IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 五十嵐 均の特許一覧

<>
  • 特開-玩具 図1
  • 特開-玩具 図2
  • 特開-玩具 図3
  • 特開-玩具 図4
  • 特開-玩具 図5
  • 特開-玩具 図6
  • 特開-玩具 図7
  • 特開-玩具 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023158997
(43)【公開日】2023-10-31
(54)【発明の名称】玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/04 20060101AFI20231024BHJP
【FI】
A63H33/04 A
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022076318
(22)【出願日】2022-04-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-23
(71)【出願人】
【識別番号】522174340
【氏名又は名称】五十嵐 均
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 均
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150BA25
2C150BA27
2C150BA30
2C150BA34
(57)【要約】
【課題】ゲーム性を高めることができる玩具を提供する。
【解決手段】玩具は、直方体状であり長手方向に直交する断面が長方形である複数種類のブロック1を備える。そして、複数種類のブロック1それぞれの長手方向に直交する断面の長辺W1は、その断面の短辺W2に比べて予め設定された単位長さだけ長く、他の少なくとも1つのブロック1の断面の長辺W1に比べて単位長さの2倍に相当する長さだけ異なる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直方体状であり長手方向に直交する断面が長方形である複数種類のブロックを備え、
前記複数種類のブロックそれぞれの長手方向に直交する断面の長辺は、前記断面の短辺に比べて予め設定された単位長さだけ長く、他の少なくとも1つのブロックの前記断面の長辺に比べて前記単位長さの2倍に相当する長さだけ異なる、
玩具。
【請求項2】
前記断面の長辺の長さに対する前記断面の短辺の長さの比率は、99%以上である、
請求項1に記載の玩具。
【請求項3】
前記単位長さは、0.2mm以下である、
請求項1または2に記載の玩具。
【請求項4】
前記複数種類のブロックが載置される土台を更に備え、
前記土台は、扁平な形状であり厚さ方向における一面が他面に対して傾斜している、
請求項1または2に記載の玩具。
【請求項5】
前記複数種類のブロックが載置される土台を更に備え、
前記土台は、扁平な形状であり厚さ方向における一面が平坦面であり他方に互いに交差する複数の面が形成されている、
請求項1または2に記載の玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
複数段に段積みされると共に各段が、並列に配置された3つの直方体ピースで構成され、同一段を構成する3つの直方体ピースは互いに重量が異なり、少なくとも1つの同直方体ピースは、摩擦係数が互いに異なる2つの面を有する木製玩具が提案されている(例えば特許文献1参照)。この玩具は、積み上げられた複数の直方体のピースで構成されたタワーから、片手で1つずつ直方体ピースを抜き取り、いかにタワーを倒さずに、抜き取った直方体ピースを最上段へ積み上げていくことができるかを競うテーブルゲームに用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3228636号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載されたいわゆる積み上げ型の玩具において、更にゲーム性を高めた玩具が要請されている。
【0005】
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであり、ゲーム性を高めることができる玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る玩具は、
