(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023158741
(43)【公開日】2023-10-31
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231024BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022068702
(22)【出願日】2022-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小川 知紘
(72)【発明者】
【氏名】荻野 剛至
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】より良いサービスを提供することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、受付部と、決定部とを備える。受付部は、配信ユーザによる動画コンテンツの配信中に、動画コンテンツを視聴している視聴ユーザから配信ユーザに対して物品の受取権利を贈る贈物要求を受け付ける。決定部は、配信ユーザの指示に基づいて、贈物要求における受取権利を行使するか他のユーザに譲渡するかを決定する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信ユーザによる動画コンテンツの配信中に、前記動画コンテンツを視聴している視聴ユーザから前記配信ユーザに対して物品の受取権利を贈る贈物要求を受け付ける受付部と、
前記配信ユーザの指示に基づいて、前記贈物要求における前記受取権利を行使するか他のユーザに譲渡するかを決定する決定部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記決定部が前記受取権利を行使すると決定した場合に、前記受取権利を行使する権利行使部
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記決定部が前記受取権利を譲渡すると決定した場合に、前記受取権利を他のユーザに譲渡する譲渡処理を行う譲渡処理部
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記譲渡処理部は、
前記受取権利を電子商取引サービスに出品する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記譲渡処理部は、
前記他のユーザのユーザ情報に基づいて、前記受取権利の譲渡先となる他のユーザを決定する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記受取権利は、
前記物品を所定の物品代金で購入する購入権利であり、
前記譲渡処理部は、
前記物品代金に所定額を上乗せした金額で前記購入権利を前記他のユーザに譲渡する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記譲渡処理部は、
前記物品代金については前記物品の販売元へ送金し、上乗せした前記所定額については前記配信ユーザへ送金する
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記物品代金は、
前記物品の販売元へ送金される販売額と、前記視聴ユーザへ送信される上乗額とを含む
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記受取権利は、
前記物品の受取可能な期間が設定されており、
前記譲渡処理部は、
前記受取可能な期間以内に譲渡先が決まらない場合には、前記配信ユーザが前記受取権利を行使する、もしくは、前記受取権利を放棄する、のいずかを選択する要求を行う
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
配信ユーザによる動画コンテンツの配信中に、前記動画コンテンツを視聴している視聴ユーザから前記配信ユーザに対して物品の受取権利を贈る贈物要求を受け付ける受付工程と、
前記配信ユーザの指示に基づいて、前記贈物要求における前記受取権利を行使するか他のユーザに譲渡するかを決定する決定工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
配信ユーザによる動画コンテンツの配信中に、前記動画コンテンツを視聴している視聴ユーザから前記配信ユーザに対して物品の受取権利を贈る贈物要求を受け付ける受付手順と、
前記配信ユーザの指示に基づいて、前記贈物要求における前記受取権利を行使するか他のユーザに譲渡するかを決定する決定手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット上でユーザが作成した動画コンテンツを配信する技術が知られている。この種の技術では、動画コンテンツを視聴したユーザから配信ユーザに対して金銭や物品等の贈物を提供する技術、いわゆる投げ銭が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、配信ユーザにとって不要な物品が提供される場合があり、ユーザに対してより良いサービスを提供する点で改善の余地があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、より良いサービスを提供することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、受付部と、決定部とを備える。