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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023159300
(43)【公開日】2023-10-31
(54)【発明の名称】除草剤組成物
(51)【国際特許分類】
   A01N 25/04 20060101AFI20231024BHJP
   A01P 13/00 20060101ALI20231024BHJP
   A01N 37/26 20060101ALI20231024BHJP
   A01N 41/10 20060101ALI20231024BHJP
   A01N 57/20 20060101ALI20231024BHJP
   A01N 37/40 20060101ALI20231024BHJP
   A01N 43/80 20060101ALI20231024BHJP
【FI】
A01N25/04 102
A01P13/00
A01N37/26
A01N41/10 A
A01N57/20 G
A01N37/40
A01N43/80 101
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023134515
(22)【出願日】2023-08-22
(62)【分割の表示】P 2020567501の分割
【原出願日】2019-06-05
(31)【優先権主張番号】62/680,914
(32)【優先日】2018-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】501231613
【氏名又は名称】モンサント テクノロジー エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】ヘミングハウス,ジョン
(72)【発明者】
【氏名】セングプタ,アショク・ケー
(57)【要約】      (修正有)
【課題】親油性、油溶解性の除草剤及び/又は不溶性の固体除草剤を多量に含んでいる安定な除草剤組成物を提供する。
【解決手段】除草剤分散液組成物であって、非水性液体を含んでいる油連続相;油連続相の中の第1のバルク分散相(第1のバルク分散相は、少なくとも部分的にアセトアミド系除草剤及び/又はオーキシン除草剤用親和性溶媒に溶解したオーキシン除草剤を含んでいる);及び、油連続相の中の第2のバルク分散相(第2のバルク分散相は、固相除草剤を含んでいる);を含んでいる、除草剤分散液組成物とする。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
油中油共エマルション殺有害生物剤組成物であって、
(a)第1の非水性液体を含んでいる油連続相;
(b)該油連続相の中に乳化している第1の分散相(ここで、該第1の分散相は、第2
の非水性液体及びその第2の非水性液体の中に溶解している殺有害生物活性成分を含んで
いる);
(c)該油連続相の中に乳化している第2の分散相(ここで、該第2の分散相は、第3
の非水性液体を含んでおり、及び、固相殺有害生物活性成分がその第3の非水性液体の中
に分散している);
(d)レオロジー調節剤;
(e)乳化剤;及び、
(f)分散剤(ここで、該分散剤は、該第1の非水性液体の中で不溶性である);
を含んでおり、並びに、ここで、第1の非水性液体、第2の非水性液体及び第3の非水性
液体は、異なっており、そして、互いに実質的に不混和性である、前記油中油共エマルシ
ョン殺有害生物剤組成物。
【請求項2】
前記第1の非水性液体が、約10以下、約5以下、約4以下、約3.5以下、約3以下
、約2.5以下又は約2以下の、25℃で測定された誘電率を有する、請求項1の組成物
【請求項3】
前記第1の非水性液体が、炭化水素系液体、植物油、シリコーン油及びそれらの混合物
からなる群から選択される、請求項1又は2の組成物。
【請求項4】
前記第2の非水性液体が、油性殺有害生物活性成分、植物油、エステル油、アミド油、
芳香族油及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1~3のいずれか1項の
組成物。
【請求項5】
前記第3の非水性液体が、シリコーン油、炭化水素系液体、植物油及びそれらの混合物
からなる群から選択される、請求項1~4のいずれか1項の組成物。
【請求項6】
前記第3の非水性液体が、ヒマシ油を含んでいる、請求項1~5のいずれか1項の組成
物。
【請求項7】
前記第3の非水性液体が、シリコーン油を含んでいる、請求項1~6のいずれか1項の
組成物。
【請求項8】
前記第2の分散相が、アクリレート/エチルヘキシルアクリレート/ジメチコーンメタ
クリレートのコポリマーを含んでいる分散剤を含んでいる、請求項1~7のいずれか1項
の組成物。
【請求項9】
前記第2の非水性液体に溶解している前記殺有害生物活性成分が、オーキシン除草剤を
含んでいる、請求項1~8のいずれか1項の組成物。
【請求項10】
前記固相殺有害生物活性成分が、ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(H
PPD)阻害薬、オーキシン除草剤、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPO)
阻害薬、グリホサート、グルホシネート及びそれらの塩からなる群から選択される少なく
とも1種類の固相除草剤を含んでいる、請求項1~9のいずれか1項の組成物。
【請求項11】
殺有害生物剤分散液組成物であって、
(a)油連続相(ここで、該油連続相は、約10以下の25℃で測定された誘電率及び
当該イオン性殺有害生物活性成分に対する僅かな溶解作用を有する非水性液体を含んでい
る);
(b)分散相(ここで、該分散相は、該油連続相の中に懸濁しているイオン性殺有害生
物活性成分を含んでいる);
(c)レオロジー調節剤;及び、
(d)分散剤;
を含んでいる、前記殺有害生物剤分散液組成物。
【請求項12】
前記イオン性殺有害生物活性成分が固相殺有害生物活性成分である、請求項11の組成
物。
【請求項13】
前記イオン性殺有害生物活性成分が、グリホサート、グルホシネート、オーキシン除草
剤又はそれらの塩からなる群から選択される固相イオン性除草剤を含んでいる、請求項1
1又は12の組成物。
【請求項14】
前記イオン性殺有害生物活性成分が、前記連続相の非水性液体と不混和性である極性液
体の中に溶解しており、及び、得られた溶液が、前記連続相の中に乳化して油中極性液体
エマルションを形成している、請求項11~13のいずれか1項の組成物。
【請求項15】
前記極性液体が、水、アルコール、ポリオール、エーテル、極性エステル、極性アミド
及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項14の組成物。
【請求項16】
前記非水性液体が、油性殺有害生物活性成分、炭化水素系液体、植物油、エステル油、
アミド油、芳香族油、シリコーン油及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求
項11~15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項17】
前記非水性液体が、約5以下、約4以下、約3.5以下、約3以下、約2.5以下又は
約2以下の、25℃で測定された誘電率を有している、請求項11~16のいずれか1項
に記載の組成物。
【請求項18】
前記非水性液体が、アセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ブテナクロール、
カルベタミド、デラクロール、デタチル(dethatyl)、ジメタクロール、ジメテ
ナミド、ジメテナミド-P、メフェナセット、メタザクロール(metazochlor
)、メトラクロール、S-メトラクロール、ナプロパミド、プレチラクロール、プロナミ
ド、プロパクロール、プロピソクロール、プリナクロール、テルブクロール、テニルクロ
ール及びキシラクロール、それらの塩及びエステル並びにそれらの混合物からなる群から
選択されるアセトアミド系除草剤を含んでいる、請求項11~17のいずれか1項に記載
の組成物。
【請求項19】
油中極性液体及び油中油共エマルション殺有害生物剤組成物であって、
(a)水と実質的に不混和性である非水性液体を含んでいる第1の液体を含んでいる油
連続相;
(b)該油連続相の中に乳化している第1の分散相(ここで、該第1の分散相は、第2
の液体及びその第2の液体の中に溶解している殺有害生物活性成分を含んでいる);
(c)該油連続相の中に乳化している第2の分散相(ここで、該第2の分散相は、第3
の液体及びその第3の液体の中に分散している固相殺有害生物活性成分を含んでいる);
(d)レオロジー調節剤;
(e)乳化剤;及び、
(f)分散剤(ここで、該分散剤は、該第1の液体の中で不溶性である);
を含んでおり、並びに、ここで、第1の液体、第2の液体及び第3の液体は、異なってお
り、そして、互いに実質的に不混和性である、前記油中極性液体及び油中油共エマルショ
ン殺有害生物剤組成物。
【請求項20】
前記第1の液体が、約10以下、約5以下、約4以下、約3.5以下、約3以下、約2
.5以下又は約2以下の、25℃で測定された誘電率を有する、請求項19の組成物。
【請求項21】
前記第1の液体が、炭化水素系液体、植物油、シリコーン油及びそれらの混合物からな
る群から選択される、請求項19又は20の組成物。
【請求項22】
前記第2の液体が、極性液体、植物油、エステル油、アミド油、芳香族油及びそれらの
混合物からなる群から選択される、請求項19~21のいずれか1項の組成物。
【請求項23】
前記第2の液体が、ヒマシ油を含んでいる、請求項19~22のいずれか1項の組成物
【請求項24】
前記極性液体が、水、アルコール類、ポリオール類、エーテル類、極性エステル類、極
性アミド類及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項23の組成物。
【請求項25】
前記第3の液体が、炭化水素系液体、植物油、シリコーン油及びそれらの混合物からな
る群から選択される、請求項19~24のいずれか1項の組成物。
【請求項26】
前記第3の液体が、シリコーン油を含んでいる、請求項19~25のいずれか1項の組
成物。
【請求項27】
前記第2の分散相が、アクリレート/エチルヘキシルアクリレート/ジメチコーンメタ
クリレートのコポリマーを含んでいる分散剤を含んでいる、請求項19~26のいずれか
1項の組成物。
【請求項28】
前記第2の液体に溶解している前記殺有害生物活性成分が、オーキシン除草剤を含んで
いる、請求項19~27のいずれか1項の組成物。
【請求項29】
前記固相殺有害生物活性成分が、ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(H
PPD)阻害薬、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPO)阻害薬及びそれらの
組合せからなる群から選択される少なくとも1種類の固相除草剤を含んでいる、請求項1
9~28のいずれか1項の組成物。
【請求項30】
油中蝋及び油中油共エマルション殺有害生物剤組成物であって、
(a)水と実質的に不混和性である非水性液体を含んでいる第1の液体を含んでいる油
連続相;
(b)該油連続相の中に乳化している第1の分散相(ここで、該第1の分散相は、(i
)該第1の液体と実質的に不混和性である第2の液体及び(ii)蝋状固体を含んでおり
、並びに、場合により、該第2の液体及び/又は該蝋状固体の溶融形態の中で可溶性であ
る殺有害生物活性成分を含んでいる);
(c)該油連続相の中に乳化している第2の分散相(ここで、該第2の分散相は、(i
)該第1の液体と実質的に不混和性である第3の液体及び(ii)該第3の液体の中に分
散している殺有害生物活性成分を含んでいる);
(d)該油連続相の中に乳化している第3の分散相(ここで、該第3の分散相は、第4
の液体及びその第4の液体の中に分散している固相殺有害生物活性成分を含んでいる);
(e)レオロジー調節剤;
(f)乳化剤;及び、
(g)分散剤(ここで、該分散剤は、該第1の液体の中で不溶性である);
を含んでいる、前記油中蝋及び油中油共エマルション殺有害生物剤組成物。
【請求項31】
前記第1の液体が、約10以下、約5以下、約4以下、約3.5以下、約3以下、約2
.5以下又は約2以下の、25℃で測定された誘電率を有する、請求項30の組成物。
【請求項32】
前記第1の液体が、炭化水素系液体、植物油、シリコーン油及びそれらの混合物からな
る群から選択される、請求項30又は31の組成物。
【請求項33】
前記第2の液体が、極性液体、植物油、エステル油、アミド油、芳香族油及びそれらの
混合物からなる群から選択される、請求項30~32のいずれか1項の組成物。
【請求項34】
前記極性液体が、水、アルコール類、ポリオール類、エーテル類、極性エステル類、極
性アミド類及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項33の組成物。
【請求項35】
前記蝋状固体と前記第2の液体の混合物がその蝋状固体の融点を超えて加熱されたとき
に、前記蝋状固体が前記第2の液体と混和性である、請求項30~34のいずれか1項の
組成物。
【請求項36】
前記蝋状固体と前記第2の液体の混合物が、前記蝋状固体を溶融させ及びその溶融した
蝋状固体を前記第2の液体と混合させることによって調製される、請求項35の組成物。
【請求項37】
前記第1の分散相が前記蝋状固体の融点を下回る温度において固体粒子状物質を含んで
いる、請求項30~36のいずれか1項の組成物。
【請求項38】
前記第2の液体が、前記蝋状固体を含んでいる固体マトリックスの中に存在している、
請求項30~37のいずれか1項の組成物。
【請求項39】
前記蝋状固体が、高分子量ポリマー蝋、炭化水素蝋、天然蝋、トリグリセリド蝋、エス
テル蝋及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項30~38のいずれか1項
の組成物。
【請求項40】
前記高分子量ポリマー蝋が、ポリエチレングリコール蝋を含んでいる、請求項39の組
成物。
【請求項41】
前記ポリエチレングリコール蝋が、約1000Da以上の平均分子量又は約1000D
a~約9000Daの平均分子量を有している、請求項40の組成物。
【請求項42】
前記蝋状固体が、約35℃~約95℃、約40℃~約95℃、約50℃~約95℃又は
約60℃~約95℃の融点を有している、請求項30~41のいずれか1項に記載の組成
物。
【請求項43】
前記第1の分散相の中の第2の液体の量が、その第1の分散相の約95重量%以下であ
る、請求項30~42のいずれか1項の組成物。
【請求項44】
前記第2の液体と前記第3の液体が同一である、請求項30~43のいずれか1項の組
成物。
【請求項45】
前記第2の液体及び/又は第3の液体がヒマシ油を含んでいる、請求項30~44のい
ずれか1項の組成物。
【請求項46】
前記第4の液体が、炭化水素系液体、植物油、シリコーン油及びそれらの混合物からな
る群から選択される、請求項30~45のいずれか1項の組成物。
【請求項47】
前記第4の液体が、シリコーン油を含んでいる、請求項30~46のいずれか1項の組
成物。
【請求項48】
前記第3の分散相が、アクリレート/エチルヘキシルアクリレート/ジメチコーンメタ
クリレートのコポリマーを含んでいる分散剤を含んでいる、請求項30~47のいずれか
1項の組成物。
【請求項49】
前記第2の液体及び/又は前記蝋状固体の溶融形態の中で可溶性である前記殺有害生物
活性成分が、アセトアミド系除草剤を含んでいる、請求項30~48のいずれか1項の組
成物。
【請求項50】
前記第3の液体の中に分散している前記殺有害生物活性成分が、オーキシン除草剤を含
んでいる、請求項30~49のいずれか1項の組成物。
【請求項51】
前記固相殺有害生物活性成分が、ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(H
PPD)阻害薬、オーキシン除草剤、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPO)
阻害薬、グリホサート、グルホシネート及びそれらの塩からなる群から選択される少なく
とも1種類の固相除草剤を含んでいる、請求項30~50のいずれか1項の組成物。
【請求項52】
前記レオロジー調節剤が、約-20℃~約54℃の温度範囲にわたって有効である、請
求項1~51のいずれか1項の組成物。
【請求項53】
前記レオロジー調節剤が、表面が修飾されたスメクタイト粘土を含んでいる、請求項1
~52のいずれか1項の組成物。
【請求項54】
前記レオロジー調節剤が、表面修飾界面活性剤の組み合わせ(そのうちの少なくとも1
種類は、2,000ダルトンを超える分子量を有する高分子界面活性剤である)によって
付与された複数の表面修飾を有している表面が修飾されたスメクタイト粘土を含んでいる
、請求項1~53のいずれか1項の組成物。
【請求項55】
前記表面が修飾されたスメクタイト粘土が、その粘土の降伏応力及び剪断減少特性(s
hear-thinning properties)を増大させるためにより小さな粒
子サイズに摩砕される、請求項53又は54の組成物。
【請求項56】
前記分散剤が、名目上不溶性であるコモノマー及び前記油連続相の中で極めて溶解性で
ある第2のコモノマーを含んでいるブロックコポリマー又はグラフトコポリマーを含んで
いる、請求項1~55のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項57】
前記分散剤が、PEG30-ジポリヒドロキシステアレートを含んでいる、請求項1~
56のいずれか1項の組成物。
【請求項58】
前記乳化剤が7より大きいHLB値を有する1種類以上の界面活性剤を含んでいる、請
求項1~57のいずれか1項の組成物。
【請求項59】
前記界面活性剤が非イオン性界面活性剤を含んでいる、請求項58の組成物。
【請求項60】
前記界面活性剤がイオン性界面活性剤を含んでいる、請求項58又は59の組成物。
【請求項61】
前記イオン性界面活性剤が、アルキル/アリールエーテルスルフェート、アルキル/ア
リールエーテルスルホネート、アルキル/アリールエーテルカルボキシレート、アルキル
/アリールエーテルホスフェート、ジアルキルスルホスクシネート、エトキシ化エーテル
アミン、エトキシ化プロポキシ化エーテルアミン、アルキル/アリール第4級アミン化合
物、アルキル/アリール第4級ホスホニウム化合物、エトキシ化アルキル/アリール第4
級アミン化合物、エトキシ化アルキル/アリール第4級ホスホニウム化合物、ベタイン、
スルタイン、リン脂質及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項60の組成
物。
【請求項62】
除草剤分散液組成物であって、
非水性液体を含んでいる油連続相;及び、
アセトアミド系除草剤と蝋状固体を含んでいる固体マトリックスの粒状物質を含んでい
る分散相;
を含んでいる、前記除草剤分散液組成物。
【請求項63】
前記アセトアミド系除草剤の濃度が、少なくとも約10重量%、少なくとも約15重量
%、少なくとも約20重量%、少なくとも約25重量%、少なくとも約30重量%、少な
くとも約35重量%又は少なくとも約40重量%である、請求項62の組成物。
【請求項64】
前記アセトアミド系除草剤の濃度が、約10重量%~約65重量%、約20重量%~約
65重量%、約30重量%~約65重量%、約40重量%~約65重量%、約50重量%
~約65重量%、約10重量%~約60重量%、約20重量%~約60重量%、約30重
量%~約60重量%、約40重量%~約60重量%、約50重量%~約60重量%、約1
0重量%~約55重量%、約20重量%~約55重量%、約30重量%~約55重量%、
約40重量%~約55重量%、約50重量%~約55重量%又は約40重量%~約50重
量%である、請求項62の組成物。
【請求項65】
シリコーン油の中に分散している固相除草剤を含んでいる第2の分散相をさらに含んで
いる、請求項62~64のいずれか1項の組成物。
【請求項66】
前記シリコーン油が、約5cst~約100,000cst、約5cst~約10,0
00cst、約5cst~約1,000cst、約5cst~約500cst、約10c
st~約100,000cst、約10cst~約10,000cst、約10cst~
約1,000cst、約10cst~約500cst、約20cst~約100,000
cst、約20cst~約10,000cst、約20cst~約1,000cst又は
約20cst~約500cstの粘度を有する、請求項65の組成物。
【請求項67】
前記固相除草剤が、アクロニフェン、アミトロール、ベフルブタミド、ベンゾフェナッ
プ、クロマゾン、ジフルフェニカン、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモン、イ
ソキサクロルトール、イソキサフルトール、メソトリオン、ノルフルラゾン、ピコリナフ
ェン、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、スルコトリオン、テンボトリオン、トプラメ
ゾン、トルピラレート、テフリルトリオン、それらの塩及びエステル並びにそれらの混合
物からなる群から選択される少なくとも1種類のヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシ
ゲナーゼ(HPPD)阻害薬を含んでいる、請求項65又は66の組成物。
【請求項68】
前記固相除草剤がイソキサフルトールを含んでいる、請求項65~67のいずれか1項
の組成物。
【請求項69】
アセトアミド系除草剤と蝋状固体を含んでいる固体マトリックスの粒状物質を含んでい
る除草剤組成物であって、該粒状物質が水の中に分散している、前記除草剤組成物。
【請求項70】
アセトアミド系除草剤と蝋状固体の重量比が、少なくとも約1:1、少なくとも約1.
5:1、少なくとも約2:1又は少なくとも約3:1である、請求項62~69のいずれ
か1項の組成物。
【請求項71】
アセトアミド系除草剤と蝋状固体の重量比が、約1:1~約5:1、約1:1~約4:
1、約1:1~約3:1、約1.5:1~約5:1、約1.5:1~約4:1、約1.5
:1~約3:1、約2:1~約5:1、約2:1~約4:1又は約2:1~約3:1であ
る、請求項62~69のいずれか1項の組成物。
【請求項72】
前記アセトアミド系除草剤が、アセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ブテナ
クロール、カルベタミド、デラクロール、デタチル(dethatyl)、ジメタクロー
ル、ジメテナミド、ジメテナミド-P、メフェナセット、メタザクロール(metazo
chlor)、メトラクロール、S-メトラクロール、ナプロパミド、プレチラクロール
、プロナミド、プロパクロール、プロピソクロール、プリナクロール、テルブクロール、
テニルクロール及びキシラクロール、それらの塩及びエステル並びにそれらの混合物から
なる群から選択される、請求項62~71のいずれか1項の組成物。
【請求項73】
前記アセトアミド系除草剤が、アセトクロール、アラクロール、メトラクロール、S-
メトラクロール及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項62~72のいず
れか1項の組成物。
【請求項74】
前記アセトアミド系除草剤がアセトクロールを含んでいる、請求項62~73のいずれ
か1項の組成物。
【請求項75】
前記蝋状固体が、高分子量ポリマー蝋、炭化水素蝋、天然蝋、トリグリセリド蝋、エス
テル蝋及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項62~74のいずれか1項
の組成物。
【請求項76】
前記高分子量ポリマー蝋がポリエチレングリコール蝋を含んでいる、請求項75の組成
物。
【請求項77】
前記ポリエチレングリコール蝋が、約1000Da以上の平均分子量又は約1000D
a~約9000Daの平均分子量を有している、請求項76の組成物。
【請求項78】
前記蝋状固体が、約35℃~約95℃、約40℃~約95℃、約50℃~約95℃又は
約60℃~約95℃の融点を有している、請求項62~77のいずれか1項の組成物。
【請求項79】
除草剤分散液組成物であって、
アセトアミド系除草剤と非水性液体を含んでいる油連続相(ここで、該非水性液体とア
セトアミド系除草剤の重量比は、少なくとも約1:1、少なくとも約1.1:1、少なく
とも約1.2:1、少なくとも約1.3:1、少なくとも約1.4:1又は少なくとも約
1.5:1である);及び、
該油連続相の中の分散相(ここで、該分散相は、固相除草剤を含んでいる);
を含んでいる、前記除草剤分散液組成物。
【請求項80】
除草剤分散液組成物であって、
非水性液体を含んでいる油連続相;
該油連続相の中の第1のバルク分散相(ここで、該第1のバルク分散相は、少なくとも
部分的にアセトアミド系除草剤及び/又はオーキシン除草剤用親和性溶媒に溶解したオー
キシン除草剤を含んでいる);及び、
該油連続相の中の第2のバルク分散相(ここで、該第2のバルク分散相は、固相除草剤
を含んでいる);
を含んでいる、前記除草剤分散液組成物。
【請求項81】
作物植物の圃場における雑草を防除する方法であって、
水を請求項1~80のいずれか1項の組成物と混合させて、除草剤施用混合物を形成さ
せること(ここで、該除草剤施用混合物は、水連続分散液である);及び、
該除草剤施用混合物を除草有効量で該圃場に施用すること;
を含んでいる、前記方法。
【請求項82】
作物植物の圃場における雑草を防除する方法であって、
請求項1~80のいずれか1項の組成物又はその希釈物を除草有効量で該圃場に施用す
ること;
を含んでいる、前記方法。
【請求項83】
除草剤分散液組成物を調製する方法であって、
非水性液体、固相除草剤及びアセトアミド系除草剤を混合させて、油連続相(ここで、
該油連続相は、該非水性液体及び該アセトアミド系除草剤を含んでいる)と分散相(ここ
で、該分散相は、該固相除草剤を含んでいる)を含んでいる除草剤分散液組成物を形成さ
せることを含んでおり、ここで、該非水性液体とアセトアミド系除草剤の重量比は、少な
くとも約1:1、少なくとも約1.1:1、少なくとも約1.2:1、少なくとも約1.
