(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023158973
(43)【公開日】2023-10-31
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20231024BHJP
F21V 8/00 20060101ALI20231024BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20231024BHJP
F21Y 113/13 20160101ALN20231024BHJP
F21Y 105/10 20160101ALN20231024BHJP
【FI】
F21S2/00 340
F21V8/00 310
F21Y115:10
F21Y113:13
F21Y105:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022069093
(22)【出願日】2022-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】足川 茂幸
(72)【発明者】
【氏名】加藤 聖貴
【テーマコード(参考)】
3K244
【Fターム(参考)】
3K244AA05
3K244BA11
3K244CA02
3K244DA01
3K244DA16
3K244EA08
3K244EA16
3K244EA19
3K244GA02
(57)【要約】
【課題】複数の発光素子から放射される光量の損失が少なく、混色性が高い照明装置を提供すること。
【解決手段】照明装置A1は、複数の発光素子202と、長尺柱状の導光部材22、と、拡散部材23と、を備える。複数の発光素子202は、複数の色のうちいずれか1つの色の光の光を放射する。導光部材22、は、複数の発光素子202から放射される光を内部で導光する。拡散部材23は、導光部材22によって導光された光を拡散する。導光部材22は、導光部材22の長手方向において対向する端面として、入射面221と、出射面222と、有する。入射面221は、複数の発光素子202から放射される光が入射する。出射面222は、入射面221から入射して内部で導光された光が出射する。長手方向は、複数の発光素子202の光軸方向D1に沿う。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の色のうちいずれか1つの色の光を放射する複数の発光素子と、
前記複数の発光素子から放射される前記光を内部で導光する長尺柱状の導光部材と、
前記導光部材によって導光された前記光を拡散する拡散部材と、を備え、
前記導光部材は、前記導光部材の長手方向において対向する端面として、前記複数の発光素子から放射される前記光が入射する入射面と、前記入射面から入射して前記内部で導光された前記光が出射する出射面と、有し、
前記長手方向は、前記複数の発光素子の光軸方向に沿う、
照明装置。
【請求項2】
前記導光部材は、前記長手方向に直交する断面の形状及び前記断面の面積の両方が前記長手方向において一定である部分を有する、
請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記導光部材は、前記長手方向に直交する断面の形状及び前記断面の面積の両方が、前記長手方向において一定である、
請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記導光部材は、前記断面の形状及び前記断面の面積の両方が前記長手方向において一定である第1部分と、前記第1部分と比較して前記断面の形状及び前記断面の面積の少なくとも一方が異なる第2部分と、を有する、
請求項2に記載の照明装置。
【請求項5】
前記導光部材は、前記入射面から入射する前記光の少なくとも一部を、前記長手方向に沿った前記導光部材の側面で全反射させる、
請求項1~4のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項6】
前記導光部材の形状は、円柱状である。
請求項1~4のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記導光部材の形状は、角柱状である、
請求項1~4のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記導光部材は、
前記入射面に凹部を有し、
前記凹部が前記複数の発光素子を覆うように、設けられる、
請求項1~4のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項9】
前記拡散部材によって拡散される前記光を集光する集光部を更に備え、
前記集光部は、前記拡散部材を挟んで前記出射面と対向する位置に設けられる、
請求項1~4のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項10】
複数の色のうちいずれか1つの色の光を放射する複数の発光素子と、
前記複数の発光素子から放射される前記光を反射する内面を有する長尺状の筒体と、
前記筒体内を進行した前記光を拡散させる拡散部材と、を備え、
前記筒体は、
前記筒体の長手方向において対向する一対の開口部として、前記複数の発光素子から放射される前記光が入射する入射開口部と、前記入射開口部から入射して前記筒体内を進行した前記光が出射する出射開口部と、を更に有し、
前記長手方向は、前記発光素子の光軸方向に沿う、
照明装置。
【請求項11】
前記筒体は、前記長手方向に直交する断面の形状及び前記断面の面積の両方が前記長手方向において一定である部分を有する、
請求項10に記載の照明装置。
【請求項12】
前記筒体は、前記断面の形状及び前記断面の面積の両方が前記長手方向において一定である、
請求項11に記載の照明装置。
【請求項13】
前記筒体は、前記断面の形状及び前記断面の面積の両方が前記長手方向において一定である第1部分と、前記第1部分と比較して前記断面の形状及び前記断面の面積の少なくとも一方が異なる第2部分と、を有する、
請求項11に記載の照明装置。
【請求項14】
前記筒体は、前記入射開口部から入射する前記光の少なくとも一部を、前記内面で全反射させる、
請求項10~13のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項15】
前記筒体の内面の形状は、前記長手方向から見て、円形である、
請求項10~13のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項16】
前記筒体の内面の形状は、前記長手方向から見て、多角形である、
請求項10~13のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項17】
前記筒体は、前記入射開口部が前記複数の発光素子を覆うように、設けられる、
請求項10~13のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項18】
前記拡散部材によって拡散される前記光を集光する集光部を更に備え、
前記集光部は、前記拡散部材を挟んで前記出射開口部と対向する位置に設けられる、