前記受付部は、配信ユーザによる動画コンテンツの配信中に、前記動画コンテンツを視聴している視聴ユーザから前記配信ユーザに対して物品の受取権利を贈る贈物要求を受け付ける。前記決定部は、前記配信ユーザの指示に基づいて、前記贈物要求における前記受取権利を行使するか他のユーザに譲渡するかを決定する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、より良いサービスを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、コンテンツ情報の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理の処理手順を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理を示す図である。なお、
図1では、実施形態に係る情報処理装置1を含む情報処理システムSの動作例を示している。
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、配信者端末50と、視聴者端末100と、譲渡先端末200とを含む。
【0011】
なお、
図1では、動画コンテンツの配信等の管理を情報処理装置1が担う例を示しているが、動画コンテンツの配信等の管理を担う専用のサーバ装置が別途設けられてもよい。
【0012】
図1に示す情報処理システムSでは、配信ユーザによる動画コンテンツの配信中に、動画コンテンツを視聴している視聴ユーザから配信ユーザに対して物品の受取権利を贈ることができるとともに、この受取権利が不要な場合には他のユーザ(譲渡先ユーザ)に譲渡することができる。
【0013】
具体的には、
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システムSでは、まず、配信者端末50は、配信ユーザが作成した動画コンテンツを配信ユーザの操作により情報処理装置1に登録する(ステップS1)。
【0014】
つづいて、情報処理装置1は、視聴者端末100からの配信要求に応じて、登録された動画コンテンツを配信する(ステップS2)。
【0015】
つづいて、情報処理装置1は、動画コンテンツの配信中に、動画コンテンツを視聴している視聴ユーザから配信ユーザに対して物品の受取権利を贈る贈物要求を受け付ける(ステップS3)。贈物要求では、物品の名称や、数量(金額)、受取可能な期間等の情報が含まれる。また、物品の受取権利は、物品を無償で受け取る権利に限らず、物品を有償(例えば、定価から値引きした価格)で受け取る権利であってもよい。また、物品の受取権利は、例えば、カタログギフトのように、予め定められた額の物品を物品一覧から選択する権利であってもよい。
【0016】
つづいて、情報処理装置1は、贈物要求を受け付けたことを配信者端末50へ通知する(ステップS4)。情報処理装置1は、物品の名称や、数量(金額)、受取可能な期間等の情報を配信者端末50へ通知する。情報処理装置1は、贈物要求を受け付ける都度、配信者端末50へ通知を行ってもよく、動画コンテンツの配信終了後にまとめて配信者端末50へ通知してもよい。
【0017】
つづいて、配信者端末50は、贈物要求に対する配信ユーザの処理指示を配信ユーザから受け付ける(ステップS5)。具体的には、配信者端末50は、物品の受取権利を行使するか他のユーザに譲渡するかの処理指示を受け付ける。
図1では、譲渡する指示(譲渡指示)を受け付けた場合を示す。
【0018】
つづいて、情報処理装置1は、配信ユーザの指示に基づいて、受取権利に対する処理を決定する(ステップS6)。具体的には、情報処理装置1は、受取権利を行使するか他のユーザに譲渡するかを決定する。
図1では、情報処理装置1は、配信ユーザから譲渡指示があったため、受取権利を譲渡すると決定する。
【0019】
つづいて、情報処理装置1は、譲渡先端末200から受取権利の譲渡要求を受け付ける(ステップS7)。つづいて、情報処理装置1は、譲渡先端末200を扱う譲渡先ユーザに受取権利を譲渡する(ステップS8)。なお、譲渡に関して、無償または有償であるかや、有償の場合の譲渡額については配信ユーザが任意に設定可能である。
【0020】
また、
図1では、受取権利の譲渡要求を受け付けたユーザを譲渡先ユーザとして決定する例を示したが、例えば、情報処理装置1が譲渡先ユーザを自動で決定してもよい。かかる点の詳細については後述する。
【0021】
また、情報処理装置1は、受取権利の譲渡処理として、例えば、ショッピングサイトやオークションサイトに受取権利を出品してもよい。
【0022】
また、
図1では、情報処理装置1は、贈物要求を受け付けた後に、贈物要求に対する処理指示を受け付ける例を示したが、例えば、贈物要求に対する処理指示を事前に受け付けておいてもよい。例えば、情報処理装置1は、配信者端末50から特定の物品(特定のカテゴリの物品でもよい)については、権利行使し、当該物品以外については譲渡する処理指示を事前に受け付ける。また、情報処理装置1は、同じ物品の受取権利が複数贈られた場合には、一の受取権利のみ権利行使し、他の受取権利については譲渡する処理指示を受け付ける。
