(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023158905
(43)【公開日】2023-10-31
(54)【発明の名称】会合支援方法及び会合支援システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20231024BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022068951
(22)【出願日】2022-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】518409896
【氏名又は名称】株式会社シティーデジタル
(74)【代理人】
【識別番号】100180275
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 倫太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100161861
【弁理士】
【氏名又は名称】若林 裕介
(74)【代理人】
【識別番号】100194836
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷部 優一
(72)【発明者】
【氏名】杉野 寛樹
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA11
(57)【要約】
【課題】 組織におけるスタッフ間の遠隔会合を効率的に開催しつつ、より会合による効果を高める。
【解決手段】 本発明は、会合支援方法に関する。そして、本発明の会合支援方法は、複数の参加者がビデオ会議システム上での会合に参加する参加者に関する参加者情報と、前記会合の目的を示す会合目的情報の提供を受け付ける第1の工程と、前記参加者情報及び前記会合目的情報に基づいて、前記会合の進行形式と、主として前記会合の進行を担当する第1の係員と、前記第1の係員による前記会合の進行を補佐する第2の係員とを決定する第2の工程と、前記第2の工程で決定した進行形式に従い、前記会合の際に前記ビデオ会議システムに接続する端末に表示可能なスライドショー形式のコンテンツデータを作成する第3の工程と、前記コンテンツデータを前記第1の係員及び前記第2の係員に提供する第4の工程とを含むことを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の参加者がビデオ会議システム上での会合に参加する参加者に関する参加者情報と、前記会合の目的を示す会合目的情報の提供を受け付ける第1の工程と、
前記参加者情報及び前記会合目的情報に基づいて、前記会合の進行形式と、主として前記会合の進行を担当する第1の係員と、前記第1の係員による前記会合の進行を補佐する第2の係員とを決定する第2の工程と、
前記第2の工程で決定した進行形式に従い、前記会合の際に前記ビデオ会議システムに接続する端末に表示可能なスライドショー形式のコンテンツデータを作成する第3の工程と、
前記コンテンツデータを前記第1の係員及び前記第2の係員に提供する第4の工程と
を含むことを特徴とする会合支援方法。
【請求項2】
前記コンテンツデータは、1又は複数のスライドにより構成されるブロックが複数連結された構造となっており、
前記ブロックは、複数のテンプレートタイプのいずれかに対応する形式となっており、
前記コンテンツデータは、時系列順にブロックを設定するスロットごとにテンプレートタイプが設定された構造となっている
ことを特徴とする請求項1に記載の会合支援方法。
【請求項3】
テンプレートタイプには、前記会合の参加者の間における自己開示及び又は相互理解を促すための設問を前記参加者に提示する設問提示スライドを含むイベント形式のテンプレートタイプが1又は複数含まれることを特徴とする請求項2に記載の会合支援方法。
【請求項4】
イベント形式のテンプレートタイプのブロックには、ゲーム形式の設問、自己紹介形式の設問、クイズ形式の設問、トークテーマ形式の設問のいずれかを提示する設問提示スライドが1以上含まれることを特徴とする会合支援方法。
【請求項5】
イベント形式のテンプレートタイプには、設問提示スライドとして少なくとも前記会合を担当する前記第1の係員の技術レベルが所定以上高い場合に適用可能な設問提示スライドのみを含む第1のテンプレートタイプと、設問スライドとして少なくとも前記会合を担当する前記第2の係員の技術レベルが所定以上高い場合に適用可能な設問で構成された第2のテンプレートタイプが存在することを特徴とする請求項2に記載の会合支援方法。
【請求項6】
前記第1のテンプレートタイプのブロックには、設問提示スライドとしてクイズ形式の設問のみが含まれており、前記第2のテンプレートタイプのブロックには設問提示スライドとしてゲーム形式の設問提示スライド又はトークテーマ形式の設問提示スライドのいずれかのみが含まれていることを特徴とする請求項5に記載の会合支援方法。
【請求項7】
前記第1の係員は第1の端末を使用しており、前記第2の係員は第2の端末を使用しており、それぞれの前記参加者はそれぞれ第3の端末を使用しており、
前記第1の端末、前記第2の端末及び前記第3の端末は、それぞれ前記ビデオ会議システムに接続するビデオ会議アプリケーションが搭載されており、
少なくとも前記第1の端末又は前記第2の端末には操作に応じて前記コンテンツデータを構成する各スライドを表示する表示プログラムが搭載されており、
前記表示プログラムは、前記コンテンツデータのスライドと共に、前記会合の進行を支援するための進行支援情報を取得して追加表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の会合支援方法。
【請求項8】
前記表示プログラムは、前記表示プログラムが表示中のスライドが属するブロックを認識し、前記表示中のスライドが属するブロックの開始時間及び終了予定時間を認識し、前記進行支援情報として前記表示中のスライドが属するブロックの終了予定時刻に関する情報を取得して表示することを特徴とする請求項7に記載の会合支援方法。
【請求項9】
前記表示プログラムは、前記ビデオ会議アプリケーションから出力される前記会合の音声信号に基づいて各参加者の発話状態を監視し、各参加者の発話状態に応じた進行支援情報を取得して表示することを特徴とする請求項7に記載の会合支援方法。
【請求項10】
会合支援システムにおいて、
複数の参加者がビデオ会議システム上での会合に参加する参加者に関する参加者情報と、前記会合の目的を示す会合目的情報の提供を受け付ける第1の手段と、
前記参加者情報及び前記会合目的情報に基づいて、前記会合の進行形式と、主として前記会合の進行を担当する第1の係員と、前記第1の係員による前記会合の進行を補佐する第2の係員とを決定する第2の工程と、
前記第2の工程で決定した進行形式に従い、前記会合の際に前記ビデオ会議システムに接続する端末に表示可能なスライドショー形式のコンテンツデータを作成する第3の手段と、
前記コンテンツデータを前記第1の係員及び前記第2の係員に提供する第4の手段と
を有することを特徴とする会合支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会合支援方法及び会合支援システムに関し、例えば、企業等の組織においてスタッフ間の交流を目的とした会合を支援するシステムに適用し得る。
【背景技術】
【0002】
従来、遠隔で複数の人が参加する会合の開催を容易とする(支援する)システムとしては、例えば、特許文献1の記載技術が存在する。
【0003】