請求項10~13のいずれか一項に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、照明装置に関する。より詳細には、本開示は、複数の色の光を放射する複数の発光素子を備える照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、舞台照明、テレビ局のスタジオ照明などの演出照明において、舞台及びスタジオの高所に設置されたバトン(吊りパイプ)に吊り下げられる照明装置、いわゆるスポットライトが使用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の照明装置は、筐体に設けられたハンドルが手で操作されることにより、筐体内において前後方向に移動可能に収容されている光源部の位置を調整できるように構成されている。すなわち、光源部の前後方向の位置が変化することによって、筐体の前面に固定されているレンズと光源部の距離が変化し、レンズを通して照明空間に照射される光の配光の調整が可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のような照明装置では、複数の色の光を放射する複数の光源部(発光素子)を備えることがある。この場合、照明装置は、複数の光源部から放射される光量の損失が少なく、複数の色の光を偏りなく混ぜることが求められる。すなわち、複数の光源部から放射される光量の損失が少なく、混色性が高い照明装置が求められる。
【0006】
本開示の目的とするところは、複数の発光素子から放射される光量の損失が少なく、混色性が高い照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る照明装置は、複数の発光素子と、長尺柱状の導光部材と、拡散部材と、を備える。前記複数の発光素子は、複数の色のうちいずれか1つの色の光を放射する。前記導光部材は、前記複数の発光素子から放射される前記光を内部で導光する。前記拡散部材は、前記導光部材によって導光された前記光を拡散する。前記導光部材は、前記導光部材の長手方向において対向する端面として、入射面と、出射面と、有する。前記入射面は、前記複数の発光素子から放射される前記光が入射する。前記出射面は、前記入射面から入射して前記内部で導光された前記光が出射する。前記長手方向は、前記複数の発光素子の光軸方向に沿う。
【0008】
本開示の一態様に係る照明装置は、複数の発光素子と、長尺状の筒体と、拡散部材と、を備える。前記複数の発光素子は、複数の色のうちいずれか1つの色の光を放射する。前記筒体は、前記複数の発光素子から放射される前記光を反射する内面を有する。前記拡散部材は、筒体内を進行した前記光を拡散させる。前記筒体は、前記筒体の長手方向において対向する一対の開口部として、入射開口部と、出射開口部と、を更に有する。前記入射開口部は、前記複数の発光素子から放射される前記光が入射する。前記出射開口部は、前記入射開口部から入射して前記筒体内を進行した前記光が出射する。前記長手方向は、前記発光素子の光軸方向に沿う。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、複数の発光素子から放射される光量の損失が少なく、混色性が高いという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態1に係る照明装置の外観斜視図である。
【
図3】
図3は、同上の発光モジュールの平面図である。
【
図5】
図5は、同上の照明装置の要部の斜視図である。
【
図6】
図6は、同上の照明装置の要部の斜視図である。
【
図7】
図7は、同上の変形例に係る導光部材の斜視図である。
【
図8】
図8Aは、同上の変形例に係る導光部材の斜視図である。
図8Bは、同上の変形例に係る導光部材の斜視図である。
図8Cは、同上の変形例に係る導光部材の斜視図である。
【
図9】
図9は、同上の変形例に係る導光部材の斜視図である。
【
図10】
図10は、同上の変形例に係る導光部材の斜視図である。
【
図11】
図11は、同上の変形例に係る導光部材の斜視図である。
【
図12】
図12は、実施形態2に係る照明装置の断面図である。
【
図15】
図15Aは、同上の変形例に係る筒体の斜視図である。
図15Bは、同上の変形例に係る筒体の斜視図である。
図15Cは、同上の変形例に係る筒体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態に係る照明装置について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさ及び厚さのそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、以下の実施形態で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0012】
(1)実施形態1
(1-1)概要
以下、実施形態1に係る照明装置A1の概要について、
図1及び
図2を参照して説明する。
【0013】
実施形態1に係る照明装置A1は、
図1及び
図2に示すように、複数の発光素子202と、導光部材22と、拡散部材23と、を備える。複数の発光素子202のそれぞれは、複数の色のうちいずれか1つの色の光を放射する。導光部材22は、複数の発光素子202から放射される光を内部で導光する。導光部材22は、長尺柱状である。導光部材22は、導光部材22の長手方向において対向する端面として、複数の発光素子202から放射される光が入射する入射面221と、入射面221から入射して内部で導光された光が出射する出射面222と、を有する。導光部材22の長手方向は、複数の発光素子202の光軸方向D1に沿う。拡散部材23は、導光部材22によって導光された光を拡散する。
【0014】
導光部材22は、複数の発光素子202と拡散部材23との間に距離を設けるスペーサとして機能する。複数の発光素子202と拡散部材23との間に距離が設けられるため、複数の発光素子202から放射された光は、拡散部材23の入射面231(
図2参照)において、複数の発光素子202から放射された複数の色の光のそれぞれの照射面積が大きくなり、複数の発光素子202から放射された複数の色による混色光の色むらが小さくなる。その結果、複数の発光素子202から放射され、導光部材22の内部で導光し、拡散部材23によって拡散された光は、複数の発光素子202と拡散部材23との間に距離がない場合と比較して、複数の色がより偏りなく混ざる。
【0015】
また、例えば、複数の発光素子と拡散部材との間に何も配置せずに隙間を設けた場合、複数の発光素子から放射された光は、複数の発光素子と拡散部材との間に隙間を設けない場合と比較して、複数の色がより偏りなく混ざるが、拡散部材に入射しない光が発生する。すなわち、複数の発光素子と拡散部材との間に何も配置せずに隙間を設けた場合、照明装置から放射される光量の損失が発生する。
【0016】
しかし、実施形態1では、複数の発光素子202から放射された光は、導光部材22の内部で導光し拡散部材23によって拡散される。そのため、導光部材22は、拡散部材23に入射しない光を低減することができる。すなわち、導光部材22は、複数の発光素子と拡散部材との間に何も配置せずに間隔だけ開けた場合と比較して、照明装置A1から放射される光量の損失を少なくすることができる。
【0017】
以上から、実施形態1の照明装置A1は、放射される光量の損失が少なく、混色性が高いという利点がある。ここでいう「混色性」とは、複数の発光素子202から放射される複数の色の光が、どれだけ偏りなく混ざっているかの度合いを示す指標である。
【0018】
(1-2)詳細な構成
(1-2-1)全体
以下に、実施形態1の照明装置A1の詳細な構成について、
図1~
図11を参照して説明する。
【0019】
照明装置A1は、舞台照明、テレビ局のスタジオ照明などの演出照明に好適な、いわゆるスポットライトである。ただし、照明装置A1は、スポットライトに限定されず、配光調整が要求される照明装置、例えば、投光器などのスポットライト以外の照明装置であってもよい。
【0020】
照明装置A1は、
図1及び
図2に示すように、筐体1と、光源ユニット2と、集光部3と、調整ユニット4と、アームブロック5と、給電ブロック6、回路ブロック7と、を備える。
【0021】
以下の説明では、筐体1の長手方向(
