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特開2023-159243オンライン医療サービス提供支援システム、オンライン医療サービス提供支援方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023159243
(43)【公開日】2023-10-31
(54)【発明の名称】オンライン医療サービス提供支援システム、オンライン医療サービス提供支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 80/00 20180101AFI20231024BHJP
【FI】
G16H80/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023132205
(22)【出願日】2023-08-15
(62)【分割の表示】P 2021163867の分割
【原出願日】2021-10-05
(31)【優先権主張番号】P 2020203764
(32)【優先日】2020-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2021111596
(32)【優先日】2021-07-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年10月21日、ウェブサイトによる公開、https://medoor.com/notice/2020-09-15/ 令和2年10月22日、ウェブサイトによる公開、https://apps.apple.com/jp/app/door/id1521407649 https://play.google.com/store/apps/details?id=com.medrt.Door https://web.medoor.com/ 令和2年12月8日、ウェブサイトによる公開、https://ssl4.eir-parts.net/doc/6034/tdnet/1911688/00.pdf https://ssl4.eir-parts.net/doc/6034/tdnet/1911691/00.pdf 令和3年3月29日、ウェブサイトによる公開、 https://apps.apple.com/jp/app/door-%E3%83%89%E3%82%A2/id1521407649 https://play.google.com/store/apps/details?id=com.medrt.Door&hl=ja&gl=US 令和3年4月13日、ウェブサイトによる公開、 https://medoor.com/medical/ 令和3年6月21日、刊行物による公開、新型コロナワクチン接種された方へ オンラインで医師に相談できます
(71)【出願人】
【識別番号】511215908
【氏名又は名称】MRT株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】小川 智也
(72)【発明者】
【氏名】西岡 哲也
(57)【要約】
【課題】オンライン医療サービスを適切に提供可能なオンライン医療サービス提供支援技
術を提供すること。
【解決手段】オンライン医療サービス提供支援システムは、オンライン医療サービスの提
供を支援するオンライン医療サービス提供支援システムであって、サービスの提供者に関
する提供者情報PIと、サービスの内容に関するサービス内容情報SCIとを取得する情
報取得部12と、提供者情報PIとサービス内容情報SCIとに基づいて、提供者のサー
ビスの内容に応じた電子キーKを生成する電子キー生成部13と、ユーザが操作するユー
ザ端末装置3からの要求に基づいて、電子キーKに対応するサービスの提供を支援するサ
ービス提供支援部16と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンライン医療サービスの提供を支援するオンライン医療サービス提供支援システムで
あって、
前記サービスの提供者に関する提供者情報と、前記サービスの内容に関するサービス内
容情報とを取得する取得部と、
前記提供者情報と前記サービス内容情報とに基づいて、前記提供者の前記サービスの内
容に応じた電子キーを生成する電子キー生成部と、
ユーザが操作するユーザ端末装置からの要求に基づいて、前記電子キーに対応する前記
サービスの提供を支援する提供支援部と、を備える、
オンライン医療サービス提供支援システム。
【請求項2】
前記電子キーごとに、当該電子キーに対応する前記サービスを提供可能な一又は複数の
提供者に関する前記提供者情報を記録する記録部と、
前記ユーザ端末装置からの、所定の検索条件を含む検索要求に基づいて、前記一又は複
数の提供者から、前記所定の検索条件に適合する一又は複数の提供者を検索する検索部と
、を更に備える、
請求項1に記載のオンライン医療サービス提供支援システム。
【請求項3】
前記ユーザ端末装置において出力するための出力情報を生成する出力情報生成部を更に
備え、
前記検索部は、前記所定の検索条件に適合する前記一又は複数の提供者ごとに適合度を
算出し、
前記出力情報生成部は、前記適合度に応じた出力形態で当該提供者を出力するための出
力情報を生成する、
請求項2に記載のオンライン医療サービス提供支援システム。
【請求項4】
前記ユーザ端末装置において出力するための出力情報を生成する出力情報生成部を更に
備え、
前記出力情報生成部は、前記電子キーに対応する前記サービス内容情報を当該電子キー
に関連づけて前記ユーザ端末装置において出力するための出力情報を生成する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のオンライン医療サービス提供支援システム。
【請求項5】
前記電子キー生成部は、前記提供者情報及び前記サービス内容情報の少なくとも一方に
基づいて前記電子キーの価格を決定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載のオンライン医療サービス提供支援システム。
【請求項6】
前記提供者情報は、前記提供者の位置、所属、性別、評価、及び、専門領域の少なくと
も一つに関する情報を含む、
請求項1から5のいずれか一項に記載のオンライン医療サービス提供支援システム。
【請求項7】
前記サービスの内容は、前記サービスの名称、前記サービスの提供形態、前記サービス
の提供期間、及び、前記サービスの提供回数の少なくとも一つに関する情報を含む、
請求項1から6のいずれか一項に記載のオンライン医療サービス提供支援システム。
【請求項8】
前記サービスの提供形態は、通信ネットワーク上における電子メールの送受信、当該ネ
ットワーク上におけるチャット、音声通話、及び、ビデオ通話の少なくとも一つを含む、
請求項7に記載のオンライン医療サービス提供支援システム。
【請求項9】
前記電子キーは、当該電子キーに対応する前記サービスを、前記ユーザと一定の関係を
有する他のユーザに対して提供可能に構成される、
請求項1から8のいずれか一項に記載のオンライン医療サービス提供支援システム。
【請求項10】
前記電子キーに対応するオフライン医療サービスの提供を受けるユーザが操作するユー
ザ端末装置に対して、前記オフライン医療サービスの提供に関するアンケートへの回答を
要求し、当該ユーザ端末装置から前記アンケートの結果を受け付けるアンケート管理部を
更に備える、
請求項1から9のいずれか一項に記載のオンライン医療サービス提供支援システム。
【請求項11】
前記アンケート管理部は、前記ユーザが前記オフライン医療サービスの提供を受けた時
を基準として所定期間が経過した後に、前記ユーザ端末装置に対して、前記オフライン医
療サービスの提供に関するアンケートへの回答を要求する、
請求項10に記載のオンライン医療サービス提供支援システム。
【請求項12】
前記アンケート管理部は、前記ユーザが前記オフライン医療サービスの提供を受けた時
を基準として第1所定期間が経過した後に、前記ユーザ端末装置に対して、前記オフライ