特許文献1に記載されたシステムでは、会合の代表ユーザから、会合参加者の位置情報の入力を受けると、各参加者の近くの会場、各会場における料理、及び各会場間を結ぶビデオ通話環境を自動的に手配する処理を行う。例えば、特許文献1に記載されたシステムでは、会合の代表ユーザが、A会場と、A会場とは遠く離れたB会場との間で開催される遠隔パーティーにおける料理の手配などをすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたシステムを、企業におけるスタッフ間の交流を目的とした会合に適用する場合、ビデオ通話等を用いた遠隔での会合(以下、「遠隔会合」と呼ぶ)を設定する作業自体は容易となるが、会合の目的/効果(例えば、スタッフ間の交流の深化等)を達成できるかどうかは参加者の振る舞いに依存することや、経費を負担する企業側(例えば、企業の人事担当者)からは会合による効果が可視化できないといった問題がある。特に、遠隔(ビデオ通話)で会合を行う場合には、対面(リアル)の会合と比較して伝達できる情報量が低減することから、会合による効果が発生しにくいという問題もある。
【0006】
以上のような問題に鑑みて、組織におけるスタッフ間の遠隔会合を効率的に開催しつつ、より会合による効果を高めることができる会合支援方法及び会合支援システムが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の本発明の会合支援方法は、複数の参加者がビデオ会議システム上での会合に参加する参加者に関する参加者情報と、前記会合の目的を示す会合目的情報の提供を受け付ける第1の工程と、前記参加者情報及び前記会合目的情報に基づいて、前記会合の進行形式と、主として前記会合の進行を担当する第1の係員と、前記第1の係員による前記会合の進行を補佐する第2の係員とを決定する第2の工程と、前記第2の工程で決定した進行形式に従い、前記会合の際に前記ビデオ会議システムに接続する端末に表示可能なスライドショー形式のコンテンツデータを作成する第3の工程と、前記コンテンツデータを前記第1の係員及び前記第2の係員に提供する第4の工程とを含むことを特徴とする。
【0008】
第2の本発明の会合支援プログラムは、コンピュータを、複数の参加者がビデオ会議システム上での会合に参加する参加者に関する参加者情報と、前記会合の目的を示す会合目的情報の提供を受け付ける第1の手段と、前記参加者情報及び前記会合目的情報に基づいて、前記会合の進行形式と、主として前記会合の進行を担当する第1の係員と、前記第1の係員による前記会合の進行を補佐する第2の係員とを決定する第2の工程と、前記第2の工程で決定した進行形式に従い、前記会合の際に前記ビデオ会議システムに接続する端末に表示可能なスライドショー形式のコンテンツデータを作成する第3の手段と、前記コンテンツデータを前記第1の係員及び前記第2の係員に提供する第4の手段として機能させることを特徴とする。
【0009】
第3の本発明は、会合支援装置において、複数の参加者がビデオ会議システム上での会合に参加する参加者に関する参加者情報と、前記会合の目的を示す会合目的情報の提供を受け付ける第1の手段と、前記参加者情報及び前記会合目的情報に基づいて、前記会合の進行形式と、主として前記会合の進行を担当する第1の係員と、前記第1の係員による前記会合の進行を補佐する第2の係員とを決定する第2の工程と、前記第2の工程で決定した進行形式に従い、前記会合の際に前記ビデオ会議システムに接続する端末に表示可能なスライドショー形式のコンテンツデータを作成する第3の手段と、前記コンテンツデータを前記第1の係員及び前記第2の係員に提供する第4の手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、組織におけるスタッフ間の遠隔会合を効率的に開催しつつ、より会合による効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】この実施形態に関係する各装置の接続構成及び会合支援システムの全体構成を示すブロック図である。
【
図2】この実施形態に係る会合支援システムで生成されるコンテンツデータの構成例について示した図である。
【
図3】実施形態に係るクイズ・トークテーマのテンプレートのイベントブロックの例について示した説明図である。
【
図4】実施形態に係るゲームのテンプレートのイベントブロックの例について示した説明図である。
【
図5】この実施形態に係る会合支援システムで処理されるフォーマットデータの構成例について示した図である。
【
図6】この実施形態に係る会合支援システムで、フォーマットデータに基づいてコンテンツデータを生成する例について示した図である。
【
図7】実施形態に係るアシスタント端末(講師端末)の機能的構成について示したブロック図である。
【
図8】実施形態に係るデータベース部で蓄積管理されるデータ構成について示した図である。
【
図9】実施形態に係る参加者管理データの構成例について示した図である。
【
図10】実施形態に係る講師管理データの構成例について示した図である。
【
図11】実施形態に係るアシスタント管理データの構成例について示した図である。
【
図12】実施形態に係るフォーマット管理データの構成例について示した図である。
【
図13】実施形態に係るブロック管理データの構成例について示した図である。
【
図14】実施形態に係る会合管理データの構成例について示した図である。
【
図15】実施形態に係るスライド表示画面の構成例について示した図である。
【
図16】実施形態に係る会合支援システム(会合支援処理部)の動作の例について示したフローチャートである。
【
図17】実施形態に係るリモート会合の進行について示したフローチャートである。
【
図18】実施形態に係る会合管理データの内容の遷移について示した図である。
【
図19】実施形態の変形例に係るスライド表示画面の構成例について示した図である。
【
図20】実施形態の変形例に係る会合管理データの構成例について示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(A)主たる実施形態
以下、本発明による会合支援方法及び会合支援システムの一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
【0013】
(A-1)実施形態の構成
図1は、この実施形態に関係する各装置の接続構成、及び会合支援システム1の全体構成を示すブロック図である。
【0014】
会合支援システム10は、複数の参加者がインターネットNを介してリモートで参加する会合(以下、「リモート会合」と呼ぶ)を主宰する運営企業(運営組織)に対してリモート会合の開催/進行を支援する処理(以下、「リモート会合支援処理」と呼ぶ)を実行するシステムである。この実施形態において、リモート会合は、複数の参加者と、リモート会合の進行を担う係員(以下、「講師」又は「第1の係員」と呼ぶ)と、講師によるリモート会合の進行を補佐する係員(以下、「アシスタント」と呼ぶ)が出席するものとする。なお、講師及びアシスタントは運営企業の係員(以下、「運営担当者」と呼ぶ)により指定されるものとする。
【0015】
図1に示すように、この実施形態では、インターネットNに、会合支援システム10、ビデオ会議システム20、各参加者が使用するNU台(NUは2以上の整数)の参加者用端末30(30-1~30-NU)、各講師が使用するNT台(NTは1以上の整数)の講師用端末40(40-1~40-NT)、各アシスタントが使用するNA台(NAは1以上の整数)のアシスタント用端末50-1~50-NA、及び運営担当者が使用する運営担当者用端末60の各装置が接続されているものとする。
【0016】
なお、参加者用端末30、講師用端末40、アシスタント用端末50及び運営担当者用端末60のハードウェアとしては、種々の情報処理端末(例えば、PC、スマートホン、タブレット等の端末)を適用することができる。
【0017】
リモート会合は、当該リモート会合に出席する各人(参加者、講師及びアシスタント)の端末(参加者用端末30、講師用端末40及びアシスタント用端末50)に、所定の進行形式(以下、「フォーマット」と呼ぶ)に従って構成されたスライドショー形式のコンテンツ(複数のスライド(画像)により構成されるコンテンツ)を表示(ビデオ会議システム20を介して表示)させながら進行するものとする。リモート会合の開催中は、コンテンツのデータ(以下、「コンテンツデータ」と呼ぶ)は、当該リモート会合に出席する講師及び又はアシスタントが使用する端末(講師用端末40及び又はアシスタント用端末50)で保持され、ビデオ会議システム20の画面共有機能を介してその他の出席者の端末で共有される。コンテンツデータの具体的な形式は限定されないものであり、スライドショー形式のドキュメントを表示可能な形式であれば良い。例えば、コンテンツデータとして、マイクロソフト社のPower Point、アップル社のKey Note、グーグル社のSlide等の種々のプレゼンテーションに用いられる形式のデータを適用するようにしてもよいし、PDF等の種々のドキュメントの形式のデータを適用するようにしてもよい。