図1において矢印で示す前後方向)を照明装置A1の前後方向と規定する。そして、筐体1の前後方向に対向する面おいて、集光部3が露出していない面から見て集光部3が露出している面側を前と規定する。一方、筐体1の前後方向に対向する面において、集光部3が露出している面から見て集光部3が露出していない面側を後と規定する。また、筐体1の短手方向(
図1において矢印で示す左右方向)を照明装置A1の左右方向と規定し、筐体1の高さ方向(
図1において矢印で示す上下方向)を照明装置A1の上下方向と規定する。ただし、照明装置A1の上下、前後、及び左右の各方向は、説明のために便宜上定義した方向であって、実際に照明装置A1が使用されるときの方向を限定する趣旨ではない。
【0022】
(1-2-2)光源ユニット
光源ユニット2は、
図2、
図5、及び
図6に示すように、発光モジュール20と、放熱ブロック21と、導光部材22と、拡散部材23と、複数の遮光板241~244と、前板25と、支持部26と、を有する。
【0023】
(発光モジュール)
発光モジュール20は、
図3に示すように、略矩形状の基板201の一表面に複数の発光素子202が実装されているモジュールである。複数の発光素子202のそれぞれは、複数の色のうち対応付けられた1つの色の光を放射する。複数の発光素子202のうち同じ色の光を放射する発光素子が、複数あってもよい。複数の発光素子202は、基板201の中央部において、略円形(厳密には、八角形)に密集して実装されている。すなわち、発光モジュール20は、照明装置A1の光源として、円形に集積された複数の色の光を放射する。
【0024】
実施形態1の複数の発光素子202の光軸方向D1(
図2参照)は、基板201の厚さ方向に平行である。すなわち、複数の発光素子202の光軸方向D1は、前後方向に平行である。ここでいう「光軸方向D1」とは、複数の発光素子202が放射する光の広がりである光芒の中心軸の方向である。
【0025】
実施形態1では、複数の発光素子202は、赤色、緑色、青色、及び白色のそれぞれの色の光を放射する4種類の発光素子で構成されている。言い換えれば、実施形態1の複数の発光素子202は、赤色、緑色、青色、及び白色のうち対応付けられた1つの色の光を放射する。すなわち、実施形態1では、複数の発光素子202が放出する「複数の色」は、赤色、緑色、青色、及び白色である。実施形態1の発光モジュール20は、RGBW方式である。
【0026】
複数の発光素子202は、同じ色の光を放射する発光素子が斜めに並ぶように、基板201に実装されている。より詳細には、複数の発光素子202は、基板201の長手方向及び短手方向の両方に交差する方向に沿って同じ色の光を放射する発光素子が並ぶように、基板201に実装されている。実施形態1では、複数の発光素子202は、複数(
図3では3つ)の発光素子群2020rと、複数(
図3では3つ)の発光素子群2020gと、複数(
図3では3つ)の発光素子群2020bと、複数(
図3では2つ)の発光素子群2020wと、を形成するように、基板201に実装されている。複数の発光素子群2020rのそれぞれでは、赤色の光を放射する発光素子202が、基板201の長手方向及び短手方向の両方に交差する方向に沿って並んでいる。同様に、複数の発光素子群2020g、2020b、2020wのそれぞれでは、赤色、青色、白色の光を放射する発光素子202が、基板201の長手方向及び短手方向の両方に交差する方向に沿って並んでいる。複数の発光素子群2020r、複数の発光素子群2020g、複数の発光素子群2020b、及び複数の発光素子群2020wは、発光素子群2020b、発光素子群2020r、発光素子群2020g、発光素子群2020wの順に繰り返し並ぶように、基板201に配置されている。
【0027】
なお、複数の発光素子202は、赤色、緑色、及び青色のそれぞれの色の光を放射する3種類の発光素子で構成されていてもよい。すなわち、発光モジュール20は、RGBW方式に限定されず、RGB方式であってもよい。
【0028】
実施形態1の発光素子202は、LEDチップである。すなわち、実施形態1の発光モジュール20は、基板201の一表面に複数のLEDチップが実装されたLEDモジュールである。
【0029】
(導光部材)
導光部材22は、複数の発光素子202から放射される光を内部で導光する。導光部材22の形状は、長尺柱状である。導光部材22の長手方向は、複数の発光素子202の光軸方向D1(
図2に示す前後方向)に沿う。言い換えれば、導光部材22の長手方向は、複数の発光素子202の光軸方向D1に平行である。導光部材22の長手方向の寸法が大きくなるほど、照明装置A1の混色性は高くなる。一例として、導光部材22の長手方向の寸法は、50~80mmであることが望ましい。
【0030】
導光部材22は、
図2に示すように、導光部材22の長手方向において対向する一対の端面として、複数の発光素子202から放射される光が入射する入射面221と、入射面221から入射して内部で導光された光が出射する出射面222と、を有する。入射面221は後ろ側の端面であり、出射面222は前側の端面である。入射面221は、複数の発光素子202が密集して実装される面積よりも大きく形成される。実施形態1では、導光部材22は、入射面221が複数の発光素子202に接するように、設けられる。
【0031】
導光部材22は、
図4に示すように、長手方向に沿った側面223を更に有する。導光部材22は、入射面221から入射する光の少なくとも一部を、導光部材22の側面223で全反射させる。より詳細には、入射面221から入射する光のうち少なくとも一部の光は、導光部材22によって、導光部材22の側面223で一回以上全反射し、出射面222へ導光される。一方、入射面221から入射する光のうち残りの光は、導光部材22によって、導光部材22の側面223で全反射することなく、出射面222へ導光される。
【0032】
導光部材22は、導光部材22の長手方向に直交する断面の形状及び断面の面積の両方が、長手方向において一定である。この構成によると、導光部材22は、入射面221に入射したときの光の面積を維持させながら、複数の発光素子202から放射される光を内部で導光し、出射面222から出射することができるという利点がある。
【0033】
より具体的には、実施形態1の導光部材22の形状は、
図4に示すように、長尺の円柱状である。実施形態1の導光部材22における入射面221及び出射面222のそれぞれの形状は、円形である。この構成によると、照明装置A1が放射する光の照射形状が円形に近くなるという利点がある。
【0034】
導光部材22は、
図5及び
図6に示すように、支持部26によって支持される。支持部26は、連結板261と、複数(ここでは3つ)の補助板262と、複数(ここでは4つ)の第1柱部263と、複数(ここでは4つ)の第2柱部264と、を有する。
【0035】
連結板261は、導光部材22が挿通する貫通孔2611を有する板部材である。導光部材22が貫通孔2611に挿通されている場合、導光部材22の入射面221は、連結板261の前面と前後方向において同じ位置になる。貫通孔2611の内径は、導光部材22の外径と略同じように形成される。
【0036】
複数の補助板262のそれぞれは、導光部材22が挿通する貫通孔2621を有する板部材である。実施形態1では、貫通孔2621の形状は、前後方向から見たときに、八角形である。実施形態1の貫通孔2621は、導光部材22の外径よりも大きく形成されている。複数の補助板262は、複数の補助板262のそれぞれの厚さ方向が前後方向に平行であり、複数の補助板262のそれぞれが有する貫通孔2621が前後方向において重なるように、前後方向に並んで配置される。
【0037】
複数の第1柱部263は、連結板261と、複数の補助板262のうち最も前側に配置される補助板262と、を機械的及び熱的に接続している。一方、複数の第2柱部264は、複数の補助板262のそれぞれと、発光モジュール20の基板201と、を機械的及び熱的に接続している。複数の補助板262は、発光モジュール20が発する熱と、発光モジュール20から放射される光によって導光部材22に蓄えられる熱と、を放熱する。
