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特開2023-158701データ処理装置、データ処理システム及びデータ処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023158701
(43)【公開日】2023-10-31
(54)【発明の名称】データ処理装置、データ処理システム及びデータ処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06N 20/00 20190101AFI20231024BHJP
【FI】
G06N20/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022068632
(22)【出願日】2022-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】317011920
【氏名又は名称】東芝デバイス&ストレージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】長村 燎
(72)【発明者】
【氏名】成田 直幸
(72)【発明者】
【氏名】前田 知幸
(57)【要約】
【課題】高精度のデータ処理が可能なデータ処理装置、データ処理システム及びデータ処理方法を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、データ処理装置は、処理部を含む。処理部は、第1動作において、第1取得データ及び第1他データに基づく第1生成データに基づいて第1機械学習モデルを生成可能である。第1他データは、Np行D1列の第1他特徴量行列と、Np行の第1他ラベルと、を含む。第1取得データは、N1行D1列の第1特徴量行列と、N1行の第1取得ラベルと、を含む。第1生成データは、(Np+N1)行(3×D1)列の第1生成行列と、(Np+N1)行の第1生成ラベルと、を含む。(Np+N1)/D1は、250以上である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取得部と、
処理部と、を備え、
前記取得部は、第1動作において、第1取得データを取得可能であり、
前記処理部は、前記第1動作において、前記第1取得データ及び第1他データに基づく第1生成データに基づいて第1機械学習モデルを生成可能であり、
前記第1他データは、Np行D1列の第1他特徴量行列と、Np行の第1他ラベルと、を含み、前記Npは、2以上の整数であり、前記D1は、1以上の整数であり、
前記第1取得データは、N1行D1列の第1特徴量行列と、N1行の第1取得ラベルと、を含み、前記N1は、2以上の整数であり、前記N1は、前記Npよりも小さく、
前記第1生成データは、(Np+N1)行(3×D1)列の第1生成行列と、(Np+N1)行の第1生成ラベルと、を含み、
前記第1生成行列は、第1行列データと、第2行列データと、第3行列データと、を含み、
前記第1行列データの成分は、前記第1他特徴量行列と、前記第1特徴量行列と、の行方向における結合を含み、
前記第2行列データの成分は、Np行D1列の0の成分の行列と、前記第1特徴量行列と、の前記行方向における結合を含み、
前記第3行列データの成分は、前記第1他特徴量行列と、N1行D1列の0の成分の行列と、の前記行方向における結合を含み、
前記第1生成ラベルの成分は、前記第1他ラベルと前記第1取得ラベルとの前記行方向における結合を含み、
(Np+N1)/D1は、250以上である、データ処理装置。
【請求項2】
記憶部をさらに備え、
前記記憶部は、第1記憶領域を含み、
前記第1取得データ及び前記第1他データは、前記第1他記憶領域に記憶され、
前記処理部は、前記第1記憶領域から前記第1取得データ及び前記第1他データを取得して前記第1動作を実施可能である、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記記憶部は、第2記憶領域をさらに含み、
前記処理部は、前記第1生成データを前記第2記憶領域に記憶させることが可能である、請求項2に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記処理部は、前記第1動作において、第1回帰行列を前記第1機械学習モデルに入力して第1回帰ラベルをさらに導出可能であり、
前記第1回帰行列は、N1行(3×D1)列であり、
前記第1回帰行列は、第1回帰行列データと、第2回帰行列データと、第3回帰行列データと、を含み、
前記第1回帰行列データの成分は、前記第1特徴量行列を含み、
前記第2回帰行列データの成分は、前記第1特徴量行列を含み、
前記第3回帰行列データの成分は、N1行D1列の0の成分の行列を含む、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記取得部及び前記処理部は、第2動作をさらに実施可能であり、
前記取得部は、第2動作において、第2取得データを取得可能であり、
前記処理部は、前記第2動作において、前記第2取得データ及び第2他データに基づく第2生成データに基づいて第2機械学習モデルを生成可能であり、
前記第2他データは、Nq行D2列の第2他特徴量行列と、Np行の第2他ラベルと、を含み、前記Npは、2以上の整数であり、前記D2は、1以上の整数であり、
前記第2取得データは、N2行D2列の第2特徴量行列と、N2行の第2取得ラベルと、を含み、前記N2は、2以上の整数であり、前記N2は、前記Nqよりも小さく、
前記第2生成データは、(Nq+N2)行(D2×3)列の第2生成行列と、(Nq+N2)行の第2生成ラベルと、を含み、
前記第2生成行列は、第4行列データと、第5行列データと、第6行列データと、を含み、
前記第4行列データの成分は、前記第2他特徴量行列と、前記第2特徴量行列と、の行方向における結合を含み、
前記第5行列データの成分は、Nq行D2列の0の成分の行列と、前記第2特徴量行列と、の前記行方向における結合を含み、
前記第6行列データの成分は、前記第2他特徴量行列と、N2行D2列の0の成分の行列と、の前記行方向における結合を含み、
前記第2生成ラベルの成分は、前記第2他ラベルと前記第2取得ラベルとの前記行方向における結合を含み、
(Nq+N2)/D2は、250以上であり、
前記処理部は、前記第2動作において、第2回帰行列を前記第2機械学習モデルに入力して第2回帰ラベルをさらに導出可能であり、
前記第2回帰行列は、N2行(D2×3)列であり、
前記第2回帰行列は、第4回帰行列データと、第5回帰行列データと、第6回帰行列データと、を含み、
前記第4回帰行列データの成分は、前記第2特徴量行列を含み、
前記第5回帰行列データの成分は、前記第2特徴量行列を含み、
前記第6回帰行列データの成分は、N2行D2列の0の成分の行列を含み、請求項4に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記処理部は、第3動作をさらに実施可能であり、
前記処理部は、前記第3動作において、前記第1回帰ラベルと前記第2回帰ラベルとの比較に関する情報を出力可能である、請求項5に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
前記第1取得データ、前記第1他データ及び前記第2取得データは、磁気記録再生装置の特性を含む、請求項6に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
前記D1は1である、請求項7に記載のデータ処理装置。
【請求項9】
1または複数の取得部と、
1または複数の処理部と、を備え、
前記1または複数の取得部は、第1動作において、第1取得データを取得可能であり、
前記1または複数の処理部は、前記第1取得データ及び第1他データに基づく第1生成データに基づいて第1機械学習モデルを生成可能であり、