3:1、少なくとも約1.4:1又は少なくとも約1.5:1である;
前記調製方法。
【請求項84】
除草剤分散液組成物を調製する方法であって、
アセトアミド系除草剤とオーキシン除草剤を混合させて、第1の混合物を形成させるこ
と(ここで、該オーキシン除草剤は、少なくとも部分的に該アセトアミド系除草剤の中に
溶解している);
非水性液体と固相除草剤を混合させて、第2の混合物を形成させること;及び、
該第1の混合物を該第2の混合物と混合させて、油連続相(ここで、該油連続相は、該
非水性液体を含んでいる)、第1のバルク分散相(ここで、該第1のバルク分散相は、該
アセトアミド系除草剤とそのアセトアミド系除草剤の中に少なくとも部分的に溶解してい
る該オーキシン除草剤を含んでいる)及び第2のバルク分散相(ここで、該第2のバルク
分散相は、固相除草剤を含んでいる)を含んでいる除草剤分散液組成物を形成させること

を含んでいる、前記調製方法。
【請求項85】
除草剤施用混合物を調製する方法であって、水を請求項1~80のいずれか1項の組成
物と混合させて、除草剤施用混合物を形成させること(ここで、該除草剤施用混合物は、
水連続分散液である)を含んでいる、前記調製方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非水連続除草剤分散液組成物を包含するさまざまな殺有害生物剤組成物(p
esticidal composition)及びそれらの組成物を調製する方法に関
する。本発明は、さらに、水連続分散液組成物を包含する除草剤施用混合物、それらの施
用混合物を調製する方法及びさまざまな使用方法にも関する。さらに、本発明は、改善さ
れた施用特性を有するさまざまな除草剤組成物にも関する。
【背景技術】
【0002】
除草活性成分を施用する効率を高めるために、2種類以上の活性成分を単一の製剤の中
で合することが極めて望ましい。異なる作用機序を有する活性成分の組み合わせを施用す
ることで、有害生物の防除を増強することができる。さらに、多くの量の活性成分を含ん
でいる濃厚組成物は、輸送及び貯蔵するのにより経済的である。複数の活性成分を高い含
有量で含んでいる濃厚組成物(即ち、プレミックス濃厚物)も、圃場において施用混合物
を調製する場合の混合ミスを回避するか又は低減させるのに有益である。
【0003】
化学的に不安定であり得る及び/又は互いに相互反応性である活性成分の化学的に安定
な混合物を製剤することは、困難であり得る。さらに、さらに、農業用活性物質は、水溶
性、イオン性化合物、及び、油又は油溶性物質から、水不溶性又は油不溶性の固体まで、
多岐にわたる可能性がある。これらの異なるタイプの活性成分は、それらの溶解度が異な
るため、混合物の中で組み合わせるには、分散液(即ち、エマルション又は懸濁液)など
の多相混合物を製剤することが必要であり得る。しかしながら、分散液は、真の溶液など
の単一相混合物とは異なり、本質的に物理的な安定性を有していない。
【0004】
一般に、分散液は、液体成分を含む2以上の不混和性成分の多相混合物であり、連続液
相及び1以上の分散相を有し、これらは内相とも称される。連続液相は、連続液相の中に
分散した固体粒子及び/又は液体粒子などの分散相として存在する固体及び/又は液体で
あり得る別の成分と部分的に又は完全に不混和性である液体成分を含んでいる。分散液は
、典型的には、分散相が連続相としての水の中に分散している場合は水連続分散液として
分類され、及び、連続相が油性液体であって水ではない場合は油分散液又は油連続分散液
(即ち、非水連続分散液)として分類される。
【0005】
水連続分散液の中では、水相中に溶解した高レベルのイオン性化合物は、分散液安定化
成分(即ち、分散剤/乳化剤/懸濁剤)を無効にする傾向がある。従って、乳化油滴又は
懸濁固体粒子の凝集、乳化油相の全体的な分離をもたらす油滴の合体及び分散粒子/分散
液滴の沈降に対する安定性を通して良好な物理的安定性を達成することは、その水相に溶
解した多量のイオン性活性物質を有する水性分散液では困難であり得る。それにもかかわ
らず、イオン性物質のイオン性は、適切な極性液体に溶解させると、それらが構成イオン
に解離したときにのみ現れる。
【0006】
極性イオン性化合物の溶解性及びイオン解離は、典型的には、油などの非極性液体の中
では非常に低く、そのため、油性分散液の物理的安定性は、そこに含まれる極性イオン性
活性物質の存在によって悪影響を受けない可能性がある。しかしながら、農業用活性成分
の有効性は、可溶形態又は分子形態におけるそれらの生物学的利用能に依存する。従って
、グリホサート、ジカンバ及び2,4-Dなどの極性イオン性除草活性物質の油分散液(
非水連続分散液)としての生物学的に有効な農業用製剤を開発することは困難であり得る
【0007】
さらにまた、除草剤組成物は、典型的にはバルク量で使用するため、容易に計量分配で
きるように低い見掛け粘度(即ち、高剪断速度粘度)を有しながら、沈降に対して非常に
安定でなければならない(それは、バルク量の製剤の場合、沈澱した塊を再分散させるこ
とが困難であるという理由による)。高い低剪断速度粘度(高い安定性を得るため)を低
い高剪断速度粘度(高い流動性を得るため)と一緒に有するような対照的なレオロジー特
性を達成することは困難であり、そして、次善の特性を有する製剤に到達することは、常
に、安定性と流動性のレベルの低下をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これらの問題を考慮して、さまざまな親油性、油溶解性の除草剤及び/又は不溶性の固
体除草剤を多量に含んでいる安定な除草剤組成物を製剤する効果的な方法が依然として求
められている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のさまざまな除草剤分散液組成物は、アセトアミド系除草剤と非水性液体を含ん
でいる油連続相(ここで、該非水性液体とアセトアミド系除草剤の重量比は、少なくとも
約1:1、少なくとも約1.1:1、少なくとも約1.2:1、少なくとも約1.3:1
、少なくとも約1.4:1、又は、少なくとも約1.5:1である);及び、該油連続相
の中の分散相(ここで、該分散相は、固相除草剤を含んでいる)を含んでいる。これらの
組成物は、油中固体懸濁液として分類することができる。
【0010】
本発明の別の除草剤分散液組成物は、非水性液体を含んでいる油連続相;該油連続相の
中の第1のバルク分散相(ここで、該第1のバルク分散相は、少なくとも部分的にアセト
アミド系除草剤及び/又はオーキシン除草剤用親和性溶媒に溶解したオーキシン除草剤を
含んでいる);及び、該油連続相の中の第2のバルク分散相(ここで、該第2のバルク分
散相は、固相除草剤を含んでいる)を含んでいる。従って、これらの組成物は、油中油エ
マルション共油中固体懸濁液(oil-in-oil emulsion-co-sol
id-in-oil suspension)として分類することができる。これらの組
成物の一部においては、該第2のバルク分散相は、さらに、第2のバルク分散相油を含ん
でいる(ここで、該固相除草剤は、その第2のバルク分散相油の中に分散している)。こ
れらの組成物は、油中油エマルション共油中油中固体エマルション(oil-in-oi
l emulsion-co-solid-in-oil-in-oil emulsi
on)として分類することができる。
【0011】
本発明は、さらに、上記除草剤分散液組成物を調製するための種々の方法も対象とする
。一部の方法は、非水性液体と固相除草剤とアセトアミド系除草剤を混合させて、油連続
相(ここで、該油連続相は、該非水性液体と該アセトアミド系除草剤を含んでいる)と該
油連続相の中の分散相(ここで、該分散相は、該固相除草剤を含んでいる)を含んでいる
除草剤分散液組成物を形成させることを含んでおり、ここで、該非水性液体とアセトアミ
ド系除草剤の重量比は、少なくとも約1:1、少なくとも約1.1:1、少なくとも約1
.2:1、少なくとも約1.3:1、少なくとも約1.4:1、又は、少なくとも約1.
5:1である。別の方法は、アセトアミド系除草剤とオーキシン除草剤を混合させて、第
1の混合物(ここで、該オーキシン除草剤は、該アセトアミド系除草剤の中に少なくとも
部分的に溶解している)を形成させること;非水性液体と固相除草剤を混合させて、第2
の混合物を形成させること;及び、該第1の混合物を該第2の混合物と混合させて、油連
続相(ここで、該油連続相は、該非水性液体を含んでいる)、第1のバルク分散相(ここ
で、該第1のバルク分散相は、該アセトアミド系除草剤とそのアセトアミド系除草剤の中
に少なくとも部分的に溶解している該オーキシン除草剤を含んでいる)及び第2のバルク
分散相を(ここで、該第2のバルク分散相は、固相除草剤を含んでいる)を含んでいる除
草剤分散液組成物を形成させることを含んでいる。
【0012】
本発明の実施形態は、以下のものを含んでいるさまざまな殺有害生物剤分散液組成物も
対象とする:(a)油連続相(ここで、該油連続相は、約10以下の誘電率及び当該イオ
ン性殺有害生物活性成分に対する僅かな溶解作用を有する非水性液体を含んでいる);(
b)分散相(ここで、該分散相は、該油連続相の中に懸濁しているイオン性殺有害生物活
性成分を含んでいる);(c)レオロジー調節剤;及び、(d)分散剤。
【0013】
本発明の一部の実施形態は、以下のものを含んでいる油中油共エマルション殺有害生物
剤組成物を包含するさまざまな共エマルションも対象とする:(a)第1の非水性液体を
含んでいる油連続相;(b)該油連続相の中に乳化している第1の分散相(ここで、該第
1の分散相は、第2の非水性液体及びその第2の非水性液体に溶解している殺有害生物活
性成分を含んでいる);(c)該油連続相の中に乳化している第2の分散相(ここで、該
第2の分散相は、第3の非水性液体を含んでおり、及び、固相殺有害生物活性成分がその
第3の非水性液体の中に分散している);(d)レオロジー調節剤;(e)乳化剤;及び
、(f)分散剤(ここで、該分散剤は、該第1の非水性液体の中で不溶性である);及び
、ここで、第1の非水性液体、第2の非水性液体及び第3の非水性液体は、異なっており
、そして、互いに実質的に不混和性である。
【0014】
本発明の別の実施形態は、以下のものを含んでいる油中極性液体及び油中油共エマルシ
ョン殺有害生物剤組成物を対象とする:(a)水と実質的に不混和性である非水性液体を
含んでいる第1の液体を含んでいる油連続相;(b)該油連続相の中に乳化している第1
の分散相(ここで、該第1の分散相は、第2の液体及びその第2の液体に溶解している殺
有害生物活性成分を含んでいる);(c)該油連続相の中に乳化している第2の分散相(
ここで、該第2の分散相は、第3の液体及びその第3の液体の中に分散している固相殺有
害生物活性成分を含んでいる);(d)レオロジー調節剤;(e)乳化剤;及び、(f)
分散剤(ここで、該分散剤は、該第1の液体の中で不溶性である);及び、ここで、第1
の液体、第2の液体及び第3の液体は、異なっており、そして、互いに実質的に不混和性
である。
【0015】
本発明のさらに別の実施形態は、以下のものを含んでいるさまざまな油中蝋及び油中油
共エマルション殺有害生物剤組成物を対象とする:(a)水と実質的に不混和性である非
水性液体を含んでいる第1の液体を含んでいる油連続相;(b)該油連続相の中に乳化し
ている第1の分散相(ここで、該第1の分散相は、(i)該第1の液体と実質的に不混和
性である第2の液体及び(ii)蝋状固体を含んでおり、並びに、場合により、該第2の
液体及び/又は該蝋状固体の溶融形態の中で可溶性である殺有害生物活性成分を含んでい
る);(c)該油連続相の中に乳化している第2の分散相(ここで、該第2の分散相は、
(i)該第1の液体と実質的に不混和性である第3の液体及び(ii)該第3の液体の中
に分散している殺有害生物活性成分を含んでいる);(d)該油連続相の中に乳化してい
る第3の分散相(ここで、該第3の分散相は、第4の液体及びその第4の液体の中に分散
している固相殺有害生物活性成分を含んでいる);(e)レオロジー調節剤;(f)乳化
剤;及び、(g)分散剤(ここで、該分散剤は、該第1の液体の中で不溶性である)。
【0016】
本発明のさらなる実施形態は、油中蝋エマルション殺有害生物剤組成物を包含する。一
部の実施形態では、該殺有害生物剤分散液組成物は、以下のものを含んでいる除草剤分散
液組成物である:非水性液体(本明細書中で記載されているとおりである)を含んでいる
油連続相;及び、アセトアミド系除草剤と蝋状固体を含んでいる固体マトリックスの粒状
物質を含んでいる分散相。別の実施形態では、これらの除草剤組成物は、アセトアミド系
除草剤と蝋状固体を含んでいる固体マトリックスの粒状物質を含んでおり、ここで、該粒
状物質は、水中に分散している(例えば、施用混合物)。
【0017】
本発明は、さらにまた、除草剤施用混合物を調製する方法にも関する。種々の方法は、
水を本明細書中で記載されている除草剤分散液組成物と混合させて該除草剤施用混合物を
形成させることを含んでおり、ここで、該除草剤施用混合物は、水連続分散液である。
【0018】
本発明は、作物植物の圃場における雑草を防除する方法に関し、ここで、該方法は、水
を本明細書中で記載されている組成物と混合させること及びその除草剤施用混合物を除草
有効量で該圃場に施用することを含んでいる。
【0019】
本発明は、作物植物の圃場における雑草を防除するためのさまざまな方法を包含し、こ
こで、該方法は、本明細書中に記載されている除草剤組成物のうちのいずれか1種類又は
その希釈されたものを除草有効量で該圃場に施用することを含んでいる。
【0020】
別の対象及び特徴は、一部は明らかであり、及び、一部は以下において指摘される。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、さまざまな非水連続(即ち、油連続)除草剤分散液組成物及びそれらの除草
剤分散液組成物を調製する方法に関する。本発明は、さらに、水連続分散液組成物である
除草剤施用混合物、それらの施用混合物を調製する方法、及び、該施用混合物のさまざま
な使用方法に関する。
【0022】
さまざまな態様において、本発明は、改善された化学的安定性及び物理的安定性を有す
る、除草活性成分の混合物のための非水連続分散液組成物又は油連続分散液組成物を提供
する。(i)特定の化学的に不安定な除草活性成分は、油連続分散液(ここで、これらの
分散液の油連続相は、比較的低い誘電率を有する実質的な量の油性液体を含んでいる)と
して製剤された場合、増大した化学的安定性を示すこと;(ii)特定の化学的に反応性
の除草活性成分は、油連続分散液組成物の中で増大した化学的安定性を示すこと(ここで
、該活性成分は、比較的低い誘電率を有する1種類以上の油性液相によって物理的に互い
に分離されている);及び、(iii)多量の特定のイオン性除草活性成分を油連続分散
液組成物(ここで、これらの分散液の油連続相は、比較的低い誘電率を有する実質的な量
の油性液体を含んでいる)の形態にある除草剤製剤の中に組み入れることが可能であるこ
と;が見いだされた。極性溶媒を添加することなく多量の高極性界面活性剤を油連続除草
剤分散液組成物の中に組み入れる方法も、見いだされた。本明細書中に記載されている除
草剤分散液組成物は、油中固体懸濁液組成物、油中油エマルション組成物、油中油中固体
エマルション組成物及びそれらを組み合わせたものを包含するさまざまな形態であること
ができ、ここで、それらの中に含まれている界面活性剤混合物の正味の親水性親油性バラ
ンス(HLB)値は、物理的に安定な油連続分散液組成物を得るのに適している。
【0023】
本発明のさまざまな態様は、化学的に不安定な及び/又はイオン性の農業用活性成分の
生物学的に有効で安定な混合物を可能にし得る製剤戦略を対象とする。本発明のさらなる
態様は、不安定な活性成分及び/又は相互に反応性の活性成分混合物の安定化における油
分散液の不充分さ、界面活性剤の高い要求及び親水性界面活性剤を当該組成物の中に組み
入れるための極性希釈剤の必要性を包含する、農業用製剤に関する油分散液組成物の欠陥
を克服するための戦略も対象とする。
【0024】
本出願人は、該除草活性成分を、さまざまなタイプの強く非極性の非水連続分散液組成
物に製剤することにより、その活性成分を生物学的に有効で、界面活性剤が少なく、物理
的及び化学的に安定な混合物の中で合することができることを見いだした。これらの強く
非極性の非水連続分散液組成物は、強く非極性の油を含んでおり、これは、該油連続相の
かなりの部分が炭化水素、シリコーン油、エステル(即ち、炭素原子含有量が少なくとも
12であるエステル)及びそれらの混合物であることを意味する。さまざまな実施形態に
おいて、該強く非極性の油は、約5cst~約100,000cst、約5cst~約1
0,000cst、約5cst~約1,000cst、約5cst~約500cst、約
10cst~約100,000cst、約10cst~約10,000cst、約10c
st~約1,000cst、約10cst~約500cst、約20cst~約100,
000cst、約20cst~約10,000cst、約20cst~約1,000cs
t又は約20cst~約500cstの粘度を有するシリコーン油を含んでいる。
【0025】
本発明の別の態様は、除草活性成分及び界面活性剤などの成分の化学的分解による組成
変化に対して安定である除草剤分散液組成物を提供することを包含する。化学的に安定な
除草剤組成物を提供することは、有利には、長期貯蔵及び変化する温度条件にわたって当
該組成物の効力を維持することを可能にする。例えば、本発明は、長期間及び広い温度範
囲にわたって維持され得る改善された化学的安定性を有する除草剤分散液組成物を提供す
る。除草剤組成物は、貯蔵及び輸送中に、高温及び/又は氷点下の温度にさらされ得る。
従って、40℃~54℃の高温又は-5℃~-20℃の低温などの広範囲の温度にわたっ
て安定である除草剤組成物を提供することは非常に有利である。
【0026】
濃厚除草剤分散液組成物の最終用途の施用は、一般に、施用前にその組成物を水で希釈
することを必要とする。従って、本発明のさらなる態様は、水で希釈して水連続分散液を
容易に形成させることが可能な、比較的多量の除草剤を含んでいる除草剤分散液組成物を
提供することを対象とする。充分に希釈すると水連続分散液を容易に形成する非水連続除
草剤分散液組成物は、乳化のために高剪断混合を必要としない。
【0027】
本発明の別の態様は、多量のイオン性活性成分を含んでいる油分散液としての生物学的
に有効なプレミックス製剤を提供する。本発明のさらなる態様は、(複数種のポリマーで
はなく)単一の分散化及び/又は乳化ポリマーを使用する(固体形態及び/又は液体形態
の)複数種の活性成分の分散液を提供し、これは、ポリマーの混合物がしばしば直面する
熱力学的不適合性に関する潜在的な問題を回避する。本発明のさらに別の態様は、高HL
B界面活性剤を非水連続分散液組成物の中に組み入れることによって、最終の施用のため
に希釈水中で容易に乳化し、同時に、これらの添加された界面活性剤が確実に該分散液組
成物の物理的安定性及び化学的安定性に悪影響を及ぼさないような、非水連続分散組成物
を提供する。
【0028】
上記で記載したように、本発明のさまざまな除草剤分散液組成物は、油連続相及び分散
相(ここで、該分散相は、該油連続相の中で実質的に不溶性である固相であることができ
、及び/又は、該油連続相と完全に若しくは部分的に不混和性である油相であることがで
きる)を含んでいる非水連続分散液組成物(即ち、油分散液)である。従って、該非水連
続分散液組成物は、油中固体分散液組成物、油中油分散液組成物、油中油中固体エマルシ
ョン組成物及びそれらの組合せであることができる。
【0029】
一般に、本発明のさまざまな非水連続除草剤分散液組成物は、さまざまな実施形態にお
いてこれらの組成物が除草剤濃厚物と見なされ得るように、比較的高い総除草剤濃度を含
んでいる。例えば、さまざまな実施形態において、該分散液組成物は、少なくとも約10
重量%、少なくとも約20重量%、少なくとも約30重量%、少なくとも約40重量%、
少なくとも約50重量%、又は、少なくとも約60重量%の、総除草剤含有量を有してい
る。一部の実施形態では、該組成物は、約10重量%~約80重量%、約20重量%~約
80重量%、約30重量%~約80重量%、約40重量%~約80重量%、約50重量%
~約80重量%、約60重量%~約80重量%、約10重量%~約70重量%、約20重
量%~約70重量%、約30重量%~約70重量%、約40重量%~約70重量%、約5
0重量%~約70重量%、約60重量%~約70重量%、約10重量%~約60重量%、
約20重量%~約60重量%、約30重量%~約60重量%、約40重量%~約60重量
%、又は、約50重量%~約60重量%の、総除草剤含有量を有している。適切な場合に
は、除草剤濃度は、酸当量基準で計算される。
【0030】
さらに、該油連続相は、該非水連続除草剤分散液組成物の総体積の大部分を構成するこ
とができる。さまざまな実施形態において、該分散液組成物の総体積に基づく該油連続相
の体積分率は、約0.6より大きく、約0.7より大きく、又は、約0.8より大きい。
一部の実施形態では、該組成物の総体積に基づく該油連続相の体積分率は、0.5~約0
.9、0.5~約0.8、0.5~約0.7、0.6~約0.9、0.6~約0.8、又
は、0.6~約0.7である。
【0031】
殺有害生物剤分散液組成物
本発明のさまざまな非水連続殺有害生物剤分散液組成物は、以下のものを含んでいる組
成物を包含する:(a)約10以下の誘電率及びイオン性殺有害生物活性成分に対する僅
かな溶解作用(例えば、約1重量%未満の溶解度、約0.1重量%未満の溶解度、又は、
さらに、約0.01重量%未満の溶解度)を有する非水性液体を含んでいる油連続相;(
b)該油連続相の中に懸濁しているイオン性殺有害生物活性成分を含んでいる分散相;(
c)レオロジー調節剤;及び、(d)分散剤。
【0032】
さまざまな実施形態において、該イオン性殺有害生物活性成分は、固相殺有害生物活性
成分である。例えば、該イオン性殺有害生物活性成分は、固相イオン性除草剤(例えば、
本明細書中に記載されているもの)を含んでおり、及び、該分散液は、油中固体懸濁液で
ある。一部の実施形態では、該イオン性殺有害生物活性成分は、該連続相の非水性液体と
不混和性である極性液体に溶解し、生じた溶液は連続相の中で乳化して、油中極性液体エ
マルションを形成する。特定の実施形態では、該極性液体は、水、アルコール、ポリオー
ル、エーテル、極性エステル、極性アミド及びそれらの混合物からなる群から選択される
【0033】
さまざまな実施形態において、該非水性液体は、本明細書中で定義されている強く非極
性の非水性液体を含んでいる。例えば、一部の実施形態では、該非水性液体は、油性殺有
害生物活性成分(例えば、本明細書に記載されている油相除草剤)、炭化水素系液体、植
物油、エステル油、アミド油、芳香族油、シリコーン油及びそれらの混合物(これらは、
全て、本明細書中でさらに詳細に記載されている)からなる群から選択され得る。
【0034】
本発明のさまざまな非水連続除草剤分散液組成物は、油中固体除草剤分散液組成物を包
含する。一般に、これらの組成物は、油相除草剤を含有する油連続相及び固相除草剤を含
有する分散相を含んでいる。これらの組成物においては、該分散相は、該油連続相の中で
、完全に又は部分的に不混和性である。用語「部分的に不混和性」は、当該成分の約10
重量%以下、約5重量%以下、約1重量%以下、約0.1重量%以下、又は、約0.01
重量%以下がそれぞれの溶媒(例えば、油連続相)の中で混和性であることを意味する。
【0035】
油相除草剤の例には、アセトアミド系除草剤が包含される。一般に、アセトアミド系除
草剤は、比較的極性の油性除草剤である。アセトアミド系除草剤としては、例えば、アセ
トクロール、アラクロール、ブタクロール、ブテナクロール、カルベタミド、デラクロー
ル、デタチル(dethatyl)、ジメタクロール、ジメテナミド、ジメテナミド-P
、メフェナセット、メタザクロール(metazochlor)、メトラクロール、S-
メトラクロール、ナプロパミド、プレチラクロール、プロナミド、プロパクロール、プロ
ピソクロール、プリナクロール、テルブクロール、テニルクロール及びキシラクロール並
びにそれらのエステル並びにそれらの混合物などを挙げることができる。一部の実施形態
では、該アセトアミド系除草剤は、アセトクロール、アラクロール、メトラクロール、S
-メトラクロール及びそれらの混合物からなる群から選択される。特定の実施形態では、
該アセトアミド系除草剤は、アセトクロールを含んでいる。従って、本発明のさまざまな
除草剤分散液組成物は、アセトアミド系除草剤を含有する油連続相及び固相除草剤を含有
する分散相を含んでいる。
【0036】
これらの組成物は、比較的高い濃度のアセトアミド系除草剤を含むことができる。さま
ざまな実施形態において、該アセトアミド系除草剤の濃度は、少なくとも約10重量%、
少なくとも約15重量%、少なくとも約20重量%、少なくとも約25重量%、少なくと
も約30重量%、少なくとも約35重量%、又は、少なくとも約40重量%であることが
できる。例えば、該アセトアミド系除草剤の濃度は、約10重量%~約65重量%、約2
0重量%~約65重量%、約30重量%~約65重量%、約40重量%~約65重量%、
約50重量%~約65重量%、約10重量%~約60重量%、約20重量%~約60重量
%、約30重量%~約60重量%、約40重量%~約60重量%、約50重量%~約60
重量%、約10重量%~約55重量%、約20重量%~約55重量%、約30重量%~約
55重量%、約40重量%~約55重量%、約50重量%~約55重量%、又は、約40
重量%~約50重量%であることができる。
【0037】
固相除草剤には、該油連続相の中で完全に又は部分的に不混和性である除草剤が包含さ
れる。固相除草剤の例としては、ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HP
PD)阻害薬、例えば、アクロニフェン、アミトロール、ベフルブタミド、ベンゾフェナ
ップ、クロマゾン、ジフルフェニカン、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモン、
イソキサクロルトール、イソキサフルトール、メソトリオン、ノルフルラゾン、ピコリナ
フェン、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、スルコトリオン、テンボトリオン、トプラ
メゾン、トルピラレート、テフリルトリオン、それらの塩及びエステル並びにそれらの混
合物などを挙げることができる。一部の実施形態では、該固相除草剤は、メソトリオンを
含んでいる。別の固相除草剤としは、固相イオン性除草剤、例えば、グリホサート、グル
ホシネート及びそれらの塩などがある。別の固相イオン性除草剤は、本明細書中に記載さ
れているオーキシン除草剤及びそれらの塩である。さらに別の固体除草剤としては、種々
のプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPO)阻害薬、例えば、アシフルオルフェ
ン、アザフェニジン、ビフェノックス、ブタフェナシル、カルフェントラゾン-エチル、
フルフェンピル-エチル、フルミクロラック、フルミクロラック-ペンチル、フルミオキ
サジン、フルオログリコフェン、フルチアセット-メチル、ホメサフェン、ラクトフェン
、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキシフルオルフェン、ピラフルフェン-エチル
、サフルフェナシル及びスルフェントラゾン、[3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-
(1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒ
ドロピリミジン-3-イル)フェノキシ]-2-ピリジルオキシ]酢酸エチル、それらの
塩及びエステル並びにそれらの混合物などを挙げることができる。一部の実施形態では、
該固相除草剤は、[3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(1-メチル-6-トリフル
オロメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-3-イル)
フェノキシ]-2-ピリジルオキシ]酢酸エチルを含んでいる。
【0038】
これらの組成物は、比較的高い濃度の該固相除草剤を含むことができる。さまざまな実
施形態において、該固相除草剤の濃度は、少なくとも約1重量%、少なくとも約2重量%
、少なくとも約5重量%、少なくとも約10重量%、少なくとも約15重量%、少なくと
も約20重量%、少なくとも約25重量%、又は、少なくとも約30重量%であることが
できる。例えば、該固相除草剤の濃度は、約1重量%~約40重量%、約1重量%~約3
0重量%、約1重量%~約20重量%、約1重量%~約10重量%、約1重量%~約5重
量%、約2重量%~約40重量%、約2重量%~約30重量%、約2重量%~約20重量
%、約2重量%~約10重量%、約2重量%~約5重量%、約5重量%~約40重量%、
約5重量%~約30重量%、約5重量%~約20重量%、約5重量%~約10重量%、約
10重量%~約40重量%、約10重量%~約30重量%、約10重量%~約20重量%
、約15重量%~約40重量%、約15重量%~約30重量%、又は、約15重量%~約
20重量%であることができる。
【0039】
アセトクロールなどのアセトアミド系除草剤とメソトリオンなどの固相除草剤は、混合
された場合、特に比較的高濃度において、互いに反応するか又は分解する傾向があること
が見いだされた。本出願人は、アセトアミド系除草剤の濃度と比較して比較的高濃度の非
水性液体(特に、強く非極性の非水性液体)を該油連続相に組み入れることによって、改
善された化学的安定性を達成することができることを見いだした。種々の実施形態におい
て、非水性液体とアセトアミド系除草剤の重量比は、少なくとも約1:1、少なくとも約
1.1:1、少なくとも約1.2:1、少なくとも約1.3:1、少なくとも約1.4:
1、又は、少なくとも約1.5:1である。例えば、非水性液体とアセトアミド系除草剤
の重量比は、約1:1~約10:1、約1:1~約5:1、約1:1~約3:1、約1:
1~約2:1、約1:1~約1.5:1、約1.1:1~約10:1、約1.1:1~約
5:1、約1.1:1~約3:1、約1.1:1~約2:1、約1.1:1~約1.5:
1、約1.2:1~約10:1、約1.2:1~約5:1、約1.2:1~約3:1、約
1.2:1~約2:1、又は、約1.2:1~約1.5:1であることができる。
【0040】
さまざまな実施形態において、該非水性液体は、当該組成物のかなりの部分を構成する
。例えば、該水性液体の濃度は、少なくとも約10重量%、少なくとも約15重量%、少
なくとも約20重量%、少なくとも約25重量%、少なくとも約30重量%、少なくとも
約35重量%、少なくとも約40重量%、又は、少なくとも約50重量%であることがで
きる。特定の実施形態では、該非水性液体の濃度は、約10重量%~約75重量%、約2
0重量%~約75重量%、約30重量%~約75重量%、約40重量%~約75重量%、
約50重量%~約75重量%、約10重量%~約65重量%、約20重量%~約65重量
%、約30重量%~約65重量%、約40重量%~約65重量%、約50重量%~約65
重量%、約10重量%~約60重量%、約20重量%~約60重量%、約30重量%~約
60重量%、約40重量%~約60重量%、約50重量%~約60重量%、約10重量%