【0018】
図2は、コンテンツデータDC101の構成例について示した図である。
【0019】
図2に示すように、コンテンツデータは、複数のスライドにより構成されたデータである。会合支援システム10では、各コンテンツデータについて
図2のような形式で管理しているものとする。
【0020】
図2に示すコンテンツデータDC101は、15枚のスライドSL101~SL115により構成されている。そして、会合支援システム10において、コンテンツデータDC101は複数のブロック(1又は複数のスライドにより構成される要素)を連結した構造として管理されているものとする。
図2に示すコンテンツデータDC101は、5つのブロックB101~B105が連結された構造となっている。また、
図2では、ブロックB101~B105は、それぞれ3つのスライドが連結された構造となっている。なお、各ブロックを構成するスライドの数は限定されないものである。
【0021】
コンテンツデータにおいて、各ブロックはリモート会合における1つのチャプターを構成している。例えば、
図2に示すコンテンツデータDC101では、1番目のブロックB101は、リモート会合のオープニング(例えば、あいさつや自己紹介等を促すチャプター)のブロックとなっており、最後(5番目)のブロックB105はリモート会合のエンディング(例えば、あいさつや質疑応答等を促すチャプター)となっている。そして、
図2に示すコンテンツデータDC101では、オープニングとエンディングの間のブロックB102~B104は、当該リモート会合において、参加者の間でのコミュニケーションを促すイベント(例えば、ゲーム、クイズ、トーク等)のブロック(以下、「イベントブロック」と呼ぶ)となっている。
【0022】
そして、会合支援システム10において、コンテンツデータを構成する各ブロックには、各ブロックの内容(チャプター)に対応する属性(以下、単に「タイプ」と呼ぶ)が付与されているものとする。この実施形態において、タイプは、大別してオープニング、エンディング、イベントの3種類があるものとして説明する。
【0023】
この実施形態において各イベントブロックには、少なくとも参加者の間で自己開示及び又は相互承認(相互理解)を促すための設問を提示するスライドが含まれている。以下では、上記の参加者の間で自己開示と相互承認(相互理解)を促すための設問を単に「設問」と呼ぶ場合があるものとする。つまり、この実施形態において、イベントブロックの「イベント」は、参加者に上記の設問を提示して答えさせること等を意味するものとする。
【0024】
この実施形態では、リモート会合は、主として企業等の組織内におけるスタッフ間で自己開示及び又は相互承認(相互理解)を促すことが目的となっている。一般的に、企業等の組織内において、スタッフ間の自己開示や相互承認が成されると、当該組織内における業務の生産性や成果の向上に資する。つまり、この実施形態において、参加者は、主として同一組織に属するスタッフであるものとして説明する。そして、この実施形態において、自己開示及び又は相互承認(相互理解)を促すための設問としては、参加者が共同して行うゲームを促す設問(以下、「ゲーム形式の設問」と呼ぶ)、参加者間である項目に関する自己紹介(自己開示)を促す形式の設問(以下、「自己紹介形式の設問」と呼ぶ)、参加者にクイズを提示して回答させる設問(以下、「クイズ形式の設問」と呼ぶ)、及びあるテーマに沿って参加者間で話し合いを促す形式の設問(以下、「トークテーマ形式の設問」と呼ぶ)等が存在するものとする。
【0025】
トークテーマ形式の設問は、例えば、クイズ形式やゲーム形式の設問の後にそのクイズに関連するテーマを設問の内容としてもよい。例えば、ようにワインに関連するクイズ形式やゲーム形式の設問があった場合に、ワインに関連するトークテーマ形式の設問を配置するようにしてもよい。このように、1つのイベントブロックには複数の設問の組合せ(例えば、「クイズとトークテーマ」の組合せや、「ゲームとトークテーマ」の組合せ等)を含むようにしてもよい。
【0026】
以上のように、イベントブロックには、少なくとも設問を提示するスライドが1以上含まれている。そこで、この実施形態では、イベントブロックには、含まれる設問の種類や組み合わせ(1つのイベントブロックに複数の設問が含まれる場合もある)に応じて適用される所定の様式(以下、「テンプレート」と呼ぶ)の名前(以下、「テンプレート名」と呼ぶ)が設定されているものとする。この実施形態において、テンプレート名には、クイズ形式の設問とトークテーマ形式の設問を含むことを示す「クイズ・トークテーマ」、又はゲーム形式の設問を含むことを示す「ゲーム」のいずれかが設定されるものとして説明する。
【0027】
次に、各イベントブロックを構成するテンプレートの例について説明する。
【0028】
図3はクイズ・トークテーマのテンプレート(テンプレート名がクイズ・トークテーマのテンプレート)のイベントブロックの例について示した図である。
【0029】
図3に示すようにクイズ・トークテーマのテンプレートには、少なくともクイズ形式の設問を提示するスライド(以下、「クイズ設問スライド」と呼ぶ)と、クイズの正解を提示するスライド(以下、「クイズ正解スライド」と呼ぶ)と、クイズに関連するトークテーマを提示するスライド(以下、「トークテーマスライド」と呼ぶ)が含まれている。
【0030】
クイズ設問スライドには、少なくともクイズの問題(問題文)を示すテキストが含まれている。クイズ設問スライドには、問題に関連する画像を付加するようにしてもよい。
図3に示すクイズ設問スライドには、「Q.赤ワインの渋みは主に何由来でしょう?」という設問文のテキストが含まれている。クイズ正解スライドには、少なくともクイズの正解を示すテキストが含まれている。
図3に示すクイズ正解スライドには、「A.主にブドウの種(タンニン)」という正解文のテキストが含まれている。
図3に示すトークテーマスライドには、「どんなワインが好きですか?※ブドウの品種や国がわかれば◎」というトークテーマを示すテキストが含まれている。なお、
図3に示すように、クイズ設問スライド、クイズ正解スライド及びトークテーマスライドには、関連する画像を付加するようにしてもよい。
【0031】
図4はゲームのテンプレート(テンプレート名がゲームのテンプレート)のイベントブロックの例について示した図である。
【0032】
図4に示すように、ゲームのテンプレートには、参加者が共同して行うゲームのルールを説明するスライド(以下、「ゲーム説明スライド」と呼ぶ)と、当該ゲームの具体的な事例(プラクティス)を説明するスライド(以下、「ゲームプラクティス説明スライド」と呼ぶ)と、ゲームに関連する情報を説明するためのスライド(以下、「関連情報説明スライド」と呼ぶ)が含まれている。なお、ゲームテンプレートにおいて、関連情報説明スライドについては必須ではなく除外するようにしてもよい。
図4に示すゲームのテンプレートでは、ゲームとして1人の参加者がお題を聞いて残りの参加者を順位付けし、残りの参加者(お題を聞いていない参加者)は話し合ってお題を聞いた参加者による順位付けを予想するゲーム(以下、「並べるゲーム」と呼ぶ)が設定されているものとする。
【0033】
そして、
図4に示すように、ゲーム説明スライドには、並べるゲームのルールを示すテキストが含まれている。
図4に示すクイズ設問スライドには、「1人と3人に分かれて協力するゲームです。1人が、お題を聞いて、残りの3人を順位付けします。残りの3人は、1人が考えた順位付けを話し合って予想して下さい。ピッタリ合わせる事を目指して頑張ってください!」という設問文のテキストが含まれている。また、