前記第1他データは、Np行D1列の第1他特徴量行列と、Np行の第1他ラベルと、を含み、前記Npは、2以上の整数であり、前記D1は、1以上の整数であり、
前記第1取得データは、N1行D1列の第1特徴量行列と、N1行の第1取得ラベルと、を含み、前記N1は、2以上の整数であり、前記N1は、前記Npよりも小さく、
前記第1生成データは、(Np+N1)行(3×D1)列の第1生成行列と、(Np+N1)行の第1生成ラベルと、を含み、
前記第1生成行列は、第1行列データと、第2行列データと、第3行列データと、を含み、
前記第1行列データの成分は、前記第1他特徴量行列と、前記第1特徴量行列と、の行方向における結合を含み、
前記第2行列データの成分は、Np行D1列の0の成分の行列と、前記第1特徴量行列と、の前記行方向における結合を含み、
前記第3行列データの成分は、前記第1他特徴量行列と、N1行D1列の0の成分の行列と、の前記行方向における結合を含み、
前記第1生成ラベルの成分は、前記第1他ラベルと前記第1取得ラベルとの前記行方向における結合を含み、
(Np+N1)/D1は、250以上である、データ処理システム。
【請求項10】
処理部に第1動作を実施させ、
前記処理部は、前記第1動作において、前記第1取得データ及び第1他データに基づく第1生成データに基づいて第1機械学習モデルを生成可能であり、
前記第1他データは、Np行D1列の第1他特徴量行列と、Np行の第1他ラベルと、を含み、前記Npは、2以上の整数であり、前記D1は、1以上の整数であり、
前記第1取得データは、N1行D1列の第1特徴量行列と、N1行の第1取得ラベルと、を含み、前記N1は、2以上の整数であり、前記N1は、前記Npよりも小さく、
前記第1生成データは、(Np+N1)行(3×D1)列の第1生成行列と、(Np+N1)行の第1生成ラベルと、を含み、
前記第1生成行列は、第1行列データと、第2行列データと、第3行列データと、を含み、
前記第1行列データの成分は、前記第1他特徴量行列と、前記第1特徴量行列と、の行方向における結合を含み、
前記第2行列データの成分は、Np行D1列の0の成分の行列と、前記第1特徴量行列と、の前記行方向における結合を含み、
前記第3行列データの成分は、前記第1他特徴量行列と、N1行D1列の0の成分の行列と、の前記行方向における結合を含み、
前記第1生成ラベルの成分は、前記第1他ラベルと前記第1取得ラベルとの前記行方向における結合を含み、
(Np+N1)/D1は、250以上である、データ処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、データ処理装置、データ処理システム及びデータ処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、磁気記録再生装置などの各種の電子機器に関するデータが処理される。例えば、データ処理により機械学習が行われる。高精度のデータ処理が望まれる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】Daume'III, H., "Frustratingly Easy Domain Adaptation," Proceedings of the 45th Annual Meeting of the Association of Computational Linguistics, pp. 256-263, June 2007.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、高精度のデータ処理が可能なデータ処理装置、データ処理システム及びデータ処理方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態によれば、データ処理装置は、取得部及び処理部を含む。前記取得部は、第1動作において、第1取得データを取得可能である。前記処理部は、前記第1動作において、前記第1取得データ及び第1他データに基づく第1生成データに基づいて第1機械学習モデルを生成可能である。前記第1他データは、Np行D1列の第1他特徴量行列と、Np行の第1他ラベルと、を含む。前記Npは、2以上の整数である。前記D1は、1以上の整数である。前記第1取得データは、N1行D1列の第1特徴量行列と、N1行の第1取得ラベルと、を含む。前記N1は、2以上の整数である。前記N1は、前記Npよりも小さい。前記第1生成データは、(Np+N1)行(3×D1)列の第1生成行列と、(Np+N1)行の第1生成ラベルと、を含む。前記第1生成行列は、第1行列データと、第2行列データと、第3行列データと、を含む。前記第1行列データの成分は、前記第1他特徴量行列と、前記第1特徴量行列と、の行方向における結合を含む。前記第2行列データの成分は、Np行D1列の0の成分の行列と、前記第1特徴量行列と、の前記行方向における結合を含む。前記第3行列データの成分は、前記第1他特徴量行列と、N1行D1列の0の成分の行列と、の前記行方向における結合を含む。前記第1生成ラベルの成分は、前記第1他ラベルと前記第1取得ラベルとの前記行方向における結合を含む。(Np+N1)/D1は、250以上である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、第1実施形態に係るデータ処理装置を例示する模式図である。
図2図2は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図3図3は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図4図4は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図5図5は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図6図6は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図7図7は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図8図8は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図9図9は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図10図10は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図11図11は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図12図12は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図13図13は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図14図14は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図15図15は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図16図16は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図17図17は、第1実施形態に係るデータ処理装置の特性を例示するグラフである。
図18図18は、実施形態に係るデータ処理装置を例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものである。本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るデータ処理装置を例示する模式図である。