ン医療サービスの提供に関する第1アンケートへの回答を要求し、前記ユーザが前記オフ
ライン医療サービスの提供を受けた時を基準として、前記第1所定期間よりも長い第2所
定期間が経過した後に、前記ユーザ端末装置に対して、前記オフライン医療サービスの提
供に関する第2アンケートへの回答を要求し、
前記第1アンケートの項目と、前記第2アンケートの項目とは異なる、
請求項10又は11に記載のオンライン医療サービス提供支援システム。
【請求項13】
前記提供支援部は、前記ユーザが前記ユーザ端末装置を介して前記アンケートへ回答し
た場合に、前記ユーザへの報酬として、前記オフライン医療サービスに対応する前記電子
キーとは異なる電子キーの提供を支援する、
請求項10から12のいずれか一項に記載のオンライン医療サービス提供支援システム。
【請求項14】
オンライン医療サービスの提供を支援するコンピュータが実行するオンライン医療サー
ビス提供支援方法であって、
前記サービスの提供者に関する提供者情報と、前記サービスの内容に関するサービス内
容情報とを取得するステップと、
前記提供者情報と前記サービス内容情報とに基づいて、前記提供者の前記サービスの内
容に応じた電子キーを生成するステップと、
ユーザが操作するユーザ端末装置からの要求に基づいて、前記電子キーに対応する前記
サービスの提供を支援するステップと、を含む、
オンライン医療サービス提供支援方法。
【請求項15】
オンライン医療サービスの提供を支援するコンピュータを、
前記サービスの提供者に関する提供者情報と、前記サービスの内容に関するサービス内
容情報とを取得する取得部と、
前記提供者情報と前記サービス内容情報とに基づいて、前記提供者の前記サービスの内
容に応じた電子キーを生成する生成部と、
ユーザが操作するユーザ端末装置からの要求に基づいて、前記電子キーに対応する前記
サービスの提供を支援する提供支援部と、して機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンライン医療サービス提供支援システム、オンライン医療サービス提供支
援方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンやタブレット端末を介して、オンライン上で医療サービスに関す
る情報を管理可能な医療関連アプリケーションが知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の医療関連アプリケーションでは、オンライン上で、診療に関する予約を実行可能
であり、また、診療に対する対価に関してクレジットカード等で決済可能ではあるものの
、オンラインでの医療サービスが適切に提供されているとは言い難かった。
【0004】
そこで、本発明のいくつかの態様はかかる事情に鑑みてなされたものであり、オンライ
ン医療サービスを適切に提供可能なオンライン医療サービス提供支援技術を提供すること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係るオンライン医療サービス提供支援システムは、オンライン医療サ
ービスの提供を支援するオンライン医療サービス提供支援システムであって、サービスの
提供者に関する提供者情報と、サービスの内容に関するサービス内容情報とを取得する取
得部と、提供者情報とサービス内容情報とに基づいて、提供者のサービスの内容に応じた
電子キーを生成する電子キー生成部と、ユーザが操作するユーザ端末装置からの要求に基
づいて、電子キーに対応するサービスの提供を支援する提供支援部と、を備える。
【0006】
本発明の一態様に係るオンライン医療サービス提供支援方法は、オンライン医療サービ
スの提供を支援するコンピュータが実行するオンライン医療サービス提供支援方法であっ
て、サービスの提供者に関する提供者情報と、サービスの内容に関するサービス内容情報
とを取得するステップと、提供者情報とサービス内容情報とに基づいて、提供者のサービ
スの内容に応じた電子キーを生成するステップと、ユーザが操作するユーザ端末装置から
の要求に基づいて、電子キーに対応するサービスの提供を支援するステップと、を含む。
【0007】
本発明の一態様に係るプログラムは、オンライン医療サービスの提供を支援するコンピ
ュータを、サービスの提供者に関する提供者情報と、サービスの内容に関するサービス内
容情報とを取得する取得部と、提供者情報とサービス内容情報とに基づいて、提供者のサ
ービスの内容に応じた電子キーを生成する生成部と、ユーザが操作するユーザ端末装置か
らの要求に基づいて、電子キーに対応するサービスの提供を支援する提供支援部と、して
機能させるためのプログラム。
【0008】
なお、本発明において、「部」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「
部」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や装
置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や
装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、オンライン医療サービスを適切に提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係るオンライン医療サービス提供支援システムのネットワーク構成を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る電子キーの一例を示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係る電子キーの活用例を示す概念図である。
図4】本発明の一実施形態に係るオンライン医療サービス提供支援装置の機能ブロックの一例を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係るオンライン医療サービス提供支援処理の一例を示すフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態に係る医療関連アプリケーション(以下、「医療関連アプリ」という。)における新規ユーザ登録の一例を示す図である。
図7】本発明の一実施形態に係る電子キー発行に必要な情報を入力するための入力画面の一例を示す図である。
図8図7に示す入力画面で入力された結果を示す入力結果画面の一例を示す図である。
図9】本発明の一実施形態に係る電子キーの登録処理及び相談項目選択処理の一例を示す図である。
図10】本発明の一実施形態に係る医療関連アプリにおける医師と相談を行うまでの流れの一例を示す図である。
図11】本発明の一実施形態に係る医療関連アプリにおける特定の医師の選択処理の一例を示す図である。
図12】本発明の一実施形態に係るオンライン診療電子キーを用いたオンライン診療の予約処理の一例を示す図である。
図13】本発明の一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
図14】本発明の他の実施形態に係るオンライン医療サービス提供支援装置の機能ブロックの一例を示す図である。
図15】本発明の一実施形態に係る医療関連アプリにおけるアンケート回答処理の一例を示す図である。
図16】本発明の一実施形態に係るワクチン接種当日のアンケート回答の一例を示す図である。
図17】本発明の一実施形態に係る医療関連アプリにおけるアンケート回答処理の他の一例を示す図である。
図18】本発明の一実施形態に係るワクチン接種日から一週間経過後のアンケート回答の一例を示す図である。
図19】本発明の一実施形態に係るワクチン接種日から二週間経過後のアンケート回答の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形
態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨
ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さら
に、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説
明は省略する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係るオンライン医療サービス提供支援システム100の
ネットワーク構成を示す図である。オンライン医療サービス提供支援システム100は、
オンライン医療サービスの提供者と、サービス享受者とを繋ぐことが可能である。オンラ
イン医療サービス提供支援システム100は、サービス提供者がサービス享受者に対して
、オンライン医療サービスを提供することを支援するシステムである。
【0013】
「オンライン医療サービス」は、オンラインで行う医療関連サービスをいう。オンライ
ン医療サービスは、例えば、オンライン(例えばインターネットとの接続がある状態)で
、いわゆる医療行為である診療を実行する「オンライン診療」を含む。「オンライン医療
サービス」は、医療行為には該当しない他の行為であるオンラインでの相談(例えば健康
相談)を含んでもよい。オンライン医療サービスの提供形態は、例えば、通信ネットワー
ク上における電子メールの送受信、当該ネットワーク上におけるチャット、音声通話、及
び、ビデオ通話の少なくとも一つを含む。
【0014】
「提供者」は、例えば、医師・医療機関を含む。「サービス享受者」(ユーザ)は、例
えば、相談者、患者、又は、薬剤師や看護師等の医療従事者を含む。なお、「提供者」は
、医療従事者を含んでもよい。
【0015】
図1に示すように、オンライン医療サービス提供支援システム100は、例示的に、n
人(nは、1以上の任意の整数値)のユーザUa~Unが操作するn台のユーザ端末装置
3a~3nと、n人の医師Da~Dnが操作するn台の医師端末装置5a~5nと、オン
ライン医療サービスの提供を支援するオンライン医療サービス提供支援装置1と、を備え
る。
【0016】
図1には、n人のユーザUとして、ユーザUa及びUnを図示し、n人の医師Dとして
、医師Da及びDnを図示している。ただし、以下の説明において、これらn人のユーザ
Uを区別することなく説明する場合には、符号を一部省略して、単に「ユーザU」と呼び
、同様に、これらn人の医師Dを区別することなく説明する場合には、符号を一部省略し
て、単に「医師D」と呼ぶ。
【0017】
また、n台のユーザ端末装置3として、ユーザ端末3a及び3nを図示し、n台の医師
端末装置5として、医師端末装置5a及び5nを図示している。ただし、以下の説明にお
いて、これらn台のユーザ端末装置3を区別することなく説明する場合には、符号を一部
省略して、単に「ユーザ端末装置3」と呼び、同様に、これらn台の医師端末装置5を区
別することなく説明する場合には、符号を一部省略して、単に「医師端末装置5」と呼ぶ
【0018】
図1に示すユーザ端末装置3は、ユーザUの操作を受け付け、オンライン医療サービス
の提供を医師D(医師端末装置5)に対して依頼する。ユーザ端末装置3は、第1通信ネ
ットワークN1に接続される。第1通信ネットワークN1は、有線通信ネットワークであ
ってよく、無線通信ネットワークであってもよい。なお、ユーザ端末装置3は、例えばス
マートフォン、タブレット端末、ラップトップコンピュータ等の情報処理装置であるが、
デスクトップ型コンピュータであってもよい。
【0019】
オンライン医療サービス提供支援装置1は、医師DがユーザUに対して実行するオンラ
イン医療サービスの提供を支援する装置である。例えば、オンライン医療サービス提供支
援装置1は、第1通信ネットワークN1を介して、ユーザ端末装置3からオンライン医療
サービスの提供依頼を受信し、第2通信ネットワークN2を介して、特定の医師Dが操作
する医師端末装置5に転送する。第2通信ネットワークN2は、有線通信ネットワークで
あってよく、無線通信ネットワークであってもよい。なお、オンライン医療サービス提供
支援装置1の台数に制限はない。
【0020】
医師端末装置5は、ユーザ端末装置1(オンライン医療サービス提供支援装置1)から
、第2通信ネットワークN2を介して送信されたオンライン医療サービスの提供依頼に応
じて、医師DがユーザUに対してオンライン医療サービスを提供するための装置である。
なお、医師端末装置5は、例えばデスクトップ型コンピュータ等の情報処理装置であるが
、スマートフォン、タブレット端末、ラップトップコンピュータ等の情報処理装置であっ
てもよい。
【0021】
図2は、本発明の一実施形態に係る電子キーの一例を示す図である。図1に示すオンラ
イン医療サービス提供支援システム100は、オンライン医療サービスの提供者である医
師Dと、サービス享受者であるユーザUとを図2に示す「電子キー」Kを介して、繋ぐこ
とが可能である。
【0022】
「電子キー」は、医師D(提供者)が提供可能なオンライン医療サービスの内容に応じ
た電子的なキーである。「電子キー」は、例えば、ユーザUが、ユーザ端末装置3におい
てダウンロードされた医療関連アプリ上で医師Dから相談等のオンライン医療サービスの
提供を受けるために取得する電子的なチケット等を含む。ユーザUは、企業や店舗、又は
医療機関が配布するキーコードを医療関連アプリに登録することによって、電子キーを取
得可能である。
【0023】
図2に示すように、電子キーKは、例えば、相談内容(サービスの名称)、ビデオ通話
(サービスの提供形態)による相談の有無、相談時間(10分)、相談回数(最大2回)
、及び、相談の有効期限(提供期間)(2020/10/1~2021/3/31)等の
サービス内容が対応づけられている。オンライン医療サービス提供支援システム100は
、異なる複数の種類の電子キーを発行可能であり、同種又は同内容の電子キーを複数回発
行することが可能である。
【0024】
図3は、本発明の一実施形態に係る電子キーの活用例を示す概念図である。図3に示す
ように、電子キーは、特定の企業が雇用する社員に対して提供するために発行される。例
えば、電子キーは、継続的な福利厚生の一環として社員(ユーザ)が自らのこと、又は、
家族(ユーザと一定の関係を有する他のユーザ)のことを医師(提供者)に対してチャッ
トで相談する際に使用される。電子キーは、社員のストレスチェック後のフォローとして
の社員と医師とのビデオ面談のために、又は、社員の新卒研修期間中のメンタルケアとし
ての社員と医師とのビデオ面談のために、発行されてもよい。
【0025】
図4は、本発明の一実施形態に係るオンライン医療サービス提供支援装置1の機能ブロ
ックの一例を示す図である。オンライン医療サービス提供支援装置1は、例示的に、オン
ライン医療サービスの提供を支援するための情報処理を実行する情報処理部11と、当該
情報処理を実行するための情報を記録する記録部20と、を備える。
【0026】
情報処理部11は、機能的に、情報取得部12(取得部)と、電子キー生成部13と、
提供者検索部14(検索部)と、出力情報生成部15と、サービス提供支援部16(提供
支援部)と、を備える。なお、情報処理部11の上記各部は、例えば、メモリやハードデ
ィスク等の記憶領域を用いたり、記憶領域に格納されているプログラムをプロセッサが実
行したりすることにより実現することができる。
【0027】
記録部20は、例えば、オンライン医療サービスを提供可能な一又は複数の提供者に関
する提供者情報PIと、オンライン医療サービスの内容に関するサービス内容情報SCI
と、電子キーKに関する電子キー情報EKIと、出力情報に関する出力情報OIと、を記
録する。例えば、記録部20は、一又は複数の電子キーごとに、当該電子キーに対応する
オンライン医療サービスを提供可能な一又は複数の提供者に関する提供者情報PIと、サ
ービス内容情報SCIと、を関連づけて記録する。
【0028】
提供者情報PIは、例えば、提供者の住所等(位置)、提供者が勤務する企業等(所属
)、提供者の性別、提供者の評価、及び、提供者の専門領域の少なくとも一つに関する情