直方体状であり長手方向に直交する断面が長方形である複数種類のブロックと、
前記複数種類のブロックが載置される土台と、を備え、
前記複数種類のブロックそれぞれの長手方向に直交する断面の長辺は、前記断面の短辺に比べて予め設定された単位長さだけ長く、他の少なくとも1つのブロックの前記断面の長辺に比べて前記単位長さの2倍に相当する長さだけ異なる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数種類のブロックそれぞれの長手方向に直交する断面の長辺が、その断面の短辺に比べて予め設定された単位長さだけ長く、他の少なくとも1つのブロックの断面の長辺に比べて単位長さの2倍に相当する長さだけ異なる。これにより、ブロック姿勢の違い或いは複数種類のブロックを積み上げたときの同じ段で並列するブロックの種類の違いによりブロックの抜き取り易さが変化するので、複数種類のブロックの積み上げ方或いはブロックの引き抜き方を遊戯者に考えさせることができる。従って、玩具のゲーム性をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態に係る玩具の土台上にブロックが積み上げられた状態を示す斜視図である。
図2】実施の形態に係るブロックの斜視図である。
図3】(A)は実施の形態に係る土台の斜視図であり、(B)実施の形態に係る土台の側面図である。
図4】(A)は実施の形態に係る土台の斜視図であり、(B)実施の形態に係る土台の側面図である。
図5】実施の形態に係る土台の斜視図である。
図6】(A)は実施の形態に係る土台の斜視図であり、(B)実施の形態に係る土台の側面図である。
図7】実施の形態に係る土台の斜視図である。
図8】実施の形態に係る玩具の土台上にブロックが積み上げられた状態を示し、(A)ブロックを抜き取る様子を示す斜視図であり、(B)は抜き取られた直方体ピースを最上段に置く様子を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係る撮像装置について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る玩具は、直方体状であり長手方向に直交する断面が長方形である複数種類のブロックと、複数種類のブロックが載置される土台と、を備える。そして、複数種類のブロックそれぞれの長手方向に直交する断面の長辺は、その断面の短辺に比べて予め設定された単位長さだけ長く、他の少なくとも1つのブロックの断面の長辺に比べて単位長さの2倍に相当する長さだけ異なる。
【0010】
本実施の形態に係る玩具は、例えば図1に示すように、複数種類のブロック1A、1B、1C、1D、1Eと、複数種類のブロック1A、1B、1C、1D、1Eが載置される土台2Aと、を備える。ブロック1A、1B、1C、1D、1Eは、例えば木製であり、図2に示すように、長尺の直方体状であり、長手方向に直交する断面が長方形状である。具体的には、ブロック1A、1B、1C、1B、1Eにおけるその長手方向に沿った互いに対向する一対の面1aの短手方向の幅W1が、面1aと直交し且つ長手方向に沿った互いに対向する一対の面1bの短手方向の幅W2に比べて長い。なお、ブロック1A、1B、1C、1D、1Eは、樹脂、金属、セラミック等から形成されていてもよい。ブロック1A、1B、1C、1D、1Eの長手方向に直交する断面の長辺W1、短辺W2の長さは、例えば表1に示すような5種類の長さに設定されている。また、ブロック1A、1B、1C、1D、1Eは、それぞれ、複数個ずつ存在し、例えば10個ずつ存在する。
【0011】
【表1】
【0012】
表1に示すように、5複数種類のブロック1A、1B、1C、1D,1Eそれぞれの長手方向に直交する断面の長辺W1は、その断面の短辺W2に比べて予め設定された単位長さΔWだけ長い。前述の単位長さΔWは、遊戯者が前述の断面の長辺の長さW1と短辺の長さW2とが一見同じ長さと認識する程度の微少な差異とするほうがゲーム性を高める観点から0.2mm以下であることが好ましく、例えば表1に示すように0.12mmに設定される。また、前述の断面の長辺の長さW1に対する断面の短辺W2の長さの比率は、99%以上であることが好ましい。更に、ブロック1A、1B、1C、1D、1Eの長手方向に直交する断面の長辺W1の長さは、他の少なくとも1つのブロック1A、1B、1C、1D、1Eの断面の長辺に比べて単位長さΔWの2倍に相当する長さだけ異なる。