図1に示すように、実施形態に係るデータ処理装置110は、処理部71を含む。処理部71は、各種のデータ10Dを取得可能である。例えば、データ処理装置110は、取得部72を含んでも良い。取得部72が各種のデータ10Dを取得し、取得部72が取得したデータ10Dが処理部71に供給されても良い。データ処理装置110は、記憶部73を含んでも良い。取得部72が取得したデータ10Dが記憶部73に記憶されても良い。処理部71は、記憶部73に記憶されたデータ10Dを記憶部73から取得しても良い。
【0009】
取得部72は、例えば、インタフェースである。取得部72は、例えば、入力及び出力のためのインタフェースで良い。処理部71は、処理した結果に関する情報I1を出力しても良い。情報I1は、取得部72(インタフェース)を介して出力されても良い。処理部71は、サーバ74と通信可能でも良い。通信は、情報の提供、及び、情報の取得の少なくともいずれかを含んで良い。通信は、有線または無線の任意の方法に基づいて良い。
【0010】
データ10Dは、例えば、取得データ(例えば、第1取得データ11及び第2取得データ12など)などを含んでも良い。データ10Dは、他データ(例えば、第1他データ51及び第2他データ52など)を含んでも良い。
【0011】
図2は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
実施形態において、取得部72及び処理部71は、第1動作OP1を実施可能である。取得部72は、第1動作OP1において、第1取得データ11を取得可能である。処理部71は、第1取得データ11を取得部72から取得して良い。処理部71は、記憶部73に記憶された第1取得データ11を取得して良い。
【0012】
処理部71は、第1他データ51を取得する。例えば、取得部72が第1他データ51を取得し、処理部71は、取得部72から第1他データ51を取得しても良い。処理部71は、記憶部73に記憶された第1他データ51を取得しても良い。
【0013】
処理部71は、第1動作OP1において、第1取得データ11及び第1他データ51に基づく第1生成データ21に基づいて、第1機械学習モデル31を生成可能である。
【0014】
第1他データ51は、Np行D1列の第1他特徴量行列51aと、Np行の第1他ラベル51bと、を含む。「Np」は、2以上の整数である。第1他ラベル51bは、第1他特徴量行列51aに対応する。「Np」は、例えば、第1他データ51におけるサンプル数に対応する。
【0015】
第1取得データ11は、N1行D1列の第1特徴量行列11aと、N1行の第1取得ラベル11bと、を含む。「N1」は、2以上の整数である。「D1」は、1以上の整数である。「N1」は、「Np」よりも小さい。「N1」は、例えば、第1取得データ11におけるサンプル数に対応する。
【0016】
1つの例において、第1取得データ11は、対象機器に関する小規模のデータである。第1他データ51は、対象機器、及び、その対象機器と類似する機器の少なくともいずれかに関する大規模データである。例えば、第1取得データ11は、小規模な実験に関する評価データに関する。例えば、第1他データ51は、大量生産品に関する評価データに関する。
【0017】
1つの例において、対象機器は、磁気記憶再生装置である。第1取得データ11は、磁気記録再生装置の試作品に関するデータに関する。第1他データ51は、磁気記録再生装置の大量生産品に関するデータに関する。
【0018】
処理部71は、このような第1取得データ11及び第1他データ51に基づいて、第1生成データ21を生成可能である。図2に示すように、第1生成データ21は、第1生成行列21a及び第1生成ラベル21bを含む。第1生成行列21aは、(Np+N1)行(3×D1)列の行列である。第1生成ラベル21bは、(Np+N1)行のデータである。第1生成ラベル21bの列の数は、例えば、1である。
【0019】
第1生成行列21aは、第1行列データM1、第2行列データM2及び第3行列データM3を含む。
【0020】
第1行列データM1の成分は、第1他特徴量行列51aと、第1特徴量行列11aと、の行方向における結合を含む。
【0021】
第2行列データM2の成分は、Np行D1列の0の成分の行列Mxa1(すなわち、0行列)と、第1特徴量行列11aと、の行方向における結合を含む。
【0022】
第3行列データM3の成分は、第1他特徴量行列51aと、N1行D1列の0の成分の行列Mxb1(すなわち、0行列)と、の行方向における結合を含む。
【0023】
第1生成ラベル21bの成分は、第1他ラベル51bと第1取得ラベル11bとの行方向における結合を含む。
【0024】
実施形態において、(Np+N1)/D1は、例えば、250以上である。(Np+N1)/D1を第1比R1とする。後述するように、実施形態において、第1比R1は、500以上でも良い。
【0025】
実施形態においては、このような第1生成データ21が生成される。第1生成データ21に基づいて第1機械学習モデル31が生成される。第1機械学習モデル31において、高い精度のデータ処理が可能になる。
【0026】
例えば、実施形態において、転移学習が行われる。実施形態に係る転移学習においては、例えば、第1取得データ11(目的データ)が第1他データ51と組み合わされた第1生成データ21が導出される。このような第1生成データ21に基づく機械学習モデルが用いられる。これにより、目的データだけに基づく機械学習モデルが用いられる第1参考例よりも高い精度が得られる。
【0027】
後述するように、第1比R1(すなわち、(Np+N1)/D1)が250以上の場合に、第1参考例よりも高い精度が得られる。第1比R1と精度との関係の例については後述する。
【0028】
図3図5は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図3は、第1他データ51を例示している。図4は、第1取得データ11を例示している。図5は、第1生成データ21を例示している。
【0029】
図3に示すように、第1他データ51は、Np行の第1他ラベル51bを含む。第1他ラベル51bは、例えば、yp_1;yp_2;…yp_Npを含む。第1他データ51は、Np行D1列の第1他特徴量行列51aを含む。第1他特徴量行列51aの第1行は、例えば、xp_1,1;xp_1,2;…xp_1,D1を含む。第1他特徴量行列51aの第2行は、例えば、xp_2,1;xp_2,2;…xp_2,D1を含む。第1他特徴量行列51aの第Np行は、例えば、xp_Np,1;xp_Np,2;…xp_Np,D1を含む。
【0030】
図4に示すように、第1取得データ11は、N1行の第1取得ラベル11bを含む。第1取得ラベル11bは、例えば、y1_1;y1_2;…y1_N1を含む。第1取得データ11は、N1行D1列の第1特徴量行列11aを含む。第1特徴量行列11aの第1行は、例えば、x1_1,1;x1_1,2;…x1_1,D1を含む。第1特徴量行列11aの第2行は、例えば、x1_2,1;x1_2,2;…x1_2,D1を含む。第1特徴量行列11aの第N1行は、例えば、x1_N1,1;x1_N1,2;…x1_N1,D1を含む。
【0031】
図5に示すように、第1生成データ21は、(Np+N1)行の第1生成ラベル21bを含む。第1生成ラベル21bは、例えば、yp_1;yp_2;…yp_Np;y1_1;y1_2;…y1_N1を含む。
【0032】
第1生成データ21は、(Np+N1)行(3×D1)列の第1生成行列21aを含む。
【0033】
第1生成行列21aの第1行は、例えば、xp_1,1;xp_1,2;…xp_1,D1;D1個の0;xp_1,1;xp_1,2;…xp_1,D1を含む。第1生成行列21aの第2行は、例えば、xp_2,1;xp_2,2;…xp_2,D1;D1個の0;xp_2,1;xp_2,2;…xp_2,D1を含む。第1生成行列21aの第Np行は、例えば、xp_Np,1;xp_Np,2;…xp_Np,D1;D1個の0;xp_Np,1;xp_Np,2;…xp_Np,D1を含む。
【0034】