図4に示すように、ゲームプラクティス説明スライドには、並べるゲームの具体的な事例(プラクティス)を説明する画像や文字(テキスト)が含まれている。さらに、
図4に示すように、関連情報説明スライドには、ゲームのお題に関連する情報を示すテキストとして、「XX市で人気の特産品はXX牛」というテキストが含まれている。なお、ゲーム説明スライド及び関連情報説明スライドには、関連する画像を付加するようにしてもよい。
【0034】
以上のように、クイズ・トークテーマのテンプレートはゲームテンプレートと比較して、係員(講師・アシスタント)に対して説明や話題を提供する機会が多い。つまり、この実施形態では、クイズ・トークテーマのテンプレートはゲームテンプレートよりも、係員(講師・アシスタント)に対してより高いレベルが求められる。
【0035】
次に、以上のような構成(複数のブロックが連結された構成)のコンテンツデータDCについて今一度
図2を用いて説明する。
【0036】
図2に示すコンテンツデータDC101では、最初のブロックB101のタイプはオープニング、最後のブロックB105のタイプはエンディングとなっている。また、
図2に示すブロックB102~B104のタイプはいずれもイベントとなっている。さらに、
図2に示すブロックB102~B104のテンプレート名はいずれもクイズ・トークテーマとなっている。
【0037】
以上のように、会合支援システム10では、コンテンツデータはブロック単位で管理されている。
【0038】
そして、会合支援システム10では、コンテンツデータの進行形式(以下、「フォーマット」と呼ぶ)が記述されたフォーマットのデータ(以下、「フォーマットデータ」と呼ぶ)と、フォーマットに当てはめることが可能なブロックのデータ(以下、「ブロックデータ」と呼ぶ)が保持されているものとする。
【0039】
図5は、
図2に示すコンテンツデータDC101に対応するフォーマットデータF101の構成例を視覚的に示した図である。
【0040】
図5に示すように、フォーマットには、ブロックを当てはめるスロットが配置されている。
図5に示すようにフォーマットを構成する各スロットには順序を示すスロット番号(スロットの識別子)が付与されている。例えば、スロット番号1のスロットに設定されたブロックは、コンテンツデータにおいて1番目に配置されるブロックとなる。この実施形態では、スロット番号は1から昇順に設定されるものとする。
【0041】
図5に示すように、フォーマットには、スロット(スロット番号)ごとに、タイプ、テンプレート名(タイプがイベントの場合のみ)、所要時間、スライド数及びブロックIDの情報が設定されている。
【0042】
ブロックIDの項目は、当該スロットに設定されるブロックにアクセスするための識別子(ポインタ)である。フォーマットの各スロットに設定する部品としてのブロックの一覧は、会合支援システム10において管理される(詳細については後述)。この実施形態では、オープニングとエンディングのスロットについては、予めブロックIDが設定されたスロット(以下、「固定スロット」と呼ぶ)となっており、イベントのスロットについては、後に対応するブロックIDが設定されるスロット(以下、「動的スロット」と呼ぶ)となっているものとする。
【0043】
つまり、会合支援システム10では、フォーマットの動的スロットに対応するタイプ/テンプレート名のブロックのブロックIDを付与し、各スロットのブロックIDに対応するブロックのデータを連結することで、コンテンツデータを生成することができる。また、会合支援システム10では、複数のフォーマットのデータ(以下、「フォーマットデータ」とも呼ぶ)が保持されている。
【0044】
図6は、
図5に示すフォーマットデータDF101に基づいてコンテンツデータDC101を生成する例について示した図である。
【0045】
図5に示すフォーマットデータDF101の動的スロット(スロット番号2~4)のそれぞれに対してタイプ及びテンプレート名が一致するブロック(ブロックID)を割り当てると、
図6に示すようにコンテンツデータDC101(
図2と同じ構造のコンテンツデータ)を生成することができる。
【0046】
次に、会合支援システム10の内部構成について説明する。
【0047】
図1に示すように会合支援システム10は、会合支援処理部11及びデータベース部12を有している。
【0048】
会合支援システム10は、例えば、コンピュータ(例えば、PC、タブレット、スマートホン、ワークステーション等)に、プログラム(実施形態に係る会合支援プログラム)をインストールすることにより構成するようにしてもよいが、機能的には
図1のように示すことができる。
【0049】
会合支援処理部11は、会合支援処理(情報処理)の機能を担っている。
【0050】
データベース部12は、会合支援処理部11で行われる会合支援処理に必要なデータを蓄積管理する機能を担っている。
【0051】
次に、アシスタント用端末50の構成例について説明する。
【0052】
図7は、アシスタント用端末50の内部構成の例について示したブロック図である。
【0053】
なお、講師用端末40もアシスタント用端末50と同様の構成としてもよいが、ここでは図示は省略している。
【0054】
上記の通り、アシスタント用端末50のハードウェアとしては種々の情報処理端末を適用することができるが、この実施形態では、少なくとも
図7のような構成のハードウェア構成を備えているものとして説明する。この実施形態のアシスタント用端末50は、ハードウェア機能的には、コンピュータとしての情報処理部41、表示部52、操作入力部53、スピーカ54及びマイク55を有しているものとする。
【0055】
情報処理部41は、プロセッサ及びメモリ(一次メモリ及び二次メモリ)を備えるコンピュータである。表示部52、操作入力部53、スピーカ54及びマイク55は、情報処理部41の入出力インタフェースを構成するハードウェアである。表示部52はユーザへ画像を表示するデバイスであり、例えば、種々のディスプレイ装置(タッチパネルディスプレイ装置等の操作入力インタフェースと一体となったデバイスの表示機能を含む)を適用することができる。操作入力部53は、ユーザから操作入力を受け付けるためのデバイスであり、例えば、キーボードやポインティングデバイス(例えば、マウス、トラックボール、タッチパネル等)を適用することができる。
【0056】
この実施形態では、情報処理部41には、少なくとも、コンテンツデータDCと、コンテンツデータDC(スライドショー)を構成する各スライドを表示することが可能な表示プログラム511が保持(インストール)されている。表示プログラム511は、情報処理部41において、ユーザの操作(操作入力部53に対する操作)に応じて、表示部52にスライド等を表示させる機能に対応するプログラムである。表示プログラム511の詳細については後述する。
【0057】
次に、データベース部12で蓄積管理されるデータ構成について説明する。
【0058】
図8は、データベース部12で蓄積管理されるデータ構成について示した図である。
【0059】
図8に示すように、この実施形態のデータベース部12では、少なくとも参加者管理データ121、講師管理データ122、アシスタント管理データ123、フォーマット管理データ124、ブロック管理データ125、及び会合管理データ126のデータが蓄積管理されるものとして説明する。
【0060】
図9は、参加者管理データ121の構成例について示した図である。
【0061】
図9に示すように、参加者管理データ121では、各参加者の識別子である「参加者ID」ごとに、各参加者に関する情報として、メールアドレス、氏名、会社名、所属部署、業種、及び職種の項目の情報が登録されているものとして説明する。以下では、参加者用端末30-1、30-2、30-3、…を使用する参加者の参加者IDをそれぞれIDU001、IDU002、IDU003、…と表すものとする。
【0062】
図10は、講師管理データ122の構成例について示した図である。
【0063】