~約55重量%、約20重量%~約55重量%、約30重量%~約55重量%、約40重
量%~約55重量%、約50重量%~約55重量%、又は、約40重量%~約50重量%
である。
【0041】
強く非極性の非水性液体は、化学的安定性を高めることができることが見出された。化
学的安定性は、一定の温度で特定の期間貯蔵した後のアセトアミド系除草剤及び/又は固
相除草剤(例えば、メソトリオン)の重量%回収率を測定することによって評価する。例
えば、ある安定性試験では、組成物を40℃で8週間貯蔵する。別の安定性試験では、組
成物を54℃で8週間、4週間、2週間又は1週間貯蔵する。その除草剤濃度は、貯蔵期
間の開始時と貯蔵期間の終了時に測定する。アセトアミド系除草剤及び/又は固相除草剤
の重量%回収率は、アセトアミド系除草剤及び/又は固相除草剤の最終濃度(例えば、貯
蔵期間後の重量%)をそれぞれの除草剤の初期濃度(例えば、貯蔵期間の開始時点におけ
る重量%)で除して、100%を掛けることによって計算する。除草剤の重量%回収率が
高いほど、その組成物の化学的安定性が高くなる。向上した化学的安定性は、例えば、該
組成物を54℃で2週間貯蔵した後、固相除草剤(例えば、メソトリオン)の少なくとも
95重量%の回収率であり得る。
【0042】
さまざまな実施形態において、高められた化学的安定性を提供することができる強く非
極性の非水性液体は、約10以下、約5以下、約4以下、約3.5以下、約3以下、約2
.5以下、又は、約2以下の、25℃で測定された誘電率を有する。非水性液体の例とし
ては、パラフィン系溶媒及び脂肪族炭化水素溶媒(例えば、C-C25分枝鎖及び/若
しくは直鎖アルカン又はC10-C20分枝鎖アルカンを含んでいる溶媒)などのさまざ
まな炭化水素系液体などがある。パラフィン系液体及び脂肪族炭化水素液体には、以下の
ものが包含される:通常のパラフィン油(例えば、ExxonMobilから入手可能な
、NORPAR 15);イソパラフィン油(例えば、同様にExxonMobilから
入手可能な、ISOPAR V、ISOPAR L、及び、ISOPAR M);鉱油;
及び、脂肪族の流体又は油(例えば、ExxonMobilから入手可能な、EXXSO
L D110、及び、EXXSOL D130)。別の非極性非水性液体としては、炭素
原子含有量が少なくとも12のエステル油(例えば、ミリスチン酸イソプロピル)、トリ
グリセリド類(例えば、植物油)及びシリコーン油(例えば、比較的高分子量のジメチコ
ーンの油)などがある。さまざまな実施形態において、該シリコーン油は、約5cst~
約100,000cst、約5cst~約10,000cst、約5cst~約1,00
0cst、約5cst~約500cst、約10cst~約100,000cst、約1
0cst~約10,000cst、約10cst~約1,000cst、約10cst~
約500cst、約20cst~約100,000cst、約20cst~約10,00
0cst、約20cst~約1,000cst、又は、約20cst~約500cstの
粘度を有する。
【0043】
複合的な殺有害生物剤分散液組成物
本発明の別の非水連続殺有害生物剤分散液組成物は、さまざまな複合的な殺有害生物剤
油分散液組成物を包含する。種々の組成物は、複数の分散相を含んでいるエマルションを
示す共エマルションであり、ここで、各分散相は、それぞれ、その他の分散相の個々の液
相と不混和性である液相を含んでおり、複数の分散相の異なる液相は、それぞれ、該油連
続相の中で独立して分散している。
【0044】
例えば、さまざまな共エマルションは、油中油共エマルション殺有害生物剤組成物を包
含する。一部の実施形態では、これらの組成物は、以下のものを含んでいる:(a)第1
の非水性液体を含んでいる油連続相;(b)該油連続相の中に乳化している第1の分散相
(ここで、該第1の分散相は、第2の非水性液体及びその第2の非水性液体の中に溶解し
ている殺有害生物活性成分を含んでいる);(c)該油連続相の中に乳化している第2の
分散相(ここで、該第2の分散相は、第3の非水性液体及びその第3の非水性液体の中に
分散している固相殺有害生物活性成分を含んでいる);(d)レオロジー調節剤;(e)
乳化剤;及び、(f)分散剤(ここで、該分散剤は、該第1の非水性液体の中で不溶性で
ある);及び、ここで、第1の非水性液体、第2の非水性液体及び第3の非水性液体は、
異なっており、そして、互いに実質的に不混和性である。本明細書中で使用される場合、
表現「実質的に不混和性」又は「実質的に不溶性」は、室温(20℃)で測定されたある
成分と別の成分の混和性が10重量%未満、5重量%未満、1重量%未満、0.1重量%
未満、又は、さらに、0.01重量%未満であることを示している。
【0045】
これらの油中油共エマルション殺有害生物剤組成物のさまざまな実施形態において、該
第1の非水性液体は、約10以下、約5以下、約4以下、約3.5以下、約3以下、約2
.5以下、又は、約2以下の、25℃で測定された誘電率を有する。一部の実施形態では
、該第1の非水性液体は、炭化水素系液体、植物油、シリコーン油及びそれらの混合物か
らなる群から選択される(本明細書中で記載されているとおりである)。さらにまた、特
定の実施形態では、該第2の非水性液体は、油性殺有害生物活性成分、植物油、エステル
油、アミド油、芳香族油及びそれらの混合物からなる群から選択される(本明細書中で記
載されているとおりである)。さまざまな実施形態において、該第3の非水性液体は、シ
リコーン油、炭化水素系液体、植物油及びそれらの混合物からなる群から選択される(本
明細書中で記載されているとおりである)。一部の実施形態では、該第3の非水性液体は
、シリコーン油を含んでいる(本明細書中で記載されているとおりである)。特定の実施
形態では、該第2の分散相は、アクリレート/エチルヘキシルアクリレート/ジメチコー
ンメタクリレートのコポリマーを含んでいる分散剤を含んでいる。
【0046】
別の複合的な殺有害生物剤油分散液組成物は、油中極性液体及び油中油共エマルション
殺有害生物剤組成物を包含する。さまざまな実施形態において、これらの組成物は、以下
のものを含んでいる:(a)水と実質的に不混和性である非水性液体を含んでいる第1の
液体を含んでいる油連続相;(b)該油連続相の中に乳化している第1の分散相(ここで
、該第1の分散相は、第2の液体及びその第2の液体の中に溶解している殺有害生物活性
成分を含んでいる);(c)該油連続相の中に乳化している第2の分散相(ここで、該第
2の分散相は、第3の液体及びその第3の液体の中に分散している固相殺有害生物活性成
分を含んでいる);(d)レオロジー調節剤;(e)乳化剤;及び、(f)分散剤(ここ
で、該分散剤は、該第1の液体の中で不溶性である);及び、ここで、第1の液体、第2
の液体及び第3の液体は、異なっており、そして、互いに実質的に不混和性である。
【0047】
これらの油中極性液体及び油中油共エマルション殺有害生物剤組成物のさまざまな実施
形態において、該第1の液体は、約10以下、約5以下、約4以下、約3.5以下、約3
以下、約2.5以下、又は、約2以下の、25℃で測定された誘電率を有する。一部の実
施形態では、該第1の液体は、炭化水素系液体、植物油、シリコーン油及びそれらの混合
物からなる群から選択される(本明細書中で記載されているとおりである)。さらにまた
、特定の実施形態では、該第2の液体は、極性液体、植物油、エステル油、アミド油、芳
香族油及びそれらの混合物からなる群から選択される(本明細書中で記載されているとお
りである)。例えば、該極性液体は、水、アルコール類、ポリオール類、エーテル類、極
性エステル類、極性アミド類及びそれらの混合物からなる群から選択され得る。さまざま
な実施形態において、該第3の液体は、炭化水素系液体、植物油、シリコーン油及びそれ
らの混合物からなる群から選択される(本明細書中で記載されているとおりである)。一
部の実施形態では、該第3の液体は、シリコーン油を含んでいる(本明細書中で記載され
ているとおりである)。特定の実施形態では、該第2の分散相は、アクリレート/エチル
ヘキシルアクリレート/ジメチコーンメタクリレートのコポリマーを含んでいる分散剤を
含んでいる。
【0048】
さらに別の複合的な殺有害生物剤油分散液組成物は、さまざまな油中蝋及び油中油共エ
マルション殺有害生物剤組成物を包含する。さまざまな実施形態において、これらの組成
物は、以下のものを含んでいる:(a)水と実質的に不混和性である非水性液体を含んで
いる第1の液体を含んでいる油連続相;(b)該油連続相の中に乳化している第1の分散
相(ここで、該第1の分散相は、(i)該第1の液体と実質的に不混和性である第2の液
体及び(ii)蝋状固体を含んでおり、並びに、場合により、該第2の液体及び/又は該
蝋状固体の溶融形態の中で可溶性である殺有害生物活性成分を含んでいる);(c)該油
連続相の中に乳化している第2の分散相(ここで、該第2の分散相は、(i)該第1の液
体と実質的に不混和性である第3の液体及び(ii)該第3の液体の中に分散している殺
有害生物活性成分を含んでいる);(d)該油連続相の中に乳化している第3の分散相(
ここで、該第3の分散相は、第4の液体及びその第4の液体の中に分散している固相殺有
害生物活性成分を含んでいる);(e)レオロジー調節剤;(f)乳化剤;及び、(g)
分散剤(ここで、該分散剤は、該第1の液体の中で不溶性である)。
【0049】
これらの油中蝋及び油中油共エマルション殺有害生物剤組成物のさまざまな実施形態に
おいて、該第1の液体は、約10以下、約5以下、約4以下、約3.5以下、約3以下、
約2.5以下、又は、約2以下の、25℃で測定された誘電率を有する。一部の実施形態
では、該第1の液体は、炭化水素系液体、植物油、シリコーン油及びそれらの混合物から
なる群から選択される(本明細書中で記載されているとおりである)。さらにまた、特定
の実施形態では、該第2の液体は、極性液体、植物油、エステル油、アミド油、芳香族油
及びそれらの混合物からなる群から選択される(本明細書中で記載されているとおりであ
る)。例えば、該極性液体は、水、アルコール類、ポリオール類、エーテル類、極性エス
テル類、極性アミド類及びそれらの混合物からなる群から選択され得る。一部の実施形態
では、該第1の分散相の中の第2の液体の量は、該第1の分散相の約95重量%以下であ
る。さまざまな実施形態において、該第2の液体と該第3の液体は、同一である。特定の
実施形態では、該第4の液体は、炭化水素系液体、植物油、シリコーン油及びそれらの混
合物からなる群から選択される。一部の実施形態では、該第4の液体は、シリコーン油を
含んでいる(本明細書中で記載されているとおりである)。特定の実施形態では、該第3
の分散相は、アクリレート/エチルヘキシルアクリレート/ジメチコーンメタクリレート
のコポリマーを含んでいる分散剤を含んでいる。
【0050】
さまざまな実施形態において、上記蝋状固体は、該蝋状固体と該第2の液体の混合物が
該蝋状固体の融点を超えて加熱されたとき、該第2の液体と混和性であり得る。一部の実
施形態では、該蝋状固体と該第2の液体の混合物は、該蝋状固体を溶融させ、その溶融し
た蝋状固体を該第2の液体と混合させることによって、調製する。さらなる実施形態では
、該第1の分散相は、該蝋状固体の融点を下回る温度において、固体粒子状物質を含んで
いる。さまざまな実施形態において、該第2の液体は、該蝋状固体を含んでいる固体マト
リックスの中に存在している。
【0051】
さまざまな実施形態において、本明細書中で言及されている蝋状固体は、高分子量ポリ
マー蝋(例えば、ポリエチレングリコール、ポリエチレン)、炭化水素蝋(パラフィン蝋
、微晶質蝋)、天然蝋(カルナウバ蝋、蜜蝋)、トリグリセリド蝋(硬化ヒマシ油蝋)、
シリコーン蝋、エステル蝋及びそれらの混合物からなる群から選択され得る。一部の実施
形態では、該高分子量ポリマー蝋は、ポリエチレングリコール蝋を含んでいる。例えば、
該ポリエチレングリコール蝋は、約1000Da以上の平均分子量、又は、約1000D
a~約9000Daの平均分子量を有することができる。さまざまな実施形態において、
該蝋状固体(例えば、ポリエチレングリコール蝋)は、約35℃~約95℃、約40℃~
約95℃、約50℃~約95℃、又は、約60℃~約95℃の融点を有する。
【0052】
さまざまな油中蝋及び油中油共エマルション殺有害生物剤組成物において、(i)油性
殺有害生物活性成分及び/又は油性溶媒の中に溶解した油溶性殺有害生物活性成分と(i
i)該油性殺有害生物活性成分又は該油性溶媒と完全に混和性である蝋の混合物を含んで
いる均質な溶液は、その混合物を当該蝋の融点を超えて加熱することによって製造するこ
とができる。その加熱された油蝋混合物は、該油と該蝋の両方の成分にとって必然的に貧
溶媒である強く非極性の油の中に乳化させることができる。得られたエマルションを当該
蝋の融点未満に冷却することによって油中蝋エマルションが生成され、ここで、該エマル
ション液滴は、当該蝋の固化/結晶化に起因して、凝固した蝋液滴(即ち、該殺有害生物
活性成分と蝋状固体を含んでいる固体マトリックスの粒状物質)として存在している。実
際、該油性殺有害生物活性成分及び/又は該油溶性殺有害生物活性成分は、相互連結され
た蝋結晶の硬くて多孔性の固体マトリックスの内部に閉じ込められている。
【0053】
これらの組成物は、当該蝋がない場合と比較して、乳化された蝋液滴の内外への活性成
分のより遅い拡散速度を示すことができる。さらにまた、これらの組成物は、当該組成物
内における活性成分の強化された物理的な分離;相互に反応性の活性成分の間の混合を最
小限に抑えることによる向上した化学的安定性;及び、活性成分の拡散/放出速度を低減
させることによる向上した作物の安全性、を示し得る。
【0054】
さらに別の複合的な殺有害生物剤油分散液組成物は、さまざまな油中蝋エマルション殺
有害生物剤組成物を包含する。一部の実施形態では、該殺有害生物剤分散液組成物は、除
草剤分散液組成物である。さまざまな実施形態において、これらの組成物は、非水性液体
を含んでいる油連続相(本明細書中で記載されているとおりである);及び、アセトアミ
ド系除草剤と蝋状固体を含んでいる固体マトリックスの粒状物質分散相、を含んでいる。
別の実施形態では、これらの除草剤組成物は、アセトアミド系除草剤と蝋状固体を含んで
いる固体マトリックスの粒状物質を含んでおり、ここで、該粒状物質は、水の中に分散し
ている(例えば、施用混合物)。
【0055】
これらの実施形態及び別の実施形態では、該アセトアミド系除草剤の濃度は、少なくと
も約10重量%、少なくとも約15重量%、少なくとも約20重量%、少なくとも約25
重量%、少なくとも約30重量%、少なくとも約35重量%、又は、少なくとも約40重
量%である。例えば、該アセトアミド系除草剤の濃度は、約10重量%~約65重量%、
約20重量%~約65重量%、約30重量%~約65重量%、約40重量%~約65重量
%、約50重量%~約65重量%、約10重量%~約60重量%、約20重量%~約60
重量%、約30重量%~約60重量%、約40重量%~約60重量%、約50重量%~約
60重量%、約10重量%~約55重量%、約20重量%~約55重量%、約30重量%
~約55重量%、約40重量%~約55重量%、約50重量%~約55重量%、又は、約
40重量%~約50重量%であることができる。
【0056】
一部の実施形態では、アセトアミド系除草剤と蝋状固体の重量比は、少なくとも約1:
1、少なくとも約1.5:1、少なくとも約2:1、又は、少なくとも約3:1である。
例えば、アセトアミド系除草剤と蝋状固体の重量比は、約1:1~約5:1、約1:1~
約4:1、約1:1~約3:1、約1.5:1~約5:1、約1.5:1~約4:1、約
1.5:1~約3:1、約2:1~約5:1、約2:1~約4:1、又は、約2:1~約
3:1である。
【0057】
本明細書中に記載されているように、アセトアミド系除草剤としては、例えば、アセト
クロール、アラクロール、ブタクロール、ブテナクロール、カルベタミド、デラクロール
、デタチル(dethatyl)、ジメタクロール、ジメテナミド、ジメテナミド-P、
メフェナセット、メタザクロール(metazochlor)、メトラクロール、S-メ
トラクロール、ナプロパミド、プレチラクロール、プロナミド、プロパクロール、プロピ
ソクロール、プリナクロール、テルブクロール、テニルクロール及びキシラクロール、そ
れらの塩及びエステル、並びに、それらの混合物などがある。一部の実施形態では、該ア
セトアミド系除草剤は、アセトクロール、アラクロール、メトラクロール、S-メトラク
ロール及びそれらの混合物からなる群から選択される。特定の実施形態では、該アセトア
ミド系除草剤は、アセトクロールを含んでいる。
【0058】
本明細書中に記載されているように、該蝋状固体は、高分子量ポリマー蝋(例えば、ポ
リエチレングリコール、ポリエチレン)、炭化水素蝋(パラフィン蝋、微晶質蝋)、天然
蝋(カルナウバ蝋、蜜蝋)、トリグリセリド蝋(硬化ヒマシ油蝋)、シリコーン蝋、エス
テル蝋及びそれらの混合物からなる群から選択され得る。一部の実施形態では、該高分子
量ポリマー蝋は、ポリエチレングリコール蝋を含んでいる。例えば、該ポリエチレングリ
コール蝋は、約1000Da以上の平均分子量、又は、約1000Da~約9000Da
の平均分子量を有することができる。さまざまな実施形態において、該蝋状固体(例えば
、ポリエチレングリコール蝋)は、約35℃~約95℃、約40℃~約95℃、約50℃
~約95℃、又は、約60℃~約95℃の融点を有する。40℃~約95℃、約50℃~
約95℃、又は、約60℃~約95℃。
【0059】
一部の実施形態では、これらのエマルション組成物は、さらに、固相除草剤(例えば、
シリコーン油の中に分散している固相除草剤)を含んでいる第2の分散相を含んでいる。
該シリコーン油は、約5cst~約100,000cst、約5cst~約10,000
cst、約5cst~約1,000cst、約5cst~約500cst、約10cst
~約100,000cst、約10cst~約10,000cst、約10cst~約1
,000cst、約10cst~約500cst、約20cst~約100,000cs
t、約20cst~約10,000cst、約20cst~約1,000cst、又は、
約20cst~約500cstの粘度を有することができる。該固相除草剤は、例えば、
アクロニフェン、アミトロール、ベフルブタミド、ベンゾフェナップ、クロマゾン、ジフ
ルフェニカン、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモン、イソキサクロルトール、
イソキサフルトール、メソトリオン、ノルフルラゾン、ピコリナフェン、ピラゾリネート
、ピラゾキシフェン、スルコトリオン、テンボトリオン、トプラメゾン、トルピラレート
、テフリルトリオン、それらの塩及びエステル、並びに、それらの混合物からなる群から
選択される少なくとも1種類のヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPP
D)阻害薬を含むことができる。一部の実施形態では、該固相除草剤は、イソキサフルト
ール又はメソトリオンを含んでいる。
【0060】
本発明の別の非水連続除草剤分散液組成物は、アセトアミド系除草剤、オーキシン除草
剤及び固相除草剤を含んでいるさまざまな複合的な除草剤油分散液組成物を包含する。一
般に、これらの組成物は、油連続相の中に複数の異なるバルク分散相を含んでいる。多数
の分散相を有することは、相互に反応性である活性成分を、不連続相又は物理的に分離さ
れた相の中で、それぞれ、互いから分離された状態に維持することを意図している。分散
油相の物理的な分離は、種々の分散相の乳化された液滴の間に作用する反発力をもたらす
ことによって達成され、ここで、液滴間の反発力は、乳化した液滴のアグロメレーション
又は凝固、及び、その後の融合又はコアレッセンスを妨げるのに充分なほど強力である。
これによって、当該分散相は互いから物理的に分離された状態を維持し、同時に、該分散
液組成物の物理的安定性が向上する。
【0061】
さまざまな実施形態において、該除草剤分散液組成物は、油連続相を含んでおり、ここ
で、該油連続相は、非水性液体;該油連続相の中の第1のバルク分散相(ここで、該第1
のバルク分散相は、アセトアミド系除草剤及び/又はオーキシン除草剤用親和性溶媒に少
なくとも部分的に溶解したオーキシン除草剤(例えば、オーキシン除草剤酸)を含んでい
る);及び、該油連続相の中の第2のバルク分散相(ここで、該第2のバルク分散相は、
固相除草剤を含んでいる)を含んでいる。これらの組成物において、該バルク分散相は、
該油連続相の中で完全に又は部分的に不混和性である。
【0062】
これらの実施形態において、該油連続相の中で使用するための非水性液体は、典型的に
は、アセトアミド系除草剤に対する溶解作用又はアセトアミド系除草剤との混和性が、な
いか、又は、低い。例えば、シリコーン油、鉱油及びそれらの混合物は、アセトクロール
などのアセトアミド系除草剤に対する溶解作用がないか又は低いことが見いだされた。
【0063】
一部の実施形態では、該非水性液体は、これらの複合的な除草剤分散液組成物のかなり
の部分を構成する。例えば、これらの分散液組成物の中の該非水性液体の濃度は、少なく
とも約10重量%、少なくとも約15重量%、少なくとも約20重量%、少なくとも約2
5重量%、少なくとも約30重量%、少なくとも約35重量%、少なくとも約40重量%
、又は、少なくとも約50重量%であることができる。特定の実施形態では、該非水性液
体の濃度は、約10重量%~約75重量%、約20重量%~約75重量%、約30重量%
~約75重量%、約40重量%~約75重量%、約50重量%~約75重量%、約10重
量%~約65重量%、約20重量%~約65重量%、約30重量%~約65重量%、約4
0重量%~約65重量%、約50重量%~約65重量%、約10重量%~約60重量%、
約20重量%~約60重量%、約30重量%~約60重量%、約40重量%~約60重量
%、約50重量%~約60重量%、約10重量%~約55重量%、約20重量%~約55
重量%、約30重量%~約55重量%、約40重量%~約55重量%、約50重量%~約
55重量%、又は、約40重量%~約50重量%である。
【0064】
さまざまな実施形態において、オーキシン除草剤は、該親和性溶媒の中に溶解している
。親和性溶媒の中のオーキシン除草剤酸の溶液が、オーキシン除草剤酸及び/又は溶液中
でオーキシン除草剤酸と化学的平衡状態で存在している量のオーキシン除草剤アニオンと
化学的に反応性である成分を含んでいる、該オーキシン除草剤酸溶液と不混和性である液
相の中に混合された場合、化学的反応性が妨げられる可能性がある。これは、次に、そう
でない場合よりも前述の混合物のより大きな化学的安定性をもたらし得る。
【0065】
さまざまな実施形態において、該オーキシン除草剤用の親和性溶媒は、以下の:
(1)1モル当たり少なくとも約300gの分子量、1モル当たり少なくとも約600g
の分子量、又は、1モル当たり少なくとも約900gの分子量(例えば、1モル当たり約
900~約1500gの分子量);
(2)該溶媒の1分子当たり少なくとも1の二重結合基;及び/又は、
(3)該溶媒の1分子当たり少なくとも4の水素結合基;
のうちの少なくとも1を満たす。一部の実施形態では、該親和性溶媒は、本明細書中に記
載されているアルキレングリコールを含んでいる。特定の実施形態では、該親和性溶媒は
、トリグリセリドを含んでいる。さまざまな実施形態において、該親和性溶媒は、ヒマシ
油を含んでいる。
【0066】
一部の実施形態では、該第2のバルク分散相は、さらに、第2のバルク分散相油を含ん
でいる(ここで、該固相除草剤は、その第2のバルク分散相油の中に分散している)。こ
れらの実施形態において、該非水性液体と該第2のバルク分散相油は、同一ではない。使
用し得る油の例としては、シリコーン油及び鉱油などがある。さまざまな実施形態におい
て、該第2のバルク分散相は、約5cst~約100,000cst、約5cst~約1
0,000cst、約5cst~約1,000cst、約5cst~約500cst、約
10cst~約100,000cst、約10cst~約10,000cst、約10c
st~約1,000cst、約10cst~約500cst、約20cst~約100,
000cst、約20cst~約10,000cst、約20cst~約1,000cs
t、又は、約20cst~約500cstの粘度を有するシリコーン油を含んでいる。
【0067】
該複合的な除草剤油分散液組成物は、本明細書中に記載されているアセトアミド系除草
剤及び固相除草剤のいずれも含むことができる。特定の実施形態では、該アセトアミド系
除草剤はアセトクロールを含んでおり、及び、固相除草剤はメソトリオンを含んでいる。
【0068】
さまざまな実施形態において、これらの分散液組成物は、比較的高い濃度の該アセトア
ミド系除草剤を含むことができる。該アセトアミド系除草剤の濃度は、少なくとも約10
重量%、少なくとも約15重量%、少なくとも約20重量%、少なくとも約25重量%、
少なくとも約30重量%、少なくとも約35重量%、又は、少なくとも約40重量%であ
ることができる。例えば、該アセトアミド系除草剤の濃度は、約10重量%~約65重量
%、約20重量%~約65重量%、約30重量%~約65重量%、約40重量%~約65
重量%、約50重量%~約65重量%、約10重量%~約60重量%、約20重量%~約
60重量%、約30重量%~約60重量%、約40重量%~約60重量%、約50重量%
~約60重量%、約10重量%~約55重量%、約20重量%~約55重量%、約30重
量%~約55重量%、約40重量%~約55重量%、約50重量%~約55重量%、又は
、約40重量%~約50重量%であることができる。
【0069】
これらの組成物は、さらに、比較的高い濃度の該固相除草剤も含むことができる。さま
ざまな実施形態において、該固相除草剤の濃度は、少なくとも約1重量%、少なくとも約
2重量%、少なくとも約5重量%、少なくとも約10重量%、少なくとも約15重量%、
少なくとも約20重量%、少なくとも約25重量%、又は、少なくとも約30重量%であ
ることができる。例えば、該固相除草剤の濃度は、約1重量%~約40重量%、約1重量
%~約30重量%、約1重量%~約20重量%、約1重量%~約10重量%、約1重量%
~約5重量%、約2重量%~約40重量%、約2重量%~約30重量%、約2重量%~約
20重量%、約2重量%~約10重量%、約2重量%~約5重量%、約5重量%~約40
重量%、約5重量%~約30重量%、約5重量%~約20重量%、約5重量%~約10重
量%、約10重量%~約40重量%、約10重量%~約30重量%、約10重量%~約2
0重量%、約15重量%~約40重量%、約15重量%~約30重量%、又は、約15重
量%~約20重量%であることができる。
【0070】
該複合的な除草剤油分散液組成物は、アセトアミド系除草剤及び/又はオーキシン除草
剤用親和性溶媒の中に少なくとも部分的に溶解している1種類以上のオーキシン除草剤を
含んでいる。オーキシン除草剤としては、以下のものなどを挙げることができる:3,6
-ジクロロ-2-メトキシ安息香酸(ジカンバ);2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2
,4-D);4-(2,4-ジクロロフェノキシ)酪酸(2,4-DB);ジクロロプロ
ップ;2-メチル-4-クロロフェノキシ酢酸(MCPA);4-(4-クロロ-2-メ
チルフェノキシ)ブタン酸(MCPB);4-クロロフェノキシ酢酸;2,4,5-トリ
クロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T);アミノピラリド;クロピラリド;フルロキシ
ピル;トリクロピル;メコプロップ;ピクロラム;キンクロラック;アミノシクロピラク
ロル;ベナゾリン;ハラウキシフェン;フロルピラウキシフェン(fluorpyrau
xifen);4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-イ
ンドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸メチル;4-アミノ-3-クロロ-5-
フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン
酸;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-
6-イル)ピリジン-2-カルボン酸ベンジル;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ
-6-(7-フルオロ-1-イソブチリル-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2
-カルボン酸メチル;4-アミノ-3-クロロ-6-[1-(2,2-ジメチルプロパノ
イル)-7-フルオロ-1H-インドール-6-イル]-5-フルオロピリジン-2-カ
ルボン酸メチル;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-[7-フルオロ-1-(
メトキシアセチル)-1H-インドール-6-イル]ピリジン-2-カルボン酸メチル;
6-(1-アセチル-7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)-4-アミノ-3-
クロロ-5-フルオロピリジン-2-カルボン酸メチル;4-アミノ-3-クロロ-5-
フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン
酸カリウム;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-イン
ドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸ブチル;それらの塩及びエステル;並びに
、それらの混合物。さまざまな実施形態において、該オーキシン除草剤は、ジカンバ酸及
び/又は2,4-D酸などのオーキシン除草剤酸を含んでいる。
【0071】
一部の実施形態では、該オーキシン除草剤は、オーキシン除草剤アニオンと塩形成性カ
チオンを含んでいるオーキシン除草剤塩を含んでいる。例えば、該塩形成性カチオンは、
アミン、アルカリ金属又はそれらの混合物のカチオンを含み得る。さまざまな実施形態に
おいて、該塩形成性カチオンは、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、ジメチルアミン、ジグリコールアミン、イソプロピルアミン
及びそれらの混合物からなる群から選択されるアミンのカチオンを含んでいる。これらの
実施形態及び別の実施形態では、該塩形成性カチオンは、ナトリウム、カリウム及びそれ
らの混合物からなる群から選択されるアルカリ金属のカチオンを含んでいる。
【0072】
特定の実施形態では、該オーキシン除草剤塩は、塩基で部分的にのみ中和される。例え
ば、塩形成性カチオンとオーキシン除草剤アニオンのモル比は、約0.8:1以下、約0
.75:1以下、約0.7:1以下、約0.65:1以下、又は、約0.6:1以下であ
ることができる。一部の実施形態では、塩形成性カチオンとオーキシン除草剤アニオンの
モル比は、約0.55:1以下、約0.5:1以下;約0.45:1以下、約0.4:1
以下、約0.35:1以下、約0.3:1以下、約0.25:1以下、又は、約0.2:
1以下である。さまざまな実施形態において、塩形成性カチオンとオーキシン除草剤アニ
オンのモル比は、約0.2:1~約0.8:1、約0.2:1~約0.75:1、約0.