第1生成行列21aの第(Np+1)行は、例えば、x1_1,1;x1_1,2;…x1_1,D1;x1_1,1;x1_1,2;…x1_1,D1;D1個の0を含む。第1生成行列21aの第(Np+2)行は、例えば、x1_2,1;x1_2,2;…x1_2,D1;x1_2,1;x1_2,2;…x1_2,D1;D1個の0を含む。第1生成行列21aの第(Np+N1)行は、例えば、x1_N1,1;x1_N1,2;…x1_N1,D1;x1_N1,1;x1_N1,2;…x1_N1,D1;D1個の0を含む。
【0035】
このような第1生成データ21に基づいて、第1機械学習モデル31が生成される。例えば、処理部71は、第1機械学習モデル31を、カーネル回帰、線形回帰、Ridge回帰、Lasso回帰、Elastic Net、勾配ブースティング回帰、ランダムフォレスト回帰、k近傍回帰、及び、ロジスティック回帰よりなる群から選択された少なくとも1つにより生成する。
【0036】
カーネル回帰は、例えば、ガウス過程回帰、及び、SVR(Support Vector Regression)の少なくともいずれかを含んで良い。
【0037】
図1に示すように、実施形態において、記憶部73は、第1記憶領域73a及び第2記憶領域73bを含んでも良い。例えば、取得部72で取得された第1取得データ11は、第1記憶領域73aに記憶される。例えば、第1他データ51が、第1記憶領域73aに記憶されても良い。処理部71は、第1記憶領域73aから第1取得データ11及び第1他データ51を取得して、第1動作OP1を実施しても良い。
【0038】
図1に示すように、記憶部73は、第2記憶領域73bを含んでも良い。処理部71は、生成した第1生成データ21を第2記憶領域73bに記憶させることが可能でも良い。処理部71は、導出した第1機械学習モデル31を第2記憶領域73bに記憶させることが可能でも良い。
【0039】
処理部71は、第1動作OP1において、さらに以下の処理を実施可能でも良い。
図6は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図6に示すように、処理部71は、第1動作OP1において、第1回帰行列61aを第1機械学習モデル31に入力して第1回帰ラベル61bをさらに導出可能である。
【0040】
第1回帰行列61aは、N1行(3×D1)列である。第1回帰行列61aは、第1回帰行列データK1、第2回帰行列データK2及び第3回帰行列データK3を含む。第1回帰行列データK1の成分は、第1特徴量行列11aを含む。第2回帰行列データK2の成分は、第1特徴量行列11aを含む。第3回帰行列データK3の成分は、N1行D1列の0の成分の行列Mxc1(すなわち、0行列)を含む。導出される第1回帰ラベル61bは、N1行である。
【0041】
このようにして得られた第1回帰ラベル61bにおいて、高い精度が得られる。例えば、上記の第1参考例においては、第1取得データ11(目的データ)に基づく機械学習モデルが用いられる。第1参考例において、この機械学習モデルを用いて得られる回帰ラベルの精度は低い。実施形態においては、第1参考例よりも高い精度の第1回帰ラベル61bが得られる。
【0042】
図7は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図7は、第1回帰行列61aを例示している。第1回帰行列61aの第1行は、例えば、x1_1,1;x1_1,2;…x1_1,D1;x1_1,1;x1_1,2;…x1_1,D1;D1個の0を含む。第1回帰行列61aの第2行は、例えば、x1_2,1;x1_2,2;…x1_2,D1;x1_2,1;x1_2,2;…x1_2,D1;D1個の0を含む。第1回帰行列61aの第N1行は、例えば、x1_N1,1;x1_N1,2;…x1_N1,D1;x1_N1,1;x1_N1,2;…x1_N1,D1;D1個の0を含む。このような第1回帰行列61aが、第1機械学習モデル31に入力されて、第1回帰ラベル61bが得られる。
【0043】
図8は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図8は、第1回帰ラベル61bを例示している。図8に示すように、第1回帰ラベル61bは、例えば、z1_1;z1_2;…z1_N1を含む。このような第1回帰ラベル61bは、高い精度を有する。
【0044】
以下に説明するように、取得部72及び処理部71は、第2動作を実施可能でも良い。
【0045】
図9は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
実施形態において、取得部72及び処理部71は、第2動作OP2を実施可能である。取得部72は、第2動作OP2において、第2取得データ12を取得可能である。処理部71は、第2取得データ12を取得部72から取得して良い。処理部71は、記憶部73に記憶された第2取得データ12を取得して良い。
【0046】
処理部71は、第2他データ52を取得する。例えば、取得部72が第2他データ52を取得し、処理部71は、取得部72から第2他データ52を取得しても良い。処理部71は、記憶部73に記憶された第2他データ52を取得しても良い。
【0047】
処理部71は、第2動作OP2において、第2取得データ12及び第2他データ52に基づく第2生成データ22に基づいて、第2機械学習モデル32を生成可能である。
【0048】
第2他データ52は、Nq行D2列の第2他特徴量行列52aと、Nq行の第2他ラベル52bと、を含む。「Nq」は、2以上の整数である。第2他ラベル52bは、第2他特徴量行列52aに対応する。「Nq」は、例えば、第2他データ52におけるサンプル数に対応する。
【0049】
第2取得データ12は、N2行D2列の第2特徴量行列12aと、N2行の第2取得ラベル12bと、を含む。「N2」は、2以上の整数である。「D2」は、1以上の整数である。「N2」は、「Nq」よりも小さい。「N2」は、例えば、第2取得データ12におけるサンプル数に対応する。
【0050】
例えば、第2取得データ12は、第2取得データ12に対応する対象機器に関する小規模のデータである。第2他データ52は、対象機器、及び、その対象機器と類似する機器の少なくともいずれかに関する大規模データである。
【0051】
処理部71は、このような第2取得データ12及び第2他データ52に基づいて、第2生成データ22を生成可能である。図9に示すように、第2生成データ22は、第2生成行列22a及び第2生成ラベル22bを含む。第2生成行列22aは、(Nq+N2)行(3×D2)列の行列である。第2生成ラベル22bは、(Nq+N2)行のデータである。第2生成ラベル22bの列の数は、例えば、1である。
【0052】
第2生成行列22aは、第4行列データM4、第5行列データM5及び第6行列データM6を含む。
【0053】
第4行列データM4の成分は、第2他特徴量行列52aと、第2特徴量行列12aと、の行方向における結合を含む。
【0054】
第5行列データM5の成分は、Nq行D2列の0の成分の行列Mxa2(すなわち、0行列)と、第2特徴量行列12aと、の行方向における結合を含む。
【0055】
第6行列データM6の成分は、第2他特徴量行列52aと、N2行D2列の0の成分の行列Mxb2(すなわち、0行列)と、の行方向における結合を含む。
【0056】
第2生成ラベル22bの成分は、第2他ラベル52bと第2取得ラベル12bとの行方向における結合を含む。
【0057】
第2動作OP2において、(Nq+N2)/D2は、例えば、250以上である。この比は、500以上でも良い。
【0058】
実施形態においては、このような第2生成データ22が生成される。第2生成データ22に基づいて第2機械学習モデル32が生成される。第2機械学習モデル32において、高い精度のデータ処理が可能になる。
【0059】
図10図12は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図10は、第2他データ52を例示している。図11は、第2取得データ12を例示している。図12は、第2生成データ22を例示している。
【0060】
