はFCEV等の車種の台数を当該割合に応じた台数とするリースプランを特定してもよい。例えば、従前は10台のBEVをリース契約していたが、当該割合が60%であったことが判明したとする。この場合、情報処理装置20の制御部21は、10台のBEVのうち6台をガソリン自動車、PHEV、又はFCEV等に変更したリースプランを特定する。なお、車両10の台数及び車種は、これらの例に限られない。
【0045】
また例えば、ステップS100の処理によって、ユーザが過去に行ったリース契約の期間中に、所定の数又は所定の重量以上の荷物の搭載を含む走行が行われたことが判明している場合には、情報処理装置20の制御部21は、以下のようにしてリースプランを特定してもよい。すなわち、情報処理装置20の制御部21は、所定の数又は所定の重量以上の荷物の搭載を可能とする車種(例えば大型車両)を提案するリースプランを特定してもよい。追加的に又は代替的に、リース契約に係る車両10が複数台存在する場合、情報処理装置20の制御部21は、リース契約に係る全車両10の全走行回数(例えば全トリップ数)のうち、所定の数又は所定の重量以上の荷物の搭載を含む走行回数(例えばトリップ数)の割合が所定の閾値以上である場合、リース契約に係る全車両10のうち、例えば大型車両の台数を当該割合に応じた台数とするリースプランを特定してもよい。例えば、従前は10台の小型車両をリース契約していたが、当該割合が60%であったことが判明したとする。この場合、情報処理装置20の制御部21は、10台の小型車両のうち6台を大型車両に変更したリースプランを特定する。なお、車両10の台数及び車種は、これらの例に限られない。
【0046】
また例えば、ステップS100の処理によって、ユーザが過去に行ったリース契約の期間中に、所定の人数以上の人の乗車を含む走行が行われたことが判明している場合には、情報処理装置20の制御部21は、以下のようにしてリースプランを特定してもよい。すなわち、情報処理装置20の制御部21は、所定の人数以上の人の乗車を可能とする車種(例えば大型車両)を提案するリースプランを特定してもよい。追加的に又は代替的に、リース契約に係る車両10が複数台存在する場合、情報処理装置20の制御部21は、リース契約に係る全車両10の全走行回数(例えば全トリップ数)のうち、所定の人数以上の人の乗車を含む走行回数(例えばトリップ数)の割合が所定の閾値以上である場合、リース契約に係る全車両10のうち、例えば大型車両の台数を当該割合に応じた台数とするリースプランを特定してもよい。例えば、従前は10台の小型車両をリース契約していたが、当該割合が60%であることが判明したとする。この場合、情報処理装置20の制御部21は、10台の小型車両のうち6台を大型車両に変更したリースプランを特定する。なお、車両10の台数及び車種は、これらの例に限られない。
【0047】
また例えば、ステップS100の処理によって、ユーザが過去に行ったリース契約の期間中に、所定の年齢以上の人の乗車を含む走行が行われたことが判明している場合には、情報処理装置20の制御部21は、以下のようにしてリースプランを特定してもよい。すなわち、情報処理装置20の制御部21は、車高が所定の閾値未満となる車種を提案するリースプランを特定してもよい。追加的に又は代替的に、リース契約に係る車両10が複数台存在する場合、情報処理装置20の制御部21は、リース契約に係る全車両10の全走行回数(例えば全トリップ数)のうち、所定の年齢以上の人の乗車を含む走行回数(例えばトリップ数)の割合が所定の閾値以上である場合、リース契約に係る全車両のうち、車高が所定の閾値未満となる車両10の台数を当該割合に応じた台数とするリースプランを特定してもよい。例えば、従前は車高が所定の閾値以上となる10台の車両をリース契約していたが、当該割合が60%であることが判明したとする。この場合、情報処理装置20の制御部21は、車高が所定の閾値以上となる10台の車両10のうち6台を車高が所定の閾値未満となる車両10に変更したリースプランを特定する。なお、車両10の台数及び車種は、これらの例に限られない。
【0048】