2:1~約0.7:1、約0.2:1~約0.65:1、約0.2:1~約0.6:1、
約0.2:1~約0.55:1、約0.2:1~約0.5:1、約0.2:1~約0.4
5:1、約0.2:1~約0.4:1、約0.2:1~約0.35:1、約0.2:1~
約0.3:1、約0.3:1~約0.8:1、約0.3:1~約0.75:1、約0.3
:1~約0.7:1、約0.3:1~約0.65:1、約0.3:1~約0.6:1、約
0.3:1~約0.55:1、約0.3:1~約0.5:1、約0.3:1~約0.45
:1、約0.3:1~約0.4:1、約0.4:1~約0.8:1、約0.4:1~約0
.75:1、約0.4:1~約0.7:1、約0.4:1~約0.65:1、約0.4:
1~約0.6:1、約0.4:1~約0.55:1、約0.4:1~約0.5:1、約0
.5:1~約0.9:1、約0.5:1~約0.8:1、約0.5:1~約0.75:1
、約0.5:1~約0.7:1、約0.5:1~約0.65:1、約0.6:1~約0.
9:1、約0.6:1~約0.8:1、約0.6:1~約0.75:1、約0.6:1~
約0.7:1、又は、約0.6:1~約0.65:1である。
【0073】
ジカンバの具体的な塩としては、ジカンバナトリウム、ジカンバカリウム、ジカンバジ
グリコールアミン、ジカンバモノエタノールアミン、ジカンバジエタノールアミン、ジカ
ンバトリエタノールアミン、ジカンバジメチルアミン及びそれらの混合物などがある。一
部の実施形態では、該オーキシン除草剤は、ジカンバナトリウム、ジカンバジグリコール
アミン及びジカンバモノエタノールアミン並びにそれらの混合物からなる群から選択され
る。
【0074】
オーキシン除草剤の別の農学的に許容される塩としては、ポリアミン塩、例えば、米国
特許出願公開第2012/0184434号(これは、参照により本明細書に組み込まれ
る)に記載されているポリアミン塩などがある。U.S.2012/0184434に記
載されているポリアミンには、式(A)
【化1】
【0075】
〔式中、R14、R15、R17、R19及びR20は、独立して、Hであるか、又は、
OHで置換されていてもよいC-C-アルキルであり、R16及びR18は、独立し
て、C-C-アルキレンであり、Xは、OH又はNR1920であり、及び、nは
、1~20である〕
で表されるポリアミン、及び、式(B)
【化2】
【0076】
〔式中、R21及びR22は、独立して、H又はC-C-アルキルであり、R23
、C-C12-アルキレンであり、及び、R24は、脂肪族C-C環系であり、こ
こで、該環系は、その環内に窒素を含んでいるか、又は、少なくとも1の単位NR21
22で置換されている〕
で表されるポリアミンが包含される。これらのポリアミンの具体的な例としては、テトラ
エチレンペンタミン、トリエチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、ペンタメチルジ
エチレントリアミン、N,N,N’,N”,N”-ペンタメチル-ジプロピレントリアミ
ン、N,N-ビス(3-ジメチルアミノプロピル)-N-イソプロパノールアミン、N’
-(3-(ジメチルアミノ)プロピル)-N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミン
、N,N-ビス(3-アミノプロピル)メチルアミン、N-(3-ジメチルアミノプロピ
ル)-N,N-ジイソプロパノールアミン、Ν,Ν,Ν’-トリメチルアミノエチル-エ
タノールアミン、アミノプロピルモノメチルエタノールアミン及びアミノエチルエタノー
ルアミン、並びに、それらの混合物などを挙げることができる。
【0077】
本明細書中に記載されているさまざまな組成物において、酸当量に基づいた該オーキシ
ン除草剤の濃度は、少なくとも約1重量%、少なくとも約2重量%、少なくとも約5重量
%、少なくとも約10重量%、少なくとも約15重量%、少なくとも約20重量%、少な
くとも約30重量%、少なくとも約40重量%、又は、少なくとも約45重量%である。
一部の実施形態では、酸当量に基づいた該オーキシン除草剤の濃度は、約0.5重量%~
約10重量%、約0.5重量%~約5重量%、約0.5重量%~約3重量%、約10重量
%~約55重量%、約15重量%~約55重量%、約20重量%~約55重量%、約30
重量%~約55重量%、約40重量%~約55重量%、約45重量%~約55重量%、約
10重量%~約50重量%、約15重量%~約50重量%、約20重量%~約50重量%
、約30重量%~約50重量%、約40重量%~約50重量%、約45重量%~約50重
量%、10重量%~約45重量%、約15重量%~約45重量%、約20重量%~約45
重量%、約30重量%~約45重量%、約40重量%~約45重量%、10重量%~約4
0重量%、約15重量%~約40重量%、約20重量%~約40重量%、約30重量%~
約40重量%、10重量%~約25重量%、約15重量%~約25重量%、又は、約10
重量%~約20重量%である。
【0078】
分散剤
本明細書中に記載されている分散液組成物において、該分散相は、一般に、懸濁した固
相粒子の形態又は乳化した油含有液滴の形態にある。安定性を維持するために、これらの
分散相は、それらの間に作用する強力で長距離に達する反発力を必要とする。高分子分散
剤は、そのような粒子間反発力を提供又は増強するのに適している。従って、さまざまな
実施形態において、本発明の分散液組成物は、さらに、高分子分散剤を含んでいる。
【0079】
典型的には、該分散剤は、約7未満のHLB(親水性親油性バランス)値を有している
。高分子分散剤としては、例えば、名目上不溶性であるコモノマー及び該油連続相の中で
極めて溶解性である第2のコモノマーを含んでいるブロックコポリマー又はグラフトコポ
リマーなどがある。一部の実施形態では、該高分子分散剤は、A-B-Aブロックコポリ
マー(ここで、“A”は可溶性コモノマーを表し、及び、“B”は、名目上不溶性である
コモノマーを表す)として表され得る分子構造を有するトリブロックコポリマーを含んで
いる。
【0080】
特定の実施形態では、該高分子分散剤は、PEG-30ジポリヒドロキシステアレート
、ポリグリセリル-2ジポリヒドロキシステアレート、PEG-ポリエチレンブロックコ
ポリマー、PEG-ポリスチレンブロックコポリマー、PEG-3ピメチコーン、PEG
-9メチルエーテルジメチコーン、PEG-10ジメチコーン、PEG-9ポリジメチル
シロキシエチルジメチコーン、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコ
ーン、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコーン、ラウリルポリグリ
セリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコーン、ポリグリセリル-3ポリジメチル
シロキシエチルジメチコーン、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコーン、アクリレ
ート/エチルヘキシルアクリレート/ジメチコーンメタクリレート、ポリグリセリル-3
ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコーンクロスポリマー、PEG-15ラウリ
ルポリジメチルシロキシエチルジメチコーンクロスポリマー、PEG-15/ラウリルジ
メチコーンクロスポリマー、ジメチコーン/PEG-10/15クロスポリマー、ジメチ
コーン/ポリグリセリル-3クロスポリマー、ラウリルジメチコーン/ポリグリセリル-
3クロスポリマー、トリメチルシロキシシリケート及びそれらの混合物からなる群から選
択される少なくとも1種類のポリマーを含んでいる。一部の実施形態では、該分散剤は、
PEG30-ジポリヒドロキシステアレート(CAS番号:827596-80-5)を
含んでいる。
【0081】
ポリマーが分散剤として機能するためには、一般に、そのポリマーが粒状物質(例えば
、懸濁した固相粒子又は乳化した油含有液滴)の表面に吸着することが必要である。ポリ
マーと表面の親和性又は相互作用によって、ポリマーは粒状物質の表面に吸着することが
できる。ポリマーは、例えば、水素結合、疎水性相互作用及びイオン相互作用に起因する
、特定のポリマー-表面相互作用によって粒状物質の表面に対して親和性を有することが
できる。粒状物質の混合物が与えられた場合、ポリマーはその粒状物質成分のそれぞれに
対して親和性を有することができる場合とできない場合がある。従って、単一のポリマー
は、異なる表面特性を有する粒状物質の混合物を含んでいる分散液組成物の分散剤として
適切ではない可能性がある。複数の高分子分散剤の混合物は、粒状物質の混合物に対して
効果的である可能性を有するであろうが、しかしながら、それは、当該ポリマーがそれら
の混合物において熱力学的に適合性である場合に限られる。しかしながら、ポリマーの混
合物においては、ポリマーの熱力学的不適合性は例外ではなく、むしろ、標準である。従
って、さまざまな実施形態において、該油連続相は、単一の高分子分散剤を含んでいる。
これらの実施形態では、該分散剤は、当該組成物に含まれているバルク分散相のそれぞれ
を分散させることができる。
【0082】
さまざまな実施形態において、該分散剤(例えば、高分子分散剤)の濃度は、各分散相
の、約0.1重量%~約50重量%、約0.1重量%~約40重量%、約0.1重量%~
約30重量%、約0.1重量%~約25重量%、約0.1重量%~約20重量%、約0.
1重量%~約15重量%、約0.1重量%~約10重量%、約0.1重量%~約5重量%
、約1重量%~約50重量%、約1重量%~約40重量%、約1重量%~約30重量%、
約1重量%~約25重量%、約0.1重量%~約20重量%、約1重量%~約15重量%
、約1重量%~約10重量%、又は、約1重量%~約5重量%である。
【0083】
レオロジー調節剤
本発明の分散液組成物は、さらに、レオロジー調節剤を含むことができる。一般に、レ
オロジー調節剤は、分散相の沈降を最小限に抑える。典型的には、適切なレオロジー調節
剤は、約-20℃~約54℃の温度範囲にわたって有効である。レオロジー調節剤には、
例えば、粒子状レオロジー調節剤及び高分子レオロジー調節剤が包含される。一部の実施
形態では、粒子状レオロジー調節剤は、スメクタイト粘土(例えば、有機粘土)、シリカ
、パラフィン系蝋及び天然蝋、結晶セルロース及びそれらの混合物からなる群から選択さ
れる。
【0084】
典型的には、該高分子レオロジー調節剤は、当該分散剤と熱力学的に適合性でなくては
ならない。高分子レオロジー調節剤には、例えば、Croda Inc.から入手可能な
ポリアミドポリマー、及び、ポリエチレンが包含される。別の適切な高分子レオロジー調
節剤には、さまざまな油溶性の疎水性クロスポリマーが包含される。一部の実施形態では
、該高分子レオロジー調節剤は、ジメチコーン/ビニルジメチコーンクロスポリマー、ジ
メチコーン/フェニルビニルジメチコーンクロスポリマー、ジメチコーン/ラウリルジメ
チコーンクロスポリマー及びラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコーン/ビス-
ビニルジメチコーンクロスポリマー、並びに、それらの混合物からなる群から選択される
。粒子状レオロジー調節剤と高分子レオロジー調節剤の混合物を使用することも可能であ
る。
【0085】
粒子状レオロジー調節剤は、表面が修飾された形態であることができ、ここで、該表面
修飾剤は、C12-C18アルキル又はアリール第4級アンモニウム化合物、ポリマー及
びそれらの混合物からなる群から選択される。該レオロジー調節剤は、好ましくは、高降
伏応力及び高剪断減少性レオロジー(shear-thinning rheology
)をもたらすことができ、ここで、ゲル化した油分散液でさえ、撹拌又は剪断に付された
ときに、それが最終的な施用のために容易に注入若しくは圧送及び/又は希釈できる点ま
で、希薄化又は粘度低下を示す。さまざまな実施形態において、該レオロジー調節剤は、
表面が修飾されたスメクタイト粘土を含んでいる。特定の実施形態では、該表面が修飾さ
れたスメクタイト粘土は、表面修飾界面活性剤の組み合わせ(そのうちの少なくとも1種
類は、2,000ダルトンを超える分子量を有する高分子界面活性剤である)によって付
与された複数の表面修飾を有している。一部の実施形態では、該レオロジー調節剤は、表
面が修飾されたスメクタイト粘土であって、その粘土の降伏応力及び剪断減少特性(sh
ear-thinning properties)を増大させるためにより小さな粒子
サイズに粉砕される。
【0086】
さまざまな実施形態において、該レオロジー調節剤の濃度は、約0.025重量%~約
30重量%、約0.025重量%~約20重量%、約0.025重量%~約25重量%、
約0.025重量%~約15重量%、約0.025重量%~約10重量%、約0.025
重量%~約5重量%、約0.025重量%~約1重量%、約0.1重量%~約30重量%
、約0.1重量%~約25重量%、約0.1重量%~約20重量%、約0.1重量%~約
15重量%、約0.1重量%~約10重量%、約0.1重量%~約5重量%、又は、約0
.1重量%~約1重量%である。さらにまた、該レオロジー調節剤は、約5ミクロン未満
、約2.5ミクロン未満、約1ミクロン未満、約0.5ミクロン未満、又は、約0.1ミ
クロン未満の平均粒子サイズを有することができる。一部の実施形態では、該レオロジー
調節剤は、約5ミクロン未満、約2.5ミクロン未満、約1ミクロン未満、約0.5ミク
ロン未満、又は、約0.1ミクロン未満の平均粒子サイズまで粉砕される。
【0087】
界面活性剤/乳化剤
本発明の分散液組成物は、さらに、1種類以上の界面活性剤を含むことができる。典型
的には、適切な界面活性剤は、7より大きいHLB値を有する。さまざまな実施形態にお
いて、該分散液組成物は、乳化剤として機能する界面活性剤を含んでおり、この乳化剤は
、該非水連続分散液組成物を充分な量の水で稀釈したときに水連続分散液として乳化する
ことを可能とする。一部の実施形態では、該界面活性剤は、分散液組成物の中に可溶形態
で存在している。1種類以上の界面活性剤を、それらが該油連続相に溶解しないが任意の
分散相の油相に溶解する場合、該油連続相の代わりに任意の油含有分散相に添加すること
ができる。別の実施形態では、該1種類以上の界面活性剤の量は、該分散剤の量よりも実
質的に少ない(例えば、該界面活性剤が該油連続相に添加される場合)。例えば、該界面
活性剤の量は、該分散剤の量よりも、50%、40%、30%又はそれより少なくするこ
とができる。さらなる実施形態では、該界面活性剤の総量は、分散剤の量に等しいか又は
いくらか多くすることができるが、個々の界面活性剤の量は、好ましくは、該分散剤の量
よりはるかに少ない(例えば、該油連続相に添加される該界面活性剤が界面活性剤の混合
物を含んでいる場合)。他方、界面活性剤が任意の油含有分散相に添加される場合、その
量は該分散剤の量よりも多くすることができる。
【0088】
該界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、双性イオン性界面活
性剤及びそれらの混合物からなる群から選択することができる。好ましいイオン性界面活
性剤の例としては、アルキル/アリールエーテルスルフェート、アルキル/アリールエー
テルスルホネート、アルキル/アリールエーテルカルボキシレート、アルキル/アリール
エーテルホスフェート、ジアルキルスルホスクシネート、エトキシ化エーテルアミン、エ
トキシ化プロポキシ化エーテルアミン、アルキル/アリール第4級アミン化合物、アルキ
ル/アリール第4級ホスホニウム化合物、エトキシ化アルキル/アリール第4級アミン化
合物、エトキシ化アルキル/アリール第4級ホスホニウム化合物、ベタイン、スルタイン
、リン脂質及びそれらの混合物などを挙げることができる。
【0089】
さまざまな実施形態において、該組成物は、第4級アミン化合物を含んでいる。上記で
記載したように、第4級アミン化合物としては、さまざまなアルキル/アリール第4級ア
ミン化合物及びアルコキシ化アルキル/アリール第4級アミン化合物などがある。
【0090】
典型的には、該第4級アミン化合物は、約1,000Da以下、約750Da以下、又
は、約500Da以下の分子量を有する。例えば、さまざまな実施形態において、第4級
アミン化合物は、約100Da~約1,000Da、約100Da~約750Da、約1
00Da~約500Da、約200Da~約1,000Da、約200Da~約750D
a、約200Da~約500Da、約250Da~約1,000Da、約250Da~約
750Da、又は、約250Da~約500Daの分子量を有する。
【0091】
一部の実施形態では、該第4級アミン化合物は、式(I):
【化3】
【0092】
〔式中、Rは、1個~約30個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換されている
ヒドロカルビルであり;(RO)基及び(RO)基のそれぞれにおける各R
、独立して、直鎖又は分枝鎖のC-Cアルキレンであり;各Rは、独立して、水素
であるか、又は、1個~約4個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキル基であり;
は、1個~約30個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換されているヒドロカ
ルビルであり;x及びyは、独立して、0~約10の数であり;及び、Xは、農業的に
許容されるアニオンである〕
で表される構造を有する。
【0093】
さまざまな実施形態において、R及びRのヒドロカルビル基は、それぞれ独立して
、1個~約30個の炭素原子を有する、直鎖又は分枝鎖のアルキル、直鎖又は分枝鎖のア
ルケニル、直鎖又は分枝鎖のアルキニル、直鎖又は分枝鎖のアルコキシ、アリール、又は
、アラルキルである。特定の実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、1個~
約25個の炭素原子、1個~約22個の炭素原子、1個~約20個の炭素原子、1個~約
18個の炭素原子、3個~約25個の炭素原子、3個~約22個の炭素原子、3個~約2
0個の炭素原子、3個~約18個の炭素原子、3個~約16個の炭素原子、3個~約14
個の炭素原子、3個~約12個の炭素原子、3個~約10個の炭素原子、3個~約8個の
炭素原子又は3個~約6個の炭素原子を有する、直鎖又は分枝鎖のアルキル、直鎖又は分
枝鎖のアルケニル、又は、直鎖又は分枝鎖のアルコキシである。一部の実施形態では、R
及びRは、同じ数の炭素原子を有する、及び/又は、同じ置換基である(例えば、R
及びRは、それぞれブチルである)。
【0094】
一部の実施形態では、Rは、3個~約25個の炭素原子、3個~約22個の炭素原子
、3個~約20個の炭素原子又は約3個~18個の炭素原子を有する、直鎖又は分枝鎖の
アルキル、直鎖又は分枝鎖のアルケニル、又は、直鎖又は分枝鎖のアルコキシである。こ
れらの実施形態及び別の実施形態では、Rは、1個~約12個の炭素原子、1個~約1
0個の炭素原子、1個~約8個の炭素原子、約1個~6個の炭素原子、約1個~4個の炭
素原子、3個~約12個の炭素原子、3個~約10個の炭素原子、3個~約8個の炭素原
子又は約3個~6個の炭素原子を有する、直鎖又は分枝鎖のアルキル、直鎖又は分枝鎖の
アルケニル、又は、直鎖又は分枝鎖のアルコキシである。
【0095】
上記で記載したように、(RO)基及び(RO)基のそれぞれにおける各R
は、独立して、直鎖又は分枝鎖のC-Cアルキレンである。例えば、式(I)で表さ
れる第4級アミン化合物は、さまざまなアルコキシ化化合物、例えば、エトキシ化第4級
アミン化合物、プロポキシ化第4級アミン化合物、及び、エチレンオキシド(EO)とプ
ロピレンオキシド(PO)のさまざまなポリマー又はコポリマーを含んでいる第4級アミ
ン化合物などを包含する。一部の実施形態では、(RO)基及び(RO)基のそ
れぞれにおける各Rは、独立して、直鎖又は分枝鎖のC-Cアルキレンである。特
定の実施形態では、(RO)基及び(RO)基のそれぞれにおける各Rは、独
立して、エチレン又はプロピレンである。特定の実施形態では、該第4級アミン化合物は
、約1:3~約3:1、約1:3~約2:1、約1:3~約1.5:1、約1:3~約1
:1、約1:3~約1:2、約1:2~約3:1、約1:2~約2:1、約1:2~約1
.5:1、約1:2~約1:1、約1:1~約3:1、約1:1~約2:1又は約1:1
~約1.5:1のモル比のEO(即ち、式中、Rはエチレンである)及びPO(即ち、
式中、Rはプロピレンである)を含んでいる。
【0096】
さまざまな実施形態において、x及びyは、独立して、0~約8、0~約6、0~約4
、約0~約2、1~約8、1~約6、1~約4、1~2の数である。一部の実施形態では
、x及びyは、それぞれ0である。別の実施形態では、x及びyは、それぞれ1である。
【0097】
さまざまな実施形態において、各Rは、独立して、水素、メチル又はエチルである。
一部の実施形態では、各Rは、独立して、水素又はメチルである。特定の実施形態では
、各Rは、水素である。
【0098】
は、電荷平衡化対アニオン、例えば、とりわけ、硫酸アニオン、水酸化物、塩化物
、臭化物、硝酸アニオンなどである。一部の実施形態では、Xは、塩化物アニオン又は
水酸化物アニオンである。特定の実施形態では、x及びyがそれぞれ0であり、並びに、
、R、R及びRのうちの少なくとも1が2個~4個の炭素原子を有するアルキ
ル又はアリールアルキルである場合、Xは、水酸化物アニオンではない。
【0099】
第4級アミン化合物の特定の例としては、テトラブチルアンモニウム塩(例えば、テト
ラブチルアンモニウムクロリド及び水酸化テトラブチルアンモニウムクロリド)及びトリ
メチル-テトラデシルアンモニウム塩(例えば、トリメチル-テトラデシルアンモニウム
クロリド)などがある。別の例としては、Evonikから入手可能な第4級アミン化合
物のTomamineシリーズ、特に、Tomamine Q-シリーズなどがあり、こ
れは、式(II):
【化4】
【0100】
〔式中、Rは、アルキル(例えば、C-C20アルキル)であり、nは、EO(CH
CHO)の総モル数であり、及び、n+zは、典型的には、0~15の数である〕
で表される。Tomamine類の具体的な例としては、Q-14-2(イソデシルオキ
シプロピルジヒドロキシエチルメチルアンモニウムクロリド)、Q-17-2(イソトリ
デシルオキシプロピルジヒドロキシエチルメチルアンモニウムクロリド)、Q-17-5
(イソトリデシルオキシプロピルポリ(5)オキシエチレンメチルアンモニウムクロリド
)、及び、Q-18-2(オクタデシルジヒドロキシエチルメチルアンモニウムクロリド
)などを挙げることができる。
【0101】
非イオン性界面活性剤は、典型的には、硬水カチオンの存在下で水中の油を乳化するの
にイオン性界面活性剤よりも効果的であるので、該界面活性剤は、さらに、非イオン性界
面活性剤を含むことができる。
【0102】
さまざまな実施形態において、該界面活性剤の濃度は、約0.1重量%~約25重量%
、約0.1重量%~約20重量%、約0.1重量%~約15重量%、約0.1重量%~約
10重量%、約0.1重量%~約5重量%、約0.1重量%~約3重量%、約0.1重量
%~約2重量%、約0.5重量%~約25重量%、約0.5重量%~約20重量%、約0
.5重量%~約15重量%、0.5重量%~約10重量%、約0.5重量%~約5重量%
、約0.5重量%~約3重量%、約0.5重量%~約2重量%、約1重量%~約25重量
%、約1重量%~約20重量%、約1重量%~約15重量%、約1重量%~約10重量%
、約1重量%~約5重量%、約1重量%~約3重量%、又は、約1重量%~約2重量%で
ある。
【0103】
別の添加剤
本明細書中に記載されている組成物は、さらに、薬害軽減剤、ドリフト低減アジュバン
ト、揮発性制御添加剤、土壌残留促進剤、pH調節剤又はpH緩衝剤、不凍剤、殺生物剤
又は防腐剤(例えば、Aveciaから市販されているPROXEL)、葉浸透促進剤、
安定化剤(例えば、酸化防止剤)、紫外線吸収剤、光安定剤、キレート剤及び消泡剤(例
えば、Wacker Silicones Corp.製のAntifoam SE23
)などのさまざまな添加剤又はアジュバントを含むことができる。
【0104】
一部の実施形態では、本明細書中に記載されている組成物は、さらに、1種類以上の薬
害軽減剤を含んでいる。適切な薬害軽減剤(例えば、アセトアミド系除草剤の毒性を緩和
する薬害軽減剤)としては、例えば、以下のものなどがある:フリラゾール((RS)-
3-(ジクロロアセチル)-5-(2-フラニル)-2,2-ジメチル-1,3-オキサ
ゾリジノン 95%)、Monsanto Companyから市販されている;AD
67(4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4,5]デカン);ベ
ノキサコル(CGA 154281、(RS)-4-ジクロロアセチル-3,4-ジヒド
ロ-3-メチル-2H-1,4-ベンゾオキサジン);クロキントセット-メキシル(C
GA 184927、(5-クロロキノリン-8-イルオキシ)酢酸);シオメトリニル
(CGA 43089、(Z)-シアノメトキシイミノ(フェニル)アセトニトリル);
シプロスルファミド(N-[4-(シクロプロピルカルバモイル)フェニルスルホニル]
-o-アニスアミド);ジクロルミド(DDCA、R25788、N,N-ジアリル-2
,2-ジクロロアセトアミド);ジシクロノン((RS)-1-ジクロロアセチル-3,
3,8a-トリメチルペルヒドロピロロ[1,2-a]ピリミジン-6-オン);ジエト
レート(O,O-ジエチルO-フェニルホスホロチオエート);フェンクロラゾール-エ
チル(HOE 70542、1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-トリクロロメチル
-1H-1,2,4-トリアゾール-3-カルボン酸);フェンクロリム(CGA 12
3407 4,6-ジクロロ-2-フェニルピリミジン);フルラゾール(2-クロロ-
4-トリフルオロメチル-1,3-チアゾール-5-カルボン酸ベンジル);フルキソフ
ェニム(CGA 133205、4’-クロロ-2,2,2-トリフルオロアセトフェノ
ン(EZ)-O-1,3-ジオキソラン-2-イルメチルオキシム);イソキサジフェン
(4,5-ジヒドロ-5,5-ジフェニル-1,2-オキサゾール-3-カルボン酸);
メフェンピル((RS)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-メチル-2-ピラゾ
リン-3,5-ジカルボン酸);メフェナート(4-クロロフェニル メチルカルバメー
ト);MG 191;ナフタル酸無水物;オキサベトリニル(CGA 92194、(Z
)-1,3-ジオキソラン-2-イルメトキシイミノ(フェニル)アセトニトリル);及
び、当技術分野で知られている別の薬害軽減剤。
【0105】
本発明の組成物は、さらに、1種類以上のドリフト低減アジュバントを含むことができ
る。ドリフト低減アジュバントとしては、例えば、以下のものなどがある:GARDIA
N、GARDIAN PLUS、DRI-GARD、及び、PRO-ONE XL(Va
n Diest Supply Co.から入手可能);COMPADRE(Lovel
and Products,Inc.から入手可能);BRONC MAX EDT、B
RONC PLUS DRY EDT、EDT CONCENTRATE、及び、IN-
PLACE(Wilbur-Ellis Companyから入手可能);STRIKE
ZONE DF(Helena Chemical Co.から入手可能);INTA
CT、及び、INTACT XTRA(Precision Laboratories
,LLCから入手可能);並びに、AGRHO DR 2000、及び、AGRHO D
EP 775(Solvay Groupから入手可能)。適切なドリフト低減アジュバ
ントとしては、さらに、例えば、グアー系(例えば、グアーガム又は誘導体化グアーガム
を含んでいるもの)ドリフト低減アジュバントなどがある。ドリフトを軽減させるさまざ
まな製品は、さらに、ドリフト低減アジュバント(単数又は複数)と組み合わせて1種類
以上の水質調節剤も含むことができる。
【0106】
本明細書中に記載されている組成物は、さらに、除草剤の潜在的な揮発性を制御又は低
減するために、1種類以上の揮発性制御添加剤を含むことができる。一部の施用条件下で
は、オーキシン除草剤などの特定の除草剤は、周囲の大気中に蒸発して、施用場所からダ
イズ及びワタなどの隣接する作物植物に移動する可能性があり、そこで、感受性植物への
接触損傷が生じ得る。例えば、米国特許出願公開第2014/0128264号及び米国
特許出願公開第2015/0264924号(これらは、参照により本明細書中に組み込
まれる)に記載されているように、除草剤の潜在的な揮発性を制御又は低減するための添
加剤としては、モノカルボン酸又はその塩(例えば、酢酸及び/又はその農業的に許容さ
れる塩)などがある。
【0107】
代表的なモノカルボン酸及びモノカルボン酸アニオンは、一般に、例えば以下のものか
ら選択される、炭化水素又は置換されていない炭化水素を含んでいる:置換されていない
か又は置換されている直鎖又は分枝鎖のアルキル(例えば、C-C20アルキル、例え
ば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピルなど);置換されていないか又は置換
されている直鎖又は分枝鎖のアルケニル(例えば、C-C20アルキル、例えば、エテ
ニル、n-プロペニル、イソプロペニルなど);置換されていないか又は置換されている
アリール(例えば、フェニル、ヒドロキシフェニルなど);又は、置換されていないか又
は置換されているアリールアルキル(例えば、ベンジル)。特に、該モノカルボン酸は、
ギ酸、酢酸、プロピオン酸及び安息香酸からなる群から選択され得る。該モノカルボン酸
塩は、ギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩及び安息香酸塩からなる群から選択され得る。該
モノカルボン酸塩としては、例えば、ナトリウム及びカリウムから選択されるアルカリ金
属塩などがある。好ましいモノカルボン酸塩としては、酢酸ナトリウム及び酢酸カリウム
などがある。除草剤(例えば、オーキシン除草剤)とモノカルボン酸又はそのモノカルボ
ン酸アニオンのモル比は、典型的には、約1:10~約10:1、約1:5~約5:1、
約3:1~約1:3、又は、約2:1~約1:2(例えば、約1:1)であることができ
る。
【0108】
有効量のさまざまな親和性溶媒(即ち、非水親和性溶媒)を組み入れることによって、
化学的安定性をさらに改善することができる。所与の溶質について、その溶質が溶媒に溶
解したときに、その溶媒が溶媒分子と溶質分子との間に強い分子間相互作用を提供できる
場合、その溶媒は親和性溶媒である。これらの分子間相互作用の強さ、即ち、分散力、水
素結合及び極性相互作用は、例えば、溶媒の分子量並びに溶媒中に存在している二重結合
及び水素結合基の数などを包含する、その溶媒の1以上の内在性パラメーターに依存する
。これらのパラメーターの値が高いほど、溶質と溶媒の相互作用が強くなり、従って、溶
質分子がこれらの相互作用を克服して、溶液相からその溶液相と不混和性である周囲の液
体相に分配することがより困難になる。従って、親和性溶媒は、親和性溶媒中のその溶液
から不混和性液体相へのオーキシン除草剤酸の散逸又は分配を最小限にすることが意図さ
れている。
【0109】
水との混和性が制限された親和性溶媒の中のオーキシン除草剤酸の溶液が水流(例えば
、土壌細孔を通って流れる潅漑水及び/又は雨水)に晒された場合、当該除草剤は、通常
の溶剤を使用した場合ほど容易には土壌を通って移動しない可能性がある。これにより、
オーキシン除草剤による雑草防除の期間が長くなる可能性がある。さらに、親和性溶媒の
中のオーキシン除草剤酸の溶液が、オーキシン除草剤酸及び/又は溶液中でオーキシン除
草剤酸と化学的平衡状態で存在している量のオーキシン除草剤アニオンと化学的に反応性
である成分を含んでいる、該オーキシン除草剤酸溶液と不混和性である液相の中に混合さ
れた場合、化学的反応性が妨げられる可能性がある。これは、次に、そうでない場合より
も前述の混合物のより大きな化学的安定性をもたらし得る。
【0110】
従って、本発明のさまざまな実施形態は、オーキシン除草剤酸;及び、オーキシン除草
剤酸用の(非水性)親和性溶媒を含んでいる、除草剤組成物を対象とする。典型的には、
該溶媒は、以下の:
(1)1モル当たり少なくとも約300gの分子量、1モル当たり少なくとも約600g
の分子量、又は、1モル当たり少なくとも約900gの分子量(例えば、1モル当たり約
900~約1500gの分子量);
(2)該溶媒の1分子当たり少なくとも1の二重結合基;及び/又は、
(3)該溶媒の1分子当たり少なくとも4の水素結合基.