図10に示すように、第2他データ52は、Nq行の第2他ラベル52bを含む。第2他ラベル52bは、例えば、yq_1;yq_2;…yq_Npを含む。第2他データ52は、Nq行D2列の第2他特徴量行列52aを含む。第2他特徴量行列52aの第1行は、例えば、xq_1,1;xq_1,2;…xq_1,D2を含む。第2他特徴量行列52aの第2行は、例えば、xq_2,1;xq_2,2;…xq_2,D2を含む。第2他特徴量行列52aの第Nq行は、例えば、xq_Nq,1;xq_Nq,2;…xq_Nq,D2を含む。
【0061】
図11に示すように、第2取得データ12は、N2行の第2取得ラベル12bを含む。第2取得ラベル12bは、例えば、y2_1;y2_2;…y2_N2を含む。第2取得データ12は、N2行D2列の第2特徴量行列12aを含む。第2特徴量行列12aの第1行は、例えば、x2_1,1;x2_1,2;…x2_1,D2を含む。第2特徴量行列12aの第2行は、例えば、x2_2,1;x2_2,2;…x2_2,D2を含む。第2特徴量行列12aの第N2行は、例えば、x2_N2,1;x2_N2,2;…x2_N2,D2を含む。
【0062】
図12に示すように、第2生成データ22は、(Nq+N2)行の第2生成ラベル22bを含む。第2生成ラベル22bは、例えば、yq_1;yq_2;…yq_Nq;y2_1;y2_2;…y2_N2を含む。
【0063】
第2生成データ22は、(Nq+N2)行(3×D2)列の第2生成行列22aを含む。
【0064】
第2生成行列22aの第1行は、例えば、xq_1,1;xq_1,2;…xq_1,D2;D2個の0;xq_1,1;xq_1,2;…xq_1,D2を含む。第2生成行列22aの第2行は、例えば、xp_2,1;xp_2,2;…xp_2,D2;D2個の0;xq_2,1;xq_2,2;…xq_2,D2を含む。第2生成行列22aの第Nq行は、例えば、xq_Np,1;xq_Np,2;…xq_Np,D2;D2個の0;xq_Nq,1;xq_Np,2;…xq_Nq,D2を含む。
【0065】
第2生成行列22aの第(Nq+1)行は、例えば、x2_1,1;x2_1,2;…x2_1,D2;x2_1,1;x2_1,2;…x2_1,D2;D2個の0を含む。第2生成行列22aの第(Nq+2)行は、例えば、x2_2,1;x2_2,2;…x2_2,D2;x2_2,1;x2_2,2;…x2_2,D2;D2個の0を含む。第2生成行列22aの第(Nq+N2)行は、例えば、x2_N2,1;x2_N2,2;…x2_N2,D2;x2_N2,1;x2_N2,2;…x2_N2,D2;D2個の0を含む。
【0066】
このような第2生成データ22に基づいて、第2機械学習モデル32が生成される。第2機械学習モデル32は、例えば、第1機械学習モデル31と同様の方法で生成されて良い。
【0067】
第2取得データ12は、第1記憶領域73aに記憶されて良い。例えば、第2他データ52は、第1記憶領域73aに記憶されて良い。処理部71は、第1記憶領域73aから第2取得データ12及び第2他データ52を取得して、第2動作OP2を実施しても良い。
【0068】
処理部71は、生成した第2生成データ22を第2記憶領域73bに記憶させることが可能でも良い。処理部71は、導出した第2機械学習モデル32を第2記憶領域73bに記憶させることが可能でも良い。
【0069】
処理部71は、第2動作OP2において、さらに以下の処理を実施可能でも良い。
図13は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図13に示すように、処理部71は、第2動作OP2において、第2回帰行列62aを第2機械学習モデル32に入力して第2回帰ラベル62bをさらに導出可能である。
【0070】
第2回帰行列62aは、N2行(3×D2)列である。第2回帰行列62aは、第4回帰行列データK4、第5回帰行列データK5及び第6回帰行列データK6を含む。第4回帰行列データK4の成分は、第2特徴量行列12aを含む。第5回帰行列データK5の成分は、第2特徴量行列12aを含む。第6回帰行列データK6の成分は、N2行D2列の0の成分の行列Mxc2(すなわち、0行列)を含む。導出される第2回帰ラベル62bは、N2行である。
【0071】
このようにして得られた第2回帰ラベル62bにおいて、高い精度が得られる。例えば、第2回帰ラベル62bにおける精度は、高い。例えば、第1参考例においては、第2取得データ12(目的データ)に基づく機械学習モデルが用いられる。第1参考例において、この機械学習モデルを用いて得られる回帰ラベルの精度は低い。実施形態においては、第1参考例よりも高い精度の第2回帰ラベル62bが得られる。
【0072】
図14は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図14は、第2回帰行列62aを例示している。第2回帰行列62aの第1行は、例えば、x2_1,1;x2_1,2;…x2_1,D2;x2_1,1;x2_1,2;…x2_1,D2;D2個の0を含む。第2回帰行列62aの第2行は、例えば、x2_2,1;x2_2,2;…x2_2,D2;x2_2,1;x2_2,2;…x2_2,D2;D2個の0を含む。第2回帰行列62aの第N2行は、例えば、x2_N1,1;x2_N1,2;…x2_N2,D2;x2_N2,1;x2_N2,2;…x2_N2,D2;D2個の0を含む。このような第2回帰行列62aが、第2機械学習モデル32に入力されて、第2回帰ラベル62bが得られる。
【0073】
図15は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図15は、第2回帰ラベル62bを例示している。図15に示すように、第2回帰ラベル62bは、例えば、z2_1;z2_2;…z2_N2を含む。このような第2回帰ラベル62bは、高い精度を有する。
【0074】
処理部71は、第3動作を実施可能でも良い。
図16は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図16に示すように、処理部71は、第3動作OP3において、第1回帰ラベル61bと第2回帰ラベル62bとの比較に関する情報I1を出力する。
【0075】
例えば、情報I1は、第1結果及び第2結果の少なくともいずれかを含む。第1結果は、第1回帰ラベル61bの成分の最大値と、第2回帰ラベル62bの成分の最大値と、の比較結果を含む。第2結果は、第1回帰ラベル61bの成分の最小値と、第2回帰ラベル62bの前記成分の最小値と、の比較結果を含む。
【0076】
例えば、対象装置が磁気記録再生装置である場合、特徴量は磁気ヘッドのヘッド幅を含む。ラベルは、例えば、面記録密度を含む。例えば、第1回帰ラベル61bは、面記録密度の関する複数の値を含む。第2回帰ラベル62bは、面記録密度の関する複数の値を含む。例えば、第1回帰ラベル61bに含まれる複数の値の最大値と、第2回帰ラベル62bに含まれる複数の値の最大値と、が比較される。比較の結果に関する情報I1が出力される。
【0077】
例えば、第1取得データ11は、第1試作に関するデータである。第2取得データ12は、第2試作に関するデータである。第2試作における条件は、第1試作における条件と異なる。実施形態においては、複数の試作の結果をより高い精度で評価できる。
【0078】
以下、実施形態に係るデータ処理装置110の特性の例について説明する。
以下の例は、異なる条件の2種類の磁気記録再生装置に関する面記録密度に関する。2種類の条件の磁気記録再生装置のそれぞれについて、正確な判定が可能な十分に大量のデータが既に得られている。すなわち、第1条件の磁気記録再生装置に関する第1母データと、第2条件の磁気記録再生装置に関する第2母データと、が既に得られている。第1母データ及び第2母データにより、第1条件及び第2条件に関しての性能(この例では、面記録密度)の優劣(「実際の順位」)が既知である。データ処理装置の特性を評価するために、これらのデータが試験的に用いられる。
