(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023158922
(43)【公開日】2023-10-31
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/00 20230101AFI20231024BHJP
【FI】
G06Q30/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022068990
(22)【出願日】2022-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小川 知紘
(72)【発明者】
【氏名】荻野 剛至
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB22
(57)【要約】
【課題】より有用な情報をユーザに提供することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、推定部と、生成部と、提供部とを備える。推定部は、ユーザが所持した物品に関するユーザの売買履歴に基づいて、ユーザが物品を所持することにより生じる価値の変動を推定する。生成部は、推定した価値の変動に基づいたコンテンツを生成する。提供部は、生成したコンテンツをユーザに提供する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが所持した物品に関する前記ユーザの売買履歴に基づいて、前記ユーザが物品を所持することにより生じる価値の変動を推定する推定部と、
推定した前記価値の変動に基づいたコンテンツを生成する生成部と、
生成した前記コンテンツをユーザに提供する提供部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記推定部は、
前記売買履歴から抽出される売買特徴を説明変数とし、前記価値の変動を示すスコアを目的変数として学習したモデルを用いて、前記価値の変動を推定する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記売買特徴は、
前記物品を購入した際の価格、前記物品を売却した際の価格、前記物品の購入時と売却時の価格差および前記物品を購入してから売却するまでの所持期間を含む
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記推定部は、
前記モデルの説明変数として、前記物品の属性情報および前記物品の特性情報を学習する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記推定部は、
前記物品の種別毎に前記価値の変動を推定する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記推定部は、
販売ユーザが販売する販売物品を購入する購入ユーザにおける前記価値の変動を推定し、
前記生成部は、
前記購入ユーザにおける前記価値の変動に基づいて、前記購入ユーザの所持による前記販売物品の価値の下落の程度を示すスコアを生成し、
前記提供部は、
前記スコアを前記販売ユーザへ提供する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記推定部は、
販売物品を販売する販売ユーザにおける前記価値の変動を推定し、
前記生成部は、
前記販売ユーザにおける前記価値の変動に基づいて、前記販売ユーザの所持による前記販売物品の価値の下落の程度を示すスコアを生成し、
前記提供部は、
前記スコアを前記購入ユーザへ提供する
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザが所持した物品に関する前記ユーザの売買履歴に基づいて、前記ユーザが物品を所持することにより生じる価値の変動を推定する推定工程と、
推定した前記価値の変動に基づいたコンテンツを生成する生成工程と、
生成した前記コンテンツをユーザに提供する提供工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
ユーザが所持した物品に関する前記ユーザの売買履歴に基づいて、前記ユーザが物品を所持することにより生じる価値の変動を推定する推定手順と、
推定した前記価値の変動に基づいたコンテンツを生成する生成手順と、
生成した前記コンテンツをユーザに提供する提供手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ショッピングサービスやオークションサービス等の電子商取引サービスを介して様々な物品の売買が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、より有用な情報をユーザに提供する点で更なる改善の余地があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、より有用な情報をユーザに提供することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、推定部と、生成部と、提供部とを備える。前記推定部は、ユーザが所持した物品に関する前記ユーザの売買履歴に基づいて、前記ユーザが物品を所持することにより生じる価値の変動を推定する。前記生成部は、推定した前記価値の変動に基づいたコンテンツを生成する。前記提供部は、生成した前記コンテンツをユーザに提供する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、より有用な情報をユーザに提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、販売物品情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理の処理手順を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理を示す図である。なお、
図1では、実施形態に係る情報処理装置1を含む情報処理システムSの動作例を示している。
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、販売者端末50と、購入者端末100とを含む。
【0011】
図1に示す情報処理システムSでは、情報処理装置1が提供する電子商取引サービスにおいて、ユーザ(購入ユーザ)が所持した物品に関するユーザの売買履歴に基づいて、購入ユーザが物品を所持することにより生じる価値の変動を推定し、推定した価値の変動に基づいたコンテンツを提供する。
図1では、価値の変動に基づいて、購入ユーザが物品をどの程度大切に所持したか(価値の下落が小さいか)を示すユーザスコア(コンテンツの一例)を生成し、販売ユーザに提供することで、販売ユーザがどのユーザに物品を販売するかを判断する一助とする例について説明する。
【0012】
具体的には、実施形態に係る情報処理システムSでは、まず、販売者端末50は、電子商取引サービスで販売する物品(以下、販売物品)を情報処理装置1に登録する(ステップS1)。電子商取引サービスは、例えば、ショッピングサービスや、オークションサービス、フリーマーケットサービス等である。つまり、販売する物品は、新品であってもよく、中古品であってもよい。また、販売ユーザは、店舗ユーザに限らず、個人ユーザであってもよい。