また例えば、ステップS100の処理によって、ユーザが過去に行ったリース契約の期間中に、外勤営業等の営業に供する走行が行われたことが判明している場合には、情報処理装置20の制御部21は、以下のようにしてリースプランを特定してもよい。すなわち、顧客が車両10に同乗することもあるので、情報処理装置20の制御部21は、車高が所定の閾値未満となる車種を提案するリースプランを特定してもよい。追加的に又は代替的に、リース契約に係る車両10が複数台存在する場合、情報処理装置20の制御部21はリース契約に係る全車両10の全走行回数(例えば全トリップ数)のうち、営業に供する走行回数(例えばトリップ数)の割合が所定の閾値以上である場合、リース契約に係る全車両10のうち、車高が所定の閾値未満となる車両10の台数を当該割合に応じた台数とするリースプランを特定してもよい。例えば、従前は車高が所定の閾値以上となる10台の車両10をリース契約していたが、当該割合が60%であることが判明したとする。この場合、情報処理装置20の制御部21は、車高が所定の閾値以上となる10台の車両10のうち6台を車高が所定の閾値未満となる車両10に変更したリースプランを特定する。なお、車両10の台数及び車種は、これらの例に限られない。
【0049】
上記方法によりリースプランが特定されると、情報処理装置20の制御部21は、通信部22を介して、特定したリースプランを示す情報を、リース業者又はユーザが所持する端末装置30に送信する。そして、端末装置30の制御部31は、通信部32を介して、特定したリースプランを示す情報を情報処理装置20から受信する。そして、端末装置30の制御部31は、出力部35を介して、特定したリースプランを示す情報をリース業者又はユーザに向けて出力する。このようにして、情報処理装置20の制御部21は、ユーザに適した車両10のリースプランを提示することができる。
【0050】
以上述べたように、本実施形態に係る情報処理装置20の制御部21は、ユーザが過去に行ったリース契約に係る車両10の用途に関する情報を取得する。そして、制御部21は、取得した用途に関する情報に基づいて、ユーザに適した車両10のリースプランを提示する。
【0051】
かかる構成によれば、ユーザが過去に行ったリース契約に係る車両10の使用状況を考慮した上でリースプランが提示される。したがって、ユーザに適した車両10のリースプランを提示する技術を改善することができる。
【0052】
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。したがって、これらの変形及び改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0053】
一変形例として、情報処理装置20の構成及び動作を、互いに通信可能な複数のコンピュータに分散させた実施形態も可能である。また、例えば、情報処理装置20の一部又は全部の構成要素を車両10に設けた実施形態も可能である。
【0054】
また、一変形例として、情報処理装置20の制御部21は、車両10の燃費効率が所定の閾値以上になるよう、車両10の台数又は車種が最適化されたリースプランを特定してもよい。例えば、従前は2台のガソリン車がリース契約されており、そのうち1台のガソリン車の燃費効率が所定の閾値に達することがなく、リース契約に係る全車両10において燃費効率に偏りがあったことが判明していたとする。そして、2台のガソリン車のうち1台のガソリン車をHEVに変更すれば、各車両10の燃費効率が所定の閾値以上となることが判明していたとする。この場合、情報処理装置20の制御部21は、2台のガソリン車のうち1台をHEVに変更するリースプランを提案する。なお、車両10の台数及び車種は、これらの例に限られない。
【0055】
また、一変形例として、情報処理装置20の制御部21は、車両10の稼働率が所定の閾値以上になるよう、車両10の台数又は車種が最適化されたリースプランを特定してもよい。例えば、従前は3台の大型車両がリース契約されており、そのうち1台の大型車両の稼働率が所定の閾値に達することがなく、リース契約に係る全車両10において稼働率に偏りがあったことが判明していたとする。そして、1台の大型車両を小型車両に変更すれば、各車両10の稼働率が所定の閾値以上となることが判明していたとする。この場合、情報処理装置20の制御部21は、3台の大型車両のうち1台の大型車両を小型車両に変更するリースプランを提案する。なお、車両10の台数及び車種は、これらの例に限られない。
【0056】
