IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パテントフレア株式会社の特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023158610
(43)【公開日】2023-10-30
(54)【発明の名称】無人機を使用した低気圧災害軽減法
(51)【国際特許分類】
   A01G 15/00 20060101AFI20231023BHJP
【FI】
A01G15/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022088075
(22)【出願日】2022-04-18
(71)【出願人】
【識別番号】518440899
【氏名又は名称】パテントフレア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
(57)【要約】
【課題】大型の熱帯低気圧は、世界各地で毎年発生し、進路上の周辺地域で大きな災害となることがある。
従来は、熱帯低気圧自体を制御することは難しく熱帯低気圧による災害を防ぐ根本的な対策はないという課題があった。
【解決手段】これに対し、熱帯低気圧自体に働きかけて制御することで、課題を解決する。
熱帯低気圧は、中心部海域の海水温が高いほど、水蒸気が多く発生し、上昇気流となり大きく発達する。
この中心部海域で、大型の電動羽根車を使用して、水深の浅い海水と水深の深い海水をかくはんして入れ替える。
この方法で、水深の浅い海水温を低下させ、熱帯低気圧の発達を抑制し、災害の軽減化の課題を解決する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
大型の熱帯低気圧(台風など)、降雪低気圧などは、進路上の周辺地域において、大きな災害となることがあるため、電動無人機(ドローンなど)を使用して災害被害を軽減する方法。
熱帯低気圧の中心部(台風の目に相当)は、暖気核と呼ばれ、風雨はなく周辺よりも10度以上気温が高い。
海上にある熱帯低気圧の上空から電動無人機を複数台暖気核へ降下させる。
この中で、空中に留まり海上からの上昇気流を押し戻す役割と、海上まで降下し、水中に潜航し電動羽根車で、水深の浅い海水と水深の深い海水をかくはんし、入れ替える役割とに分ける。
水温が低い水深の海水を水深の浅い所へ巻き上げることにより、水深の浅い海水の水温が下がり、上昇気流が減少し、熱帯低気圧の発達を抑制することで、災害被害を軽減する方法。
(この方法は、熱帯低気圧だけでなく、降雪低気圧やゲリラ豪雨の低気圧にも応用可能である。)
【請求項2】
請求項1に記載の方法で使用する装置、機器。
【請求項3】
請求項2に記載の装置、機器を使用した役務、事業。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気象現象と流体力学の応用技術に関する。
【背景技術】
【0002】
熱帯低気圧の特徴
【0003】
流体力学の応用技術
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
大型の熱帯低気圧は、世界各地で毎年発生し、進路上の周辺地域で大きな災害となることがある。
従来は、熱帯低気圧自体を制御することは難しく、観測によって、進路や規模を予測し、防災に努めるしかなく、根本的な防災対策はないという課題があった。
【課題を解決する手段】
【0005】
これに対し、電動の無人機を使用して熱帯低気圧に直接働きかけて制御することによって、課題を解決する。
海上にある熱帯低気圧に対して、熱帯低気圧の中心部(台風の目に相当)の暖気核と呼ばれるところに、電動の無人機(ドローンなど)を上空から複数台降下させる。
この内、空中に留まり海上からの上昇気流を押し戻す役割と、海上へ降下して水中へ潜航し、水深の浅い海水と水深の深い海水を羽根車でかくはんし入れ替える役割とに分ける。
水温の低い水深の深い海水を、水深の浅い所へ巻き上げることにより、水深の浅い海水の水温が下がり、上昇気流が減少し、熱帯低気圧の発達が抑制される。
この方法は、熱帯低気圧だけでなく降雪低気圧やゲリラ豪雨の低気圧にも応用可能なため、これらの低気圧による災害被害を軽減する方法。
(ここで使用する電動無人機の形状、寸法は限定されないが、海上の広い範囲での使用が目的であるため、普通乗用車以上の大型のもので、推進装置は、電動羽根車で、空中移動と水中移動が出来るように設計する。)