例えば表1に示す例では、ブロック1Aの断面の長辺W1はブロック1Bの断面の長辺W1に比べて単位長さ0.12mmの2倍に相当する0.24mmだけ長い。ブロック1Eの断面の長辺W1はブロック1Dの断面の長辺W1に比べて単位長さ0.12mmの2倍に相当する0.24mmだけ短い。ブロック1B(1C、1D)の断面の長辺W1は、ブロック1C(1D、1E)の断面の長辺W1に比べて単位長さ0.12mmの2倍に相当する0.24mmだけ長く、ブロック1A(1B、1C)の断面の長辺W1に比べて単位長さ0.12mmの2倍に相当する0.24mmだけ短い。
【0013】
ブロック1A、1B、1C、1D、1Eの長手方向の長さL1は、ブロック1A、1B、1C、1D、1Eをそれらの短手方向に沿って複数個並列したものを積み上げる場合の同一の段に存在するブロック1A、1B、1C、1D、1Eの数と、ブロック1A、1B、1C、1D、1Eの長手方向に直交する断面の長辺W1または短辺W2の長さと、の積に相当する長さ程度に設定されている。例えば表1に示すブロック1A、1B、1C、1D、1Eをそれらの短手方向に沿って5個並列させたものを積み上げる場合、ブロック1A、1B、1C、1D、1Eの長手方向の長さL1は85mm程度に設定される。
【0014】
なお、ブロック1A、1B、1C、1D、1Eそれぞれに種類を識別できるような種類識別情報(例えば種類番号等)を表記してもよい。例えばブロック1A、1B、1C、1D、1Eの長手方向で対向する面1cそれぞれに識別番号を表記してもよい。この場合、遊戯者は、識別番号の向きにより各ブロック1A、1B、1C、1D、1Eの姿勢を認識することができ、ブロック1A、1B、1C、1D、1Eの積み上げ方、引き抜き方等を戦略的に考えることができるようになるので、よりゲーム性を高めることができる。
【0015】
土台2Aは、例えば木製であり、図3(A)および(B)に示すように、扁平な形状であり厚さ方向における一面2Aaが他面2Abに対して傾斜している。なお、土台2Aは、ブロック1A、1B、1C、1D、1Eと同様に、樹脂、金属、セラミック等から形成されていてもよい。土台2Aは、厚さ方向から見たときの形状が正方形状であり互いに直交する2辺の長さL211、L212が等しい。また、土台2Aにおける厚さ方向から見たときの土台2Aの中心を挟んで対向する一対の角部C212の厚さH212が等しく、他の一対の角部C211、C213のうちの一方の角部C211の厚さH211が、他方の角部C213の厚さH213よりも薄い。このため、土台1Aは、その一面2Aaが他面2Abに対して一対の角部C211、C213を結ぶ対角線に沿った方向に傾斜した形状を有している。
【0016】
また、図4(A)および(B)に示すような土台2Bであってもよい。この土台2Bも、扁平な形状であり厚さ方向における一面2Baが他面2Bbに対して傾斜している。土台2Bも、厚さ方向から見たときの形状が正方形状であり互いに直交する2辺の長さL221、L222が等しい。また、土台2Bにおける厚さ方向から見たときの隣り合う2つの角部C221の厚さH221が等しく、他の2つの角部C222の厚さH222が等しい。そして、2つの角部C221の厚さH221が、他の2つの角部C222の厚さH222よりも薄い。このため、土台1Bは、その一面2Aaが他面2Abに対して土台2Bを厚さ方向から見たときの角部C221、C222を結ぶ辺に沿った方向に傾斜した形状を有している。
【0017】
更に、図5に示すように、土台2Cが、扁平な形状であり厚さ方向における一面2Caが平坦面であり他方に互いに交差する2つの面2Cb1、2Cb2が形成されているものであってもよい。そして、2つの面2Cb1、2Cb2との間には、土台2Cを厚さ方向から見たときの中心を挟んで対向する2辺に沿って延在し且つ厚さ方向における面2Ca側とは反対側に向かって湾曲する湾曲部2Ccが形成されている。また、土台2Cを厚さ方向から見たときの互いに直交する2辺の長さL231、L232は等しくなっている。ここで、土台2Cにおける厚さ方向から見たときの4つの角部の厚さH31が等しく、湾曲部2Ccが形成された部分の厚さH32が4つの角部の厚さH31よりも厚くなっている。これにより、土台2Cは、湾曲部2Cc側が鉛直下方となる姿勢で配置されると、湾曲部2Ccを支点として揺動する。これにより、遊戯者は、土台2C上に載置された複数種類のブロック1A、1B、1C、1D、1Eがバランスを維持するように積み上げ方を考える必要があり、よりゲーム性を高めることができる。