のうちの少なくとも1を満たす。
【0111】
一部の実施形態では、該親和性溶媒は、上記で記載されているアルキレングリコールを
含んでいる。特定の実施形態では、該親和性溶媒は、トリグリセリドを含んでいる。さま
ざまな実施形態において、該親和性溶媒は、ヒマシ油を含んでいる。
【0112】
さまざまな実施形態において、親和性溶媒とオーキシン除草剤酸の重量比は、少なくと
も約1:1、少なくとも約1.5:1、少なくとも約2:1、又は、少なくとも約3:1
である。例えば、親和性溶媒とオーキシン除草剤酸の重量比は、約1:1~約5:1、約
1:1~約4:1、約1:1~約3:1、約1.5:1~約5:1、約1.5:1~約4
:1、約1.5:1~約3:1、約2:1~約5:1、約2:1~約4:1、又は、約2
:1~約3:1である。
【0113】
化学的安定性は、有効量のアルキレングリコールを組み入れるによって、さらに改善す
ることができる。理論に拘束されるものではないが、該アルキレングリコールがオーキシ
ン除草剤(特に、酸形態のオーキシン除草剤)と錯体を形成すると考えられる。この錯体
は非反応性であり且つ比較的不揮発性であるということが理論づけられている。さまざま
な実施形態において、該アルキレングリコールは、C~C10グリコールを含んでおり
、又は、より特定的には、C~Cグリコールを含んでいる。一部の実施形態では、該
アルキレングリコールは、分枝鎖のC~C10グリコール又はC~Cグリコールを
含んでいる。分枝鎖グリコールは、場合により、オーキシン除草剤の揮発性を低減させる
上でさらに大きな改善をもたらすということが見いだされた。特定の実施形態では、該ア
ルキレングリコールは、以下のものからなる群から選択される:プロピレングリコール;
ヘキシレングリコール;1,3-プロパンジオール;1,4-ブタンジオール;1,3-
ブタンジオール;及び、それらの混合物。
【0114】
一般に、より高い安定性をもたらすさらに多い量で改善された化学的安定性を付与する
ためには、オーキシン除草剤に対するアルキレングリコールの少なくとも等モル比が必要
である。さまざまな実施形態において、アルキレングリコールとオーキシン除草剤のモル
比は、少なくとも約1:1、少なくとも約2:1、少なくとも約3:1、少なくとも約4
:1、少なくとも約5:1、少なくとも約6:1、少なくとも約7:1、少なくとも約8
:1、又は、少なくとも約9:1である。一部の実施形態では、アルキレングリコールと
オーキシン除草剤のモル比は、約1:1~約20:1、約2:1~約20:1、約5:1
~約20:1、約7:1~約20:1、約1:1~約10:1、約2:1~約10:1、
約5:1~約10:1、又は、約7:1~約10:1である。言い換えれば、該アルキレ
ングリコールの濃度は、少なくとも約5重量%、少なくとも約10重量%、少なくとも約
15重量%、少なくとも約20重量%、少なくとも約25重量%、又は、少なくとも約3
0重量%であることができる。例えば、該アルキレングリコールの濃度は、約5重量%~
約40重量%、約5重量%~約35重量%、約5重量%~約30重量%、約5重量%~約
25重量%、約5重量%~約20重量%、約5重量%~約15重量%、約5重量%~約1
0重量%、約10重量%~約40重量%、約10重量%~約35重量%、約10重量%~
約30重量%、約10重量%~約25重量%、約10重量%~約20重量%、約10重量
%~約15重量%、約15重量%~約40重量%、約15重量%~約35重量%、約15
重量%~約30重量%、約20重量%~約40重量%、約20重量%~約35重量%、又
は、約20重量%~約30重量%であることができる。
【0115】
一部の実施形態では、本明細書中に記載されている組成物は、さらに、1種類以上の土
壌残留促進剤を含んでいる。該組成物の中に少量のカチオン性凝集剤ポリマーを組み入れ
ることによって、少なくとも28日、少なくとも35日、少なくとも42日又はそれ以上
の期間、商業的に許容できる雑草防除割合を提供できるということが見いだされた。理論
に拘束されるものではないが、該カチオン性ポリマーが土壌及び油相の液滴に結合すると
考えられる。その結果として、土壌マトリックスの細孔を介したアセトアミド系除草剤な
どの油相除草剤の移動が低減され、それによって、除草剤が土壌表面に存在する時間が増
大すると考えられる。カチオン性凝集剤ポリマーは、廃水調整の分野で知られている。こ
れらのポリマーは、例えば、約100,000Daを超える、約500,000Daを超
える、約1,000,000Daを超える、又は、10,000,000Daさえも超え
る、高い分子量を有することができる。
【0116】
さまざまな実施形態において、該カチオン性凝集剤ポリマーは、カチオン性多糖類、カ
チオン性誘導体化多糖類、カチオン性変性アクリレートポリマー及びコポリマー、カチオ
ン性変性アクリルアミドポリマー及びコポリマー、高分子量タンパク質(例えば、ゼラチ
ン)、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、カチオン性変性ポリビニルピロ
リドンからなる群から選択される少なくとも1種類のポリマーを含んでいる。一部の実施
形態では、該カチオン性凝集剤ポリマーは、カチオン性多糖及び/又はカチオン性誘導体
化多糖を含んでいる。多糖類は、グアー、キトサン、セルロース系ポリマー、ガラクトマ
ンナン及びそれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0117】
カチオン性凝集剤ポリマーの濃度は、典型的には、そのポリマーの分子量に依存する。
高分子量のポリマーは、低い濃度で使用することが可能である。さらにまた、カチオン性
凝集剤ポリマーの量は、弱い凝集を引き起こすのに充分である。従って、さまざまな実施
形態において、該カチオン性凝集剤ポリマーの濃度は、約0.001重量%~約1重量%
、約0.01重量%~約1重量%、約0.1重量%~約1重量%、約0.001重量%~
約0.1重量%、約0.001重量%~約0.01重量%、又は、約0.01重量%~約
0.1重量%である。
【0118】
本発明の組成物は、本明細書中に記載されている特徴のうちの1つ以上をさまざまな組
み合わせで含むことができる
さまざまな除草剤分散液組成物を調製する方法
本発明は、本明細書中に記載されているさまざまな非水連続殺有害生物剤/除草剤分散
液組成物を調製するためのさまざまな方法も対象とする。
【0119】
本明細書中に記載されている組成物(特に、油中固体除草剤分散液組成物)を調製する
ための1調製方法は、非水性液体、固体除草剤としてのイオン性殺有害生物活性成分及び
アセトアミド系除草剤を混合させて、油連続相(ここで、該油連続相は、該非水性液体及
び該アセトアミド系除草剤を含んでいる)と分散相(ここで、該分散相は、固相除草剤を
含んでいる)を含んでいる除草剤分散液組成物を形成させることを含んでおり、ここで、
該非水性液体とアセトアミド系除草剤の重量比は、少なくとも約1:1、少なくとも約1
.1:1、少なくとも約1.2:1、少なくとも約1.3:1、少なくとも約1.4:1
、又は、少なくとも約1.5:1である。一部の実施形態では、該固相除草剤との混合に
先立って、該非水性液体と該アセトアミド系除草剤を混合させる。別の実施形態では、該
アセトアミド系除草剤との混合に先立って、該非水性液体と該固相除草剤を混合させる。
【0120】
本明細書中に記載されているさまざまな複合的な除草剤分散液組成物を調製するための
1調製方法は、アセトアミド系除草剤とオーキシン除草剤を混合させて、第1の混合物を
形成させること(ここで、該オーキシン除草剤は、少なくとも部分的に該アセトアミド系
除草剤の中に溶解している);非水性液体と固相除草剤を混合させて、第2の混合物を形
成させること;及び、該第1の混合物を該第2の混合物と混合させて、油連続相(ここで
、該油連続相は、該非水性液体を含んでいる)、第1のバルク分散相(ここで、該第1の
バルク分散相は、該アセトアミド系除草剤及び該オーキシン除草剤を含んでいる)及び第
2のバルク分散相(ここで、該第2のバルク分散相は、固相除草剤を含んでいる)を含ん
でいる除草剤分散液組成物を形成させることを含んでいる。一部の実施形態では、該第2
のバルク分散相は、さらに、本明細書中に記載されている第2のバルク分散相油を含んで
いる。これらの実施形態では、該固相除草剤は、該第2のバルク分散相油の中に分散して
いる。特定の実施形態では、該非水性液体を該固相除草剤と混合させる前に、該固相除草
剤を該第2のバルク分散相油と混合させる。
【0121】
これらの調製方法のさまざまな実施形態において、該除草剤分散液組成物は、さらに、
本明細書中に記載されている分散剤も含んでいる。一部の実施形態では、該非水性液体を
該固相除草剤と混合させる前に、該分散剤を該非水性液体と混合させる。
【0122】
該固相除草剤及び/又は該分散液組成物は、該固相除草剤/分散相の所望の粒子サイズ
を達成するために、適切な粉砕媒体(例えば、セラミック粉砕ビーズ)を備えた粉砕/摩
砕装置(例えば、ボールミル)を使用して粉砕することができる。これらのプロセスのさ
まざまな実施形態において、該固相除草剤及び/又は分散相は、約5ミクロン未満、約2
.5ミクロン未満、約1ミクロン未満、約0.5ミクロン未満、又は、約0.1ミクロン
未満の平均粒子サイズになるまで粉砕することができる。粉砕を実施する場合、界面活性
剤及び/又は別の添加剤は、粉砕後に添加することができる。
【0123】
除草剤施用混合物
本発明は、さらに、さまざまな除草剤施用混合物及びそれらの混合物を調製する方法に
関する。一般に、該調製方法は、水と本明細書中で記載されている組成物を混合させて、
除草剤施用混合物を形成させることを含む。さまざまな実施形態において、該除草剤施用
混合物は、水連続分散液である。即ち、水で充分に稀釈すると、該非水連続除草剤分散液
組成物は、反転して、水連続分散液組成物になる。例えば、非水連続除草剤分散液組成物
は、その重量の約5~約75倍又は約10~約50倍の水で希釈することができる。
【0124】
典型的には、該施用混合物に含まれている除草剤は、適用可能な場合には、酸当量基準
で、約5重量%以下であるか、又は、約0.1重量%~約5重量%若しくは約1重量%~
約5重量%、例えば、5重量%、4重量%、3重量%、2重量%、1重量%、0.5重量
%若しくは0.1重量%である。
【0125】
本明細書中に記載されている施用混合物は、1種類以上の追加の除草剤を含むことがで
きる。上記で記載したように、施用混合物は、本明細書中に記載されている組成物を希釈
することによって調製することができる。付加的な除草剤を「タンクミックス」して、複
数種の除草剤を含んでいる施用混合物を提供することができる。
【0126】
付加的な除草剤としては、別のオーキシン除草剤、アセチルCoAカルボキシラーゼ(
ACCアーゼ)阻害剤、エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸シンターゼ(EPSPS
)阻害剤、光化学系I(PS I)阻害剤、光化学系II(PS II)阻害剤、アセト
乳酸シンターゼ(ALS)又はアセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)阻害剤、有糸
分裂阻害剤、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPO)阻害剤、ヒドロキシフェ
ニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤、セルロース阻害剤、酸化リン酸化
脱共役剤、ジヒドロプテロエートシンターゼ阻害剤、脂肪酸及び脂質生合成阻害剤、オー
キシン輸送阻害剤、それらの塩及びエステル、それらのラセミ混合物及び分割された異性
体、及び、それらの混合物などがある。これらのクラスの除草剤の例を以下に示す。除草
剤が本明細書中において総称的に名前で言及されている場合、別段の制限がない限り、そ
の除草剤は、その塩、エステル、遊離酸及び遊離塩基並びに立体異性体などの、当技術分
野で既知の全ての市販形態を包含している。
【0127】
一部の実施形態では、該付加的な除草剤は、以下のものを包含するオーキシン除草剤(
即ち、合成オーキシン除草剤)を含んでいる:例えば、3,6-ジクロロ-2-メトキシ
安息香酸(ジカンバ);2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D);4-(2,4
-ジクロロフェノキシ)酪酸(2,4-DB);ジクロロプロップ;2-メチル-4-ク
ロロフェノキシ酢酸(MCPA);4-(4-クロロ-2-メチルフェノキシ)ブタン酸
(MCPB);4-クロロフェノキシ酢酸;2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2
,4,5-T);アミノピラリド;クロピラリド;フルロキシピル;トリクロピル;メコ
プロップ;ピクロラム;キンクロラック;アミノシクロピラクロル;ベナゾリン;ハラウ
キシフェン;フロルピラウキシフェン(fluorpyrauxifen);4-アミノ
-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリ
ジン-2-カルボン酸メチル;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フル
オロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸;4-アミノ-3-クロ
ロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-
カルボン酸ベンジル;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1
-イソブチリル-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸メチル;4-
アミノ-3-クロロ-6-[1-(2,2-ジメチルプロパノイル)-7-フルオロ-1
H-インドール-6-イル]-5-フルオロピリジン-2-カルボン酸メチル;4-アミ
ノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-[7-フルオロ-1-(メトキシアセチル)-1H
-インドール-6-イル]ピリジン-2-カルボン酸メチル;6-(1-アセチル-7-
フルオロ-1H-インドール-6-イル)-4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロピリ
ジン-2-カルボン酸メチル;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フル
オロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸カリウム;4-アミノ-
3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジ
ン-2-カルボン酸ブチル;並びに、それらの塩及びエステル;並びに、それらの混合物
【0128】
一部の実施形態では、該付加的な除草剤は、PPO阻害剤を含んでいる。PPO阻害剤
としては、例えば、アシフルオルフェン、アザフェニジン、ビフェノックス、ブタフェナ
シル、カルフェントラゾン-エチル、フルフェンピル-エチル、フルミクロラック、フル
ミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フルオログリコフェン、フルチアセット-
メチル、ホメサフェン、ラクトフェン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキシフル
オルフェン、ピラフルフェン-エチル、サフルフェナシル及びスルフェントラゾン、[3
-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4-
ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-3-イル)フェノキシ]-2-ピ
リジルオキシ]酢酸エチル、それらの塩及びエステル、並びに、それらの混合物などがあ
る。特定の実施形態では、該付加的な除草剤は、ホメサフェン及び/又はホメサフェンの
塩(例えば、ホメサフェンナトリウム)を含んでいる。一部の実施形態では、該付加的な
除草剤は、[3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(1-メチル-6-トリフルオロメ
チル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-3-イル)フェノ
キシ]-2-ピリジルオキシ]酢酸エチルを含んでいる。
【0129】
さまざまな実施形態では、該付加的な除草剤は、HPPD阻害剤を含んでいる。HPP
D阻害剤としては、例えば、アクロニフェン、アミトロール、ベフルブタミド、ベンゾフ
ェナップ、クロマゾン、ジフルフェニカン、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモ
ン、イソキサクロルトール、イソキサフルトール、メソトリオン、ノルフルラゾン、ピコ
リナフェン、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、スルコトリオン、テンボトリオン、ト
プラメゾン、トルピラレート、テフリルトリオン、それらの塩及びエステル、並びに、そ
れらの混合物などがある。
【0130】
一部の実施形態では、該付加的な除草剤は、PS II阻害剤を含んでいる。PS I
I阻害剤としては、例えば、アメトリン、アミカルバゾン、アトラジン、ベンタゾン、ブ
ロマシル、ブロモキシニル、クロロトルロン、シアナジン、デスメジファム、デスメトリ
ン、ジメフロン、ジウロン、フルオメツロン、ヘキサジノン、アイオキシニル、イソプロ
ツロン、リニュロン、メタミトロン、メチベンズロン、メトクスロン、メトリブジン、モ
ノリニュロン、フェンメディファム、プロメトン、プロメトリン、プロパニル、ピラゾン
、ピリデート、シデュロン、シマジン、シメトリン、テブチウロン、ターバシル、テルブ
メトン、テルブチラジン及びトリエタジン、それらの塩及びエステル、並びに、それらの
混合物などがある。
【0131】
特定の実施形態では、該付加的な除草剤は、ACCアーゼ阻害剤を含んでいる。ACC
アーゼ阻害剤としては、例えば、アロキシジム、ブトロキシジム、クレトジム、シクロキ
シジム、ピノキサデン、セトキシジム、テプラロキシジム及びトラルコキシジム、それら
の塩及びエステル、並びに、それらの混合物などがある。ACCアーゼ阻害剤の別のグル
ープには、クロラジホップ、クロジナホップ、クロホップ、シハロホップ、ジクロホップ
、ジクロホップ-メチル、フェノキサプロップ、フェンチアプロップ、フルアジホップ、
ハロキシホップ、イソキサピリホップ、メタミホップ、プロパキザホップ、キザロホップ
及びトリホップ、それらの塩及びエステル、並びに、それらの混合物が包含される。AC
Cアーゼ阻害剤には、さらに、1種類以上の「ジム(dim)」と1種類以上の「ホップ
(fop)」の混合物、それらの塩及びエステルも包含される。
【0132】
さまざまな実施形態では、該付加的な除草剤は、ALS又はAHAS阻害剤を含んでい
る。ALS及びAHAS阻害剤としては、例えば、アミドスルフロン、アジムスルフロン
、ベンスルフロン-メチル、ビスピリバック-ナトリウム、クロリムロン-エチル、クロ
ルスルフロン、シノスルフロン、クロランスラム-メチル、シクロスルファムロン、ジク
ロスラム、エタメツルフロン-メチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フロラ
スラム(florazulam)、フルカルバゾン、フルセトスルフロン、フルメツラム
、フルピルスルフロン-メチル、ホラムスルフロン、ハロスルフロン-メチル、イマザメ
タベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イ
マゾスルフロン、ヨードスルフロン、メトスルフロン-メチル、ニコスルフロン、ペノキ
ススラム、ピリミスルフロン-メチル、プロポキシカルバゾン-ナトリウム、プロスルフ
ロン、ピラゾスルフロン-エチル、ピリベンゾキシム、ピリチオバック、リムスルフロン
、スルホメツロン-メチル、スルホスルフロン、チエンカルバゾン、チフェンスルフロン
-メチル、トリアスルフロン、トリベニュロン-メチル、トリフロキシスルフロン及びト
リフルスルフロン-メチル、それらの塩及びエステル、並びに、それらの混合物などがあ
る。
【0133】
さらなる実施形態では、該付加的な除草剤は、有糸分裂阻害剤を含んでいる。有糸分裂
阻害剤としては、アニロホス、ベネフィン、DCPA、ジチオピル、エタルフルラリン、
フルフェナセット、メフェナセット、オリザリン、ペンジメタリン、チアゾピル及びトリ
フルラリン、それらの塩及びエステル、並びに、それらの混合物などがある。
【0134】
一部の実施形態では、該付加的な除草剤は、PS I阻害剤、例えば、ジクワット及び
パラコート、それらの塩及びエステル、並びに、それらの混合物などを含んでいる。
【0135】
特定の実施形態では、該付加的な除草剤は、セルロース阻害剤、例えば、ジクロベニル
及びイソキサベンなどを含んでいる。
【0136】
さらに別の実施形態では、該付加的な除草剤は、酸化的リン酸化脱共役剤、例えば、ジ
ノテルブ及びそのエステルなどを含んでいる。
【0137】
別の実施形態では、該付加的な除草剤は、オーキシン輸送阻害剤、例えば、ジフルフェ
ンゾピル及びナプタラム、それらの塩及びエステル、並びに、それらの混合物などを含ん
でいる。
【0138】
さまざまな実施形態では、該付加的な除草剤は、ジヒドロプテロエートシンターゼ阻害
剤、例えば、アスラム及びその塩などを含んでいる。
【0139】
一部の実施形態では、該付加的な除草剤は、脂肪酸及び脂質生合成阻害剤、例えば、ベ
ンスリド、ブチレート、シクロエート、EPTC、エスプロカルブ、モリネート、ペブレ
ート、プロスルホカルブ、チオベンカルブ、トリアレート及びバーナレート、それらの塩
及びエステル、並びに、それらの混合物などを含んでいる。
【0140】
除草剤組成物の施用
本発明は、本明細書中に記載されている除草剤施用混合物を施用するさまざまな方法も
対象とする。
【0141】
さまざまな実施形態において、該除草剤施用混合物は、作物植物の圃場における雑草を
防除するために使用される除草剤施用混合物である。商業的に重要な作物植物としては、
例えば、トウモロコシ、ダイズ、ワタ、ドライビーン、サヤインゲン及びジャガイモなど
がある。作物植物には、特定の形質又は形質の組み合わせ(例えば、限定するものではな