報を含む。
【0029】
提供者の評価は、例えば、医療関連アプリ上で、複数のユーザが、オンライン医療サー
ビスの提供を行った提供者に対して入力した評価である。また、提供者の評価は、医療関
連アプリ上で、提供者が他の提供者に対して入力した評価を含んでもよい。
【0030】
提供者の評価は、例えば丸などの特定の形状のマークの数で表現される。例えば、丸マ
ーク5個は、最高評価である。なお、丸マークは、整数個である必要はなく、丸マーク3
.5個というように、3個の丸マークと半分(0.5個)の丸マークとで表現されてもよ
い。つまり、提供者の評価は、5段階評価である必要はなく、10段階評価でもその他の
評価方法が採用されてもよい。
【0031】
提供者の専門領域は、例えば、提供者が医師である場合は、医師が専門とする診療科で
ある。診療科には、例えば、内科、心療内科、神経科、呼吸器科、消化器科、循環器科、
アレルギー科、小児科、外科、及び、整形外科等を含む。
【0032】
サービス内容情報SCIは、オンライン医療サービスの提供形態、当該サービスの提供
期間、及び、当該サービスの提供回数の少なくとも一つに関する情報を含む。また、オン
ライン医療サービスの提供形態に関する情報は、例えば、通信ネットワーク上における電
子メールの送受信、当該ネットワーク上におけるチャット、音声通話、及び、ビデオ通話
の少なくとも一つを用いてサービスの提供が行われるか等に関する情報を含む。
【0033】
情報取得部12は、オンライン医療サービスの医師D等を含む提供者に関する提供者情
報PIと、オンライン医療サービスの内容に関するサービス内容情報SCIとを取得する
【0034】
電子キー生成部13は、情報取得部12が取得した提供者情報PIとサービス内容情報
SCIとに基づいて、提供者のオンライン医療サービスの内容に応じた、図2に示す電子
キーKを生成する。
【0035】
電子キー生成部13は、提供者情報PI及びサービス内容情報SCIの少なくとも一方
に基づいて電子キーKの価格を決定してもよい。例えば、電子キー生成部13は、提供者
情報PIに含まれる提供者の評価に基づいて、高評価の提供者からオンライン医療サービ
スの提供を受けることが可能な電子キーの価格を低評価の提供者からオンライン医療サー
ビスの提供を受けることが可能な電子キーの価格よりも高く設定してもよい。
【0036】
また、電子キー生成部13は、サービス内容情報SCIに含まれるサービスの提供期間
に基づいて、オンライン医療サービスの提供期間が長い電子キーの価格を提供期間が短い
電子キーの価格よりも高く設定してもよい。
【0037】
さらに、電子キー生成部13は、サービス内容情報SCIに含まれるサービスの提供形
態に基づいて、オンライン医療サービスが音声通話、及び、ビデオ通話の少なくとも一方
を介して提供される電子キーの価格を、通信ネットワーク上における電子メールの送受信
のみを介して提供される電子キーの価格よりも高く設定してもよい。
【0038】
提供者検索部14は、図1に示すユーザ端末装置3からの、所定の検索条件(例えば、
ユーザUの住所情報)を含む検索要求に基づいて、一又は複数の提供者から、所定の検索
条件に適合する一又は複数の提供者(例えば、ユーザUの住所の近くにいる提供者)を検
索する。所定の検索条件とは、特定の提供者を検索するための条件であり、位置情報の他
、例えば、相談の形態、対象者(ユーザU自身もしくはそれ以外か、又は、大人もしくは
子供か等)、治療期間、症状の発症時期、相談内容、性別、提供者の評価、及び、提供者
の専門領域の少なくとも一つに関する情報が含まれる。
【0039】
提供者検索部14は、所定の検索条件に適合する一又は複数の提供者ごとに適合度を算
出する。提供者検索部14は、適合度がより高い一又は複数の提供者を優先して抽出する
。例えば、提供者検索部14は、ユーザUの住所のより近くにいる提供者、又は、ユーザ
Uの住所のより近くの医療機関に所属する提供者をより適合度を高く算出する。
【0040】
また、提供者検索部14は、ユーザUが希望する診療科を検索条件として入力する場合
は、当該診療科を専門とする提供者をより適合度を高く算出する。さらに、提供者検索部
14は、複数の検索条件(例えば、提供者の評価、及び、提供者の専門領域)が入力され
る場合は、各検索条件を踏まえて、提供者の適合度を算出する。提供者検索部14は、複
数の検索条件を用いる場合、必要に応じて条件ごとに重みづけを付与した上で、提供者の
適合度を算出してもよい。複数の検索条件は、二つに限定されず、三つ以上でもよい。
【0041】
出力情報生成部15は、ユーザ端末装置3において出力するための出力情報を生成する
。出力情報生成部15は、提供者検索部14が算出した適合度に応じた出力形態で当該提
供者を出力するための出力情報を生成してもよい。出力情報生成部15は、電子キーKに
対応するサービス内容情報SCIを当該電子キーKに関連づけてユーザ端末装置3におい
て出力するための出力情報を生成してもよい。
【0042】
サービス提供支援部16は、ユーザが操作するユーザ端末装置3からの要求に基づいて
、電子キーKに対応するオンライン医療サービスの提供を支援する。
【0043】
<オンライン医療サービス提供支援処理>
(第1例)
図5から図10を参照して、本発明の一実施形態に係るオンライン医療サービス提供支
援処理の第1例を説明する。
【0044】
図5は、本発明の一実施形態に係るオンライン医療サービス提供支援処理の一例を示す
フローチャートである。前提として、例えばネットワークの所定のサイト又は記録媒体か
ら、本発明の実施形態に係るオンライン医療サービスの提供支援処理を含む医療関連アプ
リをダウンロードし、図1に示すオンライン医療サービス提供支援装置1に実行可能なよ
うに保存しておく。そして、医療関連アプリの実行が指示されると、当該アプリに基づく
プログラム動作が開始する。
【0045】
なお、ユーザ端末装置3及び医師端末装置5においても、オンライン医療サービス提供
支援システム100の要素として適切に作動するように事前に医療関連アプリを実行する
。ここで、まず、医療関連アプリにおける新規ユーザ登録の一例を説明する。
【0046】
図6は、本発明の一実施形態に係る医療関連アプリにおける新規ユーザ登録の一例を示
す図である。図1に示すユーザUの操作によって、医療関連アプリがユーザ端末装置3に
おいてダウンロードされている。ユーザUが、ユーザ端末装置3で表示された医療関連ア
プリのホーム画面G1における「相談者」(ユーザ)ボタンB1を押下する(ステップS
11)と、会員登録画面G3が表示される。
【0047】
ユーザUが会員登録画面G3における「会員登録」ボタンB3を押下する(ステップS
13)と、メールアドレス入力画面G5が表示される。ユーザUがメールアドレス入力画
面G5においてメールアドレスを入力した上で「送信」ボタンB5を押下する(ステップ
S15)と、パスコード入力画面G7が表示される。ユーザUがパスコード入力画面G7
においてパスコードを入力した上で「送信」ボタンB7を押下する(ステップS17)と
、入力情報を確認するための確認画面G9が表示される。ユーザUが確認画面G9におけ
る「確認」ボタンB9を押下し(ステップS19)、入力情報の確認を終えると、ユーザ
登録が完了する。
【0048】
図5に戻り、図1に示すオンライン医療サービス提供支援システム100は、オンライ
ン医療サービスの医師D等を含む提供者に関する提供者情報PIと、オンライン医療サー
ビスの内容に関するサービス内容情報SCIとを取得する(ステップS1)。オンライン
医療サービス提供支援システム100は、取得した提供者情報PIとサービス内容情報S
CIとに基づいて、提供者のオンライン医療サービスの内容に応じた電子キーKを生成す
る(ステップS3)。オンライン医療サービス提供支援システム100は、ユーザ端末装
置3からの要求に基づいて、電子キーKに対応するオンライン医療サービスの提供を支援
する(ステップS5)。
【0049】
図5に示すステップS1における情報取得処理、及び、ステップS3における電子キー