【0023】
このように、実施形態に係る情報処理装置1によれば、配信ユーザにとって不要な物品が贈物として提供された場合には、受取権利を譲渡し、必要な物品のみ権利行使(物品を受け取る)することができる。すなわち、実施形態に係る情報処理装置1によれば、配信ユーザ等のユーザに対してより良いサービスを提供することができる。
【0024】
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理システムSの構成例について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムSの構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、複数の配信者端末50と、複数の視聴者端末100と、複数の譲渡先端末200とがネットワークNに対して有線又は無線により接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のネットワークである。
【0025】
情報処理装置1は、実施形態に係る情報処理方法を実行するサーバ装置である。情報処理装置1は、配信ユーザによる動画コンテンツの配信中に、動画コンテンツを視聴している視聴ユーザから配信ユーザに対して物品の受取権利を贈る贈物要求を受け付けるとともに、配信ユーザの指示に基づいて、贈物要求における受取権利を行使するか他のユーザに譲渡するかを決定する。
【0026】
また、情報処理装置1は、複数の配信者端末50と、複数の視聴者端末100と、複数の譲渡先端末200と連携し、各配信者端末50、各視聴者端末100および各譲渡先端末200に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0027】
また、情報処理装置1は、各配信者端末50、各視聴者端末100および各譲渡先端末200に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、情報処理装置1は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、情報処理装置1は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0028】
配信者端末50は、配信ユーザが所持する端末装置である。配信者端末50は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。配信者端末50は、情報処理装置1等へ各種情報を送信したり、情報処理装置1等から提供される情報を受信したりする。
【0029】
視聴者端末100は、視聴ユーザが所持する端末装置である。視聴者端末100は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。視聴者端末100は、情報処理装置1等へ各種情報を送信したり、情報処理装置1等から提供される情報を受信したりする。
【0030】
譲渡先端末200は、譲渡先ユーザが所持する端末装置である。譲渡先端末200は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。譲渡先端末200は、情報処理装置1等へ各種情報を送信したり、情報処理装置1等から提供される情報を受信したりする。
【0031】
次に、
図3を参照して、情報処理装置1の構成例について説明する。
【0032】
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示す図である。
図3に示されるように、情報処理装置1は、通信部2と、制御部3と、記憶部4とを有する。制御部3は、配信部31と、受付部32と、決定部33と、権利行使部34と、譲渡処理部35とを備える。記憶部4は、ユーザ情報41と、コンテンツ情報42と、贈物情報43とを記憶する。
【0033】
通信部2は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部2は、有線または無線によりネットワーク網と接続される。
【0034】
制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)等の集積回路により実現されてもよい。
【0035】
記憶部4は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0036】
ユーザ情報41は、ユーザ(配信ユーザ、視聴ユーザおよび譲渡先ユーザ)に関する情報である。
図4は、ユーザ情報41の一例を示す図である。
図4に示すように、ユーザ情報41は、「ユーザID」、「属性情報」等の項目を含む。
【0037】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報である。「属性情報」は、ユーザの属性に関する情報であり、サイコグラフィック属性や、デモグラフィック属性等を含む。
【0038】
コンテンツ情報42は、配信ユーザから登録された動画コンテンツに関する情報である。
図5は、コンテンツ情報42の一例を示す図である。
図5に示すように、コンテンツ情報42は、「コンテンツID」、「配信者」、「動画データ」等の項目を含む。
【0039】