いが、除草剤耐性(例えば、グリホサート、グルホシネート、ジカンバ、セトキシジム、
PPO阻害剤などに対する抵抗性)、バチルス・ツリンギエンシス(Bacillus
thuringiensis)(Bt)、高油、高リシン、高デンプン、栄養密度、及び
、耐乾燥性)を有するハイブリッド、近交系及びトランスジェニック植物又は遺伝子組み
換え植物も包含される。一部の実施形態では、該作物植物は、有機リン系除草剤、アセト
乳酸シンターゼ(ALS)若しくはアセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)阻害薬除
草剤、オーキシン除草剤及び/又はアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCアーゼ)阻
害薬除草剤に対して耐性を示す。別の実施形態では、該作物植物は、グリホサート、ジカ
ンバ、2,4-D、MCPA、キザロホップ、グルホシネート及び/又はジクロホップメ
チルに対して耐性を示す。別の実施形態では、該作物植物は、グリホサート及び/又はジ
カンバ耐性である。本発明の一部の実施形態では、作物植物は、グリホサート及び/又は
グルホシネート耐性である。別の実施形態では、該作物植物は、グリホサート、グルホシ
ネート及びジカンバ耐性である。これらの実施形態及び別の実施形態では、該作物植物は
、PPO阻害剤に対して耐性を示す。
【0142】
該除草剤施用混合物は、当業者に知られている慣行に従って、圃場に施用することがで
きる。一部の実施形態では、該除草剤施用混合物は、圃場の土壌に、作物植物の植え付け
前に施用するか、又は、植え付け後ではあるが作物植物の発生前に施用する。別の実施形
態では、該除草剤施用混合物は、作物植物の発生後、並びに/又は、雑草の発生前及び/
若しくは発生後に、圃場に施用する。施用される該除草剤施用混合物の除草有効量は、さ
まざまな要因、例えば、除草剤の種類、処理対象の作物及び環境条件(例えば、土壌の種
類及び含水量)などに依存する。
【0143】
本発明の除草剤施用混合物は、多種多様な雑草(即ち、商業的に重要な作物植物の迷惑
植物又は競合植物であると考えられる植物)を防除するのに有用である。本発明の方法に
従って防除することが可能な雑草の例としては、限定するものではないが、以下のものを
挙げることができる:オオスズメノテッポウ(Alopecurus pratensi
s)及びスズメノテッポウ属の別の雑草種、イヌビエ(Echinochloa cru
s-galli)及びイヌビエ属の別の雑草種、メヒシバ属のメヒシバ類、シロツメクサ
(Trifolium repens)、アカザ(Chenopodium berla
ndieri)、アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)及び
ヒユ属の別の雑草種、スベリヒユ(Portulaca oleracea)及びスベリ
ヒユ属の別の雑草種、シロザ(Chenopodium album)及び別のアカザ属
種(Chenopodium spp.)、キンエノコロ(Setaria lutes
cens)及び別のエノコログサ属種(Setaria spp.)、イヌホオズキ(S
olanum nigrum)及び別のナス属種(Solanum spp.)、ネズミ
ムギ(Lolium multiflorum)及び別のドクムギ属種(Lolium
spp.)、メリケンニクキビ(Brachiaria platyphylla)及び
別のニクキビ属種(Brachiaria spp.)、セイバンモロコシ(Sorgh
um halepense)及び別のモロコシ属種(Sorghum spp.)、ヒメ
ムカシヨモギ(Conyza Canadensis)及び別のイズハハコ属種(Con
yza spp.)、及び、オヒシバ(Eleusine indica)。一部の実施
形態では、該雑草は、1種類以上のグリホサート抵抗性種、2,4-D抵抗性種、ジカン
バ抵抗性種及び/又はALS阻害薬除草剤抵抗性種を含んでいる。一部の実施形態では、
該グリホサート抵抗性雑草種は、オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus pa
lmeri)、ホソバイヌビユ(Amaranthus rudis)、ブタクサ(Am
brosia artemisiifolia)、オオブタクサ(Ambrosia t
rifida)、アレチノギク(Conyza bonariensis)、ヒメムカシ
ヨモギ(Conyza canadensis)、ススキメヒシバ(Digitaria
insularis)、ワセビエ(Echinochloa colona)、オヒシ
バ(Eleusine indica)、ショウジョウソウモドキ(Euphorbia
heterophylla)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)
、ボウムギ(Lolium rigidum)、ヘラオオバコ(Plantago la
ncelata)、セイバンモロコシ(Sorghum halepense)及びリバ
ーシードグラス(Urochloa panicoides)からなる群から選択される
【0144】
本明細書中で論じられているさまざまな方法は、施用混合物を「作物植物の圃場」に施
用することを参照しているが、これらの方法は、当該混合物を作物植物が植え付けられる
ことになっている圃場に施用すること(例えば、植え付け前施用、又は、休閑地にける焼
畑(burndown)における施用)も包含し得ることは理解される。さらに、種々の
方法が「圃場」における雑草を参照している場合でも、この用語には、土壌のポット又は
揚床(例えば、温室環境において)などの、より小さな個別の領域も包含される。
【0145】
本発明について詳細に記載したので、添付されている特許請求の範囲において定義され
ている本発明の範囲から逸脱することなく、修正及び変形が可能であることは明らかであ
ろう。
【0146】
実施形態
さらなる例証ために、本開示の追加の非限定的な実施形態について、以下に記載する。
【0147】
実施形態1は、以下のものを含んでいる除草剤分散液組成物である:
アセトアミド系除草剤と非水性液体を含んでいる油連続相(ここで、該非水性液体とアセ
トアミド系除草剤の重量比は、少なくとも約1:1、少なくとも約1.1:1、少なくと
も約1.2:1、少なくとも約1.3:1、少なくとも約1.4:1、又は、少なくとも
約1.5:1である);及び、
該油連続相の中の分散相(ここで、該分散相は、固相除草剤を含んでいる)。
【0148】
実施形態2は、非水性液体とアセトアミド系除草剤の重量比が約1:1~約10:1、
約1:1~約5:1、約1:1~約3:1、約1:1~約2:1、約1:1~約1.5:
1、約1.1:1~約10:1、約1.1:1~約5:1、約1.1:1~約3:1、約
1.1:1~約2:1、約1.1:1~約1.5:1、約1.2:1~約10:1、約1
.2:1~約5:1、約1.2:1~約3:1、約1.2:1~約2:1又は約1.2:
1~約1.5:1である、実施形態1の組成物である。
【0149】
実施形態3は、前記非水性液体が非極性液体を含んでいる、実施形態1又は2の組成物
である。
【0150】
実施形態4は、前記非水性液体が約3.5未満、約3未満、約2.5未満又は約2未満
の25℃で測定された誘電率を有する、実施形態1~3のいずれか1の組成物である。
【0151】
実施形態5は、前記非水性液体がパラフィン系液体又は脂肪族炭化水素液体及び/又は
鉱油を含んでいる、実施形態1~4のいずれか1の組成物である。
【0152】
実施形態6は、前記非水性液体が1種類以上のC-C25の分枝鎖及び/又は直鎖ア
ルカンを含んでいる、実施形態1~5のいずれか1の組成物である。
【0153】
実施形態7は、前記非水性液体がC10-C20分枝鎖アルカンを含んでいる、実施形
態1~6のいずれか1の組成物である。
【0154】
実施形態8は、前記非水性液体が炭素原子含有量が少なくとも12であるエステルを含
んでいる、実施形態1~7のいずれか1の組成物である。
【0155】
実施形態9は、前記非水性液体がミリスチン酸イソプロピルを含んでいる、実施形態1
~8のいずれか1の組成物である。
【0156】
実施形態10は、前記非水性液体がシリコーン油を含んでいる、実施形態1~9のいず
れか1の組成物である。
【0157】
実施形態11は、前記非水性液体が約5cst~約100,000cst、約5cst
~約10,000cst、約5cst~約1,000cst、約5cst~約500cs
t、約10cst~約100,000cst、約10cst~約10,000cst、約
10cst~約1,000cst、約10cst~約500cst、約20cst~約1
00,000cst、約20cst~約10,000cst、約20cst~約1,00
0cst又は約20cst~約500csttの粘度を有するシリコーン油を含んでいる
、実施形態1~10のいずれか1の組成物である。
【0158】
実施形態12は、前記固相除草剤がアクロニフェン、アミトロール、ベフルブタミド、
ベンゾフェナップ、クロマゾン、ジフルフェニカン、フルリドン、フルロクロリドン、フ
ルルタモン、イソキサクロルトール、イソキサフルトール、メソトリオン、ノルフルラゾ
ン、ピコリナフェン、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、スルコトリオン、テンボトリ
オン、トプラメゾン、トルピラレート、テフリルトリオン、それらの塩及びエステル並び
にそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種類のヒドロキシフェニルピル
ビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害薬を含んでいる、実施形態1~11のいずれか
1の組成物である。
【0159】
実施形態13は、前記固相除草剤がメソトリオンを含んでいる、実施形態1~12のい
ずれか1の組成物である。
【0160】
実施形態14は、前記固相除草剤が固相イオン性除草剤を含んでいる、実施形態1~1
3のいずれか1の組成物である。
【0161】
実施形態15は、前記固相除草剤がグリホサート酸又はその塩を含んでいる、実施形態
1~14のいずれか1の組成物である。
【0162】
実施形態16は、前記固相除草剤がグルホシネート酸又はその塩を含んでいる、実施形
態1~15のいずれか1の組成物である。
【0163】
実施形態17は、前記固相除草剤がプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPO)
阻害薬を含んでいる、実施形態1~16のいずれか1の組成物である。
【0164】
実施形態18は、以下のものを含んでいる除草剤分散液組成物である:
非水性液体を含んでいる油連続相;
該油連続相の中の第1のバルク分散相(ここで、該第1のバルク分散相は、少なくとも部
分的にアセトアミド系除草剤及び/又はオーキシン除草剤用親和性溶媒に溶解したオーキ
シン除草剤を含んでいる);及び、
該油連続相の中の第2のバルク分散相(ここで、該第2のバルク分散相は、固相除草剤を
含んでいる)。
【0165】
実施形態19は、前記非水性液体がシリコーン油を含んでいる、実施形態18の組成物
である。
【0166】
実施形態20は、前記非水性液体が鉱油を含んでいる、実施形態18又は19の組成物
である。
【0167】
実施形態21は、前記第2のバルク分散相がさらに第2のバルク分散相油を含んでおり
、及び、前記固相除草剤が該第2のバルク分散相油の中に分散している、実施形態18~
20のいずれか1の組成物である。
【0168】
実施形態22は、前記第2のバルク分散相油がシリコーン油を含んでいる、実施形態2
1の組成物である。
【0169】
実施形態23は、前記第2のバルク分散相油が約5cst~約100,000cst、
約5cst~約10,000cst、約5cst~約1,000cst、約5cst~約
500cst、約10cst~約100,000cst、約10cst~約10,000
cst、約10cst~約1,000cst、約10cst~約500cst、約20c
st~約100,000cst、約20cst~約10,000cst、約20cst~
約1,000cst又は約20cst~約500cstの粘度を有するシリコーン油を含
んでいる、実施形態21の組成物である。
【0170】
実施形態24は、前記第2のバルク分散相油が鉱油を含んでいる、実施形態21~23
のいずれか1の組成物である。
【0171】
実施形態25は、前記非水性液体と前記第2のバルク分散相油が同一ではない、実施形
態21~24のいずれか1の組成物である。
【0172】
実施形態26は、前記オーキシン除草剤が以下のものからなる群から選択される、実施
形態18~25のいずれか1の組成物である:3,6-ジクロロ-2-メトキシ安息香酸
(ジカンバ);2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D);4-(2,4-ジクロ
ロフェノキシ)酪酸(2,4-DB);ジクロロプロップ;2-メチル-4-クロロフェ
ノキシ酢酸(MCPA);4-(4-クロロ-2-メチルフェノキシ)ブタン酸(MCP
B);4-クロロフェノキシ酢酸;2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5
-T);アミノピラリド;クロピラリド;フルロキシピル;トリクロピル;メコプロップ
;ピクロラム;キンクロラック;アミノシクロピラクロル;ベナゾリン;ハラウキシフェ
ン;フロルピラウキシフェン(fluorpyrauxifen);4-アミノ-3-ク
ロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2
-カルボン酸メチル;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1
H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸;4-アミノ-3-クロロ-5-
フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン
酸ベンジル;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1-イソブ
チリル-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸メチル;4-アミノ-
3-クロロ-6-[1-(2,2-ジメチルプロパノイル)-7-フルオロ-1H-イン
ドール-6-イル]-5-フルオロピリジン-2-カルボン酸メチル;4-アミノ-3-
クロロ-5-フルオロ-6-[7-フルオロ-1-(メトキシアセチル)-1H-インド
ール-6-イル]ピリジン-2-カルボン酸メチル;6-(1-アセチル-7-フルオロ
-1H-インドール-6-イル)-4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロピリジン-2
-カルボン酸メチル;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1
H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸カリウム;4-アミノ-3-クロ
ロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-
カルボン酸ブチル;それらの塩及びエステル;並びに、それらの混合物。
【0173】
実施形態27は、前記オーキシン除草剤がオーキシン除草剤酸を含んでいる、実施形態
18~26のいずれか1の組成物である。
【0174】
実施形態28は、前記オーキシン除草剤がジカンバ酸を含んでいる、実施形態18~2
7のいずれか1の組成物である。
【0175】
実施形態29は、前記オーキシン除草剤が2,4-D酸を含んでいる、実施形態18~
28のいずれか1の組成物である。
【0176】
実施形態30は、前記組成物が前記親和性溶媒を含んでいる、実施形態18~29のい
ずれか1の組成物である。
【0177】
実施形態31は、前記オーキシン除草剤酸用の前記親和性溶媒が以下の:
(1)1モル当たり少なくとも約300gの分子量、1モル当たり少なくとも約600g
の分子量、又は、1モル当たり少なくとも約900gの分子量(例えば、1モル当たり約
900~約1500gの分子量);
(2)該溶媒の1分子当たり少なくとも1の二重結合基;及び/又は、
(3)該溶媒の1分子当たり少なくとも4の水素結合基;
のうちの少なくとも1を満たす、実施形態18~30のいずれか1の組成物である。
【0178】
実施形態32は、前記組成物が前記親和性溶媒を含んでいる、実施形態18~31のい
ずれか1の組成物である。
【0179】
実施形態33は、前記親和性溶媒がアルキレングリコールを含んでいる、実施形態18
~32のいずれか1の組成物である。
【0180】
実施形態34は、前記親和性溶媒がトリグリセリドを含んでいる、実施形態18~33
のいずれか1の組成物である。
【0181】
実施形態35は、前記親和性溶媒がヒマシ油を含んでいる、実施形態18~34のいず
れか1の組成物である。
【0182】
実施形態36は、親和性溶媒とオーキシン除草剤の重量比が少なくとも約1:1、少な
くとも約1.5:1、少なくとも約2:1又は少なくとも約3:1である、実施形態18
~35のいずれか1の組成物である。
【0183】
実施形態37は、親和性溶媒とオーキシン除草剤の重量比が約1:1~約5:1、約1
:1~約4:1、約1:1~約3:1、約1.5:1~約5:1、約1.5:1~約4:
1、約1.5:1~約3:1、約2:1~約5:1、約2:1~約4:1又は約2:1~
約3:1である、実施形態18~35のいずれか1の組成物である。
【0184】
実施形態38は、前記非水性液体の濃度が少なくとも約10重量%、少なくとも約15
重量%、少なくとも約20重量%、少なくとも約25重量%、少なくとも約30重量%、
少なくとも約35重量%、少なくとも約40重量%又は少なくとも約50重量%である、
実施形態1~37のいずれか1の組成物である。
【0185】
実施形態39は、前記非水性液体の濃度が約10重量%~約75重量%、約20重量%
~約75重量%、約30重量%~約75重量%、約40重量%~約75重量%、約50重
量%~約75重量%、約10重量%~約65重量%、約20重量%~約65重量%、約3
0重量%~約65重量%、約40重量%~約65重量%、約50重量%~約65重量%、
約10重量%~約60重量%、約20重量%~約60重量%、約30重量%~約60重量
%、約40重量%~約60重量%、約50重量%~約60重量%、約10重量%~約55
重量%、約20重量%~約55重量%、約30重量%~約55重量%、約40重量%~約
55重量%、約50重量%~約55重量%又は約40重量%~約50重量%である、実施
形態1~37のいずれか1の組成物である。
【0186】
実施形態40は、前記組成物の総体積に基づく前記油連続相の体積分率が約0.6より
大きく、約0.7より大きく又は約0.8より大きい、実施形態1~39のいずれか1の
組成物である。
【0187】
実施形態41は、前記組成物の総体積に基づく前記油連続相の体積分率が0.5~約0
.9、0.5~約0.8、0.5~約0.7、0.6~約0.9、0.6~約0.8又は
0.6~約0.7である、実施形態1~39のいずれか1の組成物である。
【0188】
実施形態42は、前記組成物がさらに高分子分散剤を含んでいる、実施形態1~41の
いずれか1の組成物である。
【0189】
実施形態43は、前記高分子分散剤が約7未満のHLB(親水性親油性バランス)値を
有している、実施形態42の組成物である。
【0190】
実施形態44は、前記高分子分散剤が名目上不溶性であるコモノマー及び前記油連続相
の中で溶解性である第2のコモノマーを含んでいるブロックコポリマー又はグラフトコポ
リマーである、実施形態42又は43の組成物である。
【0191】
実施形態45は、前記高分子分散剤がA-B-Aブロックコポリマー(ここで、“A”
は可溶性コモノマーを表し、及び、“B”は、名目上不溶性であるコモノマーを表す)と
して表され得る分子構造を有するトリブロックコポリマーを含んでいる、実施形態42~
44のいずれか1の組成物である。
【0192】
実施形態46は、前記高分子分散剤がPEG-30ジポリヒドロキシステアレート、ポ
リグリセリル-2ジポリヒドロキシステアレート、PEG-ポリエチレンブロックコポリ
マー、PEG-ポリスチレンブロックコポリマー、PEG-3ピメチコーン、PEG-9
メチルエーテルジメチコーン、PEG-10ジメチコーン、PEG-9ポリジメチルシロ
キシエチルジメチコーン、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコーン
、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコーン、ラウリルポリグリセリ
ル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコーン、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロ
キシエチルジメチコーン、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコーン、アクリレート
/エチルヘキシルアクリレート/ジメチコーンメタクリレート、ポリグリセリル-3ラウ
リルポリジメチルシロキシエチルジメチコーンクロスポリマー、PEG-15ラウリルポ
リジメチルシロキシエチルジメチコーンクロスポリマー、PEG-15/ラウリルジメチ
コーンクロスポリマー、ジメチコーン/PEG-10/15クロスポリマー、ジメチコー
ン/ポリグリセリル-3クロスポリマー、ラウリルジメチコーン/ポリグリセリル-3ク
ロスポリマー、トリメチルシロキシシリケート及びそれらの混合物からなる群から選択さ
れる少なくとも1種類のポリマーを含んでいる、実施形態42~45のいずれか1の組成
物である。
【0193】
実施形態47は、前記油連続相が単一の高分子分散剤を含んでいる、実施形態42~4
6のいずれか1の組成物である。
【0194】
実施形態48は、前記高分子分散剤の濃度が各分散相の約0.1重量%~約50重量%
、約0.1重量%~約40重量%、約0.1重量%~約30重量%、約0.1重量%~約
25重量%、約0.1重量%~約20重量%、約0.1重量%~約15重量%、約0.1
重量%~約10重量%、約0.1重量%~約5重量%、約1重量%~約50重量%、約1
重量%~約40重量%、約1重量%~約30重量%、約1重量%~約25重量%、約0.