K生成処理の一例を図7及び図8を参照して具体的に説明する説明する。図7は、本発明
の一実施形態に係る電子キー発行(生成)に必要な情報を入力するための入力画面G2の
一例を示す図である。図8は、図7に示す入力画面G2で入力された結果を示す入力結果
画面G4の一例を示す図である。
【0050】
図7に示すように、図1に示すオンライン医療サービス提供支援装置1の管理者は、当該
装置1が備える表示装置(例えば図12に示す入出力インターフェイス等)において電子
キーKを発行するための各種情報を入力する。
【0051】
入力される各種情報のうち、例えば「キー発行可能数」、「キー1個あたりの利用可能
回数」、「提供サービス」、「利用開始日」、「利用終了日」、「公開開始日」、「公開
終了日」、及び「概要」等に関する情報は、オンライン医療サービスの内容に関するサー
ビス内容情報SCIに含まれる。
【0052】
また、入力される各種情報のうち、例えば「相談先-医療機関」、「相談先-医師性別
」、及び「相談先-医師診療科」等は、オンライン医療サービスの医師D等を含む提供者
に関する提供者情報PIに含まれる。
【0053】
図7に示すように、オンライン医療サービス提供支援装置1の管理者が入力画面G2に
おいて各種情報の入力を行い、「確認」ボタンB2を押下すると、図8に示す入力結果画
面G4が表示される。管理者が図8に示す入力結果画面G4で入力情報の確認を終え、「
発行」ボタンB4を押下すると、電子キーが発行される。
【0054】
次に、図5に示すステップS5におけるオンライン医療サービス提供支援処理の一例を
図9及び図10を参照して具体的に説明する説明する。図9は、本発明の一実施形態に係
る電子キーKの医療関連アプリへの登録処理及び相談項目選択処理の一例を示す図である
【0055】
図9に示すように、医療関連アプリに、ユーザUが保有する電子キーが一つも登録され
ていない場合に、ユーザUが、ユーザ端末装置3で表示された医療関連アプリの相談選択
画面G11における「相談」ボタンB11を押下する(ステップS21)と、電子キーを
登録するためのキー登録画面G13が表示される。他方で、医療関連アプリに、ユーザU
が保有する電子キーが一又は複数枚登録されている場合は、ユーザUが、ユーザ端末装置
3で表示された医療関連アプリの相談選択画面G11における「相談」ボタンB11を押
下する(ステップS21)と、登録された電子キーを一覧表示する一覧画面が表示されて
もよい。
【0056】
ユーザUがコード選択画面G23における「QRコードスキャン」ボタンB13を押下
する(ステップS23)と、QRコードスキャン画面G14が表示される。ユーザUは、
別途、医療機関や店舗等から取得していた電子キー発行のためのQRコード(登録商標)
を、例えば、ユーザ端末装置3のカメラ等(図12に示す入出力インターフェイス44等
)で読み取らせる(ステップS25)。
【0057】
他方で、ユーザUがキー登録画面G13における「英数字入力」ボタンB12を押下す
る(ステップS23)と、コード入力画面G15が表示される。ユーザUは、コード入力
画面G15において、別途、医療機関や店舗等から取得していた電子キー発行のためのテ
キストコードを入力して、「送信」ボタンB15を押下する(ステップS25)。
【0058】
次に、オンライン医療サービス提供支援装置1は、電子キーに対応するサービス内容情
報SCIを当該電子キーに関連づけてユーザ端末装置3において出力するための出力情報
を生成する。例えば、ユーザ端末装置3は、電子キー表示画面G17において、ユーザU
が所有する電子キーK1によって提供されるオンライン医療サービスの内容(サービス名
、サービス回数、サービス期間、及びサービス概要T等)を表示する。この構成によれば
、ユーザUは、自らが保有する電子キーK1のサービス内容を容易に把握可能である。
【0059】
また、ユーザ端末装置3は、電子キー表示画面G17において、ユーザUが所有する複
数の電子キーK1,K2,K3等をユーザUのスワイプ操作等により切り替えて表示可能
である。この構成によれば、ユーザUが複数の電子キーを所有する場合に、複数の電子キ
ーのそれぞれの内容を容易に把握可能である。
【0060】
ユーザUが電子キーK1のサービスの提供を受けたい場合は、電子キー表示画面G17
において、電子キーK1を表示しながら、「このキーで相談」ボタンB17を押下する(
ステップS27)と、相談項目選択画面G19が表示される。
【0061】
ステップS29として、ユーザUは、相談項目選択画面G19において、「相談方法」
、「相談の対象者」(例えばユーザU又はユーザUと一定の関係を有する親族等を対象と
して選択可能である。)、「対象者の情報」、及び、「相談の種類」(例えば「診療科」
、「症状」、及び「体の部位」等をプルダウン形式で選択可能である。)を入力可能であ
る。ユーザUは、「次へ」ボタンB19を押下すると、引き続き、相談項目を選択するた
めの、図10に示す相談項目選択画面G21が表示される。
【0062】
図10は、本発明の一実施形態に係る医療関連アプリにおける医師と相談を行うまでの
流れの一例を示す図である。
【0063】
ステップS31として、ユーザUは、相談項目選択画面G19において、「相談タイト
ル」、「いつから」(例えば、症状の発症時期)、「相談内容詳細」(例えばテキスト情
報)、「治療期間」及び、「医薬品名」(例えば現在服用している薬品名)を入力可能で
ある。ユーザUは、「次へ」ボタンB21を押下すると、入力した相談内容の確認画面G
23が表示される。
【0064】
ステップS33として、ユーザUは、相談内容の確認画面G23で相談内容を確認の上
、「この内容で相談する」ボタンB23を押下すると、ユーザ端末装置3から、入力した
相談内容に関する情報が、図1に示すオンライン医療サービス提供支援1に送信される(
ユーザ端末装置3からの要求)。オンライン医療サービス提供支援1は、入力した相談内
容に関する情報に基づいて、ユーザUに対してオンライン医療サービスを提供するための
提供者を、(必要に応じて算出された適合度等を参照して)検索する。また、オンライン
医療サービス提供支援1は、ユーザUが複数の相談依頼をする場合は、それぞれの相談依
頼を管理しており、各相談依頼に関する情報をユーザ端末装置3に提供可能である。
【0065】
ステップS35として、ユーザ端末装置3は、例えば、ユーザUが「健康一覧」ボタン
B25を押下すると、ユーザUが依頼した複数の相談依頼の内容を一覧で表示する相談依
頼一覧画面G25を表示可能である。また、オンライン医療サービス提供支援1において
、ユーザUが入力した相談依頼(タイトル「微熱が10日以上続く」)に対応する提供者
が決定される場合、ユーザ端末装置3において、相談をするためのチャット画面G27が
表示される。
【0066】
ステップS37として、ユーザUは、ユーザUと提供者「佐藤花子医師」とがチャット
画面G27を介して、ユーザUの息子「たっくん」の病状に関してチャット可能である。
ユーザUと提供者は、チャット画面G27において、テキスト情報、画像情報、及び、動
画情報の少なくとも一つの情報を送受信可能である。
【0067】
本発明の一実施形態に係るオンライン医療サービス提供支援処理の第1例では、オンラ
イン医療サービス提供支援システム100は、サービスの提供者に関する提供者情報PI
と、サービスの内容に関するサービス内容情報SCIとを取得し、提供者情報PIとサー
ビス内容情報SCIとに基づいて、提供者のサービスの内容に応じた電子キーKを生成し
、ユーザUが操作するユーザ端末装置3からの要求に基づいて、電子キーKに対応するサ
ービスの提供を支援する。よって、ユーザUは、取得した電子キーKに基づいて、自らが
希望する提供者からオンライン医療サービスを享受可能である。したがって、ユーザUに
対してオンライン医療サービスを適切に提供可能である。
【0068】
(第2例)
図11を参照して、本発明の一実施形態に係るオンライン医療サービス提供支援処理の