図10に示すように、講師管理データ122では、各講師の識別子である「講師ID」ごとに、各講師に関する情報として、メールアドレス、氏名、及び講師レベルの項目の情報が登録されているものとして説明する。以下では、講師用端末40-1、40-2、40-3、…を使用する講師の講師IDをそれぞれIDT001、IDT002、IDT003、…と表すものとする。
【0064】
講師レベルは、リモート会合を円滑に進行させる能力の度合いを示した指標である。この実施形態では、講師レベルは高又は低の2段階で表示されるものとして説明するが、2段階以上としてもよい。講師レベルは、例えば、会話、コミュニケーション能力、話題の豊富さ(面白さ)等の種々の能力(スキル)に基づいて運営企業側のスタッフ(例えば、運営担当者用端末60のユーザ)により判断され、当該スタッフ(運営担当者用端末60のユーザ)の操作に応じて、講師管理データ122に登録/更新されるようにしてもよい。
【0065】
図11は、アシスタント管理データ123の構成例について示した図である。
【0066】
図11に示すように、アシスタント管理データ123では、各アシスタントの識別子である「アシスタントID」ごとに、各アシスタントに関する情報として、メールアドレス、氏名、及びアシスタントレベルの項目の情報が登録されているものとして説明する。以下では、アシスタント用端末50-1、50-2、50-3、…を使用するアシスタントのアシスタントIDをそれぞれIDA001、IDA002、IDA003、…と表すものとする。
【0067】
アシスタントレベルは、リモート会合を円滑に進行させる能力の度合いを示した指標である。この実施形態では、アシスタントレベルは「高」又は「低」の2段階で表示されるものとして説明するが、2段階以上としてもよい。アシスタントレベルは、例えば、会話、コミュニケーション能力等の種々の能力(スキル)に基づいて運営企業側のスタッフ(例えば、運営担当者用端末60のユーザ)により判断され、当該スタッフ(運営担当者用端末60のユーザ)の操作に応じて、アシスタント管理データ123に登録/更新されるようにしてもよい。
【0068】
図12は、フォーマット管理データ124の構成例について示した図である。
【0069】
図12に示すように、フォーマット管理データ124では、フォーマットの識別子である「フォーマットID」ごとに、対応コース、講師条件、アシスタント条件、及びフォーマットデータの項目が管理されている。データベース部12では、フォーマットIDごとに対応するフォーマットデータが保持されている。以下では、フォーマットIDをそれぞれFID001、FID002、FID003、…と表すものとする。
図12では、図示の便宜上、各フォーマットIDのフォーマットデータ自体を表す符号(例えば、フォーマットデータを構成するファイルのファイル名)として、DF101~DF104を図示している。例えば、
図12では、フォーマットIDがFID001に対応するフォーマットデータはDF101となっている。
【0070】
図13は、ブロック管理データ125の構成例について示した図である。
【0071】
図13に示すように、ブロック管理データ125では、ブロックデータの識別子である「ブロックID」ごとに、タイプ、テンプレート名(タイプがイベントの場合のみ)、所要時間、スライド数、及びブロックデータの項目が設定されている。
【0072】
データベース部12では、ブロックIDごとに対応するブロックデータが保持されている。以下では、ブロックIDをそれぞれBID001、BID002、BID003、…と表すものとする。
図13では、図示の便宜上、各ブロックIDのブロックデータ自体を表す符号(例えば、ブロックデータを構成するファイルのファイル名)として、DB101~DB108を図示している。例えば、
図13では、ブロックIDがBID001に対応するブロックデータはDB001となっている。
【0073】
図14は、会合管理データ126の構成例について示した図である。
【0074】
図14に示すように、会合管理データ126では、リモート会合の識別子である「会合ID」ごとに、担当講師ID、担当アシスタントID、参加者IDリスト、会合コース、会合開始日時、フォーマットID、及びコンテンツデータの項目のデータが設定されている。
【0075】
会合コースとは、リモート会合の目的を示す項目である。会合コース(会合目的)としては、例えば、多数のニューカマーが企業に入ってきた場合における懇親を目的とした「初めましてコース」、既存のグループに少数のニューカマーが入ってきた場合の懇親を目的とした「ようこそコース」、いつも顔を合わせているチーム内の定期交流を目的とした「最近どうコース」等が存在するものとする。この実施形態では、説明を簡易とするため、処理されるリモート会合は全て「初めましてコース」であるものとして説明する。なお、会合支援システム10において、フォーマットは、会合コースごとに設定されることになる。
【0076】
次に、表示プログラム511の機能について説明する。
【0077】
表示プログラム511は、アシスタント用端末50において、ユーザの操作に応じて供給されたコンテンツデータDCのスライドショー(スライド)と共に、当該スライドショー(コンテンツデータDC)を用いたリモート会合の進行を支援するための情報(以下、「進行支援情報」と呼ぶ)を表示する画面(以下、「スライド表示画面」と呼ぶ)を出力する処理を行うものとして説明する。
【0078】
リモート会合において、アシスタントの役割は、主として、リモート会合が円滑に進行して終了するように講師をサポートすることである。例えば、アシスタントは、リモート会合がフォーマット(プログラム)通りに進行するように時間管理を行ったり、参加者ごとの発話時間を適正に保つ(参加者間の発話時間の偏りを減らす)等の役割を担っている。つまり、表示プログラム511は、スライド表示画面に進行支援情報を表示することで、このアシスタントの役割を支援する。
【0079】
この実施形態において、リモート会合中は、ビデオ会議システム20の画面共有機能を用いて、アシスタント用端末50で表示されるスライド表示画面が、リモート会合中の出席者の各端末に共有されるものとする。
【0080】
この実施形態では、表示プログラム511は、進行支援情報として、リモート会合の進行予定に関する情報(以下、「進行予定情報」と呼ぶ)と、各参加者の発話状況に関する情報(以下、「発話状況情報」と呼ぶ)をスライド表示画面に表示するものとする。進行予定情報としては、例えば、現在表示中のイベントブロックの終了予定時刻に関する情報(例えば、終了予定時刻そのものや、終了予定時刻までの時間等の情報)が挙げられる。発話状況情報としては、例えば、全ての参加者が無言の状況が一定時間以上経過した場合や、ある1人の参加者だけが一定時間以上継続して話続けている場合など、リモート会合の目的を阻害する状況(以下、「会合阻害状況」と呼ぶ)が発生したことを示す情報が挙げられる。例えば、全ての参加者の発話が20秒以上ない場合の発話状況情報としては「会話が途切れて20秒以上経過しています」や「無言の時間が長すぎます」といったメッセージとなる。また、例えば、1人の参加者だけが1分以上継続して話続けている場合の発話状況情報としては「1人の参加者が1分以上継続して話続けています」や「1人の参加者が話過ぎです」といったメッセージとなる。
【0081】
図15は、スライド表示画面の構成例について示したブロック図である。
【0082】
図15に示すように、スライド表示画面には、各スライドを表示するフィールドF101と、進行予定情報を表示するためのフィールドF102と、発話状況情報を表示するためのフィールドF103が配置されている。
図15では、フィールドF101内にフィールドF102、F103が重なるように配置されているが、具体的な配置関係はこれに限定されないものである。
【0083】
図15では、フィールドF102で、表示中のスライドに係るイベントブロックについて終了予定時刻までの時間を示す情報(進行予定情報)として「このクイズの時間はあと15分です」というメッセージが表示されている。また、
図15では、フィールドF103で、発話状況情報として、「会話が途切れて20秒以上経過しています」というメッセージが表示されている。