1重量%~約20重量%、約1重量%~約15重量%、約1重量%~約10重量%又は約
1重量%~約5重量%である、実施形態42~47のいずれか1の組成物である。
【0195】
実施形態49は、前記油連続相が加熱したときでさえ高い低剪断速度粘度を有する粘性
の剪断減少性(shear-thinning)油をさらに含んでいる、実施形態1~4
8のいずれか1の組成物である。
【0196】
実施形態50は、前記組成物がさらにレオロジー調節剤を含んでいる、実施形態1~4
9のいずれか1の組成物である。
【0197】
実施形態51は、前記レオロジー調節剤がスメクタイト粘土、シリカ、パラフィン系蝋
及び天然蝋、結晶セルロース及びそれらの混合物からなる群から選択される粒子状レオロ
ジー調節剤を含んでいる、実施形態50の組成物である。
【0198】
実施形態52は、前記粒子状レオロジー調節剤が表面が修飾された形態にあり、ここで
、該表面修飾剤は、C12-C18アルキル又はアリール第4級アンモニウム化合物、ポ
リマー及びそれらの混合物からなる群から選択される、実施形態51の組成物である。
【0199】
実施形態53は、前記レオロジー調節剤が高分子レオロジー調節剤を含んでいる、実施
形態50~52のいずれか1の組成物である。
【0200】
実施形態54は、前記高分子レオロジー調節剤が油溶性疎水性クロスポリマーを含んで
いる、実施形態53の組成物である。
【0201】
実施形態55は、前記レオロジー調節剤がポリアミド、ポリエチレン、ジメチコーン/
ビニルジメチコーンクロスポリマー、ジメチコーン/フェニルビニルジメチコーンクロス
ポリマー、ジメチコーン/ラウリルジメチコーンクロスポリマー及びラウリルポリジメチ
ルシロキシエチルジメチコーン/ビス-ビニルジメチコーンクロスポリマー並びにそれら
の混合物からなる群から選択される少なくとも1種類の高分子レオロジー調節剤を含んで
いる、実施形態53又は54の組成物である。
【0202】
実施形態56は、前記レオロジー調節剤が粒状物質と高分子レオロジー調節剤の混合物
を含んでいる、実施形態53~55のいずれか1の組成物である。
【0203】
実施形態57は、前記レオロジー調節剤の濃度が約0.025重量%~約30重量%、
約0.025重量%~約20重量%、約0.025重量%~約25重量%、約0.025
重量%~約15重量%、約0.025重量%~約10重量%、約0.025重量%~約5
重量%、約0.025重量%~約1重量%、約0.1重量%~約30重量%、約0.1重
量%~約25重量%、約0.1重量%~約20重量%、約0.1重量%~約15重量%、
約0.1重量%~約10重量%、約0.1重量%~約5重量%又は約0.1重量%~約1
重量%である、実施形態50~56のいずれか1の組成物である。
【0204】
実施形態58は、前記レオロジー調節剤が約5ミクロン未満、約2.5ミクロン未満、
約1ミクロン未満、約0.5ミクロン未満又は約0.1ミクロン未満の平均粒子サイズを
有する、実施形態50~57のいずれか1の組成物である。
【0205】
実施形態59は、前記レオロジー調節剤が約5ミクロン未満、約2.5ミクロン未満、
約1ミクロン未満、約0.5ミクロン未満又は約0.1ミクロン未満の平均粒子サイズに
なるまで摩砕されている、実施形態50~58のいずれか1の組成物である。
【0206】
実施形態60は、前記組成物が7より大きいHLB値を有する1種類以上の界面活性剤
をさらに含んでいる、実施形態1~59のいずれか1の組成物である。
【0207】
実施形態61は、前記界面活性剤が非イオン性界面活性剤を含んでいる、実施形態60
の組成物である。
【0208】
実施形態62は、前記界面活性剤がイオン性界面活性剤を含んでいる、実施形態60又
は61の組成物である。
【0209】
実施形態63は、前記イオン性界面活性剤がアルキル/アリールエーテルスルフェート
、アルキル/アリールエーテルスルホネート、アルキル/アリールエーテルカルボキシレ
ート、アルキル/アリールエーテルホスフェート、ジアルキルスルホスクシネート、エト
キシ化エーテルアミン、エトキシ化プロポキシ化エーテルアミン、アルキル/アリール第
4級アミン化合物、アルキル/アリール第4級ホスホニウム化合物、エトキシ化アルキル
/アリール第4級アミン化合物、エトキシ化アルキル/アリール第4級ホスホニウム化合
物、ベタイン、スルタイン、リン脂質及びそれらの混合物からなる群から選択される、実
施形態62の組成物である。
【0210】
実施形態64は、前記界面活性剤の濃度が約0.1重量%~約25重量%、約0.1重
量%~約20重量%、約0.1重量%~約15重量%、約0.1重量%~約10重量%、
約0.1重量%~約5重量%、約0.1重量%~約3重量%、約0.1重量%~約2重量
%、約0.5重量%~約25重量%、約0.5重量%~約20重量%、約0.5重量%~
約15重量%、0.5重量%~約10重量%、約0.5重量%~約5重量%、約0.5重
量%~約3重量%、約0.5重量%~約2重量%、約1重量%~約25重量%、約1重量
%~約20重量%、約1重量%~約15重量%、約1重量%~約10重量%、約1重量%
~約5重量%、約1重量%~約3重量%又は約1重量%~約2重量%である、実施形態6
0~63のいずれか1の組成物である。
【0211】
実施形態65は、前記組成物がさらに第4級アミン化合物を含んでいる、実施形態1~
64のいずれか1の組成物である。
【0212】
実施形態66は、前記第4級アミン化合物がアルキル第4級アミン化合物、アリール第
4級アミン化合物、アルコキシ化アルキル第4級アミン化合物及び/又はアルコキシ化ア
リール第4級アミン化合物を含んでいる、実施形態65の組成物である。
【0213】
実施形態67は、前記第4級アミン化合物が約1,000Da以下、約750Da以下
、又は約500Da以下の分子量を有する、実施形態65又は66の組成物である。
【0214】
実施形態68は、前記第4級アミン化合物が約100Da~約1,000Da、約10
0Da~約750Da、約100Da~約500Da、約200Da~約1,000Da
、約200Da~約750Da、約200Da~約500Da、約250Da~約1,0
00Da、約250Da~約750Da又は約250Da~約500Daの分子量を有す
る、実施形態65又は66の組成物である。
【0215】
実施形態69は、前記第4級アミン化合物が式(I):
【化5】
【0216】
〔式中、Rは、1個~約30個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換されている
ヒドロカルビルであり;(RO)基及び(RO)基のそれぞれにおける各R
、独立して、直鎖又は分枝鎖のC-Cアルキレンであり;各Rは、独立して、水素
であるか、又は、1個~約4個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキル基であり;
は、1個~約30個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換されているヒドロカ
ルビルであり;x及びyは、独立して、0~約10の数であり;及び、Xは、農業的に
許容されるアニオンである〕
で表される構造を有する、実施形態65~68のいずれか1の組成物である。
【0217】
実施形態70は、R及びRのヒドロカルビル基がそれぞれ独立して1個~約30個
の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキル、直鎖又は分枝鎖のアルケニル、直鎖又は
分枝鎖のアルキニル、直鎖又は分枝鎖のアルコキシ、アリール又はアラルキルである、実
施形態69の組成物である。
【0218】
実施形態71は、R及びRがそれぞれ独立して1個~約25個の炭素原子、1個~
約22個の炭素原子、1個~約20個の炭素原子、1個~約18個の炭素原子、3個~約
25個の炭素原子、3個~約22個の炭素原子、3個~約20個の炭素原子、3個~約1
8個の炭素原子、3個~約16個の炭素原子、3個~約14個の炭素原子、3個~約12
個の炭素原子、3個~約10個の炭素原子、3個~約8個の炭素原子又は3個~約6個の
炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキル、直鎖又は分枝鎖のアルケニル又は直鎖又は
分枝鎖のアルコキシである、実施形態69又は70の組成物である。
【0219】
実施形態72は、R及びRが同じ数の炭素原子を有する及び/又は同じ置換基であ
る、実施形態69~71のいずれか1の組成物である。
【0220】
実施形態73は、R及びRがそれぞれブチルである、実施形態69~72のいずれ
か1の組成物である。
【0221】
実施形態74は、Rが3個~約25個の炭素原子、3個~約22個の炭素原子、3個
~約20個の炭素原子又は約3個~18個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキル
、直鎖又は分枝鎖のアルケニル又は直鎖又は分枝鎖のアルコキシである、実施形態69~
73のいずれか1の組成物である。
【0222】
実施形態75は、Rが1個~約12個の炭素原子、1個~約10個の炭素原子、1個
~約8個の炭素原子、約1個~6個の炭素原子、約1個~4個の炭素原子、3個~約12
個の炭素原子、3個~約10個の炭素原子、3個~約8個の炭素原子又は約3個~6個の
炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキル、直鎖又は分枝鎖のアルケニル又は直鎖又は
分枝鎖のアルコキシである、実施形態69~74のいずれか1の組成物である。
【0223】
実施形態76は、(RO)基及び(RO)基のそれぞれにおける各Rが独立
して直鎖又は分枝鎖のC-Cアルキレンである、実施形態69~75のいずれか1の
組成物である。
【0224】
実施形態77は、式(I)で表される第4級アミン化合物がエトキシ化第4級アミン化
合物、プロポキシ化第4級アミン化合物及びエチレンオキシド(EO)とプロピレンオキ
シド(PO)のさまざまなポリマー又はコポリマーを含んでいる第4級アミン化合物から
なる群から選択されるアルコキシ化第4級アミン化合物を含んでいる、実施形態69~7
6のいずれか1の組成物である。
【0225】
実施形態78は、(RO)基及び(RO)基のそれぞれにおける各Rが独立
して直鎖又は分枝鎖のC-Cアルキレンである、実施形態69~77のいずれか1の
組成物である。
【0226】
実施形態79は、(RO)基及び(RO)基のそれぞれにおける各Rが独立
してエチレン又はプロピレンである、実施形態69~78のいずれか1の組成物である。
【0227】
実施形態80は、前記第4級アミン化合物が約1:3~約3:1、約1:3~約2:1
、約1:3~約1.5:1、約1:3~約1:1、約1:3~約1:2、約1:2~約3
:1、約1:2~約2:1、約1:2~約1.5:1、約1:2~約1:1、約1:1~
約3:1、約1:1~約2:1又は約1:1~約1.5:1のEO:POのモル比を含ん
でいる、実施形態69~79のいずれか1の組成物である。
【0228】
実施形態81は、x及びyが独立して0~約8、0~約6、0~約4、約0~約2、1
~約8、1~約6、1~約4、1~2の数である、実施形態69~80のいずれか1の組
成物である。
【0229】
実施形態82は、x及びyがそれぞれ0又は1である、実施形態69~81のいずれか
1の組成物である。
【0230】
実施形態83は、各Rが独立して水素、メチル又はエチルである、実施形態69~8
2のいずれか1の組成物である。
【0231】
実施形態84は、各Rが水素である、実施形態69~83のいずれか1の組成物であ
る。
【0232】
実施形態85は、Xが硫酸アニオン、水酸化物、塩化物、臭化物及び硝酸アニオンか
らなる群から選択されるアニオンである、実施形態69~84のいずれか1の組成物であ
る。
【0233】
実施形態86は、Xが塩化物アニオン又は水酸化物アニオンである、実施形態69~
85のいずれか1の組成物である。
【0234】
実施形態87は、前記第4級アミン化合物がテトラブチルアンモニウム塩及びトリメチ
ル-テトラデシルアンモニウム塩からなる群から選択される、実施形態65~86のいず
れか1の組成物である。
【0235】
実施形態88は、前記第4級アミン化合物が式(II):
【化6】
【0236】
〔式中、Rは、アルキル(例えば、C-C20アルキル)であり、nは、(CHCH
O)の総モル数であり、及び、n+zは、0~15の数である〕
で表される構造を有する、実施形態65~87のいずれか1の組成物である。
【0237】
実施形態89は、前記第4級アミン化合物がイソデシルオキシプロピルジヒドロキシエ
チルメチルアンモニウムクロリド、イソトリデシルオキシプロピルジヒドロキシエチルメ
チルアンモニウムクロリド、イソトリデシルオキシプロピルポリ(5)オキシエチレンメ
チルアンモニウムクロリド、オクタデシルジヒドロキシエチルメチルアンモニウムクロリ
ド及びそれらの混合物からなる群から選択される、実施形態65~88のいずれか1の組
成物である。
【0238】
実施形態90は、前記組成物がオーキシン除草剤を含んでおり及び第4級アミン化合物
とオーキシン除草剤のモル比が少なくとも約0.25:1、少なくとも約0.5:1、少
なくとも約0.75:1又は少なくとも約1:1である、実施形態65~89のいずれか
1の組成物である。
【0239】
実施形態91は、前記組成物がオーキシン除草剤を含んでおり及び第4級アミン化合物
とオーキシン除草剤のモル比が約0.25:1~約2:1、約0.25:1~約1.75
:1、約0.25:1~約1.5:1、約0.25:1~約1.25:1、約0.25:
1~約1:1、約0.5:1~約2:1、約0.5:1~約1.75:1、約0.5:1
~約1.5:1、約0.5:1~約1.25:1、約0.5:1~約1:1、約0.75
:1~約2:1、約0.75:1~約1.75:1、約0.75:1~約1.5:1、約
0.75:1~約1.25:1、約0.75:1~約1:1、約1:1~約2:1、約1
:1~約1.75:1、約1:1~約1.5:1又は約1:1~約1.25:1である、
実施形態65~89のいずれか1の組成物である。
【0240】
実施形態92は、前記組成物が少なくとも約10重量%、少なくとも約20重量%、少
なくとも約30重量%、少なくとも約40重量%、少なくとも約50重量%又は少なくと
も約60重量%の総除草剤含有量を有している、実施形態1~91のいずれか1の組成物
である。
【0241】
実施形態93は、前記組成物が約10重量%~約80重量%、約20重量%~約80重
量%、約30重量%~約80重量%、約40重量%~約80重量%、約50重量%~約8
0重量%、約60重量%~約80重量%、約10重量%~約70重量%、約20重量%~
約70重量%、約30重量%~約70重量%、約40重量%~約70重量%、約50重量
%~約70重量%、約60重量%~約70重量%、約10重量%~約60重量%、約20
重量%~約60重量%、約30重量%~約60重量%、約40重量%~約60重量%又は
約50重量%~約60重量%の総除草剤含有量を有している、実施形態1~91のいずれ
か1の組成物である。
【0242】
実施形態94は、前記アセトアミド系除草剤の濃度が少なくとも約10重量%、少なく
とも約15重量%、少なくとも約20重量%、少なくとも約25重量%、少なくとも約3
0重量%、少なくとも約35重量%又は少なくとも約40重量%である、実施形態1~9
3のいずれか1の組成物である。
【0243】
実施形態95は、前記アセトアミド系除草剤の濃度が約10重量%~約65重量%、約
20重量%~約65重量%、約30重量%~約65重量%、約40重量%~約65重量%
、約50重量%~約65重量%、約10重量%~約60重量%、約20重量%~約60重
量%、約30重量%~約60重量%、約40重量%~約60重量%、約50重量%~約6
0重量%、約10重量%~約55重量%、約20重量%~約55重量%、約30重量%~
約55重量%、約40重量%~約55重量%、約50重量%~約55重量%又は約40重
量%~約50重量%である、実施形態1~93のいずれか1の組成物である。
【0244】
実施形態96は、前記アセトアミド系除草剤がアセトクロール、アラクロール、ブタク
ロール、ブテナクロール、カルベタミド、デラクロール、デタチル(dethatyl)
、ジメタクロール、ジメテナミド、ジメテナミド-P、メフェナセット、メタザクロール
(metazochlor)、メトラクロール、S-メトラクロール、ナプロパミド、プ
レチラクロール、プロナミド、プロパクロール、プロピソクロール、プリナクロール、テ
ルブクロール、テニルクロール及びキシラクロール、それらの塩及びエステル並びにそれ
らの混合物からなる群から選択される、実施形態1~95のいずれか1の組成物である。
【0245】
実施形態97は、前記アセトアミド系除草剤がアセトクロール、アラクロール、メトラ
クロール、S-メトラクロール及びそれらの混合物からなる群から選択される、実施形態
1~96のいずれか1の組成物である。
【0246】
実施形態98は、前記アセトアミド系除草剤がアセトクロールを含んでいる、実施形態
1~97のいずれか1の組成物である。
【0247】
実施形態99は、前記固相除草剤の濃度が少なくとも約1重量%、少なくとも約2重量
%、少なくとも約5重量%、少なくとも約10重量%、少なくとも約15重量%、少なく
とも約20重量%、少なくとも約25重量%又は少なくとも約30重量%である、実施形
態1~98のいずれか1の組成物である。
【0248】
実施形態100は、前記固相除草剤の濃度が約1重量%~約40重量%、約1重量%~
約30重量%、約1重量%~約20重量%、約1重量%~約10重量%、約1重量%~約
5重量%、約2重量%~約40重量%、約2重量%~約30重量%、約2重量%~約20
重量%、約2重量%~約10重量%、約2重量%~約5重量%、約5重量%~約40重量
%、約5重量%~約30重量%、約5重量%~約20重量%、約5重量%~約10重量%
、約10重量%~約40重量%、約10重量%~約30重量%、約10重量%~約20重
量%、約15重量%~約40重量%、約15重量%~約30重量%又は約15重量%~約
20重量%である、実施形態1~98のいずれか1の組成物である。
【0249】
実施形態101は、前記組成物がさらに薬害軽減剤を含んでいる、実施形態1~100
のいずれか1の組成物である。
【0250】
実施形態102は、除草剤分散液組成物を調製する方法であって、非水性液体、固相除
草剤及びアセトアミド系除草剤を混合させて、油連続相(ここで、該油連続相は、該非水
性液体及び該アセトアミド系除草剤を含んでいる)と分散相(ここで、該分散相は、該固
相除草剤を含んでいる)を含んでいる除草剤分散液組成物(ここで、該非水性液体とアセ
トアミド系除草剤の重量比は、少なくとも約1:1、少なくとも約1.1:1、少なくと
も約1.2:1、少なくとも約1.3:1、少なくとも約1.4:1、又は、少なくとも
約1.5:1である)を形成させることを含んでいる、前記調製方法である。
【0251】
実施形態103は、前記固相除草剤との混合に先だって前記非水性液体と前記アセトア
ミド系除草剤を混合させる、実施形態102の調製方法である。
【0252】
実施形態104は、前記アセトアミド系除草剤との混合に先立って前記非水性液体と前
記固相除草剤を混合させる、実施形態102の調製方法である。
【0253】
実施形態105は、除草剤分散液組成物を調製する方法であって、
アセトアミド系除草剤とオーキシン除草剤を混合させて、第1の混合物を形成させること
(ここで、該オーキシン除草剤は、少なくとも部分的に該アセトアミド系除草剤の中に溶
解している);
非水性液体と固相除草剤を混合させて、第2の混合物を形成させること;及び、
該第1の混合物を該第2の混合物と混合させて、油連続相(ここで、該油連続相は、該非
水性液体を含んでいる)、第1のバルク分散相(ここで、該第1のバルク分散相は、該ア
セトアミド系除草剤とそのアセトアミド系除草剤の中に少なくとも部分的に溶解している
該オーキシン除草剤を含んでいる)及び第2のバルク分散相(ここで、該第2のバルク分
散相は、固相除草剤を含んでいる)を含んでいる除草剤分散液組成物を形成させること;
を含んでいる、前記調製方法である。
【0254】
実施形態106は、前記第2のバルク分散相がさらに第2のバルク分散相油を含んでい
る(ここで、前記固相除草剤は、その第2のバルク分散相油の中に分散している)、実施
形態105の調製方法である。
【0255】
実施形態107は、前記非水性液体を前記固相除草剤と混合させる前に前記固相除草剤
を前記第2のバルク分散相油と混合させることをさらに含んでいる、実施形態105の調
製方法である。
【0256】
実施形態108は、前記除草剤分散液組成物がさらに分散剤を含んでいる、実施形態1
05~107のいずれか1の調製方法である。
【0257】
実施形態109は、前記非水性液体を前記固相除草剤と混合させる前に前記分散剤を前
記非水性液体と混合させることをさらに含んでいる、実施形態108の調製方法である。
【0258】
実施形態110は、前記固相除草剤を摩砕することをさらに含んでいる、実施形態10
2~109のいずれか1の調製方法である。
【0259】
実施形態111は、前記除草剤分散液組成物を摩砕することをさらに含んでいる、実施
形態102~110のいずれか1の調製方法である。
【0260】
実施形態112は、除草剤施用混合物を調製する方法であって、水を実施形態1~10
1のいずれか1の組成物と混合させて前記除草剤施用混合物を形成させることを含んでい
る、前記調製方法である。
【0261】
実施形態113は、以下のものを含んでいる殺有害生物剤分散液組成物である:
(a)油連続相(ここで、該油連続相は、約10以下の25℃で測定された誘電率及び当
該イオン性殺有害生物活性成分に対する僅かな溶解作用を有する非水性液体を含んでいる
);
(b)分散相(ここで、該分散相は、該油連続相の中に懸濁しているイオン性殺有害生物
活性成分を含んでいる);
(c)レオロジー調節剤;及び、
(d)分散剤。
【0262】
実施形態114は、前記イオン性殺有害生物活性成分が固相殺有害生物活性成分である
、実施形態113の組成物である。
【0263】
実施形態115は、前記イオン性殺有害生物活性成分がグリホサート、グルホシネート
、オーキシン除草剤又はそれらの塩からなる群から選択される固相イオン性除草剤を含ん
でいる、実施形態113又は114の組成物である。
【0264】
実施形態116は、前記イオン性殺有害生物活性成分が前記連続相の非水性液体と不混
和性である極性液体の中に溶解しており及び得られた溶液が前記連続相の中に乳化して油
中極性液体エマルションを形成している、実施形態113~115のいずれか1の組成物
である。
【0265】
実施形態117は、前記極性液体が水、アルコール、ポリオール、エーテル、極性エス
テル、極性アミド及びそれらの混合物からなる群から選択される、実施形態116の組成
物である。
【0266】
実施形態118は、前記非水性液体が油性殺有害生物活性成分、炭化水素系液体、植物
油、エステル油、アミド油、芳香族油、シリコーン油及びそれらの混合物からなる群から
選択される、実施形態113~117のいずれか1の組成物である。
【0267】
実施形態119は、前記非水性液体が約5以下、約4以下、約3.5以下、約3以下、
約2.5以下又は約2以下の25℃で測定された誘電率を有している、実施形態113~
118のいずれか1の組成物である。
【0268】
実施形態120は、前記非水性液体がアセトクロール、アラクロール、ブタクロール、
ブテナクロール、カルベタミド、デラクロール、デタチル(dethatyl)、ジメタ
クロール、ジメテナミド、ジメテナミド-P、メフェナセット、メタザクロール(met
azochlor)、メトラクロール、S-メトラクロール、ナプロパミド、プレチラク
ロール、プロナミド、プロパクロール、プロピソクロール、プリナクロール、テルブクロ
ール、テニルクロール及びキシラクロール、それらの塩及びエステル並びにそれらの混合
物からなる群から選択されるアセトアミド系除草剤を含んでいる、実施形態113~11
9のいずれか1の組成物である。
【0269】
実施形態121は、以下のものを含んでいる油中油共エマルション殺有害生物剤組成物
である:
(a)第1の非水性液体を含んでいる油連続相;
(b)該油連続相の中に乳化している第1の分散相(ここで、該第1の分散相は、第2の
非水性液体及びその第2の非水性液体の中に溶解している殺有害生物活性成分を含んでい
る);
(c)該油連続相の中に乳化している第2の分散相(ここで、該第2の分散相は、第3の
非水性液体を含んでおり、及び、固相殺有害生物活性成分がその第3の非水性液体の中に
分散している);
(d)レオロジー調節剤;
(e)乳化剤;及び、
(f)分散剤(ここで、該分散剤は、該第1の非水性液体の中で不溶性である);
及び、ここで、第1の非水性液体、第2の非水性液体及び第3の非水性液体は、異なって
おり、そして、互いに実質的に不混和性である。
【0270】
実施形態122は、前記第1の非水性液体が約10以下、約5以下、約4以下、約3.
5以下、約3以下、約2.5以下又は約2以下の25℃で測定された誘電率を有している
、実施形態121の組成物である。
【0271】
実施形態123は、前記第1の非水性液体が炭化水素系液体、植物油、シリコーン油及
びそれらの混合物からなる群から選択される、実施形態121又は122の組成物である
【0272】
実施形態124は、前記第2の非水性液体が油性殺有害生物活性成分、植物油、エステ
ル油、アミド油、芳香族油及びそれらの混合物からなる群から選択される、実施形態12
1~123のいずれか1の組成物である。
【0273】
実施形態125は、前記第3の非水性液体がシリコーン油、炭化水素系液体、植物油及
びそれらの混合物からなる群から選択される、実施形態121~124のいずれか1の組
成物である。
【0274】
実施形態126は、前記第3の非水性液体がヒマシ油を含んでいる、実施形態121~
125のいずれか1の組成物である。
【0275】
実施形態127は、前記第3の非水性液体がシリコーン油を含んでいる、実施形態12
1~126のいずれか1の組成物である。
【0276】
実施形態128は、前記第2の分散相がアクリレート/エチルヘキシルアクリレート/
ジメチコーンメタクリレートのコポリマーを含んでいる分散剤を含んでいる、実施形態1
21~127のいずれか1の組成物である。
【0277】
実施形態129は、前記第2の非水性液体の中に溶解している前記殺有害生物活性成分
がオーキシン除草剤を含んでいる、実施形態121~128のいずれか1の組成物である
【0278】
実施形態130は、前記固相殺有害生物活性成分がヒドロキシフェニルピルビン酸ジオ
キシゲナーゼ(HPPD)阻害薬、オーキシン除草剤、プロトポルフィリノーゲンオキシ
ダーゼ(PPO)阻害薬、グリホサート、グルホシネート及びそれらの塩からなる群から
選択される少なくとも1種類の固相除草剤を含んでいる、実施形態121~129のいず
れか1の組成物である。
【0279】
実施形態131は、以下のものを含んでいる油中極性液体及び油中油共エマルション殺
有害生物剤組成物である:
(a)水と実質的に不混和性である非水性液体を含んでいる第1の液体を含んでいる油連
続相;
(b)該油連続相の中に乳化している第1の分散相(ここで、該第1の分散相は、第2の
液体及びその第2の液体の中に溶解している殺有害生物活性成分を含んでいる);
(c)該油連続相の中に乳化している第2の分散相(ここで、該第2の分散相は、第3の
液体及びその第3の液体の中に分散している固相殺有害生物活性成分を含んでいる);
(d)レオロジー調節剤;
(e)乳化剤;及び、
(f)分散剤(ここで、該分散剤は、該第1の液体の中で不溶性である);
及び、ここで、第1の液体、第2の液体及び第3の液体は、異なっており、そして、互い
に実質的に不混和性である。
【0280】
実施形態132は、前記第1の液体が約10以下、約5以下、約4以下、約3.5以下
、約3以下、約2.5以下又は約2以下の25℃で測定された誘電率を有している、実施
形態131の組成物である。
【0281】
実施形態133は、前記第1の液体が炭化水素系液体、植物油、シリコーン油及びそれ
らの混合物からなる群から選択される、実施形態131又は132の組成物である。
【0282】
実施形態134は、前記第2の液体が極性液体、植物油、エステル油、アミド油、芳香
族油及びそれらの混合物からなる群から選択される、実施形態131~133のいずれか
1の組成物である。
【0283】
実施形態135は、前記第2の液体がヒマシ油を含んでいる、実施形態131~134
のいずれか1の組成物である。
【0284】
実施形態136は、前記極性液体が水、アルコール類、ポリオール類、エーテル類、極
性エステル類、極性アミド類及びそれらの混合物からなる群から選択される、実施形態1
35の組成物である。
【0285】
実施形態137は、前記第3の液体が炭化水素系液体、植物油、シリコーン油及びそれ
らの混合物からなる群から選択される、実施形態131~136のいずれか1の組成物で
ある。
【0286】
実施形態138は、前記第3の液体がシリコーン油を含んでいる、実施形態131~1
37のいずれか1の組成物である。
【0287】
実施形態139は、前記第2の分散相がアクリレート/エチルヘキシルアクリレート/
ジメチコーンメタクリレートのコポリマーを含んでいる分散剤を含んでいる、実施形態1
31~138のいずれか1の組成物である。
【0288】
実施形態140は、前記第2の液体の中に溶解している前記殺有害生物活性成分がオー
キシン除草剤を含んでいる、実施形態131~139のいずれか1の組成物である。
【0289】
実施形態141は、前記固相殺有害生物活性成分がヒドロキシフェニルピルビン酸ジオ
キシゲナーゼ(HPPD)阻害薬、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPO)阻
害薬及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種類の固相除草剤を含ん
でいる、実施形態131~140のいずれか1の組成物である。
【0290】
実施形態142は、以下のものを含んでいる油中蝋及び油中油共エマルション殺有害生
物剤組成物である:
(a)水と実質的に不混和性である非水性液体を含んでいる第1の液体を含んでいる油連
続相;
(b)該油連続相の中に乳化している第1の分散相(ここで、該第1の分散相は、(i)
該第1の液体と実質的に不混和性である第2の液体及び(ii)蝋状固体を含んでおり、
並びに、場合により、該第2の液体及び/又は該蝋状固体の溶融形態の中で可溶性である
殺有害生物活性成分を含んでいる);
(c)該油連続相の中に乳化している第2の分散相(ここで、該第2の分散相は、(i)
該第1の液体と実質的に不混和性である第3の液体及び(ii)該第3の液体の中に分散
している殺有害生物活性成分を含んでいる);
(d)該油連続相の中に乳化している第3の分散相(ここで、該第3の分散相は、第4の
液体及びその第4の液体の中に分散している固相殺有害生物活性成分を含んでいる);
(e)レオロジー調節剤;
(f)乳化剤;及び、
(g)分散剤(ここで、該分散剤は、該第1の液体の中で不溶性である)。
【0291】
実施形態143は、前記第1の液体が約10以下、約5以下、約4以下、約3.5以下
、約3以下、約2.5以下又は約2以下の25℃で測定された誘電率を有している、実施
形態142の組成物である。
【0292】
実施形態144は、前記第1の液体が炭化水素系液体、植物油、シリコーン油及びそれ
らの混合物からなる群から選択される、実施形態142又は143の組成物である。
【0293】
実施形態145は、前記第2の液体が極性液体、植物油、エステル油、アミド油、芳香
族油及びそれらの混合物からなる群から選択される、実施形態142~144のいずれか
1の組成物である。
【0294】
実施形態146は、前記極性液体が水、アルコール類、ポリオール類、エーテル類、極
性エステル類、極性アミド類及びそれらの混合物からなる群から選択される、実施形態1
45の組成物である。
【0295】
実施形態147は、前記蝋状固体と前記第2の液体の混合物がその蝋状固体の融点を超
えて加熱されたときに前記蝋状固体が前記第2の液体と混和性である、実施形態142~
146のいずれか1の組成物である。
【0296】
実施形態148は、前記蝋状固体と前記第2の液体の混合物が前記蝋状固体を溶融させ
及びその溶融した蝋状固体を前記第2の液体と混合させることによって調製される、実施
形態147の組成物である。
【0297】
実施形態149は、前記第1の分散相が前記蝋状固体の融点を下回る温度において固体
粒子状物質を含んでいる、実施形態142~148のいずれか1の組成物である。
【0298】
実施形態150は、前記第2の液体が前記蝋状固体を含んでいる固体マトリックスの中
に存在している、実施形態142~149のいずれか1の組成物である。
【0299】
実施形態151は、前記蝋状固体が高分子量ポリマー蝋、炭化水素蝋、天然蝋、トリグ
リセリド蝋、エステル蝋及びそれらの混合物からなる群から選択される、実施形態142
~150のいずれか1の組成物である。
【0300】
実施形態152は、前記高分子量ポリマー蝋がポリエチレングリコール蝋を含んでいる
、実施形態151の組成物である。
【0301】
実施形態153は、前記ポリエチレングリコール蝋が約1000Da以上の平均分子量
又は約1000Da~約9000Daの平均分子量を有している、実施形態152の組成
物である。
【0302】
実施形態154は、前記蝋状固体が約35℃~約95℃、約40℃~約95℃、約50
℃~約95℃又は約60℃~約95℃の融点を有している、実施形態142~153のい
ずれか1の組成物である。
【0303】
実施形態155は、前記第1の分散相の中の第2の液体の量がその第1の分散相の約9
5重量%以下である、実施形態142~154のいずれか1の組成物である。
【0304】
実施形態156は、前記第2の液体と前記第3の液体が同一である、実施形態142~
155のいずれか1の組成物である。
【0305】
実施形態157は、前記第2の液体及び/又は第3の液体がヒマシ油を含んでいる、実
施形態142~156のいずれか1の組成物である。
【0306】
実施形態158は、前記第4の液体が炭化水素系液体、植物油、シリコーン油及びそれ