【0038】
導光部材22は、アクリル樹脂又はガラス材料によって形成される。なお、導光部材22は、複数の発光素子202から放射される光が直接当たり、高温になることが考えられるため、耐熱性のあるガラス材料で形成されることが望ましい。
【0039】
(拡散部材)
拡散部材23は、導光部材22の内部で導光され、導光部材22の出射面222から出射された光を拡散する。拡散部材23は、前後方向において、導光部材22の出射面222の前方に配置される。実施形態1の拡散部材23は、前後方向において対向する2つ端面のうち集光部3側(前側)の端面がブラスト処理を施された円柱状のレンズである。
【0040】
(放熱ブロック)
放熱ブロック21は、
図2及び
図5に示すように、取付板210と、複数枚(図示例では16枚)の放熱板211と、複数本(図示例では、5本)のヒートパイプ212と、を有する。取付板210は、アルミ又はアルミ合金によって矩形の平板状に形成される。
図2に示すように、取付板210の前面に発光モジュール20が取り付けられる。複数枚の放熱板211のそれぞれは、アルミ又はアルミ合金によって矩形の平板状に形成される。複数枚の放熱板211は、厚み方向を左右方向に一致させて、互いに間隔を空けて並び、かつ、取付板210の後面から後方へ突出するように設けられている。
【0041】
複数本のヒートパイプ212のそれぞれは、
図6に示すように、U字形状に形成される。ヒートパイプ212のそれぞれの一端部が、
図2に示すように、取付板210の後面に略半分埋め込まれるように接合(熱的に結合)される。一方、ヒートパイプ212のそれぞれの他端部は、複数枚の放熱板211を貫通して熱的に結合するように構成される。すなわち、発光モジュール20が発する熱は、取付板210から直接、及びヒートパイプ212を介して放熱板211に伝導されて放熱される。
【0042】
(遮光板)
複数の遮光板241~244のそれぞれは、発光モジュール20から放射される光のうち、集光部3に向かわずに筐体1から漏れてしまう光の減少を図っている。遮光板241は、取付板210の前面にねじ止めされる。遮光板241は、発光モジュール20の外周を囲む逆U字状の板部材である。遮光板242は、発光モジュール20の上方に配置される。遮光板242は、
図5及び
図6に示すように、遮光板241の上端から斜め前上方に突出するように形成されている。遮光板243は、発光モジュール20の右方に配置されている。遮光板243は、
図5に示すように、遮光板241の右端から下方へ向かって突出するように形成されている。遮光板244は、発光モジュール20の左方に配置されている。遮光板244は、
図6に示すように、遮光板241の左端から下方へ向かって突出するように形成されている。実施形態1では、遮光板242~244は、遮光板241と一体に形成されている。より詳細には、複数の遮光板241~244は、1つの板部材を曲げ加工することによって形成されている。
【0043】
前板25は、長方形の平板状に形成され、遮光板241の下部から下向きに突出するように取付板210にねじ止めされている。
【0044】
(1-2-3)集光部
集光部3は、拡散部材23によって拡散される光を集光する。より詳細には、集光部3は、複数の発光素子202から放射され、導光部材22の入射面221から入射し導光部材22の内部で導光され、導光部材22の出射面222から出射し拡散部材23によって拡散された光を集光する。実施形態1の集光部3は、
図2に示すように、平凸レンズである。
【0045】
集光部3は、
図1に示すように、照明装置A1の前面に配置される。また、実施形態1の集光部3は、拡散部材23を挟んで出射面222と対向する位置に設けられる。より詳細には、集光部3は、平凸レンズの凸側が前側に位置するように、前後方向において拡散部材23を挟んで出射面222と対向する位置に設けられる。
【0046】
(1-2-4)調整ユニット
調整ユニット4は、光源ユニット2と集光部3との相対的な位置を調整する。照明装置A1の操作者(以下、オペレータとする)は、調整ユニット4によって光源ユニット2と集光部3との相対的な位置を調整し、照明装置A1が集光部3を通して照射する光の配光の調整が可能である。実施形態1では、集光部3は筐体1に対して固定されており、調整ユニット4は集光部3に対する光源ユニット2の相対的な位置を調整する。
【0047】
実施形態1の調整ユニット4は、ねじ軸41と、ハンドル42と、ガイド軸43と、取付け台44と、を有する。
【0048】
ねじ軸41は、筐体1の内部において、前後方向に平行に設けられる軸である。ねじ軸41の表面には、ねじ溝が形成されている。ねじ軸41の前端及び後端は、軸受(図示なし)を介して回転可能に支持されている。ねじ軸41の後端は、筐体1の外側まで延出しており、ハンドル42と接続されている。その結果、ねじ軸41は、オペレータによってハンドル42が回転操作されると、ハンドル42と一体になって回転する。
【0049】
取付け台44は、直角四辺形の平板状に形成された平坦部441と、平坦部441の左端に設けられるナット部材442と、を有する。平坦部441の上面に、光源ユニット2が取り付けられる。ナット部材442は、全体が柱状に形成され、軸方向(前後方向)に貫通する軸穴の内周面にねじ溝が設けられている。ナット部材442は、ねじ軸41が軸穴に挿通されており、ねじ軸41の回りに回転可能に構成されている。以上より、取付け台44は、ねじ軸41がハンドル42と一体になって回転した場合に、ナット部材442とねじ軸41との嵌め合わせによって、光源ユニット2と共に前後方向に移動する。なお、取付け台44の移動する向きは、ハンドル42の回転の向きによって変化する。
【0050】
ガイド軸43は、ねじ軸41と同様に、筐体1の内部において、前後方向に平行に設けられる軸である。取付け台44は、
図5に示すように、平坦部441の右端に設けられる摺動部443を更に有する。摺動部443は、取付け台44が光源ユニット2と共に前後方向に移動する場合に、ガイド軸43上を摺動する。この構成によると、照明装置A1は、ガイド軸43に光源ユニット2の移動をガイドさせるので、光源ユニット2の移動を安定化させることができる。
【0051】
(1-2-5)回路ブロック
回路ブロック7は、
図2に示すように、電源回路、点灯回路、制御回路、及びそれらの回路が実装される1枚以上のプリント配線板70をする。
【0052】
電源回路は、後述する給電ブロック6を介して、交流の電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換するように構成される。電源回路は、例えば、交流入力を全波整流する整流回路、力率改善回路(降圧チョッパ回路)などを有することが好ましい。点灯回路は、例えば、DC/DCコンバータ(降圧チョッパ回路)を有する。点灯回路は、電源回路71から出力される直流電圧を降圧し、発光モジュール20に直流電流(負荷電流)を供給して発光モジュール20を点灯させるように構成される。
【0053】
制御回路は、1つ以上のプロセッサ及びメモリなどを有するマイクロコントローラで構成される。制御回路は、メモリに格納されているプログラムを1つ以上のプロセッサに実行させることにより、点灯回路から発光モジュール20に出力される負荷電流を目標値に一致させるように点灯回路を制御する。なお、負荷電流の目標値は、発光モジュール20の定格電流を100%としたとき、例えば、0%から100%の範囲に設定される。
【0054】
(1-2-6)筐体
筐体1は、
図1及び
図2に示すように、カバー10と、第1収容部11と、第2収容部12と、第3収容部13と、フィルタホルダ14と、を有する。
【0055】