第2例を説明する。オンライン医療サービス提供支援処理の第2例では、まず、オンライ
ン医療サービス提供支援装置1がユーザUに適合する複数の提供者を(適合度の高い提供
者を優先して)ユーザUに提示した後、ユーザUが所望する提供者を選択する。以下では
、第1例と異なる点について特に説明する。
【0069】
図11は、本発明の一実施形態に係る医療関連アプリにおける特定の医師の選択処理の
一例を示す図である。図11に示すように、電子キーKの医療関連アプリへの登録が完了
した後、ユーザ端末装置3は、相談開始画面G31を表示可能である。
【0070】
ステップS41として、ユーザUが「医師を選択して相談」ボタンB31を押下すると
、オンライン医療サービス提供支援装置1は、図9のステップS29及び図10のステッ
プS31で入力した所定の検索条件に適合する一又は複数の提供者ごとに適合度を算出し
、適合度に応じた出力形態で当該提供者を出力するための出力情報を生成する。例えば、
ユーザ端末装置3は、オンライン医療サービス提供支援装置1で生成された出力情報を受
信して、医師選択画面G33を出力する。
【0071】
医師選択画面G33では、適合度がより高い医師を上から順に一覧表示する。例えば、
医師Aの適合度がより高く、次に、医師B、医師C、医師D、医師Eと続く。また、適合
度に応じた出力形態は、上記に限られない。例えば、ユーザ端末装置3は、より適合度が
高い医師をユーザUが選択し易く表示するために、より適合度が高い医師の項目をハイラ
イト表示してもよい。この構成によれば、ユーザUは、自らの希望にあった最適な提供者
を選択することが可能である。
【0072】
他方で、ユーザUが「医師を選ばずに相談」ボタンB32を押下すると、第1例と同様
に、オンライン医療サービス提供支援装置1がユーザUに適合する一の提供者を検索して
決定する。
【0073】
ステップS43として、ユーザUがユーザ端末装置3における医師選択画面G33で、
例えば医師Aを選択すると、相談開始画面G35が表示される。
【0074】
ステップS45として、ユーザUは、相談開始画面G35において「この医師に相談」
ボタンB35を押下すると、医師Aと相談を開始することができる。例えば、医師Aは、
「通話OK」とあることから、ユーザUは、医師Aと、チャットやメールの他、電話通話
やビデオ通話などで相談可能である。
【0075】
本発明の一実施形態に係るオンライン医療サービス提供支援処理の第2例では、オンラ
イン医療サービス提供支援システム100は、オンライン医療サービス提供支援装置1が
ユーザUに適合する複数の提供者を適合度に応じた出力形態でユーザUに提示した後、ユ
ーザUが所望する提供者を選択する。よって、オンライン医療サービスを提供可能な複数
の提供者の中から、ユーザUが所望する最適な提供者を選択することが可能である。した
がって、ユーザUに対してオンライン医療サービスをより適切に提供可能である。
【0076】
(第3例)
図12を参照して、本発明の一実施形態に係るオンライン医療サービス提供支援処理の
第3例を説明する。オンライン医療サービス提供支援処理の第3例では、オンライン医療
サービス提供支援システム100は、医療関連アプリ上において、オンライン診療用のオ
ンライン診療電子キー(例えば電子化された診察券)を更に管理可能である。オンライン
医療サービス提供支援システム100は、予め登録されているオンライン診療電子キーを
用いて、当該電子キーに対応する(医療機関に所属する)医師(提供者)によるオンライ
ン診療の予約処理を実行する。以下では、第1例及び第2例と異なる点について特に説明
する。
【0077】
図12は、本発明の一実施形態に係るオンライン診療電子キーを用いたオンライン診療
の予約処理の一例を示す図である。図12に示すように、医療関連アプリに、ユーザUが
保有するオンライン診療電子キーが一つも登録されていない場合(図9に示すステップS
21と同様な場合)に、ユーザUが、ユーザ端末装置3を操作して、ユーザ端末装置3で
表示された医療関連アプリの相談選択画面G41における「受診」ボタンB42を押下す
る(ステップS51)と、キー登録画面G43が表示される。ここで、「相談」ボタンB
41が押下される場合は、以降の画面は、オンライン健康相談を予約するために表示され
る。また、「受診」ボタンB42が押下される場合は、以降の画面は、オンライン診療を
予約するために表示される。
【0078】
ユーザUがキー登録画面G43における「医療施設を選択[診療]」ボタンB43を押
下する(ステップS53)と、ユーザUが一又は複数の医療施設を選択するための医療施
設選択画面G45が表示される。他方で、キー登録画面G43における「QRコードスキ
ャン」ボタン又は「英数字入力」ボタンが押下されると、図9に示すQRコードスキャン
画面G14又はコード入力画面G15のような各種画面が表示される。他方で、医療関連
アプリに、ユーザUが保有するオンライン診療電子キーが一又は複数枚登録されている場
合は、ユーザUが、ユーザ端末装置3で表示された医療関連アプリの相談選択画面G41
における「相談」ボタンB41又は「受診」ボタンB42を押下する(ステップS51)
と、登録された電子キーを一覧表示する一覧画面が表示されてもよい。
【0079】
医療施設選択画面G45では、ユーザUは、必要に応じて、「都道府県で検索」ボタン
B45又は「診療科で検索」ボタンB46を押下することで、特定の「都道府県」にある
医療施設をソートすることができ、又は、特定の「診療科」を扱う医師が在籍する医療施
設をソートすることができる。「1.Aクリニック」等の複数の医療施設が提示された医
療施設選択画面G45において、例えば、ユーザUが「4.Door.クリニック」を選
択する(ステップS55)と、ユーザUが保有する、「4.Door.クリニック」に対
応するオンライン診療電子キーKを表示する電子キー表示画面G47が表示される。
【0080】
また、ユーザ端末装置3は、図9に示す電子キー表示画面G17と同様に、ユーザUが
所有する複数のオンライン診療電子キーをユーザUのスワイプ操作等により切り替えて表
示可能である。この構成によれば、ユーザUが複数のオンライン診療電子キーを所有する
場合に、複数のオンライン診療電子キーのそれぞれの内容を容易に把握可能である。
【0081】
ユーザUがオンライン診療電子キーKのサービスの提供を受けたい場合は、電子キー表
示画面G47において、オンライン診療電子キーKを表示しながら、「このキーで相談」
ボタンB47を押下する(ステップS57)と、受診者を登録するための受診者登録画面
G59が表示される。ユーザUが受診者登録画面G59において受診者を登録等すること
によって、オンライン診療の予約が完了する。
【0082】
図13は、本発明の一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図
である。図13を参照して、図1に示すオンライン医療サービス提供支援システム100
におけるオンライン医療サービス提供支援装置1、ユーザ端末装置3及び医師端末装置5
を構成するのに用いることができるコンピュータのハードウェア構成の一例について説明
する。
【0083】
図13に示すように、コンピュータ40は、ハードウェア資源として、主に、プロセッ
サ41と、主記録装置42と、補助記録装置43と、入出力インターフェイス44と、通
信インターフェイス45とを備えており、これらはアドレスバス、データバス、コントロ
ールバス等を含むバスライン46を介して相互に接続されている。なお、バスライン46
と各ハードウェア資源との間には適宜インターフェイス回路(図示せず)が介在している
場合もある。
【0084】
プロセッサ41は、コンピュータ全体の制御を行う。プロセッサ41は、例えば、図4
に示すオンライン医療サービス提供支援装置1の情報処理部11に相当する。
【0085】
主記録装置42は、プロセッサ41に対して作業領域を提供し、SRAM(Stati
c Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Ran