【0079】
データ処理装置の特性の評価のために、第1母データから任意のデータが抽出されて、第1取得データ11が得られる。第1取得データ11の数は、第1母データの数よりも小さい。一方、第2母データから任意のデータが抽出されて、第2取得データ12が得られる。第2取得データ12の数は、第2母データの数よりも小さい。
【0080】
以下に説明する第1計算例においては、第1生成データ21が、第1他データ51及び第1取得データ11に基づいて生成される。さらに、第2生成データ22が、第2他データ52及び第2取得データ12に基づいて生成される。第1他特徴量行列51a、第1特徴量行列11a、第2他特徴量行列52a、及び、第2特徴量行列12aは、磁気記録再生装置における磁気ヘッドのヘッド幅である。第1他ラベル51b、第1取得ラベル11b、第2他ラベル52b及び第2取得ラベル12bは、磁気記録再生装置における面記録密度である。
【0081】
さらに、第1機械学習モデル31が導出される。さらに、第1回帰行列61aが第1機械学習モデル31に入力されることで第1回帰ラベル61bが導出される。このようにして得られた第1回帰ラベル61bは、第1取得データ11の数が第1母データの数よりも小さいため、正確でない場合がある。
【0082】
一方、第2機械学習モデル32が導出される。さらに、第2回帰行列62aが第2機械学習モデル32に入力されることで第2回帰ラベル62bが導出される。このようにして得られた第2回帰ラベル62bは、第2取得データ12の数が第2母データの数よりも小さいため、正確でない場合がある。
【0083】
第1回帰ラベル61b及び第2回帰ラベル62bに関する優劣が評価される。回帰ラベルに関する優劣の評価結果が、第1母データ及び第2母データに基づく優劣と同じ場合は、「正答」に対応する。回帰ラベルに関する優劣の評価結果が、第1母データ及び第2母データに基づく優劣と異なる場合は、「誤答」に対応する。
【0084】
以下に説明する評価では、第1比R1(すなわち、(Np+N1)/D1)が変更され、「正答率」が導出される。以下の例において、「D1」は1である。「Nq」は、「Np」と同じである。「D2」は、「D1」と同じである。(Nq+N2)/D2は、(Np+N1)/D1と同じである。
【0085】
第1比R1が500よりも高い場合は、「N1」及び「N2」が200で一定とされ、「Np」を変更することで、第1比R1が変更される。一方、第1比R1が500以下の場合は、Np/N1が1.5で一定とされ、「Np」及び「N1」を変更することで、第1比R1が変更される。
【0086】
一方、以下に説明する第2計算例においては、第1取得データ11だけに基づく機械学習モデル、及び、第2取得データ12だけに基づく機械学習モデルが用いられる。第2計算例では、第1他データ51が用いられず、第2他データ52が用いられない。これらの計算例において、機械学習モデルは、線形回帰である。第2計算例においても、第1回帰ラベル61b及び第2回帰ラベル62bに関する優劣が評価され、「正答率」が算出される。
【0087】
図17は、第1実施形態に係るデータ処理装置の特性を例示するグラフである。
図17には、第1計算例CC1及び第2計算例CC2の結果が示されている。既に説明したように、第1計算例CC1においては、実施形態に係る上記の手法により、第1生成データ21に基づく第1機械学習モデル31、及び、第2生成データ22に基づく第2機械学習モデル32が用いられる。一方、第2計算例CC2では、第1取得データ11のみに基づく機械学習モデル、及び、第2取得データ12のみに基づく機械学習モデルが用いられる。第2計算例CC2は、上記の第1参考例に対応する。
【0088】
図17の横軸は、第1比R1である。既に説明したように、第1比R1は、(Np+N1)/D1である。図17の縦軸は、導出された第1回帰ラベル61b及び第2回帰ラベル62bに関する精度A1である。精度A1は、実際の順位に対する、計算により得られた結果の順位の正答率に対応する。順位は、2種類の磁気記録再生装置の面記録密度の優劣に対応する。
【0089】
図17に示すように、第2計算例CC2においては、精度A1は、0.805である。第1計算例CC1においては、第1比R1が上昇すると、精度A1が上昇する。第1計算例CC1において、第1比R1が250以上であるときに、精度A1は、第2計算例CC2における精度A1を超える。第1計算例CC1において、第1比R1が500以上のときにより0.9以上の高い精度A1が得られる。
【0090】
実施形態において、第1比R1は250以上であることが好ましい。これにより、高い精度A1が得られる。第1比R1は500以上であることがさらに好ましい。より高い精度A1が得られる。
【0091】
例えば、上記の第3動作OP3のように、異なる条件の特徴量を比較する場合、機械学習モデルの精度A1が低いと、正しい比較が困難である。実施形態においては、第1比R1を250以上である(または例えば500以上)ことで、異なる条件の特徴量を高い精度A1で比較できる。例えば、第1生成ラベル21bと第2生成ラベル22bとを高い精度で比較評価できる。
【0092】
上記のように、実施形態において、第1取得データ11(目的データ)が第1他データ51と組み合わされた第1生成データ21に基づく機械学習モデルが用いられる。これにより、目的データだけに基づく機械学習モデルが用いられる第1参考例よりも高い精度が得られる。
【0093】
例えば、対象装置が磁気記録再生装置である場合、特徴量は、磁気ヘッドのヘッド幅である。この場合、ラベルは、例えば、面記録密度で良い。
【0094】
例えば、対象装置の開発時において、サンプルの数が小さいと、回帰精度が低い場合がある。実施形態においては、サンプルの数が小さい場合においても、開発アイテムの特性を高精度で評価できる。
【0095】
実施形態において、Np/N1は1.5以上であることが好ましい。小さい「N1」においても高い精度が得られる。
【0096】
実施形態において、第1取得データ11、第1他データ51、第2取得データ12及び第2他データ52は、磁気記録再生装置の特性を含んで良い。
【0097】
磁気記録再生装置の特性は、例えば、SNR(Signal-Noise Ratio)、BER(Bit Error Rate)、Fringe BER、EWAC(Erase Width at AC erase)、MWW(Magnetic Write track Width)、OW(Over Write)、SOVA-BER(Soft Viterbi Algorithm-BER)、VMM(Viterbi Metric Margi)、PRO(Repeatable RunOut)、及び、NRRO(Non-Repeatable RunOut)よりなる群から選択された少なくとも1つを含む。
【0098】
実施形態において、「D1」は1でも良い。例えば、高い第1比R1が得られる。より小さい「D1」で、高い精度の処理が実施できる。
【0099】
実施形態に係るデータ処理システム210(図1参照)において、複数の要素(例えば、処理部71及び記憶部73など)が異なる場所に設けられても良い。任意の通信方法により、情報の送受信が行われても良い。例えば、処理部71に含まれる複数の部分が異なる場所に設けられても良い。
【0100】
例えば、データ処理システム210は、1または複数の取得部72と、1または複数の処理部71と、を含んで良い。第1動作OP1の一部は、1または複数の処理部71の一部で実施されて良い。第1動作OP1の別の一部は、1または複数の処理部71の別の一部で実施されて良い。第2動作OP2及び第3動作OP3の少なくとも一部が、1または複数の処理部71の別の一部で実施されても良い。
【0101】
図18は、実施形態に係るデータ処理装置を例示する模式図である。
図18に示すように、データ処理装置110は、処理部71、取得部72及び記憶部73を含む。処理部71は、例えば電気回路である。記憶部73は、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)の少なくともいずれかを含んでも良い。記憶部73として、任意の記憶装置が用いられても良い。