【0084】
この実施形態の表示プログラム511では、スライド表示画面(フィールドF101)で表示中のスライド(以下、「表示スライド」と呼ぶ)の順序(スライドショー全体における順序;例えば、スライドショーの先頭から数えた順序)と、表示スライドが属するブロックを認識しているものとする。例えば、表示プログラム511において、コンテンツデータDCに、各ブロックの所要時間とスライド数(例えば、
図5における所要時間とスライド数の情報)等のスライドショーの構成を示す情報(以下、「スライドショー構成情報」と呼ぶ)が保持(付加)されているとする。そうすると、表示プログラム511では、表示スライドが属するブロックを認識することができる。そして、表示プログラム511では、表示スライドが第1のブロックから第2のブロックに切り替わったタイミングを認識することで、表示スライドに係るブロックの開始時刻を認識することができる。そして、表示プログラム511では、表示スライドに係るブロックの開始時刻に、当該ブロックの所要時間(予定所要時間)を加算することで、当該ブロックの終了予定時刻を認識することができる。
【0085】
例えば、コンテンツデータDC構造が
図2のようになっていた場合を想定する。表示プログラム511が、表示スライドとして1番目のブロックB101に属する3番目のスライドSL103を表示している状態から、ユーザ(アシスタント)の操作により表示スライドが4番目のスライドSL104に切り替わったものとする。このタイミングで、表示プログラム511は、表示スライドが2番目のブロックB102に切り替わったと認識し、当該タイミングを2番目のブロックB102(イベントブロック)の開始時刻として保持することができる。そして、表示プログラム511は、保持した開始時刻にブロックB102の所要時間である15分を加算することで終了予定時刻を把握することができる。そして、表示プログラム511は、その後、当該ブロック(2番目のブロックB102)のスライドを表示する限り、フィールドF102に表示する時刻情報(当該ブロックの終了予定時刻までの時間)を表示/更新する処理を継続することになる。
【0086】
そしてその後、表示プログラム511では、ユーザ(アシスタント)の操作により、表示スライドが、6番目のスライドSL106(2番目のブロックB102)から、7番目のスライドSL107(3番目のブロックB103)に切り替わると、同様の処理により、3番目のブロックB103(イベントブロック)の開始時刻と終了予定時刻が把握され、新たな終了予定時刻に基づいてフィールドF102に表示する進行支援情報(終了予定時刻)を更新することになる。
【0087】
なお、表示スライドの属するブロックについて終了予定時刻が経過した場合、表示プログラム511は、フィールドF102に、終了予定時刻が経過した旨の表示(例えば、「終了予定時刻は過ぎました。次のクイズに移りましょう」という文字列)を表示したり、終了予定時刻からどのくらいの時間が経過したのかを表示(例えば、「すでに、終了予定時刻から3分すぎています」という文字列を表示)するようにしてもよい。
【0088】
また、この実施形態では、表示プログラム511は、リモート会合の全ての参加者に共有される画面(ビデオ会議システム20の共有画面)に、進行支援情報(進行予定情報及び発話状況情報)を表示するものとして説明するが、アシスタント用端末50側にだけ進行支援情報(進行予定情報及び発話状況情報)を表示する(他の出席者には表示されない)ようにしてもよい。例えば、表示プログラム511は、ビデオ会議システム20に共有されない画面(ウィンドウ)又はディスプレイ(例えば、マルチディスプレイのうち共有されないディスプレイ)に、別途進行支援情報(進行予定情報及び発話状況情報)だけを表示するようにしてもよい。つまり、表示プログラム511が進行支援情報を追加表示する形式や表示先(ウィンドウやディスプレイ)は限定されないものである。
【0089】
これにより、アシスタント用端末50を使用するアシスタントは、進行支援情報(進行予定情報及び発話状況情報)を把握して、その内容に基づいた円滑な進行を他の出席者(特に講師)に口頭(音声)で促すようにしてもよい。例えば、スライド表示画面に進行予定情報として「このクイズの時間はあと2分です」と表示された場合には、アシスタントは口頭で参加者及び講師へ早めに回答して次のブロックのクイズに移行すること等を促すことができる。また、例えば、スライド表示画面に進行予定情報として「会話が途切れて20秒以上経過しています」と表示された場合には、アシスタントは口頭で参加者へ発言を促すこと等ができる。さらに、たとえば、スライド表示画面に進行予定情報として「1人の参加者が話過ぎです」と表示された場合には、アシスタントは発言の少ない参加者へ発言を促すことで、参加者間の発話の偏りを是正することができる。
【0090】
表示プログラム511において、参加者ごとの発話状況(例えば、参加者ごとの有音区間と無音区間)に基づいて会合阻害状況を検出する方法については限定されないものであり、種々の方法を適用することができる。例えば、表示プログラム511において、ビデオ会議アプリケーション512を介して、参加者毎に異なる音声チャネルで音声信号を取得できるとした場合、音声信号ごと(音声チャネルごと)に音声区間検出(VAD:VoiceActivity Detection)処理を施すことで、参加者ごとの有音区間と無音区間(発話状態の区間と非発話状態の区間)を検出することができる。これにより、表示プログラム511は、全ての参加者の音声チャネルが継続して一定時間以上無音区間だったことや、1人の参加者の音声チャネルのみが一定時間以上連続して有音区間(発話状態)であったことを会合阻害状況として検出することができる。また、ビデオ会議アプリケーション512で保持できる音声チャネルが1つ(全ての出席者の音声が混合された音声信号)だけであった場合には、表示プログラム511は、各参加者(話者)の音声波形の特徴量(例えば、第1フォルマント等)を予め取得しておき、ビデオ会議アプリケーション512で保持できる1つの音声チャネルから各参加者(話者)の音声信号を分離し、各参加者の音声区間を検出することで同様の処理(会合阻害状況の検出)を行うようにしてもよい。
【0091】
(A-2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有するこの実施形態の会合支援システム10の動作(実施形態に係る会合支援方法)について
図16、
図17を用いて説明する。
【0092】
図16は、会合支援システム10(会合支援処理部11)の動作の例について示したフローチャートである。
【0093】
ここでは、初期状態として、参加者管理データ121、講師管理データ122、アシスタント管理データ123、フォーマット管理データ124、及びブロック管理データ125の内容が
図9~
図13のような内容であったものとする。また、ここでは、初期状態として、会合管理データ126には、1件もデータが登録されていない状態であったものとして説明する。
【0094】
まず、ここでは、いずれかの参加者用端末30から会合支援システム10(会合支援処理部11)にアクセスがあり、新たなリモート会合について申込を受け付けたものとする(S101)。
【0095】
ここで、会合支援処理部11は、申込元の参加者用端末30から、リモート会合の申し込み受付に必要な情報(以下、「会合申込情報」と呼ぶ)の入力を受け付けたものとする。このとき、会合申込情報には、少なくともリモート会合の参加者IDリスト、会合コース、及び会合開始日時の情報が含まれているものとする。このとき、会合支援処理部11が会合申込情報の入力を受け付ける際のアクセス手段や会合情報の入力を受け付けるためのGUIの構成については限定されないものである。例えば、会合支援処理部11は、参加者用端末30かWeb接続(らWebブラウザを用いたアクセス)を受け付けて、Webブラウザ上のGUI(操作画面)により会合の申し込み(会合申込情報の入力)を受け付けるようにしてもよい。
【0096】