また、一変形例として、情報処理装置20の制御部21は、ユーザが過去に行ったリース契約に係る車両10の走行経路に関する情報を取得し、取得した走行経路に関する情報に基づいて、ユーザに適した車両10のリースプランを提示してもよい。ここで、走行経路に関する情報は、走行経路の混雑度合い、走行経路の傾斜度合い、走行経路の道幅、走行経路に高速道路が含まれるか否か、又は目的地の特性を示す情報を含んでもよく、情報処理装置20の制御部21が通信部22を介して車両10等から任意の方法で取得することができる。例えば、走行経路の混雑度合い、走行経路の傾斜度合い、又は走行経路に高速道路が含まれるか否かによって、車両10の燃費効率が異なる。そこで、情報処理装置20の制御部21は、走行経路の混雑度合い、走行経路の傾斜度合い、又は走行経路に高速道路が含まれるか否かに基づいて、車両10の燃費効率が所定の閾値以上になるよう、車両10の台数又は車種が最適化されたリースプランを提示してもよい。また例えば、情報処理装置20の制御部21は、走行経路の道幅が所定の閾値未満である場合には、車幅が所定の閾値未満の車両10をリースするリースプランを提示してもよい。また例えば、目的地の特性に相当する駐車場の大きさが所定の閾値未満である場合には、情報処理装置20の制御部21は、目的地の特性に相当する駐車場の大きさに基づいて、車種が最適化されたリースプランを提示してもよい。一例として、情報処理装置20の制御部21は、駐車場の幅が所定の閾値未満である場合には、車幅が所定の閾値未満の車両10をリースするリースプランを提示してもよい。なお、リースプランの提示方法は、上述した実施形態における説明を援用する。
【0057】
また、一変形例として、情報処理装置20の制御部21は、車両10のリース中において、車幅が所定の閾値以上の車両10については、道幅が所定の閾値未満の道路を回避する走行経路を、ユーザに通知してもよい。また、情報処理装置20の制御部21は、車両10のリース中において、任意の方法でリアルタイムに取得した降水情報等に基づいて特定した冠水地点、悪路、過去の事故数が所定の閾値以上の地点、又は通学路を回避する走行経路を、ユーザに通知してもよい。また、情報処理装置20の制御部21は、車両10のリース中において、営業先等が複数地点存在する場合には、車両10の燃費効率又は稼働率が最適値となり且つ当該複数地点を含む走行経路を、ユーザに通知してもよい。なお、ユーザへの通知は、例えば車両10に搭載されたカーナビゲーション機器又は端末装置30等を介して行うことが可能である。
【0058】
また、一変形例として、汎用のコンピュータを、上述した実施形態に係る情報処理装置20として機能させる実施形態も可能である。具体的には、上述した実施形態に係る情報処理装置20の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、汎用のコンピュータのメモリに格納し、プロセッサによって当該プログラムを読み出して実行させる。したがって、本開示は、プロセッサが実行可能なプログラム、又は当該プログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体としても実現可能である。
【0059】
以下に本開示の実施形態の一部について例示する。しかしながら、本開示の実施形態はこれらに限定されない点に留意されたい。
[付記1]
ユーザが過去に行ったリース契約に係る車両の用途又は走行経路に関する情報を取得し、取得した前記用途又は前記走行経路に関する情報に基づいて、前記ユーザに適した車両のリースプランを提示する制御部を備える、情報処理装置。
[付記2]
付記1に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記リースプランとして、前記車両の台数又は車種が最適化されたリースプランを特定する、情報処理装置。
[付記3]
付記1又は2に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記車両の燃費効率又は稼働率が所定の閾値以上となるよう、前記台数又は前記車種を最適化する、情報処理装置。
[付記4]
付記1乃至3の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
前記用途に関する情報は、所定の距離以上の走行を含むか否か、所定の数若しくは所定の重量以上の荷物の搭載を含むか否か、所定の人数若しくは所定の年齢以上の人の乗車を含むか否か、又は営業に供する車両であるか否かを示す情報を含む、情報処理装置。
[付記5]