【0102】
データ処理装置110は、表示部79b及び入力部79cなどを含んでも良い。表示部79bは、各種のディスプレイを含んで良い。入力部79cは、例えば、操作機能を有する装置(例えばキーボート、マウス、タッチ式入力パネル、または音声認識入力装置など)を含む。
【0103】
実施形態は、プログラムを含んでも良い。プログラムは、コンピュータ(処理部71)に、上記の動作を実施させる。実施形態は、上記のプログラムが記憶された記憶媒体を含んでも良い。
【0104】
(第2実施形態)
第2実施形態は、データ処理方法に係る。データ処理方法においては、処理部71に第1動作OP1を実施させる。処理部71は、第1動作OP1において、第1取得データ11及び第1他データ51に基づく第1生成データ21に基づいて第1機械学習モデル31を生成可能である。
【0105】
第1他データ51は、Np行D1列の第1他特徴量行列51aと、Np行の第1他ラベル51bと、を含む。「Np」は、2以上の整数である。第1取得データ11は、N1行D1列の第1特徴量行列11aと、N1行の第1取得ラベル11bと、を含む。「N1」は、2以上の整数である。「D1」は、1以上の整数である。「N1」は、「Np」よりも小さい。
【0106】
第1生成データ21は、(Np+N1)行(3×D1)列の第1生成行列21aと、(Np+N1)行の第1生成ラベル21bと、を含む。第1生成行列21aは、第1行列データM1、第2行列データM2及び第3行列データM3を含む。
【0107】
第1行列データM1の成分は、第1他特徴量行列51aと、第1特徴量行列11aと、の行方向における結合を含む。第2行列データM2の成分は、Np行D1列の0の成分の行列Mxa1と、第1特徴量行列11aと、の行方向における結合を含む。第3行列データM3の成分は、第1他特徴量行列51aと、N1行D1列の0の成分の行列Mxb1と、の行方向における結合を含む。
【0108】
第1生成ラベル21bの成分は、第1他ラベル51bと第1取得ラベル11bとの行方向における結合を含む。(Np+N1)/D1は、250以上である。この比は、500以上でも良い。
【0109】
実施形態は、以下の構成(例えば技術案)を含んで良い。
(構成1)
取得部と、
処理部と、を備え、
前記取得部は、第1動作において、第1取得データを取得可能であり、
前記処理部は、前記第1動作において、前記第1取得データ及び第1他データに基づく第1生成データに基づいて第1機械学習モデルを生成可能であり、
前記第1他データは、Np行D1列の第1他特徴量行列と、Np行の第1他ラベルと、を含み、前記Npは、2以上の整数であり、前記D1は、1以上の整数であり、
前記第1取得データは、N1行D1列の第1特徴量行列と、N1行の第1取得ラベルと、を含み、前記N1は、2以上の整数であり、前記N1は、前記Npよりも小さく、
前記第1生成データは、(Np+N1)行(3×D1)列の第1生成行列と、(Np+N1)行の第1生成ラベルと、を含み、
前記第1生成行列は、第1行列データと、第2行列データと、第3行列データと、を含み、
前記第1行列データの成分は、前記第1他特徴量行列と、前記第1特徴量行列と、の行方向における結合を含み、
前記第2行列データの成分は、Np行D1列の0の成分の行列と、前記第1特徴量行列と、の前記行方向における結合を含み、
前記第3行列データの成分は、前記第1他特徴量行列と、N1行D1列の0の成分の行列と、の前記行方向における結合を含み、
前記第1生成ラベルの成分は、前記第1他ラベルと前記第1取得ラベルとの前記行方向における結合を含み、
(Np+N1)/D1は、250以上である、データ処理装置。
【0110】
(構成2)
記憶部をさらに備え、
前記記憶部は、第1記憶領域を含み、
前記第1取得データ及び前記第1他データは、前記第1他記憶領域に記憶され、
前記処理部は、前記第1記憶領域から前記第1取得データ及び前記第1他データを取得して前記第1動作を実施可能である、構成1に記載のデータ処理装置。
【0111】
(構成3)
前記記憶部は、第2記憶領域をさらに含み、
前記処理部は、前記第1生成データを前記第2記憶領域に記憶させることが可能である、構成2に記載のデータ処理装置。
【0112】
(構成4)
前記処理部は、前記第1動作において、第1回帰行列を前記第1機械学習モデルに入力して第1回帰ラベルをさらに導出可能であり、
前記第1回帰行列は、N1行(3×D1)列であり、
前記第1回帰行列は、第1回帰行列データと、第2回帰行列データと、第3回帰行列データと、を含み、
前記第1回帰行列データの成分は、前記第1特徴量行列を含み、
前記第2回帰行列データの成分は、前記第1特徴量行列を含み、
前記第3回帰行列データの成分は、N1行D1列の0の成分の行列を含む、構成1~3のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
【0113】
(構成5)
前記第1回帰ラベルは、N1行である、構成4に記載のデータ処理装置。
【0114】
(構成6)
前記取得部及び前記処理部は、第2動作をさらに実施可能であり、
前記取得部は、第2動作において、第2取得データを取得可能であり、
前記処理部は、前記第2動作において、前記第2取得データ及び第2他データに基づく第2生成データに基づいて第2機械学習モデルを生成可能であり、
前記第2他データは、Nq行D2列の第2他特徴量行列と、Np行の第2他ラベルと、を含み、前記Npは、2以上の整数であり、前記D2は、1以上の整数であり、
前記第2取得データは、N2行D2列の第2特徴量行列と、N2行の第2取得ラベルと、を含み、前記N2は、2以上の整数であり、前記N2は、前記Nqよりも小さく、
前記第2生成データは、(Nq+N2)行(D2×3)列の第2生成行列と、(Nq+N2)行の第2生成ラベルと、を含み、
前記第2生成行列は、第4行列データと、第5行列データと、第6行列データと、を含み、
前記第4行列データの成分は、前記第2他特徴量行列と、前記第2特徴量行列と、の行方向における結合を含み、
前記第5行列データの成分は、Nq行D2列の0の成分の行列と、前記第2特徴量行列と、の前記行方向における結合を含み、
前記第6行列データの成分は、前記第2他特徴量行列と、N2行D2列の0の成分の行列と、の前記行方向における結合を含み、
前記第2生成ラベルの成分は、前記第2他ラベルと前記第2取得ラベルとの前記行方向における結合を含み、
(Nq+N2)/D2は、250以上であり、
前記処理部は、前記第2動作において、第2回帰行列を前記第2機械学習モデルに入力して第2回帰ラベルをさらに導出可能であり、
前記第2回帰行列は、N2行(D2×3)列であり、
前記第2回帰行列は、第4回帰行列データと、第5回帰行列データと、第6回帰行列データと、を含み、
前記第4回帰行列データの成分は、前記第2特徴量行列を含み、
前記第5回帰行列データの成分は、前記第2特徴量行列を含み、
前記第6回帰行列データの成分は、N2行D2列の0の成分の行列を含む、構成4または5に記載のデータ処理装置。
【0115】
(構成7)
前記処理部は、第3動作をさらに実施可能であり、
前記処理部は、前記第3動作において、前記第1回帰ラベルと前記第2回帰ラベルとの比較に関する情報を出力可能である、構成6に記載のデータ処理装置。
【0116】
(構成8)
前記情報は、第1結果及び第2結果の少なくともいずれかを含み、
前記第1結果は、前記第1回帰ラベルの成分の最大値と、前記第2回帰ラベルの成分の最大値と、の比較結果を含み、
前記第2結果は、前記第1回帰ラベルの前記成分の最小値と、前記第2回帰ラベルの前記成分の最小値と、の比較結果を含む、構成7に記載のデータ処理装置。
【0117】
(構成9)
前記第2回帰ラベルは、N2行である、構成6~8のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