また、会合支援処理部11では、会合の申し込み(会合申込情報の入力)を受ける際、必ずしも申込元の参加者用端末30の使用者が当該申込に係るリモート会合の参加者であることを要しない。例えば、企業において、人事担当者が使用する端末から会合申込が行われる場合もあり得るためである。
【0097】
ここでは、会合支援処理部11は、会合申込情報として以下のような情報を取得したものとする。「参加者IDリスト:IDU001、IDU002、IDU003、IDU004、会合コース:初めましてコース、会合開始日時:2022年4月1日13:00」
図18は、会合管理データ126の内容の遷移について示した図である。
【0098】
ここでは、会合支援処理部11は、会合管理データ126上で、新たに申込を受けたリモート会合の会合IDとして「IDM001」を付与し、IDM001に対応する情報として入力された会合申込情報を設定したものとする。そうすると、会合管理データ126の内容は
図18(a)のような内容となる。
【0099】
新たなリモート会合(以下、「新規会合」とも呼ぶ)について申込を受けると、会合支援処理部11は、当該新規会合に対してフォーマットデータ(フォーマットID)、講師(講師ID)、及びアシスタント(アシスタントID)の組み合わせを決定して、会合管理データ126に登録する(S102)。
【0100】
このとき、会合支援処理部11は、当該新規会合に適用するフォーマットデータ又は係員の組合せ(講師とアシスタントの組合せ)のいずれかを先に決定する。このとき、会合支援処理部11は、フォーマットを先に決定してもよいし、係員の組合せを先に決定してもよい。
【0101】
仮に、会合支援処理部11が、先にフォーマットデータを決定するとした場合を想定する。ここでは、
図18(a)に示すように新規会合に設定された会合コースは「初めましてコース」であるため、会合支援処理部11は「初めましてコース」に対応するフォーマットデータを選択する必要がある。
図12に示すように、「初めましてコース」に対応するフォーマットデータとしてはDF101(FID001)、DF102(FID002)の2つのフォーマットデータが存在するので、いずれかを選択することができる。会合支援処理部11は、2つのフォーマットデータのいずれかをランダムに選択するようにしてもよいし、所定のポリシーに基づいて選択するようにしてもよい。
【0102】
ここでは、会合支援処理部11は、フォーマットデータとしてDF101(FID001)を選択したものとする。
【0103】
そして、会合支援処理部11は、フォーマットデータを選択すると、選択したフォーマットデータの講師条件(講師に求められる講師レベル)とアシスタント条件(アシスタントに求められるアシスタントレベル)に適合する講師とアシスタントの組合せを選択する。
図12に示すように、フォーマットデータDF101(FID001)の講師条件は「高」のみで、アシスタント条件は「高or低」である。したがって、当該新規会合には、少なくとも講師レベル「高」の講師を選択する必要がある一方で、アシスタントについては、任意のアシスタントレベルのアシスタントを選択することができることになる。なお、会合支援処理部11は、当該新規会合に適合する係員(講師・アシスタント)の候補が複数存在する場合は、任意のポリシーに基づいて選択するようにしてもよい。例えば、会合支援処理部11は、当該新規会合の会合開始日時にスケジュールの空いている係員(例えば、任意のスケジュール管理システム上で確認してスケジュールの空いている係員)を選択するようにしてもよい。
【0104】
ここでは、会合支援処理部11は、当該新規会合の講師としてIDT001の講師を選択し、アシスタントとしてIDA001のアシスタントを選択したものとする。そうすると、会合支援処理部11は、
図18(b)に示すように、当該新規会合(IDM001)に決定した担当講師ID(IDT001)、担当アシスタントID(IDA001)及びフォーマットID(FID001)を設定する。
【0105】
次に、会合支援処理部11は、当該新規会合に対して決定したフォーマットデータDF101の動的スロットに対応するタイプ/テンプレート名のブロックデータ(ブロックID)を、ブロック管理データ125から選択する(S103)。そして会合支援処理部11は、選択したブロックデータを取得して連結し、コンテンツデータとして取得する(S104)。
【0106】
図5に示すようにフォーマットデータDF101における3つの動的スロット(スロット番号2~4)は全てテンプレート名がクイズ・トークテーマのイベントブロックである。したがって、会合支援処理部11は、
図13に示すブロック管理データ125から、テンプレート名がクイズ・トークテーマのイベントブロックを3つ取得して、フォーマットデータDF101の動的スロット(スロット番号2~4)にあてはめる。ここでは、会合支援処理部11は、
図13に示すブロック管理データ125から、該当するブロックデータ(ブロックID)としてIDB001~IDB005を選択したものとする。なお、会合支援処理部11は、該当するブロックデータが多数存在する場合は、ランダムに選択するようにしてもよいし所定のポリシーにしたがって選択するようにしてもよい。このとき、フォーマットデータDF101の動的スロットに、選択したブロックデータのブロックIDをあてはめると
図6のような内容となる。したがって、この場合、会合支援処理部11は、
図6の内容に従って、ブロックデータDB001、DB003、DB004、DB005、DB002(IDB001、IDB003、IDB004、IDB005、IDB002)を取得して連結することで、
図2に示すようなコンテンツデータDC001を生成取得することが可能となる。
【0107】
次に、会合支援処理部11は、ビデオ会議システム20にアクセスして、当該新規会合の開催に必要となるビデオ会議室(会合開始日時の時間から始まるビデオ会議室)を予約する処理を行う(S105)。
【0108】
次に、会合支援処理部11は、当該新規会合の講師及びアシスタント宛(講師管理データ122及びアシスタント管理データ123で管理されているメールアドレス宛)に、生成したコンテンツデータ等を含む会合案内(所定のテキストデータを含む案内)をメール送信する(S106)。
【0109】
次に、会合支援処理部11は、当該新規会合の参加者(参加者管理データ121で管理されているメールアドレス宛)に会合案内(所定のテキストデータを含む案内)をメール送信する(S107)。
【0110】
図17は、
図16のフローチャートの処理により予約されたリモート会合の進行の例について示した図である。
【0111】
リモート会合の開催日時となり各出席者(講師、アシスタント及び参加者)は各々の端末でビデオ会議システム20にアクセス(当該リモート会合に係る会議室にアクセス)したものとする(S201)。
【0112】
アシスタントの操作により、アシスタント用端末50の表示プログラム511が起動されコンテンツデータDC101の読込がなされ、スライド表示画面が表示(コンテンツデータDC101のスライドショーが表示)されたものとする。そして、アシスタントの操作により、アシスタント用端末50のビデオ会議アプリケーション512が操作され、スライド表示画面が、当該リモート会合の出席者(ビデオ会議室の出席者)に画面共有されたものとする(S202)。これにより、アシスタント用端末50で表示されるスライド表示画面が、リモート会合の出席者全員の端末上で表示(共有)されることになる。
【0113】
以後、アシスタントの操作に従って、アシスタント用端末50の表示プログラム511が、表示するスライドを切り替えて表示することになる。リモート会合では、スライド表示画面の表示に誘導される形で進行して行くことになる(S203)。このとき、スライド表示画面には、進行支援情報(進行予定情報)も表示されることになる。
【0114】
その後、アシスタント用端末50の表示プログラム511が表示するスライドショーが終了(最後のスライドの表示が完了)したものとする。その後、講師及びアシスタントから参加者に対してリモート会合の終了が促されて、各出席者の端末によるビデオ会議システム20へのアクセスが切断されると、当該リモート会合は終了となる(S204)。