付記1乃至4の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、インターネットを介して前記ユーザのスケジュール管理又は業務管理を行うアプリケーションから、前記所定の距離以上の走行を含むか否かを推定する、情報処理装置。
[付記6]
付記1乃至5の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
前記走行経路に関する情報は、前記走行経路の混雑度合い、前記走行経路の傾斜度合い、前記走行経路の道幅、前記走行経路に高速道路が含まれるか否か、又は目的地の特性を示す情報を含む、情報処理装置。
[付記7]
付記1乃至6の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
前記リース契約は、法人向けのリース契約を含む、情報処理装置。
[付記8]
情報処理装置が実行する方法であって、
ユーザが過去に行ったリース契約に係る車両の用途又は走行経路に関する情報を取得すること、及び取得した前記用途又は前記走行経路に関する情報に基づいて、前記ユーザに適した車両のリースプランを提示することを含む、方法。
[付記9]
付記8に記載の方法であって、
前記リースプランとして、前記車両の台数又は車種が最適化されたリースプランを特定することを更に含む、方法。
[付記10]
付記8又は9に記載の方法であって、
前記車両の燃費効率又は稼働率が所定の閾値以上となるよう、前記台数又は前記車種を最適化することを更に含む、方法。
[付記11]
付記8乃至10の何れか一項に記載の方法であって、
前記用途に関する情報は、所定の距離以上の走行を含むか否か、所定の数若しくは所定の重量以上の荷物の搭載を含むか否か、所定の人数若しくは所定の年齢以上の人の乗車を含むか否か、又は営業に供する車両であるか否かを示す情報を含む、方法。
[付記12]
付記8乃至11の何れか一項に記載の方法であって、
インターネットを介して前記ユーザのスケジュール管理又は業務管理を行うアプリケーションから、前記所定の距離以上の走行を含むか否かを推定する、方法。
[付記13]
付記8乃至12の何れか一項に記載の方法であって、
前記走行経路に関する情報は、前記走行経路の混雑度合い、前記走行経路の傾斜度合い、前記走行経路の道幅、前記走行経路に高速道路が含まれるか否か、又は目的地の特性を示す情報を含む、方法。
[付記14]
付記8乃至13の何れか一項に記載の方法であって、
前記リース契約は、法人向けのリース契約を含む、方法。
[付記15]
コンピュータに、
ユーザが過去に行ったリース契約に係る車両の用途又は走行経路に関する情報を取得すること、及び取得した前記用途又は前記走行経路に関する情報に基づいて、前記ユーザに適した車両のリースプランを提示することを実行させる、プログラム。
[付記16]
付記15に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記リースプランとして、前記車両の台数又は車種が最適化されたリースプランを特定することを更に実行させる、プログラム。
[付記17]
付記15又は16に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記車両の燃費効率又は稼働率が所定の閾値以上となるよう、前記台数又は前記車種を最適化することを更に実行させる、プログラム。
[付記18]
付記15乃至17の何れか一項に記載のプログラムであって、
前記用途に関する情報は、所定の距離以上の走行を含むか否か、所定の数若しくは所定の重量以上の荷物の搭載を含むか否か、所定の人数若しくは所定の年齢以上の人の乗車を含むか否か、又は営業に供する車両であるか否かを示す情報を含む、プログラム。
[付記19]
付記15乃至18の何れか一項に記載のプログラムであって、
前記走行経路に関する情報は、前記走行経路の混雑度合い、前記走行経路の傾斜度合い、前記走行経路の道幅、前記走行経路に高速道路が含まれるか否か、又は目的地の特性を示す情報を含む、プログラム。
[付記20]
付記15乃至19の何れか一項に記載のプログラムであって、
前記リース契約は、法人向けのリース契約を含む、プログラム。
【符号の説明】
【0060】
1 システム
10 車両
20 情報処理装置
21 制御部
22 通信部
23 記憶部
30 端末装置
31 制御部
32 通信部
33 記憶部
34 入力部
35 出力部
40 ネットワーク