【0013】
つづいて、購入ユーザは、情報処理装置1に登録された販売物品の中から購入を希望する販売物品を選択し、購入者端末100を介して購入要求および購入ユーザの過去の売買履歴を送信する(ステップS2)。売買履歴は、例えば、物品を購入した際の価格や、売却した際の価格、購入してから売却するまでの所持期間等を含む。
【0014】
つづいて、情報処理装置1は、取得した売買履歴に基づいて、購入ユーザが物品を所持することにより生じる価値の変動を推定する(ステップS3)。例えば、情報処理装置1は、売買履歴から抽出される売買特徴を説明変数とし、価値の変動を示す変動スコアを目的変数として学習したモデルを用いて価値の変動を推定する。売買特徴は、例えば、物品を購入した際の価格や、売却した際の価格、購入時と売却時の価格差、購入してから売却するまでの所持期間等である。また、モデルの説明変数として、物品に関する属性情報(製造日や、型式、性能、修理歴等)や、物品の経年劣化等の特性情報を用いてもよい。
【0015】
つづいて、情報処理装置1は、推定した価値の変動に基づいたコンテンツを生成する(ステップS4)。
図1では、情報処理装置1は、価値の変動に基づいて購入ユーザが物品をどの程度大切に所持してくれるか(所持による価値の下落の程度)を示すユーザスコアを生成する。
【0016】
つづいて、情報処理装置1は、生成したコンテンツであるユーザスコアを販売者端末50を介して販売ユーザへ提供する(ステップS5)。そして、販売ユーザは、かかるユーザスコアにより、販売物品をどの程度大切に所持してくれるかを判断して販売物品を売却するか否かの可否を情報処理装置1へ指示する(ステップS6)。そして、情報処理装置1は、販売ユーザが売却を許可した場合に、購入ユーザに販売物品を売却する(ステップS7)。
【0017】
このように、実施形態に係る情報処理装置1によれば、価値の変動に基づいたユーザスコアを販売ユーザに提供することで、販売ユーザは、単に価格や性能等の物品情報で販売物品を販売するのではなく、購入ユーザが購入後にどの程度大切に所持してくれるかで販売することができる。すなわち、実施形態に係る情報処理装置1によれば、より有用な情報をユーザに提供することができる。
【0018】
また、例えば、オークションやフリーマーケット等のように、中古品を販売する場合には、販売ユーザについても上記したユーザスコアを生成することで、購入ユーザは、販売ユーザが販売物品をどの程度大切に所持したかを把握した上で、販売物品を購入するか否かを判断することができる。
【0019】
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理システムSの構成例について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムSの構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、複数の販売者端末50と、複数の購入者端末100とがネットワークNに対して有線又は無線により接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のネットワークである。
【0020】
情報処理装置1は、実施形態に係る情報処理方法を実行するサーバ装置である。情報処理装置1は、ユーザ(購入ユーザ)が所持した物品に関するユーザの売買履歴に基づいて、購入ユーザが物品を所持することにより生じる価値の変動を推定し、推定した価値の変動に基づいたコンテンツを提供する。
【0021】
また、情報処理装置1は、各販売者端末50および各購入者端末100と連携し、各販売者端末50および各購入者端末100に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0022】
また、情報処理装置1は、各販売者端末50および各購入者端末100に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、情報処理装置1は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、情報処理装置1は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0023】
販売者端末50は、販売物品を販売する販売ユーザが所持する端末装置である。販売者端末50は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。販売者端末50は、情報処理装置1へ各種情報を送信したり、情報処理装置1から提供される情報を受信したりする。
【0024】
購入者端末100は、販売物品を購入する購入ユーザが所持する端末装置である。購入者端末100は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。購入者端末100は、情報処理装置1へ各種情報を送信したり、情報処理装置1から提供される情報を受信したりする。
【0025】
次に、
図3を参照して、情報処理装置1の構成例について説明する。
【0026】
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示す図である。
図3に示されるように、情報処理装置1は、通信部2と、制御部3と、記憶部4とを有する。制御部3は、受付部31と、推定部32と、生成部33と、提供部34とを備える。記憶部4は、ユーザ情報41と、販売物品情報42とを記憶する。
【0027】
通信部2は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部2は、有線または無線によりネットワーク網と接続される。
【0028】
制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)等の集積回路により実現されてもよい。
【0029】
記憶部4は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0030】
ユーザ情報41は、ユーザ(販売ユーザおよび購入ユーザ)に関する情報である。
図4は、ユーザ情報41の一例を示す図である。
図4に示すように、ユーザ情報41は、「ユーザID」、「属性情報」、「スコア情報」等の項目を含む。
【0031】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報である。「属性情報」は、ユーザの属性に関する情報であり、サイコグラフィック属性や、デモグラフィック属性等を含む。「スコア情報」は、上記したユーザスコアに関する情報である。なお、「スコア情報」は、後述する推定部32が推定した価値の変動に基づいて生成された各種スコアであってもよい。
【0032】
販売物品情報42は、販売物品に関する情報である。
図5は、販売物品情報42の一例を示す図である。
図5に示すように、販売物品情報42は、「物品ID」、「物品情報」等の項目を含む。
【0033】
「物品ID」は、販売物品を識別する識別情報である。「物品情報」は、販売物品に関する情報であり、例えば、販売価格や、販売数量、性能、型式、サイズ等である。
【0034】
次に、情報処理装置1の制御部3の各機能(受付部31、推定部32、生成部33および提供部34)について説明する。
【0035】