筐体1は、下面が閉口している角筒状に形成されている。筐体1の最上段に第1収容部11が設けられている。筐体1の中段に第2収容部12が設けられている。筐体1の最下段に第3収容部13が設けられている。筐体1の上面の開口(第1収容部11の上部の開口)がカバー10で塞がれている。
【0056】
第1収容部11は、
図2に示すように、光源ユニット2と、集光部3と、を収容している。集光部3は、第1収容部11内の前方に固定されている。光源ユニット2は、第1収容部11内において、発光モジュール20を集光部3に正対させるように集光部3の後方に配置されている。第1収容部11の前面に、円形の出射口110が開口している。すなわち、集光部3は、第1収容部11の前面において、出射口110から露出している。したがって、発光モジュール20から放射される照明光は、集光部3を通過した後、出射口110を通って筐体1の外に出射される。
【0057】
フィルタホルダ14は、第1収容部11の前面に着脱可能に取り付けられる。フィルタホルダ14は、カラーフィルタを保持するための部品である。演出照明においては、複数の光が混ざり合ってできた色彩を更に調整したり変換したりする目的でカラーフィルタが用いられる。一般に、カラーフィルタは、ガラスやアクリル樹脂、あるいは樹脂フィルムシートからなる基材に種々の色素を含有させ、当該色素の分光吸収特性によって目的とする分光透過率特性を作り出している。カラーフィルタは、フィルタホルダ14に保持されて出射口110の前方に配置される。
【0058】
第2収容部12は、調整ユニット4を収容している。ただし、調整ユニット4におけるねじ軸41の後端と、ハンドル42と、は、筐体1の後面から第2収容部12の外に突出している。
【0059】
第3収容部13は、
図2に示すように、回路ブロック7を収容している。また、
図1に示すように、第3収容部13の後面に給電ブロック6が設けられている。給電ブロック6は、第3収容部13から引き出された電源ケーブル61と、電源ケーブル61の先端に設けられた電源プラグ62と、を有する。第3収容部13内において、電源ケーブル61の3つの導体(電圧極の2つの導体と接地極の1つの導体)が回路ブロック7の電源回路と電気的に接続されている。
【0060】
筐体1には、
図1に示すように、アームブロック5が設けられている。アームブロック5は、アーム50と、アームつまみ51と、取付具52と、ワイヤ53と、フック54と、を有する。
【0061】
アーム50は、金属製の棒材によって逆U字状に形成されている。アーム50の両端は、筐体1の第1収容部11の左側面及び右側面に1つずつ回転可能に取り付けられている。アームつまみ51は、筐体1の第1収容部11の右側面に回転可能に取り付けられている。アームつまみ51が締め付けられることにより、アーム50の右側の端部が筐体1に固定される。一方、アームつまみ51が緩められると、筐体1に対してアーム50が回転可能となる。
【0062】
取付具52は、アーム50のほぼ中央に設けられている。取付具52には、三脚スタンド類、ハンガなどの懸架装置のような支持具への取付け部材(ダボ520)が設けられている。ハンガとは、建築構造材、フライダクトなどの固定的に取り付けた照明器具つり下げ用パイプ等に照明器具をつり下げて使用する場合に用いられる取付機材である。ハンガは、一般的に照明器具つり下げ用パイプ(バトンとも呼ばれる。)に対して自在に取付け及び取外しができるパイプクランプ部及びダボ520を挿入して保持する部分(ダボ受け)で構成される。
【0063】
ワイヤ53は、金属材料によって紐状に形成されている。ワイヤ53の一端は取付具52に取り付けられている。ワイヤ53の他端にフック54がつながれている。フック54は、取付具52に着脱可能に引掛けられる。すなわち、フック54が取付具52に引掛けられて形成されるワイヤ53のリングにバトンが通されることによって、取付具52のダボ520がハンガのダボ受けから外れた場合に筐体1の落下を防ぐことができる。
【0064】
(1-3)実施形態1の変形例
以下、上述の実施形態1の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
【0065】
上述の実施形態1では、導光部材22の形状は、導光部材22の長手方向に直交する断面の形状及び断面の面積の両方が長手方向において一定である長尺の円柱状である。しかし、
図7に示すように、導光部材22aは、入射面221aが出射面222aよりも小さい円錐台形状であってもよい。言い換えれば、導光部材22aの側面223aは、入射面221aが出射面222aよりも小さくなるように、勾配が設けられていてもよい。なお、導光部材22aは、入射面221aが出射面222aよりも大きい円錐台形状であってもよい。言い換えれば、導光部材22aの側面223aは、入射面221aが出射面222aよりも大きくなるように、勾配が設けられていてもよい。すなわち、導光部材22aの側面223aは、入射面221aが出射面222aよりも小さくなる、又は大きくなるように、勾配が設けられていてもよい。一例として、導光部材22aの成形時において型から導光部材22aを取り出すために、側面223aの勾配(いわゆる、抜きテーパ)が設けられることが考えられる。この場合、導光部材22aの側面223aの勾配は、導光部材22aの長手方向(
図7で示す前後方向)に対して±5°の範囲内であることが望ましい。言い換えれば、導光部材22aの側面223aと、導光部材22aの長手方向(
図7で示す前後方向)と、がなす角度は、5°以下であることが望ましい。
【0066】
また、上述の実施形態1では、導光部材22は、導光部材22の長手方向に直交する断面の形状及び断面の面積の両方が、長手方向において一定である。しかし、導光部材22は、導光部材22の長手方向に直交する断面の形状及び断面の面積の両方が長手方向において一定である第1部分と、第1部分と比較して断面の形状及び断面の面積の少なくとも一方が異なる第2部分と、を有していてもよい。すなわち、導光部材22は、長手方向に直交する断面の形状及び断面の面積の両方が長手方向において一定である部分を有していればよい。
【0067】
例えば、
図8Aに示すように、導光部材22bは、側面223bにおいて、支持部26の連結板261を係止可能に構成された係止部224が設けられていてもよい。係止部224は、側面223bに垂直な方向に沿って、側面223bの前側の縁部から突出している部分である。係止部224は、側面223bにおいて、出射面222bの周方向に沿って円環状に設けられる。係止部224は、出射面222bと一体に形成される。上記の構成の場合、導光部材22bの第1部分は、長手方向(
図8Aで示す前後方向)において、係止部224が設けられていない部分である。一方、導光部材22bの第2部分は、長手方向において、係止部224が設けられている部分である。上記の構成によると、導光部材22bは、入射面221bに入射したときの光の面積を維持させながら、複数の発光素子202から放射される光を内部で導光し、出射面222から出射することができ、かつ、照明装置A1は、支持部26によって導光部材22bを支持しやすくなるという利点がある。
【0068】
また、
図8Bに示すように、導光部材22cは、側面223cにおいて、支持部26の連結板261を挟み込む一対の第1挟み込み部225と、支持部26の複数の補助板262のうち最も後ろ側に配置される補助板262を挟み込む一対の第2挟み込み部226と、が設けられていてもよい。一対の第1挟み込み部225及び一対の第2挟み込み部226は、側面223cに垂直な方向に沿って側面223cから突出している部分である。一対の第1挟み込み部225のそれぞれは、側面223cの前部において、導光部材22cの長手方向(