【0018】
また、図6(A)に示すように、土台2Dが、扁平な形状であり厚さ方向における一面2Daが平坦面であり他方に互いに交差する4つの平面視略二等辺三角形状の面2Db1、2Db2、2Db3、2Db4が形成されているものであってもよい。つまり、土台2Dが、扁平な矩形板状の部分と、その厚さ方向における一面側に連続する略四角錐状の部分と、を有する形状であってもよい。土台2Dの4つの面2Db1、2Db2、2Db3、2Db4それぞれの頂部近傍には、厚さ方向における面2Da側とは反対側に向かって湾曲する湾曲部2Dcが形成されている。ここで、また、土台2Dを厚さ方向から見たときの互いに直交する2辺の長さL241、L242は等しくなっている。また、図6(B)に示すように、土台2Dにおける厚さ方向から見たときの4つの角部の厚さH41が等しく、湾曲部2Dcが形成された部分の厚さH42が4つの角部の厚さH41よりも厚くなっている。これにより、土台2Dは、湾曲部2Dc側が鉛直下方となる姿勢で配置されると、湾曲部2Dcを支点として揺動する。これにより、遊戯者は、土台2D上に載置された複数種類のブロック1A、1B、1C、1D、1Eがバランスを維持するように積み上げ方を考える必要があり、よりゲーム性を高めることができる。
【0019】
更に、図7に示すように、土台2Eが、扁平な形状であり厚さ方向における一面2Eaが平坦面であり他方に面2Eaと平行な面2Eb1と、面2Eb1に交差する面2Eb2とが形成されているものであってもよい。つまり、土台2Dが、扁平な矩形板状の部分と、その厚さ方向における一面側に連続する略四角錐状の部分と、を有する形状であってもよい。土台2Eの2つの面2Eb1、2Eb2との間には、土台2Eを厚さ方向から見たときの中心を挟んで対向する2辺に沿って延在し且つ面2Eb1の端縁から面2Eb2の端面に至るまで滑らかに湾曲した湾曲部2Ecが形成されている。ここで、土台2Eにおける厚さ方向から見たときの隣り合う2つの角部の厚さH51、H52が等しく、厚さH51が厚さH52に比べて厚くなっている。これにより、土台2Eは、湾曲部2Ec側が鉛直下方となる姿勢で配置されると、湾曲部2ECcを支点として揺動する。これにより、遊戯者は、土台2E上に載置された複数種類のブロック1A、1B、1C、1D、1Eがバランスを維持するように積み上げ方を考える必要があり、よりゲーム性を高めることができる。また、土台2Eを厚さ方向から見たときの互いに直交する2辺の長さL251、L252が等しくなっている。
【0020】
本実施の形態に係る玩具を用いて遊ぶときには、まず、複数個のブロック1A、1B、1C、1D、1Eをそれらの短手方向に沿って互いに接触させた状態で並列させたブロック群を、複数積み上げることにより複数段のブロック群から構成されるタワーを作る。例えば表1に示す断面寸法に設定されたブロック1A、1B、1C、1D、1Eの場合、50個のブロック1A、1B、1C、1D、1Eの中から任意に選択された5個をそれらの短手方向に沿って並列させたブロック群を、10つ積み上げることにより10段のタワーを作る。ここで、タワーの鉛直方向で隣り合うブロック群に属する複数のブロック1A、1B、1C、1D、1Eの長手方向のなす角度は90度である。即ち、並列させた5個のブロックからなるブロック群に、更に別のブロック群を積み上げるときに、ブロック群に属する複数のブロック1A、1B、1C、1D、1Eの長手方向を90度変えながら積み上げていく。また、ブロック1A、1B、1C、1D、1Eは、それぞれ、長手方向に直交する断面が長方形であるため、ブロック1A、1B、1C、1B、1Eを、その断面における長辺側の面1aが鉛直下方を向く姿勢で積み上げる場合と、その断面における短辺側の面1bが鉛直下方を向く姿勢で積み上げる場合とで、ブロック1A、1B、1C、1B、1Eの鉛直方向の厚さが異なってくる。このようにして、複数段のブロック群からなるタワーを作ったらゲームを開始する。
【0021】