受付部31は、販売者端末50から販売物品の登録を受け付ける。受付部31は、販売者端末50から販売物品の物品情報を受け付け、販売物品情報42に記憶(登録)する。
【0036】
また、受付部31は、購入者端末100から販売物品の購入要求を受け付ける。受付部31は、購入要求とともに、購入ユーザの売買履歴を受け付ける。なお、購入ユーザの売買履歴の受付は、購入要求の受付時に限らず、購入要求の受付前等といった任意のタイミングであってよい。また、受付部31は、販売ユーザにおける販売物品の売買履歴を受け付ける。なお、売買履歴は、例えば、他の電子商取引サーバから取得してもよい。
【0037】
また、受付部31は、販売者端末50から、購入ユーザに販売物品を売却するか否かの売却可否の指示を受け付ける。
【0038】
推定部32は、購入ユーザや販売ユーザが物品(販売物品を含む)を所持することにより生じる価値の変動を推定する。例えば、推定部32は、機械学習により生成したモデルを用いて価値の変動を推定することができる。
【0039】
具体的には、推定部32は、売買履歴から抽出される売買特徴を説明変数とし、価値の変動を示すスコアを目的変数として学習したモデルを生成する。推定部32は、売買特徴をモデルに入力し、モデルから出力されるスコアに基づいて価値の変動を推定する。
【0040】
また、売買特徴は、例えば、物品を購入した際の価格や、売却した際の価格、購入時と売却時の価格差、購入してから売却するまでの所持期間等である。また、モデルの説明変数として、物品に関する情報(製造日や、型式、性能、修理歴等)や、物品の経年劣化等の物品特性の情報を用いてもよい。
【0041】
また、推定部32は、かかるモデルを物品の種別毎(カテゴリ毎)に生成してもよい。つまり、推定部32は、物品の種別毎に価値の変動を推定する。
【0042】
生成部33は、推定部32によって推定された価値の変動に基づいたコンテンツを生成する。例えば、生成部33は、購入ユーザの価値の変動に基づいて購入ユーザが販売物品をどの程度大切に所持してくれるか(所持による価値の下落の程度)を示す購入ユーザスコアを生成する。
【0043】
また、生成部33は、販売ユーザの価値の変動に基づいて販売ユーザが販売物品をどの程度大切に所持しているか(所持による価値の下落の程度)を示す販売ユーザスコアを生成する。購入ユーザスコアおよび販売ユーザスコアは、例えば、購入時から価値がどの程度下落するかを示すスコアである。また、購入ユーザスコアおよび販売ユーザスコアは、物品の経年に伴う価値の平均的な下落幅よりも小さいか大きいかを示すスコアであってもよい。なお、上記の平均的な下落幅は、例えば、物品と同じ種別(カテゴリ)の下落幅の平均値を用いることができる。
【0044】
提供部34は、生成部33によって生成されたコンテンツをユーザに提供する。例えば、提供部34は、購入ユーザスコアを販売ユーザへ提供する。また、提供部34は、販売ユーザスコアを購入ユーザへ提供する。
【0045】
次に、
図6を用いて、実施形態に係る情報処理装置1が実行する情報処理の処理手順について説明する。
図6は、実施形態に係る情報処理装置1が実行する情報処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0046】
図6に示すように、制御部3は、まず、販売者端末50から販売物品の登録を受け付ける(ステップS101)。
【0047】
つづいて、制御部3は、購入者端末100から販売物品の購入要求および購入ユーザの売買履歴を受け付ける(ステップS102)。
【0048】
つづいて、制御部3は、売買履歴に基づいて、購入ユーザが物品を所持することにより生じる価値の変動を推定する(ステップS103)。
【0049】
つづいて、制御部3は、推定した価値の変動に基づいたコンテンツを生成する(ステップS104)。
【0050】
つづいて、制御部3は、生成したコンテンツを販売ユーザに提供し(ステップS105)、処理を終了する。
【0051】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0052】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0053】
例えば、
図3に示した記憶部4の一部又は全部は、各装置によって保持されるのではなく、ストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、各装置は、ストレージサーバにアクセスすることで、各種情報を取得する。
【0054】
〔ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば
図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0055】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一時的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0056】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0057】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0058】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0059】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0060】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部3の機能を実現する。
【0061】
〔効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、推定部32と、生成部33と、提供部34とを備える。推定部32は、ユーザが所持した物品に関するユーザの売買履歴に基づいて、ユーザが物品を所持することにより生じる価値の変動を推定する。生成部33は、推定した価値の変動に基づいたコンテンツを生成する。提供部34は、生成したコンテンツをユーザに提供する。このような構成により、より有用な情報をユーザに提供することができる。
【0062】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0063】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0064】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0065】
また、上述してきた実施形態に記載した各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0066】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部3は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0067】
1 情報処理装置
2 通信部
3 制御部
4 記憶部
31 受付部
32 推定部
33 生成部
34 提供部
41 ユーザ情報
42 販売物品情報
50 販売者端末
100 購入者端末
S 情報処理システム