図8Bで示す前後方向)に並んで、出射面222の周方向に沿うように一周にわたって配置される。同様に、一対の第2挟み込み部226のそれぞれは、側面223cの後部において、導光部材22cの長手方向に並んで、出射面222の周方向に沿うように一周にわたって配置される。一対の第1挟み込み部225及び一対の第2挟み込み部226のそれぞれの形状は、円環状である。上記の構成の場合、導光部材22cの第1部分は、長手方向において、一対の第1挟み込み部225及び一対の第2挟み込み部226が設けられていない部分である。一方、導光部材22cの第2部分は、長手方向において、一対の第1挟み込み部225及び一対の第2挟み込み部226が設けられている部分である。
【0069】
なお、
図7Cに示すように、導光部材22dでは、一対の第1挟み込み部225aのそれぞれは、側面223cの前部において、導光部材22dの長手方向(
図8Cで示す前後方向)に並んで、出射面222の周方向に沿って間隔を空けて配置される。より詳細には、一対の第1挟み込み部225aの個数は3組であり、一対の第1挟み込み部225aのそれぞれは、側面223cの前部において、導光部材22dの長手方向に並んで、出射面222の周方向に沿って120°間隔で配置される。同様に、導光部材22cでは、一対の第2挟み込み部226aのそれぞれは、側面223cの後部において、導光部材22dの長手方向に並んで、出射面222の周方向に沿って間隔を空けて配置される。より詳細には、一対の第2挟み込み部226の個数は3組であり、一対の第2挟み込み部226aのそれぞれは、側面223cの後部において、導光部材22dの長手方向に並んで、出射面222の周方向に沿って120°間隔で配置される。一対の第1挟み込み部225a及び一対の第2挟み込み部226aのそれぞれの形状は、矩形体状である。上記の構成の場合、導光部材22dの第1部分は、長手方向において、一対の第1挟み込み部225a及び一対の第2挟み込み部226aが設けられていない部分である。一方、導光部材22cの第2部分は、長手方向において、一対の第1挟み込み部225a及び一対の第2挟み込み部226aが設けられている部分である。
【0070】
また、
図9に示すように、導光部材22eは、入射面221eに凹部227を有していてもよい。凹部227の形状は、複数の発光素子202が密集して実装される面積よりも大きい底面を有する円柱状である。導光部材22eは、凹部227が複数の発光素子202を覆うように、設けられる。この構成によると、複数の発光素子202が放射する光のうち、導光部材22eの内部に入射しない光を減少させることができるという利点がある。なお、凹部227の形状は、円柱状に限定されず、半球状であってもよく、複数の発光素子202を覆うことができる形状であればよい。
【0071】
上述の実施形態1では、導光部材22の形状は円柱状であるが、角柱状であってもよい。より具体的には、
図10に示すように、導光部材22fの形状は、八角柱状であってもよい。言い換えれば、入射面221f及び出射面222fの形状は、八角形であってもよい。この構成によると、支持部26は、導光部材22fの側面223fを挟持することによって、導光部材22fを支持することができるという効果を奏する。すなわち、照明装置A1は、導光部材22fを支持しやすくなるという利点がある。また、導光部材22の形状は、例えば、六角柱状、又は四角柱状であってもよい。
【0072】
なお、
図11に示すように、導光部材22gでは、入射面221gの形状が円形であり、出射面222gの形状が八角形であってもよい。すなわち、入射面221gと出射面222gとが、異なる形状であってもよい。
【0073】
上述の実施形態1では、導光部材22と拡散部材23とは、別体に形成されているが、一体に形成されていてもよい。より詳細には、拡散部材23が、導光部材22の出射面222に一体に形成されてよい。一例として、導光部材22の出射面222が、拡散部材23として機能するように、ブラスト処理を施されていてもよい。
【0074】
(実施形態2)
(2-1)概要
以下、実施形態2に係る照明装置A2について、
図12及び
図13を用いて説明する。実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0075】
実施形態2の照明装置A2では、実施形態1の導光部材22の代わりに、複数の発光素子202から放射される光を反射する内面273を有する長尺状の筒体27を備えるという点で実施形態1の照明装置A1と異なる。
【0076】
(2-2)詳細な構造
(2-2-1)全体
照明装置A2は、
図12に示すように、筐体1と、光源ユニット2aと、集光部3と、調整ユニット4と、アームブロック5と、給電ブロック6、回路ブロック7と、を備える。
【0077】
(2-2-2)光源ユニット
光源ユニット2aは、発光モジュール20と、放熱ブロック21と、筒体27と、拡散部材23と、複数の遮光板241~244と、前板25と、支持部26と、を有する。
【0078】
(筒体)
筒体27は、複数の発光素子202から放射される光を反射する内面273を有する。筒体27は、例えば、内面273に鏡面加工が施されている筒状部材である。筒体27の形状は、
図13に示すように、長尺の円筒状である。筒体27は、すなわち、筒体27の内面273の形状は、筒体27の長手方向から見て、円形である。この構成によると、照明装置A2が放射する光の照射形状が円形に近くなるという利点がある。
【0079】
筒体27の長手方向は、複数の発光素子202の光軸方向D1(
図12に示す前後方向)に沿う。言い換えれば、筒体27の長手方向は、複数の発光素子202の光軸方向D1に平行である。筒体27の長手方向の寸法が大きくなるほど、照明装置A2の混色性は高くなる。一例として、筒体27の長手方向の寸法は、50~80mmであることが望ましい。
【0080】
筒体27は、
図12及び
図13に示すように、筒体27の長手方向において対向する一対の開口部として、複数の発光素子202から放射される光が入射する入射開口部271と、入射開口部から入射して筒体27内を進行した光が出射する出射開口部272と、を有する。入射開口部271は後ろ側の開口部であり、出射開口部272は前側の開口部である。入射開口部271は、複数の発光素子202が密集して実装される面積よりも大きく形成される。実施形態2では、筒体27は、入射開口部271が複数の発光素子202を覆うように、設けられる。この構成によると、複数の発光素子202が放射する光のうち、筒体27内に進入しない光を減少させることができるという利点がある。
【0081】
筒体27は、筒体27の長手方向に直交する断面の形状及び断面の面積の両方が、長手方向において一定である。この構成によると、複数の発光素子202から放射される光は、筒体27の入射開口部271に入射したときの光の面積を維持しながら、筒体27内を進行し、筒体27の出射開口部272から出射することができるという利点がある。
【0082】
筒体27は、入射開口部271から入射する光の少なくとも一部を、内面273で全反射させる。より詳細には、入射開口部271から入射する光のうち少なくとも一部の光は、筒体27の内面273で一回以上全反射し、出射開口部272へ進行する。一方、入射開口部271から入射する光のうち残りの光は、筒体27の内面273で全反射することなく、出射開口部272へ進行する。
【0083】
筒体27は、
図12に示すように、実施形態1の導光部材22と同様に、支持部26によって支持される。
【0084】
(2-2-3)集光部
実施形態2の集光部3は、拡散部材23を挟んで出射開口部272と対向する位置に設けられる。より詳細には、集光部3は、平凸レンズの凸側が前側に位置するように、前後方向において拡散部材23を挟んで出射開口部272と対向する位置に設けられる。
【0085】
(2-3)実施形態2の変形例
以下、上述の実施形態2の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
【0086】