【0115】
以上のような流れで、この実施形態のリモート会合は開催される。
【0116】
(A-3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0117】
この実施形態では、会合支援システム10が、リモート会合が受け付けた内容等に応じて、フォーマット、講師及びアシスタントの組み合わせを決定し、決定したフォーマットに従ってブロックを当てはめることでコンテンツデータを生成し、講師及びアシスタントに配信する。これにより、この実施形態では、リモート会合の進行を支援するコンテンツデータを自動的に生成することが可能となる。
【0118】
また、この実施形態において各イベントブロックの内容は、クイズテンプレートやクイズ・トークテーマテンプレート等、容易に参加者の間で自己開示と相互承認(相互理解)を促すスライドで構成されている。これにより、講師やアシスタントが一般的なコミュニケーション能力を保持していれば、専門的なトレーニングを経なくても、参加者の間で自己開示と相互承認を促すことが容易となる。
【0119】
さらに、この実施形態において、スライド表示画面には、進行支援情報(進行予定情報)も表示される構成となっている。これにより、この実施形態では、リモート会合の参加者に対して各イベントブロックが終わるまでの時間を認識させて、リモート会合に対する集中力を持続させることが可能となる。また、これにより、講師及びアシスタントによるリモート会合のタイムマネージメントが容易となる。
【0120】
(B)他の実施形態
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
【0121】
(B-1)上記の実施形態では、
図16におけるステップS101~S107について全て会合支援システム10が実行(システム的に実行)する構成として説明したが、一部又は全部の処理(ステップ)について運営企業のスタッフ(例えば、運営担当者用端末60のユーザ)が手動で行うようにしてもよい。例えば、上記の実施形態では、コンテンツデータは会合支援システム10が生成して配布する構成として説明したが、コンテンツデータの一部又は全部について手動で編集(例えば、運営担当者用端末60で編集)されたものであってもよい。
【0122】
(B-2)上記の実施形態では、リモート会合に対して運営企業側の係員として講師とアシスタントの2名が配置されているが、講師のみでリモート会合を運営するようにしてもよい。その場合、上記の実施形態において、アシスタント用端末50及びアシスタントに関連する項目のデータ(アシスタント管理データ123及びそれに関連する項目のデータ)については除外するようにしてもよい。
【0123】
(B-3)上記の実施形態では会合支援システム10を企業内(組織内)のスタッフ間の交流に適用する例について示したが、会合支援システム10は上記の例に限定されず他の目的の会合(例えば、婚活目的や趣味友達作り等、企業や組織とは関係ないプライベートな会合)に適用するようにしてもよい。
【0124】
(B-4)上記の実施形態において、表示プログラム511は、進行支援情報として、上記以外の他の情報を表示可能としてもよい。例えば、表示プログラム511は、
図19に示すように、スライド表示画面に、進行支援情報として、各参加者によるリモート会合の参加履歴に関連する情報(以下、「参加履歴関連情報」と呼ぶ)を表示するようにしてもよい。
【0125】
図19では、スライド表示画面に参加履歴関連情報を表示するためのフィールドF104が設定されている。フィールドF104の位置や大きさは限定されないものである。また、
図19では、フィールドF104には、A(「参加者ID:IDU001」の参加者)とB(「参加者ID:IDU002」の参加者)とが過去に同じリモート会合に同席したことを示す「AさんとBさんは以前ご一緒したことがあります。」というテキストと、B(「参加者ID:IDU002」の参加者)とC(「参加者ID:IDU003」の参加者)とが過去に同じリモート会合に同席したことを示す「BさんとCさんは以前ご一緒したことがあります。」というテキストと、D(「参加者ID:IDU004」の参加者)が初めてリモート会合に参加したことを示す「Dさんは初参加です。」という文字列が配置されている。
【0126】
例えば、会合支援処理部11は、会合管理データ126から、過去の各会合IDに対応する参加者IDリストを参照し、コンテンツデータDCを生成しようとする新たなリモート会合の各参加者が過去に参加した会合IDを取得することで、各参加者によるリモート会合の参加履歴の情報(以下、「参加履歴情報」と呼ぶ)を取得するようにしてもよい。参加履歴情報としては、例えば、参加者(参加者ID)ごとの過去に参加したリモート会合の会合IDのリスト(以下、「参加会合履歴」と呼ぶ)としてもよい。また、例えば、
図20に示すように、参加者管理データ121に、予め参加者(参加者ID)ごとの参加会合履歴の情報を登録しておくようにしてもよい。
図20では、Aの参加会合履歴は「IDM002」、B(「参加者ID:IDU002」の参加会合履歴は「IDM002、IDM003」、C(「参加者ID:IDU003」の参加者)の参加会合履歴は「IDM003」、D(「参加者ID:IDU004」の参加者)の参加会合履歴は空白となっている。表示プログラム511は、
図20に示すような参加履歴情報(参加者IDごとの参加会合履歴)が保持したコンテンツデータDCに付加されていた場合、AとBは同じリモート会合(IDM002の会合)に参加しており、BとCも同じリモート会合(IDM003の会合)に参加しており、Dは今までリモート会合に参加したことがないことが把握できるので、スライド表示画面のフィールドF104に
図19に示すようなテキストを表示することができる。
図20に示すような参加者管理データ121の参加会合履歴は、会合支援処理部11が、新たなコンテンツデータCDを生成する際に、会合管理データ126の参加者IDリストの項目を集計することで生成することが可能である。
【0127】
言い換えると、例えば、表示プログラム511は、参加履歴情報に基づいて、過去に同一の会合に参加したことのある参加者がいた場合(3名以上でも良い)、それらの参加者の氏名と共に、それらの参加者が同一の会合に参加したことがあることを示すというテキスト(例えば、「AさんとBさんは以前ご一緒したことがあります。」というテキスト)を、スライド表示画面のフィールドF104に表示するようにしてもよい。また、例えば、表示プログラム511は、参加履歴情報に基づいて、参加会合履歴が空白の参加者がいた場合には、その参加者の氏名と共にその参加者が始めてリモート会合に参加したことを示すテキスト(例えば、「Dさんは初参加です。」というテキスト)をスライド表示画面のフィールドF104に表示するようにしてもよい。
【0128】
表示プログラム511は、例えば、コンテンツデータCDの一番最初のブロック(もしくはタイプがオープニングのブロック)のスライドを表示中にのみスライド表示画面に参加履歴関連情報を表示するためのフィールドF104を設定するようにしてもよい。
図20に示すように一番最初のブロック(タイプがオープニングのブロック)では、通常参加者同士で自己紹介するスライドが含まれるため、参加履歴関連情報を表示することで、参加者間の関係性(過去の面識の有無等)をより確実に認識させ、スムーズなリモート会合を進行させることができる。
【符号の説明】
【0129】
10…会合支援システム、11…会合支援処理部、12…データベース部、121…参加者管理データ、122…講師管理データ、123…アシスタント管理データ、124…フォーマット管理データ、125…ブロック管理データ、126…会合管理データ、20…ビデオ会議システム、30、30-1~30-NU…参加者用端末、40、40-1~40-NT…講師用端末、50、50-1~50-NA…アシスタント用端末、51…情報処理部、511…表示プログラム、512…ビデオ会議アプリケーション、52…表示部、53…操作入力部、54…スピーカ、55…マイク、60…運営担当者用端末、N…インターネット。