らの混合物からなる群から選択される、実施形態142~157のいずれか1の組成物で
ある。
【0307】
実施形態159は、前記第4の液体がシリコーン油を含んでいる、実施形態142~1
58のいずれか1の組成物である。
【0308】
実施形態160は、前記第3の分散相がアクリレート/エチルヘキシルアクリレート/
ジメチコーンメタクリレートのコポリマーを含んでいる分散剤を含んでいる、実施形態1
42~159のいずれか1の組成物である。
【0309】
実施形態161は、前記第2の液体及び/又は前記蝋状固体の溶融形態の中で可溶性で
ある前記殺有害生物活性成分がアセトアミド系除草剤を含んでいる、実施形態142~1
60のいずれか1の組成物である。
【0310】
実施形態162は、前記第3の液体の中に分散している前記殺有害生物活性成分がオー
キシン除草剤を含んでいる、実施形態142~161のいずれか1の組成物である。
【0311】
実施形態163は、前記固相殺有害生物活性成分がヒドロキシフェニルピルビン酸ジオ
キシゲナーゼ(HPPD)阻害薬、オーキシン除草剤、プロトポルフィリノーゲンオキシ
ダーゼ(PPO)阻害薬、グリホサート、グルホシネート及びそれらの塩からなる群から
選択される少なくとも1種類の固相除草剤を含んでいる、実施形態142~162のいず
れか1の組成物である。
【0312】
実施形態164は、前記レオロジー調節剤が約-20℃~約54℃の温度範囲にわたっ
て有効である、実施形態113~163のいずれか1の組成物である。
【0313】
実施形態165は、前記レオロジー調節剤が表面が修飾されたスメクタイト粘土を含ん
でいる、実施形態113~164のいずれか1の組成物である。
【0314】
実施形態166は、前記レオロジー調節剤が表面修飾界面活性剤の組み合わせ(そのう
ちの少なくとも1種類は、2,000ダルトンを超える分子量を有する高分子界面活性剤
である)によって付与された複数の表面修飾を有している表面が修飾されたスメクタイト
粘土を含んでいる、実施形態113~165のいずれか1の組成物である。
【0315】
実施形態167は、前記表面が修飾されたスメクタイト粘土がその粘土の降伏応力及び
剪断減少特性(shear-thinning properties)を増大させるた
めにより小さな粒子サイズに摩砕される、実施形態165又は166の組成物である。
【0316】
実施形態168は、前記分散剤が名目上不溶性であるコモノマー及び前記油連続相の中
で極めて溶解性である第2のコモノマーを含んでいるブロックコポリマー又はグラフトコ
ポリマーを含んでいる、実施形態113~166のいずれか1の組成物である。
【0317】
実施形態169は、前記分散剤がPEG30-ジポリヒドロキシステアレートを含んで
いる、実施形態113~167のいずれか1の組成物である。
【0318】
実施形態170は、前記乳化剤が7より大きいHLB値を有する1種類以上の界面活性
剤を含んでいる、実施形態113~168のいずれか1の組成物である。
【0319】
実施形態171は、前記界面活性剤が非イオン性界面活性剤を含んでいる、実施形態1
70の組成物である。
【0320】
実施形態172は、前記界面活性剤がイオン性界面活性剤を含んでいる、実施形態17
0又は171の組成物である。
【0321】
実施形態173は、前記イオン性界面活性剤がアルキル/アリールエーテルスルフェー
ト、アルキル/アリールエーテルスルホネート、アルキル/アリールエーテルカルボキシ
レート、アルキル/アリールエーテルホスフェート、ジアルキルスルホスクシネート、エ
トキシ化エーテルアミン、エトキシ化プロポキシ化エーテルアミン、アルキル/アリール
第4級アミン化合物、アルキル/アリール第4級ホスホニウム化合物、エトキシ化アルキ
ル/アリール第4級アミン化合物、エトキシ化アルキル/アリール第4級ホスホニウム化
合物、ベタイン、スルタイン、リン脂質及びそれらの混合物からなる群から選択される、
実施形態172の組成物である。
【0322】
実施形態174は、以下のものを含んでいる除草剤分散液組成物である:
非水性液体を含んでいる油連続相;及び、
アセトアミド系除草剤と蝋状固体を含んでいる固体マトリックスの粒状物質を含んでいる
分散相。
【0323】
実施形態175は、前記アセトアミド系除草剤の濃度が少なくとも約10重量%、少な
くとも約15重量%、少なくとも約20重量%、少なくとも約25重量%、少なくとも約
30重量%、少なくとも約35重量%又は少なくとも約40重量%である、実施形態17
4の組成物である。
【0324】
実施形態176は、前記アセトアミド系除草剤の濃度が約10重量%~約65重量%、
約20重量%~約65重量%、約30重量%~約65重量%、約40重量%~約65重量
%、約50重量%~約65重量%、約10重量%~約60重量%、約20重量%~約60
重量%、約30重量%~約60重量%、約40重量%~約60重量%、約50重量%~約
60重量%、約10重量%~約55重量%、約20重量%~約55重量%、約30重量%
~約55重量%、約40重量%~約55重量%、約50重量%~約55重量%又は約40
重量%~約50重量%である、実施形態174の組成物である。
【0325】
実施形態177は、シリコーン油の中に分散している固相除草剤を含んでいる第2の分
散相をさらに含んでいる、実施形態174~176のいずれか1の組成物である。
【0326】
実施形態178は、前記シリコーン油が約5cst~約100,000cst、約5c
st~約10,000cst、約5cst~約1,000cst、約5cst~約500
cst、約10cst~約100,000cst、約10cst~約10,000cst
、約10cst~約1,000cst、約10cst~約500cst、約20cst~
約100,000cst、約20cst~約10,000cst、約20cst~約1,
000cst又は約20cst~約500cstの粘度を有している、実施形態177の
組成物である。
【0327】
実施形態179は、前記固相除草剤がアクロニフェン、アミトロール、ベフルブタミド
、ベンゾフェナップ、クロマゾン、ジフルフェニカン、フルリドン、フルロクロリドン、
フルルタモン、イソキサクロルトール、イソキサフルトール、メソトリオン、ノルフルラ
ゾン、ピコリナフェン、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、スルコトリオン、テンボト
リオン、トプラメゾン、トルピラレート、テフリルトリオン、それらの塩及びエステル並
びにそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種類のヒドロキシフェニルピ
ルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害薬を含んでいる、実施形態177又は178
の組成物である。
【0328】
実施形態180は、前記固相除草剤がイソキサフルトールを含んでいる、実施形態17
7~179のいずれか1の組成物である。
【0329】
実施形態181は、アセトアミド系除草剤と蝋状固体を含んでいる固体マトリックスの
粒状物質を含んでいる除草剤組成物である(ここで、該粒状物質は水の中に分散している
)。
【0330】
実施形態182は、アセトアミド系除草剤と蝋状固体の重量比が少なくとも約1:1、
少なくとも約1.5:1、少なくとも約2:1又は少なくとも約3:1である、実施形態
174~181のいずれか1の組成物である。
【0331】
実施形態183は、アセトアミド系除草剤と蝋状固体の重量比が約1:1~約5:1、
約1:1~約4:1、約1:1~約3:1、約1.5:1~約5:1、約1.5:1~約
4:1、約1.5:1~約3:1、約2:1~約5:1、約2:1~約4:1又は約2:
1~約3:1である、実施形態174~182のいずれか1の組成物である。
【0332】
実施形態184は、前記アセトアミド系除草剤がアセトクロール、アラクロール、ブタ
クロール、ブテナクロール、カルベタミド、デラクロール、デタチル(dethatyl
)、ジメタクロール、ジメテナミド、ジメテナミド-P、メフェナセット、メタザクロー
ル(metazochlor)、メトラクロール、S-メトラクロール、ナプロパミド、
プレチラクロール、プロナミド、プロパクロール、プロピソクロール、プリナクロール、
テルブクロール、テニルクロール及びキシラクロール、それらの塩及びエステル並びにそ
れらの混合物からなる群から選択される、実施形態174~183のいずれか1の組成物
である。
【0333】
実施形態185は、前記アセトアミド系除草剤がアセトクロール、アラクロール、メト
ラクロール、S-メトラクロール及びそれらの混合物からなる群から選択される、実施形
態174~184のいずれか1の組成物である。
【0334】
実施形態186は、前記アセトアミド系除草剤がアセトクロールを含んでいる、実施形
態174~185のいずれか1の組成物である。
【0335】
実施形態187は、前記蝋状固体が高分子量ポリマー蝋、炭化水素蝋、天然蝋、トリグ
リセリド蝋、エステル蝋及びそれらの混合物からなる群から選択される、実施形態174
~186のいずれか1の組成物である。
【0336】
実施形態189は、前記高分子量ポリマー蝋がポリエチレングリコール蝋を含んでいる
、実施形態187の組成物である。
【0337】
実施形態190は、前記ポリエチレングリコール蝋が約1000Da以上の平均分子量
又は約1000Da~約9000Daの平均分子量を有している、実施形態188の組成
物である。
【0338】
実施形態191は、前記蝋状固体が約35℃~約95℃、約40℃~約95℃、約50
℃~約95℃又は約60℃~約95℃の融点を有している、実施形態174~190のい
ずれか1の組成物である。
【0339】
実施形態192は、作物植物の圃場における雑草を防除する方法であって、
水を実施形態1~101又は113~191のいずれか1の除草剤分散液組成物と混合さ
せて、除草剤施用混合物を形成させること(ここで、該除草剤施用混合物は、水連続分散
液である);及び、
該除草剤施用混合物を除草有効量で該圃場に施用すること;
を含んでいる、前記方法である。
【0340】
実施形態193は、作物植物の圃場における雑草を防除する方法であって、実施形態1
~101若しくは113~191のいずれか1の除草剤組成物又はその希釈物を除草有効
量で該圃場に施用することを含んでいる、前記方法である。
【実施例0341】
以下の非限定的な実施例は、本発明についてさらに例証するために提供されている。該
実施例において指定されている量は、別途示されていない限り、重量基準である。
【0342】
実施例1
この実施例は、液体炭化水素の中で第2の除草活性物質であるアセトクロールと組み合
わされた場合のメソトリオンの改善された化学的安定性を示している。液体炭化水素(例
えば、Isopar M、及び、Isopar V)をアセトクロール含有油相に添加し
た後、メソトリオン粒状固体をアセトクロール含有油連続相に分散させた。各組成物の詳
細に関しては、表1に示されている。安定性試験は、54℃で4週間実施した。これらの
試験では、メソトリオンの回収率(%)が、アセトクロールのみで構成されている油連続
相を有するサンプル1及びサンプル2では約67-68%であり、及び、アセトクロール
と炭化水素のさまざまな混合物で構成されている油連続相を有する組成物3~組成物10
では約95%以上あることが示された。該油連続相に炭化水素を添加することで、化学的
安定性の改善が認められる。
【表1】
【0343】
実施例2
この実施例は、PEG-30ジポリヒドロキシステアレートが、さまざまな粒子状活性
成分のための効果的な分散剤であることを示している。この高分子分散剤を含んでいる油
分散液は、固体粒状活性成分〔(i)メソトリオン固体(61重量%);(ii)グリホ
サート固体(50重量%);及び(iii)ジカンバ固体のナトリウム塩(60重量%)
〕を比較的多く含んでいる場合でも、易流動性の粘稠度を示した。当該分散剤を添加しな
い場合、それぞれの油分散液は、おそらく懸濁した固体の広範な凝集に起因して、ゲル様
の粘稠度を示した。上記所見は、PEG-30ジポリヒドロキシステアレートがさまざま
な表面特性を有する複数種の粒状活性成分に対する効果的な分散剤であり得ることを示し
ている。
【0344】
実施例3
この実施例は、アセトクロールの存在下におけるメソトリオンの化学的安定性を改善す
るための実施例1に記載されている戦略が、分散剤、レオロジー調節剤及び乳化剤などの
製剤成分の存在下においても依然として有効であるということを示している。該分散剤は
、トリブロックコポリマー、PEG-30ジポリヒドロキシステアレート(PG-30D
PHS)であり、及び、該乳化剤は、「SURFOM 1323 SC」の商品名でOx
itenoから入手可能な酸形態にあるエトキシ化リン酸エステル界面活性剤、トリスチ
リルフェノールEO(エチレンオキシド)ホスフェートである。該レオロジー調節剤は、
表面が修飾されたスメクタイト粘土であり、本明細書中では、有機粘土と称される。表I
I-Aのさまざまなサンプルにおける、54℃で2週間貯蔵した後のメソトリオンの回収
率(%)が、表II-Bに記載されている。レオロジー調節剤として使用した有機粘土系
ゲルの組成は、表IIIに記載されている。
【表2】
【表3】
【0345】
表II-A及び表II-Bから明らかなように、メソトリオンは、該油連続相が完全に
アセトクロールで構成されている場合には分解するが(サンプル1)、該油連続相が完全
に炭化水素で構成されている場合には分解に対して実質的に安定である(サンプル2-サ
ンプル4)。さらに、上記で記載した製剤成分の存在下においてさえ、メソトリオンは、
該油連続相が炭化水素で構成されている場合(サンプル4)又は炭化水素とアセトクロー
ルの特定の混合物で構成されている場合(サンプル5-サンプル7)は、安定性が改善さ
れているが、該油連続相が完全にアセトクロールで構成されている場合(サンプル9)は
、安定性が改善されていない。
【表4】
【0346】
実施例4
イオン性除草剤活性成分であるグリホサート及び比較的極性の油性除草剤活性成分であ
るアセトクロールを含んでいる誘電的に修飾された油懸濁液を調製した。表IVは、これ
らの組成物の詳細を示している。該油連続相は、油性活性物質であるアセトクロールとエ
ステルであるミリスチン酸イソプロピルの混合物を含んでいて、25℃で約3.24の誘
電率を有する。バルク内相は、前述の油連続相の中に分散したグリホサート固体粒子であ
る。Retsch PM400ボールミルを、該油懸濁液の調製においてグリホサート固
体粒子を摩砕する際の摩砕装置として使用した。サンプル1及びサンプル2における乳化
剤は、ジアルキルスルホスクシネート界面活性剤(即ち、ナトリウムビス(2-エチルヘ
キシル)スルホスクシネート)とエトキシ化ホスフェートエステル界面活性剤(即ち、ト
リスチリルフェノールエトキシレートポリオキシエチレン-16ホスフェートエステル(
tristrylphenol ethoxylate, polyoxyethyle
ne-16 phosphate ester)の混合物であった。サンプル3における
乳化剤は、エトキシ化エーテルアミン界面活性剤(即ち、ポリオキシエチレン-5イソト
リデシルオキシプロピルアミン)であった。
【表5】
【表6】
【0347】
実施例5
3種類の除草活性成分(即ち、アセトクロール、ジカンバ及びメソトリオン)を含んで
いる油中高誘電性サスポ油エマルション(サンプル1)又は油中高誘電性油共油中油懸濁
液エマルション(サンプル2及びサンプル3)のいずれかである油分散液組成物を調製し
た。表VIにおいて、サンプル1は、油中高誘電性サスポ油エマルションとして記載する
ことができ、サンプル2及びサンプル3は、油中高誘電性油共油中油懸濁液エマルション
として記載することができる。該油連続相は、軽鉱油と重鉱油の混合物を含んでいる。ジ
カンバは、鉱油中における溶解性が限られており、アセトクロールは、油性液体であるの
にもかかわらず、鉱油との混和性が限られている。サンプル1は、2つのバルク分散相、
即ち、前記油連続相の中に乳化した(i)アセトクロールの中のジカンバの溶液(即ち、
アセトクロールの中に溶解させたジカンバ固体);及び、(ii)前記油連続相の中に分
散したメソトリオン固体粒子、を含んでいる。サンプル1の調製において、メソトリオン
固体粒子を、最初に、極めて濃厚な油分散液としての軽鉱油の中で摩砕し、得られた油分
散液を、次に、軽鉱油と重厚油の混合物と混合させる。Retsch PM400ボール
ミルを、該油懸濁液の調製においてメソトリオン固体粒子を摩砕する際の摩砕装置として
使用した。これは、通常、摩砕される粒状物質の装入量が増えると摩砕効率が上がるので
、摩砕効率を高めることを目的としている。サンプル2及びサンプル3も、2つのバルク
分散相、即ち、前記油連続相の中に乳化した(i)アセトクロールの中のジカンバの溶液
;及び、前記油連続相の中に乳化した(ii)シリコーン油の中のメソトリオン固体粒子
の油懸濁液(Retsch PM400ボールミルを使用して調製したもの)、を含んで
いる。特に、比較的高分子量のジメチコーンで構成されているシリコーン油は、アセトク
ロールとの混和性が限られているのに加えて、鉱油との混和性も限られている.それぞれ
の油含有バルク内相の乳化は、前述の摩砕装置を用いて実施した。表II-Bに示されて
いるように、メソトリオンを通常の油分散液組成物の中でアセトクロールと合する場合(
表II-Bの中のサンプル1)、54℃で2週間におけるメソトリオンの回収率(%)は
80%未満である。表IXに示されているように本実施例において調製した油分散液組成
物を使用した場合、化学的安定性は実質的に改善される。
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【0348】
実施例6
比較的多量の第4級アミン化合物(QAC)〔即ち、極性第4級界面活性剤であるイソ
トリデシルオキシプロピルビス-(2-ヒドロキシエチル)メチルアンモニウムクロリド
(Tomamine Q-17-2 PG;Evonik製)〕を含んでいる油分散液組
成物を調製した。該組成物は、表Xにおいて詳述されている。
【表11】
【0349】
以下の手順に従って、油分散液組成物を調製した:
(1)相1の成分を適切な容器の中で合し、均質になるまで混合させる;
(2)相2の成分を適切な容器の中で合し、分散液ブレード撹拌機を用いて混合させる;
(3)相3の成分を合し、適切な粉砕媒体を用いるRetschボールミルの中で、所与
の期間、混合させる;
(4)合した相2に、分散液ブレード撹拌機を用いて撹拌しながら、合した相1をゆっく
りと添加し、均質になるまで混合を続ける;
(5)上記混合物を適切な粉砕媒体が充填されているRetschボールミルに移し、所
与の期間、混合を続ける;
(6)段階(5)からの混合物に相3を添加し、所与の期間、混合を続ける。
【表12】
【表13】
【表14】
【0350】
実施例7
油分散液組成物は、実施例6に準じて調製した。表XIV、表XV、表XVI及び表X
VIIは、該油分散液組成物の成分について詳述している。
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【0351】
実施例8
ジカンバ酸と親和性溶媒の溶液を調製した。その溶液の詳細は、表XVIIIに示され
ている。
【表19】
【0352】
実施例9
この実施例は、実施例8の親和性溶媒の中のジカンバ酸溶液を含んでいるジカンバ-メ
ソトリオンプレミックス濃厚物に関するエマルションの組成を示している。該エマルショ
ンは、該親和性溶媒が極性液体(プロピレングリコール)であるか又は油(ヒマシ油)で
あるかに応じて、油中油共エマルションとして、又は、油中極性液体及び油中油共エマル
ションとして、製造する。これらのエマルションの製造において使用される有機粘土ゲル
に関する組成が、表XIXに記載されている。
【0353】
表XXに記載されているエマルションは、以下のようにして調製した:
(a)連続相の成分を適切な容器の中で合し、分散液ブレード撹拌機を使用して均質な混
合物を調製した;
(b)独立して、分散相1の成分を適切な容器の中で合し、撹拌機を使用して均質な混合
物を調製した;
(c)連続相混合物を分散液ブレード撹拌機を使用する強い撹拌下に維持した状態で、該
連続相混合物に分散相1混合物をゆっくりと添加し;調製する該エマルションの体積に応
じて、撹拌を一定時間続けた;
(d)独立して、分散相2の成分を、適切な量の粉砕媒体が装入されているRetsch
PM100遊星ボールミルの摩砕容器の中で合し;得られた混合物を摩砕して、メソト
リオン固体粒子の粒子サイズを小さくした;
(e)段階(c)に準じて予め調製した分散相1エマルションを強い撹拌下に維持した状
態で、そのエマルションに段階(d)からの摩砕された分散液をゆっくりと添加し;調製
するエマルションの体積に応じて、撹拌を一定時間続けた。
【表20】
【表21】
【0354】
実施例10
この実施例は、アセトクロール-ジカンバ-メソトリオンプレミックス濃厚物に関する
エマルションの組成を示しており、ここで、分散相1は、アセトクロールと蝋状固体(即
ち、分子量30,000ダルトンのポリエチレングリコール)の混合物であった。アセト
クロールと該蝋状固体を別々に約85℃まで加熱し、次いで、これらの加熱された材料を
適切な容器の中で加熱及び撹拌しながら一緒に混合させ、分散相1の残りの成分と合した
。該エマルションを調製する方法は実施例9に記載されている方法と同様であった。しか
しながら、該連続相混合物を約0~5℃に冷却し、強い撹拌冷却下に維持されたこの冷却
された連続相混合物に、分散相1の前述の加熱された混合物を乳化のためにゆっくりと加
えた。乳化が完了したとき、得られたエマルションの温度は、15~20℃の範囲であっ
た。これによって、該蝋状エマルション液滴が確実に急速に凝固した。該エマルションの
詳細については、表XXIに示されている。
【表22】
【0355】
実施例11
この実施例は、アセトクロール-ジカンバ-イソキサフルトールプレミックス濃厚物に
関するエマルションの組成を示しており、ここで、第1の分散相は、アセトクロールと蝋
状固体(即ち、分子量30,000ダルトンのポリエチレングリコール)の混合物である
。該組成物の詳細については、表XXIIに記載されている。
【表23】
【0356】
実施例12
上記実施例に記載されている組成物においてメソトリオンがアクロニフェン、アミトロ
ール、ベフルブタミド、ベンゾフェナップ、クロマゾン、ジフルフェニカン、フルリドン
、フルロクロリドン、フルルタモン、イソキサクロルトール、イソキサフルトール、メソ
トリオン、ノルフルラゾン、ピコリナフェン、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、スル
コトリオン、テンボトリオン、トプラメゾン、トルピラレート、テフリルトリオン又は[
3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4
-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-3-イル)フェノキシ]-2-
ピリジルオキシ]酢酸エチルで置き換えられている組成物が調製される。
【0357】
本発明又はその好ましい実施形態の要素を紹介する場合、冠詞「a」、「an」、「t
he」及び「said」は、1以上の要素があることを意味することが意図されている。
用語「含んでいる(comprising)」、「含んでいる(including)」
及び「有している(having)」は、包括的であることが意図されており、及び、記
載されている要素以外の付加的な要素が存在し得ることを意味することが意図されている
【0358】
上記を考慮すると、本発明のいくつかの目的が達成されること及び別の有利な結果が得
られることが理解されるであろう。
【0359】
本発明の範囲から逸脱することなく、上記組成物及び上記方法にさまざまな変更を加え
ることができるので、上記説明に含まれている全ての事項は、例示であって限定的な意味
ではないと解釈されるべきであることが意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
除草剤分散液組成物であって、
非水性液体を含んでいる油連続相;
該油連続相の中の第1のバルク分散相(ここで、該第1のバルク分散相は、少なくとも部分的にアセトアミド系除草剤及び/又はオーキシン除草剤用親和性溶媒に溶解したオーキシン除草剤を含んでいる);及び、
該油連続相の中の第2のバルク分散相(ここで、該第2のバルク分散相は、固相除草剤を含んでいる);
を含んでいる、前記除草剤分散液組成物。
【請求項2】
前記非水性液体がシリコーン油を含んでいる、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記非水性液体が鉱油を含んでいる、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記第2のバルク分散相がさらに第2のバルク分散相油を含んでおり、及び、前記固相除草剤が該第2のバルク分散相油の中に分散している、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記非水性液体と前記第2のバルク分散相油が同一ではない、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記オーキシン除草剤が、3,6-ジクロロ-2-メトキシ安息香酸(ジカンバ);2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D);4-(2,4-ジクロロフェノキシ)酪酸(2,4-DB);ジクロロプロップ;2-メチル-4-クロロフェノキシ酢酸(MCPA);4-(4-クロロ-2-メチルフェノキシ)ブタン酸(MCPB);4-クロロフェノキシ酢酸;2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T);アミノピラリド;クロピラリド;フルロキシピル;トリクロピル;メコプロップ;ピクロラム;キンクロラック;アミノシクロピラクロル;ベナゾリン;ハラウキシフェン;フロルピラウキシフェン;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸メチル;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸ベンジル;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1-イソブチリル-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸メチル;4-アミノ-3-クロロ-6-[1-(2,2-ジメチルプロパノイル)-7-フルオロ-1H-インドール-6-イル]-5-フルオロピリジン-2-カルボン酸メチル;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-[7-フルオロ-1-(メトキシアセチル)-1H-インドール-6-イル]ピリジン-2-カルボン酸メチル;6-(1-アセチル-7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)-4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロピリジン-2-カルボン酸メチル;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸カリウム;4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸ブチル;それらの塩及びエステル;並びに、それらの混合物からなる群から選択される、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記オーキシン除草剤がオーキシン除草剤酸を含んでいる、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記組成物が前記親和性溶媒を含み、前記親和性溶媒がアルキレングリコールを含んでいる、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記組成物が前記親和性溶媒を含み、前記親和性溶媒がトリグリセリドを含んでいる、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記組成物が前記親和性溶媒を含み、前記親和性溶媒がヒマシ油を含んでいる、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
前記組成物が前記親和性溶媒を含み、親和性溶媒とオーキシン除草剤の重量比が1:1~5:1、1:1~4:1、1:1~3:1、1.5:1~5:1、1.5:1~4:1、1.5:1~3:1、2:1~5:1、2:1~4:1又は2:1~3:1である、請求項1~10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記非水性液体の濃度が10重量%~75重量%、20重量%~75重量%、30重量%~75重量%、40重量%~75重量%、50重量%~75重量%、10重量%~65重量%、20重量%~65重量%、30重量%~65重量%、40重量%~65重量%、50重量%~65重量%、10重量%~60重量%、20重量%~60重量%、30重量%~60重量%、40重量%~60重量%、50重量%~60重量%、10重量%~55重量%、20重量%~55重量%、30重量%~55重量%、40重量%~55重量%、50重量%~55重量%又は40重量%~50重量%である、請求項1~11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
前記組成物の総体積に基づく前記油連続相の体積分率が0.5~0.9、0.5~0.8、0.5~0.7、0.6~0.9、0.6~0.8又は0.6~0.7である、請求項1~12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
前記組成物が10重量%~80重量%、20重量%~80重量%、30重量%~80重量%、40重量%~80重量%、50重量%~80重量%、60重量%~80重量%、10重量%~70重量%、20重量%~70重量%、30重量%~70重量%、40重量%~70重量%、50重量%~70重量%、60重量%~70重量%、10重量%~60重量%、20重量%~60重量%、30重量%~60重量%、40重量%~60重量%又は50重量%~60重量%の総除草剤含有量を有している、請求項1~13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
前記アセトアミド系除草剤の濃度が10重量%~65重量%、20重量%~65重量%、30重量%~65重量%、40重量%~65重量%、50重量%~65重量%、10重量%~60重量%、20重量%~60重量%、30重量%~60重量%、40重量%~60重量%、50重量%~60重量%、10重量%~55重量%、20重量%~55重量%、30重量%~55重量%、40重量%~55重量%、50重量%~55重量%又は40重量%~50重量%である、請求項1~14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】
前記アセトアミド系除草剤がアセトクロール、アラクロール、メトラクロール、S-メトラクロール及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1~15のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項17】
前記アセトアミド系除草剤がアセトクロールを含んでいる、請求項1~16のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項18】
前記固相除草剤の濃度が1重量%~40重量%、1重量%~30重量%、1重量%~20重量%、1重量%~10重量%、1重量%~5重量%、2重量%~40重量%、2重量%~30重量%、2重量%~20重量%、2重量%~10重量%、2重量%~5重量%、5重量%~40重量%、5重量%~30重量%、5重量%~20重量%、5重量%~10重量%、10重量%~40重量%、10重量%~30重量%、10重量%~20重量%、15重量%~40重量%、15重量%~30重量%又は15重量%~20重量%である、請求項1~17のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項19】
作物植物の圃場における雑草を防除する方法であって、
水を請求項1~18のいずれか一項に記載の組成物と混合させて、除草剤施用混合物を形成させること(ここで、該除草剤施用混合物は、水連続分散液である);及び、
該除草剤施用混合物を除草有効量で該圃場に施用すること;
を含んでいる、前記方法。
【請求項20】
作物植物の圃場における雑草を防除する方法であって、
請求項1~18のいずれか一項に記載の組成物又はその希釈物を除草有効量で該圃場に施用すること;
を含んでいる、前記方法。
【請求項21】
除草剤分散液組成物を調製する方法であって、
アセトアミド系除草剤とオーキシン除草剤を混合させて、第1の混合物を形成させること(ここで、該オーキシン除草剤は、少なくとも部分的に該アセトアミド系除草剤の中に溶解している);
非水性液体と固相除草剤を混合させて、第2の混合物を形成させること;及び、
該第1の混合物を該第2の混合物と混合させて、油連続相(ここで、該油連続相は、該非水性液体を含んでいる)、第1のバルク分散相(ここで、該第1のバルク分散相は、該アセトアミド系除草剤とそのアセトアミド系除草剤の中に少なくとも部分的に溶解している該オーキシン除草剤を含んでいる)及び第2のバルク分散相(ここで、該第2のバルク分散相は、固相除草剤を含んでいる)を含んでいる除草剤分散液組成物を形成させること;
を含んでいる、前記調製方法。
【請求項22】
除草剤施用混合物を調製する方法であって、水を請求項1~18のいずれか一項に記載の組成物と混合させて、除草剤施用混合物を形成させること(ここで、該除草剤施用混合物は、水連続分散液である)を含んでいる、前記調製方法。
【外国語明細書】