上述の実施形態2では、筒体27の形状は、筒体27の長手方向に直交する断面の形状及び断面の面積の両方が長手方向において一定である長尺の円筒形状である。しかし、
図14に示すように、筒体27aは、入射開口部271aが出射開口部272aよりも小さい円錐台の筒状であってもよい。なお、筒体27aは、入射開口部271aが出射開口部272aよりも大きい円錐台の筒状であってもよい。
【0087】
また、上述の実施形態2では、筒体27は、筒体27の長手方向に直交する断面の形状及び断面の面積の両方が、長手方向において一定である。しかし、筒体27は、筒体27の長手方向に直交する断面の形状及び断面の面積の両方が長手方向において一定である第1部分と、第1部分と比較して断面の形状及び断面の面積の少なくとも一方が異なる第2部分と、を有していてもよい。すなわち、筒体27は、長手方向に直交する断面の形状及び断面の面積の両方が長手方向において一定である部分を有していればよい。
【0088】
例えば、
図15Aに示すように、筒体27bは、側面274bにおいて、支持部26の連結板261を係止可能に構成された係止部275が設けられていてもよい。係止部275は、側面274bに垂直な方向に沿って、側面274bの前側の縁部から突出している部分である。係止部275は、側面274bにおいて、出射開口部272bの周方向に沿って円環状に設けられる。上記の構成の場合、筒体27bの第1部分は、長手方向(
図15Aで示す前後方向)において、係止部275が設けられていない部分である。一方、筒体27bの第2部分は、長手方向において、係止部275が設けられている部分である。上記の構成によると、複数の発光素子202から放射される光は、筒体27の入射開口部271に入射したときの光の面積を維持しながら、筒体27内を進行し、筒体27の出射開口部272から出射することができ、かつ、照明装置A2は、筒体27bを支持しやすくなる、という利点がある。
【0089】
また、
図15Bに示すように、筒体27cは、側面274cにおいて、支持部26の連結板261を挟み込む一対の第1挟み込み部276と、支持部26の複数の補助板262のうち最も後ろ側に配置される補助板262を挟み込む一対の第1挟み込み部277と、が設けられていてもよい。一対の第1挟み込み部276及び一対の第1挟み込み部277は、側面274cに垂直な方向に沿って側面274cから突出している部分である。一対の第1挟み込み部276のそれぞれは、側面274cの前部において、筒体27cの長手方向(
図15Bで示す前後方向)に並んで、出射開口部272の周方向に沿うように一周にわたって配置される。同様に、一対の第1挟み込み部277のそれぞれは、側面274cの後部において、筒体27cの長手方向に並んで、出射開口部272の周方向に沿うように一周にわたって配置される。一対の第1挟み込み部276及び一対の第1挟み込み部277のそれぞれの形状は、円環状である。上記の構成の場合、筒体27cの第1部分は、長手方向において、一対の第1挟み込み部276及び一対の第1挟み込み部277が設けられていない部分である。一方、筒体27cの第2部分は、長手方向において、一対の第1挟み込み部276及び一対の第1挟み込み部277が設けられている部分である。
【0090】
なお、
図15Cに示すように、筒体27dでは、一対の第1挟み込み部276aのそれぞれは、側面274dの前部において、筒体27dの長手方向(
図15Cで示す前後方向)に並んで、出射開口部272の周方向に沿って間隔を空けて配置される。より詳細には、一対の第1挟み込み部276aの個数は3組であり、一対の第1挟み込み部276aのそれぞれは、側面274dの前部において、筒体27dの長手方向に並んで、出射開口部272の周方向に沿って120°間隔で配置される。同様に、筒体27cでは、一対の第2挟み込み部277aのそれぞれは、側面274dの後部において、筒体27dの長手方向に並んで、出射開口部272の周方向に沿って間隔を空けて配置される。より詳細には、一対の第2挟み込み部277の個数は3組であり、一対の第2挟み込み部277aのそれぞれは、側面274dの後部において、筒体27dの長手方向に並んで、出射開口部272の周方向に沿って120°間隔で配置される。一対の第1挟み込み部276a及び一対の第1挟み込み部277aのそれぞれの形状は、矩形体状である。上記の構成の場合、筒体27dの第1部分は、長手方向において、一対の第1挟み込み部276a及び一対の第1挟み込み部277aが設けられていない部分である。一方、筒体27cの第2部分は、長手方向において、一対の第1挟み込み部276a及び一対の第1挟み込み部277aが設けられている部分である。
【0091】
上述の実施形態2では、筒体27の内面273の形状は、筒体27の長手方向から見て、円形であるが、多角形であってもよい。より具体的には、
図16に示すように、筒体27eの内面273eの形状は、筒体27eの長手方向から見て、八角形であってもよい。言い換えれば、入射開口部271e及び出射開口部272eの形状は、筒体27eの長手方向から見て、八角形であってもよい。この構成によると、支持部26は、筒体27eの側面274eを挟持することによって、筒体27eを支持することができるという効果を奏する。すなわち、照明装置A2は、筒体27eを支持しやすくなるという利点がある。また、筒体27cの内面273cの形状は、筒体27cの長手方向から見て、例えば、六角形、又は四角形であってもよい。
【0092】
(まとめ)
実施形態に係る第1の態様の照明装置(A1)は、複数の発光素子(202)と、長尺柱状の導光部材(22、22a~22g)と、拡散部材(23)と、を備える。複数の発光素子(202)は、複数の色のうちいずれか1つの色の光を放射する。導光部材(22、22a~22g)は、複数の発光素子(202)から放射される光を内部で導光する。拡散部材(23)は、導光部材(22、22a~22g)によって導光された光を拡散する。導光部材(22、22a~22g)は、導光部材(22、22a~22g)の長手方向において対向する端面として、入射面(221、221a~221g)と、出射面(222、222a~222g)と、有する。入射面(221、221a~221g)は、複数の発光素子(202)から放射される光が入射する。出射面(222、222a~222g)は、入射面(221、221a~221g)から入射して内部で導光された光が出射する。長手方向は、複数の発光素子(202)の光軸方向(D1)に沿う。
【0093】
この態様によれば、複数の発光素子(202)から放射される光量の損失が少なく、混色性が高い、という利点がある。
【0094】
実施形態に係る第2の態様の照明装置(A1)では、第1の態様において、導光部材(22、22b~22f)は、長手方向に直交する断面の形状及び断面の面積の両方が長手方向において一定である部分を有する。
【0095】
この態様によれば、導光部材(22、22b~22f)は、入射面(221、221b~221f)に入射したときの光の面積を維持させながら、複数の発光素子(202)から放射される光を内部で導光し、出射面(222、222b~222f)から出射することができる、という利点がある。
【0096】
実施形態に係る第3の態様の照明装置(A1)では、第2の態様において、導光部材(22、22f)は、長手方向に直交する断面の形状及び断面の面積の両方が、長手方向において一定である。
【0097】
この態様によれば、導光部材(22、22f)は、入射面(221、221f)に入射したときの光の面積をより確実に維持させながら、複数の発光素子(202)から放射される光を内部で導光し、出射面(222、222f)から出射することができる、という利点がある。
【0098】
実施形態に係る第4の態様の照明装置(A1)では、第2の態様において、導光部材(22b~22e)は、断面の形状及び断面の面積の両方が長手方向において一定である第1部分と、第1部分と比較して断面の形状及び断面の面積の少なくとも一方が異なる第2部分と、を有する。