dom Access Memory)等の揮発性メモリである。
【0086】
補助記録装置43は、ソフトウェアであるプログラム等やデータ等を格納する、HDD
やSSD、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。当該プログラムやデータ等は、
任意の時点で補助記録装置43からバスライン46を介して主記録装置42へとロードさ
れる。補助記録装置43は、例えば図4に示すオンライン医療サービス提供支援装置1の
記録部20に相当する。
【0087】
入出力インターフェイス44は、情報を提示すること及び情報の入力を受けることの一
方又は双方を行うものであり、カメラ、キーボード、マウス、ディスプレイ、タッチパネ
ル・ディスプレイ、マイク、スピーカ等である。
【0088】
通信インターフェイス45は、図1に示す第1及び第2通信ネットワークN1及びN2
を介して、オンライン医療サービス提供支援システム100におけるオンライン医療サー
ビス提供支援装置1、ユーザ端末装置3及び医師端末装置5のそれぞれが各種データを送
受信するためのものである。通信インターフェイス45と第1及び第2通信ネットワーク
N1,N2とは、有線又は無線で接続されうる。通信インターフェイス45は、ネットワ
ークに係る情報、例えば、Wi-Fiのアクセスポイントに係る情報、通信キャリアの基
地局に関する情報等も取得することがある。
【0089】
上に例示したハードウェア資源とソフトウェアとの協働により、コンピュータ40は、
所望の手段として機能し、所望のステップを実行し、所望の機能を実現させることできる
ことは、当業者には明らかである。
【0090】
なお、上記各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定
して解釈するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得る
とともに、本発明にはその等価物も含まれる。また、本発明は、上記各実施形態に開示さ
れている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の開示を形成できる。例えば、実
施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素は削除してもよい。さらに、異なる実
施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0091】
図14から図19を参照して、本発明の一実施形態に係るオンライン医療サービス提供
支援処理の他の例を説明する。図14は、本発明の他の実施形態に係るオンライン医療サ
ービス提供支援装置1Aの機能ブロックの一例を示す図である。オンライン医療サービス
提供支援装置1Aは、例えばアンケート管理部17を更に備える点で、図4に示すオンラ
イン医療サービス提供支援装置1とは異なる。以下では、オンライン医療サービス提供支
援装置1Aについて、オンライン医療サービス提供支援装置1と異なる点について特に説
明する。
【0092】
アンケート管理部17は、電子キーに対応するオフライン医療サービスの提供を受ける
ユーザが操作するユーザ端末装置3に対して、オフライン医療サービスの提供に関するア
ンケートへの回答を要求し、ユーザ端末装置3からアンケートの結果を受け付ける。
【0093】
「オフライン医療サービス」は、オフライン、つまり、インターネットとの接続がない
状態(例えば、コンピュータやノードと接続されていない状態)で実行される医療関連サ
ービスをいう。オフライン医療サービスは、例えば、オフライン(医療機関等)で、いわ
ゆる医療行為である診療又は診察を実行する「オフライン診療」を含む。オフライン医療
サービスは、例えば、ユーザがインフルエンザ又は新型コロナウイルスワクチン接種を受
けることを含む。なお、「オフライン医療サービス」は、医療行為には該当しない他の行
為であるオフラインでの相談(例えば健康相談)を含んでもよい。
【0094】
オンライン医療サービス提供支援装置1Aの電子キー生成部13は、提供者が提供する
オフライン医療サービスの内容に応じた電子キーを生成する。電子キー生成部13は、例
えば、提供者情報PIと、オフライン医療サービスの内容に関する情報を含むサービス内
容情報SCIと、に基づいて、提供者のオフライン医療サービスの内容に応じた電子キー
を生成する。
【0095】
なお、上記のとおり、電子キー生成部13は、オンライン医療サービス、又は、オフラ
イン医療サービスに対応づけられた電子キーを生成可能である。また、電子キー生成部1
3は、オンライン医療サービス、及び、オフライン医療サービスの双方に関連付けられた
電子キーを生成してもよい。
【0096】
以下では、オンライン医療サービス提供支援装置1Aが、オフライン医療サービスの提
供を受けるユーザが操作するユーザ端末装置3に対して、オフライン医療サービスの提供
に関するアンケートへの回答を要求し、ユーザ端末装置3からアンケートの結果を受け付
ける例を説明する。また、オフライン医療サービスの提供に関するアンケートとして、新
型コロナウイルスワクチン接種に関するアンケートを一例として説明する。
【0097】
アンケート管理部17は、新型コロナウイルスワクチン接種に関するアンケートは一回
又は複数回実施可能である。例えば、アンケート管理部17は、ユーザが新型コロナウイ
ルスワクチンを接種した当日(接種日)にアンケートを実施可能である。またアンケート
管理部17は、ユーザがオフライン医療サービスの提供を受けた時を基準として所定期間
が経過した後に、ユーザ端末装置3に対して、オフライン医療サービスの提供に関するア
ンケートへの回答を要求する。アンケート管理部17は、例えば、ワクチン接種日から一
週間経過後、及び、ワクチン接種日から二週間経過後の少なくとも一方のタイミングで、
さらにアンケートを実施可能である。
【0098】
なお、オンライン医療サービス提供支援装置1Aは、オンライン医療サービスの提供を
受けるユーザが操作するユーザ端末装置3に対して、オンライン医療サービスの提供に関
するアンケートへの回答を要求し、ユーザ端末装置3からアンケートの結果を受け付けて
もよい。
【0099】
図15は、本発明の一実施形態に係る医療関連アプリにおけるアンケート回答処理の一
例を示す図である。まず前提として、新型コロナウイルスワクチン接種(オフライン医療
サービス)に関連付けられた電子キーKが医療関連アプリに事前に登録されている。新型
コロナウイルスワクチン接種(オフライン医療サービス)に関連付けられた電子キーKは
、さらに、特定の医師等とのオンライン相談等のオンライン医療サービスに関連付けられ
てもよい。図15に示すように、ユーザによりホーム画面G61における「相談・回答」
ボタンB61が押下される(ステップS61)場合、電子キーを選択するための電子キー
選択画面G63が表示される(ステップS63)。ユーザ端末装置3は、図9に示す電子
キー表示画面G17と同様に、ユーザが所有する複数の電子キーKをユーザのスワイプ操
作等により切り替えて表示可能である。なお、電子キーKの発行元は、特定の医療機関で
もよいし、厚生労働省等の特定の行政機関でもよい。
【0100】
電子キー選択画面G63において、ユーザが、新型コロナウイルスワクチン接種に関す
るアンケートに回答するための電子キーKを選択し(表示しながら)、「回答」ボタンB
63を押下する場合は、「相談の種類」を決定するための決定画面G65が表示される(
ステップS65)。ユーザは、決定画面G65において「相談の種類」として「新型コロ
ナワクチンの副反応アンケート」を決定する。なお、図15の例では、決定画面G65に
おいて「相談の種類」として「新型コロナワクチンの副反応アンケート」のみが表示され
ているが、「新型コロナワクチンの副反応に関するオンライン相談」などの他の種類の「
相談」が、「新型コロナワクチンの副反応アンケート」に加えて決定可能に表示されても
よい。また、決定画面G65おいて、ユーザは、「相談の対象者」及び「対象者の情報」