「コンテンツID」は、動画コンテンツを識別する識別情報である。「配信者」は、配信ユーザを識別する情報であり、ユーザIDが入力される。「動画データ」は、動画コンテンツにおける動画データであり、視聴ユーザが視聴する動画を示すデータである。
【0040】
贈物情報43は、視聴ユーザから配信ユーザに対して贈られた物品の受取権利に関する情報である。
図6は、贈物情報43の一例を示す図である。
図6に示すように、贈物情報43は、「贈物ID」、「コンテンツID」、「視聴者」、「贈物情報」等の項目を含む。
【0041】
「贈物ID」は、物品の受取権利を識別する識別情報である。「コンテンツID」は、贈物要求を受け付けた動画コンテンツを識別する識別情報である。「視聴者」は、動画コンテンツを視聴している視聴ユーザであり、贈物要求を行ったユーザである。「視聴者」は、ユーザIDが入力される。「贈物情報」は、物品に関する情報であり、物品の名称や、数量(金額)、受取可能な期間等の情報を含む。
【0042】
次に、情報処理装置1の制御部3の各機能(配信部31、受付部32、決定部33、権利行使部34および譲渡処理部35)について説明する。
【0043】
配信部31は、動画コンテンツの配信に関する処理を行う。具体的には、配信部31は、受付部32が配信者端末50から受け付けた動画コンテンツをコンテンツ情報42に記憶(登録)する。
【0044】
また、配信部31は、コンテンツ情報42に基づいて、視聴者端末100に対して登録された動画コンテンツの一覧を提供する。配信部31は、受付部32が受け付けた視聴要求に基づいて、動画コンテンツの一覧の中から視聴ユーザが選択した動画コンテンツを視聴者端末100を介して配信する。
【0045】
受付部32は、各種情報や要求を受け付ける。例えば、受付部32は、配信者端末50から動画コンテンツの登録を受け付ける。また、受付部32は、視聴者端末100から動画コンテンツの視聴要求を受け付け、配信部31へ通知する。
【0046】
また、受付部32は、動画コンテンツの配信中に、動画コンテンツを視聴している視聴ユーザから配信ユーザに対して物品の受取権利を贈る贈物要求を受け付ける。また、受付部32は、譲渡先端末200から受取権利の譲渡要求を受け付ける。
【0047】
また、受付部32は、配信者端末50から受取権利に対する処理指示を受け付ける。処理指示は、例えば、受取権利を行使するか譲渡するかの指示である。
【0048】
決定部33は、配信ユーザの指示に基づいて、受取権利を行使するか他のユーザに譲渡するかを決定する。具体的には、決定部33は、受付部32が受け付けた処理指示に基づいて受取権利を行使するか他のユーザに譲渡するかを決定する。
【0049】
例えば、決定部33は、受取権利の行使指示を受け付けた場合には、受取権利を行使すると決定し、権利行使部34へ通知する。また、決定部33は、受取権利の譲渡指示を受け付けた場合いは、受取権利を譲渡すると決定し、譲渡処理部35へ通知する。
【0050】
権利行使部34は、決定部33によって受取権利を行使すると決定された場合に、受取権利を行使する。つまり、権利行使部34は、物品を配信ユーザが受け取るよう処理を行う。具体的には、権利行使部34は、受取権利を行使した物品を配信ユーザへ配送する配送手配を行う。
【0051】
また、権利行使部34は、受取権利がカタログギフトの場合、設定された金額以内で配信ユーザがカタログから選択した物品の配送手配を行う。また、権利行使部34は、受取権利が物品を所定の物品代金で購入する購入権利である場合、配信ユーザに物品代金の支払いを要求し、支払いが完了した後に配送手配を行う。
【0052】
譲渡処理部35は、決定部33によって受取権利を譲渡すると決定された場合に、受取権利の譲渡処理を行う。例えば、譲渡処理部35は、譲渡する受取権利を電子商取引サービスに出品する。この際の価格は、配信ユーザによって任意に設定されてもよく、既に出品されている同じ物品の価格に基づいて自動で設定されてもよい。
【0053】
また、譲渡処理部35は、配信ユーザによって指定された他のユーザを受取権利の譲渡先ユーザとして決定してもよい。また、譲渡処理部35は、他のユーザのユーザ情報に基づいて、譲渡先を自動で決定してもよい。
【0054】
例えば、譲渡処理部35は、他のユーザのネットワークにおける行動情報に基づいて譲渡先を決定する。具体的には、譲渡処理部35は、ショッピングサービスやオークションサービス等での検索履歴に基づいて受取権利に係る物品の必要度をスコア化し、かかるスコアに基づいて譲渡先を決定してもよい。
【0055】
また、譲渡処理部35は、受取権利が上記した購入権利である場合には、上記した所定の物品代金に所定額を上乗せして譲渡する。この場合、譲渡処理部35は、物品代金については物品の販売元へ送金し、上乗せした所定額については配信ユーザに送金する。
【0056】
また、物品代金は、例えば、物品の販売元へ送金される販売額と、視聴ユーザへ送信される上乗額とを含んでもよい。かかる場合、譲渡処理部35は、購入権利が行使された場合(もしくは、権利行使部34によって権利行使された場合)、販売額を物品の販売元へ送信し、上乗額を視聴ユーザへ送信する。
【0057】