【0099】
この態様によれば、導光部材(22b~22e)は、入射面(221b~221e)に入射したときの光の面積を維持させながら、複数の発光素子(202)から放射される光を内部で導光し、出射面(222b~222e)から出射することができ、かつ、照明装置(A1)は、導光部材(22b~22e)を支持しやすくなるという利点がある。
【0100】
実施形態に係る第5の態様の照明装置(A1)では、第1~第4のいずれかの態様において、導光部材(22、22a~22g)は、入射面(221、221a~221g)から入射する光の少なくとも一部を、長手方向に沿った導光部材(22、22a~22g)の側面(223、223a~223g)で全反射させる。
【0101】
この態様によれば、複数の発光素子(202)から放射される光量の損失がより少なくなる、という利点がある。
【0102】
実施形態に係る第6の態様の照明装置(A1)では、第1~第5のいずれかの態様において、導光部材(22)の形状は、円柱状である。
【0103】
この態様によれば、照明装置(A1)が放射する光の照射形状が円形に近くなる、という利点がある。
【0104】
実施形態に係る第7の態様の照明装置(A1)では、第1~第5のいずれかの態様において、導光部材(22f)の形状は、角柱状である。
【0105】
この態様によれば、照明装置(A1)は、導光部材(22f)を支持しやすくなる、という利点がある。
【0106】
実施形態に係る第8の態様の照明装置(A1)では、第1~第7のいずれかの態様において、導光部材(22e)は、入射面(221e)に凹部(227)を有する。導光部材(22e)は、凹部(227)が複数の発光素子(202)を覆うように、設けられる
この態様によれば、複数の発光素子(202)が放射する光のうち、導光部材(22e)の内部に入射しない光を減少させることができる、という利点がある。
【0107】
実施形態に係る第9の態様の照明装置(A1)は、第1~第8のいずれかの態様において、拡散部材(23)によって拡散される光を集光する集光部(3)を更に備える。集光部(3)は、拡散部材(23)を挟んで出射面(222、222a~222g)と対向する位置に設けられる。
【0108】
この態様によれば、照明装置A1が照射する光の配光を制御することができる、という利点がある。
【0109】
実施形態に係る第10の態様の照明装置(A2)は、複数の発光素子(202)と、長尺状の筒体(27、27a~27e)と、拡散部材(23)と、を備える。複数の発光素子(202)は、複数の色のうちいずれか1つの色の光を放射する。筒体(27、27a~27e)は、複数の発光素子(202)から放射される光を反射する内面(273、273a)を有する。拡散部材(23)は、筒体(27、27a)内を進行した光を拡散させる。筒体(27、27a~27e)は、筒体(27、27a)の長手方向において対向する一対の開口部として、入射開口部(271、271a~271e)と、出射開口部(272、272a~272e)と、を更に有する。入射開口部(271、271a~271e)は、複数の発光素子(202)から放射される光が入射する。出射開口部(272、272a~272e)は、入射開口部(271、271a~271e)から入射して筒体(27、27a)内を進行した光が出射する。長手方向は、発光素子(202)の光軸方向(D1)に沿う。
【0110】
この態様によれば、複数の発光素子(202)から放射される光量の損失が少なく、混色性が高い、という利点がある。
【0111】
実施形態に係る第11の態様の照明装置(A2)では、第10の態様において、筒体(27、27b~27e)は、長手方向に直交する断面の形状及び断面の面積の両方が長手方向において一定である部分を有する。
【0112】
この態様によれば、複数の発光素子(202)から放射される光は、筒体(27、27b~27e)の入射開口部(271、271b~271e)に入射したときの光の面積を維持しながら、筒体(27、27b~27e)内を進行し、筒体(27、27b~27e)の出射開口部(272、272b~272e)から出射することができる、という利点がある。
【0113】
実施形態に係る第12の態様の照明装置(A2)は、第11の態様において、筒体(27、27e)は、断面の形状及び断面の面積の両方が長手方向において一定である。
【0114】
この態様によれば、複数の発光素子(202)から放射される光は、筒体(27、27e)の入射開口部(271、271e)に入射したときの光の面積を維持しながら、筒体(27、27e)内を進行し、筒体(27、27e)の出射開口部(272、272e)から出射することができる、という利点がある。
【0115】
実施形態に係る第13の態様の照明装置(A2)は、第11の態様において、筒体(27b~27d)は、断面の形状及び断面の面積の両方が長手方向において一定である第1部分と、第1部分と比較して断面の形状及び断面の面積の少なくとも一方が異なる第2部分と、を有する。
【0116】
この態様によれば、複数の発光素子(202)から放射される光は、筒体(27b~27d)の入射開口部(271b~271d)に入射したときの光の面積を維持しながら、筒体(27b~27d)内を進行し、筒体(27b~27d)の出射開口部(272b~272d)から出射することができ、かつ、照明装置(A2)は、筒体(27b~27d)を支持しやすくなる、という利点がある。
【0117】
実施形態に係る第14の態様の照明装置(A2)は、第10~第13のいずれかの態様において、筒体(27、27a~27e)は、入射開口部(271、271a~271e)から入射する光の少なくとも一部を、内面(273、273a)で全反射させる。
【0118】
この態様によれば、複数の発光素子(202)から放射される光量の損失がより少なくなる、という利点がある。
【0119】
実施形態に係る第15の態様の照明装置(A2)は、第10~第14のいずれかの態様において、筒体(27、27a~27d)の内面(273)の形状は、長手方向から見て、円形である。
【0120】
この態様によれば、照明装置(A2)が放射する光の照射形状が円形に近くなる、という利点がある。
【0121】
実施形態に係る第16の態様の照明装置(A2)は、第10~第15のいずれかの態様において、筒体(27e)の内面(273a)の形状は、長手方向から見て、多角形である。
【0122】
この態様によれば、照明装置(A2)は、筒体(27e)を支持しやすくなる、という利点がある。
【0123】
実施形態に係る第17の態様の照明装置(A2)は、第10~第16のいずれかの態様において、筒体(27、27a~27d)は、入射開口部(271、271a~271e)が複数の発光素子(202)を覆うように、設けられる。
【0124】
この態様によれば、複数の発光素子(202)が放射する光のうち、筒体(27、27a~27d)内に侵入しない光を減少させることができる、という利点がある。
【0125】
実施形態に係る第18の態様の照明装置(A2)は、第10~第17のいずれかの態様において、拡散部材(23)によって拡散される光を集光する集光部(3)を更に備える。集光部(3)は、拡散部材(23)を挟んで出射開口部(272、272a~272e)と対向する位置に設けられる。
【0126】
この態様によれば、照明装置(A2)が照射する光の配光を制御することができる、という利点がある。
【符号の説明】
【0127】
A1、A2 照明装置
202 発光素子
22、22a~22g 導光部材
221、221a~221g 入射面
222、222a~222g 出射面
223、223a~223g 側面
227 凹部
27、27a~27e 筒体
271、271a~271e 入射開口部
272、272a~272e 出射開口部
273、273a 内面
3 集光部
D1 光軸方向