遊戯者達は順番を決め、遊戯者が1人ずつタワーから片手で、1つのブロック1A、1B、1C、1D、1Eを1個抜き取る。例えば図8(A)の矢印AR1に示すように、遊戯者は、上から2段目に位置するブロック群を構成する1つのブロック1Eを抜き取る。このとき、抜き取る1つのブロックと同じブロック群に属するブロックのうちの少なくとも3つのブロックの鉛直方向の厚さが、抜き取る1つのブロックの鉛直方向の厚さよりも薄い場合、抜き取る1つのブロックでそのブロックが属するブロック群よりも鉛直上方に配置されたブロック群を支持しているため、抜き取り難く、抜き取る際にタワーが崩れる可能性が高くなる。一方、抜き取る1つのブロックと同じブロック群に属するブロックのうちの少なくとも2つのブロックの鉛直方向の厚さが、抜き取る1つのブロックの鉛直方向の厚さよりも厚い場合、抜き取る1つのブロック以外の少なくとも2つのブロックでそのブロックが属するブロック群よりも鉛直上方に配置されたブロック群を支持しているため、抜き取り易く、抜き取る際にタワーが崩れる可能性が低くなる。
【0022】
そして、遊戯者は、例えば図8(B)の矢印AR2に示すように、抜き取った1つのブロック1Eをタワーの上に載置する。すると次の遊戯者が、同じようにタワーから片手で1つのブロック1A(1B、1C、1D、1E)を1個抜き取り、抜き取った1つのブロック1A(1B、1C、1D、1E)をタワーの上に載置する。そして、この作業を複数の遊戯者で順番に繰り返し、1つのブロック1A(1B、1C、1D、1E)を抜き取った際、タワーの上に載置する際等におけるタワーが崩れたときの遊戯者が負けとなる。
【0023】
また、前述の土台2A、2B、2C、2D、2Eに加えて、扁平な直方体状の土台を準備し、遊戯者がサイコロを振ったときに出た目の数に応じて5種類の土台2A、2B、2C、2D、2Eと扁平な直方体状の土台とから1つの土台を選択するようにしてもよい。これにより、遊戯者は、選択された土台に応じて複数種類のブロック1A、1B、1C、1D、1Eの積み上げ方を変える必要があり、よりゲーム性を高めることができる。
【0024】
以上説明したように、本実施の形態に係る玩具によれば、5種類のブロック1それぞれの長手方向に直交する断面の長辺W1が、その断面の短辺W2に比べて予め設定された単位長さだけ長く、他の少なくとも1つのブロック1の断面の長辺に比べて単位長さの2倍に相当する長さだけ異なる。これにより、ブロック1の姿勢の違い或いは5種類のブロック1を積み上げたときの同じ段で並列するブロック1の種類の違いによりブロック1の抜き取り易さが変化するので、5種類のブロック1の積み上げ方或いはブロック1の引き抜き方を遊戯者に考えさせることができる。従って、玩具のゲーム性をより高めることができる。
【0025】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前述の実施の形態の構成に限定されるものではない。例えばブロック1の種類が6種類以上であってもよい。また、同一種類のブロック1の数は、10個に限定されるものではなく、9個以下であってもよいし11個以上であってもよい。また、土台2A、2B、2C、2D、2Eは、それぞれ、厚さ方向から見た形状が正方形である場合に限定されるものではなく、例えばそれらの厚さ方向から見た形状が長方形であってもよい。即ち、土台2Aは、互いに直交する2辺の長さL211、L212が異なるものであってもよいし、土台2Bは、互いに直交する2辺の長さL221、L222が異なるものであってもよいし、土台2Cは、互いに直交する2辺の長さL231、L232が異なるものであってもよい。また、土台2Dは、互いに直交する2辺の長さL241、L242が異なるものであってもよいし、土台2Eは、互いに直交する2辺の長さL251、L252が異なるものであってもよい。
【0026】
以上、本発明の各実施の形態および変形例について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、実施の形態及び変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は、いわゆる積み上げ型の玩具として好適である。
【符号の説明】
【0028】
1a,1b,1c,2Aa,2Ab,2Ba,2Bb,2Ca,2Cb1,2Cb2,2Da,2Db1,2Db2,2Db3,2Db4,2Ea,2Eb1,2Eb2:面、1A、1B、1C、1D、1E:ブロック、2A,2B,2C,2D,2E:土台、2Cc,2Dc,2Ec:湾曲部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8