【0118】
(構成10)
(Np+N1)/D1は、500以上である、構成1~9のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
【0119】
(構成11)
Np/N1は1.5以上である、構成1~10のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
【0120】
(構成12)
前記処理部は、前記第1機械学習モデルを、カーネル回帰、線形回帰、Ridge回帰、Lasso回帰、Elastic Net、勾配ブースティング回帰、ランダムフォレスト回帰、k近傍回帰、及び、ロジスティック回帰よりなる群から選択された少なくとも1つにより生成することが可能である、構成1~11のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
【0121】
(構成13)
前記カーネル回帰は、ガウス過程回帰、及び、SVR(Support Vector Regression)の少なくともいずれかを含む、構成12に記載のデータ処理装置。
【0122】
(構成14)
前記第1取得データ、前記第1他データ及び前記第2取得データは、磁気記録再生装置の特性を含む、構成1~13のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
【0123】
(構成15)
前記特性は、SNR(Signal-Noise Ratio)、BER(Bit Error Rate)、Fringe BER、EWAC(Erase Width at AC erase)、MWW(Magnetic Write track Width)、OW(Over Write)、SOVA-BER(Soft Viterbi Algorithm-BER)、VMM(Viterbi Metric Margi)、PRO(Repeatable RunOut)、及び、NRRO(Non-Repeatable RunOut)よりなる群から選択された少なくとも1つを含む、構成14に記載のデータ処理装置。
【0124】
(構成16)
前記D1は1である、構成1~15のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
【0125】
(構成17)
1または複数の取得部と、
1または複数の処理部と、を備え、
前記1または複数の取得部は、第1動作において、第1取得データを取得可能であり、
前記1または複数の処理部は、前記第1取得データ及び第1他データに基づく第1生成データに基づいて第1機械学習モデルを生成可能であり、
前記第1他データは、Np行D1列の第1他特徴量行列と、Np行の第1他ラベルと、を含み、前記Npは、2以上の整数であり、前記D1は、1以上の整数であり、
前記第1取得データは、N1行D1列の第1特徴量行列と、N1行の第1取得ラベルと、を含み、前記N1は、2以上の整数であり、前記N1は、前記Npよりも小さく、
前記第1生成データは、(Np+N1)行(3×D1)列の第1生成行列と、(Np+N1)行の第1生成ラベルと、を含み、
前記第1生成行列は、第1行列データと、第2行列データと、第3行列データと、を含み、
前記第1行列データの成分は、前記第1他特徴量行列と、前記第1特徴量行列と、の行方向における結合を含み、
前記第2行列データの成分は、Np行D1列の0の成分の行列と、前記第1特徴量行列と、の前記行方向における結合を含み、
前記第3行列データの成分は、前記第1他特徴量行列と、N1行D1列の0の成分の行列と、の前記行方向における結合を含み、
前記第1生成ラベルの成分は、前記第1他ラベルと前記第1取得ラベルとの前記行方向における結合を含み、
(Np+N1)/D1は、250以上である、データ処理システム。
【0126】
(構成18)
前記第1動作の一部は、前記1または複数の処理部の一部で実施され、
前記第1動作の別の一部は、前記1または複数の処理部の別の一部で実施される、構成17に記載のデータ処理システム。
【0127】
(構成19)
処理部に第1動作を実施させ、
前記処理部は、前記第1動作において、前記第1取得データ及び第1他データに基づく第1生成データに基づいて第1機械学習モデルを生成可能であり、
前記第1他データは、Np行D1列の第1他特徴量行列と、Np行の第1他ラベルと、を含み、前記Npは、2以上の整数であり、前記D1は、1以上の整数であり、
前記第1取得データは、N1行D1列の第1特徴量行列と、N1行の第1取得ラベルと、を含み、前記N1は、2以上の整数であり、前記N1は、前記Npよりも小さく、
前記第1生成データは、(Np+N1)行(3×D1)列の第1生成行列と、(Np+N1)行の第1生成ラベルと、を含み、
前記第1生成行列は、第1行列データと、第2行列データと、第3行列データと、を含み、
前記第1行列データの成分は、前記第1他特徴量行列と、前記第1特徴量行列と、の行方向における結合を含み、
前記第2行列データの成分は、Np行D1列の0の成分の行列と、前記第1特徴量行列と、の前記行方向における結合を含み、
前記第3行列データの成分は、前記第1他特徴量行列と、N1行D1列の0の成分の行列と、の前記行方向における結合を含み、
前記第1生成ラベルの成分は、前記第1他ラベルと前記第1取得ラベルとの前記行方向における結合を含み、
(Np+N1)/D1は、250以上である、データ処理方法。
【0128】
実施形態によれば、高精度のデータ処理が可能なデータ処理装置、データ処理システム及びデータ処理方法が提供できる。
【0129】
以上、例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの例に限定されるものではない。例えば、データ処理装置及びデータ処理システム及びデータ処理方法に含まれる、処理部、取得部及び記憶部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
【0130】
各例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
【0131】
本発明の実施の形態として上述したデータ処理装置、データ処理システム及びデータ処理方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全てのデータ処理装置、データ処理システム及びデータ処理方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
【0132】
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【0133】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0134】
10D…データ、 11、12…第1、第2取得データ、 11a、12a…第1、第2特徴量行列、 11b、12b…第1、第2取得ラベル、 21、22…第1、第2生成データ、 21a、22a…第1、第2生成行列、 21b、22b…第1、第2生成ラベル、 31、32…第1、第2機械学習モデル、 51、52…第1、第2他データ、 51a、52a…第1、第2他特徴量行列、 51b、52b…第1、第2他ラベル、 61a、62a…第1、第2回帰行列、 61b、62b…第1、第2回帰ラベル、 71…処理部、 72…取得部、 73…記憶部、 73a、73b…第1、第2記憶領域、 74…サーバ、 79b…表示部、 79c…入力部、 110…データ処理装置、 210…データ処理システム、 A1…精度、 CC1、CC2…第1、第2計算例、 I1…情報、 K1~K6…第1~第6回帰行列データ、 M1~M6…第1~第6行列データ、 Mxa1、Mxa2、Mxb1、Mxb2、Mxc1、Mxc2…行列、 OP1~OP3…第1~第3動作、 P1…情報、 R1…第1比
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