(例えば、生年月日、性別、住所)などの情報を入力可能である。
【0101】
ユーザが決定画面G65における「次へ」ボタンB65を押下すると、ユーザが「新型
コロナワクチンアンケート1回目」に関するチャット画面G67が表示される(ステップ
S67)。ユーザがチャット画面G67における「回答する」ボタンB67を押下すると
図16に示すアンケート入力画面G69が表示される。
【0102】
図16は、本発明の一実施形態に係るワクチン接種当日のアンケート回答の一例を示す
図である。アンケート入力画面G69において、ユーザは、例えば、ワクチン接種日(2
021年8月25日)、ワクチン接種券番号、発熱の有無、じんましんの有無、倦怠感の
有無などの情報を入力する。アンケート入力画面G69における、これらのアンケート項
目はあくまで一例であり、アンケート項目は、他の項目を含んでもよい。また、ユーザは
、ワクチン接種券についてユーザ端末装置3を用いて撮像して、撮像されたことによって
生成された画像情報を医療関連アプリにアップロードすることも可能である。アンケート
入力画面G69においてユーザによるワクチン接種当日のアンケートの回答が完了すると
図15のチャット画面G67において「回答ありがとうございました。」というコメン
トが表示される。
【0103】
図14に示すアンケート管理部17は、ユーザがオフライン医療サービスの提供を受け
た時を基準として第1所定期間(例えば一週間)が経過した後に、ユーザ端末装置3に対
して、オフライン医療サービスの提供に関する第1アンケート(例えば後述する図18
示すアンケート入力画面の内容)への回答を要求し、ユーザがオフライン医療サービスの
提供を受けた時を基準として、第1所定期間よりも長い第2所定期間(例えば二週間)が
経過した後に、ユーザ端末装置3に対して、オフライン医療サービスの提供に関する第2
アンケート(例えば後述する図19に示すアンケート入力画面の内容)への回答を要求す
る。また、第1アンケートの項目と、第2アンケートの項目とは異なる。
【0104】
図17は、本発明の一実施形態に係る医療関連アプリにおけるアンケート回答処理の他
の一例を示す図である。具体的には、図17は、図14に示すアンケート管理部17が、
ユーザがオフライン医療サービスの提供を受けた時(2021年8月25日)を基準とし
て所定期間(一週間及び二週間)が経過した後に、ユーザ端末装置3に対して、オフライ
ン医療サービスの提供に関するアンケートへの回答を要求する場合の例である。
【0105】
前提として、図17に示す「新型コロナワクチンの副反応アンケート」に関するチャッ
ト画面G71の例においては、ワクチン接種当日のアンケートの回答は終了している。そ
して、チャット画面G71には、ワクチン接種日2021年8月25日の一週間後の20
21年9月1日に、二回目の新型コロナウイルスワクチン接種に関するアンケートをユー
ザに要求するためのコメントとともに「回答する」ボタンB71が表示される(ステップ
S71)。ユーザがチャット画面G71における「回答する」ボタンB71を押下すると
図18に示すアンケート入力画面G81が表示される。
【0106】
図18は、本発明の一実施形態に係るワクチン接種日から一週間経過後のアンケート回
答の一例を示す図である。アンケート入力画面G81において、ユーザは、例えば、発熱
の有無、発熱が継続した期間、最高体温、注射部位などの情報を入力する。なお、アンケ
ート入力画面G81における、これらのアンケート項目はあくまで一例であり、アンケー
ト項目は、他の項目を含んでもよい。アンケート入力画面G81においてユーザによるワ
クチン接種日の一週間後のアンケートの回答が完了すると、図17のチャット画面G73
において「回答ありがとうございました」というコメントが表示される。
【0107】
なお、チャット画面G71において、2021年9月1日に、二回目の新型コロナウイ
ルスワクチン接種に関するアンケートをユーザに要求するためのコメントとともに「回答
する」ボタンB71が表示された後、仮に、2021年9月6日までにアンケートの回答
がない場合は、アンケート管理部17は、図17のチャット画面G73においてアンケー
トの回答をリマインドするためのコメント「明日が締切となっております。ご回答をお願
いします。」を表示してもよい。またリマインドは、回答期限前日のみならず、他の特定
のタイミングで一回又は複数回実施されてもよい。さらに、リマインドは、ワクチン接種
当日にアンケートへの回答がない場合に実施されてもよいし、ワクチン接種日から二週間
後の三回目のアンケートへの回答がない場合に実施されてもよい。
【0108】
次に、チャット画面G73には、ワクチン接種日2021年8月25日の二週間後の2
021年9月8日に、三回目の新型コロナウイルスワクチン接種に関するアンケートをユ
ーザに要求するためのコメントとともに「回答する」ボタンB73が表示される(ステッ
プS73)。ユーザがチャット画面73における「回答する」ボタンB73を押下すると
図19に示すアンケート入力画面G83が表示される。
【0109】
図19は、本発明の一実施形態に係るワクチン接種日から二週間経過後のアンケート回
答の一例を示す図である。アンケート入力画面G81において、ユーザは、例えば、ワク
チン接種後の医療機関での受診の有無、受診日、入院の有無などの情報を入力する。なお
、アンケート入力画面G83における、これらのアンケート項目はあくまで一例であり、
アンケート項目は、他の項目を含んでもよい。上記のとおり、図18に示すアンケート入
力画面G81のアンケート項目と、図19に示すアンケート入力画面G83のアンケート
項目とは、異なる。この構成によれば、サービスの提供者が、サービスの提供後における
経時的なユーザの体調変化等を正確に把握するためである。
【0110】
図19におけるアンケート入力画面G83においてユーザによるワクチン接種日の二週
間後のアンケートの回答が完了すると、図17のチャット画面G75において「回答あり
がとうございました 医師に無料でチャット相談できるキーコードをプレゼントします」
というコメントとともに、「相談キー取得」ボタンB75が表示される。ユーザが「相談
キー取得」ボタンB75を押下すると、アンケートを回答した報酬として、ワクチン接種
のための電子キーとは異なる電子キーを取得できる。
【0111】
このように、図14に示すサービス提供支援部16は、ユーザがユーザ端末装置3を介
してアンケートへ回答した場合に、ユーザへの報酬として、図15に示すオフライン医療
サービスに対応する電子キーKとは異なる電子キーの提供を支援する。電子キーKとは異
なる電子キーとは、例えば、新型コロナウイルスワクチン接種(オフライン医療サービス
)とは異なる種類のサービスに関連付けられた電子キーである。当該電子キーは、例えば
、ワクチン接種又は特定の疾患等に関する医師との有料又は無料のオンライン相談(オン
ライン医療サービス)に対応付けられた電子キーを含む。
【0112】
なお、サービス提供支援部16は、ユーザが予定されていた三回すべてのアンケートに
回答した場合のみならず、アンケートへの回答が完了するたびに、ユーザへの報酬として
、新型コロナウイルスワクチン接種(オフライン医療サービス)とは異なる種類のサービ
スに関連付けられた電子キーを提供可能である。
【符号の説明】
【0113】
1,1A…オンライン医療サービス提供支援装置、3a…3n…ユーザ端末装置、5a
…5n…提供者端末、11…情報処理部、12…情報取得部、13…電子キー生成部、1
4…提供者検索部、15…出力情報生成部、16…サービス提供支援部、17…アンケー
ト管理部、20…記録部、40…コンピュータ、41…プロセッサ、42…主記録装置、
43…補助記録装置、44…入出力インターフェイス、45…通信インターフェイス、4
6…バスライン、100…オンライン医療サービス提供支援システム
図1
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