また、譲渡処理部35は、受取権利に受取可能な期間が設定されている場合において、かかる期間の最終日までに譲渡先が決まらない場合、配信ユーザが受取権利を行使する、もしくは、受取権利を放棄する、のいずれかを選択するよう配信ユーザに要求する。なお、受取可能な期間は、贈物要求を行った視聴ユーザによって設定されてもよく、配信ユーザによって設定されてもよい。また、物品が食品である場合には、賞味期限までの期間を受取可能な期間としてもよい。
【0058】
次に、
図7を用いて、実施形態に係る情報処理装置1が実行する情報処理の処理手順について説明する。
図7は、実施形態に係る情報処理装置1が実行する情報処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0059】
図7に示すように、制御部3は、配信者端末50から動画コンテンツの登録を受け付ける(ステップS101)。
【0060】
つづいて、制御部3は、視聴者端末100に対して動画コンテンツを配信する(ステップS102)。
【0061】
つづいて、制御部3は、動画コンテンツを視聴している視聴ユーザから配信ユーザに対する贈物要求を受け付ける(ステップS103)。
【0062】
つづいて、制御部3は、配信ユーザの指示に基づいて、贈物要求における物品の受取権利を行使するか否かを判定する(ステップS104)。制御部3は、受取権利を行使すると判定した場合(ステップS104:Yes)、受取権利を行使する(ステップS105)。
【0063】
つづいて、制御部3は、行使した受取権利における物品を配信ユーザに配送する配送手配を行い(ステップS106)、処理を終了する。
【0064】
一方、ステップS104において、制御部3は、権利行使しないと判定した場合(ステップS104:No)、すなわち、受取権利を他のユーザに譲渡すると決定した場合、譲渡先となるユーザを決定し(ステップS107)、ステップS105に移行する。
【0065】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0066】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0067】
例えば、
図3に示した記憶部4の一部又は全部は、各装置によって保持されるのではなく、ストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、各装置は、ストレージサーバにアクセスすることで、各種情報を取得する。
【0068】
〔ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば
図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図8は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0069】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一時的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0070】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0071】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0072】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0073】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0074】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部3の機能を実現する。
【0075】
〔効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、受付部32と、決定部33とを備える。受付部32は、配信ユーザによる動画コンテンツの配信中に、動画コンテンツを視聴している視聴ユーザから配信ユーザに対して物品の受取権利を贈る贈物要求を受け付ける。決定部33は、配信ユーザの指示に基づいて、贈物要求における受取権利を行使するか他のユーザに譲渡するかを決定する。このような構成により、ユーザに対してより良いサービスを提供することができる。
【0076】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0077】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0078】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0079】
また、上述してきた実施形態に記載した各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0080】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部3は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0081】
1 情報処理装置
2 通信部
3 制御部
4 記憶部
31 配信部
32 受付部
33 決定部
34 権利行使部
35 譲渡処理部
41 ユーザ情報
42 コンテンツ情報
43 贈物情報
50 配信者端末
100 視聴者端末
200 譲渡先端末
S 情報処理システム